JP2020082613A - 検査装置、検査方法、検査プログラム、および検査システム - Google Patents
検査装置、検査方法、検査プログラム、および検査システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】印刷ジョブに対して面付設定が変更された場合における画像検査のコストを抑制できる、検査装置、検査方法、検査プログラム、および検査システムを提供する。【解決手段】印刷装置が印刷ジョブによって印刷した印刷物を検査する検査装置3であって、前記印刷ジョブに対する面付関連設定が変更された際に、前記面付関連設定を取得する面付関連設定取得部303と、前記面付関連設定の変更に応じて、前記印刷物の検査に用いる基準画像を再作成する基準画像変更部304と、変更後の前記面付関連設定の内容の印刷ジョブで前記印刷装置が印刷した印刷物を光学的に読み取る読取部35と、前記読取部35が前記印刷物を読み取った画像と再作成した前記基準画像とを照合する画像照合部305と、を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、検査装置、検査方法、検査プログラム、および検査システムに関する。本発明は、特に、印刷物の画像品質や汚れ付着有無の確認を目的とした検査装置、検査方法、検査プログラム、および検査システムに関する。
従来、印刷物の画像品質や汚れ付着有無の確認を目的とした画像検査工程を行うことが一般的に知られている。この画像検査工程では、予め基準画像を登録しておき、印刷した画像を読取装置で随時読み取って基準画像との比較を行い、印刷欠陥の有無を判定している。基準画像については、本番印刷開始前に試し印刷および読み取りを実施し、印刷物に問題ないことを確認した上で読取画像を基準画像として登録する。
この画像検査工程に関して、特許文献1に記載される技術が開示されている。特許文献1に記載される技術では、例えば、印刷装置が検査装置に対してスケジューリングデータを渡すことで、照合に用いる読取画像の頁と基準画像の頁とを整合させる。これにより、印刷元の原稿の順番が変更された場合であっても、順番変更後に試し印刷や基準画像の再作成を行うことをせずに、印刷物の内容を正しく検査することができる。
ところで、印刷装置に保存されている印刷ジョブに対し、面付設定を変更した上で再度印刷する場合がある。
しかしながら、特許文献1に記載される技術は、面付設定を変更した場合に対応していなかった。つまり、特許文献1に記載される技術では、面付設定の変更について考慮されていないので、面付設定変更後に試し印刷や基準画像の再作成を行わなければならなかった。
面付設定変更に伴って基準画像の再作成を行う場合、例えば以下のような問題がある。
第一に、面付される各ページの画像自体は変更されないにも関わらず、基準画像の作成を行う必要があるので、オペレータの手間となる。
第二に、基準画像を再作成する際に印刷欠陥が発生すると、やり直しの手間や用紙・トナーの無駄が発生する。
第三に、面付設定変更のたびに基準画像の再作成を行うと、同一の印刷ジョブに対して大量の基準画像を保持することになり、データ保存領域を圧迫する。
第一に、面付される各ページの画像自体は変更されないにも関わらず、基準画像の作成を行う必要があるので、オペレータの手間となる。
第二に、基準画像を再作成する際に印刷欠陥が発生すると、やり直しの手間や用紙・トナーの無駄が発生する。
第三に、面付設定変更のたびに基準画像の再作成を行うと、同一の印刷ジョブに対して大量の基準画像を保持することになり、データ保存領域を圧迫する。
本発明は、前記した問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、印刷ジョブに対して面付設定が変更された場合における画像検査のコストを抑制できる、検査装置、検査方法、検査プログラム、および検査システムを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)印刷装置が印刷ジョブによって印刷した印刷物を検査する検査装置であって、前記印刷ジョブに対する面付関連設定が変更された際に、前記面付関連設定を取得する面付関連設定取得部と、前記面付関連設定の変更に応じて、前記印刷物の検査に用いる基準画像を再作成する基準画像変更部と、変更後の前記面付関連設定の内容の印刷ジョブで前記印刷装置が印刷した印刷物を光学的に読み取る読取部と、前記読取部が前記印刷物を読み取った画像と再作成した前記基準画像とを照合する画像照合部と、を有する、ことを特徴とする検査装置。
(2)前記基準画像変更部は、前記面付関連設定の変更が面付なしから面付ありへの変更である場合、前記基準画像の再配置および合成を行う、ことを特徴とする上記(1)に記載の検査装置。
(3)前記基準画像変更部は、前記面付関連設定の変更が面付ありから面付なしへの変更である場合、前記基準画像を電子的に断裁した上で再配置を行う、ことを特徴とする上記(1)に記載の検査装置。
(4)前記基準画像変更部は、前記面付関連設定の変更が面付種別の変更である場合、前記基準画像を電子的に断裁した上で再配置および合成を行う、ことを特徴とする上記(1)に記載の検査装置。
(5)前記面付関連設定には面付ありの場合におけるページ間隔を指定するページ間隔情報が含まれており、前記基準画像変更部は、前記ページ間隔情報に基づいて前記基準画像の再配置を行う、ことを特徴とする上記(2)または上記(4)に記載の検査装置。
(6)前記画像照合部は、前記基準画像の余白部分の照合有無の設定情報を受け付け、再配置および合成後の基準画像に余白が含まれている場合に、前記設定情報に基づいて余白部分の照合有無を決定する、ことを特徴とする上記(2)ないし上記(4)の何れか一つに記載の検査装置。
(7)前記基準画像変更部は、前記面付関連設定の変更が印刷サイズの拡大である場合、警告を報知する、ことを特徴とする上記(1)ないし上記(6)の何れか一つに記載の検査装置。
(8)印刷装置が印刷ジョブによって印刷した印刷物を検査する検査方法であって、前記印刷ジョブに対する面付関連設定が変更された際に、前記面付関連設定を取得する面付関連設定取得ステップと、前記面付関連設定の変更に応じて、前記印刷物の検査に用いる基準画像を再作成する基準画像変更ステップと、変更後の前記面付関連設定の内容の印刷ジョブで前記印刷装置が印刷した印刷物を光学的に読み取る読取ステップと、前記印刷物を読み取った画像と再作成した基準画像とを照合する画像照合ステップと、を有する、ことを特徴とする検査方法。
(9)上記(8)に記載の検査方法を、検査装置を制御するコンピュータに実行させる検査プログラム。
(10)印刷装置と、前記印刷装置が印刷した印刷物を検査する検査装置と、を備える検査システムであって、前記印刷装置は、所定の印刷物を印刷するための印刷ジョブに対する面付関連設定の変更を受け付ける印刷設定変更部と、前記印刷物の面付関連設定が変更された際に、変更後の前記面付関連設定を前記検査装置に通知する面付関連設定通知部と、変更後の前記面付関連設定の内容で前記印刷ジョブを実行する印刷制御部と、を有し、前記検査装置は、前記印刷ジョブに対する面付関連設定が変更された際に、前記面付関連設定を取得する面付関連設定取得部と、前記面付関連設定の変更に応じて、前記印刷物の検査に用いる基準画像を再作成する基準画像変更部と、変更後の前記面付関連設定の内容の印刷ジョブで前記印刷装置が印刷した印刷物を光学的に読み取る読取部と、前記読取部が前記印刷物を読み取った画像と再作成した前記基準画像とを照合する画像照合部と、を有する、ことを特徴とする検査システム。
