JP2020083873A - PPARα発現量増進剤 - Google Patents

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信輝 大中
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典永 西田
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Machiko Nishioka
満智子 西岡
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潤 竹▲崎▼
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誠一郎 青江
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Abstract

【課題】PPARα発現量増進剤を提供すること。【解決手段】ユーグレナ及び/又はパラミロンを含有する、PPARα発現量増進剤。【選択図】なし

Description

本発明は、PPARα発現量増進剤等に関する。
PPARα(Peroxisome Proliferator-Activated Receptor-α:ペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体-α)は、転写因子PPARの内の1つとして知られている。PPARαは、肝臓、腎臓、心臓、骨格筋、褐色脂肪細胞組織で多く発現し、脂質代謝に関与することが報告されている。このため、高脂血症改善薬の主要な標的とされている。また、PPARαは、炎症を抑制することも報告されている。
ユーグレナは、ミドリムシ属(=ユーグレナ属)に属する微細藻類であり、食品材料として利用されている。また、ユーグレナ抽出物を皮膚に適用することも行われている(特許文献1)。
特表2008−526954号公報
本発明は、PPARα発現量増進剤を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題に鑑みて鋭意研究した結果、ユーグレナが、PPARα発現量増進作用を有することを見出した。この知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本発明が完成した。 即ち、本発明は、下記の態様を包含する:
項1. ユーグレナ及び/又はパラミロンを含有する、PPARα発現量増進剤。
項2. 前記ユーグレナがユーグレナ・グラシリスである、項1に記載のPPARα発現量増進剤。
項3. 前記ユーグレナがユーグレナ・グラシリスEOD-1株(受託番号FERM BP-11530)である、項1又は2に記載のPPARα発現量増進剤。
項4. 前記パラミロンがユーグレナ・グラシリス由来のパラミロンである、項1に記載のPPARα発現量増進剤。
項5. 前記パラミロンがユーグレナ・グラシリスEOD-1株(受託番号FERM BP-11530)由来のパラミロンである、項1又は4に記載のPPARα発現量増進剤。
項6. 肝臓におけるPPARα発現量の増進に用いるための、項1〜5のいずれかに記載のPPARα発現量増進剤。
項7. 肥満予防及び/又は改善、体脂肪燃焼促進、脂肪酸代謝活性化、脂肪酸β酸化誘導、インスリン抵抗性予防及び/又は改善、糖尿病予防及び/又は改善、脂質異常症予防及び/又は改善、脂肪肝予防及び/又は改善、動脈硬化予防及び/又は改善、持久力向上、アトピー性皮膚炎予防及び/又は改善、脂肪酸代謝の促進、血中脂質の正常化、脂肪肝の抑制、エネルギー消費の促進、炎症の抑制、体脂肪及び/又は内臓脂肪の低減、コレステロール抑制、血糖値の上昇抑制、過体重の抑制、並びにBMIの抑制からなる群より選択される少なくとも1種に用いるための、項1〜5のいずれかに記載のPPARα発現量増進剤。
項8. ユーグレナ及び/又はパラミロンを含有する、
