JP2020092654A - 植物栽培装置 - Google Patents
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Abstract
Description
植物工場は、完全人工光型と太陽光利用型の2つの種類に大別される。完全人工光型は、閉鎖環境で太陽光を用いずに人工光源のみで栽培するものであり、太陽光利用型は、温室に近い環境で、太陽光の利用を基本とし、人工光による補光や夏季の高温抑制技術を用いて栽培するものである。
また、植物に供給される養液量を制御するため、養液循環装置が用いられる(特許文献2参照)。
内部を密閉可能な栽培ユニットを備える人工光型の植物栽培装置であって、前記栽培ユニット内に、植物を栽培する栽培室と、液体貯留タンクに連結され、前記液体貯留タンク内に貯留された液体が前記栽培室へ流れる液体供給路と、前記栽培室から回収された液体が液体回収タンクへと流れる液体回収路と、を有し、前記液体供給路と前記液体回収路とは、前記栽培室の側面のうちの一面側に配置されている植物栽培装置。
一方の栽培室、一方の液体貯留タンク、前記液体回収タンク、他方の液体貯留タンク、他方の栽培室の順に長手方向に沿って配置されていることが好ましい。
以下、本発明の実施形態の植物栽培装置1について説明する。植物栽培装置1は、人工光型の植物工場で用いられるものであり、生産規模の大きい植物工場に好適に用いられる。図1は、植物栽培装置1の斜視図である。植物栽培装置1は、植物栽培装置1の骨組みとなる枠体2を備え、全体として直方体に形成されている。
植物栽培装置1は、外壁5により内部が開閉可能に密閉され、植物栽培装置1が配置される植物工場の作業室の環境(温度や湿度)から独立した栽培環境を維持可能である。なお、図1においては、一部の外壁5のみ示す。外壁5の素材としては、栽培チャンバ4の外側である作業室の環境の影響を受けにくいように、光不透過性の断熱材を用いることが好ましい。
栽培チャンバ4は、栽培室10を含む。図3は、栽培室10及び養液循環装置40の一部分を示す部分斜視図である。栽培室10には、複数の栽培容器11が並列して配置されている。図4は1つの栽培容器11の分解斜視図である。
養液循環装置40は、植物の成長に必要な液体である養液を循環する装置である。実施形態においては液体として植物の栽培に必要な栄養素を含む養液が循環するが、これに限らず、水であってもよい。養液循環装置40は、養液を貯留する養液貯留タンク41と、一端が養液貯留タンク41の側面の下部に連結され、養液貯留タンク41から水平方向に延び、他端が上方に湾曲した、養液供給路としての養液供給管42と、を備える。
養液貯留タンク41は、上部が開口した、例えば有底断面矩形の容器である。ただし、形状はこれに限らず、上部が開口した有底容器であれば、断面は円形等他の形状であってもよい。
養液貯留タンク41に収容されている養液は、植物の栽培に必要な栄養素を含み、例えば、養液には、三要素と称される窒素、リン及びカリウム並びにカルシウム等の多量要素、さらに鉄やマグネシウム等の微量要素を成分として含む肥料を含む。
養液貯留タンク41内には、水位センサ41aが配置されている。水位センサ41aは、養液貯留タンク41に貯留されている養液の液面の位置、例えば養液貯留タンク41の底面からの高さH3を検知するもので、フロート式、超音波式、静電容量式または圧力式のいずれであってもよい。なお、以降、高さを説明する場合、養液貯留タンク41の底面からの高さとして説明する。水位センサ41aにより測定された水位の測定値は、制御部60に送信される。
なお、水位センサを用いず、養液貯留タンク41の側面において養液をオーバーフローさせることにより、養液の液位一定に保つようにしてもよい。オーバーフローの排水は、養液回収タンク49へ戻してもいいし、そのまま排水してもよい。
養液供給管42は、実施形態では丸管であるが、これに限らず、他の形状であってもよい。養液供給管42の一端は養液貯留タンク41の側面の底側に連結されているが、これに限らず、底面に連結されていてもよい。養液供給管42は、養液貯留タンク41から水平に延びる配液管42bと、配液管42bの他端側から、配液管42bに対して約90度折れ曲がって上方に延びる立ち上がり部42cとを備える。実施形態において配液管42bと立ち上がり部42cとは一本の養液供給管を折り曲げて形成されているが、これ限らず、別々の部材を接合したものであってもよい。
