JP2020091308A - カメラ - Google Patents

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Hirotoshi Usui
弘敏 臼井
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Abstract

【課題】新しいインタフェースを備えるカメラを提供する。【解決手段】カメラ100は、シャッターボタン102や軍艦部106を備える。軍艦部106には、ひとつまたは複数のシート状スイッチ120が設けられる。シート状スイッチ120は、抵抗膜式あるいは静電容量式のスイッチやパネルである。【選択図】図1

Description

本発明は、カメラに関する。
一眼レフタイプあるいはミラーレスタイプのデジタルカメラが普及している。デジタルカメラは、実質的に統一されたユーザインタフェースを有している。たとえばシャッターボタンは、右手でカメラ本体をグリップした状態で、人差し指で操作しやすい位置に配置される。また、絞り、シャッタースピードを制御するためのダイヤルも、親指あるいは人差し指で操作しやすい位置に配置される。
デジタルカメラは、本体の背面側にディスプレイを備える。中級機種以上では、ディスプレイにタッチパネルが埋め込まれており、タッチ操作が可能なものもある。
特開2017−091292号公報
本発明者は、デジタルカメラについて検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
デジタルカメラの中には、写真の撮影後にカメラ本体を用いて画像処理する機能を備えるものがある。画像処理としては、RAW現像、画像のトリミング、コントラストや露出の修正、ホワイトバランスの補正などが例示される。現在市販されるデジタルカメラは、画像処理に必要な操作を、撮影時に快適となるように設計されたユーザインタフェース(ボタンやダイヤル)を用いて行うようになっている。言い換えれば、必ずしも画像処理をはじめとする撮影後の操作に適したユーザインタフェースを備えているとは言えない。
撮影に関しても、セルフタイマー撮影やタイムラプス撮影などの機能を利用したい場合に、メニューの下の方の階層まで降りないと、その機能にたどり着けない場合もある。
この問題に対処するために、ユーザが好みの機能を割り当て可能なファンクションボタンが追加されるデジタルカメラも存在するが、ボタンであるため、用途は限定される。
本発明はかかる状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、新しいインタフェースを備えるカメラの提供にある。
本発明のある態様はカメラに関する。カメラは、軍艦部に設けられたひとつまたは複数のシート状スイッチを備える。
本発明の別の態様もまた、カメラである。このカメラは、本体の背面に設けられた可動式のディスプレイと、ディスプレイを開いた状態でアクセス可能な本体の部分に設けられたひとつまたは複数のシート状スイッチと、を備える。
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、あるいは本発明の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、新しいユーザインタフェースを備えるカメラを提供できる。
実施の形態1に係るデジタルカメラを示す図である。 図2(a)、(b)は、シート状スイッチの一例を示す図である。 図2のシート状スイッチのレイアウトの一例を示す図である。 図4(a)〜(c)は、シート状スイッチの実装例を示す図である。 ストロボ付きのカメラを示す図である。 図6(a)、(b)は、2つのスライド入力を用いた画像のトリミング操作を示す図である。 図7(a)〜(d)は、スライド入力を検出可能なシート状スイッチの別の実施例を示す図である。 図8(a)〜(d)は、抵抗膜タッチパネルを示す図である。 実施の形態2に係るカメラを示す図である。
(実施の形態の概要)
本明細書に開示される一実施の形態はカメラに関する。カメラは、軍艦部に設けられたひとつまたは複数のシート状スイッチを備える。軍艦部には、アクセサリシューが設けられる場合があるものの、ボタン等は配置されていない空きスペースがある。この空きスペースにシート状スイッチを設けることで、外観を損なったり、既存のインタフェースを損なわずに、新しいインタフェースを追加できる。
