JP2020089361A - クエンチャー及びその用途 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は励起エネルギー準位で発光特性を示す蛍光物質に対する消光効果を示すクエンチャーとその多様な用途に関する。【解決手段】本発明によるクエンチャーは、従来のクエンチャーに比べて消光効率が高いほど優れた消光特性を示し、下記の式1で表されるクエンチャーである。【選択図】図1

Description

本発明は、励起エネルギー準位における発光特性を示す蛍光物質に対して消光効果を示すクエンチャーとその多様な用途に関する。
本研究は、大韓民国通商産業資源部による「高度技術センター(ATC)プログラム(10076988、分子診断のための蛍光体とその応用技術の開発)」からの助成金の支援を受けたものである。
クエンチャー(quencher)とは、蛍光分子の蛍光を消光(quenching)させる分子を意味し、通常、光を吸収できる特性を有する染料が用いられる。
消光現象のメカニズムとしては、蛍光共鳴エネルギー移動(fluorescence resonance energy transfer,FRET)、光誘起電子移動(photo−induced electron transfer)及びH−二量体形成のような染料の凝集によって起こると知られている。
蛍光染料の蛍光を制御または消滅させるためにクエンチャーを用いる場合、消光染料の吸収波長範囲が蛍光染料の示す蛍光波長領域の相当部分或いは全体領域を包括(重畳)するか否かが最も重要である。
また、消光効果を得るには蛍光染料とクエンチャー間の長さも重要であるが、例えば、DNAの場合は塩基数、ペプチド/タンパク質の場合はアミノ酸数などが考慮されており、より高い消光効果を得るために蛍光染料及びクエンチャーが標識されるリンカーの長さを調節したりもする。
主にバイオ分野で商業的に使用されるクエンチャーの場合、通常、光を発せず吸収のみ可能な染料の構造が選択されるが、FRET現象を利用した蛍光−蛍光染料の組み合わせも多く活用されている。このように組み合わされた蛍光−消光、蛍光−蛍光染料は、相互間の距離が遠くなるか、生体分子内から離脱する場合、元の蛍光が復元されたり強くなったりするため、一種の蛍光のオン/オフ機能を付与することができるようになり、このような特性を考慮して、特定タンパク質/酵素などのバイオマーカーに感応できるバイオセンサーや活性化プローブなどを設計する際に多く使用されている。
バイオ分野で使用される蛍光又は消光染料の場合、単独使用される場合は、インドシアニングリーン(Indocyanine green)やメチレンブルー(Methylene blue)のようにFDA承認を受けた限定された染料に限り、通常は、生体分子の有する置換基に結合できる反応性基が導入される。前記反応性基としては、色々知られているが、置換基選択性、反応速度、収率、再現性、安全性などが大勢の研究者たちによって長期間に渡り検証されて来ており、最近は、実際の研究や商業的な目的で染料に導入される反応性基は、幾つかに限定されている。
例えば、タンパク質分子のアミン基との結合を目的とする反応性基として最も多く利用されるものは、スクシンイミジルエステルとイソチオシアネート(isothiocyanate)であり、タンパク質分子のチオール基との結合を目的とする反応性基として最も多く使用されるものはマレイミドであり、タンパク質分子のヒドロキシ基との結合を目的とする反応性基としては、主にジクロロトリアジン(dichlorotriazine)が選択される。
但し、前記反応性基は、置換反応で結合されるか、水溶性条件下で長時間反応及び保管安全性を維持し難い場合がほとんどである。本発明と関連した先行技術としては、特許文献1があり、前記先行技術にはアントラキノン部分(anthraquinone moieties)を含むクエンチャー(quencher)が開示されている。
米国特許出願公開第2005−0227254号
本発明は、光学映像分野で生体分子の同定を観察するために広範囲に使用され得る化合物であり、新規なクエンチャーを提供することを目的とする。
また、本発明は、前記新規なクエンチャーを含む核酸検出用オリゴヌクレオチド、組成物、支持体及び核酸検出方法を提供することを目的とする。
前述した技術的課題を解決するための本発明の一側面によれば、下記の式1で表されるクエンチャーが提供される。
ここで、
およびRはそれぞれ下記の式2のaおよびb、bおよびcまたはcおよびdと接合され、
Arは置換または非置換されたアリール、置換または非置換されたヘテロアリールおよび式2から選択され、
nは1〜3の整数であり、
XおよびYはそれぞれ独立的にO、S、CR1213またはNR12であり、
〜R17はそれぞれ独立的に水素、重水素、置換または非置換されたC−C10アルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む置換または非置換されたC−C10ヘテロアルキル、置換または非置換されたC−C10アルケニル、置換または非置換されたC−C10アルキニル、置換または非置換されたC−C10アルコキシ、置換または非置換されたアリールオキシ、置換または非置換されたC−C10ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、置換または非置換されたアミノ、置換または非置換されたアミド、カバーメート、スルフヒドリル、ニトロ、カルボキシ、カルボン酸塩、置換または非置換されたアリール、置換または非置換されたヘテロアリール、置換または非置換されたアラルキル、4次アンモニウム、リン酸、ホスフェート、置換されたケトン、アルデヒド、置換されたエステル、置換されたスルホニル、置換または非置換されたスルホンアミド、アシルクロライド、スルホン酸、スルホン酸塩、ヒドラジン、チオール、アセタール、ケタール、ホスホン酸(亜ホスフェート)、ハイポ亜ホスフェート、スルホヒドロキシ、サルフェート、アジド、グアニジニウム、ケテン、チオカルボニル、アミノチオカルボニル、ポリアルキレンオキサイド、カルボキシ、カルボキシ誘導体、ヒドロキシ、ハロアルキル、親ジエン体、アルデヒド、ケトン、スルホニルハライド、チオール、アミン、スルフヒドリル、アルケン、エポキシドおよびホスホロアミダイトから選択される作用基または前記作用基と共有結合可能な反応性基から選択され、
とRはそれぞれ独立的に存在するか互いに連結されて環を形成し、
とRはそれぞれ独立的に存在するか互いに連結されて環を形成し、
およびLは単結合または1〜40個の非水素原子を含むリンカーであり、LおよびLは1〜40個の非水素原子を含むリンカーであり、
〜R17およびArの置換基のうち少なくとも一つは、カルボキシ、カルボキシ誘導体、ヒドロキシ、ハロアルキル、親ジエン体、アルデヒド、ケトン、スルホニルハライド、チオール、アミン、スルフヒドリル、アルケン、エポキシド及びホスホロアミダイトから選択される作用基であるか、前記作用基と共有結合可能な反応性基である。
また、本発明のさらに他の側面によれば、前記クエンチャーとマイナーグルーブバインダー(MGB;minor groove binder)及び蛍光団を含むオリゴヌクレオチドが提供される。
また、本発明のさらに他の側面によれば、前記オリゴヌクレオチドを含む核酸検出用組成物が提供される。
また、本発明のさらに他の側面によれば、前記クエンチャー、支持体及び前記クエンチャーと前記支持体を連結するリンカーを含む核酸検出用支持体が提供される。