養液貯留タンク41内に養液が貯留されたときに、養液貯留タンク41の上端を超えると溢れ出すので、養液貯留タンク41の養液の液面の高さH3が養液貯留タンク41の上端の高さH4よりも高くなることはない。
したがって、立ち上がり部42c内の養液の液面の高さH2は、養液貯留タンク41内の養液の液面の高さH3以下となる(同じか、圧損がある場合わずかに下回る)ので、立ち上がり部42cの上端から養液が溢れだすことはない。
配液管42bの管壁における、養液貯留タンク41内の養液の液面の高さH3よりも低い位置に、複数の吐出口44が同じ高さで設けられている。実施形態において複数の吐出口44は、下方に向って開口している所定径の穴である。吐出口44のそれぞれには、配液管42bに比べて小径の吐出管44aが斜め下方に向って取り付けられている。なお、吐出管44aを設けず、吐出口44から養液が直接吐出される形態であってもよい。
複数の吐出口44及び吐出管44aの下方には、矩形の養液流入プレート45の前側が配置されている。養液流入プレート45の後端は、2つの栽培容器11に跨るようにして2つの栽培容器11の前側の上部に配置され、それぞれの栽培容器11に対応する穴45aが設けられている。1つの吐出管44aから吐出された養液は、養液流入プレート45を流れて、2つの穴45aから、それぞれ対応する栽培容器11内に流入する。養液流入プレート45は、植物栽培装置1に対して着脱可能であり、取り外して清掃が可能である。
なお、吐出口44、吐出管44a及び養液流入プレート45は、栽培容器11のそれぞれに1つずつ対応して設けられていてもよい。また、養液流入プレート45を設けず、吐出管44aから、栽培容器11内に流入させてもよい。
養液回収溝46は、栽培室10の前側における、後述する栽培容器11の下部トレイ13の長穴13eの下方を長手方向に延びる溝である。養液回収溝46は細長い板状部材の短手方向の両側に側面が設けられた断面コの字状である。養液回収溝46長手方向の両端は塞がれ、内部には仕切り46aが設けられ、実施形態では均等な長さで4つに仕切られている。
溝延設部47は、養液回収溝46の4つに仕切られたそれぞれの部分の下流側の端部から前方に延びている溝であり、養液回収溝46の4つに仕切られたそれぞれの部分と連通して養液を前方に導き、前端の底部に開口した穴47aから流出させる。
なお、これら養液回収溝46と、溝延設部47とは、植物栽培装置1に対して着脱可能であり、取り外して清掃が可能である。
養液回収筒48は、溝延設部47の穴47aから流出した養液を受ける開口部48aが上方に向って開口した筒部材である。養液回収筒48は、養液回収タンク49へと延びている。
これらの養液回収溝46、溝延設部47、養液回収筒48は、養液が流れる上流側から下流側に向ってわずかに傾いていることが好ましい。
養液回収タンク49は、上部が開口した、例えば有底断面矩形の容器である。ただし、形状はこれに限らず、上部が開口した有底容器であれば、断面は円形等他の形状であってもよい。養液回収タンク49は、養液回収筒48の下流端の下方に配置され、養液回収筒48を流れた養液が回収される。
養液回収タンク49は、養液貯留タンク41よりも低い位置に配置されるので、例えば図1、3に示すように養液貯留タンク41が配置されている段よりも下の段に配置される。
図4に示すように栽培容器11は、上部トレイ12と、下部トレイ13と、2枚の栽培プレート14と、2枚の仕切り板15とを備える。
栽培容器11は、両側に仕切り板15が取り付けられた上部トレイ12を下部トレイ13の上に重ねた状態で、上部トレイ12の中に栽培プレート14をはめ込み、短手方向が栽培室10の長手方向に沿うように、栽培室10内に16枚、水平に配置されている。ただし、16枚に限定されない。
下部トレイ13は、長方形の底面13aと、その底面13aの側辺を囲む、2枚の側壁部13b、前壁部13c、後壁部13dとを備える。前壁部13cは後壁部13dより高い。側壁部13bは、前側が高く、後側が低くなる台形形状である。底面13aの前側には、長穴13eが設けられている。栽培容器11が栽培室10に配置されると、底面13aは、前側が後ろ側よりも、角度θ(θは0.5度〜1度)で、徐々に低くなる傾斜面となる。
