JP6537317B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6537317B2
JP6537317B2 JP2015065462A JP2015065462A JP6537317B2 JP 6537317 B2 JP6537317 B2 JP 6537317B2 JP 2015065462 A JP2015065462 A JP 2015065462A JP 2015065462 A JP2015065462 A JP 2015065462A JP 6537317 B2 JP6537317 B2 JP 6537317B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
period
amount
ignition timing
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015065462A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016183659A (ja
Inventor
真一 木下
真一 木下
涼 中田
涼 中田
昌吾 樋口
昌吾 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2015065462A priority Critical patent/JP6537317B2/ja
Publication of JP2016183659A publication Critical patent/JP2016183659A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6537317B2 publication Critical patent/JP6537317B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Description

本発明は、車両等に搭載される内燃機関の運転制御を司る制御装置に関する。
内燃機関の冷間始動直後の時期に、混合気への点火のタイミングを遅角させ、排気の温度を高めて排気浄化用の三元触媒を速やかに昇温、活性化させる制御を実施することが知られている(例えば、下記特許文献を参照)。この制御により、冷間始動直後の時期に増加する傾向にあるHCの排出量を削減することができる。
だが、気筒の排気ポートから触媒に至る排気通路が比較的長いものにあっては、排気の熱が触媒に至る前に奪われやすく、触媒を早期に活性化させることが容易でない。また、気筒の軸を傾斜させた状態で車体に搭載するスラントエンジンで顕著であるが、冷間始動直後の時期に吸気ポートに噴射された燃料がそのまま気筒内に流れ込むことで、HCの発生量が増すこともある。
そのような内燃機関において、HCの排出量を抑制するためには、冷間始動直後の時期により一層点火タイミングを遅角させなければならなくなる。しかしながら、内燃機関の冷間始動直後は、気筒の温度が低いことから混合気の燃焼が不安定となりやすく、点火タイミングの遅角によって失火を招く懸念がある。
特開2014−214667号公報
本発明は、内燃機関の冷間始動直後における混合気の燃焼の安定化とHCの排出量の削減との両立を図ることを所期の目的としている。
上述した課題を解決するべく、本発明では、内燃機関の始動直後に気筒での混合気の燃焼が不安定化しない限度で混合気への点火のタイミングを進角させる進角期間を設け、なおかつ当該進角期間の後に混合気への点火のタイミングを遅角させる遅角期間を設けることとし、前記遅角期間における点火タイミングを、前記進角期間における点火タイミングの進角量及び前記進角期間の長さのうちの少なくとも一方に応じて可変調整するものであり、前記進角期間における点火タイミングの進角量が大きいほど前記遅角期間における点火タイミングの遅角量を大きくする、及び/または、前記進角期間が長いほど前記遅角期間における点火タイミングの遅角量を大きくする内燃機関の制御装置を構成した。なお、進角期間における点火タイミングは、MBT(Minimum advance for Best Torque)よりも進角させることがある。
本発明によれば、内燃機関の冷間始動直後における混合気の燃焼の安定化とHCの排出量の削減との両立を図り得る。
本発明の一実施形態における車両用内燃機関の概略構成を示す図。 同実施形態における火花点火装置の回路図。 内燃機関の気筒における燃焼圧及びイオン電流のそれぞれの推移を示す図。 同実施形態の制御装置が実施する点火タイミングの制御の模様を示すタイミング図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。本実施形態における内燃機関は、火花点火式の4ストロークエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。
図2に、火花点火用の電気回路を示している。点火プラグ12は、点火コイル14にて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイル14は、半導体スイッチング素子131を有するイグナイタ13とともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
