JP2020081985A - ダクト洗浄用器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】排煙用ダクト等の内壁を洗浄することができる新たなダクト洗浄用器具を提供すること。【解決手段】ダクト内の汚れを掻き落とし洗浄するためのダクト洗浄用器具であって、筒状ボックス2の長手方向ほぼ中心軸上に、先端軸が回転する直線系の空気工具本体1が中空保持されており、当該先端軸の端には洗浄用ブラシ3を設置することができ、当該筒状ボックス2の前方ブラシ側は開放されており、かつ圧縮空気が当該空気工具本体1に送り込まれると、当該先端軸が回転すると共に連動して、設置された洗浄用ブラシが回転し、それによりダクト内部の汚れが掻き落とされ、かかる汚れは当該筒状ボックス2の開放部分から進入することができ、当該筒状ボックス2に進入した汚れは当該空気工具本体1から排出される圧縮空気と共に当該筒状ボックスに連結される中空部材4へと移動していく構造を有することを特徴とするダクト洗浄用器具。【選択図】図2

Description

本発明は、洗浄用器具の技術分野に属する。本発明は、ダクト(特に排煙用ダクト)内壁の洗浄用器具に関するものである。
ダクトは、通常、金属製または高分子樹脂製等の材質で、形状は角形、円形または楕円形の筒形状を有しており、直管、曲管(エルボ)、分岐管等を組み合わせてなる。そして、ダクトは、気体を運ぶ管であり、主に建築物内の空調、換気、または排煙等の目的で配設されるものである。
ダクトを配設し、空調、換気、および排煙等を行うことにより、建築物内部は快適な環境に保たれるが、汚れた空気の輸送によりダクトの管の内壁には油や粉塵、付着物等の汚れが堆積していくことになる。ダクト内の汚れの堆積は、結果として、ダクトの機能低下、ひいてはダクトの閉塞を引き起こす。ダクトが閉塞した場合、ダクトそのものを全て取り替える必要が生じることさえある。また、飲食店、例えば焼肉店の排煙用ダクトの場合、堆積された汚れには油分を含んでいるため、悪臭の発生や発火の恐れもある。
このようなダクト内の汚れの堆積による、ダクトの機能低下を避けるためには、定期的な清掃、または洗浄が必要不可欠である。しかし、内部に作業者が清掃器具を持ち込み、作業するにはダクトは開口が狭く、内部の清掃や洗浄は非常に困難である。従来、このようなダクトの清掃や洗浄の方法としては、例えば、汚れが軽度の場合には、水を流してその水圧で汚れを除去する方法、外部からブラシを挿入し、浮かせた粉塵を集塵機で吸い込む方法が挙げられ、また、汚れが酷い場合には、ダクトの内部に薬品や熱湯を流して汚れを溶解、剥離させる方法が挙げられる。しかし、水などの液体を用いて天井のダクトを洗浄すると部屋中が水浸しになるという問題がある。また、ダクトの入口付近に、例えば焼肉用テーブルがある場合、それを取り外して洗浄を行う必要がある。またダクトが折れ曲がっている場合には内部までの洗浄は困難である。
特許文献1には、圧縮空気により先端部分のボックス内に設置された回転羽根を回転させ、その回転と同期して洗浄用ブラシを回転させることによりダクト内部を清掃することができるダクト洗浄用具が開示されている。そして、特許文献1の発明は、当該ブラシによりダクト内の汚れを掻き落としながら、その汚れを吸引機により吸引し、ダクト外に排出できる構成を採用することができるものである。
特許第6276451号公報
特許文献1の発明は、洗浄用ブラシを回転させる動力源として、エアコンプレッサーにより発生する圧縮空気を利用しており、そのエアコンプレッサーは現場近くで容易に調達することができることから、動力源の長時間の携行を不要とし、動力源の確保において有利である。
しかしながら、特許文献1の発明では、洗浄用ブラシを回転させるための回転羽根が格納されたボックス(回転羽根ボックス)が比較的大きく、またそのボックスを担持するためのボックス(緩衝ボックス)も当該回転羽根ボックスよりも一回り大きなものとなる。そのため、取扱いに不便な場合がある。加えて、特許文献1の発明における回転羽根ボックスは、緩衝ボックスの内側の側面に担持されていることからバランスが必ずしも良くなく、滑らかにダクト内部を移動させてダクト内部を洗浄することが困難な場合がある。
