JP2020085129A - トルクチューニング方法及びトルクチューニングシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジング内球面で包含されたボールスタッドのボール部と当該ハウジング内球面との摩擦力を適正に調整すること。【解決手段】トルクチューニング方法は、ボールスタッド10を、当該ボールスタッド10の軸芯を中心にモータ22で回転させ、この回転時にモータ22の回転トルクが上がって頂点から下がり、この下がった底から再度上る曲線を描く際の底の回転トルクを基準値として定める。次に、ボール部10bをインサート成形によりハウジング11で包含する。次に、ボールスタッド10を、ボールスタッド10の軸芯を中心に、ボール部10bを覆う内球面11aが摩耗する速度以上でモータ22により回転させる。次に、回転時にモータ22の回転トルクを計測する。次に、計測される回転トルクが基準値となった際にモータ22を停止するようにした。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の路面からの衝撃軽減などの役割を果たすボールジョイントにおいて、ハウジング内に挿入されるボールスタッドのボール部と、ハウジング内球面との摩擦力を調整して揺動トルク及び回転トルク等を調整するトルクチューニング方法及びトルクチューニングシステムに関する。
車両のサスペンションは、路面から車体に伝わる衝撃を軽減し、スタビライザは、車体のロール剛性(捩れに対する剛性)を高める。このサスペンションとスタビライザは、スタビリンクを介して連結されている。スタビリンクは、棒状のサポートバーの両端にボールジョイントを備えて構成されている。
ボールジョイントとして、樹脂によるカップ状のハウジング内に、ボールスタッドのボール部を回転可能に収容した構成がある。この構成のハウジング内は、ボール部の球状に沿った球形湾曲面の形状となっている。この球形湾曲面をハウジング内球面とも称す。この構成のボールジョイントとして、例えば特許文献1に記載のジョイント装置がある。このジョイント装置は、ボールスタッドのジョイントボール(ボール部)がハウジング切欠き内(ハウジング内球面)に嵌め込まれて構成されている。
このようなハウジング内球面にボール部が直接回転可能に収容されたボールジョイントにおいては、ボール部の回転時の摩擦力に応じて、揺動トルク及び回転トルク、並びに弾性リフト量が変化する。なお、ボールジョイントでは、車両のサスペンションがストロークするに伴い、ボール部とハウジング内球面とが揺摺動するが、この揺摺動する際の特性が、揺動トルク及び回転トルクと定義づけられる。ボール部の回転時の摩擦力が増加して揺動トルク及び回転トルクが高まると、乗り心地が悪化する。
上述した弾性リフト量とは、ハウジング内球面に対するボール部の移動量である。上記の摩擦力が低下すると弾性リフト量が大きくなって、ボール部がハウジング内球面で大きく移動する。このため、ボールジョイントにガタが発生し、車両走行中の異音の発生に繋がる。つまり、摩擦力が低下すると、揺動トルク及び回転トルクは低下するが、弾性リフト量は大きくなるといった相反関係がある。
そこで、例えばボール部に対するハウジング内球面の締め代を調整すれば、揺動トルク及び回転トルクを、車両の乗り心地が向上するように低下させ、弾性リフト量を、ボールジョイントにガタが発生しないように小さくすることが可能である。
特表2009−536122号公報
しかし、特許文献1のようなハウジング内球面にボール部が直接回転可能に収容された構成のボールジョイントにおいては、ボール部とハウジング内球面との間のクリアランスの精度が悪い場合、ハウジング内球面によるボール部の締め代を最適値に設定することができず、このため、揺動トルク及び回転トルク、並びに弾性リフト量を適正に調整することができないという問題がある。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、ハウジング内球面で包含されたボールスタッドのボール部と当該ハウジング内球面との摩擦力を適正に調整することができるトルクチューニング方法及びトルクチューニングシステムを提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、構造体に一端部が連結されるスタッド部の他端部に、金属製の球体部が一体に接合されて成るボールスタッドと、当該ボールスタッドの球体部を包含する内球面を有し、一方が開口した空間を有する樹脂製のハウジングとを備えるボールジョイントにおいて、当該ハウジングの内球面と当該球体部との摩擦力を調整するトルクチューニング方法であって、試験体の前記ボールスタッドを、当該ボールスタッドの軸芯を中心にモータで回転させ、この回転時にモータの回転トルクが上がって頂点から下がり、この下がった底から再度上る曲線を描く際の当該底の回転トルクを基準値として定めるステップと、トルクチューニング対象の前記球体部をインサート成形により前記ハウジングで包含するステップと、トルクチューニング対象の前記ボールスタッドを軸芯を中心に、前記球体部を覆う前記内球面が摩耗する速度以上でモータにより回転させるステップと、前記回転時に前記モータの回転トルクを計測するステップと、前記計測される回転トルクが前記基準値となった際に前記モータを停止するステップとを実行することを特徴とするトルクチューニング方法である。