本発明によれば、印刷ジョブに対して面付設定が変更された場合における画像検査のコストを抑制できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。また、本発明に直接関連しない既知の機能については詳細な説明を省略する場合がある。
<実施形態に係る印刷システムの構成>
図1に示す印刷システムは、クライアントPC(Personal Computer)1と、印刷装置2と、検査装置3とを備え、これらはネットワーク4を介して相互に通信可能に接続されている。図1では、印刷装置2と検査装置3とが別々の装置として構成されているが、印刷装置2と検査装置3とが一つの装置として構成されていてもよい。例えば、検査装置3が備える機能を印刷装置2が有する構成であってもよい(つまり、検査装置3が印刷装置2のインライン装置として構成されていてもよい)。クライアントPC1と印刷装置2との関係、およびクライアントPC1と検査装置3との関係についても同様である。なお、図1に示す印刷システムは、「検査システム」の一例である。
図1に示す印刷システムは、クライアントPC(Personal Computer)1と、印刷装置2と、検査装置3とを備え、これらはネットワーク4を介して相互に通信可能に接続されている。図1では、印刷装置2と検査装置3とが別々の装置として構成されているが、印刷装置2と検査装置3とが一つの装置として構成されていてもよい。例えば、検査装置3が備える機能を印刷装置2が有する構成であってもよい(つまり、検査装置3が印刷装置2のインライン装置として構成されていてもよい)。クライアントPC1と印刷装置2との関係、およびクライアントPC1と検査装置3との関係についても同様である。なお、図1に示す印刷システムは、「検査システム」の一例である。
ネットワーク4は、イーサネット(登録商標)、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)、Wi−Fi(登録商標)等の規格によりコンピュータやネットワーク機器同士を接続したLAN(Local Area Network)等である。なお、ネットワーク4に接続される機器の種類および台数は、図1に示す例に限定されない。
図2は、クライアントPC1の概略構成を示すブロック図である。クライアントPC1は、印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成装置である。印刷ジョブには、画像データと、ジョブ情報とが含まれる。
画像データは、例えば、PDL(Page Description Language)データである。
ジョブ情報は、「ジョブチケット」とも称されており、例えば、印刷媒体の選択(用紙やその他媒体の種類、サイズなど)、両面/片面印刷、カラー/モノクロ印刷、2in1などの面付設定、後処理の内容(パンチやステープルの有無、綴じ方式、箔押しの有無など)、倍率、印刷部数など、画像データを印刷する際の印刷条件を指示する情報である。ジョブ情報(ジョブチケット)は、ユーザによって指定された印刷設定の内容に基づいて作成される。クライアントPC1は、生成した印刷ジョブを印刷装置2に投入する。
ジョブ情報は、「ジョブチケット」とも称されており、例えば、印刷媒体の選択(用紙やその他媒体の種類、サイズなど)、両面/片面印刷、カラー/モノクロ印刷、2in1などの面付設定、後処理の内容(パンチやステープルの有無、綴じ方式、箔押しの有無など)、倍率、印刷部数など、画像データを印刷する際の印刷条件を指示する情報である。ジョブ情報(ジョブチケット)は、ユーザによって指定された印刷設定の内容に基づいて作成される。クライアントPC1は、生成した印刷ジョブを印刷装置2に投入する。
クライアントPC1は、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ12、HDD(Hard Disk Drive)13、およびデータ送受信部14を含み、これらは信号をやり取りするためのバス10を介して相互に接続されている。
なお、ここで示したクライアントPC1の構成はあくまで例示であり、クライアントPC1は、例えばここで示した以外の構成要素を含んでいてもよく、また、ここで示した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
なお、ここで示したクライアントPC1の構成はあくまで例示であり、クライアントPC1は、例えばここで示した以外の構成要素を含んでいてもよく、また、ここで示した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
CPU11は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を行う。メモリ12は、予め各種プログラムや各種データを格納しておくROM(Read Only Memory)、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM(Randam Access Memory)等からなる。HDD13は、オペレーティングシステムを含む各種プログラムや各種データを格納する。データ送受信部14は、例えばネットワークカードであり、ネットワーク4(図1参照)を介して外部機器と通信するために使用される。
図2に示す印刷ジョブ投入部101は、印刷ジョブの投入に関する機能である。例えば、HDD13にインストールされているプログラム(プリンタドライバ)をCPU11、メモリ12等のリソース上で動作させることで、印刷ジョブ投入部101が実現する。印刷ジョブ投入部101は、データ送受信部14を介して印刷ジョブを印刷装置2へ投入する。
図3は、印刷装置2の概略構成を示すブロック図である。印刷装置2は、印刷ジョブを実行する印刷ジョブ実行装置である。印刷装置2には、印刷ジョブとして画像データおよびジョブ情報(ジョブチケット)がクライアントPC1から投入され、印刷装置2はジョブ情報にしたがって印刷媒体に画像を印刷する。また、印刷装置2は、クライアントPC1から投入された印刷ジョブを保存しておき再印刷を行うことができる。再印刷を行う場合、ユーザが新たに印刷設定を行うことで、印刷ジョブに含まれるジョブ情報(ジョブチケット)を変更することができる(つまり、印刷条件を変更することができる)。
印刷装置2は、CPU21、メモリ22、HDD23、データ送受信部24、および印刷部25を含み、これらは信号をやり取りするためのバス20を介して相互に接続されている。
なお、ここで示した印刷装置2の構成はあくまで例示であり、印刷装置2は、例えばここで示した以外の構成要素を含んでいてもよく、また、ここで示した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
