JP2020094554A - 副室付内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EGR率にかかわらずに良好な燃焼を確保予測する。【解決手段】主燃焼室(2)と、連通孔(54)を介して主燃焼室(2)内に連通する副室(53)と、EGR装置とを具備しており、主燃焼室(2)内に配置された点火栓(47)により主燃焼室(2)内の混合気を着火する主燃焼室点火と、副室(53)内に配置された点火栓(51)により副室(53)内の混合気を着火する副室点火とが行われる。EGR率が増大するほど、主燃焼室点火、副室点火、主燃焼室点火と副室点火の双方点火のうちで燃焼速度の遅い点火から燃焼速度の速い点火へと順次切換えるか、或いは、EGR率が増大するほど、主燃焼室点火時期に対する副室点火時期の遅角量を減少させる。【選択図】図8

Description

本発明は副室付内燃機関の制御装置に関する。
主燃焼室と、連通孔を介して主燃焼室内に連通する副室とを具備しており、主燃焼室内に配置された点火栓により主燃焼室内の混合気を着火する主燃焼室点火と、副室内に配置された点火栓により副室内の混合気を着火する副室点火とが行われ、副室点火が行われると連通孔から主燃焼室に向けてジェット火炎が噴出する副室付内燃機関が公知である(例えば特許文献1を参照)。この副室付内燃機関では、運転状態に応じた最適な強度のジェット火炎を生成し得るように、主燃焼室点火時期に対する副室点火時期の遅角量を制御するようにしている。
特開2007−255370号公報
ところで、主燃焼室から排出された排気ガスを再び主燃焼室内に再循環させるようにした副室付内燃機関では、EGR率が燃焼に大きな影響を与え、EGR率が低いときには、燃焼速度が速くなるために燃焼騒音が発生し、EGR率が高くなると、燃焼速度が遅くなるためにトルク変動が発生するという問題を生ずる。しかしながら、上述の副室付内燃機関では、EGR率が燃焼に与える影響について何ら考慮が払われていない。
本発明によれば、主燃焼室と、連通孔を介して主燃焼室内に連通する副室と、主燃焼室から排出された排気ガスを再び主燃焼室内に再循環させるEGR装置とを具備しており、主燃焼室内に配置された点火栓により主燃焼室内の混合気を着火する主燃焼室点火と、副室内に配置された点火栓により副室内の混合気を着火する副室点火とが行われ、副室点火が行われると連通孔から主燃焼室に向けてジェット火炎が噴出する副室付内燃機関の制御装置において、EGR率が増大するほど、主燃焼室点火、副室点火、主燃焼室点火と副室点火の双方点火のうちで燃焼速度の遅い点火から燃焼速度の速い点火へと順次切換えるか、或いは、EGR率が増大するほど、主燃焼室点火時期に対する副室点火時期の遅角量を減少させる副室付内燃機関の制御装置が提供される。
EGR率に応じた良好な燃焼を確保することができる。
図1は副室付内燃機関の全体図である。 図2はシリンダヘッドを下方から見たときの図である。 図3は、図2のA−A断面に沿ってみた副室付内燃機関の側面断面図である。 図4は副室本体の拡大側面断面図である。 図5Aは、図4に示される副室キャップの底面図であり、図5Bは、別の副室キャップの底面図である。 図6は、別の実施例を示す副室周りの拡大側面断面図である。 図7は、熱発生量を示す図である。 図8は、EGR率と燃焼期間の関係を示す図である。 図9は、点火時期のマップを示す図である。 図10は、点火制御を行うためのフローチャートである。 図11は、別の実施例を示す副室付内燃機関の側面断面図である。 図12は、熱発生量を示す図である。 図13は、副室内の圧力と放電開始電圧との関係を示す図である。 図14は、EGR率と燃焼期間の関係を示す図である。 図15は、EGR率と遅角量の関係を示す図である。 図16は、点火制御を行うためのフローチャートである。
図1にガソリンを燃料とする副室付内燃機関の全体図を示す。図1を参照すると、1は機関本体、2は各気筒の主燃焼室、3は各気筒に対して夫々設けられた燃料噴射弁、4はサージタンク、5は吸気枝管、6は排気マニホルドを夫々示す。サージタンク4は吸気ダクト7を介して排気ターボチャージャ8のコンプレッサ8aの出口に連結され、コンプレッサ8aの入口は吸入空気量検出器9を介してエアクリーナ10に連結される。吸気ダクト7内にはアクチュエータにより駆動されるスロットル弁11が配置され、吸気ダクト7周りには吸気ダクト7内を流れる吸入空気を冷却するためのインタクーラ12が配置される。一方、排気マニホルド6は排気ターボチャージャ8の排気タービン8bの入口に連結され、排気タービン8bの出口は排気管13を介して排気浄化用触媒コンバータ14に連結される。排気マニホルド5とサージタンク4とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路15を介して互いに連結され、EGR通路15内にはEGR制御弁16が配置される。これらEGR通路15およびEGR制御弁16がEGR装置を形成している。
