JP2023087214A - プロジェクター - Google Patents

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淳一 若林
Junichi Wakabayashi
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Abstract

【課題】光変調装置の有効表示領域を大型化した場合にも、色合成光学系や投射光学系のサイズを大型化する必要がなく、プロジェクターの大型化や高重量化を抑制するプロジェクターを提供する。【解決手段】プロジェクター1は、光源装置200、色分離光学系220、光変調装置230、縮小光学系240、色合成光学系、投射光学系を備えている。縮小光学系240は、光変調装置230と色合成光学系との間に配置されている。光変調装置230における有効表示領域の面積は、色合成光学系における光入射面の有効面積よりも大きい。また、複数の光変調装置230は、青色光が入射する第1光変調装置(光変調装置230B)、緑色光が入射する第2光変調装置(光変調装置230G)、赤色光が入射する第3光変調装置(光変調装置230R)を有している。そして、複数の光変調装置230は、同一面方向に一体化されて構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来、光源装置から出射された光束を、画像情報に応じて光変調装置で変調して変調光を形成し、形成した変調光を色合成光学系で合成して画像光を形成し、形成した画像光を投射光学系で拡大投射するプロジェクターが知られている。特許文献1の表示装置(プロジェクター)では、RGBに対応する3つの液晶パネル(光変調装置)が、一対のガラス基板間に集積化されて一体に構成されていることが開示されている。
特開平8-338975号公報
しかしながら、特許文献1に記載の表示装置では、液晶パネルの有効表示領域を大型化した場合、色合成光学系や投射光学系のサイズも大型化する。その結果、プロジェクターが大型化し、高重量化するという課題がある。
プロジェクターは、光源装置と、前記光源装置から出射された第1光を複数の色光に分離する色分離光学系と、前記色分離光学系で分離された前記複数の色光に対して変調する複数の光変調装置と、前記複数の光変調装置で変調された前記複数の色光の光線束を縮小する複数の縮小光学系と、縮小された前記複数の色光の変調光を合成する色合成光学系と、前記色合成光学系で合成された第2光を投射する投射光学系と、を備え、前記縮小光学系は、前記光変調装置と前記色合成光学系との間に配置され、前記光変調装置における有効表示領域の面積は、前記色合成光学系における光入射面の有効面積よりも大きく、前記複数の光変調装置は、青色の波長帯域の前記色光が入射する第1光変調装置、緑色の波長帯域の前記色光が入射する第2光変調装置、赤色の波長帯域の前記色光が入射する第3光変調装置を有し、前記複数の光変調装置は、同一面方向に一体化されて構成されていることを特徴とする。
第1実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す概略図。 液晶パネルの構成を示す平面図。 液晶パネルの断面図。 縮小光学系の構成を示す概略図。 第2実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す概略図。 色分離光学系と光変調装置の動作を示す斜視図。
1.第1実施形態
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の光学系2を示す概略図である。
図1を参照して、本実施形態のプロジェクター1の光学系2を説明することで、プロジェクター1の構成を説明する。
本実施形態の図面において、説明の便宜上、互いに直交するXYZ座標系を設定して適宜使用する。また、X軸に平行な方向を「X方向」、Y軸に平行な方向を「Y方向」、Z軸に平行な方向を「Z方向」とも言う。また、本実施形態では、Z方向は鉛直方向に沿い、X-Y平面は、水平面に沿っている。また、各軸方向の矢印先端側を「プラス(+)側」、基端側を「マイナス(-)側」とも言う。
図1に示すように、プロジェクター1の光学系2は、光源装置200と、照明光学系210と、色分離光学系220と、光変調装置230と、縮小光学系240と、リレー光学系250と、色合成光学系(クロスダイクロイックプリズム260)と、投射光学系(投射レンズ270)と、を備えている。プロジェクター1の光学系2は、各光学系及び各装置がシステム光軸Lに沿って配置されている。
光源装置200は、例えば、放電型ランプであり、詳細には超高圧水銀ランプを採用している。また、光源装置200は、図示省略する光源ランプ、リフレクター、平行化レンズ等を有して構成されている。そして、光源装置200から出射された光束は、照明光学系210に入射する。なお、光源装置200として、例えば、放電型ランプであるメタルハライドランプやハロゲンランプ等を採用してもよい。
照明光学系210は、例えば、インテグレーター光学系としての第1レンズアレイ211及び第2レンズアレイ212、偏光変換素子213、重畳レンズ214等を有して構成されている。第1レンズアレイ211は、入射した光束を複数の部分光束に分割し、第2レンズアレイ212は、分割された部分光束を、後述する図2に示す液晶パネル100の各色光の有効表示領域40R,40G,40Bへ照度の均一性を高めて照明する。
偏光変換素子213は、入射した光の偏光方向を一種類に揃えて出射する。本実施形態の偏光変換素子213は、入射した光を直線偏光光としてのP偏光光に揃えている。これにより、光学系2での光の利用効率が高められている。なお、偏光方向として、P偏光光の光ではなく、直線偏光光(P偏光光)と略直交する直線偏光光としてのS偏光光に揃えることでもよい。重畳レンズ214は、第2レンズアレイ212と共に、第1レンズアレイ211の各小レンズの光を、後述する液晶パネル100(図2)の各色光の有効表示領域40R,40G,40B(図2)上に重畳させる。
色分離光学系220は、照明光学系210から入射する第1光L1を、赤色光、緑色光、青色光の3つの色光に分離する。以降では、赤色光をR光、緑色光をG光、青色光をB光と呼称する。色分離光学系220は、2つのダイクロイックミラー221,222と、1つの反射ミラー223を備えている。