また、本発明のさらに他の側面によれば、(a)標的核酸、前記標的核酸を増幅させるために必要な試薬及びオリゴヌクレオチドを含む反応混合物を準備するステップ、(b)前記反応混合物のうち、標的核酸を重合酵素連鎖反応によって増幅するステップ、及び(c)前記反応混合物の蛍光強度を測定するステップを含む核酸検出方法が提供される。
本発明は、励起エネルギー準位における発光特性を示す蛍光物質に対して消光効果を示すクエンチャーとその多様な用途に関し、本発明によるクエンチャーは、従来のクエンチャーに比べて消光効率が高いほど優れた消光特性を示す。
本発明の実施例に係るクエンチャーである化合物5を含むオリゴヌクレオチドの吸収スペクトルを示したものである。 クエンチャーとしての化合物5を含むオリゴヌクレオチドの260nmでの吸光度を示したものである。 本発明の他の実施例に係るクエンチャーである化合物4の吸収スペクトルを示したものである。 本発明の一実施例に係るクエンチャーである化合物5を含む二重標識プローブを使用したリアルタイムPCR増幅結果を示したものである。 本発明の他の実施例に係るクエンチャーである化合物4を含む二重標識プローブを使用したリアルタイムPCR増幅結果を示したものである。
本発明をさらに容易に理解するために便宜上、特定の用語を本願に定義する。本願において別途に定義しない限り、本発明に使われた科学用語及び技術用語は、当該技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解される意味を有し得る。
また、文脈上特に指定しない限り、単数形態の用語は、その複数形態も含むものであり、複数形態の用語は、その単数形態も含み得る。
[新規クエンチャー]
本発明の一側面によれば、下記の式1で表されるクエンチャーが提供される。
[化1]
ここで、
およびRはそれぞれ下記の式2のaおよびb、bおよびcまたはcおよびdと接合され、
[化2]
Arは置換または非置換されたアリール、置換または非置換されたヘテロアリールおよび式2から選択され、
nは1〜3の整数であり、
XおよびYはそれぞれ独立的にO、S、CR1213またはNR12であり、
〜R17はそれぞれ独立的に水素、重水素、置換または非置換されたC−C10アルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む置換または非置換されたC−C10ヘテロアルキル、置換または非置換されたC−C10アルケニル、置換または非置換されたC−C10アルキニル、置換または非置換されたC−C10アルコキシ、置換または非置換されたアリールオキシ、置換または非置換されたC−C10ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、置換または非置換されたアミノ、置換または非置換されたアミド、カバーメート、スルフヒドリル、ニトロ、カルボキシ、カルボン酸塩、置換または非置換されたアリール、置換または非置換されたヘテロアリール、置換または非置換されたアラルキル、4次アンモニウム、リン酸、ホスフェート、置換されたケトン、アルデヒド、置換されたエステル、置換されたスルホニル、置換または非置換されたスルホンアミド、アシルクロライド、スルホン酸、スルホン酸塩、ヒドラジン、チオール、アセタール、ケタール、ホスホン酸(亜ホスフェート)、ハイポ亜ホスフェート、スルホヒドロキシ、サルフェート、アジド、グアニジニウム、ケテン、チオカルボニル、アミノチオカルボニル、ポリアルキレンオキサイド、カルボキシ、カルボキシ誘導体、ヒドロキシ、ハロアルキル、親ジエン体、アルデヒド、ケトン、スルホニルハライド、チオール、アミン、スルフヒドリル、アルケン、エポキシドおよびホスホロアミダイトから選択される作用基または前記作用基と共有結合可能な反応性基から選択され得る。
また、R〜R18のうちRとRは前述した作用基としてそれぞれ独立的に存在することができるが、いくつかの実施例において互いに連結されて環(例えば、4原子環、5原子環、6原子環またはそれ以上の原子からなる環、複数の環が接合された融合環など)を形成することができる。
このとき、R〜R18のうちRとRは前述した作用基としてそれぞれ独立的に存在することができるが、いくつかの実施例において互いに連結されて環(例えば、4原子環、5原子環、6原子環またはそれ以上の原子からなる環、複数の環が接合された融合環など)を形成することができる。
さらに他の実施例において、R〜R18のうちRとRとRとRはいずれも互いに連結されて環(例えば、4原子環、5原子環、6原子環またはそれ以上の原子からなる環、複数の環が接合された融合環など)を形成することができる。
この時、RとRおよび/またはRとRが互いに連結されて環を形成する場合、環内の任意の炭素は重水素、置換または非置換されたC−C40アルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む置換または非置換されたC−C40ヘテロアルキル、置換または非置換されたC−C40アルケニル、置換または非置換されたC−C40アルキニル、置換または非置換されたC−C40アルコキシ、置換または非置換されたアリールオキシ、置換または非置換されたC−C40ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、置換または非置換されたアミノ、置換または非置換されたアミド、カバーメート、スルフヒドリル、ニトロ、カルボキシ、カルボキシ酸塩、置換または非置換されたアリール、置換または非置換されたヘテロアリール、置換または非置換されたアラルキル、4次アンモニウム、リン酸、ホスフェート、置換されたケトン、アルデヒド、置換されたエステル、置換されたスルホニル、置換または非置換されたスルホンアミド、アシルクロライド、スルホン酸およびスルホン酸塩、置換または非置換されたC−C40アルキルチオ、置換または非置換されたアリールチオ、置換または非置換されたC−C20シクロアルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む置換または非置換されたC−C20ヘテロシクロアルキル、置換または非置換されたC−C20シクロアルケニル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む置換または非置換されたC−C20ヘテロシクロアルケニル、置換または非置換されたシリル、置換または非置換されたゲルマニウム、エーテル、ニトリル、ポリアルキレンオキサイド、カルボキシ、カルボキシ誘導体、ヒドロキシ、ハロアルキル、親ジエン体、アルデヒド、ケトン、スルホニルハライド、チオール、アミン、スルフヒドリル、アルケン、エポキシドおよびホスホロアミダイトから選択される作用基であるか前記作用基と共有結合可能な反応性基から選択される少なくとも一つで置換され得る。
およびLは単結合または1〜40個の非水素原子を含むリンカーであり、LおよびLは1〜40個の非水素原子を含むリンカーである。ここで、非水素原子を含むリンカーとは水素ではなく、炭素、窒素、酸素などのような原子の結合からなるグループを意味する。したがって、リンカーは炭素、窒素、酸素などのような非水素原子の結合からなる鎖および/または環(例えば、芳香族姓環および/または脂肪族性環)を含むことができる。
〜R17およびArの置換基のうち少なくとも一つは、カルボキシ、カルボキシ誘導体、ヒドロキシ、ハロアルキル、親ジエン体、アルデヒド、ケトン、スルホニルハライド、チオール、アミン、スルフヒドリル、アルケン、エポキシドおよびホスホロアミダイトから選択される作用基であるか前記作用基と共有結合可能な反応性基である。特に、RおよびRのうち少なくとも一つはカルボキシ、カルボキシ誘導体、ヒドロキシ、ハロアルキル、親ジエン体、アルデヒド、ケトン、スルホニルハライド、チオール、アミン、スルフヒドリル、アルケン、エポキシドおよびホスホロアミダイトから選択される作用基であるか前記作用基と共有結合可能な反応性基であり得る。