電子制御ユニット20はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス21によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)22、RAM(ランダムアクセスメモリ)23、CPU(マイクロプロセッサ)24、入力ポート25および出力ポート26を具備する。図1に示されるように、機関本体1には、機関冷却水温を検出するための水温センサ17が取り付けられており、サージタンク4には吸入空気温を検出するための吸気温センサ18が取り付けられている。これら水温センサ17、吸気温センサ18および吸入空気量検出器9の出力信号は、対応するAD変換器27を介して入力ポート25に入力される。また、アクセルペダル30にはアクセルペダル30の踏込み量に比例した出力電圧を発生する負荷センサ31が接続され、負荷センサ31の出力電圧は対応するAD変換器27を介して入力ポート25に入力される。更に入力ポート25にはクランクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ32が接続される。CPU24では、このクランク角センサ32の出力パルスから機関回転数が算出される。一方、出力ポート26は対応する駆動回路28を介して燃料噴射弁3、スロットル弁11の駆動用アクチュエータおよびEGR制御弁16に接続される。
図3は図1に示される機関本体1の断面図を示しており、図2は図3に示される燃焼室2の頂面の底面図を示している。なお、図2および図3において、40はシリンダブロック、41はシリンダブロック40上に取り付けされたシリンダヘッド、42はシリンダブロック40内で往復動するピストン、43は一対の吸気弁、44は吸気ポート、45は一対の排気弁、46は排気ポートを夫々示す。図2および図3に示されるように、主燃焼室2の頂面中央部には、主燃焼室2内の混合気を着火するための点火栓47が配置されており、主燃焼室2の頂面周縁部には、第1の副室本体48と、第2の副室本体49が配置されている。図2および図3に示される例では、第1の副室本体48は一対の排気弁45側の主燃焼室2の頂面周縁部に配置されており、第2の副室本体49は一対の吸気弁43側の主燃焼室2の頂面周縁部に配置されている。
次に、図4を参照しつつ第1の副室本体48の構造について簡単に説明する。図4を参照すると、第1の副室本体48は、シリンダヘッド41内に螺着された金属製中空スリーブ50と、中空スリーブ50内に螺着された点火栓51と、中空スリーブ50の主燃焼室2側の端部を覆う薄肉キャップ52からなり、薄肉キャップ52内に副室53が形成される。図4に示されるように副室53の上方部には点火栓51の放電ギャップ51aが配置される。薄肉キャップ52の底面図を示す図5Aから分かるように、第1の副室本体48の薄肉キャップ52には、副室51内から主燃焼室2内に向けて延びる複数の連通孔54が形成されている。なお、図4および図5Aに示される例では、薄肉キャップ52に2個の連通孔54が形成されている。
一方、第2の副室本体49も、第1の副室本体48と同様な構造をなしており、従って、第2の副室本体49も、図4に示されるように、金属製中空スリーブ50と、点火栓51と、薄肉キャップ52と、副室53とを具備する。また、図5Bは、第2の副室本体49の薄肉キャップ52の底面図を示しており、この図5Bから分かるように、第2の副室本体49の薄肉キャップ52にも、副室51内から主燃焼室2内に向けて延びる複数の連通孔54が形成されている。ただし、この第2の副室本体49では、図5Bに示されるように、薄肉キャップ52に4個の連通孔54が形成されている。即ち、図3に示される実施例では、第2の副室本体49の連通孔54の個数は、第1の副室本体48の連通孔54の個数よりも多くされている。
図6は、図4に示される点火栓51の変形例を示している。図6を参照すると、この変形例では、点火栓51の先端部が、中空円筒状の金属製外筒55と、外筒55内において外筒55の中心軸線に沿って延びる柱状の中心電極絶縁碍子56とを具備しており、外筒55の内周面上に接地側電極57が形成されている。この変形例では、中心電極絶縁碍子56の先端部から突出する中心電極58と接地側電極57間で放電が行われる。中心電極58と接地側電極57間で放電が行われると、図6においてFで示されるように、放電電流が中心電極絶縁碍子56の外壁面に沿って流れる。従って、この変形例では、沿面放電が行われている。
