JP2020100198A - 鉄道車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、台枠より高い位置で隅柱に作用する衝突荷重を、台枠に設けられた衝撃吸収部材に効果的に伝達して、乗客乗員に対する衝撃を緩和できる鉄道車両を提供する。【解決手段】車両幅方向両端部に一対の隅柱11が垂直状に立設された妻構体1と、隅柱の下端部111と溶接接合された端梁21及び側梁22を有する台枠2と、端梁の後方で台枠に連結された衝撃吸収部材3と、を備えた鉄道車両10である。妻構体には、下部41が端梁の後端部212と側梁の内端部222と衝撃吸収部材の前端部321とで囲まれた隙間に挿入され、上部42が端梁及び側梁より上方で隅柱の後端部112内側と溶接接合された補強柱4を備えた。【選択図】 図3

Description

本発明は、鉄道車両に関し、詳しくは、例えば複線線路を走行する鉄道車両において、対向する線路側にはみ出した脱線車両の前端側部と対向する線路を走行する対向車両の前端側部とが衝突するオフセット衝突に対して、その衝突荷重を自車の衝撃吸収部材に効果的に伝達して、乗客乗員に対する衝撃を緩和できる鉄道車両に関する。
例えば複線線路を走行する鉄道車両において、カーブした線路上では、対向する線路側にはみ出した脱線車両の前端側部と対向する線路を走行する車両の前端側部とが衝突するオフセット衝突事故が、発生する場合がある。この場合、脱線車両はレールの高さ分だけ車高が下がるので、脱線車両の妻構体と側構体に対向車両の台枠が食い込んで、脱線車両の側構体が台枠や妻構体との接合部から引き剥がされるように破壊されることがある。
上記オフセット衝突における鉄道車両の破壊を低減して乗客乗員に対する影響を最小限に止める手段として、例えば、図7、図8に示すように、台枠101の側梁102の妻側端部102aを端梁103と側梁102の双方に対して鈍角になるように傾斜させて形成し、側構体104の少なくとも腰部の妻側端部104aを妻構体105と側構体104の双方に対して鈍角になるように傾斜させて形成するとともに、側構体104の妻側端部104aを覆う隅柱106を側梁102の妻側端部102aを覆う長さに一体に形成して側梁102及び側構体104に接合し、該隅柱106に妻構体105を接合するように構成され、また、側構体104は、腰部側板107が、外板107aと内板107bとの間を両者の隙間を保持して連結する強度確保部材107cにて結合した、二重構造材で構成されている車両用構体を備えた鉄道車両100が、特許文献1に開示されている。
上記鉄道車両100によれば、オフセット衝突した場合に、隅柱106が妻構体105と側構体104の双方に対して鈍角に傾斜しているため、対向車両を受け流して衝撃力の一部を緩和することができる。また、隅柱106が台枠101下面に至る長さに形成されているため、台枠101と隅柱106との接合部から破断することを防止できる。さらに、側構体104の腰部側板107を二重構造材で構成することにより、仮に腰部側板107の外板107aが破断されたとしても内板107bが破断されなければ、台枠101と側構体104の分離を防ぐことができる。
特開2004−106637号公報
しかしながら、特許文献1に記載された上記鉄道車両100では、隅柱106が、側梁102の妻側端部102aを覆う長さに一体に形成されて側梁102及び側構体104に接合され、隅柱106を台枠101に十分な結合強度で接合した構造である。そのため、上記オフセット衝突事故の場合において、台枠101より高い位置で隅柱106に作用する衝突荷重が、台枠101全体に伝達され、台枠101に設けられた衝撃吸収部材(図示しない)に伝達されにくいので、乗客乗員に対する衝撃を緩和しにくいという問題があった。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、台枠より高い位置で隅柱に作用する衝突荷重を、台枠に設けられた衝撃吸収部材に効果的に伝達して、乗客乗員に対する衝撃を緩和できる鉄道車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る鉄道車両は、以下の構成を備えている。
(1)車両幅方向両端部に一対の隅柱が垂直状に立設された妻構体と、前記隅柱の下端部と溶接接合された端梁及び側梁を有する台枠と、前記端梁の後方で前記台枠に連結された衝撃吸収部材と、を備えた鉄道車両であって、
前記妻構体には、下部が前記端梁の後端部と前記側梁の内端部と前記衝撃吸収部材の前端部とで囲まれた隙間に挿入され、上部が前記端梁及び前記側梁より上方で前記隅柱の後端部内側と溶接接合された補強柱を備えたことを特徴とする。