ダイクロイックミラー221は、誘電体多層膜により構成され、照明光学系210から入射した第1光L1のうち、B光を透過させ、R光とG光とを反射させる。また、ダイクロイックミラー222は、誘電体多層膜により構成され、ダイクロイックミラー221で反射したG光を反射させ、R光を透過させる。
ダイクロイックミラー221を透過したB光は、後述するB光用の光変調装置230B、B光用の縮小光学系240Bに入射した後、リレー光学系250を構成する反射ミラー251に入射する。なお、リレー光学系250を構成する反射ミラー251は、縮小光学系240Bから出射した光束(B光の変調光)を反射させ、色合成光学系を構成するクロスダイクロイックプリズム260まで導く。なお、縮小光学系240Bとクロスダイクロイックプリズム260との間には、リレー光学系250を構成するリレーレンズ(図示省略)が設置されている。
ダイクロイックミラー222で反射したG光は、後述するG光用の光変調装置230G、G光用の縮小光学系240Gに入射した後、クロスダイクロイックプリズム260に入射する。なお、光変調装置230Gは、クロスダイクロイックプリズム260と対向するように配置されている。
また、ダイクロイックミラー222を透過したR光は、反射ミラー223で反射し、後述するR光用の光変調装置230R、R光用の縮小光学系240Rに入射した後、リレー光学系250を構成する反射ミラー252に入射する。なお、リレー光学系250を構成する反射ミラー252は、縮小光学系240Rから出射した光束(R光の変調光)を反射させ、クロスダイクロイックプリズム260まで導く。なお、縮小光学系240Rとクロスダイクロイックプリズム260との間には、リレー光学系250を構成するリレーレンズ(図示省略)が設置されている。
上述するように、リレー光学系250をB光用、R光用の光路上において、光変調装置230Bとクロスダイクロイックプリズム260との間、光変調装置230Rとクロスダイクロイックプリズム260との間に設置することにより、B光とR光との光路長が、G光の光路長よりも長いために発生する光の発散等による光の利用効率の低下を防止することができる。
リレー光学系250は、本実施形態では、リレーレンズ等を含めてR光用の光変調装置230Rとクロスダイクロイックプリズム260との間、B光用の光変調装置230Bとクロスダイクロイックプリズム260との間に設置されている。しかし、これには限られず、リレー光学系250は、各色光の光路長等により、光変調装置230R,230G,230Bの少なくともいずれかと、クロスダイクロイックプリズム260との間において、設置されることでよい。言い換えると、リレー光学系250は、3つの色光の光路全てに設置されていてもよいし、少なくとも1つの色光の光路に配置されていてもよい。
光変調装置230は、色分離光学系220で分離されて入射する複数の色光(本実施形態では、R光、G光、B光)を、画像情報に応じて変調する。本実施形態の光変調装置230は、後述する液晶パネル100(図2)が適用されたものである。本実施形態の液晶パネル100は、後述するが、3つの色光(R光、G光、B光)用の液晶パネル100R,100G,100B(図2)が同一面方向に一体に構成されたものである。言い換えると、3つの色光用の液晶パネル100R,100G,100Bは、1つの液晶パネル100に一体に構成されている。また、1つの液晶パネル100は同一面方向に構成されている。また、本実施形態の光変調装置230は、液晶パネル100が透過型であるため透過型となる。
この液晶パネル100において、各色光用に対応する入射側と出射側とにはクロスニコルに配置された一対の偏光素子(図示省略)が貼付されている。なお、一対の偏光素子は、各色光の入射側と出射側とに、隙間を置いて配置されていてもよい。また、一対の偏光素子は、色光毎に分割して貼付してもよいが、本実施形態では、分割するのではなく、入射側、出射側に1枚ずつの一体に形成された偏光素子を貼付している。
従って、本実施形態の光変調装置230は、後述する各色光用の液晶パネル100R,100G,100Bを適用することで、R光用の光変調装置230R、G光用の光変調装置230G、B光用の光変調装置230Bとして一体に構成されている。
本実施形態では、B光用の光変調装置230Bが第1光変調装置に対応し、G光用の光変調装置230Gが第2光変調装置に対応し、R光用の光変調装置230Rが第3光変調装置に対応している。また、一体の光変調装置230において、第1光変調装置(光変調装置230B)と第3光変調装置(光変調装置230R)との間に、第2光変調装置(光変調装置230G)が配置されている。
本実施形態における各色光の波長帯域は、一例として、B光は455nmを中心とする帯域とし、G光は520nmを中心とする帯域とし、R光は638nmを中心とする帯域としている。なお、一般的に、B光の波長帯域は430~490nm、G光の波長帯域は490~550nm、R光の波長帯域は640~770nmとされている。
縮小光学系240は、光変調装置230で変調されて出射された各色光の光線束を縮小する。縮小光学系240は、各色光用にそれぞれ1つずつ備えられている。本実施形態の縮小光学系240は、基本的に、光変調装置230とクロスダイクロイックプリズム260との間に配置されている。
詳細には、縮小光学系240は、一体の光変調装置230に構成される各色光用の光変調装置230R,230G,230Bに対向して、その後段に設置されている。なお、本実施形態の縮小光学系240において、R光用の縮小光学系240を縮小光学系240R、G光用の縮小光学系240を縮小光学系240G、B光用の縮小光学系240を縮小光学系240Bとする。
本実施形態の縮小光学系240は、一体に構成される光変調装置230に対応させて、一体に構成されている。また、縮小光学系240は、各色光用の光変調装置230R,230G,230Bに入射した各色光が、画像情報に基づいて変調され、それぞれ対応する縮小光学系240R,240G,240Bを介してクロスダイクロイックプリズム260に向けて出射される。