肥満予防及び/又は改善、体脂肪燃焼促進、脂肪酸代謝活性化、脂肪酸β酸化誘導、インスリン抵抗性予防及び/又は改善、糖尿病予防及び/又は改善、脂質異常症予防及び/又は改善、脂肪肝予防及び/又は改善、動脈硬化予防及び/又は改善、持久力向上、アトピー性皮膚炎予防及び/又は改善、脂肪酸代謝の促進、血中脂質の正常化、脂肪肝の抑制、エネルギー消費の促進、炎症の抑制、体脂肪及び/又は内臓脂肪の低減、コレステロール抑制、血糖値の上昇抑制、過体重の抑制、並びにBMIの抑制からなる群より選択される少なくとも1種に用いるための組成物。
項9. 食品組成物である、項1〜7のいずれかに記載のPPARα発現量増進剤。
項10. 栄養補助食品である、項1〜7のいずれかに記載のPPARα発現量増進剤。
項11. 食品添加剤である、項1〜7のいずれかに記載のPPARα発現量増進剤。
本発明によれば、PPARα発現量増進剤を提供することができる。これにより、肥満予防及び/又は改善、体脂肪燃焼促進、脂肪酸代謝活性化、脂肪酸β酸化誘導、インスリン抵抗性予防及び/又は改善、糖尿病予防及び/又は改善、脂質異常症予防及び/又は改善、脂肪肝予防及び/又は改善、動脈硬化予防及び/又は改善、持久力向上、アトピー性皮膚炎予防及び/又は改善、脂肪酸代謝の促進、血中脂質の正常化、脂肪肝の抑制、エネルギー消費の促進、炎症の抑制、体脂肪及び/又は内臓脂肪の低減、コレステロール抑制、血糖値の上昇抑制、過体重の抑制、BMIの抑制等を図ることができる。
試験例1のPPARα発現量の測定結果を示すグラフである。縦軸は、肝臓のPPARα mRNA発現量の、リファレンスである36B4 mRNA発現量に対する比である。横軸中、コントロール群は、セルロースを添加した高脂肪食を摂取させた群であり、試験群は、セルロースに代えてユーグレナを添加した高脂肪食を摂取させた群である。異なるアルファベットの付く群間で有意差(ウィルコクソン検定)がある(p<0.05)ことを示す。 試験例2のPPARα発現量の測定結果を示すグラフである。縦軸は、肝臓のPPARα mRNA発現量の、リファレンスである36B4 mRNA発現量に対する比である。横軸中、コントロール群は、セルロースを添加した高脂肪食を摂取させた群であり、試験群は、セルロースに代えてパラミロンを添加(2.5%又は5%)した高脂肪食を摂取させた群である。*は、コントロール群に対して有意差(ウィルコクソン検定)がある(p<0.05)ことを示す。 試験例2の耐糖能の測定結果を示すグラフである。縦軸は、血糖負荷60分後の血糖値変化量である。横軸中、コントロール群は、セルロースを添加した高脂肪食を摂取させた群であり、試験群は、セルロースに代えてパラミロンを添加(2.5%又は5%)した高脂肪食を摂取させた群である。*は、コントロール群に対して有意差(Wiiliamsの多重比較)がある(p<0.05)ことを示す。 試験例2のLDL-コレステロールの測定結果を示すグラフである。縦軸は、LDL-コレステロールの血清中濃度である。横軸中、コントロール群は、セルロースを添加した高脂肪食を摂取させた群であり、試験群は、セルロースに代えてパラミロンを添加(2.5%又は5%)した高脂肪食を摂取させた群である。*は、コントロール群に対して有意差(Wiiliamsの多重比較)がある(p<0.05)ことを示す。 試験例2において、肝臓のPPARα、CPT1、ACOX発現量の相関係数を算出した結果を表す相関図である。rが矢印の両側の遺伝子発現量の相関係数を示す。*は、有意差(Pearsonの積率相関係数に対する検定)がある(p<0.05)ことを示す。 試験例2において、肝臓のFGF21発現量を測定した結果を示す。縦軸は、FGF21発現量の、リファレンスmRNA発現量に対する相対値を示す。横軸中、コントロール群は、セルロースを添加した高脂肪食を摂取させた群であり、試験群は、セルロースに代えてパラミロンを添加(2.5%又は5%)した高脂肪食を摂取させた群である。
