JP2020102173A - 検出装置 - Google Patents

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Hayato Kurasawa
隼人 倉澤
利範 上原
Toshinori Uehara
利範 上原
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Abstract

【課題】負荷の低減と検出精度との両立が可能な検出装置を提供する。【解決手段】検出装置は、複数の検出電極と、駆動信号を生成する駆動信号生成回路と、検出電極に接続されて駆動信号に基づいた検出信号を検出する検出回路と、検出電極と検出回路とを接続又は非接続にする第1選択回路とを備え、駆動信号が第1電位から第2電位に遷移する第1タイミングは、第1選択回路が、複数の検出電極のうち第1選択対象の検出電極を検出回路に接続する第1期間と重なり、駆動信号が第2電位から第1電位に遷移する第2タイミングは、第1選択回路が、第1選択対象に含まれない第2選択対象の検出電極を検出回路に接続する第2期間と重なる。【選択図】図12

Description

本発明は、検出装置に関する。
静電容量の変化に基づいて外部近接物体を検出可能な検出装置において、複数の検出電極のうち検出に用いる検出電極と検出に用いない検出電極との組み合わせのパターンを複数切り替えることによって精度を向上させる方法が知られている(例えば特許文献1)。
特開2017−188106号公報
特許文献1に記載の方法では、1回の検出において、複数の検出電極のうち検出に用いる検出電極と検出に用いない検出電極の位置関係が互いに逆の2つの組み合わせのパターンによる信号を統合することを前提としている。このような方法では、組み合わせのパターン数の増大に伴って、検出のために必要なデータ量が多くなり、検出精度に応じた各種の負荷の増大が生じる場合がある。したがって、負荷の低減と検出精度との両立が可能な検出装置が求められていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、負荷の低減と検出精度との両立が可能な検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様による検出装置は、複数の検出電極と、駆動信号を生成する駆動信号生成回路と、前記検出電極に接続されて前記駆動信号に基づいた検出信号を検出する検出回路と、前記検出電極と前記検出回路とを接続又は非接続にする第1選択回路とを備え、前記駆動信号が第1電位から第2電位に遷移する第1タイミングは、前記第1選択回路が、複数の前記検出電極のうち第1選択対象の検出電極を前記検出回路に接続する第1期間と重なり、前記駆動信号が前記第2電位から前記第1電位に遷移する第2タイミングは、前記第1選択回路が、前記第1選択対象に含まれない第2選択対象の検出電極を前記検出回路に接続する第2期間と重なる。
図1は、第1実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、検出装置の構成例を示す模式図である。 図3は、検出装置が備えるセンサ部の構成例を示す模式図である。 図4は、指を介して検出電極に駆動信号が伝わる様子を模式的に示す図である。 図5は、検出装置の等価回路の一例を示す説明図である。 図6は、検出装置の駆動信号及び検出信号の波形を表す図である。 図7は、基板の構成例を示す断面図である。 図8は、検出装置の構成例を示す平面図である。 図9は、符号選択駆動による検出電極の接続パターンを示す図である。 図10Aは、複数の検出電極ブロックについて、符号選択駆動による検出電極の接続パターンを示す図である。 図10Bは、複数の検出電極ブロックについて、符号選択駆動による検出電極の接続パターンを示す図である。 図11は、第1実施形態に係る検出装置の動作例を示すタイミング波形図である。 図12は、第1実施形態に係る第1選択回路の動作例を示すタイミング波形図である。 図13は、複数の接続パターンについて、第1選択回路の動作例を説明するための説明図である。 図14Aは、第2実施形態に係る検出装置の第1検出期間及び第2検出期間における動作例を示すタイミング波形図である。 図14Bは、第2実施形態に係る検出装置の第3検出期間及び第4検出期間における動作例を示すタイミング波形図である。 図15は、第2実施形態に係る、第1A期間の検出動作における選択対象として選択される検出電極の接続パターンの例を説明するための説明図である。 図16は、第1B期間の検出動作における選択対象として選択される検出電極の接続パターンの例を説明するための説明図である。 図17は、第1C期間の検出動作における選択対象の検出電極の接続パターンの例を説明するための説明図である。 図18は、第1D期間の検出動作における選択対象の検出電極の接続パターンの例を説明するための説明図である。 図19は、第2A期間の検出動作における選択対象の検出電極の接続パターンの例を説明するための説明図である。 図20は、第3A期間の検出動作における選択対象の検出電極の接続パターンの例を説明するための説明図である。 図21は、第4A期間の検出動作における選択対象の検出電極の接続パターンの例を説明するための説明図である。 図22は、第3実施形態に係る検出装置の概略構成図である。 図23は、第4実施形態に係る検出装置の概略構成図である。 図24は、第5実施形態に係る検出装置の平面図である。 図25は、第5実施形態に係る検出装置の断面図である。
発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る指紋検出装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、検出装置100は、センサ部1と、検出制御回路11と、第1選択回路14と、第2選択回路15と、検出回路40と、を備える。
センサ部1は、検出電極Tx(駆動電極)及び複数の検出電極Rxを有し、検出電極Rxと、指Finや掌等の被検出体の表面の凹凸との間の静電容量変化を検出するセンサである。
検出制御回路11は、センサ部1、第1選択回路14、第2選択回路15、検出回路40の各動作を制御する。また、検出制御回路11は、検出電極Txに検出用の駆動信号Vsを供給する。言い換えると、検出電極Txは、駆動信号Vsが供給される導電体である。
第1選択回路14は、検出制御回路11から供給される選択信号Vsglに基づいて、複数のデータ線SGLのうち、選択対象のデータ線SGLを検出回路40に接続する。これにより、第1選択回路14は、データ線SGLに接続された検出電極Rxと、検出回路40とを接続又は非接続にする。第1選択回路14は、例えば、マルチプレクサである。
第2選択回路15は、検出制御回路11から供給される選択信号Vgclに基づいて、走査線GCLに走査信号を供給して、検出電極Rxを選択する。選択された検出電極Rxは、データ線SGLを介して第1選択回路14に接続される。第2選択回路15は、例えば、ゲートドライバであり、デコーダを含む。
検出回路40は、検出制御回路11から供給される信号に応じて第1選択回路14から出力される検出信号Shに基づいて、センサ部1に接触又は近接する指等の表面の凹凸を検出して、指の形状や指紋を検出する回路である。検出回路40は、検出信号増幅回路42と、A/D変換回路43と、信号演算回路44と、座標抽出回路45と、合成回路46と、検出タイミング制御回路47と、記憶回路48とを備える。検出タイミング制御回路47は、検出制御回路11から供給されるクロック信号に基づいて、検出信号増幅回路42と、A/D変換回路43と、信号演算回路44と、座標抽出回路45と、合成回路46とが同期して動作するように制御する。
検出信号Shは、センサ部1から検出回路40の検出信号増幅回路42に供給される。検出信号増幅回路42は、検出信号Shを増幅する。A/D変換回路43は、検出信号増幅回路42から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。検出信号増幅回路42及びA/D変換回路43は、例えば、アナログ・フロント・エンド(Analog Front End;以下、AFE)回路である。
信号演算回路44は、A/D変換回路43の出力信号に基づいて、センサ部1に対する指の凹凸の接触又は近接の有無を検出する論理回路である。信号演算回路44は、指の凹凸による検出信号Shの差分の信号(絶対値|ΔV|)を取り出す処理を行う。信号演算回路44は、絶対値|ΔV|を所定のしきい値電圧(第2しきい値Vth2)と比較し、この絶対値|ΔV|がしきい値電圧(第2しきい値Vth2)未満であれば、指の凹部が接触状態であると判断する。一方、信号演算回路44は、絶対値|ΔV|がしきい値電圧(第2しきい値Vth2)以上であれば、指の凸部が接触状態であると判断する。このようにして、検出回路40は、指の凹凸の接触又は近接を検出することが可能となる。
また、信号演算回路44は、検出電極Rxからの検出信号Shを受け取って、所定の符号に基づいて演算処置を行う。演算された検出信号Shが記憶回路48に一時的に保存される。さらに、信号演算回路44は、記憶回路48に保存された検出信号Shを受け取って、所定の符号に基づいて復号を行う。所定の符号は、例えば記憶回路48に予め記憶されている。検出制御回路11及び信号演算回路44は、記憶回路48に記憶された所定の符号を任意のタイミングで読み出すことができる。記憶回路48は、例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、レジスタ回路等のいずれかである。
座標抽出回路45は、信号演算回路44において指の凹凸の接触又は近接が検出されたときに、その検出座標を求める論理回路である。座標抽出回路45は、復号された検出信号に基づいて検出座標を算出し、得られた検出座標を合成回路46に出力する。合成回路46は、座標抽出回路45から出力された検出座標を組み合わせて、接触又は近接する指の形状や指紋を示す二次元情報を生成する。合成回路46は、二次元情報を検出回路40の出力信号Voutとして出力する。又は、合成回路46は、二次元情報に基づいた画像を生成し、画像情報を出力信号Voutとしてもよい。又は、検出回路40は、座標抽出回路45及び合成回路46を有さず、信号演算回路44により復号された検出信号Sidを出力信号Voutとして出力してもよい。
図2は、検出装置の構成例を示す模式図である。図3は、検出装置が備えるセンサ部の構成例を示す模式図である。
図2に示すように、センサ部1は、基材101と、複数の検出電極Rxと、複数のスイッチ素子PSWと、走査線GCLと、データ線SGLと、検出電極Txとを備える。基材101は、絶縁性の材料が用いられ、例えばガラス製である。また、センサ部1は、更に、シールド層24を備える。シールド層24は、基材101の一方の面101a側に設けられる。複数の検出電極Rxは、シールド層24の上方に設けられる。
スイッチ素子PSWは、検出電極Rxと、データ線SGLとの接続状態を切り換えるスイッチング素子である。基材101の一方の面101aと検出電極Rxとの間に、スイッチ素子PSW、走査線GCL及びデータ線SGLがそれぞれ設けられている。スイッチ素子PSWは、例えば、薄膜トランジスタである。走査線GCLは、スイッチ素子PSWに走査信号を供給するための配線である。走査線GCLは、例えば、スイッチ素子PSWがトランジスタの場合、トランジスタのゲートに接続される。データ線SGLは、走査線GCLからの走査信号に応じて、検出電極Rxと電気的に接続される配線である。言い換えると、データ線SGLは、検出電極Rxから検出信号Shが出力される配線である。データ線SGLは、例えば、スイッチ素子PSWがトランジスタの場合、トランジスタのソースに接続される。
第1選択回路14及び第2選択回路15は、基材101の一方の面101a側にそれぞれ設けられている。データ線SGLは第1選択回路14に接続されている。走査線GCLは第2選択回路15に接続されている。シールド層24は、固定電位(例えば、接地電位)に接続されている。これにより、検出電極Rxの電位がデータ線SGL等に影響してノイズとなることが抑制されている。なお、シールド層24は、電位が固定されていないフローティング状態にされていてもよい。
図3に示す通り、センサ部1は、検出領域DAと、検出領域DA以外の周辺領域PAを有する。検出領域DAは、例えば、四角形状である。検出領域DAには、検出電極Rxやスイッチ素子PSWが配置される。センサ部1の周辺領域PAは、検出領域DAが四角形状である場合、少なくとも検出領域DAの1辺に沿って形成される。第1選択回路14、第2選択回路15及び検出電極Txは、センサ部1の周辺領域PAに配置され、複数の検出電極Rxと隣り合う位置に配置される。
また、センサ部1は、更に、導電体26を備える。導電体26は、周辺領域PAに配置される。導電体26は、被検出体(例えば、指Fin)のセンサ部1への接近を検出するための電極である。例えば、指Finが導電体26に接近すると、導電体26と指Finとの間に静電容量が生じ、導電体26の容量値が増大する。導電体26と接続された検出回路40によって、導電体26の容量値の変化を検出することで、被検出体(例えば、指Fin)のセンサ部1への接近を検出することができる。
