JP2020101851A - 配線板及びタッチセンサ - Google Patents

配線板及びタッチセンサ Download PDF

Info

Publication number
JP2020101851A
JP2020101851A JP2018237606A JP2018237606A JP2020101851A JP 2020101851 A JP2020101851 A JP 2020101851A JP 2018237606 A JP2018237606 A JP 2018237606A JP 2018237606 A JP2018237606 A JP 2018237606A JP 2020101851 A JP2020101851 A JP 2020101851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
connection
lead
present
connection wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018237606A
Other languages
English (en)
Inventor
勇気 須藤
Yuuki Sudo
勇気 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2018237606A priority Critical patent/JP2020101851A/ja
Publication of JP2020101851A publication Critical patent/JP2020101851A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

【課題】電極の断線の発生を抑制しつつ、額縁部分の幅狭化が可能な配線版を提供する。【解決手段】タッチセンサ1において、配線板2は、第1の配線体と接続配線体40を備える。第1の配線体は、一端が電極13aと電気的に接続された引出配線14aと、一端が電極13bと電気的に接続された引出配線14bと、を含み、接続配線体40は、引出配線14aの他端に接続された接続配線42aと、引出配線14bの他端に接続された接続配線42bと、を含み、下記(1)及び(2)式を満たしている。RA>RB…(1)、RA’<RB’…(2)。但し、RAは、引出配線14aの抵抗値であり、RBは、引出配線14bの抵抗値であり、RA’は、接続配線42aの抵抗値であり、RB’は、接続配線42bの抵抗値である。【選択図】図1

Description

本発明は、配線板及びタッチセンサに関するものである。
タッチパネルに用いられる配線基板として、電極部と、外部回路との電気接続を行う端子部と、電極部と端子部を電気的に接続する配線部と、を有するものが知られている(例えば特許文献1参照)。この配線基板では、配線部を長くして配線部の抵抗値を高くすることで、静電気放電(ESD:Electro-Static Discharge)によるノイズ電流の制御回路への流れ込みを抑制している。
特開2015−18494号公報
上記の技術によって、ESDに起因した電極部での断線の発生を抑制することもできる。しかしながら、上記の技術では配線部を長くするため、タッチパネルにおける額縁部分の幅狭化を図ることができない、という問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、電極の断線の発生を抑制しつつ、額縁部分の幅狭化が可能な配線板及びタッチセンサを提供することである。
[1]本発明に係る配線板は、本体部と、前記本体部より幅が狭く、前記本体部から延出するテール部と、を備え、前記本体部は、第1及び第2の電極と、一端が前記第1の電極と電気的に接続された第1の引出配線と、一端が前記第2の電極と電気的に接続された第2の引出配線と、を含み、前記テール部は、前記第1の引出配線の他端に接続された第1の接続配線と、前記第2の引出配線の他端に接続された第2の接続配線と、を含み、下記(1)及び(2)式を満たす配線板である。
>R …(1)
’<R’ …(2)
但し、Rは、前記第1の引出配線の抵抗値であり、Rは、第2の引出配線の抵抗値であり、R’は、前記第1の接続配線の抵抗値であり、R’は、前記第2の接続配線の抵抗値である。
[2]上記発明において、前記第2の接続配線は、前記第1の接続配線の抵抗値よりも前記第2の接続配線の抵抗値が高くなるように抵抗体を有していてもよい。
[3]上記発明において、前記第2の接続配線の少なくとも一部は、前記第1の接続配線の断面積よりも小さな断面積を有していてもよい。
[4]上記発明において、前記本体部は、樹脂層と、前記樹脂層上に設けられた前記第1及び前記第2の引出配線と、を有し、前記第1の引出配線は、前記第1の引出配線の他端に設けられた第1の端子を有し、前記第2の引出配線は、前記第2の引出配線の他端に設けられた第2の端子を有し、前記テール部は、前記本体部とは独立した接続配線体であり、前記配線板は、前記本体部と前記接続配線体とを接着する導電性接着部を備えており、前記接続配線体は、基材と、前記基材上に設けられた前記第1及び前記第2の接続配線と、を有し、前記第1の接続配線は、前記第1の端子に対応するように前記第1の接続配線の一端に設けられた第1の接続端子を有し、前記第2の接続配線は、前記第2の端子と対向するように前記第2の接続配線の一端に設けられた第2の接続端子を有し、前記導電性接着部は、前記第1の端子と前記第1の接続端子とを電気的に接続していると共に、前記第2の端子と前記第2の接続端子とを電気的に接続していてもよい。
[5]上記の発明において、前記配線板は、下記(3)式を満たしていてもよい。
0.5≦(R+R’)/(R+R’)≦1.5 …(3)
[6]上記の発明において、前記本体部は、第3の電極と、一端が前記第3の電極と電気的に接続された第3の引出配線と、を含み、前記テール部は、前記第3の引出配線の他端に接続された第3の接続配線を有し、下記(4)〜(6)式を満たしていてもよい。
>R>R …(4)
’<R’ …(5)
0.5≦(R+R’)/(R+R’)≦1.5 …(6)
但し、Rは、前記第3の引出配線の抵抗値であり、R’は、前記第3の接続配線の抵抗値である。
[7]本発明に係るタッチセンサは、上記の配線板と、前記本体部を支持する支持体と、を備えるタッチセンサである。
本発明によれば、テール部において、第2の接続配線を第1の接続配線より高抵抗化することにより、電極の断線の発生を抑制することができる。また、本発明によれば、第2の接続配線を高抵抗化するので、第2の引出配線を長くする必要がなく、額縁部分の幅狭化を図ることもできる。
