JP2020097961A - クラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】つれ回りや燃費性能の悪化を効果的に防止する。【解決手段】動力源100から回転軸5を介して被回転体2に伝達される回転力を断接可能なクラッチ装置10であって、被回転体2に一体回転可能に設けられると共に、少なくともその一部に電導性部材を含むロータ20と、回転軸5に一体回転可能に設けられると共に、電導性部材と対向可能な複数の永久磁石35を有するステータ30と、ステータ30を、永久磁石35から電導性部材に磁力を作用させて渦電流を生じさせ、回転軸5から被回転体2に回転力を伝達させる第1位置と、永久磁石35と電導性部材とを磁気的に切断し、回転軸5から被回転体2への回転力の伝達を遮断する第2位置とに選択的に移動させるアクチュエータ40とを備えた。【選択図】図1

Description

本開示は、クラッチ装置に関し、特に、駆動力源から冷却ファンに伝達される回転力を断接可能なファンクラッチ装置に関する。
一般に、車両等に搭載されるエンジン(駆動力源)とラジエータとの間には、エンジンの動力で回転する冷却ファンが設けられている。通常、エンジンの高温時には冷却ファンを回転させてラジエータやエンジンを冷却する必要があるが、冷間時等には冷却が不要なため、冷却ファンの回転を停止させることが好ましい。このため、エンジンから冷却ファンへの動力伝達経路には、エンジンから冷却ファンへの動力伝達を断接可能なファンクラッチ装置が設けられる場合がある。この種のファンクラッチ装置には、流体式や電磁式のクラッチ装置が広く用いられている(例えば、特許文献1,2等参照)。
特開2018−004040号公報 特開2014−202116号公報
流体式クラッチは、エンジンの高温時等に油圧室内にオイルを充填して動力を伝達させ、低温時等には油圧室からオイルを排出することにより、動力伝達を遮断している。しかしながら、低温時においても油圧室内に若干のオイルが残留することもあり、冷却が不要な状態で冷却ファンが回転する、いわゆるつれ回りを引き起こす場合がある。一方、電磁式クラッチを用いる場合には、電力消費に伴いオルタネータの発電量が増加し、燃費性能に影響を与える可能性がある。
本開示の技術は、つれ回りや燃費性能の悪化を効果的に防止することができるクラッチ装置を提供することを目的とする。
本開示の技術は、動力源から回転軸を介して被回転体に伝達される回転力を断接可能なクラッチ装置であって、前記回転軸又は前記被回転体の何れか一方に一体回転可能に設けられると共に、少なくともその一部に電導性部材を含む第1回転部材と、前記回転軸又は前記被回転体のうち、前記第1回転部材とは異なる方に一体回転可能に設けられると共に、前記電導性部材と対向可能な複数の永久磁石を有する第2回転部材と、前記第2回転部材を、前記永久磁石から前記電導性部材に磁力を作用させて渦電流を生じさせ、前記回転軸から前記被回転体に回転力を伝達させる第1位置と、前記永久磁石と前記電導性部材とを磁気的に切断し、前記回転軸から前記被回転体への回転力の伝達を遮断する第2位置とに選択的に移動させるアクチュエータと、を備えることを特徴とする。
また、前記動力源はエンジンであり、前記回転軸は前記エンジンのクランクシャフトから伝達される回転力で回転する被回転軸であり、前記被回転体は前記エンジン及び、又はラジエータを冷却する冷却ファンであることが好ましい。
また、前記第1回転部材は、その内周を前記回転軸に相対回転可能に軸支された内側円筒部と、その外周に前記被回転体が取り付けられると共に、少なくとも一部に前記電導性部材が設けられた外側円筒部とを有し、前記第2回転部材は、前記回転軸に軸方向にスライド移動可能且つ、一体回転可能に設けられると共に、前記外側円筒部よりも小径に形成されており、前記永久磁石が周方向に所定の間隔を隔てて設けられた磁石環を有し、前記アクチュエータは、前記磁石環を、前記永久磁石が前記電導性部材と対向する前記第1位置と、前記永久磁石が前記電導性部材から離反する前記第2位置とに選択的にスライド移動させることが好ましい。
また、前記第1回転部材は、その内周を前記回転軸に相対回転可能に軸支された内側円筒部と、その外周に前記被回転体が取り付けられた外側円筒部と、前記内側円筒部と前記外側円筒部とを接続すると共に、少なくとも一部に前記電導性部材が設けられた円環部とを有し、前記第2回転部材は、前記回転軸に軸方向にスライド移動可能且つ、一体回転可能に設けられると共に、前記外側円筒部よりも小径に形成されており、前記永久磁石が周方向に所定の間隔を隔てて設けられた磁石環を有し、前記アクチュエータは、前記磁石環を、前記永久磁石が前記電導性部材と近接する前記第1位置と、前記永久磁石が前記電導性部材から離反する前記第2位置とに選択的にスライド移動させることが好ましい。
