JP2005218005A - 入力装置、カメラ、電子機器、及び入力取得方法、並びにプログラム - Google Patents
入力装置、カメラ、電子機器、及び入力取得方法、並びにプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005218005A JP2005218005A JP2004025151A JP2004025151A JP2005218005A JP 2005218005 A JP2005218005 A JP 2005218005A JP 2004025151 A JP2004025151 A JP 2004025151A JP 2004025151 A JP2004025151 A JP 2004025151A JP 2005218005 A JP2005218005 A JP 2005218005A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- touch
- input device
- condition
- touch operation
- predetermined
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- User Interface Of Digital Computer (AREA)
- Focusing (AREA)
- Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
- Studio Devices (AREA)
Abstract
【課題】 触接操作で各種の指示を行えるようにする一方で誤触接による誤動作を安価に軽減する。
【解決手段】 シスコン21に設けられているCPUは、ROM23に予め格納されている制御プログラムを実行することにより、タッチパッド部54に備えられている単一のタッチパッドに対してなされる触接操作における触接位置の二次元の移動方向を検出する処理と、予め設定されている条件をその移動方向に応じたものへ変更する処理とを行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 シスコン21に設けられているCPUは、ROM23に予め格納されている制御プログラムを実行することにより、タッチパッド部54に備えられている単一のタッチパッドに対してなされる触接操作における触接位置の二次元の移動方向を検出する処理と、予め設定されている条件をその移動方向に応じたものへ変更する処理とを行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、使用者からの各種の指示を電子機器が取得するための技術に関する。
上述した技術に関し、特許文献1には、カメラのオートフォーカス(自動合焦)機能における合焦の対象とする測距点の位置の変更を、2次元タッチパッドから得られる座標情報に応じて行うようにして、測距点の位置の変更をスピーディーに行えるようにする技術が開示されている。
また、特許文献2には、デジタルカメラに備えられている画像モニタの周辺に、その画像モニタの直交する2辺に略平行に2つの1次元タッチパッドを備え、これらのタッチパッドに対してなされる接触動作に応じて、当該画像モニタに表示された項目及び被選択候補の選択及び入力、画像モニタに表示された画像の表示内容の操作、及び画像撮影時の撮影倍率の制御を行うようにして、機器自体の小型化、薄型化を実現させ、かつ操作性を向上させる技術が開示されている。
また、特許文献3には、ビデオカメラ装置に2つの2次元タッチパッドを備え、両方の2次元タッチパッドに触れたときにのみ2次元タッチパッドから座標信号が出力されるようにして、不用意に2次元タッチパッドに触れても誤動作を引き起こさないようにする技術が開示されている。
特開平10−173980号公報
特開2002−354311号公報
特開2003−186100号公報
前述した特許文献1に開示されている技術では、タッチパッドの触接位置と測距点の位置とを1対1に対応付けているため、一瞬でも誤ってタッチパッドに触れてしまうとその触接が測距点位置の変更指示とみなされてしまい、使用者が意図していない測距点位置の変更が行われてしまう。
また、前述した特許文献2に開示されている技術では、例えば特許文献1のような測距点位置の変更を指示する場合に、2つの1次元タッチパッドのいずれとも平行でない方向(例えば画像モニタにおける斜め方向)の指示をするためには、画像モニタの周辺に直交するように配置されている2つの1次元タッチパッドの両方に対して触接動作を各々行うことが必要となり、操作性が良好とはいえない。
また、前述した特許文献3に開示されている技術では、タッチパッドの誤触接に起因する誤動作を防止し、また、測距点位置の変更等の指示を2次元方向で自由に行うことができるが、2つの2次元タッチパッドを必要とするため、高価なものとなってしまう。
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、触接操作で各種の指示を行えるようにする一方で誤触接による誤動作を安価に軽減することである。
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、触接操作で各種の指示を行えるようにする一方で誤触接による誤動作を安価に軽減することである。
本発明の態様のひとつである入力装置は、単一の面に対してなされる触接操作における触接位置の二次元の移動方向を検出する方向検出手段と、予め設定されている条件を当該移動方向に応じたものへ変更する条件変更手段と、を有することを特徴とするものである。
なお、上述した本発明に係る入力装置において、前述した触接操作が所定の要件を満たすか否かの判定を行う判定手段を更に有し、前述した条件変更手段は、当該触接操作が当該所定の要件を満たしているとの判定がされたときに、前述した条件の変更を行うようにしてもよい。
ここで、この所定の要件のうちの少なくとも1つは、前述した触接操作が前述した面における所定の領域内から開始されることであるとしてもよく、また、当該触接位置の移動速度が所定速度以内であることであるとしてもよく、更には、当該触接位置が所定時間内に所定距離以上の移動をしていることであるとしてもよい。
また、ここで、前述した所定の要件における判定の基準となる値の変更を行う判定基準値変更手段を更に有するようにしてもよい。
なお、このときには、各種の情報を表示する表示手段と、上述した変更に係る値に関する情報を当該表示手段に表示させる判定基準値変更表示制御手段と、を更に有するようにしてもよい。
なお、このときには、各種の情報を表示する表示手段と、上述した変更に係る値に関する情報を当該表示手段に表示させる判定基準値変更表示制御手段と、を更に有するようにしてもよい。
また、前述した本発明に係る入力装置において、面に対する特定の触接操作を検出する特定操作検出手段と、当該特定の触接操作が検出されたときに、前述した変更を行わないように前述した条件変更手段を制御する条件変更制御手段と、を更に有するようにしてもよい。
また、前述した本発明に係る入力装置において、面に対する特定の触接操作を検出する特定操作検出手段と、当該特定の触接操作が検出されたときに、前述した条件を初期化する初期化手段と、を更に有するようにしてもよい。
また、前述した本発明に係る入力装置において、前述した方向検出手段は、二次元タッチパッドに対してなされる触接操作における触接位置の移動方向を検出するものであってもよい。
また、前述した本発明に係る入力装置において、前述した方向検出手段は、二次元タッチパッドに対してなされる触接操作における触接位置の移動方向を検出するものであってもよい。
また、前述した本発明に係る入力装置において、前述した条件変更手段は、自動合焦機能を有する撮像装置における自動合焦の対象とする撮像領域を変更するものであってもよい。