底面13aの上面には、底面13aの長手方向(前後方向)に沿って、互いに平行なリブ13fが複数立設されている。リブ13fは底面13aの長手方向において、断続的に設けられている。底面13aを、後述するように後側から前側に養液が流れる場合、養液は、それぞれのリブ13fの間をリブ13fに沿って流れるため、養液が底面13aの短手方向の一方に溜まらずに、均一に流れることができる。
上部トレイ12は、下部トレイ13と同様に長方形の底面12aと、その底面12aの側辺を囲む、2枚の側壁部12bと、前壁部12cと、後壁部12dとを備える。上部トレイ12は下部トレイ13と外径が略同様で、下部トレイ13の壁部上に、上部トレイ12の壁部が載置されると下部トレイ13内に流液空間が確保される。前壁部12cは後壁部12dより高い。側壁部12bは、前側が低く、後側が高くなる台形形状である。
底面12aの後側には、長穴12eが設けられている。栽培容器11が栽培室10に配置されると、底面12aは、前側が後ろ側よりも、角度θ(θは0.5度〜1度)で、徐々に高くなる傾斜面となる。
底面12aの上面には、底面13aと同様に底面12aの長手方向(前後方向)に沿って、互いに平行なリブ12fが複数立設されている。リブ12fは底面13aの長手方向において、断続的に設けられている。
底面12aを、後述するように前側から後側に養液が流れる場合、養液は、それぞれのリブ12fの間を流れるため、養液が底面12aの短手方向の一方に溜まらずに、均一に流れることができる。
また、両側の側壁部12bの内面側の前と後に、上下に延びる仕切り板保持溝12gが設けられている。
仕切り板15は、その両側の側壁部12bの内面側の前と後に前後に設けられた仕切り板保持溝12gに挿入されて立設されている。仕切り板15と底面12aとは当接せずに、間に隙間が設けられ、養液がその隙間を流れることが可能となっている。仕切り板15は、植物が成長したときの、他部材との接触を防止するとともに、後述するように栽培室10と空気排気室33との間の仕切りとして機能する。
栽培プレート14は、発泡スチロールまたはスポンジ等で製造され、所定間隔で植物栽培穴14aが設けられ、その植物栽培穴14aに植物が植設される。栽培プレート14は、上部トレイ12の仕切り板保持溝12gに仕切り板15が取り付けられたときに、前後の仕切り板15の間に配置される大きさで、2枚に分離されている。ただし、1つの上部トレイ12に配置される栽培プレート14は、2枚でなくてもよく、1枚でもよく、他の枚数に分割してもよい。
図5は植物栽培装置1を前側の下方から見た斜視図である。図6は植物栽培装置1を後側の下方から見た斜視図である。図7は、植物栽培装置1の一部において養液循環装置40を除いた前側の下方から見た部分斜視図である。
図1、5、6、7に示すように、空気循環装置30は、排気ファン32と、空気排気室33と、空調装置34と、空気流入室35とを備える。
栽培室10の前側には、前壁31が設けられている。前壁31には、長手方向に沿って一定の間隔で設けられた複数の開口部が形成され、その開口部にはそれぞれ排気ファン32が取り付けられている。前壁31と前側の外壁5との間には空間が設けられている。その空間は、排気ファン32から流出した空気が流れる空気排気室33となっている。
なお、1つの栽培ユニットUにおいて、前壁31は栽培室10の前側の全体を覆っておらず、前壁31の下部は、配液管42b等の配置の関係で前壁31は設けられていない。しかし、栽培室10に配置された栽培容器11の仕切り板15により、栽培室10と空気排気室33との間は分離されている。
空調装置34は、第2領域1Bに配置され、空気排気室33から流れる空気の温度、湿度、二酸化炭素濃度及び空気の流速(流量)を調整する。本実施形態で空調装置34は、例えば、滅菌、除湿、二酸化炭素濃度の調整を行う。
図6に示す第1領域1Aと第2領域1Bとの間に設けられた側壁39は、前側の外壁5との間に前後の隙間39bが設けられ、この隙間39bは空気排気室33と第2領域1Bとを連通する空気通路となっている。
栽培室10の上部には天井壁36が設けられ、天井壁36と棚板3との間には、上下方向に隙間が設けられている。その隙間は、空気が流れて栽培室10へと流入する空気流入室35となっている。