このように、図1から図6に示される副室付内燃機関では、主燃焼室2内に配置された点火栓47と、第1の副室本体48内に配置された点火栓51と、第2の副室本体48内に配置された点火栓51からなる3個の点火栓47、51,51が用いられている。これら点火栓47、51,51は、電子制御ユニット20の駆動回路28に連結されている。
図1から図6に示される副室付内燃機関では、吸気弁43が開弁すると、燃料噴射弁3から噴射された燃料が吸入空気と共に主燃焼室2内に供給され、それによって主燃焼室2内には混合気が形成される。次いで圧縮行程が開始されると、主燃焼室2内の一部の混合気が、一方では第1の副室本体48の全連通孔52から第1の副室本体48の副室53内に流入し、他方では第2の副室本体49の全連通孔52から第2の副室本体49の副室53内に流入する。次いで、本発明の実施例では、3個の点火栓47、51,51のうちのいずれか一つの点火栓、又は、いずれか二つの点火栓、又は、全ての点火栓の点火作用が行われる。
この場合、点火栓47の点火作用が行われると、点火栓47により主燃焼室2内の混合気が着火される。このように主燃焼室2内に配置された点火栓47により主燃焼室2内の混合気を着火することを、以下、主燃焼室点火と称する。一方、点火栓51により副室53内の混合気が着火せしめられると、連通孔54からジェット火炎が噴出する。このように、副室53内に配置された点火栓51により副室53内の混合気を着火することを、以下、副室点火と称する。第1の副室本体48において副室点火が行われると、図2に示されるように第1の副室本体48の各連通孔52からジェット火炎Jが噴出し、第2の副室本体49において副室点火が行われると、図2に示されるように第2の副室本体49の各連通孔52からジェット火炎Jが噴出する。
さて、本発明の実施例では、副室付内燃機関がEGR装置を具備しており、EGR制御弁16によって主燃焼室2内に供給される吸入ガスのEGR率(EGRガス量/(吸入空気量+EGRガス量))が制御されている。このように副室付内燃機関がEGR装置を具備している場合には、主燃焼室2内の混合気の燃焼速度は、EGR率の影響を大きく受ける。即ち、EGR率が低くなると、主燃焼室2内の混合気の燃焼速度は速くなり、EGR率が高くなると、主燃焼室2内の混合気の燃焼速度は遅くなる。従って、EGR率が低くされると主燃焼室2内の混合気の燃焼速度が速くなり過ぎて燃焼騒音が発生する危険性があり、EGR率が高くされると主燃焼室2内の混合気の燃焼速度は遅くなり過ぎてトルク変動が発生する危険性がある。
従って、燃焼騒音およびトルク変動の発生を阻止するためには、EGR率が低くなったときには主燃焼室2内の混合気の燃焼速度が速くなり過ぎないように燃焼速度を調整する必要があり、EGR率が高くなったときには主燃焼室2内の混合気の燃焼速度が遅くなり過ぎないように燃焼速度を調整する必要がある。そこで本発明では、EGR率が変化しても、主燃焼室2内の混合気の燃焼速度が、燃焼騒音が発生せずかつトルク変動が発生しない許容燃焼速度範囲内に収まるように、主燃焼室2内の混合気の燃焼速度を調整するようにしている。このことを説明するに当たり、まず初めに、図7を参照しつつ、主燃焼室2内の混合気の燃焼速度がEGRガスの影響を受けない状態の下で、即ち、EGRガスの供給が停止されている状態の下で、点火方法を変えたときの主燃焼室2内の混合気の燃焼速度から説明を始める。
図7は、EGRガスの供給停止時における点火後の各クランク角度での熱発生量(%)の変化を示している。図7の実線≪1≫は、主燃焼室点火が行われたときを示しており、図7の実線≪2≫は、第1の副室本体48において副室点火が行われたときを示しており、図7の実線≪3≫は、第2の副室本体49において副室点火が行われたときを示している。なお、図2に示されるように、第2の副室本体49からのジェット火炎Jは、第1の副室本体48からのジェット火炎Jに比べて、ジェット火炎数が多くかつ主燃焼室2内に広範に広がっており、従って、第2の副室本体49からジェット火炎Jが噴出するときの方が、即ち、実線≪3≫で示される場合の方が、第1の副室本体48からジェット火炎Jが噴出するとき、即ち、実線≪2≫で示される場合に比べて、混合気の燃焼速度が速くなる。従って、図7に示されるように、実線≪3≫で示される場合の方が、実線≪2≫で示される場合に比べて、点火後において熱発生量の立ち上がるクランク角度が小さくなる。なお、図7の実線≪1≫、実線≪2≫、実線≪3≫は、夫々、最も適切な時期に点火作用が行われた場合を示している。
