JP3160834U - 紙箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】デザインの異なる多種類のものを簡易かつ低コストで製造できる紙箱を提供する。【解決手段】蓋体3は、蓋本体31と、化粧天板32とを備えている。蓋本体31の上面には、化粧天板32が嵌入可能な凹所である嵌合凹部33が凹設されており、この嵌合凹部33の開口面積及び深さは、化粧天板32の平面面積及び厚みに適合したサイズに形成されている。化粧天板32は、1枚の印刷用シートである厚手の印刷用紙で形成されており、その上面に設けられる化粧面32aには印刷が施されている。化粧面32aの周縁部に相当する4つの縁辺が下向きに直角状に折り曲げられており、この4つの同じ高さの曲折部32bにより、化粧天板32は嵌合凹部33内で位置決めされるとともに支えられる。【選択図】図2

Description

本考案は、簡易かつ低コストで異なるデザインに変更できる紙箱に関するものである。
紙箱の受注生産では、顧客からのデザイン要求及び受注量に応じて製造が行われているため、紙箱の製造業者は、デザインの異なる多種類の紙箱を少量ずつ製造することを求められることがある。特に、多種多様な商品を少量販売することにより個々の商品の高付加価値化を目指すという、近年の商品販売戦略の下では、デザインの異なる多種多様な紙箱の少量受注がより一層増加する傾向にあると言える。
ところで、近年の技術革新及び流通機構の発展に伴い、容体や蓋体の立体的形状に独創的なデザインが施された紙箱も流通市場に登場している。しかし、紙箱は、その用途がそもそも商品の包装資材であることから、その保管容易性や輸送適応性が重要視される。このため、未だ多くの紙箱には、六面体や円柱体などのように積み上げ易くかつ嵩張らない一般的な立体的形状が採用されており、故に、紙箱のデザインにおいては、現在もなお模様や色彩などの平面的装飾が極めて重要なデザイン要素であると言える。
しかしながら、立体的であるか平面的であるかを問わず、デザインの異なる多種類の紙箱を少量生産した場合、1デザイン当たりの紙箱1個分の生産数量が減少することから、かえって紙箱1個当たりの製造コストが高くなってしまう。このため、同一デザインの紙箱を大量生産する場合に比べて、自ずと紙箱の1個当たりの製造コストが高くなり、デザインの異なる多種類の紙箱を、顧客に対して低廉な価格で提供できないという問題点があった。
また、顧客がデザインの異なる多種類の紙箱の在庫を保有する場合、例えば、一部の商品の売れ行きが伸びず、逆に、別の商品の販売数量が当初の見込みを大幅に越えるような状況が生ずることもある。この場合、商品毎に紙箱のデザインを異ならせれば、当該一部の商品の紙箱を当該別の商品を包装するために転用することができず、結果、当該一部の商品の紙箱が余剰在庫となり、別の商品の紙箱については在庫不足となるため再発注しなければならず、更に経費が嵩んでしまうという問題点もある。
このような紙箱の余剰在庫の発生は、商品毎の綿密な売上予測を講ずることによりある程度は回避できるが、それでも完全に防止することは極めて困難であるため、紙箱の利用者たる多くの商品販売者は、商品毎にデザインの異なる紙箱の使用を求めつつも、それに伴う上記リスクを回避するため、自ずと紙箱のデザイン種類を最小限に抑制せざるを得ず、デザインの異なる多種類の紙箱を有効に利用できずにいるという問題点があった。
本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、デザインの異なる多種類のものを簡易かつ低コストで製造できる紙箱を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1の紙箱は、容体又は蓋本体の外面に凹設される凹所と、その凹所に嵌合可能な形状であって前記容体及び蓋本体とは別体の1枚の印刷用シートを用いて形成され、その印刷用シートの一面であって印刷の施される化粧面を有した化粧板とを備えている。
