JP2020091342A - プロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】小型のプロジェクターを提供する。【解決手段】本発明のプロジェクターは、光源装置と、第1光変調素子と、第2光変調素子と、第3光変調素子と、色合成素子と、投射光学系と、被投射面上の画像を撮像する撮像素子と、光路分岐素子と、を備える。光路分岐素子は、色合成素子からの合成光の少なくとも一部を投射光学系に導き、投射光学系からの反射光の少なくとも一部を撮像素子に導く。投射光学系に対して、第1光変調素子と被投射面、第2光変調素子と被投射面、第3光変調素子と被投射面、および撮像素子と被投射面とは、それぞれ共役関係にある。第1光変調素子と光路分岐素子との間の第1光路長と、第2光変調素子と光路分岐素子との間の第2光路長と、第3光変調素子と光路分岐素子との間の第3光路長と、撮像素子と光路分岐素子との間の第4光路長と、は等しい。【選択図】図3
Description
本発明は、プロジェクターに関する。
近年、プロジェクターから投射される画像や文字等によるメッセージに対して、使用者が指やペン等の指示体を用いて情報を入力し、この情報に基づいて各種の操作を進める機能、いわゆるインタラクティブ機能を備えたプロジェクターが提供されている。この種のプロジェクターは、被投射面に対する指示体等の物体の位置を検出する検出手段を備える必要がある。
上記の検出手段を備えたプロジェクターの一例として、下記の特許文献1には、レーザーポインターと、レーザーポインターによる被投射面上の指示点の位置を撮像するデジタルカメラと、を備えたプロジェクターが開示されている。
特許文献1においては、被投射面の撮像機能を実現するために、プロジェクターにデジタルカメラが搭載されている。そのため、プロジェクターの構成が複雑になり、プロジェクターが大型化する、という問題があった。
上記の課題を解決するために、本発明の一つの態様のプロジェクターは、第1色光と第2色光と第3色光とを含む光を射出する光源装置と、前記第1色光を画像情報に応じて変調する第1光変調素子と、前記第2色光を画像情報に応じて変調する第2光変調素子と、前記第3色光を画像情報に応じて変調する第3光変調素子と、前記第1光変調素子から射出された前記第1色光と、前記第2光変調素子から射出された前記第2色光と、前記第3光変調素子から射出された前記第3色光と、を合成し、合成光を射出する色合成素子と、前記色合成素子から射出された前記合成光を被投射面に投射する投射光学系と、前記被投射面からの反射光が前記投射光学系を介して入射され、前記被投射面に形成された画像を撮像する撮像素子と、前記色合成素子と前記投射光学系との間の前記合成光の光路上、かつ、前記投射光学系と前記撮像素子との間の前記反射光の光路上に設けられた光路分岐素子と、を備える。前記光路分岐素子は、前記色合成素子から射出された前記合成光の少なくとも一部を前記投射光学系に導き、前記投射光学系から射出された前記反射光の少なくとも一部を前記撮像素子に導く。前記投射光学系に対して、前記第1光変調素子と前記被投射面とは共役関係にあり、前記第2光変調素子と前記被投射面とは共役関係にあり、前記第3光変調素子と前記被投射面とは共役関係にあり、前記撮像素子と前記被投射面とは共役関係にある。前記第1光変調素子と前記光路分岐素子との間の第1光路長と、前記第2光変調素子と前記光路分岐素子との間の第2光路長と、前記第3光変調素子と前記光路分岐素子との間の第3光路長と、前記撮像素子と前記光路分岐素子との間の第4光路長と、は等しい。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、前記投射光学系と前記撮像素子との間の前記反射光の光路上に設けられ、前記第4光路長を前記第1光路長、前記第2光路長および前記第3光路長と等しくなるように調整する光路長調整素子をさらに備えていてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記光路長調整素子と前記色合成素子とは、屈折率が互いに等しく、光路長方向の寸法が互いに等しい硝材から構成されていてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記光路分岐素子は、プリズムと、前記プリズムの内部に設けられ、入射した前記合成光のうちの一部の光と前記反射光のうちの一部の光とを透過させる部分透過膜と、を有していてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記プリズムは、複数の直角プリズムが貼り合わされた貼合面を有し、前記部分透過膜は前記貼合面に設けられていてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記部分透過膜は、前記合成光のうちの他の一部の光と前記反射光のうちの他の一部の光とを反射させてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、前記部分透過膜によって反射された前記合成光のうちの他の一部の光を吸収する光吸収部材をさらに備えていてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記部分透過膜によって反射される光の光量は、前記部分透過膜に入射した光の光量の10%以下であってもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記部分透過膜はハーフミラーから構成されていてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記部分透過膜は偏光分離膜から構成されていてもよい。