本発明においては、妻構体には、下部が端梁の後端部と側梁の内端部と衝撃吸収部材の前端部とで囲まれた隙間に挿入され、上部が端梁及び側梁より上方で隅柱の後端部内側と溶接接合された補強柱を備えたので、補強柱は、妻構体の製作工程において、その上部を隅柱の後端部内側と簡単に溶接接合でき、また、妻構体と台枠との組付け工程において、その下部を端梁の後端部と側梁の内端部と衝撃吸収部材の前端部とで囲まれた隙間に簡単に挿入することができる。また、隅柱の下端部と端梁及び側梁との溶接接合は、妻構体と台枠との組付け後に行うことになるので、隅柱と端梁及び側梁との間に、脱線車両等とのオフセット衝突事故の衝突荷重に対して強固に接合するに足る強度上十分な溶接長さを確保できない。そのため、台枠より高い位置で隅柱に上記衝突荷重が作用すると、隅柱の下端部と端梁及び側梁との溶接接合は簡単に分離し、当該衝突荷重は、補強柱を介して台枠に連結された衝撃吸収部材に効果的に伝達される。その結果、乗客乗員に対する衝撃を緩和できる。
よって、本発明によれば、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、台枠より高い位置で隅柱に作用する衝突荷重を、台枠に設けられた衝撃吸収部材に効果的に伝達して、乗客乗員に対する衝撃を緩和できる鉄道車両を提供することができる。
(2)(1)に記載された鉄道車両において、
前記台枠には、前記端梁の車両幅方向中央部に接合され車両前後方向に延設された中梁と、前記端梁の後方で前記側梁と前記中梁とに接合され車両幅方向に延設された第2端梁と、前記第2端梁の後方で前記側梁と接合され車両幅方向に延設された枕梁とを備え、
前記衝撃吸収部材の後端部は、前記第2端梁の車両幅方向中間部寄りに連結されていること、
前記第2端梁と前記枕梁との間には、前記衝撃吸収部材の後退を抑制する軸力部材が連結されていることを特徴とする。
本発明においては、台枠には、端梁の車両幅方向中央部に接合され車両前後方向に延設された中梁と、端梁の後方で側梁と中梁とに接合され車両幅方向に延設された第2端梁と、第2端梁の後方で側梁と接合され車両幅方向に延設された枕梁とを備え、また、衝撃吸収部材の後端部は、第2端梁の車両幅方向中間部寄りに連結され、第2端梁と枕梁との間には、衝撃吸収部材の後退を抑制する軸力部材が連結されているので、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、台枠より高い位置で隅柱に車両斜め内後方へ作用する衝突荷重を、補強柱を介して第2端梁の車両幅方向中間部寄りに連結された衝撃吸収部材に確実に伝達でき、また、衝撃吸収部材は、その後端部が後方へ逃げないように、第2端梁と軸力部材を介して枕梁に固定できる。そのため、衝撃吸収部材が軸方向に確実に短縮して、衝撃吸収部材に伝達された衝突荷重の衝撃エネルギーを効果的に吸収することができる。その結果、乗客乗員に対する衝撃を、より一層緩和することができる。
(3)(2)に記載された鉄道車両において、
前記台枠には、前記側梁の内端部と前記第2端梁の前端部とに接合され車両後方へ行くほど車両内側へ傾斜する第1傾斜規制部が形成された第1規制部材と、前記端梁の後端部と前記第2端梁の前端部とに接合され前記第1傾斜規制部と略平行に離間する第2傾斜規制部が形成された第2規制部材とを備え、
前記衝撃吸収部材は、前記第1傾斜規制部と前記第2傾斜規制部との間に挟まれていることを特徴とする。
本発明においては、台枠には、側梁の内端部と第2端梁の前端部とに接合され車両後方へ行くほど車両内側へ傾斜する第1傾斜規制部が形成された第1規制部材と、端梁の後端部と第2端梁の前端部とに接合され第1傾斜規制部と略平行に離間する第2傾斜規制部が形成された第2規制部材とを備え、また、衝撃吸収部材は、第1傾斜規制部と第2傾斜規制部との間に挟まれているので、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、台枠より高い位置で隅柱に車両斜め内後方へ作用する衝突荷重が、補強柱を介して衝撃吸収部材に伝達されたとき、第1規制部材と第2規制部材とによって、衝撃吸収部材が、軸方向と異なる方向に屈曲するのを防止できる。そのため、衝撃吸収部材が軸方向に確実に短縮(座屈)して、衝撃吸収部材に伝達された衝突荷重の衝撃エネルギーをより一層効果的に吸収することができる。その結果、乗客乗員に対する衝撃を、更に一層緩和することができる。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載された鉄道車両において、