請求項2の紙箱は、容体の開口部を塞ぐための蓋本体と、その蓋本体の上面に凹設される凹所と、その凹所に嵌合可能な形状であって前記蓋本体とは別体の1枚の印刷用シートを用いて形成され、その印刷用シートの一面であって印刷の施される化粧面を有した化粧板とを備えている。
請求項3の紙箱は、請求項1又は2の紙箱において、前記化粧板における前記化粧面の裏面と前記凹所における底面との間に介装される緩衝板を備えており、前記化粧板は、前記凹所の開口形状に適合した平面形状に形成され印刷の施される前記化粧面と、その化粧面の周縁部が前記凹所の深さ以下の高さとなるように折り曲げられて前記凹所内の底面上で当該化粧板を支える曲折部とを有した形状に、前記1枚の印刷用シートから形成されるものである。
請求項4の紙箱は、請求項1から3のいずれかの紙箱において、前記凹所は、前記蓋本体の上面に凹設されており、その凹所の深さは、前記蓋本体の高さに比べて小さいものである。
請求項5の紙箱は、請求項1から4のいずれかの紙箱において、前記凹所は、前記蓋本体の上面に凹設されており、前記化粧板は、前記蓋本体の上面と前記化粧面とが面一となって前記凹所内に嵌合されるものである。
請求項1の紙箱によれば、化粧板は、容体及び蓋本体とは別体の1枚の印刷用シートから形成されるので、かかる印刷用シートに印刷を施すことで化粧面を容易に作り出せるという効果がある。しかも、化粧板の化粧面は印刷により作り出されるので、デザインが異なる多種多様な化粧板を造作もなく製造できる効果がある。
また、容体及び蓋本体と化粧板とが別体に形成されるので、凹所が設けられる容体又は蓋本体の規格を共通化すれば、デザインの異なる化粧板に差し替えることにより、紙箱のデザインを簡易に変更することができる。しかも、容体及び蓋本体を共通化できる分、紙箱全体の製造コストを抑制でき、受注数量が少なくても安価で紙箱を製造できるという効果がある。
さらに、容体及び蓋本体に特定の用途に関する印刷内容を直接印刷したならば、他の用途への転用が困難なため、紙箱の余剰在庫の発生による損失を生じることもあるが、この紙箱によれば、容体及び蓋本体を共通化して化粧板を差し替える構造を採用することで、他用途への転用も容易となるため、在庫消化を促せるという効果がある。
請求項2の紙箱によれば、化粧板は、蓋本体とは別体の1枚の印刷用シートから形成されるので、かかる印刷用シートに印刷を施すことで化粧面を容易に作り出せるという効果がある。しかも、化粧板の化粧面は印刷により作り出されるので、デザインが異なる多種多様な化粧板を造作もなく製造できる効果がある。
また、蓋本体と化粧板とが別体に形成されるので、凹所が設けられる蓋本体の規格を共通化すれば、デザインの異なる化粧板に差し替えることにより、紙箱のデザインを簡易に変更することができる。しかも、蓋本体を共通化できる分、紙箱全体の製造コストを抑制でき、受注数量が少なくても安価で紙箱を製造できるという効果がある。
また、化粧板は、紙箱の外面の中でも蓋本体の上面にある凹所に嵌合されるので、この化粧板の化粧面に、例えば、上書き、水引、熨斗、内容物の品書きなどの当該紙箱又はその内容物を取引する際に必要となる情報を印刷することで、これらを別途付着させる必要もなく、需要者や取引者の便宜に資する付加価値の高い紙箱を低コストで提供できるという効果がある。
請求項3の紙箱によれば、請求項1又は2の紙箱の奏する効果に加え、印刷用シートの周縁部を折り曲げただけの極めて簡素な構造であるので、かかる化粧板の差し替えに要するコストを抑制でき、その在庫管理も極めて容易であるという効果がある。また、化粧板は、その化粧面の周縁部が折り曲げられ蓋本体の凹所内に埋め込まれた格好となるので、化粧面の周縁部が捲れ上がるなどして化粧面の美感を損ねることを防止できるという効果がある。