ひとつまたは複数のシート状スイッチの少なくともひとつは、所定方向のスライド入力を検出可能であってもよい。これにより軍艦部を撫でたり、指をスライドさせることにより、カメラの操作が可能となる。
たとえばシート状スイッチを、撮影前の、たとえば撮影のためのパラメータの設定に利用可能としてもよい。あるいは、撮影後、画像のプレビューや、RAW現像、画質の調整に利用可能としてもよい。スライド入力を検出可能なスイッチを設けると、撮影のためのパラメータの設定、画像をプレビューする際の拡大や縮小、画像をプレビューする際の画像送りや戻し、画像編集の際のパラメータの増減、トリミングのサイズなどを、直感的に行うことが可能となる。
2つのシート状スイッチが、実質的に垂直な二方向のスライド入力を検出可能に配置されてもよい。この場合、2つのシート状スイッチを、横方向の操作と縦方向の操作に割り当てることができる。
ひとつまたは複数のシート状スイッチのひとつは、二方向に位置検出感度を有してもよい。
ひとつまたは複数のシート状スイッチの少なくともひとつを、画像の編集時のユーザインタフェースに利用可能であってもよい。画像の編集はトリミングを含んでもよい。
ひとつまたは複数のシート状スイッチのひとつを、通常の静止画撮影以外の撮影のシャッターあるいはスタートボタンとして利用可能であってもよい。
カメラは、軍艦部に設けられたストロボ(フラッシュ)を備えてもよく、シート状スイッチは、ストロボに設けられてもよい。シート状スイッチは軽量であるため、ストロボの跳ね上げ動作に影響しにくい。またストロボにシート状スイッチを設けると、ストロボを跳ね上げた状態においても、シート状スイッチへの入力が可能となる。
本発明の別の態様もまたカメラである。このカメラは、本体の背面に設けられた可動式のディスプレイと、ディスプレイを開いた状態でアクセス可能な本体の部分に設けられたシート状スイッチと、を備える。可動式のディスプレイによって隠れている部分には、ボタンなどが設けられておらず、空きスペースが存在する。この空きスペースにシート状スイッチを設けることで、外観を損なったり、既存のインタフェースを損なわずに、新しいインタフェースを追加できる。
ディスプレイは、バリアングル式であってもよい。バリアングル式のディスプレイを広げた状態で使用することにより、ディスプレイを見ながら、シート状スイッチを利用してプレビューや画像編集が可能となる。
シート状スイッチは、ミアンダ形状、L字形状、円環形状あるいは部分円環形状を有してもよい。これらはスライド入力に適していると言える。
静電容量スイッチは、金属筐体との相性が悪く、複数の電極を敷設する必要があるため、スペース的な制約を受けやすい。このようなケースではシート状スイッチを抵抗膜センサとしてもよい。
(実施の形態)
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係るデジタルカメラ(以下、単にカメラという)100を示す図である。カメラ100は、既存のインタフェースとして、シャッターボタン102やモードダイヤル104を備える。カメラ100の内部には、イメージセンサや画像処理プロセッサ(不図示)が内蔵される。またカメラ100の全面には、レンズ108が着脱可能に、あるいは着脱不能に設けられている。
カメラ100は、ファインダー(図3の110)を収容する軍艦部106を備える。軍艦部106には、ひとつまたは複数のシート状スイッチ120が設けられ、これ(ら)は新たなインタフェースを提供する。ファインダーは光学式であると電子式であるとを問わない。
以上がカメラ100の基本構成である。カメラ100の軍艦部106には、アクセサリシューが設けられる場合があるものの、ボタン等は配置されておらず、空きスペースがある。この空きスペースにシート状スイッチ120を設けることで、外観を損なったり、既存のインタフェースを損なわずに、新しいインタフェースを追加できる。
もっとも簡易には、シート状スイッチ120は、単なるボタン(スイッチ)とすることができる。たとえばあるシート状スイッチ120をタップすると、所定の機能を呼び出せるようにしてもよい。所定の機能は特に限定されないが、たとえば、セルフタイマー撮影やタイムラプス撮影、パノラマ撮影、動画撮影など、通常の静止画撮影以外の撮影(本明細書において、特殊撮影という)のためのシャッター、スイッチあるいはスタートボタンに割り当ててもよい。特殊撮影の機能は、メニューの階層深くまで潜らないと見つけ出すことができない場合が多く、使用頻度が低くなりがちであるが、専用のスイッチを軍艦部に設けることで、ユーザが利用しやすくなる。
