JP2004538070A - 直交するように方位付けられた係合部材を有する機械的締結システム - Google Patents

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Abstract

例えば、靴、衣料品、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁用製品等のような使い捨て吸収性製品のような種々の物品に用いることができる選択的に取り外し可能な相互係合締結システム。締結システムは、少なくとも物品の第1部分を構成することができる第1ファスナ部品を含む。第1ファスナ部品は、複数の実質的に異方性の係合部材を有する係合部分を含み、該係合部分は実質的に最大係合軸を有するようにされる。締結システムはさらに、物品の第2部分を構成することができる協働するファスナ部品を含み、該物品の第1部分及び第2部分が、それぞれの部品の動きにより、互いに取り付け方向にほぼ沿って重なり合う相互係合構成に接合することができるようにされる。第1ファスナ部品は、その実質的に最大係合軸が取り付け方向に対してほぼ直交するように方位付けられている。この構成は、物品が、例えば、着用されている使い捨てパーソナルケア製品に用いられるときに締結システムによって生じる力の種類のような種々の力に曝されると、第1ファスナ部品は協働するファスナ部品とさらに相互係合されるようになる。

Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、衣類その他の物品のための締結システムに関する。より具体的には、本発明は、ガウン、おむつ、失禁用衣料品等のような使い捨て物品と併せて使用できるインターロック式機械的締結システムに関する。
【0002】
(背景技術)
おむつ、生理用ナプキン、失禁用パッド等のような吸収性パーソナルケア物品を着用者の周りに又は下着に固定して、使用中に該物品を適切な位置に保持することができる。これらの物品は、多くの場合、接着タブ、ウイング又はフラップ、衣料品取り付け接着剤及び/又は同様のシステムを用いる。物品が下着に固定される場合には、接着剤を用いるウイング又はフラップを採用して、該ウイング又はフラップの端部を該下着に固定するようにすることができる。
ウイング/フラップ及び衣料品取り付け接着剤の組み合わせを用いてさえも、ユーザは、物品を適所に維持するにおいて困難に遭遇することがある。この問題は、ユーザが身体的に活動状態である場合、又は熱、湿気、及び/又は湿度が物品を固定するのに用いられた接着剤を弱める場合に、特に明らかになる。
【0003】
ベルト、スナップ又はそれに類するもののような異なる種類の取り付けシステムが周知であるが、これらのシステムは、物品の費用及び複雑さに拍車をかけ、並びに、ユーザが吸収性部品を取り付けるか又は利用する際の難しさを増加させる。
機械的締結システムは、幾つかの市販のパーソナルケア物品において見られる。典型的には、従来のフック・ループ式の機械的締結システムが、製品のフラップ又はウイング上に用いられる。しかしながら、これらの従来のシステムは、応力がある期間にわたって物品にかけられた場合に、外れることがある。こうした応力は、着用者よる幅広い範囲の動き、普通でない動き、運動のような激しい活動及び/又はパーソナルケア製品が束ねられたりねじられたりすることにより引き起こされることがある。
【0004】
(発明の開示)
本発明は、例えば、靴、衣料品、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁用製品等のような使い捨て吸収性製品のような種々の物品に用いることができる選択的に取り外し可能な相互係合締結システムを提供することにより上述の問題に対処するものである。
締結システムは、少なくとも物品の第1部分を構成することができる第1ファスナ部品を含む。第1ファスナ部品は、複数の実質的に異方性の係合部材を有する係合部分を含み、該係合部分は実質的に最大係合軸を有するようにされる。
締結システムはさらに、物品の第2部分を構成することができる協働するファスナ部品を含み、取り付け方向にほぼ沿って一緒に動かし重なり合う相互係合構成にすることにより、該物品の第1部分及び第2部分をそれぞれの部品を接合することができる。
【0005】
本発明によると、第1ファスナ部品は、その実質的に最大係合軸が取り付け方向に対してほぼ直交するように方位付けられている。発明者は、作動についての如何なる特定の理論にも固執するものではないが、この構成は、物品が、例えば、着用されている使い捨てパーソナルケア製品に用いられるときに締結システムによって生じる力の種類のような種々の力に曝されると、第1ファスナ部品は協働するファスナ部品とさらに相互係合されるようになると考えられる。
本発明の態様において、各々の実質的に異方性の係合部材が、末端領域を有するステム部分と、対応するステム部分の末端領域に配設された固定要素とを有することができる。
係合部分が、最大係合軸と、ほぼ垂直な最小係合軸とを有することが好ましい。
【0006】
本発明の一実施形態においては、協働するファスナ部品は、実質的に異方性とすることができ、実質的に最大係合軸を含む。例えば、実質的に異方性の係合部分の実質的に最大係合軸、及び実質的に異方性の協働するファスナ部品の実質的に最大係合軸の両方は、実質的に平行であってよく、各々が取り付け方向に対してほぼ直交するように方位付けることができる。
本発明によると、締結システムが配置されているか又は含まれている物品の第1部分及び第2部分の少なくとも1つは、物品本体に取り付けられた固定端と自由端とを有するセグメントとすることができる。
一般に、協働するファスナ部品は、例えば、織成、編成、又は不織ループ材料のようなループ材料とすることができる。例えば、不織ループ材料は、例えば、米国特許第5,858,515号及び/又は同第5,763,041号に記載されている材料のようなパターン・アンボンデッド材料とすることができ、この内容は引用により本明細書に組み入れられる。
【0007】
本発明の態様において、締結システムはさらに、物品を使い捨てに便利な構成で固定するために用いることができる。
本発明の別の態様においては、締結システムはさらに、使用又は適用が容易であるという利点をももたらす。特に、ウイングは、衣料品用接着剤を保護する剥離ストリップを取り除いて、生理用ナプキン又は失禁用物品の上面シート側又は本体側に係合させることができる。次に、物品を下着の適所に配置し、次いでウイングを係合させることができる。
本発明はさらに、締結システムを含む物品を包含する。物品は、前後の縦方向と、左右の横方向と、縦方向に延びる中心線とを有することができる。物品は、第1物品部分と、第2物品部分と、ここに説明されているように、該第1物品部分を該第2物品部分に締結するための少なくとも1つの選択的に取り外し可能な相互係合ファスナシステムとを含むことができる。
【0008】
選択的に取り外し可能な相互係合ファスナシステムは、(a)第1物品部分の少なくとも一部分を形成することができ、実質的に最大係合軸を有するように複数の実質的に異方性の係合部材を有する係合部分を含み、該係合部分が実質的に最大係合軸を有するようにされた少なくとも1つの第1ファスナ部品と、(b)第2物品部分の少なくとも一部を形成することができる少なくとも1つの協働するファスナ部品とを含み、第1及び第2物品部分は、それぞれの部品を、取り付け方向にほぼ沿って動かし重なり合う相互係合構成にすることにより、接合することができる。
本発明によると、第1ファスナ部品は、実質的に最大係合軸が取り付け方向に対してほぼ直交するように方位付けられる。
望ましくは、第1ファスナ部品は、第1物品部分の幅及び/又は長さ寸法にわたって延びることができる。例えば、第1物品部分がウイング又はフラップである場合には、第1ファスナ部品は、製品の縦方向軸に全体的に沿って該ウイング又はフラップにわたって延びることができる。より望ましくは、第1ファスナ部品は、ウイング又はフラップにわたって延び、該ウイング又はフラップと共に折り曲げられるか、湾曲するか又はその他の方法により曲げられるのに十分なだけ可撓性のある可撓性部品とすることができる。
【0009】
本発明の実施形態によると、可撓性のある第1ファスナ部品を相対的により可撓性のあるウイング又はフラップの少なくとも縦方向又は寸法にわたって延ばすように構成することは、過度に柔軟な又は弱いファスナ取り付けシステムに起因する磨耗、皺、及びファスナの故障をもたらすことになるフラップのねじれを軽減するのを助ける。さらに、可撓性のある第1ファスナ部品を、相対的により可撓性のあるウイング又はフラップの少なくとも縦方向又は寸法にわたって延ばすことは、フラップに中心を置く小さな個別の第1ファスナ部品に関連する問題を避ける。このような小さな個別の第1ファスナ部品は、縦方向又は寸法に対して直交する力が通常の使用中にかけられると、ファスナに中心を置く(軸の役割を果たす)モーメントを生成する傾向がある。これが、典型的にはフラップのねじれ及び皺につながり、このような締結システムを組み込むパーソナルケア製品の着用感が従属する性能を低下させる傾向をもつ。
同じ直交力が、相対的により可撓性のあるウイング又はフラップの縦方向又は寸法にわたって実質的延びる可撓性のある第1ファスナ部品を利用する本発明において呈される。しかしながら、適所における「実質的に連続する」第1ファスナ部品についてモーメントが形成される場合には、該モーメントは、反対方向の静止力によって減衰される。このことは、同じ構成を有するが、「実質的に連続的な」第1ファスナ部品が小さな個別の第1ファスナ部品により置き換えられた吸収性パーソナルケア製品のフラップと比較すると、吸収性パーソナルケア製品のフラップのねじれ及び皺を減少させる。
【0010】
この物品は、末端領域を有するステム部分と対応するステム部分の末端領域に配設された固定要素とを有する実質的に異方性の係合部材をさらに含むことができる。第1ファスナ部品の係合部分は、最大係合軸と、ほぼ垂直な最小係合軸とを有することができる。協働するファスナ部品はさらに、実質的に異方性とすることができ、実質的に最大係合軸を有することができる。
第1物品部分及び第2物品部分の少なくとも1つは、タブ、耳、フラップ若しくはウイング状の要素又は自由端と物品本体に取り付けられた固定端とを有するセグメントとすることもできる。
【0011】
一実施形態において、第1物品部分は、第1ウエストバンド部分を形成することができる。第2物品部分は、第2ウエストバンド部分を形成することができる。物品はさらに、前述の第1ウエストバンド部分と第2ウエストバンド部分とを相互連結する中間部分を有することもできる。物品は、裏面シート層と、実質的に液体透過性の上面シート層と、前述の裏面シート層と上面シート層との間に挟まれた吸収体とをさらに含むことができる。一般に、物品は、使い捨ておむつ、失禁用パンツ、トレーニングパンツ又は同様の構造体の形態とすることができる。
さらに別の実施形態においては、第1物品部分及び第2物品部分の各々は、第1及び第2フラップ部分のそれぞれを形成することができ、各々のフラップ部分は、自由端と、該第1フラップ部分と第2フラップ部分とを相互連結する中間部分に取り付けられた固定端とを有する。物品は、裏面シート層と、実質的に液体透過性の上面シート層と、前述の裏面シート層と上面シート層との間に挟まれた吸収体とをさらに含むことができる。一般に、この物品は、生理用ナプキン、失禁用パッド又は同様の構造体の形態とすることができる。
【0012】
もちろん、締結システムはさらに、使い捨てに便利な構成で物品を締結するようにすることができる。
本発明はさらに、使い捨て生理用ナプキンのための選択的に取り外し可能な相互係合締結システムを包含する。この締結システムは、生理用ナプキンの少なくとも第1の部分を形成することができる第1ファスナ部品を含む。第1ファスナ部品は、複数の実質的に異方性の係合部材を有する係合部分を含み、該係合部分は実質的に最大係合軸を有するようにされる。この締結システムはさらに、生理用ナプキンの第2部分を形成することができる協働するファスナ部品を含み、該生理用ナプキンの第1部分及び第2部分は、それぞれの部品を、取り付け方向にほぼ沿って一緒に動かし重なり合う相互係合構成にすることにより、接合することができる。本発明によると、第1ファスナ部品は、その実質的に最大係合軸が取り付け方向に対してほぼ直交するように方位付けられている。
