JP2009175965A - 火災及び煤煙の伝搬を予測するシステム及び方法 - Google Patents

火災及び煤煙の伝搬を予測するシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の周辺状態検出器間の煤煙の流動経路及び流動時間を構築するための方法及びシステムを提供すること。
【解決手段】この種の情報は、リアル・タイムに、動的に変化する避難流動ルートを構築する際に使用可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、局所的な監視及び警報システムに関する。より詳細には、本発明は、監視されている領域から脱出するために、避難ルートが構築されているこの種のシステムに関する。
火災検知/監視システムなどの局所的監視システムは、家庭用、企業用、又は商業用に使用される複数階の建物に、ごく一般的に必要とされている。この種のシステムは、複数階の建物の所与の階又は領域上で発生中の火災状態など、発生中の警戒状態に関して情報をもたらすことが可能である。この情報は、第1の応答者によってすぐにアクセス可能であるように、ロビーのエリア内に配置され得る火災警報の制御パネル又は制御ユニットに連結可能である。
発生中の火災状態を検知し、識別することが可能であることに加えて、避難経路などに関して、又は警報状態の付近からの避難を手助けするためなどに関して、この種の状態の付近の人に情報を提供することは有益であり、役立つことは理解されている。また、発生中の状態に動的に応答することが可能である、適応避難システムの使用を通じて、柔軟な避難ルート又は脱出ルートを提供することは有益であることも分かっている。
適応避難システムにより、緊急脱出の困難な決断から居住者を解放する可能性を提供する。建物内の火災及び煤煙の危険な場所を知ることにより、これらのシステムは、安全ルートをプラニングし、それらを居住者に伝えることが可能であろう。基本的な適応避難システムは、現在アクティブな煤煙及び熱の検出器についての情報を火災パネルから受け取る。アクティブな検出器に近接のルート及び出口は、安全でないと想定され、避難用には閉鎖される。避難のプラニングは、残りの「安全な」ルートにより行われる。状況を評価するステップと、火災及び煤煙の進行を予測するステップと、次に、避難用としては安全でない経路を識別するステップとは、適応避難システムにおいての重要なステップである。
火災及び煤煙の伝搬経路を予測する処理又は方法は有益であり、それは、その場合、避難ルートのプラニング・アルゴリズムに入力されるように送られることが可能であろう。一般的な火災制御パネルの性能及び速度を処理する際の厳しい制限によって、煤煙伝搬方法は複雑化される。これにより、高忠実度の煤煙伝搬モデルの使用が制限される。利用可能な火災制御パネルにより、少量のリアル・タイム計算を必要とする煤煙拡散予測への、効率的な手法が有益になるであろう。
本発明の実施態様は多くの種々の形態を取ることが可能であるが、その特定の実施態様は、図面に示されており、本開示が本発明の原理、並びに実施態様の最良の形態の例示として見なされるべきであること、並びに本発明を図示の特定の実施態様に限定することを意図しないものと理解すると共に、詳細に本明細書で説明されることになる。
本発明を実施する第1の方法では、それぞれの検出器の場所、及び検出器のそれぞれの隣接の組の間の典型的な煤煙拡散時間が保存される。隣接の検出器間の典型的な煤煙拡散時間は、オフラインの煤煙伝搬モデルによって、又は履歴データ若しくは実験によって推定される。ほとんどすべての処理は、事前に及びオフラインで行われることが可能である。次に、伝搬時間が、警報制御ユニットで保存可能である。検出器が、火災又は煤煙によりアクティブになった場合には、煤煙伝搬経路及び検出器のアクティベーション時間系列が、保存装置から読み出され使用される。伝搬情報は、事前作成され、保存され、読み出されるので、それは、煤煙伝搬予測のための警報制御回路及びプロセッサ(複数可)に計算負荷をほとんど加えない。
代わりの実施態様では、隣接の検出器又は区画の間の煤煙伝搬時間を予測するために必要な方法及びデータが保存可能である。煤煙伝搬経路は、その場合、リアル・タイムのデータに基づいて予測可能である。ほんの少数の区画に関するリアル・タイムの煤煙伝搬予測処理が行われることが可能である。通常、それぞれ繰り返しの中でのすべての区画に関係する既知の建物の火災/煤煙モデルに比べて、この方法は、はるかに計算負荷を必要としない。
