JP2020098385A - 選択システム、及び選択プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】避難時の安全性を向上させつつ避難効率を向上させることを可能にする選択システム及び選択プログラムを提供すること。【解決手段】異常が発生した場合に、複数のフロア領域のうちの避難を指示する対象となる指示領域を選択する監視装置3であって、避難対象者を複数のフロア領域から避難させるための階段室の状態であって、避難対象者に関連する階段室の状態を取得する取得部351と、取得部351が取得した階段室の状態に基づいて、階段室の混雑状況を推定する推定部352と、推定部352が推定した混雑状況に基づいて、複数のフロア領域のうちの所定の優先指示領域以外の領域を、指示領域として選択する選択部353と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、選択システム、及び選択プログラムに関する。
従来、火災等の異常が発生した場合に、高層建築物の在館者の避難を支援する防災支援システムが知られていた(例えば、特許文献1参照)。この防災支援システムにおいては、在館者の避難の安全性を向上させることを目的として、一斉に避難を開始するのではなく、階ごとに時間差を設けて避難を開始させるいわゆる順次避難(Phased Evacuation)にて避難を行わせることにより、在館者の避難を支援していた。
特開2017−21692号公報
しかしながら、従来の防災支援システムにおいては、高層建築物の火災が発生した階、あるいは、各階の在館者数等に基づいて、画一的に避難を指示する階を選択して、当該選択した階に対して避難の指示を行っていたが、例えば、予期し得ない要因(例えば、在館者の運動能力又は精神状態等に基づく要因等)に基づいて避難用の領域(例えば、避難階段等)の混雑状況が時々刻々と変化することも想定され、避難の指示を行うことにより、避難用の領域が混雑してしまうことがあり、このような場合、避難時の安全性を確保することが困難となる可能性があった。
本発明は上記事実に鑑みなされたもので、避難時の安全性を向上させつつ避難効率を向上させることを可能にする選択システム及び選択プログラムを提供する事を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の選択システムは、異常が発生した場合に、複数の対象領域のうちの避難を指示する対象となる指示領域を選択する選択システムであって、避難対象者を前記複数の対象領域から避難させるための避難用領域の状態であって、前記避難対象者に関連する前記避難用領域の状態を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記避難用領域の状態に基づいて、前記避難用領域の混雑状況を推定する推定手段と、前記推定手段が推定した前記混雑状況に基づいて、前記複数の対象領域のうちの所定の優先指示領域以外の領域を、前記指示領域として選択する選択手段と、を備える。
請求項2に記載の選択システムは、請求項1に記載の選択システムにおいて、前記取得手段は、前記避難用領域における前記避難対象者の混雑度合い又は流動状態を、前記避難用領域の状態として取得する。
請求項3に記載の選択システムは、請求項1又は2に記載の選択システムにおいて、前記取得手段は、前記避難用領域の状態に加えて、前記複数の対象領域の状態であって前記避難対象者に関連する前記複数の対象領域の状態を取得し、前記推定手段は、前記取得手段が取得した前記避難用領域の状態と、前記複数の対象領域の状態とに基づいて、前記避難用領域の前記混雑状況を推定する。
請求項4に記載の選択システムは、請求項1から3の何れか一項に記載の選択システムにおいて、前記取得手段は、少なくとも、前記複数の対象領域のうちの少なくとも1つの領域に対して避難が指示された後における、前記避難用領域の状態を取得する。
請求項5に記載の選択システムは、請求項1から4の何れか一項に記載の選択システムにおいて、前記推定手段は、前記取得手段が前記避難用領域の状態を取得した時間よりも推定用時間だけ将来の時間における、前記避難用領域の前記混雑状況を推定する。
請求項6に記載の選択システムは、請求項1から5の何れか一項に記載の選択システムにおいて、前記選択手段が選択した前記指示領域に対して、前記取得手段にて前記避難用領域の状態が取得された当該避難用領域を介する避難を指示する第1指示手段、を備える。
請求項7に記載の選択システムは、請求項6に記載の選択システムにおいて、前記避難用領域が使用できなくなる予兆を検出する検出手段と、前記検出手段が当該予兆を検出した場合に、前記第1指示手段による指示を禁止し、少なくとも前記選択手段が選択した前記指示領域に対して、前記取得手段にて前記避難用領域の状態が取得された当該避難用領域を介さない避難を指示する第2指示手段と、を備える。
請求項8に記載の選択システムは、請求項1から7の何れか一項に記載の選択システムにおいて、前記複数の対象領域は、建物における各フロアであり、前記避難用領域は、前記建物における避難階段の階段室であり、前記異常は、火災である。
請求項9に記載の選択プログラムは、異常が発生した場合に、複数の対象領域のうちの避難を指示する対象となる指示領域を選択する選択プログラムであって、コンピュータを、避難対象者を前記複数の対象領域から避難させるための避難用領域の状態であって、前記避難対象者に関連する前記避難用領域の状態を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記避難用領域の状態に基づいて、前記避難用領域の混雑状況を推定する推定手段と、前記推定手段が推定した前記混雑状況に基づいて、前記複数の対象領域のうちの所定の優先指示領域以外の領域を、前記指示領域として選択する選択手段と、として機能させる、選択プログラム。
請求項1に記載の選択システム、及び請求項9に記載の選択プログラムによれば、避難用領域の状態を取得し、取得した避難用領域の状態に基づいて、避難用領域の混雑状況を推定し、推定した混雑状況に基づいて、指示領域を選択することにより、例えば、実際の避難用領域の状態に基く推定された避難用領域の混雑状況を、指示領域の選択に反映することができるので、指示領域を適切に選択することができ、避難時の安全性を向上させることが可能となる。また、例えば、避難用領域での避難対象者の混雑を防止又は緩和することができるので、避難効率を向上させることが可能となる。
請求項2に記載の選択システムによれば、避難用領域における避難対象者の混雑度合い又は流動状態を避難用領域の状態として取得することにより、例えば、混雑状況の推定精度を向上させることができるので、指示領域をより適切に選択することが可能となる。
請求項3に記載の選択システムによれば、避難用領域の状態に加えて、複数の対象領域の状態を取得し、取得した避難用領域の状態と、複数の対象領域の状態とに基づいて、避難用領域の混雑状況を推定することにより、例えば、複数の対象領域の状態も考慮することができるので、避難用領域の混雑状況の推定精度を向上させることが可能となる。
