JP2020086865A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】情報処理装置において、隊列をみだす崩すことなく、障害物を回避する。【解決手段】情報処理装置(1)は、1又は複数の障害物を示す障害物情報を取得する障害物情報取得部と、前記障害物情報を参照して、前記隊列を維持するように前記1又は複数の対象移動体の運転を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、移動体の情報処理装置に関する。
近年、様々な面で移動体の自動運転に関する開発が進んでいる。たとえば、移動体の一例としての車両に備えられた画像センサによって障害物の認識と計測を行い、車両と障害物との衝突可能性を判定し、衝突を回避するように車両の目標軌道を修正する運転制御装置が開発されている(特許文献1)。
特願2016−168694号公報(2018年3月8日公開)
一方、荷物などを輸送する場合に、複数台の車両が隊列を編成して走行する場合が考えられる。
このような隊列車両の走行においては、従来の自動運転技術を用いることによりある車両への障害物の衝突を防ぐことができたとしても、隊列が崩れてしまう可能性がある。
上記の課題に鑑み、本発明の一態様では、複数の移動体が隊列を組んで走行する場合において、隊列を維持しつつ、障害物を回避することができる技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、移動体の隊列に含まれる1又は複数の対象移動体の運転を制御する情報処理装置であって、1又は複数の障害物を示す障害物情報を取得する障害物情報取得部と、前記障害物情報を参照して、前記隊列を維持するように前記1又は複数の対象移動体の運転を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、前記制御情報を出力する出力部と、を備える。
上記の構成によれば、複数台の移動体が隊列を編成して走行する場合において、隊列を崩すことなく、移動体と障害物との衝突を回避することができる。
上記一態様に係る情報処理装置において、前記制御情報生成部は、前記障害物情報を参照し、前記1又は複数の障害物の各々が、前記対象移動体の周囲に仮想的に設定された何れの領域に属するのかに応じて、前記制御情報を生成してもよい。
上記の構成によれば、複数台の移動体が隊列を編成して走行する場合において、障害物が移動体に衝突する可能性の程度に応じて、障害物との衝突を回避するように移動体の走行を制御できるとともに、隊列を崩さないで走行を続けることができる。
上記一態様に係る情報処理装置において、前記制御情報生成部は、前記1又は複数の障害物の少なくとも何れかの移動を示すベクトルと、前記1又は複数の対象移動体の少なくとも何れかの移動を示すベクトルと、を参照して、前記制御情報を生成してもよい。
上記の構成によれば、移動体と障害物の衝突可能性を正確に予測して、衝突の危険性を回避することができる。
上記一態様に係る情報処理装置において、前記制御情報生成部は、前記1又は複数の障害物を回避するための回避動作が可能であるか否かを判定し、前記1又は複数の障害物を回避するための回避動作が可能である場合には、当該回避動作を示す制御情報を生成し、
前記1又は複数の障害物を回避するための回避動作が不可能である場合には、緊急停止を示す制御情報を生成してもよい。
上記の構成によれば、移動体が移動を継続したままでは障害物の衝突が避けられないと判定された場合に、移動体を緊急停止することにより、危険を回避することができる。
上記一態様に係る情報処理装置において、前記移動体の隊列に含まれる対象移動体は複数であり、前記障害物情報取得部は、前記複数の対象移動体のうち、第1の対象移動体から前記障害物情報を取得し、前記複数の対象移動体のうち、前記第1の対象移動体とは異なる第2の対象移動体の運転に関する制御情報を生成してもよい。
上記の構成によれば、隊列を編成して移動する複数の移動体のうち、第1の対象移動体が第2の対象移動体の障害物に対する衝突危険性を検出して、検出された障害物情報を第2の対象移動体に通知することにより、第2の対象移動体が障害物との衝突を避けることができるため、障害物の計測範囲を維持しながらセンサ取り付け数やセンサの計測レンジを減らすことができる。
上記一態様に係る情報処理装置において、前記第1の対象移動体は、前記隊列において、前記第2の対象移動体よりも後方に位置していてもよい。
上記の構成によれば、後方移動体が、前方移動体と障害物との衝突可能性を正確に検知して、前方移動体に通知することができるので、障害物の計測範囲を維持しながらセンサ取り付け数やセンサの計測レンジを減らすことができる。
本発明の一態様に係る運転制御方法は、移動体の隊列に含まれる1又は複数の対象移動体の運転を制御する運転制御方法であって、1又は複数の障害物を示す障害物情報を取得する障害物情報取得ステップと、前記障害物情報を参照して、前記隊列を維持するように前記1又は複数の対象移動体の運転を制御するための制御情報を生成する制御情報生成ステップと、前記制御情報を出力する出力ステップとを備える。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る情報処理装置と同様の効果が得られる。
本発明の一態様に係る情報処理プログラムは、上記何れかに記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラムであって、前記制御情報生成部としてコンピュータを機能させる。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る情報処理装置と同様の効果が得られる。
