JP2020100465A - ガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法およびガラスチョップドストランドマットの巻回体 - Google Patents

ガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法およびガラスチョップドストランドマットの巻回体 Download PDF

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Abstract

【課題】ガラスチョップドストランドマットを容易、且つ確実に巻芯へ巻き付けることが可能で、ガラスチョップドストランドマットの破れを防ぐことができるガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法およびガラスチョップドストランドマットの巻回体を提供する。【解決手段】ガラスチョップドストランドSを含む帯状のガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rの形成方法であって、前記ガラスチョップドストランドマットMの先端部M1の少なくとも一部を巻芯72の外周面72aに沿って接触させて前記巻芯72を回転させることで、前記ガラスチョップドストランドマットMをロール状に巻き取り巻回体Rを形成する工程を備え、前記巻芯72の外周面72aには、当該外周面72aに対してホットメルト樹脂を塗布することで形成される凸状で粘着性を有する凸部75と粘着性を有しない凹部76からなる凹凸領域Aを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、ガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法およびガラスチョップドストランドマットの巻回体に関する。
従来より、切断したガラス繊維(以下、ガラスチョップドストランドと呼ぶ)をマット状に成形してなるガラスチョップドストランドマットが知られている。
前記ガラスチョップドストランドマットは、通常、スリッター装置により帯状に裁断された後、紙を構造材とする巻芯に巻き取られ、当該巻芯を軸とするロール状の最終製品である、ガラスチョップドストランドマットの巻回体となる。
このようなガラスチョップドストランドマットをガラスチョップドストランドマットの巻回体とする工程においては、巻芯にガラスチョップドストランドマットを巻き付けるために、巻芯とガラスチョップドストランドマットとを接合する部材等を用いずに、巻芯に直接ガラスチョップドストランドマットの先端部を巻き込むようにして巻き取る方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、特許文献1に記載のような方法では、ガラスチョップドストランドマットを巻芯へ確実に巻き付けることが難しく、巻き付け初期に巻芯が空回転することでガラスチョップドストランドマットと巻芯との間にずれが生じ、結果としてガラスチョップドストランドマットが巻芯から飛び出した状態で巻き付けられたり、ガラスチョップドストランドマットが破れる問題がある。これらは品質面、生産効率面から大きな技術課題であった。
このような課題に対して、帯状材料を巻芯に巻きつける方法において、巻芯の全表面を粗面化し、巻芯と帯状材料との静止摩擦係数を所定値以上とする方法が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。この方法によれば、帯状材料を巻芯へある程度巻き付けることは可能である。
特開2009−154996号公報 特開平9−50096号公報
しかしながら、前記特許文献2に示される方法では、確実な巻き付け性、帯状材料表面の損傷、巻姿、巻ズレ等の課題を解決するに至っていない。また、帯状材料を巻芯全てに強固に接着することによって、確実に巻き付けることができるが、強固な接着により帯状材料を引き出す際に帯状材料の接着部が巻芯から離れずに破れるなどの損傷が発生することが問題となる。
本発明は、斯かる現状の課題に鑑みてなされたものであり、ガラスチョップドストランドマットを容易、且つ確実に巻芯へ巻き付けることが可能で、ガラスチョップドストランドマットの破れ等の損傷を防ぐことができるガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法およびガラスチョップドストランドマットの巻回体を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
本発明に係るガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法は、ガラスチョップドストランドを含む帯状のガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法であって、前記ガラスチョップドストランドマットの先端部の少なくとも一部を巻芯の外周面に沿って接触させて前記巻芯を回転させることで、前記ガラスチョップドストランドマットをロール状に巻き取り巻回体を形成する工程を備え、前記巻芯の外周面に凹凸領域が形成され、前記凹凸領域の凸部は粘着性を有し、前記凹部は粘着性を有さないことを特徴とする。
このような構成によれば、巻芯の外周面に、粘着性を有する凸部及び粘着性を有さない凹部からなる凹凸領域を設け、ガラスチョップドストランドマットの先端部もしくは先端部近傍を巻芯の凹凸領域の凸部に粘着させることにより、ガラスチョップドストランドマットを確実に巻き取ることが可能となり、巻姿が良好な巻回体を効率的に生産できる。詳述すると、凹凸領域が粘着性を有する凸部と、粘着性を有しない凹部とで構成されており、ガラスチョップドストランドマットの先端部もしくは先端部近傍には、巻き芯の凹凸領域に対して、粘着している部分と粘着していない部分が存在することになるため、ガラスチョップドストランドマットの巻回体からガラスチョップドストランドマットを引き出して使い切る際に、引き出したガラスチョップドストランドマットが引っ張られても、ガラスチョップドストランドマットの先端部もしくは先端部近傍の全体が巻き芯に粘着している場合と比較して、ガラスチョップドストランドマットが巻芯から容易に離れるため、破れ等の損傷の発生を防ぐことができる。
また、本発明に係るガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法において、前記凸部は、前記巻芯の外周面に前記樹脂を線状または点状に塗布することで形成されることが好ましい。
これにより、粘着性を有する凸部と粘着性を有しない凹部とからなる凹凸領域を巻芯の外周面の任意の領域に容易に形成することができるとともに、凸部を形成する樹脂の使用量を極力減らすことができる。
また、本発明に係るガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法において、前記樹脂は、ホットメルト樹脂であることが好ましい。