なお、検出回路40は、検出回路40が導電体26によって指Finの接近を検知するまで、検出制御回路11の検出電極Txへの駆動信号Vsの供給および検出回路40の検出電極Rxからの検出信号Shの受信を停止し、導電体26によって指Finの接近を検知した場合に、検出制御回路11および検出回路40の検出電極Txおよび検出電極Rxへの動作を開始するようにしてもよい。ここで、導電体26のみを動作するモードを待ち受けモードとする。
検出電極Txは、駆動信号Vsが供給される。検出電極Txは、例えば、検出電極Rxが配置される検出領域DAの外側に配置される。より具体的には、検出電極Txは、導電体26の外側に配置されている。つまり、センサ部1と検出電極Txとの間に、導電体26が配置されている。検出電極Rx、導電体26及び検出電極Txは、それぞれ離して配置されている。導電体26及び検出電極Txは、それぞれ、センサ部1を囲む四角形の環状である。ただし、導電体26及び検出電極Txの形状や配置はこれに限定されない。導電体26及び検出電極Txは、それぞれ一部にスリット等が設けられていてもよいし、複数の分離された導電体により構成されていてもよい。
図3に示すように、センサ部1は、複数の走査線GCL(k)、GCL(k+1)、GCL(k+2)、GCL(k+3)、…と、データ線SGL(l)、SGL(l+1)、SGL(l+2)、SGL(l+3)、…とを有する。k、lはそれぞれ1以上の整数である。なお、以下の説明で、走査線GCL(k)、GCL(k+1)、GCL(k+2)、GCL(k+3)、…を区別して説明する必要がないときは、単に走査線GCLという。また、データ線SGL(l)、SGL(l+1)、SGL(l+2)、SGL(l+3)、…を区別して説明する必要がないときは、単にデータ線SGLという。
検出電極Rxは、X方向(第1方向)及びX方向と交差するY方向(第2方向)にそれぞれ並んで配置されている。走査線GCLは、スイッチ素子PSWをオン、オフするための配線である。複数の走査線GCLは、Y方向に並び、X方向に延在している。複数のデータ線SGLは、検出信号Shを出力するための配線である。複数のデータ線SGLは、X方向に並び、Y方向に延在している。
第2選択回路15は、検出制御回路11から供給される選択信号Vgclに基づいて、複数の走査線GCLの中から選択対象の走査線GCL(例えば、走査線GCL(k))を選択する。そして、第2選択回路15は、選択した走査線GCL(k)に所定の電圧を印加する。これにより、k行目に属する検出電極Rxは、データ線SGL(l)、SGL(l+1)、…を介して第1選択回路14に接続される。
第1選択回路14は、検出制御回路11から供給される選択信号Vsglに基づいて、複数のデータ線SGLの中から所定のデータ線SGL(例えば、データ線SGL(l)、SGL(l+2))を選択する。そして、第1選択回路14は、選択したデータ線SGL(l)、SGL(l+2)を検出回路40に接続する。これにより、k行l列目の検出電極Rxと、k行(l+2)列目の検出電極Rxと、から検出回路40に検出信号Shが供給される。
図1に示すように、検出制御回路11は、クロック信号生成回路110と、駆動信号生成回路112と、カウンタ回路116とを有する。また、カウンタ回路116は、第1制御回路114と、第2制御回路115を有する。第1制御回路114は、所定の符号に沿った選択信号Vsglを第1選択回路14に供給する。選択信号Vsglには、所定の符号である正方行列Hhの成分「1」に対応する選択信号Vsglp、および、正方行列Hhの成分「−1」に対応する選択信号Vsglmを含む。なお、第1制御回路114は、反転回路を更に含み、選択信号Vsglpおよび選択信号Vsglmの一方の選択信号Vsglを生成し、他方を反転回路によって高レベル部分と低レベル部分を反転させることで生成してもよい。選択信号Vsglは、第1選択回路14のスイッチ素子SW1(l)、SW1(l+1)、SW1(l+2)、SW1(l+3)(図10A、図10B参照)のオン、オフを切り換える制御信号である。
クロック信号生成回路110は、クロック信号を生成する。クロック信号は、例えば、検出制御回路11のカウンタ回路116と、検出回路40の検出タイミング制御回路47とに供給される。
カウンタ回路116は、クロック信号生成回路110が生成するクロック信号のパルス数を計測する。そして、カウンタ回路116は、そのパルス数の計測値に基づいて、データ線SGLを選択するタイミングを制御するための第1タイミング制御信号を生成して、第1制御回路114に供給する。第1制御回路114は、カウンタ回路116から供給される第1タイミング制御信号に基づいて、検出電極Rxを選択するための選択信号Vsgl(例えば、選択信号Vsglp、選択信号Vsglm)を生成して、第1選択回路14に供給する。第1選択回路14は、第1制御回路114から供給される選択信号Vsglに基づいて、スイッチ素子SW1のオン、オフを切り換える。これにより、複数のデータ線SGLのうち所定のデータ線SGLが選択される。選択されたデータ線SGLに接続される検出電極Rxは、検出回路40に接続される。
また、カウンタ回路116は、上記したクロック信号のパルスの計測値に基づいて、走査線GCLを選択するタイミングを制御するための第2タイミング制御信号を生成する。そして、カウンタ回路116は、生成した第2タイミング制御信号を第2制御回路115に供給する。第2制御回路115は、カウンタ回路116から供給される第2タイミング制御信号に基づいて第2選択回路15に選択信号Vgclを送信する。第2選択回路15は、第2制御回路115から供給される選択信号Vgcl(例えば、ゲート選択信号Vgclp、ゲート選択信号Vgclm)に基づいて、走査線GCLに走査信号を供給する。これにより、複数の走査線GCLの中から選択対象の走査線GCLが選択される。選択された走査線GCLに接続された検出電極Rxは、データ線SGLに接続される。
駆動信号生成回路112は、検出用の駆動信号Vsを生成して、検出電極Txに出力する。カウンタ回路116は、上記したクロック信号のパルスの計測値に基づいて、駆動信号Vsを供給するタイミングを制御するための第3タイミング制御信号を生成する。駆動信号生成回路112は、カウンタ回路116から供給された第3タイミング制御信号に基づいて駆動信号Vsを出力する。
センサ部1は、検出電極Rxの静電容量の変化を検出する。ここで、図4から図6を参照して、センサ部1による検出動作について説明する。図4は、指を介して検出電極に駆動信号が伝わる様子を模式的に示す図である。図5は、検出装置の等価回路の一例を示す説明図である。図6は、検出装置の駆動信号及び検出信号の波形を表す図である。
図4に示すように、検出電極Txと検出電極Rxとの間に容量素子C1が形成される。図5に示すように、検出電極Txは、交流信号源Sに接続される。言い換えると、検出電極Txは、検出制御回路11から駆動信号Vsが供給される。検出電極Rxは、電圧検出器DETに接続される。電圧検出器DETは、例えば、検出回路40の検出信号増幅回路42に対応する。電圧検出器DETは、積分回路である。
検出電極Txに印加される駆動信号Vsは、例えば、所定の周波数(例えば数kHz〜数百kHz程度)の交流矩形波である。検出電極Txに駆動信号Vsが印加されると、検出電極Rxから電圧検出器DETを介して検出信号Shが出力される。
指が接触又は近接していない状態(非接触状態)では、容量素子C1に対する充放電に伴って、容量素子C1の容量値に応じた電流が流れる。検出回路40は、駆動信号Vsに応じた電流I1の変動を電圧の変動(点線の波形V1(図6参照))に変換する。
一方、指が接触又は近接した状態(接触状態)では、図4に示すように、検出電極Txに指Finが接触する。そして、検出制御回路11から検出電極Txに供給される駆動信号Vsは、指Finと、センサ部1を保護する絶縁性の保護層33(例えば、絶縁性樹脂)とを介して検出電極Rxに影響を与える。つまり、指Finが検出電極Txの一部として作用する。このため、接触状態では、検出電極Txと検出電極Rxとの離隔距離が実質的に小さくなり、容量素子C1は、非接触状態での容量値よりも容量値の大きい容量素子として作用する。そして、図6に示すように、検出回路40は、駆動信号Vsに応じた電流I2又はI3の変動を電圧の変動(実線の波形V2又はV3)に変換する。ここで、波形V2は、指Finの凹部が接触した状態の波形に対応し、波形V3は、指Finの凸部が接触した状態の波形に対応する。
この場合、波形V2及び波形V3は、上述した波形V1と比べて振幅が大きくなる。また、波形V3は、波形V2に比べて振幅が大きくなる。これにより、波形V1と波形V2との電圧差分の絶対値|ΔV|は、指Finなどの外部物体の接触又は近接及び外部物体の凹凸に応じて変化することになる。言い換えると、検出回路40は、検出電極Rxに接続されて、駆動信号Vsに基づいた検出信号Shを検出する。なお、電圧検出器DETは、電圧差分の絶対値|ΔV|を精度よく検出するため、回路内のリセットスイッチRSWにより、駆動信号Vsの周波数に合わせて、コンデンサC2の充放電をリセットする期間Resetを設けた動作とすることがより好ましい。
検出回路40は、絶対値|ΔV|を第1しきい値Vth1と比較し、絶対値|ΔV|が第1しきい値Vth1未満であれば、指が非接触状態であると判断する。一方、検出回路40は、絶対値|ΔV|が第1しきい値Vth1以上であれば、指が接触又は近接状態であると判断する。更に、検出回路40は、絶対値|ΔV|を第2しきい値Vth2と比較し、絶対値|ΔV|が第2しきい値Vth2未満であれば、指Finの凹部が接触した状態であると判断する。一方、絶対値|ΔV|が第2しきい値Vth2以上であれば、指Finの凸部が接触した状態であると判断する。
電圧検出器DETは、波形V1、波形V2、及び、波形V3のそれぞれについて、基準電位Vrxとの差分の信号データである第1信号データVr及び第2信号データVfをA/D変換回路43に出力する。第1信号データVrは、複数の正の信号値を含むデータである。第2信号データVfは複数の負の信号値を含むデータである。具体的には、第1信号データVrは、波形V1、波形V2、及び、波形V3の電圧が基準電位Vrxよりも大きい電圧レベルとなる期間に出力される複数の信号値を含む。第2信号データVfは、波形V1、波形V2、及び、波形V3の電圧が基準電位Vrxよりも小さい電圧レベルとなる期間に出力される複数の信号値を含む。A/D変換回路43は、第1信号データVr及び第2信号データVfを統合して1つのデジタル信号に変換する。具体的には、A/D変換回路43は、第1信号データVr及び第2信号データVfを加算した信号値をデジタル信号に変換する。
また、図4に示すように、基板10は基材101を有する。検出電極Rxは基材101の一方の面101a側に位置する。一方の面101aからの検出電極Txの高さh3は、一方の面101aからの検出電極Rxの高さh1よりも高い。また、例えば一方の面101aからの検出電極Txの高さh3は、一方の面101aからの保護層33の高さh2よりも高い。これによれば、指Finが検出電極Rxに近づいたときに、指Finが検出電極Txに自然に接触することが容易となる。
図7は、基板の構成例を示す断面図である。図7は、図8に示すA11−A12線で切断した断面の一部を示す図である。センサ部1は、基板10に設けられている。図7に示すように、基板10は、基材101と、半導体層103と、絶縁膜105と、ゲート電極107と、絶縁膜111と、ソース電極113と、ドレイン電極118と、絶縁膜117と、シールド層24と、絶縁膜121と、検出電極Rxと、導電体26と、保護膜131とを有する。
半導体層103は、基材101の一方の面101a上に設けられている。絶縁膜105は、基材101上に設けられており、半導体層103を覆っている。
ゲート電極107は、絶縁膜105上に設けられている。絶縁膜111は、絶縁膜105上に設けられており、ゲート電極107を覆っている。
絶縁膜111及び絶縁膜105には、半導体層103を底面とする貫通孔が設けられている。また、絶縁膜111上に、ソース電極113及びドレイン電極118が設けられている。ソース電極113及びドレイン電極118は、それぞれ、絶縁膜111及び絶縁膜105に設けられた貫通孔を介して半導体層103に接続される。
絶縁膜117は、絶縁膜111上に設けられており、ソース電極113及びドレイン電極118を覆っている。シールド層24は、絶縁膜117上に設けられている。絶縁膜121は、絶縁膜117上に設けられており、シールド層24を覆っている。絶縁膜121及び絶縁膜117には、ドレイン電極118を底面とする貫通孔が設けられている。検出電極Rxは、絶縁膜121上に設けられている。検出電極Rxは、絶縁膜121及び絶縁膜117に設けられた貫通孔を介してドレイン電極118に接続される。また、導電体26は、絶縁膜121上に設けられている。保護膜131は、絶縁膜121上に設けられており、検出電極Rx及び導電体26を覆っている。
基材101上に積層される各膜の材料について、一例を挙げる。絶縁膜105、絶縁膜111、絶縁膜117、及び、絶縁膜121は、無機絶縁膜、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜又はシリコン酸化窒化膜で構成されている。なお、絶縁膜105、絶縁膜111、絶縁膜117、及び、絶縁膜121のいずれか一つは、有機絶縁膜であってもよい。また、絶縁膜105、絶縁膜111、絶縁膜117、及び、絶縁膜121のいずれか一つは、単層に限定されず、積層構造の膜でもよい。例えば、絶縁膜105は、シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜が形成された、積層構造の膜であってもよい。なお、絶縁膜105、絶縁膜111、絶縁膜117、及び、絶縁膜121はいずれも上面が平坦化されている。