前記部分透過膜が偏光分離膜から構成されている場合、本発明の一つの態様のプロジェクターは、前記色合成素子と前記光路分岐素子との間の前記合成光の光路上に設けられ、前記第2色光の偏光方向を変換する狭帯域位相差板をさらに備えていてもよい。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
図1は、第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。図2は、光学モジュールの平面図である。図3は、光学モジュールの側面図である。図4は、光学モジュールの斜視図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
図1は、第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。図2は、光学モジュールの平面図である。図3は、光学モジュールの側面図である。図4は、光学モジュールの斜視図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1に示すように、プロジェクター1は、外装筐体2と、制御部15と、光学ユニット3と、を備えている。また、図示を省略するが、外装筐体2の内部には、光源装置31と制御部15とに電力を供給する電源装置、各種の光学部品を冷却するファン等の構成要素が配置されている。プロジェクター1は、光源装置31から射出された光を画像情報に応じて変調し、スクリーンSC等の被投射面に画像を拡大投射する。
外装筐体2は、詳細な説明を省略するが、外装筐体2の上部を構成する上ケース、外装筐体2の下部を構成する下ケース等の複数のケースを有しており、これらのケースがネジ等の固定部材によって固定されている。
制御部15は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の電子部品を備えている。制御部15は、プロジェクター1の各部の動作の制御、例えば画像の投射に関わる制御を行う。特に本実施形態の場合、制御部15は、後述する撮像素子が得た画像情報に基づいて画像を制御する。
光学ユニット3は、制御部15による制御の下、光源装置31から射出された光を光学的に処理して投射する。光学ユニット3は、光源装置31と、均一照明光学系32と、色分離光学系33と、リレー光学系34と、光学モジュール4と、投射光学系36と、光学部品用筐体38と、を備えている。光源装置31、均一照明光学系32、色分離光学系33、リレー光学系34、光学モジュール4、および投射光学系36を構成する光学部品は、光学部品用筐体38内の所定の位置に固定されている。
以下では、説明の便宜上、光源装置31から射出される光の中心軸と平行な軸をX軸とし、光が射出される方向をX軸の+X方向とする。また、投射光学系36から射出される光の中心軸と平行な軸をY軸とし、投射光学系36からスクリーンに向けて光が射出される方向をY軸の+Y方向とする。また、プロジェクター1が机上に据え置かれた据え置き姿勢における上下方向をZ軸とし、上方をZ軸の+Z方向とする。
図1に示すように、光学ユニット3は、Z軸方向から見て、略L字状の形状を有している。光源装置31は、光学ユニット3の一方の端部に着脱可能に設けられている。投射光学系36は、光学ユニット3の他方の端部に設けられている。
光源装置31は、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等の放電ランプからなる光源311と、リフレクター312と、を備えている。光源311から射出された光のうち、均一照明光学系32とは反対側に向かって進む光は、リフレクター312で反射され、進行方向が+X方向に変わる。このように、光源装置31は、均一照明光学系32に向けて光を射出する。光源装置31は、赤色光LR(第1色光)と緑色光LG(第2色光)と青色光LB(第3色光)とを含む白色光を射出する。
均一照明光学系32は、第1レンズアレイ321と、第2レンズアレイ322と、偏光変換素子323と、重畳レンズ324と、を備えている。
第1レンズアレイ321は、光源装置31から射出された光を複数の部分光束に分割する。第1レンズアレイ321は、照明光軸AX1と直交する面内にマトリクス状に配列された複数のレンズから構成されている。照明光軸AX1は、光源装置31から射出された光の中心軸である。
第2レンズアレイ322は、第1レンズアレイ321と同様、照明光軸AX1に直交する面内にマトリクス状に配列された複数のレンズから構成されている。複数のレンズは、第1レンズアレイ321の複数のレンズに対応して設けられている。第2レンズアレイ322は、重畳レンズ324とともに、第1レンズアレイ321の各レンズの像を、赤色光用光変調素子(第1光変調素子)52R、緑色光用光変調素子(第2光変調素子)52G、および青色光用光変調素子(第3光変調素子)52Bの画像形成領域の近傍に結像させる。
偏光変換素子323は、第1レンズアレイ321により分割された各部分光束の偏光方向を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光光として射出する。偏光変換素子323は、図示しない偏光分離層と反射層と位相差板とを有する。偏光分離層は、光源装置31からの光に含まれる偏光成分のうち、一方の直線偏光成分をそのまま透過し、他方の直線偏光成分を照明光軸AX1に垂直な方向に反射する。反射層は、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を照明光軸AX1に平行な方向に反射する。位相差板は、反射層で反射された他方の直線偏光成分を一方の直線偏光成分に変換する。
