JP2020083389A - 液体収容袋 - Google Patents

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宏 野瀬
雄司 青木
Yuji Aoki
雄司 青木
政弘 唐澤
Masahiro Karasawa
政弘 唐澤
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Abstract

【課題】折り目を有する液体収容袋において、内部に残存する液体の量が多くなることを抑制できる技術を提供する。【解決手段】液体収容袋は、可撓性を有する袋本体と、袋本体に収容された液体を外部に向けて供給するための液体供給部と、を備え、袋本体は、主面を形成し互いに対向する2つの主フィルムと、2つの主フィルムに接続され、折り目が形成された副フィルムとを有し、2つの主フィルムのそれぞれは、副フィルムよりも剛性が高い。【選択図】図1

Description

本開示は、液体収容袋の技術に関する。
従来、液体収容袋において、フィルムによって袋本体が形成されている技術が知られている(例えば、特許文献1)。液体収容袋の袋本体は可撓性を有し、内部の液体の消費に伴って容積が減少する。
特開2016−49722号公報
従来の技術において、液体収容袋の袋本体が、少なくとも、主面を形成する2つの主フィルムと、折り目が形成されたマチ部としての副フィルムとを有する場合において、折り目に沿って副フィルムが正しく折り込まれない場合があった。この場合、消費しきれずに液体収容袋の内部に残存する液体の量が多くなる場合があった。
本開示の一形態によれば、液体収容袋が提供される。この液体収容袋は、可撓性を有する袋本体と、前記袋本体に収容された液体を外部に向けて供給するための液体供給部と、を備え、前記袋本体は、主面を形成し互いに対向する2つの主フィルムと、前記2つの主フィルムに接続され、折り目が形成された副フィルムとを有し、前記2つの主フィルムのそれぞれは、前記副フィルムよりも剛性が高い。
本開示の実施形態としての液体収容袋の斜視図。 第1フィルムおよび第2フィルムの層構造について説明するための図。 第1サイドフィルムおよび第2サイドフィルムの層構造について説明するための図。
A.実施形態:
図1は、本開示の実施形態としての液体収容袋60の斜視図である。図1には、内部に液体が充填された状態の液体収容袋60を示している。液体収容袋60は、袋本体70と、液体供給部79とを有する。袋本体70は、内部に液体を収容するための収容空間100を形成する。袋本体70に収容される液体は、例えばインクである。袋本体70は、可撓性を有し、内部の液体が消費されるに伴って容積が減少する。液体供給部79は、筒状部材であり、袋本体70の内部と外部とを連通させる。液体供給部79内には、内部の流路を開閉するための弁機構が配置されている。液体供給部79は、プリンターなどの液体消費装置の液体導入針に接続されると弁機構が開弁状態となり、袋本体70の液体を外部である液体導入針に向けて供給する。例えば、液体消費装置によって吸引されることで、袋本体70の液体が液体供給部79を通って液体導入針に供給される。
袋本体70は、4つのフィルム71,72,73,74によって形成されたガセットタイプの袋体である。袋本体70は、矩形状のフィルム71,72,73,74によって収容空間100が規定されている。袋本体70は、2つの主フィルムとしての第1フィルム71および第2フィルム72と、2つの副フィルムとしての第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74とを有する。第1フィルム71および第2フィルム72はそれぞれ、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74よりも剛性が高い。本実施形態における「剛性」は、曲げ変形における曲げ剛性である。なお、第1フィルム71と第2フィルム72の剛性は同じであり、第1サイドフィルム73と第2サイドフィルム74の剛性は同じである。「曲げ剛性」は、フィルム曲げ試験機(例えば、株式会社井元製作所製、型式IMC−1304型)を用いて測定できる。
第1フィルム71と第2フィルム72とはそれぞれ、袋本体70の主面を形成する。第1フィルム71と第2フィルム72とは互いに対向する。第1フィルム71と第2フィルム72のそれぞれは、第1サイドフィルム73と第2サイドフィルム74のそれぞれよりも、表面積が大きい。
マチ部として機能する第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74のそれぞれは、2つの主フィルムである第1フィルム71および第2フィルム72に接続されている。液体収容袋60に液体が充填された状態において、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74は、内側に向かって凹となるように形成されている。第1サイドフィルム73と第2サイドフィルム74とは互いに対向する。第1サイドフィルム73は、長手方向に沿って折り目76が形成されている。折り目76は、第1サイドフィルム73の幅方向の中央に形成されている。折り目76は、第1サイドフィルム73の長手方向について、第1サイドフィルム73の一端から他端に亘って形成されている。第2サイドフィルム74は、長手方向に沿って折り目77が形成されている。折り目77は、第2サイドフィルム74の幅方向の中央に形成されている。折り目77は、第2サイドフィルム74の長手方向について、第2サイドフィルム74の一端から他端に亘って形成されている。