本発明の一態様によれば、複数の移動体が隊列を編成して移動する際に、隊列を崩すことなく、障害物との衝突を回避することができる。
本発明の一実施形態に係る運転制御装置(情報処理装置)1の機能構成例を模式的に例示するブロック図である。 本発明の一実施形態に係る運転制御装置1のセンサ11における座標を示した図である。 本発明の一実施形態に係る運転制御装置1を備える車両が隊列を編成して移動中に、障害物回避動作を模式的に示した図である。 本発明の一実施形態に係る運転制御装置1中の回避動作バッファに格納される情報の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る運転制御装置1を備える車両が隊列を編成して移動中に、障害物回避動作または緊急停止動作を行うための処理を示したフローチャートである。 図5の続きのフローチャートである。 本発明の別の実施形態に係る運転制御装置101および201の機能構成例を模式的に例示するブロック図である。 本発明の別の実施形態に係る運転制御装置101および201を備える車両が隊列を編成して移動中の様子を模式的に示した図である。 本発明の別の実施形態に係る運転制御装置101および201を備える車両が隊列を編成して移動中に、障害物回避動作を行う様子を模式的に示した図である。 本発明の別の実施形態に係る情運転制御装置101を備える車両が隊列を組んで移動中に、前方車両において障害物を回避する処理を示したフローチャートである。 図10中の障害物情報受信部の情報に基づく判定ステップを示すフローチャートである。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態の情報処理装置(運転制御装置)1は、移動体の隊列に含まれる1又は複数の対象移動体の運転を制御する情報処理装置である。一例として、情報処理装置1は、移動体としての3台の車両10、20、および30が隊列を編成して移動中に、2台目の車両20が、隊列を維持しつつ、自車両に近づく障害物との衝突を回避するように制御する。この実施形態では、先頭車両10のみを人間のドライバが運転し、2台目以降の車両20および30は、先頭の車両10を追随するように自動運転により制御されている。ただし、これは本実施形態を限定するものではなく、先頭の車両10も自動運転により制御する構成としてもよい。また、本実施形態では、移動体は車両に限定されるものではなく、移動体は、荷物運搬ロボット等であってもよいし、ドローンなどの飛行体等であってもよい。また、隊列中に含まれる移動体の数は本実施形態を限定するものではない。また、キャラクター等が搭乗し、テーマパーク内で隊列を組み、パレードを行う車両等も本実施形態でいう車両に含まれる。
<構成>
まず、図1を参照しながら第1実施形態における運転制御装置1の構成例を説明する。図1に示すように、運転制御装置1は、センサ11、障害物検知部2、衝突判定部3、制御切替部4、回避動作指示生成部5、隊列追従動作指示生成部7、車間距離制御部6、操舵角度制御部8を備えている。
上記構成において、センサ11および障害物検知部2は、1又は複数の障害物を示す障害物情報を取得する構成であり、合わせて障害物情報取得部とも呼ぶ。また、衝突判定部3、制御切替部4、回避動作指示生成部5、および隊列追従動作指示生成部7は、前記障害物情報を参照して、前記隊列を維持するように前記1又は複数の対象移動体の運転を制御するための制御情報を生成する構成であり、合わせて制御情報生成部とも呼ぶ。また、車間距離制御部6および操舵角度制御部8は、前記制御情報を出力する構成であり、合わせて出力部とも呼ぶ。
<センサ11>
センサ11は、一例として画像センサを備えており、車両20周囲の領域内に存在する1または複数の障害物を示すセンサデータを生成し、生成したセンサデータを障害物検知部2に供給する。
<障害物検知部2>
障害物検知部2では、1又は複数の障害物を示す障害物情報を取得する。具体的には、センサ11で検出された1又は複数の障害物を示すセンサデータを受信する。そして、受信したセンサデータから、1又は複数の障害物について、障害物の位置および移動ベクトル等の情報を含む障害物情報を算出する。
<衝突判定部3>
衝突判定部3では、障害物検知部2から通知される前記障害物情報を参照して、車両20がこのままの走行を続けた場合に、車両20が障害物に衝突する可能性があるか否か、及び、車両20が障害物との衝突を回避する可能性があるか否かを判定する。そして、判定結果を制御切替部4に供給する。
<制御切替部4>
制御切替部4では、衝突判定部3から供給される衝突可能性および衝突回避可能性の判定結果に基づいて、車両の走行を制御する。
具体的には、衝突判定部3が「衝突可能性なし」と判定した場合には、制御切替部4は、隊列追従動作指示生成部7に、車両の隊列走行を継続させるための処理を行わせる。
衝突判定部3が「衝突可能性あり」、かつ「衝突回避可能性あり」と判定した場合には、制御切替部4は、回避動作指示生成部5に、車両20の障害物回避動作のための処理を行わせる。ここで、「障害物回避動作」とは、移動体を移動させつつ障害物を回避するための動作である。本実施形態では、「障害物回避動作」に緊急停止は含まれないとして説明を行うが、これは本実施形態を限定するものではない。
また、衝突判定部3が「衝突可能性あり」、かつ「衝突回避可能性なし」と判定した場合には、制御切替部4は、車間距離制御部6および操舵角度制御部8に、車両20の緊急停止状態を設定させる。
<回避動作指示生成部5および隊列追従動作指示生成部7>。