重畳レンズ324は、偏光変換素子323からの各部分光束を集光して赤色光用光変調素子52R、緑色光用光変調素子52G、および青色光用光変調素子52Bの画像形成領域近傍に重畳させる。
第1レンズアレイ321、第2レンズアレイ322および重畳レンズ324は、光源装置31からの光の面内光強度分布を均一にするインテグレーター光学系を構成する。
色分離光学系33は、第1ダイクロイックミラー331と、第2ダイクロイックミラー332と、第1反射ミラー333と、を備えている。第1ダイクロイックミラー331は、赤色光LRおよび緑色光LGを含む光を透過し、青色光LBを反射する。第2ダイクロイックミラー332は、第1ダイクロイックミラー331を透過した光のうち、赤色光LRを透過し、緑色光LGを反射する。このようにして、色分離光学系33は、均一照明光学系32から射出された光束を赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの3色の色光に分離する。
リレー光学系34は、入射側レンズ341と、リレーレンズ343と、第2反射ミラー342と、第3反射ミラー344と、を備えている。リレー光学系34は、色分離光学系33によって分離された赤色光LRを赤色光用光変調素子52Rまで導く。なお、光学ユニット3は、リレー光学系34が赤色光LRを赤色光用光変調素子52Rに導く構成としているが、これに限らず、青色光LBを青色光用光変調素子52Bに導く構成としてもよい。
図2〜図4に示すように、光学モジュール4は、複数の電気光学装置5と、色合成素子41と、光路分岐素子42と、光路長調整素子43と、撮像素子44と、光吸収部材45と、を備えている。複数の電気光学装置5は、赤色光LRに対応した電気光学装置5Rと、緑色光LGに対応した電気光学装置5Gと、青色光LBに対応した電気光学装置5Bと、を含む。光学モジュール4は、色分離光学系33で分離された各色光を画像情報に応じて変調し、変調した各色光を合成して合成光を射出する。以下の説明において、各色光用の電気光学装置5R,5G,5Bを区別する必要がない場合には、電気光学装置5と称する。
図4に示すように、色合成素子41と光路分岐素子42とは、電気光学装置5Gから射出された緑色光LGの中心軸の方向、すなわちY軸方向に並んで配置されている。また、光路分岐素子42と光路長調整素子43とは、複数の電気光学装置5が配置された仮想平面に対して垂直な方向、すなわちZ軸方向に並んで配置されている。したがって、色合成素子41と光路分岐素子42と光路長調整素子43とは、X軸方向から見て、YZ平面に沿ってL字状に配置されている。
図1に示すように、電気光学装置5は、入射側偏光板51と、各色光用の光変調素子52R,52G,52Bと、射出側偏光板54と、を備えている。以下の説明において、各色光用の光変調素子52R,52G,52Bを区別する必要がない場合には、光変調素子52と称する。図2〜図4においては、電気光学装置5のうち、入射側偏光板51および射出側偏光板54の図示を省略する。
入射側偏光板51は、光変調素子52の光入射側に配置されている。入射側偏光板51は、色分離光学系33で分離された各色光のうち、偏光変換素子323で揃えられた偏光光を透過し、その偏光光と異なる偏光光を吸収して光変調素子52に射出する。
光変調素子52は、詳細な図示は省略するが、一対のガラス基板の間に液晶が封入された液晶パネルから構成されている。光変調素子52は、複数の画素がマトリクス状に配置された矩形状の画素領域(図示略)を有している。光変調素子52は、パネル枠(図示略)に外周部が保持され、フレキシブル基板(図示略)を介して制御部15に接続されている。光変調素子52は、制御部15から入力された駆動信号に応じて液晶の配向状態が制御され、光変調素子52に入射された色光を画像情報に応じて変調する。
射出側偏光板54は、光変調素子52の光射出側に配置されている。射出側偏光板54は、入射側偏光板51と略同様の機能を有し、光変調素子52において変調された色光のうち、一定方向の偏光光を吸収し、その偏光光と異なる偏光方向の偏光光を透過して色合成素子41に向けて射出する。
色合成素子41は、クロスダイクロイックプリズム411で構成されている。クロスダイクロイックプリズム411は、4つの直角プリズムを貼り合わせた立方体状のガラスブロックと、第1ダイクロイックミラー413と、第2ダイクロイックミラー414と、を有している。第1ダイクロイックミラー413および第2ダイクロイックミラー414は、4つの直角プリズムの互いに対向する貼合面に設けられている。色合成素子41は、赤色光用光変調素子52Rから射出された赤色光LRと、緑色光用光変調素子52Gから射出された緑色光LGと、青色光用光変調素子52Bから射出された青色光LBと、を合成し、合成光を射出する。
図2に示すように、クロスダイクロイックプリズム411は、赤色光LRを入射させる第1面411aと、緑色光LGを入射させる第2面411bと、青色光LBを入射させる第3面411cと、合成光LWを射出する第4面411dと、を有する。したがって、赤色光用光変調素子52Rは、第1面411aに対向して配置されている。緑色光用光変調素子52Gは、第2面411bに対向して配置されている。青色光用光変調素子52Bは、第3面411cに対向して配置されている。光路分岐素子42は、第4面411dに対向して配置されている。
