JP2020093612A - カメラ冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の外装部品に取り付けられたカメラが風に当たりにくい環境下にあったとしてもカメラを冷却できる装置を提供する。【解決手段】カメラ5は、金属製ブラケット12によりルーフパネル2の外装部品3内で支持及び車両への取り付けがなされる。カメラ5のレンズ6表面に洗浄液を噴射するためのノズル30が設けられる。ブラケット12の内部には流路20が形成される。ノズル30と洗浄液タンク26を接続する管27、29の途中には切替弁32が設けられ、切替弁32と流路20の入口21の間に管28が接続される。流路20の出口22とタンク26の間も管31で接続される。レンズ6を洗浄する際には切替弁32により管27と管29とを開通させ、ポンプ33を作動させることでノズル30から洗浄液を噴射させる。カメラ5を冷却する際には切替弁32により管27と管28とを開通させ、ポンプ33を作動させることで洗浄液を流路20に循環させる。【選択図】図1

Description

本発明は車両の外装部品に取り付けられるカメラの冷却装置に関する。
従来、車両のルーフやリアスポイラー等の外装部品にカメラが取り付けられて、そのカメラが撮影した車両周囲の画像を車両に設けられた表示装置に表示するという技術が知られている(例えば特許文献1、2参照)。例えば特許文献1には、車両後部に設けられたカメラのレンズ表面に洗浄液を噴射するカメラ洗浄装置が記載されている。また特許文献2では、カメラとしての撮像手段の放熱効果を高めるために、撮像手段が車両のラジエータの外側に形成された開口部グリルに取り付けられて、ラジエータの冷却ファンによる冷却風により撮像手段を放熱することが記載されている。
特開2014−227002号公報 特開2001−294084号公報
車両の外装部品に取り付けられるカメラにおいては直射日光等の影響で周辺温度(環境温度)が高温となる場合がある。この場合、カメラの構成部品(イメージセンサ、ISP(Image Signal Processor)など)自体の自己発熱と周辺の高温状態とが合わさって、カメラの性能(画像品質など)や信頼性に悪影響を与えるという問題がある。これに関し、特許文献2の技術は、ラジエータの冷却風によりカメラが高温となるのを抑制できるものの、カメラが車両の開口部グリル以外に設けられる場合には冷却できない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、車両の外装部品に取り付けられるカメラが風に当たりにくい環境下にあったとしてもカメラを冷却できる装置を提供することを課題とする。
本発明は車両の外装部品に取り付けられるカメラの周囲に前記車両に搭載された洗浄液を循環させる機構を備えたカメラ冷却装置である。
本発明によれば、カメラの周囲に洗浄液を循環させる機構を備えているので、循環した洗浄液によりカメラを冷却できる。これにより、カメラが風に当たりにくい環境下にあったとしてもカメラを冷却でき、カメラの性能低下を抑制できる。また、通常、車両には洗浄液が搭載されるので、この洗浄液をカメラの冷却用媒体として利用することで、別途、冷却液を車両に搭載する必要が無く、カメラ冷却装置の構成が複雑となるのを抑制できる。
また本発明のカメラ冷却装置において、
前記機構は、
前記カメラの周囲に前記洗浄液の流路を形成する周囲流路部と、
前記車両に設けられた洗浄液収容部と前記流路の入口とを接続する第1管と、
前記洗浄液収容部と前記流路の出口とを接続する第2管と、
前記洗浄液収容部の前記洗浄液を、前記第1管、前記流路及び前記第2管から構成される冷却用ラインに循環させる循環制御部と、
を備えるとしてもよい。これによって、カメラ周囲に洗浄液を循環させることができる。
また本発明のカメラ冷却装置において、前記周囲流路部は、金属製であり、前記カメラを支持する支持部と、前記支持部を前記車両に取り付けるための取付部とを備えるとしてもよい。
これによって、冷却機構の一部を構成する周囲流路部を、カメラを車両に取り付けるためのブラケットとして機能させることができる。言い換えれば、ブラケットにカメラ冷却機能を備えさせることができる。また周囲流路部は金属製であるので、内部を循環する洗浄液により周囲流路部を効率的に冷却でき、ひいてはカメラから周囲流路部への放熱を効率よく行うことができる。