本発明は、特許文献1の発明を改良し、より滑らかにダクト内部を移動させることができ、堆積した油やスス、粉塵等で汚れたダクト内壁、特に飲食店における排煙用ダクト内壁を洗浄することができる新たなダクト洗浄用器具を提供することを主な課題とする。
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、洗浄用ブラシを回転させる動力源として、圧縮空気で作動する空気工具に着目し、これをダクト洗浄用器具に応用することにより上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明として、例えば、下記のものを挙げることができる。
[1]ダクト内の汚れを掻き落とし洗浄するためのダクト洗浄用器具であって、
筒状ボックスの長手方向ほぼ中心軸上に、先端軸が回転する直線系の空気工具本体が中空保持されており、
当該先端軸の端には洗浄用ブラシを設置することができ、
当該筒状ボックスの前方ブラシ側は開放されており、かつ
圧縮空気が当該空気工具本体に送り込まれると、当該先端軸が回転すると共に連動して、設置された洗浄用ブラシが回転し、それによりダクト内部の汚れが掻き落とされ、
かかる汚れは当該筒状ボックスの開放部分から進入することができ、
当該筒状ボックスに進入した汚れは当該空気工具本体から排出される圧縮空気と共に当該筒状ボックスに連結される中空部材へと移動していく構造を有することを特徴とする、ダクト洗浄用器具。
[2]さらに、洗浄用ブラシ、前記空気工具本体に圧縮空気を送り込むためのエアホース、当該エアホースを介して前記空気工具本体と連通するエアコンプレッサー、当該エアホースを挿通する可撓性の中空部材、または当該中空部材を介して前記筒状ボックスと連通する吸引機を含む、上記[1]に記載のダクト洗浄用器具。
[3]さらに、前記エアホースと共に前記中空部材を挿通する可撓性で伸縮可能なフレキシブル中空部材を含む、上記[1]または[2]に記載のダクト洗浄用器具。
[4]前記空気工具が、エアグラインダー、エアドリル、エアドライバー、エアハンマー、又はエアインパクトレンチである、上記[1]〜[3]のいずれか一項に記載のダクト洗浄用器具。
[5]前記筒状ボックスには、さらに補助ブラシが設置されている、上記[1]〜[4]のいずれか一項に記載のダクト洗浄用器具。
[6]前記ダクトが排煙用ダクトまたは飲食店における排煙用ダクトである、上記[1]〜[5]のいずれか一項に記載のダクト洗浄用器具。
[7]上記[1]〜[6]のいずれか一項に記載のダクト洗浄用器具を用いることを特徴とする、ダクト洗浄方法。
本発明によれば、洗浄用器具が滑らかにダクト内部を移動させることができ、ダクト内部を洗浄することができる。
本発明に係るダクト洗浄用器具を含む洗浄装置の模式図である。 本発明に係るダクト洗浄用器具付近の断面図である。 本発明に係るダクト洗浄用器具を含む洗浄装置の使用例を示す。
以下、本発明について詳述する。
本発明に係るダクト洗浄用器具(以下、「本発明洗浄器具」という。)は、ダクト内の汚れを掻き落とし洗浄するためのダクト洗浄用器具であって、筒状ボックスの長手方向ほぼ中心軸上に、先端軸が回転する直線系の空気工具本体が中空保持されており、当該先端軸の端には洗浄用ブラシを設置することができ、当該筒状ボックスの前方ブラシ側は開放されており、かつ圧縮空気が当該空気工具本体に送り込まれると、当該先端軸が回転すると共に連動して、設置された洗浄用ブラシが回転し、それによりダクト内部の汚れが掻き落とされ、かかる汚れは当該筒状ボックスの開放部分から進入することができ、当該筒状ボックスに進入した汚れは当該空気工具本体から排出される圧縮空気と共に当該筒状ボックスに連結される中空部材へと移動していく構造を有することを特徴とする。
1 筒状ボックス
本発明洗浄器具は、後述する空気工具本体を中空保持する筒状ボックス(図面では符号2)を含む。
本発明に係る筒状ボックスは、通常、円筒形で金属製であって、空気工具本体が内包される空洞ボックス部分および後述する中空部材と連結する部分から主としてなり、空気工具本体を内包でき、圧縮空気や掻き落とされた汚れが通過できる程度の大きさを有する。