内燃機関の制御装置たるECU(Electronic Control Unit)0からの点火信号iをイグナイタ13が受けると、まずイグナイタ13の半導体スイッチ131が点弧して点火コイル14の一次側に電流が流れ、その直後の火花点火のタイミングで半導体スイッチ131が消弧してこの電流が遮断される。すると、自己誘導作用が起こり、一次側に高電圧が発生する。そして、一次側と二次側とは磁気回路及び磁束を共有するので、二次側にさらに高い誘導電圧が発生する。二次側の誘導電圧は、10kVないし30kVに達する。この高い誘導電圧が点火プラグ12の中心電極に印加され、中心電極と接地電極との間で火花放電する。
点火コイル14の一次側コイルは、半導体スイッチ131を介して車載の電源バッテリ17に接続する。半導体スイッチ131を点弧し、バッテリ17から供給される直流電圧を一次側コイルに印加して通電を開始すると、一次側コイルを含む一次側(低圧系)の回路を流れる一次電流は逓増する。
イグナイタ13は、一次電流の過大化を抑制する電流制限機能を有している。この電流制限機能は、今日普及している既製のイグナイタのそれと同様である。具体的には、制御回路132が、検出抵抗133を介して、一次電流を当該抵抗133の両端間電圧の形で恒常的に計測する。そして、その一次電流(抵抗133の両端間電圧)の大きさが規定値以下である間は半導体スイッチ131を点弧する一方、規定値を超えたときには半導体スイッチ131を消弧する。
因みに、イグナイタ13は、点火コイル14またはイグナイタ13自身の温度が上限値を超えるような異常発熱を感知した場合に、一次側コイルへの通電を強制的に遮断する機能をも有している。
本実施形態のECU0は、燃料の燃焼の際に気筒1の燃焼室内に発生するイオン電流を検出し、そのイオン電流を参照して燃焼状態の判定を行うことができる。
図2に示しているように、本実施形態では、火花点火用の電気回路に、イオン電流を検出するための回路を付加している。この検出回路は、イオン電流を効果的に検出するためのバイアス電源部15と、イオン電流の多寡に応じた検出電圧を増幅して出力する増幅部16とを備える。バイアス電源部15は、バイアス電圧を蓄えるキャパシタ151と、キャパシタ151の電圧を所定電圧まで高めるためのツェナーダイオード152と、電流阻止用のダイオード153、154と、イオン電流に応じた電圧を出力する負荷抵抗155とを含む。増幅部16は、オペアンプに代表される電圧増幅器161を含む。
点火プラグ12の中心電極と接地電極との間のアーク放電時にはキャパシタ151が充電され、その後キャパシタ151に充電されたバイアス電圧により負荷抵抗155にイオン電流が流れる。イオン電流が流れることで生じる抵抗155の両端間の電圧は、増幅部16により増幅されてイオン電流信号hとしてECU0に受信される。
図3に、正常燃焼における、イオン電流及び気筒1内の燃焼圧力(筒内圧)のそれぞれの推移を例示する。図3中、イオン電流を破線で描画し、燃焼圧力を実線で描画している。イオン電流は、点火のための放電中は検出することができない。正常燃焼の場合のイオン電流は、火花点火の終了後、化学反応により、圧縮上死点の手前で減少した後、熱解離によって再び増加する。また、燃焼圧がピークを迎えるのとほぼ同時にイオン電流も極大となる。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
排気ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation)装置2は、いわゆる高圧ループEGRを実現するものであり、排気通路4における触媒41の上流側と吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流側とを連通する外部EGR通路21と、EGR通路21上に設けたEGRクーラ22と、EGR通路21を開閉し当該EGR通路21を流れるEGRガスの流量を制御するEGRバルブ23とを要素とする。EGR通路21の入口は、排気通路4における排気マニホルド42またはその下流の所定箇所に接続している。EGR通路21の出口は、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流の所定箇所、特にサージタンク33に接続している。
点火コイル14への通電やバルブ23、32類の開閉駆動、車両に実装された電装系への電力供給源となる発電機(オルタネータまたはISG(Integrated Starter Generator))18は、内燃機関のクランクシャフトからエンジントルクの供給を受けて発電し、その発電した電力を車載のバッテリ17に充電する。
内燃機関の運転制御を司るECU0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、内燃機関の温度を示唆する冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号d、車載のバッテリ17の電流及び/または電圧を検出する電流/電圧センサから出力されるバッテリ電流/電圧信号e、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号f、吸気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号g、気筒1の燃焼室内での混合気の燃焼に伴って生じるイオン電流を検出する回路から出力される電流信号h等が入力される。
