JP2020084337A - 紡績糸 - Google Patents

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Abstract

【課題】加圧に伴う蛇行を抑制できる紡績糸を提供すること。【解決手段】非連続強化繊維15製の紡績糸11は、第1繊維束層13よりも紡績糸11の中心側に、第1繊維束層13に比べて紡績糸11の中心方向へ変形しやすい第2繊維束層12を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、非連続強化繊維製の紡績糸に関する。
繊維強化複合材は軽量の構造材料として広く使用されている。繊維強化複合材は、繊維構造体にマトリックス樹脂を含浸・硬化させて形成されている。繊維構造体を形成する強化繊維糸としては、例えば炭素繊維やガラス繊維である非連続強化繊維を束ねて構成された紡績糸が挙げられる。特許文献1の複合紡績糸は、炭素繊維やガラス繊維といった非連続強化繊維を含む無撚の短繊維束状物の外周部に連続糸状物が捲回してなるものである。
特開平7−118979号公報
繊維強化複合材のマトリックス樹脂中での繊維体積含有率を高めるためや、賦形等を目的として繊維構造体が加圧されるときがある。このとき、繊維構造体の加圧に伴い、繊維構造体中で隣接配置される紡績糸が互いに押圧されて屈曲するため、直進性を持って配向されていた紡績糸が蛇行してしまう。
本発明の目的は、加圧に伴う蛇行を抑制できる紡績糸を提供することにある。
上記問題点を解決するための紡績糸は、非連続強化繊維から構成される紡績糸であって、前記非連続強化繊維から構成される第1繊維束層よりも前記紡績糸の中心側に、前記非連続強化繊維から構成され、前記第1繊維束層に比べて前記紡績糸の中心方向へ変形しやすい第2繊維束層を有することを要旨とする。
これによれば、紡績糸によって形成された繊維構造体を強化基材とした繊維強化複合材の製造の際、繊維構造体が成形型の型閉めによって加圧されたり、所望の形状に賦形するために加圧されたりする。この加圧時、繊維構造体中に隣接配置される紡績糸が互いに押圧され、各紡績糸は中心方向へ押圧される。このとき、各紡績糸においては、第1繊維束層及び第2繊維束層が押圧されるが、第2繊維束層の方が第1繊維束層よりも変形しやすいため、押圧による第1繊維束層の変形が第2繊維束層により吸収される。その結果、第2繊維束層により、紡績糸を構成する非連続強化繊維の全てが屈曲することが抑制され、押圧を原因とした紡績糸の蛇行を抑制できる。
また、紡績糸について、前記第2繊維束層は、前記第1繊維束層よりも繊維体積含有率が低いのが好ましい。
これによれば、第2繊維束層は、第1繊維束層と比べると非連続強化繊維同士の間の隙間が多く、嵩高な構成となる。このため、紡績糸が押圧されたとき、隙間を利用して第2繊維束層が、紡績糸の中心方向へより変形しやすくなり、紡績糸が屈曲することを抑制できる。
また、紡績糸について、最も外側の前記第1繊維束層の外周面に捲回される形状保持用繊維束を備えていてもよい。
これによれば、形状保持用繊維束により、最外層が剥がれ落ちることが抑制される。また、形状保持用繊維束により、紡績糸の形状を維持でき、紡績糸を織ったりする際にも、最外層が剥がれることを抑制できる。
また、紡績糸について、前記紡績糸の中心軸線に沿って前記第2繊維束層を備えていてもよい。
これによれば、紡績糸が周方向の何れの位置から加圧されても、第2繊維束層の変形により、紡績糸が屈曲することを抑制できる。
本発明によれば、加圧に伴う蛇行を抑制できる。
実施形態の紡績糸を模式的に示す斜視図。 実施形態の紡績糸を模式的に示す断面図。 実施形態の紡績糸を模式的に示す図。 繊維強化複合材を模式的に示す図。 (a)はキャビティに繊維構造体を配置した状態を示す断面図、(b)は成形型を型閉めした状態を示す断面図。 (a)は加圧前の紡績糸同士を模式的に示す図、(b)は加圧後の紡績糸同士を模式的に示す図、(c)は比較例の紡績糸同士を模式的に示す図。 別例の紡績糸を模式的に示す図。
