JP2020100238A - 作業車 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、インレットパイプのうち、エアクリーナに接続されている側とは反対側の上流側端部は、ラジエータの上部に支持されている。アウトレットパイプのうち、エアクリーナに接続されている側とは反対側の下流側端部は、エンジンの吸気マニホールドに接続され、エンジンに固定支持されている(特許文献1参照)。
このため、フィルタエレメントを交換するなどのメンテナンス作業を行う際には、エンジンボンネットの側部に存在する側方カバー部を取り外すとか、アウトレットパイプを、吸気マニホールド又はエアクリーナとの接続箇所で接続解除して、エアクリーナ自体の位置変更を行う等、の作業が必要となり、メンテナンス作業が、比較的煩雑になりやすい点で改善の余地がある。
したがって、エンジンボンネットの側方カバー部を取り外す作業や、エンジンとエアクリーナとの間におけるアウトレットパイプの脱着作業等を要さず、簡単な操作でエアクリーナをエンジンから離してメンテナンス作業を行い易い位置に移行させ、作業性を高めることができる。
したがって、アウトレットパイプに設ける姿勢変更許容部としては、その姿勢変更許容部においてアウトレットパイプを極端に屈曲させるほど、大きな屈曲を許容する構造を要さず、少し屈曲させることが可能な程度の構造のものであっても、エアクリーナをエンジンから十分遠ざけた位置に移動させることができる。つまり、姿勢変更許容部として、少しの屈曲を許容するだけの、構造的に簡素なものを採用し易い。
尚、本実施形態での説明における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、次のように記載している。つまり、本発明を適用した作業車の作業走行時における前進側の進行方向(図1における矢印F参照)が「前」、後進側への進行方向(図1における矢印B参照)が「後」、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向(図3における矢印R参照)が「右」、同様に左側に相当する方向(図3における矢印L参照)が「左」である。
図1に示すように、本実施形態で作業車の一例として示すトラクタは、車体フレーム1の前半部に原動部2を備え、車体フレーム1の後半部に搭乗運転部3を備えている。原動部2の左右に駆動可能な操舵輪としての前輪1Fを配備し、搭乗運転部3の左右に操向不能な駆動輪としての後輪1Rを配備して、四輪駆動型に構成されている。
前輪1Fは前車軸ケース12に支持され、前車軸ケース12は、車体フレーム1の下部に、前後方向に沿う揺動軸心(図示せず)周りでローリング作動可能に支持されている。
運転座席32の後方位置には、前後方向視で門形のロプス34が、後車軸ケース11の上面部に下端部を支持された状態で立設されている。
メイン燃料タンク13のうち、運転部ステップ30の前縁よりも前方側でエンジンボンネット21の左横外側位置に存在する部分は、左横外側への突出端が、直進走行時における前輪1Fの横外側端よりも外方へ突出しない範囲に設定されている。
また、メイン燃料タンク13のうち、運転部ステップ30の後縁よりも後方側位置に存在する部分は、トランスミッションケースの左横側面と、左側の後輪1Rとの間で、後輪フェンダ33の下端縁33aよりも下方に位置している。
図1〜3に示すように、原動部2は、エンジン20などの配置空間を形成するエンジンボンネット21を備えている。
エンジンボンネット21の内部には、エンジン20を冷却するためのラジエータ22を境にして、機体後方側に存在するエンジンルーム2Aと、ラジエータ22よりも機体前方側に位置するエンジン関連機器の内装用空間2Bと、が形成されている。
ラジエータ22よりも機体後方側の領域に存在するエンジンルーム2Aには、エンジン20、エンジン20に供給する空気を濾過するエアクリーナ4、排気処理装置の一例であるDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)5、等が配置されている。
ラジエータ22は、機体前後方向での前側に吸気面22aを備え、機体前後方向での後側に吸引ファン22bを備えて、機体前方側から後方側へ冷却風を通すように構成されている。
上方カバー部21Aは、エンジンボンネット21を支える支持フレーム14の上部に左右向きに備えた左右の支軸26を支点にして、エンジン20及びラジエータ22などを上方から覆う閉じ状態と、エンジン20及びラジエータ22などを開放する開き状態と、に上下方向で開閉揺動可能に構成されている。
そして、その上方カバー部21Aの前端に、外気導入部としてのフロントグリル21Cが備えられている。
側方カバー部21Bは、上方カバー部21A、及びフロントグリル21Cの横側方に位置して、車体フレーム1側に固定、及び固定解除可能に取り付けられている。
図2乃至図5に示すように、エアクリーナ4は、エンジンルーム2Aの左右方向及び前後方向で、ほぼ中央部に位置するように、エンジン20の上部に立設したエアクリーナ用の支持部材27を介して、エンジンルーム2Aにおけるエンジン上方空間に配設されている。
図2乃至図5に示すように、DPF5は、筒軸心を左右方向に沿わせた円筒状のケース本体50を備えている。このケース本体50の左右方向での一端側に、エンジン20の排気マニホールド20bから、エンジン20の上側を横切る図示しない連結管を介して、DPF5に排ガスを供給する中継排気管51が接続されている。ケース本体50の左右方向での他端側に、DPF5から前フレーム6の左外方箇所に向けて延出された外部排出用の排気管52が接続されている。このDPF5が、支持部材を兼ねる排気管取付部53を介して、エンジンルーム2Aにおけるエンジン20の上方空間に配設されている。
