JP2020091571A - 移動型ロボット、制御方法、プログラム - Google Patents

移動型ロボット、制御方法、プログラム Download PDF

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江利子 大舘
Eriko Odachi
江利子 大舘
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Abstract

【課題】セキュリティの低下を抑制する技術を提供する。【解決手段】鍵処理部184は、第1領域と第2領域との境界に設けられた扉の鍵を解錠させる。取得部186は、第2領域における合流地点への移動体の到着信号を取得する。取得部186が、到着信号を取得した場合、鍵処理部184により扉の鍵の解錠が実行される。移動部200は、鍵処理部184によって鍵が解錠されると、第1領域から、第2領域の合流地点まで移動する。【選択図】図3

Description

本開示は、制御技術、特に移動するための制御を実行する移動型ロボット、制御方法、プログラムに関する。
インターネット上で購入された商品は、宅配サービスにより各家庭に届けられる。その際、人手による作業を削減しつつ、効率良く配送を行うことが求められる。自動運転により商品を配送する移動体は、宅配ボックスの扉が開かれて露出した内部空間領域に向けて延伸レールを延伸させることによって、延伸レールを宅配ボックスに架設させる。また、移動体は、延伸レールを介して、荷物を内部空間領域に収納する(例えば、特許文献1参照)。
特許第6164599号公報
ところで、屋内と屋外との間で荷物の運搬を行う場合、自宅の鍵を解錠しておく必要がある。しかしながら、予め自宅の鍵を解錠することによって、第三者による自宅への侵入のおそれが生じ、セキュリティが低下する。
本開示はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、セキュリティの低下を抑制する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の移動型ロボットは、第1領域と第2領域との境界に設けられた扉の鍵を解錠させる鍵処理部と、第2領域における合流地点への移動体の到着信号を取得する取得部と、を備える。到着信号を取得した場合、鍵処理部により扉の鍵を解錠させ、鍵処理部によって鍵が解錠されると、第1領域から、第2領域の合流地点まで移動する移動部を備える。
本開示の別の態様は、制御方法である。この方法は、第1領域と第2領域との境界に設けられた扉の鍵を解錠させるステップと、第2領域における合流地点への移動体の到着信号を取得するステップと、到着信号を取得した場合、扉の鍵を解錠させるステップと、鍵が解錠されると、第1領域から、第2領域の合流地点まで移動するステップとを備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を装置、システム、方法、プログラム、プログラムを記録した記録媒体、本装置を搭載した車両などの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、セキュリティの低下を抑制できる。
実施例1に係る運搬システムの構成を示す図である。 図2(a)−(b)は、図1の移動型ロボットの構造を示す図である。 図1の移動型ロボットの構成を示す図である。 図3の記憶部に記憶されるテーブルのデータ構造を示す図である。 図5(a)−(b)は、図1の停止装置の構造を示す図である。 図6(a)−(d)は、図5(a)−(b)の凹部と凸部による脱着の概要を示す断面図である。 図1の停止装置の別の構造を示す図である。 図1の停止装置のさらに別の構造を示す図である。 図1の扉自動化装置の構成を示す図である。 図10(a)−(b)は、図1の合流地点における車両の構造を示す図である。 図2(a)−(b)の移動型ロボットの別の構造を示す図である。 図1の運搬システムによる運搬手順を示すシーケンス図を示す。 実施例2の運搬システムによる運搬手順を示すシーケンス図を示す。 実施例3に係る運搬システムの構成を示す図である。 図14の移動型ロボットの構造を示す図である。 図14の運搬システムによる運搬手順を示すシーケンス図を示す。 図14の移動型ロボットの別の構造を示す図である。
(実施例1)
本実施例を具体的に説明する前に、概要を述べる。本実施例は、住宅内等の閉じられた空間(以下、「第1領域」という)を移動可能な移動型ロボットに関する。第1領域以外の空間は「第2領域」と定義され、第1領域と第2領域との境界には扉が配置される。扉には鍵が設けられており、鍵が施錠されることによって、第2領域から第1領域への第三者の進入が防止される。移動型ロボットは物体を運搬可能であり、物体は、例えば、ゴミ、クリーニングしたい衣類、出前料理の食された後の食器、クリーニングされた衣類、出前料理を含むインターネット上で購入された商品などの荷物である。また、第2領域には、移動型ロボットと連携して物体を運搬可能な移動体である車両が走行する。ここでは、移動型ロボットと車両が連携のために合流する地点が「合流地点」として定義される。合流地点は、例えば、車両が走行可能な公道あるいは私道において、住宅の庭に面した地点に設けられる。そのため、合流地点は、第2領域に設けられる。
合流地点から所定の距離内がエリアとして規定されており、車両が、エリアに進入すると、移動型ロボットは、合流地点への到着予定が示された到着信号を取得する。車両は、移動型ロボットが到着信号を取得後も合流地点に向かって走行する。車両からの到着信号を取得した移動型ロボットは、所定時間内に、第1領域を扉に向かって移動を開始する。第1領域における扉の近傍には、停止装置が配置される。移動してきた移動型ロボットは停止装置上において停止する。停止装置は、移動型ロボットの内用タイヤに外用タイヤを装着する。内用タイヤは、第1領域を移動する際に第1領域の床面に接触され、外用タイヤは、第2領域を移動する際に第2領域の床面に接触される。
ここで、扉には、扉の開閉と、鍵の解錠・施錠とを自動的に実行可能な扉自動化装置が設置されており、扉が閉じられ、かつ鍵が施錠された状態になっている。移動型ロボットは、鍵の解錠を指示するための信号(以下、「解錠信号」という)を送信する。扉自動化装置は、解錠信号を受信すると、鍵を解錠するとともに扉を開ける。その状態において、移動型ロボットは、第1領域から第2領域に移動する。第2領域への移動後、移動型ロボットは、鍵の施錠を指示するための信号(以下、「施錠信号」という)を送信する。扉自動化装置は、施錠信号を受信すると、扉を閉じるとともに鍵を施錠する。移動型ロボットは、合流地点に向かって第2領域を移動する。
合流地点において、移動型ロボットと車両との間で物体の受け渡しがなされる。物体がゴミや、クリーニングしたい衣類や、出前料理の食された後の食器である場合、ゴミや衣類や食器は移動型ロボットから車両に移される。一方、物体がクリーニングされた衣類、出前料理を含むインターネット上で購入された商品などの荷物である場合、荷物は車両から移動型ロボットに移される。その後、車両は合流地点から出発するとともに、移動型ロボットは、扉に向かって第2領域を移動する。移動型ロボットは解錠信号を送信する。扉自動化装置は、解錠信号を受信すると、鍵を解錠するとともに扉を開ける。その状態において、移動型ロボットは、第2領域から第1領域に移動する。第1領域への移動後、移動型ロボットは施錠信号を送信する。扉自動化装置は、施錠信号を受信すると、扉を閉じるとともに鍵を施錠する。移動してきた移動型ロボットは停止装置上において停止する。停止装置は、移動型ロボットの外用タイヤを取り外す。移動型ロボットは、内用タイヤで第1領域を移動する。以下、本実施例態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施例は一例であり、本開示はこれらの実施例により限定されるものではない。
図1は、運搬システム1000の構成を示す。建物10と庭12を含む戸建て住宅が配置されるとともに、戸建て住宅の外にセンタ14が配置される。物体がゴミである場合、センタ14はゴミ処理場である。物体がクリーニングしたい衣類である場合は、センタ14はクリーニング店である。物体が、インターネット上で購入された商品の場合は、センタ14は、配送業者の配送センタである。センタ14は、建物10と庭12の組合せのような物体の回収または配達を希望する施設(以下、「物体回収配達希望家」という)からの物体を回収・配達するための車両300を運行させる。車両300は、自動運転車でも手動運転車でもよい。車両300は、センタ14から出発して、1以上の物体回収配達希望家を巡回することによって物体を回収または配達してから、センタ14に戻る。物体回収配達希望家は、戸建て住宅に限定されず、集合住宅でもよく、企業でもよい。このような建物10、庭12、センタ14の配置において、建物10内の空間が第1領域20に相当し、庭12、センタ14、庭12とセンタ14との間の道路が第2領域22に相当する。第1領域20と第2領域22との間は境界50で区切られる。そのため、第1領域20は、境界50によって囲まれた閉空間である。