また本発明のカメラ冷却装置において、前記入口は前記出口より上方に設けられるとしてもよい。これによれば、周囲流路部内の流路において洗浄液を重力が作用する方向(上から下への方向)にしたがって流すことができるので、洗浄液を効率的に循環させることができる。
また本発明のカメラ冷却装置において、前記カメラの温度又は前記カメラの周辺の温度を検出する検出部を備え、前記循環制御部は前記検出部が検出した前記温度が所定温度を超えたときに前記洗浄液を前記冷却用ラインに循環させるとしてもよい。これによれば、カメラの温度又は周辺温度に応じて自動的にカメラ冷却機構を作動させることができる。
また本発明のカメラ冷却装置において、前記冷却用ラインの前記洗浄液収容部からの一部が、前記カメラのレンズ表面に前記洗浄液を供給する洗浄用ラインと共通となっており、前記冷却用ラインと前記洗浄用ラインの開通、遮断を切り替える切替制御部を備えるとしてもよい。
これによれば、カメラのレンズ表面を洗浄するための洗浄液を、カメラの冷却用媒体として利用できる。このとき、冷却用ラインと洗浄用ラインとが一部共通となっているので、洗浄液の配管数を削減でき、配管の取り回しを簡素化できる。また、冷却用ラインと洗浄用ラインの開通、遮断を切り替える切替制御部を備えるので、例えば、冷却用ラインを開通させ、洗浄用ラインを遮断した際には、洗浄液を効率的に冷却用ラインに循環させることができ、ひいては効率的にカメラ冷却を実施できる。また例えば、洗浄用ラインを開通させ、冷却用ラインを遮断した際には、洗浄液を効率的に洗浄用ラインに流すことができ、ひいては効率的にカメラ洗浄を実施できる。
カメラシステムの概略側面図である。 金属製ブラケットの斜視図である。 MCUが実行する処理のフローチャートである。
以下、発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1のカメラシステム1は車両に搭載されて、カメラ5で撮影された車両後方の画像を表示装置38に表示するシステムである。表示装置38は、車内の運転者が視認可能な位置、具体的には例えばフロントウィンドウの上部かつ左右方向中心位置において運転席の方に向けられて設けられる。つまり、表示装置38は車両のルームミラー(バックミラー)の代わりとなるものであって、車両の電源がオンの間、常時、カメラ5の撮影画像を表示する。なお、カメラシステム1を構成する電気部品(カメラ5、表示装置38、切替弁32、ポンプモータ34、温度センサ35、スイッチ36、MCU37など)は車両に搭載されたバッテリ(図示外)から供給された電力で作動する。
カメラシステム1はカメラ5を備えている。カメラ5は、車両のルーフパネル2の外面の後部に取り付けられた外装部品としての収容部3内に設けられている。収容部3は例えばシャークフィンと呼ばれるものであり、カメラ5の他にアンテナも設けられてもよい。収容部3は、例えば樹脂(ポリカーボネートなど)を基材として、その基材の表面に車体の表面と同色に塗装又はメッキ処理が施された形態で構成されている。また収容部3の後部には穴4があけられている。カメラ5は、収容部3内において穴4から車両後方を撮影可能に設けられる。カメラ5は、穴4から車両後方に向いたレンズ6と、レンズ6に入射した車両後方からの光を結像するCCD等の撮像素子(イメージセンサ)7と、撮像素子7で結像された画像を示す信号を処理する処理部(ISP)8と、撮像素子7及び処理部8を実装した基板9と、カメラ構成部品(撮像素子7、処理部8、基板9など)を収容する例えば直方体状の樹脂製筐体10とを備えている。
カメラ5は金属製ブラケット12(図2も参照)により支持され、かつ金属製ブラケット12を介して収容部3又はルーフパネル2に取り付けられている。収容部3内には、例えば収容部3の上側の内面から下方に突出した円筒状の取付部16(図2参照)が設けられている。取付部16の内面にはネジ溝が形成されている。この取付部16に、カメラ5を取り付けたブラケット12がボルト17にて取り付けられることで、カメラ5がブラケット12を介して車両(収容部3)に取り付けられる。このとき、カメラ5の前面(レンズ6が設けられる側の面)が車両後方を向き、後面(レンズ6と反対側の面)が車両前方を向く。