各フィルム71,72,73,74の周縁部は、重なった他のフィルム71,72,73,74の周縁部と熱溶着することで接続されている。具体的には、第1フィルム71の周縁部は、第2フィルム72と第1サイドフィルム73と第2サイドフィルム74の周縁部と熱溶着される。また、第2フィルム72の周縁部は、第1フィルム71と第1サイドフィルム73と第2サイドフィルム74の周縁部と熱溶着される。
液体供給部79は、基端部側が第1フィルム71と第2フィルム72とに挟まれた状態で、第1フィルム71と第2フィルム72とに熱溶着されている。収容空間100の液体が、液体供給部79を介して外部に供給されて消費されるに従って、折り目76,77に沿って第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74が内側に折り込まれていく。これにより、第1フィルム71と第2フィルム72とが互いに近づいて袋本体70の容積が減少する。
図2は、第1フィルム71および第2フィルム72の層構造22について説明するための図である。第1フィルム71および第2フィルム72の層構造22は同一である。つまり、第1フィルム71および第2フィルム72の各層の組成や各層の厚みは同一である。層構造22は、収容空間100側である内側から外側に向かって複数の層11〜18が配置されることによって形成されている。層構造22は、溶着層11と、気体バリア層12と、第1接着剤層13と、クラック抑制層14と、第2接着剤層15と、水分バリア層16と、第3接着剤層17と、保護層18とを有する。
溶着層11は、最も内側に位置する層である。溶着層11は、隣接する他のフィルム、例えば第1サイドフィルム73や第2サイドフィルム74と熱溶着できる合成樹脂によって形成されている。溶着層11としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンによって形成されている。本実施形態では、溶着層11はポリプロピレンによって形成されている。
気体バリア層12は、溶着層11よりも外側に配置されている。具体的には、気体バリア層12は、溶着層11よりも外側の位置で溶着層11と接して配置されている。気体バリア層12は、気体の通過を抑制するための層である。気体バリア層12は、例えば、エチレンビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)によって形成されたフィルム層、EVOHを含有するフィルム層などの合成樹脂層によって形成されている。液体収容袋60に収容される液体において、主溶媒がケトンやアルコールなどの有機溶剤である場合、有機溶剤が気化して内側から外側に移動する恐れが生じ得る。気体バリア層12を有することで、気化した有機溶剤が気体バリア層12よりも外側に移動することを抑制できる。
溶着層11と気体バリア層12とは、接着剤層を介さずに一体とされている。具体的には、溶着層11と気体バリア層12とは共押出しによって形成されている。一体となった溶着層11と気体バリア層12とを共押出し層20とも呼ぶ。
第1接着剤層13は、気体バリア層12よりも外側に配置されている。第1接着剤層13は、気体バリア層12とクラック抑制層14とに挟まれて位置し、気体バリア層12とクラック抑制層14とを接着するための層である。第1接着剤層13は、種々の接着剤を用いて形成された層である。接着剤としては、ウレタン系接着剤、エステル系接着剤、エチレン系接着剤、エポキシ系接着剤などを用いることができる。
クラック抑制層14は、気体バリア層12と水分バリア層16との間に配置され、水分バリア層16にクラックが生じることを抑制するための層である。クラック抑制層14は、第2接着剤層15によって水分バリア層16と接着されている。クラック抑制層14は、水分バリア層16を構成する蒸着層16aにクラックが生じることを抑制する。クラック抑制層14は、水分バリア層16を構成する樹脂フィルム16bよりも伸縮性の高い樹脂フィルムによって形成されている。本実施形態では、クラック抑制層14はナイロンによって形成されている。
第2接着剤層15は、クラック抑制層14よりも外側に配置されている。第2接着剤層15は、クラック抑制層14と水分バリア層16とを接着するための層である。第2接着剤層15で用いる接着剤は、第1接着剤層13と同じ接着剤を用いることができる。
水分バリア層16は、気体バリア層12やクラック抑制層14よりも外側に配置されている。水分バリア層16は、水分の通過を抑制するための層である。例えば、水分バリア層16は、液体収容袋60の外側から水分が収容空間100に浸入することや、内側から外側への水分の移動を抑制する。水分バリア層16は、樹脂フィルム16bによって形成された基材に非金属、例えばシリカやナイロンを蒸着した層である。基材である樹脂フィルム16bは、例えば、ポリエチレンテレフタレートによって形成されている。樹脂フィルム16b上に蒸着された層を蒸着層16aとも呼ぶ。本実施形態では蒸着層16aは、シリカである。蒸着層16aは基材である樹脂フィルム16bよりも内側に位置する。なお、他の実施形態では、蒸着層16aに代えて金属箔を用いてもよいし、蒸着する物質としてアルミナなどを用いてもよい。