以下、紡績糸を具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1〜図3に示すように、紡績糸11は、最外層を構成する第1繊維束層13よりも紡績糸11の中心側に第2繊維束層12を有する。つまり、紡績糸11は、当該紡績糸11の中心軸線Lに沿う第2繊維束層12を有するとともに、第2繊維束層12を覆う第1繊維束層13を有する。また、紡績糸11は、第1繊維束層13に捲回された形状保持用繊維束14を有する。紡績糸11において、中心軸線Lの延びる方向は軸線方向であり、紡績糸11の外から中心軸線Lに向かう方向を中心方向とする。なお、紡績糸11において、中心軸線Lから外に向かう方向と、上述の中心方向の両方向を含めて径方向と言う場合もある。紡績糸11は、第1繊維束層13よりも紡績糸11の中心側に第2繊維束層12を有する。
第2繊維束層12、及び第1繊維束層13は、それぞれ複数の非連続強化繊維15によって構成されている。非連続強化繊維15としては、有機繊維又は無機繊維を使用してもよいし、異なる種類の有機繊維、異なる種類の無機繊維、又は有機繊維と無機繊維を混繊した混繊繊維を使用してもよい。有機繊維としては、アクリル繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維、ポリ−p−フェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、超高分子量ポリエチレン繊維等が挙げられ、無機繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、セラミック繊維等が挙げられる。
第1繊維束層13は、第2繊維束層12を全周に亘って覆う。第2繊維束層12及び第1繊維束層13は、実質無撚である。なお、実質無撚とは、非連続強化繊維15の撚りが全くない場合の他、実質的に非連続強化繊維15が撚りによる拘束を受けていない場合も含む。第2繊維束層12及び第1繊維束層13が実質無撚であることから、各非連続強化繊維15は、紡績糸11の軸線方向へ直線状に延び、直進性を有している。なお、非連続強化繊維15は、直線状に延び、直進性を有するとしているが、製造上、部分的に緩やかに湾曲することは避けられないため、直進性を有するとは、若干の湾曲やねじれを含むものとする。また、第2繊維束層12を第1繊維束層13で覆うことにより、紡績糸11が第2繊維束層12だけの場合と比べて糸強力が高められている。
図3に示すように、第2繊維束層12には、紡績糸11の径方向及び軸線方向に隣り合う非連続強化繊維15同士の間に隙間Sがある。一方、第1繊維束層13においても、紡績糸11の径方向及び軸線方向に隣り合う非連続強化繊維15同士の間に隙間Sはある。しかし、第2繊維束層12における隙間Sの割合は、第1繊維束層13における隙間Sの割合よりも高く、第2繊維束層12は第1繊維束層13よりも嵩高である。
紡績糸11において、単位体積あたりの非連続強化繊維15の体積の割合を、繊維体積含有率(Vf)とする。第2繊維束層12の繊維体積含有率は、第1繊維束層13の繊維体積含有率よりも低く、第2繊維束層12の方が第1繊維束層13に比べて隙間Sが多い。
このため、紡績糸11を中心軸線Lに向けて中心方向へ押圧して加圧したとき、第1繊維束層13及び第2繊維束層12が押圧されるが、第2繊維束層12の方が、第1繊維束層13よりも中心方向へ変形できる量が大きい。これは、紡績糸11を中心方向に加圧したとき、第2繊維束層12の方が、第1繊維束層13よりも押し潰すことのできる量が多いことを示す。なお、第1繊維束層13も、中心方向へ変形するが、その変形量は僅かであり、押し潰すことのできる量は第2繊維束層12よりも少ない。
第2繊維束層12の繊維体積含有率、及び第1繊維束層13の繊維体積含有率は、紡績糸11を中心方向に加圧したとき、第2繊維束層12と第1繊維束層13とで繊維体積含有率が同じになるように、非連続強化繊維15の量を調整して設定されている。