ブラケット12は、金属により形成され、具体的には例えばアルミニウムによるダイカストにより形成されるが、アルミニウム以外の金属(鉄、銅、チタンなど)で形成されてもよい。ブラケット12は、カメラ5を支持及び車両に取り付ける役割の他に、カメラ5を冷却する役割を持っている。詳しくは、ブラケット12は、図2に示すように、カメラ5の筐体10の周囲を取り囲むように設けられる本体部13と、本体部13を車両側の取付部16に取り付けるためのブラケット側取付部14とを備えている。本体部13は、カメラ5(筐体10)の、レンズ6が設けられる外面(具体的には前面)を除く全面(具体的には上面、下面、左面、右面、後面)を覆う形態に形成されている。詳しくは、本体部13は、図1に示すように、レンズ6の中心軸線L(言い換えるとカメラ5の光軸)の回りに設けられる筒状の外周部18と、外周部18の一端を塞ぐように設けられる後面部19とを備えた箱型に形成される。
外周部18は、カメラ5の筐体10の上面に対峙するように設けられる上面部と、筐体10の左面に対峙するように設けられる左面部と、筐体10の右面に対峙するように設けられる右面部と、筐体10の下面に対峙するように設けられる下面部とを備えている。外周部18の、筐体10に対峙した4面(上面部、左面部、右面部、下面部)は筐体10に接触するのが好ましいが、少なくとも1面が筐体10に接触し、残りの面は筐体10との間に隙間をあけて設けられてもよい。外周部18は、これら上面部、左面部、右面部及び下面部により、前面方向から見て四角形の枠を構成している。また、外周部18を構成する各面部は空洞となっており、つまり本体部13の上面部、左面部、右面部及び下面部の内部にはそれぞれ空間部20が形成されている。この空間部20は、カメラ5を冷却するための媒体としての洗浄液(ウォッシャー液)を循環するための流路である。空間部20は、外周部18の上面部に設けられた空間部と、左面部に設けられた空間部と、右面部に設けられた空間部と、下面部に設けられた空間部とを有し、これら空間部が連なることで、前面方向(図1の軸線Lに直交する方向)から見て四角形の枠状の空間を形成している。換言すれば、空間部20は図1の軸線Lの回りの全周に亘って形成されている。
さらに外周部18の外面には、空間部20に連通した2つの貫通部21、22が形成されている。一方の貫通部21は洗浄液の空間部20への入口となる部分であり、上面部に形成されている。他方の貫通部22は洗浄液の空間部20からの出口となる部分であり、下面部に形成されている。入口21は、本体部13の中で最も重力方向の上側に位置する部位に形成される。出口22は、本体部13の中で最も重力方向の下側に位置する部位に形成される。このように、入口21は出口22よりも重力方向の上側に設けられる。
また、外周部18の、入口21が設けられる部位及び出口22が設けられる部位には、それぞれ、洗浄液が流れる管28、31を接続するためのコネクタ23、24が設けられている。
一方、本体部13の後面部19は、カメラ5の筐体10の後面に接触するように設けられる。後面部19はカメラ5の筐体10を固定するための部分として機能し、具体的には後面部19にはボルト挿入穴39が形成されている。このボルト挿入穴39に挿入されたボルト40によって、カメラ5(筐体10)は本体部13(後面部19)に取り付けられる。なお、後面部19には洗浄液の流路が形成されていないが、外周部18に形成された空間部20と連通した空間部が後面部19の内部に形成されてもよい。
図2に示すブラケット側取付部14は本体部13と一体に形成されている。ブラケット側取付部14は、例えば本体部13の上面部に固定される。ブラケット側取付部14は、例えば本体部13から左右の側方にそれぞれ張り出した張出部15aを有している。各張出部15aにはボルト挿入穴15bが形成されている。これらボルト挿入穴15bにボルト17が挿入されて車両側取付部16に締結される。
なお、ブラケット12が本発明の周囲流路部に相当する。本体部13が支持部に相当する。ブラケット側取付部14が取付部に相当する。