本実施形態では、B光用の縮小光学系240Bが第1縮小光学系に対応し、G光用の縮小光学系240Gが第2縮小光学系に対応し、R光用の縮小光学系240Rが第3縮小光学系に対応している。
色合成光学系を構成するクロスダイクロイックプリズム260は、光変調装置230R,230G,230Bで変調され、縮小光学系240R,240G,240Bで縮小された各色光の変調光を合成し、第2光L2としてのカラー画像(画像光)を形成するものである。クロスダイクロイックプリズム260は、R光を反射する誘電体多層膜と、B光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に形成され、これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成される。なお、G光は、R光を反射する誘電体多層膜と、B光を反射する誘電体多層膜とを透過する。
投射光学系を構成する投射レンズ270は、複数のレンズが組み合わされた組レンズとして構成され、クロスダイクロイックプリズム260で合成された第2光L2(カラー画像)をスクリーン等(図示省略)に拡大投射する。なお、投射レンズ270は、図示省略するフォーカスレンズやズームレンズ等を備えており、フォーカスレンズを回動させることにより、投射画像のピントを調整し、ズームレンズを回動させることにより、ユーザーが所望する投射サイズに投射画像を拡大/縮小することができる。
図2は、液晶パネル100の構成を示す平面図である。なお、図2は、説明の便宜上、各構成部材の外形を実線で図示している。図3は、液晶パネル100の断面図である。詳細には、図3は、図2に示す液晶パネル100のA-A線に沿う断面図である。
次に、図2、図3を参照しながら、光変調装置230を構成する液晶パネル100について説明する。
図2、図3に示すように、本実施形態の液晶パネル100は、素子基板10と、素子基板10と対向配置された対向基板20と、素子基板10と対向基板20との間に挟持された液晶を含む液晶層30と、を備えている。
本実施形態の液晶パネル100は、色光(R光、G光、B光)毎の3つの液晶パネルを1つの液晶パネル100として一体に構成されている。詳細には、色光(R光、G光、B光)毎の3つの液晶パネル(光変調装置)は、同一面方向(図2では、Y-Z平面方向)に、一体化されて構成されている。なお、同一面方向とは、本実施形態では、具体的に、素子基板10や対向基板20の外面方向とも言える。
ここで、液晶パネル100において、R光用の液晶パネル100を液晶パネル100R、G光用の液晶パネル100を液晶パネル100G、B光用の液晶パネル100を液晶パネル100Bとする。
素子基板10の基板11には、例えば、ガラス基板、石英基板などの透明基板が用いられる。対向基板20の基板21には、例えば、ガラス基板、石英基板などの透明基板が用いられる。
素子基板10は、X方向からの平面視で、外径形状が対向基板20よりも大きい。素子基板10と対向基板20とは、対向基板20の外縁及び色光毎の境界領域に沿って配置されたシール材Sを介して接合されている。素子基板10と対向基板20との間において、シール材Sを介して区切られた3つの隙間には、正または負の誘電異方性を有する液晶が封入されて、液晶層30が色光毎に3つに区切られて設けられている。ここで、3つに区切られる液晶層30において、R光用の液晶層30を液晶層30R、G光用の液晶層30を液晶層30G、B光用の液晶層30を液晶層30Bとする。
色光毎に区切られたシール材Sの内側には、3つの見切部25に取り囲まれて、マトリクス状に配列した複数の画素Pを含む3つの有効表示領域40が設けられている。ここで、3つの見切部25において、R光用の見切部25を見切部25R、G光用の見切部25を見切部25G、B光用の見切部25を見切部25Bとする。また、3つの有効表示領域40において、R光用の有効表示領域40を有効表示領域40R、G光用の有効表示領域40を有効表示領域40G、B光用の有効表示領域40を有効表示領域40Bとする。
素子基板10には、複数の端子が配列され、各色光に対応する3つの外部接続端子部104が設けられている。そして、外部接続端子部104に沿った第1辺部とシール材Sとの間には、各色光に対応する3つのデータ線駆動回路101が設けられている。また、第1辺部に対向する第2辺部に沿ったシール材Sと3つの有効表示領域40との間には、各色光に対応する3つの検査回路103が設けられている。
ここで、3つの外部接続端子部104において、R光用の外部接続端子部104を外部接続端子部104R、G光用の外部接続端子部104を外部接続端子部104G、B光用の外部接続端子部104を外部接続端子部104Bとする。また、3つのデータ線駆動回路101において、R光用のデータ線駆動回路101をデータ線駆動回路101R、G光用のデータ線駆動回路101をデータ線駆動回路101G、B光用のデータ線駆動回路101を、データ線駆動回路101Bとする。また、3つの検査回路103において、R光用の検査回路103を検査回路103R、G光用の検査回路103を検査回路103G、B光用の検査回路103を検査回路103Bとする。
図2に示すように、第1辺部と直交し、互いに対向し、Y方向の両端部となる第3辺部および第4辺部に沿ったシール材SとR光用の有効表示領域40R、B光用の有効表示領域40Bとの間には、2つの走査線駆動回路102が設けられている。
なお、本実施形態では、3つの色光毎の液晶パネル100R,100G,100Bが一体の液晶パネル100として構成されることにより、3つの色光毎の有効表示領域40のゲート線(図示省略)を同時に選択することでよいため、色光毎の液晶パネル100R,100G,100Bに必要となる走査線駆動回路102を共通化することができ、重複する走査線駆動回路102を省くことが可能となる。
そのため、本実施形態では、図2に示すように、Y方向の両端部となる第3辺部および第4辺部に走査線駆動回路102を設けており、本来なら、色光毎にY方向両端部に一対ずつ配置される走査線駆動回路102を削減している。具体的には、R光用の液晶パネル100RとG光用の液晶パネル100Gとの間、及びG光用の液晶パネル100GとB光用の液晶パネル100Bとの間に配置される走査線駆動回路102を削減している。この構成により、液晶パネル100は、走査線駆動回路102を構成するシフトレジスター回路等を削減することができ、シフトレジスター回路等を削減した分だけ、小型化することができる。
