JP2016041016A - 植物栽培ユニット及び植物栽培施設 - Google Patents

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Abstract

【課題】植物栽培において、食材の生産性向上につながる環境を省資源で実現可能な植物栽培ユニット及び植物栽培装置を提供する。
【解決手段】植物栽培施設Pは、空調装置1と照明装置20が設置された閉鎖空間からなり、空調装置1から供給される空気を吸込み、栽培トレイ30に向けて加湿された空気を吹き出す加湿ユニット40を備えている。加湿ユニット40は、空気通路内において送風ファン42と、湿潤した状態の気化フィルター43と、空気が通過可能な領域を中央部に有し、当該領域上に載置された気化フィルター43を囲むようにしてドレン水を貯えてなる給水トレイ50と、を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、植物栽培ユニット及び植物栽培施設に係り、特に、植物の生育環境を配慮して植物を栽培するために用いられる植物栽培ユニット及び植物栽培施設に関する。
従来、安全な食材の周年供給を目的として、内部環境をコントロールした閉鎖的又は半閉鎖的な空間内で植物を計画的に生産することが可能な植物工場が広く知られている。
この植物工場では、一般に養液栽培を利用して人工光又は自然光を光源として植物を生育させており、空間内の温度、湿度、及び二酸化炭素濃度等を制御することで野菜や果物の生産性を向上させている。
例えば、特許文献1には閉鎖空間型の植物栽培装置が開示されており、この植物栽培装置では、照明器具と、空調装置と、加湿器と、送風機とを主に備えており、外部環境の影響を受けない植物育成環境の下で植物を生産可能な構成となっている。
具体的には、加湿器により加湿された空気を送風機によって循環させて、照明器具からの熱を水の加湿用気化熱として利用吸収させることにより、照明器具の冷却作用と空気の加湿作用とを実現するものである。
特開平6−245651号公報
ところで、植物工場の野菜栽培における最適な空気調和として、主に二酸化炭素濃度、温度、湿度及び気流(風速)の4つの条件を最適化することが野菜の生産性向上につながると言われている。
具体的に説明すると、空間内の二酸化炭素濃度を適度に上昇させることで、植物の光合成速度を促進させることができ、また、一定の温度、湿度管理を行うことで植物の二酸化炭素吸収効率の低下を防ぐことができ、さらに、適度な気流を作ってあげることで二酸化炭素を効率よく植物に送り込むことができる。
一般的に、特許文献1のような植物工場の内部環境では比較的高温になり易く、そうすると植物の気孔からの水分蒸散が盛んになって、植物が乾燥状態となり水ストレスを引き起こしてしまう。その結果、植物内の水分を逃さないように気孔が閉じてしまい、二酸化炭素の吸収効率の低下、光合成量の低下へとつながり、野菜の生産性が阻害されてしまう。そのため、植物工場では、常に空調装置を利用して室内の温度を一定に保っている。
しかしながら、空調装置の稼働と共に除湿されてしまうことから、一方で湿度が低下してしまい、湿度の低下に伴って植物の光合成が阻害される問題が発生し、生産量低下につながっていた。一定の湿度を保つための対策として、上述のように公知な加湿器が導入されるケースもあったが、空調装置の除湿と、加湿器の加湿とを同時に行うことから非効率となってコスト高となっていた。
そこで、植物工場の栽培を含む植物栽培において、野菜の生産性向上につながる環境を省資源で実現可能な植物栽培施設が望まれていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、植物栽培において、野菜等の食材の生産性向上につながる環境を省資源で実現可能な植物栽培ユニット及び植物栽培装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、植物工場のような所定空間の内部環境において空気調和の最適化を図るべく、特に温度上昇及び湿度低下を防ぐことが可能な植物栽培ユニット及び植物栽培装置を提供することにある。
