JP2020088737A - スピーカ装置 - Google Patents

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雅彦 久保
要平 横田
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Abstract

【課題】異なる位置に存在する複数の歩行者へ音声を通知すること。【解決手段】実施形態に係るスピーカ装置は、パネルと、振動素子と、制御部とを備える。パネルは、移動体の表面に設けられる。振動素子は、パネルを振動させる。制御部は、振動素子を超音波帯域の搬送波で可聴音を変調した信号で振動させてパネルに定在波を発生させることで、パネルの表面から少なくとも2方向へ可聴音を出力させる。【選択図】図2

Description

本発明は、スピーカ装置に関する。
従来、モータによって走行するHV車両やEV車両において、周囲に向けて音声を発生することで、車両の存在を周囲に知らしめるいわゆる接近通知装置がある。
この種の接近通知装置として、狭指向性を有するパラメトリックスピーカを用いるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−050184号公報
しかしながら、従来技術では、複数の方角に歩行者がいる場合、複数のパラメトリックスピーカを用いる必要があり、コストが増加するため好ましくない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、異なる位置に存在する複数の歩行者へ音声を通知することができるスピーカ装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態に係るスピーカ装置は、パネルと、振動素子と、制御部とを備える。前記パネルは、移動体の表面に設けられる。前記振動素子は、前記パネルを振動させる。前記制御部は、前記振動素子を超音波帯域の搬送波で可聴音を変調した信号で振動させて前記パネルに定在波を発生させることで、前記パネルの表面から少なくとも2方向へ可聴音を出力させる。
本発明によれば、異なる位置に存在する複数の歩行者へ音声を通知することができる。
図1Aは、スピーカ装置の搭載例を示す図である。 図1Bは、スピーカ装置の概要を示す図である。 図2は、スピーカ装置のブロック図である。 図3は、パネルの模式図である。 図4は、パネルに形成される帯状振動領域の模式図である。 図5は、パネルに形成される定在波の模式図である。 図6は、変調部の構成例を示す図である。 図7は、スピーカ装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。 図8は、変形例に係るパネルの模式図である。
以下、添付図面を参照して、実施形態に係るスピーカ装置について詳細に説明する。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、図1Aおよび図1Bを用いて実施形態に係るスピーカ装置の概要について説明する。図1Aは、スピーカ装置の搭載例を示すである。図1Bは、スピーカ装置の概要を示す図である。
図1Aに示すように、スピーカ装置1は、例えば、車両Cの前方に取り付けられる。車両Cは、例えば、HV車両やEV車両などモータ駆動により走行する車両である。
車両Cは、エンジン車両に比べて、走行騒音が小さいため、車両Cの周囲の人たちが車両Cの接近を気づかない場合がある。スピーカ装置1は、車両Cの走行を周囲に気づかせるいわゆる接近通知装置として機能する。
ところで、接近通知装置として、狭指向性を有する音声を発生させるパラメトリックスピーカが用いられる場合がある。パラメトリックスピーカを用いることで、限られた方角のみへ音声が通知されるため、周囲への騒音に配慮することができる。
しかしながら、パラメトリックスピーカ自体が高価であることや、同時に複数の領域へ音声を出力するためには、複数のパラメトリックスピーカを用いる必要があり、コストが増加するため好ましくない。
これに対して、実施形態に係るスピーカ装置1は、1つのパネルを振動させて同時に複数の方角へ音声を発生させることが可能である。すなわち、図1Aに示すように、異なる位置に存在する歩行者に対して、それぞれ音声Rsを通知することができる。
具体的には、図1Bに示すように、実施形態に係るスピーカ装置1は、制御部10と、振動素子5と、パネルPとを備える。また、図1Bに示す例では、パネルPが車両CのナンバープレートNを覆うカバーである場合を示す。
振動素子5は、例えばピエゾ素子であり、一例としてパネルPの端部に設けられる。振動素子5は、例えば、制御部10によって印加される交流電圧の駆動信号Voに応じて伸縮することでパネルPを振動させる。なお、本実施形態において、振動素子5は、車両Cの外側に配置されるため、防塵および防水加工されていることが好ましい。
