JP2002530152A - 弾性吸収性構成要素を備える吸収性製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 吸収性物品（１０）は、縦方向（２６）、横幅方向（２４）、物品前部分（１４）、物品後部分（１２）、及び前部分と後部分とを相互に連結する中間部分（１６）を有する。物品は、弾性的に伸張可能な裏面シート部材（３０）、液体透過性の上面シート層（２８）、及び裏面シート部材（３０）と上面シート層（２８）との間に挟まれた弾性的に伸張可能な保持部分（４８）を備える。上面シート層は弾性的に伸張可能であり、吸収性物品（１０）はまた、少なくとも約５０％である複合物品の最大負荷での伸び値のような物理的特性の選択的な組み合わせを備えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は、吸収性物品に関する。より詳細には、本発明は、弾性的に伸張可能
な吸収性構造を有する吸収性物品に関する。この吸収性物品では、柔らかさ、フ
ィット性及び耐漏れ性を改善することが可能である。

【０００２】 （背景技術） 乳児用おむつのような使い捨ての吸収性物品が目的とする性能には、製品寿命
のある間を通しての漏れ防止性、着用者にとっての乾燥感、及び快適なフィット
性が挙げられる。従って、吸収性物品は、典型的には、液体処理及び目的とする
製品の性能を達成するために必要な他の吸収機能を有する吸収性コアを備える。
従来の吸収性物品の吸収性コアは、典型的には、吸収性繊維で構成されており、
超吸収性材料が、一般的には吸収性繊維と組み合わされて液体吸収能力を高めて
いる。吸収性コアは、実質的に矩形に形成されている。吸収性コアはまた、砂時
計形、Ｔ形、又はフィット性及び快適性を改善するために中央股領域の吸収体の
幅を減少させた類似の構成でも形成されている。

【０００３】 従来の吸収性コアには、種々の従来の空気堆積技法で生成された乾式形成材料
が組み込まれている。空気堆積技法では、一般的には、空気誘導された吸収性繊
維及び超吸収体の混合物を堆積させ、吸収性材料のウェブを形成する。 また、従来の吸収性コアには、種々の湿式堆積技法で生成された湿式形成材料
も組み込まれている。湿式堆積技法では、一般的には、水又は他の水性液体で結
合した繊維及び超吸収性粒子の混合物で構成される前駆材料から生成される吸収
性ウェブを形成する。特定の湿式堆積技法では、前駆材料を発泡体状に加工し、
次に、この発泡体を用いて吸収性材料の望ましいウェブを形成する。

【０００４】 このような従来の吸収性コアは、種々の技法で伸縮自在にされて、弾性的な伸
張性と着用者の身体へのなじみやすさをもたらす。更に、吸収性物品は、弾性的
に伸張可能な外側カバーが組み込まれ、外観及びフィット性が改善される。この
ような弾性的に伸張可能な外側カバーは、不織繊維ウェブ及び弾性ウェブで構成
された複合体を備えている。弾性ウェブは、弾性フィルム又は弾性布とすること
ができ、全外側カバーは、弾性的に伸張可能とすることができる。

【０００５】 しかしながら、このような従来の吸収性物品は、望ましいレベルの伸張性、な
じみやすさ及び一体性を備えていない。例えば、従来の吸収性物品は、外側カバ
ーと吸収性構造との間で、相対的伸張性の望ましい組み合わせを備えていない。
また、従来の吸収性物品は、外側カバーと吸収性構造との間、及び物品全体と吸
収性構造との間で、応力及びひずみ特性の望ましい組み合わせを備えていない。
結果として、従来の吸収性物品は、体裁が悪く、フィット性及びなじみやすさに
劣り、物品と着用者の身体との間に過剰な隙間があり、過剰な漏れを起こす。 従って、望ましい組み合わせの柔軟性、一体性、着用者の身体へのなじみやす
さ及び改善された耐漏れ性を有する吸収性構造が依然として必要とされている。

【０００６】 （発明の開示） 一般的に述べると、本発明は、縦方向、横幅方向、第１の部分、第２の部分、
及び第１と第２の部分とを相互に連結する中間部分を有する吸収性物品を提供す
る。物品は、伸張性のある裏面シート部材、液体透過性上面シート層、及び裏面
シート部材と上面シート層との間に挟まれた伸張性のある保持部分を備える。特
定の態様では、吸収性物品は、伸張性のある上面シート層を備えることができ、
他の態様では、物品は、選択された最大荷重伸び値を備えることができる。更に
他の態様では、裏面シート部材、保持部分及び物品は、選択された組み合わせの
相対特性を有することができる。他の態様では、裏面シート部材は、選択された
裏面シートの伸びまで伸張されたときに、実質的に液体不透過性とすることがで
きる。

【０００７】 本発明では、柔らかさ、柔軟性、なじみやすさ、体裁のよさ、隙間の減少、使
用時の漏れの減少のような望ましい物理的特性を示すことができる特徴的な吸収
性物品を提供することができる。また、この物品は、改良された柔らかさ、柔軟
性、耐久性、なじみやすさ及び伸張性のような望ましい物理的特性を示す吸収性
構造を備えることができる。従って、本発明の物品及び吸収性構造は、強度の増
大、フィット性の改善、漏れの減少をもたらすことができ、使用中に塊になった
り、束になったり、たるんだりしにくくすることができる。 以下の本発明の詳細な説明及び図面を参照すれば、本発明はより完全に理解さ
れ、他の利点も明らかになると考える。

【０００８】 （発明を実施するための最良の形態） 本発明の種々の態様及び実施形態を、使い捨てのおむつのような使い捨ての吸
収性物品に関して記載することにする。しかしながら、本発明は、ガウン、カバ
ー、女性用ケア物品、幼児用トレーニングパンツ、失禁用衣類等の他の物品にも
用いることができることは容易に明らかである。一般的に、使い捨ての物品は、
限定的に使用することが意図されており、洗濯したり、他の方法で清潔にして再
使用することは意図されていない。例えば、使い捨てのおむつは、着用者により
汚されると廃棄される。 また、本開示に用いる場合、「含む」、「含んでいる」及び「含む」を語根と
して派生した用語は、何らかの記載された特徴、要素、完全体、段階、又は構成
要素が存在することを示すが、1つ又はそれ以上の他の特徴、要素、完全体、段
階、構成要素、又はそれらの寄せ集めの存在又は付加を除外しない開放的な用語
であることを意図していることに留意されたい。従って、このような用語は、「
有する」、「有している」、「包含する」、「包含している」という語句及びそ
の派生語と同義語であることを意図する。

【０００９】 図１、図２及び図３を参照すると、例示的に示すおむつ１０のような物品は、
前後の縦方向２６、横幅方向２４、後部分１２のような第１の物品部分、前部分
１４のような第２の物品部分、及び第１と第２の部分とを相互に連結する中間部
分１６を有する。特定の構成では、前部分及び後部分には、物品の前部及び背部
ウエストバンド部を設けることができる。物品は、実質的に液体不透過性の伸張
可能な裏面シート部材３０、液体透過性上面シート層２８、及び裏面シート部材
３０と上面シート層２８との間に挟まれた伸張可能な保持部分４８を備える。裏
面シート部材３０及び保持部分４８は、弾性的に伸張可能であることが望ましい
。吸収性物品は、少なくとも約５０％の物品の最大荷重伸び値のような、選択さ
れた最大荷重伸び値を備えることができる。更に、裏面シート部材３０は、少な
くとも約４５％の裏面シートの伸びのような選択された裏面シートの伸びまで伸
張された場合に、実質的に液体不透過性であることができる。特定の態様では、
上面シート層２８も伸張可能であり、望ましくは弾性的に伸張可能である。

【００１０】 種々の態様では、本発明は、柔らかさ、柔軟性、なじみやすさ、体裁のよさ、
隙間の減少及び漏れの減少のような望ましい物理的特性を示す特徴的な物品を提
供することができる。物品は、改良された柔らかさ、柔軟性、耐久性、なじみや
すさ及び伸張性のような望ましい物理特性を示す吸収性構造、特に保持部分４８
を備えることができる。従って、本発明の吸収性構造及び物品は、強度の増大、
フィット性の改善及び漏れの減少をもたらすことができ、使用中に塊になったり
、束になったり、たるんだりしにくくすることができる。 例えば、本発明の物品は、例示的に示す使い捨ておむつ１０によりもたらされ
る衣類とすることができる。本発明の望ましい態様では、第１の物品部分には、
例えば第１の後部あるいは背部ウエストバンド部１２を設けることができ、第２
の物品部分には、第２の前部ウエストバンド部１４を設けることができる。更に
、物品は、第１及び第２のウエストバンド部１２と１４との間を相互に連結する
中間あるいは股部分１６を備えることができる。更に、おむつは、裏面シート部
材３０、裏面シート部材と向き合う関係で連結されて組立てられた液体透過性上
面シート層２８及び吸収体３２を有する構造のような吸収性構造を備えることが
できる。吸収性構造は、裏面シート及び上面シート層の間に挟まれ、機能するよ
うにその間に保持される。

【００１１】 更に、ファスナ３６を含む手段のような締結具を用いて、第１のウエストバン
ド部１２と第２のウエストバンド部１４を相互に連結し、物品を着用者に保持す
ることができる。 例示的に示すように、おむつ１０の前部ウエストバンド区域１４は、横方向に
向き合う１対の前部の側縁領域８８を有し、後部ウエストバンド区域１２は、横
方向に向き合う１対の後部の側縁領域８６を有する。中間区域１６は、前部及び
後部ウエストバンド区域を互いに連結し、典型的には着用者の脚間に位置決めさ
れるおむつの股領域を提供する。物品は、物品の外向き表面に配置された指定フ
ァスナ装着ゾーン部材５０を有する。例えば、図１、図２及び図３に示す構成で
は、装着部材５０は、裏面シート部材３０の外向き表面に配置される。液体透過
性上面シート層２８は、裏面シート部材３０に向き合う関係で重ねられ、吸収体
３２は、裏面シート部材３０と上面シート層２８との間に機能するよう連結され
、固定される。

【００１２】 図１及び図２は、ほぼ平坦にされ、収縮していない状態（即ち、実質的に全て
の弾性を生じるギャザー及び収縮が除去された状態）での例示的な使い捨ておむ
つ１０の典型的な平面図を示す。図１では、着用者に接するおむつの身体側表面
が見る人に向き、構造の一部が部分的に切取られておむつ物品の内部構造をより
明らかに示している。おむつの外縁は、縦方向に延びる側縁部２０及び横方向に
延びる端縁部２２で周縁を規定する。側縁は、おむつの脚開口部を規定し、随意
的に曲線で体の外形をなしている。端縁は、直線に示されているが、随意的に曲
線とすることもできる。 物品の指定表面には、種々の内向きあるいは身体側表面が、物品が着用者にあ
てられると、着用者の身体に向くように構成されている。物品の指定外向き表面
は、物品が着用者にあてられると、着用者の身体に面しないように構成される。

【００１３】 おむつ１０は、典型的には、多孔性液体透過性上面シート２８、実質的に液体
不透過性の裏面シート３０、上面シートと裏面シートとの間に位置決めされて、
両者を連結する吸収性構造３２、吸収性構造に隣接して配置されたサージ制御部
分４６、及び、脚弾性体３４及びウエスト弾性体４２を含む手段のような弾性的
にギャザーを寄せられた部材の手段、を備えることができる。サージ制御部分は
、吸収性構造の指定貯留あるいは保持部分３２と液体連通するように位置決めさ
れ、上面シート２８、裏面シート３０、吸収性構造３２、サージ制御部分４６及
び弾性部材３４及び４２を、互いに組み立てて種々の周知のおむつ構成とするこ
とができる。また、おむつは、閉じ込めフラップ６２の手段、及び側部パネル即
ち耳領域部材３８を備えることができ、これらは、伸縮自在にされるか、他の方
法で弾性を付与されることができる。 伸縮自在の側部パネル及び選択的に構成されたファスナタブを備える物品の例
は、「動的にフィットするおむつ」の名称で、１９９３年１２月６日に出願され
たＴ．Ｒｏｅｓｓｌｅｒらの米国特許出願第１６８，６１５号（代理人整理番号
１０，９６１号）に記載されている。望ましい締結具を形成するための種々の技
法は、１９９５年３月２１日に付与された「動的にフィットするおむつの締結具
を製造するための方法」の名称のＴ．Ｒｏｅｓｓｌｅｒらの米国特許第５，３９
９，２１９号（代理人整理番号１１，１８６号）、米国特許第５，５４０，７９
６号に対応する１９９４年８月３日に出願された「伸縮自在な耳部分を組み立て
る方法」の名称のＤ．Ｆｒｉｅｓの米国特許出願第２８６，０８６号（代理人整
理番号１１，１６９号）、及び米国特許第５，５９５，６１８号に対応する１９
９５年４月３日に出願された「ラミネートテープのための組立方法」の名称のＤ
．Ｆｒｉｅｓの米国特許出願第０８／４１５，３８３号（代理人整理番号１１，
９５０号）に記載されている。前記の書類の開示内容は、本明細書に合わせて（
矛盾がないように）、本明細書において参考文献として引用する。

【００１４】 おむつ１０は、図１及び図２に例示的に示すように、一般的に、縦方向に延び
る長さ方向２６及び横方向に延びる幅方向２４を備える。おむつは、矩形、Ｉ形
、ほぼ砂時計形のようなどのような望ましい形状とすることもできる。Ｔ形の場
合には、「Ｔ」のクロスバーが、おむつの前部ウエストバンド部を備えることも
でき、あるいは、物品の後部ウエストバンド部を備えることもできる。 上面シート２８及び裏面シート３０は、一般に共伸長性とすることができ、そ
の長さ及び幅寸法は、吸収性構造３２の対応する寸法より一般に大きく、それを
超えて延び、対応する側縁部２０及び端縁部２２を設けることができる。随意的
に、上面シート層及び裏面シート部材は、共伸長性としなくてもよい。上面シー
ト２８は、裏面シート３０と付随することができるように重ねて置くことにより
、おむつの周縁を規定することができる。ウエストバンド領域は、着用されると
、着用者のウエストあるいは胴体の中間下部を全体的又は部分的に覆うか取囲む
おむつのウエストバンド部分を備える。中間股領域１６は、ウエストバンド領域
１４及び１２の間にあり、両者を互いに連結し、着用されると、着用者の脚間に
位置決めされ着用者の下部胴を覆うおむつの部分を備える。このように、中間股
領域１６は、一般的には、おむつ又は他の使い捨て吸収性物品において流体のサ
ージが繰り返し起こる域である。

【００１５】 裏面シート３０は、典型的には、吸収体３２の外表面に沿って配置することが
でき、液体透過性材料で構成することができるが、望ましくは、実質的に液体不
透過性に構成された材料を備える。例えば、典型的な裏面シートは、薄いプラス
チックフィルム、複合ラミネート、又は他の柔軟な実質的に液体不透過性材料で
製造することができる。本明細書で用いる場合、「柔軟な」という用語は、コン
プライアントであり、着用者の身体の全体的な形状及び外形に容易に適合するこ
とになる材料を言う。裏面シート３０は、実質的に、吸収体３２の排泄物が、お
むつ１０に接触するベッドシーツ及び衣類のような物品を濡らすことを防止する
。本発明の特定の実施形態では、裏面シート３０は、２つの対向面の間に、接着
剤を０．３ｇ／ｍ²付加して、接着剤ラミネートした０．４ｏｓｙ（１３．６ｇ
／ｍ²）坪量のＧ２７６０ＫＲＡＴＯＮエラストマーストランドを備えることが
できる。各対向面は、０．７ｏｓｙ（２３．７ｇ／ｍ²）坪量の熱点結合２成分
スパンボンド不織繊維ウェブで構成することができる。接着剤は、ＡｔｏＦｉｎ
ｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅから調達したＨ２５２５Ａという名前の接着剤と類
似のものであり、エラストマーストランドを配置して分配し、裏面シート材料の
横幅１インチ（２．５４ｃｍ）当り、ＫＲＡＴＯＮエラストマーがほぼ１２スト
ランドになるようにする。

【００１６】 裏面シート部材の他の構成では、吸収体に隣接又は近接する選択された領域に
望ましいレベルの液体不透過性を付与するために、全体的又は部分的に構成又は
処理された織又は不織繊維ウェブ層を備えることができる。例えば、裏面シート
は、気体透過性であってもなくてもよいポリマーフィルム層にラミネートされた
気体透過性不織布層を備えることができる。繊維状布様裏面シート材料の他の例
は、０．６ｍｉｌ（０．０１５ｍｍ）の厚さのポリプロピレンブローフィルム及
び０．７オンス／平方ヤード（２３．８ｇ／ｍ²）ポリプロピレンスパンボンド
材料（２デニール繊維）で構成された伸張薄肉又は伸張熱ラミネート材料を含む
ことができる。この種の材料は、Ｋｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐｏｒ
ａｔｉｏｎから市販されているＨＵＧＧＩＥＳ ＳＵＰＲＥＭＥ使い捨ておむつ
の外側カバーを形成している。裏面シート３０は、典型的には、物品の外側カバ
ーを提供する。しかし、随意的に、物品は、裏面シートに付加する分離した外側
カバー構成要素部材を備えることができる。

【００１７】 それに代えて、裏面シート３０は、実質的に液体排泄物が裏面シートを通過す
るのを防ぎつつ、水蒸気のような気体を吸収体３２から逃がすことができる微孔
性の「通気性のある」材料を備えることができる。例えば、通気性のある裏面シ
ートは、微孔性ポリマーフィルム又はコーティングするか他の方法で修正して望
ましいレベルの液体不透過性を付与した不織布で構成することができる。例えば
、好適な微孔性フィルムは、日本の東京に本社を置く会社であるＭｉｔｓｕｉ
Ｔｏａｔｓｕ Ｃｈｅｍｉｃａｌｓ，Ｉｎｃ．から入手可能なＰＭＰ−１材料、
又はミネソタ州ミネアポリスの３Ｍ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能なＸＫＯ−８
０４４ポリオレフィンフィルムとすることができる。また、裏面シートは、エン
ボス加工又は他の方法でパターン又はなし地仕上げとし、美的に好ましい外観に
することができる。

【００１８】 裏面シート３０又は閉じ込めフラップ６２のような構成要素が、気体に対して
透過性があると同時に水性液体に対して抵抗性で、限定的な透過性を有するよう
に構成されている本発明の種々の構成では、液体抵抗性即ち実質的に液体不透過
性の材料は、実質的に漏らすことなく、少なくとも水の約４５ｃｍの選択された
水柱圧を支持することができる構成を有することができる。材料が水性液体を通
過させることに対する抵抗性及び材料が実質的に漏らさずに水柱圧を支持する能
力を測定するのに適する技法は、１９７８年の連邦試験方法標準規格ＦＴＭＳ１
９１手順５５１４、又はこれと同等のものとされる。 裏面シート３０の大きさは、典型的には、吸収体３２の大きさ及び選択された
特定のおむつデザインにより決まる。例えば、裏面シート３０は、ほぼＴ形、ほ
ぼＩ形又は修正した砂時計形とすることができ、約１．３センチメートルから２
．５センチメートル（約０．５から１インチ）までの範囲内の距離のような選択
された距離だけ吸収体３２の終縁を超えて延び、側縁部及び端縁部の少なくとも
一部を設けることができる。

【００１９】 裏面シート３０は、実質的に、弾性的に伸張可能であることが望ましい。裏面
シート部材は、例えば、弾性又はポリマー材料で構成された、単層、多層、ラミ
ネート、スパンボンド布、フィルム、メルトブロー布、弾性網、微孔性ウェブ、
ボンデッドカーデッドウェブ又はフォームで構成することができる。弾性不織ラ
ミネートは、1つ又はそれ以上のギャザーを寄せることが可能な不織ウェブ、フ
ィルム、又はフォームに接合された不織材料を備えることができる。伸張結合ラ
ミネート（ＳＢＬ）及びネック結合ラミネート（ＮＢＬ）は、弾性複合体の例で
ある。不織布は、同一の繰り返しの方法で織り合わされた個々の繊維の構造を生
成する織工程を用いずに形成された材料の何らかのウェブである。好適な材料の
例は、スパンボンド−メルトブロー布、スパンボンド−メルトブロースパンボン
ド布、スパンボンド布、又はそのような布とフィルム、フォーム、あるいは不織
ウェブとのラミネートである。弾性材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、又
はポリオレフィンコポリマーの他、その組み合わせで構成された型成形又はブロ
ーフィルム、フォーム、又はメルトブロー布を含むことができる。弾性材料には
、ＰＥＢＡＸエラストマー（ペンシルバニア州フィラデルフィアにあるＡｔｏＣ
ｈｅｍから入手可能）、ＨＹＴＲＥＬ弾性ポリエステル（デラウェア州ウィルミ
ントンにあるＥ．Ｉ．Ｄｕｐｏｎｔ ｄｅ Ｎｅｍｏｕｓから入手可能）、ＫＲ
ＡＴＯＮエラストマー（テキサス州ヒューストンにあるＳｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉ
ｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）、又はＬＹＣＲＡエラストマー（デラウ
ェア州ウィルミントンにあるＥ．Ｉ．Ｄｕｐｏｎｔ ｄｅ Ｎｅｍｏｕｓから入
手可能）のストランド等の他、その組み合わせを含むことができる。このような
裏面シート部材３０は、機械的加工、プリント加工、熱加工、又は化学的加工に
より弾性特性を備えた材料を含むことができる。例えば、このような材料は、穿
孔、しぼ寄せ、ネック伸張、熱活性化、エンボス加工、マイクロストレインドさ
れることができ、フィルム、ウェブ、及びラミネートの形状とすることができる
。

【００２０】 望ましい配置では、裏面シート部材３０は、４５％の伸びに伸張したとき、液
体透過に対して選択された抵抗性を有することができる。特定の態様では、裏面
シート部材は、実質的に漏らすことなく、少なくとも約１０ｃｍの水の水柱圧を
支持することができる構成を有することができる。それに代えて、裏面シート部
材は、少なくとも約１４ｃｍの水柱圧を支持することができ、随意的に、改善さ
れた性能を得るために約２０ｃｍの水柱圧を支持することができる。 本発明の他の態様では、裏面シート部材３０は、実質的に液体不透過であり、
少なくとも最小約４５％である裏面シートの伸びまで伸張したとき、少なくとも
約４５ｃｍの水柱圧を支持することができる。それに代えて、裏面シートは、少
なくとも約４７％、随意的に、改善された性能を得るために少なくとも約５０％
である裏面シートの伸びまで伸張したとき、実質的に液体不透過とすることがで
きる。他の態様では、裏面シートは、約６０％までである裏面シートの伸びまで
伸張したとき、実質的に液体不透過とすることができる。裏面シートは、それに
代えて約７５％までである、随意的に、改善された性能を得るために約１００％
又はそれ以上である裏面シートの伸びまで伸張されたとき、実質的に液体不透過
とすることができる。