【0013】
本発明の或る実施形態においては、生理用ナプキンの第1部分及び第2部分は、各々が生理用ナプキンの第1フラップ部分及び第2フラップ部分のそれぞれを形成することができる。各々のフラップ部分が自由端と第1フラップ部分と第2フラップ部分とを相互連結する中間部分に取り付けられた固定端とを有することができる。生理用ナプキンは、裏面シート層と、実質的に液体透過性の上面シート層と、前述の裏面シート層と上面シート層との間に挟まれた吸収体とをさらに含むことができる。
本発明はさらに、ここに説明された選択的に取り外し可能な相互係合締結システムを含む生理用ナプキンを包含する。
一実施形態において、選択的に取り外し可能な相互係合する締結システムは、生理用ナプキンの第1の縦方向縁から延びる第1ウイングと、生理用ナプキンの第2の縦方向縁から延びる第2ウイングとを含むことができる。各々のウイングは、固定端と自由端とを有することができる。
【0014】
第1ファスナ部品は、少なくとも第1ウイングの少なくとも一部を形成することができる。第1ファスナ部品は、複数の実質的に異方性の係合部材を有する係合部分を含み、該係合部分は実質的に最大係合軸を有するようにされる。
協働するファスナ部品は、第2ウイングの少なくとも一部を形成することができる協働するファスナ部品を含み、該生理用ナプキンの第1部分及び第2ウイングは、それぞれの部品を、取り付け方向にほぼ沿って一緒に動かし重なり合う相互係合構成にすることにより、接合することができるようにされる。本発明によると、第1ファスナ部品は、その実質的に最大係合軸が取り付け方向に対してほぼ直交するように方位付けられている。
【0015】
本発明の態様において、第1ウイング及び第2ウイングの両方が、第1ファスナ部品と協働するファスナ部品とを含むことができる。本発明の別の態様においては、少なくとも1つのウイングが、その固定端に隣接して切り取り線を含み、該切り取り線に沿って該ウイングを引き裂くことにより、ナプキンの迅速な除去がもたらされるようになる。
本発明はさらに、使い捨てパーソナルケア製品のための選択的に取り外し可能な相互係合締結システムにも向けられており、該締結システムは、複数の係合部材を有する係合部分を備える第1ファスナ部品と、協働するファスナ部品とを含み、使い捨てパーソナルケア製品が着用されると、該締結システムがさらに相互係合されるように構成されている。
【0016】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明は、本発明の以下の詳細な説明と図面とを参照したときに、より十分に理解され、さらに別の利点が明らかとなるであろう。
本発明の種々の態様及び実施形態は、生理用ナプキン又は使い捨ておむつのような使い捨て吸収性物品に関連して説明される。しかしながら、本発明は、キャップ、ガウン、靴カバー、婦人用衛生物品、幼児用トレーニングパンツ、失禁用衣類等のような他の物品にも使用可能であることが容易に分かるであろう。典型的には、使い捨て物品は、限られた使用が意図されており、再使用するために洗濯されるか又は別の方法により洗浄されるようには意図されていない。例えば、使い捨ておむつは、着用者によって汚された後に廃棄される。
図面を参照すると、図1Aないし図1Eに示されている生理用ナプキン10(又は図2Aないし図2Bに示されている使い捨ておむつ10´のような物品は、前後の縦方向26、左右の横方向24、及び縦方向に延びる中心線40を有する。物品は、第1物品部分、第2物品部分、及び該第1物品部分を該第2物品部分に固定するための少なくとも1つのファスナ36を含む。このような固定部は、例えば、これにより物品が着用者に保持されるように構成することができる。ファスナは、第1(又は第2)の物品部分の指定された部分に取り付けられた少なくとも1つの第1ファスナ部品70と、第2(又は第1)の物品部分に取り付けられた協働するファスナ部品72とを含むことが望ましい。第1ファスナ部品70は、複数の第1係合部材56を有する係合部分を含む。各々の係合部材56が、末端領域44をもつステム部分58を有し、この対応する末端領域には、少なくとも1つの固定要素60が配設されている。複数の係合部材が、その固定要素について配置パターンを有する。各々が異なる配置パターンの固定要素をもつ多数の複数の係合部材を用いることができると考えられている。
【0017】
本発明の別の態様は、ファスナ部品が複数の異方性係合部材を有する係合部分を含むことができる物品を提供することができる。各々の異方性係合部材は、末端部分44をもつステム部分58と、方向依存型固定要素60とを有することができ、この方向依存型固定要素60は、その対応するステム部分58の末端領域に異方的に配設されて、異方性係合開口部を形成する。複数の異方性係合部材は、その係合開口部について配列パターンを有することができる。多数の複数の異方性係合部材を用いることができ、しかも、異なる配列パターンの係合開口部も可能であることが意図される。
特定の構成においては、複数の異方性係合部材の大部分は、その係合開口部が取り付け方向に対してほぼ直角に向けられている。一般に、取り付け方向は、物品の第1の部分及び第2の部分のそれぞれが、互いに重なり合い相互係合する関係になる方向である。従って、図1及び図2において、取り付け方向は、全体として、物品の横方向24に沿い、かつ中心線40の方向に向けられた横方向のベクトル成分を有する方向である。従って、複数の異方性係合部材は、その係合開口部が物品の中心線40とほぼ平行に向けられていることになる。
【0018】
本発明の種々の態様においては、個々の係合部材は、典型的には可撓性及び弾性があるが、通常の使用においてはその初期形状を実質的に保持するものである。通常の使用において曲げられたか又は変形させられた場合には、係合部材は、その変形を持続するように実質的に可塑的に変形することを避け、その代わりに、実質的にその元の方位及び形状に戻るか又は「スプリングバック」を起こすことになる。
本発明の(個々の及び組み合わせによる)種々の態様は、着用者にとって望ましい着用状態を、良好に維持できるように役立つという利点を有する。例えば、本発明の態様は、衣類の股領域のたるみ及び垂れ下がりを減少させるのを助けることができ、ウエスト領域のめくれ及び垂れ下がりを減少させるのを助けることができる。本発明の締結システムの様々な様態を組み込むことにより、予定外の突発的な開放に対してより大きな抵抗性をもった改善された固定部を提供することができ、さらに、着用状態の改善、快適性の向上、及び着用者の皮膚に対する刺激の低減を実現することができる。
【0019】
本発明の物品は、例えば、使い捨ておむつのようなものとすることができる。本発明の望ましい態様においては、第1物品部分は、第1の後部ウエストバンド部分を形成することができ、第2物品部分は、第2の前部ウエストバンド部分を形成することができる。さらに、物品は、第1のウエストバンド部分及び第2のウエストバンド部分をそれぞれ相互連結している中間部分すなわち股部分を有することができる。おむつは、さらに、裏面シート層、該裏面シート層と向き合う関係で連結され、組み立てられた液体透過性の上面シート層、及び吸収体を含む構造のような吸収性構造体を含むことができる。吸収性構造体は、裏面シート層と上面シート層との間に挟まれており、その間に作動可能に保持されている。ファスナを含むシステムのような締結システムは、典型的には、第1のウエストバンド部分を第2のウエストバンド部分に相互連結して、物品を着用者に保持するように構成され配置される。締結システムは、第1の後部ウエストバンド部分を、後ろから前にまわして第2前部ウエストバンド部分と重なり合う関係で接合するように作動的に構成することができ、これにより着用者の身体を取り巻き、使用中に、おむつを該着用者にしっかりと保持することができるようになる。任意に、締結システムは、前部ウエストバンド部分を前から後ろにまわして後部ウエストバンド部分と重なり合う関係で接合させて、おむつを固定するように構成されたファスナを用いることもできる。このような任意の構成においては、前部ウエストバンド領域は、第1のウエストバンド部分と同一であるとみなすことができ、後部ウエストバンド領域は、第2のウエストバンド部分と同一であるとみなすことができる。
【0020】
図1Aないし図1Eは、ウイング又はフラップの形態のファスナ36をもった例示的な生理用ナプキンを示するものである。少なくとも1つの第1ファスナ部品70がウイング36に取り付けられており、少なくとも1つの協働するファスナ部品72が反対側のウイング36に取り付けられている。本発明の幾つかの実施形態においては、第1ファスナ部品70及び協働するファスナ部品72を各々のウイングに取り付けて、該ウイングを、何らかの特定の順番によってウイングを重ね合わせるという懸念なしで締結することができるようにすることができる。さらに別の実施形態においては、ウイングを、協働するファスナ部品72により部分的に又は全体的に形成することができる。図1Cは、ウイング36又はフラップが下着又はパンティ「P」に固定された状態の生理用ナプキンを示すものである。「A」と表示が付された矢印は、全体的にほぼ取り付け方向を表わす。「O」と表示が付された矢印は、全体的に取り付け方向と直交する方向を表わす。この直交する方向は、全体的に又は実質的に物品の平面に沿うか又は該平面内にあると考えられるが、幾つかの特定の場合においては、小さなZ軸方向成分を含むことを理解されたい。
本発明によると、第1ファスナ部品は、最大係合軸を有するように構成されるものとする。これは、異方性(すなわち非等方性)又は非対称的な複数の係合部材56を利用することにより達成することができる。第1ファスナ部品の最大係合軸が、取り付け方向(すなわち、重なり合う係合がもたらされるように各々のファスナ部品が全体的に合わされる方向)とほぼ直交するように方位付けられている場合には、この製品が着用されることでこの締結システムがさらに相互係合されるようにされることが思いがけなく見出された。例えば、この物品を着用する前に標準的な試験手順を利用して求められた剥離力及び剪断力は、第1ファスナ部品の最大係合軸が取り付け方向に方位付けられている締結システムの場合の方が大きく、該第1ファスナ部品の最大係合軸が取り付け方向と直交して方位付けられている締結システムの場合の方が小さい。
【0021】
使用後に剥離力及び剪断力を測定すると、その値は両方の方位について増加していた。しかしながら、第1ファスナ部品の最大係合軸が取り付け方向に対して直交して方位付けられている締結システムについて測定された剥離力値及び剪断力値は、第1ファスナ部品の最大係合軸が取り付け方向に方位付けられている締結システムについて測定されたものよりも大きかった。
この結果を示すデータが、添付の表1にあり、図4Aないし図4B及び図5Aないし図5Bにグラフを用いて示されている。
以下は、図1A、図1D及び図1D´に示される前後の縦方向26及び左右の横方向に対する方位方向についての簡単な説明である。1つの例示的な生理用ナプキンにおいて、第1ファスナ部品の最大係合軸を取り付け方向に方位付けることは、その最大係合軸が図1A、図1D及び図1D´に示される幅方向又は左右の横方向24にあったように、該第1ファスナ部品を方位付けることを意味する。従って、その生理用ナプキンについては、第1ファスナ部品の最大係合軸を取り付け方向に対してほぼ直交するように方位付けることは、その最大係合軸が図1A、図1D及び図1D´に示される機械方向又は前後の縦方向26にあったように、該第1ファスナ部品を方位付けることを意味する。
【0022】
図1Dは、第1ファスナ部品70がウイング又はフラップ36に付着され、協働するファスナ部品72が対応するウイング又はフラップ36に付着されるか又はこれと一体化された本発明の実施形態を示す。図1D´は、第1ファスナ部品が各々のウイング又はフラップ36に付着され、協働するファスナ部品もまた、各々のウイング又はフラップ36上にある実施形態を示す。図1Eは、図1D´における実施形態を示すものであり、各々のウイング又はフラップ36上にある第1ファスナ部品70及び協働するファスナ部品72がより見やすくなっている。より具体的には、図1Eは、各々が、物品のバッフル又は剥離ストリップに面するようにウイングに付着された第1ファスナ部品70、並びに該ウイングの反対側(すなわち、バッフル又は剥離ストリップから離れる方向に面するウイングの側)に面するようにウイングに付着されるか又はこれと一体化された協働するファスナ部品72を有する一対のウイング又はフラップ36を示すものである。
