JP2020098858A - 放熱装置 - Google Patents

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貴志 三成
Takashi Mitsunari
貴志 三成
中野 健一
Kenichi Nakano
健一 中野
洋平 峯崎
Yohei Minezaki
洋平 峯崎
義忠 東本
Yoshitada Higashimoto
義忠 東本
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Abstract

【課題】小型で高い冷却性能を有する放熱装置を提供すること。【解決手段】放熱装置は、板状の複数の放熱板を積層して形成され、発熱体の熱を放熱する放熱部、を備え、複数の放熱板の各々は、重心部を含む第1の領域と、第1の領域から面内方向において周囲に向かって放射状に伸びる複数の第2の領域と、第1の領域および第2の領域の周りの第3の領域に形成され、面内方向において周囲に向かって放射状に伸びる櫛状のフィン部と、を有し、複数の放熱板の少なくとも1枚は、表面において第2の領域に形成される第1の嵌合部と、裏面において第2の領域に形成され、第1の嵌合部と嵌合する形状を有した第2の嵌合部と、を有する。【選択図】図10

Description

本開示は、電子機器の発熱体を放熱する放熱装置に関する。
従来、パーソナルコンピュータ等のCPU(Central Processing Unit)を冷却する放熱装置がある(例えば、特許文献1参照)。この放熱装置は、CPUの上に配置されるヒートシンクと、ヒートシンクの上に配置されるクーリングファンとを有している。
特開2014−183284号公報
放熱装置は、ヒートシンクを大きくしたり、ファンの回転数を上げたりすることによって、冷却性能を上げることができる。
しかし、ヒートシンクを大きくすると装置全体が大きくなり、また、ファンの回転数を上げると騒音が大きくなるという問題がある。
本開示の非限定的な実施例は、小型で高い冷却性能を有する放熱装置の提供に資する。
本開示の一態様に係る放熱装置は、板状の複数の放熱板を積層して形成され、発熱体の熱を放熱する放熱部、を備え、前記複数の放熱板の各々は、重心部を含む第1の領域と、前記第1の領域から面内方向において周囲に向かって放射状に伸びる複数の第2の領域と、前記第1の領域および前記第2の領域の周りの第3の領域に形成され、面内方向において周囲に向かって放射状に伸びる櫛状のフィン部と、を有し、前記複数の放熱板の少なくとも1枚は、表面において前記第2の領域に形成される第1の嵌合部と、裏面において前記第2の領域に形成され、前記第1の嵌合部と嵌合する形状を有した第2の嵌合部と、を有する。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の一態様によれば、小型で高い冷却性能を実現できる。
本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
第1の実施の形態に係る放熱装置の一例を示した斜視図 放熱装置の一例を示した側面図 図1の放熱装置のAA矢視断面図 放熱装置の一例を示した分解斜視図 放熱板の一例を示した斜視図 放熱板の一例を示した斜視図 放熱装置の製造方法の一例を説明する図 放熱装置の製造方法の一例を説明する図 放熱装置の製造方法の一例を説明する図 放熱装置の製造方法の一例を説明する図 放熱部の一部を示した斜視図 放熱部の一部を示した斜視図 放熱板の固定方法の一例を説明する図 図9のAA矢視断面における斜視図 図10の放熱板を正面から見た図 放熱板を積層した図 図12の点線枠Bに示す部分の拡大図 放熱板の熱伝導を説明する図 放熱板の寸法の一例を説明する図 放熱板をカシメによって固定した場合とねじによって固定した場合との違いを説明する図 延出プレート部に形成される突起および窪みの位置を説明する図 延出プレート部に形成される突起および窪みの位置を説明する図
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
自動車は、様々な電子機器を搭載している。例えば、自動車は、ECU(Engine Control Unit)、HUD(Head-Up Display)、ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems)、デジタルメータクラスタ、ヘッドランプのLED(Light Emitting Diode)の駆動回路、またはカーナビゲーション等の電子機器を搭載している。
これらの電子機器は、例えば、CPUまたはSOC(System-On-a-Chip)等の発熱体を有する。電子機器の誤動作を抑制するため、放熱装置によるCPUまたはSOC等の放熱が重要となる。
自動車に搭載される電子機器は、例えば、設置場所によって小型化が求められ、また、静音性が求められる。例えば、デジタルメータクラスタは、ドライバの前方に配置されるため、放熱装置のファンの音がドライバに聞こえないようにファンの騒音を抑制することが重要となる。つまり、放熱装置は、ファンを高回転させなくても、小型で発熱体を十分に放熱できることが重要となる。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る放熱装置10の一例を示した斜視図である。図1に示すように、放熱装置10は、放熱部11と、フレーム12と、ファン13と、を有している。放熱部11、フレーム12、およびファン13は、一体化されている。以下では、放熱装置10に対し、図1に示す3軸のx、y、z軸を設定する。また、+z軸方向を上方とし、−z軸方向を下方とする。