請求項4に記載の選択システムによれば、複数の対象領域のうちの少なくとも1つの領域に対して避難が指示された後における、避難用領域の状態を取得することにより、例えば、避難の指示が行われた後の避難用領域の状態を、混雑状況の推定に反映することができるので、推定される混雑状況に対して、避難の指示に基づくフィードバックをかけることができ、避難の現状に則した混雑状況を推定することが可能となる。
請求項5に記載の選択システムによれば、将来の時間における避難用領域の混雑状況を推定する(つまり、予測する)ことにより、例えば、時々刻々と変化し得る避難用領域における将来の混雑状況を、指示領域の選択に反映することができるので、指示領域をより適切に選択することが可能となる。
請求項6に記載の選択システムによれば、取得手段にて避難用領域の状態が取得された当該避難用領域を介する避難を指示することにより、例えば、避難対象者に対して避難の開始を迅速に行わせることができるので、避難効率を向上させることが可能となる。
請求項7に記載の選択システムによれば、避難用領域が使用できなくなる予兆を検出した場合に、第1指示手段による指示を禁止し、取得手段にて避難用領域の状態が取得された当該避難用領域を介さない避難を指示することにより、例えば、避難対象者の安全性をより確実に確保することが可能となる。
請求項8に記載の選択システムによれば、複数の対象領域は、建物における各フロアであり、避難用領域は、建物における避難階段の階段室であり、異常は、火災であることにより、例えば、実際の避難階段の状態に基く推定された避難階段の混雑状況を、建物における各フロアの避難を指示するフロアの選択に反映することができるので、指示するフロアを適切に選択することができ、避難時の安全性を向上させることが可能となる。また、例えば、避難階段での対象者の混雑を防止又は緩和することができるので、避難効率を向上させることが可能となる。
本実施の形態に係る防災システムが適用される建物を示す図である。 防災システムのブロック図である。 推定情報を例示した図である。 避難処理のフローチャートである。 火災が発生した場合の建物及び当該建物内の避難対象者を図示した図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る選択システム、及び選択プログラムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、選択システム、及び選択プログラムに関する。
ここで、「選択システム」とは、異常が発生した場合に、複数の対象領域のうちの避難を指示する対象となる指示領域を選択するシステムであり、例えば、指示領域を選択する専用システム、あるいは、汎用システム(例えば、コンピュータ、又は、防災受信機等を含む任意の装置又はシステム)に対して指示領域を選択する機能を実装することによって実現されるシステム等を含む概念である。この「選択システム」は、例えば、取得手段、推定手段、及び選択手段を備えるシステムであり、また、任意で、第1指示手段、検出手段、及び第2指示手段を備えるシステムである。
「異常」とは、通常とは異なる状態であり、具体的には、避難を要する状態であり、例えば、火災、地震、又は津波等を含む概念である。
「対象領域」とは、避難を指示する対象となり得る領域であり、具体的には、屋内又は屋外の領域である。この対象領域を区画する単位は任意であり、例えば、建物の各フロア(各階)を1個の対象領域としてもよいし、あるいは、建物の各フロアにおける各部屋又は区画を1個の対象領域としてもよい。「指示領域」とは、複数の対象領域のうちの避難を指示する対象となる領域であり、例えば、複数の対象領域における1個以上の領域を含む概念である。
「取得手段」とは、避難対象者を複数の対象領域から避難させるための避難用領域の状態であって、避難対象者に関連する避難用領域の状態を取得する手段であり、例えば、避難用領域における避難対象者の混雑度合い又は流動状態を、避難用領域の状態として取得する手段等を含む概念であり、また、避難用領域の状態に加えて、複数の対象領域の状態であって避難対象者に関連する複数の対象領域の状態を取得する手段等を含む概念であり、また、少なくとも、複数の対象領域のうちの少なくとも1つの領域に対して避難が指示された後における、避難用領域の状態を取得する手段等を含む概念である。
「避難対象者」とは、避難の対象となる者であり、例えば、人又は動物等を含む概念である。「避難用領域」とは、避難対象者を複数の対象領域から避難させるための領域であり、具体的には、前述の対象領域の少なくとも一部の領域(つまり、対象領域と同じ領域)、あるいは、対象領域とは異なる別の領域等を含む概念であり、例えば、建物の避難階段(つまり、非常階段)の階段室、又は建物の非常通路等を含む概念である。
「避難用領域の状態」とは、避難用領域の避難に関するありさまであり、例えば、混雑度合い、及び流動状態等を含む概念である。「混雑度合い」とは、避難対象者の混雑の程度であり、具体的には、避難対象者の密度に関連する指標であり、例えば、単位面積又は堆積当たりの人数、あるいは、当該単位面積又は体積当たりの人数を基準とする複数のレベル(一例としては、約5人以下程度のレベル、約6人以上程度〜約10人以下程度のレベル、約11人以上程度のレベル等の概略的な密度の範囲に関連する複数のレベル等)等を含む概念である。「流動状態」とは、避難対象者の流動のありさまであり、具体的には、避難対象者の移動に関連する指標であり、例えば、移動速度、あるいは、人の有無又は人の移動の有無に関する複数の状態(一例としては、進んでいる、滞留している、あるいは、人がいる、人がいない等)等を含む概念である。
「対象領域の状態」とは、対象領域の避難に関するありさまであり、例えば、前述の避難用領域の状態と同様であり、一例としては、混雑度合い、及び流動状態等を含む概念である。
「推定手段」とは、取得手段が取得した避難用領域の状態に基づいて、避難用領域の混雑状況を推定する手段であり、具体的には、現在又は将来の混雑状況を推定する手段であり、例えば、取得手段が取得した避難用領域の状態と、複数の対象領域の状態とに基づいて、避難用領域の混雑状況を推定する手段等を含む概念であり、また、取得手段が避難用領域の状態を取得した時間よりも推定用時間だけ将来の時間における、避難用領域の混雑状況を推定する手段等を含む概念である。
「避難用領域の混雑状況」とは、複数の避難用領域における混雑の状況であり、例えば、前述の混雑度合い又は流動状態に関連する混雑の状況であり、一例としては、複数の避難用領域相互間における混雑の状況(例えば、混雑を基準にした順位、最も混雑している領域、最も混雑していない領域等)、あるいは、複数の避難用領域各々の混雑のレベル(例えば、前述の混雑度合い又は流動状態のうちの少なくとも一方を基準にしたレベル)等を含む概念である。
「推定用時間」とは、取得手段が避難用領域の状態を取得した時間と、避難用領域の混雑状況が推定される将来の時間との差分に対応する時間の長さに対応する概念であり、具体的には、予め定められた固定の時間、又は任意の基準で変更され得る時間等を含む概念である。
「選択手段」とは、推定手段が推定した混雑状況に基づいて、複数の対象領域のうちの所定の優先指示領域以外の領域を、指示領域として選択する手段である。「所定の優先指示領域」とは、複数の対象領域のうちの予め定められた基準により定められる領域であり、例えば、複数の対象領域における1個以上の領域を含む概念であり、一例としては、建物で火災が発生した場合の当該火災が発生したフロア、あるいは、火災が発生したフロア及び当該フロアの直上のフロア等を含む概念である。