したがって、第1の方法では、ほとんどすべての煤煙伝搬経路の予測は、使用される前に、火災制御パネルにおいてデータベース内に事前計算され、保存される。煤煙伝搬経路は、リアル・タイムに保存装置から読み出される。既知のモデリング方程式を解くために計算パワーを使用することが必要である既知の伝搬処理とは違って、経路処理は、火災制御ユニット上にほとんど計算負荷を加えない。この種の既知の処理は、ほとんど常に、既知の火災制御ユニットの性能を超える。
代わりの方法では、煤煙伝搬は、アクティブな区画構造間で予測される。この実施態様において、火災の初期段階では特に、アクティブになった検出器とそれらの隣接の区画とを含む区画だけが、すなわち、ほとんどの場合において少数の全区画だけが、伝搬時間を判定するように処理される。したがって、一度にすべて一緒に全ネットワーク又は領域について連立方程式の組を解く場合、それぞれ繰り返しの中でのすべての区画に関係することが必要である既知の伝搬処理方法に比べて、上記方法は、はるかに計算パワーを必要としない。
当処理のノードは、すべての従来技術のモデルのように、部屋又は別の建物の区画よりはむしろ検出器に基づいている。検出器からのリアル・タイムのデータは、隣接のノード又は検出器の間の煤煙伝搬を予測する方法によって使用可能である。
当処理の結果は、第1の応答者が使用するために視覚的に表示し、且つ/又は(and/or)ディスク・ドライブ/データベース内に局所的に保存可能である。また、結果は領域から1つ又は複数の避難の経路又はルートの作成を容易にするために、適応避難経路ソフトウェアに入力可能でもある。この種のルートは、監視されている関連サブ領域において、聴覚的に若しくは視覚的に、又は両方に識別可能である。
図1に、本発明により、火災警報システムなどの周辺状態監視システム、システム10を示す。設置され、領域Rを監視するシステム10を図1に示す。
領域Rは、複数のフロアを含む複数階の建物の内部空間を含むことが可能である。代わりに、システム10は、制限なく、単一のフロア領域すべてに設置可能である。
システム10は、当業者によって理解されるように、14などの有線媒体、又は16などの無線媒体を介して、領域R全体に設置される22及び24などの複数の検出器と連通している警報制御ユニット12を組み込んでいる。
領域R内で発生中の周辺状態を感知する複数の検出器22及び24(複数の22は、媒体14を介して制御ユニット12と有線により連通しており、複数の24は、無線により連通している)は、当業者に理解されるように、煤煙、火災又は熱のセンサを含むことが可能である。これらの検出器のための設置場所の選択には、通常は、1つの区画(部屋、階段、廊下など)内で少なくとも1つの検出器であることが当業者によってまた理解されるであろう。システム10のネットワークのノードと考えられ得る検出器22、24のそれぞれは、制御ユニット12と連通しており、そのすぐ近くの1つ又は複数の感知される周辺状態に関して、状況情報を転送することが可能である。
コンピュータ可読媒体上に事前記録された、様々な制御プログラム若しくはソフトウェア12bを行い、又は実行することが可能である1つ又は複数のプログラム可能なプロセッサ12aを介して部分的に実施可能であろう制御ユニット12は、様々な検出器22、24から受け取る信号又は情報に応答し、当業者にはまた知られているように、発生中の警報状態を評価することが可能である。さらには、制限なく、制御ユニット12は、領域Rの近くにあってよく、しかし、また、領域Rから離れ、インターネットなどのコンピュータ・ネットワークを介して検出器22、24と連通していることも可能であろう。
システム10は、プロセッサ(複数可)12a及び制御ソフトウェア12bによってアクセス可能である保存ユニット及びデータベースのソフトウェア12cを含むことが可能である。制御ソフトウェア12bはまた、以下に論じるように、煤煙の経路及び経過時間の情報に応答する適応避難のルート又は経路の判定ソフトウェアを含むことも可能であろう。この種の情報は、グラフィック表示部14上に、第1の応答者及び/又は避難者のために表示されるであろう。媒体28を介して回路12に連結されている出力装置26は、続いて論じる方法に基づいて、聴覚的な及び/又は視覚的な避難経路情報を領域R内の人に与えることが可能である。