前記課題は、本発明の植物栽培ユニットによれば、空調装置が設けられた空間内で用いられる植物栽培ユニットであって、植物を栽培するために用いられる栽培トレイと、該栽培トレイの周辺に設けられ、前記空調装置から供給される空気を吸込み、前記栽培トレイに向けて加湿された空気を吹き出す加湿ユニットと、を備え、該加湿ユニットは、空気の吸気口と吹出口とを有し、該吸気口と吹出口を結ぶ空気通路を内部に有するユニット本体と、前記空気通路内に設けられ、前記吸気口側から空気を吸込み、吸込んだ空気を前記空気通路を介して前記吹出口側へ吹き出す送風ファンと、前記空気通路内において前記送風ファンと、前記吹出口及び前記吸気口のどちらか一方との間に設けられ、水を吸水して湿潤した状態で空気を通すことで、空気を加湿する気化フィルターと、空気が通過可能な領域を有し、該領域上に前記気化フィルターを載置した状態で該気化フィルターに給水する給水トレイと、を備え、該給水トレイには、前記空調装置から排出されるドレン水が供給されること、により解決される。
上記のように、植物栽培ユニットでは、栽培トレイの周辺に配置された加湿ユニットを備え、この加湿ユニットが、空調装置から供給される空気を吸込み、栽培トレイに向けて加湿された空気を吹き出すため、栽培トレイ周辺に比較的低温で加湿された空気を効率良く送風することができる。
また、空調装置から排出されるドレン水を利用して加湿ユニットの気化フィルターが水分を含んだ状態で保持されるため、例えばエアコンのような空調装置で除湿された水分を無駄なく利用することができ、水収支がとれた植物栽培ユニットとなる。
また、エアコンの稼働に対応した形で湿度調整が簡単に可能となるため、湿度調整のための複雑な湿度センサーや、それに伴う複雑な制御機能を備えている必要がなくなる。
従って、植物栽培において、野菜等の食材の生産性向上につながる環境を省資源で実現可能な植物栽培ユニットとなる。
このとき、前記給水トレイは、空気が通過可能な前記領域を中央部に有し、該領域上に載置された前記気化フィルターを囲むようにして前記ドレン水を貯えてなると良い。
上記構成により、給水トレイに貯えられたドレン水を気化フィルターに比較的万遍なく浸透させることができるため、気化フィルターが略均一に湿潤した状態になる。その結果、加湿ユニットの吹出口から加湿むらの少ない空気を吹き出すことができる。
このとき、前記給水トレイには、前記領域を囲む仕切り壁が形成され、該仕切り壁の外側に前記ドレン水が貯えられると良い。
上記構成により、仕切り壁の高さを調整することや、仕切り壁の所定位置に貫通孔を複数設ける等することで、貯えられたドレン水の気化フィルターへの給水量を適宜調整することができる。
このとき、前記気化フィルターは、前記給水トレイにおいて前記仕切り壁上に載置され、該仕切り壁よりも外側に張り出すように配置され、張り出した部分が、前記給水トレイに貯えられた前記ドレン水に接触するように構成されていると良い。
上記構成により、給水トレイに貯えられたドレン水を気化フィルターの外周部分から中央部分に向かって浸透させることができるため、気化フィルターが比較的均一に湿潤した状態になる。その結果、加湿ユニットから加湿むらの少ない空気を吹き出すことができる。
このとき、前記加湿ユニットは、前記給水トレイと接続され、該給水トレイに貯えられた前記ドレン水が所定量を超えたときに、該ドレン水を排水するためのオーバーフロー管を備えていると良い。
上記構成により、給水トレイに貯えられた余分なドレン水については、加湿ユニットの外部に効率良く排水することができる。
このとき、前記栽培トレイを上下方向に間隔を空けて複数載置可能な栽培棚を備え、前記加湿ユニットは、前記ユニット本体の上端側に前記吸気口を有し、前記送風ファン及び前記気化フィルターよりも下方位置において、上下方向に間隔を空けて前記吹出口を複数有し、複数の該吹出口は、前記栽培棚に載置された複数の前記栽培トレイの周辺に各々配置されていると良い。
上記構成により、加湿ユニットの吹出口から吹き出す加湿された空気が、各々の栽培トレイに効率良く行きわたるため、植物周辺を特に低温、高湿度に維持することができる。
また、ユニット本体の上端側に吸気口を設けることで、一般に空間上部に設けられている空調装置から供給される空気を効率良く吸い込むことができる。
このとき、前記ユニット本体は、前記吹出口の周辺に各々設けられ、加湿された空気を整流する整流板を備えていると良い。
上記構成により、例えば、整流板を利用して吹出口の開き角度を各々調整することで、栽培トレイの高さ位置を含む配置に適した空気の風量や、栽培トレイ内の植物の育成段階に応じた空気の風量を設定することができる。
このとき、前記栽培棚において前記栽培トレイよりも上方に設けられ、前記植物に光を照射する照明装置を備え、前記吹出口は、上下方向において前記照明装置と前記栽培トレイの間に配置されていると良い。
上記構成により、照明装置から発生する熱によって栽培トレイ周辺の温度が比較的高くなってしまう場合でも、加湿ユニットより吹き出される加湿された空気の水分蒸発に伴う気化熱(吸熱)を利用して、栽培トレイ周辺の温度上昇を抑制することができる。