前記妻構体の上部には、屋根構体との接合部に沿って車両幅方向に延設された上部補強梁を備え、
前記隅柱の上端部は、前記上部補強梁に接合されていること、
前記台枠より高い位置で前記隅柱にオフセット衝突事故の衝突荷重が車両斜め内後方へ向けて作用したとき、前記隅柱は、前記上部補強梁に接合された上端部を回転中心として、その下端部が前記端梁及び前記側梁から離間して車両斜め内後方に回動することを特徴とする。
本発明においては、妻構体の上部には、屋根構体との接合部に沿って車両幅方向に延設された上部補強梁を備え、隅柱の上端部は、上部補強梁に接合され、台枠より高い位置で隅柱にオフセット衝突事故の衝突荷重が車両斜め内後方へ向けて作用したとき、隅柱は、上部補強梁に接合された上端部を回転中心として、その下端部が端梁及び側梁から離間して車両斜め内後方に回動するので、隅柱の後端部内側と溶接接合された補強柱は、その下部が端梁の後端部と側梁の内端部と衝撃吸収部材の前端部とで囲まれた隙間に挿入された状態を維持しつつ、隅柱と共に車両斜め内後方に回動することができる。そのため、補強柱の下部が端梁の後端部と側梁の内端部と衝撃吸収部材の前端部とで囲まれた隙間に挿入された状態を維持するためのガイド機構等を不要として、本鉄道車両の構造を簡素化できる。その結果、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、台枠より高い位置で隅柱に作用する衝突荷重を、補強柱を介して台枠に連結された衝撃吸収部材に簡単かつ確実に伝達して、乗客乗員に対する衝撃をより一層効果的に緩和できる。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載された鉄道車両において、
前記衝撃吸収部材には、前端部と後端部との間に軸方向の長さが異なる複数の角パイプを備え、
前記角パイプは、パイプ側壁が水平状に、かつその軸方向が車両斜め外前方から車両斜め内後方向に向いて配置されていること、
前記補強柱の下部は、最下端の前記パイプ側壁より下方まで延設されていることを特徴とする。
本発明においては、衝撃吸収部材には、前端部と後端部との間に軸方向の長さが異なる複数の角パイプを備え、角パイプは、パイプ側壁が水平状に、かつその軸方向が車両斜め外前方から車両斜め内後方向に向いて配置され、また、補強柱の下部は、最下端のパイプ側壁より下方まで延設されているので、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、補強柱の下部が、衝撃吸収部材の軸方向の長さが異なる複数の角パイプの全てを、長さの長い順に軸方向に押し潰すことができる。そのため、衝撃吸収部材は、衝突荷重の衝撃エネルギーを時間的に分散しながら吸収することができる。その結果、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、衝撃吸収部材が、台枠より高い位置で隅柱に作用する衝突荷重の急激な増加を抑制しつつ、衝撃エネルギーを滑らかに吸収して、乗客乗員に対する衝撃をより一層効果的に緩和できる。
(6)(1)乃至(5)のいずれか1つに記載された鉄道車両において、
前記隅柱は、前端部と外端部とがそれぞれ鈍角状に交差する面取り部を有して多角筒状に形成され、前記外端部に側構体の外板が接合されていることを特徴とする。
本発明においては、隅柱は、前端部と外端部とがそれぞれ鈍角状に交差する面取り部を有して多角筒状に形成され、外端部に側構体の外板が接合されているので、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、主に面取り部に作用する衝突荷重が隅柱を確実に車両斜め内後方へ移動させることができる。そのため、隅柱の外端部に接合された側構体の外板が車両外方へ突出して剥ぎ取られる恐れを低減できると同時に、隅柱の後端部内側と溶接接合された補強柱の下部が、衝突荷重を衝撃吸収部材に効果的に伝達することができる。その結果、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、側構体の外板が車両外方へ突出して剥ぎ取られる破損を低減しつつ、衝撃吸収部材が衝撃エネルギーを吸収して、乗客乗員に対する衝撃をより一層効果的に緩和できる。