請求項5に係る発明は、構造体に一端部が連結されるスタッド部の他端部に、金属製の球体部が一体に接合されて成るボールスタッドと、当該ボールスタッドの球体部を包含する内球面を有し、一方が開口した空間を有する樹脂製のハウジングと、当該ハウジングの内球面と当該球体部との摩擦力を調整するトルクチューニングシステムであって、前記ボールスタッドを、当該ボールスタッドの軸芯を中心に回転させるモータと、前記回転時に前記モータの回転トルクを計測する計測器と、前記ボールスタッドの回転時に前記モータの回転トルクが上がって頂点から下がり、この下がった底から再度上る曲線を描く際の当該底の回転トルクが基準値として設定され、前記モータ及び前記計測器に電源を供給する電源制御装置とを備え、前記電源制御装置は、前記計測される回転トルクが前記基準値となった際に前記モータを停止することを特徴とするトルクチューニングシステムである。
請求項1の方法及び請求項5の構成によれば、ハウジング内球面で包含されたボールスタッドのボール部と当該ハウジング内球面との摩擦力を適正に調整することができる。
請求項2に係る発明は、構造体に一端部が連結されるスタッド部の他端部に、金属製の球体部が一体に接合されて成るボールスタッドと、当該ボールスタッドの球体部を包含する内球面を有し、一方が開口した空間を有する樹脂製のハウジングと、当該ハウジングの内球面と当該球体部との摩擦力を調整するトルクチューニング方法であって、前記球体部をインサート成形により前記ハウジングで包含するステップと、前記ボールスタッドを、当該ボールスタッドの軸芯を中心に、前記球体部を覆う前記内球面が摩耗する速度以上でモータにより回転させるステップと、前記回転時に前記モータの回転トルクを計測するステップと、前記計測される回転トルクを経過時間に応じて線で結んだ曲線の微分値を計算し、この微分値が0となった次に、0に近似する微分値となった際に、前記モータを停止するステップとを実行することを特徴とするトルクチューニング方法である。
この方法によれば、モータの回転トルクの曲線が頂点に到達した際に、曲線の微分値が0となる。この次に、曲線が底に到達した際には微分値が0となる。この2回目に0となる前に、0に近似する微分値となった際にモータを停止させる。このようなトルクチューニング方法によっても、回転トルクが底となる近似レベルで、モータの回転を停止できるので、球体部とハウジングの内球面との摩擦力を小さく調整できる。これによりボルスタッドの揺動トルク及び回転トルク、並びに弾性リフト量を適正に調整できる。
請求項3に係る発明は、前記ボールスタッドを前記モータにより回転させるステップにおいて、当該モータによる回転と共に前記ハウジング又は当該ボールスタッドを揺動させ、前記モータを停止するステップにおいて、前記モータを停止する際に、前記揺動を停止することを特徴とする請求項1又は2に記載のトルクチューニング方法である。
請求項6に係る発明は、前記ボールスタッドを前記モータで回転させる際に前記ハウジング又は当該ボールスタッドを揺動し、当該モータを停止する際に当該揺動を停止する揺動装置を更に備えることを特徴とする請求項5に記載のトルクチューニングシステムである。
請求項3の方法及び請求項6の構成によれば、ボールスタッドを回転させる際に揺動させることで、球体部との接触位置による周速差の低減が達成され、ハウジングの球体部接触面の発熱度合を均一にすることができる。
請求項4に係る発明は、構造体に一端部が連結されるスタッド部の他端部に、金属製の球体部が一体に接合されて成るボールスタッドと、当該ボールスタッドの球体部を包含する内球面を有し、一方が開口した空間を有する樹脂製のハウジングとを備えるボールジョイントにおいて、当該ハウジングの内球面と当該球体部との摩擦力を調整するトルクチューニング方法であって、試験体の前記ボールスタッドを、当該ボールスタッドの軸芯を中心に第1モータで回転させると共に、前記ハウジング又は当該ボールスタッドを第2モータの回転駆動を用いて揺動させ、第2モータの回転駆動に応じた揺動トルクが上がって頂点から下がり、この下がった底から再度上る曲線を描く際の当該底の揺動トルクを基準値として定めるステップと、トルクチューニング対象の前記球体部をインサート成形により前記ハウジングで包含するステップと、トルクチューニング対象の前記ボールスタッドを軸芯を中心に、前記球体部を覆う前記内球面が摩耗する速度以上でモータにより回転させるステップと、前記回転時に前記揺動トルクを計測するステップと、前記計測される揺動トルクが前記基準値となった際に前記第1モータ及び第2モータを停止するステップとを実行することを特徴とするトルクチューニング方法である。