また、加湿ユニットからの空気の送風によって、照明装置から発生する熱を低減させる効果も同時に期待できる。
また、上記植物栽培ユニットを空間内部に備えた植物栽培施設も実現可能である。
本発明の植物栽培ユニット及び植物栽培装置によれば、植物栽培において、野菜等の食材の生産性向上につながる環境を省資源で実現することができる。
また、植物工場のような所定空間の内部環境において空気調和の最適化を図るべく、特に温度上昇及び湿度低下を防ぐことが可能となる。
本実施形態の植物栽培施設を説明する概略斜視図である。 植物栽培ユニットを説明する外観斜視図である。 加湿ユニットの外観斜視図である。 加湿ユニット内の吸気口周辺を示す説明図である。 加湿ユニット内の空気通路の一部を示す説明図である。 加湿ユニット内の気化フィルター、給水トレイを示す説明図である。 給水トレイに気化フィルターが載置された状態を示す説明図である。 加湿ユニット内の整流板を示す説明図である。 第2実施形態に係る図7の説明図である。
以下、本発明の実施形態について図1〜図9を参照して説明する。
本実施形態は、空調装置と照明装置が設置された閉鎖空間からなる植物栽培施設であって、空調装置から供給される空気を吸込み、栽培トレイに向けて加湿された空気を吹き出す加湿ユニットを備え、加湿ユニットは、空気通路内において送風ファンと、湿潤した状態の気化フィルターと、空気が通過可能な領域を中央部に有し、当該領域、及び当該領域上に載置された気化フィルターを囲むようにしてドレン水を貯えてなる給水トレイと、を備えていることを特徴とする植物栽培施設の発明に関するものである。
なお、本実施形態のように空調装置と対向する位置にドアが設けられている植物栽培施設の場合において、利用者が当該施設の側壁面に配置されたドアから入出する方向を前後方向とし、また当該施設において前後方向と直交する幅方向を左右方向とする。
本実施形態の植物栽培施設Pは、図1に示すように、内部環境をコントロールした閉鎖的な空間内で植物を生産するための建物ユニットからなり、施設内部において所定内壁面の上方部分に設置される空調装置1と、施設内部において空調装置1を左右幅方向に挟み込む位置に設置される一対の栽培棚10と、図2に示すように、栽培棚10上において上下方向に間隔を空けて複数設置される照明装置20及び栽培トレイ30と、栽培棚10の長尺方向の中央部分に設置される加湿ユニット40と、を主に備えている。
なお、本実施形態において、特許請求の範囲の植物栽培ユニットとは、図2に示すように、栽培棚10と、照明装置20と、栽培トレイ30と、加湿ユニット40と、を備えたものに相当する。
植物栽培施設Pは、略直方体状からなる比較的小型な建物ユニットからなるが、施設の形態をショーケース型やパネル型のように一層小型化しても良いし、大規模な施設で構成されていても良い。また、閉鎖的な空間内で完全人工光によって植物を栽培するほか、半閉鎖的な空間内で太陽光と人工光とを併用して植物を栽培する構成としても良い。
なお、植物栽培施設Pの天壁上面には、図1に示すように、太陽光発電装置Sが設置されている。太陽光発電装置Sは、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する機器であって、不図示のパワーコンディショナーと接続されており、パワーコンディショナーによって太陽光発電装置Sで発生した直流電力が交流電力に変換されて、例えば空調装置1、照明装置20、加湿ユニット40等の電力として利用されている。
空調装置1は、図1に示すように、植物栽培施設P内の空調設備として、温度や湿度を調整するための壁掛け型のエア・コンディショナーであって、主に冷房機能によって施設内の温度を一定に保持するために利用される。一方で、冷房機能によって空調装置1内部で結露が生じてドレン水が排出される結果、施設内の湿度は相対的に下がることになる。
空調装置1から排出されるドレン水は、当該ドレン水の流路を形成する配管2を介して加湿ユニット40に向かって流出し、空気の加湿に利用される。詳細は後述する。
栽培棚10は、図1に示すように、栽培トレイ30を複数載置するための棚であって、植物栽培施設Pの前後方向に長尺に延びて設置され、左右幅方向に所定の間隔を空けて2台配置されている。
栽培棚10は、空調装置1よりも下方位置に設置され、空調装置1を左右幅方向において挟み込む位置に配置されている。
栽培棚10の長尺方向の中央部分には、栽培棚10を2つに区分けするように加湿ユニット40が連結されている。