また、化粧板の周縁部は曲折部となって凹所の底面に当接して化粧面を下から支えるので、かかる化粧面の周縁部が凹所内に沈み込むことを防止できる。しかも、化粧面の裏面と凹所の底面との間には緩衝板が介装されるので、これによっても化粧面の凹所内への沈み込みを防止できる。よって、化粧板の破損を気にせずに紙箱を積み重ねて保管及び輸送できるという効果がある。
請求項4の紙箱によれば、請求項1から3のいずれかの紙箱の奏する効果に加え、凹所の深さは蓋本体の高さに比べて小さいので、蓋本体の反凹所側に容体の開口部を嵌め込むための嵌め代を十分に確保できる。
請求項5の紙箱によれば、請求項1から4のいずれかの紙箱の奏する効果に加え、蓋本体の上面と化粧板の化粧面とが面一となり、化粧板が蓋本体の上面から出っ張ることもないので、当該紙箱を保管又は輸送する際に安定状態で幾重にも積み上げることができ、当該紙箱を包装紙により更に包装する場合にも従前通りに包み込めるという効果がある。
また、蓋本体の上面に水引や熨斗などの立体物を紙箱の蓋本体の上面に貼付する必要がある場合でも、これらの立体物の画像を化粧面に印刷することで蓋本体の上面に表せるので、蓋本体の上面に余計な出っ張りができることを防止でき、当該紙箱の積み上げ及び包装に支障を来さないという効果がある。
本考案の一実施例である紙箱の外観斜視図であり、蓋体が容体から取り外された状態を図示している。 紙箱の蓋体の分解斜視図である。 (a)は、化粧天板の平面図であり、(b)は、化粧天板の底面図である。 (a)は、化粧天板の展開平面図であり、(b)は、化粧天板の側面図であり、(c)は、(b)の部分的拡大図である。 蓋体の縦断面図であり、蓋本体の嵌合凹部に化粧天板が嵌合された状態を図示したものである。 (a)は、蓋本体の周壁板に用いられる折曲板材の展開斜視図であり、(b)は、その折曲板材を折り曲げる前の紙材料の展開斜視図である。
以下、本考案の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本考案の一実施例である紙箱1の外観斜視図であり、容体2から蓋体3が取り外された状態を図示している。
この紙箱1は、紙製重箱その他の高剛性の紙製容器であり、その全体が厚手の紙材料から形成されている。特に、この紙箱1における容体2の周壁板2b及び蓋体3の周壁板31aには、その紙材料から形成されるより強度の大きな折曲板材が使用されている。図1に示すように、本実施例の紙箱1は、直方体状に形成されているが、紙箱1の形状は必ずしも直方体に限定されるものではなく、例えば、円柱状や角柱状などであっても良い。
ここで、折曲板材は、厚手の紙材料に二条一組のV溝を当該紙材料の縦方向へ連続するように刻設することにより形成される折曲げ部を、当該紙材料の横方向に1箇所又は横方向に間隔を隔てて平行に2箇所以上設けることで、それらの各折曲げ部で紙材料を谷折り状に折り曲げられ、重なり合わさった紙面同士を接着剤等を用いて貼り合わせて板状に形成されたものである(図6参照。)。
図1に示すように、紙箱1の蓋体3は、主に、容体2の開口部を実際に塞ぐ機能を有する蓋本体31と、その蓋体3の天面をなす化粧天板32とを備えている。また、この蓋本体31は、化粧天板32の周囲に沿って周設され折曲板材により形成される周壁板31aを備えている。さらに、化粧天板32は、その上面が化粧面32aとなっており、この化粧面32aには各種の印刷が施されている。
例えば、化粧面32aには、装飾用の模様(文字、図形若しくは記号若しくはこれらの結合を含む。)若しくは色彩又はこれらの結合、上書き、水引、熨斗、商標、商品の写真、品書きなど、当該紙箱1又はその内容物を取引する際に必要となる装飾や情報が印刷される。
蓋体3の周壁板31aは、その上端面が化粧天板32の化粧面32aと面一となっており、化粧天板32の周囲から垂直下方へ向けて垂設されている。この蓋体3の下面側内周には、容体2の上端部に設けられた嵌合段部2aが嵌合可能となっており、この嵌合段部2aを介して蓋体3と容体2とはインロー結合可能となっている。また、この嵌合段部2aと係合することにより、蓋体3の周壁板31aは容体2の周壁板2bの外周面と面一となるように形成されている。