放熱部11は、例えば、四角柱形状を有している。放熱部11は、以下で説明するが、板状の放熱板が複数枚積層されて構成される(例えば、図4の放熱部11および放熱板11a〜11fを参照)。
放熱部11は、熱を発する発熱体の上面に配置される(例えば、図2の放熱部11および発熱体21を参照)。放熱部11は、発熱体から発せられる熱を放熱する。放熱部11と発熱体とは、接触していてもよいし、放熱部11と発熱体との間に、発熱体の熱がスムーズに放熱部11に伝わるように、例えば、グリス等が塗布されてもよい。以下では「接触」には、物体と物体との間にグリス等が塗布される場合も含むことがある。
フレーム12は、放熱部11の発熱体が位置する面とは反対側の面に設けられる。フレーム12の周囲は、放熱部11の周囲と同様の形状を有し、例えば、四角柱形状を有している。
ファン13は、フレーム12内に設けられている。ファン13は、回転軸がフレーム12の中心に位置するように、フレーム12内に設けられている。ファン13は、モータによって回転する。
図2は、放熱装置10の一例を示した側面図である。図2において、図1と同じものには同じ符号が付してある。なお、図2には、発熱体21が示してある。
図2に示すように、放熱装置10は、放熱部11の下面が、発熱体21の上面に位置するように配置される。発熱体21は、例えば、CPUまたはSOC等の発熱する電子部品である。発熱体21の熱は、放熱部11によって吸熱され放熱される。フレーム12およびフレーム12に収容されているファン13は、放熱部11の発熱体21が位置する面とは反対側の面に設けられる。
図3は、図1の放熱装置10のAA矢視断面図である。図3において、図1と同じものには同じ符号が付してある。ファン13は、フレーム12に収容されている。
ファン13は、モータ13aと、羽根13bと、を有している。モータ13aは、例えば、流体軸受モータである。
羽根13bは、モータ13aの回転軸に連結されている。羽根13bは、放熱部11の上方に位置している。羽根13bは、モータ13aの回転軸が回転することによって回転する。羽根13bが回転すると、ファン13の上方にある空気が放熱部11に送り込まれる。これにより、放熱部11は冷却され、発熱体も冷却される。
図4は、放熱装置10の一例を示した分解斜視図である。図4において、図1と同じものには同じ符号が付してある。
図4に示すようにフレーム12は、カバー12aを有している。カバー12aは、放熱部11および発熱体を冷却する空気を取り込むための、例えば、円形状の開口を有している。カバー12aの開口の直径は、例えば、ファン13の直径と同じ(略同じを含む、以下同じ)でもよくまたはファン13の直径より大きくてもよい。
放熱部11は、放熱板11a〜11fを有している。放熱板11a〜11fは、積層される。積層される放熱板11a〜11fのそれぞれの間には、熱がスムーズに伝わるように、例えば、グリス等が塗布されてもよい。
放熱板11a〜11fは、四角形状の板状の部材である。放熱板11a〜11fの材料は、熱伝導率の高い材料、例えば、アルミニウムまたは銅である。例えば、放熱板11a〜11fは、日本工業規格のA1050またはC1020によって形成されてもよい。
また、放熱板11a〜11fは、1つの材料だけでなく、異なる材料を組み合わせて積層されてもよい。例えば、放熱板11a〜11fに適用する材料を交互にしてもよい。具体的には、放熱板11aはアルミニウム、放熱板11bは銅、放熱板11cはアルミニウム、放熱板11dは銅、放熱板11eはアルミニウム、放熱板11fは銅としてもよい。
図5は、放熱板11aの一例を示した斜視図である。図5に示すように、放熱板11aは、コアプレート部31と、延出プレート部32a〜32dと、フィン部33と、を有している。
コアプレート部31は、平らな領域であり、四角形状を有している。発熱体は、コアプレート部31に配置される。言い換えれば、発熱体は、コアプレート部31に接触される。コアプレート部31の形状および大きさは、例えば、発熱体の形状および大きさに合わせて形成されてもよい。
延出プレート部32a〜32dは、平らな領域であり、四角形状のコアプレート部31の四隅から、外に向かって四方に伸びている(放射状に伸びている)。
フィン部33は、コアプレート部31の周囲および延出プレート部32a〜32dの周囲に形成されている。フィン部33は、コアプレート部31の周囲および延出プレート部32a〜32dの周囲から、面内方向(放熱板11aの法線に垂直な方向)において外に向かって伸びている。
フィン部33は、例えば、プレス加工によって形成されてもよい。また、フィン部33は、例えば、レーザ加工によって形成されてもよい。フィン部33をレーザ加工によって形成する場合、例えば、四角形状の平板を用意し、レーザによって、用意した平板の一辺から、その一辺に対向する辺に向かって、溝を形成し、フィン部33を形成する。
例えば、図5の矢印A11に示す辺から、矢印A12に示す辺に向かって、レーザで溝を形成する。溝の長さは、辺の中心付近では、同じにし、辺の端に近づくにつれ短くする。これを四角形状の平板の各辺で行う。これにより、図5に示すようなコアプレート部31、延出プレート部32a〜32d、およびフィン部33を有する放熱板11aが形成される。
コアプレート部31は、発熱体の熱を受熱する。受熱した熱は、延出プレート部32a〜32dに伝わる。コアプレート部31が受熱した熱および延出プレート部32a〜32dに伝わった熱は、コアプレート部31および延出プレート部32a〜32dから放射状に伸びるフィン部33によって放熱される。そして、フィン部33は、ファン13によって空冷される。