本明細書中において、「含有」及び「含む」なる表現については、「含有」、「含む」、「実質的にからなる」及び「のみからなる」という概念を含む。
本明細書中において、「及び/又は」なる表現については、「及び」と「又は」のいずれを選択した場合の意味も包含する。すなたち、「A及び/又はB」なる表現には、「A又はB」と「A及びB」のいずれの意味も包含される。
本発明は、その一態様において、ユーグレナ及び/又はパラミロンを含有する、PPARα発現量増進剤(本明細書において、「本発明の剤」と示すこともある。)に関する。以下に、これについて説明する。
1.ユーグレナ
ユーグレナは、ミドリムシ属(=ユーグレナ属)に属する微細藻類であり、その限りにおいて特に制限されない。ユーグレナとして、具体的には、例えばEuglena gracilis(ユーグレナ・グラシリス)、Euglena longaEuglena caudataEuglena oxyurisEuglena tripterisEuglena proximaEuglena viridisEuglena sociabilisEuglena ehrenbergiiEuglena desesEuglena pisciformisEuglena spirogyraEuglena acusEuglena geniculataEuglena intermediaEuglena mutabilisEuglena sanguineaEuglena stellataEuglena terricolaEuglena klebsiEuglena rubraEuglena cyclopicolaなどが挙げられる。これらの中でも、本発明の効果をより確実に発揮できるという観点から、好ましくはユーグレナ・グラシリスが挙げられ、より好ましくはユーグレナ・グラシリスEOD-1株[2013年6月28日付で独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許生物寄託センター{NITE-IPOD(郵便番号292-0818 日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 120号室)}にブダペスト条約の規定下で、受託番号FERM BP-11530として国際寄託済み]が挙げられる。
ユーグレナの形態は、ユーグレナの細胞体又はその成分の大半を含むものである限り、特に制限されない。ユーグレナの形態としては、例えばユーグレナの乾燥粉末形態、ユーグレナの懸濁液、ユーグレナエキス等が挙げられ、中でも、好ましくはユーグレナの乾燥粉末形態が挙げられる。
ユーグレナの乾燥状態におけるパラミロン含有率は、例えば50%以上、好ましくは60%以上、より好ましくは70%以上である。
ユーグレナは、1種単独であってもよいし、2種以上の組み合わせであってもよい。
2.パラミロン
パラミロンは、ユーグレナ由来のβ-1,3-グルカンであり、その限りにおいて特に制限されない。
パラミロンが由来するユーグレナについてはは、上記「1.パラミロン」における説明と同様である。
パラミロンの質量平均分子量は、特に限定されないが、例えば1×104〜5×106、好ましくは2×104〜1×106、より好ましくは5×104〜1×106、さらに好ましくは1×105〜5×105である。
なお、質量平均分子量は、SEC-MALS分析により、以下の条件で測定 することができる:
SEC装置:LC−10AVP system(Shimadzu Co.、日本)、
使用カラム:KD-806M(shodex.、日本)、
MALS検出器:DAWN HELEOSII(wyatt Technologies.、U.S.A.)、
溶離液:1%LiCl/DMI、
流速:0.5 mL/分。
パラミロンは、ユーグレナの細胞内において、通常、β-1,3-グルカン鎖が形成する3重螺旋構造体が一定の規則性の基に高度に集積してなるパラミロン粒子として存在している。本発明の効果をより確実に発揮できるという観点から、パラミロンとして、パラミロン粒子を好ましく用いることができる。
