JP2020083512A - ベルトコンベア機長変更システム - Google Patents

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秀人 米田
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【課題】ベルトコンベアの機長の変更に伴う時間を大幅に短縮する。【解決手段】このシステムSは、複数の分割フレーム10からなるコンベアフレーム1と、複数のコンベアローラ2と、アクチュエータ3と、ベルト4と、駆動装置5とを備え、コンベアフレーム1の機長の変更に際して、アクチュエータ3の駆動により、コンベアフレーム1の一端の延長上で、変位コンベアローラを進退駆動して、コンベアフレーム1から分割フレーム10を切り離すときのベルト4の余長分を収納し、コンベアフレーム1に追加の分割フレーム10を連結するときのベルト4の追加分を収納するようにした。【選択図】図6

Description

本発明は、ベルトコンベア機長変更システムに関し、特に、ダム現場等において現場の進捗に合わせてベルトコンベアの機長を変更するのに有効なベルトコンベア機長変更システムに関する。
ダム建設工事においては、従来から、ダム掘削面の頂部から下方のダム堤体のコンクリート打設面付近までダム掘削面に沿ってレールを敷設し、ウインチによりレールに沿って昇降移動可能なスプレッダをコンクリート打設面付近に停止させるとともに、バッチャープラントからスプレッダまでコンクリートを搬送するベルトコンベアを設け、コンクリート打設面にはダンプトラックにコンクリートを積み込むためのホッパを設けて、コンクリートをベルトコンベアでバッチャープラントからスプレッダまで搬送し、スプレッダでホッパに供給してダンプトラックに積み込むという方法が提案されている(特許文献1参照)。
この場合、コンクリートを搬送するベルトコンベアは、コンクリートの滑りが生じないよう、傾斜を最大でも15度以下に抑える必要があるが、通常、ダム掘削面は急傾斜であるので、コンクリートを搬送するベルトコンベアは、ジグザグに複数段設置される。
この方法によると、コンクリートがベルトコンベアで連続的に搬送されるので、ダンプトラックをインクライン設備で昇降移動させる従来の方法などに比べると、稼働時のコンクリートの搬送能力は高くなる。
ところが、この方法では、コンクリートの打設が進捗すると、スプレッダを上方へ移動させるとともに、下段のベルトコンベアを順次撤去する作業が必要になる。急傾斜のダム掘削面におけるベルトコンベアの撤去作業は困難で危険を伴ううえ、撤去作業中はコンクリートの搬送が中断されるので、作業効率は低下する。
そもそも、従来のベルトコンベアは、施工途中における機長変更の概念がなく、輸送や組み立てを優先に考えた長さに設計されるため、現場の施工の進捗に適したベルトコンベアの機長変更はできない。このため、この種のダム建設工事では、急傾斜のダム掘削面にベルトコンベアを複数段に分けてジグザグに設置せざるを得ない。また、ベルトコンベアの組み立てや解体には、クレーンなどの揚重機が必要となるが、現場条件によっては揚重機が容易に設置できない場合があり、このような場合に、ベルトコンベアの設置や撤去に多大な時間を要する。
そこで、従来においても、コンクリート打設の進捗に伴ってスプレッダとともに全体を移動させることが可能で、急傾斜のダム掘削面においてベルトコンベアを撤去する作業を行う必要のない可動式急傾斜コンベアが、特許文献1により提案されている。
この文献1の可動式急傾斜コンベアは、急傾斜面に敷設されたレールに沿って移動可能なスプレッダに連結されるコンベアフレームと、コンベアフレームを支持しレール上で移動可能な支脚とを備える。また、このコンベアはコンベアフレームがピンジョイントで結合される複数の単位フレームで構成される。
ダム建設工事においてダム堤体のコンクリート打設を行う場合、ダム掘削面に敷設されたレールに沿って移動可能に設けられているスプレッダをコンクリート打設面付近に停止させ、コンクリートを可動式急傾斜コンベアでバッチャープラントからスプレッダまで搬送する。これにより、コンクリートが連続的に搬送されるので、稼働時のコンクリートの搬送能力が高く、コンクリートの搬送に要する動力費は低減される。また、複数段のベルトコンベアに代えて単一の急傾斜コンベアが用いられているため、ベルトコンベアの乗り継ぎ箇所におけるトラブルの発生がなく安定してコンクリートを搬送することができる。
そして、コンクリートの打設が進捗すると、このコンベアは、コンベアフレームがスプレッダに連結されており、また、コンベアフレームを支持しレール上で移動可能な支脚を備えているので、コンベア全体がスプレッダの移動とともに上方へ移動される。したがって、急傾斜のダム掘削面においてベルトコンベアを撤去する必要がない。また、この場合、コンベアフレームは複数の単位フレームがピンジョイントで結合されて構成されているので、単位フレームを簡単に着脱することができ、スプレッダの位置を変更するときに、コンベアフレームの長さを必要に応じて容易に変更することができる。
特開2005−119835号公報
ところで、この可動式急傾斜コンベアでは、コンベアフレームをピンジョイントで結合される複数の単位フレームで構成され、現場の施工の進捗、この場合、コンクリートの打設の進捗に応じて、コンベアフレームの長さが変更されるようになっているが、コンベアフレームから単位フレームを切り離す場合、切り離す単位フレームの位置で、併せて、コンベアベルトを切断し接合する必要がある。通常、コンベアベルトの接合時間に60分から90分、接合後の養生時間に60分から120分を要する。
したがって、この可動式急傾斜コンベアでは、コンベアフレームの機長の変更に多くの時間を要し、また、このベルトの接合、養生時間の間、ベルトコンベアを運転することができない。
本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、ダム建設工事他各種の建設工事において、現場の施工の進捗に応じてコンベアフレームの機長を変更(短縮、延長)可能で、しかも、この機長の変更に伴う時間を大幅に短縮することのできるベルトコンベア機長変更システムを提供すること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、