本発明によれば、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、台枠より高い位置で隅柱に作用する衝突荷重を、台枠に設けられた衝撃吸収部材に効果的に伝達して、乗客乗員に対する衝撃を緩和できる鉄道車両を提供することができる。
本発明の実施形態に係る鉄道車両における構体(主に骨格構造を表示)の概略正面図である。 図1に示す鉄道車両における台枠の概略平面図である。 図1に示すA−A断面図である。 図2に示す衝撃吸収部材の斜視図である。 図1に示す鉄道車両において、台枠より高い位置で隅柱にオフセット衝突事故の衝突荷重が車両斜め内後方へ向けて作用したときのA−A断面図である。 図1に示す鉄道車両において、台枠より高い位置で隅柱にオフセット衝突事故の衝突荷重が車両斜め内後方へ向けて作用したときの概略下部平面図である。 特許文献1に開示された鉄道車両における構体の概略斜視図である。 図7に示すB−B断面図である。
次に、本実施形態に係る鉄道車両について、図面を参照しながら詳細に説明する。具体的には、本実施形態に係る鉄道車両の構成を詳細に説明した上で、台枠より高い位置で隅柱にオフセット衝突の衝突荷重が車両斜め内後方へ向けて作用したときの衝撃吸収方法を簡単に説明する。
<本鉄道車両の構成>
まず、本鉄道車両の構成について、図1〜図4を用いて説明する。図1に、本発明の実施形態に係る鉄道車両における構体(主に骨格構造を表示)の概略正面図を示す。図2に、図1に示す鉄道車両における台枠の概略平面図を示す。図3に、図1に示すA−A断面図を示す。図4に、図2に示す衝撃吸収部材の斜視図を示す。なお、図1、図2、図3において、矢印Xは車両前後方向を示し、矢印Yは車両幅方向を示し、矢印Zは車両上下方向を示す。また、図2において、仮想線CLは本鉄道車両の車両幅方向中心線を示す。
図1〜図3に示すように、本鉄道車両10は、車両幅方向両端部に一対の隅柱11が垂直状に立設された妻構体1と、隅柱11の下端部111と溶接接合された端梁21及び側梁22を有する台枠2と、端梁21の後方で台枠2に連結された衝撃吸収部材3と、を備えた鉄道車両である。なお、本鉄道車両10は、台枠2の上に、車両前側と車両後側に妻構体1が配置され、車両幅方向両側に側構体6が配置され、車両上側に屋根構体5が配置されて、全体として箱型車両を構成している。また、台枠2には、下方へ延びる排障器(291、292)29が接合されている。また、端梁21には、図示しない連結器が接合されている。
また、妻構体1には、下部41が端梁21の後端部212と側梁22の内端部222と衝撃吸収部材3の前端部321とで囲まれた隙間に挿入され、上部42が端梁21及び側梁22より上方で隅柱11の後端部112内側と溶接接合された補強柱4を備えている。補強柱4は、略四角筒状の断面に形成されている。補強柱4は、隅柱11の1/2〜1/3程度の長さに形成されている。また、隅柱11は、前端部113と外端部114とがそれぞれ鈍角状に交差する面取り部115を有して多角筒状に形成され、外端部114に側構体6の外板61が接合されている。なお、補強柱4は、妻構体1の製作工程において、隅柱11の後端部112内側と溶接接合される。隅柱11の下端部111は、妻構体1と台枠2とを組み付けた後に、端梁21及び側梁22の上端部211、221と溶接接合される。隅柱11の外端部114には、妻構体1と側構体6と台枠2とを組み付けた後に、側構体6の外板61が溶接接合される。
また、妻構体1の上部には、屋根構体5との接合部に沿って車両幅方向に延設された上部補強梁13を備え、隅柱11の上端部116は、上部補強梁13に接合されている。また、台枠2より高い位置で隅柱11にオフセット衝突事故の衝突荷重が車両斜め内後方へ向けて作用したとき、隅柱11は、上部補強梁13に接合された上端部116を回転中心として、その下端部111が端梁21及び側梁22から離間して車両斜め内後方に回動するように形成されている。
また、妻構体1には、車両幅方向中央部に一対の妻柱12が垂直状に立設されている。また、妻構体1には、前面壁を構成する妻外板14が隅柱11及び妻柱12の前端部と接合され、妻外板14は、端梁21の前端部にも接合されている。妻外板14を端梁21の前端部に接合するのは、妻構体1と台枠2とを組み付けた後に行う。
また、台枠2には、端梁21の車両幅方向中央部に接合され車両前後方向に延設された中梁23と、端梁21の後方で側梁22と中梁23とに接合され車両幅方向に延設された第2端梁24と、第2端梁24の後方で側梁22と接合され車両幅方向に延設された枕梁25とを備えている。また、台枠2には、端梁21、側梁22、第2端梁24、及び枕梁25の各上端に接合された上板28を備えている。上板28には、補強柱4の下部41を挿入する挿入孔281が形成されている。
