JP2000081025A - ボールジョイントおよびその製造方法 - Google Patents

ボールジョイントおよびその製造方法

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JP2000081025A
JP2000081025A JP10252637A JP25263798A JP2000081025A JP 2000081025 A JP2000081025 A JP 2000081025A JP 10252637 A JP10252637 A JP 10252637A JP 25263798 A JP25263798 A JP 25263798A JP 2000081025 A JP2000081025 A JP 2000081025A
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stud
ball head
resin
socket
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Seiji Onnai
誠司 女井
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールジョイントの構成部品の点数を減少す
ると共に組み立て及び製造時の作業を簡略化する。 【解決手段】 ボールジョイント50を製造する際に
は、先ずボールヘッド成形用モールド(図示省略)へス
タッドボルト78の雄ねじ部76を挿入し、このモール
ドへ溶融樹脂を注入する。これにより、雄ねじ部76を
鋳ぐるむ樹脂によりボールヘッド部54が形成され、ボ
ールヘッド部54から突出するスタッドボルト78によ
り連結スタッド部52が形成される。次に、本体成形用
モールド(図示省略)へボールスタッド56のボールヘ
ッド部54を挿入し、このモールドへモールドへ溶融樹
脂を注入する。これにより、ボールソケット58及び連
結ロッド60が一体的に成形されると同時に、ボールソ
ケット58内にボールヘッド部54へ摺動可能に接する
滑り面を有するボール収納室68が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車におけるス
タビライザーリンクロッドやサスペンションアーム等に
用いられ、二軸間を角変位可能に連結するボールジョイ
ント及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ボールジョイント10としては、図4に
示されるように棒状の連結スタッド部12の一端部に球
状のボールヘッド部14が配置されたボールスタッド1
6と、ボールヘッド部14を中心としてボールスタッド
16を回動及び揺動可能に支持したボールソケット18
と、このボールソケット18の外面へ固定された連結ロ
ッド20とを備えたものがある。連結スタッド部12に
は、ボールヘッド部14とは逆側の端部に雄ねじ部21
が形成されている。ボールヘッド部14には、連結スタ
ッド部12との接続部に対して逆側の先端部に平面14
Aが形成され、ボールヘッド部14は平面14Aと連結
スタッド部12との接合部を除く部分が球体形状とされ
ている。ボールソケット18はカップ状に形成されたホ
ルダ22及びこのホルダ22内に挿入された滑り軸受2
4により構成されている。滑り軸受24はボールヘッド
部14との摩擦抵抗が小さく、かつ耐摩耗性に優れた樹
脂により成形される。滑り軸受24には、ボールヘッド
部14を収納するボール収納室及び連結スタッド部12
を外部へ挿通させる開口部28が形成されている。ボー
ル収納室の内面はボールヘッド部14へ摺動可能に接す
る滑り面26とされ、ている。これにより、連結スタッ
ド部12は、滑り軸受28により開口部28により制限
される範囲内でボールヘッド部14を中心として揺動可
能に支持される。ここで、滑り軸受24は、ボール収納
室26へのボールヘッド部14への収納を可能にするた
め、ボールヘッド部14の中心を通り、かつ連結スタッ
ド部12の軸心Sと直交する平面に沿ってロア部30及
びアッパ部32に分割された2分割構造とされている。
【0003】ボールジョイント10には、ボールヘッド
部14と滑り軸受24との間へ塵埃等が浸入することを
防止するためダストカバー34が取り付けられている。
ダストカバー34はゴム等の弾性材料により筒状に形成
され、このダストカバー34には一端部に小径穴が、他
端部に大径穴がそれぞれ形成され、大径穴の周縁部には
リブ状の肉厚部36が設けられている。ダストカバー3
4は、小径穴を連結スタッド部12の外周面へ被せると
共に、大径穴をボールソケット18の外周面へ被せてい
る。またダストカバー34の肉厚部36内には金属ワイ
ヤ等からなるリング38が埋設されており、このリング
34はダストカバー34の変形を制限して大径穴をボー
ルソケット18の外径に対して締まりばめの内径として
