JP2019212214A - 配線体、配線板、及び、タッチセンサ - Google Patents

配線体、配線板、及び、タッチセンサ Download PDF

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Abstract

【課題】アライメントズレが発生しても視認性の低下の抑制を図ることが可能な配線体を提供する。【解決手段】配線体10は、第1の導体部30と、第2の導体部50と、これらの間に介在する絶縁部40と、を備え、第1の導体部30は、第1の電極パターン31と第1のダミーパターン35を含み、第2の導体部50は、第2の単位メッシュ522を含むメッシュ状の第2の本体部52を有する第2の電極パターン51を含み、第1の電極パターン31と第2の電極パターン51は相互に交差し、第1のダミーパターン35は、第2の単位メッシュ522内に存在するように配置され、第1のダミーパターン35と第2の本体部52によって第1の小メッシュパターン13が形成されており、第1のダミーパターン35同士のピッチDAm,DAnのばらつきは、第2の単位メッシュ522同士のピッチMBm,MBnのばらつきよりも大きい。【選択図】図6

Description

本発明は、配線体、配線板、及び、タッチセンサに関するものである。
第1基体と、当該第1基体上に設けられ、第1導電パターン及び第1非導電パターンを含む第1電極パターンとを有する第1導電シートと、第2基体と、当該第2基体上に設けられ、第2導電パターン及び第2非導電パターンを含む第2電極パターンとを有する第2導電シートと、を備えたタッチパネルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このタッチパネルでは、第1導電パターン及び第1非導電パターンが相互に交差する金属細線による複数の格子で形成され、第2導電パターン及び第2非導電パターンも相互に交差する金属細線による複数の格子で形成されている。また、第1非導電パターンは金属細線の交差部以外に断線部を有し、第2非導電パターンも金属細線の交差部以外に断線部を有している。そして、第1非導電パターンの格子と第2導電パターンの格子によって小格子が形成されると共に、第1導電パターンの格子と第2非導電パターンの格子によって小格子が形成されるように、第1導電シートと第2導電シートが積層されている。
特開2012−256320号公報
上記のタッチパネルでは、第1非導電パターンが規則的に配置されていると共に、第2導電パターンも規則的に配置されている。このため、製造工程でのばらつきによって、第1導電シートと第2導電シートの積層時にアライメントズレ(第1非導電パターンと第2導電パターンの位置ズレ)が発生すると、第1非導電パターンと第2導電パターンとの組み合わせパターンに周期的な濃淡差(金属細線の密度差)が発生し、視認性が悪化してしまう、という問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、アライメントズレが発生しても視認性の低下の抑制を図ることが可能な配線体、配線板、及び、タッチセンサを提供することである。
[1]本発明に係る配線体は、第1の導体部と、第2の導体部と、前記第1の導体部と前記第2の導体部の間に介在する絶縁部と、を備え、前記第1の導体部は、複数の第1の単位メッシュを含むメッシュ状の第1の本体部を有し、第1の方向に沿って延在する第1の電極パターンと、前記第1の電極パターンと電気的に絶縁された複数の第1のダミーパターンと、を含み、前記第2の導体部は、複数の第2の単位メッシュを含むメッシュ状の第2の本体部を有し、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って延在する第2の電極パターンを含んでおり、平面視において、前記第1の電極パターンと前記第2の電極パターンは相互に交差し、平面視において、前記第1のダミーパターンは、前記第2の単位メッシュ内に存在するように配置され、前記第1のダミーパターンと前記第2の本体部によって複数の第1の単位小メッシュからなる第1の小メッシュパターンが形成されており、前記第1のダミーパターン同士のピッチのばらつきは、前記第2の単位メッシュ同士のピッチのばらつきよりも大きい配線体である。
[2]上記発明において、それぞれの前記第1のダミーパターンは、相互に交差する一対の第1のダミー細線からなる交差形状を有していてもよい。
[3]上記発明において、前記第2又は前記第1の導体部は、前記第2又は前記第1の電極パターンと電気的に絶縁された複数の第2のダミーパターンを含み、平面視において、前記第2のダミーパターンは、前記第1の単位メッシュ内に存在するように配置され、前記第2のダミーパターンと前記第1の本体部によって複数の第2の単位小メッシュからなる第2の小メッシュパターンが形成されており、前記第2のダミーパターン同士のピッチのばらつきは、前記第1の単位メッシュ同士のピッチのばらつきよりも大きくてもよい。
[4]上記発明において、それぞれの前記第2のダミーパターンは、相互に交差する一対の第2のダミー細線からなる交差形状を有していてもよい。
[5]上記発明において、前記第1の電極パターンは、前記第1の方向に沿って配置された複数の前記第1の本体部と、複数の第3の単位メッシュを含み、前記第1の本体部同士を連結するメッシュ状の第1の連結部と、を含み、前記第2の電極パターンは、前記第2の方向に沿って配置された複数の前記第2の本体部と、複数の第4の単位メッシュを含み、前記第2の本体部同士を連結するメッシュ状の第2の連結部と、を含んでおり、平面視において、前記第1の連結部と前記第2の連結部が相互に交差することで、複数の第3の単位小メッシュからなる第3の小メッシュパターンが形成されており、前記第3の単位メッシュのピッチのばらつきが前記第1の単位メッシュのピッチのばらつきよりも大きいこと、及び、前記第4の単位メッシュのピッチのばらつきが前記第2の単位メッシュのピッチのばらつきよりも大きいこと、の少なくとも一方を満たしてもよい。
[6]上記発明において、複数の前記第3の単位メッシュは、複数の第1の細線を相互に交差させることで形成されており、複数の前記第3の単位メッシュが不規則なランダム形状を有するように、前記第1の細線は、屈曲部分を有していてもよい。
[7]上記発明において、複数の前記第4の単位メッシュは、複数の第2の細線を相互に交差させることで形成されており、複数の前記第4の単位メッシュが不規則なランダム形状を有するように、前記第2の細線は、屈曲部分を有していてもよい。
[8]本発明に係る配線板は、上記の配線体と、前記配線体を支持する支持体と、を備えた配線板である。
[9]本発明に係るタッチセンサは、上記の配線板を備えたタッチセンサである。