また、前記第1回転部材は、その内周を前記回転軸に相対回転可能に軸支された内側円筒部と、その外周に前記被回転体が取り付けられると共に、少なくとも一部に前記電導性部材が設けられた外側円筒部とを有し、前記第2回転部材は、前記外側円筒部の径方向内側に、前記回転軸に一体回転可能に設けられると共に、前記永久磁石とし複数の第1永久磁石が周方向に所定の間隔を隔てて設けられた第1磁石環と、前記外側円筒部の径方向内側に回動可能に設けられると共に、前記永久磁石とし複数の第2永久磁石が周方向に所定の間隔を隔てて設けられた第2磁石環とを有し、前記アクチュエータは、前記第2磁石環を、前記第2永久磁石が前記第1永久磁石と磁極を同極で対向させる前記第1位置と、前記第2永久磁石が前記第1永久磁石と磁極を異なる極で対向させる前記第2位置とに選択的に回動させることが好ましい。
また、前記第1回転部材は、その内周を前記回転軸に相対回転可能に軸支された内側円筒部と、その外周に前記被回転体が取り付けられると共に、少なくとも一部に前記電導性部材が設けられた外側円筒部とを有し、前記第2回転部材は、前記外側円筒部の径方向内側に、前記回転軸に一体回転可能に設けられると共に、前記永久磁石とし複数の第1永久磁石が周方向に所定の間隔を隔てて設けられた第1磁石環と、該第1磁石環の径方向内側に回動可能に設けられると共に、前記永久磁石とし複数の第2永久磁石が周方向に所定の間隔を隔てて設けられた第2磁石環とを有し、前記アクチュエータは、前記第2磁石環を、前記第2永久磁石が前記第1永久磁石と磁極を同極で対向させる前記第1位置と、前記第2永久磁石が前記第1永久磁石と磁極を異なる極で対向させる前記第2位置とに選択的に回動させることが好ましい。
また、前記第1回転部材は、前記回転軸に一体回転可能に設けられた円板部と、該円板部の外周縁にも設けられると共に、少なくとも一部に前記電導性部材が設けられた外側円筒部とを有し、前記第2回転部材は、前記外側円筒部の径方向外側に配されて、前記回転軸に相対回転可能に設けられると共に、前記永久磁石とし複数の第1永久磁石が周方向に所定の間隔を隔てて設けられた第1磁石環と、前記外側円筒部の径方向外側に回動可能に配されると共に、前記永久磁石とし複数の第2永久磁石が周方向に所定の間隔を隔てて設けられた第2磁石環とを有し、前記アクチュエータは、前記第2磁石環を、前記第2永久磁石が前記第1永久磁石と磁極を同極で対向させる前記第1位置と、前記第2永久磁石が前記第1永久磁石と磁極を異なる極で対向させる前記第2位置とに選択的に回動させることが好ましい。
本開示の技術によれば、つれ回りや燃費性能の悪化を効果的に防止することができる。
第一実施形態に係るファンクラッチ装置を備えたエンジン及び、関連する周辺構造を示す模式的な部分断面図である。 第一実施形態に係るファンクラッチ装置の接状態を説明する模式的な断面図である。 第二実施形態に係るファンクラッチ装置を備えたエンジン及び、関連する周辺構造を示す模式的な部分断面図である。 第二実施形態に係るファンクラッチ装置の接状態を説明する模式的な断面図である。 第三実施形態に係るファンクラッチ装置を備えたエンジン及び、関連する周辺構造を示す模式的な部分断面図である。 第三実施形態に係るファンクラッチ装置の接状態を説明する模式的な断面図である。 第三実施形態に係るファンクラッチ装置の断状態を説明する模式的な断面図である。 第四実施形態に係るファンクラッチ装置を備えたエンジン及び、関連する周辺構造を示す模式的な部分断面図である。 第四実施形態に係るファンクラッチ装置の接状態を説明する模式的な断面図である。 第四実施形態に係るファンクラッチ装置の断状態を説明する模式的な断面図である。 他の実施形態に係るファンクラッチ装置を示す模式的な部分断面図である。 他の実施形態に係るファンクラッチ装置を示す模式的な部分断面図である。 他の実施形態に係るファンクラッチ装置を示す模式的な部分断面図である。 他の実施形態に係るファンクラッチ装置を示す模式的な部分断面図である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係るクラッチ装置を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態に係るファンクラッチ装置10Aを備えたエンジン100及び、関連する周辺構造を示す模式的な部分断面図である。
エンジン100(動力源の一例)は、例えばトラック等の車両に縦置きに搭載されている。エンジン100の前方には、ラジエータ110が離間して配置され、さらにラジエータ110の前方には、インタークーラ120が配置されている。なお、エンジン100は、縦置きに限定されず、横置きに搭載されてもよい。また、車両はトラックに限定されず、乗用車等の他の車両であってもよい。また、ラジエータ110やインタークーラ120は、図示例とは異なる位置に配置されてもよい。
ラジエータ110とエンジン100との間には、冷却ファン2(被回転体の一例)が設けられている。冷却ファン2は、例えば、樹脂材等で形成されており、円筒状のボス部3と、ボス部3の外周から放射状に延びる複数枚のファンブレード4とを備えている。ボス部3は、後述するファンクラッチ装置10Aのロータ20Aに一体回転可能に設けられている。なお、詳細な図示は省略するが、ラジエータ110とエンジン100との間には、冷却ファン2の周囲を覆うファンシュラウドが設けられてもよい。