「第1指示手段」とは、選択手段が選択した指示領域に対して、取得手段にて避難用領域の状態が取得された当該避難用領域を介する避難を指示する手段である。「検出手段」とは、避難用領域が使用できなくなる予兆を検出する手段である。「第2指示手段」とは、検出手段が予兆を検出した場合に、第1指示手段による指示を禁止し、少なくとも選択手段が選択した指示領域に対して、取得手段にて避難用領域の状態が取得された当該避難用領域を介さない避難を指示する手段である。
そして、以下に示す実施の形態では、「異常」が火災であり、「対象領域」が建物の各フロアであり、「避難用領域」が建物の避難階段の階段室であり、「避難用領域の状態」として混雑度合い及び流動状態を利用し、「推定手段」が将来の混雑状況を推定し、また、「選択システム」がコンピュータで実現されており、当該「選択システム」が取得手段、推定手段、及び選択手段に加えて、第1指示手段を備えている場合について説明する。なお、検出手段、及び第2指示手段については、変形例において説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
まず、本実施の形態に係る防災システムが適用される建物について説明する。図1は、本実施の形態に係る防災システムが適用される建物を示す図である。
(構成‐建物)
建物900は、例えば、各店舗が設けられている商業施設の9階建ての建物であり、一例としては、フロア領域91、階段室92、及び非常口93を備える。また、建物900には、実際には火災感知器、及び防災受信機等の公知の装置も設けられているが、この公知の装置については、説明の便宜上不図示となっている。
(構成‐建物‐フロア領域)
フロア領域91は、前述の対象領域であり、例えば、店舗が設けられている各階(フロア)の領域である。なお、フロア領域91については、図1では、説明の便宜上、9階のフロア領域に対してのみ符号が付されているが、以下の説明では、図1の建物900の破線で区切られている領域の図面左側の領域が各階のフロア領域であることとし、この各階のフロア領域について相互に区別する必要がある場合は、例えば、「1階のフロア領域91」等のように、階数を付して称し、一方、相互に区別する必要がない場合、「フロア領域91」と総称する。
(構成‐建物‐階段室)
階段室92は、前述の避難用領域であり、例えば、避難用階段が設けられている防火区画となっている領域である。なお、階段室92については、図1では、フロア領域91と同様に説明の便宜上、9階の階段室に対してのみ符号が付されているが、以下の説明では、図1の建物900の破線で区切られている領域の図面右側の領域が各階の階段室であることとし、この各階の階段室について相互に区別する必要がある場合は、例えば、「1階の階段室92」等のように、階数を付して称し、一方、相互に区別する必要がない場合、「階段室92」と総称する。
(構成‐建物‐非常口)
非常口93は、避難する場合の建物からの出口であり、例えば、階段室92から通じている出口であって、1階に設けられている出口である。
(構成‐防災システム)
次に、防災システム100について説明する。図2は、防災システムのブロック図である。防災システム100は、図1及び図2の状態取得装置1、放送装置2、及び監視装置3を備える。なお、監視装置3は、図1では不図示であるが、建物900の不図示の防災室に設けられていることとする。
(構成‐防災システム‐状態取得装置)
状態取得装置1は、階段室92の状態を取得するための状態取得手段である。この状態取得装置1の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、階段室92内の避難対象者の混雑度合い及び流動状態の基となる情報を取得する装置であり、一例としては、画像を撮像するカメラ等を用いて構成することができる。なお、状態取得装置1については、図1では、フロア領域91と同様に説明の便宜上、9階の状態取得装置に対してのみ符号が付されているが、以下の説明では、各階の状態取得装置について相互に区別する必要がある場合は、例えば、「1階の状態取得装置1」等のように、階数を付して称し、一方、相互に区別する必要がない場合、「状態取得装置1」と総称する(放送装置2も同様とする)。
(構成‐防災システム‐放送装置)
放送装置2は、少なくとも避難に関する音声情報又は警報音を出力する出力手段である。この放送装置2の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、スピーカ等を用いて構成することができる。
(構成‐防災システム‐監視装置)
図2の監視装置3は、選択システムであり、例えば、通信部31、入力部32、出力部33、記録部34、及び制御部35を備える。
(構成‐防災システム‐監視装置‐通信部)
通信部31は、防災システム100の各機器(例えば、状態取得装置1、放送装置2、不図示の火災感知器、及び防災受信機等)との間で通信を行う通信手段である。この通信部の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の通信回路等を備えて構成することができる。
(構成‐防災システム‐監視装置‐入力部)
入力部32は、監視装置3に対して情報を入力するための入力手段である。この入力部32の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、マウス、キーボード等の公知の入力装置等を備えて構成することができる。
(構成‐防災システム‐監視装置‐出力部)
出力部33は、制御部35の制御により情報を出力する出力手段である。この出力部33の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、ディスプレイ等を備えて構成することができる。
(構成‐防災システム‐監視装置‐記録部)
記録部34は、監視装置3の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。この記録部34は、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
また、この記録部34は、例えば、推定情報を格納している。「推定情報」とは、各階の階段室92の推定した混雑状況を特定する情報である。図3は、推定情報を例示した図である。この図3が示すように、「推定情報」は、項目「将来時間情報」、及び項目「推定混雑状況情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「将来時間情報」に対応する情報は、推定された混雑状況に対応する将来の時間を特定する将来時間情報である(図3では、時分秒であり、例えば、10時02分00秒を特定する「10:02:00」等)。