第1辺部に沿って配置したR光用の外部接続端子部104Rは、第3辺部の走査線駆動回路102とR光用のデータ線駆動回路101Rとに接続されている。同じく第1辺部に沿って配置したG光用の外部接続端子部104Gは、G光用のデータ線駆動回路101Gに接続されている。また、同じく第1辺部に沿って配置したB光用の外部接続端子部104Bは、第4辺部の走査線駆動回路102とB光用のデータ線駆動回路101Bとに接続されている。なお、3つの検査回路103の配置は上記に限定されない。
また、液晶パネル100を駆動するために、不図示の回路基板から液晶パネル100R,100G,100B用に、それぞれFPC(Flexible printed circuits)90が電気的に接続されている。詳細には、R光用の液晶パネル100Rに対して、R光用の外部接続端子部104Rに電気的に導通するR光用のFPC90Rが接続されている。また、G光用の液晶パネル100Gに対して、G光用の外部接続端子部104Gに電気的に導通するG光用のFPC90Gが接続されている。また、B光用の液晶パネル100Bに対して、B光用の外部接続端子部104Bに電気的に導通するB光用のFPC90Bが接続されている。
ここで、第1辺部に沿う方向がY方向である。また、第1辺部と直交し、互いに対向する第3辺部及び第4辺部に沿う方向がZ方向となる。また、Y方向及びZ方向と直交し、素子基板10および対向基板20の法線方向がX方向となる。そして、第1辺部が-Z方向となり、第1辺部に対向する第2辺部が+Z方向となる。また、第3辺部が+Y方向となり、第3辺部に対向する第4辺部が-Y方向となる。
図3は、R光用の液晶パネル100Rの断面図であるが、G光用の液晶パネル100G、B光用の液晶パネル100Bにおいても構成は同様のため、以降では、R,G,Bの表記を省略して液晶パネル100の構成を説明する。
図3に示すように、基板11の液晶層30側の表面には、画素P毎に設けられた透光性の画素電極12、及びスイッチング素子であるトランジスターとしてのTFT(Thin Film Transistor)13と、信号配線(図示省略)と、これらを被覆する配向膜14とが設けられている。
画素電極12及びTFT13は、画素Pの構成要素である。素子基板10は、基板11と、基板11上に設けられた画素電極12と、TFT13と、信号配線と、配向膜14とを含む。画素電極12は、TFT13に対応して設けられる。本実施形態の液晶パネル100は、いわゆる透過型の高温ポリシリコンTFT液晶パネルを用いている。
基板21の液晶層30側の表面には、見切部25と、見切部25を被覆して成膜された絶縁層26と、絶縁層26を被覆して設けられた共通電極としての対向電極22と、対向電極22を被覆する配向膜24とが設けられている。本実施形態の対向基板20は、少なくとも見切部25、対向電極22、及び配向膜24を含む。
図2に示すように、色光毎の見切部25は、色光毎の有効表示領域40を取り囲むと共に、平面的に走査線駆動回路102、及び色光毎の検査回路103と重なる位置に設けられている。これにより、対向基板20側からこれらの回路に入射する光が遮蔽されて、光の入射による回路の誤動作が防止される。また、不必要な迷光が、色光毎の有効表示領域40に入射しないように遮蔽されて、色光毎の有効表示領域40の表示において高いコントラストが確保される。
絶縁層26は、例えば、光透過性を有する酸化シリコンなどの無機材料から成る。絶縁層26は、色光毎の見切部25を被覆すると共に、色光毎の液晶層30側の表面が平坦となるように設けられている。
対向電極22は、例えばITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明導電膜から成り、絶縁層26を被覆すると共に、対向基板20に設けられた上下導通部(図示省略)に電気的に接続されている。
画素電極12を被覆する配向膜14、及び対向電極22を被覆する配向膜24は、液晶パネル100の光学設計に基づいて選定される。配向膜14,24の形成材料としては、酸化シリコンなどの無機配向膜、ポリイミドなどの有機配向膜が挙げられる。
本実施形態の液晶パネル100は透過型の液晶パネルで構成されており、電圧が印加されない時の画素Pの透過率が、電圧印加時の透過率よりも大きいノーマリーホワイトモードや、電圧が印加されない時の画素Pの透過率が、電圧印加時の透過率よりも小さいノーマリーブラックモードの光学設計が採用される。また、素子基板10と対向基板20とを含む液晶パネル100において、光の入射側と出射側とには、それぞれ偏光素子が光学設計に応じて配置されている。
本実施形態の3つの液晶パネル100R,100G,100Bは、色光毎に液晶のシフト方向を変えている。詳細には、R光用の液晶パネル100R、G光用の液晶パネル100G、及びB光用の液晶パネル100Bにおける液晶のシフト方向を、R/L/R(又はL/R/L)としている。これにより、画素Pにおけるドメインの発生位置を、色光毎の液晶パネル100R,100G,100Bの変調光を合成した際に揃えることができ、投射画像における色付きを抑制することができる。
なお、一体の液晶パネル100において、各色光の液晶パネル100R,100G,100Bのシフト方向を、R/L/R(又はL/R/L)とする場合、配向膜14,24の斜方蒸着工程において、マスクを施して2回の処理で実現することができる。また、例えば、G光用の液晶パネル100Gのみの液晶材料を変える場合、液晶滴下プロセスを二度分けにして行う等、製造工程においては、公知技術を適宜使用することにより実現することができる。
図4は、縮小光学系240の構成を示す概略図である。
図4を参照して、縮小光学系240(240R,240G,240B)の構成について説明する。
上述したように、本実施形態の縮小光学系240は、3つの色光用の縮小光学系240R,240G,240Bが一体に構成されている。また、縮小光学系240は、同一面方向(Y-Z平面方向)に、一体化されて構成されている。詳細には、縮小光学系240は、3つの色光用の縮小光学系240R,240G,240Bに対して、後述する色光用の第1レンズ60同士が継手部241により接続されることにより、一体化されて構成されている。なお、縮小光学系240は、後述する色光用の第2レンズ70同士が継手部により接続されることにより、一体化されて構成されることでもよい。