図1は、本発明の実施形態におけるタッチセンサを示す平面図である。 図2は、図1のタッチセンサの分解斜視図である。 図3は、本発明の実施形態における配線体と接続配線体との接続領域を示す拡大平面図である。 図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。 図5は、図3のV-V線に沿った断面図である。 図6(a)は、図3のVI部を反対側から見た底面図であり、図6(b)は、図6(a)のVIB-VIB線に沿った断面図である。 図7(a)は、本発明の実施形態における高抵抗化された接続配線の第1変形例を示す底面図であり、図7(b)は、図7(a)のVIIB-VIIB線に沿った断面図である。 図8は、本発明の実施形態における高抵抗化された接続配線の第2変形例を示す底面図である。 図9(a)は、本発明の実施形態における高抵抗化された接続配線の第3変形例を示す底面図であり、図9(b)は、図9(a)のIXB-IXB線に沿った断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態におけるタッチセンサを示す平面図であり、図2は図1のタッチセンサの分解斜視図であり、図3は配線体と接続配線体との接続領域を示す拡大平面図であり、図4は図3のIV-IV線に沿った断面図であり、図5は図3のV-V線に沿った断面図であり、図6(a)は図3のVI部を反対側から見た底面図であり、図6(b)は図6(a)のVIB-VIB線に沿った断面図である。
図1に示すタッチセンサ1は、投影型の静電容量方式のタッチパネルセンサであり、例えば、表示装置(不図示)等と組み合わせて、タッチ位置を検出する機能を有する入力装置として用いられる。表示装置としては、特に限定されず、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、又は、電子ペーパ等を用いることができる。このタッチセンサ1は、相互に対向して配置された検出電極と駆動電極(後述する電極13a〜13cと電極23a〜23d)を有しており、この2つの電極の間には、外部回路(不図示)から接続配線体40を介して所定電圧が周期的に印加されている。本実施形態におけるタッチセンサ1が、本発明におけるタッチセンサの一例に相当する。
このようなタッチセンサ1では、例えば、操作者の指(外部導体)Fがタッチセンサ1に接近すると、この外部導体Fとタッチセンサ1との間でコンデンサ(静電容量)が形成され、2つの電極間の電気的な状態が変化する。タッチセンサ1は、2つの電極間の電気的な変化に基づいて、操作者の操作位置を検出することができる。
図1及び図2に示すように、タッチセンサ1は、配線板2と、カバーパネル60と、これらの間に介在する透明接着層50と、を備えている。本実施形態における配線板2が本発明における配線板の一例に相当し、本実施形態におけるカバーパネル60が本発明における支持体の一例に相当する。
配線板2は、図2に示すように、第1の配線体10と、第1の配線体10の上に設けられた第2の配線体20と、第2の配線体20上に設けられた被覆樹脂層30と、第1及び第2の配線体10,20に接続された接続配線体40と、を備えている。第1の配線体10及び第2の配線体20は、上記の表示装置の視認性を確保するために、全体的に透明性(透光性)を有するように構成されている。本実施形態における第1の配線体10又は第2の配線体20が、本発明における本体部の一例に相当する。本実施形態における接続配線体40が、本発明におけるテール部の一例に相当する。
第1の配線体10は、図2に示すように、支持樹脂層11と、導電部12と、を備えている。本実施形態における第1の配線体10が本発明における本体部の一例に相当する場合には、本実施形態における支持樹脂層11が本発明における樹脂層の一例に相当する。
支持樹脂層11は、矩形状であり、透明性を有する樹脂材料で構成されている。この透明性を有する樹脂材料としては、UV硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、又は、熱可塑性樹脂等を例示することができ、より具体的には、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、又は、ポリイミド樹脂等を例示することができる。また、特に限定されないが、上記の透明性を有する樹脂材料は、例えば、ウレタンアクリレート系のUV硬化樹脂、COP(シクロオレフィンポリマー)、又は、無延伸PC(ポリカーボネート)等の光学等方性を有する樹脂材料であってもよい。
導電部12は、支持樹脂層11上に形成されており、3つの電極13a〜13cと、3つの引出配線14a〜14cと、3つの端子15a〜15cと、を含んでいる。なお、第1の配線体10が有する電極の数は、特に限定されず、任意に設定することができる。また、第1の配線体10が有する引出配線の数や端子の数は、電極の数に応じて設定される。
本実施形態における第1の配線体10が本発明における本体部の一例に相当する場合には、本実施形態における電極13aが本発明における第1の電極の一例に相当し、本実施形態における電極13bが本発明における第2の電極の一例に相当し、本実施形態における電極13cが本発明における第3の電極の一例に相当する。また、本実施形態における引出配線14aが本発明における第1の引出配線の一例に相当し、本実施形態における引出配線14bが本発明における第2の引出配線の一例に相当し、本実施形態における引出配線14cが本発明における第3の引出配線の一例に相当する。さらに、本実施形態における端子15aが本発明における第1の端子の一例に相当し、本実施形態における端子15bが本発明における第2の端子の一例に相当する。
それぞれの電極13a〜13cは、網目形状を有しており、図中Y方向に延在している。複数(本例では3つ)の電極13a〜13cは、図中X方向に並列されている。電極13a〜13cの長手方向一端には引出配線14a〜14cの一端がそれぞれ接続されている。引出配線14a〜14cは、電極13a〜13cの長手方向一端から接続配線体40との接続部までそれぞれ延びている。引出配線14a〜14cの他端には端子15a〜15cがそれぞれ設けられており、この端子15a〜15cが、接続配線体40に電気的に接続されている。