栽培棚10は、図2に示すように、栽培トレイ30を上下方向に所定の間隔を空けて積み重ね可能なトレイ受け部11を備えており、本実施例では、各栽培棚10上にそれぞれ上下に3台、前後方向に2台の計6台の栽培トレイ30が載置されている。
なお、栽培棚10上には、例えば、植物の育成期間に応じて栽培トレイ30が上下方向に分けられて載置されている。発芽期間にある植物が植えられた栽培トレイ30は、栽培棚10の下段側に載置し、定植期間にある植物が植えられた栽培トレイ30は、上段側に載置する等して管理されている。
照明装置20は、図2に示すように、栽培トレイ30内の植物に光を照射するための蛍光灯であって、栽培棚10のトレイ受け部11及び天壁部12の底面側に設置され、栽培棚10の長尺方向に沿って延びている。そして、上下方向において栽培トレイ30に植えられた植物に対向する位置に配置されている。
なお、照明装置20は、蛍光灯のほか、LED照明装置等の公知な照明器具を採用することが可能である。
栽培トレイ30は、図2に示すように、植物を栽培するために用いる箱形状の樹脂製容器であって、栽培トレイ30内部には、不図示の培地と、培地に植えられた状態の植物を保持する不図示のプレート材とが主に収容されている。
なお、植物栽培施設Pには、図2に示すように、養液タンク13と、養液循環用ポンプ14と、養液循環パイプ15とが栽培棚10に備え付けられており、不図示の制御コントローラによって、所定のタイミングで培養液が養液タンク13から栽培トレイ30内に流れるように制御されている。不要となった培養液は、不図示の排水パイプを介して不図示の廃液タンクに排出される。
加湿ユニット40は、図2、図3に示すように、空調装置1から供給される空気を吸込み、栽培棚10に載置された各々の栽培トレイ30に向けて、加湿された空気を吹き出すユニット機器からなる。
加湿ユニット40は、図3〜図5に示すように、空気の吸気口41aと吹出口41bとを有し、吸気口41aと吹出口41bとを結ぶ空気通路を内部に有するユニット本体41と、空気通路内に設けられた送風ファン42と、空気通路内において送風ファン42及び吹出口41bの間に設けられた気化フィルター43と、空気通路内に設けられ、気化フィルター43を載置した状態で気化フィルター43に給水する給水トレイ50と、から主に構成されている。
また、加湿ユニット40は、空調装置1に配管2を介して接続されており、空調装置1から排出されるドレン水が給水トレイ50に供給されるように構成されている。
ユニット本体41は、図2、図3に示すように、加湿ユニット40のフレーム本体となる上下方向に長尺な筐体からなり、その上端側において略矩形状の吸気口41aを有し、また送風ファン42、気化フィルター43及び給水トレイ50よりも下方位置において、上下方向に間隔を空けて略矩形状の吹出口41bを複数有している。
吹出口41bは、ハニカム形状からなる吹出し穴として形成され、栽培棚10が配置された両外側面に複数設けられている。
各々の吹出口41bは、栽培棚10に載置された各々の栽培トレイ30に対向するように配置されており、詳しく言うと、上下方向において照明装置20と栽培トレイ30の間に配置されている。
送風ファン42は、図4、図5に示すように、略円形状からなる小型の防水送風機であって、ユニット本体41の上端にある吸気口41aに近接した位置に配置されている。
送風ファン42は、ユニット本体41の上方部分に設けられた略矩形板状の支持プレート41cに支持された状態で、ユニット本体41の幅方向に所定の間隔を空けて3つ取り付けられている。
送風ファン42は、上方側にある吸気口41a側から空気を吸込み、空気通路を介して下方側にある吹出口41b側に向かって空気を吹き出す構成となっている。
気化フィルター43は、図5、図6に示すように、水を吸水して湿潤した状態で空気を通すことで、通過した空気を加湿する蛇腹状のフィルターであって、ユニット本体41の上方部分において給水トレイ50上面に載置されている。
気化フィルター43は、上下方向において複数の送風ファン42に対向する位置に配置されており、詳しく言うと、その中央部分上に複数の送風ファン42が位置するように配置されている。
なお、気化フィルター43は、ろ紙や不織布等を蛇腹状に折り畳むことで形成されているが、特に限定されることなく、多孔質性のスポンジ材を採用する等適宜変更しても良い。
給水トレイ50は、図6、図7に示すように、空気が通過可能な領域となる開口部51を有し、開口部51上に気化フィルター43を載置した状態で、気化フィルター43に給水可能な枠形状のトレイである。
