JP2020088462A - 入室管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】共連れの可否判定をすぐに行い、システムの応答性を向上させる。【解決手段】入室管理システム1において、扉開閉制御部20は、特定動作認証部203により特定動作が認証された場合には、管理対象扉101を開けて、入室が許可される人物が、入室が許可されない人物を連れて入室する共連れ入室を許可し、特定動作認証部203により特定動作が認証されない場合には、管理対象扉101を開けずに、入室が許可される人物が、入室が許可されない人物を連れて入室する共連れ入室を許可しない。【選択図】図3
Description
本発明は、生体情報を用いた入室管理を行う入室管理システムに関する。
一般に、入室を許可された人物(以下、「許可者」という)が、入室を許可されていない人物(以下、「未許可者」という)を連れて入室するいわゆる共連れを行う場合に、許可者が意図しない未許可者が入室してしまう共連れ侵入の問題が発生する。
このような共連れ侵入を防止するために、許可者と未許可者が所定時間・所定エリアに在室することや、許可者と未許可者が接触した時間や頻度に基づいて共連れの可否を判断する入室管理システムが開示されている(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に開示の技術によれば、共連れの可否を判定するにあたり、許可者と未許可者の行動を所定時間監視する判定期間が必要となるため、基本要求として即時に対応する必要がある入室管理システムとしては問題があった。
本発明は、上記の問題点を考慮し、入室管理システムにおいて共連れの可否判定をすぐに行い、システムの応答性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の入室管理システムは、管理対象扉の開閉を制御する扉開閉制御部と、管理対象扉近傍の監視空間を撮像した監視画像を取得する撮像部と、撮像部が取得した画像から監視空間に存在する人物を認証する人物認証部と、人物認証部により認証された人物が、管理対象扉の開閉を通じて入室が許可される人物であるか否かを判定する許可判定部と、許可判定部により入室が許可される人物が予め定められた時間継続して実施する特定動作を認証する特定動作認証部と、を備えている。また、扉開閉制御部は、特定動作認証部により特定動作が認証された場合には、管理対象扉を開けて、入室が許可される人物が、入室が許可されない人物を連れて入室する共連れ入室を許可し、特定動作認証部により特定動作が認証されない場合には、管理対象扉を開けずに、入室が許可される人物が、入室が許可されない人物を連れて入室する共連れ入室を許可しない。
本発明の入室管理システムによれば、共連れの可否判定をすぐに行い、システムの応答性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態例(以下、「本例」という。)について、図面を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
図1は、本例の入室管理システムの構成概念図である。
図1に示すように、本例の入室管理システム1は、監視空間に配置された撮像部10、撮像部10とネットワーク110を介して接続された入室管理装置12とを含んで構成される。
図1に示すように、本例の入室管理システム1は、監視空間に配置された撮像部10、撮像部10とネットワーク110を介して接続された入室管理装置12とを含んで構成される。
撮像部10は、図1に示すように、監視空間(例えば、建物)の天井や壁面上部等に設置され、監視空間を撮像して撮像画像を入室管理装置12へ出力する。
本例の監視空間は、監視する部屋の扉(制御対象扉)101の前方に位置する空間をいい、扉101を開閉して入室する際に人物103が一旦立ち止まらなければならない空間を指す。なお、扉101には、入室管理が必要とされる扉の他に、入室管理が必要とされない、例えばメインエントランスの共有扉などのようなものも含まれる。また、入室管理が必要とされる扉101は1つに限られず、複数の場合もある。扉101が複数ある場合には、各扉に対して撮像部10が設けられる。また、1つの扉101に対して、複数の撮像部10を設置するようにしてもよい。
本例の監視空間は、監視する部屋の扉(制御対象扉)101の前方に位置する空間をいい、扉101を開閉して入室する際に人物103が一旦立ち止まらなければならない空間を指す。なお、扉101には、入室管理が必要とされる扉の他に、入室管理が必要とされない、例えばメインエントランスの共有扉などのようなものも含まれる。また、入室管理が必要とされる扉101は1つに限られず、複数の場合もある。扉101が複数ある場合には、各扉に対して撮像部10が設けられる。また、1つの扉101に対して、複数の撮像部10を設置するようにしてもよい。