ダム建設工事他各種の建設工事において、現場の施工の進捗に応じてベルトコンベアの機長を変更するためのベルトコンベア機長変更システムであって、
複数の分割フレームがそれぞれ、締結部材を介して、前記各分割フレームを切り離し可能に又は追加の分割フレームを増設可能に連結されて、所定の長さからなるコンベアフレームと、
前記コンベアフレームの両端間に、又は前記コンベアフレームの両端間及び前記コンベアフレームの一端の延長上の一地点に、回転可能に配置される複数のコンベアローラと、
前記コンベアフレームの一端又はその延長上に設置され、前記コンベアフレームの一端に配置されるコンベアローラ又は前記コンベアフレームの一端の延長上の一地点に配置されるコンベアローラを変位コンベアローラとして支持し、前記変位コンベアローラを前記コンベアフレームの一端の延長上で前記コンベアフレームの長さ方向に進退可能に移動するアクチュエータと、
前記変位コンベアローラと前記コンベアフレームの他端のコンベアローラとの間に回転可能に巻き掛けられる無端状のベルトと、
前記コンベアローラの少なくとも一つを回転駆動して前記ベルトを回転駆動する駆動装置と、
を備え、
通常、前記アクチュエータの駆動により、前記コンベアフレームの一端の延長上で、前記変位コンベアローラを進退駆動して、前記ベルトに張力を与え、
前記コンベアフレームの機長の変更に際しては、前記アクチュエータの駆動により、前記コンベアフレームの一端の延長上で、前記変位コンベアローラを進退駆動して、前記コンベアフレームの一端の延長上に、前記コンベアフレームから前記分割フレームを切り離すときの前記ベルトの余長分を収納し、前記コンベアフレームに追加の分割フレームを連結するときの前記ベルトの追加分を収納する、
ことを要旨とする。
また、このベルトコンベア機長変更システムはさらに次のような構成を備えることが好ましい。
(1)コンベアフレームの一端又はその延長上の一地点の変位コンベアローラとしてヘッドプーリが前記コンベアフレームの一端の分割フレームで又はその延長上の一地点でアクチュエータに作動連結され、前記コンベアフレームの他端のコンベアローラとしてテールプーリが前記コンベアフレームの他端の分割フレームに配置され、前記コンベアフレームの両端間のコンベアローラとして複数のキャリアローラ及びリターンローラが前記コンベアフレームの中間の分割フレームに配置され、前記ヘッドプーリに駆動装置が作動連結される。
(2)アクチュエータはシリンダからなり、当該シリンダの伸縮ロッドの先端に変位コンベアローラが軸受を介して取り付けられる。
この場合、コンベアフレームの一端又はその延長上にシリンダに対して平行に直動ガイドレールが設置され、前記シリンダの伸縮ロッドに前記ガイドレールに沿って移動可能なガイドを配設され、前記伸縮ロッドは前記直動ガイドレールと前記ガイドとの案内により直動される。
(3)各分割フレームに締結部材により着脱可能に取り付けられ、コンベアフレームの両端方向に向けて軸挿通孔を有する少なくとも2つの分割フレーム分の取付ブラケットと、前記各分割フレームのうち少なくとも3つの連接する分割フレーム間を通し得る長さを有し、前記各取付ブラケットの前記軸挿通孔に挿通可能なボルト及びこれに締結されるナットとからなり、前記コンベアフレームの機長の変更に際して、前記3つの連接する分割フレームのうち両端の分割フレームにそれぞれ前記取付ブラケットを取り付けられ、前記ボルトが前記両端の分割フレームの前記各取付ブラケット間にその中間の分割フレームを通して挿通され、前記ボルトに前記ナットを締結されて、前記両端の分割フレームをその中間の分割フレームを通して繋ぐ分割フレーム落下防止機能部材を併せて備える。
(4)ベースマシンとする走行装置と、前記走行装置上に旋回装置及び/又はリフト及び/又は角度調節装置を介して、水平方向に旋回可能に及び/又は垂直方向に昇降可能に及び/又は上下方向に角度を調節可能に搭載される小型のベルトコンベアとからなる自走式コンベアを併せて備える。
この場合、リフトは、取付プレートと、前記取付プレートを水平に支持し、上下方向に伸縮されるXリンク機構、及び前記Xリンク機構を伸縮駆動するアクチュエータとからなり、角度調節装置は、複数のジャッキからなる。
本発明のベルトコンベア機長変更システムでは、上記の構成により、コンベアフレームが分割フレームの切り離し又は追加の分割フレームの増設により伸縮可能になっており、また、コンベアフレームの両端間に、又はコンベアフレームの両端間及びコンベアフレームの一端の延長上の一地点に、複数のコンベアローラが回転可能に支持配置され、コンベアフレームの一端又はその延長上にアクチュエータが設置されて、このアクチュエータによりコンベアフレームの一端又はその一端の延長上の一地点に配置されるコンベアローラを変位コンベアローラとしてコンベアフレームの一端の延長上でコンベアフレームの長さ方向に進退可能とし、この変位コンベアローラとコンベアフレームの他端のコンベアローラとの間に無端状のベルトが回転可能に巻き掛けられて、通常、アクチュエータの駆動により、コンベアフレームの一端の延長上で、変位コンベアローラを進退駆動して、ベルトに張力を与え、コンベアフレームの機長の変更に際しては、アクチュエータの駆動により、コンベアフレームの一端の延長上で、変位コンベアローラを進退駆動して、コンベアフレームの一端の延長上に、コンベアフレームから分割フレームを切り離すときのベルトの余長分を収納し、コンベアフレームに追加の分割フレームを連結するときのベルトの追加分を収納するようにしたので、現場の施工の進捗に応じてコンベアフレームの機長を変更(短縮又は延長)することができ、しかも、このコンベアフレームの機長の変更の際には、ベルトの切断、接合及びその養生の必要がなく、ベルトの切断、接合及びその養生に要する時間を削減して、この機長の変更に伴う時間を大幅に短縮することができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明の一実施の形態によるベルトコンベア機長変更システムの全体構成を示す概略図 