この方法によれば、ハウジング内球面で包含されたボールスタッドのボール部と当該ハウジング内球面との摩擦力を適正に調整することができる。
本発明によれば、ハウジング内球面で包含されたボールスタッドのボール部と当該ハウジング内球面との摩擦力を適正に調整することができるトルクチューニング方法及びトルクチューニングシステムを提供することができる。
本発明に係る実施形態のスタビリンクのボールジョイントの縦断面図である。 本実施形態のトルクチューニングシステムの構成を示す図である。 ボールスタッドの回転状態を示す一部断面外観図である。 ボールスタッドの揺動状態を示す一部断面外観図である。 ボールスタッド回転時の処理時間に応じたモータの回転トルクの曲線C1〜C3を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<実施形態>
図1は、本発明に係る実施形態のスタビリンクのボールジョイントの縦断面図である。
図1に示すボールジョイントJは、樹脂製のアウターハウジング(ハウジング)11により、ボールスタッド10の先端部のボール部(球体部)10bを覆うようにインサート成形され、且つ、ボール部10bと、ボールジョイント連結用のサポートバー1aの先端部1a1とが一体に結合するようにインサート成形されている。金属製で球状のボール部10bを包含するハウジング11の内球面(ハウジング内球面ともいう)11aは、ボール部10bの球状に沿った球形湾曲状となっている。
このようなボール部10bとハウジング内球面11aとの間に隙間が無い結合構造において、ボール部10bと内球面11aとの摩擦力を後述のトルクチューニングにより調整することにより、揺動トルク及び回転トルク(値)、並びに弾性リフト量とを適正範囲に設定できる低トルクスタビリンクを実現する。
ここで、車両のサスペンションは、路面から車体に伝わる衝撃を軽減し、スタビライザは、車体のロール剛性を高めるものであり、サスペンションとスタビライザは、スタビリンク1を介して連結されている。スタビリンク1は、棒状のサポートバーの両端に、上述したボールジョイントJを備えて構成されている。
ボールジョイントJのスタッド部10sは、符号2で示すサスペンションの一端部又はスタビライザの一端部が貫通孔を介して鍔部10a1の位置まで挿通され、ナットN1で締め付けられて固定されている。なお、サスペンション2又はスタビライザ2は、請求項記載の構造体を構成する。
ボールスタッド10は、棒状のスタッド部10sの一端に球状のボール部10bが一体に連結された構造を有している。スタッド部10sには、雄ねじ10nが螺刻されている。この雄ねじ10nよりも先端側(ボール部10b側)には、周回状に拡がる鍔部10a1と小鍔部10a2とが離間して形成されている。アウターハウジング11の上端部と鍔部10a1との間には、ダストカバー13が配設されている。
ボールジョイントJは、ボールスタッド10の一端部のボール部10bが球形湾曲状のハウジング内球面11aで覆われ、この覆われた金属製のボール部10bと、金属製のサポートバー1aとが、樹脂製のアウターハウジング11により一体に包含されて固定されている。サポートバー1aは、金属材料として例えば、鋼管が使用されており、先端部1a1はボールスタッド10が延在する方向にプレスされて平板状に変形されている。なお、サポートバー1aは、金属製以外に、樹脂製やこの他の材料であってもよい。更に、サポートバー1aが樹脂製である場合、アウターハウジング11と一体に構成してもよい。
スタッド部10sの周回状に形成される小鍔部10a2の下方側(ボール部10b側)には、円柱形状のストレート部10s1が形成されている。若しくは、小鍔部10a2下方のR部10a3の下方を所定以上の長さ(例えば1mm)だけ、ストレートの円柱形状のストレート部10s2とし、ストレート部10s2の下からボール部10bの近接位置までを、ボール部10bに近付くに従い細くなるテーパ形状(円錐形状)としてもよい。