なお、ここで示した印刷装置2の構成はあくまで例示であり、印刷装置2は、例えばここで示した以外の構成要素を含んでいてもよく、また、ここで示した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
CPU21は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を行う。メモリ22は、予め各種プログラムや各種データを格納しておくROM、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM等からなる。HDD23は、オペレーティングシステムを含む各種プログラムや各種データを格納する。データ送受信部24は、例えばネットワークカードであり、ネットワーク4(図1参照)を介して外部機器と通信するために使用される。
印刷部25は、印刷媒体に画像を印刷する。印刷部25は、例えば、帯電、露光、現像、転写、および定着の各工程を含む電子写真方式の作像プロセスを用いて、各種データに基づく画像を用紙上に形成する。印刷部25は、例えば、各色成分のトナー像を形成する複数の画像形成ユニット、各色成分のトナー像が順次転写されるとともにこのトナー像を保持する中間転写ベルト、中間転写ベルト上のトナー像を用紙に一括転写する二次転写装置、用紙上に二次転写された画像を定着させる定着装置などを備える。なお、作像プロセスは、電子写真方式以外のものであってもよく、インパクト方式、熱転写方式、及びインクジェット方式等の他の方式であってもよい。
HDD23には、クライアントPC1によって投入された印刷ジョブが保存される。また、再印刷を行う場合、HDD23には、ユーザが新たに印刷設定を行ったジョブ情報(ジョブチケット)が保存される。
図3に示す画像データ生成部201は、画像データ生成に関する機能である。また、印刷設定変更部202は、印刷設定の変更に関する機能である。また、面付関連設定通知部203は、面付設定が変更された場合に、そのことを検査装置3に通知する機能である。また、印刷制御部204は、印刷部25の制御に関する機能である。
例えば、HDD23にインストールされているプログラムをCPU21、メモリ22等のリソース上で動作させることで、画像データ生成部201、印刷設定変更部202、面付関連設定通知部203および印刷制御部204が実現する。
例えば、HDD23にインストールされているプログラムをCPU21、メモリ22等のリソース上で動作させることで、画像データ生成部201、印刷設定変更部202、面付関連設定通知部203および印刷制御部204が実現する。
画像データ生成部201は、印刷ジョブに含まれる画像データ(PDLデータ)に対してRIP(Raster Image Processor)処理を実行してビットマップ形式のラスターデータを生成する。なお、RIP処理には、言語解析処理、色変換処理、スクリーン処理等が含まれる。
印刷設定変更部202は、再印刷に際して新たに印刷設定が行われた場合に、新たな印刷設定に基づいてジョブ情報(ジョブチケット)を変更する。ここでの印刷設定には、面付設定が含まれる。ユーザによる印刷設定の変更は、印刷装置2が備える操作パネルや印刷装置2用のWeb UI等のGUI(Graphical User Interface)を用いて実施されてもよいし、クライアントPC1にインストールされるプリンタドライバを用いて実施されてもよい。
面付関連設定通知部203は、面付設定が変更された場合にそのことを検知し、変更後の面付設定に関連する情報(以下、「面付関連設定」と呼ぶ場合がある)を検査装置3に通知する。面付関連設定には、面付設定の他にレイアウト情報(面付時のページ間隔情報を含む)や出力サイズ情報などが含まれる。なお、面付関連設定通知部203は、面付関連設定以外を含むジョブチケットそのものを通知してもよい。
印刷制御部204は、印刷部25を制御して印刷ジョブを実行する。印刷制御部204は、再印刷を行う場合、変更された印刷条件に基づいて印刷を行う。
図4は、検査装置3の概略構成を示すブロック図である。検査装置3は、印刷装置2によって印刷された印刷物の画像品質や汚れなどを検査する装置である。検査装置3には、印刷装置2によって印刷された印刷物が渡され、検査装置3は、渡された印刷物に印刷された画像を読み取る。検査装置3には、画像検査の基準となる基準画像が予め登録されており、検査装置3は、基準画像と、本番印刷で印刷された印刷物を読み取った読取画像(以下、「本番印刷画像」と呼ぶ場合がある)とを照合し、照合結果をユーザに通知する。
本実施形態における基準画像には、作成方法の違いによって「オリジナル基準画像」と、「再作成基準画像」とが存在する。
オリジナル基準画像は、例えば、本番印刷開始前に実施される試し印刷で印刷された印刷物を読み取ることで作成される。
再作成基準画像は、例えば、再印刷に際して面付設定が変更された場合に、変更された面付設定に基づいてオリジナル基準画像を加工処理することで作成される。面付設定の変更には、「面付なし」から「面付あり」に変更されるケース、「面付あり」から「面付なし」に変更されるケース、「面付の種別」を変更するケースが含まれる。「面付あり」とは、例えば「2in1」設定等を指す。なお、再作成基準画像は、オリジナル基準画像を加工した再作成基準画像をさらに加工したものであってもよい。
オリジナル基準画像は、例えば、本番印刷開始前に実施される試し印刷で印刷された印刷物を読み取ることで作成される。
再作成基準画像は、例えば、再印刷に際して面付設定が変更された場合に、変更された面付設定に基づいてオリジナル基準画像を加工処理することで作成される。面付設定の変更には、「面付なし」から「面付あり」に変更されるケース、「面付あり」から「面付なし」に変更されるケース、「面付の種別」を変更するケースが含まれる。「面付あり」とは、例えば「2in1」設定等を指す。なお、再作成基準画像は、オリジナル基準画像を加工した再作成基準画像をさらに加工したものであってもよい。
検査装置3は、CPU31、メモリ32、HDD33、データ送受信部34、および読取部35を含み、これらは信号をやり取りするためのバス30を介して相互に接続されている。
なお、ここで示した検査装置3の構成はあくまで例示であり、検査装置3は、例えばここで示した以外の構成要素を含んでいてもよく、また、ここで示した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
なお、ここで示した検査装置3の構成はあくまで例示であり、検査装置3は、例えばここで示した以外の構成要素を含んでいてもよく、また、ここで示した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
CPU31は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を行う。メモリ32は、予め各種プログラムや各種データを格納しておくROM、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM等からなる。HDD33は、オペレーティングシステムを含む各種プログラムや各種データを格納する。データ送受信部34は、例えばネットワークカードであり、ネットワーク4(図1参照)を介して外部機器と通信するために使用される。
