JP2020091443A - 偏光子及び光アイソレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】偏光子の反りを抑制することができ、かつ入射光の反射を抑制することができる、偏光子を提供する。【解決手段】光アイソレータ用の偏光子であって、対向し合う第1の主面6a及び第2の主面6bを有する偏光ガラス板6と、偏光ガラス板6の第1の主面6a上に設けられている第1の光学機能膜7と、偏光ガラス板6の第2の主面6b上に設けられており、かつ偏光ガラス板6の反りを抑制する反り抑制膜8とを備え、反り抑制膜8の屈折率が1.47以上、1.55以下であることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、偏光子及び光アイソレータに関する。
光アイソレータは、光を一方向だけに伝搬し、反射して戻る光を阻止する磁気光学素子である。光アイソレータは、例えば、光通信システムやレーザー加工システム等に用いられるレーザー発振器に使用される。
下記の特許文献1に記載のように、光アイソレータは、ファラデー回転子の両面に偏光ガラス板が貼り付けられた構成を有する。偏光ガラス板における入射光の反射の防止等を目的として、偏光ガラス板の表面に反射防止膜のような光学機能膜が形成されることがある。
下記の特許文献2には、このような光学機能膜が設けられた応力調整層が開示されている。特許文献2では、基体の一方側の主面上に第1の誘電体多層膜が設けられており、基体の他方側の主面上に第2の誘電体多層膜が設けられている。また、特許文献2では、第2の誘電体多層膜が応力調整層を含んでいてもよい旨が記載されている。この応力調整層は、例えば、SiO膜からなるとされている。
特開2016−009164号公報 国際公開第2014/065373号
ところで、偏光ガラス板の表面に反射防止膜を形成すると、膜応力により偏光ガラス板が反ることがある。そのため、ファラデー回転子から偏光ガラス板が剥離するおそれがある。
また、本願発明者は、特許文献2のようなSiO膜からなる応力調整層を形成しても、なお、偏光ガラス板側からファラデー回転子に入射する入射光の反射を十分に抑制することは困難であることを新たに見出した。
本発明は、偏光子の反りを抑制することができ、かつ入射光の反射を抑制することができる、偏光子及び光アイソレータを提供することを目的とする。
本発明の偏光子は、光アイソレータ用の偏光子であって、対向し合う第1の主面及び第2の主面を有する偏光ガラス板と、偏光ガラス板の第1の主面上に設けられている第1の光学機能膜と、偏光ガラス板の第2の主面上に設けられており、かつ偏光ガラス板の反りを抑制する反り抑制膜とを備え、反り抑制膜の屈折率が1.47以上、1.55以下であることを特徴とする。
反り抑制膜の厚みが50nm以上、500nm以下であることが好ましい。
第1の光学機能膜が第1の反射防止膜であることが好ましい。
反り抑制膜が酸化ケイ素または酸窒化ケイ素からなることが好ましい。また、反り抑制膜がSiOにより表される酸化ケイ素からなり、1≦x<2であることが好ましい。
本発明の光アイソレータは、対向し合う第3の主面及び第4の主面を有するファラデー回転子と、ファラデー回転子の第3の主面上に直接的または間接的に設けられている、第1の偏光子と、ファラデー回転子の第4の主面上に直接的または間接的に設けられている、第2の偏光子とを備え、第1の偏光子及び第2の偏光子のうち少なくとも一方の偏光子が、上記偏光子であることを特徴とする。
ファラデー回転子の第3の主面及び第4の主面のうち少なくとも一方の主面上に設けられている第2の光学機能膜がさらに備えられていることが好ましい。
本発明によれば、偏光子の反りを抑制することができ、かつ入射光の反射を抑制することができる、偏光子及び光アイソレータを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る光アイソレータの正面断面図である。 図1に示す実施形態に係る光アイソレータに用いられる第1の偏光子の正面断面図である。 SiOにおけるxの値と屈折率との関係を示す図である。 SiOにおけるxの値と屈折率との関係を、1.8≦x≦2の範囲において示す図である。 図1に示す実施形態に係る光アイソレータの一部を示す正面断面図である。 反り抑制膜の屈折率と、反り抑制膜及びファラデー回転子の界面における反射率との関係を示す図である。 反り抑制膜の屈折率と、反り抑制膜及びファラデー回転子の界面における反射率との関係を、屈折率が1.46以上の場合において示す図である。 反り抑制膜の厚みと第1の偏光子の反り量との関係を示す図である。 図9(a)〜図9(c)は、図1に示す実施形態に係る光アイソレータの製造方法の一例を説明するための正面断面図である。 偏光ガラス板の母材に反り抑制膜を形成しない場合の例を示す図である。 本発明の図1に示す実施形態の変形例に係る光アイソレータの正面断面図である。