パネルPは、振動素子5の振動に応じて振動する板状部材であり、ガラスやプラスチックなどの部材である。なお、図1Bにように、パネルPは、車両Cの前方からナンバープレートNを覆うため、透過性の部材であることが好ましい。
なお、パネルPは、ナンバープレートNを覆うカバーに限られず、ナンバープレートNや、バンパなどをパネルPとすることも可能である。ナンバープレートNは、主面が車両Cの前方に向けて配置される。したがって、パネルPをナンバープレートNを覆うカバーとすることで、車両Cの前方に位置する歩行者へ効率よく音声を通知することができる。
制御部10は、振動素子5を振動させる駆動信号Voを生成し、各振動素子5に印加する。図1Bに示すように、駆動信号Voは、超音波帯域の搬送波Scを可聴領域の音声信号Ssで変調した信号である。
ここで、音声信号Ssは、例えば、エンジン音を模擬した疑似エンジン音などの警告音に対応する信号である。すなわち、スピーカ装置1から疑似エンジン音などの警告音を発生させることで、聴衆者(例えば、歩行者)が容易に車両Cの存在に気づくことができる。
ここで、搬送波Scの周波数は、パネルPに定在波が発生する周波数である。これにより、パネルPに定在波が発生し、定在波によって複数の帯状の振動領域が発生する。そして、複数の振動領域それぞれが音源として機能する。
複数の振動領域は、超音波帯域で振動し、複数の帯状の振動領域でそれぞれ発生した超音波は、互いに位相干渉を起こし、特定方向にのみ進行する。これにより、スピーカ装置1は、パネルPに直交する軸L1に対して対称となる放射角θの狭指向性を有することとなる。
このように、スピーカ装置1は、同時に複数方向へ音声を発生させることが可能である。したがって、実施形態に係るスピーカ装置1によれば、異なる位置に存在する複数の歩行者へ音声を通知することができる。
また、スピーカ装置1は、パラメトリックスピーカに比べて、部品点数が少なく安価である。したがって、スピーカ装置1を上述の接近通知装置へ適用することで、パラメトリックスピーカを用いる場合に比べて安価に実現することができる。
また、スピーカ装置1は、搬送波Scの周波数を変更することで、上記の放射角θを変更することも可能である。すなわち、スピーカ装置1は、パネルPを固定した状態で、歩行者などの対象者の位置に応じて、音声の放射方向を調整することができる。なお、この点の詳細については、図4および図5を用いて後述する。
なお、図1Aでは、スピーカ装置1が、車両Cの前方に向かって音声Rsを発生させる場合について示したが、これに限定されず、車両Cの周囲であれば、その他の方向に向けて音声Rsが通知されるように、スピーカ装置1を設けることにしてもよい。すなわち、パネルPが車両Cの表面に設けられていれば、パネルPの向きは問わない。
次に、図2を用いてスピーカ装置1の構成例について説明する。図2は、スピーカ装置1のブロック図である。なお、図2には、障害物検出装置50を併せて示す。
障害物検出装置50は、例えば、車両Cの周囲を撮像するカメラによって撮像された画像データから歩行者等を検知する。例えば、障害物検出装置50は、歩行者のモデル画像と画像データとのマッチング処理によって歩行者を検出することができる。
上述のように、スピーカ装置1は、狭指向性スピーカである。このため、障害物検出装置50は、画像データから歩行者の顔の位置を特定し、スピーカ装置1に対する顔の位置に関する位置情報をスピーカ装置1へ渡す。
これにより、スピーカ装置1は、歩行者の顔に向けて音声を発生させることができる。言い換えれば、歩行者へ効率よく車両Cの存在を知らしめることが可能となる。
なお、障害物検出装置50からスピーカ装置1へ通知される位置情報には、パネルPの主面を基準とした仰俯角方向(上下方向)および方位角方向(左右方向)のそれぞれの座標情報を含む。すなわち、位置情報には、歩行者の顔の高さに関する情報が含まれる。
スピーカ装置1は、振動素子5と、制御部10と、記憶部20と、パネルPと、回転部Dとを備える。振動素子5は、上述のように、ピエゾ素子であり、制御部10から入力される駆動信号Voに応じて伸縮することで、パネルPを振動させる。
パネルPは、上述のように、端部に振動素子5が設けられ、振動素子5の振動に応じて振動する。回転部Dは、パネルPを仰俯角方向に回転させる。回転部Dは、モータなどの動力源によってパネルPを仰俯角方向に回転させることができる。例えば、回転部Dは、制御部10から入力される指示信号に基づき、モータを駆動させて、パネルPの主面、すなわち、仰俯角方向に対する音声Rsの放射角を任意の向きへ回転させることができる。
図3は、パネルPの模式図である。なお、図3では、説明を簡単にするため、回転部D等の記載を省略して示す。図3に示すように、パネルPは、パネルPの上部に仰俯角方向に回転する回転軸axを有する。