給水トレイ50は、ユニット本体41の上方部分において送風ファン42よりも下方位置に配置されており、空調装置1に配管2を介して接続され、空調装置1から排出されるドレン水を所定量貯えることが可能な形状となっている。
給水トレイ50は、図6に示すように、空気が通過可能な開口部51を中央内部に有し、開口部51上に載置された気化フィルター43を囲むようにしてドレン水を貯えることが可能な構成となっている。
詳しく言うと、給水トレイ50は、矩形枠状に形成された底壁50aと、底壁50aの外周部分上に立設した矩形枠状の外壁50bと、底壁50aの内周部分上に立設した矩形枠状の仕切り壁50cと、から主に構成されている。
仕切り壁50cは、開口部51を囲むように形成されており、仕切り壁50cの外側において底壁50aと外壁50bと仕切り壁50cとに囲まれた内部空間が貯水槽52となってドレン水を貯えられる。
なお、仕切り壁50cは、気化フィルター43の高さ分だけ外壁50bよりも高さが低くなるように形成されている。
給水トレイ50内において、気化フィルター43は、図6に示すように、仕切り壁50c上面に載置され、仕切り壁50cよりも外側に張り出すように配置されている。
そして、気化フィルター43の張り出した外周部分全体が、貯水槽52に貯えられたドレン水に接触するように構成されている。
そのため、ドレン水を気化フィルター43の外周部分から中央部分に向かって浸透させることができ、気化フィルター43が略均一に湿潤した状態になる。
給水トレイ50の空調装置1側の外壁50bには、配管2が接続可能な貫通穴53が設けられており、配管2を介してドレン水が貯水槽52に流入する構成となっている。
ドレン水が貯水槽52に所定量貯えられると、具体的には、貯えられたドレン水の水面が仕切り壁50cの上面に達すると、ドレン水が気化フィルター43に接触して気化フィルター43に浸透する構成となっている。
また、給水トレイ50の空調装置1側とは反対側の底壁50aには、ドレン水を排水するためのオーバーフロー管54が接続されている。
貯水槽52に貯えられたドレン水が所定量を超えると、余分なドレン水がオーバーフロー管54に流出し、給水トレイ外に排水される構成となっている。
オーバーフロー管54は、給水トレイ50の底壁50aよりも上方に一部突出するように設けられており、オーバーフロー管54の上端開口部が、仕切り壁50cの上端と略同じ高さとなるように配置されている。
給水トレイ50において配管2とオーバーフロー管54とは、図6に示すように、互いに対角線上の端同士、つまり、互いに最も遠くなる位置に配置されている。
そのため、貯水槽52に貯えられたドレン水の水面が仕切り壁50cの上面に達したときに、ドレン水が優先的に気化フィルター43に接触して浸透するようになり、気化フィルター43が十分に湿潤した状態となってから、余分なドレン水がオーバーフロー管54を介して排水される構成となる。
上記構成において、加湿ユニット40は、図2、図3に示すように、栽培棚10の長尺方向の中央部分に連結されて設置されており、加湿ユニット40の両側面に設けられた吹出口41bが、栽培棚10上に各々設けられた栽培トレイ30に対向するように配置されている。
そのため、加湿ユニット40から低温で加湿された空気が、各々の栽培トレイ30に植えられた植物に向けて一定の風量の下で吹出すことで、位置の異なる植物同士の間で温度むら、湿度むらを抑制できる。そして、植物の光合成速度をアップさせ、収穫量の増加を期待できる。
また上記構成において、図8に示すように、加湿ユニット40の空気通路内において各々の吹出口41bの周辺部分には、整流板41dが、吹出口41bの吹出し方向となる前後方向に回動可能となるようにヒンジ連結されている。
整流板41dは、加湿された空気を整流する板部材であって、吹出口41bに対して開き角度を調整可能となるように設けられ、所望の開き角度に設定して固定できる。
そのため、各々の吹出口41bに対する整流板41dの開き角度を適宜設定することで、高さ位置の異なる栽培トレイ30同士の間で空気を一定の風量の下で吹出すことができる。そして、栽培トレイ30内の植物の育成段階に応じた空気の風量を設定できる。
また上記構成において、図2に示すように、加湿ユニット40の吹出口41bは、上下方向において照明装置20と栽培トレイ30の間に各々配置されている。
そのため、照明装置20から発生する熱によって栽培トレイ30周辺の温度が比較的高くなってしまう場合でも、加湿ユニット40から吹き出す加湿された空気の水分蒸発に伴う気化熱(吸熱)を利用して、栽培トレイ30周辺の温度上昇を抑制できる。
そして、加湿ユニット40からの空気の送風によって、照明装置20から発生する熱を低減させる効果も同時に期待できる。