項目「推定混雑状況情報」に対応する情報は、推定された混雑状況を特定する推定混雑状況情報であり、例えば、項目「1階情報」〜項目「9階情報」を含んでる。項目「1階情報」に対応する情報は、図1の建物900の1階の階段室92について推定された混雑状況を特定する1階情報である。項目「2階情報」〜「9階情報」に対応する情報は、項目「1階情報」に対応する情報と同様であり、図1の建物900の2階〜9階の階段室92について推定された混雑状況を特定する2〜9階情報である。この推定混雑状況情報としては、図3では、3段階に分けられた混雑のレベルであり、最も混雑しているレベルであるレベル3を特定する「3」、次に混雑しているレベルであるレベル2を特定する「2」、及び最も混雑していない(空いている)レベルであるレベル1を特定する「1」である。そして、このような推定情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、後述する避難処理にて格納される。
(構成‐防災システム‐監視装置‐制御部)
図2の制御部35は、監視装置3を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係るプログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して監視装置3にインストールされることで、制御部35の各部を実質的に構成する。
また、この制御部35は、機能概念的に、取得部351、推定部352、選択部353、及び第1指示部354を備える。そして、取得部351は、避難対象者を複数の対象領域から避難させるための避難用領域の状態であって、避難対象者に関連する避難用領域の状態を取得する取得手段である。推定部352は、取得部351が取得した避難用領域の状態に基づいて、避難用領域の混雑状況を推定する推定手段である。選択部353は、推定部352が推定した混雑状況に基づいて、複数の対象領域のうちの所定の優先指示領域以外の領域を、指示領域として選択する選択手段である。第1指示部354は、選択部353が選択した指示領域に対して、取得部351にて避難用領域の状態が取得された当該避難用領域を介する避難を指示する第1指示手段である。なお、この制御部35の各部により行われる処理については後述する。
(処理)
次に、このように構成される監視装置3によって実行される処理について説明する。ここでは、例えば、避難処理について説明する。図4は、避難処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。図5は、火災が発生した場合の建物及び当該建物内の避難対象者を図示した図である。なお、図5においては、避難対象者は多数存在するが、説明の便宜上、一部の避難対象者のみ図示している。
「避難処理」とは、避難対象者を避難させるための処理である。ここで、避難対象者を避難させる場合、例えば、複数のフェーズ(例えば、第1〜第Nフェーズ(Nは、2以上の整数))に分けて避難を開始させることとし、第1フェーズについては公知の手法を含む任意の手法で避難を指示し、ここでの「避難処理」については、この第1フェーズの避難の指示が行われた後に実行されることとして説明する。つまり、この避難処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、建物900の不図示の火災感知器が火災を検出した後に、不図示の防災受信機が公知の手法で火災を断定した場合に、監視装置3の制御部35が、第1フェーズでの避難を指示するフロア領域91を任意の手法で特定し、特定したフロア領域91の放送装置2を介して避難を行わせるための情報を音声出力した後に、実行を開始するものとして、避難処理の実行が開始されたところから説明する。
なお、第1フェーズにおいて、避難を指示するフロア領域91を特定する手法としては、例えば、少なくとも、火災が発生した階のフロア領域91、及び当該火災が発生した階の直上階のフロア領域91を含み、且つ、その他の任意の階のフロア領域91を特定する手法を用いることとして説明する。なお、「その他の任意の階」については、例えば、予め定められている階であることとしてもよいし、あるいは、任意のアルゴリズム(例えば、火災が発生した階から又は非常口93からの距離等を考慮したアルゴリズム等)で定められる階であることとしてもよい。ここでは、例えば、図5に図示するように8階のフロア領域91で火災が発生した場合において、監視装置3の制御部35が、第1フェーズで避難を指示するフロア領域91として、8階(火災が発生した階)、及び9階(火災が発生した階の直上の階)に加えて、1階及び6階(その他の任意の階)を特定し、1階、6階、8階、及び9階の放送装置2を介して避難を行わせるための情報(例えば、「火災が発生しました。避難階段の階段室を通って、速やかに避難して下さい」等のメッセージ)を音声出力し、且つ、その他の階(2階〜5階、7階)の放送装置2を介して待機させるための情報(「避難指示があるまで待機して下さい」等のメッセージ)を音声出力した後に、避難処理の実行が開始される場合を適宜例示して説明する。なお、ここでの第1フェーズで避難を指示されるフロア領域91が、「優先指示領域」に対応する。
まず、図4のSA1において取得部351は、建物900の各階の階段室92各々について、現在の混雑度合い及び流動状態を取得する。具体的には任意であるが、例えば、建物900の各階の状態取得装置1のカメラが過去から現在までの5秒間の間の動画情報を常時格納していることとし、取得部351が、通信部31を介して各階の状態取得装置1との間で公知の手法(例えば、各状態取得装置1を一意に識別する識別情報(つまり、ID)を用いて通信を行う手法等)で通信を行い、当該状態取得装置1から動画情報を取得し、取得した動画情報に基づいて、現在の混雑度合い及び流動状態を特定して取得する。
詳細には、現在の混雑度合いについて例えば、取得した動画情報における現在の(つまり、直近の)フレームについて画像認識を行って、当該フレームに写っている避難対象者の人数の概数を特定し、特定した概数が5人以下の範囲、6人以上〜10人以下の範囲、11人以上の範囲の何れの範囲に該当するかを特定する。そして、概数が5人以下の範囲に該当することを特定した場合、約5人以下程度のレベル(以下、「低混雑レベル」と称する)を特定して混雑度合いとして取得し、また、概数が6人以上〜10人以下の範囲に該当することを特定した場合、約6人以上程度〜約10人以下程度のレベル(以下、「中混雑レベル」と称する)を特定して混雑度合いとして取得し、また、概数が11人以上の範囲に該当することを特定した場合、約11人以上程度のレベル(以下、「高混雑レベル」と称する)を特定して混雑度合いとして取得する。なお、ここでは、概数を特定する場合について説明したが、カメラの性能及び画像認識の精度が十分に高い場合、概数ではなく正確な人数を特定して、現在の混雑度合いを取得してもよい。
ここでは、例えば、9階の状態取得装置1の動画情報の現在のフレームに30人の避難対象者が写っている場合、取得部351は、概数として30人程度を特定し、「高混雑レベル」を9階の階段室92の混雑度合いとして取得する。また、1階〜8階の状態取得装置1の動画情報についても、取得部351は、同様にして、1〜8階の階段室92の混雑度合いを取得する。
また、現在の流動状態について例えば、取得した動画情報における一連のフレームを参照して、5秒間で避難対象者が所定距離(例えば、1m〜1.5m等)以上移動しているか否かを判定し、移動しているものと判定した場合、「進んでいる」を特定して流動状態として取得し、また、移動していないものと判定した場合、「滞留している」を特定して流動状態として取得する。