ここで、反応性基としては、(a)カルボキシ基とその誘導体:N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、N−ヒドロキシベンズトリアゾールエステル、アシルハライド、アシルイミダゾール、チオエステル、p−ニトロフェニルエステル、アルキルエステル、アルケニルエステル、アルキニルエステル及び芳香族性エステル;(b)エーテル、エステル、アルデヒドに転換され得るヒドロキシ;(c)ハロゲンが例えば、アミン、カルボン酸塩アニオン、チオールアニオン、カルボアニオン又はアルコキシドイオンのような求核性作用基に置換されることによって、他の作用基に共有して付着され得るハロアルキル;(d)例えば、マレイミド基とディールス・アルダー反応ができる親ジエン体;(e)イミン、ヒドラゾン、セミカルバゾン又はオキシムのようなカルボニル誘導体を形成できるアルデヒド又はケトン;(f)アミンと反応してスルホアマイドを形成するハロゲン化スルホニル;(g)ジスルフィドに転換されるか、アシルハライドと反応できるチオール;(h)アシル化、アルキル化又は酸化され得るアミン又はスルフヒドリル;(i)環化付加、アシル化、マイケル反応などのような反応を遂行できるアルケン;(j)アミン又はヒドロキシ化合物と反応できるエポキシド;(k)ホスホロアミダイト及び核酸反応に有用な他の標準作用基などが用いられ得る。このような反応性基は、反応性クエンチャーを合成するに必要な反応に参加するか干渉しないように適宜選択され得る。
他の実施例において、このような反応性基は、保護基で保護されることによって、反応性基が保護基の存在下で任意の反応に参加しないようにすることができる。例えば、反応性基がヒドロキシである場合、保護基としては、トリアルキルシリル、4,4−ジメトキシトリチル又はその類似体が用いられ得る。好ましい保護基の例としては、次の参考文献に記載されている内容を参考すればよい(Greene et al.,PROTECTIVE GROUPS IN ORGANIC SYNTHESIS,John Wiley&Sons,New York,1991)。
本発明の多様な実施例によるクエンチャーは、前述した反応性基を介して標的生体分子(例えば、核酸)と結合して標識することが可能である。
前述した反応性基は標的生体分子のアミノ基、イミノ基、チオール基またはヒドロキシ基などのような作用基と反応できる作用基であって、クエンチャーと標的生体分子の間にアミド結合、イミド結合、ウレタン結合、エステル結合、ホスファイト結合、ホスフェート結合またはグアニジン結合のような共有結合を形成することができる。
また、RおよびRはそれぞれ式2のaおよびb、bおよびcまたはcおよびdと接合され得る。例えば、Rが式2のaと接合され、Rが式2のbと接合され得、その逆で接合されてもよい。
また、R〜R17のうち任意の作用基が置換された場合、前記作用基内の任意の炭素は重水素、置換または非置換されたC−C40アルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む置換または非置換されたC−C40ヘテロアルキル、置換または非置換されたC−C40アルケニル、置換または非置換されたC−C40アルキニル、置換または非置換されたC−C40アルコキシ、置換または非置換されたアリールオキシ、置換または非置換されたC−C40ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、置換または非置換されたアミノ、置換または非置換されたアミド、カバーメート、スルフヒドリル、ニトロ、カルボキシ、カルボキシ酸塩、置換または非置換されたアリール、置換または非置換されたヘテロアリール、置換または非置換されたアラルキル、4次アンモニウム、リン酸、ホスフェート、置換されたケトン、アルデヒド、置換されたエステル、置換されたスルホニル、置換または非置換されたスルホンアミド、アシルクロライド、スルホン酸およびスルホン酸塩、置換または非置換されたC−C40アルキルチオ、置換または非置換されたアリールチオ、置換または非置換されたC−C20シクロアルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む置換または非置換されたC−C20ヘテロシクロアルキル、置換または非置換されたC−C20シクロアルケニル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む置換または非置換されたC−C20ヘテロシクロアルケニル、置換または非置換されたシリル、置換または非置換されたゲルマニウム、エーテル、ニトリル、ポリアルキレンオキサイド、カルボキシ、カルボキシ誘導体、ヒドロキシ、ハロアルキル、親ジエン体、アルデヒド、ケトン、スルホニルハライド、チオール、アミン、スルフヒドリル、アルケン、エポキシドおよびホスホロアミダイトから選択される作用基であるか前記作用基と共有結合可能な反応性基から選択される少なくとも一つで置換され得る。
本願において、Rがアルケニル又はアルキニルであるとき、アルケニルのsp混成炭素又はアルキニルのsp混成炭素が直接に結合されるか、アルケニルのsp−混成炭素又はアルキニルのsp混成炭素に結合されたアルキルのsp混成炭素によって間接に結合された形態であり得る。
本願におけるC−C作用基は、a〜b個の炭素原子を有する作用基を意味する。例えば、C−Cアルキルは、a〜b個の炭素原子を有する、直鎖アルキル及び分鎖アルキルなどを含む飽和脂肪族基を意味する。直鎖又は分鎖アルキルは、この主鎖に40個以下(例えば、C−C10の直鎖、C−C10の分鎖)であり得る。
具体的には、アルキルは、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、ペント−1−イル、ペント−2−イル、ペント−3−イル、3−メチルブト−1−イル、3−メチルブト−2−イル、2−メチルブト−2−イル、2,2,2−トリメチル−1−エチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル及びn−オキチルであり得る。
また、本願におけるアルコキシは、−O−(アルキル)基と−O−(非置換されたシクロアルキル)基の両方を意味するものであって、1つ以上のエステル基及び1〜10個の炭素原子を有する直鎖又は分鎖炭化水素である。
具体的には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、sec−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキソキシ、1,2−ジメチルブトキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシなどを含むが、これに限定されるものではない。
また、本願におけるハロゲンは、フルオロ(−F)、クロロ(−Cl)、ブロモ(−Br)又はヨード(−I)を意味して、ハロアルキルは、上述したハロゲンに置換されたアルキルを意味する。例えば、ハロメチルは、メチルの水素のうち少なくとも1つがハロゲンに切り換えられたメチル(−CHX、−CHX又は−CX)を意味する。
本願におけるアラルキルは、アリールがアルキルの炭素に置換された形態の作用基であって、−(CHArの総称である。アラルキルの例として、ベンジル(−CH)又はフェネチル(−CHCH)などがある。