ここで、本実施形態では、第1の配線体10において、電極13aが端子15aから最も離れているのに対し、電極13bが端子15bの最も近くに配置されており、引出配線14aが最も長く、引出配線14bが最も短くなっている。このため、引出配線14aの電気的な抵抗値R1aと、引出配線14bの電気的な抵抗値R1bと、引出配線14cの電気的な抵抗値R1cとが、以下の(7)式を満たしている。
1a>R1c>R1b …(7)
なお、本実施形態において、引出配線14a〜14cの抵抗値R1a,R1b,R1cは、電極13a〜13cに接続されている引出配線14a〜14cの一端から端子15a〜15cを含む引出配線14a〜14cの他端までの当該引出配線14a〜14cの全長に亘る抵抗値である。
導電部12は、導電性材料(導電性粒子)と、バインダ樹脂と、から構成されている。導電性材料の具体例としては、金属材料やカーボン系材料を挙げることができる。より具体的には、金属材料としては、銀、銅、ニッケル、スズ、ビスマス、亜鉛、インジウム、又は、パラジウム等を例示することができる。また、カーボン系材料としては、グラファイト、カーボンブラック(ファーネスブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック)、カーボンナノチューブ、又は、カーボンナノファイバ等を例示することができる。
なお、導電性材料として、金属塩を用いてもよい。金属塩としては、上述の金属の塩を挙げることができる。バインダ樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、又は、フッ素樹脂等を例示することができる。
上記の第1の配線体10は、以下のようにして製造することができる。すなわち、先ず、導電部12の形状に対応する形状の凹部を有する凹板を準備する。次に、凹部に導電性ペーストを充填し、導電性ペーストを硬化させることで、導電部12を形成する。次に、凹版に未硬化の樹脂材料を塗布した後に、樹脂材料を硬化させることで、支持樹脂層11を形成する。次に、支持樹脂層11及び導電部12を凹板から剥離する。こうした第1の配線体10の製造方法は、例えば、国際公開2016/104723号に開示されている。
なお、上記の導電性ペーストの具体例としては、上述の導電性材料及びバインダ樹脂を、水、もしくは溶剤、及び各種添加剤に混合して構成される導電性ペーストを例示することができる。導電性ペーストに含まれる溶剤としては、α−テルピネオール、ブチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトール、1−デカノール、ブチルセルソルブ、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、又は、テトラデカン等を例示することができる。
第2の配線体20は、図2に示すように、支持樹脂層21と、導電部22と、を備えている。本実施形態における第2の配線体20が本発明における本体部の一例に相当する場合には、本実施形態における支持樹脂層21が本発明における樹脂層の一例に相当する。
支持樹脂層21は、第1の配線体10の支持樹脂層11の上面、電極13a〜13c、及び、引出配線14a〜14cを覆うように形成されている。この支持樹脂層21の一辺には略U字形状の切欠部211が形成されている。第1の配線体10の端子15a〜15cは、この切欠部211を介して支持樹脂層21から露出している。この支持樹脂層21は、透明性を有する樹脂材料で構成されており、上述の支持樹脂層11と同様のUV硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、又は、熱可塑性樹脂等により構成されている。
導電部22は、支持樹脂層21上に形成されており、4つの電極23a〜23dと、4つの引出配線24a〜24dと、4つの端子25a〜25dと、を備えている。なお、第2の配線体20が有する電極の数は、特に限定されず、任意に設定することができる。また、第2の配線体20が有する引出配線の数や端子の数は、電極の数に応じて設定される。
本実施形態における第2の配線体20が本発明における本体部の一例に相当する場合には、本実施形態における電極23aが本発明における第1の電極の一例に相当し、本実施形態における電極23dが本発明における第2の電極の一例に相当し、本実施形態における電極23b,23cが本発明における第3の電極の一例に相当する。また、本実施形態における引出配線24aが本発明における第1の引出配線の一例に相当し、本実施形態における引出配線24dが本発明における第2の引出配線の一例に相当し、本実施形態における引出配線24b,24cが本発明における第3の引出配線の一例に相当する。さらに、本実施形態における端子25aが本発明における第1の端子の一例に相当し、本実施形態における端子25dが本発明における第2の端子の一例に相当する。
それぞれの電極23a〜23dは、網目形状を有しており、図中X方向に延在している。また、複数(本例では4つ)の電極23a〜23dは、図中Y方向に並列されている。電極23a〜23dの長手方向一端には引出配線24a〜24dの一端がそれぞれ接続されている。引出配線24a〜24dは、電極23a〜23dの長手方向一端から接続配線体40との接続部までそれぞれ延びている。引出配線24a〜24dの他端には、端子25a〜25dがそれぞれ設けられており、この端子25a〜25dが、接続配線体40に電気的に接続されている。
ここで、第2の配線体20において、電極23aが端子25aから最も離れているのに対し、電極23dが端子25dの最も近くに配置されている。すなわち、引出配線24aが最も長く、引出配線24bが二番目に長く、引出配線24cが三番目に長く、引出配線24dが最も短くなっている。このため、引出配線24aの電気的な抵抗値R2aと、引出配線24bの電気的な抵抗値R2bと、引出配線24cの電気的な抵抗値R2cと、引出配線24dの電気的な抵抗値R2dとが、以下の(8)式を満たしている。
2a>R2b>R2c>R2d …(8)
なお、本実施形態において、引出配線24a〜24dの抵抗値R2a,R2b,R2c,R2dは、電極23a〜23dに接続されている引出配線24a〜24dの一端から端子25a〜25dを含む引出配線24a〜24dの他端までの当該引出配線24a〜24dの全長に亘る抵抗値である。
導電部22は、導電性材料(導電性粒子)と、バインダ樹脂と、から構成されている。導電性材料(導電性粒子)とバインダ樹脂としては、上記の導電部12と同様の材料により構成されている。