図2は、おむつのウエストバンド部分から延びるタブ又は耳の形態のファスナ36をもった例示的なおむつを示すものである。少なくとも1つの第1ファスナ部品が、耳36に取り付けられ、少なくとも1つの協働するファスナ部品72が、おむつの対応する部分に取り付けられて、該おむつが、例えば、図2Aに示すように、着用できるように構成されるようになっている。「A」と表示が付された矢印は、全体として取り付け方向を表わす。
【0023】
おむつ10は、典型的には、多孔性で液体透過性の上面シート28、実質的に液体不透過性の裏面シート30、該上面シートと該裏面シートとの間に位置決めされ連結された吸収性構造体32、該吸収性構造体に隣接して配置されたサージ制御部分46、及び脚弾性体34と腰弾性体42とを有するシステムのような、弾性的にギャザーを寄せる部材からなるシステムを含むことができる。サージ制御部分は、吸収性構造体指定された貯蔵部すなわち保持部分と液体的に連通するように位置決めされ、上面シート28、裏面シート30、吸収性構造体32、サージ制御部分46、及び弾性部材34及び42と併せて、様々なよく知られたおむつ構成に組み立てることができる。さらに、おむつは、閉じ込めフラップ62からなるシステム、及び側部パネル又は耳領域部材38からなるシステムを含むことができ、これらシステムは、弾性を持たせることもできれば、他の方法で弾性を付与することもできる。
望ましい締結システムを形成するための種々の技術が、1995年3月21日に出願された「動的にフィットするおむつのための締結システムを作る方法」という名称のT.レースラー他の米国特許第5,399,219号(代理人整理番号第11,186番)、米国特許第5,540,796号に対応する、1994年8月3日に出願された「弾性を持たせた耳部分を組み立てるための方法」という名称のD.Friesの米国特許出願番号286,086(代理人整理番号11,169)、及び米国特許第5,595,618号に対応する、1995年4月3日に出願された「ラミネートテープを組み立てる方法」という名称のD.Friesの米国特許出願番号08/415,383(代理人整理番号11,950)に記載されている。上記の文書の開示は、本明細書において、本明細書と一致する(矛盾しない)ように引用により本明細書に組み入れられている。
【0024】
おむつ10は、一般的には、図1及び図2に代表的に示すように、前後に延びる長さ方向26及び左右に延びる幅方向24を定める。おむつは、長方形、I字形、全体的に砂時計形、又はT字形のような任意の所望の形状を有することができる。T字形の場合には、「T」のクロスバーが、おむつの前部ウエストバンド部分を構成してもよいし、或いは代替的におむつの後部ウエストバンド部分を構成してもよい。
上面シート28及び裏面シート30は、全体的に同じ広がりをもつことができ、吸収性構造体32の対応する寸法よりも全体的に大きく、これを越えて延びる長さ寸法及び幅寸法を有し、対応する側縁部20及び端縁部22を設けることができる。任意に、上面シート層及び裏面シート層は、同じ広がりをもたないようにすることもできる。上面シート28は、作動可能に裏面シート30と関連し、これに重ね合わせられ、これによっておむつの周囲が定められるようになる。ウエストバンド領域は、着用時に、着用者のウエスト又は胴の中央下部を全体的又は部分的に覆うか又は取り囲むおむつの部分を構成する。中間の股領域16は、ウエストバンド領域14と12との間にあり、これらを相互に連結するものであり、着用時には、着用者の脚の間に位置し、着用者の胴の下方を覆うおむつの部分を構成する。このように、中間の股領域16は、典型的に、おむつその他の使い捨て吸収性物品において流体サージが生じる区域である。
【0025】
裏面シート30は、典型的には、吸収体32の外表面に沿って配置することができ、液体透過性材料で構成することもできるが、実質的に液体を通さないように構成された材料で構成されることが望ましい。例えば、典型的な裏面シートは、薄いプラスチックフィルムその他の可撓性のある、実質的に液体不透過性材料で製造することができる。本明細書において用いられる「可撓性のある」という用語は、適合性がありかつ着用者の全体的な形状及び外形に容易に一致する材料のことを言う。裏面シート30は、吸収体32内に収容された排泄物が、おむつ10に接触するベッドシーツ及び上着のような物品を濡らすのを防止する。本発明の特定の実施形態においては、裏面シート30は、厚さが約0.012ミリメートル(0.5ミル)から約0.051ミリメートル(2.0ミル)までのポリエチレンフィルムのようなフィルムを含むことができる。例えば、裏面シートフィルムの厚さは、約1.25ミルの厚さとすることができる。
裏面シートの代替的な構成は、吸収体に隣接した又は近接した選択された領域に望ましいレベルの液体不透過性を付与するように全体的に又は部分的に構成されたか又は処理された織又は不織の繊維ウェブ層を含むことができる。例えば、裏面シートは、気体透過性でも気体不透過性でもよいポリマーフィルム層に積層された気体透過性の不織布層を含むことができる。繊維性布状裏面シート材料の他の例は、厚さが0.6ミル(0.015mm)のポリプロピレンのブロンフィルム及び1平方ヤード当たり0.7オンス(23.8gsm)のポリプロピレンのスパンボンド材料(2デニールの繊維)から構成された薄く引き伸ばされたすなわち延伸された熱ラミネート材料から構成することができる。この種の材料は、キンバリー−クラーク社から市販されているHUGGIES SUPREME使い捨ておむつの外側カバーを形成するものである。裏面シート30は、典型的には、物品の外側カバーを形成する。しかしながら、任意に、物品は、裏面シートに付加する別個の外側カバー部品部材を含むこともできる。
【0026】
裏面シート30は、代替的に、液体排泄物が該裏面シートを実質的に通過しないようにしながら、水蒸気のような気体を吸収体32から逃がすことを可能にする微孔性の「通気性のある」材料を含むことができる。例えば、通気性のある裏面シートは、微孔性のポリマーフィルム、又は被覆するか或いは他の方法により改質して望ましいレベルの液体不透過性が付与されるようになった不織布で構成することができる。例えば、好適な微孔性フィルムは、東京に事務所を置く三井東圧化学社から入手可能なPMP-1材料、又は米国ミネソタ州ミネソタの3M社から入手可能なXKO-8044ポリオレフィンフィルムとすることができる。また、裏面シートは、エンボス加工したり、或いは他の方法により模様又はなし地仕上げをしたりして、外観を美しくすることもできる。
本発明の様々な構成において、裏面シート30又は閉じ込めフラップ62のような部品は、水性液体に対して抵抗性があり、限られた透過性を有するものであるが、気体に対しては透過性があるように構成されており、液体抵抗性材料は、実質的に漏れることなく、少なくとも約45cmの水の水柱圧を支持することができるように構成することができる。材料の液体透過に対する抵抗性を判断するのに好適な技術は、1978年の連邦試験方法標準規格FTMSの191の方法5514又はこれと同等なものである。
【0027】
上面シート28は、適合性があり、柔らかい感触で、かつ着用者の皮膚に刺激のない身体に面する表面を呈する。さらに、上面シート28は、吸収体32よりも親水性を少なくすることができ、液体を透過するのに十分なだけ多孔性であり、液体が容易にその厚さを貫通して該吸収体に到達することを可能にする。好適な上面シート層28は、多孔性発泡体、網状発泡体、穿孔されたプラスチックフィルム、天然繊維(例えば、木材又は綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル繊維又はポリプロピレン繊維)、又は天然繊維及び合成繊維の組み合わせのようなウェブ材料の幅広い選択範囲から製造することができる。上面シート層28は、典型的には、着用者の皮膚を吸収体32に保持された液体から隔離するのを助けるために用いられる。
上面シート28には種々の織成布及び不織布を用いることができる。例えば、上面シートは、所望の繊維のメルトブローウェブ又はスパンボンドウェブから構成することができ、ボンデッドカードウェブとすることもできる。種々の布を天然繊維、合成繊維又はこれらの組み合わせから構成することができる。
【0028】
本発明の目的においては、「不織ウェブ」という用語は、テキスタイルの織工程又は編み工程を経ずに形成された繊維性材料のウェブを意味する。「布」という用語は、織、編み、及び不織繊維ウェブのすべてのことを言うように用いられる。
上面シート布は、実質的に疎水性材料から構成され、該疎水性材料は、任意に、界面活性剤で処理を施すか、又は他の手法で所望レベルの湿潤性及び親水性を付与するように処理することができる。本発明の特定の実施形態においては、上面シート28は、坪量が約22gsmで、密度が約0.06gm/ccであるウェブに形成された約2.8デニールないし約3.2デニールまでの繊維で構成された不織スパンボンドポリプロピレン布である。この布は、約0.28%TRITON X−102界面活性剤のような有効な量の界面活性剤で表面処理することができる。界面活性剤は、噴霧、印刷、ブラシ被覆又はそれに類するもののような任意の通常の手段により塗布することができる。
【0029】
上面シート28及び裏面シート30は、作動可能な方法により連結されるか又は他の方法により互いに関連付けられる。ここで用いられる「関連付けられた」という用語は、上面シート28を裏面シート30に直接付着することにより、該上面シート28が該裏面シート30に直接接合された構成、及び該上面シート28を中間部材に付着し、これを次に該裏面シート30に付着することにより、該上面シート28が該裏面シート30に間接的に接合された構成を含む。上面シート28と裏面シート30は、例えば、接着結合、音波結合、熱結合、ピン留め、縫い合わせ又は当業者であれば周知のその他の取り付け技術、並びにこれらの組み合わせのような好適な取り付け機構(図示せず)により、おむつの周囲の少なくとも一部で互いに接合することができる。例えば、接着剤の均一な連続層、接着剤のパターン層、接着剤の噴霧パターン層、又は組み立て用接着剤の個別ライン、渦巻、又は点の列を用いて、上面シート28を裏面シート30に付着することができる。さらに、上述の取り付け手段を用いて、ここに述べられる物品の種々の他の部品を適切に相互連結、組み立て、及び/又は付着することができることは容易に理解されるべきである。
吸収体32は、代表的に示される選択された親水性繊維及び高吸収性粒子から構成された吸収性パッドのような保持部分を含み、吸収された液体その他の排泄物を保持して保管することができる吸収性構造体を備える。吸収体は、上面シート28と裏面シート30との間に配置されて両者間に挟まれ、おむつ10を形成する。吸収体は、通常、圧縮可能で、適合性があり、着用者の皮膚に刺激がなく、かつ、体外排泄物を吸収して保持することができる構成を有する。本発明の目的においては、吸収性構造体は、単一の一体化した材料片で構成することができ、或いは代替的に、作動可能に互いに組み立てることができる複数の個々の分離した材料片から構成することもできることを理解されたい。
【0030】
様々な種類の湿潤性の親水性繊維材料を用いて、吸収体32の構成部品を形成することができる。好適な繊維の例は、セルロース繊維のような本質的に湿潤性の材料からなる自然発生の有機繊維、レーヨン繊維のようなセルロース又はセルロース誘導体からなる合成繊維、ガラス繊維のような本質的に湿潤性の材料からなる無機繊維、特定のポリエステル又はポリアミド繊維のような本質的に湿潤性の熱可塑性ポリマーから作られた合成繊維、及び適切な手段によって親水性にされたポリプロピレン繊維のような非湿潤性の熱可塑性ポリマーからなる合成繊維を含む。これらの繊維は、例えば、シリカで処理するか、適切な親水性成分を有し、繊維から容易に除去されない材料で処理するか、又は繊維の形成中又はその後に非湿潤性の疎水性繊維を親水性ポリマーでシースを設けることにより水性にすることができる。本発明の目的においては、上述の様々な種類の繊維の選択されたブレンドを用いることも意図される。