いる。この状態で、連結スタッド部12の外周面には雄
ねじ部21側からナット状の受座40が嵌め込まれ、こ
の受座40は、連結スタッド部12上におけるダストカ
バー30の小径穴側の端面を押圧してダストカバー34
を軸方向へ所定量圧縮する位置へ固定される。これによ
り、ダストカバー34における軸方向中間部が径方向へ
膨出し、このダストカバー34の膨出部が連結スタッド
部12の揺動を許容するための変形部となる。
【0004】次に、上記のように構成されたボールジョ
イント10の従来の製造方法を説明する。ボールスタッ
ド16は、金属丸棒等を素材として切削や研削等の機械
加工により連結スタッド部12及びボールヘッド部14
が一体的な部品として製造される。このような機械加工
時には、素材を工作機械へ固定するために素材の軸方向
における両端に平面又は軸心Sに沿った穴を形成し、こ
の平面又は穴をボールスタッド16の加工完了するまで
残しておく必要がある。このため、図4に示されるよう
にボールヘッド部16の先端には平面14Aが形成され
る。またボールソケット18の滑り軸受24を製造する
場合には、ロア部30及びアッパ部32にそれぞれ対応
するモールドへ溶融樹脂を注入し、この溶融樹脂をモー
ルド内で凝固させることにより、モールド内にロア部3
0及びアッパ部32がそれぞれ別部品として成形され
る。ボールソケット18のホルダ22は金属板等の板材
を絞り加工して製造され、このホルダ22には連結ロッ
ド20の一端が溶接等により固着される。
【0005】上記のようにボールスタッド16、滑り軸
受24のロア部30及びアッパ部32並びにホルダ22
及び連結ロッド20をそれぞれ個別に製造した後、これ
らの部品をボールジョイント10として組み立てる。ボ
ールジョイント10の組立時には、先ずロア部30及び
アッパ部32の間にボールヘッド部14を収容しつつ、
ロア部30及びアッパ部32を滑り軸受24に組み立
て、アッパ部32の開口部28を通して連結スタッド部
12を滑り軸受24の外部へ突出させる。この後、ボー
ルスタッド16が組み付けられた滑り軸受24をホルダ
22内へ挿入し、ホルダ22の開口部を縮径方向へかし
める。これにより、ホルダ22内から滑り軸受24の脱
落が防止され、かつホルダ22によりロア部30及びア
ッパ部32が互いに圧接するように支持される。最後
に、ホルダ22及び連結スタッド部12へダストカバー
34を嵌挿し、連結スタッド部12の雄ねじ部21へ受
座40をねじ込み、受座40によりダストカバー34を
軸方向へ圧縮する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように製造されるボールジョイント10では、ボールジ
ョイント10の構成部品の点数が多くなると共に、組立
及び製造時の作業が煩雑になるという問題がある。即
ち、ボールスタッド16のボールヘッド部14をボール
収納室26内へ収納するために滑り軸受24を分割構造
とする必要があり、さらに滑り軸受24がロア部30及
びアッパ部32からなる分割構造であることから、ロア
部30及びアッパ部32を外側から支持して滑り軸受2
4として一体化するためのホルダ22が必要になる。ま
たボールジョイント10を円滑に作動させるためには、
ボールスタッド16のボールヘッド部14を高い真球度
の球体とする必要があるが、切削等の機械加工により高
い真球度の球体を作ることは難しい。このため、ボール
スタッド16の製造時には、ボールヘッド部14に対す
る測定及び仕上げ加工を繰り返してボールヘッド部14
を要求される真球度の球体へ加工している。
【0007】また、部品点数の減少や組立作業の簡略化
のために、ホルダ22及び滑り軸受24を樹脂により成
形して一体構造とすることも考えられるが、ホルダ22
及び滑り軸受24を一体構造とするには、ボールヘッド
部14をインサートした状態でホルダ22及び滑り軸受
24を樹脂により成形する必要があるが、ボールヘッド
部14にはその先端部に平面14Aが形成されているこ
とから、ボールヘッド部14をインサートしてホルダ2
2及び滑り軸受24を樹脂により成形した場合には、ボ
ールソケット18によりボールスタッド16を揺動可能
に支持することができなくなる。
【0008】本発明は、上記事実を考慮し、構成部品の
点数を減少できると共に組み立て及び製造時の作業を簡
略化できるボールジョイント及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のボールジ
ョイントは、棒状の連結スタッド部の少なくとも一端部
に、外表面が凸状球面とされた樹脂製のボールヘッド部
が設けられたボールスタッドと、前記ボールヘッド部が
インサートされた状態で成形され、該ボールヘッド部を
中心として前記ボールスタッドを回動及び揺動可能に支
持した樹脂製のボールソケットと、前記ボールソケット
と一体に成形された樹脂製の連結部材と、を有するもの