空気工具本体が内包される空洞ボックス部分の具体的な大きさとしては、採用する空気工具本体の大きさなどによって異なるが、通常、内径が45〜80mmの範囲内、好ましくは50〜70mmの範囲内、より好ましくは50〜60mmの範囲内であり、全長が100〜180mmの範囲内、好ましくは115〜160mmの範囲内、より好ましくは125〜145mmの範囲内である。
中空部材と連結する部分の内径は、採用する中空部材の内径などによって異なるが、通常、空気工具本体が内包される空洞ボックス部分とほぼ同じか、1〜5割ほど小さく、エアホースを挿通でき、掻き落とされた汚れが通過できる程度の大きさである。全長は、中空部材を連結できる程度の長さであればよく、例えば、10〜80mmの範囲内を挙げることができ、25〜60mmの範囲内が好ましく、30〜50mmの範囲内がより好ましい。
当該筒状ボックスは、通常、空気工具本体を中空保持するためのネジ等を挿通する穴を複数有することができる。当該穴の数は、4〜12個程度が適当であり、6〜10個が好ましい。空気工具本体をしっかり中空保持するためには8個以上10個程度がより好ましい。
また、当該筒状ボックスは、上記穴と共に前記ネジ等を有していてもよい。当該ネジ等としては、例えば、雄ネジやボルトを挙げることができる。当該ネジ等にはワッシャーがあってもよい。当該ネジ等は、空気工具本体を筒状ボックスに中空保持するために適当な大きさのものが適宜選択される。
当該筒状ボックスの前方ブラシ側は、洗浄用ブラシにより掻き落とされた汚れを吸い込むため、開放されている。かかる開放は当該筒状ボックスの前面全体であっても一部であってもよく、1/4〜3/4ほど、または半分ほど開放されていることが好ましい。開放の程度が小さい程、通常、吸引機による吸引力が高まり、掻き落とされた汚れの吸い込みに優れる。
当該筒状ボックスは、通常、金属製であるが、その材質としては、例えば、ステンレススチール、スチール、鉄、真鍮が挙げられる。
当該筒状ボックスは、例えばブラシ側と反対の後方の周囲に、補助ブラシ(図面では符号9)を有していてもよい。当該補助ブラシを有することにより、例えば、当該筒状ボックスをバランスよくダクト内を移動させることができ、また上記ビス等の出っ張りの影響を少なくすることができる。
そして、当該筒状ボックスには、後述する中空部材が連結される。
2 空気工具本体
本発明洗浄器具は、洗浄用ブラシを回転させる動力源となる空気工具本体(図面では符号1)を含む。
空気工具とは、圧縮空気の膨張する力をエネルギー源として駆動する動力工具をいう。
本発明に係る空気工具本体は、先端に回転軸を有し、当該先端軸の方向と圧縮空気が送り込まれる方向とがほぼ直線上にある直線系(いわゆるストレート型)のものであって、送り込まれた圧縮空気の力によって当該先端軸が連続的に又は間欠的に回転するものであれば特に制限されない。空気工具であっても、把持部を有するようないわゆるピストル型のものや、先端軸と圧縮空気が送り込まれる方向とが直線的でないものや、先端軸と圧縮空気が送り込まれる方向のいずれかまたは両方が角度を持ったいわゆるコーナー・アングル型のものなどは、本発明に係る空気工具本体には含まれない。
上記のような直線系の空気工具本体であれば、市販のものを使用することができる。具体的には、例えば、エアグラインダー、エアドリル、エアドライバー、エアハンマー、エアインパクトレンチを挙げることができる。この中、エアグラインダーないしエアストレートグラインダーが好ましい。
本発明に係る空気工具本体は、前記筒状ボックスの長手方向ほぼ中心軸上に中空保持される。中空保持する方法は特に制限されないが、例えば、溶接、ネジ止め、ボルト止め、接着を挙げることができ、いずれも常法により空気工具本体を中空保持することができる。
そして、本発明に係る空気工具本体の先端軸には、後述する洗浄用ブラシを設置することができる。また、当該先端軸と反対側には、圧縮空気を送り込むためのエアホース(後述)が接続される。
3 洗浄用ブラシ
本発明洗浄器具は、洗浄用ブラシ(図面では符号3)を含むことができる。当該洗浄用ブラシは、上記の通り、本発明に係る空気工具本体の先端軸に設置することができる。