一方、図7の実線≪1≫+≪2≫は、主燃焼室点火および第1の副室本体48において副室点火が行われたときを示しており、図7の実線≪1≫+≪3≫は、主燃焼室点火および第2の副室本体49において副室点火が行われたときを示しており、図7の実線≪1≫+≪2≫+≪3≫は、主燃焼室点火と、第1の副室本体48における副室点火と、第2の副室本体49における副室点火が行われたときを示している。なお、図7の実線≪1≫+≪2≫、実線≪1≫+≪3≫、実線≪1≫+≪2≫+≪3≫は、各組み合わせにおいて夫々、最も適切な時期に点火作用が行われた場合を示している。このように主燃焼室点火と副室点火とを種々に組み合わせることによって、混合気の燃焼速度を変化させることができる。
図8は、燃焼期間(点火が行われてから熱発生量90%となるまでのクランク角度)とEGR率との関係を示している。なお、図8において、破線XLは、燃焼騒音の発生限界を示しており、燃焼期間がこの燃焼騒音発生限界XLよりも短いと、燃焼騒音が発生する。一方、図8において、破線XUは、トルク変動の発生限界を示しており、燃焼期間がこのトルク変動発生限界XUよりも長くなると、トルク変動が発生する。従って、これら燃焼騒音発生限界XLとトルク変動発生限界XUとの間が、燃焼期間の許容範囲となる。なお、トルク変動発生限界XUは、機関負荷および機関回転数に拘らずほぼ一定となるが、燃焼騒音発生限界XLは、機関負荷および機関回転数が低くなると若干低下する。
図8の破線A,Bは、主燃焼室2の頂面に、図4に示されるような1個の副室本体を配置し、1個の副室本体から噴出したジェット火炎によって主燃焼室2内の混合気を燃焼させるようにした場合の燃焼期間とEGR率との関係を示している。このように1個の副室本体から噴出したジェット火炎によって主燃焼室2内の混合気を燃焼させるようにした場合、強いジェット火炎が得られるように副室本体を形成すると、破線Bで示されるように、EGR率が低いときに燃焼期間が燃焼騒音発生限界XLよりも低くなって燃焼騒音が発生し、これに対し、燃焼騒音が発生しないようにジェット火炎を弱めると、破線Bに示されるように、EGR率が高いときに燃焼期間がトルク変動発生限界XUよりも高くなってトルク変動が発生する。このように1個の副室本体から噴出したジェット火炎によって主燃焼室2内の混合気を燃焼させるようにしているときには、EGR率の全変化範囲に亘って、燃焼騒音の発生を阻止しかつトルク変動の発生を阻止することはできない。
そこで本発明では、EGR率の全変化範囲に亘って、燃焼騒音の発生を阻止しかつトルク変動の発生を阻止するために、図8において実線≪1≫、実線≪2≫、実線≪3≫、実線≪1≫+≪2≫、実線≪1≫+≪3≫、実線≪1≫+≪2≫+≪3≫で示されるように、EGR率に応じて、点火方法の組み合わせを変えるようにしている。なお、図8における≪1≫、≪2≫、≪3≫、≪1≫+≪2≫、≪1≫+≪3≫、≪1≫+≪2≫+≪3≫は、図7における≪1≫、≪2≫、≪3≫、≪1≫+≪2≫、≪1≫+≪3≫、≪1≫+≪2≫+≪3≫と同じ点火方法、或いは点火方法の組み合わせを示している。従って、図8において、実線≪1≫は、主燃焼室点火が行われたときの燃焼期間を示しており、実線≪2≫は、第1の副室本体48において副室点火が行われたときの燃焼期間を示しており、実線≪3≫は、第2の副室本体49において副室点火が行われたときの燃焼期間を示しており、実線≪1≫+≪2≫は、主燃焼室点火および第1の副室本体48において副室点火が行われたときの燃焼期間を示しており、実線≪1≫+≪3≫は、主燃焼室点火および第2の副室本体49において副室点火が行われたときの燃焼期間を示しており、実線≪1≫+≪2≫+≪3≫は、主燃焼室点火と、第1の副室本体48における副室点火と、第2の副室本体49における副室点火が行われたときの燃焼期間を示している。
図7からわかるように、EGRガスの供給停止時における混合気の燃焼速度は、≪1≫、≪2≫、≪3≫、≪1≫+≪2≫、≪1≫+≪3≫、≪1≫+≪2≫+≪3≫の順で速くなり、従って、図8に示されるように、EGR率が高くなるほど、≪1≫、≪2≫、≪3≫、≪1≫+≪2≫、≪1≫+≪3≫、≪1≫+≪2≫+≪3≫の順で点火方法の組み合わせを変えることにより、実線≪1≫、実線≪2≫、実線≪3≫、実線≪1≫+≪2≫、実線≪1≫+≪3≫、実線≪1≫+≪2≫+≪3≫で示されるように、EGR率に拘らずに、主燃焼室2内における混合気の燃焼期間を燃焼騒音発生限界XLとトルク変動発生限界XU間の許容範囲に収めることができる。このように本発明では、EGR率が増大するほど、主燃焼室点火、副室点火、主燃焼室点火と副室点火の双方点火のうちで燃焼速度の遅い点火から燃焼速度の速い点火へと順次切換えられる。なお、各実線≪1≫、実線≪2≫、実線≪3≫、実線≪1≫+≪2≫、実線≪1≫+≪3≫、実線≪1≫+≪2≫+≪3≫で示される燃焼期間を得るのに必要な主燃焼室点火の最適な点火時期IGおよび副室点火の最適な点火時期IGは、各点火方法の組み合わせ≪1≫、≪2≫、≪3≫、≪1≫+≪2≫、≪1≫+≪3≫、≪1≫+≪2≫+≪3≫に対して、夫々、代表的な複数の各EGR率における機関負荷Lおよび機関回転数Nの関数として、図9に示されるようなマップの形で予めROM23内に記憶されている。
