JP2020091025A - パラレルリンク機構およびリンク作動装置 - Google Patents

パラレルリンク機構およびリンク作動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】先端部材の回転移動と独立して当該先端部材の回転半径を制御することができるとともに、回転対偶部の軸受について起こり得る破損を抑制し、軸受の寿命を延長する。【解決手段】パラレルリンク機構10は、基端部材1と、3つ以上のリンク機構11とを備える。リンク機構11は、基端部材1と先端部材とを接続するように構成される。リンク機構11において、第1回転対偶部R1の第1中心軸15a、15b、15cと、第2回転対偶部R2の第2中心軸16a、16b、16cとは球面リンク中心点30で交わる。リンク機構11のそれぞれにおける第5回転対偶部R5の第5中心軸は重なるとともに、球面リンク中心点30と交わる。第1〜第5回転対偶部の少なくともいずれか1つは軸受を含む。軸受の臨界揺動角が、軸受を含む第1〜第5回転対偶部に接続された第1〜第4リンク部材および先端部材のそれぞれの回転可能な最大動作角よりも小さい。【選択図】図1

Description

この発明は、パラレルリンク機構およびリンク作動装置に関する。
従来、医療機器や産業機器などの各種装置に用いられるパラレルリンク機構が知られている(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開2000−94245号公報 米国特許第5,893,296号明細書
特許文献1のパラレルリンク機構は、構成が比較的簡単であるが、各リンクの作動角が小さい。このため、トラベリングプレートの作動範囲を大きく設定すると、リンク長が長くなることにより、機構全体の寸法が大きくなって装置の大型化を招くという問題がある。
特許文献2のパラレルリンク機構は、基端部材としての基端側のリンクハブと先端部材としての先端側のリンクハブとを、4節連鎖の3組以上のリンク機構を介して連結した構成としている。特許文献2のパラレルリンク機構では、基端部材に対し先端部材の姿勢が変更可能になっている。特許文献2のパラレルリンク機構は、コンパクトでありながら、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作が可能である。
しかし、特許文献2のパラレルリンク機構は、先端部材の位置により当該先端部材の移動経路の回転半径が変化するとともに、当該先端部材の回転移動における回転中心の位置を固定できない。すなわち、基端部材から見て、先端部材は固定された回転中心から一定の半径を有する球面上を移動できないため、先端部材の動作をイメージしにくいという課題があった。さらに、先端部材は基端部材に対して回転2自由度で動作するため、先端部材の回転移動と独立して当該先端部材の回転半径を制御することができないという課題もあった。
またパラレルリンク機構においては、リンク機構を構成する複数のリンク部材同士が繋がる節の部分すなわち回転対偶部が、当該節に隣接するリンク部材を当該節を中心に回転可能に接続している。回転対偶部には通常、軸受が配置されている。パラレルリンク機構においては回転対偶部は揺動運動する。この揺動運動によりリンク部材が回転対偶部において、すなわち回転対偶部を中心に、回転可能な角度が存在する。このリンク部材が回転可能な角度が小さければ、その小さい角度範囲内の軸受の部分が繰り返し接触を受けて摩耗する。このため当該軸受は、小さい角度範囲内の繰り返し接触を受けた部分から早期に破損を来しやすくなる。しかるに特許文献1,2ともに、このような破損の対策について何ら開示されていない。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、先端部材の回転移動と独立して当該先端部材の回転半径を制御することができるとともに、回転対偶部の軸受について起こり得る破損を抑制し、回転対偶部に含まれる軸受の寿命を延長させることが可能なパラレルリンク機構およびリンク作動装置を提供することである。
本開示に従ったパラレルリンク機構は、基端部材と、3つ以上のリンク機構とを備える。3つ以上のリンク機構は、基端部材と先端部材とを接続するように構成される。3つ以上のリンク機構は、先端部材の基端部材に対する姿勢を変更可能である。3つ以上のリンク機構のそれぞれは、第1〜第4リンク部材を含む。第1リンク部材は、基端部材に第1回転対偶部において回転可能に接続される。第2リンク部材は、第1リンク部材に第2回転対偶部において回転可能に接続される。第3リンク部材は、第2リンク部材に第3回転対偶部において回転可能に接続される。第4リンク部材は、第3リンク部材に第4回転対偶部において回転可能に接続される。第4リンク部材は、さらに、先端部材に第5回転対偶部において回転可能に接続されるように構成される。3つ以上のリンク機構において、第1回転対偶部の第1中心軸と、第2回転対偶部の第2中心軸とは球面リンク中心点で交わる。3つ以上のリンク機構のそれぞれにおける第5回転対偶部の第5中心軸は重なるとともに、前記球面リンク中心点と交わる。第1〜第5回転対偶部の少なくともいずれか1つは軸受を含む。軸受の臨界揺動角が、軸受を含む第1〜第5回転対偶部に接続された第1〜第4リンク部材および先端部材のそれぞれの回転可能な最大動作角よりも小さい。
本開示に従ったリンク作動装置は、上記パラレルリンク機構と、姿勢制御用駆動源とを備える。姿勢制御用駆動源は、3つ以上のリンク機構のうち少なくとも3つのリンク機構に設置され、基端部材に対する先端部材の姿勢を任意に変更する。
上記によれば、固定された回転中心から一定の半径を有する球面上を先端部材が移動可能であるとともに、当該先端部材の回転半径を回転移動とは独立して制御可能である。さらに回転対偶部に含まれる軸受の臨界揺動角が上記を満たすように軸受を選定するかまたはリンク機構を設計することにより、このような考慮をしない場合に比べて軸受の寿命を延長させることができる。
実施の形態1に係るパラレルリンク機構の構成を示す斜視模式図である。 図1に示したパラレルリンク機構の正面模式図である。 図2の線分III−IIIにおける断面模式図である。 図3の線分IV−IVにおける断面模式図である。 図1に示したパラレルリンク機構において先端部材の姿勢を変更した状態を示す斜視模式図である。 図1に示したパラレルリンク機構の軸受の臨界揺動角と、リンク部材の最大動作角との関係を示す概略図である。 実施の形態2に係るパラレルリンク機構を傾斜させた態様を示す斜視模式図である。 実施の形態2に係るパラレルリンク機構を図7の状態に対し第5中心軸に沿って上方に伸ばした態様を示す斜視模式図である。 実施の形態3に係るリンク作動装置の斜視模式図である。 図9に示したリンク作動装置の断面模式図である。 実施の形態4に係るリンク作動装置を示す斜視模式図である。 実施の形態5に係るリンク作動装置を示す斜視模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には、同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