これにより、図3に帯状の矢印で示すように、音声Rsの仰俯角方向への放射角を任意に調整することが可能となる。すなわち、パネルPを仰俯角方向に回転可能とすることで、歩行者の顔の高さにあわせてパネルPから音声を放射させることが可能となる。
なお、ここでは、仰俯角方向に回転する場合について示したが、仰俯角方向に限られず、パネルPを方位角方向に回転させる回転部を備えることにしてもよい。また、図3に示す例では、回転軸axが1つである場合について説明したが、回転軸axは2つ以上であってもよい。
図2の説明に戻り、制御部10について説明する。制御部10は、決定部11と、搬送波生成部12と、変調部13と、増幅部14とを備える。
制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、例えば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部10の決定部11、搬送波生成部12、変調部13および増幅部14として機能する。
また、制御部10の決定部11、搬送波生成部12、変調部13および増幅部14の少なくともいずれか一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部20は、例えば、RAMやHDDに対応する。RAMやHDDは、放射角情報21や各種プログラムを記憶する。なお、スピーカ装置1は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
放射角情報21は、方位角方向への音声の放射角と、搬送波Scの周波数との対応関係を示す情報である。例えば、搬送波Scの周波数が低いほど、図1Bに示す放射角θを小さくすることができ、搬送波Scの周波数が高いほど、放射角θを大きくすることができる。なお、放射角情報21に記憶される搬送波Scのいずれの周波数についてもパネルPの共振周波数である。
ここで、図4および図5を用いて放射角と搬送波Scの周波数との関係について説明する。図4は、パネルPに形成される帯状振動領域Agの模式図である。図4においては、定在波Wの腹を実線で示し、定在波Wの節を破線で示しており、定在波Wの腹部分が帯状振動領域Agとして機能する。
定在波Wの腹部分は、パネルPの長手方向(Y軸方向)に沿って等間隔で発生するため、帯状振動領域Agは、パネルPの長手方向に沿って等間隔で発生する。帯状振動領域Agの間隔は、搬送波Scの周波数に応じて変化し、搬送波Scの周波数を高くするほど、短くすることができる。
次に、スピーカ装置1の指向性について説明する。図5は、パネルPに形成される定在波Wの模式図である。図5においては、説明を分かりやすくするために、定在波Wを部分的に示している。また、定在波Wにおいて位相が等しく、隣り合う腹を帯状振動領域Ag1,Ag2とし、帯状振動領域Ag1,Ag2で発生する超音波のパネルPに対する角度θを表している。
任意の角度θに対して、帯状振動領域Ag1,Ag2で発生する超音波は、距離dcosθだけ位相がズレる。搬送波Scの波長をλとすると、距離dcosθが波長λ/2の奇数倍となる角度θにおいて帯状振動領域Ag1,Ag2で発生する超音波は互いに打消し合う。
つまり、距離dcosθが波長λ/2の奇数倍となる角度θでは、超音波がキャンセルされる。一方で、距離dcosθが波長λの整数倍(波長λ/2の偶数倍)となる角度θでは、帯状振動領域Ag1,Ag2で発生する超音波が互いに強め合う。
すなわち、スピーカ装置1は、距離dcosθが波長λの整数倍となる角度θに、狭指向性を有する音声を出力することが可能である。また、上述のように、帯状振動領域Ag間の距離は、搬送波Scの周波数によって変化する。
したがって、スピーカ装置1では、搬送波Scの周波数を調整することで、放射角θを調整することが可能となる。上記の放射角θと搬送波Scの周波数との関係を示す情報が、記憶部20に放射角情報21として記憶される。
制御部10の決定部11は、音声の放射方向を決定する。例えば、決定部11は、上述の障害物検出装置50から入力される歩行者の顔の位置情報に基づいて放射方向を決定することができる。
すなわち、決定部11は、歩行者の顔の位置に向けてパネルPから音声が放射されるように放射方向を決定する。本実施形態において、決定部11は、放射方向として仰俯角方向および方位角方向を決定することができる。
決定部11は、決定した放射方向のうち、仰俯角に応じた指示信号であるチルト信号を回転部Dへ出力するとともに、方位角に応じた指示信号であるパン信号を搬送波生成部12へ出力する。
つまり、実施形態に係るスピーカ装置1において、仰俯角方向の放射角については、回転部Dによって調整し、方位角方向の放射角については、後述の信号処理によって調整する。
