以下、各図面に沿って、表示装置、および該表示装置への表示方法の実施形態について説明する。なお、以下で説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下の実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.第1実施形態
1.1.表示装置
先ず、図1、図2、および図3を参照して、第1実施形態に係る表示装置の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る表示装置の一例としての携帯型端末装置の概略を示す外観斜視図である。図2は、表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、図2は、表示装置において電子書籍や電子写真の各ページおよびサムネイル画像およびサムネイル束の表示に係る機能の構成を示したブロック図である。図3は、サムネイル画像を含むサムネイル束、およびメインページの表示例1を示す図である。
第1実施形態に係る表示装置100は、図1に示すように、電子書籍や電子写真などを閲覧するための装置であり、フォルダーやファイルに収納されている電子書籍や電子写真などの各ページの画像や表示したい画面の検索画面として、電子書籍や電子写真の各ページを縮小した画像としてのサムネイル画像を表示する。つまり、表示装置100は、画像を表示可能な電子機器の一例である。なお、以下では、表示装置100に表示する画像として、複数のサムネイル画像51,51a,51bなど(図3参照)、およびサムネイル画像51,51a,51bなどを並べて表示する画像束としてサムネイル束30(図3参照)を例示して説明する。また、本実施形態では、フォルダーやファイルを総称して、「ファイル」を用いて説明する。
また、以下の説明では、「第1の方向」、および「第2の方向」を用いているが、本明細書における「第1の方向」とは、表示部140の表示が判読可能な状態で、表示部140を構成する画面をユーザーに正対させたときの水平方向(横方向)に相当する。また、「第2の方向」とは、第1の方向と交差する方向であり、表示部140の表示が判読可能な状態で、表示部140を構成する画面をユーザーに正対させたときの垂直方向(縦方向)に相当する。また、表示装置100や表示部140の説明に用いる各図面には、説明の便宜上、互いに直交する2軸を、X軸、およびY軸として設定している。即ち、X軸は、表示部140の水平方向(横方向)に沿った方向である「第1の方向」、Y軸は、表示部140の垂直方向(縦方向)に沿った方向である「第2の方向」と一致している。また、説明の便宜上、Y軸の正方向を「上」、または「上側」、Y軸の負方向を「下」、または「下側」、X軸の正方向を「右」、または「右側」、X軸の負方向を「左」、または「左側」、ということがある。
表示装置100は、例えばスマートフォンやタブレット型の端末装置などで構成することができる。表示装置100は、他の情報処理装置(不図示)と、例えばBluetooth(登録商標)通信などを例示することができる近距離無線通信や有線通信(不図示)等によって接続されることができる。
第1実施形態に係る表示装置100は、図1に示すように、画像を表示する二つの画面として第1表示画面141と第2表示画面142とを有する表示部140を備えている。なお、第1表示画面141が第1画面に相当し、第2表示画面142が第2画面に相当する。第1表示画面141、および第2表示画面142は、第1表示画面141または第2表示画面142の枠部などで構成される境界145を介してY軸に沿って並んで配置されている。なお、本実施形態に係る表示装置100は、境界145の部分での折りたたみが可能な、折りたたみ式の携帯型端末装置を例示している。ユーザーは、表示装置100の液晶ディスプレイ等によって構成された第1表示画面141および第2表示画面142を有する表示部140に表示された画像を視認することができる。なお、表示装置100は、二つの画面を有する他の構成として、別固体で構成された二つのタブレット型の端末装置のそれぞれの画面を用いたり、二つのスマートフォンのそれぞれの画面を用いたりすることができる。また、表示装置100は、例えばタブレット型の端末装置とスマートフォンとを組み合わせて、二つの画面の表示部140を構成することもできる。また、境界145は、枠部に替えて、画面上において一つの画面を二つに区切る境界線(不図示)によって構成することができる。
表示装置100は、図2に示すように、ハードウェア構成として、サムネイル画像生成部120および表示画像生成部130を含む制御部110、操作部150を含む表示部140、および記憶部160を備えている。
制御部110は、サムネイル画像生成部120および表示画像生成部130を含む。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えたマイクロコンピューターであり、ROMに記憶されたプログラムに従って表示装置100の各部を制御する。制御部110は、操作部150から送られた信号から操作内容を特定し、特定した内容に応じて、電子書籍のページを送る処理、ページを戻す処理、サムネイル画像やサムネイル束などの表示画像を表示部140に表示させる処理などを行う。
具体的に、制御部110は、記憶部160にアクセスし、電子書籍や電子写真などの各種データを記憶部160に書き込んだり読み出したりすることができる。また、制御部110は、サムネイル画像生成部120、および表示画像生成部130に対して、電子書籍や電子写真などの各ページに係る各種データや電子書籍や電子写真などの各種データを縮小したサムネイル画像やサムネイル束の画像を生成させたり、それらの表示画像データを生成させたりすることができる。