<パラレルリンク機構の構成>
図1は、実施の形態1に係るパラレルリンク機構の構成を示す斜視模式図である。図2は、図1に示したパラレルリンク機構の正面模式図である。図3は、図2の線分III−IIIにおける断面模式図である。図4は、図3の線分IV−IVにおける断面模式図である。
図1〜図4に示したパラレルリンク機構10は、基端部材1と、先端部材8と、3つのリンク機構11とを備える。基端部材1は平面形状が円形状の板状体である。なお、基端部材1の形状は任意の形状とすることができる。たとえば基端部材1の平面形状を四角形状、三角形状などの多角形状、あるいは楕円形状、半円形状などとしてもよい。また、リンク機構11の数は3以上であればよく、たとえば4または5としてもよい。
3つのリンク機構11は、先端部材8の基端部材1に対する姿勢を変更可能な状態で、基端部材1と先端部材8とを接続する。3つのリンク機構11のそれぞれは、第1リンク部材4a、4b、4c、第2リンク部材6a、6b、6c、第3リンク部材7a、7b、7cおよび第4リンク部材8a、8b、8cを含む。第1リンク部材4a、4b、4cは、基端部材1に第1回転対偶部R1において回転可能に接続される。具体的には、基端部材1の外周部に基端接続部2a、2b、2cが設置されている。基端接続部2a、2b、2cは、それぞれ基端部材1の表面に固定されたベース部21と、当該ベース部21から外周側に突出するように形成された軸部22とを含む。当該軸部22は第1リンク部材4a、4b、4cの貫通孔43に挿入されている。第1リンク部材4a、4b、4cの貫通孔43から突出した軸部22の先端部には固定部材の一例であるナット3a、3b、3cが固定されている。第1リンク部材4a、4b、4cは軸部22を中心に回転可能になっている。
基端接続部2a、2b、2cの軸部22と第1リンク部材4a、4b、4cの貫通孔43との間には、回転抵抗低減手段としての軸受25が設置されている。たとえば、第1リンク部材4a、4b、4c側に軸受25の外輪を固定してもよい。また、軸部22に接続された軸受25の内輪は、ナット3a、3b、3cとベース部21との間で挟まれた状態で固定されてもよい。軸部22と軸受25と、当該軸部22および軸受25が挿入された貫通孔43が形成された第1リンク部材4a、4b、4cの部分とにより第1回転対偶部R1が構成される。
第1リンク部材4a、4b、4cは円弧状にのびる棒状の部材である。第1リンク部材4a、4b、4cの一方端部に上記貫通孔43が形成されている。図3に示すように、基端部材1の表面に垂直な方向から見た平面視において、第1リンク部材4a、4b、4cの内周側表面は曲面状になっている。上記平面視における当該内周側表面の曲率半径は、基端部材1の外周の曲率半径より小さい。なお、上記内周側表面の曲率半径は、基端部材1の外周の曲率半径と同じでもよく、当該外周の曲率半径より大きくてもよい。また、第1リンク部材4a、4b、4cの形状は円弧状以外の形状でもよい。たとえば、第1リンク部材4a、4b、4cの形状は直線状に延びる棒状であってもよいし、屈曲部を含む棒状であってもよい。図3に示すように、第1リンク部材4a、4b、4cは基端部材1の外周より外側に配置されている。
第1リンク部材4a、4b、4cにおいて貫通孔43が形成された一方端部と反対側に位置する他方端部41には、軸部42が形成されている。軸部42は基端部材1の外周から外側に向けて延びるように形成されている。軸部42は第1リンク部材4a,4b,4cの基端部材1に面する内周側側面と反対側の外周側側面に形成されている。軸部42は第2リンク部材6a、6b、6cの貫通孔63に挿入されている。第2リンク部材6a、6b、6cの貫通孔63から突出した軸部42の先端部には固定部材の一例であるナット5a、5b、5cが固定されている。第2リンク部材6a、6b、6cは軸部42を中心に回転可能になっている。
第1リンク部材4a、4b、4cの軸部42と第2リンク部材6a、6b、6cとの間に軸受26が配置されている。たとえば、第2リンク部材6a、6b、6c側に軸受26の外輪を固定してもよい。また、軸部42に接続された軸受26の内輪は、ナット5a、5b、5cと第1リンク部材4a、4b、4cとの間で挟まれた状態で固定されてもよい。軸部42と軸受26と、当該軸部42および軸受26が挿入された貫通孔63が形成されている第2リンク部材6a、6b、6cの部分とにより第2回転対偶部R2が構成される。つまり、第2リンク部材6a、6b、6cは、第1リンク部材4a、4b、4cに第2回転対偶部R2において回転可能に接続される。
基端接続部2a、2b、2cにおける軸部22の中心軸15a、15b、15cは第1回転対偶部R1の中心軸に相当する。第1リンク部材4a、4b、4cの他方端部41における軸部42の中心軸16a、16b、16cは第2回転対偶部R2の中心軸に相当する。図1および図3に示すように、上記軸部22の中心軸15a、15b、15cと軸部42の中心軸16a、16b、16cとは球面リンク中心点30において交差する。この交差は必要条件であり、球面リンク中心点30に、上記第1回転対偶部R1の中心軸15a、15b、15cと第2回転対偶部R2の中心軸16a、16b、16cが交差するならば、第1および第2回転対偶部R1,R2の配置は任意に変更可能である。
第2リンク部材6a、6b、6cは直線状に延びる棒状の部材である。第2リンク部材6a、6b、6cの一方端部に上記貫通孔63が形成されている。第2リンク部材6a、6b、6cの形状は直線状に延びる棒状以外の任意の形状としてもよい。たとえば、第2リンク部材6a、6b、6cを円弧状に延びる棒状体などとしてもよい。図1および図3に示すように、第1リンク部材4a、4b、4cが基端部材1の表面に沿って延びるように配置された状態で、第2リンク部材6a、6b、6cは基端部材1の外周より外側に配置される。なお、第2リンク部材6a、6b、6cは基端部材1の外周と重なる位置に配置されてもよく、基端部材1の外周より内側に配置されてもよい。
第2リンク部材6a、6b、6cにおいて貫通孔63が形成された一方端部と反対側に位置する他方端部には、第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部を受け入れる凹部が形成されている。第2リンク部材6a、6b、6cの他方端部には、凹部に面する位置に貫通孔が形成されている。第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部にも貫通孔が形成されている。第2リンク部材6a、6b、6cの他方端部における貫通孔と、第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部における貫通孔73とは直線状に並ぶように配置される。第2リンク部材6a、6b、6cの他方端部における貫通孔と、第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部における貫通孔73とには連結部材13a、13b、13cが挿入されている。連結部材13a、13b、13cは第2リンク部材6a、6b、6cと第3リンク部材7a、7b、7cとを相対的に回転可能な状態で連結する。連結部材13a、13b、13cはたとえばボルトおよびナットである。