なお、点火方法の切換え作用に対してヒステリシスを持たせるために、図8に示されるように、同一のEGR率について、実線≪2≫と実線≪3≫とが共に存在する領域、実線≪3≫と実線≪1≫+≪2≫とが共に存在する領域、および実線≪1≫+≪2≫と実線≪1≫+≪3≫とが共に存在する領域が設定されている。この場合、これらの各領域内において、一方の実線で示される点火方法でもって点火作用が行われているときに、EGR率が、この一方の実線の端部に対応するEGR率に達したときに、この一方の実線で示される点火方法から他方の実線で示される点火方法に切換えられる。例えば、実線≪2≫と実線≪3≫について言うと、実線≪2≫で示される点火方法でもって点火作用が行われているときに、EGR率が図8のa点で示されるEGR率まで増大したときに、実線≪3≫で示される点火方法に切換えられ、実線≪3≫で示される点火方法でもって点火作用が行われているときに、EGR率が図8のb点で示されるEGR率まで減少したときに、実線≪2≫で示される点火方法に切換えられる。
次に、図10を参照しつつ、点火制御の一例について説明する。図10は、この点火制御を実行するためのルーチンを示しており、このルーチンは、例えば一定クランク角度毎の割込みによって実行される。
図10を参照すると、まず初めにステップ100において、CPU24内において算出されている機関回転数、負荷センサ31により検出された機関負荷、水温センサ17により検出された機関冷却水温、および吸気温センサ18により検出された吸入空気温に基づいて、EGR率の要求値が算出される。次いで、ステップ101では、この要求EGR率に基づいて、図8に示される関係から、この要求EGR率に応じた点火方法、或いは点火方法の組み合わせ≪1≫、≪2≫、≪3≫、≪1≫+≪2≫、≪1≫+≪3≫、≪1≫+≪2≫+≪3≫が決定される。点火制御が開始された後、初めてステップ101に進んだときに、要求EGR率に対して二つの点火方法の組み合わせが存在する場合には、例えば、燃焼期間の長い方の点火方法、或いは点火方法の組み合わせに決定される。
次いで、ステップ102では、ステップ101において決定された点火方法、或いは点火方法の組み合わせに対し、予め記憶されている図9に示されるようなマップに基づき、最適な主燃焼室点火、副室点火、主燃焼室点火と副室点火の双方点火における点火時期IGが算出される。次いでステップ103では、算出された点火時期IGに基づいて、主燃焼室2内に配置された点火栓47、第1の副室本体48内に配置された点火栓51、第2の副室本体48内に配置された点火栓51のうちの対応する点火栓の点火作用が実行される。
このように、本発明による実施例では、主燃焼室2と、連通孔54を介して主燃焼室2内に連通する副室53と、主燃焼室2から排出された排気ガスを再び主燃焼室2内に再循環させるEGR装置とを具備しており、主燃焼室2内に配置された点火栓47により主燃焼室2内の混合気を着火する主燃焼室点火と、副室53内に配置された点火栓51により副室53内の混合気を着火する副室点火とが行われ、副室点火が行われると連通孔54から主燃焼室2に向けてジェット火炎Jが噴出する副室付内燃機関の制御装置において、EGR率が増大するほど、主燃焼室点火、副室点火、主燃焼室点火と副室点火の双方点火のうちで燃焼速度の遅い点火から燃焼速度の速い点火へと順次切換えられる。
図11から図16は、本発明による別の実施例を示している。この実施例では、図11に示されるように、一つの副室本体60が、主燃焼室2の頂面周縁部に配置されている。この副室本体60は、図6に示されるような点火栓51と、薄肉キャップ52と、副室53とを具備しており、薄肉キャップ52には、例えば、図5Bに示されるような4個の連通孔54が形成されている。この実施例では、主燃焼室2内に配置された点火栓47により主燃焼室2内の混合気を着火する主燃焼室点火と、副室53内に配置された点火栓51により副室53内の混合気を着火する副室点火とが行われる。
図12は、図7と同様の、EGRガスの供給停止時における点火後の各クランク角度での熱発生量(%)の変化を示している。なお、図12の実線≪1≫は、図11に示される実施例において主燃焼室点火が行われたときを示しており、図12の実線≪2≫は、図11に示される実施例において副室点火が行われたときを示しており、図12の実線≪1≫+≪2≫(同時)は、主燃焼室点火および副室点火がほぼ同時に行われたときを示している。一方、図12の破線≪1≫+≪2≫(遅角)は、主燃焼室点火が図12に示される点火タイミングにおいて行われ、この主燃焼室点火に対して副室点火が遅角された場合を示している。なお、図12には、この場合に副室点火の行われる範囲がWで示されている。