本願におけるアリールは、別途に定義されない限り、単一環または相互接合または共有結合で連結された多重環(好ましくは、1〜4個の環)を含む不飽和芳香族性環を意味する。アリールの非制限的な例としては、フェニル、ビフェニル、o−テルフェニル(terphenyl)、m−テルフェニル、p−テルフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アントリル(anthryl)、2−アントリル、9−アントリル、1−フェナントレニル(phenanthrenyl)、2−フェナントレニル、3−フェナントレニル、4−フェナントレニル、9−フェナントレニル、1−ピレニル、2−ピレニル及び4−ピレニルなどがある。
本願におけるヘテロアリールは、前記で定義されたアリール内の1つ以上の炭素原子が窒素、酸素又は硫黄のような非−炭素原子に置換された作用基を意味する。ヘテロアリールの非制限的な例としては、フリル(furyl)、テトラヒドロフリル、ピロリル(phrrolyl)、ピロリジニル(pyrrolidinyl)、チエニル(thienyl)、テトラヒドロチエニル、オキサゾリル(oxazolyl)、イソオキサゾリル(isoxazolyl)、トリアゾリル(triazolyl)、チアゾリル(thiazolyl)、イソチアゾリル(isothiazolyl)、ピラゾリル(pyrazolyl)、ピラゾリジニル(pyrazolidinyl)、オキサジアゾリル(oxadiazolyl)、チアジアゾリル(thiadiazolyl)、イミダゾリル(imidazolyl)、イミダゾリニル(imidazolinyl)、ピリジル(pyridyl)、ピリダジイル(pyridaziyl)、トリアジニル(triazinyl)、ピペリジニル(piperidinyl)、モルホリニル(morpholinyl)、チオモルホリニル(thiomorpholinyl)、ピラジニル(pyrazinyl)、ピペライニル(piperainyl)、ピリミジニル(pyrimidinyl)、ナフチリジニル(naphthyridinyl)、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インドリル(indolyl)、インドリニル、インドリジニル、インダゾリル(indazolyl)、キノリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル(cinnolinyl)、フタラジニル(phthalazinyl)、キナゾリニル、キノキサリニル、プテリジニル(pteridinyl)、キヌクリジニル(quinuclidinyl)、カルバゾイル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチジニル(phenothizinyl)、フェノキサジニル、フリニル、ベンズイミダゾリル(benzimidazolyl)及びベンゾチアゾリルなどと、これらが接合した類似体がある。
本願における炭化水素環(cycloalkyl)又はヘテロ原子を含む炭化水素環(heterocycloalkyl)は、別途に定義されない限り、それぞれアルキル又はヘテロアルキルの環型構造に理解されてもよい。
炭化水素環の非制限的な例としては、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル及びシクロヘプチルなどがある。ヘテロ原子を含む炭化水素環の非制限的な例としては、1−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジル)、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−モルホリニル、3−モルホリニル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロチエン−2−イル、テトラヒドロチエン−3−イル、1−ピペラジニル、2−ピペラジニルなどがある。
また、炭化水素環又はヘテロ原子を含む炭化水素環は、ここに炭化水素環、ヘテロ原子を含む炭化水素環、アリール又はヘテロアリールが接合されるか、共有結合で連結された形態を有してもよい。
ここで、ポリアルキレンオキシドは、水溶性ポリマー作用基であって、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール(PEG−PPG)コポリマー及びN−置換されたメタクリルアマイド−含有ポリマー及びコポリマーを含む。
ポリアルキレンオキシドは、ポリマーの特性を維持する限度内で、必要によって追加して置換されてもよい。例えば、前記置換は、ポリマーの化学的又は生物学的安全性を増加又は減少させるための化学的結合であってもよい。具体的な例として、ポリアルキレンオキシド内の任意の炭素又は末端炭素は、ヒドロキシ、アルキルエーテル(メチルエーテル、エチルエーテル、プロピルエーテルなど)、カルボキシルメチルエーテル、カルボキシエルエーテル、ベンジルエーテル、ジベンジルメチレンエーテル又はジメチルアミンに置換されてもよい。一実施例において、ポリアルキレンオキシドは、メチルエーテルに終結されるポリエチレンオキシド(mPEG)であり得、ここで、mPEGは、−(CHCHO)CHの化学式で表され、エチレングリコール繰り返し単位数に相当するnの大きさによってmPEGの大きさが異なり得る。
また、式1で表されるクエンチャーは、カウンターイオンをさらに含む構造を有してもよい。カウンターイオンは、有機又は無機アニオンであって、クエンチャーの溶解度及び安全性などを考慮して適宜選択されてもよい。
本発明の一実施例によるクエンチャーのカウンターイオンの例として、リン酸6フッ化物イオン、ハロゲンイオン、リン酸イオン、過塩素酸イオン、過ヨード酸イオン、アンチモン6フッ化物イオン、酒石酸6フッ化物イオン、フルオロホウ酸イオン及び4フルオロイオンなどのような無機酸アニオンとチオシアン酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン、ナフタレンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、アルキルスルホン酸イオン、ベンゼンカルボキシル酸イオン、アルキルカルボキシル酸イオン、3ハロアルキルカルボキシル酸イオン、アルキルスルホン酸イオン、トリハロアルキルスルホン酸イオン、及びニコチン酸イオンなどのような有機酸イオンがある。また、チオビスフェノールキレート又はビスジオル−α−ジケントンなどのような金属化合物イオン、ソジウム及びポタシウムなどのような金属イオンと4次アンモニウム塩もカウンターイオンとして選択されてもよい。
式1で表されるクエンチャーの具体的な例は次の通りである。下記に例示されたクエンチャーは式1で表されるクエンチャーのいくつかの例示であって、本願に係るクエンチャーは式1で表される基本骨格を有するクエンチャーをその対象とする。すなわち、下記に例示したクエンチャーだけでなく、式1で表される基本骨格を有する化合物は励起エネルギー準位で発光特性を示す蛍光物質に対して同等または類似する水準の消光効果を示すものと理解されるべきである。
[化合物1]
[化合物2]
[化合物3]
[化合物4]
[化合物5]
[化合物6]
[化合物7]
[化合物8]
[化合物9]
[化合物10]
本願に開示されている式1で表されるクエンチャーの標的になる生体分子は、抗体、脂質、タンパク質、ペプチド、炭水化物、核酸(ヌクレオチドを含む)から選択される少なくとも1つであり得る。
脂質の具体的な例としては、脂肪酸(fatty acids)、燐脂質(phospholipids)、リポ多糖(lipopolysaccharides)などがあり、炭水化物の具体的な例としては、単糖類、二糖類、多糖類(例えば、デキストラン)を含む。