読取部35は、画像を光学的に読み取って画像データを作成する。読取部35は、例えば、原稿に光を照射する光源、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサ、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動ユニット、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備える。なお、読取部35は、二次元のエリアセンサで構成されていてもよい。
HDD33には、基準画像(オリジナル基準画像、再作成基準画像)や、本番印刷画像が保存される。また、HDD33には、印刷装置2の面付関連設定通知部203から受信した面付関連設定が保存される。これらの情報は、相互に対応付けられている。
図4に示す読取制御部301は、読取部35の制御に関する機能である。また、基準画像作成部302は、オリジナル基準画像の作成に関する機能である。また、面付関連設定取得部303は、面付設定が変更された場合に、変更後の面付設定に関連する面付関連設定を印刷装置2から取得する機能である。また、基準画像変更部304は、再作成基準画像の作成に関する機能である。また、画像照合部305は、基準画像と本番印刷画像との画像照合に関する機能である。
例えば、HDD33にインストールされているプログラムをCPU31、メモリ32等のリソース上で動作させることで、読取制御部301、基準画像作成部302、面付関連設定取得部303、基準画像変更部304および画像照合部305が実現する。
読取制御部301は、読取部35を制御して画像の読み取りを実行する。
基準画像作成部302は、印刷装置2によって印刷された印刷物の画像を読み取った読取画像からオリジナル基準画像を作成する。オリジナル基準画像の基になる印刷物は、例えば、本番印刷開始前に実施される試し印刷で印刷されたものである。基準画像作成部302は、印刷物の一つの面に印刷される画像すなわち頁を単位としてオリジナル基準画像を作成する。作成されたオリジナル基準画像は、HDD33に保存され、必要に応じて取得することができる。
面付関連設定取得部303は、面付設定が変更された場合に、変更後の面付設定に関連する面付関連設定を印刷装置2から取得する。
基準画像変更部304は、変更後の面付関連設定に基づいてオリジナル基準画像を加工処理し、再作成基準画像を作成する。基準画像変更部304は、面付けに関する設定変更のパターンに応じた加工処理をオリジナル基準画像に対して行う。詳細は後記する。作成された再作成基準画像は、HDD33に保存され、必要に応じて取得することができる。
画像照合部305は、オリジナル基準画像と本番印刷画像との照合、または、再作成基準画像と本番印刷画像との照合を行う。詳細は後記する。画像照合部305は、照合結果をユーザに通知する。
<実施形態に係る印刷システムの動作>
図5ないし図14を参照して(適宜、図1ないし図4参照)、実施形態に係る印刷システムの再印刷処理について説明する。図5は、実施形態に係る印刷システムを用いた再印刷の動作(システム全体処理)の概要について説明するためのフローチャートである。
図5ないし図14を参照して(適宜、図1ないし図4参照)、実施形態に係る印刷システムの再印刷処理について説明する。図5は、実施形態に係る印刷システムを用いた再印刷の動作(システム全体処理)の概要について説明するためのフローチャートである。
印刷ジョブが印刷装置2内に一旦保存されると、印刷装置2は、その印刷ジョブを繰り返し印刷(再印刷)することが可能となる。このとき、印刷装置2は、印刷条件を示すジョブ情報(ジョブチケット)を変更した上で再印刷を行うことができる。ここでは、面付設定を変更した上で再印刷を行う場合を想定する。
印刷装置2は、事前の印刷ジョブの投入によって、印刷ジョブ(画像データおよびジョブチケット)を保存している。また、印刷装置2は、事前の印刷ジョブの本番印刷開始前に実施された試し印刷を行っており、検査装置3の基準画像作成部302は、試し印刷で印刷された印刷物を読み取ることで、事前の印刷ジョブのオリジナル基準画像を作成している。そして、検査装置3は、作成したオリジナル基準画像を保存している。
(S1:印刷設定変更)
まず最初に、印刷装置2の印刷設定変更部202は、印刷設定の変更を受け付け、保存されている印刷ジョブのジョブチケットに対して設定変更を行う(S1)。印刷設定変更は、印刷装置2が備える操作パネルや印刷装置2用のWeb UI等のGUI(Graphical User Interface)を用いて実施されてもよいし、クライアントPC1にインストールされるプリンタドライバを用いて実施されてもよい。
まず最初に、印刷装置2の印刷設定変更部202は、印刷設定の変更を受け付け、保存されている印刷ジョブのジョブチケットに対して設定変更を行う(S1)。印刷設定変更は、印刷装置2が備える操作パネルや印刷装置2用のWeb UI等のGUI(Graphical User Interface)を用いて実施されてもよいし、クライアントPC1にインストールされるプリンタドライバを用いて実施されてもよい。
(S2:面付設定変更されたか否かの判定)
次に、印刷装置2の印刷設定変更部202は、設定変更された内容を参照して、面付設定変更が含まれるか否かを判定する(S2)。
ここで、面付設定変更とは、以下の何れかのパターンを指す。
(ケース1)「面付なし」から「面付あり」に変更された場合。「面付あり」とは、例えば「2in1」設定等を指す。
(ケース2)「面付あり」から「面付なし」に変更された場合。
(ケース3)面付の種別を変更された場合。例えば、小冊子面付から無線綴じ面付へ変更された場合。
次に、印刷装置2の印刷設定変更部202は、設定変更された内容を参照して、面付設定変更が含まれるか否かを判定する(S2)。
ここで、面付設定変更とは、以下の何れかのパターンを指す。
(ケース1)「面付なし」から「面付あり」に変更された場合。「面付あり」とは、例えば「2in1」設定等を指す。
(ケース2)「面付あり」から「面付なし」に変更された場合。
(ケース3)面付の種別を変更された場合。例えば、小冊子面付から無線綴じ面付へ変更された場合。
(S3:変更内容を検査装置へ通知)
面付設定変更が含まれる場合(S2で“Yes”)、印刷装置2の面付関連設定通知部203は、変更された設定内容を検査装置3へ通知する(S3)。この通知内容は、面付設定以外を含むジョブチケットそのものであってもよいし、面付関連設定のみを抽出したものでもよい。後者の場合、印刷装置2は、「新ページ番号情報」、「面付種別情報」、「レイアウト情報」、「出力サイズ情報」の4点を検査装置3へ通知する。これらの情報は、以下に示す内容のものである。