また、衝撃吸収部材3の後端部311は、第2端梁24の車両幅方向中間部寄りに連結され、第2端梁24と枕梁25との間には、衝撃吸収部材3の後退を抑制する軸力部材26が連結されている。なお、枕梁25には、車輪を懸架する台車(図示しない)が連結されている。
また、台枠2には、側梁22の内端部222と第2端梁24の前端部241とに接合され車両後方へ行くほど車両内側へ傾斜する第1傾斜規制部271aが形成された第1規制部材27aと、端梁21の後端部212と第2端梁24の前端部241とに接合され第1傾斜規制部271aと略平行に離間する第2傾斜規制部271bが形成された第2規制部材27bとを備えている。また、衝撃吸収部材3は、傾斜規制部27を構成する第1傾斜規制部271aと第2傾斜規制部271bとの間に挟まれている。なお、第1傾斜規制部271aと第2傾斜規制部271bとが車両前後方向に対して傾斜する傾斜角は、例えば、10〜20度程度である。
また、図3、図4に示すように、衝撃吸収部材3には、前端部321と後端部311との間に、軸方向の長さが異なる複数の角パイプ31(31a、31b)を備え、角パイプ31(31a、31b)は、パイプ側壁が水平状に配置され、かつパイプの軸方向が車両前後方向に対して所定の傾斜角(例えば、10〜20度程度)を有して配置されている。また、補強柱4の下部41は、最下端のパイプ側壁より下方まで延設されている。また、各角パイプ31(31a、31b)の前端には、衝突荷重を受けたときの座屈のきっかけとなる切欠き部311a、311bが形成されている。
ここでは、補強柱4の下部41が各角パイプ31を押し潰すとき、軸方向に座屈しやすいように、軸方向の長さが長い2つの角パイプ31bと軸方向の長さが短い2つの角パイプ31aとが、それぞれ隣り合わせに配置されている。また、補強柱4の下部41と衝撃吸収部材3の前端部321とは、接合されず、補強柱4の下部41と衝撃吸収部材3の前端部321との間には、所定の隙間(例えば、5〜10mm程度)が形成されている。
<本鉄道車両の衝撃吸収方法>
次に、本鉄道車両10において、台枠2より高い位置で隅柱11にオフセット衝突事故の衝突荷重が車両斜め内後方へ向けて作用したときの衝撃吸収方法を、図4〜図6を用いて簡単に説明する。図4に、図2に示す衝撃吸収部材の斜視図を示す。図5に、図1に示す鉄道車両において、台枠より高い位置で隅柱にオフセット衝突事故の衝突荷重が車両斜め内後方へ向けて作用したときのA−A断面図を示す。図6に、図1に示す鉄道車両において、台枠より高い位置で隅柱にオフセット衝突事故の衝突荷重が車両斜め内後方へ向けて作用したときの概略下部平面図を示す。なお、図5、図6において、矢印Xは車両前後方向を示し、矢印Yは車両幅方向を示し、矢印Zは車両上下方向を示す。
図4〜図6に示すように、台枠2より高い位置で隅柱11にオフセット衝突事故の衝突荷重(F)が車両斜め内後方へ向けて作用したとき、隅柱11は、上部補強梁13に接合された上端部116を回転中心として、その下端部111が端梁21及び側梁22から離間して車両斜め内後方に回動する。衝突荷重(F)としては、例えば、衝突時の車両速度が40〜60km/hとしたとき、1つの隅柱11に100(トン)程度の荷重が作用する。このとき、隅柱11の下端部111と端梁21及び側梁22の上端部211、221との溶接接合は、切断される。そして、隅柱11の後端部112内側と溶接接合された補強柱4は、その下部41が第1傾斜規制部271aと第2傾斜規制部271bとの間に挿入された状態を維持しつつ、隅柱11と共に車両斜め内後方に回動する。
また、補強柱4が隅柱11と共に車両斜め内後方に回動することによって、補強柱4の下部41は、衝撃吸収部材3の前端部321を軸方向に押圧する。また、上記衝突荷重(F)が、補強柱4を介して衝撃吸収部材3に伝達されたとき、衝撃吸収部材3は、その後端部311が後方へ逃げないように、第2端梁24と軸力部材26を介して枕梁25に固定されている。また、衝撃吸収部材3は、第1傾斜規制部271aと第2傾斜規制部271bとの間に挟まれているので、上記衝突荷重(F)が、補強柱4を介して衝撃吸収部材3に伝達されたとき、第1規制部材27aと第2規制部材27bとによって、衝撃吸収部材3が、軸方向と異なる方向に屈曲するのを防止できる。また、隅柱11の外端部114に接合された側構体6の外板61は、車両斜め内後方へ屈曲される。そのため、衝撃吸収部材3が軸方向に確実に座屈して短縮するともに、側構体6の外板61が車両外方へ突出して剥ぎ取られる恐れを低減できる。なお、衝撃吸収部材3の座屈量は、例えば、300〜400mm程度である。
