JP2020088924A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コスト増大を抑制し、振動に対する信頼性を向上させることである。【解決手段】本発明に係る電動パワーステアリング装置は、ラック軸とモータとの間にプーリとベルトを介して駆動されるステアリングシステムに用いられる電動パワーステアリング装置であって、前記ラック軸が収納されるラックハウジングに一体的に形成されかつ前記モータを収納するモータケースと、前記モータの回転軸に沿った軸方向に当該モータを前記モータケースに接続するネジと、を備える。【選択図】 図7
Description
本発明は、電動パワーステアリング装置に関し、特に、ラック軸とモータとの間にプーリとベルトを介して駆動されるステアリングシステムに用いられる電動パワーステアリング装置に関する。
特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置は、モータハウジングがコラム軸に片持ちで設けられる。モータを片持ちで支持した場合、モータが発生する電磁加振力によるモータ振動が指示点を中心にモータハウジングが自由に振動するため振動が大きくなり騒音が増大する。
その対策として、モータハウジングにモータを挿入してトメワで軸方向に固定する構造とし、モータのステータコア外径はステータコアを挟持するブラケット及びフランジ外径よりも大きくし、ブラケット及びフランジには円筒状の溝が設けられており、その部分に吸音性や吸振性の特性を持つ介挿材を設け、モータハウジングの内径面に接するようにしてモータ振動をモータハウジングに伝わることを抑制している。しかしながら、介挿材を追加で設けることによりコスト増大を引き起こしていた。
本発明の課題は、コスト増大を抑制し、振動に対する信頼性を向上させることである。
上記課題を解決するために、本発明に係る電動パワーステアリング装置は、ラック軸とモータとの間にプーリとベルトを介して駆動されるステアリングシステムに用いられる電動パワーステアリング装置であって、前記ラック軸が収納されるラックハウジングに一体的に形成されかつ前記モータを収納するモータケースと、前記モータの回転軸に沿った軸方向に当該モータを前記モータケースに接続するネジと、を備える。
また本発明に係る電動パワーステアリング装置は、前記モータは、前記回転軸と接続されるロータと、径方向に対向するステータと、を有し、前記ステータは、前記周方向の外面と前記モータケースの内壁との間に空隙部が設けられるように形成される。
本発明により、モータの振動の増幅を抑制して騒音を低減させることができる。また、車種に依存する取り付け構造はラックハウジング側で最適化し、モータケースとラックハウジングを一体構造としたことで、モータとECUを一体化したEPP(エレクトリック・パワー・パック)を標準構造とすることができる。また、ステータコアの外径面をモータケースに対して空間部を設けて配置することで、径方向の振動をラックハウジングに伝えない構造としたことで低騒音化が可能になる。
以下、実施例を図面1から図面8を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るラックハウジング1及びモータケース2の全体斜視図である。図2は、図1の矢印方向であってラックハウジング1及びモータケース2の側面図である。図6は、図1の矢印方向であってモータ3が収納されたラックハウジング1及びモータケース2の側面図である。図8は、モータ3のシャフト30に沿った平面の直角方向から見た断面図である。
本実施形態に係る電動パワーステアリングシステムは、ラック軸をモータで駆動するベルト駆動タイプである。
図1に示されるように、ラックハウジング1は、モータケース2と一体的に構成される。具体的には、例えば、ラックハウジング1は、モータケース2と同一材料により金型を用いた鋳造によって形成される。
図6または図8に示されるように、モータケース2は、モータ3と、ECU(ELECTRIC CONTROL UNIT)20と、を収納する。モータ3とECU20が一体化された電気部品は、EPP40と称される。
近年、EV化や自動運転対応に伴い、ラック推力の増加が要求されている。ラック推力増加に対してはモータ3に要求されるトルクが増加し、その結果、モータ3の加振力の増加により振動の増加、騒音の増加が予想される。
従来構造では、モータ3とECU20は一体構造で構成されていたが、ラックハウジング1に対してはネジ止めでラックの一部に固定されていた。そのために、モータ3は片持ち構造となり振動しやすいため円環モードの大きい8極12スロット等の低振動モータが採用されていた。