撮像部10は、光学系、CCD素子又はC−MOS素子等の撮像素子、光学系部品、アナログ/デジタル変換器等を含んで構成される。これらの撮像素子は、明るさを電気信号に変換する可視光タイプでもよいし、赤外線に反応して温度を電気信号に変換する熱画像タイプとしてもよい。
図2は、本例の入室管理システム1が適用された建物の概略図である。
図2に示すように、建物200は、誰でも出入りすることができる建物入口(メインエントランス)に設けられた入室管理が不要な扉102と、各階に設けられたセキュリティ性が高く入室管理が必要な複数の扉101a〜101eを備えている。各扉の近傍には、各扉の前方にある監視空間を監視するための図示しない撮像部10が配置されている。なお、本システムでは、同時に複数の建物200を管理するようにしてもよい。
図2に示すように、建物200は、誰でも出入りすることができる建物入口(メインエントランス)に設けられた入室管理が不要な扉102と、各階に設けられたセキュリティ性が高く入室管理が必要な複数の扉101a〜101eを備えている。各扉の近傍には、各扉の前方にある監視空間を監視するための図示しない撮像部10が配置されている。なお、本システムでは、同時に複数の建物200を管理するようにしてもよい。
図3は、本例の入室管理装置12の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、本例の入室管理装置12は、扉開閉制御部としての制御部20と、記憶部22と、通信部24と、を含んで構成されており、入力部5及び出力部6が接続されている。
図3に示すように、本例の入室管理装置12は、扉開閉制御部としての制御部20と、記憶部22と、通信部24と、を含んで構成されており、入力部5及び出力部6が接続されている。
制御部20は、CPU等の処理装置を含んで構成されており、建物200内の扉101の開閉を制御する。制御部20は、撮像画像に基づいて監視空間に存在する人物の認証を行う人物認証部201と、扉101の開閉の可否を判定する許可判定部202と、撮像画像に基づいて人物の特定動作を認証する特定動作認証部203と、各種データを作成しテーブルに登録を行うデータテーブル作成部204を含んで構成される。
入力部5は、利用者が入室管理装置12に対して必要な情報等を入力・削除するために用いられる。入力部5は、例えば、キーボード等の文字入力装置、マウス等のポインティング装置等とすることができる。出力部6は、利用者に対して入室管理装置12での処理結果や人物の顔データ等を表示するために用いられる。出力部6は、ディスプレイ等の画像表示装置等とすることができる。
記憶部22は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ、ハードディスク等のメモリ装置で構成される。記憶部22は、制御部20からアクセス可能であり、撮像部10から取得した撮像画像や基準画像等の画像データを記憶する。また、記憶部22は、カメラ設定情報テーブル220、共連れ管理テーブル221、通行パターンテーブル222、登録者情報テーブル224等の入室管理処理で用いられる情報を記憶する。なお、これらの設定情報や履歴情報の管理は、入室管理装置12の外部にあるデータセンターやクラウドで行うようにしてもよい。
カメラ設定情報テーブル220は、撮像部10の画角、床面からの高さ、俯角、撮像部10間の距離の情報などの各種撮像パラメータが保存される。各撮像部10のカメラ設定情報を用いることにより、各撮像部10からの撮像画像における座標と実空間における三次元座標との間で座標変換することが可能となり、撮像した人物が実施する特定の動作を認証することができる。
登録者情報テーブル224は、建物200に関連する人物を認証するためのデータである。登録者情報テーブル224には、例えば、人物を特定するユーザID毎に顔の画像データ等の画像処理による認識処理に必要な情報が登録される。また、登録者情報として、ICカード情報、パスワード等の認証のための情報や指紋、静脈パターン、虹彩パターンなどの生体認証のための情報を登録してもよい。登録者情報は、建物200に関連する人物として予め登録されるデータの他に、例えばメインエントランスの撮像部10で撮像された人物のデータを追加してもよい。
図4は、本例の登録者情報テーブルの一例を示す図である。
図4に示すように、本例の登録者情報テーブル224は、主に顔データテーブルとして機能し、ユーザID欄224aと、ユーザIDに対応して一時的に氏名が表示される氏名欄224bと、人物の顔データが保存される顔データ欄224cと、有効期間が保存される有効期間欄224dと、入室が認められる扉の情報が保存される通行パターン欄224eと、を備えている。顔データとしては、人物が特定できる画像若しくは三次元座標の情報が保存される。顔データ欄には、建物200に関連する人物の顔データの他に、例えば、メインエントランスに設置された撮像部10で撮像された人物の顔データが保存される。本テーブルの有効期間は、登録された人物に対して入室が認められる期間を定めたものであり、例えば、指定日からXヶ月、無期限等のデータが保存される。