連結部材13a、13b、13c(図2参照)と第3リンク部材7a、7b、7c(図2参照)との間に図4に示すように軸受27が配置されている。たとえば、第3リンク部材7a、7b、7c側に軸受27の外輪を固定してもよい。軸受27の外輪を第3リンク部材7a、7b、7cに固定する方法は任意の方法を用いることができる。たとえば、第3リンク部材7a、7b、7cに外輪を挿入するための穴である貫通孔73を形成し、当該貫通孔73に外輪を圧入することで外輪を貫通孔73に固定してもよい。また、連結部材13a、13b、13cへの軸受27の内輪の固定方法は任意の方法を用いることができる。たとえば、連結部材13a、13b、13cとして、全ねじなどの棒状体と、当該棒状体の両端に配置された一組のワッシャおよび一組のナットとを用いる場合を考える。この場合、第2リンク部材6a、6b、6cの一方端部における貫通孔と、第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部における貫通孔73の内部に配置された軸受27の内輪の開口部とを通るように、棒状体が配置されている。当該棒状体の両端にワッシャおよびナットを配置する。ナットを締め付けることにより、第2リンク部材6a、6b、6cの一方端部およびワッシャを軸受27の内輪に押圧して当該内輪へ予圧を付与する。この結果、軸受27の内輪が連結部材13a、13b、13cを介して第2リンク部材6a、6b、6cに固定される。
連結部材13a、13b、13cと第2リンク部材6a、6b、6cの他方端部と第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部と、貫通孔73内に挿入される軸受27とにより第3回転対偶部R3が構成される。つまり、第2リンク部材6a、6b、6cと第3リンク部材7a、7b、7cとは第3回転対偶部R3において回転可能に接続される。
連結部材13a、13b、13cの中心軸17a、17b、17cは第3回転対偶部R3における中心軸に相当する。中心軸17a、17b、17cはそれぞれ中心軸16a、16b、16cと直交する方向に延びる。
第3リンク部材7a、7b、7cは直線状に延びる棒状の部材である。第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部に上記貫通孔73が形成されている。第3リンク部材7a、7b、7cの形状は直線状に延びる棒状以外の任意の形状としてもよい。たとえば、第3リンク部材7a、7b、7cを円弧状に延びる棒状体などとしてもよい。
第3リンク部材7a、7b、7cにおいて貫通孔73が形成された一方端部と反対側に位置する他方端部には、貫通孔74が形成されている。第4リンク部材8a、8b、8cには、第3リンク部材7a、7b、7cの他方端部を受け入れる凹部が形成されている。第4リンク部材8a、8b、8cの上記凹部に面する壁部83には、凹部に繋がる貫通孔が形成されている。第3リンク部材7a、7b、7cの他方端部における貫通孔74と、第4リンク部材8a、8b、8cの壁部83に形成された貫通孔とは直線状に並ぶように配置される。第3リンク部材7a、7b、7cの他方端部における貫通孔74と、第4リンク部材8a、8b、8cの壁部83における貫通孔とには連結部材14a、14b、14cが挿入されている。連結部材14a、14b、14cは第3リンク部材7a、7b、7cと第4リンク部材8a、8b、8cとを相対的に回転可能な状態で連結する。連結部材14a、14b、14cはたとえばボルトおよびナットである。
連結部材14a、14b、14c(図2参照)と第3リンク部材7a、7b、7c(図2参照)との間に図4に示すように軸受28が配置されている。たとえば、第3リンク部材7a、7b、7c側に軸受28の外輪を固定してもよい。また、連結部材14a、14b、14cへの軸受28の内輪の固定方法は任意の方法を用いることができるが、第3回転対偶部R3における軸受27の内輪の固定方法と同様の方法を用いてもよい。
連結部材14a、14b、14cと第3リンク部材7a、7b、7cの他方端部と第4リンク部材8a、8b、8cの壁部83と、貫通孔74内に挿入される軸受28とにより第4回転対偶部R4が構成される。つまり、第3リンク部材7a、7b、7cと第4リンク部材8a、8b、8cとは第4回転対偶部R4において回転可能に接続される。
連結部材14a、14b、14cの中心軸18a、18b、18cは第4回転対偶部R4における中心軸に相当する。中心軸18a、18b、18cはそれぞれ中心軸17a、17b、17cと平行な方向に延びる。
第4リンク部材8a、8b、8cは、それぞれ壁部83に接続されたベース部材81a〜81cを含む。したがって第4リンク部材8aは、ベース部材81aと、第3リンク部材7aに連結される壁部83とを含む。第4リンク部材8bは、ベース部材81bと、第3リンク部材7bに連結される壁部83とにより形成されている。第4リンク部材8cは、ベース部材81cと、第3リンク部材7cに連結される壁部83とにより形成されている。
ベース部材81a〜81cの平面形状は円形状である。ベース部材81aの中央には図4に示すように中心軸82が設けられている。このため第4リンク部材8aは、ベース部材81aと壁部83とに加え、中心軸82を含んでいる。第4リンク部材8bのベース部材81bはベース部材81aに重なるように配置される。ベース部材81bの中央には貫通孔が形成されている。第4リンク部材8cのベース部材81cはベース部材81b上に重なるように配置されている。ベース部材81cの中央には貫通孔が形成されている。ベース部材81b、81cは、それぞれの貫通孔に中心軸82が挿入された状態で、ベース部材81a上に積層されている。中心軸82の先端部には固定部材としてのナット9が設置されている。第4リンク部材8a、8b、8cは、中心軸82を中心とした互いに独立に回転可能になっている。図1〜図4に示したパラレルリンク機構10では、積層配置された第4リンク部材8a、8b、8cの中心軸82またはベース部材81a〜81cを先端部材8とみることができる。なお、先端部材として、別の部材を中心軸82またはベース部材81a〜81cのいずれかと接続してもよい。
中心軸82とベース部材81b、81cとの間に軸受29が配置されている。たとえば、ベース部材81b、81c側に軸受29の外輪を固定してもよい。また、中心軸82に接続された軸受26の内輪は、ナット9とベース部材81aとの間で挟まれた状態で固定されてもよい。なお、図3および図4では回転抵抗低減手段として軸受25〜29を用いたが、回転抵抗を低減できれば軸受とは異なる部材を適用してもよい。