本発明の別の態様のひとつである入力装置は、面に対してなされる触接操作における触接位置を検出する位置検出手段と、複数回の当該触接操作における触接位置が連続して所定の範囲内のものであったときに、予め設定されている条件を当該触接位置に応じたものへ変更する条件変更手段と、を有することを特徴とするものである。
本発明の別の態様のひとつである入力装置は、面に対してなされる触接操作における触接位置を検出する位置検出手段と、複数回の当該触接操作における触接位置が連続して所定の範囲内のものであったときに、予め設定されている条件を当該触接位置に応じたものへ変更する条件変更手段と、を有することを特徴とするものである。
なお、前述した本発明に係る入力装置において、前述した位置検出手段は、二次元タッチパッドに対してなされる触接操作における触接位置の移動方向を検出するものであってもよい。
本発明の更なる別の態様のひとつであるカメラは、前述した本発明に係る入力装置を具備し、前述した条件変更手段は、自動合焦機能における自動合焦の対象とする撮像領域を変更する、ことを特徴とするものである。
本発明の更なる別の態様のひとつであるカメラは、前述した本発明に係る入力装置を具備し、前述した条件変更手段は、自動合焦機能における自動合焦の対象とする撮像領域を変更する、ことを特徴とするものである。
なお、上述した本発明に係るカメラにおいて、撮影のための準備動作の指示を取得する撮影準備動作指示取得手段を更に有し、前述した条件変更手段は、前述した触接操作のうち当該指示を取得した後のものに基づいて前述した条件の変更を行うようにしてもよい。
本発明の更なる別の態様のひとつである電子機器は、前述した本発明に係る入力装置を具備することを特徴とするものである。
本発明の更なる別の態様のひとつである電子機器は、前述した本発明に係る入力装置を具備することを特徴とするものである。
また、面に対してなされる触接操作における触接位置の二次元の移動方向を検出し、予め設定されている条件を当該移動方向に応じたものへ変更することを特徴とする入力取得方法も本発明に係るものである。
また、面に対してなされる触接操作における触接位置の二次元の移動方向を検出する処理と、予め設定されている条件を当該移動方向に応じたものへ変更する処理と、をコンピュータに行わせるためのプログラムも本発明に係るものである。
また、面に対してなされる触接操作における触接位置の二次元の移動方向を検出する処理と、予め設定されている条件を当該移動方向に応じたものへ変更する処理と、をコンピュータに行わせるためのプログラムも本発明に係るものである。
以上のように、本発明のいずれの態様によっても、触接操作で各種の指示を行えるようになり、その一方で誤触接による誤動作が安価に軽減されるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明を実施する入力装置を備える電子機器の一例であるカメラ10の構成を示している。このカメラ10は、撮影した画像を表現しているデジタルデータの記録を行う、いわゆるデジタルカメラである。
図1は本発明を実施する入力装置を備える電子機器の一例であるカメラ10の構成を示している。このカメラ10は、撮影した画像を表現しているデジタルデータの記録を行う、いわゆるデジタルカメラである。
同図において、A/D変換器14、RAM22、ROM23、ASIC24、シスコン21、ドライブコントローラ62、外部I/F71、及びビデオエンコーダ81はいずれもバス99に接続されており、シスコン21の管理の下で各種のデータを相互に授受することができる。
ズームレンズ系11はレンズの集合体であり、合焦機能とズーム機能とを提供し、撮影対象である被写体像を撮像素子12の表面に光学像として結像させる。
撮像素子12は例えばCCD(Charge Coupled Device)であり、ズームレンズ系11によって結像させている光学像を電気信号に変換する。
撮像素子12は例えばCCD(Charge Coupled Device)であり、ズームレンズ系11によって結像させている光学像を電気信号に変換する。
撮像回路13は、撮像素子12を駆動させると共に、撮像素子12から出力される電気信号を所定の大きさに増幅し、更に、ノイズ成分を低減させるCDS(Correlated Double Sampling)や、信号レベルを安定化させるAGC(Automatic Gain Control)などの処理を施す。
A/D変換器14は、撮像回路13によって処理されたアナログ信号である電気信号をデジタルデータに変換するアナログ−デジタル変換器であり、撮像素子12の表面に結像している被写体像の表されている画像を表現している画像データを出力する。
シスコン21はCPU(Central Processing Unit )24を有しており、予め用意されている制御プログラムをこのCPUが実行することによってカメラ10全体の動作を制御すると共に、各種の画像処理を画像データに対して施すシステムコントローラである。
シスコン21はCPU(Central Processing Unit )24を有しており、予め用意されている制御プログラムをこのCPUが実行することによってカメラ10全体の動作を制御すると共に、各種の画像処理を画像データに対して施すシステムコントローラである。
RAM22は、画像データの一時的な格納領域として、また、シスコン21やASIC24が各種の処理を実行する際に必要に応じて作業用メモリとして、それぞれ使用されるランダム・アクセス・メモリである。
ROM23は、上述したCPUによって実行される制御プログラムが予め格納されているリード・オンリ・メモリである。
ROM23は、上述したCPUによって実行される制御プログラムが予め格納されているリード・オンリ・メモリである。
ASIC(Application Specific Integrated Circuit )24は、シスコン21からの指示に応じて画像データのデータ圧縮処理、圧縮されている画像データの伸張処理などを行う。
レンズ駆動回路31は、シスコン21からの指示に応じてレンズ駆動部31の動作を制御する。
レンズ駆動回路31は、シスコン21からの指示に応じてレンズ駆動部31の動作を制御する。
レンズ駆動部32は、レンズ駆動回路31による制御の下でズームレンズ系の各レンズを移動させる。
フラッシュ発光部41は夜間撮影等に使用されるフラッシュ光をシスコン31からの指示に応じて発光させる。
フラッシュ発光部41は夜間撮影等に使用されるフラッシュ光をシスコン31からの指示に応じて発光させる。
操作部ドライバ51は、ダイヤル部52、スイッチ部53、及びタッチパッド部54の各操作部に対してなされた操作を検出し、検出結果をシスコン21へ通知する。
ダイヤル部52は、カメラ10のユーザが各種のダイヤルに対して行う回転操作を検出する。
ダイヤル部52は、カメラ10のユーザが各種のダイヤルに対して行う回転操作を検出する。
スイッチ部53は、カメラ10のユーザが各種の押下スイッチに対して行う押下操作を検出する。
タッチパッド部54は、カメラ10のユーザがタッチパッドに対して行う触接操作を検出する。カメラ10の外観図である図2に示すように、本実施形態において、タッチパッド部54であるタッチパッド100はカメラ10の筐体の背面(撮影対象である被写体に対向する面(正面)の裏側の面)におけるLCD84の右側にその触接面が配置されており、その触接面に対してなされる触接操作における触接位置を特定する情報をx,yの二次元座標として取得する。なお、このタッチパッド100の触接面(以下、単に「タッチパッド100」と略す)はカメラ10のグリップ部分の傍に配置されているので、ユーザが撮影時にカメラ10を手で握って保持しながらタッチパッド100を指で触接操作することが容易である。