回転軸5(回転軸又は被回転軸の一例)には、後述するファンクラッチ装置10Aのステータ30Aが一体回転可能に設けられている。回転軸5は、何れも不図示のプーリやベルト等を介してエンジン100のクランクシャフトに接続されている。すなわち、ファンクラッチ装置10Aが接状態のときは、クランクシャフトの回転力が回転軸5からファンクラッチ装置10Aを介して冷却ファン2に伝達され、冷却ファン2が回転することにより、ラジエータ110やエンジン100の冷却が促進される。一方、ファンクラッチ装置10Aが断状態のときは、クランクシャフトの回転力は冷却ファン2に伝達されず、冷却ファン2の回転が停止するようになっている。
なお、回転軸5とクランクシャフトとの接続手段は、プーリやベルトに限定されず、噛合ギヤ等を用いてもよい。また、回転軸5は、クランクシャフトに直接的に固定、或いは、クランクシャフトと一体的に形成されてもよい。
ファンクラッチ装置10Aは、回転軸5にベアリング6を介して相対回転可能に設けられたロータ20Aと、ロータ20Aの径方向内側に配置され、回転軸5に一体回転可能に設けられたステータ30Aとを備えている。
ロータ20A(第1回転部材)は、略有底筒状のドラム状に形成されており、径方向内側の内側円筒部21Aと、径方向外側の外側円筒部22Aと、各円筒部21A,22Aの間に放射状に掛け渡された複数のフィン23Aとを有する。これらロータ20Aを構成する各部位21A〜23Aのうち、少なくとも外側円筒部22Aは、電気を伝導可能な電導性部材(例えば、鉄材、銅、アルミニウム等)で形成されている。
内側円筒部21Aは、その内周面を回転軸5の外周面にベアリング6を介して軸支されている。外側円筒部22Aの外周面には、冷却ファン2のボス部3が固定されている。外側円筒部22Aとボス部3との間には、好ましくは、断熱部材24Aが介装されている。各フィン23Aの間には、ステータ30A側に外気を積極的に取り入れる隙間が設けられている。
ステータ30A(第2回転部材)は、回転軸5に一体回転可能、且つ、軸方向にスライド移動可能に設けられた磁石環31Aを備えている。具体的には、磁石環31Aは、磁性体(例えば、鉄材等)で形成された支持リング32Aと、支持リング32Aに周方向に所定の間隔を隔てて設けられた複数の永久磁石35Aとを有する。
支持リング32Aは、その内周を回転軸5の外周にスプライ嵌合されており、回転軸5に対して軸方向にスライド移動可能に取り付けられている。支持リング32Aには、回転軸5に一体回転可能に設けられたアクチュエータ40(例えば、流体式アクチュエータ)のロッドが固定されている。永久磁石35Aは、径方向の両端部に磁極を有し、ロータ20Aの外側円筒部22Aの内周に臨む磁極が交互にN極・S極となるように、所定の間隔を隔てて支持リング32Aに周設されている。
以上のファンクラッチ装置10Aを接状態にするときには、アクチュエータ40により支持リング32Aを図1中の破線から実線で示す状態に図中左方向にスライド移動させ、永久磁石35Aをロータ20Aの外側円筒部22Aに近接対向させる(第1位置)。すると、図2に示すように、極性の異なる隣接する永久磁石35Aと電導性部材の外側円筒部22Aとの間で電気回路(破線)が形成される。これにより、外側円筒部22Aに渦電流が生じ、その渦電流と永久磁石35Aからの磁束との相互作用により、回転軸5からステータ30Aを介してロータ20Aに回転力が伝達されるようになり、冷却ファン2は回転する。
一方、ファンクラッチ装置10Aを断状態にするときには、アクチュエータ40により支持リング32Aを図1中の実線から破線で示す状態に図中右方向にスライド移動させ、永久磁石35Aをロータ20Aの外側円筒部22Aから離反させることにより、永久磁石35Aと外側円筒部22Aとを磁気的に切断させる(第2位置)。すると、ロータ20Aがステータ30A及び回転軸5に対して相対回転自在となり、回転軸5からロータ20Aへの回転力の伝達が遮断されることで、冷却ファン2は回転を停止させる。
以上詳述した第一実施形態によれば、ファンクラッチ装置10Aを接状態にする場合には、アクチュエータ40で支持リング32Aをスライド移動させて永久磁石35Aをロータ20Aの外側円筒部22Aに近接(対向)させ、外側円筒部22Aに渦電流を生じさせることにより、回転軸5からステータ30Aを介してロータ20Aに回転力を伝達するように構成されている。これにより、電磁式クラッチを用いる場合に比べ、オルタネータや車載バッテリ等の電力消費を伴うことなく、冷却ファン2を容易に回転させることが可能となり、エンジン100の燃費性能の悪化を効果的に防止することができる。
また、ファンクラッチ装置10Aを断状態にする場合には、アクチュエータ40で支持リング32Aをスライド移動させて永久磁石35Aをロータ20Aの外側円筒部22Aから離反させ、永久磁石35Aと外側円筒部22Aとを磁気的に切断することにより、回転軸5からロータ20Aへの回転力の伝達を確実に遮断するように構成されている。これにより、流体式クラッチを用いた場合に生じ得る冷却ファン2のつれ回りを確実に防止することが可能となり、エンジン100の過冷却や暖機遅れ、これらに伴うエンジンフリクションの増加を効果的に抑止することができる。