第3接着剤層17は、水分バリア層16よりも外側に配置されている。第3接着剤層17は、水分バリア層16と保護層18とを接着するための層である。第3接着剤層17で用いる接着剤は、第1接着剤層13と同じ接着剤を用いることができる。
保護層18は、水分バリア層16よりも外側に位置する。保護層18は、層構造22の最外層を形成する。保護層18は、外部からの外力に対して液体収容袋60を保護するための層である。保護層18は、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エチレンビニルアルコール共重合体系樹脂などによって形成されたフィルムを用いることができる。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。ポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などが挙げられる。ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどが挙げられる。ポリアミド樹脂としては、ナイロン等の脂肪族ポリアミドが挙げられる。本実施形態では、保護層18はポリエチレンテレフタレートによって形成されている。
各層11〜18の厚みは、液体収容袋60に収容する液体の量や種類などに応じて適宜設定できる。例えば、厚みについて、共押出し層20は60〜120μm、第1接着剤層13〜第3接着剤層17はそれぞれ1μm〜5μm、クラック抑制層14は10〜20μm、水分バリア層16は8〜16μm、保護層18は20〜30μmである。
図3は、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74の層構造24について説明するための図である。第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74の層構造24は同一である。つまり、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74の各層の組成や各層の厚みは同一である。また、層構造24は、図2に示す層構造22と異なる点は、最外層に配置された保護層19が異なる。その他の層構造24の構成については、層構造22と同一であるため、同一の内容については同一符号を付すと共に説明を省略する。
保護層19は、水分バリア層16よりも外側に位置する。保護層19は、層構造24の最外層を形成する。保護層19は、図2に示す保護層18とは異なる材料で形成されている。保護層19は、外部からの外力に対して液体収容袋60を保護するための層である。保護層19は、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エチレンビニルアルコール共重合体系樹脂などによって形成されたフィルムを用いることができる。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。ポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などが挙げられる。ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどが挙げられる。ポリアミド樹脂としては、ナイロン等の脂肪族ポリアミドが挙げられる。本実施形態では、保護層19は、ポリエチレンテレフタレートよりも剛性率の低いナイロンによって形成されている。第1フィルム71および第2フィルム72の保護層18は、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74の保護層19よりも剛性が高い。これにより、層構造22と層構造24とにおいて、保護層18,19以外の層構造が同一であった場合でも、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74の剛性を、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74の剛性よりも高くできる。保護層19の厚みは、保護層18の厚みと同じであってもよいし、異なっていてもよい。保護層19の厚みは、例えば10〜25μmである。
ここで、保護層19を保護層18と同じポリエチレンテレフタレートで形成し、保護層19の剛性と保護層18の剛性とを同じにした場合、以下の不具合が生じ得る。つまり、保護層19の剛性が保護層18の剛性と同じ高い値であるため、液体が消費された場合において、折り目76,77に沿って第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74が正しく折り込まれない恐れが生じ得る。これにより、液体収容袋60に収容された液体を消費しきれずに、残存する液体の量が多くなる恐れがある。