ここで、衝撃吸収部材3には、前端部321と後端部311の間に、軸方向の長さが異なる複数の角パイプ31(31a、31b)を備え、各角パイプ31(31a、31b)の前端には、衝突荷重(F)を受けたときの座屈のきっかけとなる切欠き部311a、311bが形成されている。そのため、上記衝突荷重(F)を受けた補強柱4の下部41が、衝撃吸収部材3の軸方向の長さが異なる複数の角パイプ31(31a、31b)の全てを、長さの長い順に軸方向に押し潰すことができる。
その結果、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、端梁21の後方に設けられた衝撃吸収部材3が、台枠2より高い位置で隅柱11に作用する衝突荷重(F)の急激な増加を抑制しつつ、衝撃エネルギーを滑らかに吸収して、乗客乗員に対する衝撃を効果的に緩和できる。また、側構体6の外板61が車両外方へ突出して剥ぎ取られる恐れを低減できる。
なお、隅柱11の下端部111と端梁21及び側梁22の上端部211、221との溶接接合は、通常の車両走行時における上下荷重、連結器の胴受け荷重、構体のねじり荷重、排障器29の自重による荷重、排障器29の雪かき荷重等によって、破断しない程度の溶接長が確保されている。
<作用効果>
以上、詳細に説明した本実施形態に係る鉄道車両10によれば、妻構体1には、下部41が端梁21の後端部212と側梁22の内端部222と衝撃吸収部材3の前端部321とで囲まれた隙間に挿入され、上部42が端梁21及び側梁22より上方で隅柱11の後端部112内側と溶接接合された補強柱4を備えたので、補強柱4は、妻構体1の製作工程において、その上部42を隅柱11の後端部112内側と簡単に溶接接合でき、また、妻構体1と台枠2との組付け工程において、その下部41を端梁21の後端部212と側梁22の内端部222と衝撃吸収部材3の前端部321とで囲まれた隙間に簡単に挿入することができる。また、隅柱11の下端部111と端梁21及び側梁22との溶接接合は、妻構体1と台枠2との組付け後に行うことになるので、隅柱11と端梁21及び側梁22との間に、脱線車両等とのオフセット衝突事故の衝突荷重(F)に対して強固に接合するに足る強度上十分な溶接長さを確保できない。そのため、台枠2より高い位置で隅柱11に上記衝突荷重(F)が作用すると、隅柱11の下端部111と端梁21及び側梁22との溶接接合は簡単に分離し、当該衝突荷重(F)は、補強柱4を介して台枠2に連結された衝撃吸収部材3に効果的に伝達される。その結果、乗客乗員に対する衝撃を緩和できる。
よって、本実施形態によれば、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、台枠2より高い位置で隅柱11に作用する衝突荷重(F)を、台枠2に設けられた衝撃吸収部材3に効果的に伝達して、乗客乗員に対する衝撃を緩和できる鉄道車両10を提供することができる。
また、本実施形態によれば、台枠2には、端梁21の車両幅方向中央部に接合され車両前後方向に延設された中梁23と、端梁21の後方で側梁22と中梁23とに接合され車両幅方向に延設された第2端梁24と、第2端梁24の後方で側梁22と接合され車両幅方向に延設された枕梁25とを備え、また、衝撃吸収部材3の後端部311は、第2端梁24の車両幅方向中間部寄りに連結され、第2端梁24と枕梁25との間には、衝撃吸収部材3の後退を抑制する軸力部材26が連結されているので、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、台枠2より高い位置で隅柱11に車両斜め内後方へ作用する衝突荷重(F)を、補強柱4を介して第2端梁24の車両幅方向中間部寄りに連結された衝撃吸収部材3に確実に伝達でき、また、衝撃吸収部材3は、その後端部311が後方へ逃げないように、第2端梁24と軸力部材26を介して枕梁25に固定できる。そのため、衝撃吸収部材3が軸方向に確実に短縮して、衝撃吸収部材3に伝達された衝突荷重(F)の衝撃エネルギーを効果的に吸収することができる。その結果、乗客乗員に対する衝撃を、より一層緩和することができる。