【００２１】 液体透過に対する材料の抵抗性、及び材料が実質的に漏らすことなく水の水柱
圧を支持する能力を測定するのに適する技法は、本開示の「手順セクション」の
「伸張材料試験のための修正水柱圧」の項に記載するように、１９７８年の連邦
試験方法標準規格ＦＴＭＳ１９１手順５５１４、又はその同等物を用いることが
できる。 他の態様では、裏面シート層３０は、裏面シートの最大負荷での伸び値を少な
くとも最小約４５％、望ましくは、少なくとも約５０％とすることができる。そ
れに代えて、裏面シートの最大負荷での伸び値は、少なくとも約５５％、随意的
に、改善された性能を得るために少なくとも約７５％とすることができる。裏面
シート部材の他の構成では、性能を更に改善するために、裏面シートの最大負荷
での伸び値を少なくとも約１００％とすることができる。他の態様では、裏面シ
ートの最大負荷での伸び値は、最大約４００％まで又はそれ以上とすることがで
きる。それに代えて、裏面シートの最大負荷での伸び値は、約３００％までとす
ることができ、随意的に、改善された利点を得るために約２００％までとするこ
とができる。

【００２２】 上面シート２８の身体に向く表面は、コンプライアントで柔らかい感触であり
、着用者の皮膚に刺激がない。更に、上面シート２８は、吸収体３２より親水性
を低くすることができ、十分に多孔性で液体透過性であり、液体が容易にその厚
みを通過して吸収体に到達することができる。好適な上面シート層２８は、多孔
性フォーム、網状フォーム、穿孔プラスチックフィルム、天然繊維（例えば、木
材又は綿繊維）、合成繊維（例えば、ポリエステル又はポリプロピレン繊維）、
又は天然及び合成繊維の組み合わせのような各種のウェブ材料で製造することが
できる。上面シート層２８は、典型的には、吸収体３２に保持されている液体か
ら着用者の皮膚を隔離するのを助けるために用いられる。 上面シート２８には、種々の織及び不織布を用いることができる。例えば、上
面シートは、望ましい繊維で構成されたメルトブローウェブ、スパンボンデッド
ウェブ、又はボンデッドカーデッドウェブを含むことができる。種々の繊維は、
天然繊維、合成繊維又はその組み合わせで構成することができる。

【００２３】 本開示では、「不織ウェブ」という用語は、繊維織工程又は編み工程の助けを
借りずに形成された繊維材料のウェブを意味する。「布」という用語は、全ての
織、編み及び不織繊維ウェブを言うのに用いられる。 上面シート布は、実質的に疎水性材料で構成することができ、疎水性材料は、
随意的に、界面活性剤で処理するか、他の方法で加工して望ましいレベルの湿潤
性及び親水性を付与することができる。本発明の特定の実施形態では、上面シー
ト２８は、ほぼ６０％がネックされた坪量が約１２ｇ／ｍ²のウェブに形成した
約２から３デニールの繊維で構成した不織スパンボンドポリプロピレン布とする
ことができる。約９ｇ／ｍ²ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０エラストマー材料のスト
ランドを８ストランド／インチ（２．５４ｃｍ）に配置し、ネックドスパンボン
ド材料に付着する。布は、デラウェア州ウィルミントンに本社を置く会社である
ＩＣＩ Ａｍｅｒｉｃａｎｓから入手可能な約０．６％ＡＨＣＯＶＥＬ Ｂａｓ
ｅＮ６２界面活性剤のような、有効な量の界面活性剤で表面処理することができ
る。界面活性剤は、スプレー、プリント、ブラシコーティング等の何らかの従来
の手段で塗布することができる。

【００２４】 特定の態様では、身体側ライナ即ち上面シート層は、ポリマー繊維、網状組織
、ラミネート、液体透過性フィルム、セルロース繊維、レーヨン、水膨潤性ゲル
、及び弾性材料の他、その組み合わせで構成することができる。上面シート層に
適する材料には、合成の連続又は不連続のポリマー繊維及び／又は天然繊維のメ
ルトブローウェブ、空気堆積ウェブ、スパンボンドウェブ、又はボンデッドカー
デッドウェブ、パターンボンデッドスパンボンデッドウェブ、空気堆積ウェブ、
又はボンデッドカーデッドウェブの他、その組み合わせを含むことができる。好
適なポリマーには、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、及びこれら
のポリオレフィンで構成された２成分材料を含むことができる。好適な弾性材料
には、弾性ストランド、ＬＹＣＲＡ弾性体、弾性フィルム、キャスト又はブロー
された不織弾性ウェブ、メルトブロー又はスパンボンド弾性繊維ウェブの他、そ
の組み合わせを含むことができる。弾性材料の例には、ＫＲＡＴＯＮエラストマ
ー、ＨＹＴＲＥＬエラストマー、ＥＳＴＡＮＥ弾性ポリウレタン（オハイオ州ク
リーブランドにあるＢ．Ｆ．Ｇｏｏｄｒｉｃｈ ａｎｄ Ｃｏｍｐａｎｙから入
手可能）、又はＰＥＢＡＸエラストマーが挙げられる。上面シート層には、繊維
、スクリム、ウェブ、及び穿孔、開口、しぽ寄せ、熱活性化、エンボス、マイク
ロストレイニング、化学処理等の他、その組み合せのブレンド又はラミネートを
含むことができる。

【００２５】 望ましい態様では、上面シート層２８は、上面シートの最大負荷での伸び値が
、少なくとも最小約４５％、望ましくは少なくとも約５０％とすることができる
。それに代えて、上面シートの最大負荷での伸び値は、少なくとも約５５％、随
意的に、少改善された性能を得るためになくとも約７５％とすることができる。
上面シート層の他の構成では、性能を更に改善するために、最大負荷での伸び値
を少なくとも約１００％とすることができる。他の態様では、上面シート層２８
は、上面シートの最大負荷での伸び値が、最大約３００％以下とすることができ
る。それに代えて、上面シートの最大負荷での伸び値は、望ましい利点を得るた
めに約２００％以下とすることができる。

【００２６】 上面シート２８及び裏面シート３０は、連結するか他の可能な方法で一体的に
付随させる。本明細書で用いる場合、「付随する」という用語は、上面シート２
８を直接裏面シート３０に固定することにより、上面シート２８が直接裏面シー
ト３０に接合する構成、及び上面シート２８を中間部材に固定し、次に中間部材
を裏面シート３０に固定するすることにより、上面シート２８が間接的に裏面シ
ート３０に接合する構成を含む。例えば、上面シート２８及び裏面シート３０は
、接着剤結合、音波結合、熱結合、ピンニング、ステッチ又は当技術分野で周知
の他の取り付け技法の他、その組み合わせのような好適な取り付け機構（図示せ
ず）により、少なくともおむつの周縁の一部で互いに接合することができる。例
えば、接着剤の均一な連続層、接着剤のパターン層、接着剤のスプレーパターン
又は組立用接着剤の分離した線の列、渦巻き又は点を用いて、上面シート２８を
裏面シート３０に固定することができる。前記取り付け手段は、本明細書に記載
の物品の種々の他の構成要素を互いに適切に固定するのにも用いることができる
ことは容易に理解されよう。

【００２７】 吸収体３２は、選択された親水性繊維及び高吸収性粒子で構成された示される
吸収性パッドのような、吸収した液体及び他の排泄物を保持して貯留する保持部
分４８を含むことができる吸収性構造を備える。吸収体は、上面シート２８と裏
面シート３０との間に位置決めされ、挟まれて、おむつ１０を形成する。吸収体
は、一般に圧縮可能でなじみやすく、且つ着用者の皮膚に刺激がなく、しかも体
外排泄物を吸収して保持することができる構造を有する。本発明では、吸収体構
造は、材料の単一の一体部片を備えることができ、それに代えて、互いに組み立
てることができる材料の複数の個々に分離した部片を備えることができることを
理解されたい。

【００２８】 種々の型の湿潤可能な親水性繊維材料を用いて、吸収体３２の構成要素を形成
することができる。好適な繊維の例には、セルロース繊維のような本質的に湿潤
可能な材料で構成された天然由来の有機繊維、レーヨン繊維のようなセルロース
又はセルロース誘導体で構成された合成繊維、ガラス繊維のような本質的に湿潤
可能な材料で構成された無機繊維、特定のポリエステル又はポリアミド繊維のよ
うな本質的に湿潤可能な熱可塑ポリマーで作られた合成繊維、及びポリプロピレ
ン繊維のような湿潤不能の熱過疎ポリマーを適切な手段で親水性にしたもので構
成された合成繊維が挙げられる。繊維は、例えば、シリカで処理するか、適切な
親水性成分を有し、且つ繊維から容易に除去されない材料で処理するか、繊維を
形成する間又はその後に、湿潤不能の疎水性繊維を親水性ポリマーで覆うことに
より親水性にすることができる。本発明では、前述した種々の型の繊維の選択さ
れたブレンドも用いることができることを意図している。

【００２９】 本発明で用いる場合、「親水性」という用語は、水性液体が繊維に接触するこ
とにより湿潤する繊維又は繊維の表面を表す。材料の湿潤の程度は、次に、用い
た液体及び材料の接触角及び表面張力に関して記載することができる。特定の繊
維材料又は繊維材料のブレンドの湿潤性を測定するのに適する装置及び技法は、
Ｃａｈｎ ＳＦＡ−２２２表面力分析装置、又は実質的に同等の装置とすること
ができる。このような装置で測定する場合、接触角が９０°より小さい繊維は「
湿潤可能」であることを意味し、一方、接触角が９０°より大きい繊維は、「湿
潤不能」であることを意味する。

【００３０】 吸収体構造３２は、超吸収性ポリマー材料のような高吸収性材料の粒子と組み
合わせた、親水性繊維マトリックスのようなマトリックスを含むことができる。
吸収体は、例えば、セルロースフラフのマトリックスウェブを含むことができる
。特定の配置では、吸収体３２は、超吸収性ヒドロゲル形成粒子と合成ポリマー
メルトブロー繊維との混合物、又は超吸収性粒子と天然繊維及び／又は合成ポリ
マー繊維のブレンドを含む繊維コフォーム材料との混合物を含むことができる。
超吸収性粒子は、親水性繊維に実質的に均一に混合されることもでき、不均一に
混合されることもできる。例えば、超吸収性粒子の密度は、吸収性構造の厚さ（
ｚ方向）の実質的な部分に非階段状の勾配で、吸収体の身体側に向かって密度を
低く、吸収性構造の外側に向かって比較的密度を高く配置することができる。好
適なｚ勾配の構成は、１９８７年１０月１３日にＫｅｌｌｅｎｂｅｒｇｅｒらに
付与された米国特許第４，６９９，８２３号に記載されている。この全開示内容
は、本開示に合わせて（矛盾がないように）、本明細書において参考文献として
引用する。それに代えて、超吸収性粒子の密度は、吸収性構造の厚さ（ｚ方向）
の実質的な部分に非階段状の勾配で、吸収体の身体側に向かって密度を高く、吸
収性構造の外側に向かって比較的密度を低く配置することができる。また、超吸
収性粒子は、親水性繊維のマトリックス内にほぼ別個の層で配置することができ
る。更に、２つ又はそれ以上の異なる種類の超吸収体を、繊維マトリックス内又
はそれに沿って異なる部位に選択的に配置することもできる。

【００３１】 高吸収性材料は、超吸収体のような吸収性ゲル化材料を含むことができる。吸
収性ゲル化材料は、天然、合成及び修飾天然ポリマー及び材料とすることができ
る。更に、吸収性ゲル化材料は、シリカゲルのような無機材料、又は架橋ポリマ
ーのような有機化合物とすることもできる。「架橋」という用語は、通常は水溶
性の材料を、事実上、実質的に水不溶性であるが膨潤性にする何らかの手段を言
う。このような手段には、例えば、物理的絡み合い、結晶ドメイン、共有結合、
イオン錯体及び会合、水素結合のような親水性会合、及び疎水性会合即ちファン
デルワールス力を含むことができる。

【００３２】 合成吸収性ゲル化材料ポリマーの例には、ポリ（アクリル酸）及びポリ（メタ
クリル酸）のアルカリ金属及びアンモニウム塩、ポリ（アクリルアミド）、ポリ
（ビニルエーテル）、ビニルエーテル及びαオレフィンとの無水マレイン酸のコ
ポリマー、ポリ（ビニルピロリドン）、ポリ（ビニルモルホリン）、ポリ（ビニ
ルアルコール）、及びその混合物及びコポリマーが挙げられる。吸収体に用いる
のに適する他のポリマーには、加水分解アクリロニトリル−グラフトデンプン、
アクリル酸グラフトデンプン、メチルセルロース、キトサン、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びアルギン酸、キサンタンゴム
、イナゴマメゴム等の天然ゴムのような天然及び修飾天然ポリマーが含まれる。
また、天然及び全体的又は部分的合成吸収性ポリマーも、本発明に有用である。
他の好適な吸収性ゲル化材料は、１９７５年８月２６日に付与されたＡｓｓａｒ
ｓｓｏｎ他による米国特許第３，９０１，２３６号に開示されている。合成吸収
性ゲル化ポリマーを調製するための方法は、１９７８年２月２８日にＭａｓｕｄ
ａ他に付与された米国特許第４，０７６，６６３号、及び１９８１年８月２５日
にＴｓｕｂａｋｉｍｏｔｏ他に付与された米国特許第４，２８６，０８２号に開
示されている。

【００３３】 合成吸収性ゲル化材料は、典型的には、湿潤するとヒドロゲルを形成するキセ
ロゲルである。しかしながら、「ヒドロゲル」という用語は、一般に、合成ポリ
マー材料の湿潤及び非湿潤形のいずれを指すのにも用いられている。 高吸収性又は超吸収性材料は、フレーク、粉末、粒子、連続繊維、網状組織、
溶液スパンフィラメント及びウェブのような多くの形とすることができる。例示
的に示す配置では、吸収体３２の高吸収性材料は、一般に個々の粒子の形とされ
る。粒子は、例えば、螺旋又は半螺旋、立方体、ロッド様、多面体等のどのよう
な望ましい形状とすることもできる。また、針状、フレーク、及び繊維のような
最大寸法／最小寸法の比が大きい形状も、本発明で使用することを意図する。ま
た、吸収性ゲル化材料の粒子の凝塊も、吸収体３２に用いることができる。使用
するのに望ましい粒子の平均径は、約２０ミクロンから約１ミリメートルである
。本明細書で用いる「粒子径」は、個々の粒子の最小寸法の加重平均を意味する
。

【００３４】 親水性繊維及び高吸収性粒子は、平均複合坪量が約１００〜１２００ｇ／ｍ²
の範囲内になるように構成することができる。本発明の特定の態様では、平均複
合坪量は、約５００〜１１００ｇ／ｍ²の範囲内とすることができ、それに代え
て、望ましい性能を付与するために約６００〜１０００ｇ／ｍ²の範囲内とする
ことができる。 種々の態様及び構成では、本発明の吸収性構造は、柔らかさ、柔軟性及び弾性
の望ましい組み合わせのような望ましい物理特性を示すことができる。本発明の
吸収性物品は、着用者の身体によりなじみやすくすることができるため、脚部及
びウエスト部の隙間を減少させることができ、吸収体が、漏らすことなく、体外
排泄物を含み、吸収する効率を改善することができる。従って、本発明の吸収性
構造及び物品では、フィット性を改善し、漏れを減少し、外観を改善することが
できる。

【００３５】 前記のように、保持部分４８の吸収性構造は、繊維材料及び超吸収性材料の選
択された組み合わせを含むことができる。繊維材料は、吸収性繊維、実質的に非
吸収性繊維、湿潤可能繊維、実質的に湿潤不能繊維、セルロース繊維、非セルロ
ース繊維、天然繊維、又は合成繊維の他、その組み合わせを含むことができる。
本発明の特定の態様では、保持部分４８の構造は、乾燥保持部分の全重量に対し
て計算すると、少なくとも最小約０．５ｗｔ％の超吸収性材料を含むことができ
る。女性用ケア及び軽度失禁用に構成された物品のような選択的製品では、それ
に代えて、保持部分は、少なくとも約０．７ｗｔ％の超吸収性材料を含むことが
でき、随意的に、改善された利点を得るために少なくとも約１ｗｔ％の超吸収性
材料を含むことができる。乳児用ケアおむつ及び幼児用ケアトレーニングパンツ
に構成された物品のような他の選択的製品では、保持部分は、少なくとも約１５
ｗｔ％の超吸収性材料を含むことができ、随意的に、改善された性能を得るため
に少なくとも約３０ｗｔ％の超吸収性材料を含むことができる。

【００３６】 本発明の他の態様では、保持部分４８の吸収性構造は、乾燥保持部分４８内の
湿式形成材料の全重量に対して計算すると、最大約８０ｗｔ％より大きくない超
吸収性材料を含むことができる。女性用ケア及び軽度失禁用に構成された物品の
ような選択的製品では、保持部分は、約１５ｗｔ％より大きくない超吸収性材料
を含むことができ、それに代えて、改善された利点を得るために約１０ｗｔ％よ
り大きくない超吸収性材料を含むことができる。随意的に、このような製品の保
持部分は、望ましい利点を得るために約５ｗｔ％より大きくない超吸収性材料を
含むことができる。乳児用ケアおむつ及び幼児用トレーニングパンツに構成され
た物品のような他の選択的製品では、保持部分は、約７０ｗｔ％より大きくない
超吸収性材料を含むことができ、随意的に、改善された性能を得るために約６０
ｗｔ％より大きくない超吸収性材料を含むことができる。

【００３７】 図３を参照すると、保持部分４８は、選択された区分吸収容量、選択された全
吸収容量、選択された量の超吸収性材料、選択された量の弾性繊維、及び選択さ
れた量の吸収性繊維を備えることができる。 本発明の特定の態様では、区分吸収容量が、吸収体のグラム当り少なくとも吸
収した液体約５グラム（５ｇ／ｇ）である保持部分４８を含むことができる。そ
れに代えて、区分吸収容量は、少なくとも約８ｇ／ｇとすることができ、随意的
に、改善された性能を得るために少なくとも約１０ｇ／ｇとすることができる。
更に、区分吸収容量は、約５０ｇ／ｇより大きくない値とすることができる。そ
れに代えて、区分吸収容量は、約４０ｇ／ｇより大きくない値とすることができ
、随意的に、改善された利点を得るために約３５ｇ／ｇより大きくない値とする
ことができる。このような値は、高い吸収容量と製品寿命のある間の優れた快適
性及びフィット性の有利な組み合わせを有する製品を得ることができるので、重
要である。容量の範囲の下限を下回る値では、容量不十分のため、製品は、早期
に漏れを起こす可能性がある。容量の範囲の上限を上回る値では、吸収した液体
が重過ぎるため、製品は、使用中にたるんだり、隙間ができたりする可能性があ
る。

【００３８】 本発明の他の態様では、保持部分の全吸収容量は、少なくとも最小約２０グラ
ム（２０ｇ）の吸収された液体とすることができ、望ましくは、少なくとも約５
０ｇとすることができる。それに代えて、全吸収容量は、少なくとも約１００ｇ
とすることができ、随意的に、改善された性能を得るために少なくとも約２００
ｇとすることができる。更に、全吸収容量は、約１２００ｇより大きくない値と
することができる。それに代えて、全吸収容量は、約８００ｇより大きくない値
とすることができ、随意的に、改善された性能を得るために約６００ｇより大き
くない値とすることができる。 このような値は、十分な吸収容量と製品寿命のある間の優れた快適性及びフィ
ット性の望ましい組み合わせの製品を得ることができるので、重要である。容量
の範囲の下限を下回る値では、容量が不十分であるため、製品は、早期に漏れを
起こす可能性がある。容量の範囲の上限を上回る値では、吸収した液体が重過ぎ
るため、製品は、使用中にたるんだり、隙間ができたりする可能性がある。

【００３９】 保持部分は、実質的に超吸収性材料を含まなくてもよい。しかしながら、本発
明の他の態様では、少なくとも約１０ｗｔ％、それに代えて、改善された性能を
得るために約１５ｗｔ％の量の超吸収性材料を有する保持部分４８を備えること
ができる。更に、超吸収性材料の量は、約６５ｗｔ％より大きくない値とするこ
とができ、それに代えて、望ましい利点を得るために、約５０ｗｔ％より大きく
ない値とすることができる。このような値は、消費者が望む製品の薄さレベルで
、容量が十分である製品物品を得ることができるので、重要である。多量の超吸
収性材料を用いた製品は、保持部分の構造的な一体性に欠けるため、だらりと垂
れ、束になり、且つ皺が寄って見える可能性があり、結果として、製品の見栄え
が悪く、フィット性に劣り、快適性に劣り、耐漏れ性に劣る可能性になる。

【００４０】 また、超吸収性材料は、坪量を少なくとも約５ｇ／ｍ²とすることができ、そ
れに代えて、改善された性能を得るために少なくとも約１０ｇ／ｍ²とすること
ができる。更に、超吸収体の坪量は、約９５０ｇ／ｍ²より大きくない値とする
ことができる。それに代えて、区分吸収容量は、約６５０ｇ／ｍ²より大きくな
い値とすることができ、随意的に、改善された利点を得るために約４００ｇ／ｍ ² より大きくない値とすることができる。このような値は、消費者が望むように
製品を薄くするとともに、十分な容量を有する製品を得ることができるので、重
要である。超吸収性材料の量が少なすぎる製品は、早期に漏れやすくなる可能性
があり、厚くなりすぎて、製品を着用する際に望ましいレベルの快適性をもたら
すことができない可能性もある。超吸収性材料の量が多い製品では、吸収性構造
が一体性に欠けるため、だらりと垂れ、束になり、且つ皺が寄って見える可能性
がある。一体性が低いと、見栄えが悪くなり、フィット性に劣り、快適性に劣り
、過剰な漏れが引き起こされる可能性がある。