である。
【0010】上記構成のボールジョイントによれば、ボ
ールスタッドのボールヘッド部が外表面が凸状球面とな
るように樹脂により成形され、かつボールソケットがボ
ールヘッド部がインサートされた状態で成形されること
により、ボールソケット内にはボールヘッド部を収納す
る空間であるボール収納室が形成され、このボール収納
室のボールヘッド部に対する接触面(滑り面)全体がボ
ールヘッド部の外表面に対応する凹状球面として形成さ
れるので、ボールスタッドをそのボールヘッド部を中心
としてボールソケットにより回動及び揺動可能に支持す
ることができる。この結果、組立時にボールヘッド部を
収納可能とするためにボールソケットを分割構造とする
必要がなくなり、ボールソケットを一体成形された一部
品として製造できるので、滑り軸受、ホルダ等の部品を
個別に製造し、こららの複数部品がボールソケットとし
て組み立てられた従来のボールジョイントと比較してボ
ールジョイントの構成部品の点数を減少できる。
【0011】さらにボールソケット及び連結部材を一体
成形することができ、かつボールソケット内にはボール
スタッドのボールヘッド部がインサートした状態で成形
されることから、ボールソケットへ連結部材を固定する
作業及びボールソケットへボールスタッドを組み付ける
作業をそれぞれ省略できる。
【0012】ここで、ボールソケット及び連結部材の素
材となる樹脂は、ボールヘッド部の素材に対して摩擦抵
抗が小さく、かつ十分な耐摩耗性を有する熱可塑性樹脂
等が選択されるが、樹脂のみより十分摩擦抵抗を低減で
きない場合には、ボールソケットとボールヘッド部との
摺動界面にグリース等の潤滑剤を介在させて摩擦抵抗及
び摩耗を抑制するようにしてもよい。さらにボールジョ
イントが使用される環境に応じて熱、水、油等への耐性
を有する樹脂が選択される。但し、外部からの水、油等
に対してはボールソケット及び連結部材の外面に保護膜
等を設けるようにしてもよい。ボールソケット及び連結
部材の素材とする樹脂としては、例えばPA(ポリアミ
ド)、POM(ポリオキシメチレン)、PPE(ポリプ
ロピレン)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、
PPS(ポリフェニレンスルフォイド)PES(ポリエ
ーテルサルフォン)、PEEK(ポリエーテルエーテル
ケトン)、PEI(ポリエールイミド)等の所謂エンジ
ニアリングプラスチックから選択する。
【0013】またボールスタッドは、少なくともボール
ヘッド部が樹脂により形成されていればよく、ボールス
タッドにおける連結スタッド部は、例えば棒状の金属に
より形成するとも、あるいは樹脂によりボールヘッド部
と一体に成形することも可能である。
【0014】また連結スタッド部及び連結部材はそれぞ
れ他の部材へ直接又は間接的に接続される。従って、連
結スタッド部と接続した部材と連結部材と接続した部材
とは、ボールヘッド部を中心として相対的に角変位が可
能となるようにボールジョイントにより連結される。
尚、連結部材としては他の部材へ連結可能なものなら
ば、どのような形状、構造のものでもよく、例えば棒
状、フランジ状、ネジ軸等が嵌挿されるソケット状の連
結部材がボールソケットと一体成形される。
【0015】請求項2記載のボールジョイントは、請求
項1記載のボールジョイントにおいて、前記ボールスタ
ッドは少なくとも一端部に雄ねじ部が設けられたねじ軸
状部材を有し、前記ボールヘッド部はねじ前記軸状部材
の雄ねじ部を鋳ぐるむ樹脂により成形され、前記連結ス
タッド部は前記ボールヘッド部から突出する前記ねじ軸
状部材の一部からなるものである。
【0016】上記構成のボールジョイントによれば、ボ
ールヘッド部がねじ軸状部材の雄ねじ部を鋳ぐるむ樹脂
により成形され、かつ連結スタッド部がボールヘッド部
から突出するねじ軸状部材の一部からなることにより、
ボールヘッド部を形成した樹脂が雄ねじ部の複数のネジ
山間に嵌合した状態で凝固するので、ボールヘッド部と
ねじ軸状部材との結合強度を向上でき、ボールヘッド部
及び連結スタッド部の何れか又は双方に軸方向の大きな
力が作用した場合でも、ボールヘッド部がねじ軸状部材
から脱落することを防止できる。
【0017】ここで、ボールヘッド部の素材となる樹脂
としては、ボールソケット及び連結部材の素材として例
示した上記のエンジニアリングプラスチックから選択で
きるが、ボールソケットの素材となる樹脂に対して摩擦
抵抗が小さく、かつ十分な耐摩耗性を有する熱可塑性樹
脂が選択される。またねじ軸状部材としては両端部にそ
れぞれ雄ねじ部が形成された市販のスタッドボルトを用
いることができる。但し、ねじ軸状部材は、十分な強度
を確保できるならば必ずしも金属製のものである必要は
なく、樹脂その他の材料により形成してもよい。
【0018】請求項3記載のボールジョイントの製造方