回避動作指示生成部5および隊列追従動作指示生成部7は、前記障害物情報を参照して、前記隊列を維持するように前記1又は複数の対象移動体の運転を制御するための制御情報を生成する。
具体的には、回避動作指示生成部5および隊列追従動作指示生成部7には、障害物検知部2から前記障害物情報が供給される。そして、衝突判定部3が「衝突可能性あり」と判定した場合には、回避動作指示生成部5が、この障害物情報を参照して、車両20が障害物を回避しつつ隊列を維持できるように車両20の運転を制御するための、車間距離目標値および相対角度目標値を生成する。
また、衝突判定部3が「衝突可能性なし」と判定した場合には、隊列追従動作指示生成部7は、隊列走行を継続するように車両20の運転を制御するための、車間距離目標値および相対角度目標値を生成する。
さらに、前記衝突判定部3は、前記1又は複数の障害物を回避するための回避動作が可能であるか否かを判定する。
そして、1又は複数の障害物を回避するための回避動作が可能である場合には、当該回避動作を示す制御情報を生成する。1又は複数の障害物を回避するための回避動作が不可能である場合には、緊急停止を示す制御情報を生成する。
つまり、衝突判定部3が「障害物との衝突回避が可能」と判定した場合には、制御切替部4が回避動作指示生成部5に対し、衝突回避が可能であるような車間距離目標値および相対角度目標値の生成を指示する。衝突判定部3が、「障害物との衝突回避が不可能」と判定した場合には、制御切替部4が車間距離制御部6および操舵角度制御部8に対し、緊急停止状態を設定させる。なお、車間距離および相対角度の算出方法については後述する。
<車間距離制御部6、操舵角度制御部8>
車間距離制御部6および操舵角度制御部8は、回避動作指示生成部5および隊列追従動作指示生成部7が生成した制御情報(車間距離目標値および相対角度目標値)を受信し、この制御情報を出力する。具体的には、回避動作指示生成部5または隊列追従動作指示生成部7で生成された車間距離目標値および相対角度目標値を、車両20のECU(Electronic Control Unit)9に対して出力する。
ECU9は、車両10との車間距離及び相対角度が、車間距離制御部6、及び操舵角度制御部8から供給された車間距離目標値及び相対角度目標値となるよう車両20の各部を制御する。
また、衝突判定部3が「衝突回避可能性なし」と判定した場合には、制御切替部4が、車間距離制御部6、及び操舵角度制御部8を緊急停止状態に設定する。
<センサにおける車間距離および相対角度>
ここで、図2を参照しながら車両20のセンサ11(画像センサ)における車間距離および相対角度についてより詳しく説明する。車両20のセンサ11においては、自車両20の車体の中心を座標(0、0)とする。そして、車両20の車幅方向をX軸、車両の長軸方向、すなわち車体の進行方向をY軸とする。障害物の位置は、車両20の車体の中心を座標(0、0)として、これとの相対的な位置である座標(Xn,Yn)によって表す。また、前方車両10と車両20との車間距離は、前方車両10の最後部とその後方車両20の最前部とのY軸方向における距離Lで定義する。前方車両10と車両20との相対角度θ1は、車両20の車体の中心と車両10最後部の中心点を結ぶ直線が、Y軸となす角度とする。
<隊列の軌跡>
次に、図2および図3を参照しながら、本発明の運転制御装置1の第1実施形態における隊列の走行軌跡について説明する。上述したように、本実施形態では、図2に示す通り、3台の移動体(車両10,20、および30)が隊列を編成して走行している。一例として3台の車両のうち、先頭の車両10のみドライバが運転しており、2台目の車両20および3台目の車両30は、運転制御装置1により、先頭車両10を追随するように自動運転で制御されている。そして、2台目の車両20は、上述した通り、センサ11および障害物検知部2を備える運転制御装置1が搭載されている。
図2中、車両20の周囲の実線で囲まれた領域(検知エリア)A2は、センサ11によって検出できる領域を示している。また、車両20の周囲の点線で囲まれた領域(危険エリア)A1は、この領域内に障害物が検知された場合に、当該障害物と車両20との衝突危険性があると衝突判定部3により判定される領域である。
車両20の回避動作指示生成部5は、障害物情報を参照し、1又は複数の障害物の各々が、対象移動体の周囲に仮想的に設定された何れの領域に属するのかに応じて、制御情報を生成する。つまり、センサ11および障害物検知部2は検知エリアA2内に1又は複数の障害物を検知すると、この障害物に関する障害物情報を衝突判定部3に供給する。衝突判定部3は、検知された障害物のうち危険エリアA1内に存在する障害物を自車両に衝突する危険性があるものと判定する。そして、制御切替部4が、車両20の回避動作指示生成部5に対し、回避動作を示す制御情報を生成するように指示する。生成された制御情報は、一時的に後述する回避動作バッファに格納される。
図3(a)、(b)、および(c)には、車両20の障害物検知部2が危険エリアA1内に存在する障害物Oを検出した場合の、障害物回避動作を行う場合の隊列の変化を時系列で示したものである。
衝突判定部3が衝突回避可能性ありと判定した場合は、図3(a)、(b)、および(c)に示した回避動作を行う。
まず、図3(a)の時点で、車両20のセンサ11が検知エリアA2内に存在する障害物Oを検出する。そして障害物検知部2は、センサ11からのデータに基づいて、障害物Oの位置および移動ベクトルを算出する。車両20の回避動作指示生成部5は、1又は複数の障害物の少なくとも何れかの移動を示すベクトルと、車両20の移動を示すベクトルと、を参照して、制御情報を生成する。