【００４１】 本発明の他の態様では、保持部分は、少なくとも最小約２ｗｔ％量の弾性繊維
を含むことができる。それに代えて、弾性繊維の量は、少なくとも約３ｗｔ％と
することができ、随意的に、改善された性能を得るために少なくとも約５ｗｔ％
とすることができる。更に、弾性繊維の量は、約４５ｗｔ％より大きくない値と
することができ、随意的に、改善された利点を得るために約３０ｗｔ％より大き
くない値とすることができる。このような値は、吸収性構造の物理的特性又は液
体制御特性を過剰に低下させることなく、望ましいレベルの伸縮性及び構造の安
定性を有する吸収性保持部分を設けることができるので、重要である。吸収性保
持部分の弾性繊維の割合が過剰に低いと、十分な伸張性が得られない可能性があ
り、吸収性保持部分の弾性繊維の割合が過剰に高いと、液体の取込み不良、分配
不良、保持不良及び／又は伸張時の過剰な引張力のような吸収機能性が過剰に低
下する可能性がある。

【００４２】 また、弾性繊維は、坪量を少なくとも約１ｇ／ｍ²とすることができる。それ
に代えて、坪量は、少なくとも約５ｇ／ｍ²とすることができ、随意的に、改善
された性能を得るために少なくとも約１０ｇ／ｍ²とすることができる。更に、
坪量は、約７００ｇ／ｍ²より大きくない値とすることができる。それに代えて
、坪量は、約５００ｇ／ｍ²より大きくない値とすることができ、随意的に、改
善された利点を得るために約３００ｇ／ｍ²より大きくない値とすることができ
る。このような値は、吸収性構造の物理特性又は液体制御特性を過剰に低下させ
ることなく、望ましいレベルの伸縮性及び構造の一体性を有する吸収性保持部分
を設けることができるので、重要である。吸収性保持部分の弾性繊維の坪量が過
剰に低いと、伸張性が不十分である可能性があり、吸収性保持部分の弾性繊維の
坪量が過剰に高いと、液体の取込み不良、分配不良、保持不良及び／又は過剰な
伸張抵抗性のような吸収機能性が過剰に低下する可能性がある。

【００４３】 保持部分には、実質的に、吸収性繊維材料を含ませないことができる。しかし
ながら、本発明の望ましい態様では、保持部分は、少なくとも最小約１０ｗｔ％
、それに代えて、改善された性能を得るために少なくとも約２０ｗｔ％の量の吸
収性繊維を含むことができる。また、吸収性繊維の量は、約９８ｗｔ％より大き
くない値とすることができる。それに代えて、吸収性繊維の量は、約９０ｗｔ％
より大きくない値とすることができ、随意的に、改善された利点を得るために約
８０ｗｔ％より大きくない値とすることができる。このような値は、望ましい製
品厚さにすると同時に、十分な吸収容量を有する製品を得ることができるので、
重要である。吸収性繊維の量が多すぎる製品は、厚くなりすぎて着用者にとって
快適でない可能性がある。用いた吸収性繊維の量が少なすぎる製品は、吸収性構
造の一体性に欠けるため、だらりと垂れ、束になり、且つ皺が寄る可能性がある
。一体性が低いと、見栄えが悪く、フィット性に劣り、快適性に劣り、漏れが過
剰になる可能性がある。

【００４４】 また、吸収性繊維は、坪量を少なくとも約１０ｇ／ｍ²、それに代えて、改善
された性能を得るために少なくとも約４０ｇ／ｍ²とすることができる。また、
坪量は、約１１８０ｇ／ｍ²以下とすることができる。それに代えて、坪量は、
約９００ｇ／ｍ²より大きくない値とすることができ、随意的に、改善された利
点を得るために約６４０ｇ／ｍ²より大きくない値とすることができる。このよ
うな値は、消費者に望まれる製品の薄さとともに、十分な容量を有する製品を得
ることができるので、重要である。吸収性繊維の量が多すぎる製品は、過剰に厚
く、着用者にとって不快な可能性もある。吸収性繊維の量が少なすぎる製品は、
構造の一体性に欠けるため、だらりと垂れ、束になり、且つ皺が寄って見える可
能性がある。一体性が低いと、見栄えが悪く、フィット性に劣り、快適性に劣り
、且つ漏れが過剰になる可能性がある。

【００４５】 図３を参照すると、保持部分４８は、弾性コフォーム材料を含むことができる
。特定の態様では、弾性コフォーム材料は、全コフォームの坪量を少なくとも最
小約５０ｇ／ｍ²とすることができる。あるいは、コフォーム坪量は、少なくと
も約１００ｇ／ｍ²とすることができ、随意的に、改善された性能を得るために
少なくとも約２００ｇ／ｍ²とすることができる。更に、コフォーム坪量は、約
１２００ｇ／ｍ²より大きくない値とすることができる。それに代えて、コフォ
ーム坪量は、約９００ｇ／ｍ²より大きくない値とすることができ、随意的に、
改善された利点を得るために約８００ｇ／ｍ²より大きくない値とすることがで
きる。このような値は、保持部分の物理的特性又は液体制御機能性を過剰に低下
させることなく、望ましい伸張性及び構造の安定性を有する吸収性コアを設ける
ことができるので、重要である。保持部分の弾性コフォーム材料の割合が低すぎ
ると、伸張性が十分でない可能性がある。保持部分の弾性コフォーム材料の量が
多すぎると、取込み、分配及び／又は保持特性の過剰な低下のような吸収機能性
が過剰に低下する可能性がある。

【００４６】 本発明の他の構成では、セルロース繊維、不織ウェブ、超吸収体及び非超吸収
体含有材料のラミネート又は層、フォーム、粒子、熱可塑超吸収体、メルトブロ
ー粒子、超吸収性ウェブ、ワッフル、凝集塊、修飾繊維、合成繊維、界面活性剤
、処理剤、弾性材料、結合剤、又はその組み合わせのような他の材料を含むこと
ができる。セルロース繊維は、修飾セルロース、セルロース系及び粉砕木材パル
プ、レーヨン、綿、硬材及び軟材の形とすることができる。 特に、保持部分は、選択された量の内部又は外部界面活性剤を含むこともでき
れば、含まないこともできる。このような界面活性剤の例には、コネチカット州
ダンバリーにあるＵｎｉｏｎ Ｃａｒｂｉｄｅ Ｃｈｅｍｉｄａｌｓ ａｎｄ
Ｐｌａｓｔｉｃ Ｃｏｍｐａｎｙ．Ｉｎｃ．から入手可能なＴＲＩＲＯＮ Ｘ−
１０２、オハイオ州ウィクリフにあるＬｕｂｒｉｚｏｌ Ｃｏｒｐから入手可能
なＬＵＢＲＩＺＯＬ ８５８７０、ニューヨーク州タリタウンにあるＯＳＩ Ｓ
ｐｅｃｉａｌｔｉｅｓ，Ｉｎｃ．により製造されるＹ１２４８８、デラウェア州
ウィルミントンにあるＩＣＩ Ａｍｅｒｉｃａｓ，Ｉｎｃ．のＡＨＣＯＶＥＬ
Ｎ−６２界面活性剤、及びオハイオ州シンシナチにあるＨｅｎｋｅｌ Ｃｏｒｐ
ｏｒａｔｉｏｎ−Ｅｍｅｒｙ ＧｒｏｕｐのＧＬＵＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面
活性剤の他、その組み合わせが含まれる。

【００４７】 界面活性剤は、保持部分の全重量の少なくとも最小約０．０５ｗｔ％の量で含
有されることができ、それに代えて、改善された性能を得るために０．１ｗｔ％
の量で含有されることができる。更に、界面活性剤の量は、最大約３ｗｔ％以下
とすることができる。それに代えて、界面活性剤の量は、約２ｗｔ％より大きく
ない値とすることができ、随意的に、改善された利点を得るために約１ｗｔ％よ
り大きくない値とすることができる。界面活性剤が存在すると、吸収性構造の取
込み性能を改善することができるため、有利である。しかしながら、界面活性剤
の量が多すぎると、吸収性材料の表面張力が過剰に減少し、ウィッキング性能が
不足する可能性がある。 望ましい態様では、保持部分４８の乾燥厚さを、１．３８ＫＰａの引締め圧力
下で測定すると、少なくとも最小約０．５ｍｍとすることができる。それに代え
て、乾燥厚さは、少なくとも約０．７５ｍｍとすることができ、随意的に、改善
された性能を得るために少なくとも約１ｍｍとすることができる。他の態様では
、保持部分４８の乾燥厚さは、最大約１２ｍｍより大きくない値とすることがで
きる。それに代えて、乾燥厚さは、約１０ｍｍより大きくない値とすることがで
き、随意的に、改善された性能を得るために約８ｍｍより大きくない値とするこ
とができる。

【００４８】 更に他の態様では、保持部分４８の乾燥密度を、１．３８ＫＰａの引締め圧力
下で測定すると、少なくとも最小約０．０３ｇ／ｃｍ³とすることができる。そ
れに代えて、乾燥密度は、少なくとも約０．０５ｇ／ｃｍ³とすることができ、
随意的に、改善された性能を得るために少なくとも約０．１ｇ／ｃｍ³以内とす
ることができる。更に、保持部分４８の乾燥密度は、最大約０．４ｇ／ｃｍ³よ
り大きくない値とすることができる。それに代えて、乾燥密度は、約０．３ｇ／
ｃｍ³より大きくない値とすることができ、随意的に、改善された利点を得るた
めに約０．２５ｇ／ｃｍ³より大きくない値とすることができる。 更に他の態様では、保持部分４８の乾燥引張強度値を、物品の縦方向２６に沿
う張力で測定すると、幅のｃｍ当り少なくとも最小約０．５ニュートン（Ｎ／ｃ
ｍ）とすることができる。それに代えて、乾燥引張強度は、少なくとも約１Ｎ／
ｃｍとすることができ、随意的に、改善された性能を得るために少なくとも約１
．５Ｎ／ｃｍとすることができる。更に、保持部分４８の乾燥引張強度値は、物
品の縦方向に沿って測定すると、最大約４／Ｎｃｍより大きくない値とすること
ができる。それに代えて、乾燥引張強度は、約３Ｎ／ｃｍより大きくない値とす
ることができ、随意的に、改善された利点を得るために約２．５Ｎ／ｃｍより大
きくない値とすることができる。

【００４９】 図４、図４Ａ及び図５を参照すると、吸収性物品は、補足吸収層４４を更に含
むことができる。補足吸収層は、吸収体構造３２の指定外向き側に位置決めする
こともでき（例えば図４及び図４Ａ）、あるいは吸収体構造の指定身体側に位置
決めすることもできる（例えば図５）。補足層４４及び保持部分４８は、実質的
に同一の形状及び面積の大きさとすることができ（例えば図４）、異なる形状及
び面積の大きさとすることもできる（例えば図５）。補足層が取込み又は分配層
とされる場合には、分配又は取込み層は、セルロース系木材パルプフラフ繊維の
ような繊維のマトリックスを含むことができ、実質的に超吸収性材料を含まなく
することができる。それに代えて、分配又は取込み層は、補足分配又は取込み層
の全重量に対して測定すると、少なくとも約５ｗｔ％の超吸収性ポリマー材料を
含むことができ、随意的に、改善された利点を得るために少なくとも約１０ｗｔ
％の超吸収性材料を含むことができる。更に、分配又は取込み層中の超吸収性材
料の量は、約５０ｗｔ％より大きくない値とすることができる。それに代えて、
分配又は取込み層中の超吸収性材料の量は、約４０ｗｔ％より大きくない値とす
ることができ、随意的に、改善された性能を得るために約３０ｗｔ％より大きく
ない値とすることができる。また、分配又は取込み層は、望む通りに、主保持部
分４８の身体側又は外向き側に位置決めすることができる。

【００５０】 補足層４４が補足保持層とされる場合には、補足保持層は、木材パルプフラフ
繊維と少なくとも約５ｗｔ％の超吸収性材料との混合物を含むことができる。そ
れに代えて、補足保持層は、補足保持層の全重量に対して測定すると、少なくと
も約１０ｗｔ％の超吸収性ポリマー材料を含むことができ、随意的に、改善され
た利点を得るために少なくとも約２０ｗｔ％の超吸収性材料を含むことができる
。更に、補足保持層内の超吸収性材料の量は、約８０ｗｔ％より大きくない値と
することができる。それに代えて、補足保持層内の超吸収性材料の量は、約６５
ｗｔ％より大きくない値とすることができ、随意的に、改善された性能を得るた
めに約５０ｗｔ％より大きくない値とすることができる。また、補足保持層は、
望む通りに、主保持部分４８の身体側又は外向き側に位置決めすることができる
。

【００５１】 望ましい態様では、保持部分４８を、実質的に弾性的に伸張可能とすることが
できる。例えば、保持部分は、弾性ポリマー、弾性ウレタン、及び天然ゴムのよ
うな弾性材料を含むことができる。弾性材料は、フィルムの形、メルトブロー繊
維、スパンボンド繊維、ストランド、ウェブ、連続繊維又は各繊維とすることが
できる。弾性材料の例には、ＫＲＡＴＯＮ、ＨＹＲＥＬ、ＥＳＴＡＮＥ、ＬＹＣ
ＲＡ又はＰＥＢＡＸエラストマーを含むことができる。吸収性材料は、空気堆積
法、スパンボンド法、空気形成法、カーディング法、フォーム法、湿式堆積法、
又はメルトブロー法の他、その組み合わせで製造することができる。吸収性材料
の形及び弾性を改善することができる付加的な方法には、吸収体のしぼ寄せ、熱
処理、化学処理、穿孔、エンボス加工、マイクロストレイニング及び波形成形の
他、その組み合わせを含むことができる。

【００５２】 好適な吸収性構造及び保持部分は、１９９８年１１月１０日に出願されたＤｅ
ｂｒａ Ｊｅａｎ ＭｃＤｏｗａｌｌ他による「弾性吸収性構造」の名称の米国
特許出願第０９／１９７，２６８号（代理人整理番号１４，２３９号）に記載さ
れている。この文書の全開示内容は、本明細書に合わせて、本明細書において参
考文献として引用する。 本発明の特定の態様では、保持部分４８は、保持部分の最大負荷での伸び値を
、少なくとも最小約１０％とすることができる。それに代えて、保持部分の最大
負荷での伸び値は、少なくとも約３０％とすることができ、随意的に、改善され
た性能を得るために少なくとも約４０％とすることができる。他の態様では、保
持部分の最大負荷での伸び値は、最大約５００％まで又はそれ以上とすることが
できる。それに代えて、保持部分の最大負荷での伸び値は、約３００％までとす
ることができ、随意的に、改善された利点を得るために約２００％まで又はそれ
以上とすることができる。

【００５３】 本発明の他の態様では、最大負荷での伸び値（破断時の伸び値）が、少なくと
も最小約５０％である保持部分４８を備えることができる。それに代えて、保持
部分は、破断時の伸び値を、少なくとも約７５％とすることができ、随意的に、
改善された性能を得るために少なくとも約１００％とすることができる。付加的
な態様では、保持部分４８は、破断時の負荷での伸び値が、最大約５００％より
大きくない値とすることができる。それに代えて、保持部分の破断時の伸び値は
、約３００％より大きくない値とすることができ、随意的に、改善された利点を
得るために約２００％より大きくない値とすることができる。 典型的な非安定型吸収性構造では、最大負荷値での伸び値パーセントは、破断
時の伸び値にほぼ等しい。典型的な非安定型吸収性構造が、最大負荷での伸び値
になった後には、吸収性構造は、望ましくなく束になったり、分離したり、一体
性不良を示す可能性があり、吸収体性能が不適当になる可能性がある。

【００５４】 しかしながら、本発明に用いられる弾性保持部分では、最大負荷での伸び値及
び破断時の伸び値は、いずれも重要であり、２つの値は異なることがある。弾性
保持部分は、最大負荷力を受けた後も使用可能な状態とされることができ、破断
負荷力を受けるまでは使用可能な状態を維持することができる。その結果、本発
明に用いた弾性保持部分は、最大負荷で生じる伸びの後に、束にならず、分離せ
ず、改善された一体性をもつことが可能である。 また、本発明の物品は、引張強度と伸び特性の個々の組み合わせを有すること
ができる。特定の態様では、物品の全体の複合物品引張負荷力値を、複合物品の
伸びが４５％で測定すると、少なくとも最小約２５０グラム／インチ（約０．９
７Ｎ／ｃｍ）とすることができる。それに代えて、物品負荷値は、少なくとも約
３００ｇ／インチ（約１．１６Ｎ／ｃｍ）とすることができ、随意的に、改善さ
れた性能を得るために少なくとも約３５０ｇ／インチ（約１．３５Ｎ／ｃｍ）と
することができる。他の態様では、物品は、物品の伸びが４５％で測定すると、
物品の引張負荷値を最大約７５０ｇ／インチ（約２．９Ｎ／ｃｍ）以下とするこ
とができる。それに代えて、物品の負荷値は、約６００ｇ／インチ（約２．９Ｎ
／ｃｍ）より大きくない値とすることができ、随意的に、改善された利点を得る
ために約４５０ｇ／インチ（約２．０Ｎ／ｃｍ）より大きくない値とすることが
できる。

【００５５】 また、本発明の物品の複合物品伸び値は、引張力１００ｇ／インチ（０．３８
６Ｎ／ｃｍ）を受けた場合、少なくとも最小約４％とすることができる。それに
代えて、物品の伸び値は、少なくとも約５％とすることができ、随意的に、改善
された性能を得るために少なくとも約７％とすることができる。他の態様では、
物品の伸び値は、最大約５０％まで又はそれ以上とすることができる。それに代
えて、物品の伸び値は、約２５％までとすることができ、随意的に、望ましい性
能を得るために約１５％までとすることができる。 他の態様では、物品は、複合物品の最大負荷での伸び値を、少なくとも最小約
４５％とすることができ、望ましくは、少なくとも約５０％とすることができる
。それに代えて、物品の最大負荷での伸び値は、少なくとも約６０％とすること
ができ、随意的に、改善された性能を得るために少なくとも約７０％とすること
ができる。更に、物品の最大負荷での伸び値は、約５００％より大きくない値と
することができる。それに代えて、物品の最大負荷での伸び値は、約３５０％よ
り大きくない値とすることができ、随意的に、改善された利点を得るために約２
００％より大きくない値とすることができる。

【００５６】 有利な最大負荷での伸び値を有する製品は、非伸張製品に伴う多くの欠陥を免
れ、代わりに、着用者に顕著な利点をもたらす。望ましい最大負荷での伸び値よ
り小さい値を有する製品では、明瞭に認識できるレベルの利点を着用者にもたら
さない。このような利点には、例えば、こぎれいで魅力的な下着用外観をもたら
す柔軟な身体になじむフィット性を挙げることができる。また、改良物品は、隙
間を減少させることができ、漏らすことなく糞尿を閉じ込めて吸収することに関
して、製品の効率を高めることができる。この物品は、着用に伴う応力によく耐
えることができ、使用中に製品が変形したり、束になったり、断裂することを減
少させることができ、優れた快適性をもたらすことができる。更に、この物品は
、着用者の姿勢及び動きに関係なく、望ましい位置を維持し、身体を覆うことが
できる自動調整フィットをもたらすことができる。また、物品は、製品が着用さ
れる間、着用者の身体になじむことができるため、容易に着用することができる
。物品は、広いサイズ範囲にフィットすることができ、束縛及び拘束を少なくす
ることができる。代わりに、物品は、着用者とともに容易に動くことができ、着
用者はより自然で自由なレベルで移動することができる。

【００５７】 望ましい態様では、裏面シート部材３０の伸び値を物品の伸び値で割った商は
、各伸び値が、１００グラム／インチ（０．３８６Ｎ／ｃｍ）の引張負荷で測定
された場合に、少なくとも最小約１．１とすることができる。商を求めるために
、前記各構成要素の伸び値を別々に測定する。前記各構成要素には、別々に前記
の張力負荷を与え、個々の構成要素の伸び値を測定する。個々の伸び値をそれぞ
れ測定すると、商を計算することができる。それに代えて、商は、少なくとも約
１．２とすることができ、随意的に、改善された性能を得るために少なくとも約
１．３とすることができる。更に、商は、約２０より大きくない値とすることが
できる。それに代えて、区分吸収容量は、約１０より大きくない値とすることが
でき、随意的に、改善された利点を得るために約２より大きくない値とすること
ができる。

【００５８】 全製品の伸びに対する裏面シート部材の伸びの商が低すぎる物品は、裏面シー
ト部材に十分に伸張性がなく、物品がこぎれいに見えるようにして良好な身体の
適合性／覆いを維持することができず、製品の着用時に隙間が生じるのを防ぐこ
とができないため、商が選択された値内にあれば、有利とされることができる。
また、商の値が低すぎる製品は、裏面シート部材の伸張性が十分でなく、製品が
腸の動きを受け入れるのに必要とされる空間に適応することができず、多数回の
尿の排泄の結果起こる吸収体の膨潤に適応することができない。商が高すぎる製
品は、過剰な適合性、裏面シート部材の過剰な皺、過剰な本体部分の折れ曲がり
／折れ皺を示す可能性があり、極めて望ましい裏面シート部材の外側表面に沿う
滑らかな外観が、過剰に損なわれる可能性がある。商が高すぎる製品では、製品
の他の構成要素が折れ曲がったり締め付けられたりする可能性があり、着用者の
快適性が低下する可能性がある。また、商の値が高すぎる製品では、裏面シート
部材により、過剰に引っ張られる可能性があり、このため、ウエスト領域に過剰
な隙間ができ、股領域が過剰に束になり、フィット性に劣り、吸収効率に劣るこ
とになる。

【００５９】 他の態様では、保持部分４８の伸び値を物品の伸び値で割った商は、各伸び値
が、１００グラム／インチ（０．３８６Ｎ／ｃｍ）の引張負荷で測定された場合
に、少なくとも最小約１．０１とすることができる。商を求めるために、前記各
構成要素の伸び値を別々に測定する。前記各構成要素には、別々に前記の張力負
荷を与え、個々の構成要素の伸び値を測定する。個々の伸び値をそれぞれ測定す
ると、商を計算することができる。それに代えて、商は、少なくとも約１．１と
することができ、随意的に、改善された性能を得るために少なくとも約１．２と
することができる。更に、区分吸収容量は、最大約５より大きくない値とするこ
とができる。それに代えて、区分吸収容量は、約３より大きくない値とすること
ができ、随意的に、改善された利点を得るために約２より大きくない値とするこ
とができる。