タッチパッド部54は、カメラ10のユーザがタッチパッドに対して行う触接操作を検出する。カメラ10の外観図である図2に示すように、本実施形態において、タッチパッド部54であるタッチパッド100はカメラ10の筐体の背面(撮影対象である被写体に対向する面(正面)の裏側の面)におけるLCD84の右側にその触接面が配置されており、その触接面に対してなされる触接操作における触接位置を特定する情報をx,yの二次元座標として取得する。なお、このタッチパッド100の触接面(以下、単に「タッチパッド100」と略す)はカメラ10のグリップ部分の傍に配置されているので、ユーザが撮影時にカメラ10を手で握って保持しながらタッチパッド100を指で触接操作することが容易である。
メモリカード60には、圧縮画像データ等の各種のデータが記録される。
メモリインタフェース61は、メモリカード60をカメラ10に物理的・電気的に接続して、各種のデータの授受を行う。
ドライブコントローラ62は、シスコン21からの指示に応じてメモリカード60に対する書き込み動作・読み出し動作を管理する。
メモリインタフェース61は、メモリカード60をカメラ10に物理的・電気的に接続して、各種のデータの授受を行う。
ドライブコントローラ62は、シスコン21からの指示に応じてメモリカード60に対する書き込み動作・読み出し動作を管理する。
外部I/F(インタフェース)71は、外部機器接続端子72に接続される、例えばコンピュータやプリンタなどの外部機器との間での各種のデータの授受を管理する。
ビデオエンコーダ81は、画像データを変換してこの画像データで表現されている画像を表しているビデオ信号を生成してビデオ出力端子82及びLCDドライバ83へ出力する。
ビデオエンコーダ81は、画像データを変換してこの画像データで表現されている画像を表しているビデオ信号を生成してビデオ出力端子82及びLCDドライバ83へ出力する。
LCDドライバ83はLCD84の動作を制御する。
LCD(Liquid Crystal Display)84は、ビデオエンコーダ81で生成されたビデオ信号で表されている画像を表示する液晶表示装置である。
電源部91はカメラ内蔵の電池若しくは外部電源入力端子92に接続される外部電源から供給される電力の電圧を必要に応じて昇圧若しくは降圧し、シスコン21の指示に応じてカメラ10の各構成要素に電力を供給する。
LCD(Liquid Crystal Display)84は、ビデオエンコーダ81で生成されたビデオ信号で表されている画像を表示する液晶表示装置である。
電源部91はカメラ内蔵の電池若しくは外部電源入力端子92に接続される外部電源から供給される電力の電圧を必要に応じて昇圧若しくは降圧し、シスコン21の指示に応じてカメラ10の各構成要素に電力を供給する。
カメラ10は以上のように構成されている。
カメラ10で撮影を行うときに、ユーザが前述した操作部を操作して撮影動作モードへの設定指示をシスコン21へ行うと、A/D変換部14から出力される画像データがビデオエンコーダ81へ送付される。このときLCD84を動作させると撮像素子12の表面に結像させている画像が表示され、このときLCD84はビューファインダとして機能する。また、オートフォーカス(AF:自動合焦)を機能させる指示がユーザからシスコン21へ行われると、その画像中で指定されている測距点(オートフォーカスの対象とする撮像領域)のコントラストが最高となるようにズームレンズ系11の合焦用のレンズを移動させる制御(いわゆるコントラストAF制御)がシスコン21によって行われる。
カメラ10で撮影を行うときに、ユーザが前述した操作部を操作して撮影動作モードへの設定指示をシスコン21へ行うと、A/D変換部14から出力される画像データがビデオエンコーダ81へ送付される。このときLCD84を動作させると撮像素子12の表面に結像させている画像が表示され、このときLCD84はビューファインダとして機能する。また、オートフォーカス(AF:自動合焦)を機能させる指示がユーザからシスコン21へ行われると、その画像中で指定されている測距点(オートフォーカスの対象とする撮像領域)のコントラストが最高となるようにズームレンズ系11の合焦用のレンズを移動させる制御(いわゆるコントラストAF制御)がシスコン21によって行われる。
なお、LCD84には、カメラ10からユーザへ提示する各種の情報を表示する情報表示画面をシスコン21からの指示に応じて表示させたり、前述したビューファインダを機能させているときに前述したオートフォーカス機能における測距点の位置を示す印(測距点表示)をシスコン21からの指示に応じて撮影画像に重畳表示させたりすることもできる。
また、ユーザが再生動作モードへの設定指示を前述した操作部からシスコン21へ行うと、メモリカード60に記録されている画像データが読み出されてASIC24による処理が施された後にビデオエンコーダ81へ送付される。このときLCD84にはこの画像データで表現されている画像が表示される。
以下、ROM23に格納されている制御プログラムをシスコン21のCPUが実行することによって行われる各種の制御処理について説明する。
まず、図3について説明する。同図はカーソル移動制御処理の処理内容をフローチャートで示したものである。この処理は、LCD84に表示される各種表示画面内においてユーザの関心を引き付ける指標として表示されるカーソルの移動を、タッチパッド100に対する触接操作に応じて制御する処理である。なお、この処理は、後述するような他の制御処理の一部として実行されるサブルーチン処理であり、タッチパッド100に対する触接操作が検出されると呼び出される。
まず、図3について説明する。同図はカーソル移動制御処理の処理内容をフローチャートで示したものである。この処理は、LCD84に表示される各種表示画面内においてユーザの関心を引き付ける指標として表示されるカーソルの移動を、タッチパッド100に対する触接操作に応じて制御する処理である。なお、この処理は、後述するような他の制御処理の一部として実行されるサブルーチン処理であり、タッチパッド100に対する触接操作が検出されると呼び出される。
このカーソル移動制御処理が呼び出されると、まず、S101において、触接位置を特定する座標データ、触接位置の移動速度を示す速度データ、触接開始からの触接継続時間N、触接位置の移動距離Dを初期化してゼロとする処理が行われる。
S102では、LCD84に表示されている表示画面中のカーソルの現在の位置(初期位置)を特定する情報を取得してCPU内の所定のレジスタ若しくはRAM22の所定の領域などに保存しておく処理が行われる。
S102では、LCD84に表示されている表示画面中のカーソルの現在の位置(初期位置)を特定する情報を取得してCPU内の所定のレジスタ若しくはRAM22の所定の領域などに保存しておく処理が行われる。
S103では、カーソル移動制御処理の実行のきっかけであるタッチパッド100に対する触接操作におけるその触接位置(特に、「初期触接位置」と称することとする)を特定する二次元座標データを取得し、このデータをXo (x,y)とする処理が行われる。
S104では、前ステップの処理によって取得された二次元座標データで示されている初期触接位置が、タッチパッド100の平面に対して予め定義されている初期入力位置の有効範囲内であったか否かを判定する処理が行われる。
S104では、前ステップの処理によって取得された二次元座標データで示されている初期触接位置が、タッチパッド100の平面に対して予め定義されている初期入力位置の有効範囲内であったか否かを判定する処理が行われる。
ここで、初期入力位置の有効範囲について、図4を用いて説明する。図4は、初期入力位置の有効範囲の設定画面例を示している。この画面は、ユーザが操作部を操作して初期入力位置の有効範囲の設定指示をシスコン21へ行うことによってシスコン21がLCD84に表示させる画面である。