本発明によれば、第1の導体部の第1のダミーパターンのピッチのばらつきが、第2の導体部の第2の単位メッシュのピッチのばらつきよりも大きくなっている。このため、第1のダミーパターンと第2の本体部によって濃淡差が発生したとしても、当該濃淡差はランダムになるので、アライメントズレが発生してもタッチセンサの視認性の低下の抑制を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態におけるタッチセンサを示す分解斜視図である。 図2は、本発明の実施形態における第1の導体部を示す平面図である。 図3は、本発明の実施形態における第1の電極パターンを示す平面図である。 図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。 図5は、図3のV部の拡大図である。 図6は、本発明の実施形態における第1のダミーパターンを示す平面図である。 図7は、本発明の実施形態における第1のダミーパターンの変形例を示す平面図である。 図8は、図7のVIII部の拡大図である。 図9は、本発明の実施形態における第2の導体部を示す平面図である。 図10は、本発明の実施形態における第2の電極パターンを示す平面図である。 図11は、本発明の実施形態における第2のダミーパターンを示す平面図である。 図12は、本発明の実施形態における組み合わせパターンを示す平面図である。 図13は、本発明の実施形態における第1のダミーパターンと第2の本体部からなる小メッシュパターンを示す平面図である。 図14は、本発明の実施形態における第2の導体部の変形例を示す平面図である。 図15は、本発明の実施形態における第1の導体部の変形例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態におけるタッチセンサを示す分解斜視図である。
図1に示すタッチセンサ1は、投影型の静電容量方式のタッチパネルセンサであり、例えば、表示装置(不図示)等と組み合わせて、タッチ位置を検出する機能を有する入力装置として用いられる。表示装置としては、特に限定されず、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパ等を用いることができる。このタッチセンサ1は、表示装置の表示領域に対応するように配置された検出電極と駆動電極(後述する第1の電極パターン31及び第2の電極パターン51)を有しており、この2つの電極の間には、外部回路(不図示)から所定電圧が周期的に印加されている。
このようなタッチセンサ1では、例えば、操作者の指(外部導体)Fがタッチセンサ1に接近すると、この外部導体Fとタッチセンサ1との間でコンデンサ(電気容量)が形成され、2つの電極間の電気的な状態が変化する。タッチセンサ1は、2つの電極間の電気的な変化に基づいて、操作者の操作位置を検出することができる。
タッチセンサ1は、図1に示すように、支持体5と配線体10を含む配線板2と、配線板2の片面に貼り付けられたカバー部材70と、を備えている。本実施形態の配線板2は、上記表示装置の視認性を確保するため、全体的に透明性(透光性)を有するように構成されている。本実施形態における「配線体10」が、本発明における「配線体」の一例に相当し、本実施形態における「支持体5」が、本発明における「支持体」の一例に相当し、本実施形態における「配線板2」が、本発明における「配線板」の一例に相当する。
支持体5は、矩形状の外形を有し、透明性を有する材料で構成されている。この支持体5を構成する材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド樹脂(PI)、ポリエーテルイミド樹脂(PEI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)、シクロオレフィンポリマー(COP)、シリコーン樹脂(SI)、アクリル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ガラス等を用いることができる。この支持体5には、配線体10が貼り付けられており、支持体5によって配線体10が支持されている。この場合、支持体5は、配線体10を支持できる程度の剛性を有していることが好ましい。
配線体10は、図1に示すように、第1の絶縁部20と、第1の導体部30と、第2の絶縁部40と、第2の導体部50と、第3の絶縁部60と、を備えている。この配線体10は、上記表示装置の視認性を確保するために、全体的に透明性(透光性)を有するように構成されている。
本実施形態では、第1の導体部30が第1の絶縁部20上に配置されていると共に、第2の導体部50が第2の絶縁部40上に配置されており、第1の絶縁部20に第2の絶縁部40が積層されている。すなわち、第1の導体部30が第2の絶縁部40の一方の側(下側)に配置されているのに対し、第2の導体部50が当該第2の絶縁部40の他方の側(上側)に配置されており、第2の絶縁部40を介して、第1の導体部30と第2の導体部50とが相互に対向している。従って、本実施形態における第2の絶縁部40が、本発明における絶縁部の一例に相当する。そして、第2の導体部50は、第1の導体部30よりも、外部導体Fが接触する側に近い位置に配設されている。つまり、第1導電部30が表示装置側に位置し、第2導電部50が操作者側(外部導体Fが接触する面側)に位置している。
第1の絶縁部20は、矩形状の外形を有し、透明性と電気絶縁性を有する樹脂材料で構成されている。この透明性を有する樹脂材料としては、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等のUV硬化性樹脂、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂等を例示することができる。この第1の絶縁部20の下面が、支持体5に貼り付けられている。
図2は本実施形態における第1の導体部を示す平面図、図3は本実施形態における第1の電極パターンを示す平面図、図4は図3のIV-IV線に沿った断面図、図5は図3のV部の拡大図、図6は本実施形態における第1のダミーパターンを示す平面図である。なお、図2では、第1の連結部33の単位メッシュ332のランダム形状、及び、第1のダミーパターン35のピッチのばらつきを加味しておらず、後述する図12についても同様である。
第1の導体部30は、第1の絶縁部20上に設けられており、第1の絶縁部20によって保持されている。この第1の導体部30は、導電性ペーストを印刷して硬化させることで形成されている。導電性ペーストの具体例としては、導電性材料及びバインダ樹脂を、水、もしくは溶剤、及び各種添加剤に混合して構成されたものを例示することができる。なお、導電性ペーストからバインダ樹脂を省略してもよい。