また、ロータ20Aの内側円筒部21Aと外側円筒部22Aとの間に複数のフィン23Aを設けたことにより、各フィン23Aの隙間からロータ20Aのドラム内に外気が積極的に導入されるように構成されている。これにより、ファンクラッチ装置10Aが接状態のときの渦電流により発熱するロータ20Aの冷却が確実に促進されるようになり、熱劣化等を効果的に抑止することができる。
[第二実施形態]
次に、図3,4に基づいて、第二実施形態に係るファンクラッチ装置10Bの詳細について説明する。第一実施形態と同一の構造については同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。
図3に示すように、第二実施形態のファンクラッチ装置10Bは、回転軸5にベアリング6を介して相対回転可能に設けられたロータ20Bと、ロータ20Bの径方向内側に配置され、回転軸5に一体回転可能に設けられたステータ30Bとを備えている。
ロータ20Bは、略有底筒状のドラム状に形成されており、径方向内側の内側円筒部21Bと、径方向外側の外側円筒部22Bと、各円筒部21B,22Bを接続する円環部23Bとを有する。これらロータ20Bを構成する各部位21B〜23Bのうち、少なくとも円環部23Bは、電導性部材(例えば、鉄材、銅、アルミニウム等)で形成されている。
内側円筒部21Bは、その内周面を回転軸5の外周面にベアリング6を介して軸支されている。外側円筒部22Bの外周面には、冷却ファン2のボス部3が固定されている。外側円筒部22Aとボス部3との間には、好ましくは、断熱部材24Bが介装されている。円環部23Bのラジエータ110側に臨む側部には、径方向に延びる複数の熱交換用フィン25Bが放射状に突設されている。
ステータ30Bは、回転軸5に一体回転可能、且つ、軸方向にスライド移動可能に設けられた磁石環31Bを備えている。具体的には、磁石環31Bは、磁性体で形成された支持リング32Bと、支持リング32Bに周方向に所定の間隔を隔てて設けられた複数の永久磁石35Bとを有する。
支持リング32Bは、その内周を回転軸5の外周にスプライ嵌合されており、回転軸5に対して軸方向にスライド移動可能に取り付けられている。支持リング32Bには、回転軸5に一体回転可能に設けられたアクチュエータ40のロッドが固定されている。永久磁石35Bは、軸方向の両端部に磁極を有し、ロータ20Bの円環部23Bの側面のうち、熱交換用フィン25Bとは反対側の側面に臨む磁極が交互にN極・S極となるように、所定の間隔を隔てて支持リング32Bに周設されている。
以上のファンクラッチ装置10Bを接状態にするときには、アクチュエータ40により支持リング32Bを図3中の破線から実線で示す状態に図中左方向にスライド移動させ、永久磁石35Bをロータ20Bの円環部23Bに近接させる(第1位置)。すると、図4に示すように、極性の異なる隣接する永久磁石35Bと電導性部材の円環部23Bとの間で電気回路(破線)が形成される。これにより、円環部23Bに渦電流が生じ、その渦電流と永久磁石35Bからの磁束との相互作用により、回転軸5からステータ30Bを介してロータ20Bに回転力が伝達されるようになり、冷却ファン2は回転する。
一方、ファンクラッチ装置10Bを断状態にするときには、アクチュエータ40により支持リング32Bを図3中の実線から破線で示す状態に図中右方向にスライド移動させ、永久磁石35Bをロータ20Bの円環部23Bから離反させることにより、永久磁石35Bと円環部23Bとを磁気的に切断させる(第2位置)。すると、ロータ20Bがステータ30B及び回転軸5に対して相対回転自在となり、回転軸5からロータ20Bへの回転力の伝達が遮断されることで、冷却ファン2は回転を停止させる。
以上詳述した第二実施形態によれば、ファンクラッチ装置10Bを接状態にする場合には、アクチュエータ40で支持リング32Bをスライド移動させて永久磁石35Bをロータ20Bの円環部23Bに近接させ、円環部23Bに渦電流を生じさせることにより、回転軸5からステータ30Bを介してロータ20Bに回転力を伝達するように構成されている。これにより、電磁式クラッチを用いる場合に比べ、オルタネータや車載バッテリ等の電力消費を伴うことなく、冷却ファン2を容易に回転させることが可能となり、エンジン100の燃費性能の悪化を効果的に防止することができる。
また、ファンクラッチ装置10Bを断状態にする場合には、アクチュエータ40で支持リング32Bをスライド移動させて永久磁石35Bをロータ20Bの円環部23Bから離反させ、永久磁石35Bと円環部23Bとを磁気的に切断することにより、回転軸5からロータ20Bへの回転力の伝達を確実に遮断するように構成されている。これにより、流体式クラッチを用いた場合に生じ得る冷却ファン2のつれ回りを確実に防止することが可能となり、エンジン100の過冷却や暖機遅れ、これらに伴うエンジンフリクションの増加を効果的に抑止することができる。