図4に示す画面において、網掛けがされている図形がタッチパッド100を模式的に示しており、その平面の中央部分の斜線を付した長方形の部分がタッチパッド100における初期入力位置の有効範囲の現在の設定状態を示している。この画面が表示されている状態において、ユーザが例えばダイヤル部52の所定のダイヤルを回転操作すると、シスコン21がその初期入力位置の有効範囲の設定を図4の画面におけるその有効範囲の表示と共にタッチパッド100の中央部でダイヤルの回転方向に応じて縮小または拡大させる。
初期入力位置の有効範囲であるタッチパッド100の中央部分から開始されてない触接操作(つまり、タッチパッド100の周辺部分から開始された触接操作)はユーザの意図しない誤触接を検出してしまったものとみなすことができる。S104の処理はこの判定を行うためのものであり、S104の判定結果がNoのとき(検出された触接操作は誤触接であったとみなしたとき)はS114に処理を進める。
一方、S104の判定結果がYesのとき(触接操作がタッチパッド100における初期入力位置の有効範囲内から開始されたと判定されたとき)には、S105において、触接継続時間Nの現在の値に1を加えた値を改めて触接継続時間Nとする(すなわち、Nをインクリメントする)処理が行われる。
S106では、予め定められている所定時間(例えば数msec)だけ処理の進行を停止する。
S107では、この時点における触接位置を特定する二次元座標データを取得し、このデータをXN (x,y)とする処理が行われる。
S107では、この時点における触接位置を特定する二次元座標データを取得し、このデータをXN (x,y)とする処理が行われる。
S108では、XN (x,y)とXN-1 (x,y)との間の距離を算出し、この算出結果をこのときの触接位置の移動速度VN とする処理が行われる。
S109では、D=D+VN なる計算が行われてXo (x,y)からXN (x,y)までの触接位置の総移動距離Dを算出する処理が行われる。
S109では、D=D+VN なる計算が行われてXo (x,y)からXN (x,y)までの触接位置の総移動距離Dを算出する処理が行われる。
S110では、速度VN が、有効最大移動速度Thre1を上回っているか否かを判定する処理が行われる。
触接位置の有効最大移動速度について説明する。触接位置の移動が余りにも速い場合には、検出されたその触接はユーザの意図しない誤触接であったとみなすことができる。触接位置の有効最大移動速度は、この触接位置の移動速度に基づく誤触接の判定における判定基準となる値を示している。
触接位置の有効最大移動速度について説明する。触接位置の移動が余りにも速い場合には、検出されたその触接はユーザの意図しない誤触接であったとみなすことができる。触接位置の有効最大移動速度は、この触接位置の移動速度に基づく誤触接の判定における判定基準となる値を示している。
S110の処理はこの判定を行うためのものであり、S110の判定結果がYesのとき(検出された触接操作は誤触接であったとみなしたとき)はS114に処理を進める。
ここで図5について説明する。同図は、有効最大移動速度の設定画面例を示している。この画面は、ユーザが操作部を操作して有効最大移動速度の設定指示をシスコン21へ行うことによってシスコン21がLCD84に表示させる画面である。
ここで図5について説明する。同図は、有効最大移動速度の設定画面例を示している。この画面は、ユーザが操作部を操作して有効最大移動速度の設定指示をシスコン21へ行うことによってシスコン21がLCD84に表示させる画面である。
図5に示す画面が表示されている状態において、ユーザが例えばダイヤル部52の所定のダイヤルを回転操作すると、ダイヤルの回転方向に応じ、シスコン21が同図に示されている矢印を上下動させると共に有効最大移動速度の設定を大きくまたは小さく変更する。
一方、S110の判定結果がNoのとき(触接位置の移動速度が有効最大移動速度以内であると判定されたとき)には、S111において、触接継続時間Nが最大触接継続時間Thre2を超えても触接位置の総移動距離Dが予め定められた所定距離Thre3を下回っているか否かを判定する処理が行われる。
最大触接継続時間について説明する。触接位置の移動が余りにも少ない場合には、検出されたその触接はユーザの意図しない誤触接であったとみなすことができる。最大触接継続時間は、この触接位置の移動量に基づく誤触接の判定における判定基準となる値を示しており、上述したS111の判定処理は、触接位置の移動が余りにも少ないか否かを判定するためのものである。そして、この判定結果がYesの場合は、検出された触接は誤触接であったとみなされた場合であり、S114に処理を進める。
ここで、図6について説明する。同図は、最大触接継続時間の設定画面例を示している。この画面は、ユーザが操作部を操作して最大触接継続時間の設定指示をシスコン21へ行うことによってシスコン21がLCD84に表示させる画面である。
図6に示す画面が表示されている状態において、ユーザが例えばダイヤル部52の所定のダイヤルを回転操作すると、ダイヤルの回転方向に応じ、シスコン21が同図に示されている矢印を上下動させると共に最大触接継続時間の設定を短くまたは長く変更する。
図6に示す画面が表示されている状態において、ユーザが例えばダイヤル部52の所定のダイヤルを回転操作すると、ダイヤルの回転方向に応じ、シスコン21が同図に示されている矢印を上下動させると共に最大触接継続時間の設定を短くまたは長く変更する。
一方、S111の判定結果がNoのとき(触接位置が所定時間内に所定距離以上の移動をしていると判定されたとき)には、S112において、XN-1 (x,y)からXN (x,y)への方向、すなわちタッチパッド100への触接操作における触接位置の二次元の移動方向を検出し、LCD84に表示されている表示画面中のカーソルの位置をこの触接位置の移動方向に対応する方向へ移動させる処理が行われる。
S113では、検出されていたタッチパッド100への触接操作が今もなお継続しているか否かを判定する処理が行われ、この判定結果がYesならばS105へ処理を戻して上述した処理が繰り返される。一方、この判定結果がNo、すなわちタッチパッド100への触接操作が終了していたならば、このカーソル移動制御処理が終了し、処理は呼び出し元へと戻る。
ところで、前述したS104、S110、又はS111において、検出された触接が誤触接であったと判定されたならば、S114において、LCD84に表示されている表示画面中のカーソルの位置を、S102の処理によって保存しておいた情報によって示されている初期位置へ戻す処理が行われ、その後は、このカーソル移動制御処理が終了し、処理は呼び出し元へと戻る。
以上までの処理がカーソル移動制御処理である。
次に図7について説明する。同図は、判定基準値変更処理の処理内容をフローチャートで示したものである。この処理は、前述したカーソル移動制御処理において、検出された触接が誤触接であるか否かを判定する基準となる、前述した初期入力位置の有効範囲、触接位置の有効最大移動速度、及び最大触接継続時間の各値(これらを総称して「判定基準値」と称することとする)の設定の変更を行う処理である。なお、この処理は、ユーザが操作部を操作してなされるこれらのいずれかの基準値の設定変更を行う旨の指示がシスコン21で検出されると開始される。
次に図7について説明する。同図は、判定基準値変更処理の処理内容をフローチャートで示したものである。この処理は、前述したカーソル移動制御処理において、検出された触接が誤触接であるか否かを判定する基準となる、前述した初期入力位置の有効範囲、触接位置の有効最大移動速度、及び最大触接継続時間の各値(これらを総称して「判定基準値」と称することとする)の設定の変更を行う処理である。なお、この処理は、ユーザが操作部を操作してなされるこれらのいずれかの基準値の設定変更を行う旨の指示がシスコン21で検出されると開始される。
まず、S201において、設定変更が指示された判定基準値についての設定画面(図4、図5、及び図6に示したような画面)をLCD84に表示させる処理が行われる。
S202では、ユーザによって操作部に対して行われる操作の内容を検出する処理が行われる。