ここでは、例えば、9階の状態取得装置1の動画情報における一連のフレームに写っている避難対象者が、5秒間で3m程度移動している場合、取得部351は、移動しているものと判定した上で、「進んでいる」を、9階の階段室92の流動状態として取得する。また、1階〜8階の状態取得装置1の動画情報についても、取得部351は、同様にして、1〜8階の階段室92の流動状態を取得する。
図4のSA2において推定部352は、建物900の各階の階段室92各々について、混雑状況を推定する。具体的には任意であるが、例えば、SA1で取得した混雑度合い及び流動状態に基づいて、SA1で混雑度合い及び流動状態を取得した時間よりも(例えば、2分)だけ将来の時間における混雑状況を推定する。
詳細には、例えば、SA1で混雑度合い及び流動状態を取得した時間が記録部34に記録されていることとし、まず、記録部34に記録されている時間を取得し、取得した時間の推定用時間だけ将来の時間を特定し、特定した時間に対応する情報を図3の将来時間情報として格納する。次に、SA1で取得した混雑度合い及び流動状態を、任意のアルゴリズムに適用して、各階の階段室92の混雑のレベル(図3で説明した3段階のレベル)を特定し、特定したレベルを、推定された混雑状況とし、当該レベルに対応する情報を図3の推定混雑状況情報として記録する。
ここで用いられる任意のアルゴリズムとしては、例えば、建物900の構造(例えば、建物900が9階建てであること、各階の階段室92における階段の長さ、及び非常口93の位置等)、及び避難経路(階段室92の階段を用いて1階に移動した後に非常口93を介して避難する経路)を考慮して行われる、各階段室92の避難対象者の混雑度合い及び流動状態と、当該混雑度合い及び流動状態に対応する時間よりも推定用時間(例えば、2分)だけ将来の時間における各階の階段室92の避難対象者の人数の概数との相関関係を特定するためのシミュレーションによって導出される相関関係を特定するアルゴリズム、又は、当該関係を特定するための実験によって導出される当該アルゴリズム、あるいは、これらの組み合わせによって導出される当該アルゴリズムを用いてもよい。
なお、ここでのシミュレーションでは、例えば、避難対象者が進んでいる場合の移動速度としては、1.5(m/5秒)〜2m(m/5秒)等の予め定められたものと用いてもよいし、あるいは、直上又は直下の階の混雑度合いに基づいて変動するものとを用いてもよい。また、ここでのシミュレーションでは、避難対象者が滞留している場合の移動速度としては、0.2(m/5秒)〜0.5m(m/5秒)等の予め定められたものと用いてもよいし、あるいは、直上又は直下の階の混雑度合いに基づいて変動するものとを用いてもよい。
また、ここでのシミュレーションでは、例えば、混雑している程、避難対象者の移動速度が遅くなる傾向があることが確認されている場合等の任意の場合、前述の混雑度合いである「低混雑レベル」、「中混雑レベル」、又は「高混雑レベル」の何れが適用されるかに応じて、用いる避難対象者の移動速度を変更してもよい。
そして、推定部352は、SA1で取得した混雑度合い及び流動状態を、この任意のアルゴリズムに適用して、推定用時間(例えば、2分)だけ将来の時間における各階の階段室92の避難対象者の人数の概数を算出する。そして、推定部352は、各階の階段室92について、算出した概数が5人以下である場合「レベル1」を特定し、「レベル1」に対応する「1」を図3の推定混雑状況情報として記録し、また、当該概数が6人以上〜10人以下である場合「レベル2」を特定し、「レベル2」に対応する「2」を図3の推定混雑状況情報として記録し、また、当該概数が11人以上である場合「レベル3」を特定し、「レベル3」に対応する「3」を図3の推定混雑状況情報として記録する。
ここでは、例えば、SA1で混雑度合い及び流動状態を取得した時間として、記録部34に「10時00分00秒」が記録されている場合、推定部352は、「10時00分00秒」を取得し、取得した「10時00分00秒」よりも推定用時間(例えば、2分)だけ将来の時間である「10時02分00秒」を特定し、特定した「10時02分00秒」に対応する「10:02:00」を図3の将来時間情報として格納する。
次に、例えば、SA1で取得した混雑度合い及び流動状態を、この任意のアルゴリズムに適用して、2分だけ将来の時間(つまり、10時02分00秒)の9階の階段室92の避難対象者の人数の概数として「2人」を算出した場合、算出した概数が5人以下であるので「レベル1」を特定し、「レベル1」に対応する「1」を図3の推定混雑状況情報における9階情報に格納する。また、1階〜8階の各情報についても、同様に特定して格納する。
図4のSA3において選択部353は、次のフェーズにて避難を指示する対象となるフロア領域91を選択するか否かを判定する。具体的には任意であるが、例えば、図3の推定情報を参照して、直近に推定した各階の階段室92各々の混雑状況を取得し、取得した混雑状況に基づいて、未だ避難を指示していない階の階段室92のうちの、混雑状況が緩和される予定の階段室92が存在するか否かを判定する。そして、混雑状況が緩和される予定の階段室92が存在しないものと判定した場合(SA3のNO)、SA1に移行する。また、混雑状況が緩和される予定の階段室92が存在するものと判定した場合(SA3のYES)、SA4に移行する。なお、「混雑状況が緩和される予定の階段室92」の定義は任意であるが、例えば、図3の推定混雑状況情報が「1」となっている階段室92である。ここでは、例えば、図3に示すように、未だ避難を指示していない階である2階〜5階、及び7階の階段室92のうちの、2階情報及び3階情報が「1」となっているので、混雑状況が緩和される予定の階段室92が存在するものと判定する(SA3のYES)。
図4のSA4において選択部353は、次のフェーズにて避難を指示する対象となるフロア領域91を、指示領域として選択する。具体的には任意であるが、例えば、SA3にて混雑状況が緩和される予定であると判定された階段室92と同じ階のフロア領域91を、避難を指示する対象となるフロア領域91として選択する。ここでは、例えば、2階及び3階のフロア領域91を選択する。
図4のSA5において第1指示部354は、選択部353が選択した指示領域に対して、取得部351にて現在の混雑度合い及び流動状態が取得された階段室92を介する避難を指示する。具体的には任意であるが、例えば、まず、SA4で選択したフロア領域91を特定し、また、SA3で参照した図3の推定情報における将来時間情報を取得する。次に、不図示の計時手段(例えば、タイマ等)にアクセスして現在の時間を特定し、特定した現在の時間が前述の取得した将来時間情報が特定する時間に到達するまで待ち、到達した場合に、通信部31を介して前述の特定したフロア領域91の放送装置2にアクセスして、当該アクセスした放送装置2を介して、避難を行わせるための情報を音声出力して指示する。ここでは、例えば、まず、SA4で選択した2階及び3階のフロア領域91を特定し、また、SA3で参照した図3の推定情報における将来時間情報である「10:02:00」を取得する。次に、現在の時間が「10時02分00秒」になるまで待ち、「10時02分00秒」に2階及び3階のフロア領域91の放送装置2にアクセスして、当該アクセスした放送装置2を介して、第2フェーズにて避難を行わせるための情報(例えば、「火災が発生しました。避難階段の階段室を通って、速やかに避難して下さい」等のメッセージ)を音声出力して指示する。