出力インタフェースからは、イグナイタ13に対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k、EGRバルブ23に対して開度操作信号l等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸気量を推算する。そして、それらエンジン回転数及び吸気量等に基づき、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミング、要求EGR率(または、EGR量)等といった各種運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、lを出力インタフェースを介して印加する。
また、ECU0は、内燃機関の始動(冷間始動であることもあれば、アイドリングストップからの復帰であることもある)時において、電動機(スタータモータまたはISG)に制御信号oを入力し、当該電動機によりクランクシャフトを回転させるクランキングを行う。クランキングは、内燃機関が初爆から連爆へと至り、エンジン回転数即ちクランクシャフトの回転速度が冷却水温等に応じて定まる判定値を超えたときに(完爆したものと見なして)終了する。
しかして、本実施形態のECU0は、内燃機関の始動直後即ちクランキングの終了直後に混合気への点火のタイミングを進角させる進角期間を設けるとともに、当該進角期間の後に混合気への点火のタイミングを遅角させる遅角期間を設け、以て冷間始動直後における混合気の燃焼の安定化とHCの排出量の削減とを両立させるようにしている。
図4に、本実施形態のECU0が実施する点火タイミングの制御の模様を示している。クランキングの終了時点t0以降の進角期間において、ECU0は、点火タイミングを気筒1での混合気の燃焼が不安定化しない限度で進角させる。
各気筒1における混合気の燃焼状態の把握は、例えば、以下に述べる手法の何れかを用いて行うことができる。その第一は、イオン電流信号hの監視である。図3に示しているように、ECU0は、気筒1の燃焼室内での混合気の燃焼に起因して点火プラグ12の電極を流れるイオン電流が閾値を上回っている期間Tの長さを計測する。その期間Tの長さがある閾値未満であるならば、混合気の燃焼状態が不安定化している、即ち燃焼が不完全または失火したと判断する。期間Tの長さが閾値以上であるならば、混合気が安定的に燃焼したと判断する。
第二は、エンジン回転数の変動の監視である。ECU0は、内燃機関の始動直後、特にアイドリング中において、内燃機関のクランクシャフトが所定角度(例えば、30°CA(クランク角度))回転するのに要した時間を反復的に計測する。クランクシャフトが所定角度回転したことは、クランク信号bを参照して知得できる。そして、今回計測した所要時間から前回計測した所要時間を減算することにより、クランクシャフトの回転速度の変化量(または、低下量)を求め、この変化量がある閾値を上回ったときに、混合気の燃焼状態が不安定化していると判断する。この変化量が閾値以下であるならば、混合気が安定的に燃焼したと判断する。
進角期間における点火タイミングの進角量の上限は、燃料の質や吸気の温度、湿度等によって変わる。ECU0は、進角期間において、気筒1での混合気の燃焼が安定している限りにおいて点火タイミングを進角させる一方、混合気の燃焼が不安定化していることを感知した場合には、点火タイミングの進角量を減らして(即ち、点火タイミングをより遅らせて)混合気の燃焼の安定化を図る。冷間始動直後の進角期間中に点火タイミングをMBT(Minimum advance for Best Torque)よりも進角させることは、燃焼した混合気の持つ熱により気筒1を昇温させて以後の混合気の燃焼を安定させることにつながる。その上、点火タイミングから圧縮上死点までの時間を稼ぎ、気筒1の燃焼室内で燃料成分Cmnの反応を進めてHCからCOまで変化させることに寄与し、冷間始動直後に増加しやすいHCの排出を抑制することができる。
また、ECU0は、進角期間におけるアイドリング中、エンジン回転数を所要の目標アイドル回転数に収束させるようにフィードバック制御することが好ましい。即ち、クランク角信号bを参照して知得される実測のエンジン回転数と目標アイドル回転数との差分を求め、その差分が正値であるならば、スロットルバルブ32の開度をより縮小して気筒1に充填される吸気量及びインジェクタ11からの燃料噴射量を減量するか、またはスロットルバルブ32を絞らずに燃料噴射量のみを減量して混合気の空燃比をよりリーン化する。空燃比のリーン化は、HCの発生量を減少させることにもつながる。
逆に、差分が負値であれば、スロットルバルブ32の開度をより拡大させて気筒1に充填される吸気量及び燃料噴射量を増量するか、またはスロットルバルブ32を開かずに燃料噴射量のみを増量して混合気の空燃比をよりリッチ化する。このような吸気量及び/または燃料噴射量の操作により、進角期間においてエンジン回転数が不必要に上昇して(吹き上がって)燃料を浪費することを回避できる。なお、進角期間における一サイクル毎の(一つの気筒1に充填される)吸気量及び燃料噴射量は、遅角期間における一サイクル毎の吸気量及び燃料噴射量よりも少なくなる。