図4に示すように、本例の登録者情報テーブル224は、主に顔データテーブルとして機能し、ユーザID欄224aと、ユーザIDに対応して一時的に氏名が表示される氏名欄224bと、人物の顔データが保存される顔データ欄224cと、有効期間が保存される有効期間欄224dと、入室が認められる扉の情報が保存される通行パターン欄224eと、を備えている。顔データとしては、人物が特定できる画像若しくは三次元座標の情報が保存される。顔データ欄には、建物200に関連する人物の顔データの他に、例えば、メインエントランスに設置された撮像部10で撮像された人物の顔データが保存される。本テーブルの有効期間は、登録された人物に対して入室が認められる期間を定めたものであり、例えば、指定日からXヶ月、無期限等のデータが保存される。
通行パターンテーブル222には、許可者に割り当てられた通行パターンと、通行パターンに応じて入室が許可される扉101の情報が登録されている。
図5は、本例の通行パターンテーブルの一例を示す図である。
図5に示すように、本例の通行パターンテーブル222は、通行パターンを識別するIDである通行パターンID222aと、通行パターンID222aに対応する各扉の通行可否情報222bと、を備えている。なお、通行パターンID222aは、各データを一意に区別するために付与される識別番号である。
図5に示すように、本例の通行パターンテーブル222は、通行パターンを識別するIDである通行パターンID222aと、通行パターンID222aに対応する各扉の通行可否情報222bと、を備えている。なお、通行パターンID222aは、各データを一意に区別するために付与される識別番号である。
例えば、通行パターンIDが001の場合には、建物内200の制御対象扉101のうち、扉1〜扉5の開閉が認められ、扉を通じての入室が許可される。また、通行パターンIDが002の場合には、建物内200の制御対象扉101のうち、扉1〜扉3の開閉が認められるが、扉4、5については開閉が認められていないため、扉1〜扉3を通じての入室のみが許可される。また、通行パターンIDが999の場合には、建物内200の制御対象扉101のうち、扉1のみの開閉が認められ、その他の扉については開閉が認められていないため、扉1を通じてのみの入室が認められる。
図6は、本例の共連れ管理テーブルの一例を示す図である。
本システムの利用者は、共連れ管理テーブル221に予め必要な情報を登録する。
共連れ管理テーブル221には、許可者に認められる入室に関する各種の情報が登録される。
本システムの利用者は、共連れ管理テーブル221に予め必要な情報を登録する。
共連れ管理テーブル221には、許可者に認められる入室に関する各種の情報が登録される。
図6に示すように、本例の共連れ管理テーブル221は、許可者の識別番号であるユーザID欄221aと、ユーザIDから一意に特定される氏名欄221bと、許可者に許可されたルートを示す通行パターン欄221cと、未許可者を共連れする場合に許可されたルートを示す来客通行パターン欄221dと、未許可者を共連れするのに必要な動作が保存された共連れ許可動作欄221eと、未許可者の共連れが認められる期間を示す共連れ有効期間欄221fと、を備えている。ユーザID欄221aのユーザIDは、登録者情報テーブル224のユーザID欄224aの中から選択され、通行パターン221cは、通行パターンテーブル222の通行パターンID222aから選択される。
来客通行パターン221dは、許可者が未許可者を共連れして入室することが認められた建物200内の制御対象扉101の情報である。来客通行パターン221dは、通行パターンテーブル222の通行パターンID222aから選択される。
共連れ許可動作221eは、許可者が未許可者を共連れする際に実施する特定の動作(許可動作)であり、許可動作は画像若しくは三次元座標データとして保存される。システムの利用者は、来客通行パターン001ならば許可動作1、来客通行パターン002なら許可動作2のように、来訪した顧客を入室させる部屋に応じて許可動作を登録する。また、共連れ有効期間221fについても、来訪した顧客を入室させる部屋に応じて設定登録する。共連れ有効期間221fは、例えば共連れが認証された時間から3時間、共連れが認められた当日中のように設定する。共連れが認められた未許可者は、共連れ有効期間221f内であれば、許可者に共連れされることなく何度も入室できるようになる。
共連れ管理テーブル221のデータは、共連れ有効期間221fを過ぎたら自動的に削除されるようにしてもよいし、システムの管理者が入力部5のPC等を使って遠隔で削除するようにしてもよい。