導電性材料の具体例としては、銀や銅、ニッケル、スズ、ビスマス、亜鉛、インジウム、パラジウム等の金属材料や、グラファイト、カーボンブラック(ファーネスブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック)、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ等のカーボン系材料を挙げることができる。なお、導電性材料として、金属塩を用いてもよい。金属塩の具体例としては、上述の金属の塩を挙げることができる。バインダ樹脂の具体例としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等を挙げることができる。溶剤の具体例としては、α-テルピネオール、ブチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトール、1−デカノール、ブチルセルソルブ、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、テトラデカン等を挙げることができる。
第1の導体部30は、図1及び図2に示すように、複数の第1の電極パターン31と、複数の第1の引出配線パターン34と、複数の第1のダミーパターン35と、を含んでいる。第1の電極パターン31と、第1の引出配線パターン34と、第1のダミーパターン35とは、実質的に同一の平面上に設けられている。なお、第1の電極パターン31の数は特に限定されず、任意に設定することができ、第1の引出配線パターン34の数も特に限定されず、第1の電極パターン31の数に応じて設定される。また、第1のダミーパターン35の数も特に限定されず、第2の電極パターン51の第2の本体部52の単位メッシュ522(後述)の数に応じて設定される。
それぞれの第1の電極パターン31は、図中X方向に延在している。そして、複数の第1の電極パターン31は、図中Y方向に並べられている。それぞれの第1の電極パターン31は、複数の第1の本体部32と、複数の第1の連結部33と、を含んでいる。本実施形態におけるX方向が本発明における第1の方向の一例に相当し、本実施形態におけるY方向が本発明における第2の方向の一例に相当する。
第1の本体部32は、略菱形形状を有している。複数の第1の本体部32は、第1の電極パターン31の延在方向(図中X方向)に並べられている。相互に隣り合う第1の本体部32同士は、第1の連結部33を介して電気的に接続されている。第1の本体部32は、図2及び図3に示すように、複数の直線状の細線321a,321bを有している。なお、第1の本体部32を構成する細線321a,321bの本数は特に限定されない。本実施形態において、細線321a,321bを細線321と総称する。
この細線321は、図4に示すように、第1の絶縁部20の凸部21上に設けられている。細線321は、当該細線321の幅方向に切断した断面を視た場合に、第1の絶縁部20から離れるに従い、次第に幅狭となるテーパ形状を有している。この細線321において、凸部21と接触する第1の接触面321cは、第2の絶縁部40と接触する第2の接触面321dに対して相対的に粗くなっている。具体的には、第1の接触面321cの面粗さRaは、0.1μm〜3μmであるのに対して、第2の接触面321dの面粗さRaは、0.001μm〜1.0μmとなっている。この面粗さRaは、JIS法(JIS B0601(2013年3月21日改正))に定義される「算術平均粗さRa」である。なお、後述する第1及び第2の導体部30,50の他の細線331a,331b,351a,351b,521a,521b,531a,531b,551a,551bも、図4に示す細線321と同様の断面形状を有している。
それぞれの細線321aは、0.5μm〜20μmの幅を有しており、図2及び図3に示すように、第1の電極パターン31の延在方向(図中X方向)に対して交差する方向(以下、「m方向」とも称する。)に延在している。そして、複数の細線321aは、m方向に対して交差する方向(以下、「n方向」とも称する。)に並べられている。それぞれの細線321bも、上述の細線321aの幅と実質的に同一の幅を有しており、n方向に延在している。そして、複数の細線321bは、m方向に並べられている。なお、本実施形態では、X方向に対するm方向の交差角度は45度であり、m方向に対するn方向の交差角度は90度であるが、特にこれに限定されない。
この複数の細線321a,321bが相互に交差することで、第1の本体部32の全体に菱形状の単位メッシュ322が繰り返し配列されている。本実施形態では、複数の単位メッシュ322は、m方向に沿ってピッチMAmで並べられている。また、複数の単位メッシュ322は、n方向に沿ってピッチMAnで並べられている。なお、本実施形態における「ピッチ」は、細線同士の中心間距離を意味する。本実施形態における第1の本体部32の単位メッシュ322が、本発明における第1の単位メッシュの一例に相当する。
特に限定されないが、m方向のピッチMAmの平均値Ave(MAm)は、70μm〜500μmである(70μm≦Ave(MAm)≦500μm)。このピッチMAmの標準偏差σMAmは、15μm以下であり(σMAm≦15μm)、好ましくは5μm以下であり(σMAm≦5μm)、より好ましくは1μm以下である(σMAm≦1μm)。
また、n方向のピッチMAnの平均値Ave(MAn)は、m方向のピッチMAmの平均値Ave(MAm)と実質的に同一である(Ave(MAn)=Ave(MAm))。このピッチMAnの標準偏差σMAnは、上述のピッチMAmと同様に、15μm以下であり(σMAn≦15μm)、好ましくは5μm以下であり(σMAn≦5μm)、より好ましくは1μm以下である(σMAn≦1μm)。
なお、上記の標準偏差σMAm,σMAnを算出するためのピッチMAm,MAnは、タッチセンサ1の全面において顕微鏡又はSEMで当該ピッチMAm,MAnを観察することで計測する。後述する標準偏差σCAm,σCAn,σDAm,σDAn,σMBm,σMBn,σCBm,σCBn,σDBm,σDBnに関するピッチCAm,CAn,DAm,DAn,MBm,MBn,CBm,CBn,DBm,DBnについても同様である。
第1の連結部33は、図2に示すように、X方向において相互に隣り合う第1の本体部32同士を電気的に接続している。それぞれの第1の連結部33は、図3に示すように、上述の細線321aの幅と実質的に同一の幅の複数の細線331a,331bを有している。なお、第1の連結部33を構成する細線331a,331bの本数は、特に限定されない。
それぞれの細線331a,331bは、不規則に折れ曲がる又は湾曲する屈曲部分331cを有しており、当該第1の連結部33を構成する全ての細線331a,331bの形状が相違している。このため、複数の細線331a,331bが相互に交差することで、不規則なランダム形状の単位メッシュ332が第1の連結部33の全体に繰り返し配列されている。本実施形態における第1の連結部33の単位メッシュ332が本発明における第3の単位メッシュの一例に相当し、本実施形態における第1の連結部33の細線331a,331bが本発明における第1の細線の一例に相当する。なお、屈曲部分331cを有さない直線状の細線331a,331bを用いて、不規則なランダム形状の単位メッシュ332を有する第1の連結部33を形成してもよい。