以下では、ゴミの回収を例にして説明する。運搬システム1000は、ゴミ箱16と総称される第1ゴミ箱16a、第2ゴミ箱16b、停止装置40、扉52、扉自動化装置60、移動型ロボット100、車両300を含む。以下では、(1)収集処理、(2)第1領域20から第2領域22への移動型ロボット100の移動処理、(3)回収処理、(4)第2領域22から第1領域20への移動型ロボット100の移動処理の順に運搬システム1000を説明する。
(1)収集処理
収集処理は、第1領域20内において移動型ロボット100がゴミ箱16からゴミを収集する処理である。第1領域20には、収集地点24と総称される第1収集地点24a、第2収集地点24bが規定される。収集地点24の数は「2」に限定されない。第1収集地点24aには第1ゴミ箱16aが配置され、第2収集地点24bには第2ゴミ箱16bが配置される。さらに、第1収集地点24a、第2収集地点24bを循環する経路が収集ルート30として規定される。移動型ロボット100は、第1領域20内を収集ルート30に沿って移動し、第1収集地点24aにおいて停止して第1ゴミ箱16aからゴミを収集し、第2収集地点24bにおいて停止して第2ゴミ箱16bからゴミを収集する。
ここでは、ゴミの収集処理を実行するための移動型ロボット100の構造を図2(a)−(b)をもとに説明し、移動型ロボット100の構成を図3をもとに説明する。図2(a)−(b)は、移動型ロボット100の構造を示す。図2(a)は、移動型ロボット100の側面図である。ここでは、図2(a)の左側を「前方」と呼び、図2(a)の右側を「後方」と呼ぶ。また、前方を向いたときの左側を「左方」と呼び、前方を向いたときの右側を「右方」と呼ぶ。そのため、図2(a)は左方からの側面図であるといえる。
図2(b)は、移動型ロボット100の前方からの正面図である。移動型ロボット100は、内用タイヤ110と総称される第1内用タイヤ110a、第2内用タイヤ110b、第3内用タイヤ110c、第4内用タイヤ110d(図示せず)、土台部120、センサ122と総称される第1センサ122a、第2センサ122b、第3センサ122c、第4センサ122d、保持部130、自動ハンド部140を含む。また、保持部130は、前側蓋部132、押出部134を含み、自動ハンド部140は、第1関節部142、第1アーム部144、第2関節部146、第2アーム部148、第3関節部150、第1ハンド部152、第2ハンド部154を含む。
土台部120は、移動型ロボット100の下方部分に配置され、箱形状を有する。土台部120の内部には、モータ、回路、バッテリ等の装置が搭載される。土台部120の外側には複数の内用タイヤ110が回転可能に取り付けられる。ここで、第1内用タイヤ110aは左方かつ前方に配置され、第2内用タイヤ110bは左方かつ後方に配置され、第3内用タイヤ110cは右方かつ前方に配置され、第4内用タイヤ110dは右方かつ後方に配置される。内用タイヤ110は、第1領域20の床面に接触されながら回転する。
土台部120を囲むように複数のセンサ122が設置される。第1センサ122aは移動型ロボット100の前方に存在する障害物等を検出し、第2センサ122bは移動型ロボット100の左方に存在する障害物等を検出する。第3センサ122cは移動型ロボット100の後方に存在する障害物等を検出し、第4センサ122dは移動型ロボット100の右方に存在する障害物等を検出する。センサ122の数は「4」に限定されない。
保持部130は、土台部120の上側に配置される。保持部130は、底面と、前方の面、後方の面、左方の面、右方の面で囲まれた形状、つまり上方が開口した箱形状を有する。また、保持部130の前方の面は前側蓋部132であり、前側蓋部132は開閉可能な構造を有する。このような形状によって、保持部130は内部に物体を保持可能である。例えば、保持部130の上方の開口部分からゴミが挿入される。その際、保持部130の内部に設けられた押出部134であって、かつ前後方向に移動可能な押出部134が後方に配置される。
保持部130の後方の部分には自動ハンド部140が配置される。自動ハンド部140では、下方から順に、第1関節部142、第1アーム部144、第2関節部146、第2アーム部148、第3関節部150が接続され、第3関節部150には第1ハンド部152と第2ハンド部154とが接続される。第1関節部142、第2関節部146は回転可能な構造を有するので、第1アーム部144と第2アーム部148は任意の方向を向く。第3関節部150も回転可能な構造を有するので、第1ハンド部152と第2ハンド部154とが開閉する。そのため、自動ハンド部140は、任意の方向に存在するゴミをつかんだり、離したりする。
図3は、移動型ロボット100の構成を示す。移動型ロボット100は、センサ122、保持部130、自動ハンド部140、通信部170、制御部180、記憶部190、移動部200、バッテリ210を含む。制御部180は、測定部182、鍵処理部184、取得部186を含み、移動部200は、内用タイヤ110、外用タイヤ202を含む。通信部170、制御部180、記憶部190、移動部200、バッテリ210は、図2の土台部120内に搭載される。
バッテリ210は、移動型ロボット100に含まれる各構成要素に電力を供給する。記憶部190は、収集ルート30に関する情報、収集地点24に関する情報、ゴミ箱16に関する情報を記憶する。収集ルート30に関する情報は、収集ルート30に沿った位置情報の集合であり、収集地点24に関する情報は、収集ルート30に含まれる収集地点24の位置情報である。ゴミ箱16に関する情報は、ゴミ箱16の形状に関する情報である。これらの情報のフォーマットは公知の技術であればよい。
センサ122は、図2に示されるように配置される。センサ122には公知の技術が使用されればよいが、センサ122は、レーザレンジファインダ、ライダー、ミリ波、ソナーなどの測距装置や、カメラ等の撮像装置、ジャイロセンサ、タイヤを回転させるモータの回転数の測定装置などや、移動型ロボットが移動する範囲の地図を含み、移動型ロボット100の位置を測位する測位装置を含む。このようにセンサ122は、移動型ロボット100が存在する位置を把握するとともに、移動型ロボット100の周囲の状況を把握する。センサ122は、検出した情報(以下、「検出情報」という)を制御部180に出力する。
制御部180は、センサ122からの検出情報を受けつける。制御部180は、記憶部190に記憶された情報と、検出情報とをもとに、移動型ロボット100が収集ルート30に沿って移動し、かつ移動型ロボット100が収集地点24において停止するように、内用タイヤ110の回転および操舵に関する指示(以下、「動作指示」ともいう)を生成する。制御部180は、内用タイヤ110の動作指示を移動部200に出力する。
移動部200は、内用タイヤ110の動作指示を制御部180から受けつける。移動部200は、モータ等を含み、回転に関する指示をもとに、内用タイヤ110を回転させたり、停止させたりする。また、移動部200は、操舵に関する指示をもとに、内用タイヤ110の角度を調節する。このような内用タイヤ110の回転および操舵により、移動部200は移動型ロボット100を収集ルート30に沿って移動させるとともに、収集地点24において停止させる。その結果、移動型ロボット100は、第1領域20における収集地点24に移動する。外用タイヤ202については後述するが、内用タイヤ110を第1移動部と呼ぶ場合、外用タイヤ202は第2移動部と呼ばれる。
移動型ロボット100が収集地点24に停止している場合に、制御部180は、記憶部190に記憶された情報と、検出情報とをもとに、自動ハンド部140に対する角度調節および開閉に関する指示を生成する。角度調節および開閉に関する指示は、第1ハンド部152と第2ハンド部154によってゴミ箱16をもち、第1アーム部144と第2アーム部148を動かしてゴミ箱16のゴミを保持部130に入れさせることを含む。これに続いて、角度調節および開閉に関する指示は、第1アーム部144と第2アーム部148を動かしてしてから第1ハンド部152と第2ハンド部154によってゴミ箱16をもとの位置に戻すことを含む。