3つの色光用の縮小光学系240R,240G,240Bはそれぞれ同様に構成されて機能するため、以降では、G光用の縮小光学系240Gを例に説明する。
縮小光学系240Gは、上述したように、光変調装置230Gとクロスダイクロイックプリズム260との間に配置されている。縮小光学系240Gは、変調されたG光の光線束を縮小する。
図4に示すように、縮小光学系240Gは、例えば、凸レンズを2つ用いたリレー光学系で構成されており、第1レンズ60と第2レンズ70とを有する。第1レンズ60は、例えば、第1面61と第2面62とを有する。第2レンズ70は、例えば、第3面71と第4面72とを有する。第2面62、第3面71及び第4面72は、例えば、球面である。第1面61は、例えば、非球面である。この場合、第1面61の形状は、最適化シミュレーション等、一般的な設計手法を用いて得るようにすればよい。
なお、第1面61、第2面62、第3面71、及び第4面72は、それぞれ球面のみで構成してもよいし、非球面のみで構成してもよいし、球面や非球面を含むように構成してもよく、特に限定されない。また、図1に示す縮小光学系240R,240G,240Bは、図示を簡略化して示している。
縮小光学系240Gは、液晶パネル100Gで結像されたG光の変調光が、第1レンズ60と第2レンズ70とを順に屈折して透過することにより、クロスダイクロイックプリズム260の手前付近で再び結像する。
本実施形態における縮小光学系240Gの縮小倍率は、例えば、0.73倍である。なお、縮小倍率は、適用するプロジェクター1に応じて、適宜選択することが好ましい。
また、縮小光学系240Gから出射される出射光の光線束の角度は、平行であることが好ましく、例えば、±5°以内である。このように設定することにより、液晶パネル100Gから出射された光線束を縮小化して、クロスダイクロイックプリズム260に光を入射させることができる。
液晶パネル100Gの有効表示領域40Gの大きさと、クロスダイクロイックプリズム260の大きさと、の関係を説明する。
液晶パネル100Gの有効表示領域40Gの面積は、クロスダイクロイックプリズム260の光入射面261の有効面積よりも大きい。例えば、液晶パネル100Gにおける有効表示領域40GのY方向、Z方向の幅は、クロスダイクロイックプリズム260のY方向、Z方向の幅よりも大きい。つまり、液晶パネル100Gの有効表示領域40Gの面積は、クロスダイクロイックプリズム260の有効面積よりも大きい。また、言い換えれば、クロスダイクロイックプリズム260の入射光サイズは、液晶パネル100Gの有効表示領域40Gのサイズよりも小さい。なお、クロスダイクロイックプリズム260に反射防止膜などの機能膜が設けられている場合、機能膜での面積を有効面積とする。
本実施形態のプロジェクター1において、上述した光学系2により、光変調装置230R,230G,230B(液晶パネル100R,100G,100B)のサイズを大きくすることにより、光変調装置230R,230G,230B(液晶パネル100R,100G,100B)に入射する光の密度を高めることなく、投射レンズ270からの出射光量を高めることができる。従って、光変調装置230R,230G,230B(液晶パネル100R,100G,100B)の劣化を、縮小光学系240を用いない従来の光変調装置(液晶パネル)に比べて低減することができる。
また、縮小光学系240を配置することにより、液晶パネル100R,100G,100Bの大きさに合わせて、クロスダイクロイックプリズム260や投射レンズ270を大きくしなくてもよい。従って、プロジェクター1が大型化や高重量化することを抑えることができる。加えて、高コスト化になることを抑えることができる。また、超高光束プロジェクターに好適に適用することができる。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のプロジェクター1は、光源装置200と、光源装置200から出射された第1光L1を3つの色光に分離する色分離光学系220と、色分離光学系220で分離された3つの色光に対して変調する複数(3つ)の光変調装置230(230R,230G,230B)と、を備えている。また、プロジェクター1は、3つの光変調装置230(230R,230G,230B)で変調された3つの色光の光線束を縮小する複数(3つ)の縮小光学系240(240R,240G,240B)と、を備えている。また、プロジェクター1は、縮小された3つの色光の変調光を合成する色合成光学系(クロスダイクロイックプリズム260)と、色合成光学系(クロスダイクロイックプリズム260)で合成された第2光L2を投射する投射光学系(投射レンズ270)と、を備えている。
そして、3つの縮小光学系240R,240G,240Bは、3つの光変調装置230R,230G,230Bと色合成光学系(クロスダイクロイックプリズム260)との間にそれぞれ配置される。また、光変調装置230R,230G,230Bにおける有効表示領域40R,40G,40Bの面積は、色合成光学系(クロスダイクロイックプリズム260)における光入射面261の有効面積よりも大きい。また、3つの光変調装置230R,230G,230Bは、青色の波長帯域の色光が入射する第1光変調装置(光変調装置230B)、緑色の波長帯域の色光が入射する第2光変調装置(光変調装置230G)、赤色の波長帯域の色光が入射する第3光変調装置(光変調装置230R)を有している。そして、3つの光変調装置230R,230G,230Bは、同一面方向に一体化されて構成されている。
この構成によれば、3つの光変調装置230R,230G,230Bの有効表示領域40R,40G,40Bを大型化した場合にも、色合成光学系の前段に3つの縮小光学系240R,240G,240Bを配置するため、光線束を縮小することが可能となり、色合成光学系や投射光学系のサイズを大型化する必要がなく、色合成光学系や投射光学系を小型な構成とすることができる。そのため、プロジェクター1の大型化や高重量化を抑制することができ、プロジェクター1の小型化や軽量化を図ることができる。