パラミロン粒子の形状は、特に制限されないが、通常は、偏平な回転楕円体状である。
パラミロン粒子の粒子径分布は、特に制限されないが、例えば0.5〜15μm、好ましくは1〜6μmである。また、パラミロン粒子の平均粒子径も特に制限されないが、例えば1〜10、好ましくは2〜4μmである。
パラミロンの形態は、パラミロンを含むものである限り、特に制限されない。ユーグレナの形態としては、例えばパラミロンの乾燥粉末形態、パラミロンの懸濁液等が挙げられ、中でも、好ましくはパラミロンの乾燥粉末形態が挙げられる。
パラミロンは、1種単独であってもよいし、2種以上の組み合わせであってもよい。
3.ユーグレナ及びパラミロンの製造方法
ユーグレナは、液体に含まれたユーグレナを培養する工程(培養工程)を含む方法により、大量に調製することが可能である。培養工程は、例えば公知の方法(例えば、特許第5883532号公報に記載の方法)に従って行うことができる。該培養工程では、典型的には、水と、ユーグレナと、ユーグレナが利用できる栄養素とを含む液体(培養液)を撹拌しつつ好気条件でユーグレナ属微細藻類を培養する。
栄養素としては、糖類(グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)などの単糖類、又は、スクロース(ショ糖)、マルトース(麦芽糖)などの二糖類)、ミネラル類(例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛、モリブデン、銅、リン、窒素、硫黄、又は、ホウ素など)、ビタミンB類(例えばビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6(ピリドキシン、ピリドキサール、又はピリドキサミン)、ビタミンB12(シアノコバラミン)、葉酸、ビオチンなど)などが挙げられる。培養液中の栄養素の濃度は、ユーグレナの生存、増殖等が可能な濃度である限り特に制限されない。
培養工程の光条件は特に制限されず、培養工程は明条件と暗条件のいずれで行われてもよい。従属栄養培養にて培養する際には暗条件で培養される。明条件としては、藻類を増殖させるための通常の光強度を採用することができる。暗条件としては、例えば10μmol/m2/s未満、好ましくは光が全く当たらない完全な暗所条件が挙げられる。
培養工程における培養温度は、ユーグレナが増殖できる温度であれば、特に限定されない。該培養温度(培養液の温度)としては、例えば、20℃〜35℃が採用される。
培養工程における液体のpHは、ユーグレナが増殖できるpHであれば、特に限定されない。ユーグレナが増殖できるpHとしては、例えば3.0〜5.5が採用される。
培養工程の後に、液体の遠心分離や重力分離などによってユーグレナを濃縮することが好ましい。得られたユーグレナは、所望の形態に応じて、追加の処理(例えば、液体への懸濁、水中又は油中への分散、エキス抽出、乾燥粉末化等)に供することができる。
パラミロン粒子は、公知の方法(例えば特許第5883532号公報に記載の方法)に従って又は準じて、ミドリムシから分離、単離、又は精製することによって製造することができる。パラミロン粒子は、例えばミドリムシの細胞膜を破壊することによって得られる細胞内容成分を回収することによって、容易に得ることができる。また、必要に応じて、パラミロン粒子を精製してもよい。パラミロン粒子の精製については各種知られており(例えば、特許第5883532号公報)、それらの方法に従って行うことができる。精製工程としては、例えば、界面活性剤処理工程、洗浄工程などが挙げられる。得られたユーグレナは、所望の形態に応じて、追加の処理(例えば、液体への懸濁、水中又は油中への分散、乾燥粉末化等)に供することができる。
4.用途