アウターハウジング11は、PA66−GF30(PA66に重量比30%のガラス繊維を入れた材料)が用いられる。なお、ハウジング11の材料は強度要件が満たされるものであればよい。例えば、PEEK(polyetheretherketone)、PA66(Polyamide 66)、PPS(Poly PhenyleneSulfide Resin)、POM(polyoxymethylene)等のエンジニアリングプラスティック、スーパーエンジニアリングプラスティック、FRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスティック)、GRP(glassreinforced plastic:ガラス繊維強化プラスティック)、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics:炭素繊維強化プラスティック)等が使用される。
上述したように、ハウジング内球面11aは、ボールスタッド10のボール部10bが揺摺動するため、所定の摩耗耐久性が求められる。また、ハウジング11はインサート成形で形成されるため、熱可塑性樹脂がよい。
ハウジング11には、内球面11aの上端11uから外方に広がるテーパ形状(円錐形状)のテーパ部11f1を有する凸形状の凸形フランジ11fが円環状に形成されている。テーパ部11f1の開始点は、上端11uの外側コーナー11u1となっている。
凸形フランジ11fの内周面であるテーパ部11f1の傾斜角は、双方向矢印α1で示すように、ボールスタッド10が揺動した際に、ボールスタッド10の揺動角を満たすように設計されている。凸形フランジ11fの外周面には、上述したように、ダストカバー13の鉄リンク13aの埋設箇所が圧入固定されている。
ハウジング11は、球形湾曲状の内球面11aでボール部10bを内方に向けて締め付けるので、ボール部10bとの摩擦力が大きくなって、ボールスタッド10の揺動トルク及び回転トルク、並びに弾性リフト量の調整が必要となる。この調整のため、後述のトルクチューニングが行われる。
<トルクチューニング方法>
図2は、ボールジョイントJのトルクチューニングシステムの構成を示す図である。但し、図2に示すボールジョイントJは、図1に示すボールジョイントJを矢印Y1方向から見た際の一部断面図である。なお、ボール部10bの中心を水平線Hに対して垂直に通る軸線Vは、ボールスタッド10の軸芯である。また、水平線H上のボール部10bの直径を赤道Sともいう。
トルクチューニングとは、ボールジョイントJのボール部10bとハウジング内球面11aとの摩擦力を調整することにより、ボールスタッド10の揺動トルク及び回転トルク、並びに弾性リフト量を適正に調整する工程である。このトルクチューニングは、図2に示すように、ボールスタッド10を矢印α2で示すように回転させると共に、ハウジング11を双方向矢印α3で示すように左右に揺動させることにより、ハウジング内球面11aでボール部10bを回転させながら、ハウジング内球面11aを揺動させる動作を行うものである。このトルクチューニング方法について説明する。
なお、スタッド10の回転方向は矢印α2と逆方向であってもよく、揺動方向α3も何れの方向でもよい。また、揺動トルク及び回転トルクをトルク、弾性リフト量をリフト量と省略する。
図2に示すトルクチューニングシステム(システムともいう)20は、ボールスタッド10と、回転トルクメータ(メータともいう)21と、モータ22と、モータ23aを有する揺動装置23と、電源制御装置24とを備えて構成されている。なお、メータ21は、請求項記載の計測器を構成する。
モータ22は、当該モータ22の回転軸とボールスタッド10の軸線Vとが一直線になるように、回転軸がメータ21を介してボールスタッド10に固定されている。揺動装置23は、モータ23aを動力源とする揺動機構(図示せず)を備える。揺動機構は、ボール部10bの中心を通る水平線Hを中心軸としてハウジング11を矢印α3で示すように左右に揺動(図4参照)させる動作を行う。メータ21、モータ22及び揺動装置23には、電源を供給する電源制御装置24が接続されている。
図3に、図1に示すボールジョイントJを矢印Y1方向から見た場合の正面の一部断面構成を示す。図3では水平状態のハウジング11におけるボール部10bの中心を通る横幅方向の中心軸Kが、ボール部10bの赤道Sと一致した状態となっている。
この状態でモータ22によりボールスタッド10が矢印α2で示す方向に回転されると、ボールスタッド10の先端のボール部10bも同様に回転し、樹脂製のハウジング内球面11aとの間で摩擦熱が発生する。この摩擦熱でハウジング内球面11aが溶ける寸前の軟化状態となって締め代が緩和される。言い換えれば、摩擦熱でハウジング内球面11aを変形させ、インサート成形でボール部10bを締めている内球面11aを緩めて、回転トルクを少なくする。