カメラシステム1は、カメラ5のレンズ6の表面を洗浄する装置(カメラ洗浄装置)を備えている。具体的には、カメラシステム1は、カメラ洗浄装置として、洗浄液を収容したタンク26と、タンク26の洗浄液を吸い上げる電動ポンプ33と、ポンプ33から送り出された洗浄液を流すための管27、29と、管29に接続されて洗浄液を噴射するノズル30と、カメラ5の洗浄を指示するためのスイッチ36と、ポンプ33を制御するMCU(Micro Control Unit)37とを備えている。
洗浄液収容部としてのタンク26は例えば車両の前部(具体的にはエンジンルーム内)に設けられる。タンク26は、車両のフロントウィンドウ、リアウィンドウ等の各ウィンドウ部を洗浄するための洗浄液を収容するタンクと共用となっている。
ポンプ33は、タンク26に隣接した位置に設けられて、吸込口がタンク26の洗浄液に浸漬した状態で設けられる。また、ポンプ33はモータ34を有しており、このモータ34の作動により洗浄液の吸込み及び送り出しを行う。
ポンプ33の出口には、管27の一端が接続され、管27の他端が後述の切替弁32を介して別の管29の一端が接続されている。管29の他端にノズル30が接続されている。
ノズル30は、収容部3内において、カメラ5の撮影範囲外の位置からレンズ6の表面に向くように設けられている。収容部3の穴4の周りには、ノズル30を収容部3内で支持するためのノズル支持部11が設けられている。このノズル支持部11は、レンズ6の表面を外部(車両後方)に露出させつつ穴4をカバーするように設けられる。
スイッチ36は、車両の運転席周辺に設けられて、運転者により操作が行われる操作部である。スイッチ36は、カメラ洗浄の実行を指示するオン位置と、カメラ洗浄を停止させるオフ位置のいずれかに切り替えが行われて、オン位置に切り替えられたときにはオン位置であることを示す電気信号を出力する。
また、カメラシステム1は、カメラ5の周囲に洗浄液を循環させることによりカメラ5を冷却する機構を備えている。詳しくは、カメラシステム1は、カメラ冷却機構として、上述したタンク26、ポンプ33、管27及びブラケット12の他に、カメラ洗浄用ライン(ノズル30から洗浄液を噴射する際に洗浄液が流れる流路)を構成する管27、29から分岐するように設けられる分岐管28と、カメラ洗浄用ラインと分岐管28との分岐点に設けられる切替弁32と、ブラケット12の出口22とタンク26とを接続する管31と、温度センサ35と、ポンプ33及び切替弁32を制御するMCU37とを備えている。管27、28、ブラケット12の空間部20及び管31で、カメラ5を冷却するための洗浄液流路である冷却用ラインを構成している。この冷却用ラインは、タンク26からの一部の管27が洗浄用ラインと共通となっている。
切替弁32は電磁弁として構成されている。また切替弁32は、例えば流体の出入り口(管の接続口)を3つ有した3方弁として構成されている。切替弁32の第1接続口は管27が接続されており、第2接続口は管29が接続されており、第3接続口は管28が接続されている。以下では、管27を共通管といい、管29を洗浄用分岐管といい、管28を冷却用分岐管という場合がある。切替弁32は、共通管27と洗浄用分岐管29とを開通させ(つまり洗浄用ラインを開通させ)、かつ共通管27と冷却用分岐管28とを遮断(つまり冷却用ラインを遮断)させた第1状態と、共通管27と冷却用分岐管28とを開通させ(つまり冷却用ラインを開通させ)、かつ共通管27と洗浄用分岐管29とを遮断(つまり洗浄用ラインを遮断)させた第2状態との間で状態が切替可能に構成される。なお、切替弁32は例えば車体側に設けられ、具体的には例えばタンク26の周辺(例えばエンジンルーム内)又は車体の外面を構成する金属パネルと車室を構成する内装パネルの間の空間に設けられる。ただし、これに限定されず、切替弁32は収容部3内に設けられてもよい。
管27、28、29、31は柔軟性を有する材料(例えばポリ塩化ビニル)により形成されている。ルーフパネル2の、収容部3が設けられる箇所には穴25が形成されており、管28、29、31はこの穴25を通過して、車体側から収容部3内までに亘って設けられる。なお、図1の例では、切替弁32が車体側に設けられるので、切替弁32より上流側の共通管27も車体側に設けられる。管27、28、29、31のうち車体側に設けられる部分(管27の全体、管28、29、31の一部)は、例えば車体の外面を構成する板金と車室を構成する内装パネルの間の空間において取り回されている。