図2乃至図5に示すように、エアクリーナ4は、内部にフィルタエレメント(図示せず)を内装する筒状の外装ケース40を備えている。
外装ケース40は、平面視で、左前方から右後方に向かってやや傾斜した筒軸心P1を備え、側面視ではほぼ水平姿勢の筒状に形成されている。この外装ケース40の筒軸心方向での一端側(この実施形態では右端側)に、エアクリーナ4に外気を取り込むインレットパイプ41と、エアクリーナ4からエンジン20の吸気マニホールド20aに給気するアウトレットパイプ42と、が接続されている。
そして、外装ケース40のうち、インレットパイプ41やアウトレットパイプ42が接続された側とは反対側の端部に、内部のフィルタエレメント(図示せず)を出し入れ可能な開口(図示せず)、及びその開口を閉塞する蓋部43が備えられている。
これにより、フロントグリル21Cを経て内装用空間2Bに導入された外気を、冷却風の流動方向でラジエータ22よりも上手側から取り入れるように構成されている。
つまり、第三パイプ部分42cに対する第二パイプ部分42bの相対姿勢を、姿勢変更許容部44による姿勢変更が可能な範囲で変更することができる。例えば、第三パイプ部分42cの筒軸心線P2に対して、第二パイプ部分42bの筒軸心線P3の位置を、平面視で筒軸心線P2と筒軸心線P3との交差角が変化する方向に変化させることが可能である。あるいは、筒軸心線P2の周りで第二パイプ部分42bが揺動する方向に姿勢を変更するなどの、第三パイプ部分42cに対する第二パイプ部分42bの相対姿勢を変更することが可能である。
つまり、第二パイプ部分42bに対する第一パイプ部分42aの相対姿勢を、姿勢変更許容部44による姿勢変更が可能な範囲で変更することができる。例えば、第二パイプ部分42bの筒軸心線P3に対して、第一パイプ部分42aの筒軸心線P4の位置を、平面視で筒軸心線P3と筒軸心線P4との交差角が変化する方向に変化させることが可能である。あるいは、筒軸心線P3の周りで第一パイプ部分42aが揺動する方向に姿勢を変更するなどの、第二パイプ部分42bに対する第一パイプ部分42aの相対姿勢を変更することが可能である。
図5に仮想線で示すように、外装ケース40の位置及び姿勢変更がおこなわれると、外装ケース40の端部に存在する蓋部43が、側方カバー部21Bの上縁よりも高い位置に露出する状態となる。この状態で蓋部43を外して、内部のフィルタエレメントの交換作業等を容易に行い易い。
したがって、姿勢変更許容部44における姿勢変化量をあまり大きくせずに、外装ケース40の位置変更を無理なく行い易い。
以下、上記実施形態に変更を加えた別実施形態について説明する。以下の別実施形態は、矛盾が生じない限り、上記実施形態に複数組み合わせて適用してもよい。
例えば、上流側のパイプ部分と下流側のパイプ部分とを、エルボ継ぎ手などで接続して、そのエルボ継ぎ手と上流側のパイプ部分との間、又は下流側のパイプ部分との間、もしくは、その両方のパイプ部分との間で、相対回動可能に構成するなど、適宜の構造を採用することができる。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
例えば姿勢変更許容部44が、インレットパイプ41にも設けられたものであってもよい。この場合、インレットパイプ41の吸気口41aが位置固定された状態で設けられていても、エアクリーナ4の外装ケース40の位置を変化させられる点で有利である。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
例えば、姿勢変更許容部44がアウトレットパイプ42の直線状の部分に設けられたり、アウトレットパイプ42の全体にわたって設けられたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
20 エンジン
20a 吸気マニホールド
40 外装ケース
41 インレットパイプ
42 アウトレットパイプ
43 蓋部
44 姿勢変更許容部
Claims (4)
- エンジンルーム内におけるエンジンの上方位置にエアクリーナを配置した作業車であって、
前記エアクリーナが筒状の外装ケースを備え、
前記外装ケースの筒軸心方向での一端側に、前記エアクリーナに外気を取り込むインレットパイプと、前記エアクリーナから前記エンジンの吸気マニホールドに給気するアウトレットパイプと、が接続され、
前記外装ケースの筒軸心方向の他端側に、前記外装ケース内部のフィルタエレメントを出し入れ可能な開口、及びその開口を閉塞する蓋部が備えられ、
前記アウトレットパイプに、前記エアクリーナが水平方向及び上下方向に位置変更することを許容する姿勢変更許容部が形成されている作業車。 - 前記姿勢変更許容部は、前記アウトレットパイプの屈曲箇所に形成されている請求項1記載の作業車。
- 前記アウトレットパイプの下流側端部は、前記エンジンの横一側部に備えた前記吸気マニホールドに接続され、前記アウトレットパイプの上流側端部は、前記エンジンの上方を迂回して、前記吸気マニホールドが位置する前記エンジンの横一側部とは反対側で、前記エアクリーナに接続されている請求項1又は2記載の作業車。
- 前記姿勢変更許容部は、前記インレットパイプにも備えられている請求項1〜3のいずれか一つに記載の作業車。
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