図2及び図8に示されるように、モータケース2は、モータ3を挿入するための開口部を形成する。またモータケース2は、モータ3の収納空間を挟んで開口部と反対側に複数の貫通穴15を形成する。後述するが、コネクタ21が貫通穴15を貫通する。
図2に示されるように、EPP40がモータケース2に固定されるためのネジ固定部13が、モータ3の周方向に沿って全周に渡って数カ所設けられる。本実施形態においては、ネジ固定部13は3つ設けられる。
図8に示されるように、EPP40は、ステータコア31をモータケース2に固定するためのフロントブラケット7とリアブラケット8を有する。
図6に示されるように、スルーボルト9は、フロントブラケット7に形成された貫通孔を通ってモータケース2に固定する。
図3は、モータ3のシャフト30に沿った平面により切断された部分断面を含むラックハウジング1及びモータケース2の全体斜視図である。
ネジ固定部13は、例えば、EPP40を軸方向(シャフト30に平行方向)に固定するボスである。スルーボルト収納部14は、スルーボルト9の部分と干渉を避けるためにモータケース2に形成された凹み形状部である。
図3及び図6に示されるように、スルーボルト収納部14とネジ固定部13は、周方向に沿って交互に設けられる。
図4は、本実施形態に係るEPP40の全体斜視図である。
ステータコア31は、軸方向においてフロントブラケット7とリアブラケット8にインロー嵌合される。フロントブラケット7とリアブラケット8は、スルーボルト9により締結される。
フロントブラケット7は、その外周部に、図6に示されるボルト12やスルーボルト9を通すネジ穴10を複数個形成する。なおネジ穴10は、フロントブラケット7から径方向に突出する複数の突出部にそれぞれ形成される
リアブラケット8は、スルーボルト9を固定するためのネジ固定部11を有する。ネジ固定部11は、スルーボルト9を通すネジ穴10を形成するフロントブラケット7の突出部と軸方向において対向する位置に設けられる。
リアブラケット8は、スルーボルト9を固定するためのネジ固定部11を有する。ネジ固定部11は、スルーボルト9を通すネジ穴10を形成するフロントブラケット7の突出部と軸方向において対向する位置に設けられる。
フロントブラケット7に設けられた複数のネジ穴10は、リアブラケット8と締結するためのネジ穴(図4においてスルーボルト8が挿入されたネジ穴)と、モータケース2に設けられたネジ固定部13と締結されるネジ穴(図2参照)と、の2種類のネジ穴により構成される。
本実施形態においては、ネジ穴10の数は6個であり、リアブラケット8に設けられたネジ固定部11の数は3個であり、モータケース2に設けられたネジ固定部13も3個である。図3に示されるように、フロントブラケット7とリアブラケット8を締結するスルーボルト収納部14と、モータケース2と締結するネジ固定部13と、は交互に設けられる。
図4に示されるように、ECU20は、モータ3の小プーリ4側とは反対側に配置される。ECU20は、電子回路基板、パワー半導体素子やコネクタ21等から構成される。コネクタ21は、DC電源及びトルクセンサ信号等のを送受信する。
図5は、シャフト30に沿ってかつEPP40を含む断面図である。
コイル33は、ステータコア31に巻回される。前述したように、ステータコア31は、フロントブラケット7とリアブラケット8で挟まれる。そしてステータコア31は、フロントブラケット7に設けたネジ穴10とリアブラケット8に設けたネジ固定部11をスルーボルト9によって締結される。
ロータ32は、ステータコア31の内周側に配置される。シャフト30は、ロータ32の中央に接続される。またシャフト30の一方は、フロントブラケット7に設けられたフロントベアリング34に回転自在に支持される。同様にシャフト30の他方は、リアブラケット8に設けられたリアベアリング35に回転自在に支持される。フロントベアリング34は、フロントブラケット7にベベル型トメワ16で固定される。また小プーリ4は、シャフト30の先端に設けられる。
図6に示される固定ネジ12は、EPP40をモータケース2に固定する。固定ネジ12は、フロントブラケット7をモータケース2に設けたネジ固定部13(図3参照)に軸方向に沿って締結される。固定ネジ12とスルーボルト9は、交互に均等に配置される。
図3に示されるように、モータケース2にはそれぞれのブラケットに設けられたネジ穴10を収容できるように内周面が凹凸形状で構成される。これにより、モータ3が回転方向にずれることを防止している。
図7は、ベルト6周辺のカバーを除いたモータケース2とラックハウジング1の斜視図である。
本実施形態においてはモータケース2とラックハウジング1は、1つの部品として鋳造される。EPP40が、モータケース2に挿入され、そして軸方向にねじ止めされる。EPP40に設けられた小プーリ4とラックハウジング1の内部を貫通するラック軸(図示せず)に設けられた大プーリ5がベルト6により接続される。なお、ベルト6の張力調整用のアイドラプーリは図示していない。