これにより、ホットメルト樹脂が塗布後常温になることより固化するため、凸部を容易に形成することができる。
また、本発明に係るガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法において、前記ホットメルト樹脂を塗工して重ねた試験基材は、JIS P 8147(2010年)の傾斜法に準拠して測定された滑り傾斜角が40度以上であることが好ましい。
即ち、滑り傾斜角が40度以上である場合、ガラスチョップドストランドマットが巻芯の外周面に接触した際に、凸部に引っ掛かり易くすることができる。
また、本発明に係るガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法において、前記巻芯の外周面は、前記ガラスチョップドストランドマットとの間における、JIS K 7125(1999年)に規定された動摩擦係数が、0.15〜0.35である非粘着面を有することが好ましい。
即ち、動摩擦係数が0.15〜0.35である場合、ガラスチョップドストランドマットの先端部を巻芯の外周面に接触させて安定して巻き取ることができる。そのため、ガラスチョップドストランドマットにしわが発生することを抑制できる。
また、本発明に係るガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法において、前記ガラスチョップドストランドマットの目付は、60g/m〜150g/mであることが好ましい。
これにより、ガラスチョップドストランドマットを巻芯に安定して巻き取ることができる。具体的には、目付が60g/m未満である場合、ガラスチョップドストランドマットの表面の摩擦係数が小さくなるとともに、ガラスチョップドストランドマットの剛性が低下し、しわが入りやすくなるため、巻芯に安定して巻き取ることが難しい。
一方、目付が150g/m以上であると、マットの剛性が向上するため、ガラスチョップドストランドマットMが巻芯72の回転に追従して巻き込まれ難くなったり、巻ズレが増加する。
また、本発明に係るガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法において、前記ガラスチョップドストランドマットの巻き取る際の巻き付け速度は、40m/分〜100m/分であることが好ましい。
これにより、ガラスチョップドストランドマットを巻芯に安定して巻き取ることができる。具体的には、ガラスチョップドストランドマットの巻き付け速度が40m/分未満であると、大量生産を行う上で製造効率が向上せず、経済的ではない。一方、巻き付け速度が100m/分を超えると、巻芯の外周面にガラスチョップドストランドマットが接触しても巻芯の回転に追従して巻き込まれない場合がある。
本発明に係るガラスチョップドストランドマットの巻回体は、巻芯と、前記巻芯に巻回されたロール状のガラスチョップドストランドとを有するガラスチョップドストランドマットの巻回体であって、前記巻芯の外周面には凹凸領域が形成され、前記凹凸領域の凸部は粘着性を有し、前記凹部は粘着性を有さないことを特徴とする。
このような構成によれば、凹凸領域が粘着性を有する凸部と、粘着性を有しない凹部とで構成されており、ガラスチョップドストランドマットの先端部もしくは先端部近傍には、巻き芯の凹凸領域に対して、粘着している部分と粘着していない部分が存在するため、ガラスチョップドストランドマットの巻回体からガラスチョップドストランドマットを引き出して使い切る際に、引き出したガラスチョップドストランドマットが引っ張られても、ガラスチョップドストランドマットの先端部もしくは先端部近傍の全体が巻き芯に粘着している場合と比較して、ガラスチョップドストランドマットが巻芯から容易に離れるため、破れ等の損傷の発生を防ぐことができる。
また、本発明に係るガラスチョップドストランドマットの巻回体において、前記凸部は、線状または点状に形成された樹脂であることが好ましい。
これにより、粘着性を有する凸部と粘着性を有しない凹部とからなる凹凸領域を、容易に、かつ凸部を形成する樹脂の使用量を極力減らして一体的に設けることができる。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明に係るガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法によれば、巻芯の外周面に粘着性を有する凹凸領域を設けることで、ガラスチョップドストランドマットの先端部もしくは先端部近傍を巻芯の凹凸領域に粘着し、ガラスチョップドストランドマットを確実に巻き取ることが可能となり、巻姿が良好な巻回体を効率的に生産できる。
また、本発明に係るガラスチョップドストランドマットの巻回体によれば、凹凸領域が粘着性を有する凸部と粘着性を有しない凹部で構成されているため、ガラスチョップドストランドマットを引き出して使い切る際に、引き出したガラスチョップドストランドマットが引っ張られても、ガラスチョップドストランドマットが巻芯から容易に離れるため、破れ等の損傷の発生を防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係るガラスチョップドストランドマットの巻回体を製造する製造装置の全体構成を示す模式図。 ホットメルト樹脂を外周面に塗布硬化させて形成した凹凸領域を有する巻芯を示す斜視図。 凹凸領域を外周面の径方向両端に形成した巻芯を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係るガラスチョップドストランドマットの製造装置の動作説明図であって、(a)は巻き付け初期を示す図、(b)はガラスチョップドストランドマットが誘導部材に沿って巻き取られつつある状態を示す図、(c)はガラスチョップドストランドマットが巻芯を一周した状態を示す図、(d)は誘導部材が満巻き時の巻回体の外周位置よりも巻き取り筒体からの距離が大きくなる方向へと退避した後の状態を示す図、(e)はガラスチョップドストランドマットの満巻き時である巻回体を示す図。 凹凸領域の形状の例を示す図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
本発明は、スリッター装置によりスリット裁断した帯状のガラスチョップドストランドマットを巻芯に巻き付ける際に、ガラスチョップドストランドマットの先端部を巻芯の外周面に沿って接触させるとともに当該外周面に設けた所定の粘着性を有する凹凸領域に粘着し、ロール状に巻き取ってガラスチョップドストランドマットの巻回体を形成する方法である。
[製造装置1の全体構成]
先ず、本発明の一実施形態に係るガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法を具現化する巻取装置70を備えた、ガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rの製造装置1の全体構成について、図1を用いて説明する。