自動ハンド部140は、角度調節および開閉に関する指示を制御部180から受けつける。自動ハンド部140は、角度調節に関する指示をもとに第1関節部142および第2関節部146を回転させることによって、第1アーム部144および第2アーム部148の角度を調節する。また、自動ハンド部140は、開閉に関する指示をもとに第3関節部150を回転させることによって、第1ハンド部152および第2ハンド部154を開閉させる。その結果、自動ハンド部140は、ゴミ箱16のゴミを保持部130に入れさせる。
保持部130は、ゴミである物体を保持可能である。また、保持部130は、開閉および前後移動に関する指示を制御部180から受けつける。前側蓋部132は、開閉に関する指示をもとに開閉する。押出部134は、前後移動に関する指示をもとに、前方に移動したり、後方に移動したりする。移動型ロボット100が移動部200により収集地点24に到着すると、開閉に関する指示をもとに前側蓋部132が閉じられるとともに、前後移動に関する指示をもとに押出部134は後方に移動させられる。これにより、保持部130はゴミの保持を開始する。収集処理は、到着信号を取得する前に実行される。
測定部182は、保持部130に保持されるゴミの重量を測定する。記憶部190には、基準重量に対する運搬時間と、重量によるの運搬時間の割増比率のテーブルが記憶される。図4は、記憶部190に記憶されるテーブルのデータ構造を示す。図示のごとく、基準重量における運搬時間を1.00とした、と運搬時間の割増比率との関係が示される。ここで、重量に対するしきい値としてA1、A2、・・・ANが規定され、これらはA1<A2<・・・<ANの関係を有する。また、移動型ロボット100の運搬時間の割増比率は、B1、B2、・・・、BNのように規定され、これらはB1>B2>・・・>BNの関係を有する。つまり、重量が大きくなるほど運搬時間の割増比率が高くなり、重量が小さくなるほど運搬時間の割増比率が低くなる。図3に戻る。制御部180は、記憶部190に記憶されたテーブルと、測定した重量とをもとに、移動時間を決定する。
通信部170は、無線通信を実行する。無線通信方式には公衆回線やWiFi(登録商標)やブルートゥース(登録商標)やそれらの組み合わせなど、公知の技術が使用されればよい。通信部170は、車両300に搭載された通信装置(以下、これもまた「車両300」という)と通信する。通信部170は、受信した信号を制御部180の取得部186に出力したり、制御部180から受けつけた信号を送信したりする。図1に戻る。
(2)第1領域20から第2領域22への移動型ロボット100の移動処理
第2領域22において、庭12に面する道路には合流地点26が配置される。また、合流地点26を中心として所定の距離の半径を有するエリア28が定義される。車両300は、センタ14から合流地点26に向かって移動し、位置情報をもとにエリア28への進入を検出した場合に、到着信号を送信する。つまり、到着信号は、合流地点26から所定の距離に車両300が接近した場合に車両300から送信される。到着信号は、前述のごとく、合流地点26への到着予定を示す。例えば、到着信号は、エリア28への進入、あるいは合流地点26の到着予定時刻(以下、「到着予定の情報」と総称される)を示す。
図3の通信部170は、第1領域20に存在する場合に、到着信号を車両300から受信する。通信部170は、到着信号を制御部180の取得部186に出力する。制御部180の取得部186は、到着信号から到着予定の情報を抽出する。
記憶部190は、図1の第1ルート34に関する情報、合流地点26に関する情報、第2ルート36に関する情報を記憶する。第1ルート34に関する情報は、第1領域20において停止装置40を経由して扉52に向かうとともに、第2領域22において扉52から合流地点26に向かうルートに沿った位置情報の集合である。ここで、停止装置40は扉52の近傍の第3領域21に配置される。第3領域21は、第1領域20または第2領域22に含まれ、停止装置40から扉52までの移動型ロボット100の走行経路が含まれる領域である。合流地点26に関する情報は、第1ルート34に含まれる合流地点26の位置情報である。第2ルート36に関する情報は、第2領域22において合流地点26から扉52に向かうとともに、第1領域20において扉52から停止装置40を経由してもとに戻るルートに沿った位置情報の集合である。第2ルート36は第1ルート34の逆向きであるので、第2ルート36に関する情報の記憶が省略されてもよい。
制御部180は、移動型ロボット100が出発時間から移動を開始するように、内用タイヤ110の動作指示を生成する。その際、制御部180は、記憶部190に記憶された情報と、検出情報とをもとに、移動型ロボット100が第1ルート34に沿って移動し、かつ移動型ロボット100が停止装置40において停止するように、動作指示を生成する。制御部180は、内用タイヤ110の動作指示を移動部200に出力する。移動部200は、内用タイヤ110の動作指示を制御部180から受けつける。移動部200は、動作指示にしたがって、第1ルート34に沿って停止装置40まで移動するように、内用タイヤ110の回転および角度を調節する。その結果、移動型ロボット100は、第1領域20と第2領域22との境界50に設けられた扉52の近傍の停止装置40まで、保持部130が物体を保持したまま移動する。また、移動型ロボット100は停止装置40上において停止する。
図5(a)−(b)は、停止装置40の構造を示す。図5(a)は、停止装置40の上に移動型ロボット100が停止している場合に移動型ロボット100を前方から見たときの断面図である。図5(b)は、停止装置40の上に移動型ロボット100が停止している場合に移動型ロボット100を左方から見たときの側面図である。図5(a)−(b)では、第1内用タイヤ110aの近傍が示される。前述のごとく、移動型ロボット100において、土台部120の上側に保持部130が配置され、土台部120の横側に第1内用タイヤ110aが配置される。
ここでは、停止装置40の上に移動型ロボット100が停止している場合において、移動型ロボット100の前後方向を停止装置40の前後方向と呼び、移動型ロボット100の左右方向を停止装置40の左右方向と呼ぶ。停止装置40は、底部42、壁部44、内用タイヤ走行台46を含む。底部42、壁部44、内用タイヤ走行台46の方向は停止装置40の方向と同一となるように定義される。
底部42は前後方向に長い板形状を有するとともに、底部42の左右方向の両端には前後方向に延びる壁部44が立設される。そのため、停止装置40の上に移動型ロボット100が停止している場合において、移動型ロボット100の側面に沿って壁部44が配置される。また、底部42には、内用タイヤ110が走行するために前後方向に延びる内用タイヤ走行台46が突出して設けられる。内用タイヤ110が内用タイヤ走行台46を走行することによって、内用タイヤ110の最下部は、底部42の上面よりも高い位置に配置される。
内用タイヤ走行台46の上に内用タイヤ110が配置された状態において、内用タイヤ110の外側から外用タイヤ202が装着される。例えば、第1内用タイヤ110aの中心部分には、移動型ロボット100の外側に向けて開口した第1凹部114aが設けられ、第1外用タイヤ202aの中心部分には、移動型ロボット100の内側に向けて突出した第1凸部204aが設けられる。また、第1凹部114aに第1凸部204aが接続されることによって、第1内用タイヤ110aには第1外用タイヤ202aが装着される。第2内用タイヤ110bから第4内用タイヤ110dは第1内用タイヤ110aと同様の構造を有し、第2外用タイヤ202bから第4外用タイヤ202dは第1外用タイヤ202aと同様の構造を有する。外用タイヤ202は、第2領域22の床面に接触されながら回転する。ここで、内用タイヤ110を第2領域22の床面に接触させないために、外用タイヤ202の径は内用タイヤ110の径よりも大きくされる。
図6(a)−(d)は、凹部114と凸部204による脱着の概要を示す断面図である。凹部114は、図5(a)の第1凹部114aに相当し、凸部204は、図5(a)の第1凸部204aに相当する。図6(a)は、凹部114に凸部204が接続される前の構造を示す。凹部114の内部には、内部に向かって突出した爪部116が設けられる。凸部204の凸型基礎部250は、凹部114の方に向かって突出するとともに、凹部114側の端部に窪んだ穴部252を有する。穴部252は、凸型基礎部250の凹部114側から蓋部254によって覆われる。