ボール部10bが静止状態から回転する際に、ハウジング内球面11aによるボール部10bの締め付けが強いと、モータ22による大きな回転トルクを必要とする。そこで、モータ22での回転始動時に、揺動装置23で、図4に矢印α3で示すように、ハウジング11を揺動させることで、ボール部10bとハウジング内球面11aとの締め付けを緩和し、モータ22で回転し易くしている。ボールスタッド10を回転させる際に揺動させることで、ボール部10bとの接触位置による周速差の低減が達成され、ハウジング11のボール部10b接触面の発熱度合が均一になる。
図3に示すように、ボール部10bが回転中に、ボール部10bの中心を通るボールスタッド10の軸線Vが水平な中心軸Kに対して垂直である場合、矢印Y2aで示すように、ボール部10bの外周の回転速度(周速)が赤道Sで最も速くなり、矢印Y2b,Y2cで示すように、赤道Sから上側又は下側へ離れる程に遅くなる。この周速に応じて、ボール部10bとハウジング内球面11aとの摩耗熱が、赤道Sで最も大きくなり、赤道Sから離れるに応じて小さくなる。
このような摩擦熱に応じて、ボール部10bの赤道Sの付近が最も高温となってハウジング内球面11aが大きく変形し、赤道Sから離れるに従って低温となって、ハウジング内球面11aの変形も小さくなる。但し、摩擦熱によるボール部10bの温度は、樹脂製のハウジング11の融点よりも低く、ハウジング11が変形可能な温度となるように制御される。
しかし、図4に双方向の矢印α3で示すように、ハウジング11が左右に揺動することによって、ハウジング内球面11aにおけるボール部10bの赤道Sの当接位置が変わる。この内球面11aにおける赤道Sの当接位置は、ハウジング11を固定しておき、ボールスタッド10及びボール部10bを揺動させて変えても良い。この場合、ボールスタッド10に揺動装置が組み付けられる。
図4に示すように、ハウジング11の揺動によって、上記垂直に立設するボールスタッド10の軸線Vに対してハウジング11の中心軸Kが、鋭角又は鈍角にずれた場合、ボール部10bの赤道Sの当接位置が、ハウジング内球面11aの中心軸Kが通る位置から、その鋭角又は鈍角にずれた角度分ずれる。このように、ボール部10bが最も高温となる赤道Sの内球面11aへの当接位置が変わるので、ハウジング内球面11aの温度分布が、より均一になる。
また、揺動を回転始動時のみとして、水平なハウジング11に対してボールスタッド10が垂直となる状態に戻して固定後、ボール部10bを回転させれば、内球面11aの変形を赤道Sで最も大きくし、赤道Sから上下に離れるに従って小さくすることも可能となる。
このように、ボール部10bとの摩擦熱でハウジング内球面11aを変形させることで、ボール部10bを締めている内球面11aを緩め、回転トルクを適正(又は最小)とするトルクチューニングを次のように行う。
トルクチューニングを行う場合、ボール部10bを回転駆動するモータ22の回転トルクを、メータ21で計測して行う。この計測される回転トルク(N・m)の計測例を図5に示す。図5に示す曲線C1は、時刻t0〜t8で示す時間経過に応じて変化する回転トルクを示す。
計測される回転トルクは、ボール部10bの回転及びハウジング11の揺動の始動後から徐々に高くなり、時刻t2a付近で急峻なカーブで上昇し、時刻t3aでトルクT8a(N・m)の頂点(トップ)に到達する。更に、回転トルクは、トップから緩やかなカーブで下り、時刻t6aでトルクT1a(N・m)の底(ボトム)に到達し、このボトムから時刻t7aでトルクT2a(N・m)まで上って下がるパルス状C3に変化する。
上記パルス状C3の頂点付近の回転トルクは、ハウジング内球面11aの上部の一部が溶けて外部へ飛び出すバリの発生トルクとなる。従って、ボール部10bの回転及び揺動の始動後に、回転トルクがトップとなった次にボトムとなるレベルで、回転及び揺動を停止させれば、ボール部10bとハウジング内球面11aとの摩擦力を小さく調整できる。言い換えれば、ボールスタッド10の揺動トルク及び回転トルク、並びに弾性リフト量を適正(小さく)に調整できるような摩擦力に調整できる。
このトルクチューニングを行うために、予め実験により、回転トルク特性の曲線C1,C3を求め、この曲線C1,C3から回転トルクがトップとなった次にボトムとなるレベルのトルクを基準値T1aとし、この基準値T1aを図2に示す電源制御装置24の図示せぬ記憶部に記憶(保持)して設定しておく。
電源制御装置24は、揺動装置23、モータ22及びメータ21に電源を供給し、揺動装置23及びモータ22を始動後に、メータ21で計測される回転トルクが基準値T1aとなった時点で、揺動装置23及びモータ22の動作及び電源供給を停止する制御を行う。