製造装置1は、ガラスケーキCからガラスチョップドストランドマットMを製造し、製造されたガラスチョップドストランドマットMをガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rとするための装置であり、切断機10、搬送コンベア20、結着剤付与装置30、加熱炉40、冷圧ロール50、及び巻取装置70等を備える。
切断機10は、ガラスケーキCに巻回されているガラス繊維FからチョップドストランドSを生成するための装置であり、互いに対向して配置されるカッターローラ11とゴムローラ12を備える。
そして、切断機10は、回転しているカッターローラ11とゴムローラ12を備え、カッターローラ11とゴムローラ12の間にガラスケーキCから引き出されたガラス繊維Fを供給することで、ガラス繊維Fを連続的に切断し、ガラスチョップドストランドSを連続生成することができるように構成されている。
ガラス繊維Fは、切断機10により、長さが10mm以上、100mm以下のガラスチョップドストランドSに切断される。ガラスチョップドストランドSの長さが10mm未満であると、ガラスチョップドストランドマットを製造するために多くの結着剤が必要となり、その結果、巻芯の外周面に対して滑り易くなるため、製造されたガラスチョップドストランドマットMを安定して巻芯へ巻き付けにくくなる。ガラスチョップドストランドSの長さが100mmを超えると、ガラスチョップドストランドマットMの表面が粗くなり、結果として動摩擦係数が大きくなり、巻き付けが困難となりやすい。
以上の観点から、ガラスチョップドストランドSの長さは、20mm〜70mmの範囲とするのが好ましく、さらに好ましくは30mm〜60mm範囲とすることであり、一層好ましくは45mm〜55mmとすることである。
搬送コンベア20は、切断機10で生成されたガラスチョップドストランドS・S・・・を水平方向に搬送するための装置であり、第一コンベア21、第二コンベア22、及び第三コンベア23によって構成されている。
また、搬送コンベア20は、ガラスチョップドストランドS・S・・・の搬送方向(図1に示す矢印Aの方向)において、上流側から第一コンベア21、第二コンベア22、第三コンベア23の順で連続して配置されている。
各コンベア21・22・23は、それぞれ駆動ローラと従動ローラを備えており、各ローラに、ガラスチョップドストランドSの長さよりも小さい開口径を有するメッシュ状の無端ベルトによって構成された搬送ベルトBが巻回されて、コンベア装置を構成している。
そして、各コンベア21・22・23は、駆動ローラがモーターによって夫々駆動されて、搬送ベルトBを各ローラに沿って回転駆動する構成となっている。
第一コンベア21は、第一搬送ベルトB1を備えており、切断機10の下方に設置されている。
また、第一コンベア21上には、チャンバー13が配置され、切断機10によって切断されたガラスチョップドストランドSは、チャンバー13内を通って第一搬送ベルトB1上に落下する。
なお、第一搬送ベルトB1の下方には、吸引ダクトやブロア等からなる図示せぬ吸引装置が配置されており、第一搬送ベルトB1上に分散堆積されたチョップドストランドSを吸引しつつ、搬送することができるように構成している。
第二コンベア22は、チョップドストランドSを搬送するためのメッシュ状の第二搬送ベルトB2を備えている。
ここで、第二コンベア22の上方には、結着剤付与装置30が配置されている。
結着剤付与装置30は、樹脂粉末である結着剤Pを、第二コンベア22の第二搬送ベルトB2上のガラスチョップドストランドS・S・・・に向けて散布して、ガラスチョップドストランドS・S・・・に結着剤Pを付着させる装置である。
結着剤Pの種類としては、熱可塑性樹脂粉末が好適であり、例えば、粉末ポリエステル樹脂(例えば、ニュートラック(商標登録)514、花王株式会社製など)を使用することができる。
その他、使用可能な熱可塑性樹脂粉末として、ナイロン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂粉末が挙げられる。
そして、第二コンベア22上のガラスチョップドストランドSは、結着剤Pが均一に付着した状態で、下流の第三コンベア23に搬送される。
なお、結着剤付与装置30の上流側に、水噴霧機(図示せず)を設けてもよい。
ガラスチョップドストランドSが予め水で湿潤状態にされていると、水の表面張力の作用によりガラスチョップドストランドSの表面に結着剤Pが付着し易くなるため、ガラスチョップドストランドS同士の接着効果がより高まる。その結果、結着剤の使用量を減らすことができ、ガラスチョップドストランドマットの表面が滑りやすくなることを抑制でき、巻取りが容易となる。
また、第三コンベア23の第三搬送ベルトB3の一部を囲い込むように加熱炉40が配置されている。
加熱炉40は、第三コンベア23の第三搬送ベルトB3に積載されて加熱炉40内に進入するガラスチョップドストランドS・S・・・及び結着剤Pを加熱して、結着剤Pを溶融可能なように構成されている。
なお、加熱炉40内の雰囲気温度は散布する結着剤Pを構成する合成樹脂の融点以上の温度となるように適宜調整される。
第三コンベア23の下流側には冷圧ロール50が配置されている。冷圧ロール50は、一対のローラ51・51で構成される。
そして、加熱炉40で溶融された結着剤Pが付着したガラスチョップドストランドS・S・・・は、冷圧ロール50に搬送され、ローラ51・51間を通過する。
この時、ガラスチョップドストランドS・S・・・は、冷圧ロール50を通過することで冷却、プレスされ、ガラスチョップドストランドS・S・・・同士が結着されて、ガラスチョップドストランドSと結着剤Pからなるマット状のガラスチョップドストランドマットMに成形される。
冷圧ロール50の下流側に案内部材60が配置されている。
案内部材60は、ガラスチョップドストランドマットMを冷圧ロール50の斜め下方に位置する巻取装置70に案内する板状の部材である。
冷圧ロール50の下流側に巻取装置70が配置されている。
巻取装置70は、ガラスチョップドストランドマットMの先端部M1の少なくとも一部を巻芯72の外周面72aに沿って接触させるとともに巻芯72の外周面72aの幅方向の全幅に亘って、略帯状に設けた粘着性を有する凹凸領域A(図2および図3参照)に粘着させて、巻芯72を回転させることで、ガラスチョップドストランドマットMをロール状に巻き取って巻回体Rを形成する工程を実現するための装置である。
なお、上記凹凸領域Aの詳細については後述する。
巻取装置70は、同方向に駆動回転する一対のロール71・71と、誘導部材73と、図示しない退避手段とを備える。一対のロール71・71間の上面谷部の上方には、巻芯72が配置される。巻芯72は、一対のロール71・71が駆動回転することにより、従動回転する。
巻取装置70は、一対のロール71・71のうち一方のロール71の側(上流側)から供給されるガラスチョップドストランドマットMを、一対のロール71・71の駆動回転と巻芯72の従動回転により、巻芯72の外周面72aに巻き付けて巻回体R(図4(e)を参照)を形成する。