また、3つの光変調装置230R,230G,230Bが一体化されて構成されるため、3つの光変調装置230R,230G,230B間の位置調整が不必要となり、調整工数を低減することができる。
本実施形態のプロジェクター1において、縮小光学系240は、2つのレンズとして第1レンズ60と第2レンズ70とで構成されている。
この構成によれば、縮小光学系240が2つのレンズとして第1レンズ60と第2レンズ70とで構成されているため、光線束の縮小化による諸収差の発生を低減することができる。また、投射光学系(投射レンズ270)の入射側のフォーカスを合わせることが可能となり、光の損失を抑えることができる。
本実施形態のプロジェクター1において、3つの光変調装置230R,230G,230Bは、第1光変調装置(光変調装置230B)と第3光変調装置(光変調装置230R)との間に第2光変調装置(光変調装置230G)が配置されている。また、色合成光学系はクロスダイクロイックプリズム260により構成されている。また、第2光変調装置(光変調装置230G)は、クロスダイクロイックプリズム260と対向するように配置されている。そして、2つの光変調装置230R,230Bとクロスダイクロイックプリズム260との間にリレー光学系250が配置されている。
この構成によれば、第1光変調装置(光変調装置230B)、第2光変調装置(光変調装置230G)、第3光変調装置(光変調装置230R)において、光路長が異なることで発生する光の発散等による光の利用効率の低下を防止(光損失を抑制)することができる。
本実施形態のプロジェクター1において、縮小光学系240は、第1縮小光学系(縮小光学系240B)、第2縮小光学系(縮小光学系240G)、第3縮小光学系(縮小光学系240R)を有している。そして、第1光変調装置(光変調装置230B)に対向するように第1縮小光学系(縮小光学系240B)が配置されている。また、第2光変調装置(光変調装置230G)に対向するように第2縮小光学系(縮小光学系240G)が配置されている。また、第3光変調装置(光変調装置230R)に対向するように第3縮小光学系(縮小光学系240R)が配置されている。
この構成によれば、第1光変調装置(光変調装置230B)から第3光変調装置(光変調装置230R)は、同一面方向に一体化されて構成されているため、各光変調装置230B,230G,230Rと各縮小光学系240B,240G,240Rとの位置合わせが容易となる。また、各光変調装置230B,230G,230Rと各縮小光学系240B,240G,240Rとの間の光路長差が非常に少なく設定できるため、各縮小光学系240B,240G,240Rから出射された変調光の明るさのバラツキを低減することができる。
本実施形態のプロジェクター1は、第1縮小光学系(縮小光学系240B)、第2縮小光学系(縮小光学系240G)、第3縮小光学系(縮小光学系240R)において、第1光変調装置(光変調装置230B)、第2光変調装置(光変調装置230G)、第3光変調装置(光変調装置230R)側に対向する各第1レンズ60は、第1光変調装置(光変調装置230B)から第3光変調装置(光変調装置230R)の同一面方向に一体化されて構成されている。
この構成によれば、各光変調装置230B,230G,230Rと対応する各縮小光学系240B,240G,240Rの位置調整(例えば光軸調整)が、3色同時に行うことができるため、位置調整がさらに容易となる。
本実施形態のプロジェクター1において、3つの光変調装置230B,230G,230Rは、透過型の光変調装置230で構成されている。
この構成によれば、3つの光変調装置230B,230G,230Rが透過型の光変調装置230で構成されることにより、上述する効果を奏することができる。
2.第2実施形態
図5は、本実施形態に係るプロジェクター3の光学系5を示す概略図である。図6は、色分離光学系520と光変調装置530の動作を示す斜視図である。なお、図6では、照明光学系210から出射された光束が、偏光分離素子521で反射されて縮小光学系240に向けて出射するまでを模式的に示している。
図5、図6を参照して、本実施形態のプロジェクター3の光学系5を説明することで、プロジェクター3を説明する。
第1実施形態のプロジェクター1は、透過型の光変調装置230を用いているのに対して、本実施形態のプロジェクター3は、反射型の光変調装置530を用いている。言い換えると、第1実施形態のプロジェクター1は、透過型のプロジェクターであるのに対して、本実施形態のプロジェクター3は、反射型のプロジェクターである。
本実施形態の光学系5が第1実施形態の光学系2と異なる構成は、透過型の光変調装置230に換えて、反射型の光変調装置530を備えた構成となっていることである。また、反射型の光変調装置530に換えたことにより、前段の色分離光学系520として、偏光分離素子521を追加した構成としている。それ以外の光学系は、第1実施形態の光学系2と同様に構成されている。なお、図5、図6に示す光学系5において、第1実施形態の光学系2と同様となる光学系については、同様の符号を付記している。
本実施形態の光変調装置530は、図示省略するが反射型の液晶パネルが適用されたものである。なお、本実施形態の反射型の液晶パネルは、第1実施形態の液晶パネル100と同様に、3つの色光(R光、G光、B光)用の液晶パネルが、同一面方向に一体に構成されたものである。そして、本実施形態の光変調装置530は、各色光用の液晶パネルを適用することで、R光用の光変調装置530R、G光用の光変調装置530G、B光用の光変調装置530Bとして一体に構成されている。なお、本実施形態の液晶パネルは、電極を反射電極に変更した、いわゆる反射型の高温ポリシリコンTFT液晶パネルを用いている。なお、本実施形態の反射型の液晶パネルは、反射型の高温ポリシリコンTFT液晶パネルに限らず、いわゆるLCOS(Liquid Crystal On Silicon)等で構成されていてもよい。
本実施形態では、B光用の光変調装置530Bが第1光変調装置に対応し、G光用の光変調装置530Gが第2光変調装置に対応し、R光用の光変調装置530Rが第3光変調装置に対応している。