また、制御部110は、図3に示すように、表示画像生成部130で第1表示画像として生成された画像束としてのサムネイル束30の画像を、一方の画面としての第1表示画面141に表示し、第2表示画像として生成されたメイン画像21a,21bを、他方の画面としての第2表示画面142に表示する。即ち、制御部110は、第1表示画面141と第2表示画面142との境界145が、隣り合う第1表示画像としてのサムネイル束30と第2表示画像としてのメイン画像21a,21bとの間に配置されるように表示画像を構成し、表示部140に表示する。これにより、第1表示画像としてのサムネイル束30と第2表示画像としてのメイン画像21a,21bとの重なり表示を防止することができ、二つの画像が重なってしまった場合に、それぞれの画像が見難いなど閲覧が困難になることを防ぐことができる。
ここで、第1表示画像としてのサムネイル束30は、画像としての複数のサムネイル画像51が、第1の方向に並び表示されている画像束である。なお、本形態では、サムネイル束30において、サムネイル画像51が、一つのファイルに含まれる複数のページに相応する複数のサムネイル画像を代表表示している。また、第2表示画面142に表示するメイン画像21a,21bは、二つのページに相当する画像に限らず、幾つであってもよい。
制御部110は、表示画像生成部130により、隣り合うサムネイル画像51同士が、一部が重なった状態で等間隔に並ぶ構成部分と、隣り合うサムネイル画像51同士の間隔が広がっていたり、表示向きが異なっていたりする部分などを含み並ぶ構成部分と、を有するサムネイル束30を構成する。また、制御部110は、ユーザーからの指示によって、サムネイル束30の隣り合う画像同士の間隔を変化させたり、画像の向きを変化させたりすることができる。本表示例において、制御部110は、サムネイル束30に含まれる複数のサムネイル画像51の内から選択されている選択ページ、即ちメイン画像21a,21bとして第2表示画面142に表示されているページに相当するサムネイル画像51a,51bを、見開き状態の表示40として表示している。
サムネイル画像生成部120は、記憶部160から各種データを読み出し、電子書籍や電子写真などの各種データを縮小したサムネイル画像、例えばサムネイル画像51を生成する。具体的に、サムネイル画像生成部120は、例えば表示部140を構成する画面の水平方向である第1の方向に沿った第1の仮想軸上に配置され、この第1の仮想軸と交差し、表示部140の画面の垂直方向である第2の方向に沿ったそれぞれの第2の仮想軸を中心にして回転され、さらに第1の仮想軸に対して回転した複数の画像として、図3に示すサムネイル画像51を生成する。なお、このサムネイル画像51の生成方法については、後段にて図4A〜図4Eを参照して詳細に説明する。
表示画像生成部130は、図3に示すように、サムネイル画像生成部120によって生成された複数のページの各サムネイル画像51を、表示部140の水平方向である第1の方向(X軸)に並べて配置したサムネイル束30の画像を生成する。つまり、表示画像生成部130は、一つのサムネイル束、例えばサムネイル束30を、一つのファイルに含まれる各ページのサムネイル画像51,51a,51bを含み、俯瞰可能な構成とする。また、表示画像生成部130は、ユーザーが選択して開いているページの画像、例えば第2表示画像として、第2表示画面142に表示されるメイン画像21a,21bを生成する。
表示部140は、境界145を介した二つの表示画面として、第1表示画面141と第2表示画面142とを有し、それぞれの表示画面に画像を表示する。表示部140は、制御部110の指示に基づいて、複数のサムネイル画像51,51a,51bを含むサムネイル束30、およびサムネイル束30に含まれる複数のサムネイル画像51の内から選択されている選択ページを拡大表示したメイン画像21a,21bなどを表示画像として、第1表示画面141または第2表示画面142のいずれかに表示する。表示部140は、例えば液晶ディスプレイとタッチパッドのような位置入力装置を組み合わせたタッチパネルで構成することができる。なお、表示部140は、タッチパネルを操作部150として機能させることができる。
操作部150は、第1表示画面141および第2表示画面142を構成するタッチパネルによって構成されている。操作部150は、ユーザーの指などをタッチパネルに接触させ、ドラッグアンドドロップやフリックなどの操作によって生じる操作信号を、制御部110へ送ることができる。なお、操作部150としては、ユーザーが押し下げることによって操作する操作ボタン(不図示)で構成することもできる。
記憶部160は、書籍データや電子写真データなどを表示部140に表示させる画像データとして記憶するメモリーである。なお、記憶部160は、ファイルとして、例えば複数の書籍データに係る複数のページを一つのまとまりとして収納しているファイルや複数の電子写真データを一つのまとまりとして収納しているファイルなどを記憶することができる。
本実施形態の表示装置100によれば、表示部140に画像を表示する第1画面としての第1表示画面141および第2画面としての第2表示画面142を有し、第1表示画面141と第2表示画面142との境界145が、隣り合う第1表示画像としてのサムネイル束30と第2表示画像としてのメイン画像21a,21bとの間に配置されている。したがって、例えばサムネイル束30を第1表示画面141に表示し、メイン画像21a,21bを第2表示画面142に表示するなど、サムネイル束30とメイン画像21a,21bとを、第1表示画面141および第2表示画面142に区分してそれぞれ表示することができる。これにより、表示装置100では、サムネイル束30とメイン画像21a,21bとが重なって表示されてしまう、所謂重なり表示を防止することができ、二つの画像が重なってしまった場合に、それぞれの画像が見難いなど閲覧が困難になることを防ぐことができる。