冷却用分岐管28はブラケット12のコネクタ23を介して入口21に接続されている。管31の一端は、ブラケット12のコネクタ24を介して出口22に接続されている。管31の他端はタンク26内に通じた状態で接続されている。なお、タンク26には、タンク26内に通じた接続口41が形成されており、この接続口41に管31が接続されている。なお、共通管27及び冷却用分岐管28が本発明の第1管に相当する。管31が本発明の第2管に相当する。
温度センサ35は、温度センサ35が設けられた位置での温度を検出するセンサである。温度センサ35は、カメラ5の温度、又はカメラ5の周辺の温度を検出する位置に設けられ、具体的には、例えば収容部3内に設けられる。この場合、温度センサ35は、収容部3内において、冷却用ラインに洗浄液を循環させるに従って温度が変化する位置(例えば、ブラケット12やカメラ5に接触した位置、又はカメラ5の筐体10内)に設けられてもよいし、冷却用ラインに洗浄液を循環させても温度が変化しない又は温度変化が小さい位置(例えばブラケット12やカメラ5に接触していない位置)に設けられてもよい。温度センサ35が本発明の検出部に相当する。
MCU37は、切替弁32、ポンプモータ34、温度センサ35及びスイッチ36と電気的に接続されている。MCU37は、スイッチ36の状態や温度センサ35の検出値を取得して、これらに基づいて切替弁32やポンプモータ34を制御する制御部である。なお、切替弁32、ポンプ33及びMCU37が本発明の循環制御部に相当する。切替弁32及びMCU37が切替制御部に相当する。
具体的には、MCU37は図3の処理を実行する。図3の処理は繰り返し実行される。また、図3の処理は車両の駆動部(エンジンなど)の作動時だけでなく、停止時(つまり車両の駐車時)にも実行される。
図3の処理では、先ず、スイッチ36がオンされたか否かを判断する(S1)。オンされた場合には(S1:Yes)、切替弁32を、洗浄用ラインが開通し、冷却用ラインが遮断する第1状態に制御する(S6)。さらに、ポンプモータ34を作動させる(S7)。これにより、タンク26の洗浄液が共通管27及び洗浄用分岐管29を流れてノズル30に供給されることで、ノズル30からカメラレンズ6に向けて洗浄液が噴射される。これにより、カメラレンズ6の表面に付着した汚れを除去でき、表示装置38において車両後方画像を明確な状態で表示できる。
一方、スイッチ36がオフの場合には(S1:No)、温度センサ35の検出値Tを取得して(S2)、この検出値Tが所定温度Tthを超えたか否かを判断する(S3)。所定温度Tthは例えばカメラ5の動作保証温度の上限値付近の温度(例えば80℃)に設定されている。検出値Tが所定温度Tth以下の場合には(S3:No)、カメラ5の冷却を実施せずに図3の処理を終了する。
一方、検出値Tが所定温度Tthを超えた場合には(S3:Yes)、切替弁32を、冷却用ラインが開通し、洗浄用ラインが遮断する第2状態に制御する(S4)。さらに、ポンプモータ34を作動させる(S5)。これにより、タンク26の洗浄液が冷却用ラインを循環、すなわち共通管27、冷却用分岐管28、ブラケット12(空間部20)、管31をこの順に流れた後、再び、タンク26に戻る。このとき、洗浄液は、ブラケット12において上側の口21から空間部20に流入した後、本体部13の上面部内、左右の側面部内、下面部内をこの順で流れ、その後、下側の口22から流出する。つまり、洗浄液は、ブラケット12内を上から下に流れ、かつ、図1の軸線L回りの全周を循環する。この洗浄液の循環は、スイッチ36がオフで、かつ、検出値Tが所定温度Tthを超えている間、継続的に行われる。なお、温度センサ35が、冷却用ラインに洗浄液を循環させるに従って温度が変化する位置に設けられている場合には、冷却用ラインに洗浄液を循環させるに従って検出値Tは次第に低下していき、所定温度Tth以下となったときに、洗浄液の循環が停止する。