図2は、蓋体3の分解斜視図である。図2に示すように、蓋体3は、上記した蓋本体31と、化粧天板32とを備えている。蓋本体31の上面には、化粧天板32が嵌入可能な凹所である嵌合凹部33が凹設されており、この嵌合凹部33の開口面積(開口形状)及び深さは、化粧天板32の平面面積(平面形状)及び厚み(高さ)に適合したサイズに形成されている。
この嵌合凹部33は、その周囲全体が蓋本体31の周壁板31aにより囲繞されており、その底部が周壁板31aの上端面から化粧天板32の厚み分低まった位置に設けられる内天板31bにより覆い塞がれている。このように嵌合凹部33は、蓋本体31の周壁板31aの上端部と内天板31bとによって、蓋本体31の上面部にごく浅い凹所として設けられ、その深さは化粧天板32と同じ程度(例えば約6mm程度)とされている。
化粧天板32は、1枚の印刷用シートである厚手の印刷用紙(紙材料の一種)で形成されており(図4(a)参照。)、その上面に設けられる化粧面32aには印刷が施されている。化粧天板32は、その化粧面32aの周縁部に相当する4つの縁辺が下向きに直角状に折り曲げられており、この4つの同じ高さの曲折部32bにより化粧天板32は嵌合凹部33内で位置決めされるとともに支えられる。化粧天板32の高さは、これらの曲折部32bの高さで決定される。
ところで、紙箱1の蓋本体31や容体2に使用する紙材料自体に直接印刷を施すには、紙箱1ブランクの型抜き前の大判かつ厚手の紙材料に直接印刷する必要があるが、そのような印刷は、簡易かつ小規模なプリンタ(例えば、インクジェット方式やレーザプリント方式によるものをいう。)やデジタル印刷機では困難であり、例えば、大判用のオフセット印刷機などの大型印刷機が必要となり、紙箱1の製造コストが更に嵩むという問題点がある。
しかしながら、本実施例の化粧天板32の印刷用シートとして使用される印刷用紙は、容体2と蓋本体31とに使用される紙材料に比べて坪量が小さな白ボール紙などの厚紙が使用されており、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ、デジタル印刷機などの刷版を用いずに印刷媒体に直接印刷を行う印刷装置による印刷可能なものである。これにより、化粧面32aへの印刷コストを軽減することができる。
また、この化粧天板32と嵌合凹部33の内天板31bとの間には緩衝板34が介装され、この緩衝板34の高さは化粧天板32の曲折部32bの高さと同程度の厚みとされている。この緩衝板34は、発泡スチロールなどの軽量な発泡樹脂製の板体であり、化粧天板32における化粧面32aの裏面に貼着される。なお、緩衝板34の素材は、発泡スチロールなどの発泡樹脂に限定されず、軽量で化粧天板32の沈み込みを抑制する緩衝作用があるものであれば、例えば、段ボールシートその他の板体を用いても良い。
図3及び図4は、化粧天板32の説明図である。図3(a)は、化粧天板32の平面図であり、図3(b)は、化粧天板32の底面図である。また、図4(a)は、化粧天板32の展開平面図であり、図4(b)は、化粧天板32の側面図であり、図4(c)は、図4(b)の部分的拡大図である。
図3(a)に示すように、化粧天板32は、その化粧面32aにより緩衝板34を覆い隠して、これを露出させないようになっているが、図3(b)に示すように、その化粧面32aの裏側からは緩衝板34が露出される形態となっており、極めて簡素な構造となっている。
また、緩衝板34は、化粧天板32の化粧面32aに比べて平面面積が小さく形成されており、化粧天板32の化粧面32aの裏面全体に貼着されずにその中央部分にのみ貼着されている。これにより、緩衝板34に使用される発泡樹脂の使用量を削減することもできる。
図4(a)に示すように、化粧天板32の各曲折部32bは、いずれも短冊状に形成されており、折曲げ線32cを介して化粧面32aと連設されている。この展開状態の印刷用紙を、その周縁部に4本ある折曲げ線32cで4枚の曲折部32bをそれぞれ折り曲げ、その化粧面32aの裏面に緩衝板34の片面が貼着される。