また、表示装置100では、第1表示画像として、複数の画像が第1の方向に並ぶサムネイル束30を一方の画面としての第1表示画面141に表示し、第2表示画像として、サムネイル束30を構成する複数のサムネイル画像51の内から選択された画像に対応するページを拡大したメイン画像21a,21bを他方の画面としての第2表示画面142に表示する。したがって、第1表示画面141および第2表示画面142の二つの画面によって、サムネイル束30全体の内容と、フォーカスしたい画像であるメイン画像21a,21bの内容とを、より判読し易くすることができる。
なお、制御部110は、メイン画像21a,21bに相当し、第1表示画面141に表示されているサムネイル画像51a,51bを、見開き状態の表示40として表示している。このような見開き状態の表示40により、サムネイル束30の中でメイン画像21a,21bに相当するサムネイル画像51a,51bを視認し易くすることができるとともに、サムネイル束30の中でメイン画像21a,21bに相当するサムネイル画像51a,51bと、その近傍の他の画像との表示内容を視認し易くすることができる。
1.2.表示方法1
1.2.1.表示例1
次に、図3に加え、図4A〜図4Eを参照し、表示装置100において表示方法1を用いて表示する表示例1について説明する。図4A〜図4Eは、サムネイル画像を変形させる処理を説明するための図である。なお、表示装置100における構成部位に関しては、上述と同符号を付して説明する。
表示方法1では、図3に示すように、表示部140を構成する第1表示画面141に、選択されたファイルに含まれるページそれぞれのサムネイル画像51を第1の方向に配列したサムネイル束30を第1表示画像として表示する。なお、サムネイル束30には、サムネイル束30に含まれる複数のサムネイル画像51の内から、ユーザーがフォーカスするために選択した選択ページに相当するサムネイル画像51a,51bが、見開き状態の表示40として表示されている。
また、表示方法1では、表示部140を構成する第2表示画面142に、第2表示画像としてのメイン画像21a,21bを表示する。ここで、メイン画像21a,21bは、サムネイル束30に含まれる複数のサムネイル画像51の内から、ユーザーによって選択された選択ページに相当するサムネイル画像51a,51bのページを拡大して表示している画像である。即ち、メイン画像21a,21bは、選択されたファイルに含まれるページの内で、ユーザーがフォーカスしたいページの拡大画像である。
換言すれば、表示方法1では、隣り合う第1表示画像としてのサムネイル束30と第2表示画像としてのメイン画像21a,21bとの間に、第1表示画面141と第2表示画面142との境界145が配置されている。
サムネイル束30は、隣り合うサムネイル画像51同士が、一部が重なった状態で等間隔に並ぶ構成部分と、隣り合うサムネイル画像51同士の間隔が広がっていたり、表示向きが異なっていたりする部分などを含み並ぶ構成部分と、を有している。ここで、画像としてのサムネイル画像51は、例えば表示部140を構成する画面の第1の方向(X軸)に沿った第1の仮想軸上に配置され、第1の仮想軸と交差し、表示部140を構成する画面の第2の方向に沿ったそれぞれの第2の仮想軸を中心にして回転し、さらに第1の仮想軸を中心にして回転して表示されている画像である。このように、サムネイル画像51は、第1の仮想軸および第2の仮想軸を中心にして回転されることによって、表示を判読可能な状態で画面をユーザーに正対させたとき、複数のサムネイル画像51で構成されるサムネイル束30を俯瞰できる状態に変形される。即ち、サムネイル束30に含まれている複数のサムネイル画像51を斜め上方から斜視し、俯瞰したときと同様なページの見え方となるように、各ページのサムネイル画像51が変形されている。
ここで図4A、図4B、図4C、図4D、および図4Eを参照して、サムネイル画像を変形させる処理について説明する。なお、以下、サムネイル画像を変形させる処理についての説明では、上述において付されていたサムネイル画像の符号(51,51a,51b)を省略している。
サムネイル画像生成部120から供給される各サムネイル画像は、書籍や電子写真などの各ページを平面視した画像であり、図4Bに示すように、縦方向の長さをL、横方向の長さをSとした画像11bである。換言すれば、画像11bは、縦方向の辺が表示部140の第2の方向に沿った縦方向と平行であり、横方向の辺が表示部140の第1の方向に沿った横方向と平行に構成されている。
サムネイル画像生成部120は、書籍や電子写真などの各ページを表す各サムネイル画像を変形した画像を生成する。具体的に、サムネイル画像生成部120は、各ページについて、図4Aに示すように、ページ11aを仮想空間内の仮想水平面Nに設定された第1の仮想軸Q上に立てて配置し、第1の仮想軸Qと交差するそれぞれの第2の仮想軸Mを中心にして、ページ11aの横方向が表示部140の横方向に平行な基準位置11から回転角θで回転させる。さらに、サムネイル画像生成部120は、仮想空間内においてそれぞれの第2の仮想軸Mを中心にして回転されたページ11aを、第1の仮想軸Qを中心にして俯角φ(不図示)で回転させた画像を生成する。即ち、サムネイル画像生成部120は、仮想空間内において、第2の仮想軸Mを中心にして回転させたページ11aの上辺より上の視点から、ページ11aを俯角φ(不図示)で斜めに見下ろしている画像を生成する。換言すれば、各サムネイル画像を変形した画像は、仮想空間内においてページ11aの上辺より上の視点からページ11aを俯角φ(不図示)で斜視し、俯瞰している画像として生成される。なお、ページを回転させていない場合、ページの横方向が表示部140の横方向(第1の方向)に平行な状態であり、回転角θは0°である。また、俯角φは予め定められた角度となっている。また、第2の仮想軸Mは、ページの縦方向(第2の方向)の辺に沿って平行である構成に限定されるものではなく、ページの横方向の辺と交差する構成であってもよい。