図4のSA6において制御部35は、全館避難の指示を終了したか否かを判定する。具体的には任意であるが、例えば、現時点までに避難の指示を行ったフロア領域91の階を特定する情報が記録部34に記録されていることとし、この情報に基づいて判定する。そして、避難の指示を行ったフロア領域91の階として、1階〜9階の全ての階が記録されているわけではない場合(つまり、記録されていない階が存在する場合)、全館避難の指示を終了していないものと判定し(SA6のNO)、SA1に移行する。また、1階〜9階の全ての階が記録されている場合、全館避難の指示を終了したものと判定し(SA6のYES)、終了する。
ここでは、例えば、第1フェーズでの1階、6階、8階、及び9階の避難の指示が行われており、及び第2フェーズでの2階及び3階の避難の指示が行われているものの、4階、5階、及び7階の避難の指示が未だ行われていないので、全館避難の指示が終了していないものと判定し、SA1に移行する。そして、この後、前述の各処理を行って、第3フェーズ以降で、4階、5階、及び7階の放送装置2を介して、避難を行わせるための情報を音声出力して終了する。これにて、避難処理を終了する。
(本実施の形態の効果)
階段室92の状態を取得し、取得した階段室92の状態に基づいて、階段室92の混雑状況を推定し、推定した混雑状況に基づいて、指示領域であるフロア領域91を選択することにより、例えば、実際の階段室92の状態に基く推定された階段室92の混雑状況を、指示領域の選択に反映することができるので、指示領域を適切に選択することができ、避難時の安全性を向上させることが可能となる。また、例えば、階段室92での避難対象者の混雑を防止又は緩和することができるので、避難効率を向上させることが可能となる。
また、階段室92における避難対象者の混雑度合い又は流動状態を階段室92の状態として取得することにより、例えば、混雑状況の推定精度を向上させることができるので、指示領域をより適切に選択することが可能となる。
また、複数のフロア領域91のうちの少なくとも1つの領域に対して避難が指示された後における、階段室92の状態を取得することにより、例えば、避難の指示が行われた後の避難用領域の状態を、混雑状況の推定に反映することができるので、推定される混雑状況に対して、避難の指示に基づくフィードバックをかけることができ、避難の現状に則した混雑状況を推定することが可能となる。
また、将来の時間における階段室92の混雑状況を推定する(つまり、予測する)ことにより、例えば、時々刻々と変化し得る階段室92における将来の混雑状況を、指示領域の選択に反映することができるので、指示領域をより適切に選択することが可能となる。
また、取得部351にて階段室92の状態が取得された当該階段室92を介する避難を指示することにより、例えば、避難対象者に対して避難の開始を迅速に行わせることができるので、避難効率を向上させることが可能となる。
また、複数の対象領域は、建物における各階のフロア領域91であり、避難用領域は、建物における避難階段の階段室92であり、異常は、火災であることにより、例えば、実際の階段室92の状態に基く推定された階段室92の混雑状況を、建物900における各フロア領域91の避難を指示するフロア領域91の選択に反映することができるので、指示するフロア領域91を適切に選択することができ、避難時の安全性を向上させることが可能となる。また、例えば、避難階段での対象者の混雑を防止又は緩和することができるので、避難効率を向上させることが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「システム」とは、複数の装置によって構成されたものに限定されず、単一の装置によって構成されたものを含む。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(避難処理について(その1))
また、上記実施の形態の図4の避難処理の各処理の内容を任意に変更してもよい。例えば、SA1において、現在の流動状態として、避難対象者の移動速度を取得してもよい、この場合、SA2で利用される任意のアルゴリズムに、移動速度も適用してもよい。また、例えば、SA1において、混雑度合い又は流動状態のうちの一方のみを取得した上で、各処理を実行するように構成してもよい。また、例えば、SA3での「混雑状況が緩和される予定の階段室92」について、直上及び直下の階の混雑状況を考慮して判定してもよい。
特に、上記実施の形態の図4のSA2においては、推定部352が、各階段室92の避難対象者の混雑度合い及び流動状態と、当該混雑度合い及び流動状態に対応する時間よりも推定用時間(例えば、2分)だけ将来の時間における各階の階段室92の避難対象者の人数の概数との相関関係を特定するアルゴリズムを用いて、処理する場合について説明したが、これに限らない。例えば、実施の形態で説明したアルゴリズム以外の任意のアルゴリズム(例えば、各階の階段室92の現在の避難対象者の混雑度合い又は流動状態の少なくとも一方(以下、「入力要素」と称する)と、将来の時間における各階の階段室92の避難対象者の概数との相関関係を特定するアルゴリズム、あるいは、「入力要素」と、将来の時間における各階の階段室92の避難対象者の概数及び移動速度との相関関係を特定するアルゴリズム等)を用いて処理するように構成してもよい。
(避難処理について(その2))
また、上記実施の形態の図4の避難処理の各処理を任意に組み替えてもよい。例えば、SA1及びSA2の処理を繰り返し連続して行うことにより、常に推定用時間(例えば、2分)後の混雑状況を推定するように構成した上で、既に避難の指示が行われている各階での避難が終了するタイミングに、次の避難の指示が行われるように構成してもよい。また、例えば、避難を指示するフェーズ数が予め定められていることとし、このフェーズ数で全館に対して避難の指示を行うように構成してもよい。この場合、例えば、予め定められた任意のタイミング(例えば、直近に避難を指示した時間から所定時間後のタイミング等)で、図3の推定情報を参照して、次に指示する領域を選択するように構成してもよい。
(状態取得装置について(その1))
また、上記実施の形態の図1の状態取得装置1について、カメラに加えて又はカメラの代わりに、カメラ以外の任意の装置を用いて構成してもよい。例えば、人感センサを用いて構成してもよい。また、建物900がオフィスビルであり、避難対象者が社員証を有している場合、社員証に非接触通信手段(RFID等)を設けて、当該非接触通信手段との間で無線通信を行う通信装置を用いて構成してもよい。
(状態取得装置について(その2))
また、上記実施の形態では、図1の状態取得装置1が階段室92のみに設けられている場合について説明したが、これに限らない。例えば、状態取得装置1を各階のフロア領域91にも設けて、取得部351が、階段室92の状態に加えて、各階のフロア領域91の状態を取得するように構成した上で、推定部352が、取得部351が取得した階段室92の状態と、フロア領域91の状態とに基づいて、階段室92の混雑状況を推定するように構成してもよい。このように構成した場合、階段室92の状態に加えて、複数のフロア領域91の状態を取得し、取得した階段室92の状態と、複数のフロア領域91の状態とに基づいて、階段室92の混雑状況を推定することにより、例えば、複数のフロア領域91の状態も考慮することができるので、階段室92の混雑状況の推定精度を向上させることが可能となる。