第1ダイクロイックミラー413および第2ダイクロイックミラー414のそれぞれは、誘電体多層膜から構成されている。第1ダイクロイックミラー413と第2ダイクロイックミラー414とは、Z軸方向から見て、互いに交差している。第1ダイクロイックミラー413は、赤色光LRを反射し、緑色光LGおよび青色光LBを透過する。第2ダイクロイックミラー414は、青色光LBを反射し、緑色光LGおよび赤色光LRを透過する。これにより、色合成素子41は、赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとを合成する。
図3に示すように、光路分岐素子42は、合成光LWの光路における色合成素子41の光射出側に設けられている。すなわち、光路分岐素子42は、色合成素子41と投射光学系36との間の合成光LWの光路上、かつ、投射光学系36と撮像素子44との間の反射光L2の光路上に設けられている。光路分岐素子42は、色合成素子41から射出された合成光LWの少なくとも一部を投射光学系36に導き、投射光学系36から射出された反射光L2の少なくとも一部を撮像素子44に導く。本実施形態では、光路分岐素子42が色合成素子41に密着しており、光路分岐素子42と色合成素子41との間に隙間がないが、この構成に代えて、光路分岐素子42が色合成素子41から離れて配置され、光路分岐素子42と色合成素子41との間に隙間があってもよい。
光路分岐素子42は、プリズム421と、ハーフミラー422(部分透過膜)と、を備えている。ハーフミラー422は、プリズム421の内部に設けられている。具体的には、プリズム421は2つの直角プリズムが貼り合わされた貼合面を有し、ハーフミラー422は、2つの直角プリズムの互いに対向する貼合面に設けられている。ハーフミラー422は、誘電体多層膜もしくは金属膜から構成されている。ハーフミラー422は、ハーフミラー422に入射した合成光LWのうちの一部の光LWaを透過させ、他の一部の光LWbを反射させる一方、反射光L2のうちの一部の光を透過させ、他の一部の光L2bを反射させる。
ハーフミラー422の反射率は、特に限定されることなく、任意の値でよい。ただし、ハーフミラー422によって反射される光の光量は、ハーフミラー422に入射した光の光量の10%以下であることが望ましい。すなわち、ハーフミラー422の反射率は、10%以下であることが望ましい。ハーフミラー422の反射率が10%以下であれば、撮像素子44が画像を撮像するのに必要な光量が確保できるとともに、合成光LWの損失を最小限に抑えることができる。
光路長調整素子43は、反射光L2の光路における光路分岐素子42の光射出側に設けられている。すなわち、光路長調整素子43は、投射光学系36と撮像素子44との間の反射光L2bの光路上に設けられている。光路長調整素子43と色合成素子41とは、屈折率が互いに等しく、光路長方向の寸法が互いに等しいガラス等の硝材から構成されている。なお、光路長方向の寸法とは、光路長調整素子43の光路長方向の寸法は、反射光L2の光路に沿った方向の寸法であり、図3に寸法D1として示す。一方、色合成素子41の光路長方向の寸法は、各色光の光路に沿った方向の寸法であり、図2に寸法D2,D3として示す。
上記の条件を満たすためには、光路長調整素子43と色合成素子41とは、同じ種類の硝材からなり、各辺の長さが等しい直方体状のブロックで構成されていることが望ましい。本実施形態では、図3に示すように、光路長調整素子43が光路分岐素子42に密着しており、光路長調整素子43と光路分岐素子42との間に隙間がないが、この構成に代えて、光路長調整素子43が光路分岐素子42から離れて配置され、光路長調整素子43と光路分岐素子42との間に隙間があってもよい。
図3に示すように、撮像素子44は、光路長調整素子43の光路分岐素子42との対向面と反対側の面に対向して設けられている。すなわち、撮像素子44は、光路長調整素子43を通過する反射光L2bの光射出側に設けられている。撮像素子44は、CCDイメージセンサー、CMOSイメージセンサー等の固体撮像素子から構成されている。撮像素子44は、光変調素子52と同じサイズを有している。撮像素子44は、スクリーンSCからの反射光L2が投射光学系36、光路分岐素子42および光路長調整素子43を介して入射され、スクリーンSCに投射された画像を含むスクリーンSC上の被写体を撮像する。
光吸収部材45は、光路分岐素子42の光路長調整素子43との対向面と反対側の面に対向して設けられている。すなわち、光吸収部材45は、ハーフミラー422で反射する一部の合成光LWbの光射出側に設けられている。光吸収部材45は、ハーフミラー42によって反射された合成光LWの一部の光を吸収する。光吸収部材45には、一般の光学機器に用いられる任意の光吸収材、反射防止材等を用いることができる。
投射光学系36は、複数の投射レンズから構成されている。個々の投射レンズの構成および枚数については、特に限定されない。投射光学系36は、色合成素子41から射出された合成光LWをスクリーンSCに投射する。
投射光学系36に対して、赤色光用光変調素子52RとスクリーンSCとは共役関係にあり、緑色光用光変調素子52GとスクリーンSCとは共役関係にあり、青色光用光変調素子52BとスクリーンSCとは共役関係にあり、撮像素子44とスクリーンSCとは共役関係にある。
また、赤色光用光変調素子52Rと光路分岐素子42との間の第1光路長と、緑色光用光変調素子52Gと光路分岐素子42との間の第2光路長と、青色光用光変調素子52Bと光路分岐素子42との間の第3光路長と、撮像素子44と光路分岐素子42との間の第4光路長と、は等しい。なお、本明細書における光路長は、光が進む経路の距離と屈折率との積で表される。