また、保護層18を保護層19と同じナイロンで形成し、保護層19の剛性と保護層19の剛性とを同じにした場合には以下の不具合が生じ得る。つまり、保護層18の剛性が低いために、液体収容袋60の液体の消費に伴って第1フィルム71および第2フィルム72においても撓みや折れ曲がりなどの変形が生じ、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74が折り目76,77に沿って正しく折り込まれない恐れが生じ得る。これにより、液体収容袋60に残存する液体の量が多くなる恐れがある。また、保護層19に加えて保護層18もナイロンで形成することで、製造コストが高くなる可能性が生じ得る。
また、保護層18の剛性と保護層19の剛性とが異なるようにした場合でも、例えば、保護層18にナイロンを用い、保護層19にポリエチレンテレフタレートを用いることで、第1フィルム71および第2フィルム72の剛性を、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74の剛性よりも低くした場合には、以下の不具合が生じ得る。つまり、液体収容袋60の液体の消費に伴って、剛性の低い第1フィルム71および第2フィルム72が変形し、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74が折り目76,77に沿って正しく折り込まれない恐れが生じ得る。これにより、液体収容袋60に残存する液体の量が多くなる恐れがある。
一方で、上記実施形態によれば、主フィルムである第1フィルム71および第2フィルム72は、副フィルムである第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74よりも剛性が高い。これにより、液体が収容された液体収容袋60の液体が消費される場合に、液体の消費に伴って折り目76,77に沿って第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74が内側に正しく折れ込まれ易くできる。よって、液体の消費に伴い、液体収容袋60に残存する液体の量を低減できるので、液体収容袋60の液体を有効に利用できる。
また、上記実施形態によれば、第1フィルム71および第2フィルム72の保護層18を、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74の保護層19よりも剛性を高くすることで、第1フィルム71および第2フィルム72の剛性を、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74の剛性よりも容易に高くできる。また、保護層18をポリエチレンテレフタレートで形成し、保護層19をナイロンで形成することで、保護層18の剛性を保護層19の剛性よりも容易に高くできる。
また、上記実施形態によれば、水分バリア層16として、樹脂フィルム16bの基材上に非金属の蒸着層16aを形成している。これにより、水分バリア層16が金属箔などの金属を含む場合に比べて環境負荷を低減できる。
また上記実施形態によれば、気体バリア層12よりも内側には接着剤によって形成された接着剤層を有さないことから、収容される液体が有機溶剤を含む場合でも、気化した有機溶剤によって接着剤層の機能が低下することを抑制できる。
B.他の実施形態:
B−1.他の実施形態1:
上記実施形態では、保護層18の剛性を保護層19の剛性よりも高くすることで、第1フィルム71および第2フィルム72の剛性が第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74の剛性よりも高いという関係を持たせていた。しかしながら、これに限定されるものではなく、第1フィルム71および第2フィルム72の剛性を第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74の剛性よりも高くできれば上記実施形態に限定されない。以下に他の例について説明する。
例えば、第1フィルム71および第2フィルム72の水分バリア層16を、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74の水分バリア層16よりも剛性を高くすることで上記関係を持たせてもよい。具体的には、第1フィルム71および第2フィルム72の水分バリア層16の基材である樹脂フィルム16bをポリエチレンテレフタレートによって形成する。また、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74の水分バリア層16の基材である樹脂フィルム16bをナイロンによって形成する。第1フィルム71および第2フィルム72の基材である樹脂フィルム16bと、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74の基材である樹脂フィルム16bとは、厚みが同一であってもよいし同一でなくてもよい。こうすることで、第1フィルム71および第2フィルム72の剛性を、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74の剛性よりも容易に高くできる。また、樹脂フィルム16bに用いる合成樹脂の種類を変えることで、第1フィルム71および第2フィルム72の水分バリア層16の剛性を、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74の水分バリア層16の剛性よりも容易に高くできる。