つまり、車両20の衝突判定部3は、車両20の走行ベクトルと、障害物検知部2で算出される障害物Oの移動ベクトルから、障害物Oと車両20が衝突するか否かを判定する。障害物Oが車両20の走行ベクトル上にある場合には、車両20が障害物Oと衝突する可能性ありと判定する。障害物Oが車両20の走行ベクトル上にない場合には、車両20が障害物Oと衝突する可能性なしと判定する。
衝突判定部3が「衝突可能性あり」と判定した場合には、回避動作指示生成部5は、車両20が障害物との衝突を回避するための制御情報(具体的には、車間距離目標値および相対角度目標値)を生成する。図3(b)の場合には、車両20の右側から近づいてくる障害物Oを避けるため、車両20の制御切替部4は、車両20を前方車両10に対し20度(相対角度目標値θ1=−20度)で左方向に転回させて、障害物Oとの衝突を回避するように、車両20の走行を制御する。
障害物Oが車両20の後方に行き過ぎるまで、図3(c)に示すように、制御切替部4は、車両20を前方車両10に対し20度(相対角度目標値θ1=-20度)を維持させつつ、先頭車両10を追随する走行を行うように制御する。
したがって、車両20の制御切替部4により、車両20は、障害物Oとの衝突を適切に回避することができる。障害物Oが車両20の後方に行き過ぎた後は、衝突判定部3が「衝突可能性なし」と判定するので、回避動作フラグが無効となる。そして、制御切替部4が、車両20を隊列追従動作の状態に制御する。このとき、制御切替部4が、相対角度目標値θ1=0度に設定するので、車両20は右方向に20度転回して走行することにより、元の走行状態に戻ることができる。
このように、上記実施形態では、車両20の運転制御装置1は、隊列を維持しながら、車両20が障害物Oに衝突するのを回避するように、車両20の走行を制御することができる。
ここで、障害物を回避するための相対角度θ1の絶対値が、閾値(例えば、40度)以下である場合には、衝突判定部3は、車両20を右または左に転回させても、障害物を回避しつつ、隊列を維持できると判定する。しかし、θ1の絶対値が、閾値を超える場合には、衝突判定部3は、車両20を右または左に転回させた場合、隊列を維持することができないと判定する。
そして、車両20が衝突物Oとの衝突を回避できないと判定された場合には、車両20を緊急停止させる。
なお、上述したように、車両20の回避動作指示生成部5が生成した制御情報は、隊列に含まれる他の車両10および30にも供給される。車両10および30の制御切替部では、この車両20から取得した制御情報に応じて、3台の車両からなる隊列を維持するように、車両10および30の走行を切り替えている。具体的には、車両20との車間距離Lおよび相対角度が閾値内に収まるように走行を切り替えている。
<回避動作バッファ>
続いて、図4を参照して、本実施形態で用いられる回避動作バッファに格納される情報の一例を説明する。衝突判定部3は、検知された1又は複数の障害物のうち「衝突可能性あり」と判定した障害物についてのセンサデータおよび衝突回避可能性についての判定結果を回避動作バッファに一時的に格納する。制御切替部4は、この回避動作バッファに格納された情報を読み取り、これに基づいて、車両の動作を制御する。
具体的には、回避動作バッファでは、図4に示すように、衝突可能性ありと判定された障害物ごとに、障害物番号、衝突回避可能性、障害物位置(Xn、Yn)および回避動作ベクトル(xn、yn)を格納する。そして、障害物のうち一つでも「衝突回避不可能」と判定された障害物があった場合には、回避動作フラグを無効にし、緊急停止フラグを有効とする。すべての障害物について「衝突回避可能」と判定された場合には、回避動作フラグを有効にし、緊急停止フラグを無効とする。障害物に関する情報の書き込みがない場合には、回避動作フラグ、緊急停止フラグとも無効とする。
<運転制御装置1の動作>
次に、図5および図6を参照しながら、車両20が隊列走行中に、障害物との衝突を回避または緊急停止する場合の処理について説明する。図5および図6は、本実施形態における車両20の運転制御装置1が、車両20と障害物の衝突を回避するまたは緊急停止する処理を示したフローチャートである。
(ステップS9)
ステップS9では、車両20の運転制御装置1が始動する。
(ステップS10)
運転制御装置1のセンサ11が検知エリアA2内にN個の障害物を検知すると、ステップS10において、障害物検知部2が、センサ11から供給されたセンサデータに基づいて、N個の障害物のそれぞれについて障害物の位置と速度ベクトルを算出する。算出された障害物の位置と障害物の速度ベクトルを含む障害物情報は、衝突判定部3に供給される。
(ステップS11)
続いて、ステップS11以降において、衝突判定部3は、N個の障害物のそれぞれについて衝突可能性および衝突回避可能性を判定する。まず、ステップS11において障害物の番号iを0(i=0)と設定する。
(ステップS12)
ステップS12では、衝突判定部3が、回避動作バッファをクリアして、障害物の数としてNを設定する。以降は、障害物番号iを1ずつ増加させて、順次i番目の障害物について処理を行う。
(ステップS13)
続いて、ステップS13では、各障害物についてi<Nであるか否かを判定する。i<Nの場合は(ステップS13でYes)、ステップS14からステップS18までの処理を繰り返す。i<Nでない場合は(ステップS13でNo、つまり、N個の障害物すべてについてステップS13からステップS18までの処理が終了した場合)、ステップS19に進む。
(ステップS14)