側壁39と棚板3との間に上下方向の隙間39aが設けられて、この隙間39aは、第2領域1Bに配置された空調装置34を通った空気を空気流入室35へと流入させる。
さらに、天井壁36と、後側の外壁5との間には前後に隙間37が設けられ、この隙間37は空気流入室35と栽培室10とを連通する。
照明装置20は、栽培室10の天井壁36に設けられた人工光源である。本実施形態で照明装置20は、栽培室10の長手方向(栽培容器11の短手方向)に沿うように、複数本が並列配置され、栽培室10に植設されている植物に光を照射する。照明装置20としては、消費電力が少なく薄型に構成できるLED(light emitting diode)が好適に用いられる。また、人工光源として蛍光灯を用いてもよい。照明装置20は制御部60によって制御され、操作部61に設けられたスイッチでON/OFFされる。
空気排気室33の排気ファン32よりも上部の一部は区画されて、長手方向に延びる配線路70が設けられている。照明装置20の電気配線21は、配線路70内を延びている。配線路70は制御部60まで延びている。電気配線21は、排気ファン32の電気配線も含む。また、この配線路70には、二酸化炭素をガスボンベから空調装置34へ運ぶ配管(図示せず)も配置されている。
植物栽培装置1の動作は、制御部60により制御される。制御部60は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータまたはファクトリーオートメーション用のコンピュータやプログラマブルコントローラ等により構成されている。
操作部61は、栽培室10内が所定の栽培環境となるように設定するためのボタンやキーボード等で構成され、栽培室10の長手方向の一端側の外壁5に配置される。
表示部62は、栽培室10において各種センサによりモニタされた測定結果や、操作部61により設定された所定の栽培環境等を表示するためのもので、液晶パネル等により構成され、栽培室10の長手方向の一端側の外壁5に配置される。
なお、操作部61、制御部60及び表示部62は、植物栽培装置1と一体で構成することなく、別体で構成してもよい。その場合、操作部、制御部及び表示部を備える制御盤を植物工場の所定箇所に配置し、この制御盤により複数の植物栽培装置1の栽培チャンバ4のそれぞれの栽培環境を集中して管理してもよい。
(養液循環装置40の動作)
制御部60は、水位センサ41aから供給される、養液貯留タンク41に溜められている養液の液面の高さを示す信号により、養液貯留タンク41における養液の液面が所定の高さとなるように、ポンプ50による養液貯留タンク41への養液の供給を制御する。
そうすると、それぞれの段の養液貯留タンク41に貯留されている養液が、それぞれの段ごとに設けられた、水平に延びる養液供給管42内に流入する。このとき、1つの養液貯留タンク41から供給される養液が流れる養液供給管42は、それぞれの段内のみ延びるので、例えば養液供給管が多段を連続して延びる場合と比べて短くなる。
さらに、養液はポンプにより圧送されている場合と比べて、養液供給管42内の養液の、上流側と下流側とでの圧力差が小さく、大気に開放している立ち上がり部42cでの養液の液面の高さH2は、養液貯留タンク41における養液の液面の高さH3と略等しくなる。
したがって、養液の養液供給管42内への流入と同時に、それぞれの吐出口44において、均一に養液を流出させることができる。
なお、吐出口44の内径または吐出管44aの内径のうちの小さい方の径を変えることによっても、単位時間当たりに吐出される養液の量を変えることもできる。
栽培容器11に流入した養液は、上部トレイ12の傾斜した底面12aに沿って、前側から後側に流れつつ、栽培プレート14に植設された植物Vによって吸収される。この際、養液は、それぞれのリブ12fの間を流れるため、養液が底面12aの短手方向の一方に溜まらずに、均一に流れることができる。
植物Vによって吸収されなかった余剰の養液は、上部トレイ12の長穴12eから、下部トレイ13上に流出する。下部トレイ13に流入した養液は、下部トレイ13の傾斜した底面13aに沿って、後側から前側に流れる。この際、養液は、それぞれのリブ13fの間をリブ13fに沿って流れるため、養液が底面13aの短手方向の一方に溜まらずに、均一に流れることができる。