【００６０】 保持部分の伸びを全製品の伸びで割った商が低すぎる場合には、吸収体は、特
に、保持部分が、製品の他の構成要素より大きい強度を有する配置では、伸張特
性及び製品の関連する利点を過剰に抑制する可能性がある。吸収性保持部分の強
度が、他の構成要素より小さく、商が低すぎる場合には、吸収体は、使用中に過
剰に破れ、塊になる可能性があり、吸収性に劣り、フィット性が快適でない可能
性がある。 保持部分の伸びを全製品の伸びで割った商の値が高すぎる製品は、製品内の吸
収体が過剰に変形し、締め付けられ、皺になる可能性がある。また、製品は、こ
ぎれいなフィット性及び滑らかな外観を損なう可能性があるので望ましくないほ
か、過剰な隙間ができ、吸収体の効率が低下する可能性がある。更に、商の値が
高すぎる製品では、過剰な量の弾性成分が吸収体に組込まれる可能性があり、こ
のため、費用効果のある利点を得ることなく、原材料及び製造費用が高くなる。

【００６１】 他の態様では、保持部分４６の伸び値を裏面シート部材３０の伸び値で割った
商は、各伸び値を１００グラム／インチ（０．３８６Ｎ／ｃｍ）の引張負荷で測
定した場合に、少なくとも約０．０６とすることができる。商を求めるために、
前記各構成要素の伸び値を別々に測定する。前記各構成要素には、別々に前記引
張負荷を与え、個々の構成要素の伸び値を測定する。個々の伸び値をそれぞれ測
定すると、商を計算することができる。それに代えて、保持部分の伸びを裏面シ
ート部材の伸びで割った商は、少なくとも約０．１とすることができ、随意的に
、改善された性能を得るために少なくとも約０．２とすることができる。更に、
商は、最大約０．９５より大きくない値とすることができる。それに代えて、区
分吸収容量は、約０．７５より大きくない値とすることができ、随意的に、改善
された利点を得るために約０．５より大きくない値とすることができる。

【００６２】 吸収体の伸びを裏面シート部材の伸びで割った商が低すぎる場合には、物品は
、吸収性保持部分を十分に伸張させることができず、伸張が不十分であれば、裏
面シート部材は、保持部分により過剰に拘束され、フィット性及び性能が劣る可
能性がある。商の値が高すぎる場合には、物品は、保持部分の望ましい形状を十
分に維持することができず、代わりに、保持部分が過剰に身体の外形を模る可能
性があり、裏面シート部材には皺が寄り／束になることになり、これらは、良好
なフィット性、快適性及び外観には極めて望ましくない。 他の態様では、１５％の裏面シートの伸びにおいて測定した裏面シート部材３
０での引張力値を複合物品の引張力で割った商は、１５％の複合物品伸びで測定
すると、少なくとも最小約０．０５とすることができる。商を求めるために、前
記各構成要素の引張力値を別々に測定する。前記各構成要素に、別々に前記伸び
を与え、個々の構成要素に対する引張力値を求める。個々の引張力値を別々に測
定すると、商を計算することができる。それに代えて、裏面シート部材での引張
力を物品での引張力で割った商は、少なくとも約０．０７とすることができ、随
意的に、改善された性能を得るために少なくとも約０．１とすることができる。
更に、裏面シート部材での引張力を物品での引張力で割った商は、約０．９より
大きくない値とすることができる。それに代えて、商は、約０．６より大きくな
い値とすることができ、随意的に、改善された利点を得るために最大約０．３よ
り大きくない値とすることができる。

【００６３】 裏面シート部材での引張力を全製品で割った商が低すぎると、裏面シート部材
は、使用中の製品の変形及び断裂力に抵抗する十分な強度を生じることができず
、製品のフィット性及び機能が不良となる。商が高すぎると、全製品に対して裏
面シート部材を伸長するのに必要な力は、過剰になる可能性があり、このため、
製品のなじみやすさが減少し、フィット性に劣り、隙間により吸収効率が悪くな
る。 更に他の態様では、１５％の保持部分の伸びで測定した保持部分４８での引張
力を、１５％の複合物品の伸びで測定した複合物品の引張力で割った商は、少な
くとも最小約０．１とすることができる。商を求めるために、前記各構成要素の
引張力値を別々に測定する。前記各構成要素には、別々に前記伸び値を与えて、
個々の構成要素に対して得られる引張力値を測定する。個々の引張力値を別々に
測定すると、商を計算することができる。それに代えて、商は、少なくとも約０
．５とすることができ、随意的に、改善された性能を得るために少なくとも約０
．６とすることができる。更に、保持部分での引張力を物品での引張力で割った
商は、最大約０．９９より大きくない値とすることができる。それに代えて、商
は、約０．８より大きくない値とすることができ、随意的に、改善された利点を
得るために約０．７より大きくない値とすることができる。

【００６４】 保持部分での引張力を物品での引張力で割った商が低すぎると、物品は、使用
中の過剰な変形及び破れを防ぐのに十分な強度を有することができず、フィット
性及び吸収効率が劣ることになる。商の値が高すぎると、吸収体を伸張させるの
に必要な負荷が、他の製品構成要素を伸張するのに必要な負荷より過剰に大きく
なる。その結果、吸収体は、他のおむつ構成要素と一致して伸張することができ
ず、代わりに、製品全体のなじみやすさ、被覆率、及び吸収効率を低下させる可
能性がある。加える力が他の製品構成要素を伸長させるのに十分であるが、吸収
性保持部分を伸張させるのには十分でない場合には、他の製品構成要素は、保持
部分から分離する可能性があるため、製品変形が過剰になり、フィット性が劣る
ことになる。

【００６５】 更に他の態様では、１５％の保持部分の伸びで測定した保持部分４８での引張
力を、１５％の裏面シートの伸びで測定した裏面シート部材３０での引張力で割
った商は、少なくとも最小約１．５とすることができる。商を求めるために、前
記各構成要素の引張力値を別々に測定する。前記各構成要素は、別々に前記伸び
値を与えて、個々の構成要素に対して得られる引張力値を測定する。個々の引張
力値を個々に測定すると、商を計算することができる。それに代えて、保持部分
での引張力を裏面シート部材での引張力で割ると、少なくとも約２．５とするこ
とができ、随意的に、改善された性能を得るために少なくとも約５とすることが
できる。更に、保持部分での引張力を裏面シート部材での引張力で割った商は、
約８より大きくない値とすることができる。それに代えて、商は、約７より大き
くない値とすることができ、随意的に、改善された利点を得るために約６より大
きくない値とすることができる。

【００６６】 保持部分での引張力を裏面シート部材での引張力で割った商が低すぎる場合に
は、吸収体は、使用中の裏面シート部材の変形及び破断力を防ぐのに十分な強度
を生じることができず、製品のフィット性及び機能が劣ることになる。商の値が
高すぎる場合には、裏面シート部材に比較し、吸収性保持部分を伸張するのに必
要な力が、過剰になる可能性があり、製品のなじみやすさを減少させ、フィット
性が劣り、隙間及び過剰な漏れを引き起こす可能性がある。 材料又は構成要素の引張強度、引張負荷及び伸びのような物理特性は、当技術
分野では周知の従来の技法で測定することができる。好適な技法には、以下の本
開示の「手順」部分の「引張試験」の項に記載するＡＳＴＭ手順Ｄ３０３９「ポ
リマーマトリックス複合材料の引張特性」を用いることが出きる。

【００６７】 高吸収性材料の閉じ込めを改善するために、吸収体構造３２は、吸収体３２に
直接隣接してその周りに配置され、吸収性構造及び物品の種々の他の構成要素に
結合することができるラップシート７４のような上包みを備えることができる。
ラップシートは、吸収体の主な身体側及び外側表面を覆う吸収性材料の層である
ことが好ましく、実質的に吸収体の全ての周縁を取り囲み、実質的にその完全な
外被を形成することが好ましい。それに代えて、ラップシートは、吸収体の主な
身体側及び外側表面を覆い、実質的に吸収体の左右の側縁のみを囲む吸収性ラッ
プとすることもできる。従って、ラップシートの左右の側縁の直線及び内向き曲
線の部分は、いずれも吸収体の周りで密封されることになる。しかし、このよう
な配置では、ラップシートの端縁が、物品のウエスト領域での吸収体の端縁の回
りで完全に密封されていない。

【００６８】 例えば、完全なラップシート７４、又はラップシートの少なくとも身体側層は
、メルトブローポリエステル繊維のような、メルトブロー繊維で構成されたメル
トブローウェブを備えることができる。吸収性ラップ７４の他の例には、硬材／
軟材繊維のほぼ５０／５０ブレンドで構成されたティシュのような、低気孔率セ
ルロースウェブを挙げることができる。 吸収性ラップ７４は、各層が、吸収体３２の周縁の全体又は一部に延びる別個
の身体側ラップ層及び別個の外側ラップ層を有する多要素ラップシートを備える
ことができる。ラップシートのこのような構成は、例えば、実質的に完全な密封
を形成し、吸収体３２の周縁を密閉することを容易にする。図示したおむつの背
部ウエストバンド部分では、吸収性ラップは、吸収体の周縁から更に離れた距離
で延び、おむつの後部側区画を不透明にし、強度を付加するように構成されるこ
ともできる。図示した実施形態では、吸収性ラップ７４の身体側及び外側層は、
少なくとも約１／２インチ吸収体の周縁を超えて延び、吸収性ラップの身体側部
分の周縁が、吸収性ラップの外側部分の周縁に完全又は部分的に連結することが
できる外向きに突出したフランジ型の結合域を設けることができる。

【００６９】 ラップシート７４の身体側及び外側層は、実質的に同一の材料で構成すること
もでき、異なる材料で構成することもできる。例えば、ラップシートの外側層は
、軟材パルプで構成された湿潤強化セルロースティシュのような、比較的気孔率
が高く、比較的坪量が小さい材料で構成することができる。ラップシートの身体
側層は、比較的気孔率が低い前記ラップシート材料の１つを備えることができる
。気孔率が小さい身体側層は、超吸収性粒子が着用者の皮膚に移動するのをよく
防ぐことができ、気孔率が高く坪量が小さい外側層は、費用の削減に役立つこと
ができる。

【００７０】 また、おむつ１０は、サージ制御層４６を備えることができ、サージ制御層は
、物品の吸収体に急速に導入される液体のサージ又は噴出を減速させ、拡散させ
るのに役立つ。望ましくは、サージ制御層は、吸収性構造の貯留又は保持部分に
液体を放出する前に、液体を迅速に受け取り、一時的に保持することができる。
例えば、図示した実施形態では、サージ層４６は、上面シート２８の内向き身体
側表面に配置することができる。それに代えて、サージ層４６は、上面シート２
８の外側表面に隣接して配置することができる。従って、サージ層は、次に、上
面シート２８と吸収体３２との間に挟まれることになる。好適なサージ制御層４
６の例は、米国特許第５，４８６，１６６号に対応する１９９４年３月４日に出
願された「パーソナルケア吸収性物品等のための繊維不織ウェブサージ層」の名
称のＣ．ＥｌｌｉｓとＤ．Ｂｉｓｈｏｐの米国特許出願第２０６，９８６号（代
理人整理番号１１，２５６号）、及び米国特許第５，４９０，８４６号に対応す
る１９９４年３月４日に出願された「パーソナルケア吸収性物品等」の名称のＣ
．ＥｌｌｉｓとＲ．Ｅｖｅｒｅｔｔの米国特許出願第２０６，０６９号（代理人
整理番号１１，３８７号）に記載されている。他の好適なサージ制御材料は、１
９９８年１０月１３日に付与された米国特許第５，８２０，９７３号に対応する
１９９６年１１月２２日にＲ．Ｄｏｄｇｅ他により出願された「吸収性物品のた
めの均一なサージ材料」の名称の米国特許出願第７５４，４１７号（代理人整理
番号１２，１２０号）に記載されている。これらの書類の全開示内容は、本明細
書において、本明細書に合わせて、参考文献として引用する。

【００７１】 本発明の物品は、脚弾性部材３４を備えることも、備えないこともできる。脚
弾性部剤を備える場合には、脚弾性部材３４は、物品の左右の側縁に位置決めす
ることができる。示されるおむつ１０では、例えば、脚弾性部材は、左右の側縁
部２０に組み立てられ、着用者の脚に対しておむつを引っ張り、保持するように
配置される。弾性部材は、弾性的に収縮可能な状態でおむつ１０に固定され、通
常のひずみ構成では、弾性部材が、おむつ１０に対して効果的に収縮するように
される。弾性部材は、少なくとも２つの方法で弾性的に収縮可能な状態で固定す
ることができ、例えば、弾性部材は、おむつ１０が非収縮状態のときに、伸張し
て固定することができる。それに代えて、おむつ１０を、例えば、プリーツによ
り収縮し、弾性部材が弛緩あるいは非伸張状態のときに、弾性部材をおむつ１０
に固定及び連結することができる。熱収縮弾性材料のような他の機構も、衣類に
ギャザーを寄せるのに用いることができる。

【００７２】 図１及び図２に示す実施形態では、脚弾性部材３４は、実質的に、おむつ１０
の中間股領域１６の長さ全体に沿って延びる。それに代えて、弾性部材３４は、
おむつ１０の長さ全体に延びることもでき、特定のおむつデザインで望まれる弾
性的に収縮可能な線を構成するのに適する他の長さに延びることもできる。 弾性部材３４は、多数の構成のいずれとすることもできる。例えば、個々の弾
性部材３４の幅は、約０．２５ミリメートル（０．０１インチ）から約２５ミリ
メートル（１．０インチ）又はそれ以上までと幅をもたせることができる。弾性
部材は、弾性材料の単一ストランドを備えることもでき、弾性材料のいくつかの
平行又は非平行ストランドを備えることもでき、直線又は曲線配置で適用するこ
ともできる。ストランドが非平行である場合には、２つ又はそれ以上のストラン
ドは、弾性部材内で交差するか、他の方法で相互に連結することができる。弾性
部材は、当技術分野では周知のいくつかの方法のいずれかでおむつに固定するこ
とができる。例えば、弾性部材は、超音波結合することもでき、種々の結合パタ
ーンを用いて熱圧密封することもでき、ホットメルト接着剤のスプレー又は渦巻
きパターンで、おむつ１０に接着剤結合することもできる。

【００７３】 本発明の特定の実施形態では、脚弾性部材３４は、複数の個々の弾性ストラン
ドで構成される弾性体のグループに取り付けられたキャリヤーシートを備えるこ
とができる。弾性ストランドは、交差又は相互連結することもでき、互いに完全
に分離することもできる。キャリヤーシートは、例えば、非エンボス加工のポリ
プロピレン材料のフィルムのような、０．００２ｃｍ厚さのポリマーフィルムを
備えることができる。弾性ストランドは、例えば、デラウェア州ウィルミントン
に営業を置く会社であるＤｕＰｏｎｔから入手可能なＬＹＣＲＡエラストマーで
構成することができる。各弾性ストランドは、典型的には、約４７０〜１５００
デシテクス（ｄｔｘ）の範囲内とされ、約９４０〜１０５０ｄｔｘとされること
ができる。本発明の特定の実施形態では、各伸縮自在な脚バンドに対して、例え
ば、３つ又は４つのストランドを用いることができる。

【００７４】 更に、脚弾性体３４は、ほぼ直線又は随意的に曲線とすることができる。例え
ば、曲線の弾性体は、おむつの縦の中央線に向かって内向きに湾曲することがで
きる。特定の配置では、弾性体の曲率は、おむつの横の中央線に対して対称的に
構成又は配置しなくてもよい。曲線の弾性体は、内向きに湾曲又は外向きに湾曲
したレフレックス型曲率を有することができ、弾性体の前後の中心は、随意的に
、おむつの前部又は後部ウエストバンドのいずれかに向かって選択された距離だ
けオフセットし、望ましいフィット性及び外観を与えることができる。本発明の
特定の実施形態では、曲線弾性体の組の最も内側の点（頂点）は、おむつの前部
又は後部ウエストバンドに向かってオフセットされることができ、外向きに湾曲
したレフレックス部分は、おむつの前部ウエストバンドに向かって位置決めされ
ることができる。

【００７５】 例示的に示すように、おむつ１０は、前部ウエストバンド１４及び後部ウエス
トバンド１２のいずれか又は両方の縦方向縁部に位置決めされたウエスト弾性体
４２を備えることができる。ウエスト弾性体は、弾性フィルム、弾性フォーム、
複数の弾性ストランド、弾性布等のような何らかの適切な弾性材料で構成するこ
とができる。例えば、好適な弾性ウエスト構成は、Ｌｉｐｐｅｒｔ他に付与され
た米国特許第４，９１６，００５号に記載されている。この全開示内容は、本明
細書において、本明細書に合わせて、参考文献として引用する。 図１及び図２に示す例示的な構成を参照すると、物品は、「耳」領域又は耳部
材３８の装置を備えることができる。特定の構成では、各耳領域又は部材３８は
、例示的に示す後部ウエストバンド部分１２のような、裏面シート３０の少なく
とも１つのウエストバンド部分の向き合う側縁で左右に延び、物品の末端側区画
を構成する。更に、各耳領域は、実質的に、左右に延びる末端ウエストバンド縁
からほぼおむつの脚開口区域に付随し、対応する部分まで延びることができる。
例えば、おむつ１０は、耳領域の曲線の縁部と、縦方向に延びる側縁領域２０の
示される対の対応する隣接の中間区画とを組み合わせて設けられた左右に向き合
う１対の脚開口部を有する（図１）。

【００７６】 本発明の種々の構成では、耳領域は、選択されたおむつ構成要素とともに一体
的に形成することができる。例えば、耳領域３８は、裏面シート部材３０を構成
する材料の層で一体的に形成することもでき、上面シート２８を構成するのに用
いられる材料で一体的に形成することができる。他の構成では、耳領域３８は、
裏面シート３０に、上面シート２８に、裏面シートと上面シートとの間に、又は
このような組立体の種々の固定的に取り付けられた組み合わせに、連結され組み
立てられた1つ又はそれ以上の別個に設けられた部材で構成することができる。 本発明の特定の構成では、耳領域３８の各々は、それぞれ別個に設けられた材
料の部片で形成して、選択されたおむつ物品の前部及び／又は後部ウエストバン
ド部分に適切に組み立てて取り付けることができる。例えば、各耳領域３８は、
耳領域取り付けゾーンに沿って裏面シート３０の後部ウエストバンド部分に取り
付けることができ、物品の裏面シート及び上面シート構成要素のいずれか又は両
方に取り付けることができる。各耳領域の内側寄り取り付けゾーン領域は、物品
のウエストバンド区画の対応する左右の端縁領域に重なってラミネートされるこ
とができる。耳領域は、左右に延びておむつの１対の向き合うウエストフラップ
区画を形成し、接着剤結合、熱結合、超音波結合、クリップ、ホッチキス、縫製
等のような適切な連結手段で取り付けられる。望ましくは、耳領域は、物品の対
応する付属ウエストバンド区画で、裏面シート部材及び上面シート層の末端側縁
を越えて左右に延びる。

【００７７】 耳領域３８は、ポリマーフィルム、織布、不織布等のほか、その組み合わせの
ような実質的に非弾性材料で構成することができる。本発明の特定の態様では、
耳領域３８は、少なくとも横方向２４に沿って弾性的に伸張可能な、伸張結合ラ
ミネート（ＳＢＬ）材料、ネック結合ラミネート（ＮＢＬ）材料、弾性フィルム
、弾性フォーム材料等のような実質的に弾性材料で構成することができる。例え
ば、耳領域３８を形成するのに適するメルトブロー弾性繊維ウェブは、１９８７
年５月５日にＴ．Ｗｉｓｎｅｓｋｉ他に付与された米国特許第４，６６３，２２
０号に記載されている。この全開示内容は、本明細書において参考文献として引
用する。繊維弾性層に固定された不織布の少なくとも１つの層を含む複合布の例
は、発明者がＪ．Ｔａｙｌｏｒ他である１９８７年４月８日に発行された欧州公
開特許ＥＰ０２１７０３２Ａ２に記載されている。この全開示内容は、本明細書
において、参考文献として引用する。ＮＢＬ材料の例は、１９９３年７月１３日
にＭｏｒｍｏｎに付与された米国特許第５，２２６，９９２号に記載されている
。この全開示内容は、本明細書において、参考文献として引用する。

【００７８】 前記のように、種々の好適な構成を用いて、耳領域３８を物品の選択されたウ
エストバンド部分に取り付けることができる。１対の弾性的に伸張可能な部材を
物品の左右の側部に固定し、物品の外側カバー及びライナ構成要素の左右に向き
合う側領域を越えて左右に外向きに延びるようにするのに適する構成の特定の例
は、１９９０年７月３日にＶａｎＧｏｍｐｅｌ他に付与された米国特許第４，９
３８，７５３号に見ることができる。この全開示内容は、本明細書において、本
明細書に合わせて参考文献として引用する。 各耳領域３８は、おむつ１０の少なくとも１つのウエストバンド区画の向き合
う側縁の１つで左右に延びる。例えば、示される実施形態では、第１の対の耳領
域は、裏面シート３０の背部ウエストバンド区域の向き合う側縁で左右に延び、
第２の対の耳領域は、裏面シートの前部ウエストバンド区域の向き合う側縁で左
右に延びる。図示した耳領域は、比較的内側寄りのベース領域の縦方向長さが比
較的外側寄りの端領域の縦方向長さより大きいか、又は小さい、先細、曲線又は
他の体の外形の形状とされる。それに代えて、耳領域は、実質的に矩形とするこ
とができ、随意的に、実質的に台形とすることができる。