ステップS14では、衝突判定部3は、障害物(i=1)が危険エリアA1に存在するか否かを判定する。障害物が危険エリアA1内に存在すると検知された場合(ステップS14でYes)には、ステップS17に進む。障害物が危険エリアA1内に存在しないと判定された場合(ステップS14でNo)には、ステップS15に進む。
(ステップS15)
ステップS15では、衝突判定部3は、障害物が車両20の走行ベクトル上にあるか否かを判定する。障害物が、車両20の走行ベクトル上にあると判定された場合(ステップS15でYes)には、ステップS21に進む。障害物が、車両20の走行ベクトル上にない場合(ステップS15でNo)には、ステップS16に進む。
(ステップS16)
ステップS16では、衝突判定部3は、障害物が車両20との衝突を回避できるか否かを判定する。障害物が、車両20との衝突を回避できると判定された場合(ステップS16でYes)には、ステップS18に進む。1番目の障害物が車両20との衝突を回避できない場合(ステップS16でNo)には、ステップS21に進む。
(ステップS17)
ステップS17では、衝突判定部3は、障害物が車両20に衝突する可能性があるか否かを判定する。1台目の障害物が車両20に衝突する可能性があると判定された場合には(ステップS17でYes)、ステップS18に進む。障害物が車両20に衝突する可能性がない場合には(ステップS17でNo)、障害物の番号iを一つ増加させて、ステップS13に戻る。以降は、次の障害物についてステップS13からステップS18までの処理を繰り返す。
(ステップS18)
ステップS18では、回避動作バッファにi番目の障害物についての回避動作条件を記憶する。以降は、障害物の番号iを一つ増加させて、ステップS13に戻り、i+1番目の障害物についてステップS13からステップS18までの処理を繰り返す。
(ステップS19)
ステップS19では、衝突判定部3は、回避動作バッファに書き込みがあるか否かを判定する。書き込みがある場合(ステップS19でYes)には、ステップS20に進む。書き込みがない場合には(ステップS19でNo)、つまり回避すべき障害物がない場合は、ステップS22に進む。
(ステップS20)
ステップS20では、衝突判定部3は、回避動作が可能かどうかを判定する。回避動作が可能であると判定された場合(ステップS20でYes)には、ステップS23に進む。回避動作が可能でないと判定された場合(ステップS20でNo)には、ステップS21に進む。
(ステップS21)
ステップS21では、衝突判定部3は、緊急停止フラグを有効にする。この情報は、制御切替部4に供給される。
(ステップS22)
ステップS19でNoの場合、回避すべき障害物がないと判定されたので、ステップS22において、回避動作フラグおよび緊急停止フラグを無効にする。
(ステップS23)
ステップS20でYesの場合、回避動作が可能であると判定されたので、ステップS23では、回避動作フラグを有効にし、緊急停止フラグを無効にする。その後は、ステップS24に進む。
(ステップS24)
ステップS24では、回避動作条件(回避動作ベクトル)を設定する。この制御情報は、制御切替部4に供給される。
(ステップS25)
ステップS25では、衝突判定部3が、緊急停止フラグ情報、回避動作フラグ情報、および回避動作条件を、制御切替部4に供給する。
(ステップS26)
ステップS26では、制御切替部4が、緊急停止フラグが有効か否かを判定する。緊急停止フラグが有効と判定した場合には(ステップS26でYes)、ステップS30に進む。緊急停止フラグが有効と判定しない場合には(ステップS26でNo)、ステップS27に進む。
(ステップS27)
ステップS27では、制御切替部4が、回避動作フラグが有効か否かを判定する。回避動作フラグが有効と判定した場合には(ステップS27でYes)、ステップS31に進む。回避動作フラグが有効と判定しない場合には(ステップS27でNo)、ステップS28に進む。
(ステップS28)
ステップS28では、制御切替部4が、隊列追従動作指示生成部7に隊列を維持するための制御情報(車間距離目標値、相対角度目標値)の生成を指示する。その後、ステップS29に進む。
(ステップS29)
ステップS29では、車間距離制御部6および操舵角度制御部8を隊列追従状態へ設定する。その後、ステップS33に進んで、処理を終了する。
(ステップS30)
ステップS30では、車間距離制御部6および操舵角度制御部8を緊急停止状態へ設定する。その後、ステップS33に進んで、処理を終了する。
(ステップS31)
ステップS31では、回避動作指示生成部5に制御情報(車間距離目標値、相対角度目標値)の生成を指示する。その後、ステップS32に進む。
(ステップS32)
ステップS32では、車間距離制御部6および操舵角度制御部8を回避動作状態へ設定する。その後、ステップS33に進んで、処理を終了する。
<移動体が飛行体である場合の付記事項>
すでに説明したように、本実施形態では、移動体は飛行体であってもよい。移動体が飛行体の場合には、運転制御装置1は移動体をX、Y方向(水平方向)のみではなく、Z方向(垂直方向)にも制御する。
例えば、上述の図2では、移動体が車両など水平方向に移動する場合のセンサ11における座標を示した。しかし、移動体が飛行体の場合には、センサ11における座標は、X、Y方向(水平方向)のみではなく、Z方向(垂直方向)にも設定される。
この場合、障害物検知部2は、1又は複数の移動体の垂直方向における障害物も検知する。衝突判定部3は、移動体に上下方向から近づく障害物についても衝突可能性および衝突回避可能性について判定する。また、回避動作指示生成部5および隊列追従動作指示生成部7が車間距離目標値、相対角度目標値を生成する場合、これらの制御情報は、3次元の値となる。その結果、移動体は3次元的に制御される。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