ユーグレナ及び/又はパラミロンは、PPARα発現量増進作用、より具体的には各組織(例えば肝臓、腎臓、心臓、骨格筋、褐色脂肪細胞組織等、特に肝臓)におけるPPARα発現量の増進作用を有することから、PPARα発現量増進剤の有効成分として利用することができる。
また、ユーグレナ及び/又はパラミロンは、CPT1、ACOX、及びFGF21発現量増進作用、より具体的には各組織(例えば肝臓、腎臓、心臓、骨格筋、褐色脂肪細胞組織等、特に肝臓)におけるCPT1、ACOX、及びFGF21発現量の増進作用を有することから、CPT1、ACOX、及びFGF21からなる群より選択される少なくとも1種の発現量増進剤の有効成分として利用することができる。
また、ユーグレナ及び/又はパラミロンは、例えば、肥満予防及び/又は改善、体脂肪燃焼促進、脂肪酸代謝活性化、脂肪酸β酸化誘導、インスリン抵抗性予防及び/又は改善、糖尿病予防及び/又は改善、脂質異常症予防及び/又は改善、脂肪肝予防及び/又は改善、動脈硬化予防及び/又は改善、持久力向上、アトピー性皮膚炎予防及び/又は改善、脂肪酸代謝の促進、血中脂質の正常化、脂肪肝の抑制、エネルギー消費の促進、炎症の抑制、体脂肪及び/又は内臓脂肪の低減、コレステロール抑制、血糖値の上昇抑制、過体重の抑制、BMIの抑制等に利用することができる。ユーグレナは、好ましくは、これらの用途の内の複数(2つ以上、より好ましくは3つ以上、さらに好ましくは4つ以上、よりさらに好ましくは5つ以上、よりさらに好ましくは6つ以上)の用途を含む包括的な用途に利用することができる。
さらには、以下に列挙する用途、目的、対象、:
(a)内臓脂肪を減らす
(b)体脂肪を減らす
(c)体重を減らすのを助ける
(d)BMIを改善する
(e)ウエスト周囲径を減らすのを助ける
(f)脂肪を代謝する力を高める
(g)血中コレステロール濃度を正常化する
(h)血中中性脂肪を低下させる
に利用することもできる。
本発明の剤は、各種分野において、例えば食品添加剤、食品組成物(健康食品、健康増進剤、栄養補助食品(サプリメントなど)を包含する)、医薬、化粧品、飼料などとして用いることができる。
本発明の剤は、通常は経口摂取されるが、これに限定されるものではない。
本発明の剤の形態は、特に限定されず、用途に応じて、各用途において通常使用される形態をとることができる。
本発明の剤の形態としては、用途が食品添加剤、医薬、健康増進剤、栄養補助食品(サプリメントなど)などである場合は、例えば錠剤(口腔内側崩壊錠、咀嚼可能錠、発泡錠、トローチ剤、ゼリー状ドロップ剤などを含む)、丸剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、ドライシロップ剤、液剤(懸濁剤、シロップ剤を含む)、ゼリー剤などが挙げられる。
本発明の剤の形態としては、用途が食品組成物の場合は、液状、ゲル状あるいは固形状の食品、例えばジュース、清涼飲料、茶、スープ、豆乳などの飲料、サラダ油、ドレッシング、ヨーグルト、ゼリー、プリン、ふりかけ、育児用粉乳、ケーキミックス、乳製品(例えば、粉末状、液状、ゲル状、固形状等)、パン、菓子(例えば、クッキー等)などが挙げられる。
本発明の剤は、必要に応じてさらに他の成分を含んでいてもよい。他の成分としては、食品添加剤、食品組成物、医薬、健康増進剤、栄養補助食品(サプリメントなど)、化粧品、飼料などに配合され得る成分である限り特に限定されるものではないが、例えば基剤、担体、溶剤、分散剤、乳化剤、緩衝剤、安定剤、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、増粘剤、着色料、香料、キレート剤などが挙げられる。
本発明の剤におけるユーグレナ及び/又はパラミロンの含有量は、用途、使用態様、適用対象の状態などに左右されるものであり、限定はされないが、例えば0.0001〜100質量%、好ましくは0.001〜50質量%とすることができる。