このように化粧天板32は、各曲折部32bの折り曲げ前であれば、単なる紙製の印刷用シートであるので、その化粧面32aに印刷機を用いて容易に印刷を施すことができる。また、化粧天板32は、その四隅が正方形状に切り欠かれており、この切り欠きにより各曲折部32bが各々分離独立して折曲げ線32cで折り曲げ可能となっている。
図3(b)及び図4(b)にも示すように、各曲折部32bは、隣り合う曲折部32b同士が繋ぎ合わされることなく互いに分離独立したものとなっている。このため、図4(c)に示すように、各曲折部32bを折曲げ線32cで直角状に折り曲げても(図4(c)中の実線)、紙材料自体の復元性によって、各曲折部32bの外側面が化粧天板32の化粧面32aに対して僅かに直角以上の角度を成して折れ曲った格好となる(図4(c)中の2点鎖線)。
図5は、蓋体3の縦断面図であり、蓋本体31の嵌合凹部33に化粧天板32が嵌合された状態を図示したものである。図5に示すように、化粧天板32は、蓋本体31の嵌合凹部33内に嵌め込まれており、その化粧天板32の周縁部にある曲折部32bが化粧面32aに対して直角状に曲折されて形成されたものである。各曲折部32bは、その下端が蓋本体31の内天板31bと当接し、かつ、その外側面が蓋本体31の周壁板31aの内側面と当接されており、化粧天板32全体を嵌合凹部33内で支える機能を有している。
また、各曲折部32bは、図4(c)中の2点鎖線に示すように、紙材料自体の復元性により外方へ広がるため、蓋本体31の周壁板31aの内側面に押し当てられて、これにより化粧天板32が嵌合凹部33内にて位置決めされる。また、緩衝板34は、化粧天板32と内天板31bとの間に介装されており、その上面が化粧天板32の化粧面32aの裏面に、その下面が蓋本体31の内天板31bに、それぞれ貼着されている。このため、化粧天板32の化粧面32aの沈み込みが防止されている。
蓋本体31の周壁板31aは、1枚の紙材料から成る折曲板材により形成されており、その上端側の内側面全周に、内天板31bの周縁部が係合される係合溝31cが凹設されている。内天板31bは、この係合溝31c内に係合された状態で周壁板31aに接着されることで、その周壁板31aと一体となって蓋本体31を構成している。
図6(a)は、蓋本体31の周壁板31aに用いられる折曲板材6の展開斜視図であり、図6(b)は、その折曲板材6を折り曲げる前の紙材料5の展開斜視図である。図6(a)に示すように、周壁板31aとなる折曲板材6は横幅L及び厚さTの板材であり、図6(b)に示した横幅L0及び厚さt(=T/2)の紙材料5を用いて折り曲げ形成されている。
図6(b)に示すように、周壁板31aとなる紙材料5には、その横幅(L0)方向一端(図6(b)左端)から内側(図6(b)右側)に距離L1隔てた位置を谷底とする開き角90°の1条のV溝51aと、そのV溝51aに隣接してその谷底から折曲板材6の厚さTと同じ距離分だけ隔てた位置を谷底とする開き角90°の1条のV溝51bとを有した二条一組の同一幅のV溝51a,51bからなる第1の折曲げ部51が設けられている。なお、距離L1は嵌合凹部33の深さに相当する。
また、この紙材料5には、その横幅(L0)方向他端(図6(b)右端)から内側(図6(b)左側)に距離L2隔てた位置を谷底とする開き角90°の1条のV溝52aと、そのV溝52aに隣接してその谷底から折曲板材6の厚さTと同じ距離分だけ隔てた位置を谷底とする開き角90°の1条のV溝52bとを有した二条一組の同一幅のV溝52a,52bからなる第2の折曲げ部52が設けられている。