内燃機関の始動直後の進角期間は、当該進角期間における気筒1に充填された吸気量の積算量(または、時間積分)、燃料噴射量の積算量、気筒1での総燃焼回数またはクランクシャフトの総回転回数が所定値に達するまで継続する。吸気量の積算量等が所定値まで増大したことは、気筒1が十分に暖機されたことを意味する。従って、ECU0は、始動直後の時点t0からの吸気量の積算量、燃料噴射量の積算量、総燃焼回数または総回転回数が所定値に到達した時点t1の後、点火タイミングを遅角させる遅角期間を開始する。
なお、進角期間中、点火タイミングを所定のタイミングまで遅らせてもなお混合気の燃焼が不安定である場合には、ECU0は、たとえ吸気量の積算量等が所定値に到達していなくとも、進角期間を打ち切って遅角期間へと移行する。
冷間始動後の遅角期間中に点火タイミングをMBTよりも遅角させるのは、気筒1の燃焼室から排出されて触媒41に流入する排気の温度を上昇させ、触媒41の早期の昇温、活性化を促すためである。遅角期間において、点火タイミングを気筒1の圧縮上死点よりも遅くすることもあり得る。本実施形態では、内燃機関の冷間始動後、遅角期間の前に、気筒1の暖機を促進して混合気の燃焼を安定させるための進角期間を設けていることから、遅角期間において点火タイミングを大きく遅角させて、速やかに触媒41の温度を高めることが可能となっている。
とは言え、点火タイミングを顕著に遅角化することは、点火タイミングを顕著に進角化することと同様、やはり気筒1における混合気の燃焼を不安定化させる要因となる。そこで、本実施形態のECU0は、遅角期間の前の進角期間における点火タイミングの進角量及び/または進角期間の長さに応じて、遅角期間における点火タイミングの遅角量を可変調整することとしている。
具体的には、進角期間における点火タイミングの進角量(特に、進角期間中の進角量の最大値、平均値または中央値等)が大きいほど、遅角期間における点火タイミングの遅角量を大きくする。及び/または、進角期間の継続時間が長いほど、遅角期間における点火タイミングの遅角量を大きくする。進角期間中の点火タイミングの進角量が大きいほど、また進角期間が長いほど、内燃機関の気筒1の燃焼室の温度が高まっており、混合気を安定的に燃焼させやすいと考えられるからである。進角期間が途中で打ち切られた場合には、混合気の燃焼が不安定となる条件下にあると考えられるので、点火タイミングの遅角量も小さくなる。あるいは、進角期間における点火タイミングの進角量の積算量(または、時間積分)が多いほど、遅角期間における点火タイミングの遅角量を大きくとるようにしても構わない。
遅角期間においても、内燃機関のアイドリング中に、エンジン回転数を所要の目標アイドル回転数に収束させるようにフィードバック制御してもよいことは言うまでもない。点火タイミングの遅角化により、内燃機関の出力するエンジントルクが低下することから、一サイクル毎の吸気量及び燃料噴射量は進角期間におけるそれよりも多くなる。
また、進角期間から遅角期間へと移行する際には、点火タイミング並びに気筒1に充填される吸気量(スロットルバルブ32の開度)及び燃料噴射量を、それぞれステップ的に急変させるのではなく徐変させることが好ましい。図4に示す例でも、進角期間の終期t1と遅角期間の始期t2との間に、点火タイミング及び吸気量を徐々に変化させる過渡期間を設けている。
触媒41の温度が十分に高まり、触媒41が活性化したと考えられる時点t3以降は、点火タイミングを平常の内燃機関の運転におけるタイミング、即ち進角期間におけるタイミングよりも遅く遅角期間におけるタイミングよりも早いタイミングに設定する。
本実施形態では、内燃機関の始動直後に気筒1での混合気の燃焼が不安定化しない限度で混合気への点火のタイミングを進角させる進角期間を設け、なおかつ当該進角期間の後に混合気への点火のタイミングを遅角させる遅角期間を設けることとし、前記遅角期間における点火タイミングを、前記進角期間における点火タイミングの進角量及び前記進角期間の長さのうちの少なくとも一方に応じて可変調整する内燃機関の制御装置0を構成した。
本実施形態によれば、内燃機関の冷間始動直後における混合気の燃焼の安定化とHCの排出量の削減との両立を図ることが可能である。即ち、進角期間において、気筒1の燃焼室内の温度を高めて混合気が安定して燃焼できる環境を整えるとともに、HCをCOまで反応させてHCの排出を抑制する。そして、遅角期間において、従来の内燃機関の始動直後の制御よりも大きく点火タイミングを遅角させることで、速やかに触媒41の温度を高めて触媒41を活性化させ、触媒41によるHC、CO及びNOxの浄化能率を向上させるのである。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両等に搭載された内燃機関の制御に適用することができる。
0…制御装置(ECU)
1…気筒
11…インジェクタ
12…点火プラグ
3…吸気通路
32…スロットルバルブ
4…排気通路
41…触媒
b…クランク角信号
h…イオン電流信号
i…点火信号
j…燃料噴射信号
k…開度操作信号

Claims (1)

  1. 内燃機関の始動直後に気筒での混合気の燃焼が不安定化しない限度で混合気への点火のタイミングを進角させる進角期間を設け、なおかつ当該進角期間の後に混合気への点火のタイミングを遅角させる遅角期間を設けることとし、
    前記遅角期間における点火タイミングを、前記進角期間における点火タイミングの進角量及び前記進角期間の長さのうちの少なくとも一方に応じて可変調整するものであり、