S202では、ユーザによって操作部に対して行われる操作の内容を検出する処理が行われる。
S203では、S202の処理によって操作部への操作が検出されたか否かが判定され、この判定結果がYesとなるまでS202及びS203の処理が繰り返される。
S203の判定結果がYesとなったときには、S204において、取得された操作の内容が判定基準値の設定変更の終了を示すものであるか否かを判定する処理が行われ、この判定結果がYesならばS207へ、NoならばS205へ、それぞれ処理を進める。
S203の判定結果がYesとなったときには、S204において、取得された操作の内容が判定基準値の設定変更の終了を示すものであるか否かを判定する処理が行われ、この判定結果がYesならばS207へ、NoならばS205へ、それぞれ処理を進める。
S205では、設定変更の指示に係る判定基準値を、S202の判定処理によって検出された操作内容に応じて変更する処理が行われる。
S206では、判定基準値の設定変更がなされたことをユーザに通知するため、LCD84に表示中の設定画面の内容を、操作内容に応じて変更する処理(図4の設定画面例であれば初期入力位置の有効範囲表示の縮小・拡大の処理、図5及び図6の設定画面例であれば矢印の上下動の処理)が行われ、その後はS202へと処理を戻して上述した処理が繰り返される。
S206では、判定基準値の設定変更がなされたことをユーザに通知するため、LCD84に表示中の設定画面の内容を、操作内容に応じて変更する処理(図4の設定画面例であれば初期入力位置の有効範囲表示の縮小・拡大の処理、図5及び図6の設定画面例であれば矢印の上下動の処理)が行われ、その後はS202へと処理を戻して上述した処理が繰り返される。
S207では、LCD84に現在表示中の設定画面を消去して、その表示を前述したS201の処理の実行前の表示に戻す処理が行われ、その後はこの判定基準値変更処理が終了する。
以上までの処理が判定基準値変更処理である。
以上までの処理が判定基準値変更処理である。
以上のように、面に対する単なる触接操作のみでは予め設定されている条件が変更されず、その面における触接位置を移動させることを以ってその二次元の移動方向に基づいたその条件の変更がなされるので、面に対する誤触接による誤動作が軽減される。また、方向検出手段の検出対象は単一の面であるので、この誤触接による誤動作の軽減のためのコストが低廉となる。
次に、図3に示したカーソル移動制御処理を呼び出す呼び出し側の制御処理の例として、測距点設定処理を説明する。この処理は、オートフォーカス機能における測距点の位置を設定する処理である。
なお、この測距点設定処理は、ユーザが操作部を操作して撮影動作モードへの設定指示をシスコン21へ行うことで、シスコン21がカメラ10を撮影待機状態としたときに開始される。
なお、この測距点設定処理は、ユーザが操作部を操作して撮影動作モードへの設定指示をシスコン21へ行うことで、シスコン21がカメラ10を撮影待機状態としたときに開始される。
まず図8にフローチャートで処理内容を示した測距点設定処理の第一の例について説明する。この処理は、測距点位置の変更を可能にする一方で、ダブルクリック操作によってその変更が禁止されるようにするための処理である。
まず、S301において、ユーザがスイッチ部53のレリーズボタンを半押しして1stレリーズがされたか否か、すなわちユーザからの撮影準備動作の指示を取得したか否かを判定する処理が行われ、この判定結果がYesとなるまでこのS301の処理が繰り返される。
まず、S301において、ユーザがスイッチ部53のレリーズボタンを半押しして1stレリーズがされたか否か、すなわちユーザからの撮影準備動作の指示を取得したか否かを判定する処理が行われ、この判定結果がYesとなるまでこのS301の処理が繰り返される。
S302では、CPU内の所定のレジスタに設定されるカメラ10の現在の状態を示す状態フラグを「ダブルクリック未実行状態」に設定する処理が行われる。
S303では、このカメラ10における撮影視野内において予め複数設定されている各測距点において、その測距点に位置している被写体までの距離の測定(その被写体に合焦させるための合焦用のレンズの移動量の算出)の処理が行われ、続くS304において、現在のカメラ10における撮影視野内において主となる被写体(例えば、撮影視野内の中央の被写体、あるいは撮影視野内の被写体のうち最近のもの等)を自動認識し、この主被写体の合焦のために使用する測距点を示すカーソルを、光学ファインダ内に表示、若しくはビューファインダ機能により画像を表示中のLCD84に重畳表示する処理が行われる。この表示例を図9に示す。この例では、縦3×横3の計9点の測距点が予め設定されており、このうちの左上隅の測距点が主被写体の合焦のために使用されるものとして現在設定されていることが実線の四角形のカーソルで示されている。
S303では、このカメラ10における撮影視野内において予め複数設定されている各測距点において、その測距点に位置している被写体までの距離の測定(その被写体に合焦させるための合焦用のレンズの移動量の算出)の処理が行われ、続くS304において、現在のカメラ10における撮影視野内において主となる被写体(例えば、撮影視野内の中央の被写体、あるいは撮影視野内の被写体のうち最近のもの等)を自動認識し、この主被写体の合焦のために使用する測距点を示すカーソルを、光学ファインダ内に表示、若しくはビューファインダ機能により画像を表示中のLCD84に重畳表示する処理が行われる。この表示例を図9に示す。この例では、縦3×横3の計9点の測距点が予め設定されており、このうちの左上隅の測距点が主被写体の合焦のために使用されるものとして現在設定されていることが実線の四角形のカーソルで示されている。
S305では、前述した状態フラグが現在「ダブルクリック未実行状態」に設定されており、且つ、タッチパッド100への触接が現在検出されているか否かを判定する処理が行われる。そして、この判定結果がYesのときにのみ、S306において、図3に示したカーソル移動制御処理が実行され、タッチパッド100に対する触接操作に応じ、測距点を示すカーソルをその検出方向と同方向に移動させて測距点の設定を変更する処理が行われる。
S307では、タッチパッド100へのダブルクリック操作(予め定められた時間の範囲内にタッチパッド100への触接が複数回繰り返されること)の有無の検出が行われ、続くS308において、このダブルクリック操作が検出されたか否かを判定する処理が行われる。そして、この判定結果がYesのときにのみ、S309において、前述した状態フラグを「ダブルクリック実行済状態」に設定する処理が行われる。このS309の処理が実行された後には、前述したS305の判定処理の結果が必ずNoとなるので、S306のカーソル移動制御処理が実行されることがなくなる結果、測距点の設定変更ができなくなる。
S310では、ユーザがスイッチ部53のレリーズボタンを全押しして2ndレリーズがされたか否か、すなわちユーザからの撮影実行の指示を取得したか否かを判定する処理が行われる。この判定結果がYesならば、この測距点設定処理を終了し、この処理によって設定された測距点を使用したオートフォーカス機能が実行され、そして被写体の撮影動作が行われる。一方、この判定結果がNoならば、S305へ処理を戻して上述した処理が繰り返される。
以上までの処理が測距点設定処理の第一の例であり、この処理によれば、前述したカーソル移動制御処理によってもたらされるタッチパッド100への誤触接による誤動作の防止効果に加え、タッチパッド100へのダブルクリック操作以降のタッチパッド100への誤触接による誤動作を防止することもできる。
次に図10について説明する。同図は、測距点設定処理の第二の例の処理内容をフローチャートで示したものである。