上記の支持樹脂層21及び導電部22は、以下のようにして、第1の配線体10上に形成することができる。すなわち、先ず、導電部22の形状に対応する形状の凹部を有する凹板を準備する。次に、当該凹板の凹部に導電性ペーストを充填し、導電性ペーストを硬化させることで、導電部22を形成する。次に、第1の配線体10の導電部12が形成されている主面に未硬化の樹脂材料を塗布して、当該樹脂材料を凹板の凹部が形成されている主面に押し当てた後に、樹脂材料を硬化させることで、支持樹脂層21を形成する。次に、第1の配線体10と支持樹脂層21と導電部22の積層体を凹部から剥離する。なお、切欠部211に対応する部分を樹脂材料の塗布時にあらかじめマスクしておくことで、切欠部211を形成することができる。
なお、上記の導電性ペーストの具体例としては、上記と同様の導電性材料及びバインダ樹脂を、水、もしくは溶剤、及び各種添加剤に混合して構成される導電性ペーストを用いることができる。
被覆樹脂層30は、図2に示すように、矩形状であり、支持樹脂層21の上面、電極23a〜23d、及び、引出配線24a〜24dを覆うように形成されている。被覆樹脂層30は、上記の支持樹脂層11、21と同様の透明性を有する樹脂材料で構成されている。
この被覆樹脂層30の一辺には略U字形状の切欠部301が形成されている。被覆樹脂層30の切欠部301と、支持樹脂層21の切欠部211とは、図2中のZ方向において重なるように形成されていると共に、切欠部301が切欠部211よりも大きく形成されており、Z方向から見て、切欠部211全体が切欠部301に包含されている。
これによって、第1の配線体10の端子15a〜15cは、切欠部211,301を介して、支持樹脂層21及び被覆樹脂層30から露出している。一方、第2の配線体20の端子25a〜25dは、切欠部301を介して被覆樹脂層30から露出している。
透明接着層50は、図2に示すように、被覆樹脂層30の上面に形成されており、被覆樹脂層30の平面形状と相似した平面形状を有している。透明接着層50の一辺には、上記の被覆樹脂層30の切欠部301に対応する位置に、略U字形状の切欠部501が形成されている。この透明接着層50は、透明性を有する樹脂材料で構成されており、カバーパネル60と被覆樹脂層30で覆われた第2の配線体20とを接着する光学用透明粘着フィルムである。この透明接着層50を構成する材料としては、例えば、シリコーン樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、又は、ポリエステル樹脂系接着剤等を用いることができる。
カバーパネル60は、被覆樹脂層30で覆われた第2の配線体20に透明接着層50を介して貼り付けられている。カバーパネル60は、図2に示すように、可視光線を透過することが可能な透明部61と、可視光線を遮蔽する遮蔽部62と、を有している。透明部61は、矩形状に形成され、遮蔽部62は、当該透明部61の周囲に矩形枠状に形成されている。
カバーパネル60を構成する透明な材料としては、例えば、ソーダライムガラスやホウケイ酸ガラス等のガラス材料、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)等の樹脂材料を例示することができる。また、遮蔽部62は、カバーパネル60の裏面の外周部に、例えば、黒色のインクを塗布することにより形成されている。
図1及び図2に示すように、接続配線体40は、第1の配線体10及び第2の配線体20よりも狭い幅を有しており、第1の配線体10及び第2の配線体20から延出している。本実施形態では、接続配線体40は、第1の配線体10及び第2の配線体20から独立している。換言すれば、接続配線体40は、第1の配線体10及び第2の配線体20と、導電性接着層70(後述)を介して接続されてはいるものの、一体的に形成されていない。この接続配線体40は、本実施形態においては、第1の配線体10及び第2の配線体20に電気的に接続されたフレキシブルプリント基板(FPC)である。なお、接続配線体40はFPCに限定されず、例えば、リジッド基板、リジッドフレックス基板、或いは、メンブレン基板等の他のタイプの配線板を、接続配線体40として用いてもよい。
接続配線体40は、図3〜図5に示すように、帯状のベースフィルム41と、ベースフィルム41の下面に形成された複数の接続配線42a〜42c,44a〜44dと、当該接続配線42a〜42c,44a〜44dを覆うカバーレイ46と、を備えている。この接続配線体40は、両面テープ90によってカバーパネル60の下面に貼り付けられて固定されている。
本実施形態におけるベースフィルム41が本発明における基材の一例に相当する。また、本実施形態における第1の配線体10が本発明における本体部の一例に相当する場合には、本実施形態における接続配線42aが本発明における第1の接続配線の一例に相当し、本実施形態における接続配線42bが本発明における第2の接続配線の一例に相当し、本実施形態における接続配線42cが本発明における第3の接続配線の一例に相当する。
一方、本実施形態における第2の配線体20が本発明における本体部の一例に相当する場合には、本実施形態における接続配線44aが本発明における第1の接続配線の一例に相当し、本実施家形態における接続配線44dが本発明における第2の接続配線の一例に相当し、本実施形態における接続配線44b,44cが本発明における第3の接続配線の一例に相当する。
ベースフィルム41及びカバーレイ46は、例えば、ポリイミドやポリエステル等からなるフィルム材料から構成することができる。
この接続配線体40は、当該接続配線体40の端部を2つに分割するスリット403を有している。このスリット403によって、接続配線体40の端部(第1の配線体10及び第2の配線体20と接続される側の一端)は、第1の枝部401と第2の枝部402に分岐している。
第1の枝部401は、3つの接続配線42a〜42cを有している。この接続配線42a〜42cは、第1の配線体10の引出配線14a〜14cに対応するように、ベースフィルム41の下面に設けられている。この接続配線42a〜42cは、相互に並列に延在している。それぞれの接続配線42a〜42cの一端には、接続端子43a〜43cが設けられており、この接続端子43a〜43cは、引出配線14a〜14cの端子25a〜25cにそれぞれ対応している。この接続端子43a〜43cは、カバーレイ46から外部に露出している。
一方、第2の枝部402は、4つの接続配線44a〜44dを有している。この接続配線44a〜44dは、第2の配線体20の引出配線24a〜24dに対応するように、ベースフィルム41の下面に設けられている。この接続配線44a〜44dは、相互に並列に延在している。それぞれの接続配線44a〜44dの一端には接続端子45a〜45dが設けられており、この接続端子45a〜45dは、引出配線24a〜24dの端子25a〜25dにそれぞれ対応している。この接続端子45a〜45dは、カバーレイ46から外部に露出している。