また、ロータ20Bの円環部23Bに複数の熱交換用フィン25Bを設けたことにより、ラジエータ110側から直接的に流れ込む走行風や外気との熱交換が効果的に促進されるように構成されている。これにより、ファンクラッチ装置10Bが接状態のときの渦電流により発熱するロータ20Bの冷却が確実に促進されるようになり、熱劣化等を効果的に抑止することができる。また、渦電流によって発熱するロータ20Bの部位を、冷却ファン2から離れた円環部23Bとしたことにより、冷却ファン2に与える熱の影響も効果的に低減することができる。
[第三実施形態]
次に、図5〜7に基づいて、第三実施形態に係るファンクラッチ装置10Cの詳細について説明する。第一及び、第二実施形態と同一の構造については同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。
図5に示すように、第三実施形態のファンクラッチ装置10Cは、回転軸5にベアリング6を介して相対回転可能に設けられたロータ20Cと、ロータ20Cの径方向内側に配置され、回転軸5に一体回転可能に設けられたステータ30Cとを備えている。
ロータ20Cは、略有底筒状のドラム状に形成されており、径方向内側の内側円筒部21Cと、径方向外側の外側円筒部22Cと、各円筒部21C,22Cの間に放射状に掛け渡された複数のフィン23Cとを有する。これらロータ20Cを構成する各部位21C〜23Cのうち、少なくとも外側円筒部22Cは、電導性部材(例えば、鉄材、銅、アルミニウム等)で形成されている。
内側円筒部21Cは、その内周面を回転軸5の外周面にベアリング6を介して軸支されている。外側円筒部22Cの外周面には、冷却ファン2のボス部3が固定されている。外側円筒部22Cとボス部3との間には、好ましくは、断熱部材24Cが介装されている。各フィン23Cの間には、ステータ30C側に外気を積極的に取り入れる隙間が設けられている。
ステータ30Cは、回転軸5に一体回転可能に設けられた中空のケーシング37Cと、ケーシング37C内に配置された一対の第1及び第2磁石環31C,33Cとを備えている。具体的には、第1磁石環31Cは、回転軸5及び、又は、ケーシング37Cに一体回転可能に固定され、第2磁石環33Cは、第1磁石環31Cに並設されると共に、ケーシング37C内に回動自在に収容されている。第2磁石環33Cは、アクチュエータ40により回動される。
第1磁石環31Cは、磁性体で形成された第1支持リング32Cと、第1支持リング32Cに周方向に所定の間隔を隔てて設けられた複数の第1永久磁石35Cとを有する。第1支持リング32Cは、回転軸5及び、又は、ケーシング37Cに固定されている。第2磁石環33Cは、磁性体で形成された第2支持リング34Cと、第2支持リング34Cに周方向に所定の間隔(第1永久磁石35Cと同等の間隔)を隔てて設けられた複数の第2永久磁石36Cとを有する。各永久磁石35C,36Cは、径方向の両端部に磁極を有し、その磁極の向きが周方向に交互にN極・S極となるように、所定の間隔を隔てて各支持リング32C,34Cにそれぞれ周設されている。
ケーシング37Cの外周部には、磁性体(例えば、鉄材等)で形成されると共に、周方向に所定の間隔(各永久磁石35C,36Cと同等の間隔)を隔てて設けられた複数のポールピース38Cが埋設されている。ケーシング37Cのポールピース38C以外の部位は、好ましくは非磁性体で形成されている。
以上のファンクラッチ装置10Cを接状態にするときには、アクチュエータ40により第2磁石環33Cを回動させ、第1磁石環31Cの第1永久磁石35Cと第2磁石環33Cの第2永久磁石36Cとを同極で対向させる(第1位置)。すると、図6に示すように、第1及び第2磁石環31C,33Cの各永久磁石35C,36Cからの磁束がポールピース38Cを通過してロータ20Cの外側円筒部22Cに達し、第1及び第2磁石環31C,33Cと、ポールピース38Cと、外側円筒部22Cとの間で電気回路(破線)が形成される。これにより、外側円筒部22Cに渦電流が生じ、その渦電流と各永久磁石35C,36Cからの磁束との相互作用により、回転軸5からステータ30Cを介してロータ20Cに回転力が伝達されるようになり、冷却ファン2は回転する。
一方、ファンクラッチ装置10Cを断状態にするときには、アクチュエータ40により第2磁石環33Cを回動させ、第1磁石環31Cの第1永久磁石35Cと第2磁石環33Cの第2永久磁石36Cとが異なる磁極で対向する位相に位置させる(第2位置)。すると、図7に示すように、第1及び第2磁石環31C,33Cの間で短絡的な電気回路(破線)が形成され、ロータ20Cの外側円筒部22Cには磁気が作用しない状態となる。よって、外側円筒部22Cには渦電流が生じず、回転軸5からロータ20Cへの回転力の伝達が遮断されることで、冷却ファン2は回転を停止させる。
以上詳述した第三実施形態によれば、ファンクラッチ装置10Cを接状態にする場合には、アクチュエータ40で第2磁石環33Cを回動させて各永久磁石35C,36Cを同極で対向させ、外側円筒部22Cに渦電流を生じさせることにより、回転軸5からステータ30Cを介してロータ20Cに回転力を伝達するように構成されている。これにより、電磁式クラッチを用いる場合に比べ、オルタネータや車載バッテリ等の電力消費を伴うことなく、冷却ファン2を容易に回転させることが可能となり、エンジン100の燃費性能の悪化を効果的に防止することができる。