このとき、生体分子は、式1で表されるクエンチャーの任意の作用基又は式1で表されるクエンチャーに結合された反応性基と反応するための作用基であって、アミノ、スルフヒドリル(sulphydryl)、カルボニル、ヒドロキシ、カルボキシ、リン酸及びチオリン酸から選択される少なくとも1つを含むか、その誘導体の形態を有し得る。
また、生体分子は、アミノ、スルフヒドリル(sulphydryl)、カルボニル、ヒドロキシ、カルボキシ、リン酸及びチオリン酸から選択される少なくとも1つを含むか、その誘導体の形態を有するオキシ又はジオキシポリ核酸であり得る。
また、生体分子のほか、式1で表されるクエンチャーは、アミノ、スルフヒドリル(sulphydryl)、カルボニル、ヒドロキシ、カルボキシ、リン酸及びチオリン酸から選択される少なくとも1つを含む薬物、ホルモン(水溶体リガンドを含む)、水溶体、酵素又は酵素基質、細胞、細胞膜、毒素、微生物又はナノバイオ素材(ポリスチレンミクロスフェアなど)などを標識するために用いられ得る。
[新規クエンチャーを含むオリゴヌクレオチド、核酸検出用組成物、核酸検出用支持体]
本発明の他の側面によれば、式1で表されるクエンチャーから選択される少なくとも1つを含むオリゴヌクレオチドが提供される。
オリゴヌクレオチドは、一つ〜数百個のヌクレオチドのポリマーを意味するものであって、DNA、RNA又はPNAを全て含む。また、これらの類似体例えば、前記ヌクレオチドに化学的変更を加えたもの、又は糖を結合したものなど、通常の技術者が容易に変形を加えられるものなどを全て含み、単一筋又は二重筋からなったあらゆるものを含むことを意味する。
オリゴヌクレオチドは、プローブを含むものが好ましい。このようなプローブは、標的となる核酸と相補的に結合できるプローブであるものがさらに好ましいが、これに限定されるものではない。ここで、プローブは、核酸、ペプチド、糖類、オリゴヌクレオチド、タンパク質、抗体又はこれらの組み合わせから選択されたものであってもよいが、これに限定されるものではない。
一実施例において、オリゴヌクレオチドは、蛍光団を含むことができる。例えば、オリゴヌクレオチドの5’末端には蛍光団が標識され、3’末端には式1で表されるクエンチャーから選択される少なくとも1つが標識され得る。5’末端と3’末端の間には、標的となる核酸と相補的に結合できるプローブが位置し得る。
蛍光団は、次の参考文献に公開されている蛍光団の種類を参考すればよい(Cardullo et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA85:8790−8794(1988);Dexter,D.L.,J.of Chemical Physics 21:836−850(1953);Hochstrasser et al.,Biophysical Chemistry45:133−141(1992);Selvin,P.,Methods in Enzymology246:300−334(1995);Steinberg,I.Ann.Rev.Biochem.,40:83−114(1971);Stryer,L.Ann.Rev.Biochem.,47:819−846(1978);Wang et al.,Tetrahedron Letters31:6493−6496(1990);Wang et al.,Anal.Chem.67:1197−1203(1995))。
また、本願に使用できる蛍光団の非制限的な例としては、4−アセトアミド−4’−イソチオシアナートスチルベン−2,2’ジスルホン酸、アクリジン及びその誘導体、5−(2’−アミノエチル)アミノナフタレン−1−スルホン酸(EDANS)、4−アミノ−N−[3−(ビニルスルホニル)フェニル]ナフタルイミド−3,5ジスルホン酸塩、N−(4−アニリノ−1−ナフチル)マレイミド、アントラニルアミド、BODIPY、ブリリアントイエロー(Brilliant Yellow)、クマリン(7−アミノ−4−メチルクマリン(AMC、Coumarin120)、7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマリン(Coumaran151))及びその誘導体、シアン染料、シアノシン、4’,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール(4’,6−diaminidino−2−phenylindole(DAPI))、5’,5”−ジブロモピロガロール−スルホナフタレイン(5’,5”−dibromopyrogallol−sulfonaphthalein(Bromopyrogallol Red))、7−ジエチルアミノ−3−(4’−イソチオシアナートフェニル)−4−メチルクマリン、ジエチレントリアミンペンタアセテート、4,4’−ジイソチオシアナートジヒドロ−スチルベン−2,2’−ジスルホン酸、4,4’−ジイソチオシアナートスチルベン−2,2’−ジスルホン酸、5−[ジメチルアミノ]ナフタレン−1−スルホニル クロライド(DNS、dansylchloride)、4−(4’−ジメチルアミノフェニルアゾ)安息香酸(DABCYL)、4−ジメチルアミノフェニルアゾフェニル−4’−イソチオシアナート(DABITC)、エオシン及びその誘導体(エオシンイソシアネート)、エリスロシン及びその誘導体(エリスロシンB、エリスロシンイソシアネート)、イチジウム、フルロセイン及びその誘導体(5−カルボキシフルロセイン(FAM))、5−(4,6−ジクロロトリアジン−2−イル)アミノフルオレセイン(DTAF)、2’,7’−ジメトキシ−4’5’−ジクロロ−6−カルボキシフルオレセイン(JOE)、QFITC(XRITC)、フルオレセアミン(fluorescamine)、IR144、IR1446、マラカイトグリーンイソチオシアナート、4−メチルウンベリフェロン、オルトクレゾールフタレイン、ニトロチロシン、パラローズアニリン、フェノルレッド、B−フィコエリスリン、o−フタルジアルデヒド、ピレン及びその誘導体(ピレンブチレート、スクシンイミジル1−ピレンブチレート)、量子ドット、リアクティブレッド4(Reactive Red4(Cibacron(商標)Brilliant Red3B−A))、ローダミン及びその誘導体(6−カルボキシ−X−ローダミン、6−カルボキシローダミン、ローダミンB、ローダミン123、ローダミンXイソシアネート、スルホローダミンB、スルホローダミン101、テトラメチルローダミン、テトラメチルローダミンイソシアネート)、リボフラビン、rosolic acid、ピレン、カルボピロニン、オキサジン、キサンテン、チオキサンテン及びterbium chelate derivativesなどがある。
また、本発明によるオリゴヌクレオチドは、核酸との結合力を向上させるためにマイナーグルーブバインダー(MGB;minor groove binder)をさらに含むことができる。
このようなオリゴヌクレオチドは、化学的、生物学的領域で多様に活用することができる。特に、リアルタイム重合酵素連鎖反応又はマイクロアッセイ(microassay)などに有用に用いられるが、これに限定されるものではない。
また、本発明の他の側面によれば、前記オリゴヌクレオチドを含む核酸検出用組成物が提供される。
本発明の一実施例による核酸検出用組成物は、式1で表されるクエンチャーとマイナーグルーブバインダー及び蛍光団を共に含むオリゴヌクレオチドとともに、標的生体分子との反応のための酵素、溶媒(緩衝液など)及びその他試薬などをさらに含むことができる。