【００７９】 また、おむつ10は、おむつの縦方向２６に沿ってほぼ前後に延びる１対の伸縮
自在な閉じ込めフラップ６２を備えることができる。閉じ込めフラップは、典型
的には、脚弾性体から横方向内側寄りに位置決めされ、おむつの前後の縦方向中
央線の各側に実質的に対称的に配置される。図示した配置では、各閉じ込めフラ
ップ６２は、実質的に固定された縁部６４及び実質的に可動な縁部６６を有し、
各閉じ込めフラップが、着用者の身体の外形に密接してなじむのを助けるために
伸縮自在にすることができる。適切な閉じ込めフラップの例は、１９８７年１１
月３日にＫ．Ｅｎｌｏｅに付与された米国特許第４，７０４，１１６号に記載さ
れている。この全開示内容は、本明細書において、本明細書に合わせて参考文献
として引用する。閉じ込めフラップは、望む通りに、湿潤可能又は湿潤不能な材
料で構成することができる。更に、閉じ込めフラップ材料は、実質的に液体不透
過性とすることもでき、気体のみに透過性とすることもでき、気体及び液体の両
方に透過性とすることもできる。他の好適な閉じ込めフラップ構成は、米国特許
第５，５６２，６５０号に対応する１９９４年３月４日に出願された「改良され
たサージ制御を有する吸収性物品」の名称のＲ．Ｅｖｅｒｅｔｔ他の米国特許出
願第２０６，８１６号（代理人整理番号１１，３７５号）に記載されている。こ
の開示内容は、本明細書において、本明細書に合わせて参考文献として引用する
。

【００８０】 本発明の随意的な他の構成では、おむつ１０は、１９８８年６月２８日にＫ．
Ｅｎｌｏｅに付与された米国特許第４，７５３，６４６号、及び１９９５年１２
月１８日に出願された「改良弾性縁部及び閉じ込め装置を有する吸収性物品」の
名称のＤ．Ｌａｕｘらの米国特許出願第５６０，５２５号（代理人整理番号第１
１，０９１号）に記載されているもののような、内部の伸縮自在な閉じ込めウエ
ストフラップを備えることができる。この全開示内容は、本明細書において、本
明細書に合わせて参考文献として引用する。閉じ込めフラップの構成と同様に、
閉じ込めウエストフラップは、望む通りに、湿潤可能又は湿潤不能な材料で構成
することができる。ウエストフラップ材料は、実質的に液体不透過性にすること
もでき、気体のみに透過性とすることもでき、気体及び液体の両方に透過性とす
ることもできる。

【００８１】 望ましい再締結可能な締結具を設けるために、おむつ１０は、例示的に示す主
装着部材５０により構成されるような、1つ又はそれ以上の指定装着部材領域又
はパッチを備えることができる。装着部材は、ファスナタブ３６の少なくとも1
つで、剥離可能及び再取り付け可能に固定するための標的域を設けることができ
る。本発明の望ましい実施形態では、装着部材パッチは、おむつの前部ウエスト
バンド部分１４に位置決めすることができ、裏面シート部材３０の外向き表面に
配置される。それに代えて、装着部材パッチは、上面シート層２８の身体側表面
のような、おむつの指定内向き表面に位置決めすることができる。 本発明の特定の配置は、第２のウエストバンド部分１４に、直接又は間接的に
取り付けることができる1つ又はそれ以上の装着部材５０を備えることができる
。望ましくは、装着部材は、適切なウエストバンド部分の外向き表面に直接固定
されるが、随意的に、物品のウエストバンド部分の内向き身体側表面に接合する
ことができる。

【００８２】 本発明の種々の構成では、装着部材５０は、ポリマーフィルム又はテープ、織
布、不織布等の他、その組み合わせのような、実質的に非弾性材料で構成するこ
とができる。本発明の特定の構成では、装着部材は、少なくとも横方向２４に沿
って弾性的に伸張可能な伸張結合ラミネート（ＳＢＬ）材料、ネック結合ラミネ
ート（ＮＢＬ）材料、弾性フィルム、弾性フォーム材料等のような実質的に弾性
材料で構成することができる。 本発明の種々の構成では、背部ウエストバンド１２の左右の端領域８６のいず
れか又は両方に配置された、少なくとも１つの別個に設けられたファスナタブ３
６を備えることができる。それに代えて、少なくとも１つの別個に設けられたフ
ァスナタブ３６は、前部ウエストバンド１４の左右の端領域８８のいずれか又は
両方に配置されることができる。例えば、例示的に示す実施形態では、後部ウエ
ストバンド１２の各末端側縁に配置されたファスナタブの１つを有する左右に向
き合う１対のファスナタブ３６を備える。詳細には、各ファスナ３６は、後部ウ
エストバンド区域１２の向き合う左右の端領域８６の１つに配置された対応する
直接隣接した耳領域から、突き出して延びるように組み立てられ、取り付けられ
る。

【００８３】 ファスナタブ３６は、ポリマーフィルム又はテープ、職布、布織布等の他、そ
の組み合わせのような、実質的に非弾性材料で構成することができる。随意的に
、ファスナタブは、少なくとも横方向２４に沿って弾性的に伸張可能な伸張結合
ラミネート（ＳＢＬ）材料、ネック結合ラミネート（ＮＢＬ）材料、弾性フィル
ム、弾性フォーム材料等のような実質的に弾性材料で構成することができる。 本発明の種々の態様及び構成では、選択された第１ファスナ構成要素と選択さ
れた第２のファスナ構成要素との間の締結機構は、接着、粘着、機械的又はその
組み合わせとすることができる。本発明では、機械的締結具は、機械的に相互に
係合して望ましい固定を提供する、協働する第１及び第２の構成要素を含む手段
である。

【００８４】 望ましくは、第１及び第２のファスナ構成要素は、協働して相互に係合する機
械的締結具の相補的要素を備える。機械的ファスナ構成要素は、フック、留め金
、スナップ、ボタン等の機械型ファスナにより設けられることができ、これらは
、協働するとともに相補的に、機械的に互いに係合する構成要素を含む。 例えば、図示する配置に示すように、機械的締結具は、面ファスナ型の締結具
とすることができる。このような締結具は、一般に、「フック」又はフック様の
オス構成要素、及びフック構成要素と係合し、剥離可能に互いに連結する協働「
ループ」又はループ様のメス構成要素を備える。相互連結は、選択的に剥離可能
であり、再取り付け可能であることが望ましい。従来の装置は、例えば、ＶＥＬ
ＣＲＯ商標の下で入手可能である。フック要素は、単一突起フック構成、複数突
起フック構成、又はトラス型フック要素により構成されるようなほぼ連続的な拡
大頭部構成で設けることができる。ループ要素は、織布、不織布、編地、穴あき
又は穿孔層等の他、その組み合わせで構成することができる。このようなファス
ナ装置の多くの配置及び変形は、まとめて面ファスナと言われている。

【００８５】 選択的に剥離可能な相互に係合する機械的締結具を用いる構成では、例えば、
第１のファスナ構成要素をファスナタブ３６の少なくとも指定合わせ及び固定表
面に位置決めすることができ、協働する第２のファスナ構成要素を指定装着部材
５０の指定合わせ表面に位置決めすることができる。例えば、例示的に示す面フ
ァスナでは、ファスナタブ３６の指定合わせ又は固定表面に取り付けられた締結
構成要素は、フック型機械的締結要素を備えることができ、指定装着ゾーン部材
５０に操作可能に接合する相補的締結構成要素は、ループ型締結要素を備えるこ
とができる。 また、本発明の種々の構成では、第１の締結構成要素及びその協働する相補的
第２の締結構成要素の相対的位置及び／又は材料は、入れ換えることができるこ
とは容易に明らかであろう。従って、ファスナタブ３６の指定合わせ表面に取り
付けられた締結構成要素は、ループ型の機械的締結要素を備えることができ、指
定装着ゾーン部材に接合し、取り付けられた相補的な第２の締結構成要素が、フ
ック型の締結要素を備えることができる。

【００８６】 面ファスナ締結具及び構成要素の例は、１９９１年５月２８日にＴ．Ｒｏｅｓ
ｓｌｅｒらに付与された米国特許第５，０１９，０７３号に記載されている。こ
の全開示内容は、本明細書において、本明細書に合わせて参考文献として引用す
る。面ファスナ締結具の他の例は、米国特許第５，６０５，７３５号に対応する
、Ｇ．Ｚｅｈｎｅｒ他により１９９４年１２月２８日に出願された「高度剥離タ
ブファスナ」の名称の米国特許出願第３６６，０８０号（代理人整理番号１１，
５７１号）、及びＰ．ＶａｎＧｏｍｐｅｌ他により１９９５年４月１３日に出願
された「多重取り付け締結具」の名称の米国特許出願第４２１，６４０号に記載
されている。これらの全開示内容は、本明細書において、本明細書に合わせて参
考文献として引用する。キャリヤー層で構成された締結タブの例は、１９９７年
４月２９日に付与された米国特許第５，６２４，４２９号に対応する、１９９６
年３月６日に出願された「つかみタブを有する機械的締結具」の名称のＡ．Ｌｏ
ｎｇ他の米国特許出願第０８／６０３，４７７号（代理人整理番号１２，５６３
号）に記載されている。この全開示内容は、本明細書において、本明細書に合わ
せて参考文献として引用する。

【００８７】 各ファスナタブ３６は、種々の直線又は曲線の形状又は平面形状の他、その組
み合わせとすることができる。例えば、例示的に示す配置に図示するように、フ
ァスナタブは、輪郭をベル形にすることができる。若しくは、四辺形のほぼ矩形
とすることができる。更に、ファスナタブの長手方向に延びる左右に外向きの終
縁部は、実質的に直線とすることができる。随意的に、ファスナタブの長手方向
に延びる左右に外向きの終縁部は、波形のごく一部とすることができる。 本発明の種々の構成では、望ましい第１のファスナ構成要素は、フック型係合
部材を備えたフック材料とすることができる。好適なフック材料の例は、ＶＥＣ
ＲＯ ＨＴＨ８２９という名称で流通しており、ニューハンプシャー州マンチェ
スターに本社を置く会社であるＶＥＣＬＯ Ｕ．Ｓ．Ａ．，Ｉｎｃ．から入手可
能な微細フック材料である。微細フック材料は、ある角度で折れ曲がったフック
要素の形状のフックを有することができ、フック密度が約２６４フック／平方セ
ンチメートル（約１７００フック／平方インチ）、フック高さが約０．０３０〜
０．０６３ｃｍ（約０．０１２〜０．０２５インチ）の範囲内、及びフック幅が
約０．００７から０．０２２ｃｍ（約０．００３から０．００９インチ）の範囲
内で構成することができる。フック要素は、厚さが約０．００７６〜０．００８
ｃｍ（約０．００３〜０．００３５インチ）であるベース層の基層と共に一体押
出しされ、フック材料の部材は、ガーレー剛度が約１２ｍｇｆ（約１２ガーレー
単位）である。他の好適なフック材料には、ＶＥＬＣＲＯ ＨＲＨ８５８、ＶＥ
ＬＣＲＯ ＨＴＨ８５１及びＶＥＬＣＲＯ ＨＴＨ８６３フック材料を含むこと
ができる。

【００８８】 本発明では、種々の剛度値が、試験する構成要素の長さ及び幅により実質的に
規定される平面に垂直な方向の力により生じる曲げモーメントに関して測定され
る。本明細書に記載する剛度値を測定するのに適する技法は、ＴＡＰＰＩ標準試
験規格Ｔ５４３ｏｍ−９４（紙の曲げ抵抗（ガーレー型試験器））に説明が記載
されているガーレー剛度試験である。好適な試験装置は、ニューヨーク州トロイ
に本社を置く会社であるＴｅｌｅｄｙｎｅ Ｇｕｒｌｅｙにより製造されるガー
レーデジタル剛度試験器、４１７１−Ｄ型である。本開示では、前記ガーレー剛
度値は、「標準」サイズの試料により生じる値に対応させることを意図している
。従って、ガーレー剛度試験器での目盛りの読み取りは、標準サイズ試料の剛度
に適切に変換し、伝統的にはミリグラム力（ｍｇｆ）で記録する。現在では、標
準「ガーレー単位」が、剛度値１ｍｇｆに等しいとされ、ガーレー剛度を記録す
るのに等しく用いることができる。

【００８９】 本発明の種々の態様及び構成では、ループ材料は、不織布、織布又は編地とす
ることができる。例えば、好適なループ材料布は、ノースカロライナ州のグリー
ンズボロのＧｕｉｌｆｏｒｄ Ｍｉｌｌｓ，Ｉｎｃ．から＃３４２８５という名
称で入手可能な型の２バー縦編み布の他、他の編地で構成することができる。ま
た、好適なループ材料は、３Ｍ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能であり、３Ｍ Ｃ
ｏｍｐａｎｙは、ＳＣＯＴＣＨＭＡＴＥブランドでナイロン織ループを流通させ
ている。また、３Ｍ Ｃｏｍｐａｎｙは、ウェブの裏側に接着剤を塗布したライ
ナ無しのループウェブ、及び３Ｍ編みループテープも流通させている。

【００９０】 また、ループ材料には、複数の別個の非結合域を構成する連続結合域を有する
不織布も含むことができる。布の別個の非結合域内の繊維又はフィラメントは、
各非結合域を取巻くあるいは囲む連続結合域により寸法を安定させ、フィルム又
は接着剤の支持又は裏打ち層を必要としないようにされている。非結合域は、特
に、非結合域内の繊維またはフィラメント間に間隔を置くことができるようにデ
ザインされており、相補的フック材料のフック要素を受け取り、係合するのに十
分に開放的又は大きさに保たれている。特に、パターン非結合不織布又はウェブ
には、単一成分又は多成分のメルトスパンフィラメントで形成されたスパンボン
ド不織ウェブを含むことができる。不織布の少なくとも１つの表面は、連続結合
域に囲まれあるいは取巻かれた複数の別個の非結合域を備えることができる。連
続結合域は、非結合域内の繊維又はフィラメントが実質的に結合又は融着しない
ようにしたまま、非結合域の外側に延びる繊維又はフィラメントの部分を結合域
に一体に結合又は融着することにより、不織ウェブを形成する繊維又はフィラメ
ントの寸法を安定させる。結合域内での結合又は融着の程度は、非結合域内での
繊維又はフィラメントを、フック要素を受け取り、係合するための「ループ」と
して作用させつつ、結合域内では不織ウェブを非繊維状にするのに十分であるこ
とが望ましい。好適な点非結合布の例は、１９９６年１２月１７日に出願された
Ｔ．Ｊ．Ｓｔｏｋｅｓによる「パターン非結合不織ウェブ及びそれを製造するた
めの方法」の名称の米国特許出願第７５４，４１９号（代理人整理番号１２，２
３２号）に記載されている。この全開示内容は、本明細書において、本明細書に
合わせて参考文献として引用する。

【００９１】 本発明の種々の構成では、ループ材料は、物品の外向き表面の不連続又は隔離
されたパッチに限定される必要はない。代わりに、ループ材料は、例えば、望ま
しい物品に用いられる布様外側カバーの実質的に全暴露表面域に延びるように一
体化された、実質的に連続な外側繊維層として設けることができる。 本発明の種々の態様では、選択された第１のファスナ構成要素とその指定され
た協働する第２のファスナ構成要素との間の係合力は、使用中に着用者に物品を
適切に固定することができるように十分に大きく、十分に耐久性がある必要があ
る。特定の配置、特に締結具により十分に高いレベルの係合せん断力が生じる場
合には、締結係合部は、第１及び第２のファスナ構成要素間の係合部の「幅」１
インチあたり最小約４０グラム力（ｇｍｆ）より小さくない剥離力値を生じるこ
とができる。他の配置では、締結係合部は、改善された利点を得るために、約１
００ｇｍｆ／インチより小さくない剥離力値を生じることができる。望ましい構
成では、締結係合部の剥離力値は、第１及び第２のファスナ構成要素間の係合部
の「幅」１インチあたり約２００ｇｍｆより小さくない値とすることができる。
それに代えて、剥離力は、約３００ｇｍｆ／インチより小さくない値とされ、随
意的に、更に改善された利点を得るために、約４００ｇｍｆ／インチより小さく
ない値とされる。他の態様では、剥離力は、約１，２００ｇｍｆ／インチより大
きくない値とされる。それに代えて、剥離力は、約８００ｇｍｆ／インチより大
きくない値とされ、随意的に、改善された性能を得るために約６００ｇｍｆ／イ
ンチより大きくない値とされる。

【００９２】 選択された第１のファスナ構成要素と指定した協働する第２のファスナ構成要
素との間の係合力は、更に、第１及び第２のファスナ構成要素間の係合部面積１
平方インチあたり約４００ｇｍｆのせん断力値を生じることができる。それに代
えて、せん断力は、１，０００ｇｍｆ／ｉｎ²より小さくない値とされ、随意的
に、１，７００ｇｍｆ／ｉｎ²より小さくない値とされる。他の態様では、せん
断力は、約４，４００ｇｍｆ／ｉｎ²まで又はそれ以上とされることができる。
それに代えて、せん断力は、約３，９００ｇｍｆ／ｉｎ²より大きくない値とさ
れ、随意的に、改善された性能を得るために約３，５００ｇｍｆ／ｉｎ²より大
きくない値とされる。 第１及び第２のファスナ構成要素間の固定係合は、物品の裏面シート部材３０
の平面にほぼ平行に、左右に外向きに引張力を作用させる場合、ファスナタブに
少なくとも約３，０００グラムの引張力を作用させても、ファスナタブ３６の係
合が、装着部材５０から離れないようにするのに十分であることが望ましい。

【００９３】 本発明の種々の構成での各ファスナ構成要素及び締結要素は、本発明の物品の
種々の他の構成要素を互いに組み立て、保持する取り付け機構の1つ又はそれ以
上を用いて支持基層に取り付けることができる。種々の締結領域の締結要素は、
型成形、一体押出し等により、付随する基層と一体的に形成することができる。
基層及びそれに付随する機械的締結要素は、実質的に同一のポリマー材料で製造
することができ、最初は分離している基層に締結要素を取り付ける別個の段階を
必要としない。例えば、個々のフック要素は、実質的に同一のポリマー材料から
ベース層及びフック要素を一体押出しすることにより、フックベース層と同時に
一体的に成形することができる。 基層と取り付けた締結構成要素との間の取り付け又は他の相互連結の強度は、
物品の指定装着部材への剥離可能な固定からファスナタブ３６をはずすのに必要
な最大力より大きくする必要があることは容易に理解されよう。

【００９４】 手順 引張試験 本発明では、材料又は構成要素の引張強度、引張負荷及び伸びのような特性は
、ＡＳＴＭ手順Ｄ３０３９の「ポリマーマトリックス複合材料の引張特性」によ
り、以下の仕様及び詳細で測定することができる。 試料片長さ（作用させる力と平行に位置合わせ）：１８０ｍｍ、 ゲージ長さ：１３０ｍｍ、 試料幅（作用させる力に垂直に位置合わせ）：１インチ（２５．４ｍｍ）、 顎の幅（作用させる力に平行に測定）：１／２インチ（１２．７ｍｍ）、 顎の長さ（作用させる力に垂直に測定）：４インチ（１０１．６ｍｍ）、 顎の速度：５００ｍｍ／分 適切な試験装置は、ＳＩＮＴＥＣＨ引張試験器（ノースカロライナ州リサーチ
トライアングルパークに本社を置く会社であるＳｉｎｔｅｃｈ，Ｉｎｃ．から入
手可能）、又は同等の装置とする。引張試験器は、ＴＥＳＴＷＯＲＫＳソフトウ
ェア（ミネソタ州エデンズプレーリーに本社を置く会社であるＭＴＳ Ｓｙｓｔ
ｅｍ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎから入手可能）、又は同等のソフトウェアのよう
な適切なソフトウエアでプログラムすることができる。

【００９５】 複合物品又は複合保持部分の試料片のような複合多成分試料片は、試験域の外
側の部位で前後端にホッチキスで止めされ、複合体が、試験装置の顎に装着され
るとき、複合体内の個々の材料がずれるのを防いだ。 １インチ（２５．４ｍｍ）幅の各試料片は、ＪＤＣ−１−１０精密カッター（
ペンシルバニア州フィラデルフィアに本社を置く会社であるＴｈｗｉｎｇ−Ａｌ
ｂｅｒｔ ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）、又は同等の
装置で切断することができる。 試験試料片８０（単一成分試料片、又は多成分試料片）を個々の製品物品から
取出す場合には、各試験試料片は、例示的に図６に示すように、物品の縦方向寸
法及び横方向寸法のいずれに対しても中心とされた部位で製品物品から取出すこ
とが望ましい。この部位は、伸縮自在の脚バンド、伸縮自在のウエストバンド、
伸縮可能な閉じ込めフラップ等のような、存在する可能性がある通常の伸縮自在
の構成要素の作用を避けるように選択する。 試料1つにつき３つの試料片を試験する。各試料に関して求めた特定の特性を
記録した値は、試験中に３つの試料片に関して測定した対応するデータ点の算術
平均とされる。試料片が破れるか、試験装置が９７ｃｍに設定した上部のストッ
パーの高さになるまで、全ての試料片を引張る。

【００９６】 各試験試料に関して、以下のデータ点を記録した。 破断負荷（ｇ／ｉｎ） 破断負荷時の伸び（％） 最大負荷（ｇ／ｉｎ） 最大負荷での伸び（％） １００ｇ負荷での伸び（％） １５％の伸びを示す時の負荷（ｇ／ｉｎ又はＮ／ｃｍ） ４５％の伸びを示す時の負荷（ｇ／ｉｎ又はＮ／ｃｍ） 最大負荷は、典型的には、最も高い降伏点で測定する。この試験では、降伏点
は、応力が増加せずに（傾きがゼロ）ひずみが増加する点とされる。しかし、試
験装置が９７ｃｍのストッパーの高さに到達したときに、試験試料が、最高降伏
点での負荷より大きい引張負荷を支持する場合には、最高負荷は、装置が９７ｃ
ｍのストッパーの高さに到達したときに記録された負荷とする。

【００９７】 破断負荷は、試料片の破断点で試料片に与えた負荷とする。破断点は、伸びが
増加するときに負荷が瞬間的に変化することにより測定する場合、引張試験の間
に、試料片が支持する負荷力が、６０％減少する点とする。この時点で、試験は
終了する。 伸び％は、以下の式により求めることができる。 伸び％＝（Ｌ_f−Ｌ₀）＊１００／Ｌ₀ 式中、Ｌ₀＝初期の伸びていない長さ Ｌ_f＝最終的に伸びた長さ である。