誘導部材73は、巻芯72の外周面72aに沿った曲率を有するとともに該外周面72aと間隔を隔てて対向するガイド面73aを備え、所定の方向に移動可能に配設されている。
誘導部材73は、ガラスチョップドストランドマットMを巻き取る際に、巻芯72の外周面72aと所定の間隔を隔てて対向して配置される。
また、ガラスチョップドストランドマットMの先端部M1が巻芯72の外周面72aを周回して巻き取られることにより、当該先端部M1は自身の上層に巻き取られるガラスチョップドストランドマットMと巻芯72との間に挟持される。
そして、ガラスチョップドストランドマットMの先端部M1が挟持されると、退避手段は、ガイド面73aがガラスチョップドストランドマットMの巻き付け完了時の外周位置よりも外側に位置するように、誘導部材73を退避移動させる。
[巻取装置70の動作]
次に、本発明の一実施形態に係るガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rの形成方法を具現化する巻取装置70の一連の動作について、図4を参照しながら具体的に説明する。
帯状に形成されたガラスチョップドストランドマットMはコンベヤローラ等の搬送手段を使用することにより所定速度で搬送され、図4(a)に示すように、ガラスチョップドストランドマットMは、一対の同方向に駆動回転するローラ71・71の一方の側(同図で左斜め上方側)から巻取装置70に供給される。
一対のロール71・71間の上面谷部の上方には巻芯72が中心軸74を中心に回転自在に配置されており、ガラスチョップドストランドマットMの先端部M1がローラ71の外周面と巻芯72の外周面72aとの間の隙間に入ると、巻芯72はローラ71の駆動回転に従動して回転する。
これにより、ガラスチョップドストランドマットMが巻芯72の外周に巻き取られる。
巻芯72の半径方向外側には、ガイド面73aを有する誘導部材73が巻芯72に沿って配置されている。
誘導部材73のガイド面73aは、巻芯72の外周に沿った曲率を有し、巻芯72の外周面72aと所定の間隔を隔てて対向している。
ローラ71と巻芯72との間の隙間に入ったガラスチョップドストランドマットMの先端部M1は、ロール71の駆動回転と巻芯72の従動回転により送られて、巻芯72の外周面72aと誘導部材73のガイド面73aとの間の間隔部に入る。
そして、図4(b)に示すように、上記間隔部に入った先端部M1は誘導部材73のガイド面73aにそって誘導(ガイド)されながら進み、巻芯72の外周面72aに沿って接触するとともにガラスチョップドストランドマットMの先端部M1もしくは先端部M1の近傍部分が凹凸領域Aの粘着性を有する略スパイラル状の凸部75(図2参照)に粘着して、ガラスチョップドストランドマットMが巻芯72の外周面72aに巻き付けられる。
ここで、ガラスチョップドストランドマットMの先端部M1の近傍部分とは、ガラスチョップドストランドマットMの長手方向において、例えばガラスチョップドストランドマットMの先端から300mmまでの寸法範囲の部位である。
その後、図4(c)に示すように、先端部M1は巻芯72の外周面72aを周回(一周)した後、その上層に巻き取られるガラスチョップドストランドマットMと巻芯72との間に挟持される。
そして、ガラスチョップドストランドマットMが数周巻回され、図4(d)に示すように、誘導部材73が、図示されていない退避手段によって駆動され、ガイド面73aがガラスチョップドストランドマットMの巻き付け完了時の外周位置(満巻き時の巻回体の外周位置)よりも外側に位置するように、巻芯72の半径方向(S方向)に退避移動する。
これにより、ガラスチョップドストランドマットMの巻き付け時に誘導部材73のガイド面73aが妨げになることはない。
このような一連の動作によって、誘導部材73のガイド面73aは、巻き付け初期において、ガラスチョップドストランドマットMの先端部M1が確実に巻芯72の外周面72aに積層した状態となるように円滑に巻き付けていくことを可能にする。こうして、図4(e)に示すようなガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rを得ることができる。
誘導部材73の退避移動は、巻芯72の回転速度(即ち、ガラスチョップドストランドマットMの巻き付け速度)を勘案して、所定時間経過後に行う構成としてもよいし、あるいは、巻芯72の外周に巻き取られたガラスチョップドストランドマットMの厚みをセンサー等で検出し、その検出値に基づいて行う構成としてもよい。
また、誘導部材73のガイド面73aの移動距離や移動速度は、ガラスチョップドストランドマットMの巻き付け速度や巻き付け完了時(満巻き時)の巻回体Rの外径に応じた値とすればよく、誘導部材73のガイド面73aが巻き付け動作の妨げになることがなければよい。
誘導部材73を構成する材料としては、ガラスチョップドストランドマットMの先端部M1を誘導するに足るだけの機械的な強度を実現することのできる材料であればどのような材料を用いてもよく、例えば各種プラスチックやFRP、金属や木材、さらにゴムやガラス等の材料を単独あるいは複合させたものであってもよい。
その中でも特にプラスチックやFRPは、適度な強度を有し軽量で成形性も高いためより好ましい。
プラスチックとしては、例えばアクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、又は芳香族ポリエステルなどを使用すればよいが、他のプラスチック材料であっても問題はない。
また、巻取装置70は、上述に加え、巻芯72の中心軸74と垂直な断面において、誘導部材73のガイド面73aが巻芯72の外周と同心で、かつ、上記中心軸74を中心とする120°〜270°の角度範囲の円弧形状を有するものであれば、ガラスチョップドストランドマットMの先端部M1を的確に誘導することが可能となり、上記した誘導部材73の退避動作を行う場合に誘導部材73を移動させやすい構成とすることができる。
誘導部材73のガイド面73aの上記角度が120°に満たないと、ガラスチョップドストランドマットMの柔軟性の度合いや巻き付け速度の条件によってはガラスチョップドストランドマットMの先端部M1を巻芯72に巻き付けることができなくなる場合がある。
これに対して、上記角度を120°以上とすることによって、巻き付け速度が高速になっても支障なく巻き付けができるようにすることができ、また、柔軟性に乏しい、厚みのあるガラスチョップドストランドマットMに対しても、効率的な巻き付け動作を行わせることができる。
なお、上記角度が270°を越えると、誘導部材73の退避移動が困難になる場合がある。
以上のような観点から、巻き付け動作や誘導部材73の退避移動をより円滑に行うことのできるものとするには、ガイド面73aの上記角度は100°〜250°の角度範囲内で設定するのが好ましい。