以下、好ましい実施形態について説明する。但し、以下の実施形態は単なる例示であり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照する場合がある。
(光アイソレータ)
図1は、本発明の一実施形態に係る光アイソレータの正面断面図である。図1に示すように、光アイソレータ1は、ファラデー回転子2と、第1の偏光子3と、第2の偏光子4とを備える。ファラデー回転子2は、第1の偏光子3と第2の偏光子4との間に設けられている。第1の偏光子3は、本発明の一実施形態に係る偏光子である。
図2は、図1に示す実施形態に係る光アイソレータに用いられる第1の偏光子の正面断面図である。図2に示すように、第1の偏光子3は、偏光ガラス板6と、第1の光学機能膜7と、反り抑制膜8とを備える。
偏光ガラス板6は、対向し合う第1の主面6a及び第2の主面6bを有する。第1の主面6a上に第1の光学機能膜7が設けられている。本実施形態においては、第1の光学機能膜7は反射防止膜である。反射防止膜は、例えば、相対的に屈折率が低い低屈折率膜と、相対的に屈折率が高い高屈折率膜とが交互に積層された多層膜により構成することができる。なお、第1の光学機能膜7は、例えば、IRカットフィルタ等であってもよく、特に限定されない。
偏光ガラス板6の第2の主面6b上には、反り抑制膜8が設けられている。本実施形態の反り抑制膜8は、SiOにより表される酸化ケイ素からなり、1≦x<2である。反り抑制膜8の波長1550nmにおける光の屈折率は、1.47以上、1.55以下である。なお、反り抑制膜8の材料は酸化ケイ素には限定されず、例えば、酸窒化ケイ素であってもよい。反り抑制膜8の屈折率が上記範囲内であればよい。
なお、反り抑制膜8のSiOにおけるxの範囲は、1.91≦x≦1.99であることが好ましい。それによって、反り抑制膜8の波長1550nmにおける光の屈折率をより確実に1.47以上、1.55以下とすることができる。
第2の偏光子4の構成は特に限定されないが、本実施形態においては、第1の偏光子3と同様の構成を有する。もっとも、第1の偏光子3及び第2の偏光子4のうち少なくとも一方の偏光子が本発明に係る偏光子であればよい。後述する光Aの入射側の第1の偏光子3が本発明に係る偏光子であることが好ましい。
図1に戻り、ファラデー回転子2は、対向し合う第3の主面2aと第4の主面2bとを有する。ファラデー回転子2の第3の主面2a上に直接的に、第1の偏光子3が設けられている。第4の主面2b上に直接的に第2の偏光子4が設けられている。なお、第1の偏光子3の第1の光学機能膜7は光アイソレータ1における外側に位置し、反り抑制膜8はファラデー回転子2側に位置する。第2の偏光子4においても同様である。
図1に示すように、光Aは、第1の偏光子3を通りファラデー回転子2に入射する。ファラデー回転子2に入射し、ファラデー回転子2を通った光の偏光面が回転する。ファラデー回転子2から出射された光は第2の偏光子4に入射する。第2の偏光子4を通った光Bが光アイソレータ1から出射される。
本実施形態の光アイソレータ1の大きさは、特に限定されないが、例えば、第1の偏光子3側から見て1mm角である。
本実施形態の特徴は、偏光ガラス板6の第1の主面6a上及び第2の主面6b上にそれぞれ第1の光学機能膜7及び反り抑制膜8が設けられており、かつ反り抑制膜8の屈折率が1.47以上、1.55以下とされていることにある。偏光ガラス板6の第2の主面6bに反り抑制膜8が設けられていることにより、第1の偏光子3が第1の光学機能膜7の膜応力によって反ることを抑制することができる。よって、第1の光学機能膜7の効果を得ることができ、かつ第1の偏光子3がファラデー回転子2から剥離し難い。さらに、反り抑制膜8の屈折率が1.47以上、1.55以下とされていることにより、ファラデー回転子2に入射する入射光の反射を抑制することができる。以下において、入射光の反射を抑制することができる効果の詳細を説明する。
複数の反り抑制膜8を、SiOにおけるxの値を変化させて作製した。次に、上記複数の反り抑制膜8の屈折率を測定し、SiOにおけるxの値と屈折率との関係を求めた。なお、屈折率の測定は1550nmの光により行った。