同システムの特にコンベアフレーム、コンベアローラの各構成を示す概略図 同システムの特にコンベアフレーム、コンベアローラ、分割フレーム落下防止機能部材の各構成を示す概略図((a)はコンベアフレーム、コンベアローラ、分割フレーム落下防止機能部材の取付ブラケットの各構成を示す概略図(b)は分割フレーム落下防止機能部材のボルトの構成を示す概略図) 同システムの特にベルトコンベアの一端側の一部、アクチュエータの各構成を示す概略図 同システムの特に自走式コンベアの構成を示す概略図 同システムの使用例として、ダム建設工事においてコンクリートの打設の進捗に応じてベルトコンベアの機長を変更するイメージを示す概略図 同システムの使用例として、ベルトコンベアの機長を変更する具体的な手順を示す概略図
次に、この発明を実施するための形態について図を用いて説明する。
図1にベルトコンベア機長変更システムの全体構成を示し、図2乃至図5に同システムの各部の構成を示している。
図1に示すように、ベルトコンベア機長変更システムSは、ダム建設工事他各種の建設工事において、現場の施工の進捗に応じてベルトコンベアの機長を変更する場合に有効なもので、コンベアフレーム1と、複数のコンベアローラ2と、アクチュエータ3と、無端状のベルト4と、駆動装置5とを備えて、全体をベルトコンベアCとして構成され、さらに、分割フレーム落下防止機能部材6(図4参照)、自走式コンベア7を併せて備える。
なお、この場合、ベルトコンベアCは急傾斜コンベアとして作られている。
図1、図2に示すように、コンベアフレーム1は、現場の進捗に応じて伸縮可能に複数の分割フレーム10に小分割され、複数の分割フレーム10はそれぞれ、締結部材を介して、各分割フレーム10を切り離し可能に又は追加の分割フレーム10を増設可能に連結されて、所定の長さからなる。
この場合、コンベアフレーム1は、設計の段階で、コンクリートなどの搬送物を搬送する搬送始点から搬送終点までの距離を考慮して、機長、つまり、コンベアフレーム1全体の長さを決定し、また、現場での工事の進捗を考慮して、分割長、つまり、各分割フレーム10の1ユニット当たりの長さを決定する。また、コンベアフレーム1から分割フレーム10を切り離したりコンベアフレーム1に追加の分割フレーム10を増設したりする場合に、その組み立て、解体を大型揚重機などを用いることなく人力施工で容易に行えるようにするため、分割フレーム10の1ユニット当たりの重量を軽くすることも考慮して、各分割フレーム10の1ユニット当たりの大きさを決定する。なお、ここでは、分割フレーム10の長さを1m〜1.5mとし、コンベアローラ2や分割フレーム10を手で持てる重量とする。
また、このコンベアフレーム1は、その基本構成として、一端の分割フレーム10がヘッドフレームとして、他端の分割フレーム10がテールフレームとして、その中間の各分割フレーム10が中間フレームとして、それぞれ、丸型鋼管、C形鋼、L形鋼などからなる複数の骨組材により、コンベアフレーム1から離脱可能に又は分割フレーム10毎に解体可能に所定のフレーム構造に、そして、この場合、少なくとも両側のフレームが相互に隣接する分割フレーム10間で接触可能に垂直方向に延びる垂直方向フレーム部11を有する枠形にして組み立てられる。ヘッドフレーム、テールフレームをなす各分割フレーム10には上下方向略中央に軸受が設けられ、各中間フレームをなす各分割フレーム10には上段、下段にそれぞれ複数の軸受が設けられる。
そして、これらの分割フレーム10はそれぞれ、その切り離し又は増設を容易にするため、締結部材としてボルト、ナットにより、着脱可能に連結される。この場合、図2に示すように、各分割フレーム10の垂直方向フレーム部11に上下に2箇所補強プレート113が取り付けられて、ここにコンベアフレーム1の両端方向に向けて2つのボルト挿通孔111が穿たれ、相互に隣接する各分割フレーム10間で各垂直方向フレーム部11を合せられて、一方の垂直方向フレーム部11の各ボルト挿通孔111から他の垂直方向フレーム部11の各ボルト挿通孔111へボルト114が挿通され、このボルト114にナット(図示省略)を締結されて、各分割フレーム10が連結固定され、全体として所定の長さを有する長尺のコンベアフレーム1に組み立てられる。
なお、各分割フレーム10の垂直方向フレーム11には、各ボルト挿通孔111に近接する位置に各ボルト挿通孔111に対して直交する方向に後述の分割フレーム落下防止機能部材6の取り付けに用いるボルト挿通用の孔112が併せて形成される(図3(a)参照)。
図1、図2及び図3に示すように、複数のコンベアローラ2は、コンベアフレーム1の両端間に、又はコンベアフレーム1の両端間及びコンベアフレーム1の一端の延長上の一地点に、回転可能に配置される。
前者の場合、コンベアフレーム1の一端のヘッドフレームとしての分割フレーム10にコンベアローラ2としてヘッドプーリ21が後述するアクチュエータ3に回転可能に支持されて配置され、コンベアフレーム1の他端のテールフレームとしての分割フレーム10にコンベアローラ2としてテールプーリ22が軸受を介して回転可能に配置される。そして、コンベアフレーム1の中間の中間フレームとしての各分割フレーム10に上段に複数のコンベアローラ2として複数のキャリアローラ23などが軸受を介して回転可能に配置され、下段に複数のコンベアローラ2として複数のリターンローラ24などが軸受を介して回転可能に配置される。
後者の場合、コンベアフレーム1の一端はヘッドフレームに代えて中間フレームとし、この中間フレームとしての分割フレーム10にコンベアローラ2として上下に複数のキャリアローラ23及びリターンローラ24などが軸受を介して回転可能に配置され、この一端の分割フレーム10の先方延長上の一地点にコンベアローラ2としてヘッドプーリ21が後述するアクチュエータ3に回転可能に支持されて配置され、コンベアフレーム1の他端のテールフレームとしての分割フレーム10にコンベアローラ2としてテールプーリ22が軸受を介して回転可能に配置される。そして、コンベアフレーム1の中間の中間フレームとしての各分割フレーム10に上段に複数のコンベアローラ2として複数のキャリアローラ23などが軸受を介して回転可能に配置され、下段に複数のコンベアローラ2として複数のリターンローラ24などが軸受を介して回転可能に配置される(以下の説明で、この方式をヘッドローラ分離式という。)。なお、図1は後者の場合を例示している。