本実施形態の偏光分離素子521は、光変調装置530の前段に設置されている。偏光分離素子521は、光変調装置530に対応させて、3つの色光用の偏光分離素子521(R光用の偏光分離素子521R、G光用の偏光分離素子521G、B光用の偏光分離素子521B)が、同一面方向に一体に構成されている。
なお、R光用の偏光分離素子521Rが、R光用の光変調装置530Rに対応し、G光用の偏光分離素子521Gが、G光用の光変調装置530Gに対応し、B光用の偏光分離素子521Bが、B光用の光変調装置530Bに対応している。
本実施形態の偏光分離素子521は、いわゆるワイヤーグリッド型の偏光素子で構成されている。ワイヤーグリッド型の偏光素子は、ガラス基板上にアルミニウム等からなる微細な複数の線状リブを互いに平行に微細なピッチで配列している。なお、線状リブは、例えば、線幅数十nm、ピッチ百数十nmで形成されている。
偏光分離素子521は、線状リブの延在方向に対して垂直な偏光方向の偏光光(本実施形態ではP偏光光)を透過し、線状リブの延在方向に対して平行な偏光方向の偏光光(本実施形態ではS偏光光)を反射する機能を有している。なお、偏光分離素子521は、ワイヤーグリッド型の偏光素子に限られず、フィルム多層積層型の偏光素子を用いることもできる。
また、偏光分離素子521は、図6に示すように、入射する色光の光軸に対して略45°傾斜して設置されている。なお、偏光分離素子521が、入射する色光の光軸に対して略45°傾斜して設置されることにより、偏光分離素子521により反射された各色光は、図6に示すように、本実施形態では+Z方向に出射されるため、図5では、それ以降の光学系5(縮小光学系240以降)のXYZ座標系を変更している。偏光分離素子521の詳細な動作については後述する。
図5に示すように、プロジェクター3の光学系5は、光源装置200と、照明光学系210と、色分離光学系520と、光変調装置530と、縮小光学系240と、リレー光学系250と、色合成光学系(クロスダイクロイックプリズム260)と、投射光学系(投射レンズ270)と、を備えている。プロジェクター3の光学系5は、各光学系及び各装置がシステム光軸Lに沿って配置されている。
光源装置200、照明光学系210、及び色分離光学系520のダイクロイックミラー221,222、反射ミラー223までは、第1実施形態と同様に動作するため、説明は省略する。以降では、色分離光学系520のダイクロイックミラー221,222、反射ミラー223の後段に構成される光学系から説明する。
なお、各色光に対する各色光用の偏光分離素子521R,521G,521Bと光変調装置530R,530G,530Bとにおける動作は、各色光とも同様となるため、以降では、B光用の偏光分離素子521B、光変調装置530Bでの動作を取り上げて説明する。
図6に示すように、ダイクロイックミラー221を透過したP偏光光のB光は、入射するB光の光軸に対して概45°傾斜して設置されるB光用の偏光分離素子521Bに入射する。偏光分離素子521Bは入射したB光を透過させる。偏光分離素子521Bを透過したB光は、B光用の光変調装置530Bに入射する。
光変調装置530Bは、入射したB光を反射させる。詳細には、光変調装置530Bは、入射したB光の偏光方向をS偏光光に変換して反射させる。光変調装置530Bで反射したB光は、偏光分離素子521Bに入射して、本実施形態では+Z方向に反射される。偏光分離素子521Bで反射されたB光は、+Z方向に設置されるB光用の縮小光学系240Bに入射する。
なお、R光用の偏光分離素子521R及び光変調装置530R、G光用の偏光分離素子521G及び光変調装置530Gの動作は、上述したB光用の偏光分離素子521B及び光変調装置530Bの同様と動作となる。従って、各色光共に、S偏光光に変換されたR光、G光、B光が、各色光に対応する偏光分離素子521により反射されて、各色光に対応する縮小光学系240に入射する。
縮小光学系240以降の光学系は、図5に示すように、第1実施形態と同様に構成されているため説明は省略する。
なお、本実施形態の縮小光学系240は、第1光変調装置(光変調装置530B)に対応して第1縮小光学系(縮小光学系240B)が配置され、第2光変調装置(光変調装置530G)に対応して第2縮小光学系(縮小光学系240G)が配置され、第3光変調装置(光変調装置530R)に対応して第3縮小光学系(縮小光学系240R)が配置されている。
本実施形態では、図5に示す光学系5では、+Z方向に投射光が出射される。なお、本実施形態で、水平面となるX-Y平面に平行となる+X方向に投射光を投射させるには、投射レンズ270の後段に光軸に対して概45°傾斜する反射ミラー(図示省略)を設置することでもよい。この反射ミラーにより、投射レンズ270から出射される投射光を+X方向に反射することができる。
また、偏光分離素子521から+Z方向に向けて反射された各色光に対して、光軸に対して概45°傾斜する反射ミラー(図示省略)を設置することでもよい。この場合、後段の光学系は図1で示すリレー光学系250、クロスダイクロイックプリズム260、投射レンズ270の向きで配置することでよい。なお、この場合、リレー光学系を構成するリレーレンズ等を各光路上に設置することで、長くなる光路長に対して、光の発散等による光の利用効率の低下を防止することがよい。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のプロジェクター3において、3つの色光の光変調装置は、反射型の光変調装置530(光変調装置530R,530G,530B)で構成され、3つの光変調装置530R,530G,530Bに対応する複数(3つ)の偏光分離素子521R,521G,521Bを備えている。そして、3つの光変調装置530R,530G,530Bは、対応する3つの偏光分離素子521R,521G,521Bを透過した偏光光を変調して反射させる。そして、3つの偏光分離素子521R,521G,521Bは、3つの光変調装置530R,530G,530Bから反射された変調光を反射させて、3つの縮小光学系240R,240G,240Bにそれぞれ入射させる。