当該洗浄用ブラシは、その回転によりダクト内壁を洗浄することができるものであれば特に制限されない。通常、軸および軸に放射状に植え付けられた毛を有する。このようなブラシとしては、例えば、チューブブラシ、ローラーブラシ、カップブラシが挙げられる。これらの中でもチューブブラシが好ましい。ブラシの毛の材質はダクト内壁に堆積した汚れを掻き取ることができれば特に制限されないが、例えば、真鍮、鉄、ステンレススチール等の金属、ナイロン、ポリエチレン等の合成樹脂、植物繊維、動物毛等の天然素材が挙げられる。これらの中でも真鍮、鉄、ステンレススチール等の金属であることが好ましい。特に、金属製ワイヤーブラシが好適である。
また、本発明洗浄器具に使用されるブラシは、洗浄するダクト内の大きさ(内径)に応じて選択される。ダクト内壁の洗浄に適したブラシは、通常、軸周りの毛の直径がダクトの内径と同等か、それよりやや小さいものである。
本発明洗浄器具に好適なブラシは、ワイヤーチューブブラシ等の名称で一般に市販されており、容易に入手することができる。また、当該ブラシと回転羽根の回転軸との連結手段は特に制限されないが、例えば、溶接、ネジの螺合、ネジ止め、ピン止め、接着が挙げられる。
4 エアホース、エアコンプレッサー
本発明洗浄器具は、空気工具本体に圧縮空気を送り込むためのエアホース(以下、単に「エアホース」という。図面では符号5)、または当該エアホースを介して空気工具本体と連通するエアコンプレッサー(以下、単に「エアコンプレッサー」という。図面では符号6)を含むことができる。エアホースは、一方の端が空気工具本体に、他方の端がエアコンプレッサーに接続される。かかる接続は、いずれもジョイント材を介してもよい。
エアホースは、エアコンプレッサーで発生された圧縮空気を、空気工具本体に供給するためのものであり、圧縮空気の流通路となる。エアホースは、圧縮空気の圧力に耐えられ、通常、エアホースとして用いられるものであれば特に制限されない。市販のものを利用することができる。
エアホースの長さは、適宜選択され、空気工具本体とエアコンプレッサーとを十分に連通することができればよい。
エアコンプレッサーは、空気工具本体の先端軸に取り付けられたブラシを回転させる動力となる圧縮空気を発生させるためのものである。圧縮空気を連続的に発生させ、吐出することができるものであれば特に制限されず、オイルタイプでもオイルフリータイプでもよい。また、10Lタンク程度の小型エアコンプレッサーでも、80Lタンクの大容量のものやトラック等に搭載して移動するような大型のものでもよく、同時に作動させる本発明洗浄器具の数や洗浄するダクトの長さなどにより適宜選択される。一般に、同時に作動させる本発明洗浄器具が多くなるほど大型のエアコンプレッサーが必要となる。
エアコンプレッサーは、現場まで携行することができるが、現場ないし現場近くで調達することもでき、エアコンプレッサーの大きさ、重量、能力などによってはその方が簡便である。
5 中空部材
本発明洗浄器具は、エアホースを挿通する可撓性の中空部材(以下、単に「中空部材」という。図面では符号4)を含むことができる。
中空部材は、エアホースを空気工具本体に導くための通路となり、また洗浄用ブラシでダクト内壁から掻き落とされた粉塵や油といった汚れをダクト外へ排出する際の通路にもなる。
中空部材は、通常、管状であり、気密性であり、その中空部に前記エアホースが挿入され、エアホースを覆う形で配置される。その材質は、可撓性を有していれば特に制限されないが、通常は樹脂製のものが使用される。かかる樹脂としては、例えば、合成ゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンが挙げられる。
中空部材の長さは、洗浄するダクトの長さなどに応じて適宜選択される。中空部材の横手断面は、通常、円形であり、その大きさ(内径)は適宜選択されるが、エアホースが挿通でき、ブラシにより掻き落とされた汚れが移動でき、ダクト外へ排出できるものであればよい。
中空部材は、前記筒状ボックスと連結され、筒状ボックスと後述する吸引機との間に介在する。中空部材は、その吸引機と接続するための枝分かれ部分を途中に有することができる。枝分かれ部分を途中に有さず1本のホース状の中空部材である場合、少なくとも二股に分かれており、一方が中空部材と連結されると共にエアホースが挿通され、他方が吸引機と接続される分岐管(図3における符号10)を中空部材と一緒に用いることができる。