面付設定変更が含まれる場合(S2で“Yes”)、印刷装置2の面付関連設定通知部203は、変更された設定内容を検査装置3へ通知する(S3)。この通知内容は、面付設定以外を含むジョブチケットそのものであってもよいし、面付関連設定のみを抽出したものでもよい。後者の場合、印刷装置2は、「新ページ番号情報」、「面付種別情報」、「レイアウト情報」、「出力サイズ情報」の4点を検査装置3へ通知する。これらの情報は、以下に示す内容のものである。
・新ページ番号情報:面付後に適用される新ページ番号
・面付種別情報:面付の種類(2in1、4in1、小冊子、…)
・レイアウト情報:各面(用紙一面)に対する画像の配置方法(例えば、使用原稿のページ番号を用いた画像位置)
・出力サイズ情報:面付後の出力サイズ
・面付種別情報:面付の種類(2in1、4in1、小冊子、…)
・レイアウト情報:各面(用紙一面)に対する画像の配置方法(例えば、使用原稿のページ番号を用いた画像位置)
・出力サイズ情報:面付後の出力サイズ
検査装置3へ通知されるレイアウト情報は、画像を配置するための位置情報であるが、追加の情報(例えば、面付時のページ間隔情報)を含んでもよく、このページ間隔情報によって用紙一面上に配置される画像の間隔を設定することができる。画像の配置が横並びの場合、横方向の画像間隔値がレイアウト情報に含まれ、また、縦並びの場合、縦方向の画像間隔値がレイアウト情報に含まれることとなる。
以下の説明では、図6に示すように、「A4サイズ」、「8ページ」で構成される原稿を使用して印刷を行うことを想定する。
<「面付なし」から「面付あり」に変更するケース>
図7を参照して、「面付なし」から「面付あり(2in1面付設定)」に変更する場合について説明する。図7は、「面付なし」から「面付あり」に変更する場合について説明する図であり、(a)はオリジナル基準画像を示し、(b)は面付変更後の印刷イメージを示す。
図7を参照して、「面付なし」から「面付あり(2in1面付設定)」に変更する場合について説明する。図7は、「面付なし」から「面付あり」に変更する場合について説明する図であり、(a)はオリジナル基準画像を示し、(b)は面付変更後の印刷イメージを示す。
この場合、印刷装置2の面付関連設定通知部203は、面付変更後の設定内容として、以下に示す情報を検査装置3へ通知する。
・新ページ番号情報:1→2→3→4
・面付種別情報:2in1
・レイアウト情報:使用原稿のページ番号に対し、[1、2]→[3、4]→[5、6]→[7、8]、ページ間隔0mm
・出力サイズ情報:A3
・新ページ番号情報:1→2→3→4
・面付種別情報:2in1
・レイアウト情報:使用原稿のページ番号に対し、[1、2]→[3、4]→[5、6]→[7、8]、ページ間隔0mm
・出力サイズ情報:A3
<「面付あり」から「面付なし」に変更するケース>
図7に示すケースとは逆の場合について説明する。つまり、「面付あり(2in1面付設定)」から「面付なし」に変更する場合である。
図7に示すケースとは逆の場合について説明する。つまり、「面付あり(2in1面付設定)」から「面付なし」に変更する場合である。
この場合、印刷装置2の面付関連設定通知部203は、面付変更後の設定内容として、以下に示す情報を検査装置3へ通知する。
・新ページ番号情報:1→2→3→4→5→6→7→8
・面付種別情報:なし
・レイアウト情報:なし
・出力サイズ情報:A4
・新ページ番号情報:1→2→3→4→5→6→7→8
・面付種別情報:なし
・レイアウト情報:なし
・出力サイズ情報:A4
<面付の種別を変更するケース>
図8を参照して、「小冊子」から「無線綴じ」に面付を変更する場合について説明する。図8は、「小冊子」から「無線綴じ」に面付を変更する場合について説明する図であり、(a)はオリジナル基準画像を示し、(b)は面付変更後の印刷イメージを示す。
図8を参照して、「小冊子」から「無線綴じ」に面付を変更する場合について説明する。図8は、「小冊子」から「無線綴じ」に面付を変更する場合について説明する図であり、(a)はオリジナル基準画像を示し、(b)は面付変更後の印刷イメージを示す。
この場合、印刷装置2の面付関連設定通知部203は、面付変更後の設定内容として、以下に示す情報を検査装置3へ通知する。
・新ページ番号情報:1→2→3→4
・面付種別情報:無線綴じ
・レイアウト情報:使用原稿のページ番号に対し、[4、1]→[2、3]→[8、5]→[6、7]、ページ間隔0mm
・出力サイズ情報:A3
・新ページ番号情報:1→2→3→4
・面付種別情報:無線綴じ
・レイアウト情報:使用原稿のページ番号に対し、[4、1]→[2、3]→[8、5]→[6、7]、ページ間隔0mm
・出力サイズ情報:A3
(S4:基準画像再作成)
次に、図5に示すように、検査装置3の基準画像変更部304は、基準画像の再作成(つまり、再作成基準画像の作成)を行う(S4)。S4の基準画像再作成処理のフローチャートを図9に示す。
次に、図5に示すように、検査装置3の基準画像変更部304は、基準画像の再作成(つまり、再作成基準画像の作成)を行う(S4)。S4の基準画像再作成処理のフローチャートを図9に示す。
最初に、検査装置3の面付関連設定取得部303は、印刷装置2の面付関連設定通知部203から、印刷設定を変更したことを示す通知(印刷設定変更通知)を受信する(S10)。
続いて、基準画像変更部304は、オリジナル基準画像が余白部分を含む場合の処理を行う(S11)。印刷物を製本する場合、印刷後に断裁工程を経て製本するというワークフローが存在し、断裁工程で断裁される部分は余白になる。ここでは、オリジナル基準画像にこの余白部分がある場合、余白部分を除いた印字領域を新たなオリジナル基準画像として保存する。
具体的には、基準画像変更部304は、印刷設定に断裁工程と判断される情報(例えば、断裁パラメータやトンボ付与設定)が含まれるか否かにより、オリジナル基準画像に余白部分が含まれるか否かを判定する(S11a)。そして、基準画像変更部304は、印刷設定に断裁工程と判断される情報が含まれる場合(S11aで“Yes”)、オリジナル基準画像から印字領域を切り出し、切り出した印字領域を新たなオリジナル基準画像として保存する(S11b)。ここで、断裁パラメータやトンボ付与設定には、印刷物の切る位置が示されているので、これらの情報を参照することで、オリジナル基準画像から印字領域を切り出すことができる。印刷設定に断裁工程と判断される情報が含まれていない場合(S11aで“No”)、S11bの処理を行わない。
続いて、基準画像変更部304は、受信した印刷設定変更通知に面付設定変更が含まれるか否かを判定する(S12)。面付設定変更が含まれていない場合(S12で“No”)、基準画像再作成処理を終了する。
面付設定変更が含まれている場合(S12で“Yes”)、基準画像変更部304は、面付変更パターンごとに異なる処理を行う(S13)。以下に、面付変更パターンごとの処理をまとめる。
・「面付なし」から「面付あり」に変更する場合(ケース1)
基準画像変更部304は、保存するオリジナル基準画像を再配置し、さらに再配置した画像を合成する。
・「面付あり」から「面付なし」に変更する場合(ケース2)
基準画像変更部304は、保存するオリジナル基準画像を断裁し、さらに断裁した画像を再配置する。