前述した第一の例では、タッチパッド100へのダブルクリック操作以降はタッチパッド100へ触接を行っても測距点位置の設定変更を不能とするようにしていたが、この第二の例では、ダブルクリック操作により、測距点位置の設定を予め定められている所定の位置(初期位置)に変更するようにするというものである。
前述した第一の例では、タッチパッド100へのダブルクリック操作以降はタッチパッド100へ触接を行っても測距点位置の設定変更を不能とするようにしていたが、この第二の例では、ダブルクリック操作により、測距点位置の設定を予め定められている所定の位置(初期位置)に変更するようにするというものである。
図10に示すS401からS403にかけての処理は、図8に示した第一の例におけるS301、S303、及びS304の処理と同一であるのでここでは説明を省略する。
S404では、図3に示したカーソル移動制御処理が実行され、タッチパッド100に対する触接操作に応じ、測距点を示すカーソルを移動させて測距点の設定を変更する処理が行われる。
S404では、図3に示したカーソル移動制御処理が実行され、タッチパッド100に対する触接操作に応じ、測距点を示すカーソルを移動させて測距点の設定を変更する処理が行われる。
S405では、タッチパッド100へのダブルクリック操作の有無の検出が行われ、続くS406において、このダブルクリック操作が検出されたか否かを判定する処理が行われる。そして、この判定結果がYesのときにのみ、S407において、測距点の位置の設定を初期位置へ変更(初期化)する処理、例えば図9に示されているように縦3×横3の計9点の測距点が予め設定されている場合におけるその中心の測距点の位置へ変更する処理が行われる。なお、この初期位置を、例えばS403の処理によってシスコン21が選択した測距点の位置としてもよい。
S408では、ユーザがスイッチ部53のレリーズボタンを全押しして2ndレリーズがされたか否か、すなわちユーザからの撮影実行の指示を取得したか否かを判定する処理が行われる。この判定結果がYesならば、この測距点設定処理を終了し、この処理によって設定された測距点を使用したオートフォーカス機能が実行され、そして被写体の撮影動作が行われる。一方、この判定結果がNoならば、S404へ処理を戻して上述した処理が繰り返される。
以上までの処理が測距点設定処理の第二の例であり、この処理によれば、前述したカーソル移動制御処理によってもたらされるタッチパッド100への誤触接による誤動作の防止効果に加え、タッチパッド100へのダブルクリック操作という簡単な操作で測距点の位置を初期位置へ戻すこともできるようになり、例えば測距点を誤設定してしまった後の回復等も容易に行える。
次に図11について説明する。同図は、測距点設定処理の第三の例の処理内容をフローチャートで示したものである。この第三の例は、タッチパッド100へのダブルクリック操作における触接位置に応じて測距点の設定を変更するというものである。なお、この第三の例においては前述したカーソル移動制御処理を利用しない。
図11に示すS501からS503にかけての処理は、図8に示した第一の例におけるS301、S303、及びS304の処理と同一であるのでここでは説明を省略する。
S504では、タッチパッド100へのダブルクリック操作の有無の検出が行われ、続くS505において、このダブルクリック操作が検出されたか否かを判定する処理が行われる。そして、この判定結果がYesのときにのみ、S506において、検出されたダブルクリック操作における触接位置を特定する二次元座標データを取得し、このカメラ10における撮影視野内において予め複数設定されている測距点のうち、この触接位置のタッチパッド100に対する位置関係に対応するものへ測距点を示すカーソルを移動させて、撮影動作時におけるオートフォーカス機能の実行の際に採用する測距点の設定を変更する処理が行われる。例えば、図9に示されているように、縦3×横3の計9点の測距点が予め設定されている場合において、図12に示すように、タッチパッド100における縦3×横3の9つの領域のうちの左上隅の領域がダブルクリック操作されたならば、図9に示した測距点のうち左上隅のものが選択されて設定される。
S504では、タッチパッド100へのダブルクリック操作の有無の検出が行われ、続くS505において、このダブルクリック操作が検出されたか否かを判定する処理が行われる。そして、この判定結果がYesのときにのみ、S506において、検出されたダブルクリック操作における触接位置を特定する二次元座標データを取得し、このカメラ10における撮影視野内において予め複数設定されている測距点のうち、この触接位置のタッチパッド100に対する位置関係に対応するものへ測距点を示すカーソルを移動させて、撮影動作時におけるオートフォーカス機能の実行の際に採用する測距点の設定を変更する処理が行われる。例えば、図9に示されているように、縦3×横3の計9点の測距点が予め設定されている場合において、図12に示すように、タッチパッド100における縦3×横3の9つの領域のうちの左上隅の領域がダブルクリック操作されたならば、図9に示した測距点のうち左上隅のものが選択されて設定される。
S507では、ユーザがスイッチ部53のレリーズボタンを全押しして2ndレリーズがされたか否か、すなわちユーザからの撮影実行の指示を取得したか否かを判定する処理が行われる。この判定結果がYesならば、この測距点設定処理を終了し、この処理によって設定された測距点を使用したオートフォーカス機能が実行され、そして被写体の撮影動作が行われる。一方、この判定結果がNoならば、S504へ処理を戻して上述した処理が繰り返される。
以上までの処理が測距点設定処理の第三の例であり、この処理によれば、タッチパッド100へのダブルクリック操作によって測距点の位置の設定変更を行うようにしたので、ダブルクリック操作ではないタッチパッド100への触接操作に基づいて測距点の位置の設定変更が誤って行われてしまうことが防止される。
以上のように、複数回の触接操作における触接位置が連続して所定の範囲内のものでないものについては、誤触接であるとみなして予め設定されている条件が触接位置に応じたものへ変更されないので、面に対する誤触接による誤動作が軽減される。また、位置検出手段の検出対象は単一の面とすることができるので、この誤触接による誤動作の軽減のためのコストは低廉となる。
なお、上述した実施形態においてはデジタルカメラを例にして本発明を説明したが、撮影画像を銀塩フィルムに記録する、いわゆる銀塩カメラでも本発明を実施することができる。また、例えば、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant:個人向け携帯型情報通信機器)、パーソナルコンピュータなどといった各種の電子機器において使用者からの各種の指示を取得するための入力部で本発明を実施することもできる。また、測距点位置に関する指示の取得以外の用途、例えば測光点位置などの撮影条件を設定するために必要となる画面内の特定の場所の設定にも利用できる。
また、コンピュータ等で本発明を実施する場合には、図3、図7、図8、図10、及び図11に各々示した各種の処理をコンピュータ等のCPUに行わせる制御プログラムを作成してコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録させておき、その制御プログラムを記録媒体からコンピュータ等に読み込ませてCPUで実行させるようにすればよい。
記録させた制御プログラムをコンピュータで読み取ることの可能な記録媒体としては、例えば、コンピュータに内蔵若しくは外付けの付属装置として備えられるROMやハードディスク装置などの記憶装置、フレキシブルディスク、MO(光磁気ディスク)、CD−ROM、DVD−ROMなどといった、コンピュータに設けられている媒体駆動装置によって読み取り可能な携帯可能記録媒体等が利用できる。