本実施形態では、第1の連結部33の単位メッシュ332は、m方向に沿ってピッチCAmで並べられていると共に、n方向に沿ってピッチCAnで並べられている。
ここで、第1の連結部33の単位メッシュ332のピッチCAm,CAnは、次の要領で算出される。すなわち、図5に示すように、m方向のピッチCAmに関しては、単位メッシュ332の重心Gcを通過するm方向の仮想直線CLmと、当該単位メッシュ332の辺332a,332cとの交点CPa,CPcを求め、これらの交点CPa,CPc間の間隔(細線331bの中心間距離)をm方向のピッチCAmとする。同様に、n方向のピッチCAnに関しても、単位メッシュ332の重心Gcを通過するn方向の仮想直線CLnと、当該単位メッシュ332の辺332b,332dとの交点CPb,CPdを求め、これらの交点CPb,CPd間の間隔(細線331aの中心間距離)をn方向のピッチCAnとする。
m方向のピッチCAmの平均値Ave(CAm)は、第1の本体部32のピッチMAmの平均値Ave(MAm)と実質的に同一である(Ave(CAm)=Ave(MAm))。このピッチCAmの標準偏差σCAmは、20μm〜100μmである(20μm≦σCAm≦100μm)。
また、n方向のピッチCAnの平均値Ave(CAn)も、第1の本体部32のピッチMAnの平均値Ave(MAn)と実質的に同一である(Ave(CAn)=Ave(MAn))。このピッチCAnの標準偏差σCAnは、20μm〜100μmである(20μm≦σCAn≦100μm)。
すなわち、本実施形態では、第1の連結部33の単位メッシュ332のピッチCAm,CAnのばらつきσCAm,σCAnが、第1の本体部32の単位メッシュ322のピッチMAm,MAnのばらつきσMAm,σMAnよりも大きくなっている(σCAm>σMAm,σCAn>σMAn)。
図1に示すように、それぞれの第1の電極パターン31の長手方向一端には第1の引出配線34の一端が接続されている。それぞれの第1の引出配線34の他端は、配線体10の縁部まで延びている。この第1の引出配線34の他端が、外部回路と電気的に接続される。
図1及び図2に示すように、複数の第1のダミーパターン35は、第1の絶縁部20において第1の電極パターン31が形成されていない領域に配置されており、第1の電極パターン31とは電気的に絶縁されている。後述するように、この第1のダミーパターン35は、平面視において、第2の導体部50の第2の本体部52の単位メッシュ522(後述)内に存在するように配置されている。
それぞれの第1のダミーパターン35は、図6に示すように、相互に交差する一対のダミー細線351a,351bからなる交差形状を有している。ダミー細線351a,351bは、上述の細線321aの幅と実質的に同一の幅を有しており、一方のダミー細線351aは、m方向に直線状に延在しているのに対し、他方のダミー細線351bは、n方向に直線状に延在している。実質的に同一の方向に延在するダミー細線351a,351a(351b,351b)の間には、断線部352が形成されている。後述するように、この断線部352を第2の導体部50の第2の本体部52の細線521b(521a)が通過することで、小メッシュパターン13(図12参照)が形成されている。本実施形態における第1のダミーパターン35のダミー細線351a,351bが、本発明における第1のダミー配線の一例に相当する。
本実施形態では、複数の第1のダミーパターン35は、m方向に沿ってピッチDAmで並べられている。また、複数の第1のダミーパターン35は、n方向に沿ってピッチDAnで並べられている。
m方向のピッチDAmの平均値Ave(DAm)は、上述の第1の本体部32のピッチMAmの平均値Ave(MAm)と実質的に同一である(Ave(DAm)=Ave(MAm))。このピッチDAmの標準偏差σDAmは、20μm〜100μmである(20μm≦σDAm≦100μm)。
また、n方向のピッチDAnの平均値Ave(DAn)も、第1の本体部32のピッチMAnの平均値Ave(MAn)と実質的に同一である(Ave(DAn)=Ave(MAn))。このピッチDAnの標準偏差σDAnは、20μm〜100μmである(20μm≦σDAn≦100μm)。
本実施形態では、第1のダミーパターン35のピッチDAm,DAnのばらつきσDAm,σDAnが、後述の第2の本体部52の単位メッシュ522のピッチMBm,MBnのばらつきσMBm,σMBnよりも大きくなっている(σDAm>σMBm,σDAn>σMBn)。
このため、本実施形態では、第1のダミーパターン35と第2の本体部52によって濃淡差が発生したとしても、当該濃淡差がランダムになるので、アライメントズレ(第1のダミーパターン35と第2の単位メッシュ522の位置ズレ)が発生してもタッチセンサ1の視認性の低下の抑制を図ることができる。さらに、本実施形態では、第1のダミーパターン35のピッチDAm,DAnのばらつきを大きくすることで濃淡差をランダムにするため、第2の本体部52のピッチMBm,MBnを過度にばらつかせる必要がないので、設計に起因した電気特性のばらつきを抑制することができる。
なお、第1のダミーパターン35の形状は、特に上記に限定されず、例えば、図7に示すような形状にしてもよい。図7は本実施形態における第1のダミーパターンの変形例を示す平面図であり、図8は図7のVIII部の拡大図である。
この図7に示す変形例では、ダミー細線351a,351bは、不規則に折れ曲がる又は湾曲する屈曲部分351cを有しており、全ての第1のダミーパターン35Bの細線351a,351bの形状が相違している。このため、複数の細線351a,351bが相互に交差することで、複数の第1のダミーパターン35Bが不規則なランダム形状を有している。これにより、タッチセンサの視認性の低下を一層抑制すると共に、設計に起因した電気特性のばらつきを一層抑制することができる。なお、屈曲部分351cを有さない直線状のダミー細線351a,351bを用いて、不規則なランダム形状を有する複数の第1のダミーパターン35Bを形成してもよい。
なお、第1のダミーパターン35Bが不規則なランダム形状を有する場合には、第1のダミーパターン35BのピッチDAm,DAnは、次の要領で算出される。すなわち、図8に示すように、m方向のピッチDAmに関しては、断線部352を仮想線で接続することで形成した閉領域353の重心Gdを通過するm方向の仮想直線DLmと、当該閉領域353の辺353a,353cとの交点DPa,DPcを求め、これらの交点DPa,DPc間の間隔(ダミー細線351bの中心間距離)をm方向のピッチDAmとする。同様に、n方向のピッチDAnに関しても、閉領域353の重心Gdを通過するn方向の仮想直線DLnと、当該単位メッシュ353の辺353b,353dとの交点DPb,DPdを求め、これらの交点DPb,DPd間の間隔(ダミー細線351aの中心間距離)をn方向のピッチDAnとする。