また上記構成において、図6、図7に示すように、空調装置1から排出されるドレン水を利用して、加湿ユニット40の気化フィルター43が水分を含んだ状態で保持されるため、空調装置1の冷房機能によって植物近傍の湿度が低下してしまった場合でも、加湿ユニット40から加湿された空気が吹き出すことで、植物近傍を加湿することができる。
しかも、空調装置1の冷房機能によって除湿された水分を無駄なく利用できるため、水収支がとれた植物栽培施設Pとなる。
また上記構成において、図5、図6に示すように、給水トレイ50の仕切り壁50cは、底壁50aよりも下方に突出するように設けられ、ユニット本体41の空気通路内に設けられた開口部に嵌め込まれている。
そのため、給水トレイ50がユニット本体41に対して位置決めされ組み付け易くなる。
<その他の実施形態>
上記実施形態において、図6に示すように、気化フィルター43は、給水トレイ50内において仕切り壁50c上面に載置され、仕切り壁50cよりも外側に張り出すように配置されているが、気化フィルター43の配置を適宜変更しても良い。
例えば、図9に示すように、気化フィルター143が、給水トレイ150内において仕切り壁150cから外側に張り出すことなく載置されても良い。
すなわち、給水トレイ150が、開口部151上に載置された気化フィルター143の全体を囲むようにしてドレン水を貯えてなる構成にしても良い。
このように構成すれば、貯水槽152から溢れるドレン水が、気化フィルター143に一層均一に浸透するようになる。
また上記実施形態において、図6に示すように、給水トレイ50の貯水槽52は枠形状となるように形成されているが、これに限定されることなく、貯水槽52の形状を適宜変更可能である。
例えば、矩形状の開口部51を2つの矩形状の開口部分に区分けするように貯水槽52が形成されても良い。
このようにすれば、ドレン水を気化フィルター43の外周部分及び中央部分から浸透させることができ、気化フィルター43が一層均一に湿潤した状態にできる。
また上記実施形態において、給水トレイ50には、空気が通過可能な領域として開口部51が設けられているが、適宜変更可能である。
例えば、開口部分の代わりに複数の通気孔が所定の間隔を空けて設けられても良いし、通気性を有するシートやフィルムが設けられても良い。
また例えば、開口部分に通気性と防水性とを兼ね備えたシートやフィルムが取り付けられても良い。
また上記実施形態において、図4、図5に示すように、気化フィルター43及び給水トレイ50は、空気通路内において送風ファン42と吹出口41bの間に設けられているが、これに限定されることなく、空気通路内において吸気口41aと送風ファン42の間に設けられていても良い。
また上記実施形態において、植物栽培施設Pでは、図1に示すように、ドレン水を利用して気化フィルター43が湿潤した状態を保持しているが、ドレン水の利用に限定されることなく、外部の水とドレン水とを併用する構成にしても良い。
また上記実施形態では、図1に示すように、空調装置1から自動で排出されるドレン水の水量に対応して給水トレイ50内にドレン水が貯えられるが、別途で流量計(流量センサ)と、配管の開閉を行うバルブとを所定位置に備えた構成としても良い。
このようにすれば、所定位置のドレン水の流量を流量計によって計測しながらバルブの開閉操作を実行することができ、またドレン水の供給が不要な栽培棚10には、予めバルブを閉めておくこともできる。
さらに、上記流量計及び上記バルブと接続される制御コントローラを備えた構成としても良い。制御コントローラが、流量計から測定結果に基づくデータ信号を受信して、当該データ信号に基づいてバルブの開閉動作を実行するデータ信号をバルブに送信することで、バルブの開閉動作を制御することが可能になる。このようにすれば、ドレン水の供給が一層効率的に管理されることになる。
本実施形態では、主として本発明に係る植物栽培ユニット及び植物栽培施設に関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、加湿ユニット40の構成要素、及び各構成要素の配置について、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
P 植物栽培施設
S 太陽光発電装置
1 空調装置
2 配管
10 栽培棚
11 トレイ受け部
12 天壁部
13 養液タンク
14 養液循環用ポンプ
15 養液循環パイプ
20 照明装置
30 栽培トレイ
40 加湿ユニット
41 ユニット本体
41a 吸気口
41b 吹出口
41c 支持プレート
41d 整流板