・面付の種別を変更する場合(ケース3)
基準画像変更部304は、保存するオリジナル基準画像を断裁し、さらに断裁した画像を再配置し、そして再配置した画像を合成する。
基準画像変更部304は、保存するオリジナル基準画像を再配置し、さらに再配置した画像を合成する。
・「面付あり」から「面付なし」に変更する場合(ケース2)
基準画像変更部304は、保存するオリジナル基準画像を断裁し、さらに断裁した画像を再配置する。
・面付の種別を変更する場合(ケース3)
基準画像変更部304は、保存するオリジナル基準画像を断裁し、さらに断裁した画像を再配置し、そして再配置した画像を合成する。
例えば、図9に示すように、基準画像変更部304は、面付変更がケース1であるか否かを判定する(S13a)。ケース1の場合(S13aで“Yes”)、基準画像変更部304は、面付種別・レイアウト情報に基づきオリジナル基準画像を再配置する(S13b)。一方、ケース1でない(つまり、ケース2,3)場合(S13aで“No”)、基準画像変更部304は、面付種別に基づきオリジナル基準画像を断裁し(S13c)、さらに、面付種別・レイアウト情報に基づき断裁した画像を再配置する(S13b)。
なお、受信した印刷設定変更通知に断裁工程と判断される情報(例えば、断裁パラメータやトンボ付与設定)が含まれている場合、その情報に基づいて余白部分を計算し、計算した余白部分を含めてオリジナル基準画像や断裁した画像を再配置するようにしてもよい(S13b)。
オリジナル基準画像の断裁について、N面付画像をN分割するよう断裁する。検査装置3は、オリジナル基準画像が何面付されているかを把握しているため、その情報を用いて分割数を決定する。基準画像の断裁は、画像データの電子的な分割であって、例えば、縦横の画素数に基づいて画像を分割する。なお、本実施形態では、2面付・2分割を例示して説明する。
S13bに続いて、基準画像変更部304は、面付変更がケース2であるか否かを判定する(S13d)。ケース2の場合(S13dで“Yes”)、基準画像変更部304は、再配置した画像に新ページ番号を付与する(S13f)。一方、ケース2でない(つまり、ケース1,3)場合(S13dで“No”)、基準画像変更部304は、再配置済みの画像を合成し(S13e)、合成した画像に新ページ番号を付与する(S13f)。
次に、面付変更パターンごとのさらに具体的な処理を説明する。
<「面付なし」から「面付あり」に変更する場合(ケース1)>
図9および図10(a)を参照して、「面付なし」から「2in1面付」に面付変更する場合の詳細動作を説明する。
<「面付なし」から「面付あり」に変更する場合(ケース1)>
図9および図10(a)を参照して、「面付なし」から「2in1面付」に面付変更する場合の詳細動作を説明する。
検査装置3の基準画像変更部304は、印刷装置2から通知される印刷設定変更通知(特に、面付関連設定)を参照し、面付種別が「なし」→「2in1」に変更されることを検知して「面付変更(ケース1)」であることを判断する(S12〜S13a)。次に、基準画像変更部304は、面付種別・レイアウト・出力サイズを参照して、A3サイズ内に2in1面付となるようにオリジナル基準画像を再配置する(S13b)。再配置した状態は、例えば図10(a)の符号1002で示した状態である。また、基準画像変更部304は、面付パターンがケース1で確定済みのため(ケース2ではない)、再配置した画像を合成する(S13e)。合成した状態は、例えば図10(a)の符号1003で示した状態である。そして、基準画像変更部304は、再作成したそれぞれの画像に新ページ番号を付与する(S13f)。
<「面付あり」から「面付なし」に変更する場合(ケース2)>
図9および図10(b)を参照して、「2in1面付」から「面付なし」に面付変更する場合の詳細動作を説明する。
図9および図10(b)を参照して、「2in1面付」から「面付なし」に面付変更する場合の詳細動作を説明する。
検査装置3の基準画像変更部304は、印刷装置2から通知される印刷設定変更通知(特に、面付関連設定)を参照し、面付種別が「2in1」→「なし」に変更されることを検知して、「面付変更(ケース2)」であることを判断する(S12〜S13a)。次に、基準画像変更部304は、面付種別に基づき、2in1面付されている基準画像を電子的に断裁する(S13c)。断裁した状態は、例えば図10(b)の符号2002で示した状態である。また、基準画像変更部304は、面付種別・レイアウト・出力サイズを参照して、A4サイズ内に面付なしとなるよう断裁済み基準画像を再配置する(S13b)。再配置した状態は、例えば図10(b)の符号2003で示した状態である。なお、「面付変更(ケース2)」であるので、再配置画像の合成処理には移行しない(S13d)。そして、基準画像変更部304は、再作成したそれぞれの画像に新ページ番号を付与する(S13f)。
<面付の種別を変更する場合(ケース3)>
図9および図10(c)を参照して、「小冊子」から「無線綴じ」に面付変更する場合の詳細動作を説明する。
図9および図10(c)を参照して、「小冊子」から「無線綴じ」に面付変更する場合の詳細動作を説明する。
検査装置3の基準画像変更部304は、印刷装置2から通知される印刷設定変更通知(特に、面付関連設定)を参照し、面付種別が「小冊子」→「無線綴じ」に変更されることを検知して、「面付変更(ケース3)」であることを判断する(S12〜S13a)。次に、基準画像変更部304は、面付種別に基づき、小冊子面付されている基準画像を電子的に断裁する(S13c)。断裁した状態は、例えば図10(c)の符号3002で示した状態である。また、基準画像変更部304は、面付種別・レイアウト・出力サイズを参照して、A3サイズ内に無線綴じとなるよう断裁済み基準画像を再配置する(S13b)。再配置した状態は、例えば図10(c)の符号3003で示した状態である。また、基準画像変更部304は、面付パターンがケース3で確定済みのため(ケース2ではない)、再配置した画像を合成する(S13e)。合成した状態は、例えば図10(c)の符号3004で示した状態である。そして、基準画像変更部304は、再作成したそれぞれの画像に新ページ番号を付与する(S13f)。
これまでの処理で基準画像の再作成が完了する。つまり、変更後の印刷条件で試し印刷および読み取りを実施することなしに、変更後の印刷条件に対応した新たな基準画像を作成できる。
(S5:印刷実行および画像読み取り)
これまでの処理で基準画像の再作成が完了したので、図5に示すように、印刷装置2の読取部35は、保存されている画像データを変更後の印刷条件で本番印刷する(S5)。また、検査装置3の読取部35は、本番印刷を行った印刷物の印刷画像の読み取りを行う(S5)。
これまでの処理で基準画像の再作成が完了したので、図5に示すように、印刷装置2の読取部35は、保存されている画像データを変更後の印刷条件で本番印刷する(S5)。また、検査装置3の読取部35は、本番印刷を行った印刷物の印刷画像の読み取りを行う(S5)。
(S6:読取画像と基準画像の照合)