【００９８】 伸張材料のための修正水柱圧試験 水柱圧試験の試料の試料片を準備するために、試料を切って６．５インチ×６
．５インチ（１６．５ｃｍ×１６．５ｃｍ）の正方形を形成する。 試料片をＳＩＮＴＥＣＨ試験器に入れ、試料片を顎の中央に合わせる。顎は、
長さが１０インチ（２５．４ｃｍ）（作用させた力に垂直な方向に測定）で、幅
が１インチ（２．５４ｃｍ）（作用させた力に平行な方向に測定）とする。ゲー
ジ長さは、１３０ｍｍ（５．１ｉｎ）に設定し、顎速度は、５００ｍｍ／分に設
定する。各試料片を望ましい長さに引張る。試料が破れたり、目に見える穴がで
きた場合には、試験は終了し、試料片は、水の「ゼロ」水柱圧を支持することが
できるとみなされる。 試料が破れたり目に見える穴が形成されない場合には、伸張した試料片の２つ
の向き合う引張られた端部をクランプ枠に挟んで、試料片を伸張されて伸びた状
態に保持する。適切なクランプ枠９０を例示的に図７に示す。

【００９９】 図示したクランプ枠９０は、形状が矩形である３面構造である。枠は、指定の
伸張して伸びた状態に試料片を保持するのに十分な強度及び剛性を有するどのよ
うな材料で作ることもできる。例えば、枠は、厚さが０．５インチ（１．２７ｃ
ｍ）のＬＥＸＡＮシートポリマー材料（マサチューセッツ州ピッツフィールドに
本社を置く会社であるＧｅｎｅｒａｌ Ｅｌｅｃｔｒｉｃ Ｃｏｍｐａｎｙから
入手可能）で構成することができる。枠は、ベース長さ９２が７インチ（１７．
８ｃｍ）であり、ベース幅９３が０．７５インチ（１．９ｃｍ）であるベースを
有する。枠の腕９４は、枠ベースの各端部から延びるように固定される。各腕９
４の腕の長さ９５及び腕の幅９６は、望ましいクランプ機構及び伸張した試料片
を収容するのに十分である。図示する構成では、例えば、腕の長さが、７．２５
インチ（１８．４ｃｍ）とすることができ、腕の幅が、０．５インチ（１．２７
ｃｍ）とされることができる。滑り止め材料の層１０２が、各腕９４の指定装着
表面に固定されることが望ましい。滑り止め材料は、例えば、１／１６インチ（
１・６ｍｍ）厚さのＧＡＲＬＯＣＫ２２赤ゴムガスケット材料、８０デュロメー
タ（オハイオ州デイトンに本社を置く会社であるＧａｒｌｏｃｋから入手可能）
とすることができる。示される配置では、クランプ機構は、各腕の２つのスタッ
ドの間に伸張された試料の配置を可能にする十分に大きいスタッド間隔１００で
、各クランプ腕９４に固定された１対のねじスタッド９７を備える。示されるク
ランプ枠は、例えば、各枠腕の長さに沿ってスタッド間隔を６インチ（１５．２
ｃｍ）とすることができる。１対の枠バー９９は、十分な剛性及び強度を有し、
伸張した試料片を枠９０に保持して維持することができる材料で構成される。示
される構成では、例えば、各クランプバーは、０．５インチ（１．２７ｃｍ）の
厚さのＬＥＸＡＮシート材料で構成することができる。各クランプバーは、対応
する対のねじスタッド９７を収容することができる適切な大きさ及び間隔で配置
される、穴又はスロットのような１対の穿孔を組込むのに十分な大きさとする。
示される配置では、各クランプバーは、バーの幅１０３が、０．５インチ（１．
２７ｃｍ）で、バーの長さ１０４が７インチ（１７．８ｃｍ）とする。滑り止め
材料１０２の層は、クランプバーの指定クランプ表面に固定されることが望まし
い。第１のクランプバーは、試料の第１の引張端部を保持するように配置され、
第２のクランプバー（図示せず）は、試料の向き合う第２の引張端部を保持する
ように配置される。図示する蝶ねじ９８のようなねじファスナは、対応するねじ
スタッド９７に捻じ込まれ、望ましい伸張状態に試料を保持して維持するように
締め付けられる。

【０１００】 試料の引張端部がクランプ枠に固定されると、引張試験器の顎から試料を除去
する。試料を望ましい伸びに固定したまま、水柱圧試験器に試料を入れる。 １９７８年の連邦試験方法標準規格番号１９１Ａ方法５５１４、に従って、試
料の水柱圧抵抗を試験する。適切な試験装置は、ＴＥＸＴＥＳＴ ＦＸ３０００
水柱圧試験器（サウスカロライナ州スパルタンバーグ２９３０１にあるＳｃｈｍ
ｉｄ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎから入手可能）とする。面積が２５．７ｃｍ²の
小さい試験ヘッドを用い、試験ヘッドは、部品番号ＦＸ３０００−２６とするこ
とができる。試験する試料片は、破れ、穴、折り目、皺、又は試験材料の残りと
試料片を異ならせることになるどのような変形もない必要がある。試験には、蒸
留、逆浸透、又は脱イオン処理した水を用いる。水の温度は７５°±１０°Ｆ（
２４±６℃）とし、速度６１．２ｃｍ／分で導入される。

【０１０１】 各試料の３つの試料片を試験する。各試料に対して求めた特定の特性を記録し
た値は、試験中に３つの試料片に対して測定した対応するデータ点の算術平均で
ある。記録値には、水のセンチメートル数で表した個々の水柱圧の試験測定値が
含まれる。次に、試験試料の平均値及び標準偏差を計算することができる。 以下の例は、本発明がより詳細に理解されるために示すもので、本発明の範囲
を限定することを意図しない。

【０１０２】 例１ 試料１では、上面シート層は、約２から３デニールの繊維で構成され、坪量が
約１２ｇ／ｍ²であり、ほぼ６０％がネックしているウェブにされた不織スパン
ボンドポリプロピレン繊維（テキサス州ダラスに本社を置く会社であるＫｉｍｂ
ｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎから入手可能）であった。ＫＲ
ＡＴＯＮ Ｇ２７６０エラストマー（テキサス州ヒューストンにあるＳｈｅｌｌ
Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成された約９ｇ／ｍ²
のストランド材料をネックドスパンボンド材料に接着し、１インチ（２．５４ｃ
ｍ）当り約８ストランドで分配した。布は、０．６重量パーセント（ｗｔ％）の
付加レベルでＡＨＣＯＶＥＬ界面活性剤（デラウェア州ウィルミントンのＩＣＩ
Ａｍｅｒｉｃａｎｓ，Ｉｎｃ．−Ｅｍｅｒｙ Ｇｒｏｕｐから入手可能）で表
面処理した。吸収体（保持部分）は、約２５９ｇ／ｍ²のＳＡＩＣＣＯＲ９４ユ
ーカリパルプ（ニューヨーク州パーチェスにあるＣｅｎｔｒａｌ Ｎａｔｉｏｎ
ａｌ−Ｇｏｔｔｅｓｍａｎ，Ｉｎｃ．から入手可能）、１７３ｇ／ｍ²のＦＡＶ
ＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収体粒子（サウスカロライナ州グリーンズボロにあるＳ
ｔｏｃｋｈａｕｓｅｎから入手可能）、及び２３ｇ／ｍ²のＫＲＡＴＯＮ Ｇ２
７４０スチレン−ブタジエンブロックコポリマー弾性樹脂（テキサス州ヒュース
トンにあるＳｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）を含
むほぼ４５５ｇ／ｍ²の複合体であった。吸収体は、ＡＨＣＯＶＥＬベースＮ６
２界面活性剤（デラウェア州ウィルミントンのＩＣＩ Ａｍｅｒｉｃａｎｓ，Ｉ
ｎｃ．から入手可能）とＧＬＵＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤（オハイオ州
シンシナチにあるＨｅｎｋｅｌ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ−Ｅｍｅｒｙ Ｇｒｏ
ｕｐから入手可能）との３：１の比（活性重量で）の３％溶液で処理した。外側
カバー（裏面シート）は、坪量で２．５％のカタロイ及びエチルビニルアセテー
トのスキン層を有する１７．７ｇ／ｍ²の一体押出し直鎖状低密度ポリエチレン
フィルムに結合した１７ｇ／ｍ²のポリプロピレンスパンボンド布で構成された
伸張熱ラミネート（テキサス州ダラスに本社を置く会社であるＫｉｍｂｅｒｌｙ
−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎから入手可能）であった。

【０１０３】 例２ 試料２では、上面シート層は、坪量が約１２ｇ／ｍ²であり、ほぼ６０％がネ
ックしたウェブにされた約２から３デニールの繊維で構成された不織スパンボン
ドポリプロピレン布であった。ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０エラストマーで構成さ
れた約９ｇ／ｍ²のストランド材料をネックドスパンボンド材料に接着し、１イ
ンチ（２．５４ｃｍ）当り約８ストランドで分配した。布は、０．６ｗｔ％の付
加レベルでＡＨＣＯＶＥＬ界面活性剤で表面処理した。吸収性保持部分は、約１
２６ｇ／ｍ²の１６％硬材を含む軟材パルプ（アラバマ州コーサリバーにあるＵ
Ｓ Ａｌｌｉａｎｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓから入手可能）、７０
ｇ／ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収体粒子（サウスカロライナ州グリー
ンズボロにあるＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎから入手可能）、及び１３４ｇ／ｍ²の
ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエンブロックコポリマー弾性樹脂（
Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）を含むほぼ３３
０ｇ／ｍ²の複合体であった。吸収体は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬＵＣＯ
ＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤との３：１の比（活性重量で）の３％溶液で処理
した。外側カバーの裏面シート部材は、坪量で２．５％のカタロイ及びエチルビ
ニルアセテートのスキン層を有する１７．７ｇ／ｍ²の一体押出し直鎖状低密度
ポリエチレンフィルムに結合した１７ｇ／ｍ²のポリプロピレンスパンボンド布
で構成された伸張熱ラミネート（テキサス州ダラスに本社を置く会社であるＫｉ
ｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎから入手可能）であった。

【０１０４】 例３ 試料３では、上面シート層は、坪量が約１２ｇ／ｍ²であり、ほぼ６０％がネ
ックしたウェブにされた約２から３デニールの繊維で構成された不織スパンボン
ドポリプロピレン布であった。ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０エラストマーで構成さ
れた約９ｇ／ｍ²のストランド材料をネックドスパンボンド材料に接着し、１イ
ンチ（２．５４ｃｍ）当り約８ストランドで分配した。布は、０．６ｗｔ％の付
加レベルでＡＨＣＯＶＥＬ界面活性剤で表面処理した。吸収性保持部分は、２つ
の層を備えていた。各層は、約１２６ｇ／ｍ²の１６％硬材を含む軟材パルプ（
ＣＲ１６５４という名称でアラバマ州コーサリバーにあるＵＳ Ａｌｌｉａｎｃ
ｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓから入手可能）、７０ｇ／ｍ²のＦＡＶＯ
Ｒ ＳＸＭ８８０超吸収体粒子（サウスカロライナ州グリーンズボロにあるＳｔ
ｏｃｋｈａｕｓｅｎから入手可能）、及び１３４ｇ／ｍ²のＫＲＡＴＯＮ Ｇ２
７４０スチレン−ブタジエンブロックコポリマー弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅ
ｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）を含むほぼ３３０ｇ／ｍ²の複合体
であった。吸収体は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬＵＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ
界面活性剤との３：１の比（活性重量で）の３％溶液で処理した。外側カバーの
裏面シート部材は、１７ｇ／ｍ²のポリプロピレンスパンボンド布、及び坪量で
２．５％のカタロイ及びエチルビニルアセテートのスキン層を有する１７．７ｇ
／ｍ²の一体押出し直鎖状低密度ポリエチレンフィルムで構成された伸張熱ラミ
ネート（テキサス州ダラスにあるＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐｏｒ
ａｔｉｏｎから入手可能）であった。

【０１０５】 例４ 試料４では、上面シート層は、坪量が約１２ｇ／ｍ²であり、ほぼ６０％がネ
ックしたウェブにされた約２から３デニールの繊維で構成された不織スパンボン
ドポリプロピレン布であった。ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０エラストマーで構成さ
れた約９ｇ／ｍ²のストランド材料をネックドスパンボンド材料に接着し、１イ
ンチ（２．５４ｃｍ）当り約８ストランドで分配した。布は、０．６ｗｔ％の付
加レベルでＡＨＣＯＶＥＬ界面活性剤で表面処理した。吸収性保持部分は、３７
ｗｔ％のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収体粒子（サウスカロライナ州グリーン
ズボロにあるＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎから入手可能）、及び１６ｗｔ％硬材を含
む６３ｗｔ％の軟材パルプ（ＣＲ１６５４という名称でアラバマ州コーサリバー
にあるＵＳ Ａｌｌｉａｎｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓから入手可能
）で構成されたほぼ３３０ｇ／ｍ²の空気形成複合体であった。空気形成複合体
は、１７ｇ／ｍ²のセルロース湿式堆積ティシュの上に形成し、ティシュは、試
験中には、吸収性保持部分の一部とされた。外側カバーの裏面シート部材は、２
つの対向面の間の０．３ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着剤（ウィスコンシン州ミル
ウォーキーにあるＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅから入手可能）でラ
ミネートした１４ｇ／ｍ²のＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０エラストマー樹脂ストラ
ンド（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）を備え、
各対向面は、２４ｇ／ｍ²の点結合２成分スパンボンド布で構成した。ストラン
ドは、試料幅１インチ（２．５４ｃｍ）当り約１２ストランドで分配した。

【０１０６】 例５ 試料５では、上面シート層は、坪量が約１２ｇ／ｍ²であり、ほぼ６０％がネ
ックしたウェブにされた約２から３デニールの繊維で構成された不織スパンボン
ドポリプロピレン布であった。ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０エラストマーで構成さ
れた約９ｇ／ｍ²のストランド材料をネックドスパンボンド材料に接着し、１イ
ンチ（２．５４ｃｍ）当り約８ストランドで分配した。布は、０．６ｗｔ％の付
加レベルでＡＨＣＯＶＥＬ界面活性剤で表面処理した。吸収性保持部分は、３７
％のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収体粒子（サウスカロライナ州グリーンズボ
ロにあるＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎから入手可能）、及び１６％硬材を含む６３％
の軟材パルプ（ＣＲ１６５４という名称でアラバマ州コーサリバーにあるＵＳ
Ａｌｌｉａｎｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓから入手可能）で構成され
たほぼ３３０ｇ／ｍ²の空気形成複合体であった。空気形成複合体は、１７ｇ／
ｍ²のセルロース湿式堆積ティシュの上に形成した。このティシュは、試験中に
は、吸収性保持部分の一部とされた。外側カバーの裏面シート部材は、坪量で２
．５％のカタロイ及びエチルビニルアセテートのスキン層を有する１７．７ｇ／
ｍ²の一体押出し直鎖状低密度ポリエチレンフィルムに結合した１７ｇ／ｍ²のポ
リプロピレンスパンボンド布で構成された伸張熱ラミネート（テキサス州ダラス
に本社を置く会社であるＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏ
ｎから入手可能）であった。

【０１０７】 例６ 試料６では、上面シート層は、湿潤可能にするためにＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ−６
２界面活性剤で処理した１７ｇ／ｍ²のポリプロピレンスパンボンド不織布とし
た。スパンボンド材料は、テキサス州ダラスにあるＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒ
ｋから入手可能である。吸収性保持部分は、約２５９ｇ／ｍ²のＳＡＩＣＣＯＲ
９４ユーカリパルプ（ニューヨーク州パーチェスにあるＣｅｎｔｒａｌ Ｎａｔ
ｉｏｎａｌ−Ｇｏｔｔｅｓｍａｎ，Ｉｎｃ．から入手可能）、１７３ｇ／ｍ²の
ＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収性粒子（サウスカロライナ州のグリーンズボロ
にあるＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎ Ｉｎｃ．から入手可能）、及び２３ｇ／ｍ²の
ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエンブロックコポリマー弾性樹脂（
Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｅｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成されたほ
ぼ４５５ｇ／ｍ²の複合体とした。吸収体は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬＵ
ＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤との３：１の比（活性重量で）の３％溶液で
処理した。外側カバーの裏面シート部材は、坪量で２．５％のカタロイ及びエチ
ルビニルアセテートのスキン層を有する１７．７ｇ／ｍ²の一体押出し直鎖状低
密度ポリエチレンフィルムに結合した１７ｇ／ｍ²のポリプロピレンスパンボン
ド布で構成された伸張熱ラミネート（テキサス州ダラスにあるＫｉｍｂｅｒｌｙ
−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎから入手可能）であった。

【０１０８】 例７ 試料７では、上面シート層は、湿潤可能にするためにＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ−６
２界面活性剤で処理した１７ｇ／ｍ²のポリプロピレンスパンボンド不織布とし
た。スパンボンド材料は、テキサス州ダラスにあるＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒ
ｋから入手可能である。吸収性保持部分は、１６％硬材を含む約１２６ｇ／ｍ²
の軟材パルプ（ＣＲ１６５４という名称でアラバマ州コーサリバーにあるＵＳ
Ａｌｌｉａｎｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓから入手可能）、７０ｇ／
ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収性粒子（サウスカロライナ州のグリーン
ズボロにあるＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎ Ｉｎｃ．から入手可能）、及び１３４ｇ
／ｍ²のＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエンブロックコポリマー弾
性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｅｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成
されたほぼ３３０ｇ／ｍ²の複合体とした。吸収体は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２
とＧＬＵＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤との３：１の比（活性重量で）の３
％溶液で処理した。外側カバーの裏面シート部材は、坪量で２．５％のカタロイ
及びエチルビニルアセテートのスキン層を有する１７．７ｇ／ｍ²の一体押出し
直鎖状低密度ポリエチレンフィルムに結合した１７ｇ／ｍ²のポリプロピレンス
パンボンド布で構成された伸張熱ラミネート（テキサス州ダラスにあるＫｉｍｂ
ｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎから入手可能）であった。

【０１０９】 例８ 試料８では、上面シート層は、湿潤可能にするためにＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ−６
２界面活性剤で処理した１７ｇ／ｍ²のポリプロピレンスパンボンド不織布とし
た。スパンボンド材料は、テキサス州ダラスにあるＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒ
ｋから入手可能である。各層は、１６％硬材を含む約１２６ｇ／ｍ²の軟材パル
プ（ＣＲ１６５４という名称でアラバマ州コーサリバーにあるＵＳ Ａｌｌｉａ
ｎｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓから入手可能）、７０ｇ／ｍ²のＦＡ
ＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収性粒子（サウスカロライナ州のグリーンズボロにあ
るＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎ Ｉｎｃ．から入手可能）、及び１３４ｇ／ｍ²のＫ
ＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエンブロックコポリマー弾性樹脂（Ｓ
ｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｅｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成されたほぼ
３３０ｇ／ｍ²の複合体とした。吸収体は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬＵＣ
ＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤との３：１の比（活性重量で）の３％溶液で処
理した。外側カバーの裏面シート部材は、坪量で２．５％のカタロイ及びエチル
ビニルアセテートのスキン層を有する１７．７ｇ／ｍ²の一体押出し直鎖状低密
度ポリエチレンフィルムに結合した１７ｇ／ｍ²のポリプロピレンスパンボンド
布で構成された伸張熱ラミネート（テキサス州ダラスにあるＫｉｍｂｅｒｌｙ−
Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎから入手可能）である。

【０１１０】 例９ 試料９では、上面シート層は、湿潤可能にするためにＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ−６
２界面活性剤で処理した１７ｇ／ｍ²のポリプロピレンスパンボンド不織布とし
た。スパンボンド材料は、テキサス州ダラスにあるＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒ
ｋから入手可能である。吸収性保持部分は、３７％のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０
超吸収性粒子（サウスカロライナ州グリーンズボロにあるＳｔｏｃｋｈａｕｓｅ
ｎ Ｉｎｃ．から入手可能）、及び１６％硬材を含む６３％の軟材パルプ（ＣＲ
１６５４という名称でアラバマ州コーサリバーにあるＵＳ Ａｌｌｉａｎｃｅ
Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓから入手可能）で構成されたほぼ３３０ｇ／ｍ ² の空気形成複合体であった。空気形成複合体は、１７ｇ／ｍ²のセルロース湿式
堆積ティシュの上に形成した。このティシュは、試験中には、吸収性保持部分の
一部とされた。外側カバーの裏面シート部材は、２ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着
剤（ウィスコンシン州ミルウォーキーにあるＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓ
ｉｖｅから入手可能）で、２７ｇ／ｍ²の二軸点結合ポリエチレンポリプロピレ
ンの並列２成分のスパンボンド繊維ウェブにラミネートした約１６ｇ／ｍ²のＰ
ＥＢＡＸ３５３３キャストフィルム（ペンシルバニア州フィラデルフィアのＡｔ
ｏＣｈｅｍから入手可能）であった。

【０１１１】 例１０ 試料１０では、上面シート層は、湿潤可能にするためにＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ−
６２界面活性剤で処理した１７ｇ／ｍ²のポリプロピレンスパンボンド不織布と
した。このスパンボンド材料は、テキサス州ダラスにあるＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃ
ｌａｒｋから入手可能である。吸収性保持部分は、３７％のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ
８８０超吸収性粒子（サウスカロライナ州グリーンズボロにあるＳｔｏｃｋｈａ
ｕｓｅｎから入手可能）、及び１６％硬材を含む６３％の軟材パルプ（ＣＲ１６
５４という名称でアラバマ州コーサリバーにあるＵＳ Ａｌｌｉａｎｃｅ Ｆｏ
ｒｅｓｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓから入手可能）で構成されたほぼ３３０ｇ／ｍ²の
空気形成複合体であった。空気形成複合体は、１７ｇ／ｍ²のセルロース湿式堆
積ティシュの上に形成した。このティシュは、試験中には、吸収性保持部分の一
部とされた。外側カバーの裏面シート部材は、２つの対向面の間の０．３ｇ／ｍ ² のＨ２５２５Ａ接着剤（ウィスコンシン州ミルウォーキーにあるＡｔｏＦｉｎ
ｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅから入手可能）でラミネートされたＫＲＡＴＯＮ
Ｇ２７６０弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手
可能）で構成された１４ｇ／ｍ²のストランドを備えており、各対向面は、２４
ｇ／ｍ²点結合２成分スパンボンド布で構成した。ストランドは、試料幅１イン
チ（２．５４ｃｍ）当り約１２ストランドに分配した。