法は、棒状の連結スタッド部の少なくとも一端部に球状
のボールヘッド部が設けられたボールスタッドと、前記
ボールヘッド部を中心として前記ボールスタッドを回動
及び揺動可能に支持したボールソケットと、前記ボール
ソケットへ固定された連結部材と、を有するボールジョ
イントの製造方法であって、前記ボールソケット及び前
記連結部材の形状に対応する本体成形用モールド内へ前
記ボールヘッド部を挿入した後に前記本体成形用モール
ド内へ溶融樹脂を注入し、前記本体成形用モールド内へ
注入された溶融樹脂を硬化させて前記ボールソケット及
び前記連結部材を一体的に成形すると同時に、前記ボー
ルソケット内に前記ボールヘッド部へ摺動可能に接する
滑り面を形成するものである。
【0019】上記構成のボールジョイントの製造方法に
よれば、ボールヘッド部が予めインサートされた本体成
形用モールド内へ溶融樹脂を注入し、樹脂によってボー
ルソケット及び連結部材を一体的に成形すると同時に、
ボールソケット内にボールヘッド部へ摺動可能に接する
滑り面を形成することにより、ボールヘッド部に対する
滑り面が形成されたボールソケットを一体成形された一
部品として製造できるので、滑り軸受、ホルダ等の部品
を個別に製造し、こららの部品をボールソケットとして
組み立てるボールジョイントの製造方法と比較してボー
ルジョイントの構成部品の点数を減少でき、かつボール
ソケットの組み立て工程を省略できる。さらにボールソ
ケット及び連結部材を一体成形することができ、かつボ
ールソケット内にはボールスタッドのボールヘッド部が
インサート成形されることから、ボールソケットへ連結
部材を固定する作業及びボールソケットへボールスタッ
ドを組み付ける作業をそれぞれ省略できる。
【0020】またボールソケットの滑り面は、ボールヘ
ッド部の凸状球面を鋳型とする凹状球面となるので、ボ
ールソケットにボールヘッド部に正確に対応する滑り面
を形成できる。従って、ボールヘッド部が所要の真球度
を有する球体として形成されているならば、本体成形用
モールドの寸法精度に影響されることなく、ボールヘッ
ド部が円滑に作動するボールソケットを成形できる。
【0021】請求項4に記載のボールジョイントの製造
方法は、請求項3記載のボールジョイントの製造方法に
おいて、ねじ軸状部材の一端部に設けられた雄ねじ部を
前記ボールヘッド部の形状に対応するボールヘッド成形
用モールド内へ挿入した後に前記ボールヘッド成形用モ
ールド内へ溶融樹脂を注入し、前記ボールヘッド成形用
モールド内へ注入された樹脂を硬化させて前記雄ねじ部
を鋳ぐるむ樹脂により前記ボールヘッド部を成形し、該
ボールヘッド部からの突出部を前記連結スタッド部とす
るものである。
【0022】上記構成のボールジョイントの製造方法に
よれば、ねじ軸状部材の雄ねじ部がインサートされたボ
ールヘッド成形用モールドへ溶融樹脂を注入し、雄ねじ
部を鋳ぐるむ樹脂によりボールヘッド部を成形し、ボー
ルヘッド部から突出部により連結スタッド部を形成する
ことにより、1回のモールド成形作業によりボールヘッ
ド部及び連結スタッド部からなるボールスタッドを製造
することができるので、切削、研削等の機械加工により
同様の形状を有するボールスタッドを製造する場合と比
較して製造工程を簡略化できる。
【0023】またボールヘッド部の寸法精度はボールヘ
ッド成形用モールドの寸法精度に依存するので、ボール
ヘッド成形用モールドを所要の寸法精度となるように予
め製造しておけば、モールド成形されたボールヘッド部
の真球度を常に略同一レベルに維持でき、機械加工によ
りボールヘッド部を製造する場合と比較してボールヘッ
ド部の真球度が安定する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係るボ
ールジョイントの製造方法及び、この製造方法により製
造されたボールジョイントを図1から図3に基づいて説
明する。図3には本実施形態のボールジョイントの製造
方法により製造されたボールジョイント50が示されて
いる。このボールジョイント50は、棒状の連結スタッ
ド部52の一端部に球状のボールヘッド部54が設けら
れたボールスタッド56と、ボールヘッド部54を収納
し、このボールヘッド部54を中心として連結スタッド
部52を回動及び揺動可能に支持したボールソケット5
8と、このボールソケット58と一体的に成形された連
結ロッド60とを備えている。ここで、連結スタッド部
52の軸心Sとボールヘッド部54の中心(曲率中心)
Cとは同一の直線上へ位置する。連結スタッド部52に
はボールヘッド部54とは逆側の端部に雄ねじ部62が
形成されている。また連結スタッド部52は、ボールヘ
ッド部54側の一部が雄ねじ部62側より大径とされた
2段軸状に形成されている。ボールヘッド部54は、連
結スタッド部52との接合部を除く部分が可能な限り真
円に近い球体形状からなり、この球体部分の径は連結ス
タッド部52の径より大きくされている。