形状保持用繊維束14は、連続繊維を束ねて形成されている。連続繊維としては、強化繊維である有機繊維又は無機繊維を使用してもよく、有機繊維としては、アクリル繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維、ポリ−p−フェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、超高分子量ポリエチレン繊維等が挙げられ、無機繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、セラミック繊維等が挙げられる。なお、形状保持用繊維束14は、非連続強化繊維15を束ねて形成されたものでもよい。形状保持用繊維束14は、第1繊維束層13の外周面に対し螺旋状に巻き付けられ、第2繊維束層12が第1繊維束層13で覆われた形状を保持する。
本実施形態の紡績糸11において、第2繊維束層12を形成する非連続強化繊維15と、第1繊維束層13を形成する非連続強化繊維15と、形状保持用繊維束14を形成する連続繊維又は非連続繊維は、全て同じ材質であり、例えば、炭素繊維で形成されている。また、第2繊維束層12を形成する非連続強化繊維15の太さは、第1繊維束層13を形成する非連続強化繊維15の太さと同じである。
図4に示すように、繊維強化複合材20は、強化基材である繊維構造体21にマトリックス樹脂31を含浸させて構成されている。マトリックス樹脂31としては、例えば、熱硬化性樹脂のエポキシ樹脂が使用される。なお、繊維構造体21は、紡績糸11で形成された複数本の緯糸からなる緯糸層22aと、紡績糸11で形成された複数本の経糸からなる経糸層22bとを複数積層し、複数の緯糸層22aと複数の経糸層22bとを拘束糸23で積層方向に拘束して構成されている。また、緯糸層22a及び経糸層22bでは、各紡績糸11は、成形に伴って扁平状である。
繊維構造体21へのマトリックス樹脂31の含浸は、RTM(レジン・トランスファー・モールディング)法で行なわれる。そして、繊維構造体21にマトリックス樹脂31が含浸し、マトリックス樹脂31が硬化することにより、繊維構造体21の各紡績糸11は、マトリックス樹脂31と複合化して繊維強化複合材20となる。そして、繊維強化複合材20は、例えば、航空機や乗用車等の移動体の部品として使用される。
次に、繊維強化複合材20の製造方法及び作用について説明する。
図5(a)に示すように、成形型41は下型42及び上型43で構成されており、下型42は形成すべき繊維強化複合材20の形状に対応したキャビティ44を備える。
まず、繊維構造体21を所望する形状に賦形する。次に、成形型41が開放された状態で、キャビティ44内(成形型41内)に賦形した繊維構造体21を配置する。この場合、繊維構造体21の下端面21bをキャビティ44の内底面に載せた状態では、上端面21aがキャビティ44内から外部に突出する。
次に、図5(b)に示すように、キャビティ44の密閉性が確保されるまで型閉めを行う。このとき、上型43の下面は、繊維構造体21の上端面21aを押圧し、繊維構造体21が積層方向に加圧される。
図6(a)に示すように、繊維構造体21内において、積層方向に隣接配置された紡績糸11のうち、一方(上方)の紡績糸11に、太さ斑に起因して軸線方向の一部に径方向に膨らんだ膨出部11aを有する場合、繊維構造体21が積層方向に加圧されると、図6(b)に示すように、一方の紡績糸11の膨出部11aが、他方の紡績糸11を押圧する。このとき、押圧された他方の紡績糸11においては、一方の紡績糸11に隣接する第1繊維束層13は紡績糸11の中心方向へ変形する。しかし、隙間Sを有する第2繊維束層12が存在することによって、押圧部分から離れるにつれて非連続強化繊維15の屈曲度合いが緩和される。したがって、押圧された他方の紡績糸11を構成する非連続強化繊維15の全てが屈曲することが抑制され、押圧を原因とした、他方の紡績糸11の蛇行が抑制される。
図6(c)に、第2繊維束層12を備えない紡績糸50を比較例として示し、比較例の紡績糸50の上方に、膨出部50aを有する一方の紡績糸50が積層されている場合を示す。繊維構造体21が積層方向に加圧されると、一方の紡績糸50の膨出部50aが、他方の紡績糸50を中心側へ押圧する。このとき、押圧された他方の紡績糸50においては、第2繊維束層12が無いことから全ての非連続強化繊維15が一様に屈曲して、紡績糸50全体として蛇行してしまう。