仮に撮像素子44が光路分岐素子42の光射出面に配置されていたとすると、第4光路長は第1〜第3光路長に比べて短くなる。これに対し、本実施形態では、撮像素子44と光路分岐素子42との間に光路長調整素子43が挿入されているため、第4光路長は第1〜第3光路長と等しくなる。このように、光路長調整素子43は、第4光路長を第1〜第3光路長と等しくなるように調整するための素子である。
本実施形態のプロジェクター1において、光路分岐素子42のハーフミラー422の反射率が例えば10%であったとすると、色合成素子41から光路分岐素子42に入射した合成光LWのうち、90%の合成光LWaは、ハーフミラー422を透過し、投射光学系36によってスクリーンSC上に投射される。一方、10%の合成光LWbは、ハーフミラー422で反射し、光吸収部材45に吸収される。
また、上記の合成光LWの経路とは逆に、スクリーンSCからの反射光L2は、投射光学系36からプロジェクター1に入射し、光路分岐素子42のハーフミラー422に到達する。ハーフミラー422に入射した反射光L2のうち、10%の光L2bは、ハーフミラー422で反射し、撮像素子44に入射する。
これにより、使用者が例えばスクリーンSC上の画像の一部にペン等の指示体を置いた場合、撮像素子44は、画像の一部に指示体が置かれた状態のスクリーンSCの様子を撮像することができる。撮像素子44が撮像した情報は制御部15に送られ、この撮像情報に基づいて例えばスクリーンSC上の投射画像が変化する等の制御が行われる。あるいは、使用者が何らかの指示を行う場合に限らず、例えば使用者がスクリーンSCの前に立ち、使用者自身の顔に投射光が当たっている場合、撮像素子44が撮像した情報から制御部15が使用者の眼の位置を検出し、使用者の眼の位置にあたる画像の一部を黒表示とし、使用者がスクリーンの前に立っても眩しくないようにする、等の制御を行うこともできる。
以上説明したように、本実施形態によれば、投射光学系36が投射画像や指示体を含むスクリーン上の被写体を撮像する撮像光学系としても機能するため、撮像光学系を別途備える必要がない。そのため、小型化やコスト低減が可能なインタラクティブ機能を備えたプロジェクター1を実現することができる。
さらに、各光変調素子52R,52G,52BとスクリーンSCとは共役関係にあり、撮像素子44とスクリーンSCとは共役関係にあり、各光変調素子52R,52G,52Bと光路分岐素子42との間の第1〜第3光路長と、撮像素子44と光路分岐素子42との間の第4光路長と、が等しい。そのため、各光変調素子52R,52G,52Bで形成された像がスクリーンSC上で結像しているとき、スクリーンSCおよびその近傍から発せられた反射光L2が撮像素子44上で結像する。これにより、投射光学系36による収差が抑えられ、プロジェクター1は使用者からの指示情報を精度良く検出することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図5を用いて説明する。
第2実施形態のプロジェクターの基本構成は第1実施形態と同様であり、光学モジュールの構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターの全体構成の説明は省略する。
図5は、第2実施形態のプロジェクターにおける光学モジュールを示す平面図である。
図5において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
以下、本発明の第2実施形態について、図5を用いて説明する。
第2実施形態のプロジェクターの基本構成は第1実施形態と同様であり、光学モジュールの構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターの全体構成の説明は省略する。
図5は、第2実施形態のプロジェクターにおける光学モジュールを示す平面図である。
図5において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図5に示すように、第2実施形態の光学モジュール6は、複数の電気光学装置5と、色合成素子41と、光路分岐素子42と、光路長調整素子43と、撮像素子44と、光吸収部材45と、を備えている。
色合成素子41と光路分岐素子42とは、電気光学装置5Gから射出された緑色光LGの中心軸の方向、すなわちY軸方向に並んで配置されている。また、光路分岐素子42と光路長調整素子43とは、複数の電気光学装置5が配置された仮想平面に対して平行、かつ色合成素子41と光路分岐素子42との配列方向に垂直な方向、すなわちX軸方向に並んで配置されている。したがって、色合成素子41と光路分岐素子42と光路長調整素子43とは、Z軸方向から見て、XY平面に沿ってL字状に配置されている。
光学モジュール6およびプロジェクターのその他の構成は、第1実施形態と同様である。
光学モジュール6およびプロジェクターのその他の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、小型化やコスト低減が可能なインタラクティブ機能を備えたプロジェクターを実現できる、使用者からの指示情報を精度良く検出できる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、光学モジュール4,6を構成する色合成素子41、光路分岐素子42および光路長調整素子43を第1実施形態(図3)のような向きに配置するか、第2実施形態(図5)のような向きに配置するかについては、プロジェクターの各構成部品のレイアウト設計に応じて適宜選択が可能である。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図6を用いて説明する。