以下本実施形態の効果を説明する。本実施形態では、カメラ5の温度又は周辺温度が所定温度を超えた場合に、カメラ5のレンズ洗浄に用いられる洗浄液を金属製ブラケット12内に循環させるので、この洗浄液により金属製ブラケット12を冷却でき、ひいては金属製ブラケット12に接触したカメラ5も冷却できる。これにより、例えば暑い時期に直射日光の影響で周辺温度が高温(例えば100℃以上)となったとしても、カメラ5自体の温度が高温となるのを抑制でき、撮影画像の劣化等の性能低下を抑制できる。また、洗浄液は、カメラ5の中心軸線L回りの全周を循環するので、より一層、カメラ5の冷却効率(放熱効率)を高くできる。
また、洗浄液は、ブラケット12において上から供給され、下から流出するので、ブラケット12内を重力にしたがって流れる。これにより、洗浄液の循環効率を高くできる。
また、カメラ5の周囲を循環した洗浄液は再びタンク26に戻るので、カメラ5の冷却に伴い洗浄液が減少してしまうのを抑制できる。また、洗浄液は、カメラ5の周囲を循環することでカメラ5からの熱で温められるが、再び、タンク26に戻ることで、タンク26内の洗浄液により冷やされる。これにより、別途、洗浄液を放熱する装置を設ける必要がない。
また、カメラ5の冷却用媒体として車両に搭載された洗浄液を用いるので、別途、冷却水を車両に搭載する必要が無く、カメラシステム1の構成が複雑となるのを抑制できる。
また、樹脂に比べて熱伝達率のよい金属製ブラケット12に冷却機能を備えさせたので、カメラ5の放熱を促進できる。また、カメラ5の周囲の洗浄液流路20をブラケット12に形成することで、カメラ5の車両への取り付けと、カメラ5の周囲への流路20の設置とが容易となる。
また、洗浄液をカメラ5自体ではなく、カメラ5が取り付けられるブラケット12内を循環させることで、カメラ5の体格が大きくなってしまうのを抑制できる。また、洗浄液がカメラ5の筐体10内に浸入するのを抑制できる(カメラ5の防水性能を高くできる)。
また、カメラ5を冷却する際に洗浄液が流れるライン(冷却用ライン)は、カメラ5のレンズ6を洗浄する際に洗浄液が流れるライン(洗浄用ライン)と一部(共通管27)が共通となっているので、配管数が増加するのを抑制でき、配管の取り回しが容易となる。
また、ポンプ33は、洗浄液を冷却用ラインに流すときにも、洗浄用ラインに流すときにも用いられ、つまりカメラ5の冷却用ポンプ及び洗浄用ポンプとして共用されるので、カメラシステム1の構成が複雑になるのを抑制できる。
また、冷却用ラインと洗浄用ラインの開通、遮断を切替弁32で切り替えているので、洗浄液をカメラ5の周囲に循環させる際に、ノズル30の方に洗浄液が流れてしまうのを抑制できる。これにより、洗浄液の循環を効率的に行うことができ、カメラ5の冷却効率を高くできる。反対に、カメラ5のレンズ6を洗浄する際には、冷却用ラインに洗浄液が流れてしまうのを抑制できる。これにより、レンズ6の洗浄を効率的に行うことができる。
また、洗浄液の循環は温度が所定温度を超えたときに行われ、所定温度以下では行われないので、洗浄液の循環に伴う電力消費を抑制でき、ひいては車両のバッテリ上がりを抑制できる。
また、車両の駐車中は、走行中に比べて車両に当たる風が弱いので、カメラ5が高温となりやすい。この点、本実施形態では、車両の駐車中にも図3の処理を実行するので、車両を炎天下で駐車したとしても、その駐車中にカメラ5が高温となるのを抑制できる。これにより、駐車後に車両を始動する際に、カメラ5の画像劣化を抑制でき、運転者は表示装置38により車両後方を容易に確認できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない限度で種々の変更が可能である。例えば、カメラは、車両の外装部品であればルーフ以外の箇所(例えば車両のリア部(リアスポイラーなど)、フロント部(バンパー部など)、側面部など)に設けられてもよく、また車両後方以外の方向を撮影するように設けられてもよい。また、カメラ画像を表示する表示装置の設置場所及び機能は上記実施形態には限定されず、例えば、車内の運転席周辺に表示装置を設けてサイドミラーの代わりとなる画像(車両の斜め後方画像)を表示するようにしてもよい。この場合、カメラを、例えば車両の左右側面部(例えば車両前席ドアの外面)に設置して、車両の斜め後方画像を撮影させるようにする。また、表示装置をバックモニターとして用いてもよく、すなわち表示装置を例えば車両のセンターパネルに設けて、車両がバックする時のみにカメラ画像を表示させるようにしてもよい。