【０１１２】 例１１ 試料１１では、上面シート層は、湿潤可能にするためにＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ−
６２界面活性剤で処理した１７ｇ／ｍ²のポリプロピレンスパンボンド不織布と
した。このスパンボンド材料は、テキサス州ダラスにあるＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃ
ｌａｒｋから入手可能である。吸収性保持部分は、約２５９ｇ／ｍ²のＳＡＩＣ
ＣＯＲ９４ユーカリパルプ（ニューヨーク州パーチェスにあるＣｅｎｔｒａｌ
Ｎａｔｉｏｎａｌ−Ｇｏｔｔｅｓｍａｎ，Ｉｎｃ．）、１７３ｇ／ｍ²のＦＡＶ
ＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収性粒子（サウスカロライナ州グリーンズボロにあるＳ
ｔｏｃｋｈａｕｓｅｎ Ｉｎｃ．から入手可能）、及び２３ｇ／ｍ²のＫＲＡＴ
ＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエンブロックコポリマー弾性樹脂（Ｓｈｅｌ
ｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成されたほぼ４５５
ｇ／ｍ²の複合体であった。吸収体は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬＵＣＯＰ
ＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤との３：１の比（活性重量で）の３％溶液で処理し
た。外側カバーの裏面シート部材は、２つの対向面の間の０．３ｇ／ｍ²のＨ２
５２５Ａ接着剤（ＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅから入手可能）でラ
ミネートされたＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃ
ａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成された１４ｇ／ｍ²のストランドを
備えており、各対向面は、２４ｇ／ｍ²点結合２成分スパンボンド布で構成した
。ストランドは、試料幅１インチ（２．５４ｃｍ）当り約１２ストランドに分配
した。

【０１１３】 例１２ 試料１２では、上面シート層は、湿潤可能にするためにＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ−
６２界面活性剤で処理した１７ｇ／ｍ²のポリプロピレンスパンボンド不織布と
した。このスパンボンド材料は、テキサス州ダラスにあるＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃ
ｌａｒｋから入手可能である。吸収性保持部分は、１６％硬材を含む約１２６ｇ
／ｍ²の軟材パルプ（ＣＲ１６５４という名称でアラバマ州コーサリバーにある
ＵＳ Ａｌｌｉａｎｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓから入手可能）、７
０ｇ／ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収性粒子（サウスカロライナ州グリ
ーンズボロにあるＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎ Ｉｎｃ．から入手可能）、及び１３
４ｇ／ｍ²のＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエンブロックコポリマ
ー弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で
構成されたほぼ３３０ｇ／ｍ²の複合体であった。吸収体は、ＡＨＣＯＶＥＬ
Ｎ６２とＧＬＵＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤との３：１の比（活性重量で
）の３％溶液で処理した。外側カバーの裏面シート部材は、２つの対向面の間の
０．３ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着剤（ＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖ
ｅから入手可能）でラミネートされたＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０弾性樹脂（Ｓｈ
ｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成された１４ｇ
／ｍ²のストランドを備えており、各対向面は、２４ｇ／ｍ²点結合２成分スパン
ボンド布で構成した。ストランドは、試料幅１インチ（２．５４ｃｍ）当り約１
２ストランドに分配した。

【０１１４】 例１３ 試料１３では、上面シート層は、湿潤可能にするためにＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ−
６２界面活性剤で処理した１７ｇ／ｍ²のポリプロピレンスパンボンド不織布と
した。このスパンボンド材料は、テキサス州ダラスにあるＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃ
ｌａｒｋから入手可能である。吸収性保持部分は、２つの層を備えていた。各層
は、１６％硬材を含む約１２６ｇ／ｍ²の軟材パルプ（ＣＲ１６５４という名称
でアラバマ州コーサリバーにあるＵＳ Ａｌｌｉａｎｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒ
ｏｄｕｃｔｓから入手可能）、７０ｇ／ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収
性粒子（サウスカロライナ州グリーンズボロにあるＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎ Ｉ
ｎｃ．から入手可能）、及び１３４ｇ／ｍ²のＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレ
ン−ブタジエンブロックコポリマー弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ
Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成されたほぼ３３０ｇ／ｍ²の複合体であっ
た。吸収体は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬＵＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活
性剤との３：１の比（活性重量で）の３％溶液で処理した。外側カバーの裏面シ
ート部材は、２つの対向面の間の０．３ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着剤（Ａｔｏ
Ｆｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅから入手可能）でラミネートされたＫＲＡＴ
ＯＮ Ｇ２７６０弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙか
ら入手可能）で構成された１４ｇ／ｍ²のストランドを備えており、各対向面は
、２４ｇ／ｍ²点結合２成分スパンボンド布で構成した。ストランドは、試料幅
１インチ（２．５４ｃｍ）当り約１２ストランドに分配した。

【０１１５】 例１４ 試料１４では、上面シート層は、湿潤可能にするためにＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ−
６２界面活性剤で処理した１７ｇ／ｍ²のポリプロピレンスパンボンド不織布と
した。このスパンボンド材料は、テキサス州ダラスにあるＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃ
ｌａｒｋから入手可能である。吸収性保持部分は、３７％のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ
８８０超吸収性粒子（サウスカロライナ州グリーンズボロにあるＳｔｏｃｋｈａ
ｕｓｅｎ Ｉｎｃ．から入手可能）、及び１６％硬材を含む６３％の軟材パルプ
（ＣＲ１６５４という名称でアラバマ州コーサリバーにあるＵＳ Ａｌｌｉａｎ
ｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓから入手可能）で構成されたほぼ３３０
ｇ／ｍ²の空気形成複合体であった。空気形成複合体は、１７ｇ／ｍ²のセルロー
ス湿式堆積ティシュの上に形成した。このティシュは、試験中には、吸収性保持
部分の一部とされた。外側カバーの裏面シート部材は、坪量で２．５％のカタロ
イ及びエチルビニルアセテートのスキン層を有する１７．７ｇ／ｍ²の一体押出
し直鎖状低密度ポリエチレンフィルムに結合した１７ｇ／ｍ²のポリプロピレン
スパンボンド布で構成した伸張熱ラミネート（テキサス州ダラスにあるＫｉｍｂ
ｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎから入手可能）であった。

【０１１６】 例１５ 試料１５は、Ｋｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎにより
ＳＴＥＰ３ ＨＵＧＧＩＥＳ ＳＵＰＲＥＭＥおむつという名称で１９９８年７
月２０日に製造された型に一致する比較おむつを表す。この試料は、不織液体透
過性上面シート層、セルロースティシュで包んだ超吸収体及びパルプの空気形成
した吸収性保持部分、及びポリマーフィルムにラミネートしたスパンボンド−メ
ルトブロースパンボンド（ＳＭＳ）複合不織布で構成した液体不透過性外側カバ
ーの裏面シート部材を含んでいた。 例１６ 試料１６は、Ｋｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎにより
ＳＴＥＰ３ ＨＵＧＧＩＥＳ ＵＲＴＲＡＴＲＩＭおむつという名称で、１９９
８年５月１９日に製造された型に一致する比較おむつを表す。この試料は、不織
液体透過性上面シート層、セルロースティシュで包んだ超吸収体及びパルプの空
気形成した吸収性保持部分、及びポリマーフィルムにラミネートした熱結合スパ
ンボンド不織布で構成した液体不透過性外側カバーの裏面シート部材を含んでい
た。

【０１１７】 例１７ 試料１７は、Ｐｒｏｃｔｏｒ ａｎｄ Ｇａｍｂｌｅ Ｃｏｍｐａｎｙにより
ＰＡＭＰＥＲＳ ＢＡＢＹ ＤＲＹおむつサイズ３という名称で、１９９８年３
月２日に製造された型に一致する比較おむつを表す。 例１８ 試料１８は、Ｐｒｏｃｔｏｒ ａｎｄ Ｇａｍｂｌｅ Ｃｏｍｐａｎｙにより
ＰＡＭＰＥＲＳ ＰＲＥＭＩＵＭおむつサイズ３という名称で、１９９８年４月
１９日に製造された型に一致する比較おむつを表す。 例１９ 試料１９は、Ｋｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎにより
ＰＵＬＬ−ＵＰＳ女の子用Ｍサイズトレーニングパンツという名称で、１９９７
年１０月２３日に製造された型に一致する比較トレーニングパンツを表す。この
例は、不織液体透過性上面シート層、超吸収体及びパルプのセルロースティシュ
で包んだ空気形成した吸収性保持部分、及び不織スパンボンド布に接着剤でラミ
ネートしたポリマーフィルムで構成した液体不透過性外側カバーの裏面シート部
材を含んでいた。

【０１１８】 例２０ 試料２０は、Ｋｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎにより
ＰＵＬＬ−ＵＰＳ男の子用Ｍサイズトレーニングパンツという名称で、１９９８
年６月１０日に製造された型に一致する比較トレーニングパンツを表す。この例
は、不織液体透過性上面シート層、セルロースティシュで包んだ超吸収体及びパ
ルプの空気形成した吸収性保持部分、及び不織スパンボンド布にラミネートした
ポリマーフィルム接着剤で構成した液体不透過性外側カバーの裏面シート部材を
含んでいた。 例２１ 試料２１は、ＵＰ＆ＧＯ ＬＩＢＥＲＯ女の子用という名称でＳＣＡ Ｍｏｌ
ｎｌｙｃｋｅにより１９９７年７月２５日に製造された型に一致する比較トレー
ニングパンツを表す。 例２２ 試料２２は、ＵＰ＆ＧＯ ＬＩＢＥＲＯ男の子用という名称でＳＣＡ Ｍｏｌ
ｎｌｙｃｋｅにより１９９７年７月４日に製造された型に一致する比較トレーニ
ングパンツを表す。

【０１１９】 以下の表１に、例１から例２２までの試料の特性をまとめている。１から２２
までの試料は、本発明での必要条件を満たす構成を含まなかった。 表１ ＊＊＊＊ １００ｇに達する前に破断した試料

【０１２０】 以下の各試料は、伸張可能な液体透過性上面シート層と伸張可能な実質的に液
体不透過性の外側カバーの裏面シート部材との間に挟まれた伸張可能な吸収性保
持部分で構成した。 例２３ 試料２３では、上面シート層は、ウェブに形成した約２から３デニール繊維で
構成された不織スパンボンドポリプロピレン布とした。ウェブの坪量は、約１２
ｇ／ｍ²で、ほぼ６０％がネックされていた。ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０エラス
トマー（テキサス州ヒューストンにあるＳｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍ
ｐａｎｙから入手可能）で構成された約９ｇ／ｍ²のストランド材料は、１イン
チ（２．５４ｃｍ）当り約８ストランドの分布でネックドスパンボンド材料に接
着した。布は、０．６ｗｔ％の付加レベルで、デラウェア州ウィルミントンのＩ
ＣＩ Ａｍｅｒｉｃａｓ，Ｉｎｃ．のＡＨＣＯＶＥＬ界面活性剤湿潤パッケージ
で界面活性剤処理した。吸収性保持部分は、１６％の硬材を含む約２５２ｇ／ｍ ² の軟材パルプ（ＣＲ１６５４という名称でアラバマ州コーサリバーにあるＵＳ Ａｌｌｉａｎｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓから入手可能）、１４８
ｇ／ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収性粒子（サウスカロライナ州グリー
ンズボロにあるＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎから入手可能）、及び１５５ｇ／ｍ²の
ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエンブロックコポリマー弾性樹脂（
テキサス州ヒューストンにあるＳｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙ
から入手可能）で構成された５５５ｇ／ｍ²の均一な複合体とした。吸収体は、
ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２界面活性剤（デラウェア州ウィルミントンのＩＣＩ Ａ
ｍｅｒｉｃｃａｎｓ，Ｉｎｃ．から入手可能）とＧＬＵＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ
界面活性剤（オハイオ州シンシナチにあるＨｅｎｋｅｌ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏ
ｎ−Ｅｍｅｒｙ Ｇｒｏｕｐから入手可能）との３：１比（活性重量で）の３％
溶液で表面処理した。外側カバーの裏面シート部材は、０．８ｏｓｙ（２７．１
ｇ／ｍ²）２軸点結合ポリエチレン−ポリプロピレン並列２成分スパンボンド繊
維ウェブに、２ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着剤（ウィスコンシン州ミルウォーキ
ーにあるＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅから入手可能）でラミネート
した約１６ｇ／ｍ²のＰＥＢＡＸ３５３３キャストエラストマーフィルム（ペン
シルバニア州フィラデルフィアのＡｔｏＣｈｅｍから入手可能）で構成した。

【０１２１】 例２４ 試料２４では、上面シート層は、３３．９ｇ／ｍ²の並列ポリプロピレン・柔
軟なポリオレフィン２成分の点結合スパンボンド不織繊維ウェブで構成した。布
は、ＡＨＣＯＶＥＬという商品名でデラウェア州ウィルミントンのＩＣＩ Ａｍ
ｅｒｉｃａｓ，Ｉｎｃ．から入手可能なパッケージのような界面活性剤湿潤パッ
ケージで表面処理した。吸収性保持部分は、１６％の硬材を含む約２５２ｇ／ｍ ² の軟材パルプ（ＣＲ１６５４という名称でアラバマ州コーサリバーにあるＵＳ Ａｌｌｉａｎｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓから入手可能）、１４８
ｇ／ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収性粒子（サウスカロライナ州グリー
ンズボロにあるＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎから入手可能）、及び１５５ｇ／ｍ²の
ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエンブロックコポリマー弾性樹脂（
Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成された５
５５ｇ／ｍ²の均一な複合体とした。吸収体は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２界面活
性剤とＧＬＵＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤との３：１比（活性重量で）の
３％溶液で表面処理した。外側カバーの裏面シート部材は、０．８ｏｓｙ（２７
．１ｇ／ｍ²）２軸点結合ポリエチレン−ポリプロピレン並列２成分スパンボン
ド繊維ウェブに、２ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着剤（ウィスコンシン州ミルウォ
ーキーにあるＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅから入手可能）でラミネ
ートした約１６ｇ／ｍ²のＰＥＢＡＸ３５３３キャストエラストマーフィルム（
ペンシルバニア州フィラデルフィアのＡｔｏＣｈｅｍから入手可能）で構成した
。

【０１２２】 例２５ 試料２５では、上面シート層は、坪量が約１２ｇ／ｍ²で、ほぼ６０％がネッ
クされているウェブに形成した約２から３デニール繊維で構成された不織スパン
ボンドポリプロピレン布とした。ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０エラストマーで構成
された約９ｇ／ｍ²のストランド材料は、１インチ（２．５４ｃｍ）当り約８ス
トランドの分布でネックドスパンボンド材料に接着した。布は、０．６ｗｔ％の
付加レベルで、ＡＨＣＯＶＥＬ界面活性剤で表面処理した。吸収性保持部分は、
１６％の硬材を含む約２５２ｇ／ｍ²の軟材パルプ（ＣＲ１６５４という名称で
アラバマ州コーサリバーにあるＵＳ Ａｌｌｉａｎｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏ
ｄｕｃｔｓから入手可能）、１４８ｇ／ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収
性粒子（サウスカロライナ州グリーンズボロにあるＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎから
入手可能）、及び８５ｇ／ｍ²のＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエ
ンブロックコポリマー弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎ
ｙから入手可能）で構成されたほぼ４８５ｇ／ｍ²の複合体とした。吸収体は、
ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２界面活性剤とＧＬＵＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤
との３：１比（活性重量で）の３％溶液で表面処理した。外側カバーの裏面シー
ト部材は、０．８ｏｓｙ（２７．１ｇ／ｍ²）２軸点結合ポリエチレン−ポリプ
ロピレン並列２成分スパンボンド繊維ウェブに、２ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着
剤（ウィスコンシン州ミルウォーキーにあるＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓ
ｉｖｅから入手可能）でラミネートした約１６ｇ／ｍ²のＰＥＢＡＸ３５３３キ
ャストエラストマーフィルム（ペンシルバニア州フィラデルフィアのＡｔｏＣｈ
ｅｍから入手可能）で構成した。

【０１２３】 例２６ 試料２６では、上面シート層は、３３．９ｇ／ｍ²の並列ポリプロピレン・柔
軟なポリオレフィン２成分の点結合スパンボンド不織繊維ウェブで構成した。布
は、ＡＨＣＯＶＥＬという商品名でデラウェア州ウィルミントンのＩＣＩ Ａｍ
ｅｒｉｃａｓ，Ｉｎｃ．から入手可能なパッケージのような界面活性剤湿潤パッ
ケージで表面処理した。吸収性保持部分は、１６％の硬材を含む約２５２ｇ／ｍ ² の軟材パルプ（ＣＲ１６５４という名称でアラバマ州コーサリバーにあるＵＳ Ａｌｌｉａｎｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓから入手可能）、１４８
ｇ／ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収性粒子（サウスカロライナ州グリー
ンズボロにあるＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎから入手可能）、及び８５ｇ／ｍ²のＫ
ＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエンブロックコポリマー弾性樹脂（Ｓ
ｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成された４８
５ｇ／ｍ²の複合体とした。吸収体は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬＵＣＯＰ
ＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤との３：１比（活性重量で）の３％溶液で表面処理
した。外側カバーの裏面シート部材は、０．８ｏｓｙ（２７．１ｇ／ｍ²）２軸
点結合ポリエチレン−ポリプロピレン並列２成分スパンボンド繊維ウェブに、２
ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着剤（ＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅから
入手可能）でラミネートした約１６ｇ／ｍ²のＰＥＢＡＸ３５３３キャストフィ
ルム（ペンシルバニア州フィラデルフィアのＡｔｏＣｈｅｍから入手可能）で構
成した。

【０１２４】 例２７ 試料２７では、上面シート層は、坪量が約１２ｇ／ｍ²で、ほぼ６０％がネッ
クされているウェブに形成した約２から３デニール繊維で構成された不織スパン
ボンドポリプロピレン布とした。約９ｇ／ｍ²のＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０弾性
ストランド材料は、１インチ（２．５４ｃｍ）当り約８ストランドの分布でネッ
クドスパンボンド材料に接着した。布は、０．６ｗｔ％の付加レベルで、デラウ
ェア州ウィルミントンのＩＣＩ Ａｍｅｒｉｃａｎｓ，Ｉｎｃ．から入手可能な
ＡＨＣＯＶＥＬ界面活性剤湿潤パッケージで表面処理した。吸収性保持部分は、
１６％の硬材を含む約２５２ｇ／ｍ²の軟材パルプ（ＣＲ１６５４という名称で
アラバマ州コーサリバーにあるＵＳ Ａｌｌｉａｎｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏ
ｄｕｃｔｓから入手可能）、１４８ｇ／ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収
性粒子（サウスカロライナ州グリーンズボロにあるＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎから
入手可能）、及び１５５ｇ／ｍ²のＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジ
エンブロックコポリマー弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａ
ｎｙから入手可能）で構成された５５５ｇ／ｍ²の均一な複合体とした。吸収体
は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬＵＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤との３
：１比（活性重量で）の３％溶液で表面処理した。液体不透過性の外側カバーの
裏面シート部材は、２つの対向面の間を０．３ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着剤（
ＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅから入手可能）でラミネートされたＫ
ＲＡＴＯＮＧ２７６０弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎ
ｙから入手可能）で構成された１４ｇ／ｍ²のストランドを備えており、各対向
面は、２４ｇ／ｍ²の点結合２成分スパンボンド布で構成されていた。ストラン
ドは、試料幅１インチ（２．５４ｃｍ）当り１２ストランドで分布していた。

【０１２５】 例２８ 試料２８では、上面シート層は、３３．９ｇ／ｍ²の並列ポリプロピレン・柔
軟なポリオレフィン２成分の点結合スパンボンド不織繊維ウェブで構成した。布
は、ＡＨＣＯＶＥＬという商品名でデラウェア州ウィルミントンのＩＣＩ Ａｍ
ｅｒｉｃａｓ，Ｉｎｃ．から入手可能なパッケージのような湿潤パッケージで表
面処理した。吸収性保持部分は、１６％の硬材を含む約２５２ｇ／ｍ²の軟材パ
ルプ（ＣＲ１６５４という名称でアラバマ州コーサリバーにあるＵＳ Ａｌｌｉ
ａｎｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓから入手可能）、１４８ｇ／ｍ²の
ＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収性粒子（サウスカロライナ州グリーンズボロに
あるＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎから入手可能）、及び１５５ｇ／ｍ²のＫＲＡＴＯ
Ｎ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエンブロックコポリマー弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ
Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成された５５５ｇ／ｍ ² の均一な複合体とした。吸収体は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬＵＣＯＰＯ
Ｎ ２２０ＵＰ界面活性剤との３：１比（活性重量で）の３％溶液で表面処理し
た。液体不透過性の外側カバーの裏面シート部材は、２つの対向面の間を０．３
ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着剤（ＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅから
入手可能）でラミネートされた１４ｇ／ｍ²のＫＲＡＴＯＮＧ２７６０弾性樹脂
ストランドで構成されており、各対向面は、２４ｇ／ｍ²の点結合２成分スパン
ボンド布で構成されていた。弾性樹脂ストランドは、試料幅１インチ（２．５４
ｃｍ）当り１２ストランドで分布していた。

【０１２６】 例２９ 試料２９では、上面シート層は、坪量が約１２ｇ／ｍ²で、ほぼ６０％がネッ
クされているウェブに形成した約２から３デニール繊維で構成された不織スパン
ボンドポリプロピレン布とした。ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０エラストマーで構成
された約９ｇ／ｍ²のストランド材料は、１インチ（２．５４ｃｍ）当り約８ス
トランドの分布でネックドスパンボンド材料に接着した。布は、０．６ｗｔ％の
付加レベルで、ＡＨＣＯＶＥＬ界面活性剤湿潤パッケージで表面処理した。吸収
性保持部分は、１６％の硬材を含む約２５２ｇ／ｍ²の軟材パルプ（ＣＲ１６５
４という名称でアラバマ州コーサリバーにあるＵＳ Ａｌｌｉａｎｃｅ Ｆｏｒ
ｅｓｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓから入手可能）、１４８ｇ／ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸ
Ｍ８８０超吸収性粒子（Ｓｔｏｃｋｈａｕｓｅｎから入手可能）、及び８５ｇ／
ｍ²のＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエンブロックコポリマー弾性
樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成さ
れた４８５ｇ／ｍ²の複合体とした。吸収体は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬ
ＵＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤との３：１比（活性重量で）の３％溶液で
表面処理した。液体不透過性の外側カバーの裏面シート部材は、２つの対向面の
間を０．３ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着剤（ＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓ
ｉｖｅから入手可能）でラミネートされた１４ｇ／ｍ²のＫＲＡＴＯＮＧ２７６
０弾性樹脂ストランド（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入
手可能）で構成されており、各対向面は、２４ｇ／ｍ²の点結合２成分スパンボ
ンド布で構成されていた。ストランドは、試料幅１インチ（２．５４ｃｍ）当り
１２ストランドで分布していた。