図1、図4に示すように、アクチュエータ3は、コンベアフレーム1の一端(この場合、コンベアフレーム1の内部の一端)又はその(外部)延長上に設置され、コンベアフレーム1の一端に配置されるコンベアローラ2又はコンベアフレーム1の一端の延長上の一地点に配置されるコンベアローラ2を変位コンベアローラとして支持し、変位コンベアローラをコンベアフレーム1の一端の延長上でコンベアフレーム1の長さ方向に進退可能に移動するもので、ここでアクチュエータ3はシリンダ、この場合、油圧シリンダ31からなる。この場合、油圧シリンダ31は、伸縮ロッド32をベルトコンベアCの一端の先方に向けて、コンベアフレーム1の一端又はその延長上に水平に設置され、この油圧シリンダ31の伸縮ロッド32の先端に変位コンベアローラ(ヘッドプーリ21)が軸受を介して回転可能に取り付けられて、変位コンベアローラが伸縮ロッド32の伸縮により水平方向に移動可能になっている。なお、図1は後者の場合を例示している。
また、この場合、コンベアフレーム1の一端又はその延長上には油圧シリンダ31に対して平行に直動ガイドレール33が設置され、油圧シリンダ31の伸縮ロッド32に直動ガイドレール33に沿って移動可能なガイド、ここではガイドローラ(図示省略)が配設され、伸縮ロッド32が直動ガイドレール33とガイドローラとの案内により水平方向に直動されるようになっている。なお、ここでは、直動ガイドレール33は油圧シリンダ31の下部にこの直動ガイドレール33に沿って平行に設置され、ガイドローラが油圧シリンダ31の伸縮ロッド32の下部に取り付けられて直動ガイドレール33に係合される。
図1に示すように、無端状のベルト4は、両端のコンベアローラ2間、すなわち、コンベアフレーム1の一端側のヘッドプーリ21(変位コンベアローラ)とコンベアフレーム1の他端のテールプーリ22との間に回転可能に巻き掛けられる。
この場合、ベルト4は、急傾斜コンベア用として、所要の剛性及び柔軟性を有する平帯状の部材からなり、そして、運搬材料の増大、運搬材料の落下及び品質低下の防止を目的として、ベルト4上に横桟及び波桟によりバケット(箱状の運搬部)が設けられる。このようにしてベルト4はコンベアフレーム1の一端又はその延長上の一地点に変位コンベアローラとして配置されるヘッドプーリ21とコンベアフレーム1の他端に配置されるテールプーリ22との間に複数のキャリアローラ23及びリターンローラ24を介して回転可能に巻き掛けられる。油圧シリンダ31の伸縮ロッド32のストロークを伸ばしてヘッドプーリ21を前進駆動することにより、ベルト4がヘッドプーリ21とテールプーリ22との間に巻張され、また、油圧シリンダ31の伸縮ロッド32のストロークを縮めてヘッドプーリ21を後退駆動することにより、ベルト4の弛みを作って、分割フレーム10の切り離しや追加の作業を行えるようにし、さらに、分割フレーム10の切り離し後又は追加後において、油圧シリンダ31の伸縮ロッド32のストロークを伸ばしてヘッドプーリ21を前進駆動することにより、伸縮ロッド32のストローク分だけ分割フレーム10撤去分のベルト4の余長分又は分割フレーム10追加分のベルト4の追加分を収納するようになっている。つまり、このベルトコンベアCの一端側はベルト4のテークアップ機能部、及びこのテークアップを利用したベルト収納装置(ストレージ)になっている。
駆動装置5は、コンベアローラ2の少なくとも一つを回転駆動してベルト4を回転駆動するもので、この場合、減速付きの駆動モータが用いられ、この駆動モータがヘッドプーリ21に作動連結される。
このようにしてベルトコンベア機長変更システムSは、通常、アクチュエータ3の駆動により、コンベアフレーム1の一端の延長上で、変位コンベアローラとしてのコンベアローラ2を進退駆動して、ベルト4に張力を与え、コンベアフレーム1の機長の変更に際しては、アクチュエータ3の駆動により、コンベアフレーム1の一端の延長上で、変位コンベアローラとしてのコンベアローラ2を進退駆動して、コンベアフレーム1の一端の延長上に、コンベアフレーム1から分割フレーム10を切り離すときのベルト4の余長分を収納し、コンベアフレーム1に追加の分割フレーム10を連結するときのベルト4の追加分を収納するようになっている。
図3に示すように、分割フレーム落下防止機能部材6は、各分割フレーム10に締結部材により着脱可能に取り付けられ、コンベアフレーム1の両端方向に向けて軸挿通孔60を有する少なくとも2つの分割フレーム10分の取付ブラケット61と、各分割フレーム10のうち少なくとも3つの連接する分割フレーム10間を通し得る長さを有し、各取付ブラケット61の軸挿通孔60に挿通可能なボルト62及びこれに締結されるナット(図示省略)とからなる。
この場合、取付ブラレット61はアングル材など断面L字形のプレートからなり、その折曲部を境に片側一方が取付部611として複数のボルト挿通孔(この場合、2つのボルト挿通孔)を穿たれ、その片側他方がボルト通し部612として軸挿通孔60を穿たれる。このような取付ブラケット61がここでは4つ用いられる。これらの取付ブラケット61はそれぞれ、コンベアフレーム1の各分割フレーム10において、3つの連接する分割フレーム10のうちその両端の分割フレーム10の垂直方向フレーム部11に、各取付ブラケット61のボルト通し部612を内方に向けてこのボルト通し部612の軸挿通孔60をコンベアフレーム1の両端方向に向けて、垂直方向フレーム部11に設けられた分割フレーム落下防止機能部材6に用いるボルト挿通用の各孔112に各取付ブラケット61の取付部611の各ボルト挿通孔を合わせ、各孔間にボルトを通しナットを締結することにより取り付けられる。ボルト62には、3つの連接する分割フレーム10間を挿通可能に寸切りボルトなど比較的長いボルトが採用される。このようなボルト62がここでは2本、ナットとともに用いられる。これらのボルト62はそれぞれ、コンベアフレーム1の各分割フレーム10において、3つの連接する分割フレーム10のうちその両端の分割フレーム10に取り付けられた各取付ブラケット61のボルト通し部612(軸挿通孔60)間に各ボルト62が通されナットを締結されて、3つの連接する分割フレーム10間に挿通される。