ここで溶媒としては、ホスフェート緩衝液、カーボネート緩衝液及びトリス緩衝液で構成された群から選択される緩衝液、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、メタノール、エタノール及びアセトニトリルから選択される有機溶媒又は水などを用いてもよく、溶媒の種類によってクエンチャーに様々な作用基を導入することによって溶解度を調節することが可能である。
また、本発明のさらに他の側面によれば、式1で表されるクエンチャー、支持体及び前記クエンチャーと前記支持体を連結するリンカーを含む核酸検出用支持体が提供される。
これにより、サンプル内の生体分子は、支持体上に固着化したクエンチャーとの相互作用によって支持マトリックス上に固定され得る。
前記支持マトリックスは、ガラス、セルロース、ナイロン、アクリルアマイドゲル、デキストラン、ポリスチレン、アルジネート、コラゲン、ペプチド、ピブリン、ヒアルロン酸、アガロース、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポリビニルアルコール、ポリエチレングライコール、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングライコールジアクリレート、ゼラチン、マトリゲル(matrigel)、ポリ乳酸、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、キトサン、ラクテックス及びセファロースから選択される少なくとも1つで製造されてもよいし、ビーズまたはメンブレンの形態であり得る。
ここで、リンカーは、クエンチャーと支持体を連結する部分であって、クエンチャーと支持体を連結できる任意の物質は、いずれも本願で意図したリンカーとして用いることができる。
例えば、リンカーは、置換または非置換されたC−C30アルキル、少なくとも1つのヘテロ原子を含む置換または非置換されたC−C30ヘテロアルキル、置換または非置換されたC−C30アリール及び置換または非置換されたC−C30ヘテロアリールから選択されてもよいし、より具体的には、1〜6個のエチレングリコールが連結された鎖であり得る。
このようなリンカーは、クエンチャーと支持体を連結するだけであり、クエンチャー又は蛍光団の他の反応または蛍光及び消光作用に影響を及ぼさない。
[核酸検出方法]
本発明の一実施例によれば、標的核酸にクエンチャーで標識されたプローブを反応させて標識する方法を具現することができる。また、標的生体分子の種類によってクエンチャーに適宜な反応性基を導入することで、標的−特異的相互作用を利用した生体分子の標識方法を具現することもできる。また、クエンチャーで標識した生体分子を電気泳動によって同定する方法を具現することもできる。
(DNAマイクロアレイ法)
DNAマイクロアレイ法は、標識すべきである標的核酸に染料を反応させて標識する一方、標的核酸に対して相補的塩基配列を有する単一鎖のプローブ核酸を準備し、単一鎖に変性させた標的核酸とプローブ核酸を基板上で混成化して、標的核酸の蛍光を測定する。
本標識方法において、基板に固定するプローブ核酸としては、遺伝子の発現を調査する場合、cDNAなどのcDNAのライブラリ、ゲノムのライブラリ又はあらゆるゲノムを鋳型にしてPCR法によって増幅して調剤したものを用いることができる。
また、遺伝子変異などを調査する場合、標準となる既に知られた配列に基づいて、変異などに対応する様々なオリゴヌクレオチドを合成したものを用いることができる。
プローブ核酸を基板上に固定することは、核酸の種類や基板の種類によって適宜な方法を選択してもよい。例えば、DNAの電荷を用いてポリリジンなどのカチオンで表面処理した基板に静電結合させる方法を用いることができる。
単一鎖に変性させた標的核酸を基板上に固定して、オリゴヌクレオチドと混成化する。ここで、オリゴヌクレオチドの5’末端には蛍光団が標識されて、3’末端には式1で表されるクエンチャーから選択される少なくとも1つが標識される。5’末端と 3’末端の間には、標的となる核酸と相補的結合できるプローブが位置し得る。
混成化は、室温〜70℃、そして、2〜48時間の範囲で行うことが好ましい。混成化によってプローブ核酸と相補的塩基配列を有する標的核酸が選択的にプローブ核酸と結合する。その後、基板を洗浄して室温で乾燥する。
このとき、オリゴヌクレオチドは、プローブによって標的核酸に混成化されるが、5’末端の蛍光団は、3’末端のクエンチャーによって消光された状態で存在する。
次いで、標的核酸に混成化されたオリゴヌクレオチドは、重合酵素によって伸長されるが、オリゴヌクレオチドは、重合酵素のエクソヌクレアーゼ活性によって標的核酸から分離及び分解され、オリゴヌクレオチドの5’末端の蛍光団と3’末端のクエンチャーは、互いに分離されて、これにより蛍光団は、蛍光を発するようになる。
このとき、発生する蛍光強度を測定して、標的核酸の増幅量を測定することができるようになる。
以下では、本発明の具体的な実施例を提示する。但し、下記に記載されている実施例は、本発明を具体的に例示するか説明するためのものに過ぎず、これによって本発明が制限されてはならない。
[製造例1.化合物5の合成]
(中間体1の合成)
500mL3口反応器に6−ブロモ−2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−1H−インデン1−オン(12.6g、0.0527mol)、フェニルヒドラジン塩酸塩(9.14g、0.0632mol)、メタンスルホン酸(15.2g、0.158mol)、エタノール(120mL)を入れて還流下で7時間撹拌して冷却後濃縮させた。水(300mL)を入れて水酸化ナトリウム水溶液でpH9を合わせた後エチルアセテートで抽出し、濃縮後コラム精製した(12g、0.0384mol、73%)。
(中間体2の合成)
100mL1口反応器に中間体1(6g、0.0192mol)、60%水素化ナトリウム(1.54g、0.0384mol)、テトラヒドロフラン(60mL)を入れて常温で10分間撹拌した後反応器にヨードメタン(1.8mL、0.0288mol)を入れて常温で3時間撹拌した。濃縮後エチルアセテート(200mL)と水(20mL)を入れて強撹拌した後有機層を分離した。有機層に無水硫酸マグネシウムを入れて撹拌した後濾過し、濃縮後コラム精製した(6g、0.0184mol、96%)。
(中間体3の合成)
250mL3口反応器に中間体2(6g、0.0184mol)、ベンゾフェノンヒドラゾン(4.33g、0.0221mol)、Pd(dba)3(0.67g、0.0007mol)、BINAP(0.46g、0.0007mol)、ソジウムターシャリーブトキシド(2.47g、0.0257mol)、トルエン(60mL)を入れて70℃で12時間撹拌した。冷却、濾過、濃縮後コラム精製した(6.3g、0.0142mol、77%)。
(中間体4の合成)
250mL3口反応器に中間体3(6.3g、0.0142mol)、3−メチル−2−ブタンオン(1.84g、0.0214mol)、メタンスルホン酸(4.11g、0.0428mol)、エタノール(60mL)を入れて還流下で12時間撹拌、冷却後濃縮させた。水(300mL)を入れて水酸化ナトリウム水溶液でpH9を合わせた後エチルアセテートで抽出、濃縮後コラム精製した(2.5g、0.00761mol、53%)。
(中間体5の合成)
100mL1口反応器に中間体4(5g、15.223mmol)、3−プロモプロピルアセテート(4.13g、22.835mmol)、ヨウ化カリウム(5.05g、30.446mmol)、アセトニトリル(50mL)を入れて還流下で12時間撹拌した。冷却、濾過、濃縮後コラム精製した(8.22g、14.771mmol、97%)。