図3は、SiOにおけるxの値と屈折率との関係を示す図である。図4は、SiOにおけるxの値と屈折率との関係を、1.8≦x≦2の範囲において示す図である。図3に示すように、xの値が大きくなるほど、屈折率が低くなっていることがわかる。具体的には、図4に示すように、例えばx=2であり、反り抑制膜がSiO膜であるときは屈折率1.46である。x=1.98のときは屈折率1.48であり、x=1.92のときは屈折率1.54であり、x=1.9のときは屈折率1.56である。
さらに、上記において作製した各屈折率の反り抑制膜を用いて、それぞれ光アイソレータを作製した。反り抑制膜の厚みは200nmとした。用いた反り抑制膜の屈折率は、それぞれ、1.40、1.42、1.44、1.46、1.48、1.50、1.52、1.54、1.56、1.58、1.60、1.62、1.64、1.66、1.68である。
第1の光学機能膜としては、SiO層とTa層とを交互に積層した積層膜を用いた。SiO層及びTa層の合計の総数は4層とした。SiO層の厚みは70nm、245nmとし、Ta層の厚みは66nm、185nmとした。一方で、偏光ガラス板の厚みは0.2mmとした。ファラデー回転子には、ビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶を用いた。ファラデー回転子の1550nmにおける屈折率は2.34である。ファラデー回転子の厚みは0.3mmとした。
図5に示すように、第1の偏光子3側からの入射光の一部は、反り抑制膜8及びファラデー回転子2の界面において反射する。各光アイソレータの上記界面における反射率を測定した。
図6は、反り抑制膜の屈折率と、反り抑制膜及びファラデー回転子の界面における反射率との関係を示す図である。図7は、反り抑制膜の屈折率と、反り抑制膜及びファラデー回転子の界面における反射率との関係を、屈折率が1.46以上の場合において示す図である。なお、図6及び図7における横軸は、反射率を測定した光の波長を示す。
反り抑制膜がSiO膜である場合、上述したように、波長1550nmにおける屈折率は1.46である。図6に示すように、屈折率が1.46である場合には、反射率は0.07%である。さらに、屈折率が1.46未満である場合においても、反射率は0.05%を超えていることがわかる。同様に、屈折率が1.56以上の場合にも、反射率は0.05%を超えていることがわかる。なお、屈折率が1.46以下である場合には、屈折率が低くなるほど反射率が大きくなっている。図7に示すように、屈折率が1.56以上の場合においては、屈折率が高くなるほど反射率が大きくなっている。
これに対して、図6に示すように、屈折率が1.46より高く、かつ1.56より低い場合においては、反射率が0.05%未満となっており、反り抑制膜及びファラデー回転子の界面における反射を効果的に抑制できることがわかる。これにより、ファラデー回転子への入射光の反射を効果的に抑制することができる。さらに、本実施形態においては、反り抑制膜の屈折率は1.47以上、1.55以下である。それによって、ファラデー回転子への入射光の反射を、より確実に、かつより一層抑制することができる。
図6及び図7において示した反射率は、図1に示す反り抑制膜8及びファラデー回転子2の界面における反射率であるが、光アイソレータ1においては、ファラデー回転子2及び第2の偏光子4の界面においても反射が生じる。例えば、反り抑制膜8がSiOである場合には、反り抑制膜8及びファラデー回転子2の界面における反射率と、ファラデー回転子2及び第2の偏光子4の界面における反射率の合計は0.1%を超えることとなる。これに対して、本実施形態においては、反り抑制膜8の屈折率が1.47以上、1.55以下とされていることにより、上記反射率の合計をも小さくすることができる。さらに本実施形態では、第2の偏光子4も第1の偏光子3と同様の反り抑制膜を有する。よって、第1の偏光子3の反り抑制膜8及びファラデー回転子2の界面における反射率と、ファラデー回転子2及び第2の偏光子4の反り抑制膜の界面における反射率の合計をより一層小さくすることができる。
本実施形態では、反り抑制膜8はSiOで表される酸化ケイ素からなるが、反り抑制膜8には酸化ケイ素以外の材料を用いることもできる。例えば、反り抑制膜8には、SiOで表される酸窒化ケイ素を用いてもよい。酸窒化ケイ素においてyは1.8≦y≦1.95の範囲内であり、zは0.05≦z≦0.2の範囲内であることが好ましい。この場合においても、第1の偏光子3の反りを抑制することができ、かつファラデー回転子2への入射光の反射を抑制することができる。