本実施形態における第1の配線体10が本発明における本体部の一例に相当する場合には、本実施形態の接続端子43aが本発明における第1の接続端子の一例に相当し、本実施形態における接続端子43bが本発明における第2の接続端子の一例に相当する。
一方、本実施形態における第2の配線体20が本発明における本体部の一例に相当する場合には、本実施形態における接続端子45aが本発明における第1の接続端子の一例に相当し、本実施形態における接続端子45dが本発明における第2の接続端子の一例に相当する。
接続配線42a〜42c,44a〜44dは、金属材料等の導電性を有する材料から構成されており、ベースフィルム41に線上に設けられている。本実施形態では、接続配線42a〜42c,44a〜44dは、ベースフィルム41に積層された金属箔をエッチング等によってパターニングすることで形成されている。こうした金属箔は、例えば、銅(Cu)等の導電性に優れた金属材料から構成されている。
さらに、本実施形態では、図3、図6(a)及び図6(b)に示すように、第1の枝部401において、接続配線42bに高抵抗部424が設けられているのに対し、接続配線42a,42cには高抵抗部が設けられていない。本実施形態における第1の配線体10が本発明における本体部の一例に相当する場合には、本実施形態における高抵抗部424が、本発明における抵抗体の一例に相当する。
具体的には、第1の枝部401の接続配線42bは、線状にそれぞれ延在する第1及び第2の部分421,422を有しており、この第1及び第2の部分421,422の間には間隙423が介在している。高抵抗部424は、この間隙423に設けられ、第1の部分421の端部421aと第2の部分422の端部422aにも重なっており、この高抵抗部424を介して第1の部分421と第2の部分422とが電気的に接続されている。この高抵抗部424は、第1及び第2の部分421,422を構成する導電性材料よりも電気的な抵抗が高い材料から構成されている。具体的には、特に限定されないが、この高抵抗部424は、カーボンペーストを塗布して硬化させることで形成されている。この高抵抗部424は、接続配線42bの第1及び第2の部分421,422と共にカバーレイ46によって覆われている。
本実施形態では、接続配線42bが高抵抗部424を備えていることで、接続配線42aの電気的な抵抗値R1a’と、接続配線42bの電気的な抵抗値R1b’と、接続配線42cの電気的な抵抗値R1c’とが、以下の(9)及び(10)式を満たしている。
1a’<R1b’ …(9)
1c’<R1b’ …(10)
なお、本実施形態において、接続配線42a〜42cの抵抗値R1a’,R1b’,R1c’は、接続端子43a〜43cを含む接続配線42a〜42cの一端から制御回路(不図示)に接続されている接続配線42a〜42cの他端までの当該接続配線42a〜42cの全長に亘る抵抗値である。
本実施形態では、最も短い引出配線14bに接続された接続配線42bに高抵抗部424を設けるのに対し、当該引出配線14bよりも長い引出配線14a,14cに接続された接続配線42cには高抵抗部を設けていないので、タッチセンサ1の感度の低下を抑制することができる。
そして、特に限定されないが、本実施形態では、下記の(11)及び(12)式を満たすように、高抵抗部424の抵抗値が設定されている。
0.5≦(R1b+R1b’)/(R1a+R1a’)≦1.5 …(11)
0.5≦(R1c+R1c’)/(R1a+R1a’)≦1.5 …(12)
すなわち、上記の(11)式に示すように、最も短い引出配線14bと接続配線42bの合計の抵抗値(R1b+R1b’)が、最も長い引出配線14aと接続配線42aの合計の抵抗値(R1a+R1a’)の±50%の範囲内に包含されている。同様に、上記の(12)式に示すように、引出配線14cと接続配線42cの合計の抵抗値(R1c+R1c’)が、最も長い引出配線14aと接続配線42aの合計の抵抗値(R1a+R1a’)の±50%の範囲内に包含されている。
このように、本実施形態では、第1の配線体10における3つの電極13a〜13cにそれぞれ接続された引出配線14a〜14cと接続配線42a〜42cの合計抵抗値が±50%の範囲内に収められており、タッチセンサ1の感度の均一化が図られている。
なお、高抵抗化された接続配線42bの構成は、特に上記に限定されない。
例えば、図7(a)及び図7(b)に示すように接続配線42bを構成してもよい。図7(a)は本実施形態における接続配線42bの第1変形例を示す底面図であり、図7(b)は図7(a)のVIIB-VIIB線に沿った断面図である。
具体的には、図7(a)及び図7(b)に示すように、カバーレイ46は、接続配線42bの間隙423に対応するように設けられた開口461を有している。本例では、この開口461を介して、接続配線42bの第1及び第2の部分421,422の端部421a,422aに抵抗器425が実装されている。そして、この抵抗器425は、開口461に充填された保護樹脂層47によって覆われている。抵抗器425の具体例としては、例えば、表面実装型のチップ抵抗器等を例示することができ、半田付け等によって当該抵抗器425の電極が接続配線42bの端部421a,422aに接合されている。接続配線42bにこうした抵抗器425を設けることで、当該接続配線42bの抵抗値を高めることができる。本実施形態における抵抗器425が、本発明における抵抗体の一例に相当する。
或いは、図8に示すように接続配線42bを構成してもよい。図8は本実施形態における高抵抗化された接続配線の第2変形例を示す底面図である。
図8に示すように、この第2変形例では、接続配線42bは、当該接続配線42bの一部に幅狭部426を有している。この幅狭部426の幅wと、接続配線42bにおいて幅狭部426以外の部分の幅wとが、以下の(13)式を満たしている。すなわち、幅狭部426の断面積(接続配線42bの幅方向に沿った断面における断面積)が、接続配線42bにおける幅狭部426以外の部分の断面積よりも小さくなっているので、当該接続配線42bの抵抗値を高めることができる。
<w …(13)
或いは、図9(a)及び図9(b)に示すように接続配線42bを構成してもよい。図9(a)は本実施形態における高抵抗化された接続配線の第3変形例を示す底面図であり、図9(b)は図9(a)のIXB-IXB線に沿った断面図である。