図1に示すように、第2の絶縁部40は、矩形状の外形を有し、透明性を有する樹脂材料で構成されている。この透明性を有する樹脂材料としては、例えば、上記の第1の絶縁部20を構成する樹脂材料と同様の材料を用いることができる。
第2の絶縁部40は、第1の導体部30を覆うように第1の絶縁部20上に設けられている。この第2の絶縁部40には、切欠部41が形成されている。この切欠部41からは、第1の引出配線パターン34の他端が露出している。
図9は本実施形態における第2の導体部を示す平面図、図10は本実施形態における第2の電極パターンを示す平面図、図11は本実施形態における第2のダミーパターンを示す平面図である。なお、図9では、第2の連結部53の単位メッシュ532のランダム形状、及び、第2のダミーパターン55のピッチのばらつきを加味しておらず、後述する図12についても同様である。
第2の導体部50は、図1に示すように、第2の絶縁部40上に設けられており、第2の絶縁部40によって保持されている。この第2の導体部50は、導電性ペーストを印刷して硬化させることで形成されている。導電性ペーストの具体例としては、第1の導体部30を構成する導電ペーストと同様のものを例示することができる。
この第2の導体部50は、図1及び図9に示すように、複数の第2の電極パターン51と、複数の第2の引出配線パターン54と、複数の第2のダミーパターン55と、を含んでいる。第2の電極パターン51と、第2の引出配線パターン54と、第2のダミーパターン55とは、実質的に同一の平面上に設けられている。なお、第2の電極パターン51の数は、特に限定されず、任意に設定することができ、第2の引出配線パターン54の数も、特に限定されず、第2の電極パターン51の数に応じて設定される。また、第2のダミーパターン55の数も、特に限定されず、第1の電極パターン31の第1の本体部32の単位メッシュ322の数に応じて設定される。
それぞれの第2の電極パターン51は、図中Y方向に延在している。そして、複数の第2の電極パターン51は、図中X方向に並べられている。それぞれの第2の電極パターン51は、複数の第2の本体部52と、複数の第2の連結部53と、を含んでいる。
第2の本体部52は、略菱形形状を有している。複数の第2の本体部52は、第2の電極パターン32の延在方向(図中Y方向)に並べられている。相互に隣り合う第2の本体部52同士は、第2の連結部53を介して電気的に接続されている。第2の本体部52は、図9及び図10に示すように、複数の直線状の細線521a,521bを有している。なお、第2の本体部52を構成する細線521a,521bの本数は特に限定されない。
それぞれの細線521aは、上述の第1の本体部32の細線321aの幅と実質的に同一の幅を有しており、図9及び図10に示すように、m方向に延在している。そして、複数の細線521aは、n方向に並べられている。それぞれの細線521bも、上述の細線521aの幅と実質的に同一の幅を有しており、n方向に延在している。そして、複数の細線521bは、m方向に並べられている。
この複数の細線521a,521bが相互に交差することで、第2の本体部52の全体に菱形状の単位メッシュ522が繰り返し配列されている。本実施形態では、複数の単位メッシュ522は、m方向に沿ってピッチMBmで並べられている。また、複数の単位メッシュ522は、n方向に沿ってピッチMBnで並べられている。本実施形態における第2の本体部52の単位メッシュ522が、本発明における第2の単位メッシュの一例に相当する。
m方向のピッチMBmの平均値Ave(MBm)は、第1の本体部32のピッチMAmの平均値Ave(MAm)と実質的に同一である(Ave(MBm)=Ave(MAm))。このピッチMBmの標準偏差σMBmは、15μm以下であり(σMBm≦15μm)、好ましくは5μm以下であり(σMBm≦5μm)、より好ましくは1μm以下である(σMBm≦1μm)。
また、n方向のピッチMBnの平均値Ave(MBn)は、第1の本体部32のピッチMAnの平均値Ave(MAn)と実質的に同一である(Ave(MBn)=Ave(MAn))。このピッチMBnの標準偏差σMBnは、上述のピッチMBmと同様に、15μm以下であり(σMBn≦15μm)、好ましくは5μm以下であり(σMBn≦5μm)、より好ましくは1μm以下である(σMBn≦1μm)。
第2の連結部53は、図9に示すように、Y方向において相互に隣り合う第2の本体部52同士を電気的に接続している。それぞれの第2の連結部53は、図10に示すように、上述の細線521aの幅と実質的に同一の幅の複数の細線531a,531bを有している。なお、第2の連結部53を構成する細線531a,531bの本数は、特に限定されない。
それぞれの細線531a,531bは、不規則に折れ曲がる又は湾曲する屈曲部分531cを有しており、当該第2の連結部53を構成する全ての細線531a,531bの形状が相違している。このため、複数の細線531a,531bが相互に交差することで、不規則なランダム形状の単位メッシュ532が第2の連結部53の全体に繰り返し配列されている。本実施形態における第2の連結部53の単位メッシュ532が本発明における第4の単位メッシュの一例に相当し、本実施形態における第2の連結部53の細線531a,531bが本発明における第2の細線の一例に相当する。なお、屈曲部分531cを有さない直線状の細線531a,531bを用いて、不規則なランダム形状の単位メッシュ532を有する第2の連結部53を形成してもよい。
本実施形態では、第2の連結部53の単位メッシュ532は、m方向に沿ったピッチCBmと、n方向に沿ったピッチCBnと、を有している。なお、第2の連結部53の単位メッシュ532のピッチCBm,CBnは、図5を参照して説明した、第1の連結部33の単位メッシュ332のピッチCAm,CAnと同様の要領で算出される。
m方向のピッチCBmの平均値Ave(CBm)は、第2の本体部52のピッチMBmの平均値Ave(MBm)と実質的に同一である(Ave(CBm)=Ave(MBm))。このピッチCBmの標準偏差σCBmは、20μm〜100μmである(20μm≦σCBm≦100μm)。
また、n方向のピッチCBnの平均値Ave(CBn)も、第2の本体部52のピッチMBnの平均値Ave(MBn)と実質的に同一である(Ave(CBn)=Ave(MBn))。このピッチCBnの標準偏差σCBnは、20μm〜100μmである(20μm≦σCBn≦100μm)。