図2に、例示のみであり、限定ではない、領域Rのフロア平面図R1を示し、その中にシステム10が設置されている。例えば、ノード又は検出器22−i...−pは、領域全体にわたって分布されており、それらのいくつかは、図2のサブ領域R1内に配置されている。
本発明の一態様では、検出器のそれぞれの組間の、例えば図2の22−iと22−jの間(検出器22−iは、警報状態になっているように示されている)の煤煙伝搬時間は、事前に判定可能である。この判定は、既知のオフラインの煤煙伝搬モデル、又は履歴データを使用して、オフラインに成されることが可能である。
図3に、検出器又はノードの組間の煤煙伝搬経路を有向エッジ(directed edges)の形態で示す。例えば、検出器又はノード22−iが警報状態になった場合、煤煙伝搬の経路又はエッジは、検出器22−j、すなわち経路30aにより規定可能である。同様に、検出器22−jに対して複数の別の煤煙伝搬経路30b、c、d、e、fが規定可能であり、ノード22−iと22−kの間の煤煙伝搬経過時間がまた、必要に応じて、構築可能であろう。
したがって、オフライン・ベースで、例えば、制御ユニット12又は22−iなどの検出器の1つが警報状態になるイベントにおいて、それに連結される任意の別のプロセッサ若しくは、制御ユニットによって、後で使用し、読み出すためのデータベース12cに保存されるすべてのこの種のデータ、並びに、ノード又は検出器のそれぞれの組間の煤煙伝搬時間を、1つの処理により識別する処理を行うことが可能である。煤煙伝搬時間が事前保存される性質であることを所与として、検出器22−iから領域R1の別の部分の中に、煤煙流動の経路又は経過時間を構築する際には、制御ユニット及び回路12上にかけられる追加の計算負荷は、ほとんど又は全くない。
図4の流れ図に、領域Rの様々な煤煙経路に対して制限なく、例えばプロセッサ12a及び実行可能なソフトウェア12b、又は任意の別のプロセッサによって使用して、オフライン・ベースで実施可能である方法100のステップを示す。
領域R内に配置されているそれぞれの検出器は、ノード、その様々な特徴を示すデータ構造と関連する(102)。それぞれのノードについて、複数の情報が、検出器の識別番号、タイプ、場所、状況、及び別の関連情報を含んで、保存される(104)。隣接のノードのすべての組が判定される(106)(図3に最もよく見られる)。
隣接の検出器又はノードのそれぞれの組について、煤煙伝搬が一方向性である場合に、1つのエッジが割り当て可能である。煤煙伝搬がノード間で双方向性である場合には、2つのエッジが割り当て可能である。それぞれのエッジについて、関連の検出器間の煤煙伝搬時間が構築され、又は推定される(110)。最後に、それぞれのエッジについてのデータが、開始ノード、終了ノードの識別、並びにエッジに沿って推定された煤煙伝搬時間を含んで、データベース12c内に保存される(112)。
処理100は、ノード、エッジ、及び領域R内のすべての利用可能な経路に沿って煤煙伝搬時間を規定するデータを構築する。この情報は、例えば、コンピュータ可読媒体上のディスク・ドライブ又はデータベース12c内の制御ユニット12で保存可能である。その場合、直接又は制御ユニット12と連通しているプロセッサ(複数可)により、制御ユニット12は、その情報にアクセスすることが可能である。
また、情報がディスク・ドライブ又はデータベース12c内に保存されるデータ構造の詳細は、本発明を限定しないことも理解されよう。
図5の処理200は、1つ又は複数の検出器22−iに応答してシステム10の1つの処理実施例を示し、22−iは、図3の検出器又はノード22−iによって示されるように、警報状態になっている。また、方法200が、周期ベースで、及び必ずしも警報状態を示す任意の所与の検出器又はノードに応答するわけではなく、実行可能であることも理解されよう。
次の検出器Siの状況は、時間Tiで確認される(202)。アクティブになっている場合には、Siにおいて開始するすべてのエッジが識別される(204)。すべてのこの種のエッジは、処理100に関して上述のように、ディスク・ドライブ及び/又はデータベース12c内に事前保存されていることであろう。
Siで開始するそれぞれのエッジについて、終了ノードSjが識別される。煤煙伝搬時間Tijは、次に、例示的ディスク・ドライブ・データベース12cから読み出されることが可能である(206)。Siで開始し、Sjで終了するそれぞれのエッジについては、ノード又は検出器Siからノード又は検出器Sjへの経路が、時間TiからTi+Tijまでの1つの煤煙伝搬経路として分類される。検出器Sjは、アクティブになるように指定される(208)。予測制限時間が、Ti+Tijの合計と比較される(210)。予測制限時間がより小さい場合には、伝搬は、このエッジの終了ノードで中止する(212)。小さくない場合には、ノードSjがノードSiに取って代わり、時間がリセットされる(214)。