図9(a)及び図9(b)に示すように、この第3変形例では、接続配線42bは、当該接続配線42bの一部に薄肉部427を有している。この薄肉部427の高さtと、接続配線42bにおいて薄肉部427以外の部分の高さtとが、以下の(14)式を満たしている。すなわち、薄肉部427の断面積(接続配線42bの幅方向に沿った断面における断面積)が、接続配線422bにおける薄肉部427以外の部分の断面積よりも小さくなっているので、当該接続配線42bの抵抗値を高めることができる。
<t …(14)
なお、特に図示しないが、接続配線42bの全長に亘って、接続配線42bを他の接続配線42a,42cよりも細くすることで、接続配線42bの抵抗値を高めてもよい。或いは、接続配線42bの全長に亘って、接続配線42bを他の接続配線42a,42cよりも薄くすることで、接続配線42bの抵抗値を高めてもよい。
図3に戻り、第2の枝部402において、接続配線44b〜44dに高抵抗部446b〜446dがそれぞれ設けられているのに対し、接続配線44aには高抵抗部が設けられていない。高抵抗部446b〜446dは、上述の第1の枝部401の高抵抗部424の構成と同様の構成をそれぞれ有している。本実施形態における第2の配線体20が本発明における本体部の一例に相当する場合には、本実施形態における高抵抗部446b〜446dが、本発明における抵抗体の一例に相当する。
本実施形態では、接続配線44b〜44dが高抵抗部446b〜446dをそれぞれ備えていることで、接続配線44aの電気的な抵抗値R2a’と、接続配線44bの電気的な抵抗値R2b’と、接続配線44cの電気的な抵抗値R2c’と、接続配線44d’の電気的な抵抗値R2d’とが、以下の(15)〜(17)式を満たしている。なお、引出配線24a〜24dの抵抗値R2a〜 R2d(すなわち長さ)の大きさに対応するように、接続配線44a〜44dの抵抗値R2a’〜 R2d’が下記の(18)式を満たしてもよい。
2a’<R2d’ …(15)
2b’<R2d’ …(16)
2c’<R2d’ …(17)
2a’<R2b’<R2c’<R2d’ …(18)
なお、本実施形態において、接続配線44a〜44dの抵抗値R2a’,R2b’,R2c’,R2d’は、接続端子45a〜45dを含む接続配線44a〜44dの一端から制御回路(不図示)に接続されている接続配線44a〜44dの他端まで当該接続配線44a〜44dの全長に亘る抵抗値である。
この際、本実施形態では、接続配線44bの高抵抗部446bの抵抗値rと、接続配線44cの高抵抗部446cの抵抗値rと、接続配線44dの高抵抗部446dの抵抗値rとが、下記の(19)及び(20)式を満たしている。なお、引出配線24b〜24dの抵抗値R2b〜 R2d(すなわち長さ)の大きさに対応するように、高抵抗部446b〜446dの抵抗値r〜rが下記の(21)式を満たしてもよい。
<r …(19)
<r …(20)
<r<r …(21)
このように、本実施形態では、最も短い引出配線24dに接続された接続配線44dの高抵抗部446dの抵抗値を最も高くしているのに対し、当該引出配線24dよりも長い引出配線24b,24cに接続された接続配線44b,44cの高抵抗部446b,446cの抵抗値を低くしている。すなわち、本実施形態では、接続配線44b,44cの抵抗値を必要以上に高めていないので、タッチセンサ1の感度の低下を抑制することができる。
そして、特に限定されないが、本実施形態では、下記の(22)〜(24)式を満たすように、高抵抗部446b〜446dの抵抗値がそれぞれ設定されている。
0.5≦(R2d+R2d’)/(R2a+R2a’)≦1.5 …(22)
0.5≦(R2c+R2c’)/(R2a+R2a’)≦1.5 …(23)
0.5≦(R2b+R2b’)/(R2a+R2a’)≦1.5 …(24)
すなわち、上記の(22)式に示すように、最も短い引出配線24dと接続配線44dの合計の抵抗値(R2d+R2d’)が、最も長い引出配線24aと接続配線44aの合計の抵抗値(R2a+R2a’)の±50%の範囲内に包含されている。同様に、上記の(23)式に示すように、引出配線24cと接続配線44cの合計の抵抗値(R2c+R2c’)が、最も長い引出配線24aと接続配線44aの合計の抵抗値(R2a+R2a’)の±50%の範囲内に包含されている。同様に、上記の(24)式に示すように、引出配線24bと接続配線44bの合計の抵抗値(R2b+R2b’)が、最も長い引出配線24aと接続配線44aの合計の抵抗値(R2a+R2a’)の±50%の範囲内に包含されている。
このように、本実施形態では、第2の配線体20における4つの電極23a〜23dにそれぞれ接続された引出配線24a〜24dと接続配線44a〜44dの合計抵抗値が±50%の範囲内に収められており、タッチセンサ1の感度の均一化が図られている。
図3〜図5に示すように、第1の枝部401の先端部分と被覆樹脂層30の切欠部301内の領域とは、導電性接着層70を介して相互に上下に対向しており、導電性接着層70により接着されている。接続配線42a〜42cの接続端子43a〜43cと引出配線14a〜14cの端子15a〜15cとは、導電性接着層70を介して相互に上下に対向している。同様に、接続配線44a〜44dの接続端子45a〜45dと引出配線24a〜24dの端子25a〜25dとは、導電性接着層70を介して相互に上下に対向している。本実施形態における導電性接着層70が、本発明における導電性接着部の一例に相当する。
導電性接着層70は、接続端子43a〜43cと端子15a〜15cを相互に電気的且つ機械的に接続すると共に、接続端子45a〜45dと端子25a〜25dを相互に電気的且つ機械的に接続する機能を有している。また、導電性接着層70は、相互に隣り合う端子同士を絶縁する機能も有している。このような導電性接着層70としては、異方導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)や異方導電ペースト(ACP:Anisotropic Conductive Paste)等を例示することができる。
なお、異方導電材料を用いずに、銀ペーストや半田ペースト等の金属ペーストを用いて、接続端子と端子を相互に電気的且つ機械的に接続してもよい。この場合には、隣り合う端子同士が絶縁されるように、間隔を空けて複数の接着層を形成する。
支持樹脂層21は、図4に示すように、第1の枝部401の接着部401aに対して間隔を空けて形成されている。これにより、支持樹脂層21の切欠部211では、支持樹脂層11の上面、及び、端子15a〜15cの一部が、第1の枝部401、導電性接着層70、及び、支持樹脂層21から露出している。