これにより、任意の向きへ音声を出力することが可能となる。また、決定部11は、例えば、警告音に応じた音声信号Ssを生成し、変調部13へ出力する。
搬送波生成部12は、決定部11から入力されるパン信号および記憶部20の放射角情報21に基づいて搬送波Scを生成し、変調部13へ出力する。搬送波生成部12は、パン信号によって指示された方位角に応じた搬送波Scの周波数を放射角情報21から選択し、選択した周波数の搬送波Scを生成する。また、搬送波生成部12によって生成された搬送波Scは、変調部13へ入力される。
変調部13は、搬送波生成部12から入力される搬送波Scを決定部11から入力される音声信号Ssで変調した変調信号を生成する。変調部13によって生成された変調信号は、増幅部14によって所定の増幅されたのちに、駆動信号Voとして各振動素子5へ入力される。
なお、増幅部14は、例えば、歩行者との距離に応じて変調信号の増幅率を設定することも可能である。具体的には、歩行者との距離が近いほど、増幅率を高く設定したりすることができる。これにより、車両Cから歩行者までの距離が近い場合において、より確実に歩行者へ警告音を通知することが可能となる。
次に、図6を用いて変調部13の具体的な構成例について説明する。図6は、変調部13の構成例を示す図である。なお、変調部13が、SSB変調を行うものとする。SSB変調では、2つの側波帯のうちの一方が除去される。
図6に示すように、変調部13は、再生音調整部33aと、2つのπ/2移相器331a,331bと、2つの乗算部132a,132bと、3つの加算部133,134,135とを備える。
まず、変調部13に搬送波Scおよび音声信号Ssが入力され、搬送波Scは、乗算部132aへ入力される。音声信号Ssは、再生音調整部13aを介して乗算部132bへ入力される。再生音調整部13aは、たとえば音質変化を防止するための補正処理等を行う。
乗算部132aでは、位相が遅れていない搬送波Scと、位相がπ/2遅れた音声信号Ssとにより第1の変調信号Sm1が生成され、加算部133へ入力される。また、乗算部132bでは、位相がπ/2遅れた搬送波Scと、位相が遅れていない音声信号Ssとにより第2の変調信号Sm2が生成され、加算部133へ入力される。
そして、加算部133では、第1の変調信号Sm1と第2の変調信号Sm2とが加算され、音声信号Ssの下側波帯(LSB:Lower Side Band)および搬送波Scが除去された信号が生成されて、加算部134へ入力される。
そして、加算部134は、加算部133から入力された信号と、変調部13へ入力された搬送波Scとを合成して、音声信号Ssの上側波帯(USB:Upper Side Band)のみを含む変調信号Smが生成され、加算部135へ入力される。
そして、加算部135では、変調信号Smと再生音調整部13aを介した音声信号Ssとが加算されて、出力される。なお、再生音調整部13aを介して音声信号Ssをスルー出力する回路は、スピーカ装置1は、特性上可聴音域の信号出力も可能であるため、指向性を狭める必要がない場面において広指向再生を行うために用いることができる。
なお、図6に示す例では、音声信号Ssの下側波帯を完全に除去したが、これに限定されず、下側波帯の一部を除去して、下側波帯が上側波帯よりも抑制された状態の変調信号Smを生成してもよい。また、音声信号Ssの下側波帯を除去したが、これに限定されず、上側波帯を除去して、下側波帯が残った変調信号Smを生成してもよい。
次に、図7を用いて実施形態に係るスピーカ装置1が実行する処理手順について説明する。図7は、スピーカ装置1が実行する処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、制御部10によって繰り返し実行される。
図7に示すように、スピーカ装置1は、障害物検出装置50から歩行者の位置情報が入力されたか否かを判定する(ステップS101)。スピーカ装置1は、上記の位置情報が入力された場合(ステップS101,Yes)、パネルPから音声を放射する放射角を決定する(ステップS102)。
続いて、スピーカ装置1は、ステップS102にて決定した放射角のうち、仰俯角を回転部Dへ指示し(ステップS103)、方位角に基づいて搬送波Scの周波数を選択し、搬送波Scを生成する(ステップS104)。
その後、スピーカ装置1は、搬送波Scを音声信号Ssで変調する変調処理を行い(ステップS105)、増幅したのちに、各振動素子5へ駆動信号Voを印加し(ステップS106)、処理を終了する。
なお、スピーカ装置1は、ステップS101の判定処理において、位置情報が入力されていない場合(ステップS101,No)、すなわち、歩行者がいない場合、そのまま処理を終了する。