次に、検査装置3の画像照合部305は、読取画像(本番印刷画像)と再作成した基準画像(再作成基準画像)の照合を行う(S6)。ここで、面付方法を変更することにより設定変更前には発生していなかった余白が生じているケースがある。印刷・後処理の工程内容に応じて余白部分の要・不要があるため、余白部分の画像検査有無を判断した上で画像照合を行う。S6の画像照合処理のフローチャートを図11に示す。
次に、検査装置3の画像照合部305は、読取画像(本番印刷画像)と再作成した基準画像(再作成基準画像)の照合を行う(S6)。ここで、面付方法を変更することにより設定変更前には発生していなかった余白が生じているケースがある。印刷・後処理の工程内容に応じて余白部分の要・不要があるため、余白部分の画像検査有無を判断した上で画像照合を行う。S6の画像照合処理のフローチャートを図11に示す。
最初に、検査装置3の画像照合部305は、再作成した基準画像に余白部分が含まれるか否かを判定する(S21)。S21の余白存在判定処理のフローチャートを図12に示す。
まず、検査装置3の画像照合部305は、再配置した基準画像と、出力サイズとの比較を行う(S31)。これは、例えば図13のようなケースを想定している。
図13(a)に示す場合では、A4画像を2in1面付し、A3サイズとして配置している。この場合、基準画像と出力サイズとが一致し、余白が発生しない。
図13(b)に示す場合では、所定のページ間隔を有してA4画像を2in1面付しているので、A3用紙には印字できないために出力サイズをSRA3としている。この場合、基準画像と出力サイズとが一致せず、基準画像の外周には余白がある。
図13(a)に示す場合では、A4画像を2in1面付し、A3サイズとして配置している。この場合、基準画像と出力サイズとが一致し、余白が発生しない。
図13(b)に示す場合では、所定のページ間隔を有してA4画像を2in1面付しているので、A3用紙には印字できないために出力サイズをSRA3としている。この場合、基準画像と出力サイズとが一致せず、基準画像の外周には余白がある。
検査装置3の画像照合部305は、このようにして基準画像と出力サイズとを比較し(S31)、両者のサイズが異なる場合(S32で“Yes”)、余白部分ありと判定する(S33)。一方、両者のサイズが異ならない場合(S32で“No”)、余白部分なしと判定する(S34)。つまり、基準画像と出力サイズとの比較結果から、余白部分の有無を判定する。
図11に示すように、余白部分が存在しない場合(S22で“No”)、読取画像と再作成した基準画像との照合を行い、S6の処理を終了する。一方、余白部分が存在する場合(S22で“Yes”)、画像照合部305は、余白部分の照合を行うか否かを判定する処理を行う(S23)。
余白部分の照合が不要となるケースとして、印刷後に断裁工程を経て製本するというワークフローが存在する。そのため、印刷設定に断裁工程と判断される情報が含まれるかを判断し、余白部分の画像照合実施有無を決定する。印刷設定に断裁工程が含まれるかどうかは、以下の情報により判断する。
一つ目の判断方法は、断裁パラメータが記載されている場合である。これは、印刷後にその装置で断裁まで実施することを意味し、余白部分は不要であると判断できる。
二つ目の判断方法は、トンボ付与設定が記載されている場合である。これは、印刷工程後に別体の後処理機にて断裁工程が存在することを意味し、余白部分は不要であると判断できる。
二つ目の判断方法は、トンボ付与設定が記載されている場合である。これは、印刷工程後に別体の後処理機にて断裁工程が存在することを意味し、余白部分は不要であると判断できる。
一つ目の判断方法(断裁パラメータ)は、例えば、印刷機と断裁機とが一体型になっている装置を想定している。また、二つ目の判断方法(トンボ付与設定)は、例えば、印刷機と断裁機とが別体になっていて、オペレータが断裁機を用いて断裁を行う場合を想定している。
画像照合部305は、これらの情報を参照することで、余白部分の画像照合有無を印刷・画像検査実行中に自動で判定することができる。また、これらの情報を参照することに代えて(または共に)印刷実行前にオペレータによって余白部分の画像照合を行うか否かを指示されてもよい。ここでは、印刷実行前にオペレータによって余白部分の画像照合を行うか否かを指示する場合を説明する。
これを実現するため、例えば印刷設定内に「自動余白照合モード」、「余白照合モード」、「余白照合なしモード」の設定があり、印刷開始前にクライアントPC1(プリンタドライバ等)や印刷装置2(操作パネル、Web UI)で設定することができる。
「自動余白照合モード」は、印刷設定内容に応じて余白部分の画像照合有無を自動で決定するモードである。
「余白照合モード」は、余白部分の画像照合を必ず行うモードである。
「余白照合なしモード」は、余白部分の画像照合をしないモードである。
「自動余白照合モード」は、印刷設定内容に応じて余白部分の画像照合有無を自動で決定するモードである。
「余白照合モード」は、余白部分の画像照合を必ず行うモードである。
「余白照合なしモード」は、余白部分の画像照合をしないモードである。
余白部分の画像照合を行うか否かの指示が含まれる設定画面例を図14に示す。ここでは、「自動余白照合モード」、「余白照合モード」、「余白照合なしモード」をラジオボタンで選択できるようになっている。
そして、図11に示すように、検査装置3の画像照合部305は、印刷設定内容を参照し、オペレータによって余白部分の画像照合を行うか否かの指示の内容を取得する(S23a)。
自動余白照合モードである場合(S23bで“Yes”)、画像照合部305は、設定に断裁パラメータかトンボが含まれるか否かを判定する(S23c)。S23で含まれないと判定された場合、画像照合部305は、余白部分を含めて画像照合を実行する(S23d)。一方、S23で含まれると判定された場合、余白部分の画像照合をスキップして、余白部分以外の画像照合を実行する(S23e)。
自動余白照合モードでない場合(S23bで“No”)、余白照合モードであるか否かを確認する(S23f)。余白照合モードである場合(S23fで“Yes”)、画像照合部305は、余白部分を含めて画像照合を実行する(S23d)。一方、余白照合モードでない場合(S23fで“No”)、つまり、余白照合なしモードである場合、画像照合部305は、余白部分の画像照合をスキップして、余白部分以外の画像照合を実行する(S23e)。
ここで、余白部分には当然ながら画像が印字されていないので、余白部分の画像照合では、印刷物に意図しない印字や付着物がないかを検査・照合する。余白部分の画像照合では、例えば、トナー汚れの付着、用紙上の傷、印字位置ずれ等の要素を検査対象として検査する。
以上のように構成された本発明の実施形態に係る検査装置3および印刷システム(検査システム)は、以下のようの作用効果を奏する。
つまり、検査装置3は、登録されている印刷ジョブに面付設定を変更して再印刷を行う場合に、変更後の面付設定による印刷および読み取りを行うことなく、作成済みの基準画像を断裁、再配置、合成などすることにより変更後の面付設定に応じた基準画像を再作成する。そのため、画像検査のコストを抑制できる。検査装置3を有する印刷システムも同様である。