また、このような記録媒体はネットワーク回線を介してコンピュータ等と接続される、プログラムサーバとして機能するコンピュータが備えている記憶装置であってもよい。この場合には、制御プログラムを表現するデータ信号で搬送波を変調して得られる伝送信号を、プログラムサーバから伝送媒体であるネットワーク回線を通じてコンピュータ等へ伝送するようにし、コンピュータ等では受信した伝送信号を復調して制御プログラムを再生することでこの制御プログラムをコンピュータ等内のCPUで実行できるようになる。
その他、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。
10 カメラ
11 ズームレンズ系
12 撮像素子
13 撮像回路
14 A/D変換器
21 シスコン
22 RAM
23 ROM
24 ASIC
31 レンズ駆動回路
32 レンズ駆動部
41 フラッシュ発光部
51 操作部ドライバ
52 ダイヤル部
53 スイッチ部
54 タッチパッド部
60 メモリカード
61 メモリインタフェース
62 ドライブコントローラ
71 外部インタフェース
72 外部機器接続端子
81 ビデオエンコーダ
82 ビデオ出力端子
83 LCDドライバ
84 LCD
91 電源部
92 外部電源入力端子
99 バス
100 タッチパッド
11 ズームレンズ系
12 撮像素子
13 撮像回路
14 A/D変換器
21 シスコン
22 RAM
23 ROM
24 ASIC
31 レンズ駆動回路
32 レンズ駆動部
41 フラッシュ発光部
51 操作部ドライバ
52 ダイヤル部
53 スイッチ部
54 タッチパッド部
60 メモリカード
61 メモリインタフェース
62 ドライブコントローラ
71 外部インタフェース
72 外部機器接続端子
81 ビデオエンコーダ
82 ビデオ出力端子
83 LCDドライバ
84 LCD
91 電源部
92 外部電源入力端子
99 バス
100 タッチパッド
Claims (18)
- 単一の面に対してなされる触接操作における触接位置の二次元の移動方向を検出する方向検出手段と、
予め設定されている条件を前記移動方向に応じたものへ変更する条件変更手段と、
を有することを特徴とする入力装置。 - 前記触接操作が所定の要件を満たすか否かの判定を行う判定手段を更に有し、
前記条件変更手段は、前記触接操作が前記所定の要件を満たしているとの判定がされたときに、前記条件の変更を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の入力装置。 - 前記所定の要件のうちの少なくとも1つは、前記触接操作が前記面における所定の領域内から開始されることであることを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
- 前記所定の要件のうちの少なくとも1つは、前記触接位置の移動速度が所定速度以内であることであることを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
- 前記所定の要件のうちの少なくとも1つは、前記触接位置が所定時間内に所定距離以上の移動をしていることであることを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
- 前記所定の要件における前記判定の基準となる値の変更を行う判定基準値変更手段を更に有することを特徴とする請求項2から5までのうちのいずれか一項に記載の入力装置。
- 各種の情報を表示する表示手段と、
前記変更に係る値に関する情報を前記表示手段に表示させる判定基準値変更表示制御手段と、
を更に有することを特徴とする請求項6に記載の入力装置。 - 面に対する特定の触接操作を検出する特定操作検出手段と、
前記特定の触接操作が検出されたときに、前記変更を行わないように前記条件変更手段を制御する条件変更制御手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の入力装置。 - 面に対する特定の触接操作を検出する特定操作検出手段と、
前記特定の触接操作が検出されたときに、前記条件を初期化する初期化手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の入力装置。 - 前記方向検出手段は、二次元タッチパッドに対してなされる触接操作における触接位置の移動方向を検出することを特徴とする請求項1から9までのうちのいずれか一項に記載の入力装置。
- 前記条件変更手段は、自動合焦機能を有する撮像装置における自動合焦の対象とする撮像領域を変更することを特徴とする請求項1から10のうちのいずれか一項に記載の入力装置。
- 面に対してなされる触接操作における触接位置を検出する位置検出手段と、
複数回の前記触接操作における触接位置が連続して所定の範囲内のものであったときに、予め設定されている条件を当該触接位置に応じたものへ変更する条件変更手段と、
を有することを特徴とする入力装置。 - 前記位置検出手段は、二次元タッチパッドに対してなされる触接操作における触接位置の移動方向を検出することを特徴とする請求項12に記載の入力装置。
- 請求項1から10まで又は12若しくは13のうちのいずれか一項に記載の入力装置を具備し、
前記条件変更手段は、自動合焦機能における自動合焦の対象とする撮像領域を変更する、
ことを特徴とするカメラ。 - 撮影のための準備動作の指示を取得する撮影準備動作指示取得手段を更に有し、
前記条件変更手段は、前記触接操作のうち前記指示を取得した後のものに基づいて前記条件の変更を行う、
ことを特徴とする請求項14に記載のカメラ。 - 請求項1から10まで又は12若しくは13のうちのいずれか一項に記載の入力装置を具備することを特徴とする電子機器。
- 面に対してなされる触接操作における触接位置の二次元の移動方向を検出し、
予め設定されている条件を前記移動方向に応じたものへ変更する、
ことを特徴とする入力取得方法。 - 面に対してなされる触接操作における触接位置の二次元の移動方向を検出する処理と、
予め設定されている条件を前記移動方向に応じたものへ変更する処理と、
をコンピュータに行わせるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004025151A JP2005218005A (ja) | 2004-02-02 | 2004-02-02 | 入力装置、カメラ、電子機器、及び入力取得方法、並びにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004025151A JP2005218005A (ja) | 2004-02-02 | 2004-02-02 | 入力装置、カメラ、電子機器、及び入力取得方法、並びにプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005218005A true JP2005218005A (ja) | 2005-08-11 |
Family
ID=34907608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004025151A Withdrawn JP2005218005A (ja) | 2004-02-02 | 2004-02-02 | 入力装置、カメラ、電子機器、及び入力取得方法、並びにプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005218005A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007053214A1 (en) * | 2005-10-31 | 2007-05-10 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Digital camera having a touch pad |