この制御によって、ハウジング内球面11aはモータ22の回転トルクが低くなる形状に拡大変形する。この変形状態でボール部10bが冷却しても、内球面11aの拡大変形は保持される。このため、ボールスタッド10の揺動トルク及び回転トルク、並びに弾性リフト量を適正に調整可能となる。
但し、モータ22のみでボール部10bを回転させ、メータ21で計測される回転トルクが基準値T1aとなった時点で、モータ22の回転動作を停止するようにしてもよい。
<実施形態の効果>
このような本実施形態のトルクチューニング方法の効果について説明する。トルクチューニング方法は、構造体としてのサスペンション2又はスタビライザ2に一端部が連結されるスタッド部の他端部に、金属製のボール部10bが一体に接合されて成るボールスタッド10と、ボールスタッド10のボール部10bを包含する内球面11aを有し、一方が開口した空間を有する樹脂製のハウジング11とを備えるボールジョイントにおいて、ハウジング11の内球面11aとボール部10bとの摩擦力を調整するものである。
(1)トルクチューニング方法の特徴は、試験体のボールスタッド10を、当該ボールスタッド10の軸芯を中心にモータ22で回転させ、この回転時にモータ22の回転トルクが上がって頂点から下がり、この下がった底から再度上る曲線を描く際の底の回転トルクを基準値として定める。次に、トルクチューニング対象のボール部10bをインサート成形によりハウジング11で包含する。次に、トルクチューニング対象のボールスタッド10を、ボールスタッド10の軸芯を中心に、ボール部10bを覆う内球面11aが摩耗する速度以上でモータ22により回転させる。次に、回転時にモータ22の回転トルクを計測する。次に、計測される回転トルクが基準値となった際にモータ22を停止するようにした。
この方法によれば、モータ22でのボールスタッド10の回転と共にボール部10bが回転すると、ハウジング11の内球面11aがボール部10bとの摩擦により変形するので、モータ22の回転トルクが可変する。この可変時にモータ22の回転トルクが、予め定められた基準値となった際にモータ22が停止する。基準値は、回転後のモータ22の回転トルクが頂点となった後の底の値なので、所定の低い回転トルクとなった際にモータ22が停止することになる。この回転トルクが所定の小さい値となるように拡大変形したハウジング11の内球面11aは、ボール部10bが冷却しても保持される。このため、ボールスタッド10の揺動トルク及び回転トルク、並びに弾性リフト量を適正に調整可能となる。また、基準値を所望の値に設定することにより、回転トルクを所望の値にコントロールすることが可能となる。
(2)トルクチューニング方法は、更に、ボールスタッド10をモータ22で回転させる際に、揺動装置23でハウジング11(又はボールスタッド10)を揺動させ、モータ22を停止する際に、揺動を停止するようにした。
この方法によれば、ボールスタッド10を回転させる際に揺動させることで、ボール部10bとの接触位置による周速差の低減が達成され、ハウジング11のボール部10b接触面の発熱度合を均一にできる。
次に、本実施形態のトルクチューニングシステム20の効果について説明する。
(3)システム20は、ボールスタッド10を、ボールスタッド10の軸芯を中心に回転させるモータ22と、回転時にモータ22の回転トルクを計測するメータ21と、ボールスタッド10の回転時にモータ22の回転トルクが上がって頂点から下がり、この下がった底から再度上る曲線を描く際の底の回転トルクが基準値として設定され、モータ22及びメータ21に電源を供給する電源制御装置24とを備える。そして、電源制御装置24が、メータ21で計測される回転トルクが基準値となった際にモータ22を停止する制御を行うようにした。
この構成によれば、上記(1)のトルクチューニング方法と同様の効果を得ることができる。
(4)システム20は、ボールスタッド10をモータ22で回転させる際に、ハウジング11(又はボールスタッド10)を揺動し、モータ22を停止する際に揺動を停止する揺動装置23を更に備えた。
この構成によれば、上記(2)のトルクチューニング方法と同様の効果を得ることができる。
<実施形態の変形例1>
本実施形態の変形例1は、電源制御装置24が基準値T1aを保持せず、次のような制御を行うようにした点にある。
即ち、モータ22及び揺動装置23でのボールスタッド10の回転及びハウジング11(又はボールスタッド10)の揺動時に、電源制御装置24は、メータ21で計測される回転トルクを、図5に示すように、経過時間に応じてプロットして曲線C1を描き、この際に曲線C1の微分値を計算する。この微分値の計算は、曲線C1を線状に線形補正して行っても良い。電源制御装置24は、微分値が0となった次に、0に近似する微分値となった際に、上記回転及び揺動を停止させる制御を行う。