ここで用いられる「親水性」という用語は、水性液体が繊維に接触すると湿潤する繊維又は繊維表面を表わす。材料の湿潤の程度は、言い換えると、用いる液体及び材料の接触角及び表面張力で説明することができる。特定の繊維材料又は繊維材料のブレンドの湿潤性を測定するのに適した装置及び技術は、カーンSFA−222表面力分析システム又はほぼ同等のシステムによって提供することができる。このようなシステムを用いて測定されるときに、90°よりも小さい接触角を有する繊維は、「湿潤性」と呼ばれ、90°よりも大きい接触角を有する繊維は、「非湿潤性」と呼ばれる。
【0031】
吸収体の構造体32は、高吸収性材料の粒子が混合されたセルロースフラフのウェブのような親水性繊維のマトリックスを含むことができる。特定の構成においては、吸収体32は、超吸収性ヒドロゲル形成粒子と合成ポリマーメルトブローン繊維との混合物、或いは天然繊維及び/又は合成ポリマー繊維のブレンドを含む繊維性コフォーム材料と超吸収性粒子との混合物を含むことができる。超吸収性粒子は、親水性繊維とほぼ均一に混合してもよいし、或いは不均一に混合してもよい。例えば、超吸収性粒子の密度は、吸収体の身体側に向かって密度が低くなり、吸収性構造体の外側に向かって密度が相対的に高くなるように、該吸収性構造体の厚さ(z方向)の実質的な部分を通して非段階状の勾配に構成することができる。好適なz勾配の構成は、1987年10月13日にケレンバーガー他に付与された米国特許第4,699,823号に記載されており、この開示全体は、本明細書と一致する(矛盾しない)ように引用により本明細書に組み入れられている。或いは、超吸収性粒子の密度は、吸収体の身体側に向かって密度が高くなり、吸収性構造体の外側に向かって密度が相対的に低くなるように、該吸収性構造体の厚さ(z方向)の実質的な部分を通して非段階状の勾配に構成することができる。超吸収性粒子はまた、親水性繊維のマトリックス内で、全体的に個別の層に配置されてもよい。さらに、繊維マトリックス内又はそれに沿うような異なる位置に、2つ又はそれ以上の異なる種類の超吸収体を選択的に配置することもできる。
【0032】
高吸収性材料は、超吸収体のような吸収性ゲル化材料からなることができる。吸収性ゲル化材料は、天然、合成及び改質された天然ポリマー及び材料とすることができる。さらに、吸収性ゲル化材料は、シリカゲルのような無機材料又は架橋重合体のような有機化合物であってもよい。この「架橋」という用語は、通常は水溶性の材料を、効果的に、実質的に不溶性であるが膨潤性とするための何らかの手段のことも言う。このような手段は、例えば、物理的交絡、結晶ドメイン、共有結合、イオン錯体及び会合、水素結合のような親水性会合、疎水性会合又はファンデルワールス力を含むことができる。
合成吸収性ゲル化材料のポリマーの例は、ポリ(アクリル酸)及びポリ(メタクリル酸)のアルカリ金属及びアンモニウム塩、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(ビニルエーテル)、ビニルエーテル及びアルファオレフィンとの無水マレイン酸コポリマー、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(ビニルモルフォリノン)、ポリ(ビニルアルコール)、及びこれらの混合物及びコポリマーを含む。吸収体に使用するのに適したさらに別のポリマーは、アクリロニトリル−グラフトスターチ加水分解物、アクリル酸グラフトスターチ、メチルセルロース、キトサン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びアルギン酸、キサンタンゴム、イナゴ豆ガム等の天然ゴムのような天然及び改質天然ポリマーを含む。天然吸収性ポリマーと全合成又は部分合成吸収性ポリマーとの混合物もまた、本発明においては有用である。他の好適な吸収性ゲル化材料は、1975年8月26日に付与されたアサーソン他による米国特許第3,901,236号に開示されている。合成吸収性ゲル化ポリマーを調製する方法は、1978年2月28日にマスダ他に付与された米国特許第4,076,663号及び1981年8月25日にツバキモト他に付与された米国特許第4,286,082号に開示されている。
【0033】
合成吸収性ゲル化材料は、典型的には、濡れたときにヒドロゲルを形成するキセロゲルである。しかしながら、この「ヒドロゲル」という用語は、通常は材料の濡れた形態及び濡れていない形態の両方のことを言うのに用いられている。
図1及び図2に示されている代表的な構成を参照すると、物品は、フラップ領域、ウイング、「耳」領域、すなわち耳部材のシステムを含むことができる。特定の構成においては、各々のフラップ、ウイング又は耳領域すなわち耳部材は、おむつ、失禁用パッド又は生理用ナプキンのような物品の対向する横方向端部において横方向に延びることができる。
本発明の種々の構成において、耳、タブ、フラップ又はウイング領域は、選択された物品の部品と一体化形成することができる。例えば、耳、タブ、フラップ又はウイング領域は、裏面シート層を形成する材料層で一体形成することもでき、及び/又は上面シートを形成するために使用される材料で一体形成することもできる。代替的な構成においては、耳、タブ、フラップ又はウイング領域は、裏面シート、上面シート、該裏面シートと該上面シートとの間、又はこのような組立体の固定的に取り付けられた種々の組み合わせに、連結されるか組み立てられる1つ又はそれ以上の別々に設けられた部材によって形成することができる。
【0034】
本発明の特定の構成においては、耳、タブ、フラップ又はウイング領域の各々は、別々に準備された材料片から形成されてもよく、次に、この材料片が、適切に組み立てられ、物品の選択された部分に取り付けられる。
耳、タブ、フラップ又はウイング領域は、ポリマーフィルム、織布、不織布又はそれに類するもの、並びにこれらの組み合わせのような実質的に非弾性の材料で構成することができる。本発明の特定の態様においては、耳、タブ、フラップ又はウイング領域は、少なくとも横方向24に沿って弾性的に伸張可能な、延伸結合ラミネート(SBL)材料、ネック結合ラミネート(NBL)材料、弾性フィルム、弾性発泡体材料、又はそれに類するもののような実質的に弾性的な材料から構成することができる。例えば、耳、タブ、フラップ又はウイング領域を形成するのに適したメルトブローン弾性繊維状ウェブが、1987年5月5日にT.ワイズネスキー他に付与された米国特許第4,663,220号に記載されており、この開示全体が引用により本明細書に組み入れられている。繊維弾性層に固定された少なくとも一層の不織布を含む複合繊維の例は、J.Taylor他を発明者とする1987年4月8日に発行された欧州公開特許EP0217032A2に記載されており、この開示全体が引用により本明細書に組み入れられている。NBL材料の例は、1993年7月13日にモーモンに付与された米国特許第5,226,992号に開示されており、この開示全体が、本明細書と一致するように引用により本明細書に組み入れられている。
【0035】
先に述べたように、種々の好適な構成を用いて、耳、タブ、フラップ又はウイング領域を物品の選択された部分に取り付けることができる。一対の弾性的に伸張可能な部材を物品の横方向の側部に固定して、物品の外側カバー及び直線部品の横方向に対向する側部領域を超えて横方向外向きに延びるようにするのに適する構造の特定の例は、1990年7月3日にP.VanGompel他に付与された米国特許第4,938,753号に見出すことができ、この開示全体が、本明細書において、本明細書に一致するように引用により組み入れられている。
図示される耳、タブ、フラップ又はウイング領域は、先細になった、湾曲した、又は別の方法により、相対的に内側のベース領域についての縦方向の長さが、その相対的に外側の端部領域についての縦方向の長さよりも大きいか又は小さく形付けられた形状を有するようにされる。或いは、耳領域は、ほぼ長方形の形状を有してもよく、任意に、ほぼ台形形状を有してもよい。
【0036】
本発明の種々の態様及び構成においては、選択された第1ファスナ部品と選択された協働する部品との間の締結機構は、接着剤、粘着剤、機械的又はこれらの組み合わせとすることができる。本発明においては、機械的締結システムは、第1ファスナ部品と、協働するファスナ部品とを含み、それらが機械的に相互係合して望ましい固定部を提供するようになるシステムである。
第1ファスナ部品と第2ファスナ部品は、協働的に相互係合する機械的締結システムの相補的な要素を含むことが望ましい。機械的ファスナ部品は、協働して機械的にインターロックする相補的な部品を含むフック、バックル、スナップ、ボタン等といった機械式のファスナによって構成することができる。
【0037】
図示された構成において示されるように、例えば、機械的締結システムは、フック・ループ式の締結システムとすることができる。このような締結システムは、典型的には、「フック」、すなわち、フック状の雄部品の形状を有する係合部材を含み、かつ協働する「ループ」、すなわち、ループ状の雌部品を備え、該ループ部品は該フック部品と係合しかつ取り外し可能に相互連結する。相互連結部は、選択的に取り外し可能でありかつ再び取り付け可能であることが望ましい。従来のシステムは、例えば、VELCROという商標の下で入手可能である。フック要素は、単一プロングのフック形状、多プロングのフック形状、又はマッシュルーム・ヘッド式のフック要素によって形成されるもののような実質的に連続した拡張ヘッド形状によって形成することができる。ループ要素は、織布、不織布、編み地、穴開き層又は穿孔層等、並びにこれらの組み合わせによって形成することができる。このようなファスナシステムの多くの構成及び変形物が、総称してフック・ループ式ファスナと呼ばれてきた。
選択的に取り外すことができる相互係合機械的締結システムは、例えば、第1ファスナ部品を、少なくともファスナ・タブ、フラップ又はウイング36の指定された嵌合面又は固定面に設置することができ、協働するファスナ部品を、指定されたタブ、フラップ又はウイング36の指定された係合面に設置することができる。例えば、代表的に図示するフック・ループ式ファスナにおいては、ファスナ・タブ36の指定された嵌合面又は固定面に取り付けられる締結部品は、フック形式の機械的係合要素を含むことができ、また、指定されたファスナ・タブ36の表面に作動可能に接合され取り付けられる相補的締結部品は、ループ形式の締結要素を含むことができる。
【0038】
本発明の種々の構成においては、第1の締結部品と、協働的かつ相補的な締結部品との相対的な位置及び/又は材料は、相互に入れ換え可能であることも明白である。
フック・ループ式締結システム及び部品の例は、1991年5月28日にT.ロエスラー他に付与された米国特許第5,019,073号に記載されており、この開示全体が、本明細書と一致するように本明細書に組み入れられている。フック・ループ式締結システムの他の例は、米国特許第5,605,735号に対応する、1994年12月28日にG.シェーナー他によって出願された1994年12月28日にG.シェーナー他によって出願された易剥離性タブファスナ」という名称の米国特許出願第366,080号(代理人整理番号第11,571番)、及び1995年4月13日にP.バン・ゴンペル他によって出願された「多重取り付け締結システム」という名称の米国特許出願第421,640号に記載されており、この開示全体が、本明細書と一致するように本明細書に組み入れられている。キャリア層を用いて構成された締結タブの例は、1997年4月29日に発行された米国特許第5,624,429号に対応する、「グリップタブを有する機械的締結システム」という名称で、1996年3月6日に出願されたA.ロング他の米国特許出願第08/603,477号(代理人整理番号第12,563番)に記載されており、この開示全体が、本明細書と一致するように本明細書に組み入れられている。
【0039】