穴部252と蓋部254とによって囲まれた空間にはバネ部256が取り付けられる。バネ部256の弾性により、穴部252と蓋部254とによって囲まれた空間が縮められた場合に、当該空間の大きさが元に戻るように、蓋部254が移動する。凸型基礎部250および蓋部254には、可動型爪部258が取り付けられる。可動型爪部258は、先端爪部260、支柱部262、末端部264を含む。支柱部262は、凸型基礎部250が延びる方向に延びる棒形状を有し、凸型基礎部250の凹部114側端に先端爪部260が配置され、先端爪部260とは反対側の端部に末端部264が配置される。先端爪部260は爪部116の方に突出する。また、支柱部262は支点部266を中心に回転可能であるので、可動型爪部258も回転可能である。
図6(b)は、凹部114に凸部204が接続される途中の構造を示す断面図である。凹部114に凸部204が蓋部254から挿入される。蓋部254が凹部114に接触すると、蓋部254の位置が固定されるが、凸型基礎部250をさらに挿入することによって、バネ部256が縮められる。また、先端爪部260が爪部116に接触することによって、可動型爪部258が回転する。図6(c)は、凹部114に凸部204が接続された構造を示す断面図である。図6(b)の状態から、凸型基礎部250をさらに挿入することによって、バネ部256がさらに縮められる。また、先端爪部260が爪部116に噛み合わされる。この噛み合わせによって、凹部114に凸部204が接続され、内用タイヤ110に外用タイヤ202が装着される。ここで、凹部114に凸部204を挿入されるための装置(図示せず)は壁部44に設けられる。図6(d)については後述する。
停止装置40の構造は、図5(a)−(b)に限定されない。図7は、停止装置40の別の構造を示す。これは、停止装置40の上に移動型ロボット100が乗った場合に移動型ロボット100を左方から見たときの側面図である。移動型ロボット100は、ポイントP1、ポイントP2、ポイントP3の順に移動する。停止装置40は、底部42、移動台48を含む。停止装置40は壁部44を備えてもよい。移動型ロボット100は、内用タイヤ110の回転により底部42の上をポイントP1まで移動すると停止する。その際、土台部120の下側面が移動台48の上側面に接触する。そのような状態において、内用タイヤ110が取り外される。例えば、土台部120に電磁石が備えられており、電磁石によって内用タイヤ110が取り付けられている場合、電磁石の電源をオフすることにより、内用タイヤ110が取り外される。
移動台48は、ポイントP1からポイントP3の方向に、上側面に載置された物体を移動可能なコンベアである。特に、移動台48は、ポイントP1からポイントP2を経由してポイントP3まで、内用タイヤ110が取り外された内用タイヤ110を移動させる。ポイントP3において、土台部120に備えられた電磁石の電源をオンにすることによって、外用タイヤ202が装着される。つまり、図7の停止装置40においては、内用タイヤ110が取り外され、外用タイヤ202が装着される。
図8は、停止装置40のさらに別の構造を示す。これは、停止装置40の上に移動型ロボット100が乗った場合に移動型ロボット100を左方から見たときの側面図である。停止装置40は底部42を含む。底部42は例えばマットである。移動型ロボット100の第1内用タイヤ110aと第2内用タイヤ110bは、底部42の上において逆回転される。図示しない第3内用タイヤ110cは第1内用タイヤ110aと同様に動作し、図示しない第4内用タイヤ110dは第2内用タイヤ110bと同様に動作する。その結果、各内用タイヤ110は底部42との摩擦によって清掃される。図8の停止装置40において、移動型ロボット100には外用タイヤ202が取り付けられない。図3に戻る。
以下では、停止装置40において外用タイヤ202が取り付けられたとして説明を進める。ここで、第3領域21には、内用タイヤ110または外用タイヤ202が接触される。図1に示される扉52には扉自動化装置60が接続される。扉自動化装置60により扉52は、閉じられているとともに、施錠されている。そのため、外用タイヤ202が取り付けられた状態において、移動型ロボット100の鍵処理部184は通信部170から解錠信号を送信する。通信部170から解錠信号を送信する場合の無線通信方式と、通信部170が到着信号を受信する場合の無線通信方式は、同一であってもよく、異なっていてもよい。解錠信号を送信することは、扉52の鍵を解錠させることに相当する。
図9は、扉自動化装置60の構成を示す。扉自動化装置60は、通信部62、制御部64を含み、制御部64は、鍵処理部66、開閉処理部68を含む。通信部62は、無線通信を実行し、移動型ロボット100の通信部170と通信する。例えば、通信部62は解錠信号を受信する。鍵処理部66は、扉52に設けられた鍵を解錠したり、施錠したりする。開閉処理部68は、扉52を開けたり、閉じたりする。前述のごとく、扉52が閉じられているとともに、施錠されている状態において、通信部62が解錠信号を受信した場合、鍵処理部66は鍵を解錠させ、開閉処理部68は扉52を開ける。図3に戻る。
鍵処理部184によって扉52の鍵が解錠され、かつ扉52が開けられると、制御部180は、図1の第1ルート34に沿って、第1領域20から第2領域22に移動するように、外用タイヤ202の回転および操舵に関する指示(以下、これもまた「動作指示」ということもある)を生成する。制御部180は、外用タイヤ202の動作指示を移動部200に出力する。移動部200は、受けつけた動作指示にしたがって、第1ルート34に沿って第1領域20から第2領域22に移動するように、外用タイヤ202の回転および角度を調節する。その結果、移動型ロボット100は、扉52を通って第1領域20から第2領域22に移動する。
移動型ロボット100が第2領域22に移動すると、鍵処理部184は通信部170から施錠信号を送信する。施錠信号を送信することは、扉52の鍵を施錠させることに相当する。図9の扉自動化装置60の通信部62は施錠信号を受信する。これに続いて、開閉処理部68は扉52を閉じ、鍵処理部66は鍵を施錠させる。図3に戻る。鍵処理部184によって扉52が閉じられ、かつ扉52の鍵が施錠されると、制御部180は、図1の第1ルート34に沿って、合流地点26まで移動するように、外用タイヤ202の動作指示を生成する。制御部180は、外用タイヤ202の動作指示を移動部200に出力する。移動部200は、動作指示にしたがって、第1ルート34に沿って合流地点26まで移動するように、外用タイヤ202の回転および角度を調節する。その結果、移動型ロボット100は、合流地点26まで移動する。
(3)回収処理
合流地点26に移動型ロボット100が到着するとともに、車両300も到着する。つまり、移動型ロボット100は、保持部130がゴミを保持したまま合流地点26まで移動する。図10(a)−(b)は、合流地点26における車両300の構造を示す。図10(a)は、移動型ロボット100が存在する場合の車両300の構造を示す。車両300は、移動型ロボット100側に向かって開口する出し入れ口310を含み、出し入れ口310には物体台312が配置される。移動型ロボット100が存在する場合、物体台312の高さは、移動型ロボット100の保持部130の高さに合わされる。このときの車両300における出し入れ口310の高さは第1値とされる。移動型ロボット100の制御部180は、前側蓋部132(図示せず)を開き、かつ押出部134を前方に移動させることによって、ゴミ80を保持部130から出し入れ口310の方に移動させる。また、出し入れ口310から車両300内に進入したゴミ80は物体台312上を移動して、車両300に回収される。これにより、移動型ロボット100の保持部130は、車両300にゴミ80を排出するためにゴミ80の保持を終了する。
図10(b)は、移動型ロボット100が存在しない場合の車両300の構造を示す。移動型ロボット100が存在しない場合、車両300は人物82からゴミ80を回収する。人物82がゴミ80を移動させやすい高さは、人物82の肘くらいの高さであるので、当該高さは、移動型ロボット100の保持部130の高さよりも高い。そのため、移動型ロボット100が存在しない場合、物体台312の高さは、人物82の肘くらいの高さに合わされる。このときの車両300における出し入れ口310の高さは第2値とされる。第2値は第1値よりも高くされる。図3に戻る。
(4)第2領域22から第1領域20への移動型ロボット100の移動処理
保持部130によるゴミ80の保持が終了すると、制御部180は、図1の第2ルート36に沿って、扉52まで移動するように、外用タイヤ202の動作指示を生成する。制御部180は、外用タイヤ202の動作指示を移動部200に出力する。移動部200は、動作指示にしたがって、第2ルート36に沿って扉52まで移動するように、外用タイヤ202の回転および角度を調節する。その結果、移動型ロボット100は、扉52まで移動する。