中空部材の枝分かれ部分または分岐管と吸引機とは、気密性のホースを介して接続される。
当該分岐管は、少なくとも二股に分かれていればよく、それ以上に分岐する管を有していてもよい。また、当該分岐管は、通常、エアホースが挿通される部分が直管であり、当該直管より垂直または斜め方向に一以上の分岐する管を有する。
当該分岐管の材質は特に制限されないが、金属、樹脂が挙げられる。かかる金属としては、例えば、ステンレススチール、スチール、鉄、真鍮が挙げられる。かかる樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンが挙げられる。また、当該分岐管は、通常、気密性である。
6 吸引機
本発明洗浄器具は、中空部材を介して前記筒状ボックスと連通する吸引機(以下、単に「吸引機」という。図面では符号8)を含むことができる。かかる吸引機により、ブラシでダクト内壁から掻き落とされた粉塵や油といった汚れをダクト外へ速やかに排出することができる。
吸引機としては、ダクト内壁から掻き落とされた粉塵や油といった汚れを吸引することができるものであれば特に制限されないが、例えば、バキューム、掃除機、集塵機、電動ポンプ、ガソリンポンプが挙げられる。これらの中でもバキュームや掃除機、集塵機が好ましい。また、バキュームの中でも業務用の強力なもの、例えば、高真空・大風量タイプのものが好ましい。
本発明洗浄器具に適した吸引機としては、例えば、東浜工業株式会社製のパワーバッククリーナー TVC−3200型が挙げられる。
7 その他
7.1 フレキシブル中空部材
本発明洗浄器具は、エアホースと共に中空部材を挿通する可撓性で伸縮可能なフレキシブル中空部材(以下、単に「フレキシブル中空部材」という。図3における符号11)を更に含むことができる。かかるフレキシブル中空部材は、通常、管状であり、中空部材の長手方向に、例えば蛇腹式(アコーディオン式)に収縮させることにより、伸長状態から収縮状態に縮めることができ、また逆に収縮状態から伸長状態に伸ばすことができる。フレキシブル中空部材は、ダクト洗浄後、エアホースや中空部材、緩衝ボックスといった部品、またはそれらに加えてブラシをダクト内から回収する際に、収縮状態から伸長状態に伸ばすことにより、それら部品等をカバーすることができ、それらに付着した粉塵や油といった汚れの飛散、落下などを防止する機能を有する。
フレキシブル中空部材の内径は、中空部材の外径より大きく、通常、ダクトのほぼ外径までである。フレキシブル中空部材の内径がダクトの外径と同程度である場合、フレキシブル中空部材をダクトに直接接続ないし固定することもできる。その際、ロープやベルト等の適当な補強部材で当該接続ないし固定を補強することができる。フレキシブル中空部材の径が、ダクトの径より小さい場合は、例えば、中空のジョイント部材を使用し、中空部材とダクトとを接続することもできる。その接続において、ロープやベルト等の適当な補強部材で接続を補強(固定)することができる。フレキシブル中空部材をダクトに直接またはジョイント部材を用いて接続することにより、一人でも、また片手でも容易にフレキシブル中空部材を収縮状態から伸長状態に伸ばすことができる。
フレキシブル中空部材の伸長状態における長手方向の長さとしては、エアホースや中空部材の長さに応じて適宜選択されるが、例えば、中空部材の分岐部(分岐管を用いる場合はその分岐部)からブラシの根元ないし先端までの長さを挙げることができる。また、それ以上であってもそれ以下であってもよい。また、フレキシブル中空部材の収縮状態における長軸方向の長さは、伸長状態の1/3〜1/20の長さが適当であり、1/5〜1/20の長さが好ましい。
フレキシブル中空部材は、長手方向に山折りと谷折りの繰り返しである蛇腹構造を有していることが好ましく、山折り部分または谷折り部分に環状またはらせん状のワイヤー等からなる補強部材を有していることがより好ましい。