    前記進角期間における点火タイミングの進角量が大きいほど前記遅角期間における点火タイミングの遅角量を大きくする、または、前記進角期間が長いほど前記遅角期間における点火タイミングの遅角量を大きくする内燃機関の制御装置。
JP2015065462A 2015-03-27 2015-03-27 内燃機関の制御装置 Active JP6537317B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015065462A JP6537317B2 (ja) 2015-03-27 2015-03-27 内燃機関の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015065462A JP6537317B2 (ja) 2015-03-27 2015-03-27 内燃機関の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016183659A JP2016183659A (ja) 2016-10-20
JP6537317B2 true JP6537317B2 (ja) 2019-07-03

Family

ID=57242729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015065462A Active JP6537317B2 (ja) 2015-03-27 2015-03-27 内燃機関の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6537317B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008240704A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Denso Corp 内燃機関の制御装置
JP4853376B2 (ja) * 2007-05-10 2012-01-11 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御システム
JP4506842B2 (ja) * 2008-01-23 2010-07-21 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016183659A (ja) 2016-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4938404B2 (ja) エンジン制御装置
JP4089109B2 (ja) 内燃機関の点火制御装置
JP2008002332A (ja) 内燃機関の制御装置
JP6494189B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6418811B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6525839B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4168386B2 (ja) エンジンの始動時制御装置
JP6192404B2 (ja) 火花点火式内燃機関の制御装置
JP5950708B2 (ja) 火花点火式内燃機関の制御装置
JP6537317B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2004263612A (ja) 内燃機関の制御装置
JP7123476B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP7251900B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP7102061B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6742675B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6095413B2 (ja) 火花点火式内燃機関の制御装置
JP6403146B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6494190B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6304937B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP3651304B2 (ja) 内燃機関の点火装置
JP7117137B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6896331B2 (ja) 内燃機関の制御装置
WO2023223488A1 (ja) 内燃機関制御装置及び内燃機関制御方法
JP4799663B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6257415B2 (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6537317

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250