図1に示される扉52は、閉じられているとともに、施錠されている。扉52に到着すると、鍵処理部184は通信部170から解錠信号を送信する。図9の扉自動化装置60の通信部62は解錠信号を受信する。これに続いて、鍵処理部66は鍵を解錠させ、開閉処理部68は扉52を開ける。図3に戻る。鍵処理部184によって扉52の鍵が解錠され、かつ扉52が開けられると、制御部180は、図1の第2ルート36に沿って、第2領域22から第1領域20に移動するように、外用タイヤ202の動作指示を生成する。制御部180は、外用タイヤ202の動作指示を移動部200に出力する。移動部200は、動作指示にしたがって、第2ルート36に沿って第2領域22から第1領域20に移動するように、外用タイヤ202の回転および角度を調節する。その結果、移動型ロボット100は、扉52を通って第2領域22から第1領域20に移動する。
移動型ロボット100が第1領域20に移動すると、鍵処理部184は通信部170から施錠信号を送信する。図9の扉自動化装置60の通信部62は、施錠信号を受信する。これに続いて、開閉処理部68は扉52を閉じ、鍵処理部66は鍵を施錠させる。図3に戻る。鍵処理部184によって扉52が閉じられ、かつ扉52の鍵が施錠されると、制御部180は、図1の第2ルート36に沿って、停止装置40まで移動するように、外用タイヤ202の動作指示を生成する。制御部180は、外用タイヤ202の動作指示を移動部200に出力する。移動部200は、動作指示にしたがって、第2ルート36に沿って停止装置40まで移動するように、外用タイヤ202の回転および角度を調節する。その結果、移動型ロボット100は、停止装置40まで移動して、停止装置40上において停止する。
停止装置40が図5(a)−(b)の構造を有する場合、移動型ロボット100の外用タイヤ202は停止装置40において取り外される。図6(d)は、凹部114から凸部204を取り外す構造を示す断面図である。停止装置40の壁部44に配置された押出部270が凸部204の方に移動することによって、末端部264が押出部270に押されることによって、支点部266を中心に支柱部262が回転する。この回転により、先端爪部260と爪部116との噛み合わせが外される。この状態において凹部114とは反対方向に凸部204が移動されることによって、外用タイヤ202が内用タイヤ110から取り外される。
一方、停止装置40が図7の構造を有する場合、移動型ロボット100が停止装置40の上をポイントP3、ポイントP2、ポイントP1の順に移動することによって、内用タイヤ110を取り外して外用タイヤ202を取り付ける処理とは逆の処理が実行される。つまり、停止装置40において、外用タイヤ202が取り外され、内用タイヤ110が装着される。停止装置40が図8の構造を有する場合、これまでと同様に、移動型ロボット100の第1内用タイヤ110aと第2内用タイヤ110bは、底部42の上において逆回転される。その結果、第1内用タイヤ110aと第2内用タイヤ110bは底部42との摩擦によって清掃される。図3に戻る。
内用タイヤ110が露出されると、制御部180は、図1の第2ルート36に沿って、第1領域20を移動するように、内用タイヤ110の動作指示を生成する。制御部180は、内用タイヤ110の動作指示を移動部200に出力する。移動部200は、動作指示にしたがって、第2ルート36に沿って第1領域20を移動するように、内用タイヤ110の回転および角度を調節する。その結果、移動型ロボット100は、第1領域20を移動する。
以上、本開示に係る実施例について図面を参照して詳述してきたが、上述した装置や各処理部の機能は、コンピュータプログラムにより実現されうる。上述した機能をプログラムにより実現するコンピュータは、キーボードやマウス、タッチパッドなどの入力装置、ディスプレイやスピーカなどの出力装置、CPU(Central Processing Unit)、ROM、RAM、ハードディスク装置やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)やUSBメモリなどの記録媒体から情報を読み取る読取装置、ネットワークを介して通信を行うネットワークカードなどを備え、各部はバスにより接続される。また、読取装置は、上記プログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置に記憶させる。また、CPUが、記憶装置に記憶されたプログラムをRAMにコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAMから順次読み出して実行することにより、上記各装置の機能が実現される。
これまでは、移動型ロボット100における移動部200が内用タイヤ110、外用タイヤ202を含む構造を説明した。移動部200が内用タイヤ110、外用タイヤ202を含まない構造であってもよい。図11は、移動型ロボット100の別の構造を示す。これは、図2(a)と同様の左方からの側面図である。移動型ロボット100は、土台部120、センサ122と総称される第1センサ122a、第2センサ122b、第3センサ122c、第4センサ122d(図示せず)、保持部130、自動ハンド部140、脚部280と総称される第1脚部280a、第2脚部280b、第3脚部280c(図示せず)、第4脚部280d(図示せず)、外用板282と総称される第1外用板282a、第2外用板282b、第3外用板282c(図示せず)、第4外用板282d(図示せず)を含む。土台部120、センサ122、保持部130、自動ハンド部140は図2(a)と同様の構造である。ここでは、内用タイヤ110の代わりに脚部280が備えられる。
移動型ロボット100の制御部180は、複数の脚部280の動作を制御して、四足歩行を実行する。停止装置40は、移動型ロボット100に対する外用板282の脱着を実行する。移動型ロボット100は、第1領域20を移動する場合、外用板282を取り外した脚部280が第1領域20の床面に接触する。そのため、脚部280が第1移動部に相当する。また、移動型ロボット100は、第2領域22を移動する場合、外用板282が第2領域22の床面に接触する。そのため、外用板282が第2移動部に相当する。例えば、脚部280に電磁石が備えられており、電磁石の電源をオフすることにより外用板282が取り外され、電磁石の電源をオンすることにより外用板282が取り付けられる。
以上の構成による運搬システム1000の動作を説明する。図12は、運搬システム1000による運搬手順を示すシーケンス図を示す。車両300は、エリア28に進入する(S10)と、到着信号を送信する(S12)。移動型ロボット100は、移動を開始し(S14)、停止装置40において外用タイヤ202を装着する(S16)。移動型ロボット100は、解錠信号を扉自動化装置60に送信する(S18)。扉自動化装置60は、扉52の鍵を解錠させ、扉52を開ける(S20)。移動型ロボット100は、第1領域20から第2領域22に移動した後、施錠信号を扉自動化装置60に送信する(S22)。扉自動化装置60は、扉52を閉じて、扉52の鍵を施錠させる(S24)。
車両300と移動型ロボット100は合流地点26に到着し、移動型ロボット100は車両300にゴミ80を渡すなどの車両300との物体の授受を行う(S26)。移動型ロボット100は、扉52まで移動し、解錠信号を扉自動化装置60に送信する(S28)。扉自動化装置60は、扉52の鍵を解錠させ、扉52を開ける(S30)。移動型ロボット100は、第2領域22から第1領域20に移動した後、施錠信号を扉自動化装置60に送信する(S32)。扉自動化装置60は、扉52を閉じて、扉52の鍵を施錠させる(S34)。移動型ロボット100は、停止装置40において外用タイヤ202を取り外す(S36)。移動型ロボット100は移動を終了する(S38)。
本実施例によれば、到着信号を取得した後に鍵を解錠させて第1領域から第2領域に移動するので、鍵を解錠させている期間を短縮できる。また、鍵を施錠させてから合流地点まで移動するので、鍵を解錠させている期間を短縮できる。また、鍵を解錠させている期間が短縮されるので、第三者の建物への進入の発生を抑制できる。また、第三者の建物への進入の発生が抑制されるので、セキュリティの低下を抑制できる。また、合流地点で車両と合流するので、セキュリティの低下を抑制しながら物体を運搬できる。