上述した第1実施形態では、複数の車両が隊列を編成して走行をする場合、そのうち1台の車両20が自車両に対する障害物を検知し、衝突回避を制御する構成例を示した。本発明はこれに限定されるものではない。本実施形態では、複数の移動体(車両110,120、および130)が隊列を編成して移動している場合に、前方を走行する移動体(車両120)の衝突判定部は、複数の移動体のうち、後方を走行する移動体(車両130)から障害物情報を取得し、車両130とは異なる車両120の運転に関する制御情報を生成する。即ち、第1の対象移動体である後方車両130が、第2の対象移動体である前方車両120に、車両120の周囲に存在する障害物に関する情報を通知し、これにより前方車両120が障害物を回避する構成となっている。
<構成>
図7は、第2実施形態に係る運転制御装置1の機能構成例を模式的に例示するブロック図である。まず、図7を参照しながら第2実施形態における2台目の車両120の運転制御装置101および3台目の車両130の運転制御装置201の構成例を説明する。
<3台目の車両130の運転制御装置201の構成>
図7(a)を参照しながら第2実施形態における3台目の車両130の運転制御装置201の構成例を説明する。図7(a)に示すように、3台目車両130の運転制御装置201は、センサ211、対前方車両障害物検知部202、および障害物情報送信部212を備える。センサ211は、2台目車両120の周囲に存在する障害物を検知する。対前方車両障害物検知部202では、センサ211から供給される障害物のセンサデータに基づいて、2台目車両120の周囲に存在する障害物の位置および速度ベクトルを算出する。障害物情報送信部212は、対前方車両障害物検知部202で算出された障害物情報を2台目車両120に送信する。
<2台目車両120の運転制御装置101の構成>
次に、図7(b)を参照しながら第2実施形態における2台目車両120の運転制御装置101の構成例を説明する。図7(b)に示すように、2台目車両120の運転制御装置101は、障害物情報受信部112を備える。障害物情報受信部112では、3台目車両130の障害物情報送信部212から車両120に対する障害物情報を受信する。障害物情報受信部112で受信された車両120に対する障害物情報は、車両120の衝突判定部103に供給される。そして、車両120の衝突判定部103は、車両130から送信された障害物情報に基づいて、車両120の障害物に対する衝突可能性および衝突回避可能性を判定する。この判定結果に基づいて、車両120の制御情報生成部では、車両120の運転に関する制御情報を生成する。
車両120の運転制御装置101のそれ以外の構成は、第1実施形態の運転制御装置1と同様であるので、説明を省略する。
なお、本実施形態は、2台目車両120または3台目車両130で取得された障害物情報が、運転者付きの先頭車両110に供給され、当該障害物情報を参照して、運転者が先頭車両110を制御する態様でもよい。
<検知エリアと危険エリア>
図8には、本実施携帯の隊列走行する3台の車両110、120、および130と、車両130のセンサで検知される領域の位置関係を示す。図8中、実線で囲まれた領域は、車両130のセンサ211による検知エリアB2を示す。また、点線で囲まれた領域は、車両120に対する危険エリアB1を示す。危険エリアB1内に障害物があれば、「2台目の車両120に衝突可能性あり」と判定される。3台目車両130の障害物情報送信部212は、この障害物情報を2台目の車両120に送信する。2台目の車両120の障害物情報受信部112は、3台目の車両130からの障害物情報を受信する。そして、2台目の車両120の衝突判定部103では、車両130からの障害物情報に基づいて、自車両120と障害物との衝突可能性および衝突回避可能性を判定する。車両120の衝突判定部103が、「衝突可能性あり」かつ「衝突回避可能性あり」と判定した場合は、車両120の制御切替部104が、車両120に回避動作を行わせる。車両120の衝突判定部103が、「衝突可能性あり」かつ「衝突回避可能性なし」と判定した場合は、車両120の制御切替部104が、車両120を緊急停止させる。
<隊列の軌跡>
次に、図9を参照しながら、第2実施形態における隊列に軌跡について説明する。図9は、第1実施形態の図3に相当する図である。つまり、図9には、3台の移動体(車両110、120、および130)が隊列を編成して走行している様子を模式的に示した図である。この実施形態でも、3台の車両のうち、1台目のみが人間のドライバが運転しており、2台目の車両120および3台目の車両130が1台目の車両110を追随するように自動運転で制御されている。また、図9では、最も後方を走行する車両130に備えられたセンサにより、2台目の車両120の周囲の存在する障害物を検知し、検知結果を車両120に送信する場合を示している。車両130には、センサ211が備えられている。このセンサ211は、図8中の実線で囲まれた検知エリアB2内に存在する障害物を検知することができる。そして、破線で囲まれた危険エリアB1内に存在する障害物を車両120に衝突する危険性があるものと判定する。
図9(a)、(b)および(c)には、車両130が危険エリアB1内に存在する障害物Oを検知した場合の隊列の変化を、時系列で示したものである。図9(a)、(b)および(c)を参照して、車両120に障害物Oが近づいた場合の、回避動作について説明する。まず、図9(a)の時点では、車両130のセンサ211が検知エリアB2内に存在する障害物Oを検知する。障害物Oは車両120の右側面に近づき、危険エリアB1に進入する。車両130の障害物情報送信部212は、検知した障害物情報を車両120に送信する。