図5では、放熱板11aについて説明したが、放熱板11bも、放熱板11aと同様の形状および大きさを有する。
図6は、放熱板11fの一例を示した斜視図である。図6において、図5と同じものには同じ符号が付してある。放熱板11fは、図5に示した放熱板11aに対し、中央部(略中央部を含む、以下同じ)に円形状の開口部41を有している所が異なる。
開口部41は、放熱板11fの中央に形成されている。延出プレート部32a〜32dは、開口部41の周囲領域から、外に向かって四方に伸びている。
開口部41には、ファン13およびフレーム12の一部が収容される。例えば、図3の矢印A1に示すように、開口部41には、ファン13およびフレーム12の一部が収容される。
図6に示すフィン部33は、図5に示したフィン部33と同様に、例えば、プレス加工によって形成されてもよい。また、フィン部33は、例えば、レーザ加工によって形成されてもよい。例えば、フィン部33をレーザ加工によって形成する場合、四角形状の平板を用意し、レーザによって、用意した平板の一辺から、その一辺に対向する辺に向かって、溝を形成し、フィン部33を形成する。
図6では、放熱板11fについて説明したが、放熱板11c〜11eも、放熱板11fと同様の形状および大きさを有する。このように、放熱板11c〜11fに開口を設け、フレーム12およびファン13の一部を収容することにより、放熱装置10の高さを抑制できる。
放熱板11a〜11fは積層される。発熱体と接触する放熱板11aは、コアプレート部および延出プレート部を有し、放熱板11aの上に配置される放熱板11bも、コアプレート部および延出プレート部を有する。放熱板11bのコアプレート部および延出プレート部は、放熱板11aのコアプレート部および延出プレート部と、平面視で(+z軸方向から見て)重なるように積層される。
放熱板11bの上に配置される放熱板11c〜11fは、開口部と延出プレート部とを有する。放熱板11cの開口部は、放熱板11bのコアプレート部に重なり、放熱板11cの延出プレート部は、放熱板11bの延出プレート部に重なるように積層される。また、放熱板11c〜11fは、それぞれの開口部と延出プレート部とが重なるように積層される。つまり、開口部を有する放熱板11c〜11fの延出プレート部は、コアプレート部を有する放熱板11a,11bの延出プレート部に、平面視で重なる位置に形成される。
これにより、放熱板11aが発熱体から受熱した熱は、コアプレート部および延出プレート部を介して、放熱板11bに伝わる。放熱板11bに伝わった熱は、放熱板11bの延出プレート部を介して、放熱板11c〜11fのそれぞれの延出プレート部に伝わる。そして、放熱板11a〜11fに伝わった熱は、放熱板11a〜11fのそれぞれが備えるフィン部によって放熱される。放熱板11a〜11fのそれぞれのフィン部は、ファン13によって空冷される。
なお、放熱板11a〜11fは、それぞれのフィン部も平面視で重なるように積層される。従って、放熱板11aが発熱体から受熱した熱は、フィン部を介しても放熱板11b〜11fのそれぞれに伝わる。
図7A〜図7Dは、放熱装置10の製造方法の一例を説明する図である。図7A〜図7Dにおいて、図4と同じものには同じ符号が付してある。
図7Aに示すように、放熱装置10のカバー12a、ファン13、フレーム12、および放熱板11a〜11fは、ばらばらの状態にある。図7Aに示す状態から、図7Bに示すように、放熱板11a〜11fを積層し、積層した放熱板11a〜11f(放熱部11)を、フレーム12に固定する。
フレーム12の底部中央部は、図7Aの矢印A21に示すように、ファン13の底部を収容する窪みを有している。フレーム12の底部中央部は、放熱板11c〜11fに設けられた開口部(例えば、図6の開口部41を参照)に収容される(例えば、図3の矢印A1を参照)。
放熱部11(放熱板11a〜11f)は、例えば、ねじによってフレーム12に固定されてもよい。例えば、ねじのねじ先を、放熱部11に設けられた穴(図示せず)に通し、フレーム12に設けられたねじ穴に挿入して、放熱部11をフレーム12に固定してもよい。
また、放熱板11a〜11fは、例えば、カシメによって、固定(一体化)されてもよい。そして、カシメによって固定された放熱板11a〜11fを、ねじでフレーム12に固定してもよい。
積層される放熱板11a〜11fのそれぞれの間には、熱の伝導を向上するため、例えば、グリス等を塗布してもよい。
放熱部11とフレーム12とを一体化すると、図7Cに示すように、ファン13をフレーム12に収容し、固定する。ファン13の底部(図7Bの矢印A22に示す部分)は、フレーム12の底部中央部の窪んだ部分に収容される(例えば、図3の矢印A1を参照)。言い換えれば、ファン13の底部は、フレーム12の底部中央部とともに、放熱板11c〜11fの開口部に収容される。
ファン13をフレーム12に固定すると、図7Dに示すように、カバー12aをフレーム12に固定する。例えば、カバー12aは、ねじによってフレーム12に固定される。
図8Aおよび図8Bは、放熱部11の一部を示した斜視図である。図8Aおよび図8Bにおいて、図4〜図6と同じものには同じ符号が付してある。
上記したように、放熱板11a〜11fの延出プレート部およびフィン部は、同じ形状で同じ位置に形成されている。従って、放熱板11a〜11fを積層すると、図8Aおよび図8Bに示すように、放熱板11a〜11fのそれぞれの延出プレート部およびフィン部は、上下で同じ位置に揃う。