(放送装置について)
また、上記実施の形態の図1の放送装置2に加えて又は放送装置2の代わり、放送装置2以外の任意の装置を用いてもよい。例えば、発光で避難を指示する光警報器を用いてもよい。
(推定用時間について)
また、推定用時間を変更するように構成してもよい。例えば、火災の広がりを不図示の防災受信機との間の通信で把握できるように構成した上で、推定部352が、火災の広がりの速さを特定し、特定した速さが所定の速さよりも速い場合、推定用時間を短くするように構成してもよい。また、例えば、火災が一定の広さよりも広がった場合に、推定用時間を短くするように構成してもよい。
(検出部及び第2指示部について(その1))
また、上記実施の形態で説明した図2の監視装置3の制御部35に、検出部、及び第2指示部を設けてもよい。「検出部」とは、避難用領域が使用できなくなる予兆を検出する検出手段である。「第2指示部」とは、検出手段が予兆を検出した場合に、第1指示手段による指示を禁止し、少なくとも選択手段が選択した指示領域に対して、取得手段にて避難用領域の状態が取得された当該避難用領域を介さない避難を指示する第2指示手段である。なお、「避難用領域が使用できなくなる予兆」とは、例えば、階段室92が使用できなくなるきざしであり、一例としては、階段室92付近まで火災の炎又は煙が広がっており階段室92を利用することが比較的危険となっていること等を含む概念である。
具体的な処理は任意であるが、例えば、実施の形態で説明したように、第1指示部354が図1に図示されている階段室92の避難階段(以下、第1避難階段)を介する避難を指示し、また、建物900には不図示の階段室の避難階段(1階から9階に続く避難階段)(以下、第2避難階段)及び不図示の非常口(第2非常口)が設けられていることとし、以下のように処理するように構成してもよい。検出部が状態取得装置1の動画情報を取得し、取得した動画情報が特定する動画に黒煙が写っていたり、炎が写っていたりした場合に、第1避難階段(つまり、階段室92)が使用できなくなる予兆を検出するように構成し、また、検出部が予兆を検出した場合に、第2指示部が、第1指示部354による避難の指示を禁止(既に指示が開始されている場合は停止)し、少なくとも選択部353が選択したフロア領域91に対して、取得部351にて混雑度合い及び流動状態が取得された階段室92を介さない避難の指示として、第2避難階段及び第2非常口を介する避難の指示を放送装置2を介して出力するように構成してもよい。このように構成した場合、階段室92が使用できなくなる予兆を検出し場合に、第1指示部354による指示を禁止し、取得部351にて階段室92の状態が取得された当該階段室92を介さない避難を指示することにより、例えば、避難対象者の安全性をより確実に確保することが可能となる。
(検出部及び第2指示部について(その2))
また、「(検出部及び第2指示部について(その1))」で説明した構成を任意に変更してもよい。例えば、検出部は、火災感知器との間で通信を行って煙濃度を取得したり、あるいは、不図示の熱感知を建物900に設けて当該熱感知器との間で通信を行って室温を取得して、当該取得した煙濃度又は室温に基づいて予兆を検出するように構成してもよい。また、建物900に階段室92の避難階段とは異なる他の階段にて他の階に移動可能となっている場合、第2指示部が、当該他の階段を介して他の階へ避難するように指示してもよい。また、建物900に渡り廊下又は地下階が設けられている場合、第2指示部が、渡り廊下又は地下階に避難するように指示してもよい。また、避難対象者が携帯する携帯端末(例えば、タブレット端末やスマートフォン等)との間で通信可能となっている場合、第2指示部は、当該携帯端末に対して避難経路を示す平面図を表示することにより、避難を指示してもよい。
(付記)
付記1の選択システムは、異常が発生した場合に、複数の対象領域のうちの避難を指示する対象となる指示領域を選択する選択システムであって、避難対象者を前記複数の対象領域から避難させるための避難用領域の状態であって、前記避難対象者に関連する前記避難用領域の状態を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記避難用領域の状態に基づいて、前記避難用領域の混雑状況を推定する推定手段と、前記推定手段が推定した前記混雑状況に基づいて、前記複数の対象領域のうちの所定の優先指示領域以外の領域を、前記指示領域として選択する選択手段と、を備える。
付記2の選択システムは、付記1に記載の選択システムにおいて、前記取得手段は、前記避難用領域における前記避難対象者の混雑度合い又は流動状態を、前記避難用領域の状態として取得する。
付記3の選択システムは、付記1又は2に記載の選択システムにおいて、前記取得手段は、前記避難用領域の状態に加えて、前記複数の対象領域の状態であって前記避難対象者に関連する前記複数の対象領域の状態を取得し、前記推定手段は、前記取得手段が取得した前記避難用領域の状態と、前記複数の対象領域の状態とに基づいて、前記避難用領域の前記混雑状況を推定する。
付記4の選択システムは、付記1から3の何れか一項に記載の選択システムにおいて、前記取得手段は、少なくとも、前記複数の対象領域のうちの少なくとも1つの領域に対して避難が指示された後における、前記避難用領域の状態を取得する。
付記5に記載の選択システムは、付記1から4の何れか一項に記載の選択システムにおいて、前記推定手段は、前記取得手段が前記避難用領域の状態を取得した時間よりも推定用時間だけ将来の時間における、前記避難用領域の前記混雑状況を推定する。
付記6の選択システムは、付記1から5の何れか一項に記載の選択システムにおいて、前記選択手段が選択した前記指示領域に対して、前記取得手段にて前記避難用領域の状態が取得された当該避難用領域を介する避難を指示する第1指示手段、を備える。
付記7の選択システムは、付記6に記載の選択システムにおいて、前記避難用領域が使用できなくなる予兆を検出する検出手段と、前記検出手段が当該予兆を検出した場合に、前記第1指示手段による指示を禁止し、少なくとも前記選択手段が選択した前記指示領域に対して、前記取得手段にて前記避難用領域の状態が取得された当該避難用領域を介さない避難を指示する第2指示手段と、を備える。
付記8の選択システムは、付記1から7の何れか一項に記載の選択システムにおいて、前記複数の対象領域は、建物における各フロアであり、前記避難用領域は、前記建物における避難階段の階段室であり、前記異常は、火災である。
付記9に記載の選択プログラムは、異常が発生した場合に、複数の対象領域のうちの避難を指示する対象となる指示領域を選択する選択プログラムであって、コンピュータを、避難対象者を前記複数の対象領域から避難させるための避難用領域の状態であって、前記避難対象者に関連する前記避難用領域の状態を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記避難用領域の状態に基づいて、前記避難用領域の混雑状況を推定する推定手段と、前記推定手段が推定した前記混雑状況に基づいて、前記複数の対象領域のうちの所定の優先指示領域以外の領域を、前記指示領域として選択する選択手段と、として機能させる、選択プログラム。
