JP2020091679A - 運転監視装置および方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[運転監視装置]
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかる運転監視装置10について説明する。図1は、運転監視装置の構成を示すブロック図である。
この運転監視装置10は、全体としてPCやサーバー装置などの情報処理装置からなり、プロセス機器から取得したプロセス量に基づいてバッチプロセスの運転状況を監視し、異常予兆を検知する装置である。
上位装置20は、全体としてサーバー装置などの情報処理装置からなり、通信回線L1を介してコントローラ21の動作を管理するとともに、コントローラ21から取得したプロセス量を通信回線L1を介して運転監視装置10へ配信する機能を有している。
操作入力部12は、キーボード、マウス、タッチキーなどの操作入力装置からなり、入力されたオペレータ操作を検出して演算処理部15へ出力する装置である。
画面表示部13は、LCDなどの画面表示装置からなり、演算処理部15から出力されたメニュー画面、設定画面、入力画面、出力画面などの各種画面を画面表示する装置である。
プログラム14Pは、演算処理部15のCPUと協働することにより、運転監視処理を実行するプログラムであり、運転監視装置10に接続された外部装置や記憶媒体から予め読み出されて記憶部14へ格納される。
演算処理部15で実現される主な処理部として、目標値軌道計算部15A、データ取得部15B、プロセス量予測部15C、変化速度計算部15D、異常予兆検知部15E、および警報出力部15Fがある。
新たな対象プロセス量を記憶部14に保存する際、データ取得部15Bで、それまでに取得した対象プロセス量に基づいて、新たな対象プロセス量に対する、外れ値補正処理や指数平滑フィルターを用いたスムージング処理を実行してもよい。
本発明は、まず予測アルゴリズムを用いて過去の偏差から未来区間における偏差予測値を予測し、これら偏差予測値を目標値から減算することにより未来予測値を計算する。また、本発明は、予測アルゴリズムとして、公知のARモデル(Auto-Regressive model:自己回帰モデル)によるアルゴリズムを用いている。
次に、推定値誤差の2次形式を最小化する次の最適化問題を解き、モデル調整パラメータを定める。この際、過去時系列の変動が微小でノイズを多く含む場合にも安定なモデル調整パラメータaが得られるように、次の式(4)に示すように、オーバーフィティングを抑えるロバスト性調整パラメータλを導入する。
図3および図4において、YHはARモデルの作成に用いた過去の対象プロセス量yの推移を示す履歴値データであり、YPは対象プロセス量の未来予測値ypredの推移を示す予測値データである。また、YAは対象プロセス量の実測値yの推移を示す実測値データであり、SPは対象プロセス量の目標値rの推移を示す目標値データである。
図5および図6において、DHはARモデルの作成に用いた過去の偏差dの推移を示す履歴値データであり、DPは偏差の未来予測値すなわち偏差予測値dpredの推移を示す偏差予測値データである。また、DAは偏差の実測値dの推移を示す実測値データであり、SPは対象プロセス量の目標値rの推移を示す目標値データである。また、YPは対象プロセス量の未来予測値ypredの推移を示す予測値データであり、YAは対象プロセス量の実測値yの推移を示す実測値データである。
未来予測値ypred(t+m)が許容範囲上限rwh(t+m)を超えた場合、あるいは、未来予測値ypred(t+m)が許容範囲下限rwl(t+m)を下回った場合、当該プロセス量に関する警報が出力される。
次に、図8を参照して、本実施の形態にかかる運転監視装置10の動作について説明する。図8は、運転監視処理を示すフローチャートである。
運転監視装置10は、バッチプロセスの開始に応じて、図8の運転監視処理を実行する。なお、運転開始処理の実行時には、記憶部14に運転データ14Aが格納されているものとする。また、監視タイミングや監視対象となるプロセス量については、予め設定されているものとする。
監視タイミングの到来が確認された場合(ステップS101:YES)、データ取得部15Bは、通信I/F部11から通信回線L1を介して上位装置20やコントローラ21から、新たな対象プロセス量yを取得して、記憶部14のプロセス量データ14Cに格納する(ステップS110)。
一方、運転終了の場合には(ステップS102:YES)、一連の運転監視処理を終了する。
次に、図9および図10を参照して、本実施の形態にかかる運転監視装置10の動作例について説明する。図9は、偏差の推移を示す監視画面表示例である。図10は、未来予測値の推移を示す監視画面表示例である。
これら図9および図10には、バッチプロセスのある反応温度を対象プロセス量としてバッチプロセスおよび運転監視動作をシミュレーションし、バッチプロセス開始から150分目の監視時点tに、予測監視を行った際に得られた監視画面表示例が示されている。
また、図10において、YAは対象プロセス量yの推移を示すデータであり、YPは対象プロセス量の未来予測値ypredの推移を示すデータである。また、SPは目標値rの推移を示す目標値データであり、RWは、許容範囲rwの推移を示すデータである。
このように、本実施の形態は、プロセス量予測部15Cが、過去に得られたプロセス量の時系列データに基づいて、未来区間に含まれる未来の監視タイミングにおけるプロセス量の未来予測値を予測し、異常予兆検知部15Eが、未来の監視タイミングにおける未来予測値と目標値とに基づいて、未来区間に発生しうる異常の予兆を検知するようにしたものである。また、未来予測値と目標値との偏差が所定の許容偏差より大きい場合、未来区間に発生しうる異常の予兆を検知したことを示す警報を出力するようにしたものである。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (8)