つまり、図5に示すように、曲線C1が時刻t3aでトルクT8a(N・m)のトップに到達した際に、曲線C1の微分値が0となる。この次に、曲線C1が時刻t6aでトルクT1a(N・m)のボトムに到達した際に、曲線C1の微分値が0となる。この2回目に0となる前に、0に近似する微分値を予め定めておき、この定められた0に近似する微分値となった際に、上記回転及び揺動を停止させるようにした。
この他、曲線C1のボトムから急激にパルス状C3に立ち上がる場合も想定できるので、電源制御装置24は、微分値が負から正になった際に上記回転及び揺動を停止させる制御を行うようにしてもよい。
このようなトルクチューニング方法によっても、ボール部10bの回転及びハウジング11(又はボールスタッド10)の揺動の始動後に、回転トルクがトップとなった後にボトムとなる近似レベルで、回転及び揺動を停止させることができる。これによって、ボール部10bとハウジング内球面11aとの摩擦力を小さく調整できる。これによりボルスタッド10の揺動トルク及び回転トルク、並びに弾性リフト量を適正に調整できる。
<実施形態の変形例2>
本実施形態の変形例2のトルクチューニング方法は、ハウジング11の揺動時の揺動トルクが基準値となった際に、ボールスタッド10の回転及び揺動を停止するようにした点にある。この場合のシステム構成は、図2に示す揺動装置23におけるモータ23aの回転駆動のトルクを、揺動トルクとして計測する揺動トルクメータ(図示せず)を用いる。その計測される揺動トルクは、図5に示した回転トルクの曲線C1,C3と同傾向の曲線を描く。なお、ボールスタッド10を回転するモータ22は、請求項記載の第1モータを構成し、モータ23aは、請求項記載の第2モータを構成する。揺動トルクメータは、請求項記載の計測器を構成する。
そこで、曲線C1,C3のように、揺動トルクがトップとなった次にボトムとなるレベルのトルクを揺動トルクの基準値として、電源制御装置24の図示せぬ記憶部に記憶(保持)して設定しておく。この電源制御装置24が、揺動装置23、モータ22及びメータ21に電源を供給し、揺動装置23及びモータ22を始動後に、トルクメータで計測される揺動トルクが基準値となった時点で、揺動装置23及びモータ22の動作及び電源供給を停止する制御を行う。
但し、ハウジング11の揺動に代え、ボールスタッド10を、モータ23aを有する揺動装置(図示せず)によって揺動させても良い。
このようなトルクチューニング方法によれば、モータ22によりボールスタッド10及びボール部10bが回転すると共に、ハウジング11又はボールスタッド10がモータ23aの回転駆動に応じて揺動する。この際、ハウジング11の内球面がボール部10bとの摩擦により変形するので、モータ23aの回転駆動に応じた揺動トルクが可変する。この可変時に揺動トルクが、基準値となった際にモータ22,23aが停止する。基準値は、揺動トルクが頂点となった後の底の値なので、揺動トルクが所定値まで小さくなった際にモータ22,23aが停止することになる。この揺動トルクが所定の小さい値となるように拡大変形したハウジング11の内球面は、ボール部10bが冷却しても保持される。このため、ボールスタッド10の揺動トルク及び回転トルク、並びに弾性リフト量を適正に調整可能となる。
この他、変形例2において、電源制御装置24が基準値を保持せず、前述の変形例1のように、電源制御装置24が微分値が0となった次に、0に近似する微分値となった際に、上記回転及び揺動を停止させる制御を行っても良い。
この他、前述したように、電源制御装置24が、微分値が負から正になった際に上記回転及び揺動を停止させる制御を行っても良い。
その他、具体的な構成について、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
本発明のトルクチューニングが行なわれるボールジョイントJは、産業用ロボットや人型ロボット等のロボットアームの関節部分や、ショベルカーやクレーン車等のアームが関節部分で回転する装置に適用可能である。
1 スタビリンク
1a サポートバー
10 ボールスタッド
10b ボール部(球体部)
10s スタッド部
11 アウターハウジング(ハウジング)
20 トルクチューニングシステム
21 回転トルクメータ
22 モータ
23 揺動装置
24 電源制御装置
J ボールジョイント

Claims (6)

  1. 構造体に一端部が連結されるスタッド部の他端部に、金属製の球体部が一体に接合されて成るボールスタッドと、当該ボールスタッドの球体部を包含する内球面を有し、一方が開口した空間を有する樹脂製のハウジングとを備えるボールジョイントにおいて、当該ハウジングの内球面と当該球体部との摩擦力を調整するトルクチューニング方法であって、