(付記の効果)
付記1に記載の選択システム、及び付記9に記載の選択プログラムによれば、避難用領域の状態を取得し、取得した避難用領域の状態に基づいて、避難用領域の混雑状況を推定し、推定した混雑状況に基づいて、指示領域を選択することにより、例えば、実際の避難用領域の状態に基く推定された避難用領域の混雑状況を、指示領域の選択に反映することができるので、指示領域を適切に選択することができ、避難時の安全性を向上させることが可能となる。また、例えば、避難用領域での避難対象者の混雑を防止又は緩和することができるので、避難効率を向上させることが可能となる。
付記2に記載の選択システムによれば、避難用領域における避難対象者の混雑度合い又は流動状態を避難用領域の状態として取得することにより、例えば、混雑状況の推定精度を向上させることができるので、指示領域をより適切に選択することが可能となる。
付記3に記載の選択システムによれば、避難用領域の状態に加えて、複数の対象領域の状態を取得し、取得した避難用領域の状態と、複数の対象領域の状態とに基づいて、避難用領域の混雑状況を推定することにより、例えば、複数の対象領域の状態も考慮することができるので、避難用領域の混雑状況の推定精度を向上させることが可能となる。
付記4に記載の選択システムによれば、複数の対象領域のうちの少なくとも1つの領域に対して避難が指示された後における、避難用領域の状態を取得することにより、例えば、避難の指示が行われた後の避難用領域の状態を、混雑状況の推定に反映することができるので、推定される混雑状況に対して、避難の指示に基づくフィードバックをかけることができ、避難の現状に則した混雑状況を推定することが可能となる。
付記5に記載の選択システムによれば、将来の時間における避難用領域の混雑状況を推定する(つまり、予測する)ことにより、例えば、時々刻々と変化し得る避難用領域における将来の混雑状況を、指示領域の選択に反映することができるので、指示領域をより適切に選択することが可能となる。
付記6に記載の選択システムによれば、取得手段にて避難用領域の状態が取得された当該避難用領域を介する避難を指示することにより、例えば、避難対象者に対して避難の開始を迅速に行わせることができるので、避難効率を向上させることが可能となる。
付記7に記載の選択システムによれば、避難用領域が使用できなくなる予兆を検出した場合に、第1指示手段による指示を禁止し、取得手段にて避難用領域の状態が取得された当該避難用領域を介さない避難を指示することにより、例えば、避難対象者の安全性をより確実に確保することが可能となる。
付記8に記載の選択システムによれば、複数の対象領域は、建物における各フロアであり、避難用領域は、建物における避難階段の階段室であり、異常は、火災であることにより、例えば、実際の避難階段の状態に基く推定された避難階段の混雑状況を、建物における各フロアの避難を指示するフロアの選択に反映することができるので、指示するフロアを適切に選択することができ、避難時の安全性を向上させることが可能となる。また、例えば、避難階段での対象者の混雑を防止又は緩和することができるので、避難効率を向上させることが可能となる。
1 状態取得装置
2 放送装置
3 監視装置
31 通信部
32 入力部
33 出力部
34 記録部
35 制御部
91 フロア領域
92 階段室
93 非常口
100 防災システム
351 取得部
352 推定部
353 選択部
354 第1指示部
900 建物

Claims (9)

  1. 異常が発生した場合に、複数の対象領域のうちの避難を指示する対象となる指示領域を選択する選択システムであって、
    避難対象者を前記複数の対象領域から避難させるための避難用領域の状態であって、前記避難対象者に関連する前記避難用領域の状態を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した前記避難用領域の状態に基づいて、前記避難用領域の混雑状況を推定する推定手段と、
    前記推定手段が推定した前記混雑状況に基づいて、前記複数の対象領域のうちの所定の優先指示領域以外の領域を、前記指示領域として選択する選択手段と、
    を備える選択システム。
  2. 前記取得手段は、前記避難用領域における前記避難対象者の混雑度合い又は流動状態を、前記避難用領域の状態として取得する、
    請求項1に記載の選択システム。
  3. 前記取得手段は、前記避難用領域の状態に加えて、前記複数の対象領域の状態であって前記避難対象者に関連する前記複数の対象領域の状態を取得し、
    前記推定手段は、前記取得手段が取得した前記避難用領域の状態と、前記複数の対象領域の状態とに基づいて、前記避難用領域の前記混雑状況を推定する、
    請求項1又は2に記載の選択システム。
  4. 前記取得手段は、少なくとも、前記複数の対象領域のうちの少なくとも1つの領域に対して避難が指示された後における、前記避難用領域の状態を取得する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の選択システム。
  5. 前記推定手段は、前記取得手段が前記避難用領域の状態を取得した時間よりも推定用時間だけ将来の時間における、前記避難用領域の前記混雑状況を推定する、
    請求項1から4の何れか一項に記載の選択システム。
  6. 前記選択手段が選択した前記指示領域に対して、前記取得手段にて前記避難用領域の状態が取得された当該避難用領域を介する避難を指示する第1指示手段、を備える、
    請求項1から5の何れか一項に記載の選択システム。
  7. 前記避難用領域が使用できなくなる予兆を検出する検出手段と、
    前記検出手段が当該予兆を検出した場合に、前記第1指示手段による指示を禁止し、少なくとも前記選択手段が選択した前記指示領域に対して、前記取得手段にて前記避難用領域の状態が取得された当該避難用領域を介さない避難を指示する第2指示手段と、を備える、
    請求項6に記載の選択システム。
  8. 前記複数の対象領域は、建物における各フロアであり、
    前記避難用領域は、前記建物における避難階段の階段室であり、
    前記異常は、火災である、
    請求項1から7の何れか一項に記載の選択システム。
  9. 異常が発生した場合に、複数の対象領域のうちの避難を指示する対象となる指示領域を選択する選択プログラムであって、
    コンピュータを、
    避難対象者を前記複数の対象領域から避難させるための避難用領域の状態であって、前記避難対象者に関連する前記避難用領域の状態を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した前記避難用領域の状態に基づいて、前記避難用領域の混雑状況を推定する推定手段と、
    前記推定手段が推定した前記混雑状況に基づいて、前記複数の対象領域のうちの所定の優先指示領域以外の領域を、前記指示領域として選択する選択手段と、として機能させる、
    選択プログラム。
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