あるいは各シート状スイッチ120に対する機能の割り当てはユーザが自由にカスタムできるようにしてもよい。
シート状スイッチ120を、撮影前のパラメータの設定に利用可能としてもよい。あるいは、撮影後の画像のプレビューや、RAW現像、画質の調整に利用可能としてもよい。この場合、シート状スイッチ120は、単なるオン、オフのボタンではなく、スライド入力を検出可能であることが好ましい。図2(a)、(b)は、シート状スイッチ120の一例(120A)を示す図である。シート状スイッチ120Aは、長手方向(図中A方向)に位置の検出感度を有し、短手方向(幅方向、図中B方向)には不感である。図2(b)に示すように、指を斜め方向にスライド(以下、フリックも含む)しても、B方向の変化は無視され、A方向のスライド入力として扱われる。
図3は、図2のシート状スイッチ120Aのレイアウトの一例を示す図である。たとえば、シート状スイッチ120A_1は、カメラの前後方向を長手として、軍艦部106の上面S1に配置される。シート状スイッチ120A_1により、前後方向のスライド入力を検出可能となる。
また別のシート状スイッチ120A_2は、カメラの横方向を長手として、軍艦部106の上面S1に配置される。シート状スイッチ120A_2により、横方向のスライド入力を検出可能となる。
別のシート状スイッチ120A_3は、カメラの前後方向を長手として、軍艦部106の側面S2に配置される。シート状スイッチ120A_3により、前後方向のスライド入力を検出可能である。また別のシート状スイッチ120A_4は、カメラの横方向を長手として、軍艦部106の側面S2に配置される。シート状スイッチ120A_4により、横方向のスライド入力を検出可能となる。
スライド入力を検出可能なシート状スイッチ120Aを設けることで、撮影のためのパラメータの設定、画像をプレビューする際の拡大や縮小、画像をプレビューする際の画像送りや戻し、画像編集の際のパラメータの増減、トリミングのサイズなどを、直感的に行うことが可能となる。
好ましくは、実質的に垂直な二方向のスライド入力を検出可能とするために、直交する2つのシート状スイッチのペアを設けることが好ましい。図3の例では、120A_1と120A_2のペアは実質的に垂直といえる。また120A_3と120A_4のペアも実質的に垂直といえる。また120A_1と120A_4のペアも、実質的に垂直といえる。あるいは120A_2と120A_3のペアも実質的に垂直といえる。
あるいは、ファインダー110の側面S2が、上面S1と垂直に近い場合、シート状スイッチ120A_2と120A_4を実質的に垂直とみなすことも可能であるから、それらをペアとして設けてもよい。いずれのペアを採用するかは、軍艦部106のスペースを考慮して決めればよい。
図4(a)〜(c)は、シート状スイッチの実装例を示す図である。図4(a)は、軍艦部106の表面にシート状スイッチ120が敷設され、その上がカバー114で覆われている。ただしこの構造は、シート状スイッチ120の部分が出っ張るため、シート状スイッチ120の部分に意図せぬ強い衝撃や外力が加わりやすい。
図4(b)ではカメラのボディの表面に溝116が設けられ、シート状スイッチ120は溝116の内部に敷設され、その上がカバー114で覆われている。この構造により、シート状スイッチ120の部分の出っ張りを無くすことができ、衝撃や外力に対する耐性を高めることができる。
カバー114が軍艦部106の表面より凹んだ状態となるように、溝116の深さhを設計するとよい。これにより、凹みをガイドとすることができ、軍艦部106を目視しなくても、スライド入力が容易となる。
図4(c)では、カバー114が、カメラの表面と実質的にフラットである。代わりに、シート状スイッチ120の端部に沿って、ガイド118が設けられる。これによりガイドを頼りとすることで、軍艦部106を目視しなくてもスライド入力が容易となる。
図5は、ストロボ付きのカメラ100を示す図である。このカメラ100において、少なくともひとつのシート状スイッチ120は、ストロボ112に設けられてもよい。シート状スイッチ120は軽量であるため、ストロボ112の跳ね上げ動作に影響しにくいという利点を有する。またストロボ112にシート状スイッチを設けると、ストロボ112を跳ね上げた状態においても、シート状スイッチ120へのタッチ入力が容易である。