すなわち、本実施形態では、第2の連結部53の単位メッシュ532のピッチCBm,CBnのばらつきσCBm,σCBnが、第2の本体部52の単位メッシュ522のピッチMBm,MBnのばらつきσMBm,σMBnよりも大きくなっている(σCBm>σMBm,σCBn>σMBn)。
図1に示すように、それぞれの第2の電極パターン51の長手方向一端には第2の引出配線54の一端が接続されている。それぞれの第2の引出配線54の他端は、配線体10の縁部まで延びている。この第2の引出配線54の他端が、外部回路と電気的に接続される。
図1及び図9に示すように、複数の第2のダミーパターン55は、第2の絶縁部40において第2の電極パターン51が形成されていない領域に配置されており、第2の電極パターン51とは電気的に絶縁されている。後述するように、この第2のダミーパターン55は、平面視において、上述した第1の導体部30の第1の本体部32の単位メッシュ322内に存在するように配置されている。
それぞれの第2のダミーパターン55は、図11に示すように、相互に交差する一対のダミー細線551a,551bからなる交差形状を有している。ダミー細線551a,551bは、上述の細線521aの幅と実質的に同一の幅を有しており、一方のダミー細線551aは、m方向に直線状に延在しているのに対し、他方のダミー細線551bは、n方向に直線状に延在している。実質的に同一の方向に延在するダミー細線551a,551a(551b,551b)の間には、断線部552が形成されている。後述するように、この断線部352を第1の導体部30の第1の本体部32の細線321b(321a)が通過することで、小メッシュパターン14(図12参照)が形成されている。本実施形態における第2のダミーパターン55のダミー細線551a,551bが、本発明における第2のダミー配線の一例に相当する。
本実施形態では、複数の第2のダミーパターン55は、m方向に沿ってピッチDBmで並べられている。また、複数の第2のダミーパターン55は、n方向に沿ってピッチDBnで並べられている。
m方向のピッチDBmの平均値Ave(DBm)は、上述の第2の本体部52のピッチMBmの平均値Ave(MBm)と実質的に同一である(Ave(DBm)=Ave(MBm))。このピッチDBmの標準偏差σDBmは、20μm〜100μmである(20μm≦σDBm≦100μm)。
また、n方向のピッチDBnの平均値Ave(DBn)も、第2の本体部52のピッチMBnの平均値Ave(MBn)と実質的に同一である(Ave(DBn)=Ave(MBn))。このピッチDBnの標準偏差σDBnは、20μm〜100μmである(20μm≦σDBn≦100μm)。
本実施形態では、第2のダミーパターン55のピッチDBm,DBnのばらつきσDBm,σDBnが、上述の第1の本体部32の単位メッシュ322のピッチMAm,MAnのばらつきσMAm,σMAnよりも大きくなっている(σDBm>σMAm,σDBn>σMAn)。
このため、本実施形態では、第2のダミーパターン55と第1の本体部32によって濃淡差が発生したとしても、当該濃淡差がランダムになるので、アライメントズレ(第2のダミーパターン55と第1の単位メッシュ322の位置ズレ)が発生してもタッチセンサ1の視認性の低下の抑制を図ることができる。さらに、本実施形態では、第2のダミーパターン55のピッチDBm,DBnのばらつきを大きくすることで濃淡差をランダムにするため、第1の本体部32のピッチMAm,MAnを過度にばらつかせる必要がないので、設計に起因した電気特性のばらつきを抑制することができる。
なお、第2のダミーパターン55の形状は、特に上記に限定されない。例えば、図7の変形例と同様に、ダミー細線551a,551bが不規則に折れ曲がる又は湾曲する屈曲部分を有することで、全ての第2のダミーパターン55の細線551a,551bの形状が相違していてもよい。この場合には、複数の細線551a,551bが相互に交差することで、複数の第2のダミーパターン55が不規則なランダム形状を有している。これにより、アライメントズレが発生してもタッチセンサ1の視認性の低下を一層抑制すると共に、設計に起因した電気特性のばらつきを一層抑制することができる。なお、屈曲部分を有さない直線状のダミー細線551a,551bを用いて、不規則なランダム形状を有する複数の第2のダミーパターン35を形成してもよい。
図12は本実施形態における組み合わせパターンを示す平面図、図13は本実施形態における第1のダミーパターンと第2の本体部からなる小メッシュパターンを示す平面図である。
以上に説明した第1の導体部30と第2の導体部50は、第1の連結部33と第2の連結部53が相互に交差するように、第2の絶縁部40を介して重ねられている。これにより、第1の電極パターン31、第1のダミーパターン35、第2の電極パターン51、及び、第2のダミーパターン55によって、図12に示すような組み合わせパターン11が形成されている。この組み合わせパターン11は、小メッシュパターン12〜14が敷き詰められたような形状を有している。
具体的には、図12に示すように、平面視において、第1の導体部30の第1の連結部33と第2の導体部50の第2の連結部53とが半ピッチ分ずれて重なっている。このため、第1の連結部33の単位メッシュ332と第2の連結部53の単位メッシュ532によって、単位小メッシュ121が繰り返し配列された小メッシュパターン12が形成されている。この単位小メッシュ121の面積の平均値は、単位メッシュ332,532の面積の平均値に対して1/4程度である。
また、図12及び図13に示すように、平面視において、第1の導体部30の第1のダミーパターン35が、第2の導体部50の第2の本体部52の単位メッシュ522内に存在するように配置されて、第2の本体部52の細線521a,521bが第1のダミーパターン35の断線部352を通過している。そのため、第1のダミーパターン35と第2の本体部52の単位メッシュ522によって、単位小メッシュ131が繰り返し配列された小メッシュパターン13が形成されている。この単位小メッシュ131の面積の平均値は、単位メッシュ522の面積の平均値に対して1/4程度である。
同様に、図12に示すように、平面視において、第2の導体部50の第2のダミーパターン55が、第1の導体部30の第1の本体部32の単位メッシュ322内に存在するように配置されて、第1の本体部32の細線321a,321bが第2のダミーパターン55の断線部552を通過している。そのため、第2のダミーパターン55と第1の本体部32の単位メッシュ322によって、単位小メッシュ141が繰り返し配列された小メッシュパターン14が形成されている。この単位小メッシュ141の面積の平均値は、単位メッシュ322の面積の平均値に対して1/4程度である。