【0025】連結ロッド60は長尺の棒状に形成されて
おり、この連結ロッド60の両端部にはそれぞれボール
ソケット58が配置されている。但し、連結ロッド60
に配置される一対のボールソケット58は互いに同一の
構造で、かつ対称的な形状のものであることから、図1
から図3では一方のボールソケット58のみを示す。こ
こで、連結ロッド60及びボールソケット58は、後述
するように樹脂により一体成形されている。ボールソケ
ット58はボールヘッド部54の直径より肉厚及び幅広
とされた形状、例えば方形状や円柱状等に形成されてい
る。ボールソケット58の一方の面には開口部64が形
成されると共に、この開口部64の周縁部には円柱状に
突出した嵌挿部66が形成されている。この嵌挿部66
の外周面には周方向へ延在する嵌挿溝66Aが形成され
ている。またボールソケット58の内部には開口部64
へ連通したボール収納室が形成されている。このボール
収納室の内面はボールヘッド部54の凸状球面に対して
摺動可能に接する滑り面68とされ、この滑り面68は
ボールヘッド部54の曲率半径より僅かに大きい曲率半
径を有する凹状の球面により形成されている。開口部6
4はボール収納室から外側へ向かって内径が拡大する円
錐台状に形成され、ボール収納室側の開口半径が滑り面
68の曲率半径より小さく、かつ連結スタッド部52の
半径より大きくされている。
【0026】ボールソケット58内にはボールスタッド
56のボールヘッド部54が収納され、このボールヘッ
ド部54から延出した連結スタッド部52は開口部64
を通してボールソケット58の外部へ挿通している。こ
こで、ボールソケット58の内面がボールヘッド部54
に対して摺動可能なすべり面68により形成されている
ことから、連結スタッド部52はボールソケット58に
よりボールヘッド部54を中心として揺動可能に支持さ
れる。
【0027】ボールジョイント50には、ボールヘッド
部54とすべり面68との摺動界面へ塵埃等が浸入する
ことを防止するためダストカバー70が取り付けられて
いる。ダストカバー70はゴム等の弾性材料により筒状
に形成されている。ダストカバー70には一端部に小穴
が、他端部に大径穴がそれぞれ形成されている。またダ
ストカバー70の内面には、大径穴の周縁部に沿って嵌
挿部66の嵌挿溝66Aに対応する突起部72がリブ状
に突出している。ダストカバー70は、小径穴を連結ス
タッド部52の大径部へ被せると共に、大径穴をボール
ソケット58の嵌挿部66の外周面へ被せている。この
とき、ダストカバー70は小径穴及び大径穴の周縁部を
それぞれ拡径方向へ弾性変形した状態とし、かつ大径穴
に沿って形成された突起部72を嵌挿部66の嵌挿溝6
6Aへ嵌挿させる。この状態で、連結スタッド部52の
外周面には雄ねじ部62側からリング状の受座74が嵌
め込まれ、この受座74は、連結スタッド部52上にお
けるダストカバー70の中心穴側の端面を押圧してダス
トカバー70を軸方向へ所定量圧縮する位置へ、かしめ
や溶接等によって固定される。これにより、ダストカバ
ー70における軸方向中間部が径方向へ膨出し、このダ
ストカバー70の膨出部が連結スタッド部52の揺動を
許容するための弛みとなる。
【0028】次に、上記のように構成されたボールジョ
イント50の製造方法を説明する。本実施形態に係るボ
ールジョイント50の製造方法は、ボールスタッド56
を成形する第1の工程と、この第1の工程に続いてボー
ルソケット58及び連結ロッド60を一体成形する第2
の工程とを備えている。
【0029】第1の工程では、先ず、図1(A)に示さ
れるように両端部にそれぞれ雄ねじ部62,76が形成
されたスタッドボルト78の一部をボールヘッド部成形
用モールド(以下、単にモールドという)80へ挿入す
る。
【0030】ここで、スタッドボルト78の雄ねじ部6
2,76はそれぞれ同一方向のねじ(右ネジ)として形
成されている。モールド80の内部にはボールヘッド部
54の形状及び連結スタッド部52の大径部の形状に対
応するキャビティ部82が形成されている。このキャビ
ティ部82は、ボールヘッド部54の曲率半径より僅か
に大きい曲率半径を有する球状の空間を形成したボール
ヘッド対応部82Aと、円柱状の空間を空間を形成した
連結スタッド対応部82Bとからなる。モールド80に
は、その外面からキャビティ部82の連結スタッド対応
部82Bへ連通する開口部83が形成されている。この
開口部83はスタッドボルト78の雄ねじ部62,76
間の非ねじ部77の外径と略等しい内径を有している。
またモールド80は、キャビティ部82を対称的に2分
割するパーティングラインL1 に沿って注入側モールド
部84と排出側モールド部86とに分割可能な2分割構
造とされており、注入側モールド部84にはモールド外
面からキャビティ部82へ連通する樹脂注入路88が、
排出側モールド部86にはモールド外面からキャビティ