半導体層103は、例えば、アモルファスシリコン膜、ポリシリコン膜又は酸化物半導体膜のいずれかで構成されている。ゲート電極107は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)又はこれらの合金膜で構成されている。ソース電極113と、ドレイン電極118は、チタンとアルミニウムとの合金である、チタンアルミニウム(TiAl)膜で構成されている。シールド層24、検出電極Rx及び導電体26は、可視光を透過可能な導電膜で構成されている。以下、可視光を透過可能な性質を透光性という。透光性の導電膜として、例えばITO(Indium Tin Oxide)膜が挙げられる。なお、検出電極Rx及び導電体26は、メッシュ状の開口部を有する金属細線で形成されもよい。保護膜131は、例えば、パッシベーション膜である。保護膜131は、例えば、絶縁膜であり、シリコン窒化膜等の無機材料の膜、又は樹脂膜で構成されている。保護膜131は、図4に示す保護層33に対応する。なお、保護膜131と保護層33は、別層でも良く、それぞれ異なる材料で構成されていてもよい。
ゲート電極107は、半導体層103の上に配置されるトップゲート構造を取っているが、これに限らず、ゲート電極107は、半導体層103の下に配置されるボトムゲート構造であってもよい。また、検出装置100は、シールド層24、及び、絶縁膜121を有さなくてもよい。
図8は、検出装置の構成例を示す平面図である。図8に示すように、検出装置100は、基板10と、第1回路基板20と、第2回路基板30とを備える。例えば、第2回路基板30の一方の面30a側に基板10と第1回路基板20とが配置されている。第1回路基板20は、フレキシブル基板である。第2回路基板30は、プリント回路板(Printed Circuit Board:PCB)等のリジッド基板である。第1回路基板20は、基板10と第2回路基板30とを中継している。
基板10には、センサ部1と、第1選択回路14と、第2選択回路15と、駆動信号生成回路112と、カウンタ回路116とが設けられている。カウンタ回路116は、第1制御回路114と、第2制御回路115を含む。カウンタ回路116は、第1選択回路14と、第2選択回路15と、駆動信号生成回路112とに配線を介して接続している。第2選択回路15は、検出電極Rxと検出電極Txとの間に配置される。また、導電体26は、第2選択回路15と検出電極Rxとの間に配置される。
第1回路基板20には、IC21が設けられている。第1選択回路14の出力側は、複数の配線16Aを介してIC21の複数の端子に接続している。また、導電体26は、配線16Bを介してIC21の1つの端子に接続している。また、カウンタ回路116は、配線を介してIC21に接続している。
第2回路基板30の一方の面30a側には、検出電極Txが設けられている。駆動信号生成回路112は、IC21及び第2回路基板30上の配線を介して検出電極Txに接続している。検出電極Txは、センサ部1を囲むリング形状でもよいが、図8に示すように、センサ部1を囲むリングの一部を欠いた形状であってもよい。例えば、センサ部1を囲む四角形のリングにおいて、4辺のうちの1辺を欠いた形状であってもよい。また、検出電極Txは、円状のリングであっても良い。例えば、検出電極Txは、平面視において、センサ部1と第1選択回路14とを接続するデータ線SGLに検出電極Txが重畳しないように配置してもよい。また、第1選択回路14とIC21とを接続する配線16Aに検出電極Txが重畳しないように配置してもよい。これにより、検出電極Txに供給される駆動信号Vsが、データ線SGL又は配線16Aに影響してノイズとなることを抑制することができる。
図1に示した検出制御回路11の少なくとも一部の構成と、検出回路40の少なくとも一部の構成は、IC21に含まれている。例えば、図1に示した検出回路40の各種構成のうち、検出信号増幅回路42と、A/D変換回路43と、信号演算回路44と、座標抽出回路45と、合成回路46と、検出タイミング制御回路47と、記憶回路48は、IC21に含まれている。また、図1に示した検出制御回路11の各種構成のうち、クロック信号生成回路110は、IC21に含まれている。また、図1に示した検出回路40の少なくとも一部の構成は、基板10上に形成される。例えば、図1に示した検出回路40の各種構成のうち、カウンタ回路116及び駆動信号生成回路112は、基板10上に形成されている。なお、IC21は、駆動信号生成回路112及び検出電極Txと接続される回路として保護回路を有してもよい。保護回路は、例えば、ダイオードであり、検出電極TxからIC21を伝ってセンサ部1にESD(Electro−Static Discharge)が伝うことから保護する。
なお、図1に示した検出制御回路11の少なくとも一部の構成は、第2選択回路15に含まれていてもよい。例えば、第2制御回路115は、第2選択回路15に含まれていてもよい。また、図1に示した検出制御回路11の少なくとも一部の構成、又は、検出回路40の少なくとも一部の構成は、IC21とは別個に第2回路基板30上に配置されたICに含まれていてもよい。例えば、保護回路は、第2回路基板30上に設けられ、IC21を介さずに、駆動信号生成回路112と検出電極Txとに接続されてもよい。また、図1に示した検出制御回路11の少なくとも一部の構成、又は、検出回路40の少なくとも一部の構成は、第2回路基板30に接続された外部基板上に配置されたCPU(Central Processing Unit)に含まれていてもよい。また、基板10は、集積回路を有していてもよい。この場合、図1に示した検出制御回路11の少なくとも一部の構成、又は、検出回路40の少なくとも一部の構成は、基板10が有する集積回路に含まれていてもよい。例えば、検出回路40の各種構成のうち、検出信号増幅回路42及びA/D変換回路43の少なくともいずれかは、基板10が有する集積回路に含まれていてもよい。
次に、検出装置100による指紋の検出方法について説明する。検出装置100は、複数の検出電極Rxを含む検出電極ブロックBKNBについて、符号選択駆動を行うことで、指紋を検出する。図9は、符号選択駆動による検出電極の接続パターンを示す図である。図9に示すように、検出装置100は、第1選択回路14の動作により、検出動作Tc1、検出動作Tc2、検出動作Tc3及び検出動作Tc4を行う。図9は、各検出動作Tcにおける検出電極Rxの接続パターンを示す。なお、接続パターンとは、第1選択対象の検出電極Rxと、第2選択対象の検出電極Rxとの組み合わせのパターンである。言い換えると、接続パターンとは、複数の検出電極Rxのそれぞれと、検出回路40(電圧検出器DET)との、接続状態又は非接続状態の組み合わせを示す。
まず、1つの検出電極ブロックBKNB(k)について、符号選択駆動を行うことを説明する。図9に示すように、検出電極ブロックBKNB(k)は、行方向(X方向)に並ぶ4つの検出電極Rxを含む。4つの検出電極Rxは、スイッチ素子PSWを介して共通の走査線GCL(k)(図3参照)に接続している。検出電極ブロックBKNB(k)において、選択された検出電極Rxに対応するスイッチ素子SW1に選択信号Vsglが供給され、第1選択回路14のスイッチ素子SW1がオンになる。これにより、選択された検出電極Rxはデータ線SGLを介して共通の配線L3に接続され、配線L3から検出回路40に検出信号Shが出力される。
所定の符号を正方行列Hhとした場合において、任意のf行のg番目の成分をHhfgとすると、f回目の正方行列Hhに基づく検出動作Tcにおいて出力される検出信号Scと、検出電極ブロックBKNBに含まれるg番目の検出電極Rxから出力される検出信号Siとの関係は、下記の式(1)で表される。式(1)が示すように、選択された検出電極Rxの検出信号Siを統合した値が、検出信号Scとして出力される。すなわち、検出信号Scは、選択された検出電極Rxから出力される検出信号Siの和で表される。なお、fおよびgは、例えば、1以上の整数である。
Figure 2020102173
検出信号Scは、検出電極ブロックBKNB(k)のうち所定の符号に基づいて選択された検出電極Rxから出力される信号を演算して求められる。所定の符号は、例えば、下記の式(2)の正方行列Hhで定義される。正方行列Hhは、アダマール行列であり、「1」又は「−1」を要素とし、任意の異なった2つの行が直交行列となる正方行列である。例えば、検出電極ブロックBKNB(k)において、検出電極Rxの選択は、アダマール行列の正負の符号に基づいて行われる。このため、検出電極ブロックBKNB(k)から出力される信号(つまり、選択された検出電極Rxから出力される信号)の位相は、アダマール行列の正負の符号によって決定される。
Figure 2020102173
正方行列Hhの次数dは、2Naで示される。ここで、Naは1以上の整数であって、実施形態1において、式(2)で示す通り、2である。また、正方行列Hhの次数dは、検出電極ブロックBKNB(k)に含まれる検出電極Rxの数n以上である。実施形態1において、正方行列Hhの次数dと検出電極ブロックBKNBに含まれる検出電極Rxの数nは等しく、図9に示す例では4となる。なお、正方行列Hhの次数dとは、例えば、行列の縦方向または横方向のいずれか一方の方向の要素の数を示す。
図9に示すように、検出動作Tc1、検出動作Tc2、検出動作Tc3、及び、検出動作Tc4の4つの検出動作に分けて符号選択駆動の一例を説明する。連続する検出動作Tc1、検出動作Tc2、検出動作Tc3、検出動作Tc4は、正符号選択動作Tcp1、Tcp2、Tcp3、Tcp4及び負符号選択動作Tcm1、Tcm2、Tcm3、Tcm4を含む。なお、以下の説明において、検出動作Tc1、検出動作Tc2、検出動作Tc3、検出動作Tc4を区別して説明する必要がないときは、検出動作Tcという。同様に、正符号選択動作Tcp1、Tcp2、Tcp3、Tcp4を区別して説明する必要がないときは、単に正符号選択動作Tcpという。同様に、負符号選択動作Tcm1、Tcm2、Tcm3、Tcm4を区別して説明する必要がないときは、単に負符号選択動作Tcmという。
図9に示すように、正符号選択動作Tcpにおいて、検出制御回路11(図1参照)は、正方行列Hhの成分「1」に対応する選択信号Vsglpに応じて、第1選択対象の検出電極Rxを選択する。また、検出制御回路11は、負符号選択動作Tcmにおいて、正方行列Hhの成分「−1」に対応する選択信号Vsglmに応じて、検出電極Rxのうち、第1選択対象の検出電極Rxに含まれない第2選択対象の検出電極Rxを選択する。検出制御回路11は第1選択回路14(図1参照)に選択信号Vsglp又は選択信号Vsglmを供給する。第1選択回路14は、正符号選択動作Tcpにおいて、選択信号Vsglpに基づいてスイッチ素子SW1をオンし、負符号選択動作Tcmにおいて、選択信号Vsglmに基づいてスイッチ素子SW1をオンにする。
これにより、正符号選択動作Tcpにおいて、第1選択対象の検出電極Rxは検出回路40に対して接続状態となり、第2選択対象の検出電極Rxは検出回路40に対して非接続状態となる。接続状態とは、選択された検出電極Rxが、データ線SGL及び第1選択回路14(図1参照)を介して検出回路40に接続される状態のことである。非接続状態とは、選択された検出電極Rxが検出回路40に接続されない状態のことである。なお、図9では、第1選択対象と第2選択対象とを区別しやすくするために、第1選択対象の検出電極Rxに斜線を付して示している。
検出信号Shpは、検出電極Rxからデータ線SGL、第1選択回路14及び配線L3を介して検出回路40に出力される。ここで、検出信号Shpは、選択信号Vsglpに応じて選択された第1選択対象の検出電極Rxからの検出信号が統合された信号である。検出信号Shpは、正の信号値であり、複数の検出信号Shpが積算されて第1信号データVrが構成される。
負符号選択動作Tcmにおいて、検出制御回路11は、正方行列Hhの成分「−1」に対応する選択信号Vsglmに応じて、検出電極Rxのうち、第1選択対象の検出電極Rxに含まれない第2選択対象の検出電極Rxを選択する。具体的には、第1選択回路14は選択信号Vsglmに基づいてスイッチ素子SW1をオンにする。これにより、第2選択対象の検出電極Rxは接続状態となり、第1選択対象の検出電極Rxは非接続状態となる。つまり負符号選択動作Tcmは、正符号選択動作Tcpの検出電極Rxの接続パターンを反転させた動作となる。
検出信号Shmは、検出電極Rxからデータ線SGL、第1選択回路14及び配線L3を介して検出回路40に出力される。ここで、検出信号Shmは、選択信号Vsglmに応じて選択された第2選択対象の検出電極Rxからの検出信号が統合された信号である。検出信号Shmは、負の信号値であり、複数の検出信号Shmが積算されて第2信号データVfが構成される。
信号演算回路44は、検出信号Shp又は検出信号Shmを記憶回路48に出力して、検出信号Shを一時的に記憶させる。