図3Aないし図3Eを参照すると、指定された第1ファスナ部品70は、ベース又は基板層110から離れる方向に突出する係合部材(例えば、図示されるフック部材)を有する材料を含むことができる。各々の係合部材が、全体的に直立したステム部分58と、固定要素60とを含む。ステム部分58は、固定端領域43、及びこの固定端領域と連続して接合することが望ましい末端領域44を有する。ステム部分の固定端領域は、基板層110に作動可能に取り付けられ、末端領域は、この対応する、関連付けられた固定要素60に作動可能に取り付けられている。ステム部分58は、ファスナシステムの第1ファスナ部品における通常の作動中に、固定要素60についての指定された直立した位置及び指定された方向の配列を維持するのに十分なだけ剛性がある。より具体的には、ステム部分は、固定要素についての所望の直立した位置及び方向の配列を作動可能に維持するのに十分なだけ曲げ及びねじれに対して抵抗性を有する。基板層110は、基板厚さ112、係合部材表面114、及び対向する基板取り付け表面116を有する。選択された係合部材は、基板層110に取り付けられ、係合部材表面114から離れる方向に突出する。
【0040】
図3Aないし図3Eに代表的に示されるように、本発明の特定の態様は、異方性係合部材が協働するファスナ部品72と方向性のあるすなわち方向依存型係合を与えるように構成されている異方性係合部材を組み込むことができる。特に、係合部材は、剥離力、剪断力又はそれに類するもののような選択された締結特性が相対的な異なる値を有する少なくとも1つの偏向方向を示すことがある。例えば、締結特性は、剥離力、剪断力又はそれに類するもののような締結特性が相対的に最大の値となる少なくとも1つの偏向方向有することができる。同様に、係合部材は、選択された締結特性が相対的に最小の値となる少なくとも1つの偏向方向を示すこともある。最大値の方向は、相対的に最小の値の方向とほぼ反対方向でもよいし反対方向でなくてもよい。
従って、異方性係合部材は、剪断力の値又は剥離力の値が求められる方向によって、より大きい(又はより小さい)剪断力の値又は剥離力の値を与えることができる。異方性の特徴は、形状、寸法、外形、突起の長さ、突起の角度、材料の種類、被覆の種類その他の処理の種類、表面の質感、表面の形態、摩擦係数、粘着性、又はそれに類するもの、並びにこれらの組み合わせにおける違いのような種々の好適な機構によって生成することができる。異方性係合部材は、左右相称のような限定された度合いの相称性を有することができる。好適な異方性係合部材は、例えば、逆J字形又は全体的にT字形の係合部材によって形成することができる。これとは対照的に、実質的に等方性の係合部材は、マッシュルーム・ヘッド形の頭部が直立したステム部分の周りにほぼ対称的に分布され、同様に、指定された係合開口部が、該直立したステム部分の周りにほぼ対称的に分布しているマッシュルーム・ヘッド形の係合部材によって形成することができる。
【0041】
好適な微小フック材料の例は、VELCRO HTH 829及びVELCRO HTH 851という名称のもとで販売されており、ニューハンプシャー州マンチェスターに事務所をVELCRO U.S.A.社から入手可能である。マイクロフック材料は、角度が付けられたフック要素の形状のフックを有することができ、1平方センチメートル当たり約264フック(1平方インチ当たり約1700フック)のフック密度、約0.030cmから約0.063cmまで(約0.012インチから約0.025インチまで)の範囲内のフック高さ、及び約0.007cmから約0.022cmまで(約0.003インチから約0.009インチまで)の範囲内にあるフック幅をもつように構成することができる。フック要素は、約0.0076cmから約0.008cmまで(約0.003インチから0.0035インチまで)の厚さを有するベース層基板上に成形され、フック材料の部材は、約12mgf(約12ガーレイ単位)のガーレイ剛性を有する。他の好適なフック材料は、VELCRO HTH 858、VELCRO HTH 851及びVELCRO HTH 863のフック材料を含むことができる。
本発明の目的においては、種々の剛性値は、試験される部品の長さ及び幅によって実質的に定められる平面に対して垂直方向の応力により生じる曲げモーメントについて求められるものである。ここに説明される剛性値を求めるのに適した技術は、ガーレイ剛性試験であり、この説明は、TAPPI標準試験T543om−94(紙の曲げ抵抗(ガーレイ型試験器))に示されている。適な試験装置は、ニューヨーク州トロイに事務所があるテレダイン・ガーレイ社によって製造されたガーレイデジタル剛性試験器、4171−D型である。本明細書の記載においては、前述のガーレイ剛性値は、「標準」サイズの試料によって生成される値に相当するように意図されている。従って、ガーレイ剛性試験器からの読取値は、標準サイズの試料の剛性に適切に変換され、ミリグラム力(mgf)という形で伝統的に記録される。現在は、標準「ガーレイ単位」は、1mgfの剛性値に等しく、ガーレイ剛性を記録するのに同等に用いることができる。
【0042】
本発明の種々の態様及び構成においては、ループ材料は、不織、織又は編み布によって形成することができる。例えば、好適なループ材料布は、ノースカローライナ州グリーンズボロのギルフォード・ミルズ社から商品名#34285で入手可能な種類の2バー縦編布、並びに他の種類の編み布から構成することができる。好適なループ材料はまた、SCOTCHMATEの商標の下でナイロン織成ループを販売している3M社からも入手可能である。3M社はまた、ウェブの裏面に接着剤を備えたライナーのないループウェブ及び3Mの編みループテープも販売している。
ループ材料はまた、複数の個別の結合されていない領域を定める連続する結合された領域を有する不織布を含むことができる。布の個別の結合されていない領域内の繊維又はフィラメントは、各々の結合されていない領域を取り巻くすなわち取り囲む連続する結合された領域により寸法安定性にされるため、フィルム又は接着剤の支持層又は裏当て層を必要としない。結合されていない領域は、特定的には、結合されていない領域内の繊維又はフィラメント間に空間が置かれるように設計されており、相補的なフック材料のフック要素を受け取り係合するのに十分なだけ空間があるか又は大きくされている。特に、パターン−アンボンデッド不織布又はウェブは、単一成分又は複数成分のメルトスパンフィラメントから形成されるスパンボンドの不織ウェブを含むことができる。不織布の少なくとも1つの表面は、連続する結合された領域によって取り囲まれるか又は取り巻かれる複数の個別の結合されていない領域を含むことができる。連続する結合された領域は、結合されていない領域内の繊維又はフィラメントをほぼ結合又は溶融せずに、該結合されていない領域の外側の結合領域の中に延びる繊維又はフィラメントの部分を互いに結合又は溶融することにより、不織ウェブを形成する繊維又はフィラメントの寸法を安定させる。結合する領域内の結合又は融合の程度は、結合領域内の結合又は溶融の程度は、不織ウェブを非繊維状にするのに十分であり、結合されていない領域内の繊維又はフィラメントに、フック部を受け取り、係合するための「ループ」としての働きをさせることが望ましい。好適な点−アンボンデッド布の例は、1996年12月17日に出願されたT.J.ストークス他による「パターン−アンボンデッド不織ウェブ及びそれを製造する方法」という名称の米国特許出願第754,419号(代理人整理番号12,232)に記載されており、この開示全体が、本明細書と一致するように引用により本明細書に組み入れられている。
【0043】
ここで用いられる「スパンボンドウェブ」という用語は、溶融した熱可塑性材料を、紡糸口金の複数の微細な普通は円形の毛細管からフィラメントとして押し出し、次いで、押し出されたフィラメントの直径を、例えば、流体を引き出すことにより又は他の周知のスパンボンド機構によって急速に縮小されることにより形成されるウェブのことを言う。スパンボンドの不織ウェブの生成は、アッペル他の米国特許第4,340,563号のような特許に示されている。
本発明の種々の構成においては、ループ材料は、物品の外向き表面上の個別パッチすなわち分離パッチに限定される必要はない。代わりに、ループ材料は、組み立て、一体化、又は他の方法で接合され、望ましい物品の所定の表面領域にわたって延びる実質的に連続的な外側繊維層により形成することができる。例えば、外側繊維層は、物品に使用されている布状外側カバーの露出表面領域のほぼ全体にわたって延びるように配置することができる。
【0044】
本発明の種々の構成において、選択された第1ファスナ部品とその指定された協働するファスナ部品との間の係合力は、使用中に物品を着用者に対して適切に固定するのに十分なだけ大きく、耐久性がなければならない。特定の構成において、特に十分に高レベルの係合剪断力が締結システムによりもたらされる場合には、締結係合の剥離力値は、第1ファスナ部品と協働するファスナ部品との間の係合の「幅」1インチ当たり最小値が約約40グラム力(gmf)とすることができる。さらに別の構成においては、締結係合の剥離力値を、約100gmf/インチ又はそれ以上にして、利点を向上することができる。所望の構成においては、締結係合の剥離力値は、第1ファスナ部品と協働するファスナ部品との間の係合「幅」1インチ当たり約200gmf又はそれ以上とすることができる。或いは、剥離力は、約300gmf/インチ又はそれ以上、任意に、約400gmf/インチ又はそれ以上とすることにより、さらに利点を向上する。他の様態では、剥離力は、約1200gmf/インチより高くないようにされる。或いは、剥離力を、約800gmf/インチより高くないように、任意に約600gmf/インチより高くないようにすることにより性能を向上する。
選択された第1ファスナ部品とその指定された協働するファスナ部品との間の係合力は、付加的に、剪断力値が、第1ファスナ部品と協働するファスナ部品との間の係合面積1平方インチ当たり約400gmf又はそれ以上とすることができる。或いは、剪断力は、約1,000gmf/in2又はそれ以上、任意に、約1,700gmf/in2又はそれ以上とされる。さらに別の態様においては、剪断力は、最高約4,400gmf/in2又それ以上までとすることができる。或いは、剪断力は、約3,900gmf/in2より高くないように、任意に、その代わりに、剪断力は、約3,900gmf/in2より高くないように、任意に、約3,500gmf/in2より高くないようにして性能を改良する。
【0045】
剥離力値は、1991年9月15日に承認され、1991年11月に出版された標準手順書ASTM D5170に従って測定することができ、これには、以下の事項が記載されている。試験試料は、評価される物品のファスナ・タブとする。試験試料の長さは、ファスナが使用されている物品を通常使用する際に、ファスナを外して取り除く剥離力が典型的に加えられる方向に沿って位置合わせされた寸法とされる。この試料の「幅」は、ファスナの全体の平面内にあり、該試料の長さに対して垂直である。ローラ装置は、重さ4.5ポンドで、ローラの周囲にゴム引きされている。好適なローラは、米国オハイオ州メンターのChemsultants International社から入手可能な部品番号HR-100である。ファスナ部品が係合している間に、ローラが、試験試料の上を試料の横の「幅」方向に1回転する。さらに、「ループの持ち上げ」を行うための手による初期剥離は省略する。試験中、静止クランプにより保持されるファスナ材料は、移動クランプ内に保持されるファスナ材料に比較して、面積を大きくすることができる。引張試験器のクランプ間の初期分離距離は4インチであり、引張試験器の伸長速度は20インチ/分である。剥離試験結果を記載した値は、MTS TESTWORKSソフトウェアを用いたピーク基準が2%の「スリーピーク平均」値である。また、剥離力値は、試験試料のファスナ部品の「幅」寸法の単位長さ当りの力、例えばグラム/インチで表示して正規化する。MTS TESTWORKSソフトウェアは、ミネソタ州イーデンプレーリーに事務所があるMTSシステムズ社から入手可能である。
【0046】