部82へ連通する樹脂排出路90がそれぞれ設けられて
いる。
【0031】スタッドボルト78は、モールド80の開
口部83を通して一方の雄ねじ部76及び非ねじ部77
の一部がキャビティ部82内へ挿入される。このとき、
雄ねじ部76の先端部がボールヘッド対応部82A内へ
保持され、雄ねじ部76の後端部及び非ねじ部77の一
部が連結スタッド対応部82B内へ保持される。またモ
ールド80は、開口部83の内周面がスタッドボルト7
8の非ネジ部77の外周面へ密着する状態とされる。こ
のようにスタッドボルト78が挿入されたモールド80
は射出成形機等の樹脂成形機(図示省略)へ装着され
る。この樹脂成形装置は、240〜340°Cへ加熱し
て溶融させたポリアミド66をモールド80の樹脂注入
路88を通してキャビティ部82へ注入する。このと
き、キャビティ部82の空気及び余剰に注入されたポリ
アミド66は樹脂排出路90を通してキャビティ部82
から排出される。キャビティ部82内へ注入されたポリ
アミド66が硬化すると、ボールヘッド対応部82A内
へ充填されたポリアミド66により球状のボールヘッド
部54が形成され、連結スタッド対応部82B内へ充填
されたポリアミド66によりにより連結スタッド部52
の大径部が形成される。従って、ポリアミド66の硬化
後にモールド80を注入側モールド部84と排出側モー
ルド部86とに分割すると、図1(B)に示されるボー
ルスタッド56をモールド80から取り出すことができ
る。
【0032】第2の工程では、先ず、図2(A)に示さ
れるように第1の工程により製造されたボールスタッド
56の一部を本体成形用モールド(以下、単にモールド
という)92へ挿入する。
【0033】ここで、モールド92の内部にはボールソ
ケット58の形状及び連結ロッド60の形状に対応する
キャビティ部94が形成されている。このキャビティ部
94は連結ロッド60の外形形状と略相似した長尺棒状
の空間を形成した連結ロッド対応部94Aと、ボールソ
ケット58の外径形状と略相似した空間を形成したボー
ルソケット対応部94Bからなる。モールド92には、
その外面からキャビティ部94のボールソケット対応部
94Bへ連通する円形の開口部96が形成されている。
この開口部96の内周面は連結スタッド部52の大径部
及びボールヘッド部54における連結スタッド部52と
の接合部付近に対応する形状とされている。
【0034】ボールスタッド56は、開口部96を通し
てボールヘッド部54及び連結スタッド部52の大径部
がモールド92内へ挿入される。このとき、ボールヘッ
ド部54の先端側がボールソケット対応部94B内へ保
持される。モールド92は、開口部83の内周面が連結
スタッド部52の大径部及びボールヘッド部54におけ
る連結スタッド部52との接合部付近へ密着する状態と
される。
【0035】ここで、モールド92は、連結スタッド部
の軸心Sと直交し、かつボールヘッド部54の中心Cを
通るパーティングラインL2 に沿ってロア側モールド部
98及びアッパ側モールド部100とに分割可能とさ
れ、更にアッパ側モールド部100における開口部96
の周縁部を形成したリング部102がパーティングライ
ンL3 に沿って分割可能とされている。このリング部1
02も軸心Sを通る平面に沿って複数に分割可能とされ
ており、リング部102内には、キャビティ部94のボ
ールソケット対応部94Bにおける嵌挿部66の形状及
び開口部64の形状に対応する部分が形成されている。
またロア側モールド部98にはモールド外面からキャビ
ティ部94へ連通する樹脂注入路104が、アッパ側モ
ールド部100にはモールド外面からキャビティ部94
へ連通する樹脂排出路(図示省略)がそれぞれ設けられ
ている。
【0036】上記ようにボールスタッド56が挿入され
たモールド92は射出成形機等の樹脂成形機(図示省
略)へ装着される。この樹脂成形装置は、260〜32
0°Cへ加熱して溶融させたPPS(ポリフェニレンサ
ルファイド)をモールド92の樹脂注入路104を通し
てキャビティ部94へ注入する。このとき、キャビティ
部94の空気及び余剰に注入されたPPSはアッパ側モ
ールド100の樹脂排出路を通してキャビティ部94か
ら排出される。キャビティ部94内へ注入されたPPS
が硬化すると、連結ロッド対応部94Aへ充填されたP
PSにより連結ロッド60が形成され、ボールソケット
対応部94B内へ充填されたPPSにより連結ロッド6
0と一体のボールソケット58が形成される。このボー
ルソケット58の内部には、ボールヘッド部54に沿っ
て凝固したPPSによりボール収納室が形成される。こ
のボール収納室の内面は、PPSの凝固収縮によりボー
ルヘッド部54の凸状球面の曲率半径より僅かに大きい
曲率半径の凹状球面からなる滑り面68とされる。また
ポリアミド66の融点とPPSの融点との温度差は小さ
いが、ボールヘッド部54へ付着するPPSはボールヘ