伝搬の停止(212)に続いて、Siで開始するすべてのエッジが検査されたかどうかに関して、判定が行われる(216)。されていない場合には、Siで開始する次のエッジが識別される(218)。普通なら、煤煙伝搬経路におけるノードのアクティベーション時間系列が出力される(220)。
次に、出力ノードのアクティベーション時間系列及び煤煙伝搬経路は、発生中の火災状態に応答して、及び避難するための安全ルートを構築して、適応避難システム(例えばソフトウェア12b)によって使用するために利用可能になる。その情報はまた、データベース12c内の1つ又は複数のファイル内に保存され、又は視覚的に14に表示されることが可能であろう。
有利には、上記のように、処理100は、非リアル・タイム、オフライン・ベースで行われているので、警報状態が特定のノード又は検出器で検出された場合には、制御ユニット12により、この種の処理は不必要となる。したがって、センサ間の煤煙伝搬時間が、例えばディスク・ドライブ及びデータベース12c内で事前構築され、保存されるので、処理200は、煤煙伝搬経路及びセンサのアクティベーション時間系列をすぐに構築することができる。
事前保存された伝搬経路及びセンサのアクティベーション時間系列を考慮して、処理200を実行するために、制御ユニット12に必要とされる追加の計算負荷は、限定され、又は最小限であると予想可能である。これは、かなりの計算資源を必要とする、火災及び煤煙の伝搬経路を予測するための既知の処理とは全く異なっている。
先に論じた処理100、200とは異なって、一度に与えられるフロア又は領域上のすべてのノード又は検出器とは対照的に、少数のアクティブなノード又は検出器の間で、次に論じる代わりの処理は、煤煙伝搬を予測することが可能である。これは、計算負荷を大きく軽減する。
処理300の様々な要素は、先に論じた処理100のものと全く同じであり、同じ識別番号により識別されている。処理100は、要素302を含む。それぞれのノード又は検出器について、センサのタイプ及び場所並びに温度、煤煙濃度などを示す状況及び出力の数値データが保存される。方法300の実行要素108に続いて、所定の方程式又は処理を使用し、それぞれの検出器からのリアル・タイムな表示又は出力に基づいて、それぞれのエッジについて煤煙伝搬時間が推定される(304)。続いて、それぞれのエッジについて、開始ノードの識別、終了ノードの識別並びにエッジに沿って煤煙伝搬時間を推定するための方法が保存される(306)。
当業者は、エッジに沿って煤煙伝搬時間を推定するために使用可能である様々な処理が利用可能であることを理解するであろう。その処理の詳細のいずれも本発明を限定しない。
処理400に、アクティブになった検出器又はノードと関連するその情報に基づいて、煤煙の伝搬経路及び伝搬時間の推定を構築する際のリアル・タイムの検出器情報の使用を示す。処理400の様々な要素は、処理200に関して先に論じたものと全く一致しており、同じ識別番号を与えられている。初めに、時間Tiで次の検出器Siの状況が判定され、その最新の出力数値データ又は値が得られる。次に、検出器又はノードSiで開始するそれぞれのエッジについて、終了ノードSjが識別され、しかしアクティブになった検出器についてだけは、事前選択された方程式を使用して、又はリアル・タイムのセンサ出力との組合せで処理して、煤煙伝搬時間が構築され、又はTijが計算される(404)。続いて、煤煙伝搬時間の例示的な処理を図8に示す。
煤煙伝搬経路からは、煤煙が伝搬することによるセンサのアクティベーション時間系列、及び別の関連情報が、避難経路のプラニング・プロセッサ220に転送可能である。
図8に、例示的な煤煙伝搬時間の判定処理500を示す。様々な方法を使用して、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、ノード間の煤煙伝搬時間を構築することが可能であることが理解されよう。例えば、対象のノード又は検出器を含む区画内において、放熱速度又は煤煙放出速度の推定は、検出器の出力及び区画構成に基づいたセンサ駆動型火災モデルを使用して判定可能である(502)。アクティブな区画構造が、アクティブになった検出器又はノード並びにそれらの隣接の区画及びそれらの間の経路を有するそれらの区画を含んで構成可能である(504)。既知の煤煙伝搬モデルを使用して、いかに煤煙、温度及び/又は濃度が様々な区画間で時間と共に変化するのかを予測することが可能である(506)。