また、巻取装置70は、上述に加え、誘導部材73のガイド面73aと巻芯72の外周面72aとの間の間隔が、ガラスチョップドストランドマットMの厚み寸法に対して2倍以上であると、ガラスチョップドストランドマットMの巻き付け時に、特にその表面に損傷などの欠陥を生じさせたりすることがなく、ガラスチョップドストランドマットMを確実かつ的確に巻芯72へと円滑に巻き取ることができるので好ましい。
ここで、上記の間隔は、誘導部材73のガイド面73aと巻き取り筒体の外周との間の最短距離である。
ガラスチョップドストランドマットMの厚み寸法は、ガラス繊維の種類やその用途等によっても異なるが、0.05mmから10mmまでの厚みを有している。
従って、上記の間隔は、0.1mm以上50mm程度の大きさであることが好ましい。
上記の間隔が過大であると、ガラスチョップドストランドマットMにしわが生じ易くなる場合もあり、安定した品位の巻回体Rが得られにくくなる。一方、上記の間隔がガラスチョップドストランドマットMの厚み寸法の5倍を超えると、ガイド面73aの誘導機能が得られなくなる場合がある。
よって、上記の間隔は、ガラスチョップドストランドマットMの厚み寸法の2倍から5倍の範囲内とするのが好ましい。具体的な寸法を例示すれば、0.1mmから50mmまでの範囲となる。
また、上述した巻取装置70では、巻芯72に40m/分〜100m/分の巻き付け速度でガラスチョップドストランドマットMを巻き取ってガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rを形成することが好ましい。
ガラスチョップドストランドマットMの巻き付け速度が40m/分未満であると、大量生産を行う上で製造効率が向上せず、経済的ではない。一方、巻き付け速度が100m/分を超えると、巻芯72の外周面72aにガラスチョップドストランドマットMが接触しても巻芯の回転に追従して巻き込まれなくなるため好ましくない。
以上の観点から、より高い品位で、しかも高い安定度を有する巻き付けを行うために、巻き付け速度は、50m/分〜90m/分の範囲とするのが好ましく、さらに好ましくは60m/分〜90m/分の範囲とすることであり、一層好ましくは70m/分〜90m/分とすることである。
上記のガラスチョップドストランドマットMを構成するガラス繊維の組成は、所望の性能を発揮するものであれば特に限定されることはなく、様々な組成のガラス繊維を使用することが可能である。
例えば、Eガラス、Dガラス、Cガラス、ARガラス、Hガラス、又はSガラス等の代表的な組成のガラス繊維であってもよく、他の組成を有するものであってもよい。
巻芯72は、ガラスチョップドストランドマットMの巻き付け用の筒体であり、例えば、紙管原紙、クラフト紙、包装紙等の紙素材を構造材とする紙管である。
巻芯72は、マンドレルと称される金属製の軸芯に前記した原紙を幾層にも重ねて回転させながら筒状の形態で製作される。
そして、巻芯72の外周面72aには化粧仕上げを目的として、ラッピング紙や包装紙等の上貼り紙が用いられる。
また、巻芯72は、経済性などを考慮すると上述した紙管とするのが好ましいが、機械的な強度を重視する場合には、例えばプラスチックやFRPなどの材料によって構成されるものであってもよい。なお、巻芯72の詳細な構成に関しては、以下の形成方法の説明の際に説明する。
[ガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rの形成方法]
本発明の一実施形態に係るガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rの形成方法は、ガラスチョップドストランドSを含む帯状のガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rの形成方法であって、ガラスチョップドストランドマットMの先端部M1の少なくとも一部を巻芯72の外周面72aに沿って接触させて巻芯72を回転させることで、ガラスチョップドストランドマットMをロール状に巻き取り巻回体Rを形成する工程を備え、巻芯72の外周面72aには、当該外周面72aに対して樹脂を塗布することで形成される、粘着性を有する凸状の凸部75と、粘着性を有しない凹状の凹部76からなる凹凸領域Aを有することを特徴とする。
このように、巻芯72の外周面72aに、凸部75及び凹部76を有する凹凸領域Aを設け、ガラスチョップドストランドマットMの先端部M1もしくは先端部M1の近傍を巻芯72の凹凸領域Aの凸部75に粘着させることにより、ガラスチョップドストランドマットMを確実に巻き取ることが可能となり、巻姿が良好な巻回体Rを効率的に生産できる。詳述すると、凹凸領域Aが粘着性を有する凸部75と粘着性を有しない凹部76で構成されており、ガラスチョップドストランドマットMの先端部もしくは先端部近傍には、凹凸領域Aに対して粘着している部分と粘着していない部分が存在しているため、ガラスチョップドストランドマットMの巻回体RからガラスチョップドストランドマットMを引き出して使い切る際に、引き出したガラスチョップドストランドマットMが引っ張られても、ガラスチョップドストランドマットMの先端部もしくは先端部近傍の全体が巻き芯に粘着している場合と比較して、ガラスチョップドストランドマットMが巻芯72から容易に離れるため、破れ等の損傷の発生を防ぐことができる。
凸部75は、巻芯72の外周面72aに所定の樹脂(本実施形態では、ホットメルト樹脂)を略スパイラル状に塗布することで形成される。
このように、本実施形態では、凸部75が略スパイラル状に塗布することで形成されることで、粘着性を有する凸部75と粘着性を有しない凹部76とからなる凹凸領域Aを巻芯72の外周面72aの任意の領域に容易に形成することができる。
ホットメルト樹脂としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)系、ポリアミド系、ポリウレタン系、及びポリオレフィン系のホットメルト樹脂がある。
本実施形態では、ホットメルト樹脂を用いることで、塗布後常温になることより固化するため、凸部75を容易に形成することができる。
また、ホットメルト樹脂として好ましい物性としては、ホットメルト樹脂を全体に塗工して重ねた試験基材が、JIS P 8147(2010年)の傾斜法に準拠して測定された滑り傾斜角が40度以上であることが好ましい。
即ち、滑り傾斜角が40度以上である場合、ガラスチョップドストランドマットMが巻芯72の外周面72aに接触した際に、凸部75に引っ掛かり易くすることができる。
一方、滑り傾斜角が40度未満である場合は、ガラスチョップドストランドマットMが巻芯72の外周面72aに接触した際にでも、凸部75が安定して引っ掛からない。
[JIS P 8147(2010年)の傾斜法に準拠した評価方法]