図8に示されるように、ステータコア31はフロントブラケット7とリアブラケット8に挟まれて固定される。ステータコア31がモータケース2に組み込まれた状態においては、ステータコア31とモータケース2の内周面との間に空間部38が設けられる。つまり、ステータコア31は、モータケース2の内周面との間に非接触面を有する。
より具体的には、フロントブラケット7が、ステータコア31のコイルエンド面の一部及びステータコア31の側面の一部と接触して、ステータコア31を支持する。同様にリアブラケット8が、ステータコア31のコイルエンド面の一部及びステータコア31の側面の一部と接触して、ステータコア31を支持する。空間部38は、ステータコア31の側面とモータケース2の内周面との間に設けられる。
これにより、ステータコア31の径方向振動が、モータケース2に伝わりにくくなるため振動を低減させることができる。また、モータケース2は、ラックハウジング1に部分的ではあるがモータケース2の全体が接触するように構成されるため、ラックハウジング1の振動は騒音を出しにくい構造とすることができる。
シール材37は、モータケース2とコネクタ21の隙間を埋めて気密を保っている。またOリング36が、リアブラケット8の外周面に設けられたOリング溝に配置され、ECU20の水密性を確保する。口出し線39は、コイル33か延びてECU20の回路部品と接続される。
以上説明したように、ラックハウジング1と平行してモータケース2を一体的に配置した一部品とし、モータケース2がラックハウジング1に対して両持ち構造とし、更に、モータケース2に対してEPPを軸方向に固定し、モータのステータコア31が直接モータケース2に接触しない構造とすることで、モータの電磁加振力による振動をモータケース2に伝えづらくすることで騒音の低減効果がある。また、モータケース2を搭載する車種毎に最適構造で設けることで、モータとECUを合体させたEPP40を標準化できるためモータ、ECUの製造設備の簡略化、標準化が可能になりコスト低減が可能になる。
1…ラックハウジング、2…モータケース、3…モータ、4…小プーリ、5…大プーリ、6…ベルト、7…フロントブラケット、8…リアブラケット、9…スルーボルト、10…ネジ穴、11…ネジ固定部、12…固定ネジ、13…ネジ固定部、14…スルーボルト収納部、15…貫通穴、16…ベベル型トメワ、20…ECU、21…コネクタ、30…シャフト、31…ステータコア、32…ロータ、33…コイル、34…フロントベアリング、35…リアベアリング、36…Oリング、37…シール材、38…空間部、39…口出し線、40…EPP
Claims (5)
- ラック軸とモータとの間にプーリとベルトを介して駆動されるステアリングシステムに用いられる電動パワーステアリング装置であって、
前記ラック軸が収納されるラックハウジングに一体的に形成されかつ前記モータを収納するモータケースと、
前記モータの回転軸に沿った軸方向に当該モータを前記モータケースに接続するネジと、を備える電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置であって、
前記モータは、前記回転軸と接続されるロータと、径方向に対向するステータと、を有し、
前記ステータは、前記周方向の外面と前記モータケースの内壁との間に空隙部が設けられるように形成される電動パワーステアリング装置。 - 請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置であって、
前記モータの軸方向の一方側に配置される第1ブラケットと、
前記モータの軸方向の他方側に配置される第2ブラケットと、を備え、
前記第1ブラケットは、前記第2ブラケットよりも前記プーリに近い側に設けられかつ前記モータケースに設けられた凹部に向かって突出する突出部を有し、
前記突出部は、前記モータケースに対する取付け部を形成する電動パワーステアリング装置。 - 請求項3に記載の電動パワーステアリング装置であって、
モータを制御する制御回路部を備え、
前記制御回路部は、前記第2ブラケットであって前記モータが配置された面とは反対側に配置される電動パワーステアリング装置。 - 請求項4に記載の電動パワーステアリング装置であって、
前記第2ブラケットは、前記モータケースの内壁との間で気密を保つためのOリングを有し、
前記Oリングは、前記モータが配置された空間と前記制御回路部が配置された空間の間に設けられる電動パワーステアリング装置。
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