具体的には、先ず、サムネイル画像生成部120は、各ページを正面から見た画像11b(図4B参照)に対して、図4Cに示すように、横幅を変化させないようにしつつ、縦方向の変形を加え、図4Bの画像11bの右辺を左辺に対してS・sinθ・tanφだけずらした画像11cを生成する。次に、サムネイル画像生成部120は、図4Dに示すように、図4Cの画像11cを、cosθの倍率で横方向に縮小した画像11dを生成する。この結果、画像11dの横幅は、S・cosθとなる。そして、サムネイル画像生成部120は、最後に図4Eに示すように、図4Dの画像11dをcosφの倍率で縦方向に縮小した画像11eを生成する。この結果、画像11eの縦方向の寸法は、L・cosφとなる。これにより、ページを第2の仮想軸Mを中心にして回転角θで回転させ、さらに、第1の仮想軸Qを中心に回転させた画像11eが得られる。換言すれば、ページを第2の仮想軸Mを中心にして回転角θで回転させ、且つ、ページの上辺より上の視点からページを俯角φで見下ろしたときの画像11eが得られる。
なお、回転角θは、選択ページデータで特定される選択ページについては予め定められた回転角θ1にされ、選択ページの一つ前のページについては、予め定められた回転角−θ1にされる。また、選択ページ以外のページについては、選択ページからページ番号が離れるにつれて回転角θは徐々に大きな角度にされ、選択ページより後のページの回転角θは、本実施形態においては、θ1<θ<90°の範囲にされ、選択ページより前のページの回転角θは、本実施形態においては、−θ1>−θ>−90°の範囲にされる。
表示方法1では、制御部110は、第1表示画面141に、第1表示画像としてのサムネイル束30を表示する。また、制御部110は、第2表示画面142に、第2表示画像としてのメイン画像21a,21bを表示する。即ち、表示方法1では、表示部140を構成する第1表示画面141と第2表示画面142との境界145を、隣り合う第1表示画像としてのサムネイル束30と第2表示画像としてのメイン画像21a,21bとの間に配置して、第1表示画面141にサムネイル束30を表示し、第2表示画面142にメイン画像21a,21bを表示する。
このような表示方法1によれば、境界145によって区分けされた第1表示画面141に第1表示画像としてのサムネイル束30が表示され、第2表示画面142に第2表示画像としてのメイン画像21a,21bが表示される。したがって、サムネイル束30とメイン画像21a,21bとの重なりを防止することができ、二つの画像が重なってしまった場合に、それぞれの画像が見難いなど閲覧が困難になることを防ぐことができる。
なお、第2表示画面142には、図3に示すように、表示されている第2表示画像としてのメイン画像21a,21bに加えて、参照画像21cを表示することができる。参照画像21cは、第1表示画面141に表示されているサムネイル束30の内から参照したい他のページのサムネイル画像51cを選択することによって決定する。このとき、参照画像21cは、メイン画像21a,21bの視認を妨げないように、第1表示画面141の四隅や端部などに表示することが好ましいが、表示位置は適宜設定することができる。また、参照画像21cは、メイン画像21a,21bよりも小さな面積で表示されることが好ましいが、必要に応じて適宜表示面積を設定することができる。
このように、表示部140を構成する第2表示画面142に、メイン画像21a,21bに加えて、参照画像21cを表示することにより、表示されている画像の中身の認知・理解を、より的確に行うことができる。
1.2.2.表示例2
次に、図5を参照し、表示装置100において表示方法1を用いて表示する表示例2について説明する。図5は、第1実施形態に係る表示装置に表示される表示例2を示す図である。なお、表示装置100における構成部位に関しては、上述と同符号を付して説明する。
表示例2では、図5に示すように、制御部110は、表示部140を構成する第1表示画面141に、サムネイル束30と、第2のサムネイル束35と、第3のサムネイル束37と、を第1表示画像として表示する。サムネイル束30は、表示例1と同様に、選択されたファイルに含まれるページそれぞれのサムネイル画像51を第1の方向に配列した画像束であり、第1のサムネイル束に相当する。第2のサムネイル束35および第3のサムネイル束37は、サムネイル束30と同様に、複数のサムネイル画像を第1の方向に配列した画像束である。つまり、第1表示画面141には、複数の画像束が、第2の方向に沿った配置によって表示されている。
第1表示画面141において、サムネイル束30、第2のサムネイル束35、および第3のサムネイル束37は、第2の方向に沿って配置されている。具体的には、第1表示画面141と第2表示画面142の境界145に近い領域にサムネイル束30が配置され、サムネイル束30の下側に、第2のサムネイル束35、第3のサムネイル束37の順に配置されている。なお、サムネイル束30には、サムネイル束30に含まれる複数のサムネイル画像51の内から、ユーザーがフォーカスしたいとして選択した選択ページに相当するサムネイル画像51a,51bが、見開き状態の表示40として表示されている。