本実施形態における小メッシュパターン12が本発明における第3の小メッシュパターンの一例に相当し、本実施形態における小メッシュパターン13が本発明における第1の小メッシュパターンの一例に相当し、本実施形態における小メッシュパターン14が本発明における第2の小メッシュパターンの一例に相当する。また、本実施形態における単位小メッシュ121が本発明における第3の単位小メッシュの一例に相当し、本実施形態における単位小メッシュ131が本発明における第1の単位小メッシュの一例に相当し、本実施形態における単位小メッシュ141が本発明における第2の単位小メッシュの一例に相当する。
なお、図14に示すように、第2の導体部50Cから第2のダミーパターン55をなくすと共に、図15に示すように、第1の導体部30Cに第2のダミーパターン55を設けてもよい。図14は本実施形態における第2の導体部の変形例を示す平面図であり、図15は本実施形態における第1の導体部の変形例を示す平面図である。
図14及び図15に示す変形例では、第1の導体部30Cが、全てのダミーパターン(第1及び第2のダミーパターン35,55)を備えており、換言すると、全てのダミーパターン35,55が同一平面上に形成されている。このように、全てのダミーパターン35,55が、第2の導体部50Cよりも表示装置に近い側に位置する第1の導体部30Cに含まれていることで、表示装置からのノイズをダミーパターン35,55で防ぐことができるため、タッチセンサの感度が一層向上する。
図1に戻り、第3の絶縁部60は、矩形状の外形を有し、透明性を有する樹脂材料で構成されている。この透明性を有する樹脂材料としては、例えば、上記の第1の絶縁部20を構成する樹脂材料と同様の樹脂材料を用いることができる。
第3の絶縁部60は、第2の導体部50を覆うように第2の絶縁部40上に設けられている。この第3の絶縁部60には、切欠部61が形成されている。この切欠部61からは、第2の引出配線パターン54の他端が露出している。また、この切欠部61は上述の第2の絶縁部40の切欠部41と重なっており、当該切欠部91から第1の引出配線パターン34の他端も露出している。
カバー部材70は、第3の絶縁部60を介して配線体10に貼り付けられている。カバー部材70は、図1に示すように、可視光線を透過することが可能な透明部71と、可視光線を遮蔽する遮蔽部72とを備えている。透明部71は、矩形状に形成され、遮蔽部72は、透明部71の周囲に矩形枠状に形成されている。なお、このカバー部材70は、第3の絶縁層60側の面に、特に図示しない接着層を有している。
カバー部材70を構成する透明な材料としては、上述の支持体5を構成する材料と同様のものを用いることができる。また、遮蔽部72は、カバー部材70の裏面の外周部に、例えば、黒色のインクを塗布することにより形成されている。本実施形態では、図1に示すように、このカバー部材70に外部導体F(指F)が接触する。
このカバー部材70が配線体10を支持できる程度の剛性を有していてもよい。この場合には、カバー部材70が本発明における支持体の一例に相当する。また、この場合に、上述の支持体5を省略してもよい。
以上のように、本実施形態では、第1のダミーパターン35のピッチDAm,DAnのばらつきσDAm,σDAnが、第2の本体部52の単位メッシュ522のピッチMBm,MBnのばらつきσMBm,σMBnよりも大きくなっている(σDAm>σMBm,σDAn>σMBn)。このため、第1のダミーパターン35と第2の本体部52によって濃淡差が発生したとしても、当該濃淡差はランダムになるので、アライメントズレ(第1のダミーパターン35と第2の単位メッシュ522の位置ズレ)が発生してもタッチセンサ1の視認性の低下の抑制を図ることができる。
同様に、本実施形態では、第2のダミーパターン55のピッチDBm,DBnのばらつきσDBm,σDBnが、第1の本体部32の単位メッシュ322のピッチMAm,MAnのばらつきσMAm,σMAnよりも大きくなっている(σDBm>σMAm,σDBn>σMAn)。このため、第2のダミーパターン55と第1の本体部32によって濃淡差が発生したとしても、当該濃淡差はランダムになるので、アライメントズレ(第2のダミーパターン55と第1の単位メッシュ322の位置ズレ)が発生してもタッチセンサ1の視認性の低下の抑制を図ることができる。
また、本実施形態では、第1の連結部33の単位メッシュ332のピッチCAm,CAnのばらつきσCAm,σCAnが、第1の本体部32の単位メッシュ322のピッチMAm,MAnのばらつきσMAm,σMAnよりも大きくなっている(σCAm>σMAm,σCAn>σMAn)。このため、第1及び第2の連結部33,53によって濃淡差が発生したとしても、当該濃淡差はランダムになるので、アライメントズレ(単位メッシュ332,532の位置ズレ)が発生してもタッチセンサ1の視認性の低下の抑制を図ることができる。
同様に、本実施形態では、第2の連結部53の単位メッシュ532のピッチCBm,CBnのばらつきσCBm,σCBnが、第2の本体部52の単位メッシュ522のピッチMBm,MBnのばらつきσMBm,σMBnよりも大きくなっている(σCBm>σMBm,σCBn>σMBn)。このため、第1及び第2の連結部33,53によって濃淡差が発生したとしても、当該濃淡差はランダムになるので、アライメントズレ(単位メッシュ332,532の位置ズレ)が発生してもタッチセンサ1の視認性の低下の抑制を図ることができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上述の実施形態では、第1及び第2の電極パターン31,51の本体部32,52の細線321a,321b,521a,521bが直線に形成されているが、特にこれに限定されず、例えば、曲線、破線、ジグザグ線等にしてもよい。
また、上述の実施形態では、第1の電極パターン31は、第1の本体部32と第1の連結部33を含む、所謂、ダイヤモンドパターンを有しているが、第1の電極パターン31のパターン形状は、特にこれに限定されない。例えば、第1の電極パターンが、当該第1の電極パターンの延在方向に沿って略均一の幅を有する帯状のパターンを有してもよい。第2の電極パターン51についても同様に、ダイヤモンドパターンに代えて帯状パターンを有してもよい。
また、上述の実施形態では、第1のダミーパターン35のピッチのばらつきと、第2のダミーパターン55のピッチのばらつきとの両方を大きくしたが、特にこれに限定されない。第1のダミーパターン35のピッチのばらつき、及び、第2のダミーパターン55のピッチのばらつきの少なくとも一方を大きくすればよい。
同様に、上述の実施形態では、第1の連結部33の単位メッシュ332のピッチのばらつきと、第2の連結部53の単位メッシュ532のピッチのばらつきとの両方を大きくしたが、特にこれに限定されない。第1の連結部33の単位メッシュ332のピッチのばらつき、及び、第2の連結部53の単位メッシュ532のピッチのばらつきの少なくとも一方を大きくすればよい。