放熱板11a〜11fのそれぞれのフィン部の位置を変え、放熱装置10の放熱量を調べた。例えば、上下で隣接するフィン部を左右方向に少しずつずらしたりして、放熱装置10の放熱量を調べた。その結果、放熱板11a〜11fのそれぞれのフィン部の位置が、上下で同じ位置に揃う場合(すなわち、図8Aおよび図8Bに示す状態)に良好な放熱量が得られた。
図8Bの矢印A31は、フィン部33の幅を示している。図8Bの矢印A32は、フィン部のピッチを示している。フィン部33の幅と、フィン部33のピッチとの比率は、「1:1」である。
フィン部33の幅と、フィン部33のピッチとの比率を変え、放熱装置10の放熱量を調べた。その結果、フィン部33の幅と、フィン部33のピッチとの比率が「1:1」の場合に良好な放熱量が得られた。
放熱装置10が、例えば、自動車に搭載される電子機器に適用される場合を想定し、放熱板の外形の大きさ(縦×横)を「45mm×45mm」とする。また、放熱板を積層したときの厚さ(放熱部の厚さ)を「3mm」とする。また、フィン部の幅と、フィン部のピッチとの比率を「1:1」とする。ファンの回転数を「3000〜4000r/min」とする。
この条件において、放熱板の枚数、厚さ、およびフィン部の幅を変え、放熱装置10の熱抵抗を測定した。放熱板の枚数が「6枚」、厚さが「0.5mm」、フィン部の幅が「1.0mm」のとき、熱抵抗「2.6K/W」が得られた。
なお、積層する放熱板の枚数は「2枚〜16枚」であってもよい。放熱板の厚さは「2.0mm以下」であってもよい。フィン部の幅は「0.5mm〜2.5mm」であってもよい。ファンの回転数は「1500r/min〜8000r/min」または「1500r/min以上」であってもよい。この場合でも、目標とする「2.7K/W」以下の熱抵抗が得られた。
以上説明したように、放熱装置10は、発熱体21の熱を放熱する放熱部11と、放熱部11の発熱体21が位置する面とは反対側の面に設けられるファン13と、を備え、放熱部11は、複数の板状の放熱板11a〜11fを積層して形成され、放熱板11a〜11fのそれぞれの周囲には、面内方向において放射状に伸びる櫛状のフィン部33が形成されている。これにより、放熱装置10は、小型で高い冷却性能を実現できる。また、放熱装置10は、放熱部11の高い冷却能力により、ファン13の回転数を高くしなくて済み、騒音を抑制できる。
また、放熱板11a〜11fのうちの放熱板11a,11bは、発熱体21の熱を受熱するコアプレート部31と、コアプレート部31から放射状に伸びる延出プレート部32a〜32dと、を有し、放熱板11a,11bのフィン部33は、コアプレート部31および延出プレート部32a〜32dから放射状に伸びている。これにより、放熱装置10は、小型で高い冷却性能を実現できる。また、放熱装置10は、放熱部11の高い冷却能力により、ファン13の回転数を高くしなくて済み、騒音を抑制できる。
また、放熱板11a〜11fのうちの放熱板11c〜11fは、中央部にファン13を収容する開口部41が形成され、開口部41の周囲の領域から、放射状に伸びる延出プレート部32a〜32dを有し、放熱板11c〜11fのフィン部33は、開口部41の周囲の領域および延出プレート部32a〜32dから放射状に伸びている。これにより、放熱装置10は、小型で高い冷却性能を実現できる。また、放熱装置10は、放熱部11の高い冷却能力により、ファン13の回転数を高くしなくて済み、騒音を抑制できる。
また、放熱板11c〜11fの延出プレート部32a〜32dは、平面視で放熱板11a,11bの延出プレート部32a〜32dに重なる位置に形成されている。これにより、放熱装置10は、小型で高い冷却性能を実現できる。また、放熱装置10は、放熱部11の高い冷却能力により、ファン13の回転数を高くしなくて済み、騒音を抑制できる。
また、フィン部33の幅と、フィン部33のピッチとは、略同じである。これにより、放熱装置10は、小型で高い冷却性能を実現できる。また、放熱装置10は、放熱部11の高い冷却能力により、ファン13の回転数を高くしなくて済み、騒音を抑制できる。
また、フィン部33のピッチは、放熱部11の厚さ(積層された放熱板11a〜11fの厚さ)よりも小さい。これにより、放熱装置10は、小型で高い冷却性能を実現できる。また、放熱装置10は、放熱部11の高い冷却能力により、ファン13の回転数を高くしなくて済み、騒音を抑制できる。また、放熱板11a〜11fを積層することにより、フィン部33のピッチを、容易に放熱部11の厚さより小さくできる。
なお、上記では、放熱板11a,11bがコアプレート部を有し、放熱板11c〜11fが開口部を有するとしたが、これに限られない。例えば、ファン13が、底部に突出した部分(例えば、図7Bの矢印A22に示す部分)を有さなければ、放熱板11c〜11fは、開口部を有さず、コアプレート部を有していてもよい。
また、ファン13は、上方の空気を取り込み、放熱部11に送り込むとしたが、これに限られない。例えば、ファン13は、発熱体21側の空気を取り込み、フレーム12の上方に送り出してもよい。
また、放熱部11(放熱板11a〜11f)およびフレーム12の周囲の形状は、図示の形状に限られない。例えば、円形状または多角形状等であってもよい。また、放熱板11c〜11fに形成される開口部の形状は、図示の形状に限られない。例えば、多角形状等であってもよい。また、カバー12aの開口の形状は、図示の形状に限られない。例えば、多角形状等であってもよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、放熱板の固定方法について説明する。第1の実施の形態では、6枚の放熱板11a〜11fの例について説明したが、第2の実施の形態では、説明を簡単にするため、3枚の放熱板について説明する。