上記のような構成において、ベース部材81a〜81cと中心軸82とナット9と軸受29とから第5回転対偶部R5が構成される。図1からわかるように、3つのリンク機構11の第5回転対偶部R5の第5中心軸19は重なるように配置される。つまり、複数のリンク機構11の第5回転対偶部R5は1カ所に重なるように配置されている。なお、中心軸82としてはベース部材81aと別部材であるボルトなどを用いてもよい。この場合、ベース部材81aの中央部に当該ボルトを挿入する貫通孔が形成される。
以上のように、本実施の形態のパラレルリンク機構は、第1回転対偶部R1〜第5回転対偶部R5のそれぞれに回転抵抗低減手段としての軸受25〜29が設置されている。なお図3および図4では、すべての回転対偶部R1〜R5に軸受25〜29を設置している。しかし第1回転対偶部R1〜第5回転対偶部R5の少なくともいずれか1つにおいて軸受を設置するようにしてもよい。
第4リンク部材8a、8b、8cにおいては、第4回転対偶部R4の第4中心軸18a、18b、18cと、第5回転対偶部R5の第5中心軸19とがねじれた配置になっている。より具体的には、第4回転対偶部R4の第4中心軸18a、18b、18cと、第5回転対偶部R5の第5中心軸19とは互いに直交する方向に延びている。
図1および図3に示すように、第1回転対偶部R1の第1中心軸15a、15b、15cと、第2回転対偶部R2の第2中心軸16a、16b、16cとは球面リンク中心点30で交わる。また、図4に示すように、リンク機構11のそれぞれにおける第5回転対偶部R5の第5中心軸19は重なるとともに、球面リンク中心点30と交わる。なお、上記の関係を満たせば各対偶部の配置は任意に設定できる。
<パラレルリンク機構の動作>
図5は、図1に示したパラレルリンク機構において先端部材の姿勢を変更した状態を示す斜視模式図である。図5に示すように、第1リンク部材4a、4b、4cの第1回転対偶部R1における第1中心軸15a、15b、15cまわりの回転角度をそれぞれ変更することにより、先端部材8の位置を任意に変更することができる。図5では、第1リンク部材4bの第1中心軸15bまわりの回転角度を相対的に大きくすることで、先端部材8において第4リンク部材8b側が上方に持上げられるとともに、先端部材中心31から見て第4リンク部材8bが位置する側と反対側に先端部材8全体が移動している。
図1〜図5に示したパラレルリンク機構10では、上述のような構成とすることにより、球面リンク中心点30を中心とした球面上を先端部材8が動作する。すなわち、先端部材8の姿勢は、図5に示すように球面リンク中心点30を原点とした3次元の極座標(r,θ,φ)で表すことができる。ここでいう折れ角θとは、先端部材中心31から垂直方向に降ろした線が、基端部材1と第1リンク部材4a、4b、4cとの接続部である第1回転対偶部R1の第1中心軸15a、15b、15cを含む平面と交わる点と球面リンク中心点30とを通る直線と、先端部材中心軸である第5中心軸19とが成す角度である。旋回角φとは、先端部材中心31から垂直方向に降ろした線が、第1中心軸15a、15b、15cを含む平面と交わる点と球面リンク中心点30とを通る直線と、第1のリンク機構11に第1回転対偶部R1の第1中心軸15aとが成す角度である。また、中心間距離rとは、球面リンク中心点30と先端部材中心31との距離である。
またパラレルリンク機構10は、先端部材8の基端部材1に対する距離rが増加および減少するように、第5中心軸19に沿う方向に移動可能である。
図6は、図1に示したパラレルリンク機構の軸受の臨界揺動角と、リンク部材の最大動作角との関係を示す概略図である。軸受25はパラレルリンク機構において揺動運動を行なう。また軸受25はパラレルリンク機構において基端接続部2aに対する第1リンク部材4aの揺動運動を支持している。第1リンク部材4aは基端部材1に第1回転対偶部R1(図1参照)において回転可能に接続されている。軸受25は揺動角がある角度以下になれば、フレッティングと呼ばれる損傷が発生しやすくなり、早期に破損する。このため軸受25はある角度以上の揺動角で第1リンク部材4aが動くように使用することが実用的に可能であるとする最小の角度を有している。この角度は臨界揺動角と呼ばれ、ηで表される、各軸受に固有の値である。なお、上記臨界揺動角ηは、軸受25の実用可能な最小の揺動角であり、軸受諸元等により定まり定格寿命が得られる最小の揺動角を言う。
パラレルリンク機構の第1リンク部材4a〜4cの、第1回転対偶部R1における基端接続部2aに対する回転可能な最大角である最大動作角をD1とする。このとき、図6に示すように、軸受25のηはD1よりも小さい。なお図6では第1リンク部材4aの第1回転対偶部R1に対する最大動作角D1と軸受25の臨界揺動角ηとの関係のみが示される。しかし図1のパラレルリンク機構の他の各リンク部材についても上記と同様のことがいえる。すなわち第2リンク部材6a〜6cの、第2回転対偶部R2における第1リンク部材4a〜4cに対する回転可能な最大動作角をD2とすれば、軸受26のηはD2よりも小さい。第3リンク部材7a〜7cの、第3回転対偶部R3における第2リンク部材6a〜6cに対する回転可能な最大動作角をD3とすれば、軸受27のηはD3よりも小さい。第4リンク部材8a〜8cの、第4回転対偶部R4における第3リンク部材7a〜7cに対する回転可能な最大動作角をD4とすれば、軸受28のηはD4よりも小さい。さらに、先端部材8におけるベース部材81b、81cの、第5回転対偶部R5における中心軸82に対する回転可能な最大動作角をD5とすれば、軸受29のηはD5よりも小さい。すべての軸受25〜29の臨界揺動角ηは最大動作角D1〜D5のうち最小のものより小さい。
ただし本実施の形態のパラレルリンク機構においては、第1回転対偶部R1〜第5回転対偶部R5のすべてが軸受25〜29を含んでおり、軸受25〜29がすべて同一の臨界揺動角ηを有していることが好ましい。ただしここで同一とは完全に全く同じである場合に限らず、軸受25〜29の間の臨界揺動角ηの誤差が1.0[deg]以下である場合を含むものとする。なおここでの誤差とは軸受25〜29のうちηが最大である軸受とηが最小である軸受とのηの差を意味する。このようにすれば、各回転対偶部R1〜R5において同型番の軸受を適用でき、パラレルリンク機構の製造コストの増大を抑制できる。ここで誤差が1.0[deg]以下とは、同じ型番であり設計上は同じ臨界揺動角ηの軸受であっても、軸受の個体差によるばらつき、封入されるグリスの違いなどから生じる角度の誤差を意味する。したがってここでの誤差は、同一型番の軸受間で生じる臨界揺動角の誤差を意味する。
軸受25〜29としてはたとえば深溝玉軸受が配置されることが好ましい。この場合、軸受25〜29に含まれる図示されない転動体の個数をZとすれば、軸受25〜29の臨界揺動角ηは、2・180/(0.555・Z・π)[deg]として計算されることが好ましい。このように定められた臨界揺動角ηの値は、実験データから得られる臨界揺動角の最適値とほぼ合致するため好ましい。このことは以下の各計算式の示す角度についても同様とする。