信号演算回路44は、検出信号Shpおよび検出信号Shmから検出信号Scを出力する。正方行列Hhの次数dが4の場合、下記の式(3)に示すように、1つの検出電極ブロックBKNB(k)から、4つの検出信号Sc(Sc、Sc、Sc、Sc)が得られる。この場合、4つの検出信号Shp、Shp、Shp、Shp及び4つの検出信号Shm、Shm、Shm、Shmから、検出信号Sc(Sc、Sc、Sc、Sc)がそれぞれ求められる。ここで、正方行列Hhpは、正方行列Hhの成分「−1」を「0」に置き換えた行列を示し、正方行列Hhmは、正方行列Hhの成分「−1」を「1」に置き換え、成分「1」を「0」に置き換えた行列を示す。また、行列ShpX、ShmXは、選択された検出電極Rxから出力される複数の検出信号Shp及びShmからなる行列を示し、行列ScXは、複数の検出信号Shp及びShmに基づき演算される複数の検出信号Scからなる行列を示す。さらに、行列SiXは、複数の検出電極Rxからそれぞれ出力される複数の検出信号Siからなる行列を示す。
Figure 2020102173
ここで、一例として、4つの検出信号Shp、Shp、Shp、Shp及び4つの検出信号Shm、Shm、Shm、Shmから検出信号Sc(Sc、Sc、Sc、Sc)を求める方法について説明する。この説明では、仮に、検出信号Siが(Si、Si、Si、Si)=(1、7、3、2)である場合を例にとって説明する。検出信号Siは、検出電極Rx(l)から出力される信号である。検出信号Siは、検出電極Rx(l+1)から出力される信号である。検出信号Siは、検出電極Rx(l+2)から出力される信号である。検出信号Siは、検出電極Rx(l+3)から出力される信号である。センサ部1では、1つの検出電極ブロックBKNB(k)から検出信号Si、Si、Si、Siを統合した1つの検出信号Shが出力される。そこで、検出回路40は、以下のような演算により個別の検出信号Sidを算出する。
図9に示すように、検出動作Tc1の正符号選択動作Tcp1において、検出制御回路11(図1参照)は、正方行列Hhの1行目の成分「1」に対応する第1選択対象として、4つの検出電極Rx(l)、Rx(l+1)、Rx(l+2)、Rx(l+3)を選択する。これにより、検出電極Rx(l)、Rx(l+1)、Rx(l+2)、Rx(l+3)は接続状態になる。第2選択対象の検出電極Rxは、選択されない。このとき、検出制御回路11は検出電極Txに駆動信号Vsを供給し、検出電極ブロックBKNB(k)から検出信号Shpが出力される。検出信号Shpは、正符号選択動作Tcp1において、第1選択対象の検出電極Rxから出力される検出信号Siが統合された信号値である。
検出信号Shpは、Shp=1×1+1×7+1×3+1×2=13となる。
負符号選択動作Tcm1において、正方行列Hhの1行目の成分「−1」が存在しないため、成分「−1」に対応する第2選択対象として検出電極Rxは選択されない。つまり、4つの検出電極Rxは非接続状態となる。よって検出信号Shmは、Shm=0×1+0×7+0×3+0×2=0となる。検出信号Scは、検出信号Shpと検出信号Shmとの和から、Sc=Shp+Shm=13+0=13となる。
次に、図9に示すように、検出動作Tc2の正符号選択動作Tcp2において、検出制御回路11は、正方行列Hhの2行目の成分「1」に対応する第1選択対象として、検出電極Rx(l)、Rx(l+2)を選択する。これにより、検出電極Rx(l)、Rx(l+2)は接続状態になる。また、検出制御回路11は、第2選択対象として、検出電極Rx(l+1)、Rx(l+3)を選択する。検出電極Rx(l+1)、Rx(l+3)は非接続状態になる。このとき、検出電極ブロックBKNB(k)から検出信号Shpが出力される。検出信号Shpは、正符号選択動作Tcp2において、第1選択対象の検出電極Rxから出力される検出信号Siが統合された信号値である。
検出信号Shpは、正の信号値であり、複数の検出信号Shpが積算されて第1信号データVr2が構成される。検出信号Shpは、Shp=1×1+0×7+1×3+0×2=4となる。
検出動作Tc2の負符号選択動作Tcm2において、検出制御回路11は、正方行列Hhの2行目の成分「−1」に対応する第2選択対象として、検出電極Rx(l+1)、Rx(l+3)を選択する。これにより、検出電極Rx(l+1)、Rx(l+3)は接続状態になる。また、検出制御回路11は、第1選択対象として、検出電極Rx(l)、Rx(l+2)を選択する。検出電極Rx(l)、Rx(l+2)は非接続状態となる。このとき、検出電極ブロックBKNB(k)から検出信号Shmが出力される。検出信号Shmは、負符号選択動作Tcm2において、第2選択対象の検出電極Rxから出力される検出信号Siが統合された信号値である。
検出信号Shmは、負の信号値であり、複数の検出信号Shmが積算されて第2信号データVf2が構成される。検出信号Shmは、Shm=0×(−1)+1×(−7)+0×(−3)+1×(−2)=−9となる。検出信号Scは、Sc=Shp+Shm=4+(−9)=−5が得られる。
次に、検出動作Tc3の正符号選択動作Tcp3において、検出制御回路11は、正方行列Hhの3行目の成分「1」に対応する第1選択対象として、検出電極Rx(l)、Rx(l+1)を選択する。これにより、検出電極Rx(l)、Rx(l+1)は接続状態になる。また、検出制御回路11は、第2選択対象として、検出電極Rx(l+2)、Rx(l+3)を選択する。これにより、検出電極Rx(l+2)、Rx(l+3)は非接続状態になる。このとき、検出制御回路11は検出電極Txに駆動信号Vsを供給し、検出電極ブロックBKNB(k)から検出信号Shpが出力される。
検出信号Shpは、正の信号値であり、複数の検出信号Shpが積算されて第1信号データVr3が構成される。検出信号Shpは、Shp=1×1+1×7+0×3+0×2=8となる。
検出動作Tc3の負符号選択動作Tcm3において、検出制御回路11は、正方行列Hhの3行目の成分「−1」に対応する第2選択対象として、検出電極Rx(l+2)、Rx(l+3)を選択する。これにより、検出電極Rx(l+2)、Rx(l+3)は接続状態になる。また、検出制御回路11は、第1選択対象として、検出電極Rx(l)、Rx(l+1)を選択する。検出電極Rx(l)、Rx(l+1)は非接続状態となる。このとき、検出電極ブロックBKNB(k)から検出信号Shmが出力される。検出信号Shmは、負符号選択動作Tcm3において、第2選択対象の検出電極Rxから出力される検出信号Siが統合された信号値である。
検出信号Shmは、負の信号値であり、複数の検出信号Shmが積算されて第2信号データVf3が構成される。検出信号Shmは、Shm=0×(−1)+0×(−7)+1×(−3)+1×(−2)=−5となる。検出信号Scは、Sc=Shp+Shm=8+(−5)=3が得られる。
次に、検出動作Tc4の正符号選択動作Tcp4において、検出制御回路11は、正方行列Hhの4行目の成分「1」に対応する第1選択対象として、検出電極Rx(l)、Rx(l+3)を選択する。これにより、検出電極Rx(l)、Rx(l+3)は接続状態になる。また、検出制御回路11は、第2選択対象として、検出電極Rx(l+1)、Rx(l+2)を選択する。これにより、検出電極Rx(l+1)、Rx(l+2)は非接続状態になる。このとき、検出制御回路11は検出電極Txに駆動信号Vsを供給し、検出電極ブロックBKNB(k)から検出信号Shpが出力される。
検出信号Shpは、正の信号値であり、複数の検出信号Shpが積算されて第1信号データVr4が構成される。検出信号Shpは、Shp=1×1+0×7+0×3+1×2=3となる。
負符号選択動作Tcm4において、検出制御回路11は、正方行列Hhの4行目の成分「−1」に対応する第2選択対象として、検出電極Rx(l+1)、Rx(l+2)を選択する。これにより、検出電極Rx(l+1)、Rx(l+2)は接続状態になる。また、検出制御回路11は、第1選択対象として、検出電極Rx(l)、Rx(l+3)を選択する。検出電極Rx(l)、Rx(l+3)は非接続状態となる。このとき、検出電極ブロックBKNB(k)から検出信号Shmが出力される。検出信号Shmは、負符号選択動作Tcm4において、第2選択対象の検出電極Rxから出力される検出信号Siが統合された信号値である。
検出信号Shmは、負の信号値であり、複数の検出信号Shmが積算されて第2信号データVf4が構成される。検出信号Shmは、Shm=0×(−1)+1×(−7)+1×(−3)+0×(−2)=−10となる。検出信号Scは、Sc=Shp+Shm=3+(−10)=−7が得られる。
信号演算回路44は、4つの検出信号Sc(Sc、Sc、Sc、Sc)=(13、−5、3、−7)を順次、記憶回路48に出力する。
信号演算回路44は、4つの検出信号Sc(Sc、Sc、Sc、Sc)=(13、−5、3、−7)を下記の式(4)で復号する。信号演算回路44は、式(4)に基づいて、復号した検出信号(Sid、Sid、Sid、Sid)=(4、28、12、8)を算出する。なお、行列Sidは、複数の検出信号Scから復号された複数の検出信号Sidからなる行列を示す。
Figure 2020102173
復号した検出信号Sidは、検出電極Rx(l)に割り当てられる。復号した検出信号Sidは、検出電極Rx(l+1)に割り当てられる。復号した検出信号Sidは、検出電極Rx(l+2)に割り当てられる。復号した検出信号Sidは、検出電極Rx(l+3)に割り当てられる。指の凹凸が接触又は近接した場合、その位置に対応する検出電極Rxの復号した検出信号Sid、Sid、Sid、Sidの値が変化する。
以上の符号選択駆動によれば、検出信号Si(Si、Si、Si、Si)=(1、7、3、2)に対して、式(4)による信号演算回路44の復号処理により、復号した検出信号Sid(Sid、Sid、Sid、Sid)=(4、28、12、8)が得られる。検出信号Si(Si、Si、Si、Si)=(1、7、3、2)と、復号した検出信号Sid(Sid、Sid、Sid、Sid)=(4、28、12、8)とを比較してわかるように、復号した検出信号Sidは、検出信号Siを正方行列Hhの次数d倍の信号強度となっている。すなわち、第1実施形態において、駆動信号Vsの電圧を上げることなく、時分割選択駆動の4倍の信号強度が得られることとなる。このため、外部からノイズが侵入した場合であっても、信号強度を高めることによって検出装置100のノイズ耐性を向上させることができる。
また、第1実施形態によれば、検出制御回路11は、所定の符号に基づいて選択された第1選択対象の検出電極Rxと、第1選択対象に含まれない第2選択対象の検出電極Rxとについて、接続状態と非接続状態とを切り換える。検出回路40は、異なる検出電極Rxの接続パターンごとに検出電極Rxから出力された各検出信号の復号処理を行う。
図10A及び図10Bは、複数の検出電極ブロックについて、符号選択駆動による検出電極の接続パターンを示す図である。図11は、第1実施形態に係る検出装置の動作例を示すタイミング波形図である。
図10Aでは、検出動作Tc1の正符号選択動作Tcp1及び負符号選択動作Tcm1を行う場合を説明する。図10Bでは、検出動作Tc2の正符号選択動作Tcp2及び負符号選択動作Tcm2を行う場合を説明する。図10A及び図10Bに示すように、複数のデータ線SGLには、それぞれ配線L3及び基準電位供給配線Lvrが接続可能となっている。スイッチ素子SW1は、データ線SGLと配線L3との接続と非接続とを切り換える。スイッチ素子SW2は、データ線SGLと基準電位供給配線Lvrとの接続と非接続とを切り換える。
第2制御回路115は、走査線GCL(k)を選択する選択信号Vgclを供給する。第2選択回路15は、選択信号Vgclに基づいて、選択された走査線GCL(k)に接続されたスイッチ素子PSWをオンにする走査信号を供給する。言い換えると、第2選択回路15によって、走査線GCL(k)にスイッチ素子PSWを介して接続された検出電極Rxが第3選択対象として選択される。実施形態1において、スイッチ素子PSWをオンにする走査信号は、高レベル電圧の走査信号である。走査線GCL(k)に対応する検出電極ブロックBKNB(k)は、第1選択回路14の選択対象として選択可能となる。検出電極ブロックBKNB(k)の各検出電極Rxから、データ線SGL(l)、SGL(l+1)、SGL(l+2)、SGL(l+3)を介して検出信号が出力可能となっている。
一方、走査線GCL(k+1)、GCL(k+2)、GCL(k+3)には、第2選択回路15からスイッチ素子PSWをオフにする走査信号が供給される。言い換えると、第2選択回路15によって、走査線GCL(k+1)、GCL(k+2)、GCL(k+3)にスイッチ素子PSWを介して接続された検出電極Rxが第4選択対象として選択される。第4選択対象の検出電極Rxは、第3選択対象の検出電極Rx以外の検出電極Rxである。実施形態1において、スイッチ素子PSWをオフにする走査信号は、低レベル電圧の走査信号である。検出電極ブロックBKNB(k+1)、BKNB(k+2)、BKNB(k+3)の各検出電極Rxは、第1選択回路14の選択対象として選択されない。