【０１２７】 例３０ 試料３０では、上面シート層は、３３．９ｇ／ｍ²の並列ポリプロピレン・柔
軟なポリオレフィン２成分の点結合スパンボンド不織繊維ウェブで構成した。布
は、ＡＨＣＯＶＥＬという商品名でＩＣＩ Ａｍｅｒｉｃａｓ，Ｉｎｃ．から入
手可能なパッケージのような湿潤パッケージで表面処理した。吸収性保持部分は
、１６％の硬材を含む約２５２ｇ／ｍ²の軟材パルプ（ＣＲ１６５４という名称
でアラバマ州コーサリバーにあるＵＳ Ａｌｌｉａｎｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒ
ｏｄｕｃｔｓから入手可能）、１４８ｇ／ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸
収性粒子（Ｓｔｏｃｋｈａｕｓｅｎから入手可能）、及び８５ｇ／ｍ²のＫＲＡ
ＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエンブロックコポリマー弾性樹脂（Ｓｈｅ
ｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成された４８５ｇ
／ｍ²の複合体とした。吸収体は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬＵＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤との３：１比（活性重量で）の３％溶液で表面処理した
。液体不透過性の外側カバーの裏面シート部材は、２つの対向面の間を０．３ｇ
／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着剤（ＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅから入
手可能）でラミネートした、ＫＲＡＴＯＮＧ２７６０弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃ
ｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成されている１４ｇ／ｍ²
のストランドを備えており、各対向面は、２４ｇ／ｍ²の点結合２成分スパンボ
ンド布で構成されていた。ストランドは、試料幅１インチ（２．５４ｃｍ）当り
１２ストランドで分布していた。

【０１２８】 例３１ 試料３１では、上面シート層は、坪量が約１２ｇ／ｍ²で、ほぼ６０％がネッ
クされているウェブに形成した約２から３デニール繊維で構成された不織スパン
ボンドポリプロピレン布とした。約９ｇ／ｍ²のＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０スト
ランド材料は、１インチ（２．５４ｃｍ）当り約８ストランドの分布でネックド
スパンボンド材料に接着した。布は、０．６ｗｔ％の付加レベルで、ＡＨＣＯＶ
ＥＬ界面活性剤で表面処理した。吸収性保持部分は、約２５９ｇ／ｍ²のＳＡＩ
ＣＣＯＲ９４ユーカリパルプ（ニューヨーク州パーチェスにあるＣｅｎｔｒａｌ
Ｎａｔｉｏｎａｌ−Ｇｏｔｔｅｓｍａｎ，Ｉｎｃ．から入手可能）、１７３ｇ
／ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収性粒子（Ｓｔｏｃｋｈａｕｓｅｎから
入手可能）、及び２３ｇ／ｍ²のＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエ
ンブロックコポリマー弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎ
ｙから入手可能）で構成された４５５ｇ／ｍ²の複合体とした。吸収体は、ＡＨ
ＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬＵＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤との３：１比（
活性重量で）の３％溶液で表面処理した。外側カバーの裏面シート部材は、０．
８ｏｓｙ（２７．１ｇ／ｍ²）の２軸点結合ポリエチレン−ポリプロピレン並列
２成分スパンボンド繊維ウェブに、２ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着剤（ウィスコ
ンシン州ミルウォーキーにあるＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅから入
手可能）でラミネートした約１６ｇ／ｍ²のＰＥＢＡＸ３５３３キャストフィル
ム（ペンシルバニア州フィラデルフィアのＡｔｏＣｈｅｍから入手可能）で構成
した。

【０１２９】 例３２ 試料３２では、上面シート層は、坪量が約１２ｇ／ｍ²で、ほぼ６０％がネッ
クされているウェブに形成した約２から３デニール繊維で構成された不織スパン
ボンドポリプロピレン布とした。ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０エラストマーで構成
された約９ｇ／ｍ²のストランド材料は、１インチ（２．５４ｃｍ）当り約８ス
トランドの分布でネックドスパンボンド材料に接着した。布は、０．６ｗｔ％の
付加レベルで、ＡＨＣＯＶＥＬ界面活性剤で表面処理した。吸収性保持部分は、
約２５９ｇ／ｍ²のＳＡＩＣＣＯＲ９４ユーカリパルプ（ニューヨーク州パーチ
ェスにあるＣｅｎｔｒａｌ Ｎａｔｉｏｎａｌ−Ｇｏｔｔｅｓｍａｎ，Ｉｎｃ．
から入手可能）、１７３ｇ／ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収性粒子（サ
ウスカロライナ州グリーンズボロにあるＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎ Ｉｎｃ．から
入手可能）、及び２３ｇ／ｍ²のＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエ
ンブロックコポリマー弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎ
ｙから入手可能）で構成された４５５ｇ／ｍ²の複合体とした。吸収体は、ＡＨ
ＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬＵＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤との３：１比（
活性重量で）の３％溶液で表面処理した。液体不透過性の外側カバーの裏面シー
ト部材は、２つの対向面の間を０．３ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着剤（ＡｔｏＦ
ｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅから入手可能）でラミネートした、ＫＲＡＴＯ
ＮＧ２７６０弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入
手可能）で構成されている１４ｇ／ｍ²のストランドを備えており、各対向面は
、２４ｇ／ｍ²の点結合２成分スパンボンド布で構成されていた。ストランドは
、試料幅１インチ（２．５４ｃｍ）当り１２ストランドで分布していた。

【０１３０】 例３３ 試料３３では、上面シート層は、坪量が約１２ｇ／ｍ²で、ほぼ６０％がネッ
クされているウェブに形成した約２から３デニール繊維で構成された不織スパン
ボンドポリプロピレン布とした。ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０エラストマーで構成
された約９ｇ／ｍ²のストランド材料は、１インチ（２．５４ｃｍ）当り約８ス
トランドの分布でネックドスパンボンド材料に接着した。布は、０．６ｗｔ％の
付加レベルで、ＡＨＣＯＶＥＬ界面活性剤で表面処理した。吸収性保持部分は、
１６％の硬材を含む約１２６ｇ／ｍ²の軟材パルプ（ＣＲ１６５４という名称で
アラバマ州コーサリバーにあるＵＳ Ａｌｌｉａｎｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏ
ｄｕｃｔｓから入手可能）、７０ｇ／ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収性
粒子（Ｓｔｏｃｋｈａｕｓｅｎ Ｉｎｃ．から入手可能）、及び１３４ｇ／ｍ²
のＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエンブロックコポリマー弾性樹脂
（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成された
３３０ｇ／ｍ²の複合体とした。吸収体は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬＵＣ
ＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤との３：１比（活性重量で）の３％溶液で表面
処理した。外側カバーの裏面シート部材は、０．８ｏｓｙ（２７．１ｇ／ｍ²）
の２軸点結合ポリエチレン−ポリプロピレン並列２成分スパンボンド繊維ウェブ
に、２ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着剤（ウィスコンシン州ミルウォーキーにある
ＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅから入手可能）でラミネートした約１
６ｇ／ｍ²のＰＥＢＡＸ３５３３キャストフィルム（ペンシルバニア州フィラデ
ルフィアのＡｔｏＣｈｅｍから入手可能）で構成した。

【０１３１】 例３４ 試料３４では、上面シート層は、坪量が約１２ｇ／ｍ²で、ほぼ６０％がネッ
クされているウェブに形成した約２から３デニール繊維で構成された不織スパン
ボンドポリプロピレン布とした。ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０エラストマーで構成
された約９ｇ／ｍ²のストランド材料は、１インチ（２．５４ｃｍ）当り約８ス
トランドの分布でネックドスパンボンド材料に接着した。布は、０．６ｗｔ％の
付加レベルで、ＡＨＣＯＶＥＬ界面活性剤で表面処理した。吸収性保持部分は、
１６％の硬材を含む約１２６ｇ／ｍ²の軟材パルプ（ＣＲ１６５４という名称で
アラバマ州コーサリバーにあるＵＳ Ａｌｌｉａｎｃｅ Ｆｏｒｅｓｔ Ｐｒｏ
ｄｕｃｔｓから入手可能）、７０ｇ／ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収性
粒子（サウスカロライナ州グリーンズボロにあるＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎ Ｉｎ
ｃ．から入手可能）、及び１３４ｇ／ｍ²のＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン
−ブタジエンブロックコポリマー弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃ
ｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成された３３０ｇ／ｍ²の複合体とした。吸収
体は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬＵＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤との
３：１比（活性重量で）の３％溶液で表面処理した。液体不透過性の外側カバー
の裏面シート部材は、２つの対向面の間を０．３ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着剤
（ＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅから入手可能）でラミネートされた
、ＫＲＡＴＯＮＧ２７６０弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐ
ａｎｙから入手可能）で構成された１４ｇ／ｍ²のストランドを備えており、各
対向面は、２４ｇ／ｍ²の点結合２成分スパンボンド布で構成されていた。スト
ランドは、試料幅１インチ（２．５４ｃｍ）当り約１２ストランドで分布してい
た。

【０１３２】 例３５ 試料３５では、上面シート層は、坪量が約１２ｇ／ｍ²で、ほぼ６０％がネッ
クされているウェブに形成した約２から３デニール繊維で構成された不織スパン
ボンドポリプロピレン布とした。ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０エラストマーで構成
された約９ｇ／ｍ²のストランド材料は、１インチ（２．５４ｃｍ）当り約８ス
トランドの分布でネックドスパンボンド材料に接着した。布は、０．６ｗｔ％の
付加レベルで、ＡＨＣＯＶＥＬ界面活性剤で表面処理した。吸収性保持部分は、
約２５４ｇ／ｍ²のデボンデッド軟材パルプ（ＮＢ４０５という名称でワシント
ン州フェデラルウェイにあるＷｅｙｅｒｈｏｕｓｅｒから入手可能）、１５１ｇ
／ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収性粒子（Ｓｔｏｃｋｈａｕｓｅｎ Ｉ
ｎｃ．から入手可能）、及び７０ｇ／ｍ²のＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン
−ブタジエンブロックコポリマー弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃ
ｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成された４７５ｇ／ｍ²の複合体とした。吸収
体は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬＵＣＯＰＯＮ ２２０ＵＰ界面活性剤との
３：１比（活性重量で）の３％溶液で表面処理した。外側カバーの裏面シート部
材は、０．８ｏｓｙ（２７．１ｇ／ｍ²）の２軸点結合ポリエチレン−ポリプロ
ピレン並列２成分スパンボンド繊維ウェブに、２ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着剤
（ウィスコンシン州ミルウォーキーにあるＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉ
ｖｅから入手可能）でラミネートした約１６ｇ／ｍ²のＰＥＢＡＸ３５３３キャ
ストフィルム（ペンシルバニア州フィラデルフィアのＡｔｏＣｈｅｍから入手可
能）を備えていた。

【０１３３】 例３６ 試料３６では、上面シート層は、坪量が約１２ｇ／ｍ²で、ほぼ６０％がネッ
クされているウェブに形成した約２から３デニール繊維で構成された不織スパン
ボンドポリプロピレン布とした。ＫＲＡＴＯＮ Ｇ２７６０エラストマーで構成
された約９ｇ／ｍ²のストランド材料は、１インチ（２．５４ｃｍ）当り約８ス
トランドの分布でネックドスパンボンド材料に接着した。布は、０．６ｗｔ％の
付加レベルで、ＡＨＣＯＶＥＬ界面活性剤で表面処理した。吸収性保持部分は、
約２５４ｇ／ｍ²のＮＢ４０５のデボンデッド軟材パルプ（Ｗｅｙｅｒｈｏｕｓ
ｅｒから入手可能）、１５１ｇ／ｍ²のＦＡＶＯＲ ＳＸＭ８８０超吸収性粒子
（Ｓｔｏｃｋｈａｕｓｅｎ Ｉｎｃ．から入手可能）、及び７０ｇ／ｍ²のＫＲ
ＡＴＯＮ Ｇ２７４０スチレン−ブタジエンブロックコポリマー弾性樹脂（Ｓｈ
ｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成された４７５
ｇ／ｍ²の複合体とした。吸収体は、ＡＨＣＯＶＥＬ Ｎ６２とＧＬＵＣＯＰＯ
Ｎ ２２０ＵＰ界面活性剤との３：１比（活性重量で）の３％溶液で表面処理し
た。液体不透過性の外側カバーの裏面シート部材は、２つの対向面の間を０．３
ｇ／ｍ²のＨ２５２５Ａ接着剤（ＡｔｏＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅから
入手可能）でラミネートされた、ＫＲＡＴＯＮＧ２７６０弾性樹脂（Ｓｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能）で構成された１４ｇ／ｍ²
のストランドを備えており、各対向面は、２４ｇ／ｍ²の点結合２成分スパンボ
ンド布で構成されていた。ストランドは、試料幅１インチ（２．５４ｃｍ）当り
約１２ストランドで分布していた。

【０１３４】 例２３から例３６までの試料の特性を以下の表２及び表３にまとめている。試
料２３から試料３６は、本発明の例示的な構成を備えている。 表２

【０１３５】 表３

【０１３６】 本発明をかなり詳細に記載したが、本発明の技術思想から離れることなく、種
々の変更及び修正が可能であることは容易に明らかであろう。全てのこのような
変更及び修正は、添付の特許請求の範囲により記載される本発明の技術的範囲に
含まれることを意図する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の締結具を組込んだおむつ物品を例示的に示す一部切欠き平面図である
。

【図２】 図１に例示的に示す物品の外向き側面を例示的に示す平面図である。

【図３】 図１に例示的に示す物品の例示的な拡大概略縦断面図である、

【図４】 本発明に用いることができる多層吸収性保持部分を例示的に示す平面図である
。

【図４Ａ】 図４に例示的に示す吸収性保持部分の例示的な縦断面図である。

【図５】 吸収性保持部分が複数の層を有し、第１の層が第２の層と異なる形状で、第２
の層より小さい、本発明に用いることができる他の吸収性保持部分を例示的に示
す平面図である。

【図６】 製品物品から取出した試験試料片の部位及び方向を例示的に示す図である。

【図７】 試験試料片を伸張し伸びた状態に保持するのに用いられる例示的なクランプ枠
を示す図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ６１Ｆ 13/66 (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，Ｋ Ｚ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ， ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 イヴレット ロブ デイヴィッド アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54911 アップルトン イースト オーヴ ァーランド ロード 1202 (72)発明者 レミン トーン サン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54942 グリーンヴィル マーシー コー ト ウェスト 6788 (72)発明者 マクドウォール デブラ ジーン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54956 ニーナ アシュブルック プレイ ス 117 (72)発明者 ウィルヘルム ホア ラ アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54914 アップルトン ランプライター コート 22 (72)発明者 ゼンカー デイヴィッド ルイス アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54956 ニーナ ウェスト ペインズ ポ イント ロード 1817 Ｆターム(参考） 3B029 BA03 BB05 BC05 BD10 BD13 4C003 CA01 CA04 4C098 AA09 CC03 CC12 CC14 CE06 DD05 DD06 DD21 DD22 DD23

Claims (33)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 縦方向、横方向、前部分、後部分、及び前記前部分と前記後
   部分とを相互に連結する中間部分を有する吸収性物品であって、 実質的に弾性的に伸張可能な裏面シート部材と、 液体透過性の上面シート層と、 前記裏面シート部材と前記上面シート層との間に挟まれた実質的に弾性的に伸
   張可能な保持部分と、を備え、 前記吸収性物品が、最大負荷で少なくとも約５０％の伸び値をもつ、 ことを特徴とする吸収性物品。
2. 【請求項２】 前記上面シート層が、実質的に弾性的に伸張可能であること
   を特徴とする請求項１に記載の物品。
3. 【請求項３】 前記裏面シート部材が、最大負荷で少なくとも約５０％の裏
   面シート伸び値をもつことを特徴とする請求項１に記載の物品。
4. 【請求項４】 前記上面シート層が、少なくとも約５０％である上面シート
   の最大負荷での伸び値をもつことを特徴とする請求項１に記載の物品。
5. 【請求項５】 前記裏面シート部材が、裏面シートの伸びが４５％になるま
   で伸張されたとき、実質的に液体不透過性であることを特徴とする請求項１に記
   載の物品。
6. 【請求項６】 前記保持部分が、最大負荷で少なくとも約１０％の保持部分
   の伸び値をもつことを特徴とする請求項１に記載の物品。
7. 【請求項７】 前記保持部分が、少なくとも約５０％の保持部分破断時伸び
   値をもつことを特徴とする請求項６に記載の物品。
8. 【請求項８】 前記物品が、４５％の物品の伸びのとき、約７５０ｇ／イン
   チより大きくない物品負荷値をもつことを特徴とする請求項１に記載の物品。
9. 【請求項９】 前記物品が、引張力１００ｇ／インチを受けたとき、少なく
   とも約４％の物品の伸びを生じることを特徴とする請求項１に記載の物品。
10. 【請求項１０】 前記裏面シート部材が、少なくとも約７５％の裏面シート
    部材の最大負荷での伸び値をもつことを特徴とする請求項１に記載の物品。
11. 【請求項１１】 前記上面シート層が、少なくとも約７５％の上面シートの
    最大負荷での伸び値をもつことを特徴とする請求項１に記載の物品。
12. 【請求項１２】 前記裏面シート部材の伸び値を前記物品の伸び値で割った
    商が、各伸び値を１００ｇ／インチの負荷で測定した場合に、少なくとも約１．
    １であることを特徴とする請求項１に記載の物品。
13. 【請求項１３】 前記裏面シート部材の前記伸び値を前記物品の前記伸び値
    で割った商が、各伸び値を前記１００ｇ／インチの負荷で測定した場合に、約２
    ０より大きくないことを特徴とする請求項１２に記載の物品。
14. 【請求項１４】 前記保持部分の伸び値を前記物品の伸び値で割った商が、
    各伸び値を１００ｇ／インチの負荷で測定した場合に、少なくとも約１．０１で
    あることを特徴とする請求項１に記載の物品。
15. 【請求項１５】 前記保持部分の前記伸び値を前記物品の前記伸び値で割っ
    た商が、各伸び値を前記１００ｇ／インチの負荷で測定した場合に、約５より大
    きくないことを特徴とする請求項１４に記載の物品。
16. 【請求項１６】 前記保持部分の伸び値を前記裏面シート部材の伸び値で割
    った商が、各伸び値を１００ｇ／インチの負荷で測定した場合に、少なくとも約
    ０．０６であることを特徴とする請求項１に記載の物品。
17. 【請求項１７】 前記保持部分の前記伸び値を前記裏面シート部材の前記伸
    び値で割った商が、前記１００ｇ／インチの負荷で測定した場合に、約０．９５
    より大きくないことを特徴とする請求項１６に記載の物品。
18. 【請求項１８】 １５％の裏面シートの伸びでの前記裏面シート部材の引張
    力を１５％の物品の伸びでの前記物品の引張力で割った商が、少なくとも約０．
    ０５であることを特徴とする請求項１に記載の物品。
19. 【請求項１９】 １５％の裏面シートの伸びでの前記裏面シート部材の前記
    引張力を１５％の物品の伸びでの前記物品の前記引張力で割った商が、約０．９
    より大きくないことを特徴とする請求項１８に記載の物品。
20. 【請求項２０】 １５％の保持部分の伸びでの前記保持部分の引張力を１５
    ％の物品の伸びでの前記物品の引張力で割った商が、少なくとも約０．１である
    ことを特徴とする請求項１に記載の物品。
21. 【請求項２１】 １５％の保持部分の伸びでの前記保持部分の前記引張力を
    １５％の物品の伸びでの前記物品の前記引張力で割った商が、約０．９９より大
    きくないことを特徴とする請求項２０に記載の物品。
22. 【請求項２２】 １５％の保持部分の伸びでの前記保持部分の引張力を１５
    ％の裏面シートの伸びでの前記裏面シート部材の引張力で割った商が、少なくと
    も約１．５であることを特徴とする請求項１に記載の物品。
23. 【請求項２３】 １５％の保持部分の伸びでの前記保持部分の前記引張力を
    １５％の裏面シートの伸びでの前記裏面シート部材の前記引張力で割った商が、
    約８より大きくないことを特徴とする請求項２２に記載の物品。
24. 【請求項２４】前記保持部分の区分吸収容量が少なくとも約５ｇ／ｇ、全吸
    収容量が少なくとも約５０ｇであり、前記保持部分が、 少なくとも約１０ｗｔ％の超吸収性材料と、 少なくとも約２ｗｔ％の弾性繊維と、 を有するマトリックスを含むことを特徴とする請求項１に記載の物品。
25. 【請求項２５】 前記保持部分が、弾性コフォーム材料を含むことを特徴と
    する請求項２４に記載の物品。
26. 【請求項２６】 前記弾性コフォーム材料が、少なくとも約５０ｇ／ｍ²の
    コフォーム全体の坪量をもつことを特徴とする請求項２５に記載の物品。
27. 【請求項２７】 前記弾性繊維が、少なくとも約１ｇ／ｍ²の坪量で設けら
    れることを特徴とする請求項２４に記載の物品。
28. 【請求項２８】 前記弾性繊維が、約３００ｇ／ｍ²より大きくない坪量で
    設けられることを特徴とする請求項２７に記載の物品。
29. 【請求項２９】 前記保持部分が、約６０ｗｔ％より大きくない弾性繊維を
    含むことを特徴とする請求項２７に記載の物品。
30. 【請求項３０】 前記吸収性材料が、少なくとも約５ｇ／ｍ²の坪量で設け
    られることを特徴とする請求項２４に記載の物品。
31. 【請求項３１】 前記保持部分が、約６５％より大きくない超吸収性材料を
    含むことを特徴とする請求項３０に記載の物品。
32. 【請求項３２】 前記保持部分が、少なくとも約１０ｗｔ％の吸収性繊維を
    更に有するマトリックスを含むことを特徴とする請求項２４に記載の物品。
33. 【請求項３３】 前記吸収性繊維が、少なくとも約１０ｇ／ｍ²の坪量で設
    けられることを特徴とする請求項３２に記載の物品。