剪断力値は、1991年9月15日に承認され、1991年11月に出版された標準手順書ASTM D5169に従って測定することができ、これには、以下の事項が記載されている。試験試料は、評価される物品のファスナ・タブで構成される。試験試料の長さ及び幅は、典型的には、剥離力値試験を行うのに用いられる長さ及び幅に対応する。通常、試験試料長さは、ファスナが使用されている物品を通常使用する際に、典型的に、剪断力がファスナに加えられる方向に沿って位置合わせされた寸法である。試料の「幅」は、ファスナの全体の平面内にあり、該試料の長さと垂直である。ローラ装置は、4.5ポンドの重さであり、ローラの周囲にゴム引きされている。好適なローラは、オハイオ州メンターのケムサルタンツ・インターナショナル社から入手可能な部品番号HR−100である。ファスナが係合している間に、ローラが、試験試料の上を試料の横の「幅」方向に5回転する。また、「ループの持ち上げ」を行うための、手による初期剥離は省略する。試験中、静止クランプにより保持されるファスナ材料(例えばループ材料)は、移動クランプに保持されているファスナ材料(例えばフック材料)に比較して面積を大きくすることができる。引張り試験器のクランプ間の初期分離距離は4インチであり、引張り試験器の伸長速度は10インチ/分である。剪断力値は、試験試料の単位面積当りの力、例えばグラム/インチ2で表示して正規化する。
【0047】
標準試験手順書の記載事項は、消費者が使用する状態をより代表的に表わすことができる締結状態を作り出すことを意図する。代表的に示される本発明の構造での協働する剥離力値及び/又は剪断力値を求めるために、試験試料材料(例えばフック及びループ材料)を準備する場合、選択された試料材料の幅寸法は、実際の物品では、物品の縦方向26に沿って位置合わせされているファスナ材料の寸法に一致することになることに留意されたい。同様に、選択された試料材料の長さ寸法は、実際の物品においては、該物品の横方向24に沿って位置合わせされているファスナ材料の寸法に一致することになる。
望ましくは、第1ファスナ部品と協働するファスナ部品との間の締結係合は、引張力が、物品の裏面シート層の平面とほぼ平行に位置合わせされて、横方向に沿って外方向にかけられるとき、ファスナ部品が、少なくとも約1,000グラムの引張力に曝されても、部品が外れないようにするのに、十分である必要がある。
【0048】
本発明の種々の構成におけるファスナ部品及び締結要素の各々は、本発明の物品の種々の他の部品を互いに構築し保持するのに用いられる取り付け機構のいずれか1つ又はそれ以上を用いることにより、その支持基板に作動可能に取り付けることができる。種々の締結領域内の締結要素は、例えば、成形、共押出又はそれに類するものによって、それらと関連付けられる基板層と一体的に形成することができる。基板層及びその関連する機械的な締結要素は、実質的に同じポリマー材料から形成することができ、締結要素を最初は個々の基板層に取り付ける個別の段階を必要としない。例えば、個々のフック要素は、実質的に同じポリマー材料からベース層とフック要素とを共押出することにより、フックベース層と同時に、一体的に形成することができる。
取り付け又は基板層と取り付けられる締結構成要素との他の相互連結の強さは、ファスナ・タブ36を、物品の指定されたランディング部材に対する取り外し可能な固定部から除去するのに必要とされる最大の力よりも大きくする必要があることは、容易に理解されると思われる。
【0049】
一般に、パーソナルケア製品のウイング又はフラップを選択的に取り外し可能な相互係合する締結システムの一部として用いることは、該ウイング又はフラップがかなり可撓性のある材料から作られている場合には、問題を生じることがある。高レベルの可撓性は、適用及び締結のしやすさを可能にし、場合によっては、製造のしやすさをも可能にする。しかしながら、ウイング又はフラップが締結システムの一部として用いられる場合における過度な柔軟性、可撓性及び/又は弱さは、該締結システムが磨耗し、望ましくない皺が寄り、束になり及び/又は機能しなくなる状況をもたらすことがある。
本発明の実施形態によると、可撓性のある第1ファスナ部品を、相対的により可撓性のあるウイング又はフラップの少なくとも縦方向又は寸法にわたって延ばすように構成することは、過度に可撓性があり、柔軟で及び/又は弱いファスナの取り付けシステムに起因する、磨耗、皺、及びファスナの故障をもたらすフラップのねじれを軽減させることを助ける。一般に、第1ファスナ部品は、ウイング又はフラップを構成する可撓性材料よりも僅かに剛性(すなわち、僅かに可撓性が少ない)でなければならない。このような構成の1つの利点は、第1ファスナ部品を組み込むウイング又はフラップが、高速の製造及び/又は包装工程を進む際に、揺れたり振れたりしづらくなることである。
【0050】
第1ファスナ部品及びウイング又はフラップを構成する可撓性材料との相対的可撓性は、従来のドレープ剛度試験を用いて求めることができる。このような試験はよく知られており、普通の技能をもった人によって容易に実行することができる。一例として、相対的可撓性は、ウイング又はフラップを形成するのに用いられる材料の標準的な大きさの試料(例えば、10cm×10cm、15cm×15cm、その他の同様な大きさ)のドレープ剛度を求め、次いで第1ファスナ部品が、少なくとも該試料の縦方向に方位付けられた方向にわたり(製品に取り付けられたときに方位付けられる)、実質的に連続的に取り付けられた状態で、その試料のドレープ剛度を求めることにより評価することができる。従来のドレープ剛度試験は、材料の平面に対して垂直な力による曲げに対する抵抗性を評価するものであると一般的には理解されるが、本発明の目的においては、従来のドレープ剛度試験における材料の相対的性能が、例えば、通常の使用における生理用ナプキンのようなパーソナルケア製品のフラップ又はウイングによって生じる種類のねじれ力に抵抗する能力を評価するのに適した近似値の役割を果たすと一般的に理解される。
【0051】
第1ファスナ部品と物品の可撓性部分(例えば、ウイング又はフラップを構成する物品部分)との相対的可撓性に適用される、ここで用いられる「相対的により可撓性のある」という用語は、従来のドレープ剛度試験において、可撓性部分(又は材料)と第1ファスナ部品が取り付けられた可撓性部分(又は材料)との間の少なくとも約10%の差異のことをいう。差異は、少なくとも約25%であることが望ましい。差異は、50%よりも大きいことがより望ましい。幾つかの実施形態においては、差異が100%よりも大きなることがあると意図される。さらに他の実施形態においては、差異が250%よりも大きく、さらに500%よりも大きくなることがあると意図される。
さらに、可撓性のある第1ファスナ部品を、相対的により可撓性のあるウイング又はフラップの少なくとも縦方向の寸法又は方向にわたって延ばすことは、フラップに中心を置く小さな個別の第1ファスナ部品に関連した問題を避ける。ここで図9を参照すると、フラップ又はウイング36に中心を置く小さな個別の第1ファスナ部品100は、通常の使用において、力120が縦方向又は寸法に対して直角に加えられると、該ファスナ100に中心を置くモーメント110(軸として働く)を生成する傾向がある。これは、典型的には、フラップのねじれ及び皺寄りにつながり、このような締結システムを組み込むパーソナルケア製品についての着用感が従属する性能を低下させる傾向になる。ウイングには、小さな個別のファスナ部品100に中心を置くモーメントを減衰させる剛性がほとんど又は少しもないために、ねじれ及び束が発生する。
【0052】
ここで図10を参照すると、相対的により可撓性のあるウイング又はフラップ36の少なくとも縦方向又は寸法(「L」と示される)に実質的にわたって延びる可撓性のある第1ファスナ部品70を利用する同じ直角方向の力120が、本発明により呈される。しかしながら、「実質的に連続する」第1ファスナ部品70が適所にある状態でモーメント110が生じる場合には、該モーメントは、反対方向の静止力130によって減衰される。このことは、同じ構成を有するが、「実質的に連続的な」第1ファスナ部品70が小さな個別の第1ファスナ部品100により置き換えられた吸収性パーソナルケア製品のフラップ又はウイング36と比較すると、吸収性パーソナルケア製品のフラップのねじれ及び皺を減少させる。
【0053】
「実質的に連続する」という用語が第1ファスナ部品70と関連して用いられる場合には、図10に示すように、フラップ又はウイング36の少なくとも縦方向または寸法(L)にわたって全体的に延びる第1ファスナ部品を意味するものとして理解されたい。もちろん、第1のファスナをフラップ又はウイング36にわたってほぼ横方向に(すなわち、縦方向「L」に対して垂直な方向に)延びるように構成することができることが意図される。さらに、第1ファスナ部品を、フラップ又はウイングにわたってほぼ横方向に及びほぼ縦方向の両方に延びることができることも意図される。例えば、このような構成は、中実の正方形のパッチ、中空の正方形のパッチ、「X」字形その他の種類のパターン又は形状を形成することもできる。この「実質的に連続する」という用語は、フラップ又はウイング36上の縁から縁まで延びる第1ファスナ部品、並びに該フラップ又はウイング36の縁から或る距離で止まる第1ファスナ部品を包含する。このような第1ファスナ部品は、ウイングの縦方向の長さの少なくとも約50%にわたって実質的に延びることが好ましい。これに代わり又はこれに付加する形で、第1ファスナ部品は、ウイング又はフラップの横方向の長さの少なくとも約50%にわたって実質的に延びることができる。このような第1ファスナ部品は、ウイングの縦方向及び/又は横方向の長さの少なくとも75%にわたって実質的に延びることがより望ましい。さらに、このような第1ファスナ部品は、ウイングの縦方向及び/又は横方向の長さの少なくとも90%にわたって実質的に延びることがより望ましい。第1ファスナ部品は、フラップ又はウイングの概ね縁から縁までにわたって実質的に延び、依然として「実質的に連続する」第1ファスナ部品の個々のセグメントから形成することができる。図10は、2つのウイング36と単一の「実質的に連続する」第1ファスナ部品70だけを示すが、該第1ファスナ部品が、例えば、図1Aに示すように、両方のウイング上に存在することができることを理解されたい。締結システムにより吸収性パーソナルケア製品の可撓性部分に接合されている単一の大きいウイング又はフラップの材料を用いることができることが意図される。
【0054】
本発明の態様によると、これらの特徴を用いて、前後の縦方向、左右の横方向、及び縦方向に延びる中心線を有し、第1物品部分と第2物品部分とを有する物品のための選択的に取り外し可能な相互係合する締結システムを提供することができ、該締結システムは、
物品の少なくとも第1の可撓性部分を含み、該物品の第1の可撓性部分にわたって実質的に連続するように延びる第1ファスナ部品と、
物品の少なくとも第2の可撓性部分を含み、該物品の第1及び第2部分が接合されて、重なり合い相互係合する構成になるように、該物品の第2の可撓性部分にわたって実質的に連続して延びる協働するファスナ部品とを含む。
【0055】
このような構成が用いられ、第1ファスナ部品及び協働するファスナ部品の少なくとも一方が、物品のそれぞれの可撓性部分よりも大きい剛性を有する場合には、物品の可撓性部分の少なくとも一方の変形に起因する該第1ファスナ部品と協働するファスナ部品との外れが削減されることが明らかになった。第1ファスナ部品及び協働するファスナ部品は、物品のそれぞれの可撓性部分の縦方向にわたって実質的に連続するように延びることが好ましい。
一般に、物品(ファスナ部品が取り付けられている)の第1部分及び第2部分の少なくとも一方が、物品本体に取り付けられた固定端と自由端とを有するセグメントを有することが望ましい。物品本体に取り付けられた締結端と自由端とを有するセグメントを含む物品の第1の部分及び第2の部分の各々が、それぞれ第1フラップ部分(又はウイング)及び第2フラップ部分(又はウイング)を形成することがより望ましい。さらに、単一のウイング構成を用いることができることも意図される。
【0056】