また、エリアに車両が進入した場合に到着信号が送信されるので、鍵を解錠させるタイミングを合流地点への移動体の到着タイミングに近づけることができる。また、鍵を解錠させるタイミングが合流地点への移動体の到着タイミングに近づけられるので、鍵を解錠させている期間を短縮できる。また、物体を保持するので、物体を運搬できる。また、移動型ロボットが存在するか否かに応じて出し入れ口の高さを変更するので、物体の出し入れを容易にできる。また、収集地点に移動して物体の保持を開始するので、合流地点に運搬すべき物体を収集できる。
また、第1領域と第2領域において、別のタイヤを床面に接触させながら移動できる。また、別のタイヤを床面に接触させながら移動するので、第1領域の床面が汚れることを防止できる。また、内用タイヤに外用タイヤが装着されるので、第1領域で内用タイヤを使用しながら、第2領域で外用タイヤを使用できる。また、脚部に外用板が装着されるので、第1領域で脚部を使用しながら、第2領域で外用板を使用できる。また、内用タイヤが取り外され、外用タイヤが装着されるので、第1領域で内用タイヤを使用しながら、第2領域で外用タイヤを使用できる。また、第1内用タイヤと第2内用タイヤとが逆回転されるので、移動型ロボットを移動させずに各内用タイヤの汚れを落とすことができる。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に移動型ロボットに関する。特に、実施例2では、第1領域における移動型ロボットの動作を中心に説明する。移動型ロボットの構造は、図2(a)−(b)あるいは図11と同様のタイプである。ここでは、これまでとの差異を中心に説明する。
実施例2では、実施例1における、「(1)収集処理」は行わない。ゴミの収集はユーザによって到着信号の取得より前に事前に行われ、45リッターほどの大きなゴミ袋に収容され袋詰めされ、収集地点24に置かれている。移動型ロボットは、記憶部190に記憶されたプログラムによって、車両300との物体の授受とは異なる作業を行う。例えば、自動ハンド部140を使用して、部屋の片付けや、部屋の掃除を行う。部屋の片付けは部屋の床面に散らかっているおもちゃなどを、センサ122により、画像認識して何であるかを識別し、記憶部190に記憶された、おもちゃなどの物体のそれぞれについての格納先へ運ぶ。部屋の掃除は、コードレスのハンディ掃除機を自動ハンド部140でつかみ、第1領域の床面を端から端まで掃除を行う。実施例2は、このような、車両300との物体の受け渡しとは異なる作業中に、車両300の到着信号を取得すると、作業を中断し、車両300との物体の授受を行ったと、中断した作業を再開するものである。以下、図を用いて動作を説明する。
図13は、運搬システム1000による運搬手順を示すシーケンス図を示す。図13は、実施例1における、移動型ロボット100のシーケンスを示した図12に対して、車両300との物体の受け渡しとは異なる作業の中断(S41、S42)と再開(S51、S52)が追加されている点が異なる。それ以外は、実施例1で説明した図12と同じである。
車両300は、エリア28に進入する(S10)と、到着信号を送信する(S12)。移動型ロボット100は、車両300との物体の授受とは異なる他の作業中であるかを制御部180により判定する(S41)。作業中でなければ(S41のN)、移動を開始する(S14)。作業中であれば(S41のY)、他の作業を中断する(S42)。中断は片付け中のおもちゃなどの物体の検出をやめたり、自動ハンド部140でつかんでいたものを元の位置に戻したり、その場に置いたりする。掃除機で掃除中であれば、掃除機の電源を止め、自動ハンド部140でつかんでいた掃除機をその場に置く。これらの作業状態は、記憶部190に格納され、作業再開時に利用される。中断作業が終わると移動を開始する(S14)。移動は、収集地点24に向けて行われ、事前にユーザによって集められたゴミが収容されているゴミ袋を自動ハンド部140でつかみ、保持部130に保持する。続いて、停止装置40において外用タイヤ202を装着する(S16)。移動型ロボット100は、解錠信号を扉自動化装置60に送信する(S18)。扉自動化装置60は、扉52の鍵を解錠させ、扉52を開ける(S20)。移動型ロボット100は、第1領域20から第2領域22に移動した後、施錠信号を扉自動化装置60に送信する(S22)。扉自動化装置60は、扉52を閉じて、扉52の鍵を施錠させる(S24)。車両300と移動型ロボット100は合流地点26に到着し、移動型ロボット100は車両300にゴミ80を渡すなどの車両300との物体の授受を行う(S26)。
移動型ロボット100は、扉52まで移動し、解錠信号を扉自動化装置60に送信する(S28)。扉自動化装置60は、扉52の鍵を解錠させ、扉52を開ける(S30)。移動型ロボット100は、第2領域22から第1領域20に移動した後、施錠信号を扉自動化装置60に送信する(S32)。扉自動化装置60は、扉52を閉じて、扉52の鍵を施錠させる(S34)。移動型ロボット100は、停止装置40において外用タイヤ202を取り外す(S36)。移動型ロボット100は移動を終了する(S38)。
続いて、移動型ロボット100は、中断中の作業があるか制御部180により判定する(S51)。中断中の作業がなければ(S51のN)、終了する。中断中の作業があれば(S51のY)、中断した作業を再開する(S52)。再開は記憶部190に記憶された作業状態を元に行われる。すなわち、おもちゃなどの物体の検出を再開し片付けをする。あるいは、掃除を掃除が中断したところから再開する。
本実施例によれば、到着信号を取得した場合に、移動体である車両300との物体の授受以外の作業があれば作業を中断し、移動体との物体の授受が終わった後、中断した作業を再開するので、移動体の運搬スケジュールを阻害することなく、運搬システム1000を円滑運用できる。また、移動型ロボット100を、移動体との物体の授受以外の用途にも利用でき、移動型ロボット100の利用価値を高めることができる。
(実施例3)
次に、実施例3を説明する。実施例3は、実施例1と同様に移動型ロボットに関し、実施例1よりも、構成と処理が簡易化されたものである。本実施例は、屋外に設置された、宅配ボックスや倉庫の閉じられた空間が「第1領域」と定義される。移動型ロボット100は、第1領域内の閉じられた空間、すなわち、宅配ボックスや倉庫の中に配置され、実施例1と同様の物体を運搬可能である。第1領域以外の空間は「第2領域」と定義され、第1領域と第2領域との境界50には扉52が配置される。すなわち、扉52は、宅配ボックスや倉庫の扉である。扉には鍵が設けられており、鍵が施錠されることによって、第2領域から第1領域への第三者の進入が防止されることは、実施例1と同様である。これにより、第三者によるゴミの不法投棄や、荷物の盗難を防止できる。本実施例における、第1領域は、実施例1と異なり、第2領域と同じ屋外に配置されるため、実施例1と異なり、停止装置40はなく、第3領域もない。また、移動型ロボット100に内用タイヤはなく、外用タイヤのみで第1領域と第2領域を移動する。
図14は、運搬システム1000の構成を示す。建物10と庭12を含む戸建て住宅が配置されるとともに、戸建て住宅の外にセンタ14が配置される。庭12に倉庫11が配置される。運搬システム1000は、扉52、扉自動化装置60、移動型ロボット100、車両300を含む。倉庫11内の空間が第1領域20に相当し、庭12の倉庫11を除く部分、センタ14、庭12とセンタ14との間の道路が第2領域22に相当する。第1領域20と第2領域22との間は境界50で区切られる。そのため、第1領域20は、境界50によって囲まれた閉空間である。移動型ロボット100は、倉庫11内に配置される。このような移動型ロボット100も、第1ルート34と第2ルート36を移動可能である。
図15は、移動型ロボット100の構造を示す。図15の構成は、実施例1における移動型ロボット100の構成を示した図2における、自動ハンド部140が省かれたものである。このように移動型ロボット100の構成を簡素化することで、移動型ロボット100の製造コストを低く抑えることができる。
以下では、ゴミの回収を例にして説明する。ゴミはユーザにより予め到着信号の取得より前に事前に行われ、45リッターほどの大きなゴミ袋に収容され袋詰めされ、倉庫11内に配置された、移動型ロボット100の保持部に置かれている。実施例1と異なり、移動型ロボット100は第1領域内に停止した状態で車両300の到着を待つ。
図16は、運搬システム1000による運搬手順を示すシーケンス図を示す。車両300は、エリア28に進入する(S10)と、到着信号を送信する(S12)。移動型ロボット100は、解錠信号を扉自動化装置60に送信する(S18)。扉自動化装置60は、扉52の鍵を解錠させ、扉52を開ける(S20)。移動型ロボット100は、移動を開始する(S21)。第1領域20から第2領域22に移動した後、施錠信号を扉自動化装置60に送信する(S22)。扉自動化装置60は、扉52を閉じて、扉52の鍵を施錠させる(S24)。