また、本実施形態によれば、台枠2には、側梁22の内端部222と第2端梁24の前端部241とに接合され車両後方へ行くほど車両内側へ傾斜する第1傾斜規制部271aが形成された第1規制部材27aと、端梁21の後端部212と第2端梁24の前端部241とに接合され第1傾斜規制部271aと略平行に離間する第2傾斜規制部271bが形成された第2規制部材27bとを備え、また、衝撃吸収部材3は、第1傾斜規制部271aと第2傾斜規制部271bとの間に挟まれているので、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、台枠2より高い位置で隅柱11に車両斜め内後方へ作用する衝突荷重(F)が、補強柱4を介して衝撃吸収部材3に伝達されたとき、第1規制部材27aと第2規制部材27bとによって、衝撃吸収部材3が、軸方向と異なる方向に屈曲するのを防止できる。そのため、衝撃吸収部材3が軸方向に確実に短縮(座屈)して、衝撃吸収部材3に伝達された衝突荷重(F)の衝撃エネルギーをより一層効果的に吸収することができる。その結果、乗客乗員に対する衝撃を、更に一層緩和することができる。
また、本実施形態によれば、妻構体1の上部には、屋根構体5との接合部に沿って車両幅方向に延設された上部補強梁13を備え、隅柱11の上端部116は、上部補強梁13に接合され、台枠2より高い位置で隅柱11にオフセット衝突事故の衝突荷重(F)が車両斜め内後方へ向けて作用したとき、隅柱11は、上部補強梁13に接合された上端部116を回転中心として、その下端部111が端梁21及び側梁22から離間して車両斜め内後方に回動するので、隅柱11の後端部112内側と溶接接合された補強柱4は、その下部41が端梁21の後端部212と側梁22の内端部222と衝撃吸収部材3の前端部321とで囲まれた隙間に挿入された状態を維持しつつ、隅柱11と共に車両斜め内後方に回動することができる。そのため、補強柱4の下部41が端梁21の後端部212と側梁22の内端部222と衝撃吸収部材3の前端部321とで囲まれた隙間に挿入された状態を維持するためのガイド機構等を不要として、本鉄道車両10の構造を簡素化できる。その結果、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、台枠2より高い位置で隅柱11に作用する衝突荷重(F)を、補強柱4を介して台枠2に連結された衝撃吸収部材3に簡単かつ確実に伝達して、乗客乗員に対する衝撃をより一層効果的に緩和できる。
また、本実施形態によれば、衝撃吸収部材3には、前端部321と後端部311との間に軸方向の長さが異なる複数の角パイプ31(31a、31b)を備え、角パイプ31(31a、31b)は、パイプ側壁が水平状に、かつその軸方向が車両斜め外前方から車両斜め内後方向に向いて配置され、また、補強柱4の下部41は、最下端のパイプ側壁より下方まで延設されているので、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、補強柱4の下部41が、衝撃吸収部材3の軸方向の長さが異なる複数の角パイプ31(31a、31b)の全てを、長さの長い順に軸方向に押し潰すことができる。そのため、衝撃吸収部材3は、衝突荷重(F)の衝撃エネルギーを時間的に分散しながら吸収することができる。その結果、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、衝撃吸収部材3が、台枠2より高い位置で隅柱11に作用する衝突荷重(F)の急激な増加を抑制しつつ、衝撃エネルギーを滑らかに吸収して、乗客乗員に対する衝撃をより一層効果的に緩和できる。
また、本実施形態によれば、隅柱11は、前端部113と外端部114とがそれぞれ鈍角状に交差する面取り部115を有して多角筒状に形成され、外端部114に側構体6の外板61が接合されているので、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、主に面取り部115に作用する衝突荷重(F)が隅柱11を確実に車両斜め内後方へ移動させることができる。そのため、隅柱11の外端部114に接合された側構体6の外板61が車両外方へ突出して剥ぎ取られる恐れを低減できると同時に、隅柱11の後端部112内側と溶接接合された補強柱4の下部41が、衝突荷重(F)を衝撃吸収部材3に効果的に伝達することができる。その結果、脱線車両等とのオフセット衝突事故の場合において、側構体6の外板61が車両外方へ突出して剥ぎ取られる破損を低減しつつ、衝撃吸収部材3が衝撃エネルギーを吸収して、乗客乗員に対する衝撃をより一層効果的に緩和できる。
<変形例>