本発明の削減された外れ特徴の態様においては、第1ファスナ部品は、第1のそれぞれのフラップ部分にわたり実質的に連続するように延び、協働するファスナ部品は、第2のそれぞれのフラップ部分にわたり実質的に連続するように延びる。各々のファスナ部品が、それぞれのフラップ部分の縦及び/又は横寸法又は方向の少なくとも約50%にわたって延びることが望ましい。各々のファスナ部品が、それぞれのフラップ部分の縦及び/又は横寸法又は方向の少なくとも約75%にわたって全体的に延びることがより望ましい。さらに、各々のファスナ部品が、それぞれのフラップ部分の縦及び/又は横寸法又は方向の少なくとも約90%にわたって全体的に延びることがより望ましい。或いは、第1ファスナ部品及び協働するファスナ部品は、それぞれのフラップ部分の各々にあり、かつ該フラップ部分の各々にわたって実質的に連続して延び、その各々は、それぞれのフラップ部分の縦及び/又は横寸法又は方向の少なくとも約50%にわたって延びることができる。望ましくは、これらの部品は、フラップ部分の縦及び/又は横寸法の少なくとも約75%にわたって延び、より望ましくは、フラップ部分の縦及び/又は横寸法の少なくとも約90%にわたって延びる。
【0057】
本発明の或る実施形態においては、第1ファスナ部品は、物品の可撓性部分の少なくとも1つの変形に起因する第1ファスナ部品と協働するファスナ部品との外れが削減されるように、物品のそれぞれの可撓性部分よりも相対的に剛性があるものとすることができる。第1ファスナ部品と物品の可撓性部分との相対的可撓性については上述されている。
第1フラップ部分及び第2フラップ部分の少なくとも一方は、協働するファスナ部品の部分によって、部分的に又は完全に形成されてもよく、或いは該部分を含んでもよい。
第1ファスナ部品は、複数の係合部材を有する係合部分を含む。係合部分は、上述のように、等方性か又は実質的に異方性とすることができる。協働するファスナ部品は、上述のように、不織ループ材料とすることができる。
【0058】
(実施例)
以下の実施例は、本発明をより詳細に理解するために示すものであり、本発明の範囲を具体的に限定することを意図するものではない。
剥離試験は、全体としてASTM D−5170−91に従って行われ、剪断試験は、全体としてASTM D−5169−91に従って行われた。各々の試験は、2.0osyのPRESTO PUBループ材料(米国特許出願第754,419号を参照)上に手で取り付けたVELCROから入手可能な10平方mmのHTH−851フック材料を利用した。フック材料は、フックの方向に対してMDかCDのいずれかに方位付けられた。パッドは、72ストライド/分で30分間機械歩行モデルによって着用された。
【0059】
(装置)
引張試験器−MTS TestWorksソフトウェアをもった定速伸張の引張試験器
歩行モデル(サイズ5の胴)
織機の産物、女性の下着(サイズ5)
【0060】
(試料準備)
標準剥離及び剪断試験について
−ウイングが、接着接合部の線に沿って製品から切り取られて除去される。
−次に、ウイングは、堅実にウイングを係合するように機械ローラを用いて係合され、機械ローラは2Kgの重さを有するケミンストルメント社から入手可能なものである。
−ここで、試料が、剥離又は剪断試験のために準備完了となる。
剥離又は剪断についての着用後の試験について
−下着が歩行モデルに配置される。
−パッドが下着内に配置される。前ローブの縁部は、常に股シームの前1cmにある。
−次に、ウイングが係合され、下着がモデル上に付けられる。
−モデルは、1分当たり72ストライドで30分間歩行するように設定される。
−下着がモデルから切り取られ、フック係合部に影響を与えないように注意深く除去される。
−ウイングが接着接合部に沿って切り取ることによって製品及びパンティから除去される。
−試料が、剥離及び剪断試験のために準備完了となる。
【0061】
(剥離試験)
・フィンガータブ(フックを越えたウイングの端部面積)が上方挟持部内に配置され、他方のウイングの切り取られた縁部は、下方挟持部内に配置される。過度のたるみを残さないように、又はフックをループ係合部から引っ張らないように注意されたい。
試験は以下のパラメータで実行される。
−クロスヘッド速度−20インチ/分
−ゲージ長さ−3インチ
−荷重単位−グラム
−起動値−0.4インチ
−終了値−0.9インチ
−破断感度−110%
−たるみ補償−50グラム
・反応は、剥離試験の長さにわたる平均化されたグラム力である。
【0062】
(剪断試験)
・一方のウイングの切り取られた縁部が、上方挟持部内に配置され、対向するウイングの切り取られた縁部が、下方挟持部内に配置される。過度のたるみを残さないように、又はフックをループ係合から引っ張らないように注意されたい。
試験が以下のパラメータで実行される。
−クロスヘッド速度−20インチ/分
−ゲージ長さ−3インチ
−荷重単位−グラム
−起動値−0.4インチ
−終了値−0.9インチ
−破断感度−110%
−たるみ補償−50グラム
・反応は、剥離試験の長さにわたる平均化されたグラム力である。
【0063】
試験結果は、表1に提示される。
表1
Figure 2004538070
【0064】
データは、表2に要約される。剪断値及び剥離値の両方について、最低で最も弱い初期MD及びCDの剥離及び剪断強度値を有する方位(すなわち、「非論理的」方位)が、使用中に強く係合した。対照的に、最大の又は最も強い初期MD及びCDの剥離及び剪断強度値を有する方位(すなわち、「論理的」方位)が、着用中にある程度強くなるか又は強度が下がるかのいずれかとなる。さらに、剪断値及び剥離値の両方について、着用後の絶対値は、「論理的」方位よりも「非論理的」方位の場合の方が高い。
【0065】
表2
Figure 2004538070
【0066】
これらの実施例は、本発明の機械的締結システムの実施形態を示すものである。より具体的には、これらの実施例は、例えば、生理用ナプキンのような吸収性物品が、選択的に取り外し可能な相互係合するファスナを含む、生理用ナプキンを下着に対して保持するようにされた一対のウイングを含む締結システムを有する実施形態を示すものである。ウイングは、使用中に係合を強めるように構成されている。
本発明をかなり完全に詳細に説明してきたが、本発明の精神を逸脱することなく種々の変更及び修正を行うことができることが容易に明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1A】本発明の例示的な締結システムを組み込む例示的な物品を図示するものである。
【図1B】本発明の例示的な締結システムを組み込む例示的な物品を図示するものである。
【図1C】下着と併せて用いられる本発明の例示的な締結システムを組み込む例示的な物品を図示するものである。
【図1D】物品の裏面シートが上方を向いている状態の本発明の例示的な締結システムを組み込む例示的な物品を図示するものである。
【図1D−1】物品の裏面シートが上方を向いている状態の本発明の例示的な締結システムを組み込む例示的な物品を図示するものである(図1D’)。
【図1E】物品の裏面シートが上方を向いている状態の本発明の例示的な締結システムを組み込む例示的な物品の一部を図示するものである。
【図2A】本発明の例示的な締結システムを組み込む例示的な物品を図示するものである。
【図2B】おむつ、トレーニングパンツ又は大きな失禁用物品を形成するように締結される本発明の例示的な締結システムを組み込む例示的な物品を図示するものである。
【図3A】本発明に使用できる例示的な異方性係合部材を図示するものである。
【図3B】本発明に使用できる例示的な異方性係合部材を図示するものである。
【図3B−1】図3Bの係合部材の平面図を代表的に示すものである(図3B’)。
【図3C】本発明に使用できる例示的な異方性係合部材を図示するものである。
【図3C−1】図3Cの係合部材の平面図を代表的に示すものである(図3C’)。
【図3D】本発明に使用できる例示的な異方性係合部材を図示するものである。
【図3E】本発明に使用できる例示的な異方性係合部材を図示するものである。
【図4A】表1におけるデータのグラフ図である。
【図4B】表1におけるデータのグラフ図である。
【図5A】表1におけるデータのグラフ図である。
【図5B】表1におけるデータのグラフ図である。
【図6A】本発明に使用できる例示的な異方性係合部材の顕微鏡写真である。
【図6B】本発明に使用できる例示的な異方性係合部材の顕微鏡写真である。
【図7】本発明に使用できる例示的な協働するファスナ部材(例えばループ材料)の顕微鏡写真である。
【図8】本発明に使用できる例示的な協働するファスナ部材(例えばループ材料)の顕微鏡写真である。
【図9】相互係合する締結システムの一態様を図示するものである。
【図10】本発明の一態様を図示するものである。

Claims (60)

  1. 選択的に取り外し可能な相互係合締結システムであって、
    物品の少なくとも第1部分を構成し、複数の係合部材が実質的に異方性を有する係合部分を含み、前記係合部分が実質的な最大係合軸を有する第1ファスナ部品と、
    前記物品の少なくとも第2部分を構成する協働するファスナ部品と、
    を備え、
    それぞれの部品を、取り付け方向にほぼ沿って共に動かし重なり合う相互係合構成にすることにより、前記物品の第1及び第2部分を接合することができるようになっており、
    前記第1ファスナ部品の実質的に最大係合軸が前記取り付け方向に対して直交するように方位付けられたことを特徴とする締結システム。
  2. 各々の実質的に異方性の係合部材が、末端領域をもったステム部分と、対応するステム部分の末端領域に配設された固定要素とを有する請求項1に記載の締結システム。
  3. 前記係合部分が最大係合軸と、ほぼ垂直な最小係合軸とを有する請求項1に記載の締結システム。
  4. 前記協働するファスナ部品が実質的に異方性であり、実質的に最大係合軸を含む請求項1に記載の締結システム。
  5. 前記実質的に異方性の係合部分の実質的に最大係合軸、及び前記実質的に異方性の協働するファスナの実質的に最大係合軸の両方が実質的に平行であり、各々が前記取り付け方向にほぼ直交するように方位付けられた請求項4に記載の締結システム。
  6. 前記第1部分及び第2部分の少なくとも1つが、物品本体に取り付けられた固定端と自由端とを有するセグメントを備えた請求項1に記載の締結システム。
  7. 前記協働するファスナ部品が不織ループ材料である請求項1に記載の締結システム。
  8. 前記不織ループ材料がパターン・アンボンデッド材料である請求項7に記載の締結システム。
  9. 前記物品を使い捨てに便利な構成で固定するように用いることができる請求項1に記載の締結システム。
  10. 前後の縦方向と、左右の横方向と、縦方向に延びる中心線とを有する物品であって、前記物品が第1物品部分と、第2物品部分と、前記第1物品部分を前記第2物品部分に固定するための少なくとも1つの選択的に取り外し可能な相互係合締結システムとを備え、
    前記選択的に取り外し可能な相互係合する締結システムが、
    前記第1物品部分の少なくとも一部分を構成し、複数の実質的に異方性の係合部材を有する係合部分を含み、前記係合部分が実質的に最大係合軸を有する第1ファスナ部品と、
    前記第2物品部分の少なくとも一部分を構成する少なくとも一つの協働するファスナー部品と、
    を備え、
    取り付け方向にほぼ沿って一緒に動かし、重なり合う相互係合構成にすることによって、前記第1及び第2物品部分を、それぞれの部品を接合することができるようになっており、
    前記第1ファスナ部品の実質的に最大係合軸が前記取り付け方向に対して直交するように方位付けられたことを特徴とする物品。
  11. 各々の実質的に異方性の係合部材が、末端領域をもったステム部分と、対応するステム部分の末端領域に配設された固定要素とを有する請求項10に記載の物品。
  12. 前記係合部分が最大係合軸と、ほぼ垂直な最小係合軸とを有する請求項10に記載の物品。
  13. 前記協働するファスナ部品が実質的に異方性であり、実質的に最大係合軸を含む請求項10に記載の物品。
  14. 前記実質的に異方性の係合部分の実質的に最大係合軸、及び前記実質的に異方性の協働するファスナの実質的に最大係合軸の両方が実質的に平行であり、各々が前記取り付け方向にほぼ直交するように方位付けられた請求項13に記載の物品。
  15. 前記第1部分及び第2部分の少なくとも1つが、物品本体に取り付けられた固定端と自由端とを有するセグメントを備えた請求項10に記載の物品。