本発明の剤の適用(例えば、投与、摂取、接種など)量は、薬効を発現する有効量であれば特に限定されず、通常は、ユーグレナ及び/又はパラミロンの乾燥重量として、一般に一日あたり0.1〜10000 mg/kg体重である。上記適用量は1日1回以上(例えば1〜3回)に分けて適用するのが好ましく、年齢、病態、症状により適宜増減することもできる。
以下に、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
参考例1
ユーグレナとして、ユーグレナ・グラシリスEOD-1株(独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許生物寄託センター(NITE-IPOD)の乾燥粉末(神鋼環境ソリューション製、パラミロン含有率70%以上)を準備した。
参考例2
パラミロン粒子を以下のようにして調製した。
[培養工程]
ユーグレナ・グラシリスEOD-1株を以下の条件下で培養した。
「培養容器」:500 mL坂口フラスコ
「振とう培養条件」:125 rpm
「培養温度」:28℃
「培養開始時の液体のpH」:4.7(塩酸によって調整)
「培養のための液体量」:約200 mL/1フラスコ
「培養のための液体の組成」:表1の通り
「光照射条件」:24時間暗所
「微細藻類の初期重量」:0.78 g/L(乾燥重量)
「培養期間」:2日間
培養終了後に、5フラスコ分の液体を集め、集めた液体を遠心管内で遠心分離(500×g、4分間、室温)した。遠心管内の上澄み液をいったん取り除いて回収した。回収した上澄み液を遠心管に入れて遠心管内の沈殿物を分散させ、100 mL容積のメスシリンダーに全て移した。さらに、メスシリンダーに、回収した上澄み液を加えて、90 mLにメスアップした。
[酵素処理工程]
90 mLにメスアップした液体を200 mLビーカーに移し、撹拌しながら塩酸水溶液を添加することによって液体のpHを3に調整した。タンパク質分解酵素(酸性プロテアーゼ 製品名「プロテアーゼYP−SS」ヤクルト薬品工業社製 至適pH2.5~3.0)を5 g/L濃度となるように液体に添加した。液体を撹拌しつつ50℃にて2時間、酵素処理を施した。
[界面活性剤処理工程]
ドデシル硫酸ナトリウムの濃度が3.0質量/容量(w/v)%となるように、酵素処理工程を経た液体に、ドデシル硫酸ナトリウムの水溶液を加えた。ドデシル硫酸ナトリウムを含む液体を撹拌しつつ、塩酸水溶液の添加によって液体のpHを3に調整した。さらに、液体をプロペラ撹拌機(回転速度200 rpm)で60℃にて30分間撹拌した。
[分離工程]
遠心分離(1000×g、2分間、室温)によってパラミロンを沈殿させ、界面活性剤処理工程を経た液体から、パラミロンを分離した。ドデシル硫酸ナトリウムの濃度が1.0質量/容量%となるように変更した点、pHを調整しなかった点以外は、同様にしてさらに界面活性剤処理工程を行った。その後、上記と同様にして分離工程を行った。このようにして、界面活性剤処理工程及び分離工程をそれぞれ3回ずつ行った。
[洗浄工程]
分離工程において遠心分離によって沈殿したパラミロンを、純水によって懸濁させ、40℃にて10分間静置した。次に、遠心分離(1000×g、2分間、室温)によってパラミロンを沈殿させた。このような操作を合計3回行った。
[乾燥工程]
洗浄工程において遠心分離によって沈殿したパラミロンを、50℃にて乾燥させて、パラミロン粒子を得た。
試験例1.PPARα発現量に対する影響の解析
マウスを、ユーグレナ(参考例1)を含む飼料を餌として飼育し、PPARα発現量を測定した。具体的には以下のようにして行った。
<1-1.試験方法>
<1-1-1.実験動物及び飼育条件>
4週齢の雄C57BL/6Jマウス(日本チャールズ・リバー社製)を用いた。固形飼料(NMF、オリエンタル酵母工業社製)で1週間の予備飼育後、体重が均一になるように1群10匹ずつに群分けした。