このとき、周壁板31aとなる紙材料5は、各折曲げ部51,52のうち横幅(L0)方向内側にあるV溝同士の谷底間の距離が、周壁板31aとなる折曲板材6の横幅L(即ち、蓋本体31の周壁板31aの高さH)と等しくなっている。つまり、蓋本体31の周壁板31aとなる折曲板材6の横幅L(蓋本体31の周壁板31aの高さH)と紙材料5の横幅L0との関係は、上記した内天板31bが係合される係合溝31cが幅Wであるとした場合、次式(1)を用いて表わされる。
L=H=L0−L1−L2−4t
=L1+L2+W ・・・ (1)
つまり、この式(1)に基づけば、高さH、厚みT、係合溝31cの幅W、及び、嵌合凹部33の深さL1を有している、蓋本体31の周壁板31aを形成するため、紙材料に設けられるべき2箇所の折曲げ部51,52における二条一組のV溝51a,51b,52a,52bの位置を求めることができる。
以上、実施例に基づき本考案を説明したが、本考案は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施例では、緩衝板34を化粧面32aの裏面の一部にのみ貼着したが、緩衝板の貼着態様は、必ずしもこれに限定されるものではなく、化粧面32aの裏面全体に緩衝板を貼着するようにしても良い。すなわち、化粧面32aの平面面積と緩衝板の平面面積とを等しくしても良い。また、逆に、緩衝板の平面面積をより一層小さくして化粧面32aの裏面の中央部のみに貼着するようにしても良い。
また、上記実施例では、印刷用シートとして印刷用紙を用いて説明したが、かかる印刷用シートの素材は必ずしも紙に限定されるものではなく、印刷機を用いて印刷可能なシート材であれば、他の素材を使用したものであっても良い。
また、上記実施例では、嵌合凹所が蓋本体31の上面に凹設されたが、かかる嵌合凹所の凹設箇所は、必ずしも蓋本体の上面に限定されるものではなく、蓋本体の高さが大きなものであれば蓋本体の周壁板の外面であっても良く。また、容体の周壁板の外面に嵌合凹所を(請求項1に記載される「容体の外面に凹設される凹所」に相当する。)凹設しても良い。
1 紙箱
2 容体
3 蓋体
31 蓋本体
32 化粧天板(化粧板)
32a 化粧面
32b 曲折部
33 嵌合凹部(蓋本体の外面に凹設される凹所)
34 緩衝板

Claims (5)

  1. 容体又は蓋本体の外面に凹設される凹所と、
    その凹所に嵌合可能な形状であって前記容体及び蓋本体とは別体の1枚の印刷用シートを用いて形成され、その印刷用シートの一面であって印刷の施される化粧面を有した化粧板とを備えていることを特徴とする紙箱。
  2. 容体の開口部を塞ぐための蓋本体と、
    その蓋本体の上面に凹設される凹所と、
    その凹所に嵌合可能な形状であって前記蓋本体とは別体の1枚の印刷用シートを用いて形成され、その印刷用シートの一面であって印刷の施される化粧面を有した化粧板とを備えていることを特徴とする紙箱。
  3. 前記化粧板における前記化粧面の裏面と前記凹所における底面との間に介装される緩衝板を備えており、
    前記化粧板は、前記凹所の開口形状に適合した平面形状に形成され印刷の施される前記化粧面と、その化粧面の周縁部が前記凹所の深さ以下の高さとなるように折り曲げられて前記凹所内の底面上で当該化粧板を支える曲折部とを有した形状に、前記1枚の印刷用シートから形成されるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の紙箱。
  4. 前記凹所は、前記蓋本体の上面に凹設されており、
    その凹所の深さは、前記蓋本体の高さに比べて小さいものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の紙箱。
  5. 前記凹所は、前記蓋本体の上面に凹設されており、
    前記化粧板は、前記蓋本体の上面と前記化粧面とが面一となって前記凹所内に嵌合されるものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の紙箱。
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