    試験体の前記ボールスタッドを、当該ボールスタッドの軸芯を中心にモータで回転させ、この回転時にモータの回転トルクが上がって頂点から下がり、この下がった底から再度上る曲線を描く際の当該底の回転トルクを基準値として定めるステップと、
    トルクチューニング対象の前記球体部をインサート成形により前記ハウジングで包含するステップと、
    トルクチューニング対象の前記ボールスタッドを軸芯を中心に、前記球体部を覆う前記内球面が摩耗する速度以上でモータにより回転させるステップと、
    前記回転時に前記モータの回転トルクを計測するステップと、
    前記計測される回転トルクが前記基準値となった際に前記モータを停止するステップと
    を実行することを特徴とするトルクチューニング方法。
  2. 構造体に一端部が連結されるスタッド部の他端部に、金属製の球体部が一体に接合されて成るボールスタッドと、当該ボールスタッドの球体部を包含する内球面を有し、一方が開口した空間を有する樹脂製のハウジングと、当該ハウジングの内球面と当該球体部との摩擦力を調整するトルクチューニング方法であって、
    前記球体部をインサート成形により前記ハウジングで包含するステップと、
    前記ボールスタッドを、当該ボールスタッドの軸芯を中心に、前記球体部を覆う前記内球面が摩耗する速度以上でモータにより回転させるステップと、
    前記回転時に前記モータの回転トルクを計測するステップと、
    前記計測される回転トルクを経過時間に応じて線で結んだ曲線の微分値を計算し、この微分値が0となった次に、0に近似する微分値となった際に、前記モータを停止するステップと
    を実行することを特徴とするトルクチューニング方法。
  3. 前記ボールスタッドを前記モータにより回転させるステップにおいて、当該モータによる回転と共に前記ハウジング又は当該ボールスタッドを揺動させ、
    前記モータを停止するステップにおいて、前記モータを停止する際に、前記揺動を停止する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のトルクチューニング方法。
  4. 構造体に一端部が連結されるスタッド部の他端部に、金属製の球体部が一体に接合されて成るボールスタッドと、当該ボールスタッドの球体部を包含する内球面を有し、一方が開口した空間を有する樹脂製のハウジングとを備えるボールジョイントにおいて、当該ハウジングの内球面と当該球体部との摩擦力を調整するトルクチューニング方法であって、
    試験体の前記ボールスタッドを、当該ボールスタッドの軸芯を中心に第1モータで回転させると共に、前記ハウジング又は当該ボールスタッドを第2モータの回転駆動を用いて揺動させ、第2モータの回転駆動に応じた揺動トルクが上がって頂点から下がり、この下がった底から再度上る曲線を描く際の当該底の揺動トルクを基準値として定めるステップと、
    トルクチューニング対象の前記球体部をインサート成形により前記ハウジングで包含するステップと、
    トルクチューニング対象の前記ボールスタッドを軸芯を中心に、前記球体部を覆う前記内球面が摩耗する速度以上でモータにより回転させるステップと、
    前記回転時に前記揺動トルクを計測するステップと、
    前記計測される揺動トルクが前記基準値となった際に前記第1モータ及び第2モータを停止するステップと
    を実行することを特徴とするトルクチューニング方法。
  5. 構造体に一端部が連結されるスタッド部の他端部に、金属製の球体部が一体に接合されて成るボールスタッドと、当該ボールスタッドの球体部を包含する内球面を有し、一方が開口した空間を有する樹脂製のハウジングと、当該ハウジングの内球面と当該球体部との摩擦力を調整するトルクチューニングシステムであって、
    前記ボールスタッドを、当該ボールスタッドの軸芯を中心に回転させるモータと、
    前記回転時に前記モータの回転トルクを計測する計測器と、
    前記ボールスタッドの回転時に前記モータの回転トルクが上がって頂点から下がり、この下がった底から再度上る曲線を描く際の当該底の回転トルクが基準値として設定され、前記モータ及び前記計測器に電源を供給する電源制御装置と
    を備え、
    前記電源制御装置は、前記計測される回転トルクが前記基準値となった際に前記モータを停止する
    ことを特徴とするトルクチューニングシステム。
  6. 前記ボールスタッドを前記モータで回転させる際に前記ハウジング又は当該ボールスタッドを揺動し、当該モータを停止する際に当該揺動を停止する揺動装置
    を更に備えることを特徴とする請求項5に記載のトルクチューニングシステム。
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