軸受25〜29としてはたとえば円筒ころ軸受が配置されてもよい。この場合、軸受25〜29に含まれる図示されない転動体の個数をZとすれば、軸受25〜29の臨界揺動角ηは、2・180/(0.37・(Z+0.1)・π)[deg]として計算されることが好ましい。
軸受25〜29としてはたとえば針状ころ軸受が配置されてもよい。この場合、軸受25〜29に含まれる図示されない転動体の個数をZとすれば、軸受25〜29の臨界揺動角ηは、2・180/(0.544・Z・π)[deg]として計算されることが好ましい。
<作用効果>
本開示に従ったパラレルリンク機構10は、基端部材1と、3つ以上のリンク機構11とを備える。3つ以上のリンク機構11は、基端部材1と先端部材8とを接続するように構成される。3つ以上のリンク機構11は、先端部材8の基端部材1に対する姿勢を変更可能である。3つ以上のリンク機構11のそれぞれは、第1〜第4リンク部材を含む。第1リンク部材4a、4b、4cは、基端部材1に第1回転対偶部R1において回転可能に接続される。第2リンク部材6a、6b、6cは、第1リンク部材4a、4b、4cに第2回転対偶部R2において回転可能に接続される。第3リンク部材7a、7b、7cは、第2リンク部材6a、6b、6cに第3回転対偶部R3において回転可能に接続される。第4リンク部材8a、8b、8cは、第3リンク部材7a、7b、7cに第4回転対偶部R4において回転可能に接続される。第4リンク部材8a、8b、8cは、さらに、先端部材8に第5回転対偶部R5において回転可能に接続されるように構成される。3つ以上のリンク機構11において、第1回転対偶部R1の第1中心軸15a、15b、15cと、第2回転対偶部R2の第2中心軸16a、16b、16cとは球面リンク中心点30で交わる。3つ以上のリンク機構11のそれぞれにおける第5回転対偶部R5の第5中心軸19は重なるとともに、球面リンク中心点30と交わる。第1回転対偶部R1〜第5回転対偶部R5の少なくともいずれか1つは軸受25〜29を含む。軸受25〜29の臨界揺動角ηが、軸受25〜29を含む第1回転対偶部R1〜第5回転対偶部R5に接続された第1リンク部材4a,4b,4c〜第4リンク部材8a,8b,8cおよび先端部材8のそれぞれの回転可能な最大動作角D1〜D5よりも小さい。ここでそれぞれの回転可能な最大動作角D1〜D5よりも小さいとは、各回転対偶部R1〜R5に含まれる軸受25〜29のうち1つ以上のそれぞれの臨界揺動角ηの値が、各回転対偶部R1〜R5のそれぞれの上記の最大動作角のいずれよりも小さいことを意味する。すなわち回転対偶部R1〜R5のうちの一部のみが軸受を含む(たとえば回転対偶部R1が軸受25を有するのみであり他の回転対偶部R2〜R5は軸受を有さない)場合には、その含まれる軸受の臨界揺動角ηが、各回転対偶部R1〜R5のそれぞれの上記の最大動作角のいずれよりも小さい。
このようにすれば、3つ以上のリンク機構11のそれぞれが第1回転対偶部R1〜第5回転対偶部R5を有する5節連鎖構造となっているので、基端部材1に対して先端部材8を、球面リンク中心点30を中心とした回転2自由度と、第5中心軸19に沿った方向の1自由度という合計3自由度で移動させることができる。このため、基端部材1に対して先端部材8を、上記球面リンク中心点30を中心とした球面に沿って移動させることができるとともに、当該球面に沿った移動とは独立して第5中心軸19に沿った方向にも移動させることができる。この結果、先端部材8を上記球面に沿って移動させるとともに、先端部材8が沿って移動する球面の半径を調整できるので、先端部材8が一定半径の球面に沿ってしか移動できない場合よりも先端部材8の可動範囲を大きくできる。なお、ここで第4リンク部材8a、8b、8cが、先端部材8に第5回転対偶部R5において回転可能に接続されるように構成される、とは、第4リンク部材8a、8b、8cにおいて別部材としての先端部材を接続可能な部分が存在していることを意味し、第4リンク部材8a、8b、8cの一部が先端部材として機能する場合も含む。第5中心軸19に沿った方向の先端部材8の移動を利用して、たとえばコネクタを所望の箇所に抜き差しするなどの動作が容易になされる。
第1回転対偶部R1〜第5回転対偶部R5の少なくともいずれか1つは軸受25〜29を含む。このため軸受25〜29が設置された回転対偶部R1〜R5の動作を滑らかにすることができ、先端部材8の位置決め精度を向上させることができる。また、当該軸受25〜29を設置することにより、軸受が設置された回転対偶部R1〜R5の摩擦トルクを低減することで当該回転対偶部R1〜R5での発熱を抑制でき、結果的に当該回転対偶部R1〜R5の寿命を延ばすことができる。さらに、軸受25〜29を設置することにより、当該軸受25〜29を用いない場合より回転対偶部R1〜R5の動作時のガタツキを抑制できる。
軸受25〜29の臨界揺動角ηが、上記最大動作角D1〜D5より小さい。このことを逆に言えば、各リンク部材および先端部材8は、軸受25〜29の臨界揺動角ηよりも大きい最大動作角D1〜D5で回転可能である。このため各リンク部材および先端部材8を、軸受25〜29の臨界揺動角ηよりも大きい最大動作角D1〜D5で回転動作させることで、フレッティングによる軸受25〜29の早期破損を抑制できる。上記のように軸受25〜29は揺動角が臨界揺動角η以下になれば、フレッティングと呼ばれる損傷が発生しやすくなり、早期に破損するためである。
以上より、本実施の形態によれば、球面リンク中心点30を原点に、基端部材1に対する先端部材8の姿勢を3自由度で調整することができる。またこれとともに、軸受25〜29の臨界揺動角ηが第1回転対偶部R1〜第5回転対偶部R5での最大動作角D1〜D5より小さいことにより、軸受25〜29を含むパラレルリンク機構の長寿命化を実現できる。先端部材8を第5中心軸19に沿った方向に伸縮移動可能な本実施の形態のパラレルリンク機構は、このような機能を有さないパラレルリンク機構に比べて、長寿命化による実益が大きい。先端部材8を第5中心軸19に沿って伸縮移動可能な本実施の形態の場合、最大動作角が比較的小さくなる回転対偶部が存在するためである。
本実施の形態では先端部材8が第5中心軸19に沿って上下方向に移動可能である。このため本実施の形態では、従来の先端部材8が第5中心軸19に沿って上下方向に移動しない構造に比して、各回転対偶部に加わる負荷が大きくなった。そのため上記のように、本実施の形態の回転対偶部は、従来構造の回転対偶部よりも寿命延長を図る工夫がなされた。当該工夫とは上記のように、軸受25〜29の臨界揺動角を、これを含む回転対偶部に接続されたリンク部材などの最大動作角よりも小さくすることである。
(実施の形態2)
<パラレルリンク機構の構成>