所定のホットメルト樹脂を加熱溶融し、所定の塗工温度で試験基材の一例である2枚の標準段ボールのうち一方の標準段ボールに塗工する。ホットメルト樹脂を塗工後、オープンタイム(硬化時間)150秒後に標準段ボールを重ね、所定の荷重(例えば、3kg)をかけた状態で常温にて1分間保持し、当該重ねた段ボールを徐々に傾斜をつけ、滑り落ちた時(上下の段ボールがずれた時)の角度(滑り傾斜角)を測定する。ガラスチョップドストランドマットMを巻芯72へ確実に巻き付ける際の安定性が乏しく、しわやずれが発生する。仮に巻芯72へガラスチョップドストランドマットMを巻き付けられたとしても、巻き付け初期に巻芯72の凸部75に粘着されずに、巻芯72が空回転することでガラスチョップドストランドマットMにたるみが生じ、当該たるみを解消するために巻ズレやしわが入ったり、巻きズレに起因して破れたりする。
巻芯72の外周面72aのうち凹凸領域Aを除く非粘着部分(例えば、紙素材表面)である非粘着面とガラスチョップドストランドマットMとの間におけるJIS K 7125(1999年)に規定された動摩擦係数が0.15〜0.35であることが好ましい。
すなわち、前述したJIS K 7125(1999年)に規定された方法に準拠して測定したガラスチョップドストランドマットMと巻芯72の非粘着面との間の動摩擦係数が、0.15〜0.35の範囲になるように、予め加工、調整して所定の動摩擦係数になるようにした巻芯72を用いることが好ましい。ガラスチョップドストランドマットMと巻芯72の非粘着面との間の動摩擦係数の調整方法としては、例えば、巻芯72の表面の材質を適宜変更したり、巻芯72の表面に、摩擦を調整するためのコーティング剤を塗布したり、巻芯72の表面の表面粗さを調整すること等が挙げられる。
動摩擦係数が0.15未満である場合、ガラスチョップドストランドマットMを直接巻芯72へ確実に巻き付ける際の安定性が乏しく、仮に巻芯72へガラスチョップドストランドマットMを巻き付けられたとしても、凸部75とガラスチョップドストランドマットMが粘着する前の巻芯72の空回転が大きくなることでガラスチョップドストランドマットMにたるみが生じ、当該たるみを解消するために、だぶつきやしわが入りやすい。
一方、動摩擦係数が0.35を超える場合、ガラスチョップドストランドマットMと巻芯72間の滑り性が極端に低下し、ガラスチョップドストランドマットMの先端部M1が巻芯72の外周面72a(外表面)に接した瞬間に巻き付け作用が強く働き、凸部75とガラスチョップドストランドマットMに接する前から巻き付けが開始される。その結果、ガラスチョップドストランドマットMが歪んだまま巻き取られて巻ズレやガラスチョップドストランドマットMにしわが入ったり、巻回体R全体の巻姿が極度に悪くなったり、さらにはガラスチョップドストランドマットMの表面を傷つけやすい。
また、上記動摩擦係数は0.16〜0.34であることがより好ましい。
凹凸領域Aを形成する方法としては、例えば、巻芯72を軸方向(水平方向)に搬送しつつ、巻芯72の上方に配置された吐出部材により溶融したホットメルト樹脂を巻芯72の外周面72aに向けて略スパイラル状に吐出し、常温になることで固化されて凸部75が形成される。これにより、巻芯72の外周面72aの任意の領域に凸部75を含む凹凸領域Aを容易に形成することができる。
凹凸領域Aは、略スパイラル状に形成されているため、粘着性を有する凸部75と、凸部75に囲まれるもしくは隣接する粘着性を有しない凹部76とにより構成される。凹凸領域Aは、巻芯72の外周面72aの幅方向の全幅に亘って、所定幅を有する略帯状に形成される。凹凸領域Aは、図3に示すように、径方向両端の外周面72aに形成される。
なお、凹凸領域Aを設ける領域としては、巻芯72の外周面72aの任意の位置であってよい。また、凸部75の形状は、略スパイラル状に限らず、粘着性を有する凸部と粘着性を有しない凹部が交互に配置されるような網目状等になっていても構わない。
[凹凸領域(凸部)の形状]
次に、凹凸領域(凸部)の形状について具体的に説明する。なお、図5では、巻芯を平面展開した際の凹凸領域における凸部の形状を模式的に示している。
図5(a)〜(g)に示すように、凹凸領域Aを構成する凸部75の形状としては、例えば、本実施形態の如く略スパイラル状(図5(a))以外に、ジグザグ形状(図5(b))、カーブ(曲線)形状(図5(c))、ドット形状・水玉形状(図5(d))、直線形状(図5(e))、網目状(図5(f))、格子状(図5(g))、またはこれらの形状を組み合わせた形状や特定の形状に限定しないランダムな形状にすることができる。また、図5(a)〜(c)、及び(e)〜(g)で示す各形状において、線状の凸部の幅寸法及び長さ寸法を適宜変更してもよい。また、図5(d)で示すドット形状等において、島状の凸部の幅寸法を適宜変更してもよい。
また、本実施形態において略スパイラル状とは、図2に示すように隣接する螺旋の輪同士が重ならない状態であってもよいし、図3に示すように隣接する螺旋の輪同士が重なった状態であってもよい。また、隣接する螺旋の輪の大きさが異なっている部分が含まれてもよい。隣接して連続する螺旋の輪同士の重なり具合や輪の大きさを適宜変更することで、凹凸領域Aにおける凸部75の存在割合を制御することができ、それによって凹凸領域Aの粘着性を適宜制御することができる。例えば、輪の大きさを大きくし、巻芯72の外周面全体に凸部75を形成してもよい。
また、本実施形態では、図3に示すように、巻芯72の外周面72aにおいて二つの凹凸領域Aを設ける構成としているが、少なくとも凹凸領域Aを一つ以上設ける構成であればよい。
線形状の凸部75の幅(線幅)寸法は0.1mm以上、5.0mm以下であることが好ましい。凸部75の幅が0.1mm未満の場合、巻芯72に安定的にガラスチョップドストランドマットMを巻きつけることが難しくなるため好ましくない。一方、凸部75の幅が5.0mmを超える場合、ガラスチョップドストランドマットMの先端部M1が巻芯72の表面に接した瞬間に巻き付け作用が強く働き過ぎるため、歪んだまま巻き取られて巻ズレやガラスチョップドストランドマットMにしわが入ったり、巻回体R全体の巻姿が極度に悪くなったり、使用する樹脂量が多くなりコストが増加する。
線形状の凸部75の厚さ(高さ)寸法は、0.1mm以上、2.0mm以下であることが好ましい。凸部75の厚さが0.1mm未満の場合、巻芯72に安定的にガラスチョップドストランドマットMを巻きつけることが難しくなるため好ましくない。一方、凸部75の厚さが2.0mmを超える場合、ガラスチョップドストランドマットMの先端部M1が巻芯72の表面に接した瞬間に巻き付け作用が強く働き過ぎるため、歪んだまま巻き取られて巻ズレやガラスチョップドストランドマットMにしわが入ったり、巻回体R全体の巻姿が極度に悪くなったり、使用する樹脂量が多くなりコストが増加する。さらには巻き芯の凹凸が大きくなり過ぎ、ガラスチョップドストランドマットMの表面を傷つけたりする。
また、凸部75を点状とする場合、凸部75を構成する1個の点の面積は、0.5mm以上、15mm以下であることが好ましい。凸部75の面積が0.5mm未満の場合、巻芯72に安定的にガラスチョップドストランドマットMを巻きつけることが難しくなるため好ましくない。一方、凸部75の面積が15mmを超える場合、使用する樹脂量が多くなりコストが増加する。