従って、本実施形態によれば、紡績糸11の直進性が保たれたまま、繊維構造体21が積層方向に押し潰される。次に、マトリックス樹脂31をキャビティ44内に注入する。キャビティ44内に注入されたマトリックス樹脂31は、繊維構造体21の各紡績糸11に浸透する。その後、マトリックス樹脂31及び繊維構造体21が押し潰された状態でマトリックス樹脂31の硬化が完了するまで成形型41の加熱が継続される。マトリックス樹脂31の硬化が完了した後、成形型41を開き、成形型41内から繊維強化複合材20を取り出す。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)紡績糸11は、第1繊維束層13よりも中心側に第2繊維束層12を有する。そして、第2繊維束層12の繊維体積含有率を第1繊維束層13の繊維体積含より低くした。このため、繊維構造体21が賦形されたり、成形型41の型閉めによって加圧されたりしたとき、第2繊維束層12が有する多数の隙間Sにより、第2繊維束層12が変形しやすく、紡績糸11に対する押圧が第2繊維束層12の変形により吸収される。その結果、紡績糸11が屈曲することが抑制され、加圧に伴う紡績糸11の蛇行を抑制でき、得られる繊維強化複合材20において、紡績糸11の屈曲を原因とした強度低下を抑制できる。
(2)第2繊維束層12の繊維体積含有率を、第1繊維束層13の繊維体積含有率より低くし、第2繊維束層12を第1繊維束層13より嵩高とした。繊維体積含有率を異ならせるだけの簡単な方法で、紡績糸11の屈曲を抑制できる。
(3)紡績糸11において、第1繊維束層13には形状保持用繊維束14が捲回されている。形状保持用繊維束14により、第1繊維束層13が第2繊維束層12から剥がれ落ちることが抑制される。また、形状保持用繊維束14により、第1繊維束層13が第2繊維束層12を覆う状態を維持でき、紡績糸11を織ったりする際にも第1繊維束層13が剥がれることを抑制できる。
(4)第2繊維束層12を構成する非連続強化繊維15と、第1繊維束層13を構成する非連続強化繊維15と、形状保持用繊維束14とを同じ材質の炭素繊維とした。このため、紡績糸11において、第2繊維束層12と第1繊維束層13の間、さらに、第1繊維束層13と形状保持用繊維束14の間に異材界面が生じず、マトリックス樹脂31を含浸させたときの第2繊維束層12と第1繊維束層13との接着性、及び第1繊維束層13と形状保持用繊維束14の接着性が低下しない。また、例えば、第2繊維束層12の非連続強化繊維15と、第1繊維束層13の非連続強化繊維15を別々の材質とする場合と比べて紡績糸11の製造コストを抑えることができる。
(5)紡績糸11を中心方向に加圧したときの繊維体積含有率が第2繊維束層12と第1繊維束層13とで同じになるように、加圧前の紡績糸11における第2繊維束層12と第1繊維束層13の繊維体積含有率を調整した。このため、紡績糸11が加圧されたとき、紡績糸11は一定の繊維体積含有率となる。このため、加圧された紡績糸11において、その糸強力の低下を抑制できる。
なお、実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 図7に示すように、紡績糸11において、紡績糸11の中心軸線Lに沿う第2繊維束層12より外側に、当該第2繊維束層12よりも繊維体積含有率が高い第1繊維束層13aを設け、さらに、その第1繊維束層13aの外側に、第1繊維束層13aよりも繊維体積含有率の高い第1繊維束層13を設けてもよい。
○ 紡績糸11において、中心軸線Lに沿う第2繊維束層12の外側に、当該第2繊維束層12よりも繊維体積含有率が高い第1繊維束層13を設け、さらに、その第1繊維束層13より外側に、当該第1繊維束層13よりも繊維体積含有率が低い第2繊維束層12を設けてもよい。そして、この第2繊維束層12より外側に他の第1繊維束層13を設けてもよい。
要は、紡績糸11の径方向における第2繊維束層12の位置は適宜変更してもよい。
又は、紡績糸11の中心軸線Lに沿って第1繊維束層13を設け、その第1繊維束層13の外側に第2繊維束層12を設け、さらに、第2繊維束層12の外側に他の第1繊維束層13を設けてもよい。