また、制御部110は、表示部140を構成する第2表示画面142に、第2表示画像としてのメイン画像21a,21bを表示する。ここで、メイン画像21a,21bは、第1表示画面141に表示されているサムネイル束30に含まれる複数のサムネイル画像51の内から、ユーザーによって選択された選択ページに相当するサムネイル画像51a,51bのページを拡大して表示している画像である。即ち、選択されたファイルに含まれるページの内で、ユーザーがフォーカスしたいページの拡大画像である。
換言すれば、表示例2では、上述した表示例1と同様に、隣り合う第1表示画像としてのサムネイル束30、第2のサムネイル束35、および第3のサムネイル束37と、第2表示画像としてのメイン画像21a,21bとの間に、第1表示画面141と第2表示画面142との境界145が配置されている。
サムネイル束30、第2のサムネイル束35、および第3のサムネイル束37のそれぞれは、隣り合うサムネイル画像51同士が、一部が重なった状態で等間隔に並ぶ構成部分と、隣り合うサムネイル画像51同士の間隔が広がっていたり、表示向きが異なっていたりする部分などを含み並ぶ構成部分と、を有していてもよい。ここで、サムネイル束30、第2のサムネイル束35、および第3のサムネイル束37を構成する画像としてのサムネイル画像51などの構成については、上述した表示例1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
上述の表示例2では、第1表示画面141に、複数のサムネイル画像51などを第1の方向に並べて配置したサムネイル束、例えばサムネイル束30、第2のサムネイル束35、および第3のサムネイル束37を、第1の方向と交差する第2の方向に沿って複数配置して表示する。したがって、表示例2によれば、表示例1の効果に加え、表示部140を構成する第1表示画面141の限られた表示領域に、より多くのサムネイル束およびサムネイル画像51などを表示することができ、サムネイル束の中身、換言すれば複数のサムネイル画像51などから構成されるフォルダーの中身、または複数のサムネイル画像51などからファイルの中身全体を俯瞰することができる。
2.第2実施形態
2.1.表示装置
先ず、図6を参照して、第2実施形態に係る表示装置の構成について説明する。図6は、第2実施形態に係る表示装置に表示されるサムネイル画像を含むサムネイル束、およびメインページの表示例3を示す図である。
表示装置200は、図6に示すように、電子書籍や電子写真などを閲覧するための装置であり、フォルダーやファイルに収納されている電子書籍や電子写真などの各ページの画像や表示したい画面の検索画面として、電子書籍や電子写真の各ページを縮小した画像としてのサムネイル画像を表示する。つまり、表示装置200は、画像を表示可能な電子機器の一例である。また、本実施形態では、フォルダーやファイルを総称して、「ファイル」を用いて説明する。
また、以下の説明では、上述の第1実施形態と同様な、「第1の方向」、および「第2の方向」を用いている。また、表示装置200や表示部240の説明に用いる各図面には、説明の便宜上、互いに直交する2軸を、X軸、およびY軸として設定している。即ち、X軸は、表示部240の水平方向(横方向)に沿った方向である「第1の方向」、Y軸は、表示部240の垂直方向(縦方向)に沿った方向である「第2の方向」と一致している。また、説明の便宜上、Y軸の正方向を「上」、または「上側」、Y軸の負方向を「下」、または「下側」、X軸の正方向を「右」、または「右側」、X軸の負方向を「左」、または「左側」、ということがある。
表示装置200は、例えばスマートフォンやタブレット型の端末装置などで構成することができる。表示装置200は、他の情報処理装置(不図示)と、例えばBluetooth(登録商標)通信などを例示することができる近距離無線通信や有線通信(不図示)等によって接続されることができる。
第2実施形態に係る表示装置200は、図6に示すように、画像を表示する二つの画面として第1表示画面241と第2表示画面242とを有する表示部240を備えている。なお、第1表示画面241が第1画面に相当し、第2表示画面242が第2画面に相当する。第1表示画面241と第2表示画面242とは、第1表示画面241または第2表示画面242の枠部などで構成される境界245を介してX軸に沿って並んで配置されている。本実施形態に係る表示装置200は、境界245の部分での折りたたみが可能な、折りたたみ式の携帯型端末装置を例示している。ユーザーは、表示装置200の液晶ディスプレイ等によって構成された第1表示画面241および第2表示画面242を有する表示部240に表示された画像を視認することができる。なお、表示装置200は、二つの表示画面として、別固体で構成された二つのタブレット型の端末装置のそれぞれの画面を用いたり、二つのスマートフォンのそれぞれの画面を用いたりすることができる。また、表示装置200は、例えばタブレット型の端末装置とスマートフォンとを組み合わせて、二つの画面の表示部240を構成することもできる。また、境界245は、枠部に替えて、一つの画面を区切る仮想線(不図示)で構成することができる。
表示装置200のハードウェア構成は、図2に示し前述した第1実施形態に係る表示装置100と同様である。したがって、本実施形態での説明は省略するが、それぞれの構成部位については同様の名称および符号を用いて説明する。