ッド部54への吸熱反応により極めて短時間で凝固する
ため、ボールヘッド部54の溶融、PPSのボールヘッ
ド部54への融着は生じない。
【0037】従って、樹脂硬化後にモールド94をロア
側モールド部98とアッパ側モールド部100とに分割
し、更にアッパ側モールド部100からリング102を
分割すると、図2(B)に示されるボールスタッド56
が組み付けられたボールソケット58と、このボールソ
ケッ58と一体成形された連結ロッド60をモールド9
2から取り出すことができる。そして、モールド92か
ら取り出されたボールソケット58及びボールスタッド
56へダストカバー70及び受座74を取り付けると、
図3に示されるボールジョイント50が製造される。
【0038】次に、上記した本実施形態のボールジョイ
ント50及び、その製造方法による効果を説明する。
【0039】本実施形態に係るボールジョイント50に
よれば、ボールスタッド56のボールヘッド部54が外
表面が凸状球面となるように樹脂により成形され、かつ
ボールソケット58がボールヘッド部54がインサート
された状態で成形されることにより、ボールソケット5
8内にはボール収納室が形成され、このボール収納室の
滑り面68全体がボールヘッド部54の外表面に対応す
る凹状球面として形成されるので、ボールスタッド56
をボールヘッド部54を中心としてボールソケット58
により回動及び揺動可能に支持することができる。この
結果、ボールソケット58を樹脂により一体成形された
一部品として製造できるので、滑り軸受、ホルダ等の部
品を個別に製造し、こららの複数部品がボールソケット
として組み立てられた従来のボールジョイントと比較し
てボールジョイント50の構成部品の点数を減少でき
る。
【0040】さらにボールジョイント50によれば、ボ
ールヘッド部54がスタッドボルト78の雄ねじ部76
を鋳ぐるむ樹脂により成形され、かつ連結スタッド部5
2がボールヘッド部54から突出するスタッドボルト5
4の一部からなることにより、ボールヘッド部54を形
成した樹脂が雄ねじ部76の複数のネジ山間に嵌合した
状態で凝固するので、ボールヘッド部54とスタッドボ
ルト78との結合強度を向上でき、ボールヘッド部54
及び連結スタッド部52の何れか又は双方に軸方向の大
きな力が作用した場合でも、ボールヘッド部54がスタ
ッドボルト78から脱落することを防止できる。更に、
スタッドボルト78の両端部にそれぞれ同方向(右ネジ
方向)の雄ねじ部62,76が形成されていることによ
り、スタッドボルト78の雄ねじ部62を他の部材の雌
ねじ穴等へねじ込む際には、スタッドボルト78には雄
ねじ部76をボールヘッド部54へねじ込むような力が
作用するため、スタッドボルト78のボールヘッド部5
4からの抜け落ちが確実に防止される。
【0041】尚、本実施形態のボールジョイント50で
は、金属製のスタッドボルト78をポリアミド66によ
り鋳ぐるみボールスタッド56を製造したが、ボールス
タッド56への使用荷重が低い場合には樹脂製のねじ軸
状部材を樹脂により鋳ぐるみボールスタッドを成形し、
又はボールスタッド56全体を樹脂によりモールド成形
することも可能である。
【0042】またボールジョイント50では、ボールヘ
ッド部54の素材となる樹脂とボールソケット58の素
材となる樹脂として、ボールヘッド部54とボールソケ
ット58との間の摺動性が良くなるような樹脂の組合せ
を選択することも可能である。このような樹脂の組合せ
を選択すれば、ボールヘッド部54とボールソケット5
8との摺動界面へグリース等の潤滑剤を介在させること
なくボールジョイント50が円滑に作動する。さらにボ
ールジョイント50は、スタッドボルト78を除く部分
が樹脂により形成されることから、金属製のボールスタ
ッドを用いたボールジョイントと比較して軽量化が可能
になる。
【0043】一方、本実施形態のボールジョイント50
の製造方法におけるボールスタッド56を製造する第1
の工程によれば、スタッドボルト78の雄ねじ部76が
インサートされたモールド80へ溶融樹脂を注入し、雄
ねじ部76を鋳ぐるむ樹脂によりボールヘッド部54を
形成し、ボールヘッド部54から突出するスタッドボル
ト78の非ねじ部77及び雄ねじ部62により連結スタ
ッド部52を形成することにより、1回のモールド成形
作業によりボールヘッド部54及び連結スタッド部52
からなるボールスタッド56を製造することができるの
で、切削、研削等の機械加工により同様の形状を有する
ボールスタッドを製造する従来の製造方法と比較して製
造工程を大幅に簡略化できる。
【0044】またボールヘッド部54の寸法精度はモー
ルド80のキャビティ部82の寸法精度に依存するの
で、キャビティ部82を所要の寸法精度となるように製
造しておけば、モールド成形されたボールヘッド部54
の真球度を常に略同一レベルに維持でき、切削、研削等
の機械加工によりボールヘッド部を製造する場合と比較