そして、封止樹脂80Aは、第1の枝部401の上面の一部を覆うとともに、当該第1の枝部401の先端401bと支持樹脂層21の壁面212との間に形成された間隙Gに充填されている。これにより、封止樹脂80Aは、第1の枝部401、導電性接着層70、及び、支持樹脂層21から露出した端子15a〜15cの露出部分を封止している。
また、被覆樹脂層30は、図5に示すように、第2の枝部402の接着部402aに対して間隔を空けて形成されている。これにより、被覆樹脂層30の切欠部301では、第2の配線体20の支持樹脂層21の上面、及び、端子25a〜25dの一部が、第2の枝部402、導電性接着層70、及び、被覆樹脂層30から露出している。
そして、封止樹脂80Bは、第2の枝部402の上面の一部を覆うとともに、当該第2の枝部402の先端402bと被覆樹脂層30の壁面302との間に形成された間隙Gに充填されている。これにより、封止樹脂80Bは、第2の枝部402、導電性接着層70、及び、被覆樹脂層30から露出した端子25a〜25dの露出部分を封止している。なお、封止樹脂80Aと封止樹脂80Bは、一体的に形成されている。
以上のように、本実施形態では、接続配線体40上の接続配線42bに高抵抗部424を設けることで、最も短い引出配線14bと電気的に接続された接続配線42bの抵抗値を高くしている。これにより、ESD等により生じた過電流が電極13bに流れ込むのを抑制することができ、第1の配線体10の電極13bの断線の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、接続配線体40上の接続配線42bに高抵抗部424を設けており、第1の配線体10の引出配線14a〜14cの伸長や当該引出配線14a〜14cへの抵抗体の挿入は行っていない。このため、タッチセンサ1の非表示部分(いわゆる額縁部分)の幅を最小限に抑えることができ、タッチセンサ1の額縁部分の幅狭化を図ることもできる。
同様に、本実施形態では、接続配線体40上の接続配線44b〜44dに高抵抗部446b〜446dを設けることで、引出配線24aよりも短い引出配線24b〜24dと電気的に接続された接続配線44b〜44dの抵抗値を高くしている。これにより、ESD等により生じた過電流が電極23b〜23dに流れ込むのを抑制することができ、第2の配線体20の電極23b〜23dの断線の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、接続配線体40上の接続配線44b〜44dに高抵抗部446b〜446dを設けており、第2の配線体20の引出配線24a〜24dの伸長や当該引出配線24a〜24dへの抵抗体の挿入は行っていない。このため、タッチセンサ1の非表示部分の幅を最小限に抑えることができ、タッチセンサ1の額縁部分の幅狭化を図ることができる。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上記実施形態では、配線板2として、第1及び第2の配線体10,20(本体部)と、これらから独立した接続配線体40(テール部)とが接続されたものを例示したが、特にこれに限定されない。配線板2は、本体部とテール部とが一体となっている一枚の配線板であってもよい。
また、本発明における支持体の一例としてカバーパネル60を例示したが、特にこれに限定されず、本発明における支持体が、ディスプレイガラスや偏光板等であってもよい。
また、上記実施形態のタッチセンサ1は、2層の電極部からなる投影型の静電容量方式のタッチパネルセンサであるが、特にこれに限定されず、1層の電極部からなる表面型(容量結合型)静電容量方式のタッチセンサにも、本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、配線板は、タッチセンサに用いられるとして説明したが、特にこれに限定されない。たとえば、配線板に通電して抵抗加熱等で発熱させることにより当該配線板をヒーターとして用いてもよい。また、配線板の導電部の一部を接地することにより当該配線板を電磁遮蔽シールドとして用いてもよい。また、配線板をアンテナとして用いてもよい。
1…タッチセンサ
2…配線板
10…第1の配線体
11…支持樹脂層
12…導電部
13a〜13c…電極
14a〜14c…引出配線
15a〜15c…端子
20…第2の配線体
21…支持樹脂層
211…切欠部
212…壁面
22…導電部
23a〜23d…電極
24a〜24d…引出配線
25a〜25d…端子
30…被覆樹脂層
301…切欠部
302…壁面
40…接続配線体
401…第1の枝部
401a…接着部
401b…先端
402…第2の枝部
402a…接着部
402b…先端
403…スリット
41…ベースフィルム
42a〜42c…接続配線
421…第1の部分
421a…端部
422…第2の部分
422a…端部
423…間隙
424…高抵抗部
425…抵抗器
426…幅狭部
427…薄肉部
43a〜43c…接続端子
44a〜44d…接続配線
446b〜446d…高抵抗部
45a〜45d…接続端子
46…カバーレイ
461…開口
47…保護樹脂層
50…透明接着層
501…切欠部
60…カバーパネル
61…透明部
62…遮蔽部
70…導電性接着層
80A,80B…封止樹脂
90…両面テープ
,w…配線の幅
,t…配線の高さ
,G…間隙

Claims (7)

  1. 本体部と、
    前記本体部より幅が狭く、前記本体部から延出するテール部と、を備え、
    前記本体部は、
    第1及び第2の電極と、
    一端が前記第1の電極と電気的に接続された第1の引出配線と、
    一端が前記第2の電極と電気的に接続された第2の引出配線と、を含み、
    前記テール部は、
    前記第1の引出配線の他端に接続された第1の接続配線と、
    前記第2の引出配線の他端に接続された第2の接続配線と、を含み、
    下記(1)及び(2)式を満たす配線板。
    >R …(1)
    ’<R’ …(2)
    但し、Rは、前記第1の引出配線の抵抗値であり、Rは、前記第2の引出配線の抵抗値であり、R’は、前記第1の接続配線の抵抗値であり、R’は、前記第2の接続配線の抵抗値である。
  2. 請求項1に記載の配線板であって、
    前記第2の接続配線は、前記第1の接続配線の抵抗値よりも前記第2の接続配線の抵抗値が高くなるように抵抗体を有している配線板。
  3. 請求項1に記載の配線板であって、
    前記第2の接続配線の少なくとも一部は、前記第1の接続配線の断面積よりも小さな断面積を有している配線板。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の配線板であって、