上記他の実施形態1において、保護層18と保護層19とは上記実施形態の保護層であってもよいし、保護層18と保護層19とが同一の層であってもよい。例えば、保護層19を、保護層18と同じ組成および同じ厚みで形成してもよい。
B−2.他の実施形態2:
上記実施形態では、液体収容袋60は、第1サイドフィルム73および第2サイドフィルム74を有していたが、いずれか一方を省略してもよい。
B−3.他の実施形態3:
本開示は、プリンターに用いられる液体収容袋に限らず、任意の液体消費装置に用いられる液体収容袋にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体消費装置及びその液体収容袋に適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材消費装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ (Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材消費装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体消費装置
(5)精密ピペットとしての試料消費装置
(6)潤滑油の消費装置
(7)樹脂液の消費装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体消費装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体消費装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体消費装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える液体消費装置。
なお、「液滴」とは、液体消費装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体消費装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
C.他の形態:
本開示は、上述した実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実現することができる。例えば、本開示は、以下の形態によっても実現可能である。以下に記載した各形態中の技術的特徴に対応する上記実施形態中の技術的特徴は、本開示の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、本開示の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
(1)本開示の一形態によれば、液体収容袋が提供される。この液体収容袋は、可撓性を有する袋本体と、前記袋本体に収容された液体を外部に向けて供給するための液体供給部と、を備え、前記袋本体は、主面を形成し互いに対向する2つの主フィルムと、前記2つの主フィルムに接続され、折り目が形成された副フィルムとを有し、前記2つの主フィルムのそれぞれは、前記副フィルムよりも剛性が高い。この形態によれば、主フィルムは副フィルムよりも剛性が高いことで、液体が収容された液体収容袋の液体が消費される場合に、液体の消費に伴って副フィルムの折り目が正しく折れ込まれ易くできる。これにより、液体収容袋に残存する液体の量を低減できるので、液体収容袋の液体を有効に利用できる。
(2)上記形態であって、前記2つの主フィルムおよび前記副フィルムはそれぞれ、内側から外側に向かって複数の層が配置された層構造を有し、前記層構造は、溶着層と、前記溶着層よりも外側に配置された気体バリア層と、前記気体バリア層よりも外側に配置された水分バリア層と、前記水分バリア層よりも外側に配置された保護層を有し、前記2つの主フィルムのそれぞれの前記保護層は、前記副フィルムの前記保護層よりも剛性が高くてもよい。この形態によれば、主フィルムの保護層を副フィルムの保護層よりも剛性を高くすることで、主フィルムの剛性を副フィルムの剛性よりも容易に高くできる。
(3)上記形態であって、前記2つの主フィルムのそれぞれの前記保護層は、ポリエチレンテレフタレートによって形成され、前記副フィルムの前記保護層は、ナイロンによって形成されていてもよい。この形態によれば、主フィルムの保護層をポリエチレンテレフタレートで形成し、副フィルムの保護層をナイロンによって形成することで、主フィルムの保護層の剛性を副フィルムの保護層の剛性よりも容易に高くできる。
(4)上記形態であって、前記2つの主フィルムのそれぞれの前記水分バリア層は、前記副フィルムの前記水分バリア層よりも剛性が高くてもよい。この形態によれば、主フィルムの水分バリア層の剛性を、副フィルムの水分バリア層の剛性よりも高くすることで、主フィルムの剛性を副フィルムの剛性よりも容易に高くできる。
(5)上記形態であって、前記2つの主フィルムおよび前記副フィルムはそれぞれ、内側から外側に向かって複数の層が配置された層構造を有し、前記層構造は、溶着層と、前記溶着層よりも外側に配置された気体バリア層と、前記気体バリア層よりも外側に配置された水分バリア層と、前記水分バリア層よりも外側に配置された保護層を有し、前記2つの主フィルムのそれぞれの前記水分バリア層は、前記副フィルムの前記水分バリア層よりも剛性が高くてもよい。この形態によれば、主フィルムの水分バリア層の剛性を、副フィルムの水分バリア層の剛性よりも高くすることで、主フィルムの剛性を副フィルムの剛性よりも容易に高くできる。