また、例えば、第1の絶縁部20の下面を実装対象(フィルム、表面ガラス、偏光板、ディスプレイガラス等)に接着して、配線体10を実装対象により支持させる形態として配線体を構成する場合、当該第1の絶縁部20の下面に剥離シートを設け、実装時に当該剥離シートを剥がして実装対象に接着して実装する形態としてもよい。また、第1の絶縁部20側から配線体10を覆う樹脂部をさらに設け、当該樹脂部を介して、上述の実装対象に接着して実装する形態としてもよい。また、第3の絶縁部60側を上述の実装対象に接着して実装する形態としてもよい。これらの場合、配線体を実装する実装対象が本発明の支持体の一例に相当する。
さらに、上述の実施形態では、配線体又は配線基板は、タッチセンサに用いられるとして説明したが、特にこれに限定されない。例えば、配線体に通電して抵抗加熱等で発熱させることにより当該配線体をヒーターとして用いてもよい。また、配線体の導体部の一部を接地することにより当該配線体を電磁遮蔽シールドとして用いてもよい。また、配線体をアンテナとして用いてもよい。この場合、配線体を実装する実装対象が本発明の「支持体」の一例に相当する。
1…タッチセンサ
2…配線基板
5…支持体
10…配線体
11…組み合わせパターン
12〜14…小メッシュパターン
121〜141…単位小メッシュ
20…第1の絶縁部
21…凸部
30,30C…第1の導体部
31…第1の電極パターン
32…第1の本体部
321a,321b…細線
321c…第1の接触面
321d…第2の接触面
322…単位メッシュ
33…第1の連結部
331a,331b…細線
331c…屈曲部分
332…単位メッシュ
332a〜332d…辺
CLm,CLn…仮想直線
CPa〜CPd…交点
Gc…重心
34…第1の引出配線パターン
35,35B…第1のダミーパターン
351a,351b…ダミー細線
352…断線部
353…閉空間
353a〜353d…辺
DLm,DLn…仮想直線
DPa〜DPd…交点
Gd…重心
40…第2の絶縁部
41…切欠部
50,50C…第2の導体部
51…第2の電極パターン
52…第2の本体部
521a,521b…細線
522…単位メッシュ
53…第2の連結部
531a,531b…細線
531c…屈曲部分
532…単位メッシュ
54…第2の引出配線パターン
55…第2のダミーパターン
551a,551b…ダミー細線
552…断線部
60…第3の絶縁部
61…切欠部
70…カバー部材
71…透明部
72…遮蔽部
F…外部導体

Claims (9)

  1. 第1の導体部と、
    第2の導体部と、
    前記第1の導体部と前記第2の導体部の間に介在する絶縁部と、を備え、
    前記第1の導体部は、
    複数の第1の単位メッシュを含むメッシュ状の第1の本体部を有し、第1の方向に沿って延在する第1の電極パターンと、
    前記第1の電極パターンと電気的に絶縁された複数の第1のダミーパターンと、を含み、
    前記第2の導体部は、複数の第2の単位メッシュを含むメッシュ状の第2の本体部を有し、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って延在する第2の電極パターンを含んでおり、
    平面視において、前記第1の電極パターンと前記第2の電極パターンは相互に交差し、
    平面視において、前記第1のダミーパターンは、前記第2の単位メッシュ内に存在するように配置され、前記第1のダミーパターンと前記第2の本体部によって複数の第1の単位小メッシュからなる第1の小メッシュパターンが形成されており、
    前記第1のダミーパターン同士のピッチのばらつきは、前記第2の単位メッシュ同士のピッチのばらつきよりも大きい配線体。
  2. 請求項1に記載の配線体であって、
    それぞれの前記第1のダミーパターンは、相互に交差する一対の第1のダミー細線からなる交差形状を有している配線体。
  3. 請求項1又は2に記載の配線体であって、
    前記第2又は前記第1の導体部は、前記第2又は前記第1の電極パターンと電気的に絶縁された複数の第2のダミーパターンを含み、
    平面視において、前記第2のダミーパターンは、前記第1の単位メッシュ内に存在するように配置され、前記第2のダミーパターンと前記第1の本体部によって複数の第2の単位小メッシュからなる第2の小メッシュパターンが形成されており、
    前記第2のダミーパターン同士のピッチのばらつきは、前記第1の単位メッシュ同士のピッチのばらつきよりも大きい配線体。
  4. 請求項3に記載の配線体であって、
    それぞれの前記第2のダミーパターンは、相互に交差する一対の第2のダミー細線からなる交差形状を有している配線体。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の配線体であって、
    前記第1の電極パターンは、
    前記第1の方向に沿って配置された複数の前記第1の本体部と、
    複数の第3の単位メッシュを含み、前記第1の本体部同士を連結するメッシュ状の第1の連結部と、を含み、
    前記第2の電極パターンは、
    前記第2の方向に沿って配置された複数の前記第2の本体部と、
    複数の第4の単位メッシュを含み、前記第2の本体部同士を連結するメッシュ状の第2の連結部と、を含んでおり、
    平面視において、前記第1の連結部と前記第2の連結部が相互に交差することで、複数の第3の単位小メッシュからなる第3の小メッシュパターンが形成されており、
    前記第3の単位メッシュ同士のピッチのばらつきが前記第1の単位メッシュ同士のピッチのばらつきよりも大きいこと、及び、前記第4の単位メッシュ同士のピッチのばらつきが前記第2の単位メッシュ同士のピッチのばらつきよりも大きいこと、の少なくとも一方を満たす配線体。
  6. 請求項5に記載の配線体であって、
    複数の前記第3の単位メッシュは、複数の第1の細線を相互に交差させることで形成されており、
    複数の前記第3の単位メッシュが不規則なランダム形状を有するように、前記第1の細線は、屈曲部分を有している配線体。
  7. 請求項5又は6に記載の配線体であって、
    複数の前記第4の単位メッシュは、複数の第2の細線を相互に交差させることで形成されており、
    複数の前記第4の単位メッシュが不規則なランダム形状を有するように、前記第2の細線は、屈曲部分を有している配線体。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の配線体と、
    前記配線体を支持する支持体と、を備えた配線板。
  9. 請求項8に記載の配線板を備えたタッチセンサ。
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