図7は、実施の形態2に係るパラレルリンク機構を傾斜させた態様を示す斜視模式図である。図8は、実施の形態2に係るパラレルリンク機構を図7の状態に対し第5中心軸に沿って上方に伸ばした態様を示す斜視模式図である。図7と図8とは、リンク機構を操作して球面リンク中心点30と先端部材中心31との第5中心軸19に沿う距離を変更した状態を示している。
図7および図8に示すように、本実施の形態に係るパラレルリンク機構は、基本的に図1に示す実施の形態1のパラレルリンク機構と同様の構成を有している。このため図7および図8において図1と同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし図7および図8においては、先端部材8が基端部材1に対して傾斜されていることと、先端部材8の基端部材1の表面からの第5中心軸19に沿う距離が、図1に対して異なっていることとにおいて、図1と異なっている。なお球面リンク中心点30と先端部材中心31との第5中心軸19に沿う距離は、図7ではr1、図8ではr2となっている。これらr1、r2は図5での当該距離rとは異なっている。
より詳しくは、図7では、第1リンク部材4b,4cの端部に位置する第2回転対偶部R2を基端部材1より下側に位置するようにリンク機構を操作する。これにより図7では図5でのrに相当する距離をr1としている。一方、図8では、すべての第2回転対偶部R2を基端部材1より上側に位置するようにリンク機構を操作する。これにより図8では図5でのrに相当する距離をr2としている。距離r2は距離r1よりも大きい。またたとえば距離r1は図5での距離rより小さく、距離r2は図5での距離rより大きいが、そのような場合に限られない。
図7および図8のパラレルリンク機構は、実施の形態1と同様に、第1回転対偶部R1〜第5回転対偶部R5のすべてが軸受25〜29を含んでいる。ただし本実施の形態においては、これらの軸受25〜29のうちの一部の軸受の臨界揺動角ηは、軸受25〜29のうちの上記一部以外の他の一部の軸受の臨界揺動角ηよりも小さい。この点において本実施の形態は、軸受25〜29がすべて同一の臨界揺動角ηを有する実施の形態1と異なっている。
上記のように実施の形態1のパラレルリンク機構10においては、第1回転対偶部R1〜第5回転対偶部R5のすべてが軸受25〜29を含んでおり、軸受25〜29はすべてほぼ同一の臨界揺動角ηを有している。しかし各回転対偶部R1〜R5に配置される軸受25〜29のそれぞれの臨界揺動角ηの値が、各回転対偶部R1〜R5のそれぞれの上記の最大動作角のいずれよりも小さいという条件を満たす限り、各軸受25〜29の臨界揺動角ηの値が互いに異なっていてもよい。本実施の形態はそのような例を示している。
具体的には、第3回転対偶部R3に接続された第3リンク部材7a〜7cの最大動作角D3、および第4回転対偶部R4に接続された第4リンク部材8a〜8cの最大動作角D4は、上記他の最大動作角D1、D2、D5に比べて小さい。先端部材8を第5中心軸19に沿って伸縮移動可能な本実施の形態の場合、最大動作角が比較的小さくなる回転対偶部が存在する。これは特に第3回転対偶部R3および第4回転対偶部R4である。
このため本実施の形態では、第1回転対偶部R1〜第5回転対偶部R5のすべての軸受の臨界揺動角を、最も小さい最大動作角であるD3,D4よりも小さくなるように設置することが好ましい。このようにすれば、第3回転対偶部R3の軸受27および第4回転対偶部R4の軸受28を含め、すべての軸受25〜29の臨界揺動角をその最大動作角よりも小さくできる。
あるいは本実施の形態では、最大動作角の小さい第3回転対偶部R3および第4回転対偶部R4に含まれる軸受27,28の臨界揺動角が、他の各回転対偶部に含まれる軸受25,26,29の臨界揺動角よりも小さいことが好ましい。このようにすれば、軸受27,28の臨界揺動角を第3回転対偶部R3における第3リンク部材7a,7b,7cおよび第4回転対偶部R4における第4リンク部材8a,8b,8cの最大動作角よりも小さくしつつ、他の軸受25,26,29の臨界揺動角もそれぞれに対応するリンク部材の最大動作角より小さくすることができる。
軸受25〜29としてはたとえば深溝玉軸受が配置されることが好ましい。この場合、軸受25〜29に含まれる図示されない転動体の個数をZとすれば、軸受25〜29の臨界揺動角ηは、2・180/(0.555・Z・π)[deg]として計算されることが好ましい。このことは以下の各計算式の示す角度についても同様とする。このように定められた臨界揺動角ηの値は、実験データから得られる臨界揺動角の最適値とほぼ合致する。このことは以下の各計算式の示す角度についても同様とする。
軸受25〜29としてはたとえば円筒ころ軸受が配置されてもよい。この場合、軸受25〜29に含まれる図示されない転動体の個数をZとすれば、軸受25〜29の臨界揺動角ηは、2・180/(0.37・(Z+0.1)・π)[deg]として計算されることが好ましい。
軸受25〜29としてはたとえば針状ころ軸受が配置されてもよい。この場合、軸受25〜29に含まれる図示されない転動体の個数をZとすれば、軸受25〜29の臨界揺動角ηは、2・180/(0.544・Z・π)[deg]として計算されることが好ましい。
以上の数式、およびこれに伴う効果は実施の形態1と同様である。上記のように本実施の形態のパラレルリンク機構では、たとえば軸受27,28の臨界揺動角ηが軸受25,26,29の臨界揺動角ηよりも小さくなるように、上記の深溝玉軸受、円筒ころ軸受および針状ころ軸受が適宜組み合わされることが好ましい。
<作用効果>
上記パラレルリンク機構において、第1回転対偶部R1〜第5回転対偶部R5のうち少なくとも2つ以上は軸受25〜29を含んでいる。2つ以上の軸受25〜29のうちの一部の軸受の第1の臨界揺動角は、2つ以上の軸受25〜29のうちの上記一部以外の他の一部の軸受の第2の臨界揺動角よりも小さい。
より具体的には、本実施の形態のパラレルリンク機構は、第1回転対偶部R1〜第5回転対偶部R5のすべてが軸受25〜29を含んでいる。第3回転対偶部R3および第4回転対偶部R4に含まれる軸受27,28は第1の臨界揺動角を有する。第1回転対偶部R1、第2回転対偶部R2および第5回転対偶部R5に含まれる軸受25,26,29は第2の臨界揺動角を有する。
本実施の形態でも実施の形態1と同様、先端部材8の基端部材1に対する距離rが増加および減少するよう、先端部材8を第5中心軸19に沿う上下方向に移動可能である。先端部材8の姿勢を示す球面リンク中心点30を原点とした3次元の極座標(r,θ,φ)のうちrをたとえば図7のr1および図8のr2のように変更する。このようにすれば、特に第3回転対偶部R3および第4回転対偶部R4の角度が変化する。しかし最大動作角D3,D4は他の最大動作角D1,D2,D5に比べて小さい。このことは特に、rの可動範囲すなわち先端部材8の可動範囲が小さくなる構成の場合において顕著である。このため第1回転対偶部R1、第2回転対偶部R2、第5回転対偶部R5には最大動作角D1,D2,D5の最小値を下回る第2の臨界揺動角を有する軸受25,26,29が用いられる。第3回転対偶部R3および第4回転対偶部R4に配置する軸受27,28のみを第2の臨界揺動角よりも小さい第1の臨界揺動角を有するものとする。これにより、すべての回転対偶部R1〜R5の軸受の寿命を向上させることができる。したがって軸受を含むパラレルリンク機構を長寿命化できる。