以上、本実施形態に係る鉄道車両10を詳細に説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、本実施形態では、補強柱4の下部41と衝撃吸収部材3の前端部321とは、接合されず、補強柱4の下部41と衝撃吸収部材3の前端部321との間には、所定の隙間(例えば、5〜10mm程度)が形成されている。しかし、必ずしも、これに限る必要はなく、補強柱4の下部41と衝撃吸収部材3の前端部321とを直接又は連結部材を介して連結しても良い。
本発明は、例えば複線線路を走行する鉄道車両において、対向する線路側にはみ出した脱線車両の前端側部と対向する線路を走行する対向車両の前端側部とが衝突するオフセット衝突に対して、その衝突荷重を衝撃吸収部材に効果的に伝達して、乗客乗員に対する衝撃を緩和できる鉄道車両として利用できる。
1 妻構体
2 台枠
3 衝撃吸収部材
4 補強柱
5 屋根構体
6 側構体
10 鉄道車両
11 隅柱
12 妻柱
13 上部補強梁
21 端梁
22 側梁
23 中梁
24 第2端梁
25 枕梁
26 軸力部材
27a 第1規制部材
27b 第2規制部材
31、31a、31b 角パイプ
41 下部
42 上部
61 外板
111 下端部
112 後端部
115 面取り部
116 上端部
212 後端部
222 内端部
241 前端部
271a 第1傾斜規制部
271b 第2傾斜規制部
311 後端部
321 前端部
F 衝突荷重

Claims (6)

  1. 車両幅方向両端部に一対の隅柱が垂直状に立設された妻構体と、前記隅柱の下端部と溶接接合された端梁及び側梁を有する台枠と、前記端梁の後方で前記台枠に連結された衝撃吸収部材と、を備えた鉄道車両であって、
    前記妻構体には、下部が前記端梁の後端部と前記側梁の内端部と前記衝撃吸収部材の前端部とで囲まれた隙間に挿入され、上部が前記端梁及び前記側梁より上方で前記隅柱の後端部内側と溶接接合された補強柱を備えたことを特徴とする鉄道車両。
  2. 請求項1に記載された鉄道車両において、
    前記台枠には、前記端梁の車両幅方向中央部に接合され車両前後方向に延設された中梁と、前記端梁の後方で前記側梁と前記中梁とに接合され車両幅方向に延設された第2端梁と、前記第2端梁の後方で前記側梁と接合され車両幅方向に延設された枕梁とを備え、
    前記衝撃吸収部材の後端部は、前記第2端梁の車両幅方向中間部寄りに連結されていること、
    前記第2端梁と前記枕梁との間には、前記衝撃吸収部材の後退を抑制する軸力部材が連結されていることを特徴とする鉄道車両。
  3. 請求項2に記載された鉄道車両において、
    前記台枠には、前記側梁の内端部と前記第2端梁の前端部とに接合され車両後方へ行くほど車両内側へ傾斜する第1傾斜規制部が形成された第1規制部材と、前記端梁の後端部と前記第2端梁の前端部とに接合され前記第1傾斜規制部と略平行に離間する第2傾斜規制部が形成された第2規制部材とを備え、
    前記衝撃吸収部材は、前記第1傾斜規制部と前記第2傾斜規制部との間に挟まれていることを特徴とする鉄道車両。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された鉄道車両において、
    前記妻構体の上部には、屋根構体との接合部に沿って車両幅方向に延設された上部補強梁を備え、
    前記隅柱の上端部は、前記上部補強梁に接合されていること、
    前記台枠より高い位置で前記隅柱にオフセット衝突事故の衝突荷重が車両斜め内後方へ向けて作用したとき、前記隅柱は、前記上部補強梁に接合された上端部を回転中心として、その下端部が前記端梁及び前記側梁から離間して車両斜め内後方に回動することを特徴とする鉄道車両。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載された鉄道車両において、
    前記衝撃吸収部材には、前端部と後端部との間に軸方向の長さが異なる複数の角パイプを備え、
    前記角パイプは、パイプ側壁が水平状に、かつその軸方向が車両斜め外前方から車両斜め内後方向に向いて配置されていること、
    前記補強柱の下部は、最下端の前記パイプ側壁より下方まで延設されていることを特徴とする鉄道車両。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載された鉄道車両において、
    前記隅柱は、前端部と外端部とがそれぞれ鈍角状に交差する面取り部を有して多角筒状に形成され、前記外端部に側構体の外板が接合されていることを特徴とする鉄道車両。
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