してボールヘッド部54の真球度が安定する。
【0045】次に、本実施形態のボールジョイント50
の製造方法におけるボールソケット58及び連結ロッド
60を製造する第2の工程によれば、ボールヘッド部5
4がインサートされたモールド80内へ溶融樹脂を注入
し、樹脂によってボールソケット581び連結ロッド6
0を一体的に成形すると同時に、ボールソケット58内
にボールヘッド部54へ摺動可能に接する滑り面68を
形成することにより、ボールヘッド部54に対する滑り
面68が形成されたボールソケット58を一体成形され
た一部品として製造できるので、滑り軸受、ホルダ等の
部品を個別に製造し、こららの部品をボールソケットと
して組み立てる従来の製造方法と比較してボールジョイ
ント50の構成部品の点数を減少でき、かつボールソケ
ット58の組み立て工程を省略できる。
【0046】
【発明の効果】本発明のボールジョイント及びその製造
方法によれば、ボールジョイントの構成部品の点数を減
少できると共に組み立て及び製造時の作業を簡略化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にボールジョイントの製造方
法に用いられるボールヘッド製造用モールドへスタッド
ボルトがインサートされた状態及びボールスタッドの内
部構造を示す側面断面図である。
【図2】本発明の実施形態のボールジョイントの製造方
法に用いられる本体製造用モールドへボールスタッドが
インサートされた状態並びに、ボールソケット及び連結
ロッドの内部構造を示す側面向断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る製造方法により製造さ
れたボールジョイントの内部構造を示す側面断面図であ
る。
【図4】従来の製造方法により製造されるボールジョイ
ントの内部構造を示す側面断面図である。
【符号の説明】
50 ボールジョイント 52 連結スタッド部 54 ボールヘッド部 56 ボールスタッド 58 ボールソケット 60 連結ロッド(連結部材) 62、76 雄ねじ部 68 すべり面 78 スタッドボルト 80 モールド(本体成形用モールド) 82 キャビティ部 92 モールド(ボールヘッド製造用モールド) 94 キャビティ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状の連結スタッド部の少なくとも一端
    部に、外表面が凸状球面とされた樹脂製のボールヘッド
    部が設けられたボールスタッドと、 前記ボールヘッド部がインサートされた状態で成形さ
    れ、該ボールヘッド部を中心として前記ボールスタッド
    を回動及び揺動可能に支持した樹脂製のボールソケット
    と、 前記ボールソケットと一体に成形された樹脂製の連結部
    材と、 を有することを特徴とするボールジョイント。
  2. 【請求項2】 前記ボールスタッドは少なくとも一端部
    に雄ねじ部が設けられたねじ軸状部材を有し、 前記ボールヘッド部はねじ前記軸状部材の雄ねじ部を鋳
    ぐるむ樹脂により成形され、前記連結スタッド部は前記
    ボールヘッド部から突出する前記ねじ軸状部材の一部か
    らなることを特徴とする請求項1記載のボールジョイン
    ト。
  3. 【請求項3】 棒状の連結スタッド部の少なくとも一端
    部に球状のボールヘッド部が設けられたボールスタッド
    と、前記ボールヘッド部を中心として前記ボールスタッ
    ドを回動及び揺動可能に支持したボールソケットと、前
    記ボールソケットへ固定された連結部材と、を有するボ
    ールジョイントの製造方法であって、 前記ボールソケット及び前記連結部材の形状に対応する
    本体成形用モールド内へ前記ボールヘッド部を挿入した
    後に前記本体成形用モールド内へ溶融樹脂を注入し、 前記本体成形用モールド内へ注入された樹脂を硬化させ
    て前記ボールソケット及び前記連結部材を一体的に成形
    すると同時に、前記ボールソケット内に前記ボールヘッ
    ド部へ摺動可能に接する滑り面を形成することを特徴と
    するボールジョイントの製造方法。
  4. 【請求項4】 ねじ軸状部材の一端部に設けられた雄ね
    じ部を前記ボールヘッド部の形状に対応するボールヘッ
    ド成形用モールド内へ挿入した後に前記ボールヘッド成
    形用モールド内へ溶融樹脂を注入し、 前記ボールヘッド成形用モールド内へ注入された樹脂を
    硬化させて前記雄ねじ部を鋳ぐるむ樹脂により前記ボー
    ルヘッド部を成形し、該ボールヘッド部からの突出部を
    前記連結スタッド部とすることを特徴とする請求項3記
    載のボールジョイントの製造方法。
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