図9は、放熱板の固定方法の一例を説明する図である。図9には、四角形状の放熱板51a〜51cが3枚示してある。以下では、放熱板51aの放熱板51bと対向する面を放熱板51aの表面とする。放熱板51aの表面と反対側の面を放熱板51aの裏面とする。放熱板51bの放熱板51aと対向する面を放熱板51bの裏面とする。放熱板51bの放熱板51cと対向する面を放熱板51bの表面とする。放熱板51cの放熱板51bと対向する面を放熱板51cの裏面とする。放熱板51cの裏面と反対側の面を放熱板51cの表面とする。
放熱板51aの中央部には、発熱体の熱を受熱するコアプレート部が形成されている(例えば、図5のコアプレート部31を参照)。コアプレート部は、放熱板51aの重心部を含む。コアプレート部の周りには、周囲に向かって放射状に伸びる櫛状のフィン部が形成されている。なお、図9では、放熱板51aのコアプレート部は、放熱板51b,51cによって隠れており、図示されていない。
放熱板51bの中央部には、ファン13およびフレーム12の一部を収容する円形状の開口部61が形成されている。開口部61は、放熱板51bの重心部を含む。開口部61の周りには、周囲に向かって放射状に伸びる櫛状のフィン部が形成されている。
放熱板51cの中央部には、ファン13およびフレーム12の一部を収容する開口部71が形成されている。開口部71は、放熱板51cの重心部を含む。開口部71の周りには、周囲に向かって放射状に伸びる櫛状のフィン部が形成されている。
放熱板51cは、面内方向において放射状に伸びる延出プレート部72a〜72dを有している。4つの延出プレート部72a〜72dは、開口部71の周囲から、放熱板51cの4隅に向かって放射状に伸びている。放熱板51bも放熱板51cと同様に、開口部61の周囲から、放熱板51bの4隅に向かって伸びる延出プレート部を有している。放熱板51aは、コアプレート部から、放熱板51aの4隅に向かって伸びる延出プレート部を有している。延出プレート部の周りには、周囲に向かって放射状に伸びる櫛状のフィン部が形成されている。
放熱板51cの延出プレート部72a〜72dのそれぞれの端には、穴73a〜73dが形成されている。放熱板51a,51bの延出プレート部の端にも、放熱板51cの延出プレート部72a〜72dと同様に穴が形成されている。放熱板51a〜51cの延出プレート部の端に形成された穴には、例えば、ねじが挿入され、フレーム12が固定される(例えば、図1および図2を参照)。
放熱板51cの延出プレート部72aには、穴74a,74bが形成されている。放熱板51cの延出プレート部72bには、穴74c,74dが形成されている。放熱板51cの延出プレート部72cには、穴74e,74fが形成されている。放熱板51cの延出プレート部72dには、穴74g,74hが形成されている。
放熱板51cの延出プレート部72a〜72dに設けられた穴74a〜74hには、放熱板51bの表面に形成された突起(後述する)が嵌合する。放熱板51bは、表面に形成された突起が放熱板51cに形成された穴74a〜74hに嵌合されることによって、放熱板51cに固定される。
放熱板51bの裏面には、放熱板51aの表面に形成された突起が嵌合する形状を有した窪み(後述する)が形成されている。放熱板51aは、表面に形成された突起が放熱板51bの裏面に形成された窪みに嵌合されることによって、放熱板51bに固定される。
なお、図4で説明した放熱板11a,11bは、放熱板51aによって構成されてもよい。図4で説明した放熱板11c〜11eは、放熱板51bによって構成されてもよい。図4で説明した放熱板11fは、放熱板51cによって構成されてもよい。
図10は、図9のAA矢視断面における斜視図である。図10において、図9と同じものには同じ符号を示している。
図10に示すように、放熱板51bは、延出プレート部81a,81bを有している。延出プレート部81aの表面には、柱状の突起82a,82bが形成されている。延出プレート部81aの裏面には、突起82bに対応する位置に柱状の窪み83aが形成されている。図10には図示していないが、延出プレート部81aの裏面には、突起82aに対応する位置にも柱状の窪みが形成されている。突起および窪みは、例えば、放熱板がプレス加工で形成される場合、絞り加工によって形成されてもよい。また、突起および窪みは、例えば、放熱板が鋳造により形成される場合、成型加工によって形成されてもよい。また、突起および窪みは、放熱板が切削加工で形成される場合、削り出し加工によって形成されてもよい。
放熱板51bの延出プレート部81bの表面には、柱状の突起82c,82dが形成されている。延出プレート部81bの裏面には、突起82dに対応する位置に柱状の窪み83bが形成されている。図10には図示していないが、延出プレート部81bの裏面には、突起82cに対応する位置にも柱状の窪みが形成されている。
図10に示すように、放熱板51aは、延出プレート部91a,91bを有している。延出プレート部91aの表面には、柱状の突起92a,92bが形成されている。延出プレート部91aの裏面には、突起92bに対応する位置に柱状の窪み93aが形成されている。図10には図示していないが、延出プレート部91aの裏面には、突起92aに対応する位置にも柱状の窪みが形成されている。
放熱板51aの延出プレート部91bの表面には、柱状の突起92c,92dが形成されている。延出プレート部91bの裏面には、突起92dに対応する位置に柱状の窪み93bが形成されている。図10には図示していないが、延出プレート部91bの裏面には、突起92cに対応する位置にも柱状の窪みが形成されている。
