JP2020091383A

JP2020091383A - ダミーブック

Info

Publication number: JP2020091383A
Application number: JP2018227832A
Authority: JP
Inventors: 高広吉川; Takahiro Yoshikawa; 一弥岡田; Kazuya Okada
Original assignee: Yagokoro; Yagokoro Co Ltd
Current assignee: Yagokoro; Yagokoro Co Ltd
Priority date: 2018-12-05
Filing date: 2018-12-05
Publication date: 2020-06-11

Abstract

【課題】軽量かつ製造し易いダミーブックを提供する。【解決手段】ダミーブック１０は、発泡プラスチックから形成された直方体形状の本体部１２を備える。表紙部１３は、表紙１４、裏表紙１６及び背表紙１８を有し、それらの少なくとも一部が本体部１２に固定されている。【選択図】図１

Description

本発明は、ダミーブックに関する。

ダミーブックとは、本物の本をイメージした装飾用の本であり、主としてディスプレイのために用いられる。例えば、カフェ、書店を併設した店舗、マンションのモデルルーム等の棚に置かれたダミーブックは、室内空間のインテリアをおしゃれに演出する。

なお、ダミーブックについて先行の特許文献を調査したが、該当するものは見つからなかった。ダミーブックではないが、造花を収納する本型のパッケージを開示する特許文献１は見つかった。この特許文献１では、本物の本のように、多数枚の紙を積層して本体部を形成し、その後、本体部をくり抜いて造花を収容している。

実用新案登録第３１５９００５号

ダミーブックとして、仮に特許文献１のように多数枚の紙を積層したものとすると、重くなる。そうなると、ダミーブックの運搬効率が低下する。また、ダミーブックの設置場所（棚等）に十分な強度が求められ、ダミーブックを複数並べて置けなくなる可能性がある。

本発明は、軽量で且つ製造し易いダミーブックを提供することを目的とする。

本発明の一態様に係るダミーブックは、発泡プラスチックから形成された直方体形状の本体部と、表紙、裏表紙及び背表紙を有し、表紙、裏表紙及び背表紙の少なくとも一部が本体部に固定された表紙部と、を備えたものである。

この態様によれば、本体部が発泡プラスチックから形成されているため、本体部を多数枚の紙を積層して形成する場合に比べて、本体部を軽量化することができる。加えて、本体部を発泡プラスチックから形成し、これに表紙部の少なくとも一部を固定することで、ダミーブックを製造することができるので、その製造がし易いものとなっている。また、ダミーブックが本体部だけでなく表紙部も有しているので、より一層本らしさを醸し出すこともできる。

軽量で且つ製造し易いダミーブックを提供することができる。

実施形態に係るダミーブックを示す斜視図である。図１のＩＩ−ＩＩ線断面図である。

添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態に係るダミーブックについて説明する。説明の便宜上、本の高さ方向を上下方向又は縦方向とする。各図において、同一の符号を付したものは、同一の又は同様の構成を有する。

図１及び２に示すように、ダミーブック１０は、本体部１２及び表紙部１３を備えている。表紙部１３は、表紙１４、裏表紙１６及び背表紙１８を有している。表紙１４、裏表紙１６及び背表紙１８の少なくとも一つには、本らしく見せるように、例えば、文字、デザイン、写真等が印刷される。

本体部１２は、直方体形状を有しており、発泡プラスチックから形成されている。発泡プラスチックは、合成樹脂中にガスを細かく分散させ発泡状（フォーム）または多孔質形状に成形されたものである。発泡プラスチックは、例えば、発泡スチロール（ポリスチレンフォーム）、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォームなどであるが、これらの中では、本体部１２の軽量化の観点では、発泡スチロール及びウレタンフォームが好ましい。また、製造コストの観点では、発泡スチロールがウレタンフォームよりも優位である。