点状の凸部75の厚さ(高さ)寸法は、0.1mm以上、2.0mm以下であることが好ましい。凸部75の厚さが0.1mm未満の場合、巻芯72に安定的にガラスチョップドストランドマットMを巻きつけることが難しくなるため好ましくない。一方、凸部75の厚さが2.0mmを超える場合、使用する樹脂量が多くなりコストが増加する。さらには巻き芯の凹凸が大きくなり過ぎ、ガラスチョップドストランドマットMの表面を傷つけたりする。
例えば、凸部75を巻芯72の外周面72aに設けることにより凹凸領域Aを形成する場合、巻芯72の外周面72aにおいて凹凸領域Aの占める範囲は、図2に示すように、巻芯72の中心軸方向に沿った全幅に亘ってもよく、巻芯72の全幅の半分程度でもあってもよい。また、凹凸領域Aを幅方向に沿って複数に分割して形成してもよい。凹凸領域Aの占める範囲としては、巻芯72の外周面72a全体に対して、好ましくは60%以下であることがよい。また、本実施形態のように凹凸領域Aを巻芯72の周方向に対し、2箇所以上形成することで、巻芯72の回転時の接触機会を増やして、ガラスチョップドストランドマットMを巻芯72により確実に巻きつけることが可能となる。
上述した動摩擦係数に設定する為の手段としては、具体的には巻芯72の外周に用いる上貼り紙の表面を、動摩擦係数の大きいクラフト紙とするのが好ましい。
クラフト紙の種類や厚みによっても動摩擦係数が変化するため、ガラスチョップドストランドマットMに適したクラフト紙を選定するのがよい。
また、ガラスチョップドストランドマットMの表面を傷つけ難くするために、巻芯72の外周面72aは同一の素材で覆われることが好ましい。
なお、ガラスチョップドストランドマットMの目付は60g/m以上、150g/m以下であることが好ましい。
目付が60g/m未満である場合、ガラスチョップドストランドマットMの表面の摩擦係数が小さくなるとともに、ガラスチョップドストランドマットMの剛性が低下ししわが入りやすくなるため、巻芯72に安定して巻き取ることが難しい。
一方、目付が150g/m以上であると、マットの剛性が向上するため、ガラスチョップドストランドマットMが巻芯72の回転に追従して巻き込まれ難くなったり、巻ズレが増加する。
また、ガラスチョップドストランドマットMの目付は、より好ましくは70g/m以上、145g/m以下である。
また、本実施形態に係るガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rの形成方法では、ガラスチョップドストランドマットMにおける結着剤Pの含有量が5.0〜13.0質量%であるが好ましい。
即ち、結着剤が5.0質量%未満であると結着剤としての効果が発揮できず、結着剤が13.0質量%を超えると巻芯72の外周面72aに対して滑り易くなるため安定して巻芯へ巻き付けにくくなるからである。
また、本実施形態に係るガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rの形成方法では、巻芯72の外径寸法が50〜150mmであることが好ましい。
即ち、巻芯72の外径寸法が50mm未満の場合、ガラスチョップドストランドマットMの巻取り効率が悪化し、巻芯72の外径寸法が150mmを超えると巻芯自体の嵩が大きくなり巻回体Rのハンドリングが悪化するからである。
本発明の一実施形態に係るガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rは、主に、上述の方法により形成することができる。
ガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rは、巻芯72と、巻芯72に巻回されたロール状のガラスチョップドストランドとを有するガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rであって、巻芯72の外周面72aには、当該外周面72aに対して樹脂を塗布することで形成される凸状で粘着性を有する凸部75と粘着性を有しない凹部76からなる凹凸領域Aを有する。このガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rは、凹凸領域Aが粘着性を有する凸部75と粘着性を有しない凹部76で構成されているため、ガラスチョップドストランドマットMの巻回体RからガラスチョップドストランドマットMを引き出して使い切る際に、引き出したガラスチョップドストランドマットMが引っ張られても、ガラスチョップドストランドマットMが巻芯72から容易に離れるため、破れ等の損傷の発生を防ぐことができる。
また、凹凸領域Aは、略スパイラル状に形成された樹脂である。これにより、凸部75が略スパイラル状に形成されたことで、粘着性を有する凸部75と粘着性を有しない凹部76からなる凹凸領域Aを一体的に設けることができる。
次に、本発明を更に具体的に説明するために実施例を述べるが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において各種の応用が行えるものである。
[巻回体の巻き付け状態の評価]
上述した巻取装置70を用いて、ガラスチョップドストランドマットMの目付、凸部を構成する樹脂の種類、及び凹凸領域の個数等の各巻取り条件を変えて巻き付けを行い、以下の実施例及び比較例に示すガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rを作製した。
[実施例及び比較例]
(実施例1)
巻芯の幅:1.44m、巻芯の内径:102mm、巻芯の外径:107mmの紙製の巻芯の全幅に亘って、滑り傾斜角度が45度であるポリプロピレン樹脂(PP)をスパイラル状に塗布硬化して凹凸領域Aを形成した。また、凹凸領域Aの巻芯の周方向の幅寸法は30mmであり、凹凸領域Aを巻芯の外周面の径方向両端に2本設けた(図2参照)。
巻芯の外周面の部分とガラスチョップドストランドマットとの動摩擦係数は0.28であった。この巻芯を用いて、マット目付130g/m、幅1.44mのガラスチョップドストランドマットMをマットの巻き付け速度40m/分で巻き付けて巻回体を作製した。
(実施例2)
マット目付を107g/mとしたこと以外は、実施例1と同じ条件で巻回体を作製した。
(実施例3)
マット目付を80g/mとしたこと以外は、実施例1と同じ条件で巻回体を作製した。
(実施例4)
凹凸領域Aを巻芯の外周面において周方向に等間隔に4本設けたこと以外は、実施例2と同じ条件で巻回体を作製した。
(実施例5)
凹凸領域Aを巻芯の外周面に1本設けたこと以外は、実施例2と同じ条件で巻回体を作製した。
(実施例6)
滑り傾斜角度が35度であるエチレン酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)を塗布硬化して凹凸領域Aを形成したこと以外は、実施例2と同じ条件で巻回体を作製した。
(実施例7)
滑り傾斜角度が30度であるエチレン酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)を塗布硬化して凹凸領域Aを形成したこと以外は、実施例2と同じ条件で巻回体を作製した。