なお、放熱板51bは、図10に示す延出プレート部81a,81bの他に、2つの延出プレート部を有している(放熱板51bは、図9に示した放熱板51cの延出プレート部72a〜72dと同様に、4つの延出プレート部を有している)。図示しない2つの延出プレート部のそれぞれにも、表面に2つの柱状の突起が形成され、裏面に2つの柱状の窪が形成されている。
また、放熱板51aは、図10に示す延出プレート部91a,91bの他に、2つの延出プレート部を有している(放熱板51aは、図9に示した放熱板51cの延出プレート部72a〜72dと同様に、4つの延出プレート部を有している)。図示しない2つの延出プレート部のそれぞれにも、表面に2つの柱状の突起が形成され、裏面に2つの柱状の窪が形成されている。
図11は、図10の放熱板51a〜51cを正面から見た図である。図11において、図9および図10と同じものには同じ符号が付してある。図11に示すように、放熱板51aは、中央部にコアプレート部101を有している。
放熱板51bの延出プレート部81aの表面に設けられた2つの突起82a,82bは、放熱板51cの延出プレート部72aに設けられた穴74a,74bと嵌合する。放熱板51bの延出プレート部81bの表面に設けられた2つの突起82c,82dは、放熱板51cの延出プレート部72dに設けられた穴74g,74hと嵌合する。図10に図示しない放熱板51bの2つの延出プレート部のそれぞれに設けられた2つの突起も、放熱板51cの延出プレート部72b,72cに設けられた穴74c,74d,74e,74fと嵌合する。
放熱板51aの延出プレート部91aの表面に設けられた突起92bは、放熱板51bの延出プレート部81aの裏面に設けられた窪み83aと嵌合する。放熱板51aの延出プレート部91aの表面に設けられた突起92aは、放熱板51bの延出プレート部81aの裏面に設けられた窪み(突起82aに対応する位置に設けられた窪み)と嵌合する。
放熱板51aの延出プレート部91bの表面に設けられた突起92dは、放熱板51bの延出プレート部81bの裏面に設けられた窪み83bと嵌合する。放熱板51aの延出プレート部91bの表面に設けられた突起92cは、放熱板51bの延出プレート部81bの裏面に設けられた窪み(突起82cに対応する位置に設けられた窪み)と嵌合する。図10に図示しない放熱板51aの2つの延出プレート部のそれぞれに設けられた2つの突起も、放熱板51bの延出プレート部81a,81bの裏面に設けられた窪みと嵌合する。
図12は、放熱板51a〜51cを積層した図である。図12において、図11と同じものには同じ符号が付してある。
放熱板51a〜51cは、例えば、表面に設けられた突起と、裏面に設けられた窪みとが重なるように配置される。放熱板51a〜51cは、例えば、プレス機により上方から圧力が掛けられる。
例えば、図12に示す放熱板51bの表面に設けられた突起82b,82dは、プレス機による圧力によって、放熱板51cの穴74b,74hに侵入し嵌合する。放熱板51aの表面に設けられた突起92b,92dは、プレス機による圧力によって、放熱板51cの裏面に設けられた窪み83a,83bに侵入し嵌合する。
図13は、図12の点線枠Bに示す部分の拡大図である。図13において、図11および図13と同じものには同じ符号が付してある。
放熱板51bの表面に形成される柱状の突起82bの径は、放熱板51cに形成される穴74bの径より大きい。放熱板51aの表面に形成される柱状の突起92bの径は、放熱板51bの裏面に形成される窪み83aの径より大きい。
柱状の突起82bは、例えば、プレス機の圧力によって、突起82bより小さい径の柱状の穴74bに挿入され固定される(カシメられる)。これにより、突起82bの周面は、大きな力で穴74bの周面と接触する。また、柱状の突起92bは、例えば、プレス機の圧力によって、突起92bより小さい径の柱状の窪み83aに挿入され固定される(カシメられる)。これにより、突起92bの周面は、大きな力で窪み83aの周面と接触する。
なお、穴74bの径と突起82bの径との関係、および、窪み83aの径と突起92bの径との関係は、以下の条件1,2を満たすように決定してもよい。
条件1:積層固定された放熱板51a〜51cの各隙間は、例えば、0.03mm以下とする。
条件2:積層した放熱板51a〜51cの引っ張り強度(積層固定した放熱板51a〜51cをはがすのに必要な力)は、例えば、68.6N以上とする。
図14は、放熱板51a〜51cの熱伝導を説明する図である。図14において、図13と同じものには同じ符号が付してある。
熱を発する発熱体は、放熱板51aの裏面に配置されている。この場合、発熱体の熱は、図14の矢印に示すように伝導する。
突起82bの周面と穴74bの周面は、カシメによって非常に強い力(例えば、引っ張り強度が68.6N以上)で接触している。従って、突起82bの周面と穴74bの周面との密着度は非常に高く、突起82bの周面と穴74bの周面とが接触している部分の熱伝導は非常に高い。このため、例えば、放熱板51bと放熱板51cとの間に、0.03mmの隙間が生じても、熱伝導グリス等を塗布することなく、高い冷却性能を得ることができる。
また、突起92bの周面と窪み83aの周面は、カシメによって非常に強い力(例えば、引っ張り強度が68.6N以上)で接触している。従って、突起92bの周面と窪み83aの周面との密着度は非常に高く、突起92bの周面と窪み83aの周面とが接触している部分の熱伝導は非常に高い。このため、例えば、放熱板51aと放熱板51bとの間に、0.03mmの隙間が生じても、熱伝導グリス等を塗布することなく、高い冷却性能を得ることができる。