(中間体6の合成)
250mL1口反応器に中間体5(8.22g、14.771mmol)、マロンアルデヒドジアニリド塩酸(1.91g、7.385mmol)、トリエチルアミン(5.2mL、36.92mmol)、無水酢酸(2.1mL、22.155mmol)、アセトニトリル(150mL)を入れて還流下で2時間撹拌した。引き続き、冷却後濃縮させた。
(中間体7の合成)
中間体6濃縮液に6N塩酸水溶液(120mL)、テトラヒドロフラン(200mL)、メタノール(200mL)を入れて常温で12時間撹拌した。引き続き、濃縮、固体濾過後コラム精製した(3.8g、4.494mmol)。
(化合物5の合成)
100mL1口反応器に中間体7(1.32g、1.561mmol)、4,4’−ジメトキシトリチルをクロライド(0.582g、1.717mmol)、ピリジン(25mL)を入れて常温で12時間撹拌、濃縮後コラム精製した(700mg、0.61mmol、39%)。
H−NMR(300MHz、CDCl) δ 8.39−8.24(m、2H)、7.89−7.85(m、2H)、7.72−7.61(m、4H)、7.56−7.52(m、2H)、7.40−7.34(m、2H)、7.31−7.17(m、9H)、7.17−7.09(m、2H)、6.85−6.76(m、4H)、6.31−6.06(m、3H)、4.87(bs、1H)、4.36−4.28(m、4H)、4.11(s、3H)、4.01(s、3H)、3.69(s、6H)、3.58 m(m、2H)、3.06−3.02(m、2H)、2.17−2.15(m、2H)、1.99−1.95(m、2H)、1.78(s、6H)、1.60−1.57(m、18H)。
[製造例2.化合物4の合成]
(中間体8の合成)
100mL1口反応器に中間体5(3.8g、7mmol)、オルトギ酸トリエチル(0.5g、3mmol)、ピリジン(5mL)を入れて還流下で3時間撹拌した。引き続き、濃縮後コラム精製した。
(中間体9の合成)
100mL1口反応器に中間体8(2g、2.3mmol)、4N塩酸(10mL)、テトラヒドロフラン(20mL)、メタノール(20mL)を入れて常温で12時間撹拌した。引き続き、濃縮後生成された固体を濾過した。
(化合物4の合成)
100mL1口反応器に中間体9(1.5g、2mmol)、4,4’−ジメトキシトリチルをクロライド(0.7g、2mmol)、ピリジン(15mL)を入れて常温で12時間撹拌した。引き続き、濃縮後コラム精製した。
[製造例3.化合物10の合成]
(中間体10の合成)
100mL1口反応器に中間体4(2.5g、7.6mmol)、ヨウ化メチル(2.4g、16.9mmol)、アセトニトリル(25mL)を入れて還流下で12時間撹拌した。引き続き、冷却後固体を濾過した。
(中間体11の合成)
100mL1口反応器に中間体10(2.5g、5mmol)、マロンアルデヒドジアニリド塩酸塩(1.4g、5mmol)、酢酸無水物(25mL)を入れて還流下で1時間撹拌した。引き続き、濃縮後エチルアセテートで結晶化した後固体を濾過した。
(中間体12の合成)
100mL1口反応器に中間体11(3.0g、5mmol)、1−(5−carboxypenyl)−2,3,3−trimethlylindolenium iodide(1.9g、5mmol)、ピリジン(30mL)を入れて還流下で2時間撹拌した。引き続き、濃縮コラム精製した。
(化合物10の合成)
100mL1口反応器に中間体12(1.5g、2mmol)、N、N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.5g、3mmol)、N−ヒドロキシスクシンイミド(0.3g、3mmol)、ジクロロメタン(15mL)を入れて常温で2時間撹拌した。引き続き、個体を除去した後コラム精製した。
H−NMR(300MHz、CDCl) δ 8.16−8.03(m、2H)、7.65(d、1H、J=7.5 Hz)、7.44−7.34(m、5H)、7.25−7.18(m、2H)、7.06(d、1H、J=8.4 Hz)、6387(t、1H、J=12.3 Hz)、6.47(d、1H、J=13.8 Hz)、6.28(d、1H、J=13.5 Hz)、4.14(s、3H)、4.05(t、2H、J=6.9 Hz)、3.96(s、3H)、2.90(s、4H)、2.69(t、2H、J=7.2 Hz)、1.91−1.78(m、16H)、1.62(m、8H)。
[製造例4.クエンチャー−CPGの合成]
10mLバイアルに化合物5(90mg、0.11mmol)、無水こはく酸(9.9mg、0.099mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(12.1mg、0.099mmol)、ジクロロメタン(5ml)を入れて常温で1.5時間ローリングした。完全に濃縮して1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(52.7mg、0.275mmol)、トリエチルアミン(28μl)、ピリジン(5ml)、CPG−NH2(1g)を入れて常温で2時間ローリングした。粉体を濾過してアセトニトリル、メタノール、ジクロロメタンでそれぞれ3回ずつ洗浄した。乾燥後CapA/CapB=1ml/1mlを入れて常温で2時間ローリングし、アセトニトリル、ジクロロメタンでそれぞれ3回ずつ洗浄した後乾燥した。また、前記と同じ方法で化合物4−CPGを合成した。
[製造例5.単一標識オリゴヌクレオチドの合成]
化合物5−CPGを利用して10−Column Polygen DNA Synthesizerで単一標識オリゴヌクレオチドを合成した。合成した単一標識オリゴヌクレオチドの配列は下記の表1の通りである。
合成後単一標識オリゴヌクレオチドは一般的な方法を通じて脱保護して逆相HPLC精製をした。精製後合成された単一標識オリゴヌクレオチドの吸収スペクトルは図1に示した。図1の吸収スペクトルの260nmでの吸光係数を測定し(図2参照)、その値は36,580と測定された。
[製造例6.二重標識オリゴヌクレオチドの合成]
化合物5−CPGとCy5−ホスホロアミダイト(Glenresearch社製)を利用して10−Column Polygen DNA Synthesizerで二重標識オリゴヌクレオチドを合成した。二重標識合成したオリゴヌクレオチドの配列は下記の表2の通りである。
[実験例.クエンチャーの消光特性測定]
(実験例1)
製造例1および製造例2によりそれぞれ製造された化合物4および化合物5のλabs、Max(nm)、吸収係数を確認した。その結果は下記の表3に示した。
表3の結果を参照すれば、化合物4および化合物5によるクエンチャーは580nm以上の波長帯での吸収特性を示すことができ、これに伴い、多様な蛍光団との組み合わせを通じて二重標識プローブを設計することが可能であることを確認することができる。
また、製造例2により製造された化合物4の吸収スペクトルを示した図3を参照すれば、化合物4によるクエンチャーは530〜610nm、特に550〜600nm範囲の波長帯で吸収特性を示すことを確認することができる。
実験例2
二重標識プローブに対する消光特性を確認するために下記の表4に示した通り、実施例および比較例に係る二重標識プローブを設計した。引き続き、下記の表5に記載された組成でリアルタイムPCRを遂行した(Biorad社、CFX−96使用)。リアルタイムPCR結果は図4に示した。