制御部110は、図6に示すように、画像束としてのサムネイル束31、およびサムネイル束31を構成する各ページのサムネイル画像51の内から選択されたページのサムネイル画像51aを拡大表示するメイン画像22を第1表示画像として生成する。また、制御部110は、画像束としてのサムネイル束32、およびサムネイル束32を構成する各ページのサムネイル画像52の内から選択されたページのサムネイル画像52aを拡大表示するメイン画像23を第2表示画像として生成する。そして、制御部110は、第1表示画像を一方の画面としての第1表示画面241に表示し、第2表示画像を他方の画面としての第2表示画面242に表示する。即ち、制御部110は、第1表示画面241と第2表示画面242との境界245を、隣り合う第1表示画像と第2表示画像との間に配置して、第1表示画像および第2表示画像を表示部240に表示する。これにより、第1表示画像と第2表示画像との重なり表示を防止することができ、二つの画像が重なってしまった場合に、それぞれの画像が見難いなど閲覧が困難になることを防ぐことができる。
2.2.表示方法2
2.2.1.表示例3
次に、図6を参照し、表示装置200において表示方法2を用いて表示する表示例3について、以下詳細に説明する。なお、表示装置200における構成部位に関しては、上述と同符号を付して説明する。
表示例3では、図6に示すように、表示部240を構成する第1表示画面241に、選択されたファイルに含まれるページそれぞれのサムネイル画像51を第1の方向に配列したサムネイル束31と、サムネイル束31を構成する各ページのサムネイル画像51の内から選択された選択ページに相当するサムネイル画像51aを拡大表示するメイン画像22と、を含む第1表示画像を表示する。なお、第1表示画像は、サムネイル束31が第1表示画面241の下方端の近傍に配置され、サムネイル束31の表示領域よりも上側の広い領域に、拡大表示されたメイン画像22が配置された表示画像である。
また、表示例3では、境界245に対して第1表示画面241とX軸に沿った反対側に設けられている第2表示画面242に、選択されたファイルに含まれるページそれぞれのサムネイル画像52を第1の方向に配列したサムネイル束32と、サムネイル束32を構成する各ページのサムネイル画像52の内から選択された選択ページに相当するサムネイル画像52aを拡大表示するメイン画像23と、を含む第2表示画像を表示する。なお、第2表示画像は、サムネイル束32が第2表示画面242の下方端の近傍に配置され、サムネイル束32の表示領域よりも上側の広い領域に、拡大表示されたメイン画像23が配置された表示画像である。
ここで、第1表示画像のメイン画像22および第2表示画像のメイン画像23は、サムネイル束31,32に含まれるページの内から、ユーザーによって選択された選択ページに相当するサムネイル画像51a,52aを拡大して表示している画像である。即ち、選択されたファイルに含まれるページの内で、ユーザーがフォーカスしたいページの拡大画像である。
換言すれば、表示方法2では、隣り合う第1表示画像としてのサムネイル束31およびメイン画像22と、第2表示画像としてのサムネイル束32およびメイン画像23との間に、X軸に沿って並ぶ第1表示画面241と第2表示画面242との境界245が配置されている。
なお、サムネイル束31,32を構成するサムネイル画像51,52は、それぞれの画像の一部が重なった状態で等間隔に並ぶ構成部分と、隣り合う画像同士の間隔が広がっていたり、表示向きが異なっていたりする部分などを含み並ぶ構成部分と、を有している。ここで、サムネイル束31,32に含まれている複数のサムネイル画像51,52を斜め上方から斜視し、俯瞰したときと同様なページの見え方となるように、各ページのサムネイル画像51,52が変形されている。この変形方法に関しては、上述した表示例1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
なお、第1表示画像に含まれるメイン画像22、および第2表示画像に含まれるメイン画像23は、それぞれ一つのページを拡大表示するに限らず、複数のページを選択して拡大表示することができる。
上述の表示例3によれば、サムネイル束31と、サムネイル束31の内から選択されたページを拡大表示するメイン画像22と、を含む第1表示画像を一方の画面としての第1表示画面241に表示し、サムネイル束32と、サムネイル束32の内から選択されたページを拡大表示するメイン画像23と、を含む第2表示画像を他方の画面としての第2表示画面242に表示する。即ち、第1表示画面241と第2表示画面242との境界245を、隣り合う第1表示画像と第2表示画像との間に配置して表示することにより、第1表示画像と第2表示画像との重なり表示を防止することができ、二つの画像が重なってしまった場合に、それぞれの画像が見難いなど閲覧が困難になることを防ぐことができる。
2.2.2.表示例4
次に、図7を参照して、表示装置200において表示方法2を用いて表示する表示例4について説明する。図7は、第2実施形態に係る表示装置に表示される表示例4を示す図である。なお、表示装置200における構成部位に関しては、上述と同符号を付して説明する。
表示例4では、図7に示すように、表示部240を構成する第1表示画面241に、複数のサムネイル束311,312,313,314,315を、Y軸に沿って並べて表示する。それぞれのサムネイル束311,312,313,314,315は、選択されたファイルに含まれるページそれぞれのサムネイル画像51を、第1の方向に並べて配置している。具体的には、第1表示画面241の上方の領域にサムネイル束311が配置され、サムネイル束311の下側に、サムネイル束312、サムネイル束313、サムネイル束314、サムネイル束315の順に配置されている。なお、サムネイル束313のX軸中央部には、ユーザーのフォーカスしたいページとして選択された選択ページに相当するサムネイル画像55が、隣りのサムネイル画像とともに見開き状態で表示されている。