なお、積層された放熱板51a〜51cは、熱伝導グリス等を塗布しなくても、高い冷却性能を得られるが、もちろん、放熱板51a〜51cの間に熱伝導グリス等を塗布してもよい。
図15は、放熱板51bの寸法の一例を説明する図である。図15には、放熱板51bの一部が示してある。放熱板51bは、延出プレート部111を有している。延出プレート部111の表面には、突起112a,112bが形成されている。また、延出プレート部111には、穴113が形成されている。
突起112a,112bの径は、例えば、2mmである。突起112a,112bと嵌合する穴(または窪み)の径は、引っ張り強度が68.6N以上となるように決められる。
延出プレート部111の長さL1は、例えば、「22±3mm」である。延出プレート部111の幅W1は、例えば、「6±1mm」である。
突起112a,112bの距離D1は、例えば、「8±1mm」である。穴113と突起112aの距離D2は、例えば、「8±1mm」である。
なお、突起112a,112bの径は、「1mm〜5mm」であってもよい。延出プレート部111の幅W1は、突起112a,112bの幅方向両側に、1mm以上の幅を有するように決めてもよい。例えば、突起112a,112bの径を5mmとした場合、延出プレート部111の幅W1は、突起112a,112bの幅方向両側に、1mm以上の幅を有するように、7mm以上にしてもよい。延出プレート部111の幅W1を、突起112a,112bの幅方向両側に、1mm以上の幅を有するように設計することにより、突起112a,112bの延出プレート部111への形成が容易となる。
また、延出プレート部111に形成される突起の数は、2以上であってもよい。延出プレート部111に形成される複数の突起のうちの1つは、延出プレート部111の長さ方向において、中央部に形成されるのが望ましい。例えば、図15の突起112aは、延出プレート部111の長さ方向の中央部に形成される。これにより、放熱板51a〜51c間の熱伝導が良くすることができる。
また、延出プレート部111に形成される突起は、延出プレート部111の幅方向において、2以上形成されてもよい。
また、距離D1は、「1mm〜20mm」であってもよい。距離D1を1mm以上にすることにより、突起112a,112bの延出プレート部111への形成が容易となる。また、距離D1を20mm以下にすることにより、放熱板51a〜51c間の熱伝導をよくすることができる。
図15では、放熱板51bの延出プレート部111および突起112a,112bの寸法について説明したが、放熱板51bの他の延出プレート部(残り3つの延出プレート部)も同様の寸法を有する。放熱板51a,51cも図15に示した寸法と同様の寸法を有する。
図16は、放熱板51a〜51cをカシメによって固定した場合とねじによって固定した場合との違いを説明する図である。図16に示す「カシメ」は、図9〜図15で説明した放熱板51a〜51cをカシメで積層固定した放熱板を示す。図16に示す「ねじ」は、図9〜図15で説明した放熱板51a〜51cの突起および窪みを穴(貫通した穴)とし、穴にねじを通して積層固定した放熱板を示す。
図16に示すように、「カシメ」は「ねじ」に対し、接合圧力のばらつきが小さい。例えば、「ねじ」は、各ねじの締め付け力のバラツキによって、各ねじ部分における放熱板の接合圧力が異なる。一方、カシメでは、放熱板51a〜51cの各嵌合部分は、接合圧力のバラツキが小さい。
「カシメ」は「ねじ」に対し、接合圧力のバラツキが小さいため、熱が均等に放熱板51a〜51cの各部に伝わる。「ねじ」は、接合圧力のバラツキが「カシメ」より大きいため、熱伝導が良い部分(接合圧力が高い部分)と、熱伝導が悪い部分(接合圧力が小さい部分)とが生じ、熱が均等に放熱板を伝わらない。
放熱板は熱が均等に行き渡った方が、フィン全体から熱が効率よく放射され、冷却性能が高くなる。従って、図16に示すように、「カシメ」の方が「ねじ」より冷却性能が良い。
以上説明したように、放熱装置は、板状の放熱板51a〜51cを積層して形成され、発熱体の熱を放熱する放熱部、を備える。放熱部の放熱板51a〜51cの各々は、重心部を含む第1の領域(開口部61,71またはコアプレート部101)と、第1の領域から面内方向において周囲に向かって放射状に伸びる第2の領域(延出プレート部72a〜72d,81a,81b,91a,91b,111)と、第1の領域および第2の領域の周りの第3の領域に形成され、面内方向において周囲に向かって放射状に伸びる櫛状のフィン部と、を備える。また、放熱部の放熱板51a〜51cの少なくとも1枚(放熱板51a,51b)は、表面において第2の領域に形成される第1の嵌合部(突起82a〜82d,92a〜92d)と、裏面において第2の領域に形成され、第1の嵌合部と嵌合する形状を有した第2の嵌合部(窪み83a,83b,93a,93b)と、を有する。これにより、発熱体の熱は、第1の嵌合部と第2の嵌合部との嵌合部分を介して、各放熱板51a〜51cを伝わり、放熱装置は、小型で高い冷却能力を実現できる。また、放熱装置は、放熱部の高い冷却能力により、ファンの回転数を高くしなくて済み、騒音を抑制できる。
また、放熱板51a〜51cは、第1の嵌合部と第2の嵌合部との嵌合により、積層固定される。これにより、放熱装置は、製造工程において、例えば、ねじによる積層固定に比べ、ねじの挿入およびねじの回転という工程が不要であり、コスト低減を図ることができる。
また、放熱板51a〜51cのうち一部の放熱板51b,51cは、開口部61,71を有する。これにより、放熱装置は、熱がコアプレート部に溜まることを抑制して、熱を延出プレート部に伝導し、フィン部から効率よく放熱できる。