第3実施形態のプロジェクターの基本構成は第1実施形態と同様であり、光学モジュールの構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターの全体構成の説明は省略する。
図6は、第3実施形態のプロジェクターにおける光学モジュールを示す側面図である。
図6において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
以下、本発明の第3実施形態について、図6を用いて説明する。
第3実施形態のプロジェクターの基本構成は第1実施形態と同様であり、光学モジュールの構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターの全体構成の説明は省略する。
図6は、第3実施形態のプロジェクターにおける光学モジュールを示す側面図である。
図6において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図6に示すように、第3実施形態の光学モジュール7は、複数の電気光学装置5と、色合成素子41と、光路分岐素子46と、狭帯域位相差板47と、光路長調整素子43と、撮像素子44と、を備えている。
色合成素子41と光路分岐素子46とは、電気光学装置5Gから射出された緑色光LGの中心軸の方向、すなわちY軸方向に並んで配置されている。また、光路分岐素子46と光路長調整素子43とは、複数の電気光学装置5が配置された仮想平面に対して垂直な方向、すなわちZ軸方向に並んで配置されている。したがって、色合成素子41と光路分岐素子46と光路長調整素子43とは、X軸方向から見て、YZ平面に沿ってL字状に配置されている。
光路分岐素子46は、プリズム461と、偏光分離膜462(部分透過膜)と、を備えている。偏光分離膜462は、プリズム461の内部に設けられている。具体的には、プリズム461は2つの直角プリズムが貼り合わされた貼合面を有し、偏光分離膜462は2つの直角プリズムの互いに対向する貼合面に設けられている。偏光分離膜462は、誘電体多層膜から構成されている。偏光分離膜462は、偏光分離膜462に対するP偏光Lpを透過させ、偏光分離膜462に対するS偏光Lsを反射させる。
狭帯域位相差板47は、色合成素子41と光路分岐素子46との間の合成光LWの光路上に設けられている。狭帯域位相差板47は、緑色波長帯の光に対して1/2波長の位相差を付与する。すなわち、狭帯域位相差板47は、合成光LWに含まれる3つの色光のうち、緑色光LGのみに対して1/2波長板として機能する。これにより、狭帯域位相差板47は、緑色光LG(第2色光)の偏光方向を変換する。
光学モジュール7およびプロジェクターのその他の構成は、第1実施形態と同様である。
光学モジュール7およびプロジェクターのその他の構成は、第1実施形態と同様である。
クロスダイクロイックプリズム411には、各ダイクロイックミラー413,414に対するP偏光を透過し、S偏光を反射するダイクロイックミラー413,414が用いられることが一般的である。したがって、第3実施形態の光学モジュール7においても、合成光LWが色合成素子41から射出された時点での各色光の偏光方向は、各ダイクロイックミラー413,414を透過した緑色光LGがダイクロイックミラー413,414に対するP偏光であり、第1ダイクロイックミラー413で反射した赤色光LRと第2ダイクロイックミラー414で反射した青色光LBとがダイクロイックミラー413,414に対するS偏光である。
次に、合成光LWが狭帯域位相差板47を通過すると、狭帯域位相差板47が緑色光LGのみに対して1/2波長板として機能するため、緑色光LGがダイクロイックミラー413,414に対するP偏光からS偏光に変換される。その結果、赤色光LR、緑色光LGおよび青色光LBの全てがダイクロイックミラー413,414に対するS偏光となる。
ここで、光の偏光方向を光路分岐素子46の偏光分離膜462に対する偏光方向として表現し直すと、狭帯域位相差板47を通過した合成光LWの偏光方向は、赤色光LR、緑色光LGおよび青色光LBの全てが偏光分離膜462に対するP偏光となる。したがって、赤色光LR、緑色光LGおよび青色光LBの全てが偏光分離膜462を透過する。
一方、投射光学系36から光路分岐素子46に入射する反射光L2のうち、約半分の反射光L2は、偏光分離膜462に対するS偏光である。したがって、光路分岐素子46に入射した反射光L2のうちの約半分の反射光L2は、偏光分離膜462で反射して光路長調整素子43に入射し、光路長調整素子43を透過して撮像素子44に入射する。
本実施形態においても、小型化やコスト低減が可能なインタラクティブ機能を備えたプロジェクターを実現できる、使用者からの指示情報を精度良く検出できる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
さらに本実施形態の場合、光学モジュール7が狭帯域位相差板47を備えたことによって、合成光LWを構成する赤色光LR、緑色光LGおよび青色光LBの全てが偏光分離膜462を透過するようになる。そのため、第1実施形態で用いた光吸収部材45を不要にできるとともに、光路分岐素子46における合成光LWの損失が抑えられ、光利用効率を高めることができる。これにより、本実施形態のプロジェクターによれば、明るい画像が得られる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図7を用いて説明する。
第4実施形態のプロジェクターの基本構成は第1実施形態と同様であり、光学モジュールの構成が第1実施形態と異なる。また、光学モジュールの構成は、第3実施形態と同様である。