図9(b)の時点では、車両120は、運転制御装置101の障害物情報受信部112において、障害物情報を車両130の運転制御装置201から受信する。この障害物情報に従って、自車両に対する障害物の衝突可能性および衝突回避可能性を判定する。そして、判定結果に従って自車両の走行を変更する。図9(b)の場合には、車両120の右側面に近づいてくる障害物Oに対して、衝突判定部103が「衝突可能性あり」および「衝突回避可能性あり」と判定する。そして、障害物Oとの衝突を回避するため、制御切替部104が車両120を左側にθ1だけ転回させる。
障害物Oが車両120の後方に行き過ぎた時点では、図9(c)に示すように、車両12の制御切替部104が、今度は車両120を右側にθ1だけ転回させる。したがって、車両120は、元の通り、先頭の車両110を追随する走行を行う。
<車両130の運転制御装置201の動作>
次に、図10を参照しながら、車両120の運転制御装置101の動作について説明する。図10は、本実施形態における車両120の運転制御装置101が、3台目の車両130から受信した障害物情報に基づいて、自車両120と障害物の衝突可能性および回避可能性を判定するための処理を示したフローチャートである。
本実施形態における処理では、衝突判定部103が、前方車両が有する障害物検知部102からの障害物情報に加えて、後方の車両130から受信した障害物情報に基づいて、障害物衝突可能性及び衝突回避可能性を判定する。このため、処理中に障害物情報受信部112で受信した後方の車両130からの障害物情報に基づく判定ステップ(ステップS500)を含む。しかし、それ以外の点では、図5および図6で示した第1実施形態の運転制御装置1の障害物回避動作または緊急停止動作を行うための処理を示したフローチャートと同じである。したがって、図11に障害物情報受信部112で受信した情報に基づく判定ステップのフローチャートを示し、それ以外の説明を省略する。
<車両120の運転制御装置101の動作>
図11を参照しながら、前方車両120における障害物情報受信部112の情報に基づく判定ステップでの処理について説明する。
(ステップS511)
ステップS511では、車両120の運転制御装置101が始動する。
(ステップS512)
ステップS512では、障害物の番号jを0(j=0)と設定する。
(ステップS513)
続いて、ステップS513では、衝突判定部103が、車両130から通知された障害物の数Mを設定する。
(ステップS514)
続いて、ステップS514では、衝突判定部103が、各障害物についてj<Mであるか否かを判定する。j<Mである場合は(ステップS514でYes)、ステップS515に進む。以降、各障害物についてステップS515からステップS520までの処理を繰り返す。j<Mでない場合は(ステップS514でNo、つまり、M個の障害物すべてについてステップS515からステップS520までの処理が終了した場合)は、ステップS530に進んで、処理を終了する。
(ステップS515)
ステップS515では、障害物(j=0)が危険エリアB1に存在するか否かを判定する。障害物が危険エリアB1内に存在しないと判定された場合(ステップS515でNo)には、ステップS519に進む。障害物が危険エリアB1内に存在すると判定された場合(ステップS515でYes)には、ステップS516に進む。
(ステップS516)
ステップS516では、衝突判定部103が、障害物が車両120の走行ベクトル上にあるか否かを判定する。障害物が、車両120の走行ベクトル上にあると判定された場合(ステップS516でYes)には、ステップS518に進む。障害物が、車両20の走行ベクトル上にない場合(ステップS516でNo)には、ステップS517に進む。
(ステップS517)
ステップS517では、衝突判定部103が、障害物が車両120との衝突を回避できるか否かを判定する。障害物が、車両120との衝突を回避できると判定された場合(ステップS517でYes)には、ステップS520に進む。障害物が車両120との衝突を回避できない場合(ステップS517でNo)には、ステップS518に進む。
(ステップS518)
ステップS518では、衝突判定部103が、緊急停止フラグを有効にする。その後は、ステップS530に進んで処理を終了する。
(ステップS519)
ステップS519では、衝突判定部103が、障害物が車両120との衝突を回避できるか否かを判定する。障害物が、車両120との衝突を回避できると判定された場合(ステップS519でYes)には、ステップS520に進む。障害物が車両120との衝突を回避できない場合(ステップS519でNo)には、ステップS518に進む。
(ステップS520)
ステップS520では、衝突判定部103が、回避動作バッファに回避動作条件(回避動作ベクトル)を格納する。その後は、以降は、障害物の番号jを一つ増加させて、ステップS514に戻り、これ以降の各障害物についてステップS515からステップS520までの処理を繰り返す。
すべての障害物について上記処理を終了したら(ステップS514でYes)、ステップS530に進んで、障害物情報受信部112で受信した情報に基づく処理を終了する。
これ以降は、図10のステップS19に戻り、実施形態1で説明したステップS19以降の処理を行う。