このようにして分割フレーム落下防止機能部材6は、コンベアフレーム1の機長の変更に際して、3つの連接する分割フレーム10のうち両端の分割フレーム10にそれぞれ取付ブラケット61が2つずつ取り付けられ、ボルト62が2本両端の分割フレーム10の各取付ブラケット61間にその中間の分割フレーム10を通して挿通され、各ボルト62にナットを締結されて、両端の分割フレーム10をその中間の分割フレーム10を通して繋ぐようになっている。
かくしてベルトコンベア機長変更システムSは、コンベアフレーム1の機長の変更の際に、分割フレーム落下防止機能部材6により、3つの連接する分割フレーム10のうち両端の分割フレーム10をその中間の分割フレーム10を通して繋いで、各分割フレーム10の落下を防止しつつ、その中間の分割フレーム10を中抜きすることにより、分割フレーム10を取り外すものとしてある。
図5に示すように、自走式コンベア7は、ベースマシンとする走行装置71と、走行装置71上に旋回装置72及び/又はリフト73及び/又は角度調節装置74を介して、水平方向に旋回可能に及び/又は垂直方向に昇降可能に及び/又は上下方向に角度を調節可能に搭載される小型のベルトコンベア75とからなる。
ここでは、自走式コンベア7は、走行装置71と、旋回装置72と、リフト73と、角度調節装置74と、小型のベルトコンベア75とからなる。走行装置71、旋回装置72はそれぞれ、一般に重量物運搬台車やバックホー(油圧ショベル)などの建設機械に用いられるクローラ、旋回装置が採用され、クローラの略中央に旋回装置が搭載される。リフト73は、取付プレート731と、取付プレート731を水平に支持し、上下方向に伸縮されるXリンク機構732、及びXリンク機構732を伸縮駆動するアクチュエータ(図示省略)とからなり、リフト73は旋回装置72上に搭載される。この場合、Xリンク機構732は上下方向に伸縮可能な一対の平行な鋼材からなる内リンクaと一対の平行な鋼材からなる外リンクbとを略X字状に軸支して構成され、一対の内リンクaの下端はそれぞれ、ベースcの一端にピンを介して連結され、これら内リンクaの上端はそれぞれローラが軸支され、これらのローラが取付プレート731の下面に接触されて取付プレート731の前後方向にスライド可能になっていて、一対の外リンクbの上端はそれぞれ、取付プレート731の一端にピンを介して連結され、これら外リンクbの下端はそれぞれローラが軸支され、これらのローラがベースc上に接触されてベースcの前後方向にスライド可能になっている。アクチュエータには油圧シリンダが採用される。角度調節装置74は、複数のジャッキからなり、各ジャッキがリフト73の取付プレート731上に設置される。小型のベルトコンベア75は各ジャッキ上に取り付けられる。
このようにして自走式コンベア7は小型のベルトコンベア75が走行可能にかつ旋回可能にかつ高さを調整可能にかつ高さ方向の角度を調整可能に組み立てられて、ベルトコンベアCで搬送された搬送物をキャリアダンプなどの運搬機械に積み込むための中継機械とするとともに、ベルトコンベアCを1分割フレーム単位で機長調整するまでもない現場での僅かな変化に対応する設備になっている。
かくしてベルトコンベア機長変更システムSは、コンベアフレーム1の機長の変更に際して、自走式のコンベア7により、機長を補足できるようになっている。
なお、このベルトコンベア機長変更システムSでは、コンベアフレームの近傍にコンベアフレームに沿って敷設されるレールと、このレール上を走行する運搬台車とからなり、コンベアフレームから取り外した分割フレーム又はコンベアフレームに追加的に取り付ける分割フレームを運搬するためのモノレールが併せて設置される。
図6にダム建設工事においてこのベルトコンベア機長変更システムSを用いてコンクリートを搬送するイメージを示している。
このダム建設工事では、ベルトコンベア機長変更システムS(ベルトコンベアC)をダム掘削面の頂部からダム掘削面に沿って下方のダム堤体のコンクリート打設面の手前まで設置する。この場合、ローラ分離式のベルトコンベアCが用いられ、ダム掘削面の頂部に、中間フレームとしての分割フレーム10とコンベアローラ2としてキャリアローラ23及びリターンローラ24からなるベルトコンベアCの一端側の一部を設置し、その先方延長上にアクチュエータ3として油圧シリンダ31を設置して、その延長上の一地点にある油圧シリンダ31の伸縮ロッド32の先端に軸受を介してコンベアローラ2としてヘッドプーリ21を配置する。なお、このベルトコンベアCの一端側でベルト4の上方にコンクリート投入用のホッパ8を設置する。そして、このダム掘削面の頂部のベルトコンベアCの一端側の一部に連続してダム掘削面上に中間フレームとしての分割フレーム10とコンベアローラ2としてキャリアローラ23及びリターンローラ24からなるベルトコンベアCの中間の一部を設置し、その最後尾にテールフレームとしての分割フレーム10とコンベアローラ2としてテールプーリ22からなるベルトコンベアCの残部を連結してダム掘削面上でコンクリート打設面の手前に設置する。なお、このベルトコンベア機長変更システムSでは、コンベアフレーム1の両端間及びコンベアフレーム1の一端の延長上の一地点に、複数のコンベアローラ2を回転可能に支持配置し、コンベアフレーム1の一端の延長上にアクチュエータ3を設置して、このアクチュエータ3によりコンベアフレーム1の一端の延長上の一地点に配置したコンベアローラ2(ヘッドプーリ21)を変位コンベアローラとしてコンベアフレーム1の一端の延長上でコンベアフレーム1の長さ方向に進退可能とし、このヘッドプーリ21とコンベアフレーム1の他端のテールプーリ22との間に無端状のベルト4を回転可能に巻き掛けているので、通常、アクチュエータ3の駆動により、コンベアフレーム1の一端の延長上で、変位コンベアローラを進退駆動(この場合、前進駆動)して、ベルト4をテークアップし(ベルト4に張力を与え)、ベルト4をヘッドプーリ21とテールプーリ22との間に巻張する。