そして、養液は、下部トレイ13の長穴13eから養液回収溝46へと流出する。これにより、養液が栽培容器11に滞留することがない。
また、栽培容器11の前後に仕切り板15が立設されているため植物Vが成長してサイズが大きくなった場合、仕切り板15は、植物が成長したときの、他部材との接触を防止する。
水位センサ41aによって養液貯留タンク41内の養液の液面の高さが適宜測定される。制御部60は、その液面高さを示す信号を基に、養液貯留タンク41における養液の液面が所定の高さとなるように、ポンプ50による養液貯留タンク41への養液の供給を制御する。
養液貯留タンク41に供給された養液は、再度、養液供給管42内に流入し、循環される。
制御部60により、排気ファン32と空調装置34が作動される、栽培室10内の空気は、排気ファン32により空気排気室33へ流出される。流出された空気は空気排気室33を通って第2領域1B内の空調装置34へ送られる。
空調装置34では、温度センサ及び湿度センサの測定結果に応じて温度調整や除湿がなされたのち、二酸化炭素供給装置により、二酸化炭素濃度センサの測定結果に応じて二酸化炭素ボンベ等の二酸化炭素供給源から二酸化炭素が供給される。そして、所定の条件及び所定の流速に調整された空気が、空調装置34の上方に噴出される。
そして、栽培室10内を通過して、排気ファン32により空気排気室33へ流出されて循環する。
制御部60は、光束や照度、または照射する光の波長の分布等を所定の値とするように、照明装置20による植物への光の照射を制御する。
さらに、排気ファン32や照明装置20の電気配線も、全て、植物栽培装置1の前面側に配置されている。
これに対して植物栽培装置1の前面だけでなく、背面や側面に養液循環装置40の配管の一部が配置されている場合、植物栽培装置1のメンテナンスを行う場合、前面以外の外壁5も取り外すことが必要となり、またメンテナンスの時間もかかる。
しかし、実施形態ではメンテナンスを行う場合、前側の外壁5を外すだけでよい。したがってメンテナンスが容易となる。
したがって、栽培チャンバ4ごと独立して最適な栽培環境を設定できるので、植物工場の1つの作業室において栽培条件の異なる植物を栽培することができる。さらに、栽培チャンバ4を密閉式としたことで、植物工場の内部の温度及び湿度に影響されることなく栽培室10の内部に温度及び湿度を管理できる。よって、植物工場の内部の環境管理条件を緩やかに設定できるので、植物工場をより大型化できる。
したがって、栽培室10内において場所によらず均一な栽培環境を提供できる。
さらに、養液を所定の流速で流しながら植物を栽培できるので、植物の根に常時新しい養液を接触させ続けられる。よって、植物の成長をより促進でき、植物の生産効率を向上させられる。
したがって、栽培容器11に流入した養液は、上部トレイ12の傾斜した底面12aに沿って流れる際に、養液は、それぞれのリブ12f、13fの間を流れるため、養液が底面12aの短手方向の一方に溜まらずに、均一に流れることができる。
これにより、常に所定の条件に調整された空気及び養液が栽培室10内の栽培室10に供給されて、栽培室10の短手方向に流れて短時間で回収されるので、上流側と下流側の栽培環境の変化を低減することができる。
よって、栽培室10内の時間による環境変化(温度や湿度の変化)を低減することができる。その結果、植物の生長にとって最適かつ均質な栽培環境が保持され、植物工場の生産性を向上させることができる。
例えば、実施形態では養液貯留タンク41と養液回収タンク49とを別々に設けたが、これらのタンクを一つにしてもよい。
また、空気流入室35に隙間37が設けられている方向である短手方向に空気を送るための送風ファンを設けてもよい。
さらに、実施形態においてはトレイに傾斜を設けることにより養液の流れが促進される構造としたが、トレイの底面に傾斜を設けない構造であってもよい。
栽培室10内の空気は、排気ファン32により空気排気室33へ流出される。流出された空気は空気排気室33を通って空調装置34へ送られる。そして、空調装置34によって所定の条件及び所定の流速に調整された空気が、空調装置34の上方に送出される。