以上のように、第2実施形態では、後方を走行する車両130が前方を走行する車両120に近づく障害物を検知して、障害物に関する情報を車両120に送信する。障害物情報を車両130から受信した車両120では、自車両に備えられた障害物検知部からの障害物情報に加えて、車両130からの障害物情報も利用して、車両の走行を制御することができる。したがって、センサの取り付け数やセンサの計測レンジを増やさなくとも、障害物を的確に検知することができ、安全な走行を行うことができる。
本実施形態では、前方車両120にも障害物情報取得部(センサ111および障害物検知部102)を備える例を示した。しかし、前方車両120には障害物情報取得部が備えられず、先頭車両110に備えられた障害物情報取得部が、車両110と車両120との間の障害物を検知し、障害物情報送信部を介して車両120に通知する構成としてもよい。また、本実施形態の前方車両120では、障害物情報を後方車両130から受信して、前方車両120の衝突判定部103が障害物衝突可能性および障害物回避可能性を判定している例を示した。しかし、後方車両130の衝突判定部が、前方車両120の障害物衝突可能性および障害物回避可能性を判定して、判定結果を前方車両120に送信する構成であってもよい。この場合には、後方車両130での判定結果に基づいて、前方車両の走行が制御される。
上記運転制御装置(情報処理装置)を制御するためのプログラムおよび制御方法も、隊列走行を行う移動体の移動を制御する際に、情報処理装置と同様の効果を奏する。
〔ソフトウェアによる実現例〕
情報処理装置1の制御ブロック(特に衝突判定部3および制御切替部4)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、情報処理装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1、101、201、211 運転制御装置(情報処理装置)
2 障害物検知部
3、103 衝突判定部
4 制御切替部
5 回避動作指示生成部
6 車間距離制御部
7 隊列追従動作指示生成部
8 操舵角度制御部
9 ECU
10、20、30、110、120、130 車両
11、211 センサ
112 障害物情報受信部
202 対前方車両障害物検知部
212 障害物情報送信部
A1、B1 危険エリア
A2、B2 検知エリア
i 障害物の番号
θ1 相対角度

Claims (8)

  1. 移動体の隊列に含まれる1又は複数の対象移動体の運転を制御する情報処理装置であって、
    1又は複数の障害物を示す障害物情報を取得する障害物情報取得部と、
    前記障害物情報を参照して、前記隊列を維持するように前記1又は複数の対象移動体の運転を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、
    を備えていることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記制御情報生成部は、
    前記障害物情報を参照し、前記1又は複数の障害物の各々が、前記対象移動体の周囲に仮想的に設定された何れの領域に属するのかに応じて、前記制御情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御情報生成部は、
    前記1又は複数の障害物の少なくとも何れかの移動を示すベクトルと、
    前記1又は複数の対象移動体の少なくとも何れかの移動を示すベクトルと、
    を参照して、前記制御情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御情報生成部は、
    前記1又は複数の障害物を回避するための回避動作が可能であるか否かを判定し、
    前記1又は複数の障害物を回避するための回避動作が可能である場合には、当該回避動作を示す制御情報を生成し、
    前記1又は複数の障害物を回避するための回避動作が不可能である場合には、緊急停止を示す制御情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記移動体の隊列に含まれる対象移動体は複数であり、
    前記障害物情報取得部は、
    前記複数の対象移動体のうち、第1の対象移動体から前記障害物情報を取得し、
    前記複数の対象移動体のうち、前記第1の対象移動体とは異なる第2の対象移動体の運転に関する制御情報を生成することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1の対象移動体は、前記隊列の中で、前記第2の対象移動体よりも後方に位置していることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 移動体の隊列に含まれる1又は複数の対象移動体の運転を制御する情報処理方法であって、
    1又は複数の障害物を示す障害物情報を取得する障害物情報取得ステップと、
    前記障害物情報を参照して、前記隊列を維持するように前記1又は複数の対象移動体の運転を制御するための制御情報を生成する制御情報生成ステップと、
    前記制御情報を出力する出力ステップと
    を含んでいることを特徴とする情報処理方法。
  8. 請求項1から6の何れか1項に記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラムであって、前記制御情報生成部としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラム。
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