第2選択回路15により、検出電極ブロックBKNB(k)が選択された状態で、上述した検出動作Tc1の正符号選択動作Tcp1、負符号選択動作Tcm1、検出動作Tc2の正符号選択動作Tcp2、負符号選択動作Tcm2を実行する。例えば、正符号選択動作Tcp1では、第1選択回路14は、第1選択対象の検出電極Rxに接続された複数のデータ線SGLを、スイッチ素子SW1を介して検出回路40に接続する。また、第1選択回路14は、第2選択対象の検出電極Rxに接続された複数のデータ線SGLを、スイッチ素子SW2を介して基準電位供給配線Lvrに接続する。これにより、第2選択対象の検出電極Rxには、基準電位Vrxが供給される。負符号選択動作Tcm1では、第1選択回路14は、第2選択対象の検出電極Rxに接続された複数のデータ線SGLを、検出回路40に接続する。また、第1選択回路14は、第1選択対象の検出電極Rxに接続された複数のデータ線SGLを、スイッチ素子SW2を介して基準電位供給配線Lvrに接続する。これにより、第1選択対象の検出電極Rxには、基準電位Vrxが供給される。
複数の正符号選択動作Tcp及び複数の負符号選択動作Tcmにより、検出電極ブロックBKNB(k)の検出電極Rxから検出信号Shpと検出信号Shmとが検出回路40を介して出力される。これにより、検出電極ブロックBKNB(k)の各検出電極Rxと重なる領域における、接触又は近接する指等のX方向の位置が検出される。
図11に示すように、第2選択回路15は、ゲート駆動期間Pg1、Pg2、Pg3、Pg4ごとに、選択信号Vgclによる選択対象の走査線GCL(k)、GCL(k+1)、GCL(k+2)、GCL(k+3)に順次高レベル電圧の走査信号を供給する。また、第2選択回路15は、ゲート駆動期間Pg1、Pg2、Pg3、Pg4のそれぞれで選択対象として選択されていない走査線GCLに、低レベル電圧の走査信号を供給する。ゲート駆動期間Pg1、Pg2、Pg3、Pg4では、それぞれ、第1選択回路14により上述した検出動作Tc1から検出動作Tc4が実行される。これにより、X方向及びY方向に並ぶ検出電極Rxから、検出信号Shp及び検出信号Shmを検出することができる。
ゲート駆動期間Pg1、Pg2、Pg3、Pg4に亘って、検出制御回路11は検出電極Txに駆動信号Vsを供給する。駆動信号Vsは、ゲート駆動期間Pg1、Pg2、Pg3、Pg4よりも短い周期でオン、オフを繰り返す。言い換えると、駆動信号Vsのパルス幅は、走査信号のパルス幅よりも小さい。
図12は、第1実施形態に係る第1選択回路の動作例を示すタイミング波形図である。図12では、検出動作Tc2における、駆動信号Vsと、リセット信号Vrstと、検出信号Shと、各スイッチ素子SW1の動作との関係を示す。
検出制御回路11から供給される制御信号TSHDに基づいて、検出動作Tc2の正符号選択動作Tcp2及び負符号選択動作Tcm2が開始する。正符号選択動作Tcp2及び負符号選択動作Tcm2は、複数回繰り返し実行される。すなわち、各スイッチ素子SW1には、選択信号Vsglp及び選択信号Vsglmに基づくスイッチ制御信号が、繰り返し供給される。
ここで、正符号選択動作Tcpが実行される期間、すなわち、第1選択回路14が、複数の検出電極Rxのうち第1選択対象の検出電極Rxを検出回路40に接続する期間を、第1期間Prx1とする。また、負符号選択動作Tcmが実行される期間、すなわち、第1選択回路14が、第1選択対象に含まれない第2選択対象の検出電極Rxを検出回路40に接続する期間を、第2期間Prx2とする。また、第1選択回路14は、第1期間Prx1において、複数の検出電極Rxのうち第2選択対象の検出電極Rxを検出回路40と非接続とし、第2期間Prx2において、複数の検出電極Rxのうち第1選択対象の検出電極Rxを検出回路40と非接続とする。
より具体的には、第1期間Prx1は、第1選択対象の検出電極Rxに接続されたスイッチ素子SW1(l)、SW1(l+2)に供給されるスイッチ制御信号が立ち上がるタイミングから立ち下がるタイミングまでの期間である。第2期間Prx2は、第2選択対象の検出電極Rxに接続されたスイッチ素子SW1(l+1)、SW1(l+3)に供給されるスイッチ制御信号が立ち上がるタイミングから立ち下がるタイミングまでの期間である。第1選択回路14は、第1期間Prx1と第2期間Prx2とを交互に複数回、例えば4回ずつ行う。
リセット信号Vrstは電圧検出器DETが有するリセットスイッチRSW(図5参照)を制御するための信号である。リセット信号Vrstが高レベル電圧の期間に、リセットスイッチRSWがオンとなり、コンデンサC2がリセットされる。これにより、電圧検出器DETの出力信号が、基準電位Vrxと同電位となり、検出回路40の検出動作がリセットされる。リセット信号Vrstがオフとなるタイミングで、各スイッチ素子SW1に供給される選択信号Vsglpと選択信号Vsglmとに基づくスイッチ制御信号が切り換えられる。つまり、リセット信号Vrstが第4電位(高レベル電圧)から第3電位(低レベル電圧)に遷移するタイミングで、第1選択回路14は、第1期間Prx1から第2期間Prx2に切り換え、又は、第2期間Prx2から第1期間Prx1に切り換える。
一例として、スイッチ素子SW1(l)において、リセット信号Vrstが第4電位(高レベル電圧)から第3電位(低レベル電圧)に遷移するタイミングで、選択信号Vsglpに基づくスイッチ制御信号から選択信号Vsglmに基づくスイッチ制御信号に遷移し、第1期間Prx1から第2期間Prx2に切り換えられる。次に、リセット信号Vrstが第4電位(高レベル電圧)から第3電位(低レベル電圧)に遷移するタイミングで、選択信号Vsglmに基づくスイッチ制御信号から選択信号Vsglpに基づくスイッチ制御信号に遷移し、第2期間Prx2から第1期間Prx1に切り換えられる。このように、第1選択回路14は、リセット信号Vrstが第4電位(高レベル電圧)から第3電位(低レベル電圧)に遷移するタイミングで、第1選択対象の検出電極Rxと検出回路40との接続状態(第1期間Prx1)と、第2選択対象の検出電極Rxと検出回路40との接続状態(第2期間Prx2)とを交互に切り換える。
リセット信号Vrstがオフとなるタイミングから所定の期間を経過した後で、駆動信号Vsのオンとオフとが切り換えられる。すなわち、駆動信号Vsが第1電位(低レベル電圧)から第2電位(高レベル電圧)に遷移する第1タイミングtonは、第1期間Prx1と重なる。また、駆動信号Vsが第2電位(高レベル電圧)から第1電位(低レベル電圧)に遷移する第2タイミングtoffは、第2期間Prx2と重なる。
このように、第1選択回路14は、駆動信号Vsの第1タイミングton及び第2タイミングtoffに応じて、選択信号Vsglpに応じたスイッチ制御信号及び選択信号Vsglmに応じたスイッチ制御信号を供給するタイミングを切り換える。これにより、正符号選択動作Tcp2では、第1選択対象の検出電極Rxから、正の信号値を有する検出信号Shpが出力される。また、負符号選択動作Tcm2では、第2選択対象の検出電極Rxから、負の信号値を有する検出信号Shmが出力される。
本実施形態では、複数の第1期間Prx1及び複数の第2期間Prx2で、それぞれ検出信号Shpと検出信号Shmとが検出される。複数の検出信号Shpと、複数の検出信号Shmとが統合された信号がA/D変換回路43に出力される。A/D変換回路43は、複数の検出信号Shpと、複数の検出信号Shmとが統合された検出信号Scを、1つのデジタルデータとして変換し、信号演算回路44に出力する。
具体的には、図12では、正符号選択動作Tcp2及び負符号選択動作Tcm2は、それぞれ4回ずつ行われる。この場合、A/D変換回路43は、4つの検出信号Shpと、4つの検出信号Shmとを加算して、1つのデジタル信号を検出信号Scとして出力する。
したがって、正符号選択動作Tcp2及び負符号選択動作Tcm2のそれぞれでデータ出力する場合に比べて、信号演算回路44が取り扱うデータ量が半減し、データ処理の負荷を抑制することができる。また、検出信号Shmが負の信号値を有するので、信号演算回路44で、信号の極性を反転させる処理を省略することができる。
なお、同一の検出動作Tcに含まれる正符号選択動作Tcp及び負符号選択動作Tcmは、それぞれ、3回以下でもよいし、5回以上でもよい。図12では、検出動作Tc2でのタイミング波形図を示したが、他の検出動作Tc1、検出動作Tc3、検出動作Tc4でも同様に、駆動信号Vsの第1タイミングton及び第2タイミングtoffに応じて、正符号選択動作Tcp及び負符号選択動作Tcmが切り換えられる。
図13は、複数の接続パターンについて、第1選択回路の動作例を説明するための説明図である。
図13では、各データ線SGL(l)、SGL(l+1)、SGL(l+2)、SGL(l+3)に接続された検出電極Rxが接続状態の場合、すなわち、検出電極Rxが検出回路40(電圧検出器DET)に接続されている場合に、ハッチングを付けて示す。また、検出電極Rxが非接続状態の場合、すなわち、検出電極Rxが基準電位供給配線Lvrに接続されている場合には、ハッチングを付けずに示している。検出動作Tc1から検出動作Tc4でのそれぞれの接続パターンは、図9と同様であり、詳細な説明は省略する。
検出動作Tc1では、駆動信号Vsの第1タイミングtonは、第1期間Prx1(正符号選択動作Tcp1)と重なる。また、駆動信号Vsの第2タイミングtoffは、第2期間Prx2(負符号選択動作Tcm1)と重なる。これにより、正符号選択動作Tcp1では、第1選択対象の検出電極Rxから、正の信号値を有する検出信号Shpが出力される。負符号選択動作Tcm1では、全ての検出電極Rxが非接続状態であり、0の検出信号Shmが出力される。複数の検出信号Shpと複数の検出信号Shmとが統合された検出信号Scが1つのデジタル信号として出力される。
検出動作Tc2から検出動作Tc4では、駆動信号Vsの第1タイミングtonは、第1期間Prx1(正符号選択動作Tcp2、Tcp3、Tcp4)と重なる。また、駆動信号Vsの第2タイミングtoffは、第2期間Prx2(負符号選択動作Tcm2、Tcm3、Tcm4)と重なる。これにより、正符号選択動作Tcp2、Tcp3、Tcp4では、それぞれ、第1選択対象の検出電極Rxから、正の信号値を有する検出信号Shp、Shp、Shpが出力される。負符号選択動作Tcm2、Tcm3、Tcm4ではそれぞれ、負の信号値を有する検出信号Shm、Shm、Shmが出力される。このように、第1選択回路14は、複数の検出動作Tc(検出動作Tc1から検出動作Tc4)のそれぞれの接続パターンについて第1期間Prx1の接続と第2期間Prx2の接続と交互に複数回行う。
これにより、検出動作Tc2では、複数の検出信号Shpと複数の検出信号Shmとが統合された検出信号Scが1つのデジタル信号として出力される。検出動作Tc3では、複数の検出信号Shpと複数の検出信号Shmとが統合された検出信号Scが1つのデジタル信号として出力される。検出動作Tc4では、複数の検出信号Shpと複数の検出信号Shmとが統合された検出信号Scが1つのデジタル信号として出力される。
信号演算回路44は、4つの検出信号Sc(Sc、Sc、Sc、Sc)を復号して、復号した検出信号Sid(Sid、Sid、Sid、Sid)が得られる。
なお、第1実施形態では、検出電極ブロックBKNB(l)に含まれる検出電極Rxの個数nが4つである場合について説明したが、これに限定されず、検出電極Rxの個数nは2つ、3つ又は5つ以上であってもよい。この場合、正方行列Hhの次数dも検出電極Rxの個数nに応じて変更される。
また、上記の第1実施形態では、検出装置100が指Finの形状や指紋を検出することを説明した。しかしながら、検出装置100の検出対象は指Finに限定されるものではない。検出装置100は、指Finではなく、手のひらを検出対象としてもよい。検出装置100の検出対象は、検出電極Rxとの間の距離で容量が変化する微細な凹凸を有する外部物体であれば良い。また、検出装置100、指Fin及び手のひらの両方を検出対象としてもよい。検出装置は、手のひらの凹凸による容量変化を検出することで、手のひらの形状や掌紋を検出することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、Y方向の指紋検出について、時分割選択駆動(以下、TDM(Time Division Multiplexing)駆動を適用した場合の動作例を説明した。より具体的には、第2選択回路15が、Y方向に配列された検出電極Rxを、スイッチPSWで接続された走査線GCLを介して、時分割で1つずつ選択する駆動について説明した。第2実施形態では、X方向及びY方向の指紋検出について、符号選択駆動を適用した場合の動作例を説明する。
図14は、第2実施形態に係る検出装置の動作例を示すタイミング波形図である。図14Aは、第2実施形態に係る検出装置の第1検出期間及び第2検出期間における動作例を示すタイミング波形図である。図14Bは、第2実施形態に係る検出装置の第3検出期間及び第4検出期間における動作例を示すタイミング波形図である。図15は、第2実施形態に係る、第1A期間の検出動作における選択対象として選択される検出電極の接続パターンの例を説明するための説明図である。図16は、第1B期間の検出動作における選択対象として選択される検出電極の接続パターンの例を説明するための説明図である。図17は、第1C期間の検出動作における選択対象の検出電極の接続パターンの例を説明するための説明図である。図18は、第1D期間の検出動作における選択対象の検出電極の接続パターンの例を説明するための説明図である。図19は、第2A期間の検出動作における選択対象の検出電極の接続パターンの例を説明するための説明図である。図20は、第3A期間の検出動作における選択対象の検出電極の接続パターンの例を説明するための説明図である。図21は、第4A期間の検出動作における選択対象の検出電極の接続パターンの例を説明するための説明図である。