上述したように、実施形態に係るスピーカ装置1は、パネルPと、振動素子5と、制御部10とを備える。パネルPは、車両C(移動体の一例)の表面に設けられる。振動素子5は、パネルPを振動させる。制御部10は、振動素子5を超音波帯域の搬送波で可聴音を変調した信号で振動させてパネルPに定在波を発生させることで、パネルPの表面から少なくとも2方向へ可聴音を出力させる。したがって、実施形態に係るスピーカ装置1によれば、異なる位置に存在する複数の歩行者へ音声を通知することができる。
ところで、上述した実施形態では、同時に2方向へ音声を出力する場合について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、スピーカ装置1は、同時に3方向へ音声を出力することができる。
図8は、変形例に係るパネルP1の模式図である。図8に示すように、パネルP1には、遮蔽部Pcが設けられる。遮蔽部Pcは、複数の帯状振動領域Agの延在方向に沿って延在するとともに、帯状振動領域Agの配列方向に沿って複数配列される。
遮蔽部Pcで覆われた帯状振動領域Agの一部から出射される音波が遮蔽される。したがって、各帯状振動領域Agで位相干渉により打ち消されていた音波が遮蔽部Pcの存在により打ち消されなくなることでヌル領域が無くなり、正面方向への音波の出射が強くなる。
つまり、遮蔽部Pcを設けることで、上述の放射角θに加え、パネルP1から垂直方向へ音声を出力することが可能となる。したがって、同時に3方向へ音声を出力することができるので、同時により多くの歩行者へ音声を通知することが可能となる。
ところで、上述した実施形態では、障害物検出装置50によって検出された歩行者に対して、スピーカ装置1が音声を通知する場合について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、スピーカ装置1を例えば、クラクションとして用いることや、宣伝車のスピーカとして用いることも可能である。
また、スピーカ装置1は、警告音に限らず、他の音源を音声として出力することも可能である。また、パネルPを車両Cから取り外して用いることにしてもよい。すなわち、スピーカ装置1を必要に応じて取り外して用いることで、多様なニーズにあわせて用いることができる。
また、上述した実施形態では、移動体の一例として車両Cを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、移動体は、船舶や列車などであってもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な様態は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲および、その均等物によって定義される統括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変化が可能である。
1 スピーカ装置
5 振動素子
10 制御部
11 決定部
12 搬送波生成部
13 変調部
14 増幅部
50 障害物検出装置
C 車両(移動体の一例)
P パネル
D 回転部

Claims (6)

  1. 移動体の表面に設けられたパネルと、
    前記パネルを振動させる振動素子と、
    前記振動素子を超音波帯域の搬送波で可聴音を変調した信号で振動させて前記パネルに定在波を発生させることで、前記パネルの表面から少なくとも2方向へ可聴音を出力させる制御部と
    を備えることを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記制御部は、
    前記移動体の存在を周囲に知らせる警告音を前記パネルから出力させること
    を特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記制御部は、
    前記移動体の周囲の障害物を検出するセンサの検出結果に基づいて前記警告音を出力すること
    を特徴とする請求項2に記載のスピーカ装置。
  4. 前記制御部は、
    前記振動素子を振動させる搬送波の周波数を変更することで、前記可聴音の放射角を制御すること
    を特徴とする請求項1、2または3に記載のスピーカ装置。
  5. 前記パネルを回転させる回転部
    をさらに備えること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のスピーカ装置。
  6. 前記パネルは、
    ナンバープレートを覆うカバーであること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のスピーカ装置。
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