この構成によれば、光変調装置が反射型の光変調装置530(光変調装置530R,530G,530B)の場合、偏光分離素子521R,521G,521Bを備えることにより、光変調装置530R,530G,530Bから反射された各変調光を反射させて、3つの縮小光学系240R,240G,240Bにそれぞれ入射させることで、上述の効果を奏することができる。
また、反射型のプロジェクター3においても、第1実施形態の透過型のプロジェクター1と同様に、プロジェクター3の大型化や高重量化を抑制することができ、プロジェクター3の小型化や軽量化を図ることができる。
本実施形態のプロジェクター3において、3つの偏光分離素子521R,521G,521Bは、同一面方向に一体化されて構成されている。
この構成によれば、3つの偏光分離素子521R,521G,521Bが同一面方向に一体化されて構成されることにより、各光変調装置530R,530G,530Bと対応する各偏光分離素子521R,521G,521Bの位置調整(例えば光軸調整)が、3つ(3色)同時に行うことができるため、位置調整が容易となる。
3.変形例1
第1、第2実施形態の光源装置200は、放電型の光源装置(超高圧水銀ランプ)を採用している。しかし、光源装置は、これには限定されず、固体光源を用いた光源装置を採用してもよい。固体光源としては、レーザー光源、LED(Light Emitting Diode)素子、有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の各種固体発光素子等が挙げられる。
1…プロジェクター(透過型)、2…光学系(透過型)、3…プロジェクター(反射型)、5…光学系(反射型)、200…光源装置、210…照明光学系、220…色分離光学系、230…光変調装置(透過型)、230B…第1光変調装置に対応するB光用の光変調装置、230G…第2光変調装置に対応するG光用の光変調装置、230R…第3光変調装置に対応するR光用の光変調装置、240…縮小光学系、240B…第1縮小光学系に対応するB光用の縮小光学系、240G…第2縮小光学系に対応するG光用の縮小光学系、240R…第3縮小光学系に対応するR光用の縮小光学系、250…リレー光学系、260…色合成光学系を構成するクロスダイクロイックプリズム、270…投射光学系を構成する投射レンズ、530…光変調装置(反射型)、530B…第1光変調装置に対応するB光用の光変調装置、530G…第2光変調装置に対応するG光用の光変調装置、530R…第3光変調装置に対応するR光用の光変調装置、521…偏光分離素子、521B…B光用の偏光分離素子、521G…G光用の偏光分離素子、521R…R光用の偏光分離素子、L1…第1光、L2…第2光、P…画素。

Claims (8)

  1. 光源装置と、
    前記光源装置から出射された第1光を複数の色光に分離する色分離光学系と、
    前記色分離光学系で分離された前記複数の色光に対して変調する複数の光変調装置と、
    前記複数の光変調装置で変調された前記複数の色光の光線束を縮小する複数の縮小光学系と、
    縮小された前記複数の色光の変調光を合成する色合成光学系と、
    前記色合成光学系で合成された第2光を投射する投射光学系と、を備え、
    前記縮小光学系は、前記光変調装置と前記色合成光学系との間に配置され、
    前記光変調装置における有効表示領域の面積は、前記色合成光学系における光入射面の有効面積よりも大きく、
    前記複数の光変調装置は、青色の波長帯域の前記色光が入射する第1光変調装置、緑色の波長帯域の前記色光が入射する第2光変調装置、赤色の波長帯域の前記色光が入射する第3光変調装置を有し、
    前記複数の光変調装置は、同一面方向に一体化されて構成されていることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記縮小光学系は、複数のレンズで構成されていることを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクターであって、
    前記複数の光変調装置は、前記第1光変調装置と前記第3光変調装置との間に前記第2光変調装置が配置され、
    前記色合成光学系は、クロスダイクロイックプリズムにより構成され、
    前記第2光変調装置は、前記クロスダイクロイックプリズムと対向するように配置され、
    前記複数の光変調装置と前記クロスダイクロイックプリズムとの間にリレー光学系が配置されていることを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記縮小光学系は、第1から第3縮小光学系を有し、
    前記第1光変調装置に対向するように前記第1縮小光学系が配置され、
    前記第2光変調装置に対向するように前記第2縮小光学系が配置され、
    前記第3光変調装置に対向するように前記第3縮小光学系が配置されていることを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項4に記載のプロジェクターであって、
    前記第1から第3縮小光学系において、前記第1から第3光変調装置側に対向する各レンズは、前記第1から第3光変調装置の前記同一面方向に一体化されて構成されていることを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記複数の光変調装置は、透過型の光変調装置で構成されていることを特徴とするプロジェクター。
  7. 請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記複数の光変調装置は、反射型の光変調装置で構成され、
    前記複数の光変調装置に対応する複数の偏光分離素子を備え、
    前記複数の光変調装置は、対応する前記複数の偏光分離素子を透過した偏光光を変調して反射させ、
    前記複数の偏光分離素子は、前記複数の光変調装置から反射された変調光を反射させて、前記複数の縮小光学系にそれぞれ入射させることを特徴とするプロジェクター。
  8. 請求項7に記載のプロジェクターであって、
    前記複数の偏光分離素子は、同一面方向に一体化されて構成されていることを特徴とするプロジェクター。
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