図6(a)、(b)は、2つのスライド入力を用いた画像のトリミング操作を示す図である。図6(a)は処理対象の画像を示しており、IMG_ORGはトリミング前のオリジナル画像を、RGN_TRMはトリミングしたい領域を示す。図6(b)は2つのシート状スイッチ120Aのペア(120A_H,120A_V)を示す。2つのスイッチ120A_H,120A_Vを利用することにより、トリミング領域RGN_TRMを簡単に指定することができる。
たとえば、トリミング領域RGN_TRMの一点(たとえば左上の点P)のx座標を、120A_Hへのスライド入力にもとづいて設定し、y座標を120A_Vへのスライド入力にもとづいて設定することができる。続いて、トリミング領域RGN_TRMの横幅Δxを、120A_Hへのスライド入力にもとづいて設定し、高さΔyを120A_Vへのスライド入力にもとづいて設定することができる。
あるいは、左上の座標と、右下の座標を、2つのシート状スイッチ120を用いて入力できるようにしてもよい。
このように、互いに直交する2つのスライド入力を検出可能な2つのシート状スイッチ120を設けることで、一方を横方向(すなわちx方向)の操作に、他方を縦方向(すなわちy方向)の操作に割り当てることができる。
シート状スイッチ120は、トリミングの領域指定のほかにも利用可能である。その限りでないが、たとえば、(i)撮影のためのパラメータの設定、(ii)画像編集の際のパラメータの増減、(iii)画像をプレビューする際のサムネイルの拡大や縮小、(iv)画像をプレビューする際の画像送りや戻しなどが例示される。(i)撮影のためのパラメータは、シャッタースピードや絞り、露出補正、ホワイトバランスの色温度、JPEG(Joint Photographic Experts Group)の画質、画像サイズなどを含みうる。また(ii)画像編集の際のパラメータは、コントラストの指定、ホワイトバランスの色温度の指定、増感や減感などが例示される。
図7(a)〜(d)は、スライド入力を検出可能なシート状スイッチ120の別の実施例(120B〜120E)を示す図である。図7(a)のシート状スイッチ120Bは、L字型を有する。このシート状スイッチ120Bは、横方向(x方向)に伸びる部分122によって、横方向のスライド入力が検出可能であり、縦方向(y方向)に伸びる部分124によって、縦方向のスライド入力が検出可能である。このシート状スイッチ120Bも、軍艦部の上面あるいは側面に配置するとよい。
図7(b)のシート状スイッチ120Cは、ミアンダ形状を有する。このシート状スイッチ120Cは、所定方向(この例ではx方向)を長手とする複数の矩形部分126_1〜126_3と、それらを端部においてつなぎ合わせる接続部分128_1,128_2を含む。このシート状スイッチ120Cによれば複数の矩形部分126_1〜126_3それぞれにおいて、x方向のスライド入力を検出できる。
図7(c)のシート状スイッチ120Dは、円環、部分円環もしくは馬蹄形状を有する部分130を含む。このシート状スイッチ120Dは、部分130において、円周方向のスライド入力を検出することができる。部分130の中央に、別のスイッチ132を設け、それを決定ボタンとしてもよい。
図7(d)のシート状スイッチ120Eは、矩形のタッチパネルであり、x方向とy方向の両方について位置検出可能である。
(シート状スイッチ120の構成)
シート状スイッチとしては、静電容量スイッチや抵抗膜方式のスイッチを用いることができ、特に限定されない。カメラの軍艦部が、複数の電極を有する静電容量を配置するスペースを有しない場合、あるいはカメラが静電容量スイッチと相性の悪い金属筐体を有しているような場合は、以下で説明するように、抵抗膜方式のスイッチ(パネル)を用いるとよい。
シート状スイッチ120は、抵抗膜式タッチパネルと制御回路の組み合わせで構成できる。はじめに、実施の形態に係る制御回路200が対応可能な、異なる抵抗膜タッチパネルについて説明する。図8(a)〜(d)は、抵抗膜タッチパネルを示す図である。図8(a)は、一般的な4線式のタッチパネル400aを示す。4線式のタッチパネル400aは、2枚の抵抗膜402,404と、抵抗膜402の対向する2辺に沿って設けられた電極対406,408と、抵抗膜404の対向する2辺に沿って設けられた電極対410,412と、を備える。4個の電極406,408,410,412から4本の配線X,X,Y,Yが引き出されており、図示しない制御回路と接続される。
接触点Pで2枚の抵抗膜402と404が接触したとする。X座標を検出するために、図示しない制御回路は、抵抗膜402の電極406に電源電圧(第1固定電圧)VDDを、電極408に接地電圧(第2固定電圧)VGNDを印加する。接触点Pの電位Vは、式(1)で表される。