つまり、検査装置3は、登録されている印刷ジョブに面付設定を変更して再印刷を行う場合に、変更後の面付設定による印刷および読み取りを行うことなく、作成済みの基準画像を断裁、再配置、合成などすることにより変更後の面付設定に応じた基準画像を再作成する。そのため、画像検査のコストを抑制できる。検査装置3を有する印刷システムも同様である。
具体的には、面付変更を伴う再印刷を行う場合に、確認印刷を伴う基準画像の再作成をせずに本番印刷および画像検査を行うことができるので、オペレータの手間を軽減できる。
また、確認印刷に伴う用紙やトナーを軽減できる。特に、確認印刷で印刷欠陥が発生すると用紙やトナーの無駄が発生するが、その虞もない。
また、面付設定を変更するごとに基準画像を再作成・保存する必要がなく、データ保存領域を圧迫しない。
また、確認印刷に伴う用紙やトナーを軽減できる。特に、確認印刷で印刷欠陥が発生すると用紙やトナーの無駄が発生するが、その虞もない。
また、面付設定を変更するごとに基準画像を再作成・保存する必要がなく、データ保存領域を圧迫しない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されず、適宜変更して実施することが可能である。
面付設定の変更が印刷サイズの拡大である場合(例えば、A5サイズの基準画像をA4サイズに拡大することなどである)、拡大後の基準画像が粗くなる虞がある。そのため、検査装置3の基準画像変更部304は、面付設定の変更が印刷サイズの拡大である場合、面付設定の変更を禁止したり、オペレータに警告を報知するようにしてもよい。
上述した実施形態に係る印刷システムにおける各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウエア回路、またはプログラムされたコンピュータのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えば、フレキシブルディスクやCD−ROM等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク(HDD)等の記憶部に転送されて記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、装置の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
1 クライアントPC
2 印刷装置
3 検査装置
4 ネットワーク
25 印刷部
35 読取部
101 印刷ジョブ投入部
201 画像データ生成部
202 印刷設定変更部
203 面付関連設定通知部
204 印刷制御部
301 読取制御部
302 基準画像作成部
303 面付関連設定取得部
304 基準画像変更部
305 画像照合部
2 印刷装置
3 検査装置
4 ネットワーク
25 印刷部
35 読取部
101 印刷ジョブ投入部
201 画像データ生成部
202 印刷設定変更部
203 面付関連設定通知部
204 印刷制御部
301 読取制御部
302 基準画像作成部
303 面付関連設定取得部
304 基準画像変更部
305 画像照合部
Claims (10)
- 印刷装置が印刷ジョブによって印刷した印刷物を検査する検査装置であって、
前記印刷ジョブに対する面付関連設定が変更された際に、前記面付関連設定を取得する面付関連設定取得部と、
前記面付関連設定の変更に応じて、前記印刷物の検査に用いる基準画像を再作成する基準画像変更部と、
変更後の前記面付関連設定の内容の印刷ジョブで前記印刷装置が印刷した印刷物を光学的に読み取る読取部と、
前記読取部が前記印刷物を読み取った画像と再作成した前記基準画像とを照合する画像照合部と、を有する、
ことを特徴とする検査装置。 - 前記基準画像変更部は、
前記面付関連設定の変更が面付なしから面付ありへの変更である場合、前記基準画像の再配置および合成を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。 - 前記基準画像変更部は、
前記面付関連設定の変更が面付ありから面付なしへの変更である場合、前記基準画像を電子的に断裁した上で再配置を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。 - 前記基準画像変更部は、
前記面付関連設定の変更が面付種別の変更である場合、前記基準画像を電子的に断裁した上で再配置および合成を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。 - 前記面付関連設定には面付ありの場合におけるページ間隔を指定するページ間隔情報が含まれており、
前記基準画像変更部は、前記ページ間隔情報に基づいて前記基準画像の再配置を行う、
ことを特徴とする請求項2または請求項4に記載の検査装置。 - 前記画像照合部は、
前記基準画像の余白部分の照合有無の設定情報を受け付け、再配置および合成後の基準画像に余白が含まれている場合に、前記設定情報に基づいて余白部分の照合有無を決定する、
ことを特徴とする請求項2ないし請求項4の何れか一項に記載の検査装置。 - 前記基準画像変更部は、
前記面付関連設定の変更が印刷サイズの拡大である場合、警告を報知する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか一項に記載の検査装置。 - 印刷装置が印刷ジョブによって印刷した印刷物を検査する検査方法であって、
前記印刷ジョブに対する面付関連設定が変更された際に、前記面付関連設定を取得する面付関連設定取得ステップと、
前記面付関連設定の変更に応じて、前記印刷物の検査に用いる基準画像を再作成する基準画像変更ステップと、
変更後の前記面付関連設定の内容の印刷ジョブで前記印刷装置が印刷した印刷物を光学的に読み取る読取ステップと、
前記印刷物を読み取った画像と再作成した基準画像とを照合する画像照合ステップと、を有する、
ことを特徴とする検査方法。 - 請求項8に記載の検査方法を、検査装置を制御するコンピュータに実行させる検査プログラム。
- 印刷装置と、前記印刷装置が印刷した印刷物を検査する検査装置と、を備える検査システムであって、
前記印刷装置は、
所定の印刷物を印刷するための印刷ジョブに対する面付関連設定の変更を受け付ける印刷設定変更部と、
前記印刷物の面付関連設定が変更された際に、変更後の前記面付関連設定を前記検査装置に通知する面付関連設定通知部と、
変更後の前記面付関連設定の内容で前記印刷ジョブを実行する印刷制御部と、を有し、
前記検査装置は、
前記印刷ジョブに対する面付関連設定が変更された際に、前記面付関連設定を取得する面付関連設定取得部と、
前記面付関連設定の変更に応じて、前記印刷物の検査に用いる基準画像を再作成する基準画像変更部と、
変更後の前記面付関連設定の内容の印刷ジョブで前記印刷装置が印刷した印刷物を光学的に読み取る読取部と、
前記読取部が前記印刷物を読み取った画像と再作成した前記基準画像とを照合する画像照合部と、を有する、
ことを特徴とする検査システム。
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