蛍光団とクエンチャーがそれぞれCy5と化合物5で構成された二重標識プローブのリアルタイムPCR結果を示した図4を参照すれば、化合物5がCy5の蛍光を効果的に消光させ、PCR増幅も理想的なパターンで進行されることを確認することができる。
(実験例3)
化合物4を使って合成した二重標識プローブに対する消光特性を確認するために、下記の表6に示した通り、二重標識プローブを設計した。引き続き、下記の表7に記載された組成でリアルタイムPCRを遂行した(Biorad社、CFX−96使用)。リアルタイムPCR結果は図5に示した。
蛍光団とクエンチャーがそれぞれFAMと化合物4で構成された二重標識プローブのリアルタイムPCR結果を示した図5を参照すれば、化合物4がFAMの蛍光を効果的に消光させ、PCR増幅も理想的なパターンで進行されることを確認することができる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、該当技術分野で通常の知識を有する者であれば特許請求の範囲に記載された本発明の思想から逸脱しない範囲内で、構成要素の付加、変更、削除または追加などによって本発明を多様に修正および変更でき、これも本発明の権利範囲内に含まれるものと言える。

Claims (15)

  1. 下記の式1で表されるクエンチャー。
    [化1]
    (式1中、RおよびRはそれぞれ下記の式2のaおよびb、bおよびcまたはcおよびdと接合され、
    [化2]
    Arは置換または非置換されたアリール、置換または非置換されたヘテロアリールおよび式2から選択され、
    nは1〜3の整数であり、
    XおよびYはそれぞれ独立的にO、S、CR1213またはNR12であり、
    〜R17はそれぞれ独立的に水素、重水素、置換または非置換されたC−C10アルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む置換または非置換されたC−C10ヘテロアルキル、置換または非置換されたC−C10アルケニル、置換または非置換されたC−C10アルキニル、置換または非置換されたC−C10アルコキシ、置換または非置換されたアリールオキシ、置換または非置換されたC−C10ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、置換または非置換されたアミノ、置換または非置換されたアミド、カバーメート、スルフヒドリル、ニトロ、カルボキシ、カルボン酸塩、置換または非置換されたアリール、置換または非置換されたヘテロアリール、置換または非置換されたアラルキル、4次アンモニウム、リン酸、ホスフェート、置換されたケトン、アルデヒド、置換されたエステル、置換されたスルホニル、置換または非置換されたスルホンアミド、アシルクロライド、スルホン酸、スルホン酸塩、ヒドラジン、チオール、アセタール、ケタール、ホスホン酸(亜ホスフェート)、ハイポ亜ホスフェート、スルホヒドロキシ、サルフェート、アジド、グアニジニウム、ケテン、チオカルボニル、アミノチオカルボニル、ポリアルキレンオキサイド、カルボキシ、カルボキシ誘導体、ヒドロキシ、ハロアルキル、親ジエン体、アルデヒド、ケトン、スルホニルハライド、チオール、アミン、スルフヒドリル、アルケン、エポキシドおよびホスホロアミダイトから選択される作用基または前記作用基と共有結合可能な反応性基から選択され、
    とRはそれぞれ独立的に存在するか互いに連結されて環を形成し、
    とRはそれぞれ独立的に存在するか互いに連結されて環を形成し、
    およびLは単結合または1〜40個の非水素原子を含むリンカーであり、LおよびLは1〜40個の非水素原子を含むリンカーであり、
    〜R17およびArの置換基のうち少なくとも一つは、カルボキシ、カルボキシ誘導体、ヒドロキシ、ハロアルキル、親ジエン体、アルデヒド、ケトン、スルホニルハライド、チオール、アミン、スルフヒドリル、アルケン、エポキシドおよびホスホロアミダイトから選択される作用基であるか前記作用基と共有結合可能な反応性基である。)
  2. およびRがaおよびbと接合される、請求項1に記載のクエンチャー。
  3. およびRがbおよびcと接合される、請求項1に記載のクエンチャー。
  4. およびRがcおよびdと接合される、請求項1に記載のクエンチャー。
  5. およびRのうち少なくとも一つはカルボキシ、カルボキシ誘導体、ヒドロキシ、ハロアルキル、親ジエン体、アルデヒド、ケトン、スルホニルハライド、チオール、アミン、スルフヒドリル、アルケン、エポキシドおよびホスホロアミダイトから選択される作用基であるか前記作用基と共有結合可能な反応性基である、請求項1に記載のクエンチャー。
  6. 前記反応性基はカルボキシ、カルボキシ誘導体、ヒドロキシ、ハロアルキル、親ジエン体、アルデヒド、ケトン、スルホニルハライド、チオール、アミン、スルフヒドリル、アルケン、エポキシドおよびホスホロアミダイトから選択され、前記反応性基は保護基で保護される、請求項1に記載のクエンチャー。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載されたクエンチャー;
    マイナーグルーブバインダー(MGB;minor groove binder);および
    蛍光団;を含む、オリゴヌクレオチド。
  8. 前記蛍光団はクマリン、シアニン、ボディピー、フルオレセイン、ローダミン、ピレン、カルボピロニン、オキサジン、キサンテン、チオキサンテン、アクリジンおよびまたはその誘導体から選択される少なくとも一つである、請求項7に記載のオリゴヌクレオチド。
  9. 請求項7に記載されたオリゴヌクレオチドを含む、核酸検出用組成物。
  10. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載されたクエンチャー;
    支持体;および
    前記クエンチャーと前記支持体を連結するリンカー;を含む、核酸検出用支持体。
  11. 前記支持体はガラス、セルロース、ナイロン、アクリルアミドゲル、デキストリン、ポリスチレンまたはレジンである、請求項10に記載の核酸検出用支持体。
  12. 前記リンカーは置換または非置換されたC−C30アルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む置換または非置換されたC−C30ヘテロアルキル、置換または非置換されたC6−C30アリールおよび置換または非置換されたC−C30ヘテロアリールから選択される、請求項10に記載の核酸検出用支持体。
  13. 段階(a):標的核酸、前記標的核酸を増幅させるために必要な試薬および請求項7に記載されたオリゴヌクレオチドを含む反応混合物を準備する段階;
    段階(b):前記反応混合物のうち前記標的核酸を重合酵素連鎖反応によって増幅する段階;および
    段階(c):前記反応混合物の蛍光強度を測定する段階;を含む、核酸検出方法。
  14. 前記段階(b)は、
    段階(b−1):前記標的核酸に混成化されたオリゴヌクレオチドが重合酵素によって伸張する段階;
    段階(b−2):前記重合酵素のエキソヌクレアーゼ活性によって前記標的核酸から前記オリゴヌクレオチドのクエンチャーと前記蛍光団が分離される段階;および
    段階(b−3):前記クエンチャーから離れた前記蛍光団が蛍光を発する段階;を含む、請求項13に記載の核酸検出方法。
  15. 前記段階(c)で測定された蛍光強度から前記標的核酸の増幅量を測定する段階(d)をさらに含む、請求項13に記載の核酸検出方法。
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