ここで、反り抑制膜8の厚みは50nm以上、500nm以下であることが好ましく、100nm以上、400nm以下であることがより好ましい。それによって、第1の偏光子3の反りをより一層効果的に抑制することができる。これを以下において説明する。
反り抑制膜の厚みと第1の偏光子の反り量との関係を求めた。なお、第1の偏光子における第1の光学機能膜としては、SiO層とTa層とを交互に積層した積層膜を用いた。SiO層及びTa層の合計の総数は4層とした。SiO層の厚みは70nm、245nmとし、Ta層の厚みは66nm、185nmとした。偏光ガラス板の厚みは0.3mmとした。反り抑制膜には、x=1.95であるSiOを用いた。
図8は、反り抑制膜の厚みと第1の偏光子の反り量との関係を示す図である。下記の表1に、図8と同様の、反り抑制膜の厚みと第1の偏光子の反り量との関係を示す。
Figure 2020091443
表1及び図8に示すように、反り抑制膜の厚みが100nm以上、400nm以下である場合には、反り量が0mmに近く、効果的に反りを抑制できることがわかる。反り抑制膜の厚みが150nm以上、300nm以下である場合には、より一層効果的に反りを抑制できることがわかる。
(製造方法)
以下において、本実施形態の光アイソレータ1の製造方法の一例を説明する。
図9(a)〜図9(c)は、図1に示す実施形態に係る光アイソレータの製造方法の一例を説明するための正面断面図である。まず、図9(a)に示す偏光ガラス板の母材16を用意する。偏光ガラス板の母材16は、後述する工程において分割されることにより、光アイソレータ1の偏光ガラス板6となる。
次に、図9(a)に示すように、偏光ガラス板の母材16の第1の主面16a上に、第1の光学機能膜7としての反射防止膜を形成する。反射防止膜の形成に際しては、例えば、低屈折率膜及び高屈折率膜を交互に積層すればよい。低屈折率膜及び高屈折率膜は、それぞれ、真空蒸着法またはスパッタリング法等により形成することができる。
次に、図9(b)に示すように、偏光ガラス板の母材16の第2の主面16b上に反り抑制膜8を形成する。反り抑制膜8は、真空蒸着法またはスパッタリング法等により形成することができる。これにより、第1の偏光子の母材13を得る。本実施形態の光アイソレータ1の製造に用いられる第1の偏光子の母材13においては、反り抑制膜8が形成されているため、第1の偏光子の母材13の反りを抑制することができる。
第1の偏光子の母材13の反り量は、例えば、反り抑制膜8の厚みによって調整することができる。なお、真空蒸着法やスパッタリング法等における、反り抑制膜8を構成する物質を偏光ガラス板の母材16に打ち付ける力の条件により、偏光ガラス板の母材16に加わる応力を制御することができ、それによって反り量を調整することもできる。
第1の偏光子の母材13と同様にして、図9(c)に示す第2の偏光子の母材14を得ることができる。一方で、ファラデー回転子の母材12を用意する。次に、図9(c)に示すように、ファラデー回転子の母材12の第3の主面12aに第1の偏光子の母材13を貼り付け、ファラデー回転子の母材12の第4の主面12bに第2の偏光子の母材14を貼り付ける。これにより、光アイソレータの母材11を得る。
光アイソレータの母材11の大きさは、例えば、第1の偏光子の母材13側から見て10mm角としてもよい。もっとも、光アイソレータの母材11の大きさは上記に限定されない。
次に、図9(c)中のI−I線に沿い光アイソレータの母材11を分割し、個片化する。これにより、複数の光アイソレータ1を得ることができる。光アイソレータ1の分割は、例えば、ダイシング等により行うことができる。
ところで、図10において示す例のように、偏光ガラス板の母材16の第2の主面16bに反り抑制膜8を形成しない場合には、第1の偏光子の母材103が反るおそれがある。このような第1の偏光子の母材103を用いる場合には、第1の偏光子の母材103とファラデー回転子の母材12との密着性が不十分となるおそれがある。そのため、第1の偏光子の母材103とファラデー回転子の母材12とが十分に接合されない部分が生じるおそれがある。