図7は、第4実施形態のプロジェクターにおける光学モジュールを示す平面図である。
図7において、第3実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
以下、本発明の第4実施形態について、図7を用いて説明する。
第4実施形態のプロジェクターの基本構成は第1実施形態と同様であり、光学モジュールの構成が第1実施形態と異なる。また、光学モジュールの構成は、第3実施形態と同様である。
図7は、第4実施形態のプロジェクターにおける光学モジュールを示す平面図である。
図7において、第3実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図5に示すように、第4実施形態の光学モジュール8は、複数の電気光学装置5と、色合成素子41と、光路分岐素子46と、狭帯域位相差板47と、広帯域位相差板48と、光路長調整素子43と、撮像素子44と、を備えている。
色合成素子41と光路分岐素子46とは、電気光学装置5Gから射出された緑色光LGの中心軸の方向、すなわちY軸方向に並んで配置されている。また、光路分岐素子46と光路長調整素子43とは、複数の電気光学装置5が配置された仮想平面に対して平行、かつ色合成素子41と光路分岐素子46との配列方向に垂直な方向、すなわちX軸方向に並んで配置されている。したがって、色合成素子41と光路分岐素子46と光路長調整素子43とは、Z軸方向から見て、XY平面に沿ってL字状に配置されている。
広帯域位相差板48は、狭帯域位相差板47の光射出側に設けられている。広帯域位相差板48は、可視波長帯の光に対して1/2波長の位相差を付与する。すなわち、広帯域位相差板48は、合成光LWに含まれる赤色光LR、緑色光LGおよび青色光LBの全てに対して1/2波長板として機能する。
光学モジュール8のその他の構成は、第3実施形態と同様である。
光学モジュール8のその他の構成は、第3実施形態と同様である。
本実施形態の光学モジュール8においても、狭帯域位相差板47を通過するまでの各色光LR,LG,LBの振る舞いは、第3実施形態と同様である。ところが、本実施形態の光学モジュール8においては、色合成素子41の2つのダイクロイックミラー413,414に対する光路分岐素子46の偏光分離膜462の向きが第3実施形態とは異なり、第3実施形態の偏光分離膜462に対して合成光LWの中心軸周りに90°回転している。そのため、光の偏光方向を光路分岐素子46の偏光分離膜462に対する偏光方向として表現すると、狭帯域位相差板47を通過した合成光LWの偏光方向は、赤色光LR、緑色光LGおよび青色光LBの全てが偏光分離膜462に対するS偏光となる。したがって、赤色光LR、緑色光LGおよび青色光LBの全てが偏光分離膜462を透過することができない。
これに対して、本実施形態の光学モジュール8においては、狭帯域位相差板47の光射出側に可視波長帯域の全ての光に対して1/2波長板として機能する広帯域位相差板48が設けられているため、広帯域位相差板48を通過した合成光LWの偏光方向は、赤色光LR、緑色光LGおよび青色光LBの全てが偏光分離膜462に対するP偏光となる。これにより、赤色光LR、緑色光LGおよび青色光LBの全てが偏光分離膜462を透過することができる。
本実施形態においても、小型化やコスト低減が可能なインタラクティブ機能を備えたプロジェクターを実現できる、使用者からの指示情報を精度良く検出できる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、光学モジュール7,8を構成する色合成素子41、光路分岐素子46および光路長調整素子43を第3実施形態(図6)のような向きに配置するか、第4実施形態(図7)のような向きに配置するかについては、プロジェクターの各構成部品のレイアウト設計に応じて適宜選択が可能である。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、光路長調整素子を備えた光学モジュールの例を挙げたが、光学モジュールは必ずしも光路長調整素子を備えていなくてもよい。ただし、その場合、光路分岐素子と撮像素子との間に屈折率1.0の空気が介在しているものとして、光路長調整素子が設けられている場合によりも光路分岐素子と撮像素子との距離を遠ざけることにより、第1〜第4光路長を一致させる必要がある。
例えば上記実施形態では、光路長調整素子を備えた光学モジュールの例を挙げたが、光学モジュールは必ずしも光路長調整素子を備えていなくてもよい。ただし、その場合、光路分岐素子と撮像素子との間に屈折率1.0の空気が介在しているものとして、光路長調整素子が設けられている場合によりも光路分岐素子と撮像素子との距離を遠ざけることにより、第1〜第4光路長を一致させる必要がある。
上記実施形態においては、透過型のプロジェクターに本発明を適用した場合の例について説明したが、本発明は、反射型のプロジェクターにも適用することも可能である。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等を含む液晶ライトバルブが光を透過する形態であることを意味する。「反射型」とは、液晶ライトバルブが光を反射する形態であることを意味する。なお、光変調装置は、液晶ライトバルブに限られず、例えばデジタルマイクロミラーデバイスが用いられてもよい。
上記実施形態では、放電ランプからなる光源装置を用いた例を挙げたが、その他、蛍光体を含む波長変換素子と励起光源とを有する光源装置、レーザー光源を有する光源装置などが用いられてもよい。
また、プロジェクターの各構成要素の形状、大きさ、数、配置、材料等の具体的な構成については、上記実施形態に限定されることなく、適宜変更が可能である。