図12の実線≪1≫+≪2≫(同時)と図12の破線≪1≫+≪2≫(遅角)とを比較するとわかるように、主燃焼室点火に対して副室点火が遅角されると、主燃焼室2内における混合気の燃焼速度が低下する。このことについて簡単に説明する。即ち、副室点火が行われると主燃焼室2内の圧力に対して副室53内の圧力が上昇する。このとき副室53内の圧力は、副室点火時期に拘らずに、副室点火が行われたときの主燃焼室2内の圧力に対して、ほぼ一定圧だけ上昇する。この一定圧をΔPとする。さて、主燃焼室点火が行われると、主燃焼室2内の主燃焼室内の圧力は次第に上昇し、このとき主燃焼室2内の圧力上昇速度は時間の経過と共に上昇する。
従って、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量が小さいときには、副室点火後、ジェット火炎が噴出するまでの間に主燃焼室2内の圧力がさほど上昇しないので、ジェット火炎が噴出する頃の副室53内の圧力は、主燃焼室2内の圧力に対して、ほぼ一定圧ΔP近くまで上昇する。これに対し、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量が大きくなると、副室点火後、ジェット火炎が噴出するまでの間に主燃焼室2内の圧力が急速に上昇するので、ジェット火炎が噴出する頃の副室53内の圧力と主燃焼室2内の圧力との圧力差は、一定圧ΔPよりもかなり低くなる。このように、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量が大きくなるほど、副室点火後における副室53内の圧力と主燃焼室2内の圧力との圧力差が小さくなる。副室点火後における副室53内の圧力と主燃焼室2内の圧力との圧力差が小さくなると、副室53から噴出するジェット火炎が弱まり、主燃焼室2内における混合気の燃焼速度が低下する。従って、主燃焼室点火に対して副室点火が遅角されると、主燃焼室2内における混合気の燃焼速度が低下することになる。
図12において、実線≪1≫+≪2≫(同時)は、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量がほぼ零のときを示しており、実線≪1≫は、別の見方をすると、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量が大きくなって、副室53からのジェット火炎が混合気の燃焼速度の増大に寄与しなくなったときを示しているとも言える。従って、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量を変えることにより、図12の破線≪1≫+≪2≫(遅角)の位置は、実線≪1≫+≪2≫(同時)と実線≪1≫との間の任意の位置に移動させることが可能である。即ち、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量を変えることによって、EGRガスの供給停止時における主燃焼室2内における混合気の燃焼速度を、実線≪1≫+≪2≫(同時)のときの燃焼速度と実線≪1≫のときの燃焼速度との間の任意の燃焼速度に調整することができることになる。
ところで上述したように、主燃焼室点火が行われると、主燃焼室2内の圧力は次第に上昇し、従って、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量が大きくなると、副室点火が行われるときの副室53内の圧力が高くなる。このように副室53内の圧力が高くなると、副室点火における点火作用に影響が出てくる。次に、このことについて、図13を参照しつつ説明する。図13の横軸は、副室53内の圧力を示しており、図13の縦軸は、副室53内に配置された点火栓51の放電開始電圧を示している。また、図13において破線は、図4に示されるように対向配置された中心電極と接地側電極の放電ギャップ51aにおいてギャップ放電が行われた場合を示しており、図13において実線は、図6に示されるように放電電流が中心電極絶縁碍子56の外壁面に沿って流れる沿面放電が行われた場合を示している。なお、図13には、点火栓51を含む点火系の耐電圧が示されている。