これに対して、本実施形態の光アイソレータ1の製造に用いる、図9(c)に示す第1の偏光子の母材13においては反りが生じ難い。よって、第1の偏光子の母材13とファラデー回転子の母材12との密着性をより確実に高めることができる。従って、第1の偏光子の母材13とファラデー回転子の母材12とが接触する全面をより確実に、かつ効果的に接合することができる。光アイソレータの母材11においては、第1の偏光子の母材13とファラデー回転子の母材12とが接触する全面において接合力を高めることができるため、個片化して得られた各光アイソレータ1において、第1の偏光子3がファラデー回転子2から剥離し難い。従って、不良率を低減することができ、生産性を効果的に高めることができる。
もっとも、本実施形態の光アイソレータ1の製造方法は上記の方法に限定されない。
(変形例)
図1に示す第1の実施形態においては、ファラデー回転子2の第3の主面2a上に直接的に第1の偏光子3が設けられている。なお、ファラデー回転子2の第3の主面2a上に、第1の偏光子3が間接的に設けられていてもよい。この例を以下において示す。
図11は、図1に示す実施形態の変形例に係る光アイソレータの正面断面図である。本変形例においては、ファラデー回転子2の第3の主面2a上には第2の光学機能膜27が設けられている。第2の光学機能膜27上に第1の偏光子3が設けられている。このように、本変形例においては、第1の偏光子3は、ファラデー回転子2の第3の主面2a上に、第2の光学機能膜27を介して間接的に設けられている。同様に、ファラデー回転子2の第4の主面2b上には第3の光学機能膜28が設けられており、第3の光学機能膜28上に第2の偏光子4が設けられている。第2の偏光子4は、ファラデー回転子2の第4の主面2b上に、第3の光学機能膜28を介して間接的に設けられている。
第2の光学機能膜27及び第3の光学機能膜28は、例えば、反射防止膜またはIRカットフィルタ等である。なお、第2の光学機能膜27及び第3の光学機能膜28のうち第2の光学機能膜27のみが設けられていてもよい。
本変形例においても、図1に示す実施形態と同様に、第1の偏光子3の反りを抑制することができ、かつファラデー回転子2への入射光の反射を抑制することができる。
1…光アイソレータ
2…ファラデー回転子
2a…第3の主面
2b…第4の主面
3…第1の偏光子
4…第2の偏光子
6…偏光ガラス板
6a…第1の主面
6b…第2の主面
7…第1の光学機能膜
8…反り抑制膜
11…光アイソレータの母材
12…ファラデー回転子の母材
12a…第3の主面
12b…第4の主面
13…第1の偏光子の母材
14…第2の偏光子の母材
16…偏光ガラス板の母材
16a…第1の主面
16b…第2の主面
27…第2の光学機能膜
28…第3の光学機能膜
103…第1の偏光子の母材

Claims (7)

  1. 光アイソレータ用の偏光子であって、
    対向し合う第1の主面及び第2の主面を有する偏光ガラス板と、
    前記偏光ガラス板の前記第1の主面上に設けられている第1の光学機能膜と、
    前記偏光ガラス板の前記第2の主面上に設けられており、かつ前記偏光ガラス板の反りを抑制する反り抑制膜と、
    を備え、
    前記反り抑制膜の屈折率が1.47以上、1.55以下である、偏光子。
  2. 前記反り抑制膜の厚みが50nm以上、500nm以下である、請求項1に記載の偏光子。
  3. 前記第1の光学機能膜が反射防止膜である、請求項1または2に記載の偏光子。
  4. 前記反り抑制膜が酸化ケイ素または酸窒化ケイ素からなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の偏光子。
  5. 前記反り抑制膜がSiOにより表される酸化ケイ素からなり、1≦x<2である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の偏光子。
  6. 対向し合う第3の主面及び第4の主面を有するファラデー回転子と、
    前記ファラデー回転子の前記第3の主面上に直接的または間接的に設けられている、第1の偏光子と、
    前記ファラデー回転子の前記第4の主面上に直接的または間接的に設けられている、第2の偏光子と、
    を備え、
    前記第1の偏光子及び前記第2の偏光子のうち少なくとも一方の偏光子が、請求項1〜5のいずれか一項に記載の偏光子である、光アイソレータ。
  7. 前記ファラデー回転子の前記第3の主面及び前記第4の主面のうち少なくとも一方の主面上に設けられている第2の光学機能膜をさらに備える、請求項6に記載の光アイソレータ。
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