また、ファンクラッチ装置10Cを断状態にする場合には、アクチュエータ40で第2磁石環33Cを回動させて、各永久磁石35C,36Cを異なる磁極で対向させ、各永久磁石35C,36Cと外側円筒部22Cとを磁気的に切断することにより、回転軸5からロータ20Cへの回転力の伝達を確実に遮断するように構成されている。これにより、流体式クラッチを用いた場合に生じ得る冷却ファン2のつれ回りを確実に防止することが可能となり、エンジン100の過冷却や暖機遅れ、これらに伴うエンジンフリクションの増加を効果的に抑止することができる。
また、ロータ20Cの内側円筒部21Cと外側円筒部22Cとの間に複数のフィン23Cを設けたことにより、各フィン23Cの隙間からロータ20Cのドラム内に外気が積極的に導入されるように構成されている。これにより、ファンクラッチ装置10Cが接状態のときの渦電流により発熱するロータ20Cの冷却が確実に促進されるようになり、熱劣化等を効果的に抑止することができる。
また、第2磁石環33Cを回動式としたことにより、磁石環を軸方向にスライドさせる第一及び第二実施形態に比べ、クラッチ全体の軸方向長さを短くすることが可能となり、装置の小型化を図ることができる。
また、第1及び第2磁石環31C,33Cをケーシング37C内に配置したことにより、各永久磁石35C,36Cの被水や粉塵等の浸入を防止することが可能となり、各永久磁石35C,36Cの劣化等を効果的に抑制することができる。
[第四実施形態]
次に、図8〜10に基づいて、第四実施形態に係るファンクラッチ装置10Dの詳細について説明する。第三実施形態と同一の構造については同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。
図8に示すように、第四実施形態のファンクラッチ装置10Dは、回転軸5にベアリング6を介して相対回転可能に設けられたロータ20Dと、ロータ20Dの径方向内側に配置され、回転軸5に一体回転可能に設けられたステータ30Dとを備えている。
ロータ20Dは、略有底筒状のドラム状に形成されており、径方向内側の内側円筒部21Dと、径方向外側の外側円筒部22Dと、各円筒部21D,22Dの間に放射状に掛け渡された複数のフィン23Dとを有する。これらロータ20Dを構成する各部位21D〜23Dのうち、少なくとも外側円筒部22Dは、電導性部材(例えば、鉄材、銅、アルミニウム等)で形成されている。
内側円筒部21Dは、その内周面を回転軸5の外周面にベアリング6を介して軸支されている。外側円筒部22Dの外周面には、冷却ファン2のボス部3が固定されている。外側円筒部22Dとボス部3との間には、好ましくは、断熱部材24Dが介装されている。各フィン23Dの間には、ステータ30D側に外気を積極的に取り入れる隙間が設けられている。
ステータ30Dは、回転軸5に一体回転可能に設けられた中空のケーシング37Dと、ケーシング37D内に配置された一対の第1及び第2磁石環31D,33Dとを備えている。具体的には、第1磁石環31Dは、第2磁石環33Dよりも大径の略円環状に形成されており、ケーシング37D内の径方向外側に一体回転可能に固定されている。第2磁石環33Dは、第1磁石環31Dよりも小径の略円環状に形成されており、ケーシング37D内の第1磁石環31Dよりも径方向内側に回動自在に収容されている。第2磁石環33Dは、アクチュエータ40により回動される。
第1磁石環31Dは、磁性体で形成された第1支持リング32Dと、第1支持リング32Dに周方向に所定の間隔を隔てて埋設された複数の第1永久磁石35Dとを有する。第1支持リング32Dは、ケーシング37Dに固定されている。第2磁石環33Dは、磁性体で形成された第2支持リング34Dと、第2支持リング34Dに周方向に所定の間隔(第1永久磁石35Dと同等の間隔)を隔てて埋設された複数の第2永久磁石36Dとを有する。各永久磁石35D,36Dは、周方向の両端部に磁極を有し、周方向に向き合う磁極が同極となるように、所定の間隔を隔てて各支持リング32D,34Dにそれぞれ周設されている。
以上のファンクラッチ装置10Dを接状態にするときには、アクチュエータ40により第2磁石環33Dを回動させ、図9に示すように、第1磁石環31Dの第1永久磁石35Dと第2磁石環33Dの第2永久磁石36Dとを同極で対向させる(第1位置)。すると、第1及び第2磁石環31D,33Dの各永久磁石35D,36Dと、ロータ20Dの電導性部材との間で電気回路(破線)が形成される。これにより、電導性部材に渦電流が生じ、その渦電流と各永久磁石35C,36Cからの磁束との相互作用により、回転軸5からステータ30Dを介してロータ20Dに回転力が伝達されるようになり、冷却ファン2は回転する。
一方、ファンクラッチ装置10Dを断状態にするときには、アクチュエータ40により第2磁石環33Dを回動させ、図10に示すように、第1磁石環31Dの第1永久磁石35Dと第2磁石環33Dの第2永久磁石36Dとを異なる磁極で対向させる(第2位置)。すると、第1及び第2磁石環31D,33Dの各永久磁石35D,36Dの間で短絡的な電気回路(破線)が形成され、ロータ20Dの外側円筒部22Dには磁気が作用しない状態となる。よって、外側円筒部22Dには渦電流が生じず、回転軸5からロータ20Dへの回転力の伝達が遮断されることで、冷却ファン2は回転を停止させる。