第2実施形態において、第2制御回路115および第2選択回路15によって、所定の符号に基づいてY方向の符号選択駆動がなされる。Y方向の符号選択駆動において用いられる所定の符号とは、アダマール行列であって、次数rの正方行列Hvである。正方行列Hvの次数rは、2Nbで示される。ここで、Nbは1以上の整数であって、実施形態2において、式(5)で示す通り、2である。第2選択回路15によって選択される検出電極ブロックRxBに含まれるY方向に配列される検出電極Rxの数u以上である。
Figure 2020102173
図14に示すとおり、第2実施形態において、第1選択回路14によって、正方行列Hhに基づいてX方向の符号選択駆動を行い、第2選択回路15によって、正方行列Hvに基づいてY方向の符号選択駆動を行う。この場合において、図12で示す第1期間Prx1において、第1選択回路14は、正方行列Hhの各列の成分「1」に基づく正符号選択動作を行い、かつ、第2選択回路15は、正方行列Hvの各行の成分「1」に基づく正符号選択動作を行う検出動作Teppを行う。また、図12で示す第1期間Prx1において、第1選択回路14は、正方行列Hhの各列の成分「−1」に基づく負符号選択動作を行い、かつ、第2選択回路15は、正方行列Hvの各行の成分「−1」に基づく負符号選択動作を行う検出動作Temmを行う。そして、図12で示す第2期間Prx2において、第1選択回路14は、正方行列Hhの各列の成分「1」に基づく正符号選択動作を行い、かつ、第2選択回路15は、正方行列Hvの各行の成分「−1」に基づく負符号選択動作を行う検出動作Tempを行う。また、図12で示す第2期間Prx2において、第1選択回路14は、正方行列Hhの各列の成分「−1」に基づく負符号選択動作を行い、かつ、第2選択回路15は、正方行列Hvの各行の成分「1」に基づく正符号選択動作を行う検出動作Tepmを行う。このようにすることで、検出動作Tepp及び検出動作Temmから正の信号値を有する検出信号Shpp及び検出信号Shmmを取得することができ、検出動作Tepm及び検出動作Tempから負の信号値を有する検出信号Shpm及び検出信号Shmpを取得することができる。したがって、式(6)から、検出信号Shpp、検出信号Shmm、検出信号Shpm、及び、検出信号Shmpから検出信号Scを取得することができる。なお、正方行列Hvpは、正方行列Hvの成分「−1」を「0」に置き換えた行列を示し、正方行列Hvmは、正方行列Hvの成分「−1」を「1」に置き換え、成分「1」を「0」に置き換えた行列を示す。
Figure 2020102173
検出回路40は、検出信号Scを式(7)に基づいて復号することで復号された検出信号Sidrを得ることができる。より具体的には、第2実施形態において、16個の復号された検出信号Sidr(Si11dr、Si12dr、Si13dr、Si14dr、Si21dr、Si22dr、Si23dr、Si24dr、Si31dr、Si32dr、Si33dr、Si34dr、Si41dr、Si42dr、Si43dr、Si44dr)が取得される。ここで、これらの復号された検出信号Sidrは、k行からk+3行およびl列からl+3列までに含まれる検出電極Rxに対応付けられる。例えば、検出信号Si11drは、k行l列の検出電極Rxと対応付けられ、検出信号Si44drは、k+3行l+3列の検出電極Rxと対応付けられる。これらの復号された検出信号Sidrは、各検出電極Rxからの検出信号Siに正方行列Hvの次数rおよび正方行列Hhの次数dをかけた値に対応する。したがって、第2実施形態において、16倍の信号値を取得することができる。なお、行列dr(Si)Xは、複数の検出信号Scから復号された複数の検出信号Sidrからなる行列を示す。
Figure 2020102173
図15(A)は、第1A期間における検出動作Tepp11を示し、図15(B)は、第1A期間における検出動作Tepm11を示す。図15(C)は、第1A期間における検出動作Temm11を示し、図15(D)は、第1A期間における検出動作Temp11を示す。図15(A)及び図15(B)において、Y方向の符号選択駆動は、式(5)に示す正方行列Hvの1行目の成分「1」に対応して、検出電極ブロックBKNB(k)、BKNB(k+1)、BKNB(k+2)、BKNB(k+3)に属する検出電極Rxが、正方行列Hvの第3選択対象の検出電極Rxとして選択される。一方で、図15(C)及び図15(D)において、Y方向の符号選択駆動は、式(5)に示す正方行列Hvの1行目に成分「−1」が含まれないため、検出電極ブロックBKNB(k)、BKNB(k+1)、BKNB(k+2)、BKNB(k+3)のいずれも選択されない。言い換えると、Y方向の符号選択駆動において第4選択対象として検出電極Rxが選択されない。また、検出動作Teppおよび検出動作TepmにおけるY方向における接続パターン(第3選択対象)は、検出動作Temmおよび検出動作TempにY方向における接続パターン(第4選択対象)の反転パターンとなる。
なお、検出電極ブロックBKNB(k)は、走査線GCL(k)に接続された検出電極Rxである。検出電極ブロックBKNB(k+1)は、走査線GCL(k+1)に接続された検出電極Rxである。検出電極ブロックBKNB(k+2)は、走査線GCL(k+2)に接続された検出電極Rxである。検出電極ブロックBKNB(k+3)は、走査線GCL(k+3)に接続された検出電極Rxである。第2選択回路15は、検出動作Tepp及び検出動作Tepmにおいて、正方行列Hvの「1」に対応する走査線GCLにゲート選択信号Vgclpに基づく走査信号を供給する。これにより、複数の走査線GCLのうち、正方行列Hvの第3選択対象の走査線GCLが選択される。この結果、第3選択対象の走査線GCLに接続された検出電極Rxが選択される。
また、X方向の符号選択駆動は、第1選択回路14によって、正符号選択動作と負符号選択動作とが交互に複数回実行される。検出動作Tepp11及び検出動作Temp11において、正方行列Hhの1列目の成分「1」に対応して、検出電極ブロックRxB(l)、RxB(l+1)、RxB(l+2)、RxB(l+3)に属する検出電極Rxが、正方行列Hhの第1選択対象の検出電極Rxとして選択され、第2選択回路15を介して検出回路40に接続される。検出動作Temp11及び検出動作Temm11において、正方行列Hhの1列目の成分「−1」が存在しないため、成分「−1」に対応する正方行列Hhの第2選択対象として検出電極Rxは選択されない。
したがって、検出動作Tepp11において、検出信号Shpp11が出力され、検出動作Tepm11において、検出信号Shpm11が出力され、検出動作Temm11において、検出信号Shmm11が出力され、検出動作Temp11において、検出信号Shmp11が出力される。ここで、検出動作Tepp11及び検出動作Temm11は、図12に示す第1期間Prx1に対応するため、検出信号Shpp11及び検出信号Shmm11は、正の信号値を示す。また、検出動作Tepm11及び検出動作Temp11は、図12に示す第2期間Prx2に対応するため、検出信号Shpm11及び検出信号Shmp11は、負の信号値を示す。したがって、これらを加算することで、検出信号Sc11が算出される。なお、検出信号Shpm11、検出信号Shmp11、及び、検出信号Shmm11は、X方向またはY方向の負符号選択動作において、第2選択対象又は第4選択対象として検出電極Rxが選択されないため、0となる。
図16(A)は、第1B期間における検出動作Tepp12を示し、図16(B)は、第1B期間における検出動作Tepm12を示す。図16(C)は、第1B期間における検出動作Temm12を示し、図16(D)は、第1B期間における検出動作Temp12を示す。第1B期間におけるY方向の符号選択動作は、第1A期間におけるY方向の符号選択動作と同様の選択となっている。検出動作Tepp12及び検出動作Tepm12において、正方行列Hvの1行目の成分「1」に対応する検出電極ブロックBKNBに含まれる検出電極Rxが第3選択対象として選択され、検出動作Temp12及び検出動作Temm12において、正方行列Hvの1行目の成分「−1」に対応する検出電極ブロックBKNBに含まれる検出電極Rxが第4選択対象として選択される。
第1B期間におけるX方向の符号選択駆動は、図16(A)及び図16(D)に示すとおり、正方行列Hhの2列目の成分「1」に対応して、検出電極ブロックRxB(l)、RxB(l+2)の検出電極Rxが正方行列Hhの第1選択対象として選択される。また、図16(B)及び図16(C)に示すとおり、正方行列Hhの2列目の成分「−1」に対応して、検出電極ブロックRxB(l+1)、RxB(l+3)の検出電極Rxが正方行列Hhの第2選択対象として選択される。X方向の符号選択駆動において、正方行列Hhの正府号選択動作と、負符号選択動作とが繰り返し複数回実行される。
したがって、検出動作Tepp12において、検出信号Shpp12が出力され、検出動作Tepm12において、検出信号Shpm12が出力され、検出動作Temm12において、検出信号Shmm12が出力され、検出動作Temp12において、検出信号Shmp12が出力される。ここで、検出動作Tepp12及び検出動作Temm12は、図12に示す第1期間Prx1に対応するため、検出信号Shpp12及び検出信号Shmm12は、正の信号値を示す。また、検出動作Tepm12及び検出動作Temp12は、図12に示す第2期間Prx2に対応するため、検出信号Shpm12及び検出信号Shmp12は、負の信号値を示す。したがって、これらを加算することで、検出信号Sc12が算出される。なお、検出信号Shmp12、及び、検出信号Shmm12は、Y方向の負符号選択動作において、第4選択対象として検出電極Rxが選択されないため、0となる。
図17(A)は、第1C期間における検出動作Tepp13を示し、図17(B)は、第1C期間における検出動作Tepm13を示す。図17(C)は、第1C期間における検出動作Temm13を示し、図17(D)は、第1C期間における検出動作Temp13を示す。第1C期間におけるY方向の符号選択動作は、第1A期間におけるY方向の符号選択動作と同様の選択となっている。検出動作Tepp13及び検出動作Tepm13において、正方行列Hvの1行目の成分「1」に対応する検出電極ブロックBKNBに含まれる検出電極Rxが第3選択対象として選択され、検出動作Temp13及び検出動作Temm13において、正方行列Hvの1行目の成分「−1」に対応する検出電極ブロックBKNBに含まれる検出電極Rxが第4選択対象として選択される。
第1C期間におけるX方向の符号選択駆動は、図17(A)及び図17(D)に示すとおり、正方行列Hhの3列目の成分「1」に対応して、検出電極ブロックRxB(l)、RxB(l+1)の検出電極Rxが正方行列Hhの第1選択対象として選択される。また、図17(B)及び図17(C)において、正方行列Hhの3列目の成分「−1」に対応して、検出電極ブロックRxB(l+2)、RxB(l+3)の検出電極Rxが正方行列Hhの第2選択対象として選択される。
したがって、検出動作Tepp13において、検出信号Shpp13が出力され、検出動作Tepm13において、検出信号Shpm13が出力され、検出動作Temm13において、検出信号Shmm13が出力され、検出動作Temp13において、検出信号Shmp13が出力される。ここで、検出動作Tepp13及び検出動作Temm13は、図12に示す第1期間Prx1に対応するため、検出信号Shpp13及び検出信号Shmm13は、正の信号値を示す。また、検出動作Tepm13及び検出動作Temp13は、図12に示す第2期間Prx2に対応するため、検出信号Shpm13及び検出信号Shmp13は、負の信号値を示す。したがって、これらを加算することで、検出信号Sc13が算出される。なお、検出信号Shmp13、及び、検出信号Shmm13は、Y方向の負符号選択動作において、第4選択対象として検出電極Rxが選択されないため、0となる。
図18(A)は、第1D期間における検出動作Tepp14を示し、図18(B)は、第1D期間における検出動作Tepm14を示す。図18(C)は、第1D期間における検出動作Temm14を示し、図18(D)は、第1D期間における検出動作Temp14を示す。第1D期間におけるY方向の符号選択動作は、第1A期間におけるY方向の符号選択動作と同様の選択となっている。検出動作Tepp14及び検出動作Tepm14において、正方行列Hvの1行目の成分「1」に対応する検出電極ブロックBKNBに含まれる検出電極Rxが第3選択対象として選択され、検出動作Temp14及び検出動作Temm14において、正方行列Hvの1行目の成分「−1」に対応する検出電極ブロックBKNBに含まれる検出電極Rxが第4選択対象として選択される。
第1D期間におけるX方向の符号選択駆動は、図18(A)及び図18(D)に示すとおり、正方行列Hhの4列目の成分「1」に対応して、検出電極ブロックRxB(l)、RxB(l+3)の検出電極Rxが正方行列Hhの第1選択対象として選択される。また、図18(B)及び図18(C)において、正方行列Hhの4列目の成分「−1」に対応して、検出電極ブロックRxB(l+1)、RxB(l+2)の検出電極Rxが正方行列Hhの第2選択対象として選択される。