フレキシブル中空部材の材質としては、可撓性を有していれば特に制限されないが、通常、軽金属製、樹脂製、またはそれらの複合素材のもの、あるいはそれらと環状またはらせん状のワイヤーからなるものを挙げることができる。当該軽金属としては、例えば、アルミニウムが挙げられる。当該樹脂としては、例えば、合成ゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンが挙げられる。フレキシブル中空部材は、通常、気密性を有する。
フレキシブル中空部材として好適な性質を有するものは、フレキシブルダクト、フレキシブルチューブ等の商品名でダクト製品として市販されている。これら市販品をフレキシブル中空部材としてそのまま、または適宜加工して使用することができる。
フレキシブル中空部材は、ダクト洗浄作業の開始時に、通常、収縮状態のものが当該ダクトの挿入口に配置、または接続され、当該フレキシブル中空部材の中空部を通して、ブラシ、緩衝ボックス、エアホース、エアホースを覆う中空部材などがダクト内に挿入される。ダクト洗浄後には、フレキシブル中空部材を収縮状態から伸長状態に伸ばし、エアホースや中空部材、緩衝ボックスといった部品、またはそれらに加えてブラシなどをフレキシブル中空部材で覆いながらダクト内から回収する。これにより、洗浄の過程で付着した粉塵や油といった汚れが、周囲、例えば焼肉テーブル上や店内へ飛散、落下することを防止することができる。
7.2 ダクト
本発明洗浄器具で洗浄することができるダクトは、本発明洗浄器具を使用することができるダクトであれば特に制限されないが、例えば、排煙用ダクトや換気用ダクトを挙げることができる。本発明洗浄器具は、排煙用ダクトに用いられることが好ましい。排煙用ダクトは、通常、工場や焼肉店等の飲食店において、建造物内より煙を除去するために配設されるものである。煙は不完全燃焼の結果にできる微粒子を含む空気の固まりであり、通常、スス、粉塵、油分、有害な微粒子等を含むことが多いため、排煙用ダクトは特に油分の汚れや粉塵の蓄積が顕著である。
7.3 本発明洗浄器具の使用方法
本発明洗浄器具は、次のようにして使用することができる。
エアホースを中空部材ないし分岐管に挿通し、洗浄用ブラシが装着された本発明洗浄器具に当該エアホースおよび中空部材を取り付け、その中空部材に必要に応じて分岐管を取り付け、中空部材の枝分かれ部分または分岐管と吸引機とを適当な吸引ホースを介して連結し、任意にフレキシブル中空部材をセットする。この組み立てる順番は適宜選択される。
そして、本発明洗浄器具を洗浄対象のダクト内に挿入し、エアコンプレッサーを作動させる。エアコンプレッサーの作動により発生した圧縮空気がエアホースを通じて空気工具本体に送られ、その圧縮空気で空気工具本体の先端軸が回転すると共に、それに連動して先端の洗浄用ブラシが回転することにより、ダクト内壁の汚れを洗浄することができる。
また、ダクト内壁をブラシで洗浄しながら、または洗浄後、吸引機を作動することにより、掻き落とされたダクト内壁の汚れを吸い込み、ダクト外へ排出することができる。その際、エアコンプレッサーを作動しながら吸引機による排出作業を行うと、エアコンプレッサーによる圧縮空気の力が加わることから、汚れをダクト外へ効果的に排出することができる。
以下、図面を用いて本発明洗浄器具ないしそれを含む洗浄装置をより具体的に説明するが、本発明は図面に記載の実施例に何ら限定されるものではない。
図1は、本発明洗浄器具を含む洗浄装置Aの一例を表し、図2は、その中の筒状ボックス2とその周辺、および当該筒状ボックスに中空保持されている空気工具本体(エアストレートグラインダー、以下同じ)1を表した拡大断面図である。図1において、中空部材4等は、途中、記載が省略されている。
この一例においては、空気工具本体1は、複数のボルトにより筒状ボックス2の長手方向中心軸上に中空保持されており、空気工具本体1の先端軸には、ジョイントを介して着脱自在の金属製洗浄用ブラシ3が設置されている。そして、空気工具本体1の後方にはエアホース5が繋がれ、かかるエアホース5は、筒状ボックス2の後方から出て、中空部材4および分岐管10の中空部を通り、エアコンプレッサー6に接続されている。
また、筒状ボックス2の後方(ブラシ側と反対側)には、補助ブラシ9が巻き付けられている。