JP2009027280A (ja) * | 2007-07-17 | 2009-02-05 | Pioneer Electronic Corp | 出力制御装置、出力制御方法、出力制御プログラムおよび記録媒体 |
JP2012118192A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Canon Inc | 撮像装置 |
JP2013047973A (ja) * | 2012-10-22 | 2013-03-07 | Canon Inc | 情報処理装置、その制御方法、プログラム及び記憶媒体 |
JP2014049803A (ja) * | 2012-08-29 | 2014-03-17 | Pioneer Electronic Corp | オーディオ装置 |
KR101381142B1 (ko) * | 2006-08-09 | 2014-04-04 | 삼성전자주식회사 | 터치 패널의 노이즈 필터링 장치 및 방법 |
JP2014233321A (ja) * | 2013-05-31 | 2014-12-15 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
JP2014233382A (ja) * | 2013-05-31 | 2014-12-15 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
JP2017185314A (ja) * | 2017-07-13 | 2017-10-12 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
JP2017185315A (ja) * | 2017-07-13 | 2017-10-12 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
JP2018128738A (ja) * | 2017-02-06 | 2018-08-16 | キヤノン株式会社 | 電子機器、その制御方法、プログラム及び記憶媒体 |
-
2004
- 2004-02-02 JP JP2004025151A patent/JP2005218005A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007053214A1 (en) * | 2005-10-31 | 2007-05-10 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Digital camera having a touch pad |
KR101381142B1 (ko) * | 2006-08-09 | 2014-04-04 | 삼성전자주식회사 | 터치 패널의 노이즈 필터링 장치 및 방법 |
JP2009027280A (ja) * | 2007-07-17 | 2009-02-05 | Pioneer Electronic Corp | 出力制御装置、出力制御方法、出力制御プログラムおよび記録媒体 |
JP2012118192A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Canon Inc | 撮像装置 |
JP2014049803A (ja) * | 2012-08-29 | 2014-03-17 | Pioneer Electronic Corp | オーディオ装置 |
JP2013047973A (ja) * | 2012-10-22 | 2013-03-07 | Canon Inc | 情報処理装置、その制御方法、プログラム及び記憶媒体 |
JP2014233321A (ja) * | 2013-05-31 | 2014-12-15 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
JP2014233382A (ja) * | 2013-05-31 | 2014-12-15 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
JP2018128738A (ja) * | 2017-02-06 | 2018-08-16 | キヤノン株式会社 | 電子機器、その制御方法、プログラム及び記憶媒体 |
JP2017185314A (ja) * | 2017-07-13 | 2017-10-12 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
JP2017185315A (ja) * | 2017-07-13 | 2017-10-12 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9001051B2 (en) | Information processing apparatus, display method, and display program | |
JP5908152B2 (ja) | 撮影装置 | |
RU2466447C1 (ru) | Устройство захвата изображения и способ управления им | |
CN107037920B (zh) | 电子设备及其控制方法 | |
CN106817537B (zh) | 电子设备及其控制方法 | |
JP2009009424A (ja) | 画像表示装置、撮像装置、画像表示制御方法、プログラム | |
KR100895639B1 (ko) | 화상처리장치 및 제어 방법 | |
JP4190935B2 (ja) | 携帯端末装置 | |
JP2005218005A (ja) | 入力装置、カメラ、電子機器、及び入力取得方法、並びにプログラム | |
JP5167896B2 (ja) | 設定装置及びプログラム | |
JP2006201466A (ja) | 入力制御装置 | |
JP5575290B2 (ja) | 撮像装置及びその制御方法 | |
JP5369547B2 (ja) | 撮像装置 | |
US11245835B2 (en) | Electronic device | |
JP2015167310A (ja) | 撮像装置及び撮像方法 | |
US11169684B2 (en) | Display control apparatuses, control methods therefor, and computer readable storage medium | |
US20200244872A1 (en) | Electronic equipment | |
JP6123562B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP2018085570A (ja) | 撮像装置、撮像方法及びプログラム | |
CN111800571B (zh) | 摄像设备及其控制方法以及存储介质 | |
JP7154064B2 (ja) | 撮像制御装置、その制御方法、プログラムおよび記録媒体 | |
US11457150B2 (en) | Electronic device capable of performing control based on a touch operation and control method thereof | |
JP2021163428A (ja) | 電子機器、電子機器の制御方法、プログラム、及び記憶媒体 | |
JP2021085979A (ja) | 電子機器及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 | |
JP2009232389A (ja) | 設定装置及びプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070403 |