次に、例えば、温度又は煤煙濃度を示すノード又は検出器の信号が、更新可能である(508)。任意の別のノード又は検出器が、警報状態を示しているかどうか、及びアクティブになっているかどうかについての判定が行われる(510)。そうである場合には、それらのアクティブになったノード又は検出器は識別され、それらを含む区画及びそれらの隣接の区画は、アクティブな区画構造に加えられる(512)。そうでない場合には、検討中であるエッジに沿う煤煙伝搬時間の推定が判定可能である(514)。
当業者には、センサ駆動型火災モデル並びにゾーン・モデルの方程式は、様々な構成で実施可能であることが理解されよう。以下は、単に例示的及び代表的な方程式であって、本発明を限定しない。
センサ駆動型火災モデル(SDFM)の主な方程式は、
Figure 2009175965

であり、
ただし、Qは、対流放熱速度[kW]であり、Qは、総放熱速度[kW]であり、Hは、火災面より上の天井高[m]であり、rは、プルームの中心線から半径方向の距離[m]であり、△Tcjは、過剰天井噴流温度[K]であり、Tは、周辺温度[K]であり、χは、燃料の放射率である。
さらなる詳細は、2001年1月、メリーランド州ゲイサーズバーグのNational Institute of Standards and TechnologyのW.D.Davis及びG.P.ForneyによるNISTIR6705、「A Sensor−Driven Fire Model、version 1.1」において利用可能である。
火災成長及び煤煙移動の統合モデル(CFAST)の主な方程式は、
Figure 2009175965

Figure 2009175965

であり、
ただし、mは、層i内の総質量[kg]であり、下付き文字iは、ゾーン・モデルの1つのゾーン、例えば、CFASTモデルとして2つのゾーン・モデルにおける上側煤煙層ゾーン(U)又は下側冷気層ゾーン(L)を示しており、Pは、圧力[Pa]であり、cは、一定圧力での空気の熱容量[J/(kgK])であり、cは、一定容積での空気の熱容量[J/(kgK)]であり、γは、一定圧力(c)及び一定容積(c)での空気の熱容量の比率であり、Vは、容積[m]、hは、エンタルピー[J/kg]、Eは、内部エネルギー[J/kg]、ρは、空気密度[kg/m]、Rは、一般気体定数[J/(kgK)]である。
さらなる詳細が、2005年12月、メリーランド州ゲイサーズバーグのW.W.Jones、R.D.Peacock、G.P.Forney、P.A.RenekeのNIST特殊出版1026、「CFAST−Consolidated Model of Fire Growth and Smoke Transport(version 6)Technical Reference Guide」において利用可能である。
上記から、多数の変更及び修正が,本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、行われ得ることが分かるであろう。本明細書に示す特定の装置に関しての限定は意図されておらず、又は推論されるべきでないことが理解されるべきである。それは、もちろん、添付の請求項により、請求項の範囲内含まれるようなこの種の修正のすべてに及ぶことが意図されている。
建物内でアクティブになったとき検出される2つ以上の検出器の場合、それぞれの検出器のアクティベーションは、処理200又は400によって、別の検出器の更なるアクティベーションの煤煙の伝搬経路及び時間系列の予測を開始するであろう。種々の検出器からもたらされる複数の予測は、様々な方法により、1つの予測へと組合せ可能である。組合せ方法の1つの実施例は、以下のものである。すなわち、組み合わせられた煤煙伝搬経路が、上述の複数の予測のうちの少なくとも1つに見られるすべての経路から成り、かつ組合せ後経路に沿って検出器のアクティベーション時間が、種々の検出器のアクティベーションからもたらされる複数の予測における経路に沿って、同じ検出器の最も早いアクティベーション時間の値を取ることである。