  16. 前記協働するファスナ部品が不織ループ材料である請求項10に記載の物品。
  17. 前記不織ループ材料がパターン・アンボンデッド材料である請求項16に記載の物品。
  18. 前記第1物品部分が第1ウエストバンド部分を形成し、前記第2物品部分が第2ウエストバンド部分を形成し、前記物品が前記第1及び第2ウエストバンド部分を相互連結する中間部分を有し、前記物品が、
    裏面シート層と、
    実質的に液体透過性の上面シート層と、
    前記裏面シート層と前記上面シート層との間に挟まれた吸収体と、
    をさらに備えた請求項10に記載の物品。
  19. 前記第1物品部分及び前記第2物品部分の各々が、第1及び第2フラップ部分のそれぞれを形成し、各々のフラップ部分が自由端と、前記第1及び第2フラップ部分を相互連結する中間部分に取り付けられた固定端とを有し、前記物品が、
    裏面シート層と、
    実質的に液体透過性の上面シート層と、
    前記裏面シート層と前記上面シート層との間に挟まれた吸収体と、
    をさらに備えた請求項10に記載の物品。
  20. 前記物品を使い捨てに便利な構成で固定するように用いることができる請求項10に記載の物品。
  21. 使い捨て生理用ナプキンのための選択的に取り外し可能な相互係合締結システムであって、
    生理用ナプキンの少なくとも第1部分を構成し、複数の実質的に異方性の係合部材を有する係合部分を含み、前記係合部分が実質的な最大係合軸を有する第1ファスナ部品と、
    生理用ナプキンの少なくとも第2部分を構成する協働するファスナ部品と、
    を備え、
    それぞれの部品を、取り付け方向にほぼ沿って一緒に動かし、重なり合う相互係合構成にすることにより前記生理用ナプキンの第1及び第2部分を接合することができるようになっており、
    前記第1ファスナ部品の実質的に最大係合軸が前記取り付け方向に対して直交するように方位付けられたことを特徴とする締結システム。
  22. 各々の実質的に異方性の係合部材が、末端領域をもったステム部分と、対応するステム部分の末端領域に配設された固定要素とを有する請求項21に記載の締結システム。
  23. 前記係合部分が最大係合軸と、ほぼ垂直な最小係合軸とを有する請求項21に記載の締結システム。
  24. 前記協働するファスナ部品が実質的に異方性であり、実質的に最大係合軸を含む請求項21に記載の締結システム。
  25. 前記生理用ナプキンの前記第1部分及び前記第2部分の各々が、第1及び第2フラップ部分のそれぞれを形成し、各々のフラップ部分が自由端と、前記第1及び第2フラップ部分を相互連結する中間部分に取り付けられた固定端とを有し、前記生理用ナプキンが、
    裏面シート層と、
    実質的に液体透過性の上面シート層と、
    前記裏面シート層と前記上面シート層との間に挟まれた吸収体と、
    をさらに備えた請求項21に記載の締結システム。
  26. 前記第1及び第2フラップ部分の少なくとも1つが、前記協働するファスナ部品を備えた請求項25に記載の締結システム。
  27. 前記協働するファスナ部品が不織ループ材料である請求項26に記載の締結システム。
  28. 前記不織ループ材料がパターン・アンボンデッド材料である請求項27に記載の締結システム。
  29. 前記生理用ナプキンを使い捨てに便利な構成で固定するように用いることができる請求項21に記載の締結システム。
  30. 一対の端部縁と、前記端部縁の間に配置された第1の縦方向縁及び第2の縦方向縁とを有する生理用ナプキンであって、前記生理用ナプキンが、
    前記第1の縦方向縁に隣接した前記生理用ナプキンの少なくとも第1の部分を構成し、複数の実質的に異方性の係合部材を有する係合部分を含み、前記係合部分が実質的な最大係合軸を有する第1ファスナ部品と、
    前記第2の縦方向縁に隣接した前記生理用ナプキンの少なくとも第2の部分を構成する協働するファスナ部品を備え、
    それぞれの部品を、取り付け方向にほぼ沿って一緒に動かし、重なり合う相互係合構成にすることにより、前記生理用ナプキンの第1及び第2部分を接合することができるようになっており、
    前記第1ファスナ部品の実質的に最大係合軸が前記取り付け方向に対して直交するように方位付けられた、選択的に取り外し可能な相互係合締結システムを備えることを特徴とする生理用ナプキン。
  31. 前記生理用ナプキンの前記第1部分が、前記整理用ナプキンの第1の縦方向縁から延びる第1ウイングであり、前記第1ウイングが固定端と自由端とを有する請求項30に記載の生理用ナプキン。
  32. 前記第1ウイングが、前記第1ファスナ部品と前記協働するファスナ部品とを備えた請求項31に記載の生理用ナプキン。
  33. 前記協働するファスナ部品が、不織ループ材料である請求項32に記載の生理用ナプキン。
  34. 前記不織ループ材料がパターン・アンボンデッド材料である請求項33に記載の生理用ナプキン。
  35. 前記生理用ナプキンの前記第2部分が、前記整理用ナプキンの第2の縦方向縁から延びる第2ウイングであり、前記第2ウイングが固定端と自由端とを有する請求項30に記載の生理用ナプキン。
  36. 前記第2ウイングが、前記第1ファスナ部品と前記協働するファスナ部品とを備えた請求項35に記載の生理用ナプキン。
  37. 前記協働するファスナ部品が、不織ループ材料である請求項36に記載の生理用ナプキン。
  38. 前記不織ループ材料がパターン・アンボンデッド材料である請求項37に記載の生理用ナプキン。
  39. 一対の端部縁と、前記端部縁の間に配置された第1の縦方向縁及び第2の縦方向縁とを有する生理用ナプキンであって、前記生理用ナプキンが、
    各々が固定端及び自由端を有し、前記生理用ナプキンの前記第1の縦方向縁から延びる第1ウイング及び前記生理用ナプキンの前記第2の縦方向縁から延びる第2ウイングと、
    前記第1ウイングの少なくとも一部を構成し、複数の実質的に異方性の係合部材を有する係合部分を含み、前記係合部分が実質的な最大係合軸を有する第1ファスナ部品と、
    前記第2ウイングの少なくとも一部を構成する協働するファスナ部品と、
    を備え、
    それぞれの部品を、取り付け方向にほぼ沿って一緒に動かし重なり合う相互係合構成にすることにより前記生理用ナプキンの第1及び第2ウイングを接合することができるようになっており、
    前記第1ファスナ部品の実質的に最大係合軸が前記取り付け方向に対して直交するように方位付けられた選択的に取り外し可能な相互係合締結システムを含むことを特徴とする生理用ナプキン。
  40. 前記第1ウイング及び前記第2ウイングが、前記第1ファスナ部品及び前記第2ファスナ部品を含む請求項39に記載の生理用ナプキン。
  41. 前記協働するファスナ部品が不織ループ材料である請求項39に記載の締結システム。
  42. 前記不織ループ材料がパターン・アンボンデッド材料である請求項41に記載の締結システム。
  43. 一対の端部縁と、前記端部縁の間に配置された第1の縦方向縁及び第2の縦方向縁とを有する生理用ナプキンであって、前記生理用ナプキンが、
    各々が固定端及び自由端を有し、前記生理用ナプキンの前記第1の縦方向縁から延びる第1ウイング及び前記生理用ナプキンの前記第2の縦方向縁から延びる第2ウイングと、
    前記第1ウイング及び前記第2ウイングの少なくとも一部を構成し、複数の実質的に異方性の係合部材を有する係合部分を含み、前記係合部分が実質的な最大係合軸を有する第1ファスナ部品と、
    前記第1ウイング及び前記第2ウイングの少なくとも一部を構成する協働するファスナ部品と、
    を備え、
    それぞれの部品を、取り付け方向にほぼ沿って一緒に動かし重なり合う相互係合構成にすることにより、前記生理用ナプキンの第1及び第2ウイングを接合することができるようになっており、
    前記第1ファスナ部品の実質的に最大係合軸が前記取り付け方向に対して直交するように方位付けられた選択的に取り外し可能な相互係合締結システムを含むことを特徴とする生理用ナプキン。
  44. 各々の実質的に異方性の係合部材が、末端領域をもったステム部分と、対応するステム部分の末端領域に配設された固定要素とを有する請求項43に記載の生理用ナプキン。
  45. 前記第2ファスナ部品が不織ループ材料である請求項43に記載の生理用ナプキン。
  46. 前記不織ループ材料がパターン・アンボンデッド材料である請求項45に記載の生理用ナプキン。
  47. 少なくとも1つのウイングがその固定端に隣接して切り取り線を含み、前記切り取り線に沿って前記ウイングを引き裂くことにより、前記ナプキンの迅速な除去がもたらされるようになった請求項43に記載の生理用ナプキン。
  48. 使い捨てパーソナルケア製品のための選択的に取り外し可能な相互係合締結システムであって、
    複数の係合部材を有する係合部分を備える第1ファスナ部品と、
    協働するファスナ部品と、
    を備え、
    前記締結システムは、前記使い捨てパーソナルケア製品が着用されると、さらに相互係合されるようになることを特徴とする締結システム。
  49. 前後の縦方向と、左右の横方向と、縦方向に延びる中心線と、第1物品部分と、第2物品部分とを有する物品のための選択的に取り外し可能な相互係合締結システムであって、
    物品の少なくとも第1可撓性部分を構成し、前記物品の前記第1可撓性部分にわたって実質的に連続して延びる第1ファスナ部品と、
    前記物品の少なくとも第2可撓性部分を構成し、前記物品の前記第2可撓性部分にわたって実質的に連続して延びる第2ファスナ部品と、
    を備え、前記物品の前記第1及び第2可撓性部分が、重なり合う相互係合構成に接合することができるようになり、
    前記第1ファスナ部品及び協働するファスナ部品の少なくとも1つが、前記物品のそれぞれの可撓性部分より大きい剛性を有して、前記物品の可撓性部分の少なくとも1つの変形に起因する前記第1ファスナ部品及び前記協働するファスナ部品の外れが減少するようになったことを特徴とする締結システム。
  50. 前記物品の前記第1部分及び前記第2部分の少なくとも1つが、物品本体に取り付けられた固定端と自由端とを有するセグメントを備えた請求項49に記載の締結システム。
  51. 前記物品の前記第1部分及び前記第2部分の各々が、物品本体に取り付けられた固定端と、第1フラップ部分と第2フラップ部分のそれぞれを形成する自由端とを有するセグメントを備えた請求項50に記載の締結システム。
  52. 前記第1ファスナ部品が第1のそれぞれのフラップ部分の縦方向にわたって実質的に連続的に延び、前記協働するファスナ部品が、第2のそれぞれのフラップ部分の縦方向にわたって実質的に連続的に延びる請求項51に記載の締結システム。
  53. 各々のファスナ部品がそれぞれのフラップ部分にわたって少なくとも約50%だけ延びる請求項52に記載の締結システム。
  54. 前記第1ファスナ部品及び前記協働するファスナ部品が各々のフラップ部分のそれぞれの上にあり、かつ該フラップ部分の縦方向にわたって実質的に連続的に延びる請求項51に記載の締結システム。
  55. 各々のファスナ部品がそれぞれのフラップ部分にわたって少なくとも約50%だけ延びる請求項54に記載の締結システム。
  56. 前記第1ファスナ部品が前記物品のそれぞれの可撓性部分より大きい剛性を有して、前記物品の前記可撓性部分の少なくとも1つの変形に起因する前記第1ファスナ部品及び前記協働するファスナ部品の外れが減少されるようになった請求項49に記載の締結システム。
  57. 前記第1及び第2フラップ部分の少なくとも1つが、前記協働するファスナ部品を備えた請求項51に記載の締結システム。
  58. 前記第1ファスナ部品が、複数の係合部材を有する係合部分を含む請求項49に記載の締結システム。
  59. 請求項49の少なくとも1つの選択的に取り外し可能な相互係合締結システムを含むことを特徴とする使い捨てパーソナルケア吸収性物品。
  60. 請求項49の少なくとも1つの選択的に取り外し可能な相互係合締結システムを含むことを特徴とする生理用ナプキン。
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