- バッチプロセスから取得した監視対象となるプロセス量に基づいて、監視タイミングごとに前記バッチプロセスの運転状況を監視する運転監視装置であって、
予め設定された前記プロセス量に関する目標値の推移に基づいて、前記監視タイミングにおける目標値を示す目標値軌道を計算する目標値軌道計算部と、
過去に得られた前記プロセス量の時系列データに基づいて、未来区間に含まれる未来の監視タイミングにおける前記プロセス量の未来予測値を予測するプロセス量予測部と、
前記未来の監視タイミングにおける前記未来予測値と前記目標値とに基づいて、前記未来区間に発生しうる異常の予兆を検知する異常予兆検知部と
を備えることを特徴とする運転監視装置。 - 請求項1に記載の運転監視装置において、
前記未来の監視タイミングにおける前記未来予測値の、単位時間当たりの変化量を示す変化速度を計算する変化速度計算部をさらに備え、
前記異常予兆検知部は、前記未来の監視タイミングごとに、前記変化速度と予め設定されているしきい値とを比較し、得られた比較結果に基づいて前記未来区間に発生しうる異常の予兆を検知する
ことを特徴とする運転監視装置。 - バッチプロセスから取得した監視対象となるプロセス量に基づいて、監視タイミングごとに前記バッチプロセスの運転状況を監視する運転監視装置であって、
予め設定された前記プロセス量に関する目標値の推移に基づいて、前記監視タイミングにおける目標値を示す目標値軌道を計算する目標値軌道計算部と、
過去に得られた前記プロセス量の時系列データに基づいて、未来区間に含まれる未来の監視タイミングにおける前記プロセス量の未来予測値を予測するプロセス量予測部と、
前記未来の監視タイミングにおける前記未来予測値の、単位時間当たりの変化量を示す変化速度を計算する変化速度計算部と、
前記未来の監視タイミングごとに、前記変化速度と予め設定されているしきい値とを比較し、得られた比較結果に基づいて前記未来区間に発生しうる異常の予兆を検知する異常予兆検知部と
を備えることを特徴とする運転監視装置。 - 請求項1または請求項2に記載の運転監視装置において、
前記未来区間に発生しうる異常の予兆が検知されたことを示す警報を出力する警報出力部をさらに備え、
前記異常予兆検知部は、前記未来の監視タイミングにおける前記未来予測値と前記目標値との偏差が所定の許容偏差より大きい場合、前記警報出力部に警報を出力させる
ことを特徴とする運転監視装置。 - 請求項2または請求項3に記載の運転監視装置において、
前記未来区間に発生しうる異常の予兆が検知されたことを示す警報を出力する警報出力部をさらに備え、
前記異常予兆検知部は、前記変化速度が前記しきい値を超えた場合、前記警報出力部に警報を出力させる
ことを特徴とする運転監視装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の運転監視装置において、
前記プロセス量予測部は、過去に得られた前記プロセス量の時系列データと前記プロセス量に関する目標値の推移とから、過去の監視タイミングごとに得られるプロセス量と目標値との偏差に基づいて、前記未来の監視タイミングごとに、当該未来の監視タイミングにおける前記偏差を予測し、前記未来の監視タイミングにおける前記目標値から前記偏差を減算することにより、当該未来の監視タイミングにおける前記未来予測値を計算することを特徴とする運転監視装置。 - 目標値軌道計算部、プロセス量予測部、および異常予兆検知部を備え、バッチプロセスから取得した監視対象となるプロセス量に基づいて、監視タイミングごとに前記バッチプロセスの運転状況を監視する運転監視装置で用いられる運転監視方法であって、
前記目標値軌道計算部が、予め設定された前記プロセス量に関する目標値の推移に基づいて、前記監視タイミングにおける目標値を示す目標値軌道を計算する目標値軌道計算ステップと、
前記プロセス量予測部が、過去に得られた前記プロセス量の時系列データに基づいて、未来区間に含まれる未来の監視タイミングごとに、当該未来の監視タイミングにおける前記プロセス量の未来予測値を予測するプロセス量予測ステップと、
前記異常予兆検知部が、前記未来の監視タイミングごとに、当該未来の監視タイミングにおける前記未来予測値と前記目標値とに基づいて、前記未来区間に発生しうる異常の予兆を検知する異常予兆検知ステップと
を備えることを特徴とする運転監視方法。 - 目標値軌道計算部、プロセス量予測部、変化速度計算部、および異常予兆検知部を備え、バッチプロセスから取得した監視対象となるプロセス量に基づいて、監視タイミングごとに前記バッチプロセスの運転状況を監視する運転監視装置で用いられる運転監視方法であって、
前記目標値軌道計算部が、予め設定された前記プロセス量に関する目標値の推移に基づいて、前記監視タイミングにおける目標値を示す目標値軌道を計算する目標値軌道計算ステップと、
前記プロセス量予測部が、過去に得られた前記プロセス量の時系列データに基づいて、未来区間に含まれる未来の監視タイミングごとに、当該未来の監視タイミングにおける前記プロセス量の未来予測値を予測するプロセス量予測ステップと、
前記変化速度計算部が、前記未来の監視タイミングごとに、当該未来の監視タイミングにおける前記未来予測値の、単位時間当たりの変化量を示す変化速度を計算する変化速度計算ステップと、
前記異常予兆検知部が、前記未来の監視タイミングごとに、前記変化速度と予め設定されているしきい値とを比較し、得られた比較結果に基づいて前記未来区間に発生しうる異常の予兆を検知する異常予兆検知ステップと
を備えることを特徴とする運転監視方法。
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