一方、ダム堤体のコンクリート打設面には自走式コンベア7を設置する。この場合、自走式コンベア7をダム堤体のコンクリート打設面上で走行装置71の駆動によりダム掘削面の近傍でベルトコンベアCに対向する位置に走行し、この走行装置71上の小型のベルトコンベア75を、旋回装置72により方向を、リフト73により高さを、角度調節装置74により角度を、それぞれ調整して、この小型のベルトコンベア75の一端をベルトコンベアCの他端の直下に配置し、ベルトコンベアCに連続的に設置する。
なお、このベルトコンベア機長変更システムSでは、既述のとおり、コンベアフレームの近傍に沿ってコンベアフレームから取り外した分割フレームを運搬するためのモノレールを併せて設置する。
このベルトコンベアCでダム堤体のコンクリート打設を行う場合、ダム掘削面の頂部でダンプトラックなどからコンクリートをホッパ8に投入して、ホッパ8からベルトコンベアC上に投下する。そして、このベルトコンベアCでコンクリートをダム掘削面の頂部からダム掘削面をダム堤体のコンクリート打設面の手前まで連続的に搬送し、コンクリート打設面の手前でコンクリートをベルトコンベアCの他端からコンクリート打設面で待ち受けしている自走式コンベア7上の小型のベルトコンベア75の一端に連続的に受け渡しし、この小型のベルトコンベア75からこの小型のベルトコンベア75の他端側で待機中のキャリアダンプなど既存の運搬重機の荷台に投下する。かくして運搬重機にコンクリートが積み込まれると、運搬重機がコンクリートの打設位置まで走行し、運搬重機からコンクリートを放出する。
そして、コンクリートの打設面でコンクリートの打設が進捗すると、ベルトコンベアCの機長の変更、この場合、機長の短縮が必要になる。このベルトコンベア機長変更システムSでは、コンベアフレーム1が分割フレーム10の切り離しにより伸縮可能になっており、また、コンベアフレーム1の両端間及びコンベアフレーム1の一端の延長上の一地点に、複数のコンベアローラ2を回転可能に支持配置し、コンベアフレーム1の一端又はその延長上にアクチュエータ3を設置して、このアクチュエータ3によりコンベアフレーム1の一端の延長上の一地点に配置されたヘッドプーリ21を変位コンベアローラとしてコンベアフレーム1の一端の延長上でコンベアフレーム1の長さ方向に進退可能とし、このヘッドプーリ21とコンベアフレーム1の他端のテールプーリ22との間に無端状のベルト4を回転可能に巻き掛けて、コンベアフレーム1の機長の短縮に際しては、アクチュエータ3の駆動により、コンベアフレーム1の一端の延長上で、ヘッドプーリ21を進退駆動して、コンベアフレーム1の一端の延長上に、コンベアフレーム1から分割フレーム10を切り離すときのベルト4の余長分を収納するようになっているので、分割フレーム10の切り離しとヘッドプーリ21によるベルト4の引き込みにより、ベルトコンベアCの機長が短縮される。
このベルトコンベアCの機長の変更では、図7(1)、(2)に示すように、まず、ダム掘削面の頂部でアクチュエータ3を駆動して、ヘッドプーリ21を進退駆動(この場合、後退駆動)し、ベルト4のテークアップを緩めることで、ベルト4を緩める。続いて、中抜きする箇所の分割フレーム10からキャリアローラ23、リターンローラ24を取り外す。この場合、テールフレームとしての分割フレーム10に隣接する中間フレームとしての分割フレーム10を中抜きするので、この分割フレーム10からキャリアローラ23、リターンローラ24を取り外す。そして、この分割フレーム10を撤去する。この分割フレーム10の撤去に際して、分割フレーム落下防止機能部材6を用いる。この場合、図3を参照すると、4つの取付ブラケット61をそれぞれ、テールフレームを含む3つの連接する分割フレーム10のうちその両端の分割フレーム10の垂直方向フレーム部11に、各取付ブラケット61のボルト通し部612を内方に向けてこのボルト通し部612の軸挿通孔60をコンベアフレーム1の両端方向に向けて、垂直方向フレーム部11に穿たれたボルト挿通用の各孔112に各取付ブラケット61の取付部611の各ボルト挿通孔を合わせ、各孔間にボルトを通しナットを締結することにより取り付ける。そして長いボルト62を2本それぞれ、3つの連接する分割フレーム10のうちその両端の分割フレーム10に取り付けた各取付ブラケット61のボルト通し部612(軸挿通孔60)間に通し、ナットを締結して、3つの連接する分割フレーム10間に挿通固定する。このようにして分割フレーム落下防止機能部材6で両端の分割フレーム10をその中間の分割フレーム10を通して繋ぎ、各分割フレーム10の落下を防止する。また、このとき、レバーブロック(登録商標)やチェーンブロックなどを据え付け、レバーブロック(登録商標)やチェーンブロックなどのフックをテールフレームに繋いで、テールフレームの落下を併せて防止しておく。このようにして中抜き箇所の分割フレーム10を撤去する。図7(2)、(3)に示すように、この場合、中抜き箇所の分割フレーム10とこの分割フレーム10の前後両端に連結されたテールフレーム及び中間フレームとしての分割フレーム10との間のボルト、ナットを取り外して、中抜き箇所の分割フレーム10を取り外す。ここで、ベルトコンベアCの各分割フレーム10のフレーム構造が分割フレーム落下防止機能部材6の2本のボルト62に干渉することなしに上方に引き抜ける構造にしてある場合は、中抜きする分割フレーム10を直接前後のテールフレーム及び中間フレームから抜き取り、このフレーム構造が分割フレーム落下防止機能部材6の2本のボルト62に干渉するため解体する構造の場合は、中抜きする分割フレーム10を解体して撤去する。なお、撤去後のキャリアローラ23、リターンローラ24、分割フレーム10はモノレールでダム掘削面の頂部へ搬出する。