(実施の形態3)
<リンク作動装置の構成>
図9は、実施の形態3に係るリンク作動装置の斜視模式図である。図10は、図9に示したリンク作動装置の断面模式図である。なお、図9は図1に対応し、図10は図3に対応する。図10においては後述の制御部35dの図示が省略されている。
図9および図10に示したリンク作動装置は、図1〜図5に示したパラレルリンク機構10と、姿勢制御用駆動源35a、35b、35cとを備える。姿勢制御用駆動源35a、35b、35cは、3つのリンク機構11のすべてに設置されている。姿勢制御用駆動源35a、35b、35cは、第1リンク部材4a、4b、4cの第1中心軸15a、15b、15cまわりの回転角度を変更することにより、基端部材1に対する先端部材8の姿勢を任意に変更する。
図9および図10に示すように、姿勢制御用駆動源35a、35b、35cは、それぞれ固定部36a、36b、36cに固定されることで基端部材1に接続されている。固定部36a、36b、36cは基端部材1の表面における外周部に設置されている。固定部36a、36b、36cの形状は任意の形状とできるが、たとえば板状である。
姿勢制御用駆動源35a、35b、35cは電動モータなど回転駆動力を発生させることができれば任意の構成を採用できる。姿勢制御用駆動源35a、35b、35cはそれぞれ回転可能な回転軸37を含む。回転軸37が第1リンク部材4a、4b、4cの貫通孔43に挿入されナット3a、3b、3cにより固定されている。つまり回転軸37に第1リンク部材4a、4b、4cが固定されている。回転軸37の回転により第1リンク部材4a、4b、4cは第1中心軸15a、15b、15c周りに回転する。ここで、第1中心軸15a、15b、15cは、図10に示すように回転軸37の中心軸である。
姿勢制御用駆動源35a、35b、35cは、第1中心軸15a、15b、15cと重なる位置に配置している。また、姿勢制御用駆動源35a、35b、35cは、基端部材1の先端部材8側の表面側であって、基端部材1の外周より外側に突出した状態で配置されている。
姿勢制御用駆動源35a,35b,35cは制御部35dに接続されている。制御部35dは、定期的に軸受25〜29に対してそれらの臨界揺動角を超える動作を実施させるための信号を姿勢制御用駆動源35a,35b,35cへ送信可能である。
このような構成により、先端部材8の基端部材1に対する姿勢を各リンク機構11(図1参照)の状態によって一意に決定できる。すなわち、第1リンク部材4a、4b、4cの基端部材1に対する姿勢、あるいは第1中心軸15a、15b、15cまわりの第1リンク部材4a、4b、4cの回転角度、を制御することで、先端部材8の姿勢を制御することができる。
なお、リンク作動装置においてリンク機構11(図1参照)が3つ以上設置されている場合、当該3つ以上のリンク機構11のうち少なくとも3つのリンク機構に姿勢制御用駆動源35a、35b、35cを設置すればよい。
<作用効果>
本開示に従ったリンク作動装置は、上記パラレルリンク機構10と、姿勢制御用駆動源35a、35b、35cとを備える。姿勢制御用駆動源35a、35b、35cは、3つ以上のリンク機構11のうち少なくとも3つのリンク機構11に設置され、基端部材1に対する先端部材8の姿勢を任意に変更する。
この場合、少なくとも3つの姿勢制御用駆動源35a、35b、35cがリンク機構11を個別に制御することで、先端部材8を広範囲かつ精密に動作させることができる。また、上記のようなパラレルリンク機構10を用いることで、軽量かつコンパクトなリンク作動装置を実現できる。
また当該リンク作動装置は、制御部35dを有することにより、定期的に軸受25〜29の臨界揺動角を超える動作を実施させるように構成されている。このため軸受25〜29に接続される各リンク部材は、軸受25〜29の臨界揺動角を上回る角度で揺動可能となる。したがってリンク作動装置の寿命を向上させることができる。
(実施の形態4)
<リンク作動装置の構成>
図11は、実施の形態4に係るリンク作動装置を示す斜視模式図である。図11に示したリンク作動装置は、基本的には図9および図10に示したリンク作動装置と同様の構成を備えるが、姿勢制御用駆動源35a、35b、35cの配置が図9および図10に示したリンク作動装置と異なっている。図11に示したリンク作動装置では、姿勢制御用駆動源35a、35b、35cが基端部材1の先端部材8側の表面上であって、基端部材1の外周より内側に配置されている。姿勢制御用駆動源35a、35b、35cを固定する固定部36a、36b、36cは、第1リンク部材4a、4b、4cより内周側において基端部材1に固定されている。固定部36a、36b、36cの内周側に、姿勢制御用駆動源35a、35b、35cが配置されている。
<作用効果>
このような構成により、図9および図10に示したリンク作動装置と同様の効果を得ることができる。さらに、姿勢制御用駆動源35a、35b、35cが基端部材1の外周より内側に配置されているので、図9および図10に示したリンク作動装置より装置の専有面積を小さくできる。
(実施の形態5)
<リンク作動装置の構成>
図12は、実施の形態5に係るリンク作動装置を示す斜視模式図である。図12に示したリンク作動装置は、基本的には図11に示したリンク作動装置と同様の構成を備えるが、姿勢制御用駆動源35a、35b、35cの配置および姿勢制御用駆動源35a、35b、35cと第1リンク部材4a、4b、4cとの接続部の構成が図11に示したリンク作動装置と異なっている。図12に示したリンク作動装置では、姿勢制御用駆動源35a、35b、35cが基端部材1の裏面側に配置されている。つまり、姿勢制御用駆動源35a、35b、35cは基端部材1において先端部材8に面する表面と反対側の裏面に接続されている。基端部材1の裏面に対する姿勢制御用駆動源35a、35b、35cの固定方法は基本的に図11に示したリンク作動装置と同様である。姿勢制御用駆動源35aを例として説明すれば、当該姿勢制御用駆動源35aは基端部材1の裏面に固定された固定部36aに接続されている。姿勢制御用駆動源35a、35b、35cの回転軸37には歯車38が固定されている。歯車38とかみ合うように歯車39が設置されている。歯車39は基端部材1の表面側において、基端接続部2a、2b、2cの軸部22に回転可能に設置されている。そして、歯車39は第1リンク部材4a、4b、4cに固定されている。このようにすれば、姿勢制御用駆動源35a、35b、35cの回転軸37が回転することで、歯車38、39を介し第1リンク部材4a、4b、4cを第1中心軸15a、15b、15c周りに回転させることができる。
<作用効果>