なお、上記では、放熱板51cの延出プレート部72a〜72dは、穴74a〜74hを有するとしたがこれに限られない。放熱板51aは、延出プレート部72a〜72dの穴74a〜74hに対応する位置の表面に突起を備え、裏面に窪みを備えてもよい。これにより、放熱板51a〜51cは、同じ形状にできる。放熱板51a〜51cは、同じ形状でも異なる形状でもよいが、同じ形状であれば、同じ製造工程によって製造できるため、コスト低減を図ることができる。また、放熱板51aは、延出プレート部72a〜72dの穴74a〜74hに対応する位置の表面に突起を備えず、平であってもよい。
また、ピッチ間の距離は、放熱板11a〜11fの各々の厚さよりも小さくしてもよい。この場合も、目標とする「2.7K/W」以下の熱抵抗が得られた。
また、発熱体と接触する放熱板を、熱伝導のよい銅で構成し、残りの放熱板を銅より安価なアルミニウムで構成してもよい。これにより、放熱装置は、熱を効率的に放熱できるとともに、コストを抑えることができる。
また、フィン部のピッチ(溝)の方向は、放熱板の辺に対し、垂直でなくてもよい。例えば、図10に示すように、フィン部のピッチ方向Xは、放熱板51cの辺方向Yに対して垂直でなくてもよい。これにより、ファンの風がフィン部に当たって発生する音の大きさを抑制できる。
また、上記では、放熱板51a〜51cに形成される突起および窪みは、同じ位置に形成されたが、これに限られない。
図17および図18は、延出プレート部に形成される突起および窪みの位置を説明する図である。図17および図18には、例えば、図15に示す延出プレート部111の長さ方向における断面を示している。図17および図18には、4枚の放熱板121a〜121dの例が示してある。
図17に示すように、突起122は、放熱板121a〜121dのそれぞれにおいて、位置が異なるように形成されてもよい。また、図18に示すように、突起122は、一部の放熱板121b,121dにおいて位置が同じであってもよい。
また、上記では、放熱板の表面に突起を形成し、裏面に窪みを形成するとしたが、放熱板の表面に窪みを形成し、裏面に突起を形成してもよい。また、突起および窪みの形状は、円形の柱状に限られない。突起および窪みの形状は、多角形状または楕円形状等であってもよい。また、突起の高さ、大きさ(例えば径)、および数は、冷却する熱量または放熱装置10の大きさによって変更してもよい。また、窪みの高さ、大きさ(例えば径)、および数は、冷却する熱量または放熱装置10の大きさによって変更してもよい。
本開示は、例えば、自動車に搭載される電子機器のCPUまたはSOC等の発熱体の放熱装置として有用である。
10 放熱装置
11 放熱部
11a〜11f,51a〜51c,121a〜121d 放熱板
12 フレーム
12a カバー
13 ファン
13a モータ
13b 羽根
21 発熱体
31,101 コアプレート部
32a〜32d,72a〜72d,81a,81b,91a,91b,111 延出プレート部
33 フィン部
41,61,71 開口部
73a〜73d,74a〜74h,113 穴
82a〜82d,92a〜92d,112a,112b,122 突起
83a,83b,93a,93b 窪み

Claims (7)

  1. 板状の複数の放熱板を積層して形成され、発熱体の熱を放熱する放熱部、を備え、
    前記複数の放熱板の各々は、
    重心部を含む第1の領域と、
    前記第1の領域から面内方向において周囲に向かって放射状に伸びる複数の第2の領域と、
    前記第1の領域および前記第2の領域の周りの第3の領域に形成され、面内方向において周囲に向かって放射状に伸びる櫛状のフィン部と、
    を有し、
    前記複数の放熱板の少なくとも1枚は、
    表面において前記第2の領域に形成される第1の嵌合部と、
    裏面において前記第2の領域に形成され、前記第1の嵌合部と嵌合する形状を有した第2の嵌合部と、
    を有する放熱装置。
  2. 前記第1の嵌合部は、前記第2の領域の表面において、周囲に向かって複数形成され、
    前記第2の嵌合部は、前記第2の領域の裏面において、周囲に向かって複数形成される、
    請求項1に記載の放熱装置。
  3. 前記第1の嵌合部は、表面側に配置される放熱板の裏面に形成された前記第2の嵌合部と嵌合する、
    請求項1または2に記載の放熱装置。
  4. 前記第1の嵌合部は、柱状の突起または柱状の窪みである、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の放熱装置。
  5. 前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部は、カシメによって嵌合する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の放熱装置。
  6. 前記複数の放熱板のうちの第1の放熱板における前記第1の領域は、前記発熱体の熱を受熱する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の放熱装置。
  7. 前記複数の放熱板のうちの第2の放熱板における前記第1の領域には、ファンの一部を収容する開口部が形成される、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の放熱装置。
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