=VDD×RX2/(RX1+RX2) …(1)
抵抗値RX1は、接触点Pと電極406の間の抵抗値であり、抵抗値RX2は、接触点Pと電極408の間の抵抗値である。RX1+RX2は定数であり、Rは接触抵抗を表す。抵抗膜404側をハイインピーダンスとしたとき、電極410および412には、接触点Pの電位Vが現れるため、制御回路は電極410または412の電圧Vを測定することにより、抵抗値RX2、すなわちX座標を判定できる。
Y座標を検出するために、制御回路は、抵抗膜404の電極410に電源電圧VDDを、電極412に接地電圧VGNDを印加する。接触点Pの電位Vは、式(2)で表される。
=VDD×RY2/(RY1+RY2) …(2)
抵抗値RY1は、接触点Pと電極410の間の抵抗値であり、抵抗値RY2は、接触点Pと電極412の間の抵抗値である。RY1+RY2は定数である。抵抗膜402側をハイインピーダンスとしたとき、電極406および408には、接触点Pの電位Vが現れるため、制御回路は電極406または408の電圧Vを測定することにより、RY2、すなわちY座標を判定できる。
図8(b)は、5線式のタッチパネル400bを示す。4線式のタッチパネル400bは、2枚の抵抗膜420,422と、抵抗膜420の対向する2辺に設けられた電極対426,428、直交する2辺に設けられた電極対430,432を備える。電極426,428,430,432ならびに抵抗膜422の電極424から5本の配線A〜Eが引き出されて、図示しない制御回路と接続される。
X座標を検出するために、制御回路は、配線Aに電源電圧VDDを、配線Bに接地電圧VGNDを印加し、配線C,Dをハイインピーダンスとする。接触点Pの電位Vは、式(1)で表される。ただし、抵抗値RX1,RX2は、接触抵抗R、下側の抵抗膜422の抵抗値Rよりも大きいとする。(RX1,RX2≫R,R
=VDD×RX2/(RX1+RX2) …(1)
抵抗値RX1は、接触点Pと電極426の間の抵抗値であり、抵抗値RX2は、接触点Pと電極428の間の抵抗値である。抵抗膜422側をハイインピーダンスとしたとき、抵抗膜422には、接触点Pの電位Vが現れるため、制御回路は配線Eの電圧Vを測定することにより、抵抗値RX2、すなわちX座標を判定できる。
Y座標を検出するために、制御回路は、配線Cに電源電圧VDDを、配線Dに接地電圧VGNDを印加し、配線A,Bをハイインピーダンスとする。接触点Pの電位Vは、式(2)で表される。
=VDD×RY2/(RY1+RY2) …(2)
抵抗値RY1(不図示)は、接触点Pと電極430の間の抵抗値であり、抵抗値RY2(不図示)は、接触点Pと電極432の間の抵抗値である。抵抗膜422側をハイインピーダンスとしたとき、抵抗膜422には、接触点Pの電位Vが現れるため、制御回路は配線Eの電圧Vを測定することにより、抵抗値RY2、すなわちY座標を判定できる。
図8(c)のタッチパネル400cは3線式であり、図8(a)のタッチパネル400aの上側の構造と、図8(b)の下側の構造の組み合わせと把握でき、3本の配線X,X,Fが引き出されている。本明細書においてタッチパネル400cを3線式と称する。このタッチパネル400cは、X方向にのみ位置分解能を有しており、制御回路は、図8(a)の4線式と同じ処理によってX座標を検出できる。
図8(d)のタッチパネル400dは2線式であり、2枚の抵抗膜402,404と、電極434を備える。電極434から配線Gが、抵抗膜404から配線Hが引き出されており、図示しない制御回路と接続される。このタッチパネル400dは、X方向にのみ位置分解能を有している。
X座標を検出するために、制御回路は、電極434から接触点Pを経て配線Hの引き出し点436に至る経路の抵抗値Zを測定する。
Z=R+R+R
抵抗値Zの測定方法は特に限定されない。たとえば配線Gに電源電圧VDDを供給し、配線Hを既知の抵抗rでプルダウンし、このときの配線Hの電圧Vを測定してもよい。
=VDD×r/(r+Z)
電圧Vから抵抗値Zを計算可能である。さらにR、Rが既知であるとすれば、抵抗値Zから抵抗値RX1を計算でき、したがってX座標を検出できる。抵抗膜404は金属導体であってもよく、この場合、R=0となる。
あるいは配線Hを接地し、配線Gから既知の定電流Iを供給して、配線Gの電圧Vを測定してもよい。
=I×Z
2線式〜5線式の抵抗膜センサの構造やその制御回路は公知技術(特開2017−091292)や、本出願人が提案した技術(特願2017−118631)を用いればよい。