(比較例1)
凹凸領域Aを形成しなかったこと以外は、実施例1と同じ条件で巻回体を作製した。
ガラスチョップドストランドマットの巻回体の巻き付け状態(巻き付け時のだぶつき、巻芯に対するずれ(巻ズレ)、マットを引き出した際のしわの有無に基づいて評価した巻芯への巻き付け性)、及びマットを引き出した際の破れについて目視評価を行った。上記各実施例及び比較例における巻回体の評価結果を表1に示す。
Figure 2020100465
(判定基準:破れ)
○ :破れなく巻芯からガラスチョップドストランドマットを引き出すことができた
△ :引き出し時にガラスチョップドストランドマットの一部が破れたが、品質上問題無し
× :引き出し時に全幅に亘りガラスチョップドストランドマットが破れ、品質上問題あり
(判定基準:巻き付け性)
◎ :だぶつき、巻ズレ、しわの発生が無く、巻き付け性が非常に良好
△ :若干のだぶつき、巻ズレ、しわの発生があるものの、品質上問題無し
× :だぶつき、巻ズレ、しわの発生があり、品質上問題あり
なお、ガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法は、以下のように、ガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rの製造方法にも適用可能である。
本発明の一実施形態に係るガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rの製造方法について、上述した製造装置1を用いて説明する。
本発明の一実施形態に係るガラスチョップドストランドマットMの製造方法は、製造装置1によって実現することができる。
図1に示す如く、本実施形態に係るガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rの製造方法では、先ず始めに第一コンベア21の第一搬送ベルトB1上にガラスチョップドストランドS・S・・・を堆積させる工程(STEP−1)を行う。
次に、第二搬送ベルトB2上のガラスチョップドストランドS・S・・・に結着剤Pを付与する工程(STEP−2)を行う。
次に、第三搬送ベルトB3上の結着剤Pを加熱溶融する工程(STEP−3)を行う。
次に、加熱溶融された結着剤Pを有するガラスチョップドストランドS・S・・・を冷却して結着剤Pを硬化させる工程(STEP−4)を行う。
次に、上述した巻取装置70を用いたガラスチョップドストランドマットMの巻回体Rの製造方法によりガラスチョップドストランドマットMを巻芯72に巻き取って巻回体Rを形成する工程(STEP−5)を行う。本工程においては、巻芯72を巻取装置70に取り付ける前に、巻芯72の外周面72aに上述したようにホットメルト樹脂を略スパイラル状に塗布硬化して巻芯72の外周面72aに凹凸領域Aを形成する工程を有する。
このような構成によれば、巻回体Rを形成する工程(STEP−5)において、巻芯72とガラスチョップドストランドマットMの先端部M1とを粘着するための凹凸領域Aを巻芯72の外周面72aに形成したことで、ガラスチョップドストランドマットMの先端部M1もしくはその近傍部分を巻芯72の外周面72aに粘着するとともに直接巻芯72へ巻き付けて確実に巻回体Rを形成することが可能となり、マットの巻ズレやしわの発生を抑制した、巻姿が良好な巻回体Rを効率的に生産できる。
本発明によるガラスチョップドストランドの巻回体の形成方法は、紙、高分子フィルム、布、金属ウェブなどの可撓性を有するウェブ、及びその支持体に塗布液を塗布した元巻ウェブを裁断した帯状材料を巻芯に巻き取って巻回体(ロール状物)を製作する際に利用可能であり、例えば、各種紙塗工、接着及び粘着材料、電気及び電子部品材料等の裁断、巻き付け工程に活用できる。
70 巻取装置
72 巻芯
72a 外周面
75 凸部
76 凹部
A 凹凸領域
S ガラスチョップドストランド
M ガラスチョップドストランドマット
M1 先端部
R 巻回体

Claims (9)

  1. ガラスチョップドストランドを含む帯状のガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法であって、
    前記ガラスチョップドストランドマットの先端部の少なくとも一部を巻芯の外周面に沿って接触させて前記巻芯を回転させることで、前記ガラスチョップドストランドマットをロール状に巻き取り巻回体を形成する工程を備え、
    前記巻芯の外周面には凹凸領域が形成され、前記凹凸領域の凸部は粘着性を有し、前記凹部は粘着性を有さない、
    ことを特徴とするガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法。
  2. 前記凸部は、前記巻芯の外周面に前記樹脂を線状または点状に塗布することで形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法。
  3. 前記樹脂は、ホットメルト樹脂である、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法。
  4. 前記ホットメルト樹脂を塗工して重ねた試験基材は、JIS P 8147(2010年)の傾斜法に準拠して測定された滑り傾斜角が40度以上である、
    ことを特徴とする請求項3に記載のガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法。
  5. 前記巻芯の外周面は、
    前記ガラスチョップドストランドマットとの間における、JIS K 7125(1999年)に規定された動摩擦係数が、0.15〜0.35である非粘着面を有する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法。
  6. 前記ガラスチョップドストランドマットの目付は、60g/m〜150g/mである、
    ことを特徴する請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法。
  7. 前記ガラスチョップドストランドマットの巻き取る際の巻き付け速度は、40m/分〜100m/分である、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか一項に記載のガラスチョップドストランドマットの巻回体の形成方法。
  8. 巻芯と、前記巻芯に巻回されたロール状のガラスチョップドストランドとを有するガラスチョップドストランドマットの巻回体であって、
    前記巻芯の外周面には凹凸領域が形成され、前記凹凸領域の凸部は粘着性を有し、前記凹部は粘着性を有さない、
    ことを特徴とするガラスチョップドストランドマットの巻回体。
  9. 前記凸部は、線状または点状に形成された樹脂である、
    ことを特徴とする請求項8に記載のガラスチョップドストランドマットの巻回体。
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