車両300と移動型ロボット100は合流地点26に到着し、移動型ロボット100は車両300にゴミ80を渡すなどなどの車両300との物体の授受を行う(S26)。移動型ロボット100は、扉52まで移動し、解錠信号を扉自動化装置60に送信する(S28)。扉自動化装置60は、扉52の鍵を解錠させ、扉52を開ける(S30)。移動型ロボット100は、第2領域22から第1領域20に移動して、移動を終了する(S31)。移動を終了した後、施錠信号を扉自動化装置60に送信する(S32)。扉自動化装置60は、扉52を閉じて、扉52の鍵を施錠させる(S34)。
本実施例によれば、移動型ロボットの構造を簡易化できる。また、移動型ロボットの処理を簡易化できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の移動型ロボットは、第1領域と第2領域との境界に設けられた扉の鍵を解錠させる鍵処理部と、第2領域における合流地点への移動体の到着信号を取得する取得部と、を備える。到着信号を取得した場合、鍵処理部により扉の鍵を解錠させ、鍵処理部によって鍵が解錠されると、第1領域から、第2領域の合流地点まで移動する移動部を備える。
この態様によると、到着信号を取得した後に鍵を解錠させて第1領域から第2領域に移動するので、セキュリティの低下を抑制できる。
物体を保持する保持部をさらに備えてもよい。移動部は、保持部が物体を保持したまま合流地点まで移動し、保持部は、移動部により合流地点に到着すると、移動体に物体を渡すために物体の保持を終了してもよい。この場合、物体を保持するので、物体を運搬できる。
物体を保持する保持部をさらに備えてもよい。保持部は、移動部により合流地点に到着すると、移動体から物体を受け取るために物体の保持を開始してもよい。この場合、物体を保持するので、物体を運搬できる。
移動部は、保持部により、移動体に物体を渡すための物体の保持を終了、または、移動体から物体を受け取るための物体の保持を開始すると、第1領域まで移動し、鍵処理部は、移動部により第2領域から第1領域に移動すると、扉の鍵を施錠させてもよい。この場合、第2領域から第1領域に移動すると、扉の鍵を施錠させるので、セキュリティの低下を抑制できる。
鍵処理部は、移動部により第1領域から第2領域に移動すると、扉の鍵を施錠させ、移動部は、保持部により、移動体に物体を渡すための物体の保持を終了、または、移動体から物体を受け取るための物体の保持を開始すると、扉まで移動し、鍵処理部は、扉の鍵を解錠させ、移動部は、鍵が解錠されると、第1領域まで移動してもよい。この場合、第1領域から第2領域に移動すると扉の鍵を施錠させ、扉まで移動すると扉の鍵を解錠させるので、セキュリティの低下を抑制できる。
移動体と通信する通信部をさらに備え、通信部は、移動体が物体の出し入れ口の高さを所定の高さに設定するために、移動型ロボットが存在することを通信する。この場合、移動型ロボットが存在することを通信するので、移動体に出し入れ口の高さを調節させることができる。
第1領域または第2領域は、第3領域を含んでもよい。移動部は、第1領域に第1移動部を接触させながら移動し、第2領域に第2移動部を接触させながら移動し、第3領域に、第1移動部または第2移動部を接触させながら移動してもよい。この場合、第1領域と第2領域において、別の移動部を床面に接触させながら移動できる。
第1領域から第2領域に移動する場合に、第1移動部に第2移動部が装着されてもよい。この場合、第1移動部に第2移動部が装着されるので、第1領域で第1移動部を使用しながら、第2領域で第2移動部を使用できる。
第1移動部に第2移動部が磁力により装着されてもよい。この場合、磁力により装着されるので、装着を簡易にできる。
第1領域から第2領域に移動する場合に、第1移動部が取り外され、第2移動部が装着されてもよい。この場合、第1移動部が取り外され、第2移動部が装着されるので、第1領域で第1移動部を使用しながら、第2領域で第2移動部を使用できる。
移動部は、第1タイヤと第2タイヤとを少なくとも含んでもよい。第1領域から第2領域に移動する場合に、第1タイヤと第2タイヤとが逆回転されてもよい。この場合、第1タイヤと第2タイヤとが逆回転されるので、各タイヤの汚れを落とすことができる。
移動部は、第1領域における収集地点に移動し、保持部は、移動部により収集地点に到着すると、物体の保持を開始し、移動部は、到着信号を取得した場合、保持部が物体を保持したまま移動を開始してもよい。この場合、収集地点に移動して物体の保持を開始するので、合流地点に運搬すべき物体を収集できる。
移動体と物体を授受するために、第1領域から移動を開始する際に、移動を開始するまでに行っていた第1領域における作業を中断し、移動体と物体を授受した後、第1領域へ戻り、中断した作業を再開してもよい。この場合、移動体との物体の授受が終わった後、中断した作業を再開するので、移動体の運搬スケジュールを阻害することなく、運搬システムを円滑運用できる。
本開示の別の態様は、制御方法である。この方法は、第1領域と第2領域との境界に設けられた扉の鍵を解錠させるステップと、第2領域における合流地点への移動体の到着信号を取得するステップと、到着信号を取得した場合、扉の鍵を解錠させるステップと、鍵が解錠されると、第1領域から、第2領域の合流地点まで移動するステップとを備える。
移動型ロボットが存在する場合において、移動体における物体の出し入れ口の高さは、所定の高さに設定されてもよい。例えば、移動型ロボットが存在する場合において、移動体における物体の出し入れ口の高さは第1値にされ、移動型ロボットが非存在である場合において、移動体における物体の出し入れ口の高さは第1値よりも高い第2値にされてもよい。一例として、移動型ロボットは、移動体と通信する通信部を有し、移動体は、移動型ロボットと通信した場合に移動型ロボットが存在すると判断し、物体の出し入れ口の高さを第2値にすればよいこの場合、移動型ロボットが存在するか否かに応じて出し入れ口の高さを変更するので、物体の出し入れを容易にできる。
以上、本開示を実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施例1において物体がゴミであるとされる。しかしながらこれに限らず例えば、物体がゴミ以外の荷物であってもよい。その際、車両300は荷物を運搬する配送車に相当する。また、移動型ロボット100は、第1ルート34を通って合流地点26に移動する際に保持部130に荷物を保持せず、合流地点26から第2ルート36を通って移動する際に保持部130に荷物を保持する。本変形例によれば、運搬システム1000の適用範囲を拡大できる。
実施例1において、センサ122による移動型ロボット100の測位は、住宅内側の天井や、住宅外側の高い位置に備えられた、測距装置、撮像装置によるものであってもよい。また、それらと、移動型ロボット100に備えられたセンサとの組み合わせで行われるものであってもよい。
実施例1において、到着信号は、車両300が、センタ14から合流地点26に向かって移動し、位置情報をもとにエリア28への進入を検出した場合に送信したものを通信部170を介して、取得部186が取得する。しかしながらこれに限らず例えば、車両300から、車両300は現在位置を、インターネット上の特定のサイトに、例えば1秒毎など定期的に更新し、取得部186が、通信部170を介して、インターネット上の車両300の現在位置を確認し、記憶部190に記憶された、車両300の巡回予定経路情報から、エリア28への侵入、あるいは合流地点26の到着予定時刻を取得するものであってもよい。また、物体回収配達希望家の電子機器を介して行ってもよい。物体回収配達希望家の電子機器で判断が行われる場合は、電子機器は、車両300の巡回予定経路情報を記憶し、インターネットにアクセスして、車両300の現在位置を定期的に確認し、WiFiやブルートゥースなどの無線通信により移動型ロボットに到着信号を通知する。この場合は、移動型ロボット100の通信部170は、電子機器と通信するWiFiやブルートゥースなどの無線通信機能を備える。
さらに、到着信号は、第2領域に設置された、呼び鈴、または、インターフォンでもよい。この場合、移動型ロボットは、取得部186に、マイクと音認識部を備え、呼び鈴、または、インターフォンの音を到着信号と認識する。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