筒状ボックス1のブラシ側前方は半分程度が開放され、開放部分から掻き落とされた汚れが吸い込まれるようになっている。また、空気工具本体1が筒状ボックス2の空間より小さいため、洗浄用ブラシ3によって掻き落とされ、筒状ボックス2の開放部分から進入したダクト内壁の汚れが筒状ボックス2の中を移動し後方の中空部材4へと移動していくことができ、また、空気工具本体1から排出された圧縮空気も後方の中空部材4へと移動していくことができる。
図の例では、中空部材4は樹脂製であり、一方が筒状ボックス2と、他方が金属製の分岐管10と連結している。分岐管10の斜め方向に延びる開口部には、ホース7を介して吸引機8が連結されている。
図3は、本発明洗浄器具を含む洗浄装置Aの使用状態(作業例)を示している。当該図において、下方にあるダクト20は、焼肉ロースターを上部に有する焼肉用テーブル30からの煙を吸い込む排煙用ダクトである。本発明洗浄器具を含む洗浄装置Aに使用される洗浄用ブラシ3の直径は、ダクト20の内径に合わせて選択される。また、収縮状態のフレキシブル中空部材11が焼肉テーブル30上のダクト20の入り口に接続されており、ダクト洗浄後にフレキシブル中空部材11を伸長し、その中空部を通過させて、洗浄用ブラシ3、筒状ボックス2等、エアホース5、中空部材4などを回収することができる。それにより掻き落とされた油や粉塵等の汚れの飛散、落下などを少しでも防ぐことができる。
本発明洗浄器具は、例えば、焼肉店の焼肉用テーブルに配設された排煙用ダクト内壁に堆積した油、スス、粉塵といった汚れを落とすために有用である。
A 本発明洗浄器具を含む洗浄装置
1 空気工具本体(エアストレートグラインダー本体)
2 筒状ボックス
3 洗浄用ブラシ
4 中空部材
5 エアホース
6 エアコンプレッサー
7 吸引ホース
8 吸引機
9 補助ブラシ
10 分岐管
11 フレキシブル中空部材
20 排煙用ダクト
30 焼肉用テーブル

Claims (7)

  1. ダクト内の汚れを掻き落とし洗浄するためのダクト洗浄用器具であって、
    筒状ボックスの長手方向ほぼ中心軸上に、先端軸が回転する直線系の空気工具本体が中空保持されており、
    当該先端軸の端には洗浄用ブラシを設置することができ、
    当該筒状ボックスの前方ブラシ側は開放されており、かつ
    圧縮空気が当該空気工具本体に送り込まれると、当該先端軸が回転すると共に連動して、設置された洗浄用ブラシが回転し、それによりダクト内部の汚れが掻き落とされ、
    かかる汚れは当該筒状ボックスの開放部分から進入することができ、
    当該筒状ボックスに進入した汚れは当該空気工具本体から排出される圧縮空気と共に当該筒状ボックスに連結される中空部材へと移動していく構造を有することを特徴とする、ダクト洗浄用器具。
  2. さらに、洗浄用ブラシ、前記空気工具本体に圧縮空気を送り込むためのエアホース、当該エアホースを介して前記空気工具本体と連通するエアコンプレッサー、当該エアホースを挿通する可撓性の中空部材、または当該中空部材を介して前記筒状ボックスと連通する吸引機を含む、請求項1に記載のダクト洗浄用器具。
  3. さらに、前記エアホースと共に前記中空部材を挿通する可撓性で伸縮可能なフレキシブル中空部材を含む、請求項1または2に記載のダクト洗浄用器具。
  4. 前記空気工具が、エアグラインダー、エアドリル、エアドライバー、エアハンマー、又はエアインパクトレンチである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のダクト洗浄用器具。
  5. 前記筒状ボックスには、さらに補助ブラシが設置されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のダクト洗浄用器具。
  6. 前記ダクトが排煙用ダクトまたは飲食店における排煙用ダクトである、請求項1〜5のいずれか一項に記載のダクト洗浄用器具。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のダクト洗浄用器具を用いることを特徴とする、ダクト洗浄方法。
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