次いで、中抜きされた分割フレーム10に隣接する中間フレームとしての分割フレーム10へテールフレームとしての分割フレーム10を引き寄せ固定する。図7(4)に示すように、この場合、テールフレームに繋いであるレバーブロック(登録商標)やチェーンブロックでテールフレームを中間フレームに向けて引き寄せる。このとき、テールフレームと中間フレームとの間に分割フレーム落下防止機能部材6の2本のボルト62が架け渡されているので、この2本のボルト62をガイドにすることで、テールフレームを中間フレームまで容易に引き寄せることができる。テールフレームを中間フレームまで引き寄せたら、テールフレーム、中間フレーム間で各垂直方向フレーム部11を合せて、一方の垂直方向フレーム部11の各ボルト挿通孔111から他の垂直方向フレーム部11の各ボルト挿通孔111へボルトを挿通しナットに締結して、テールフレームと中間フレームを連結固定する。そして、ダム掘削面の頂部でアクチュエータ3を駆動して、コンベアフレーム1の一端の延長上で、変位コンベアローラを進退駆動(この場合、前進駆動)して、コンベアフレーム1の一端の延長上に、コンベアフレーム1から分割フレーム10を切り離したときのベルト4の余長分を収納し、ベルト4をテークアップして(ベルトに張力を与え)、ベルト4をヘッドプーリ21とテールプーリ22との間に巻張する。これでベルトコンベア1の短縮を完了する。なお、コンベアフレーム1の一端の延長上に収納したベルト4の余長分は、ベルトコンベアCを使用しないときに、切り離し、接合、養生して、次回の機長変更に備える。したがって、このベルトコンベアCでは、機長の短縮変更に際して、ベルトコンベアCのコンベアフレーム1から分割フレーム10を中抜きするだけで、ベルト4を切断し、接合して養生する必要がなく、従来クリティカルパスになっていたベルトの接合及び養生時間をなくすことができ、ベルトコンベアCの機長変更に伴う時間を大幅に短縮することができる。
また、ダム堤体のコンクリートの打設面で待ち受け中の自走式コンベア7は小型のベルトコンベア75の高さ、角度が調整可能になっているので、ベルトコンベアCを1分割フレーム10単位で機長調整するまでもない現場での微妙な変化に対して対応することができる。
以降、ベルトコンベアCでコンクリートを搬送して、ダム堤体のコンクリート打設面にコンクリートを打設し、コンクリート打設面でのコンクリートの打設の進捗に応じて、ベルトコンベアCの機長を短縮変更することを繰り返す。
なお、このベルトコンベアCの機長を伸長変更する場合は、上記機長の短縮変更と反対の手順になる。この場合、分割フレーム10を追加するときは、コンベアフレーム1の一端の延長上にあらかじめストック(収納)しておいたベルト4をベルトコンベアCの機長の伸長変更に対応して分割フレーム10の1ユニット分だけベルトコンベアCへ繰り出せばよい。そして、ベルトコンベアCを使用しないときに次回の機長変更分のベルト4を追加しておく。
以上説明したように、このベルトコンベア機長変更システムSでは、コンベアフレーム1が分割フレーム10の切り離し又は追加の分割フレーム10の増設により伸縮可能になっており、また、コンベアフレーム1の両端間に、又はコンベアフレーム1の両端間及びコンベアフレーム1の一端の延長上の一地点に、複数のコンベアローラ2が回転可能に支持配置され、コンベアフレーム1の一端又はその延長上にアクチュエータ3が設置されて、このアクチュエータ3によりコンベアフレーム1の一端又はその一端の延長上の一地点に配置されるコンベアローラ2を変位コンベアローラとしてコンベアフレーム1の一端の延長上でコンベアフレーム1の長さ方向に進退可能とし、この変位コンベアローラとコンベアフレーム1の他端のコンベアローラ2との間に無端状のベルト4が回転可能に巻き掛けられて、通常、アクチュエータ3の駆動により、コンベアフレーム1の一端の延長上で、変位コンベアローラを進退駆動して、ベルト4に張力を与え、コンベアフレーム1の機長の変更に際しては、アクチュエータ3の駆動により、コンベアフレーム1の一端の延長上で、変位コンベアローラを進退駆動して、コンベアフレーム1の一端の延長上に、コンベアフレーム1から分割フレーム10を切り離すときのベルト4の余長分を収納し、コンベアフレーム1に追加の分割フレーム10を連結するときのベルト4の追加分を収納するようにしたので、ダム建設工事他各種の建設工事において、現場の施工の進捗に応じてコンベアフレーム1の機長を変更(短縮又は延長)することができ、しかも、このコンベアフレーム1の機長の変更の際には、ベルト4の切断、接合及びその養生の必要がなく、ベルト4の切断、接合及びその養生に要する時間を削減して、この機長の変更に伴う時間を大幅に短縮することができる。
また、このベルトコンベア機長変更システムSでは、複数の分割フレーム10と油圧シリンダ31により構成されるので、構造が簡単で、繰り返し使用することができ、コストパフォーマンスに優れた利点がある。
さらに、このベルトコンベア機長変更システムSでは、各分割フレーム10に締結部材により着脱可能に取り付けられ、コンベアフレーム1の両端方向に向けて軸挿通孔60を有する少なくとも2つの分割フレーム10分の取付ブラケット61と、各分割フレーム10のうち少なくとも3つの連接する分割フレーム10間を通し得る長さを有し、各取付ブラケット61の軸挿通孔60に挿通可能なボルト62及びこれに締結されるナットとからなり、コンベアフレーム1の機長の変更に際して、3つの連接する分割フレーム10のうち両端の分割フレーム10にそれぞれ取付ブラケット61を取り付けられ、ボルト62が両端の分割フレーム10の各取付ブラケット61間にその中間の分割フレームを通して挿通され、ボルト62にナットを締結されて、両端の分割フレーム10をその中間の分割フレーム10を通して繋ぐ分割フレーム落下防止機能部材6を併せて備えているので、ベルトコンベアCの機長変更の作業に際して、各分割フレーム10の落下を確実に防止して、作業の安全性を高めることができる。また、この分割フレーム落下防止機能部材6は、簡単な構造であり、繰り返し使用できるので、ベルトコンベアとともにコストパフォーマンスに優れた利点がある。