本体部１２は、側面のうち、天２０、地２２及び前小口２４を構成する面のそれぞれに凹凸模様２６を有している。凹凸模様２６は、本体部１２の厚み方向に沿って凹凸を繰り返す模様となっている。凹凸模様２６は、天２０、地２２及び前小口２４の全面にわたって設けることができる。凹凸模様２６は、例えば、エンボス加工を施した紙を、本体部１２の該当側面に貼り付けることで形成することができる。

表紙部１３では、表紙１４及び裏表紙１６の各内面が本体部１２に固定され、背表紙１８が本体部１２との間に隙間３０を存している。本体部１２に対する固定では、例えば、本体部１２の側面に面する表紙１４の内面の全域及び裏表紙１６の内面の全域が、のり、ボンド又はテープ等による接着によって、本体部１２の側面に固定される。背表紙１８は、本体部１２の側面２８（本におけるのどを構成する面）に固定されていない。背表紙１８と本体部１２の側面２８との間の隙間３０は、平面視、弓形形状を呈している。

表紙部１３は、本体部１２よりも高さ方向にわずかに長く形成されている。したがって、ダミーブック１０を接地面に立てた場合、表紙１４、裏表紙１６及び背表紙１８の下面は接地面に接触する一方、本体部１２の地２２は接地面に非接触となる。同様に、表紙１４及び裏表紙１６は、背表紙１８と反対側が本体部１２よりも奥行き方向にわずかに長く形成されている。したがって、ダミーブック１０を前小口２４を下にして接地面に立てた場合、表紙１４及び裏表紙１６の端面は接地面に接触する一方、本体部１２の前小口２４は接地面に非接触となる。表紙部１３は、例えば、紙で形成することができ、表紙１４、裏表紙１６及び背表紙１８を同じ紙厚とすることができる。背表紙１８は、いわゆる丸背又は角背とすることができ、ここでは、平面視、中央部１８ａが外に向かって凸となるような山型（丸背）に形成されている。

以上説明したとおり、本実施形態に係るダミーブック１０は、発泡プラスチックから形成された直方体形状の本体部１２と、表紙１４、裏表紙１６及び背表紙１８を有する表紙部１３と、を備え、表紙部１３では、表紙１４及び裏表紙１６が本体部１２に固定されている。これにより、ダミーブック１０の軽量化及び製造し易さの向上を図ることができる。具体的には、本体部１２が発泡プラスチックから形成されているため、本体部１２を多数枚の紙を積層して形成する場合に比べて、本体部１２を軽量化することができる。加えて、本体部１２を発泡プラスチックから形成し、これに表紙部１３の一部を固定することで、ダミーブック１０を製造することができるので、その製造がし易いものとなっている。

また、表紙部１３では、表紙１４及び裏表紙１６の各内面が本体部１２に固定され、背表紙１８が本体部１２との間に隙間３０を存している。表紙部１３の全面を本体部１２に固定する場合に比べて、表紙部１３を本体部１２に固定し易くなるため、結果、ダミーブック１０の製造がし易くなる。

以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。例えば、本体部１２に固定する表紙部１３の固定では、表紙１４、裏表紙１６及び背表紙１８の少なくとも一部が本体部１２に固定されていれば足りる。

１０…ダミーブック、１２…本体部、１３…表紙部、１４…表紙、１６…裏表紙、１８…背表紙、１８ａ…中央部、２０…天、２２…地、２４…前小口、２６…凹凸模様、２８…面（のど）、３０…隙間

Claims

発泡プラスチックから形成された直方体形状の本体部と、
表紙、裏表紙及び背表紙を有し、前記表紙、前記裏表紙及び前記背表紙の少なくとも一部が前記本体部に固定された表紙部と、
を備えた、ダミーブック。
前記発泡プラスチックは、発泡スチロールである、請求項１に記載のダミーブック。
前記発泡プラスチックは、ウレタンフォームである、請求項１に記載のダミーブック。
前記表紙部では、前記表紙及び前記裏表紙の各内面が前記本体部に固定され、前記背表紙が前記本体部との間に隙間を存している、請求項１から３のいずれか一項に記載のダミーブック。