(6)上記形態であって、前記2つの主フィルムのそれぞれの前記水分バリア層は、ポリエチレンテレフタレートによって形成された基材にシリカを蒸着した層であり、前記副フィルムの前記水分バリア層は、ナイロンによって形成された基材にシリカを蒸着した層であってもよい。この形態によれば、主フィルムの水分バリア層がポリエチレンテレフタレートによって形成された基材にシリカを蒸着した層で、副フィルムの水分バリア層がナイロンによって形成された基材にシリカを蒸着した層であることで、主フィルムの水分バリア層の剛性を副フィルムの水分バリア層の剛性よりも容易に高くできる。またこの形態によれば、水分バリア層が金属箔などの金属を有していないので、環境負荷を低減できる。
(7)上記形態であって、前記層構造は、さらに、前記気体バリア層と前記水分バリア層との間に配置され、前記水分バリア層にクラックが生じることを抑制するためのクラック抑制層を有してもよい。この形態によれば、クラック抑制層によって水分バリア層にクラックが生じることを抑制できる。
(8)上記形態であって、前記層構造は、前記気体バリア層よりも内側には、接着剤によって形成された接着剤層を有さなくてもよい。この形態によれば、気体バリア層よりも内側には接着剤層を有さないことから、収容される液体が有機溶剤を含む場合でも、気化した有機溶剤によって接着剤層の機能が低下することを抑制できる。
本開示は、液体収容袋以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、液体収容袋の製造方法、液体収容袋とケースとを備える液体収容容器、液体収容容器と液体消費装置とを備える液体消費システム等の形態で実現することができる。
11…溶着層、12…気体バリア層、13…第1接着剤層、14…クラック抑制層、15…第2接着剤層、16…水分バリア層、16a…蒸着層、16b…樹脂フィルム、17…第3接着剤層、18…保護層、19…保護層、20…共押出し層、22,24…層構造、60…液体収容袋、70…袋本体、71…第1フィルム、72…第2フィルム、73…第1サイドフィルム、74…第2サイドフィルム、76、77…折り目、79…液体供給部、100…収容空間

Claims (8)

  1. 液体収容袋であって、
    可撓性を有する袋本体と、
    前記袋本体に収容された液体を外部に向けて供給するための液体供給部と、を備え、
    前記袋本体は、主面を形成し互いに対向する2つの主フィルムと、前記2つの主フィルムに接続され、折り目が形成された副フィルムとを有し、
    前記2つの主フィルムのそれぞれは、前記副フィルムよりも剛性が高い、液体収容袋。
  2. 請求項1に記載の液体収容袋であって、
    前記2つの主フィルムおよび前記副フィルムはそれぞれ、内側から外側に向かって複数の層が配置された層構造を有し、
    前記層構造は、溶着層と、前記溶着層よりも外側に配置された気体バリア層と、前記気体バリア層よりも外側に配置された水分バリア層と、前記水分バリア層よりも外側に配置された保護層を有し、
    前記2つの主フィルムのそれぞれの前記保護層は、前記副フィルムの前記保護層よりも剛性が高い、液体収容袋。
  3. 請求項2に記載の液体収容袋であって、
    前記2つの主フィルムのそれぞれの前記保護層は、ポリエチレンテレフタレートによって形成され、
    前記副フィルムの前記保護層は、ナイロンによって形成されている、液体収容袋。
  4. 請求項2または請求項3に記載の液体収容袋であって、
    前記2つの主フィルムのそれぞれの前記水分バリア層は、前記副フィルムの前記水分バリア層よりも剛性が高い、液体収容袋。
  5. 請求項1に記載の液体収容袋であって、
    前記2つの主フィルムおよび前記副フィルムはそれぞれ、内側から外側に向かって複数の層が配置された層構造を有し、
    前記層構造は、溶着層と、前記溶着層よりも外側に配置された気体バリア層と、前記気体バリア層よりも外側に配置された水分バリア層と、前記水分バリア層よりも外側に配置された保護層を有し、
    前記2つの主フィルムのそれぞれの前記水分バリア層は、前記副フィルムの前記水分バリア層よりも剛性が高い、液体収容袋。
  6. 請求項4または請求項5に記載の液体収容袋であって、
    前記2つの主フィルムのそれぞれの前記水分バリア層は、ポリエチレンテレフタレートによって形成された基材にシリカを蒸着した層であり、
    前記副フィルムの前記水分バリア層は、ナイロンによって形成された基材にシリカを蒸着した層である、液体収容袋。
  7. 請求項2から請求項6までのいずれか一項に記載の液体収容袋であって、
    前記層構造は、さらに、前記気体バリア層と前記水分バリア層との間に配置され、前記水分バリア層にクラックが生じることを抑制するためのクラック抑制層を有する、液体収容袋。
  8. 請求項2から請求項7までのいずれか一項に記載の液体収容袋であって、
    前記層構造は、前記気体バリア層よりも内側には、接着剤によって形成された接着剤層を有さない、液体収容袋。
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