またさらに、このベルトコンベア機長変更システムSでは、ベースマシンとする走行装置71と、走行装置71上に旋回装置72及び/又はリフト73及び/又は角度調節装置74を介して、水平方向に旋回可能に及び/又は垂直方向に昇降可能に及び/又は上下方向に角度を調節可能に搭載される小型のベルトコンベア75とからなる自走式コンベア7を併せて備えるので、中継機械としてベルトコンベアCで搬送された搬送物を運搬機械に積み込むことができ、また、ベルトコンベアCを1分割フレーム単位で機長調整するまでもない現場での僅かな変化にも対応することができる。
S ベルトコンベア機長変更システム(ベルトコンベアC)
1 コンベアフレーム
10 分割フレーム
11 垂直方向フレーム部
111 ボルト挿通孔
112 ボルト挿通用の孔
113 補強プレート
114 ボルト
2 コンベアローラ
21 ヘッドプーリ
22 テールプーリ
23 キャリアローラ
24 リターンローラ
3 アクチュエータ
31 油圧シリンダ
32 伸縮ロッド
33 直動ガイドレール
4 ベルト
5 駆動装置
6 分割フレーム落下防止機能部材
60 軸挿通孔
61 取付ブラケット
611 取付部
612 ボルト通し部
62 ボルト
7 自走式コンベア
71 走行装置
72 旋回装置
73 リフト
731 取付プレート
732 Xリンク機構
74 角度調節装置
75 小型のベルトコンベア
8 ホッパ

Claims (7)

  1. ダム建設工事他各種の建設工事において、現場の施工の進捗に応じてベルトコンベアの機長を変更するためのベルトコンベア機長変更システムであって、
    複数の分割フレームがそれぞれ、締結部材を介して、前記各分割フレームを切り離し可能に又は追加の分割フレームを増設可能に連結されて、所定の長さからなるコンベアフレームと、
    前記コンベアフレームの両端間に、又は前記コンベアフレームの両端間及び前記コンベアフレームの一端の延長上の一地点に、回転可能に配置される複数のコンベアローラと、
    前記コンベアフレームの一端又はその延長上に設置され、前記コンベアフレームの一端に配置されるコンベアローラ又は前記コンベアフレームの一端の延長上の一地点に配置されるコンベアローラを変位コンベアローラとして支持し、前記変位コンベアローラを前記コンベアフレームの一端の延長上で前記コンベアフレームの長さ方向に進退可能に移動するアクチュエータと、
    前記変位コンベアローラと前記コンベアフレームの他端のコンベアローラとの間に回転可能に巻き掛けられる無端状のベルトと、
    前記コンベアローラの少なくとも一つを回転駆動して前記ベルトを回転駆動する駆動装置と、
    を備え、
    通常、前記アクチュエータの駆動により、前記コンベアフレームの一端の延長上で、前記変位コンベアローラを進退駆動して、前記ベルトに張力を与え、
    前記コンベアフレームの機長の変更に際しては、前記アクチュエータの駆動により、前記コンベアフレームの一端の延長上で、前記変位コンベアローラを進退駆動して、前記コンベアフレームの一端の延長上に、前記コンベアフレームから前記分割フレームを切り離すときの前記ベルトの余長分を収納し、前記コンベアフレームに追加の分割フレームを連結するときの前記ベルトの追加分を収納する、
    ことを特徴とするベルトコンベア機長変更システム。
  2. コンベアフレームの一端又はその延長上の一地点の変位コンベアローラとしてヘッドプーリが前記コンベアフレームの一端の分割フレームで又はその延長上の一地点でアクチュエータに作動連結され、前記コンベアフレームの他端のコンベアローラとしてテールプーリが前記コンベアフレームの他端の分割フレームに配置され、前記コンベアフレームの両端間のコンベアローラとして複数のキャリアローラ及びリターンローラが前記コンベアフレームの中間の分割フレームに配置され、前記ヘッドプーリに駆動装置が作動連結される請求項1に記載のベルトコンベア機長変更システム。
  3. アクチュエータはシリンダからなり、当該シリンダの伸縮ロッドの先端に変位コンベアローラが軸受を介して取り付けられる請求項1又は2に記載のベルトコンベア機長変更システム。
  4. コンベアフレームの一端又はその延長上にシリンダに対して平行に直動ガイドレールが設置され、前記シリンダの伸縮ロッドに前記ガイドレールに沿って移動可能なガイドを配設され、前記伸縮ロッドは前記直動ガイドレールと前記ガイドとの案内により直動される請求項3に記載のベルトコンベア機長変更システム。
  5. 各分割フレームに締結部材により着脱可能に取り付けられ、コンベアフレームの両端方向に向けて軸挿通孔を有する少なくとも2つの分割フレーム分の取付ブラケットと、前記各分割フレームのうち少なくとも3つの連接する分割フレーム間を通し得る長さを有し、前記各取付ブラケットの前記軸挿通孔に挿通可能なボルト及びこれに締結されるナットとからなり、前記コンベアフレームの機長の変更に際して、前記3つの連接する分割フレームのうち両端の分割フレームにそれぞれ前記取付ブラケットを取り付けられ、前記ボルトが前記両端の分割フレームの前記各取付ブラケット間にその中間の分割フレームを通して挿通され、前記ボルトに前記ナットを締結されて、前記両端の分割フレームをその中間の分割フレームを通して繋ぐ分割フレーム落下防止機能部材を併せて備える請求項1乃至4のいずれかに記載のベルトコンベア機長変更システム。
  6. ベースマシンとする走行装置と、前記走行装置上に旋回装置及び/又はリフト及び/又は角度調節装置を介して、水平方向に旋回可能に及び/又は垂直方向に昇降可能に及び/又は上下方向に角度を調節可能に搭載される小型のベルトコンベアとからなる自走式コンベアを併せて備える請求項1乃至5のいずれかに記載のベルトコンベア機長変更システム。
  7. リフトは、取付プレートと、前記取付プレートを水平に支持し、上下方向に伸縮されるXリンク機構、及び前記Xリンク機構を伸縮駆動するアクチュエータとからなり、角度調節装置は、複数のジャッキからなる請求項6に記載のベルトコンベア機長変更システム。

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