○ 紡績糸11において、中心軸線Lに沿う第2繊維束層12の外側に、当該第2繊維束層12よりも繊維体積含有率が高い第1繊維束層13を設け、さらに、その第1繊維束層13より外側に第2繊維束層12を設けてもよい。
○ 第2繊維束層12の変形量を、第1繊維束層13の変形量より大きくするための構成は、繊維体積含有率以外の構成であってもよい。例えば、第2繊維束層12を構成する非連続強化繊維15と、第1繊維束層13を構成する非連続強化繊維15の材質を異ならせてもよい。第2繊維束層12を構成する非連続強化繊維15を、有機繊維(例えば、ナイロン繊維)とし、第1繊維束層13を構成する非連続強化繊維15を、無機繊維(例えば、炭素繊維)としてもよい。
又は、第2繊維束層12及び第1繊維束層13を構成する非連続強化繊維15をそれぞれ炭素繊維としつつ、第2繊維束層12の炭素繊維を、第1繊維束層13の炭素繊維よりも軟らかい種類の炭素繊維としてもよい。
又は、第2繊維束層12及び第1繊維束層13を構成する非連続強化繊維15をそれぞれ炭素繊維としつつ、第2繊維束層12の炭素繊維の断面形状又は太さを、第1繊維束層13の炭素繊維の形状よりも変形しやすい断面形状又は太さとしてもよい。
○ 繊維構造体21は、紡績糸11を平織りして形成された織物を複数積層し、複数の織物を拘束糸23で積層方向に拘束して構成されていてもよい。この場合、織物は、平織り以外に、繻子織り、綾織りで形成されていてもよい。
○ 繊維構造体21は、複数の緯糸層22aと複数の経糸層22bとを拘束糸23で積層方向に拘束していたが、これに限らない。繊維構造体21は、紡績糸11で形成された複数本の緯糸からなる緯糸層22aを、紡績糸11で形成された複数本の経糸で拘束して構成されていてもよい。又は、繊維構造体21は、紡績糸11で形成された複数本の経糸からなる経糸層22bを、紡績糸11で形成された複数本の緯糸で拘束して構成されていてもよい。
○ 紡績糸11は、形状保持用繊維束14を備えず、第2繊維束層12と第1繊維束層13のみで構成されていてもよい。
○ 繊維強化複合材20のマトリックス樹脂31はエポキシ樹脂でなくてもよく、例えばビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂であってもよいし、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド樹脂、ABS樹脂等といった熱可塑性樹脂であってもよい。
○ 繊維強化複合材20の成形方法は、RTM法に限られず、例えば熱プレス成形法であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)繊維構造体よりなる強化基材にマトリックス樹脂を含浸させた繊維強化複合材であって、前記繊維構造体を形成する紡績糸が、非連続強化繊維から構成され、前記非連続強化繊維から構成される第1繊維束層よりも前記紡績糸の中心側に、前記非連続強化繊維から構成され、前記第1繊維束層に比べて中心方向へ変形しやすい第2繊維束層を有することを特徴とする繊維強化複合材。
(2)前記第2繊維束層を構成する非連続強化繊維と、前記第1繊維束層を構成する前記非連続強化繊維は同じ種類である繊維強化複合材。
11…紡績糸、12…第2繊維束層、13…第1繊維束層、14…形状保持用繊維束、15…非連続強化繊維。

Claims (4)

  1. 非連続強化繊維から構成される紡績糸であって、
    前記非連続強化繊維から構成される第1繊維束層よりも前記紡績糸の中心側に、前記非連続強化繊維から構成され、前記第1繊維束層に比べて前記紡績糸の中心方向へ変形しやすい第2繊維束層を有することを特徴とする紡績糸。
  2. 前記第2繊維束層は、前記第1繊維束層よりも繊維体積含有率が低い請求項1に記載の紡績糸。
  3. 最も外側の前記第1繊維束層の外周面に捲回される形状保持用繊維束を備える請求項1又は請求項2に記載の紡績糸。
  4. 前記紡績糸の中心軸線に沿って前記第2繊維束層を備える請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の紡績糸。
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