試験に用いた飼料については次のとおりである。コントロール群及び試験群の飼料には、脂肪エネルギー比が50%になるようにラードを20%添加した。コントロール群の飼料には、食物繊維重量割合が5%になるようにセルロースを添加し、試験群の飼料には、食物繊維重量割合が5%になるようにユーグレナ(参考例1:ユーグレナの食物繊維重量割合は75.5%)を添加した。各群の飼料組成を表2に示す。
試験において、マウスには上記飼料と水を85日間自由摂取させた。なお、飼育環境は、温度22±1℃、湿度50±5%、12時間の明暗サイクル(明期:8時→20時、暗期:20時→8時)とした。試験最終日に8時間絶食させ、イソフルラン/炭酸ガスにて安楽死させた。肝臓を摘出し、RNA later(キアゲン社)にて保存し、RNA抽出用試料に、残りの肝臓は凍結乾燥及び粉砕し、脂質分析用の試料とした。
<1-1-2.PPARα発現量の測定>
肝臓より、RNeasy mini kit(キアゲン社)を用いてRNAを抽出後,PPARα mRNA発現量を、リアルタイムPCR法により測定した。また、リファレンスとして、36B4 mRNA発現量も同様にして測定した。
<1-2.結果>
結果を図1に示す。図1に示されるように、ユーグレナ摂取群(試験群)は、コントロール群に比べて、PPARα発現量が高かった。このことから、ユーグレナがPPARα発現量増進作用を有することが示唆された。また、この作用は、ユーグレナが含むパラミロンに起因すると推察された。
試験例2.PPARα発現量に対する影響の解析(パラミロン)、並びに血糖及びコレステロールに対する影響の解析
マウスを、パラミロン(参考例2)を含む飼料を餌として飼育し、PPARα発現量を測定した。具体的には以下のようにして行った。
<2-1.試験方法>
<2-1-1.実験動物及び飼育条件>
4週齢の雄C57BL/6Jマウス(日本チャールズ・リバー社製)を用いた。固形飼料(NMF、オリエンタル酵母工業社製)で1週間の予備飼育後、体重が均一になるように1群10匹ずつに群分けした。
試験に用いた飼料については次のとおりである。コントロール群及び試験群の飼料には、脂肪エネルギー比が50%になるようにラードを20%添加した。コントロール群の飼料(表2)には、食物繊維重量割合が5%になるようにセルロースを添加し、試験群の飼料には、コントロール群の飼料のセルロースを全量(5%)または半分量(2.5%)をパラミロンと置き換えた。
試験例1と同様に分析用試料を調製した。
<2-1-2.肝臓のPPARα、CPT1、ACOX、FGF21発現量の測定>
試験例1と同様に肝臓のPPARα発現量を測定し、あわせてCPT1(カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ1)、ACOX(アシルCoAオキシダーゼ)、FGF21(fibroblast growth factor 21)の発現量も測定した。また、リファレンスとして、36B4 mRNA発現量も同様にして測定した。
なお、CPT1は、トリアシルグリセロールに由来するアシルCoAをアシルカルニチンへ変換する酵素である。アシルCoAがミトコンドリア内膜を通過できないため、CPT1によるアシルCoAのアシルカルニチンへの変換はβ酸化の場であるミトコンドリアへの脂肪酸の輸送に必須である。また、ACOXは、ペルオキシソームのβ酸化の律速酵素であるacyl-CoA oxidaseである。FGF21は多機能性細胞間シグナル因子であり糖代謝および脂質代謝異常を改善する。
<2-1-3.耐糖能測定>
飼育最終週に朝8時より8時間の絶食後、20%グルコース溶液を1 g/kg体重となるように胃ゾンデを用いてマウスの胃内に投与した。投与前に尾部より採血し(0分)、投与後60分後に同様に採血した。血糖値の定量には、「小型血糖測定器 グルテストエースR」(三和科学研究所社製)を使用した。
<2-1-4.血清の生化学的検査>
LDL-コレステロールの血清中濃度を測定した。
<2-2.結果>
肝臓のPPARα発現量の測定結果を図2に示す。図2に示されるように、パラミロン2.5%摂取群、5%摂取群は、コントロール群に比べて、PPARα発現量が高かった。このことから、パラミロンがPPARα発現量増進作用を有することが示唆された。