本発明を実施するシステムの全体図である。 代表的なノード又は検出器を示す、領域の一部分のフロア平面図である。 図示の様々な煤煙経路と共に、図2の領域に対応する図である。 複数のノード、エッジ、及びノード又は検出器の間の煤煙伝搬時間をオフラインで構築する処理の流れ図である。 図4の流れ図によって構築されたデータから得られた情報に基づいて、ノード又は検出器のアクティベーション時間系列及び煤煙伝搬経路を予測するための流れ図である。 煤煙の濃度、温度などの、センサ又は検出器によるリアル・タイムな出力の数値データ又は表示を考慮に入れている図4の変形の流れ図である。 煤煙伝搬時間が、アクティブな検出器又はノード、並びに隣接の検出器又はノードについて、リアル・タイムに動的に構築されている流れ図、図5の変形の流れ図である。 それぞれの検出器又はノードからのリアル・タイムの信号又は出力に応答して、例示的な煤煙伝搬時間の処理を示す図である。
符号の説明
10 システム
12a プロセッサ
12b 制御ソフトウェア
12c データベース
14 有線媒体
16 無線媒体
22 検出器
22−1
22−i 検出器、ノード
22−j 検出器
22−k ノード
22−n 検出器、ノード
22−p 検出器、ノード
24 検出器
24−1
24−i
24−p
26 出力装置
28 媒体
30a 煤煙伝搬経路
30b 煤煙伝搬経路
30c 煤煙伝搬経路
30d 煤煙伝搬経路
30e 煤煙伝搬経路
30f 煤煙伝搬経路
100 処理
200 処理
300 処理
400 処理
500 処理

Claims (8)

  1. 領域内の複数の周辺状態の感知場所を構築するステップと、
    選択された組の場所間の煤煙流動経路を構築するステップと、
    少なくとも場所の特定情報及び関連の煤煙流動経路のデータベースを構築するステップと、
    それぞれの場所で発生中の周辺状態を感知し、リアル・タイムに、前記場所の特定情報及びそれと関連の煤煙経路を読み出すステップと、
    リアル・タイムに、前記それぞれの場所から少なくとも1つの煤煙経路について、少なくとも一度ベースの煤煙流動値を構築するステップと、
    2つ以上のアクティブになった検出器からもたらされる煤煙流動の経路及び時間の複数の予測から組み合わされた、少なくとも1つの煤煙伝搬経路を構築するステップと、
    少なくとも煤煙経路情報及びそれぞれの時間ベースの煤煙流動値を出力するステップと、を含む方法。
  2. リアル・タイムに、少なくとも一度ベースの煤煙流動値を構築するステップが、前記それぞれの場所と別の選択された場所の間のそれぞれの事前保存された流動値を読み出すステップ、又は前記それぞれの場所と別の選択された場所の間の時間ベースの流動値を計算するために所定の方法を実行するステップのうちの少なくとも一方を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 読み出すステップが、前記それぞれの場所と別の場所とから開始する複数の事前保存された時間ベースの流動値を読み出すステップを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 実行するステップが、選択された複数の時間ベースの流動値を計算するステップと、前記それぞれの場所で開始するステップと、複数の別の場所まで広がるステップと、を含む、請求項2に記載の方法。
  5. 複数の周辺状態検出器と、
    前記検出器に連結された制御要素であって、前記検出器のうちの少なくとも1つから数値データを示す状態に応答する前記要素が、少なくとも1つの事前保存された煤煙流動パターンを読み出し、前記パターンの少なくとも一部分に沿って少なくとも1つの煤煙流動時間の間隔を構築する制御要素と、
    を備えるシステム。
  6. 前記制御要素が選択された検出器付近から噴出される煤煙分散を視覚的にその上に示す、グラフィック表示装置を含む、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記煤煙流動パターンの表示を含んだデータベースを含む、請求項5に記載のシステム。
  8. 数値データを示す状態を少なくとも部分的に評価し、少なくとも1つの検出器から選択された状態に応答する前記要素によって、その検出器で開始する煤煙流動パターンを読み出すことが実行される制御ソフトウェアを含む、請求項7に記載のシステム。
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