実施例1において車両300が使用される。しかしながらこれに限らず例えば、車両300の以外の移動体であってもよい。移動体の一例はドローンである。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
実施例1において、移動型ロボット100は収集地点24においてゴミ箱16からゴミを収集する。しかしながらこれに限らず例えば、移動型ロボット100は収集地点24においてゴミ箱16からゴミを収集しなくてもよい。その場合、実施例2、実施例3に示したように、ユーザによって保持部130にゴミがのせられる。すなわち、自動ハンド部140がなくてもよい。本変形例によれば、移動型ロボットの構成や処理を簡易化できる。さらに、図17のように、移動型ロボット100は、押出部134を省いた構成にしてもよい。その場合には、車両300には、車両300の運行を司る業者の人が乗り、移動型ロボット100との物体の授受を行う構成が取られる。つまり人が移動型ロボット100の保持部130の上にのせられた物体を上から取り、車両へ運搬する。あるいは、車両の物体を移動型ロボット100の保持部130の上にのせる。本変形例によれば、移動型ロボットの構成や処理を簡易化できる。
実施例1において、凹部114と凸部204とが接続されることにより、内用タイヤ110に外用タイヤ202が装着される。しかしながらこれに限らず例えば、内用タイヤ110に電磁石が備えられることによって、内用タイヤ110に外用タイヤ202が磁力により装着されてもよい。本変形例によれば、磁力により装着されるので、装着を簡易にできる。
実施例1において、扉52の開閉、扉52の鍵の解錠および施錠は、解錠信号および施錠信号をもとに扉自動化装置60によってなされる。しかしながらこれに限らず例えば、これらの処理は自動ハンド部140によってなされてもよい。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
実施例1において、物体の保持は、保持部130によってなされる。しかしながらこれに限らず例えば、これらの処理は自動ハンド部140によってなされてもよい。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
本開示によれば、セキュリティの低下を抑制しながら物体を運搬できる。
10 建物、 11 倉庫、 12 庭、 14 センタ、 20 第1領域、 21 第3領域、 22 第2領域、 26 合流地点、 28 エリア、 32 回収ルート、 34 第1ルート、 36 第2ルート、 40 停止装置、 42 底部、 44 壁部、 46 内用タイヤ走行台、 50 境界、 52 扉、 60 扉自動化装置、 62 通信部、 64 制御部、 66 鍵処理部、 68 開閉処理部、 80 ゴミ、 100 移動型ロボット、 110 内用タイヤ、 114 凹部、 116 爪部、 120 土台部、 122 センサ、 130 保持部、 132 前側蓋部、 134 押出部、 140 自動ハンド部、 142 第1関節部、 144 第1アーム部、 146 第2関節部、 148 第2アーム部、 150 第3関節部、 152 第1ハンド部、 154 第2ハンド部、 170 通信部、 180 制御部、 182 測定部、 184 鍵処理部、 186 取得部、 190 記憶部、 200 移動部、 202 外用タイヤ、 204 凸部、 210 バッテリ、 250 凸型基礎部、 252 穴部、 254 蓋部、 256 バネ部、 258 可動型爪部、 260 先端爪部、 262 支柱部、 264 末端部、 266 支点部、 270 押出部、 300 車両、 310 出し入れ口、 312 物体台、 1000 運搬システム。

Claims (15)

  1. 第1領域と第2領域との境界に設けられた扉の鍵を解錠させる鍵処理部と、
    前記第2領域における合流地点への移動体の到着信号を取得する取得部と、
    を備え、
    前記到着信号を取得した場合、前記鍵処理部により前記扉の鍵を解錠させ、
    前記鍵処理部によって前記鍵が解錠されると、前記第1領域から、前記第2領域の合流地点まで移動する移動部を備える
    移動型ロボット。
  2. 物体を保持する保持部をさらに備え、
    前記移動部は、前記保持部が前記物体を保持したまま前記合流地点まで移動し、
    前記保持部は、前記移動部により前記合流地点に到着すると、前記移動体に前記物体を渡すために前記物体の保持を終了する
    請求項1に記載の移動型ロボット。
  3. 物体を保持する保持部をさらに備え、
    前記保持部は、前記移動部により前記合流地点に到着すると、前記移動体から前記物体を受け取るために前記物体の保持を開始する
    請求項1または2に記載の移動型ロボット。
  4. 前記移動部は、前記保持部により、前記移動体に前記物体を渡すための前記物体の保持を終了、または、前記移動体から前記物体を受け取るための前記物体の保持を開始すると、前記第1領域まで移動し、
    前記鍵処理部は、前記移動部により前記第2領域から前記第1領域に移動すると、前記扉の鍵を施錠させる
    請求項2または3に記載の移動型ロボット。
  5. 前記鍵処理部は、前記移動部により前記第1領域から前記第2領域に移動すると、前記扉の鍵を施錠させ、
    前記移動部は、前記保持部により、前記移動体に前記物体を渡すための前記物体の保持を終了、または、前記移動体から前記物体を受け取るための前記物体の保持を開始すると、前記扉まで移動し、
    前記鍵処理部は、前記扉の鍵を解錠させ、
    前記移動部は、前記鍵が解錠されると、第1領域まで移動する
    請求項4に記載の移動型ロボット。
  6. 移動体と通信する通信部をさらに備え、
    前記通信部は、前記移動体が物体の出し入れ口の高さを所定の高さに設定するために、前記移動型ロボットが存在することを通信する、
    請求項2から5のいずれかに記載の移動型ロボット。
  7. 前記第1領域または前記第2領域は、第3領域を含み、
    前記移動部は、
    前記第1領域に第1移動部を接触させながら移動し、
    前記第2領域に第2移動部を接触させながら移動し、
    前記第3領域に、前記第1移動部または前記第2移動部を接触させながら移動する
    請求項1から6のいずれかに記載の移動型ロボット。
  8. 前記第1領域から前記第2領域に移動する場合に、前記第1移動部に前記第2移動部が装着される請求項7に記載の移動型ロボット。
  9. 前記第1移動部に前記第2移動部が磁力により装着される請求項8に記載の移動型ロボット。
  10. 前記第1領域から前記第2領域に移動する場合に、前記第1移動部が取り外され、前記第2移動部が装着される請求項7に記載の移動型ロボット。
  11. 前記移動部は、第1タイヤと第2タイヤとを少なくとも含み、
    前記第1領域から前記第2領域に移動する場合に、前記第1タイヤと前記第2タイヤとが逆回転される
    請求項1から6のいずれかに記載の移動型ロボット。
  12. 前記移動部は、前記第1領域における収集地点に移動し、
    前記保持部は、前記移動部により前記収集地点に到着すると、前記物体の保持を開始し、
    前記移動部は、前記到着信号を取得した場合、前記保持部が前記物体を保持したまま移動を開始する
    請求項2から6のいずれかに記載の移動型ロボット。
  13. 前記移動体と前記物体を授受するために、前記第1領域から移動を開始する際に、移動を開始するまでに行っていた前記第1領域における作業を中断し、
    前記移動体と前記物体を授受した後、前記第1領域へ戻り、前記中断した作業を再開する
    請求項2または3に記載の移動型ロボット。
  14. 第1領域と第2領域との境界に設けられた扉の鍵を解錠させるステップと、
    前記第2領域における合流地点への移動体の到着信号を取得するステップと、
    前記到着信号を取得した場合、前記扉の鍵を解錠させるステップと、
    前記鍵が解錠されると、前記第1領域から、前記第2領域の合流地点まで移動するステップと
    を備える制御方法。
  15. 第1領域と第2領域との境界に設けられた扉の鍵を解錠させるステップと、
    前記第2領域における合流地点への移動体の到着信号を取得するステップと、
    前記到着信号を取得した場合、前記扉の鍵を解錠させるステップと、
    前記鍵が解錠されると、前記第1領域から、前記第2領域の合流地点まで移動するステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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