また、共連れ管理テーブル221に、人物に関する所属先や職位の欄を設け、その所属先や職位に応じて、来客通行パターン221dや共連れ有効期間221fを自動的に設定するようにしてもよい。
なお、本例では、登録者情報テーブル224と共連れ管理テーブル221とを別々のテーブルにしているが、例えば、許可テーブルとして1つのテーブルに纏めるようにしてもよい。
図7は、本例の共連れ許可動作の具体例を示す図である。
許可動作1は、図7Aに示すように、人物が両手を頭の上に挙げた動作7aである。許可動作2は、図7Bに示すように、人物が肘を直角に曲げた状態で片手を頭の上に挙げ、他の手を下に向ける動作7bである。また、許可動作3は、図7Cに示すように、人物が肘を曲げた状態で片手を頭の上に挙げ、他の手を下に向ける動作7cである。なお、本例に示す許可動作は一例であり、撮像画像上で区別ができるものであれば、どのような動作であってもよい。
許可動作1は、図7Aに示すように、人物が両手を頭の上に挙げた動作7aである。許可動作2は、図7Bに示すように、人物が肘を直角に曲げた状態で片手を頭の上に挙げ、他の手を下に向ける動作7bである。また、許可動作3は、図7Cに示すように、人物が肘を曲げた状態で片手を頭の上に挙げ、他の手を下に向ける動作7cである。なお、本例に示す許可動作は一例であり、撮像画像上で区別ができるものであれば、どのような動作であってもよい。
図7に示す共連れ許可動作は、通常、許可者が単独で実施する動作である。このとき、許可者は、未許可者と予め定められた距離を隔てて許可動作を実施すれば、未許可者が許可者よりも職位の高い人物や女性の場合であっても、比較的許可動作を実施し易くなる。
また、許可者が、許可動作を許可者と未許可者を同時に撮像している同一の撮像部10の前で実施することにより、許可者が当該未許可者を共連れしようとする意思を有していることを明確にすることができる。
共連れ有効期間221fは、共連れによる入室が認められる期間を定めたものであり、例えば、修理業者を共連れするような場合には、共連れ有効期間221fは時間単位で設定され、研修等の長期に亘る場合には週単位で設定される。
共連れ管理テーブル221のテーブルNo1は、許可者のユーザID221aが00000001で氏名221bが社員1であり、通行パターン221c及び来客通行パターン221dは001に設定登録されている。このとき、許可者(社員1)は、扉1〜扉5を通じての入室が許可されており、共連れする場合においても扉1〜扉5を通じての入室が許可されている。例えば、許可者は、扉3の前で、共連れしようとする未許可者を確認した上で、共連れ許可動作221eの許可動作1、すなわち、両手を頭の上に挙げる動作を実施することで、扉3を開けることができ、未許可者とともに入室(共連れ)することが可能となる。なお、共連れ有効期間221f内でない場合には、許可者が許可動作1を実施しても扉3を開くことができない。
共連れ管理テーブル221のテーブルNo2は、許可者及び通行パターン221cはNo1の場合と同じであるが、来客通行パターン221dが002で設定登録されている。このとき、許可者(社員1)は、扉1〜扉5を通じての入室が許可されているが、共連れする場合には扉1〜扉3を通じての入室だけが許可され、扉4、扉5を通じての入室は許可されていない。すなわち、テーブルNo1の場合と異なり、同じ許可者であっても、扉4及び扉5を通じての共連れをすることができない。許可者は、扉3の前で、許可動作2、すなわち、両手を頭の上に挙げる動作を実施することで、扉3を開けて共連れ入室することができる。このとき、テーブルNo1で定めている共連れ有効期間内でない場合であっても、テーブルNo2で定めた共連れ有効期間内である場合には、許可者は、許可動作2を実施することで扉3を開けて、共連れすることができる。
共連れ管理テーブル221のテーブルNo3は、許可者及び通行パターン221cはNo1の場合と同じであるが、来客通行パターン221dが999で設定登録されている。このとき、許可者(社員1)は、共連れする場合は扉1を通じての入室のみが許可されている。扉1の前にいる許可者1は、テーブルNo3の共連れ有効期間内である場合には、許可動作3、すなわち、肘を曲げた状態で片手を頭の上に挙げ、他の手を下に向ける動作を実施することで、扉1を開けて共連れすることができる。
なお、本例では、システムが撮像画像による許可動作の認証を確実に行えるようにするため、許可者は、予め定められた時間継続して、すなわち一定時間以上(例えば1秒以上)静止するように許可動作を実施する。これにより、許可者が未許可者を入室させたいという意図を確認することができ、よく行われる握手等の一般的な動作と区別することができる。
このように、本例の入室管理システム1によれば、許可者が事前に登録されている所定の簡易な許可動作を実施するだけで、未許可者を共連れすることができる。すなわち、未許可者に対する共連れ許可の判定期間を短くして、入室管理システムとしての応答性を向上させることができる。