なお、図2や図7(a)〜(c)のシート状スイッチ120Cはそれぞれ、抵抗膜が伸びる方向(1次元)についてのみ検出感度を有していればよい。したがって、図8(c)や(d)の3線式あるいは2線式を好適に用いることができる。図7(d)のシート状スイッチ120Eについては、図8(a)や(b)の5線式あるいは4線式を用いることができる。
(実施の形態2)
図9は、実施の形態2に係るカメラ100Fを示す図である。カメラ100Fは、本体の背面に設けられた可動式のディスプレイ140を備える。本実施の形態においてディスプレイ140はいわゆるバリアングル式であり、ディスプレイ140の向きを自由に変更可能となっている。なおディスプレイ140は、いわゆるチルト式であってもよい。
カメラ100Fは、ディスプレイ140を開いた状態でアクセス可能な本体の部分142に設けられた、ひとつまたは複数のシート状スイッチ150を備える。
実施の形態1におけるシート状スイッチ120の構成や用途に関する説明は、実施の形態2におけるシート状スイッチ150にすべて適用可能である。
可動式のディスプレイ140によって隠れている部分142には、ボタンなどが設けられていない空きスペースが存在する。この空きスペースにシート状スイッチ150を設けることで、外観を損なったり、既存のインタフェースを損なわずに、新しいインタフェースを追加できる。また、シート状スイッチ150を用いたユーザインタフェースを提供することにより、ディスプレイ140をタッチパネル化する必要がなくなるため、カメラのコストを下げることができる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(変形例1)
実施の形態2と実施の形態1は組み合わせることが可能であり、軍艦部106と可動式のディスプレイ140に隠れる部分142の両方に、シート状スイッチ120、150を設けてもよい。
(変形例2)
実施の形態1に関して、ファインダー付きのカメラについて説明したが、軍艦部を有しないカメラにも本発明は適用可能である。たとえばレンジファインダー型のカメラや、ファインダーを有しないカメラのように、筐体の上面がフラットなカメラにおいては、フラットな部分の空きスペースに、シート状スイッチ120を設けてもよい。
(変形例3)
実施の形態2に関しても、軍艦部を有しないカメラにも本発明は適用可能であり、つまり可動式のディスプレイを備えるカメラに広く適用可能である。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100 カメラ
102 シャッターボタン
104 モードダイヤル
106 軍艦部
108 レンズ
110 ファインダー
112 ストロボ
120,150 シート状スイッチ
140 ディスプレイ
142 部分

Claims (29)

  1. 軍艦部に設けられたひとつまたは複数のシート状スイッチを備えることを特徴とするカメラ。
  2. 前記軍艦部に設けられたストロボを備え、
    前記ひとつまたは複数のシート状スイッチの少なくともひとつは、前記ストロボに設けられることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 本体の背面に設けられた可動式のディスプレイと、
    前記ディスプレイを開いた状態でアクセス可能な前記本体の部分に設けられたひとつまたは複数のシート状スイッチと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のカメラ。
  4. 前記ひとつまたは複数のシート状スイッチの少なくともひとつは、所定方向のスライド入力を検出可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のカメラ。
  5. 2つのシート状スイッチが、実質的に垂直な二方向のスライド入力を検出可能に配置されることを特徴とする請求項4に記載のカメラ。
  6. 前記ひとつまたは複数のシート状スイッチのひとつは、二方向に位置検出感度を有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のカメラ。
  7. 前記ひとつまたは複数のシート状スイッチの少なくともひとつを、画像の編集時のユーザインタフェースに利用可能であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のカメラ。