    前記本体部は、
    樹脂層と、
    前記樹脂層上に設けられた前記第1及び前記第2の引出配線と、を有し、
    前記第1の引出配線は、前記第1の引出配線の他端に設けられた第1の端子を有し、
    前記第2の引出配線は、前記第2の引出配線の他端に設けられた第2の端子を有し、
    前記テール部は、前記本体部とは独立した接続配線体であり、
    前記配線板は、前記本体部と前記接続配線体とを接着する導電性接着部を備えており、
    前記接続配線体は、
    基材と、
    前記基材上に設けられた前記第1及び前記第2の接続配線と、を有し、
    前記第1の接続配線は、前記第1の端子に対応するように前記第1の接続配線の一端に設けられた第1の接続端子を有し、
    前記第2の接続配線は、前記第2の端子と対向するように前記第2の接続配線の一端に設けられた第2の接続端子を有し、
    前記導電性接着部は、前記第1の端子と前記第1の接続端子とを電気的に接続していると共に、前記第2の端子と前記第2の接続端子とを電気的に接続している配線板。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の配線板であって、
    下記(3)式を満たす配線板。
    0.5≦(R+R’)/(R+R’)≦1.5 …(3)
  6. 請求項5に記載の配線板であって、
    前記本体部は、
    第3の電極と、
    一端が前記第3の電極と電気的に接続された第3の引出配線と、を含み、
    前記テール部は、前記第3の引出配線の他端に接続された第3の接続配線を有し、
    下記(4)〜(6)式を満たす配線板。
    >R>R …(4)
    ’<R’ …(5)
    0.5≦(R+R’)/(R+R’)≦1.5 …(6)
    但し、Rは、前記第3の引出配線の抵抗値であり、R’は、前記第3の接続配線の抵抗値である。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の配線板と、
    前記本体部を支持する支持体と、を備えるタッチセンサ。
JP2018237606A 2018-12-19 2018-12-19 配線板及びタッチセンサ Pending JP2020101851A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018237606A JP2020101851A (ja) 2018-12-19 2018-12-19 配線板及びタッチセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018237606A JP2020101851A (ja) 2018-12-19 2018-12-19 配線板及びタッチセンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020101851A true JP2020101851A (ja) 2020-07-02

Family

ID=71141274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018237606A Pending JP2020101851A (ja) 2018-12-19 2018-12-19 配線板及びタッチセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020101851A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7101213B2 (ja) 2020-08-06 2022-07-14 グンゼ株式会社 静電容量式タッチパネル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7101213B2 (ja) 2020-08-06 2022-07-14 グンゼ株式会社 静電容量式タッチパネル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10672566B2 (en) Touch window having improved electrode pattern structure
KR102119600B1 (ko) 터치 윈도우
US20200192506A1 (en) Wiring body, wiring board, and touch sensor
US20200026391A1 (en) Touchscreen panel and display device including the same
JP2019169745A (ja) 配線体アセンブリ、配線構造体、タッチセンサ、及び、配線体アッセンブリの製造方法
KR20150103612A (ko) 디지타이저
TW201913332A (zh) 觸控顯示裝置
JP2020101851A (ja) 配線板及びタッチセンサ
WO2018135519A1 (ja) 配線体及び配線体アセンブリ
WO2018181175A1 (ja) 配線体、配線基板、及びタッチセンサ
WO2018123976A1 (ja) 配線体アセンブリ、配線基板、及びタッチセンサ
CN109669569A (zh) 触摸显示屏及其制作方法、电子设备
JP2021002274A (ja) 配線体、配線板、及び、タッチセンサ
JP2011028680A (ja) 入力装置、およびこれを備えた表示装置
JP2017163067A (ja) 配線体アセンブリ、配線構造体、及びタッチセンサ
JP2018110153A (ja) 配線体アセンブリ、配線基板、及びタッチセンサ
JP2018124615A (ja) 配線体、配線基板、及びタッチセンサ
JP2018110152A (ja) 配線体アセンブリ、配線基板、及びタッチセンサ
JP2019212214A (ja) 配線体、配線板、及び、タッチセンサ
JP2020027393A (ja) 配線体、配線板、及びタッチセンサ
JP2020027392A (ja) 配線体、配線板、及びタッチセンサ
JP2019185585A (ja) 配線基板及びタッチセンサ
JP3183604U (ja) タッチパッド用信号伝送ケーブルのブリッジ構造
JP2020027391A (ja) 配線体、配線板、及びタッチセンサ
JP2020047172A (ja) 配線体、配線板、及びタッチセンサ