したがって、検出動作Tepp14において、検出信号Shpp14が出力され、検出動作Tepm14において、検出信号Shpm14が出力され、検出動作Temm14において、検出信号Shmm14が出力され、検出動作Temp14において、検出信号Shmp14が出力される。ここで、検出動作Tepp14及び検出動作Temm14は、図12に示す第1期間Prx1に対応するため、検出信号Shpp14及び検出信号Shmm14は、正の信号値を示す。また、検出動作Tepm14及び検出動作Temp14は、図12に示す第2期間Prx2に対応するため、検出信号Shpm14及び検出信号Shmp14は、負の信号値を示す。したがって、これらを加算することで、検出信号Sc14が算出される。なお、検出信号Shmp14、及び、検出信号Shmm14は、Y方向の負符号選択動作において、第4選択対象として検出電極Rxが選択されないため、0となる。
図19(A)は、第2A期間における検出動作Tepp21を示し、図19(B)は、第2A期間における検出動作Tepm21を示す。図19(C)は、第2A期間における検出動作Temm21を示し、図19(D)は、第2A期間における検出動作Temp21を示す。第2A期間におけるY方向の符号選択動作は、図19(A)及び図19(B)に示すとおり、正方行列Hvの2行目の成分「1」に対応する検出電極ブロックBKNB(k)およびBKNB(k+2)に含まれる検出電極Rxが第3選択対象として選択され、図19(C)及び図19(D)に示すとおり、正方行列Hvの2行目の成分「−1」に対応する検出電極ブロックBKNB(k+1)およびBKNB(k+3)に含まれる検出電極Rxが第4選択対象として選択される。言い換えると、検出動作Tepp21及び検出動作Tepm21において、第3選択対象として選択された検出電極Rxが示す接続パターンは、検出動作Temp21及び検出動作Temm21において、第4選択対象として選択された検出電極Rxが示す接続パターンの反転パターンである。
一方で、第2A期間におけるX方向の符号選択動作は、図15(A)から図15(D)と同様に、検出動作Tepp21及び検出動作Temp21において、正方行列Hhの1列目の成分「1」に対応する検出電極ブロックRxBに含まれる検出電極Rxが第1選択対象として選択され、検出動作Tepm21及び検出動作Temm21において、正方行列Hhの1列目の成分「−1」に対応する検出電極ブロックRxBに含まれる検出電極Rxが第2選択対象として選択される。
したがって、検出動作Tepp21において、検出信号Shpp21が出力され、検出動作Tepm21において、検出信号Shpm21が出力され、検出動作Temm21において、検出信号Shmm21が出力され、検出動作Temp21において、検出信号Shmp21が出力される。ここで、検出動作Tepp21及び検出動作Temm21は、図12に示す第1期間Prx1に対応するため、検出信号Shpp21及び検出信号Shmm21は、正の信号値を示す。また、検出動作Tepm21及び検出動作Temp21は、図12に示す第2期間Prx2に対応するため、検出信号Shpm21及び検出信号Shmp21は、負の信号値を示す。したがって、これらを加算することで、検出信号Sc21が算出される。なお、検出信号Shpm21、及び、検出信号Shmm21は、X方向の負符号選択動作において、第2選択対象として検出電極Rxが選択されないため、0となる。
続いて、図14Aに示すとおり、第2B期間、第2C期間、第2D期間の検出動作が実施される。第2B期間、第2C期間、第2D期間におけるY方向の符号選択駆動は、第2A期間のY方向の符号選択駆動と同様で、検出動作Teppおよび検出動作Tepmにおいて、正方行列Hvの2行目の成分「1」に対応する検出電極ブロックBKNBに含まれる検出電極Rxが第3選択対象として選択され、検出動作Temp及び検出動作Temmにおいて、正方行列Hvの2行目の成分「−1」に対応する検出電極ブロックBKNBに含まれる検出電極Rxが第4選択対象として選択される。
一方で、第2B期間、第2C期間、第2D期間におけるX方向の符号選択動作は、それぞれ、第1B期間、第1C期間、第1D期間におけるX方向の符号選択動作と同様である。検出動作Teppおよび検出動作Tempにおいて、正方行列Hhの各列の成分「1」に対応する検出電極ブロックRxBに含まれる検出電極Rxが第1選択対象として選択され、検出動作Tepm及び検出動作Temmにおいて、正方行列Hhの各列の成分「−1」に対応する検出電極ブロックRxBに含まれる検出電極Rxが第2選択対象として選択される。
ここで、第2B期間、第2C期間、第2D期間の検出動作Tepp及び検出動作Temmは、図12に示す第1期間Prx1に対応するため、検出信号Shpp(Shpp22、Shpp23、Shpp24)及び検出信号Shmm(Shmm22、Shmm23、Shmm24)は、正の信号値を示す。また、第2B期間、第2C期間、第2D期間の検出動作Tepm及び検出動作Tempは、図12に示す第2期間Prx2に対応するため、検出信号Shpm(Shpm22、Shpm23、Shpm24)及び検出信号Shmp(Shmp22、Shmp23、Shmp24)は、負の信号値を示す。したがって、これらを加算することで、検出信号Sc(Sc22、Sc23、Sc24)が算出される。
図20(A)は、第3A期間における検出動作Tepp31を示し、図20(B)は、第3A期間における検出動作Tepm31を示す。図20(C)は、第3A期間における検出動作Temm31を示し、図20(D)は、第3A期間における検出動作Temp31を示す。第3A期間におけるY方向の符号選択動作は、図20(A)及び図20(B)に示すとおり、正方行列Hvの3行目の成分「1」に対応する検出電極ブロックBKNB(k)およびBKNB(k+1)に含まれる検出電極Rxが第3選択対象として選択され、図20(C)及び図20(D)に示すとおり、正方行列Hvの3行目の成分「−1」に対応する検出電極ブロックBKNB(k+2)およびBKNB(k+3)に含まれる検出電極Rxが第4選択対象として選択される。言い換えると、検出動作Tepp31及び検出動作Tepm31において、第3選択対象として選択された検出電極Rxが示す接続パターンは、検出動作Temp31及び検出動作Temm31において、第4選択対象として選択された検出電極Rxが示す接続パターンの反転パターンである。
一方で、第3A期間におけるX方向の符号選択動作は、図15(A)から図15(D)と同様に、検出動作Tepp31及び検出動作Temp31において、正方行列Hhの1列目の成分「1」に対応する検出電極ブロックRxBに含まれる検出電極Rxが第1選択対象として選択され、検出動作Tepm31及び検出動作Temm31において、正方行列Hhの1列目の成分「−1」に対応する検出電極ブロックRxBに含まれる検出電極Rxが第2選択対象として選択される。
したがって、検出動作Tepp31において、検出信号Shpp31が出力され、検出動作Tepm31において、検出信号Shpm31が出力され、検出動作Temm31において、検出信号Shmm31が出力され、検出動作Temp31において、検出信号Shmp31が出力される。ここで、検出動作Tepp31及び検出動作Temm31は、図12に示す第1期間Prx1に対応するため、検出信号Shpp31及び検出信号Shmm31は、正の信号値を示す。また、検出動作Tepm31及び検出動作Temp31は、図12に示す第2期間Prx2に対応するため、検出信号Shpm31及び検出信号Shmp31は、負の信号値を示す。したがって、これらを加算することで、検出信号Sc31が算出される。なお、検出信号Shpm31、及び、検出信号Shmm31は、X方向の負符号選択動作において、第2選択対象として検出電極Rxが選択されないため、0となる。
続いて、図14Bに示すとおり、第3B期間、第3C期間、第3D期間の検出動作が実施される。第3B期間、第3C期間、第3D期間におけるY方向の符号選択駆動は、第3A期間のY方向の符号選択駆動と同様で、検出動作Teppおよび検出動作Tepmにおいて、正方行列Hvの3行目の成分「1」に対応する検出電極ブロックBKNBに含まれる検出電極Rxが第3選択対象として選択され、検出動作Temp及び検出動作Temmにおいて、正方行列Hvの3行目の成分「−1」に対応する検出電極ブロックBKNBに含まれる検出電極Rxが第4選択対象として選択される。
一方で、第3B期間、第3C期間、第3D期間におけるX方向の符号選択駆動は、それぞれ、第1B期間、第1C期間、第1D期間におけるX方向の符号選択駆動と同様である。検出動作Teppおよび検出動作Tempにおいて、正方行列Hhの各列の成分「1」に対応する検出電極ブロックRxBに含まれる検出電極Rxが第1選択対象として選択され、検出動作Tepm及び検出動作Temmにおいて、正方行列Hhの各列の成分「−1」に対応する検出電極ブロックRxBに含まれる検出電極Rxが第2選択対象として選択される。
ここで、第3B期間、第3C期間、第3D期間の検出動作Tepp及び検出動作Temmは、図12に示す第1期間Prx1に対応するため、検出信号Shpp(Shpp32、Shpp33、Shpp34)及び検出信号Shmm(Shmm32、Shmm33、Shmm34)は、正の信号値を示す。また、第3B期間、第3C期間、第3D期間の検出動作Tepm及び検出動作Tempは、図12に示す第2期間Prx2に対応するため、検出信号Shpm(Shpm32、Shpm33、Shpm34)及び検出信号Shmp(Shmp32、Shmp33、Shmp34)は、負の信号値を示す。したがって、これらを加算することで、検出信号Sc(Sc32、Sc33、Sc34)が算出される。
図21(A)は、第4A期間における検出動作Tepp41を示し、図21(B)は、第4A期間における検出動作Tepm41を示す。図21(C)は、第4A期間における検出動作Temm41を示し、図21(D)は、第4A期間における検出動作Temp41を示す。第4A期間におけるY方向の符号選択動作は、図21(A)及び図21(B)に示すとおり、正方行列Hvの4行目の成分「1」に対応する検出電極ブロックBKNB(k)およびBKNB(k+3)に含まれる検出電極Rxが第3選択対象として選択され、図21(C)及び図21(D)に示すとおり、正方行列Hvの4行目の成分「−1」に対応する検出電極ブロックBKNB(k+1)およびBKNB(k+2)に含まれる検出電極Rxが第4選択対象として選択される。言い換えると、検出動作Tepp41及び検出動作Tepm41において、第3選択対象として選択された検出電極Rxが示す接続パターンは、検出動作Temp41及び検出動作Temm41において、第4選択対象として選択された検出電極Rxが示す接続パターンの反転パターンである。
一方で、第4A期間におけるX方向の符号選択動作は、図15(A)から図15(D)と同様に、検出動作Tepp41及び検出動作Temp41において、正方行列Hhの1列目の成分「1」に対応する検出電極ブロックRxBに含まれる検出電極Rxが第1選択対象として選択され、検出動作Tepm41及び検出動作Temm41において、正方行列Hhの1列目の成分「−1」に対応する検出電極ブロックRxBに含まれる検出電極Rxが第2選択対象として選択される。
したがって、検出動作Tepp41において、検出信号Shpp41が出力され、検出動作Tepm41において、検出信号Shpm41が出力され、検出動作Temm41において、検出信号Shmm41が出力され、検出動作Temp41において、検出信号Shmp41が出力される。ここで、検出動作Tepp41及び検出動作Temm41は、図12に示す第1期間Prx1に対応するため、検出信号Shpp41及び検出信号Shmm41は、正の信号値を示す。また、検出動作Tepm41及び検出動作Temp41は、図12に示す第2期間Prx2に対応するため、検出信号Shpm41及び検出信号Shmp41は、負の信号値を示す。したがって、これらを加算することで、検出信号Sc41が算出される。なお、検出信号Shpm41、及び、検出信号Shmm41は、X方向の負符号選択動作において、第2選択対象として検出電極Rxが選択されないため、0となる。
続いて、図14Bに示すとおり、第4B期間、第4C期間、第4D期間の検出動作が実施される。第4B期間、第4C期間、第4D期間におけるY方向の符号選択駆動は、第4A期間のY方向の符号選択駆動と同様で、検出動作Teppおよび検出動作Tepmにおいて、正方行列Hvの4行目の成分「1」に対応する検出電極ブロックBKNBに含まれる検出電極Rxが第3選択対象として選択され、検出動作Temp及び検出動作Temmにおいて、正方行列Hvの4行目の成分「−1」に対応する検出電極ブロックBKNBに含まれる検出電極Rxが第4選択対象として選択される。
一方で、第4B期間、第4C期間、第4D期間におけるX方向の符号選択駆動は、それぞれ、第1B期間、第1C期間、第1D期間におけるX方向の符号選択駆動と同様である。検出動作Teppおよび検出動作Tempにおいて、正方行列Hhの各列の成分「1」に対応する検出電極ブロックRxBに含まれる検出電極Rxが第1選択対象として選択され、検出動作Tepm及び検出動作Temmにおいて、正方行列Hhの各列の成分「−1」に対応する検出電極ブロックRxBに含まれる検出電極Rxが第2選択対象として選択される。