また、洗浄液をカメラ周囲に循環させることを指示するスイッチ(循環指示スイッチ)を車内(例えば運転席周辺)に設けて、この循環指示スイッチが乗員に操作されたことに基づいて洗浄液をカメラ周囲に循環させてもよい。これによれば、乗員は自らの判断で必要な時のみ(カメラ画像に劣化があると感じたときや、車内又は外気温が高いと感じたときなど)、循環指示スイッチを操作することで、洗浄液をカメラ周囲に循環させることができる。これにより、車両のバッテリ消費をより一層抑制できる。この場合、例えば、図3において、S1の処理とS4の処理の間に、「循環指示スイッチが操作されたか?」という処理を追加すればよい。このとき、スイッチ36がオフであり(条件1)、かつ、温度センサ35の検出温度Tが所定温度Tthを超えており(条件2)、かつ、循環指示スイッチが操作されたときに(条件3)、S4、S5の処理が実行され、これら条件1、2、3のいずれかを満たさないときには、S4、S5の処理は実行されない。なお、図3において、S2、S3の処理に代えて、「循環指示スイッチが操作されたか?」という処理を追加し、循環指示スイッチが操作された場合に温度にかかわらずS4、S5の処理を実行し、操作されない場合にはS4、S5の処理は実行しないようにしてもよい。
また、カメラのレンズ洗浄機能が備えられていないシステムに本発明を適用してもよい。この場合、カメラシステムは、例えば、図1において、切替弁32、洗浄用分岐管29、ノズル30が無く、管27、28を1つの連続した管として構成される。タンク26には、例えば車両のフロントウィンドウやリアウィンドウを洗浄するための洗浄液が収容される。
また、カメラを冷却する際に洗浄液が流れるライン(冷却用ライン)と、カメラのレンズを洗浄する際に洗浄液が流れるライン(洗浄用ライン)とを完全に分離し、冷却用ラインに洗浄液を流すためのポンプと、洗浄用ラインに洗浄液を流すためのポンプとを個別に設けてもよい。これによれば、冷却用ラインと洗浄用ラインに同時に洗浄液を流すことも可能となり、つまり、カメラのレンズ洗浄と、カメラ周囲への洗浄液の循環(カメラ冷却)とを同時に行うことができる。
1 カメラシステム
3 収容部
5 カメラ
6 カメラのレンズ
12 金属製ブラケット
20 金属製ブラケット内の流路
26 タンク
27、28、29、31 管
30 ノズル
32 切替弁
33 ポンプ
37 MCU

Claims (6)

  1. 車両の外装部品に取り付けられるカメラの周囲に前記車両に搭載された洗浄液を循環させる機構を備えたカメラ冷却装置。
  2. 前記機構は、
    前記カメラの周囲に前記洗浄液の流路を形成する周囲流路部と、
    前記車両に設けられた洗浄液収容部と前記流路の入口とを接続する第1管と、
    前記洗浄液収容部と前記流路の出口とを接続する第2管と、
    前記洗浄液収容部の前記洗浄液を、前記第1管、前記流路及び前記第2管から構成される冷却用ラインに循環させる循環制御部と、
    を備える請求項1に記載のカメラ冷却装置。
  3. 前記周囲流路部は、金属製であり、前記カメラを支持する支持部と、前記支持部を前記車両に取り付けるための取付部とを備える請求項2に記載のカメラ冷却装置。
  4. 前記入口は前記出口より上方に設けられる請求項2又は3に記載のカメラ冷却装置。
  5. 前記カメラの温度又は前記カメラの周辺の温度を検出する検出部を備え、
    前記循環制御部は前記検出部が検出した前記温度が所定温度を超えたときに前記洗浄液を前記冷却用ラインに循環させる請求項2〜4のいずれか1項に記載のカメラ冷却装置。
  6. 前記冷却用ラインの前記洗浄液収容部からの一部が、前記カメラのレンズ表面に前記洗浄液を供給する洗浄用ラインと共通となっており、
    前記冷却用ラインと前記洗浄用ラインの開通、遮断を切り替える切替制御部を備える請求項2〜5のいずれか1項に記載のカメラ冷却装置。
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