また、境界245に対して第1表示画面241とX軸に沿った反対側に設けられている第2表示画面242には、第1表示画面241に表示されている複数のサムネイル束311,312,313,314,315の内から、ユーザーがフォーカスしたいページとして選択した選択ページに相当するサムネイル画像55を拡大表示したメイン画像24を表示する。
即ち、表示例4では、複数のサムネイル束311,312,313,314,315と、選択ページに相当するサムネイル画像55を拡大表示したメイン画像24とが、境界245を介して表示部240の左右に並んで、換言すればX軸に沿って並んで表示される。
上述の表示例4では、第1表示画面241に、複数のサムネイル束311,312,313,314,315を第2の方向(Y軸)に沿って複数配置して表示する。したがって、表示例4によれば、上述の表示例3の効果に加え、表示部240を構成する第1表示画面241の限られた表示領域に、より多くのサムネイル束311,312,313,314,315を表示することができ、サムネイル束の中身、換言すれば複数のサムネイル画像51などから構成されるフォルダーの中身、または複数のサムネイル画像51,55などからファイルの中身全体を俯瞰することができる。
3.表示の変形例
次に、図8を参照して、表示装置100,200における表示の変形例について説明する。図8は、表示の変形例を示す図である。なお、図8では、表示装置100の表示部140を例示して説明するが、表示装置200に関しても同様に適用することができる。また、以下の説明において、表示装置100における構成部位に関しては、上述と同符号を付して説明する。
本変形例では、表示部140を構成する第1表示画面141に、選択されたファイルに含まれるページそれぞれのサムネイル画像51を第1の方向に配列したサムネイル束30を第1表示画像として表示する。なお、サムネイル束30には、サムネイル束30に含まれる複数のサムネイル画像51の内から、ユーザーがフォーカスしたいページとして選択した選択ページに相当するサムネイル画像51a,51bが、見開き状態で表示されている。
また、表示部140を構成する第2表示画面142には、第2表示画像としてのメイン画像21a,21bを表示する。ここで、メイン画像21a,21bは、サムネイル束30に含まれる複数のサムネイル画像51の内から、ユーザーによって選択された選択ページに相当するサムネイル画像51a,51bのページを拡大して表示している画像である。即ち、選択されたファイルに含まれるページの内で、ユーザーがフォーカスしたいページの拡大画像である。
本変形例では、このように表示されている第1表示画像または第2表示画像が、例えば画面に対するドラッグアンドドロップやフリックなどの操作によって移動したり拡大したりした場合、第1表示画像または第2表示画像それぞれが表示されている第1表示画面141または第2表示画面142からはみ出す部分の表示画像の表示を行わない。例えば、図8に示すように、第2表示画面142に表示されている第2表示画像であるメイン画像21a,21bが、図中矢印の方向に拡大され、図中破線で示す領域21gにまで広がった場合でも、第1表示画面141は、図中破線で示す領域21gの部分の表示画像を表示せず、第1表示画像であるサムネイル束30を表示する。また、図示はしていないが、上述と同様に、第1表示画面141に表示されているサムネイル束30が移動したり拡大したりした場合、第2表示画面142は、第1表示画面141からはみ出した表示画像の表示を行わない。
本変形例に示す表示によれば、第1表示画面141および第2表示画面142に表示する第1表示画像または第2表示画像のそれぞれを、独立した画像とすることができる。換言すれば、一方の表示画面の表示状態の影響を他方の表示画面に与えることが無い。詳述すれば、例えば第1表示画面141に第1表示画像が表示され、第2表示画面142に第2表示画像が表示されている場合、第1表示画像が拡大されて第1表示画面141からはみ出しても、はみ出した部分の表示画像は第2表示画面142に表示されないため、第2表示画面142に表示されている第2表示画像への影響を生じさせることがない。
なお、上述の実施形態では、表示装置100,200として折りたたみ式の携帯型端末装置を例示して説明したがこれに限らない。他の表示装置としては、例えばスマートフォンタイプの通信端末装置、タブレット端末、パーソナルコンピューターのディスプレイなどを単数、もしくは複数を組み合わせて適用することができる。また、表示装置として、例えば映像投射用のスクリーンなどを表示部として用い、スクリーンなどにサムネイル画像などの画像を含むサムネイル束などの画像束や他の画像を含み構成された画像を投影するプロジェクターを適用することができる。
また、上述の表示例1、表示例2、表示例4、および変形例では、第1画面もしくは第2画面の内の一方の画面に画像束を表示し、他方の画面にメイン画像を表示する例を示して説明したが、画面と表示画像との組み合わせを限定するものではなく、いずれかの画面に、第1の仮想軸上に配置され、第1の仮想軸と交差するそれぞれの第2の仮想軸を中心にして回転し、さらに第1の仮想軸を中心にして回転して表示される画像を含んでいればよい。例えば、一方の画面にメイン画像を表示し、他方の画面に画像束を表示してもよい。また、二つの画面に画像束を表示してもよい。