共連れ管理テーブル221のテーブルNo4は、許可者のユーザID221aが10000001で氏名221bが来訪者1のものであり、通行パターン221cは001で設定登録されている。なお、来訪者1には、未許可者を共連れすることが認められないため、来客通行パターン221d、共連れ許可動作221e、共連れ有効期間221fのデータは設定されない。許可者(来訪者1)は、扉1〜扉5を通じての入室が許可される。なお、許可者のユーザID221a及び氏名221bは、登録者情報テーブル224に登録されているユーザID224a及び氏名224bから選択され、従前に来訪者1が許可者に共連れされた時点で、共連れ管理テーブル221に自動的に追加登録される。また、通行パターン221cは、共連れが許可された場合に認められた来客通行パターン221dと同じものが自動的に登録される。
共連れ管理テーブル221のテーブルNo5は、許可者のユーザID221aが10000002で氏名221bが来訪者2のものであり、通行パターン221cは999で設定登録されている。すなわち、許可者(来訪者2)は、扉1を通じての入室のみが認められる。なお、来訪者2のユーザID221a、氏名221b及び通行パターン221cは、来訪者2が共連れされた時点で自動的に登録される。
このように、本例の入室管理システム1によれば、未許可者が共連れされた時点で、共連れ管理テーブル221に登録されて自動的に入室が認められる許可者として扱われることになるので、従来行われていたようなカード発行や指紋登録等の未許可者が入室するための煩雑な事前手続きが不要となる。これにより、来訪した顧客に対する手続き負荷を軽減することができるとともに、システムの運用上の効率を上げることができる。
次に、本例の入室管理システムの入室管理処理の例について、図8を用いて説明する。
図8は、本例の入室管理システム1による入室管理の処理例を示すフローチャートである。
図8は、本例の入室管理システム1による入室管理の処理例を示すフローチャートである。
本例の入室管理システム1を用いて入室管理を行う際の前提として、許可者は、共連れ管理テーブル221に、入力部5から共連れ許可動作221e等の必要な情報を事前登録する。また、許可者は、許可動作7毎に、所定日付の所定時間帯や、所定日付のみ(24時間)、所定時間帯のみ(日付は問わない)という形で共連れ有効期間221fの登録を行う。なお、許可者は、共連れ許可動作欄221eに複数の許可動作7を登録することができる。
先ず、ステップS001において、撮像部10が、来訪者として制御対象扉101に近づいた人物103を撮像して検出し、通信部24を介して、撮像した人物103の顔データ及び動作データの撮像画像を制御部20に送信する(S001)。なお、人物103が複数いる場合には、人数分の撮像画像を送信する。
次に、制御部20の人物認証部201は、撮像画像の顔データと、登録者情報テーブル224にある登録済の顔データ224cと、を照合することで、撮像された人物103を特定する顔認証処理を実施する(S002)。顔認証の結果は、許可判定部202に送られる。
次に、ステップS003において、許可判定部202は、顔認証の結果と、共連れ管理テーブル221と、を照合して、顔認証処理を行った人物の中に入室が認められない人物(未許可者)が存在しているか否かのチェックを行う。この結果、未許可者が存在していなければ(S003のNo)、制御部20は、制御対象扉101に対して開錠信号を出力して扉を開錠し、顔認証処理を行った人物の入室を認める(S008)。
許可判定部202により、顔認証処理を行った人物の中に入室が認められない未許可者が存在していると判定された場合には(S003のYes)、顔認証の結果と、共連れ管理テーブル221と、を照合して、顔認証処理がされた人物の中に入室が認められる人物(許可者)が存在しているか否かのチェックを行う(S004)。
ステップS004において、入室が認められる許可者が存在しないと判定された場合には(S004のNo)、共連れによる入室が認められないため、制御部20は、制御対象扉101に対して開錠信号を出力しない。この結果、制御対象扉101は閉じた状態が維持され、顔認証処理が行われた人物はいずれも入室が認められないまま、入室管理の処理は終了する(S009)。
ステップS004において、許可者が存在すると判定された場合には(S004のYes)、許可者が未許可者の共連れを行うことができるか否かの判定を行う(S005)。
ステップS005において、特定動作認証部203は、共連れ管理テーブル221から当該許可者のユーザID221a、共連れ許可動作221e、共連れ有効期間221fのデータを抽出し、人物認証部201から受信した撮像画像の中で許可者が実施している動作データと、抽出した共連れ許可動作221eの許可動作7とを照合し、許可者が、抽出した許可動作7と同じ動作を実施しているかを判定する(S006)。