このような構成により、図9および図10に示したリンク作動装置と同様の効果を得ることができる。さらに、姿勢制御用駆動源35a、35b、35cが基端部材1の裏面側に配置されているので、当該姿勢制御用駆動源35a、35b、35cがリンク機構11(図1参照)の動作の妨げになることを防止できる。また、平面視において姿勢制御用駆動源35a、35b、35cが基端部材1と重なる位置に配置されているので、図9および図10に示したリンク作動装置より装置の専有面積を小さくできる。
なお、上述した各実施の形態におけるパラレルリンク機構に対して、図9〜図12のいずれかに示した姿勢制御用駆動源35a、35b、35cを適用してリンク作動装置を構成してもよい。また、各実施の形態においてリンク機構11の数が3の場合を示しているが、リンク機構11の数は4以上の任意の数、たとえば5、6、8などであってもよい。
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1 基端部材、2a,2b,2c 基端接続部、3a,3b,3c,5a,5b,5c,9 ナット、4a,4b,4c 第1リンク部材、6a,6b,6c 第2リンク部材、7a,7b,7c 第3リンク部材、8 先端部材、8a,8b,8c 第4リンク部材、10 パラレルリンク機構、11 リンク機構、13a,13b,13c,14a,14b,14c 連結部材、15a,15b,15c 第1中心軸、16a,16b,16c 第2中心軸、17a,17b,17c 第3中心軸、18a,18b,18c 第4中心軸、19 第5中心軸、21 ベース部、22,42 軸部、25,26,27,28,29 軸受、30 球面リンク中心点、31 先端部材中心、35a,35b,35c 姿勢制御用駆動源、35d 制御部、36a,36b,36c 固定部、37 回転軸、38,39 歯車、41 他方端部、43,63,73,74 貫通孔、45 開口部、81a,81b,81c ベース部材、82 中心軸、83 壁部、R1 第1回転対偶部、R2 第2回転対偶部、R3 第3回転対偶部、R4 第4回転対偶部、R5 第5回転対偶部。

Claims (12)

  1. 基端部材と、
    3つ以上のリンク機構とを備え、
    前記3つ以上のリンク機構は、前記基端部材と先端部材とを接続するように構成され、
    前記3つ以上のリンク機構は、前記先端部材の前記基端部材に対する姿勢を変更可能であり、
    前記3つ以上のリンク機構のそれぞれは、
    前記基端部材に第1回転対偶部において回転可能に接続された第1リンク部材と、
    前記第1リンク部材に第2回転対偶部において回転可能に接続された第2リンク部材と、
    前記第2リンク部材に第3回転対偶部において回転可能に接続された第3リンク部材と、
    前記第3リンク部材に第4回転対偶部において回転可能に接続された第4リンク部材とを含み、
    前記第4リンク部材は、前記先端部材に第5回転対偶部において回転可能に接続されるように構成され、
    前記3つ以上のリンク機構において、前記第1回転対偶部の第1中心軸と、前記第2回転対偶部の第2中心軸とは球面リンク中心点で交わり、
    前記3つ以上のリンク機構のそれぞれにおける前記第5回転対偶部の第5中心軸は重なるとともに、前記球面リンク中心点と交わり、
    前記第1〜第5回転対偶部の少なくともいずれか1つは軸受を含み、
    前記軸受の臨界揺動角が、前記軸受を含む前記第1〜第5回転対偶部に接続された前記第1〜第4リンク部材および前記先端部材のそれぞれの回転可能な最大動作角よりも小さい、パラレルリンク機構。
  2. 前記第1〜第5回転対偶部のうち少なくとも2つ以上は前記軸受を含み、
    前記2つ以上の軸受がすべて同一の臨界揺動角を有する、請求項1に記載のパラレルリンク機構。
  3. 前記軸受として深溝玉軸受が配置され、
    前記軸受の転動体の個数をZとすれば、
    前記少なくとも1つの軸受の臨界揺動角は、2・180/(0.555・Z・π)[deg]として計算される、請求項1または2に記載のパラレルリンク機構。
  4. 前記軸受として円筒ころ軸受が配置され、
    前記軸受の転動体の個数をZとすれば、
    前記少なくとも1つの軸受の臨界揺動角は、2・180/(0.37・(Z+0.1)・π)[deg]として計算される、請求項1または2に記載のパラレルリンク機構。
  5. 前記軸受として針状ころ軸受が配置され、
    前記軸受の転動体の個数をZとすれば、
    前記少なくとも1つの軸受の臨界揺動角は、2・180/(0.544・Z・π)[deg]として計算される、請求項1または2に記載のパラレルリンク機構。
  6. 前記第1〜第5回転対偶部のうち少なくとも2つ以上は前記軸受を含み、
    前記2つ以上の軸受のうちの一部の第1の臨界揺動角は、前記2つ以上の軸受のうちの前記一部以外の他の一部の第2の臨界揺動角よりも小さい、請求項1に記載のパラレルリンク機構。
  7. 前記第1〜第5回転対偶部のすべてが前記軸受を含み、
    前記第3回転対偶部および前記第4回転対偶部に含まれる前記軸受は前記第1の臨界揺動角を有し、前記第1回転対偶部、前記第2回転対偶部および前記第5回転対偶部に含まれる前記軸受は前記第2の臨界揺動角を有する、請求項6に記載のパラレルリンク機構。
  8. 前記2つ以上の軸受のうち少なくとも1つの軸受として深溝玉軸受が配置され、
    前記少なくとも1つの軸受の転動体の個数をZとすれば、
    前記少なくとも1つの軸受の臨界揺動角は、2・180/(0.555・Z・π)[deg]として計算される、請求項6または7に記載のパラレルリンク機構。
  9. 前記2つ以上の軸受のうち少なくとも1つの軸受として円筒ころ軸受が配置され、
    前記少なくとも1つの軸受の転動体の個数をZとすれば、
    前記少なくとも1つの軸受の臨界揺動角は、2・180/(0.37・(Z+0.1)・π)[deg]として計算される、請求項6または7に記載のパラレルリンク機構。
  10. 前記2つ以上の軸受のうち少なくとも1つの軸受として針状ころ軸受が配置され、
    前記少なくとも1つの軸受の転動体の個数をZとすれば、
    前記少なくとも1つの軸受の臨界揺動角は、2・180/(0.544・Z・π)[deg]として計算される、請求項6または7に記載のパラレルリンク機構。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のパラレルリンク機構と、
    前記3つ以上のリンク機構のうち少なくとも3つのリンク機構に設置され、前記基端部材に対する前記先端部材の姿勢を任意に変更する姿勢制御用駆動源とを備える、リンク作動装置。
  12. 定期的に臨界揺動角を超える動作を実施させるように構成されている、請求項11に記載のリンク作動装置。
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