42 送風ファン
43,143 気化フィルター
50,150 給水トレイ
50a 底壁
50b 外壁
50c,150c 仕切り壁
51,151 開口部
52,152 貯水槽
53 貫通穴
54 オーバーフロー管

Claims (9)

  1. 空調装置が設けられた空間内で用いられる植物栽培ユニットであって、
    植物を栽培するために用いられる栽培トレイと、
    該栽培トレイの周辺に設けられ、前記空調装置から供給される空気を吸込み、前記栽培トレイに向けて加湿された空気を吹き出す加湿ユニットと、を備え、
    該加湿ユニットは、
    空気の吸気口と吹出口とを有し、該吸気口と吹出口を結ぶ空気通路を内部に有するユニット本体と、
    前記空気通路内に設けられ、前記吸気口側から空気を吸込み、吸込んだ空気を前記空気通路を介して前記吹出口側へ吹き出す送風ファンと、
    前記空気通路内において前記送風ファンと、前記吹出口及び前記吸気口のどちらか一方との間に設けられ、水を吸水して湿潤した状態で空気を通すことで、空気を加湿する気化フィルターと、
    空気が通過可能な領域を有し、該領域上に前記気化フィルターを載置した状態で該気化フィルターに給水する給水トレイと、を備え、
    該給水トレイには、前記空調装置から排出されるドレン水が供給されることを特徴とする植物栽培ユニット。
  2. 前記給水トレイは、空気が通過可能な前記領域を中央部に有し、該領域上に載置された前記気化フィルターを囲むようにして前記ドレン水を貯えてなることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培ユニット。
  3. 前記給水トレイには、前記領域を囲む仕切り壁が形成され、該仕切り壁の外側に前記ドレン水が貯えられることを特徴とする請求項1又は2に記載の植物栽培ユニット。
  4. 前記気化フィルターは、前記給水トレイにおいて前記仕切り壁上に載置され、該仕切り壁よりも外側に張り出すように配置され、
    張り出した部分が、前記給水トレイに貯えられた前記ドレン水に接触するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の植物栽培ユニット。
  5. 前記加湿ユニットは、前記給水トレイと接続され、該給水トレイに貯えられた前記ドレン水が所定量を超えたときに、該ドレン水を排水するためのオーバーフロー管を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の植物栽培ユニット。
  6. 前記栽培トレイを上下方向に間隔を空けて複数載置可能な栽培棚を備え、
    前記加湿ユニットは、
    前記ユニット本体の上端側に前記吸気口を有し、
    前記送風ファン及び前記気化フィルターよりも下方位置において、上下方向に間隔を空けて前記吹出口を複数有し、
    複数の該吹出口は、前記栽培棚に載置された複数の前記栽培トレイの周辺に各々配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の植物栽培ユニット。
  7. 前記ユニット本体は、前記吹出口の周辺に各々設けられ、加湿された空気を整流する整流板を備えていることを特徴とする請求項6に記載の植物栽培ユニット。
  8. 前記栽培棚において前記栽培トレイよりも上方に設けられ、前記植物に光を照射する照明装置を備え、
    前記吹出口は、上下方向において前記照明装置と前記栽培トレイの間に配置されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の植物栽培ユニット。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の植物栽培ユニットを空間内部に備えたことを特徴とする植物栽培施設。

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017192333A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 司ゴム電材株式会社 水耕栽培棚の空調システム
JP2019193638A (ja) * 2019-06-10 2019-11-07 司ゴム電材株式会社 水耕栽培棚の空調システム
WO2024128597A1 (ko) * 2022-12-12 2024-06-20 엘지전자 주식회사 식물 재배 장치

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