ステップS005において、特定動作認証部203は、共連れ管理テーブル221から当該許可者のユーザID221a、共連れ許可動作221e、共連れ有効期間221fのデータを抽出し、人物認証部201から受信した撮像画像の中で許可者が実施している動作データと、抽出した共連れ許可動作221eの許可動作7とを照合し、許可者が、抽出した許可動作7と同じ動作を実施しているかを判定する(S006)。
ステップS006において、許可者が、許可動作7と異なる動作を実施している若しくは動作を実施していないと判定された場合には(S006のNo)、許可者による未許可者の共連れは許可されないので、制御部20は、制御対象扉101に対して開錠信号を出力しない。この結果、制御対象扉101は閉じた状態が維持され、顔認証処理が行われた人物は、許可者も含めていずれも入室することが認められないまま、入室管理の処理は終了する(S009)。
一方、ステップS006において、許可者が、抽出された許可動作7と一致する動作を実施していると判定された場合には(S006のYes)、許可判定部202は、抽出した共連れ有効期間221f内であるか否かの判定を行う(S007)。
ステップS007において、抽出された共連れ有効期間内ではないと判定された場合(S007のNo)には、許可者による未許可者の共連れは認められず、制御部20は、制御対象扉101に対して開錠信号を出力しない。この結果、制御対象扉101は閉じた状態であり、顔認証処理が行われた人物は、許可者を含めていずれも入室することが認められないまま、入室管理の処理は終了する(S009)。
一方、ステップS007において、抽出された共連れ有効期間内であると判定された場合(S007のYes)には、許可者による未許可者の共連れが許可されるので、制御部20は、制御対象扉101に対して開錠信号を出力して扉を開錠し、顔認証処理が行われた許可者及び未許可者はいずれも入室が認められる(S008)。なお、制御部20は、許可者が単独で存在する場合にのみ扉を開錠させるようにしてもよい。この場合、制御部20は、顔認証処理により複数の人物が認証されている場合にのみ扉を開錠させるようにしてもよい。
次に、ステップS008において、許可者による未許可者の共連れ入室が認められた場合には、データテーブル作成部204により、共連れ管理テーブル221から許可者に対して認められている来客通行パターン221d及び共連れ有効期間221fのデータが抽出される(S010)。
さらに、データテーブル作成部204は、ステップS008で共連れが認められた未許可者について、共連れ管理テーブル221上に、登録者情報テーブル224から引用したユーザID224aをユーザID221aとして自動採番して追加登録する。すなわち、未許可者の登録者情報テーブル224におけるユーザIDが「10000001」、氏名が「来訪客1」の場合には、共連れ管理テーブル221のユーザID欄221aに「10000001」が、氏名欄221bに「来訪客1」が自動的に書き込まれる。そして、ステップS010で抽出した来客通行パターン221dを通行パターン221cとして自動登録する(S011)。
従って、ユーザID「10000001」及び「来訪客1」となる未許可者だった人物は、共連れ有効期間221f内において、通行パターン221cに基づく入室が認められる。すなわち、過去の入室管理処理において、未許可者と判定された人物であっても、共連れ管理テーブル221上に登録された以降は、制御対象扉101を通じて入室が認められるようになる。
以上述べたように、本例の入室管理システム1では、入室が許可された人物が特定の動作を行うだけで、共連れの可否判定をすぐに行うことができるので、システムの応答性を向上させることができる。
また、共連れが許可された以降は、過去に未許可者と判定された場合であっても入室が可能な人物として共連れ管理テーブル221に自動的に登録されるため、従来必要とされていた来訪者(未許可者)の入室を許可するための事前手続きが不要となり、システムの運用効率を向上させることができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。すなわち、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、入室可能な許可者の特定の動作を判定基準とすることで、共連れによる入室の応答性を向上させることを目的とするものであれば、その実施形態は、様々な構成態様が考えられる。また、各実施形態は、本発明を分かりやすく説明するためのものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではなく、例えば、ユーザIDは必ずしも8桁の数字を用いる必要はなく、会社規模に応じて桁数を変更してもよい。