送出された空気は、空気流入室35の前方に設けられた隙間39cを通って空気流入室35へ前方から流入する。空気流入室35に流入された空気は、後方に設けられた隙間37を通って空気流入室35から栽培室10の後部上方から流入する。
そして、栽培室10内を通過して、排気ファン32により空気排気室33へ流出されて循環する。
1 植物栽培装置
1A 第1領域
1B 第2領域
1C 第3領域
4 栽培チャンバ
5 外壁
10 栽培室
11 栽培容器
12 上部トレイ
12a 底面
12e 長穴(養液流出部)
12f リブ
13 下部トレイ
13a 底面
13e 長穴(養液流出部)
13f リブ
14 栽培プレート
15 仕切り板
20 照明装置
21 電気配線
30 空気循環装置
31 前壁
32 排気ファン
33 空気排気室
34 空調装置
35 空気流入室
36 天井壁
37 隙間
39 側壁
39a 隙間
39b 隙間
40 養液循環装置
41 養液貯留タンク(液体貯留タンク)
42 養液供給管(液体供給管)
42b 配液管
42c 立ち上がり部(開放部)
45 養液流入プレート
46 養液回収溝(液体回収溝)
47 溝延設部
48 養液回収筒
49 養液回収タンク(液体回収タンク)
50 ポンプ
60 制御部
Claims (10)
- 内部を密閉可能な栽培ユニットを備える人工光型の植物栽培装置であって、
前記栽培ユニット内に、
植物を栽培する栽培室と、
液体貯留タンクに連結され、前記液体貯留タンク内に貯留された液体が前記栽培室へ流れる液体供給路と、
前記栽培室から回収された液体が液体回収タンクへと流れる液体回収路と、を有し、
前記液体供給路と前記液体回収路とは、前記栽培室の側面のうちの一面側に配置されている植物栽培装置。 - 前記栽培室は、平面視において前記一面に沿った方向が長手方向となる矩形形状であり、前記液体貯留タンクと前記液体回収タンクとが、前記栽培室の前記長手方向の端部に配置されている、
請求項1に記載の前記植物栽培装置。 - 1つの栽培ユニット内に、前記栽培室及び前記液体貯留タンクが、それぞれ2つ設けられ、
一方の栽培室、一方の液体貯留タンク、前記液体回収タンク、他方の液体貯留タンク、他方の栽培室の順に長手方向に沿って配置されている、
請求項1または2に記載の前記植物栽培装置。 - 前記栽培ユニットは、多段に配置されている、
請求項1または2に記載の前記植物栽培装置。 - 前記液体貯留タンクは、前記栽培ユニットごとに設けられ、
前記液体回収タンクは、1つの前記植物栽培装置に対して1つ設けられている、
請求項1から4のいずれか1項に記載の前記植物栽培装置。 - 前記栽培室には栽培容器が配置され、
前記栽培容器は、
底面の一側に液体流出部が設けられた下部トレイと、
底面の他側に液体流出部が設けられ、前記下部トレイの上に配置される上部トレイと、
前記上部トレイの内部に収納される栽培プレートと、
を備え、
前記栽培室内に前記一側が前記植物栽培装置の前記一面側となるように配置されたときに、
前記上部トレイの前記底面は、前記一側が他側よりも高くなるように傾斜し、
前記下部トレイの前記底面は、前記他側が前記一側よりも高くなるように傾斜する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の植物栽培装置。 - 前記栽培容器は、前記上部トレイの前記一側と前記他側に立設された仕切り板を備える、
請求項6に記載の植物栽培装置。 - 前記液体回収路は、前記栽培室の前側を長手方向に延びる液体回収溝と、前記液体回収溝に対して垂直前側に延びる溝延設部と、前記溝延設部の前端の下方を前記液体回収溝に対して平行に延びるとともに前記液体回収タンクへ接続される液体回収筒とを備え、
前記液体回収溝と前記溝延設部とが着脱可能である、
請求項6に記載の植物栽培装置。 - 前記液体貯留タンクは前記液体を大気に開放した状態で貯留可能であり、
前記液体供給路には、前記液体の流れる下流側において、前記液体貯留タンクにおける液体の液面よりも高い位置において開口し、前記液体を大気側に開放している開放部が設けられている、
請求項1から8のいずれか1項に記載の植物栽培装置。 - 前記液体は、植物の栽培に必要な栄養素を含む養液である、
請求項1から9のいずれか1項に記載の植物栽培装置。
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