以上詳述した第四実施形態によれば、ファンクラッチ装置10Dを接状態にする場合には、アクチュエータ40で第2磁石環33Dを回動させて各永久磁石35D,36Dを同極で対向させ、外側円筒部22Dに渦電流を生じさせることにより、回転軸5からステータ30Dを介してロータ20Dに回転力を伝達するように構成されている。これにより、電磁式クラッチを用いる場合に比べ、オルタネータや車載バッテリ等の電力消費を伴うことなく、冷却ファン2を容易に回転させることが可能となり、エンジン100の燃費性能の悪化を効果的に防止することができる。
また、ファンクラッチ装置10Dを断状態にする場合には、アクチュエータ40で第2磁石環33Dを回動させて、各永久磁石35D,36Dを異なる磁極で対向させ、各永久磁石35D,36Dと外側円筒部22Dとを磁気的に切断することにより、回転軸5からロータ20Dへの回転力の伝達を確実に遮断するように構成されている。これにより、流体式クラッチを用いた場合に生じ得る冷却ファン2のつれ回りを確実に防止することが可能となり、エンジン100の過冷却や暖機遅れ、これらに伴うエンジンフリクションの増加を効果的に抑止することができる。
また、ロータ20Dの内側円筒部21Dと外側円筒部22Dとの間に複数のフィン23Dを設けたことにより、各フィン23Dの隙間からロータ20Dのドラム内に外気が積極的に導入されるように構成されている。これにより、ファンクラッチ装置10Dが接状態のときの渦電流により発熱するロータ20Dの冷却が確実に促進されるようになり、熱劣化等を効果的に抑止することができる。
また、第2磁石環33Dを回動式且つ、第1磁石環31Dの径方向内側に配置したことにより、磁石環を軸方向にスライドさせる第一及び第二実施形態、さらには、各磁石環を軸方向に並設した第三実施形態に比べ、クラッチ全体の軸方向長さを大幅に短くすることが可能となり、装置の小型化を確実に図ることができる。
[その他]
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、図11に示すように、上記第三実施形態において、ロータ20Cをステータ20Cの径方向内側に配置すると共に、ロータ20Cを回転軸5に一体回転可能に固定し、ステータ30Cを回転軸5に相対回転可能に設けて構成してもよい。この場合、ロータ20Cは、回転軸5に固定された円板部26Cと、円板部26Cの外周縁に設けられた外側円筒部22Cとを備えるように構成すればよい。また、ステータ30Cは、第1磁石環31Cの第1支持リング32Cに、径方向内側に延びる延設部39Cを設け、該延設部39Cを回転軸5にベアリング6を介して相対回転可能に軸支するように構成すればよい。このように構成すれば、渦電流により発熱するロータ20Cに走行風や外気をより直接的に当てることで、ロータ20Cの冷却を確実に促進させつつ、冷却ファン2をロータ20Cから離間させることで、冷却ファン2の熱劣化もより確実に防止することが可能になる。
また、図12に示すように、上記第三実施形態において、ケーシング37C及び、ポールピース38Cを省略して構成してもよい。この場合は、アクチュエータ40を回転軸5に支持部39Cを介して一体回転可能に設ければよい。
また、図13に示すように、上記第一実施形態において、ケーシング37A及び、ポールピース38Aを追加して構成してもよい。同様に、図14に示すように、上記第二実施形態において、ケーシング37B及び、ポールピース38Bを追加して構成してもよい。このように構成すれば、第三実施形態と同様、永久磁石35A,35Bの被水や粉塵等の浸入が防止されるようになり、永久磁石35A,35Bの劣化等を効果的に抑制することが可能になる。
また、上記実施形態の適用は、エンジン100やラジエータ110の冷却ファン2に用いられるファンクラッチ装置に限定されず、動力源から被回転体への回転力の伝達を断接する他のクラッチ装置にも広く適用することが可能である。
2 冷却ファン
5 回転軸
6 ベアリング
10A〜D ファンクラッチ装置(クラッチ装置)
20A〜D ロータ(第1回転部材)
21A〜D 内側円筒部
22A〜D 外側円筒部
30A〜D ステータ(第2回転部材)
31A〜D 磁石環、第1磁石環
32A〜D 支持リング、第1支持リング
33C,D 第2磁石環
34C,D 第2支持リング
35A〜D 永久磁石、第1永久磁石
36C,D 第2永久磁石
37A〜D ケーシング
38A〜D ポールピース
40 アクチュエータ
100 エンジン(動力源)

Claims (7)

  1. 動力源から回転軸を介して被回転体に伝達される回転力を断接可能なクラッチ装置であって、
    前記回転軸又は前記被回転体の何れか一方に一体回転可能に設けられると共に、少なくともその一部に電導性部材を含む第1回転部材と、
    前記回転軸又は前記被回転体のうち、前記第1回転部材とは異なる方に一体回転可能に設けられると共に、前記電導性部材と対向可能な複数の永久磁石を有する第2回転部材と、