1・・・入室管理システム、5・・・入力部、6・・・出力部、10・・・撮像部、12・・・入室管理装置、20・・・扉開閉制御部、22・・・記憶部、24・・・通信部、101・・・制御対象扉、110・・・ネットワーク、201・・・人物認証部、202・・・許可判定部、203・・・特定動作認証部、204・・・データテーブル作成部、220・・・カメラ設定情報テーブル、221・・・共連れ管理テーブル、222・・・通行パターンテーブル、224・・・登録者情報テーブル
Claims (7)
- 管理対象扉の開閉を制御する扉開閉制御部と、
前記管理対象扉近傍の監視空間を撮像した監視画像を取得する撮像部と、
前記撮像部が取得した画像から前記監視空間に存在する人物を認証する人物認証部と、
前記人物認証部により認証された人物が、前記管理対象扉の開閉を通じて入室が許可される人物であるか否かを判定する許可判定部と、
前記許可判定部により入室が許可される人物が予め定められた時間継続して実施する特定動作を認証する特定動作認証部と、を備え、
前記扉開閉制御部は、
前記特定動作認証部により前記特定動作が認証された場合には、前記管理対象扉を開けて、入室が許可される人物が、入室が許可されない人物を連れて入室する共連れ入室を許可し、
前記特定動作認証部により前記特定動作が認証されない場合には、前記管理対象扉を開けずに、入室が許可される人物が、入室が許可されない人物を連れて入室する共連れ入室を許可しない
入室管理システム。 - 少なくとも、前記入室が許可される人物のデータと、前記入室が許可される人物のデータと関連づけられた入室が認められる管理対象扉のデータと、前記入室が認められる管理対象扉のデータと関連づけられた特定動作のデータと、を有するデータテーブルを作成するデータテーブル作成部と、を備え、
前記扉開閉制御部は、前記入室が許可される人物が実施する特定動作と、前記データテーブルと、を照合し、前記管理対象扉の開閉を行う
請求項1に記載の入室管理システム。 - 前記データテーブルは、前記特定動作のデータと関連づけられた前記管理対象扉の開閉が認められる有効期間のデータと、を有している
請求項2に記載の入室管理システム。 - 前記データテーブルは、前記入室が許可される人物が、前記入室が許可されない人物を連れて共連れ入室が認められる管理対象扉のデータと、を有している
請求項2に記載の入室管理システム。 - 前記データテーブル作成部は、前記入室が許可される人物が、前記入室が許可されない人物を連れて共連れ入室した場合に、当該入室が許可されない人物のデータを、前記データテーブルに追加する
請求項2〜4のいずれか一項に記載の入室管理システム。 - 前記扉開閉制御部は、前記特定動作認証部により認証された特定動作が1人の人物により行われた場合にのみ、前記管理対象扉を開けるようにする
請求項1に記載の入室管理システム。 - 前記扉開閉制御部は、前記撮像部が取得した同一の画像に複数の人物が認証されている場合にのみ、前記管理対象扉を開けるようにする
請求項6に記載の入室管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018216134A JP2020088462A (ja) | 2018-11-19 | 2018-11-19 | 入室管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018216134A JP2020088462A (ja) | 2018-11-19 | 2018-11-19 | 入室管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020088462A true JP2020088462A (ja) | 2020-06-04 |
Family
ID=70909008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018216134A Pending JP2020088462A (ja) | 2018-11-19 | 2018-11-19 | 入室管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020088462A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023187960A1 (ja) * | 2022-03-29 | 2023-10-05 | 日本電気株式会社 | 認証システム、認証方法およびコンピュータ可読媒体 |
-
2018
- 2018-11-19 JP JP2018216134A patent/JP2020088462A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023187960A1 (ja) * | 2022-03-29 | 2023-10-05 | 日本電気株式会社 | 認証システム、認証方法およびコンピュータ可読媒体 |
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