ここで、第4B期間、第4C期間、第4D期間の検出動作Tepp及び検出動作Temmは、図12に示す第1期間Prx1に対応するため、検出信号Shpp(Shpp42、Shpp43、Shpp44)及び検出信号Shmm(Shmm42、Shmm43、Shmm44)は、正の信号値を示す。また、第4B期間、第4C期間、第4D期間の検出動作Tepm及び検出動作Tempは、図12に示す第2期間Prx2に対応するため、検出信号Shpm(Shpm42、Shpm43、Shpm44)及び検出信号Shmp(Shmp42、Shmp43、Shmp44)は、負の信号値を示す。したがって、これらを加算することで、検出信号Sc(Sc42、Sc43、Sc44)が算出される。
以上説明したように、第1検出動作から第16検出動作により、信号演算回路44(図1参照)は、16個の検出信号Scのデータを算出する。検出信号Scのデータは記憶回路48に保存される。信号演算回路44(図1参照)は、記憶回路48から検出信号Scのデータを受け取って、式(7)に基づいて復号処理を行う。
ここで、Sidrは、復号された検出信号であり、dr(Si)Xは、図15から図21に示す各検出電極Rxに対応する行列である。Hvは式(5)に示す正方行列であり、Y方向の変換行列である。Hhは式(2)に示す正方行列であり、X方向の変換行列である。信号演算回路44(図1参照)は、復号処理を実行することで検出電極ブロックBKNB(k)又は検出電極ブロックRxB(l)に含まれる各検出電極の検出信号を取得することができる。座標抽出回路45は、復号された検出信号Sidrに基づいて、接触又は近接する指の凹凸等の二次元座標を算出することができる。第2実施形態においても、各検出電極Rxの検出信号Siを統合した検出信号Scに基づいて復号処理を行うことで、各ノードの信号値の電圧を上げることなく、時分割選択駆動の16倍の信号強度が得られることとなる。
なお、検出装置の具体的な構成は、図1から図4、図8を参照した形態に限られるものでない。
(第3実施形態)
図22は、第3実施形態に係る検出装置の概略構成図である。第3実施形態において、図22に示すセンサ部201には、図3に示す構成のうち検出電極Tx及び指Finを除かれ、検出電極Sxが検出電極Rxと同様にマトリクス状に配置されており、スイッチ素子PSWを介して走査線GCL及びデータ線SGLと接続されている。センサ部201は、いわゆる自己静電容量方式により、指Fin等の表面の凹凸を検出する。第1選択回路214は、第1選択回路14と同様の機能を有する。第2選択回路215は、第2選択回路15と同様の機能を有する。検出制御回路211は、検出制御回路11と同様の機能を有する。
図22に示すように、第1選択回路214と検出回路240との間に、配線L3、複数のスイッチ素子SW3、複数のスイッチ素子xSW3及び配線L2が設けられている。また、検出制御回路211は、配線L1及び複数のスイッチ素子xSW3を介して検出電極Sxに駆動信号Vsを供給する。すなわち、検出制御回路211が備える駆動信号生成回路112は、センサ部201に設けられた検出電極Sxに接続されて、駆動信号Vsを検出電極Sxに供給する。
駆動信号Vsの供給と、検出信号Shの出力とは、例えばスイッチ素子SW3、xSW3により切り替え可能になっている。スイッチ素子SW3がオフ(非接続状態)のとき、スイッチ素子xSW3がオン(接続状態)となり、駆動信号Vsが配線L1、配線L3、第1選択回路214及びデータ線SGLを介して、選択対象の検出電極Sxに供給される。スイッチ素子SW3がオン(接続状態)のとき、スイッチ素子xSW3がオフ(非接続状態)となり、配線L2及び配線L3を介して、選択対象の検出電極Sxからの検出信号Shが検出回路240に出力される。つまり、実施形態3における検出電極Sxは、実施形態1における検出電極Rxおよび検出電極Tx(駆動電極)を兼ねる電極である。
なお、スイッチ素子SW3、xSW3、及び、配線L1、L2、L3は、第1選択回路214に含まれていてもよいし、第1選択回路214とは別に設けられた回路であってもよい。検出制御回路11が駆動信号生成回路112の機能を含んでいてもよい。スイッチ素子SW3、xSW3及び配線L1、L2、L3は、例えば基材101上に設けられる。なお、スイッチ素子SW3、xSW3、及び、配線L1、L2、L3は、IC21の内部に設けられても良い。
(第4実施形態)
図23は、第4実施形態に係る検出装置の概略構成図である。図23に示すように第4実施形態では、複数の検出電極Rxと非接触の状態で対向する駆動電極Txがさらに設けられる。また、検出制御回路311の駆動信号生成回路112は、第2選択回路315を介して検出電極Txに接続され、駆動信号Vsを検出電極Txに供給する。また、センサ部301は、検出領域DAにおいて検出電極Txと接続されるスイッチ素子PSWを有さず、検出電極Txが検出領域DAに配置される。また、検出電極Txと第2選択回路315は周辺領域PAで接続されている。また、検出電極Rxは、検出領域DAにおいてスイッチ素子PSWを介さずに、データ線SGLと接続されている。なお、駆動信号生成回路112は、第2選択回路315に設けられてもよい。すなわち、第2選択回路315が駆動信号生成回路112と同様に駆動信号Vsを生成する機能を有してもよい。
第2選択回路315は、複数の駆動電極Txのうち、第3選択対象の駆動電極Txに駆動信号Vsを供給する。これにより、第2選択回路315は、上述したY方向の符号選択駆動を行う。あるいは、第2選択回路315は、所定数の駆動電極Txごとに、順次駆動信号Vsを供給することで、時分割選択駆動を行ってもよい。
駆動電極Txに駆動信号Vsが供給されると、検出電極Rxに対する指Fin等の被検出体の凹凸の近接が検出電極Rxと駆動電極Txとの間に生じる相互静電容量に影響を与える。図23に示す構成では、検出信号Shに現れる相互静電容量の変化の有無及び変化の度合いに基づいて検出を行う。駆動電極Txは、長手方向がX方向に沿うよう設けられて、X方向に並ぶ複数の検出電極Rxを同時に駆動可能となっている。また、駆動電極Txは、検出電極RxのY方向の配置に対応するよう複数並んで設けられている。ただし、図23に示す駆動電極Txの形態は、一例であってこれに限られるものでなく、駆動電極Txの形状及び配置は適宜変更可能である。
第1選択回路314と検出電極Rxとを接続するデータ線SGLは、検出電極Rxに接続されている。Y方向に並ぶ検出電極Rxの選択動作は、駆動信号Vsが供給される駆動電極Txの選択動作によって行われる。その他の点で、第1選択回路314及び検出回路340の機能は、第1選択回路14及び検出回路40と同様である。
(第5実施形態)
第1実施形態において、図7に示す通り、シールド層24は、検出電極Rxが形成される層とスイッチ素子PSWが形成されるとの間に配置されるがこれに限られない。図24は、第5実施形態に係る検出装置500の平面図である。図24に示す通り、シールド層124Aは、第1選択回路14及び第2選択回路15等の基材101上に形成される回路に対して平面視で重畳するように配置される。また、シールド層124Aは、検出領域DAの周辺を囲う様に配置されている。なお、第5実施形態において、シールド層124Aは、四角形の検出領域DAの4辺を囲う様に配置されるが、これに限られない。少なくとも基材101上に配置される回路と重畳するように配置されていれば良く、例えば、第1選択回路14や第2選択回路15が配置される検出領域DAの2辺に沿って配置されていてもよい。
また、図25は、第5実施形態に係る検出装置500の断面図である。図25に示す通り、検出装置500はシールド層24を設けずに、検出電極Rxと同一の電極層を用いてシールド層124Aを構成し、基材101に構成された回路に含まれるスイッチ素子SSWを覆う様に形成される。シールド層124Aは、透明性の導電体、例えば、ITO等で形成される。スイッチ素子SSWは、例えば、第1選択回路14を構成するスイッチ素子SW1である。なお、第5実施形態において、シールド層24を設けない場合について例示したが、これに限らず、シールド層124A及びシールド層24の両方を配置してもよい。
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。
1 センサ部
10 基板
11、211、311 検出制御回路
14、214、314 第1選択回路
15、215、315 第2選択回路
20 第1回路基板
24 シールド層
26 導電体
40 検出回路
100 検出装置
101 基材
112 駆動信号生成回路
114 第1制御回路
115 第2制御回路
BKNB、RxB 検出電極ブロック
Sx、Rx、Tx 検出電極
Tx 駆動電極
Vsgl、Vgcl 選択信号
Pg ゲート駆動期間
Prx1 第1期間
Prx2 第2期間

Claims (13)

  1. 複数の検出電極と、
    駆動信号を生成する駆動信号生成回路と、
    前記検出電極に接続されて前記駆動信号に基づいた検出信号を検出する検出回路と、
    前記検出電極と前記検出回路とを接続又は非接続にする第1選択回路とを備え、
    前記駆動信号が第1電位から第2電位に遷移する第1タイミングは、前記第1選択回路が、複数の前記検出電極のうち第1選択対象の検出電極を前記検出回路に接続する第1期間と重なり、
    前記駆動信号が前記第2電位から前記第1電位に遷移する第2タイミングは、前記第1選択回路が、前記第1選択対象に含まれない第2選択対象の検出電極を前記検出回路に接続する第2期間と重なる
    検出装置。
  2. 複数の前記検出電極のうち、前記第1選択対象の検出電極と前記第2選択対象の検出電極との組み合わせである接続パターンは複数あり、
    前記第1選択回路は、複数の前記接続パターンのそれぞれについて前記第1期間の接続と前記第2期間の接続と交互に複数回行う
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記第1選択回路は、
    前記第1期間に、前記第2選択対象の検出電極と前記検出回路とを非接続にし、
    前記第2期間に、前記第1選択対象の検出電極と前記検出回路とを非接続にする
    請求項1又は請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記検出回路にはリセット信号が供給され、
    前記第1選択回路は、前記リセット信号が第4電位から第3電位に遷移するタイミングで、前記第1期間から前記第2期間に切り換え、又は前記第2期間から前記第1期間に切り換える
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の検出装置。
  5. 前記検出電極は、第1方向と、前記第1方向と交差する第2方向とにそれぞれ並ぶ
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の検出装置。
  6. 前記検出電極と隣り合う位置に配置される送信用導電体を有し、
    前記駆動信号生成回路は、前記駆動信号を前記送信用導電体に供給する
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の検出装置。
  7. 前記複数の検出電極は、絶縁性の基材の一面に設けられ、
    前記一面からの前記送信用導電体の高さは、前記一面からの前記検出電極の高さよりも高い
    請求項6に記載の検出装置。
  8. 前記駆動信号生成回路は、前記検出電極に接続されて前記駆動信号を前記検出電極に供給する
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の検出装置。
  9. 前記検出電極のそれぞれに設けられた複数のスイッチング素子と、
    複数の前記スイッチング素子に接続された複数のデータ線及び複数の走査線と、を有し、
    前記第1選択回路は、前記第1選択対象の検出電極に接続された複数の前記データ線を前記検出回路に接続し、
    前記第2選択対象の検出電極に接続された複数の前記データ線には、基準電位が供給される
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の検出装置。
  10. 複数の前記走査線のうち、第3選択対象の走査線にゲート選択信号を供給する第2選択回路を備える
    請求項9に記載の検出装置。
  11. 前記複数の検出電極と非接触の状態で対向する駆動電極を有し、
    前記駆動信号生成回路は、前記駆動電極に接続されて前記駆動信号を前記駆動電極に供給する
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の検出装置。
  12. 複数の前記駆動電極のうち、第3選択対象の駆動電極に前記駆動信号を供給する第2選択回路を備える
    請求項11に記載の検出装置。
  13. 前記第1選択回路は、前記第1選択対象の検出電極と前記第2選択対象の検出電極とを、アダマール行列の正負の符号に基づいて決定する
    請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の検出装置。
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