図4に示されるような点火栓51では、パッシェンの法則として知られているように、放電ギャップ51a周りの圧力が上昇すると放電ギャップ51a間のガスの分子密度が高くなるために放電抵抗が増大する。従って、図4に示されるような点火栓51が用いられた場合には、図13において破線(ギャップ放電)で示されるように、副室53内の圧力の増大に比例して、点火栓51の放電開始電圧が増大する。従ってこの場合、副室53内の圧力が高くなると、点火栓51の放電開始電圧が、点火系の耐電圧を越えてしまう。従って、図4に示されるような点火栓51を用いている場合には、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量を大きくすることができない。即ち、図4に示されるような点火栓51を用いた場合には、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量に対して制限が加わることになる。
一方、図6に示されるような点火栓51における沿面放電は、中心電極絶縁碍子56の外壁面上での帯電現象に基づいて生じ、この沿面放電の放電開始電圧は元々低く、また、この沿面放電は周囲の圧力の影響をあまり受けないので、図13において実線(沿面放電)で示されるように、副室53内の圧力が増大しても、点火栓51の放電開始電圧はさほど増大せず、従って、点火栓51の放電開始電圧が、点火系の耐電圧を越えることがない。従って、図6に示されるような点火栓51を用いた場合には、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量に対する制限がなくなり、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量を任意に設定することができることになる。従って、図11に示される実施例では、副室53用の点火栓51として、図6に示されるように、沿面放電により点火を行うようにした点火栓51が用いられる。
図14は、図8と同様の、燃焼期間(点火が行われてから熱発生量90%となるまでのクランク角度)とEGR率との関係を示している。また、図8と同様に、図14において、破線XLは、燃焼騒音の発生限界を示しており、破線XUは、トルク変動の発生限界を示しており、これら燃焼騒音発生限界XLとトルク変動発生限界XUとの間が、燃焼期間の許容範囲を示している。また、図14の実線≪1≫は、図11に示される実施例において主燃焼室点火が行われたときの燃焼期間を示しており、図14の実線≪1≫+≪2≫(同時)は、主燃焼室点火および副室点火がほぼ同時に行われたときの燃焼期間を示してり、図14の実線≪1≫+≪2≫(遅角)は、主燃焼室点火が図12に示される点火タイミングにおいて行われ、この主燃焼室点火に対して副室点火が遅角された場合を示している。
さて、図11に示される実施例において主燃焼室点火のみが行われたときには、実線≪1≫で示されるように、EGR率が高くなると、燃焼期間がトルク変動発生限界XUよりも高くなってトルク変動が発生する。一方、図11に示される実施例において主燃焼室点火および副室点火がほぼ同時に行われると、混合気の燃焼速度が増大し、従って、実線≪1≫+≪2≫(同時)で示されるように、EGR率が低いときに燃焼期間が燃焼騒音発生限界XLよりも低くなって燃焼騒音が発生する。ところで、図12を参照しつつ前述したように、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量を変えることによって、EGRガスの供給停止時における主燃焼室2内の混合気の燃焼速度を、実線≪1≫+≪2≫(同時)のときの燃焼速度と実線≪1≫のときの燃焼速度との間の任意の燃焼速度に調整することができる。即ち、言い換えると、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量を変えることにより、EGRガスの供給停止時における主燃焼室2内の混合気の燃焼期間を、実線≪1≫+≪2≫(同時)のときの燃焼期間と実線≪1≫のときの燃焼期間との間の任意の燃焼期間に調整することができる。
そこで図14に示される例では、EGR率が最小要求EGR率のときには、混合気の燃焼期間が、図14において点Cで示されるように、主燃焼室点火のみが行われたとき(実線≪1≫)の燃焼期間および燃焼騒音発生限界XLである燃焼期間とほぼ同じ燃焼期間となるように、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量が設定され、EGR率が最大要求EGR率のときには、混合気の燃焼期間が、図14において点Dで示されるように、主燃焼室点火および副室点火がほぼ同時に行われたとき(実線≪1≫+≪2≫(同時))の燃焼期間およびトルク変動発生限界XUである燃焼期間とほぼ燃焼期間となるように、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量が設定され、点Cと点Dとの間では、実線≪1≫+≪2≫(遅角)で示されるように、EGR率の増大に比例して燃焼期間が増大するように、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量が設定される。