    前記第2回転部材を、前記永久磁石から前記電導性部材に磁力を作用させて渦電流を生じさせ、前記回転軸から前記被回転体に回転力を伝達させる第1位置と、前記永久磁石と前記電導性部材とを磁気的に切断し、前記回転軸から前記被回転体への回転力の伝達を遮断する第2位置とに選択的に移動させるアクチュエータと、を備える
    ことを特徴とするクラッチ装置。
  2. 前記動力源はエンジンであり、前記回転軸は前記エンジンのクランクシャフトから伝達される回転力で回転する被回転軸であり、前記被回転体は前記エンジン及び、又はラジエータを冷却する冷却ファンである
    請求項1に記載のクラッチ装置。
  3. 前記第1回転部材は、その内周を前記回転軸に相対回転可能に軸支された内側円筒部と、その外周に前記被回転体が取り付けられると共に、少なくとも一部に前記電導性部材が設けられた外側円筒部とを有し、
    前記第2回転部材は、前記回転軸に軸方向にスライド移動可能且つ、一体回転可能に設けられると共に、前記外側円筒部よりも小径に形成されており、前記永久磁石が周方向に所定の間隔を隔てて設けられた磁石環を有し、
    前記アクチュエータは、前記磁石環を、前記永久磁石が前記電導性部材と対向する前記第1位置と、前記永久磁石が前記電導性部材から離反する前記第2位置とに選択的にスライド移動させる
    請求項1又は2に記載のクラッチ装置。
  4. 前記第1回転部材は、その内周を前記回転軸に相対回転可能に軸支された内側円筒部と、その外周に前記被回転体が取り付けられた外側円筒部と、前記内側円筒部と前記外側円筒部とを接続すると共に、少なくとも一部に前記電導性部材が設けられた円環部とを有し、
    前記第2回転部材は、前記回転軸に軸方向にスライド移動可能且つ、一体回転可能に設けられると共に、前記外側円筒部よりも小径に形成されており、前記永久磁石が周方向に所定の間隔を隔てて設けられた磁石環を有し、
    前記アクチュエータは、前記磁石環を、前記永久磁石が前記電導性部材と近接する前記第1位置と、前記永久磁石が前記電導性部材から離反する前記第2位置とに選択的にスライド移動させる
    請求項1又は2に記載のクラッチ装置。
  5. 前記第1回転部材は、その内周を前記回転軸に相対回転可能に軸支された内側円筒部と、その外周に前記被回転体が取り付けられると共に、少なくとも一部に前記電導性部材が設けられた外側円筒部とを有し、
    前記第2回転部材は、前記外側円筒部の径方向内側に、前記回転軸に一体回転可能に設けられると共に、前記永久磁石とし複数の第1永久磁石が周方向に所定の間隔を隔てて設けられた第1磁石環と、前記外側円筒部の径方向内側に回動可能に設けられると共に、前記永久磁石とし複数の第2永久磁石が周方向に所定の間隔を隔てて設けられた第2磁石環とを有し、
    前記アクチュエータは、前記第2磁石環を、前記第2永久磁石が前記第1永久磁石と磁極を同極で対向させる前記第1位置と、前記第2永久磁石が前記第1永久磁石と磁極を異なる極で対向させる前記第2位置とに選択的に回動させる
    請求項1又は2に記載のクラッチ装置。
  6. 前記第1回転部材は、その内周を前記回転軸に相対回転可能に軸支された内側円筒部と、その外周に前記被回転体が取り付けられると共に、少なくとも一部に前記電導性部材が設けられた外側円筒部とを有し、
    前記第2回転部材は、前記外側円筒部の径方向内側に、前記回転軸に一体回転可能に設けられると共に、前記永久磁石とし複数の第1永久磁石が周方向に所定の間隔を隔てて設けられた第1磁石環と、該第1磁石環の径方向内側に回動可能に設けられると共に、前記永久磁石とし複数の第2永久磁石が周方向に所定の間隔を隔てて設けられた第2磁石環とを有し、
    前記アクチュエータは、前記第2磁石環を、前記第2永久磁石が前記第1永久磁石と磁極を同極で対向させる前記第1位置と、前記第2永久磁石が前記第1永久磁石と磁極を異なる極で対向させる前記第2位置とに選択的に回動させる
    請求項1又は2に記載のクラッチ装置。
  7. 前記第1回転部材は、前記回転軸に一体回転可能に設けられた円板部と、該円板部の外周縁にも設けられると共に、少なくとも一部に前記電導性部材が設けられた外側円筒部とを有し、
    前記第2回転部材は、前記外側円筒部の径方向外側に配されて、前記回転軸に相対回転可能に設けられると共に、前記永久磁石とし複数の第1永久磁石が周方向に所定の間隔を隔てて設けられた第1磁石環と、前記外側円筒部の径方向外側に回動可能に配されると共に、前記永久磁石とし複数の第2永久磁石が周方向に所定の間隔を隔てて設けられた第2磁石環とを有し、
    前記アクチュエータは、前記第2磁石環を、前記第2永久磁石が前記第1永久磁石と磁極を同極で対向させる前記第1位置と、前記第2永久磁石が前記第1永久磁石と磁極を異なる極で対向させる前記第2位置とに選択的に回動させる
    請求項1又は2に記載のクラッチ装置。
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