1…プロジェクター、31…光源装置、36…投射光学系、41…色合成素子、42,46…光路分岐素子、43…光路長調整素子、44…撮像素子、45…光吸収部材、47…狭帯域位相差板、52R…赤色光用光変調素子(第1光変調素子)、52G…緑色光用光変調素子(第2光変調素子)、52B…青色光用光変調素子(第3光変調素子)、421,461…プリズム、422…ハーフミラー(部分透過膜)、462…偏光分離膜(部分透過膜)、LR…赤色光(第1色光)、LG…緑色光(第2色光)、LB…青色光(第3色光)、LW…合成光、SC…スクリーン(被投射面)。
Claims (11)
- 第1色光と第2色光と第3色光とを含む光を射出する光源装置と、
前記第1色光を画像情報に応じて変調する第1光変調素子と、
前記第2色光を画像情報に応じて変調する第2光変調素子と、
前記第3色光を画像情報に応じて変調する第3光変調素子と、
前記第1光変調素子から射出された前記第1色光と、前記第2光変調素子から射出された前記第2色光と、前記第3光変調素子から射出された前記第3色光と、を合成し、合成光を射出する色合成素子と、
前記色合成素子から射出された前記合成光を被投射面に投射する投射光学系と、
前記被投射面からの反射光が前記投射光学系を介して入射され、前記被投射面に形成された画像を撮像する撮像素子と、
前記色合成素子と前記投射光学系との間の前記合成光の光路上、かつ、前記投射光学系と前記撮像素子との間の前記反射光の光路上に設けられた光路分岐素子と、
を備え、
前記光路分岐素子は、前記色合成素子から射出された前記合成光の少なくとも一部を前記投射光学系に導き、前記投射光学系から射出された前記反射光の少なくとも一部を前記撮像素子に導き、
前記投射光学系に対して、前記第1光変調素子と前記被投射面とは共役関係にあり、前記第2光変調素子と前記被投射面とは共役関係にあり、前記第3光変調素子と前記被投射面とは共役関係にあり、前記撮像素子と前記被投射面とは共役関係にあり、
前記第1光変調素子と前記光路分岐素子との間の第1光路長と、前記第2光変調素子と前記光路分岐素子との間の第2光路長と、前記第3光変調素子と前記光路分岐素子との間の第3光路長と、前記撮像素子と前記光路分岐素子との間の第4光路長と、が等しい、プロジェクター。 - 前記投射光学系と前記撮像素子との間の前記反射光の光路上に設けられ、前記第4光路長を前記第1光路長、前記第2光路長および前記第3光路長と等しくなるように調整する光路長調整素子をさらに備えた、請求項1に記載のプロジェクター。
- 前記光路長調整素子と前記色合成素子とは、屈折率が互いに等しく、光路長方向の寸法が互いに等しい硝材から構成されている、請求項2に記載のプロジェクター。
- 前記光路分岐素子は、プリズムと、前記プリズムの内部に設けられ、入射した前記合成光のうちの一部の光と前記反射光のうちの一部の光とを透過させる部分透過膜と、を有する、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のプロジェクター。
- 前記プリズムは、複数の直角プリズムが貼り合わされた貼合面を有し、
前記部分透過膜は前記貼合面に設けられた、請求項4に記載のプロジェクター。 - 前記部分透過膜は、前記合成光のうちの他の一部の光と前記反射光のうちの他の一部の光とを反射させる、請求項4または請求項5に記載のプロジェクター。
- 前記部分透過膜によって反射された前記合成光のうちの他の一部の光を吸収する光吸収部材をさらに備えた、請求項6に記載のプロジェクター。
- 前記部分透過膜によって反射される光の光量は、前記部分透過膜に入射した光の光量の10%以下である、請求項6または請求項7に記載のプロジェクター。
- 前記部分透過膜はハーフミラーからなる、請求項6から請求項8までのいずれか一項に記載のプロジェクター。
- 前記部分透過膜は偏光分離膜からなる、請求項6から請求項8までのいずれか一項に記載のプロジェクター。
- 前記色合成素子と前記光路分岐素子との間の前記合成光の光路上に設けられ、前記第2色光の偏光方向を変換する狭帯域位相差板をさらに備えた、請求項10に記載のプロジェクター。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11914278B2 (en) | 2021-05-28 | 2024-02-27 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Prism block and projection display apparatus |
US12003897B2 (en) | 2021-05-14 | 2024-06-04 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Projection display apparatus |
-
2018
- 2018-12-04 JP JP2018227055A patent/JP2020091342A/ja active Pending
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US11914278B2 (en) | 2021-05-28 | 2024-02-27 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Prism block and projection display apparatus |
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