即ち、図14において点Cと点D間で、EGR率の増大に比例して燃焼期間が増大するように、即ち、図14の実線≪1≫+≪2≫(遅角)で示されるように、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量を設定することにより、EGR率に拘らずに、主燃焼室2内における混合気の燃焼期間を燃焼騒音発生限界XLとトルク変動発生限界XU間の許容範囲に収めることができる。一方、図15には、等燃焼期間が破線で示されている。図15からわかるように、燃焼期間は、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量とEGR率の関数であり、燃焼期間は、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量が増大するほど長くなり、EGR率が増大するほど長くなる。
一方、図14における点Cおよび点Dは、EGR率と燃焼期間から定まり、図15には、EGR率と燃焼期間から定まる図14の点Cおよび点Dに夫々相当する点Cおよび点Dと、図14の実線≪1≫+≪2≫(遅角)に相当する実線≪1≫+≪2≫(遅角)が示されている。図15からわかるように、EGR率が増大するほど、主燃焼室点火に対する副室点火の遅角量が減少せしめられる。なお、この場合も、主燃焼室点火の最適な点火時期IG、および主燃焼室点火に対する副室点火の最適な遅角量を考慮した副室点火の最適な点火時期IGは、代表的な複数の各EGR率における機関負荷Lおよび機関回転数Nの関数として、図9に示されるようなマップの形で予めROM23内に記憶されている。
図16は、図11から図15に示される実施例における点火制御を実行するためのルーチンを示しており、このルーチンは、例えば一定クランク角度毎の割込みによって実行される。
図16を参照すると、まず初めにステップ200において、CPU24内において算出されている機関回転数、負荷センサ31により検出された機関負荷、水温センサ17により検出された機関冷却水温、および吸気温センサ18により検出された吸入空気温に基づいて、EGR率の要求値が算出される。次いで、ステップ201では、この要求EGR率、機関回転数および機関負荷から、予め記憶されている図9に示されるようなマップに基づき、主燃焼室点火の最適な点火時期IGおよび副室点火の最適な点火時期IGが算出される。次いでステップ102では、算出された点火時期IGに基づいて、主燃焼室2内に配置された点火栓47および副室本体49内に配置された点火栓51の点火作用が実行される。
このように、図11に示される実施例では、主燃焼室2と、連通孔54を介して主燃焼室2内に連通する副室53と、主燃焼室2から排出された排気ガスを再び主燃焼室2内に再循環させるEGR装置とを具備しており、主燃焼室2内に配置された点火栓47により主燃焼室2内の混合気を着火する主燃焼室点火と、副室53内に配置された点火栓51により副室53内の混合気を着火する副室点火とが行われ、副室点火が行われると連通孔54から主燃焼室2に向けてジェット火炎Jが噴出する副室付内燃機関の制御装置において、EGR率が増大するほど、主燃焼室点火時期に対する副室点火時期の遅角量が減少せしめられる。
2 主燃焼室
3 燃料噴射弁
15 EGR通路
16 EGR制御弁
43 吸気弁
45 排気弁
47、51 点火栓
53 副室
54 連通孔

Claims (1)

  1. 主燃焼室と、連通孔を介して主燃焼室内に連通する副室と、主燃焼室から排出された排気ガスを再び主燃焼室内に再循環させるEGR装置とを具備しており、主燃焼室内に配置された点火栓により主燃焼室内の混合気を着火する主燃焼室点火と、副室内に配置された点火栓により副室内の混合気を着火する副室点火とが行われ、副室点火が行われると連通孔から主燃焼室に向けてジェット火炎が噴出する副室付内燃機関の制御装置において、EGR率が増大するほど、主燃焼室点火、副室点火、主燃焼室点火と副室点火の双方点火のうちで燃焼速度の遅い点火から燃焼速度の速い点火へと順次切換えるか、或いは、EGR率が増大するほど、主燃焼室点火時期に対する副室点火時期の遅角量を減少させる副室付内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022153610A1 (ja) * 2021-01-12 2022-07-21 日立Astemo株式会社 燃焼制御システム及び燃焼制御方法
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