  8. 前記画像の編集はトリミングを含むことを特徴とする請求項7に記載のカメラ。
  9. 前記ひとつまたは複数のシート状スイッチのひとつを、通常の静止画撮影以外の撮影のシャッターあるいはスタートボタンとして利用可能であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のカメラ。
  10. 前記ひとつまたは複数のシート状スイッチの少なくともひとつは、ミアンダ形状、L字形状、円環形状あるいは部分円環形状を有することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のカメラ。
  11. 前記軍艦部の表面には溝が設けられ、前記ひとつまたは複数のシート状スイッチの少なくともひとつは、前記溝に埋め込まれることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のカメラ。
  12. 前記溝に埋め込まれたシート状スイッチは、前記軍艦部の表面よりも凹んでいることを特徴とする請求項11に記載のカメラ。
  13. 前記溝に沿って設けられたガイドをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載のカメラ。
  14. 前記ひとつまたは複数のシート状スイッチの少なくともひとつは、抵抗膜センサであることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載のカメラ。
  15. 前記ひとつまたは複数のシート状スイッチの少なくともひとつは、静電容量センサであることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載のカメラ。
  16. 本体の背面に設けられた可動式のディスプレイと、
    前記ディスプレイを開いた状態でアクセス可能な前記本体の部分に設けられた、ひとつまたは複数のシート状スイッチと、
    を備えることを特徴とするカメラ。
  17. 前記ディスプレイは、バリアングル式であることを特徴とする請求項16に記載のカメラ。
  18. 前記ひとつまたは複数のシート状スイッチの少なくともひとつは、所定方向のスライド入力を検出可能であることを特徴とする請求項16または17に記載のカメラ。
  19. 2つのシート状スイッチが、実質的に垂直な二方向のスライド入力を検出可能に配置されることを特徴とする請求項18に記載のカメラ。
  20. 前記ひとつまたは複数のシート状スイッチのひとつは、二方向に位置検出感度を有することを特徴とする請求項16から19のいずれかに記載のカメラ。
  21. 前記ひとつまたは複数のシート状スイッチの少なくともひとつを、画像の編集時のユーザインタフェースに利用可能であることを特徴とする請求項16から20のいずれかに記載のカメラ。
  22. 前記画像の編集はトリミングを含むことを特徴とする請求項21に記載のカメラ。
  23. 前記ひとつまたは複数のシート状スイッチのひとつを、通常の静止画撮影以外の撮影のシャッターあるいはスタートボタンとして利用可能であることを特徴とする請求項16から22のいずれかに記載のカメラ。
  24. 前記ひとつまたは複数のシート状スイッチの少なくともひとつは、ミアンダ形状、L字形状、円環形状あるいは部分円環形状を有することを特徴とする請求項16から23のいずれかに記載のカメラ。
  25. 前記本体の部分の表面には溝が設けられ、前記ひとつまたは複数のシート状スイッチの少なくともひとつは、前記溝に埋め込まれることを特徴とする請求項16から24のいずれかに記載のカメラ。
  26. 前記溝に埋め込まれたシート状スイッチは、前記本体の部分の表面よりも凹んでいることを特徴とする請求項25に記載のカメラ。
  27. 前記溝に沿って設けられたガイドをさらに備えることを特徴とする請求項25に記載のカメラ。
  28. 前記ひとつまたは複数のシート状スイッチの少なくともひとつは、抵抗膜センサであることを特徴とする請求項16から27のいずれかに記載のカメラ。
  29. 前記ひとつまたは複数のシート状スイッチの少なくともひとつは、静電容量センサであることを特徴とする請求項16から27のいずれかに記載のカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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