また、例えばメイン画像として表示するように選択されたサムネイル画像は、上述の実施形態で説明した見開き状態での表示に限らず、隣り合うサムネイル画像との間隔を広げ、隣り合うサムネイル画像と重ならないように表示することとしてもよい。このような表示とすることにより、隣り合うサムネイル画像同士が重ならないように表示されているため、サムネイル束の中でメイン画像に相当するサムネイル画像を見易くなり、その内容を知り易くすることができる。
以下に、上述した実施形態から導き出される内容を、各態様として記載する。
[態様1]本態様に係る表示方法は、第1の仮想軸上に配置され、前記第1の仮想軸と交差するそれぞれの第2の仮想軸を中心にして回転し、さらに前記第1の仮想軸を中心にして回転して表示される画像を第1表示画像および第2表示画像のいずれかに含み、前記第1表示画像と前記第2表示画像とを、第1画面および第2画面に表示する表示方法であって、前記第1画面と前記第2画面との境界を、隣り合う前記第1表示画像と前記第2表示画像との間に配置する。
本態様の表示方法によれば、例えば第1表示画像を第1画面に表示し、第2表示画像を第2画面に表示するなど、第1表示画像と第2表示画像とを、第1画面および第2画面にそれぞれ表示することにより、第1表示画像と第2表示画像との重なり表示を防止することができる。したがって、二つの画像が重なってしまった場合に、それぞれの画像が見難いなど閲覧が困難になることを防ぐことができる。
[態様2]上記態様に記載の表示方法において、前記第1表示画像および前記第2表示画像は、それぞれの表示されている前記第1画面または前記第2画面からはみ出す部分を表示しないこととしてもよい。
本態様によれば、第1画面および第2画面に表示する第1表示画像または第2表示画像のそれぞれを、独立した画像とすることができる。換言すれば、一方の画面の表示状態の影響を他方の画面に与えない。さらに詳述すれば、例えば第1画面に第1表示画像が表示され、第2画面に第2表示画像が表示されている場合、第1表示画像が拡大されて第1画面からはみ出しても、はみ出した部分の画像は第2画面に表示されないため、第2画面の第2表示画像への影響を生じさせない。
[態様3]上記態様に記載の表示方法において、前記第1表示画像は、複数の前記画像が第1の方向に並ぶ画像束を有し、前記第2表示画像は、複数の前記画像の内から選択された画像に対応するページを拡大したメイン画像を有することとしてもよい。
本態様によれば、第1表示画像として複数の画像が第1の方向に並ぶ画像束を一方の画面に表示し、第2表示画像として複数の画像の内から選択された画像に対応するページを拡大したメイン画像を他方の画面に表示するため、第1画面および第2画面の二つの画面によって、画像束全体の内容と、フォーカスしたい画像の内容とを、より判読し易くすることができる。
[態様4]上記態様に記載の表示方法において、前記第2表示画像は、前記メイン画像に加えて参照画像を有し、前記参照画像は、前記画像束の内から他の前記画像を選択することによって決定することとしてもよい。
本態様によれば、第2表示画像として、メイン画像と参照画像とを表示することにより、第2表示画像として表示される表示画像の中身の認知・理解を、より的確に行うことができる。
[態様5]上記態様に記載の表示方法において、前記選択された画像は、見開き状態で表示することとしてもよい。
本態様によれば、メイン画像に相当する画像束の内の画像が、他の画像の状態と異なる見開き状態であることから、画像束の中でメイン画像に相当する画像を視認し易くできるとともに、見開き状態の画像と、その近傍の他の画像との表示内容を視認し易くすることができる。
[態様6]上記態様に記載の表示方法において、前記選択された画像は、隣り合う画像との間隔を広げ、前記隣り合う画像と重ならないように表示することとしてもよい。
本態様によれば、メイン画像に相当する画像束の内の画像が、隣り合う画像との間隔を広げ、隣り合う画像同士が重ならないように表示されているため、画像束の中でメイン画像に相当する画像を見易くなり、その内容を知り易くすることができる。
[態様7]上記態様に記載の表示方法において、前記画像束は、前記第1の方向と交差する第2の方向に複数配置し、表示することとしてもよい。
本態様によれば、複数の画像を第1の方向に並べて配置した画像束を、第1の方向と交差する第2の方向に沿って複数配置して表示する。したがって、表示部の限られた表示領域に、より多くの画像束および画像束に含まれる画像を表示することができ、画像束の中身、換言すれば複数の画像から構成されるフォルダーの中身、または複数の画像からなるファイルの中身全体を俯瞰することができる。
[態様8]本態様に係る表示装置は、第1表示画像および第2表示画像のいずれかを表示する第1画面および第2画面と、第1の仮想軸上に配置され、前記第1の仮想軸と交差する第2の仮想軸を中心にして回転し、更に前記第1の仮想軸を中心に回転して表示される画像を生成する画像生成部と、前記画像をいずれかに含むように前記第1表示画像および前記第2表示画像を生成する表示画像生成部と、前記第1画面と前記第2画面との境界が、隣り合う前記第1表示画像と前記第2表示画像との間に配置されるように、前記第1表示画像と前記第2表示画像とを、前記第1画面および前記第2画面に表示する制御部と、を備えている。
本態様の表示装置によれば、第1表示画像および第2表示画像のいずれかを表示する第1画面および第2画面を有し、第1画面と第2画面との境界が、隣り合う第1表示画像と第2表示画像との間に配置されていることにより、例えば第1表示画像を第1画面に表示し、第2表示画像を第2画面に表示するなど、第1表示画像と第2表示画像とを、第1画面および第2画面にそれぞれ表示することができる。これにより、第1表示画像と第2表示画像との重なり表示を防止することができ、二つの画像が重なってしまった場合に、それぞれの画像が見難いなど閲覧が困難になることを防ぐことができる。