耐糖能及びLDL-コレステロールの測定結果を図3及び4に示す。図3及び4に示されるように、パラミロン2.5%摂取群、5%摂取群は、コントロール群に比べて、血糖負荷後の血糖値が低く(=耐糖能が高く)、LDL−コレステロール濃度も低下していた。このことから、パラミロンが、耐糖能向上作用及びコレステロール抑制作用を有することが示唆された。これは、少なくとも一部は、PPARα発現量増進作用により直接的にあるいは脂質代謝改善を介して作用したと考えられた。
肝臓のPPARα、CPT1、ACOX発現量の相関係数を算出した結果を図5に示す。肝臓のPPARαの発現量とCPT1発現量の相関係数はr=0.67、肝臓のPPARαの発現量とACOX発現量の相関係数はr=0.59となりそれぞれ正の相関が認められた。肝臓のPPARα発現量はパラミロン2.5%摂取群、5%摂取群で対照群と比較して有意に上昇しており、肝臓のPPARαの発現亢進は脂肪酸のβ酸化を誘導した可能性が示唆された。
肝臓のFGF21発現量の測定結果を図6に示す。図6に示されるように、パラミロン2.5%摂取群及び5%摂取群は、コントロール群に比べて、FGF21発現量が高かった。このことから、パラミロンがFGF21発現量増進作用を有することが示唆された。

Claims (11)

  1. ユーグレナ及び/又はパラミロンを含有する、PPARα発現量増進剤。
  2. 前記ユーグレナがユーグレナ・グラシリスである、請求項1に記載のPPARα発現量増進剤。
  3. 前記ユーグレナがユーグレナ・グラシリスEOD-1株(受託番号FERM BP-11530)である、請求項1又は2に記載のPPARα発現量増進剤。
  4. 前記パラミロンがユーグレナ・グラシリス由来のパラミロンである、請求項1に記載のPPARα発現量増進剤。
  5. 前記パラミロンがユーグレナ・グラシリスEOD-1株(受託番号FERM BP-11530)由来のパラミロンである、請求項1又は4に記載のPPARα発現量増進剤。
  6. 肝臓におけるPPARα発現量の増進に用いるための、請求項1〜5のいずれかに記載のPPARα発現量増進剤。
  7. 肥満予防及び/又は改善、体脂肪燃焼促進、脂肪酸代謝活性化、脂肪酸β酸化誘導、インスリン抵抗性予防及び/又は改善、糖尿病予防及び/又は改善、脂質異常症予防及び/又は改善、脂肪肝予防及び/又は改善、動脈硬化予防及び/又は改善、持久力向上、アトピー性皮膚炎予防及び/又は改善、脂肪酸代謝の促進、血中脂質の正常化、脂肪肝の抑制、エネルギー消費の促進、炎症の抑制、体脂肪及び/又は内臓脂肪の低減、コレステロール抑制、血糖値の上昇抑制、過体重の抑制、並びにBMIの抑制からなる群より選択される少なくとも1種に用いるための、請求項1〜5のいずれかに記載のPPARα発現量増進剤。
  8. ユーグレナ及び/又はパラミロンを含有する、
    肥満予防及び/又は改善、体脂肪燃焼促進、脂肪酸代謝活性化、脂肪酸β酸化誘導、インスリン抵抗性予防及び/又は改善、糖尿病予防及び/又は改善、脂質異常症予防及び/又は改善、脂肪肝予防及び/又は改善、動脈硬化予防及び/又は改善、持久力向上、アトピー性皮膚炎予防及び/又は改善、脂肪酸代謝の促進、血中脂質の正常化、脂肪肝の抑制、エネルギー消費の促進、炎症の抑制、体脂肪及び/又は内臓脂肪の低減、コレステロール抑制、血糖値の上昇抑制、過体重の抑制、並びにBMIの抑制からなる群より選択される少なくとも1種に用いるための組成物。
  9. 食品組成物である、請求項1〜7のいずれかに記載のPPARα発現量増進剤。
  10. 栄養補助食品である、請求項1〜7のいずれかに記載のPPARα発現量増進剤。
  11. 食品添加剤である、請求項1〜7のいずれかに記載のPPARα発現量増進剤。
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