JP7288351B2 - 洗浄ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄ノズルに関する。
濾過式集塵装置であるバグフィルタは、多数の筒状の濾布を備え、焼却施設における排ガス等の処理対象のガスを、濾布を用いて濾過することにより、集塵する。この際、煤塵等の粉塵は、濾布の外表面に付着する。
濾布に付着した粉塵を払い落とすために、バグフィルタには、定期的に空気の流れを逆流させる払い落とし機構が備えられている。しかし、バグフィルタにおいては、このような払い落とし機構による定期的な粉塵の払い落としを行っていても、時間の経過とともに濾布に残留する粉塵の量が増加し、濾過性能が低下する傾向にある。また、空気の流れを逆流させるだけでは、濾布において空気の導入部から近い箇所(上部)より遠い箇所(下部)に行くにしたがって払い落とし効果が低下してしまう。このため、払い落とし機構による洗浄だけでは、濾布全体をむらなく洗浄することはできない。そのため、バグフィルタのケーシング内に作業員が入って洗浄作業を行う必要が生じるが、狭所かつ粉塵雰囲気中での作業となるため、極力そのような洗浄作業の回数は減らしたいという要請がある。
このような濾布をむらなく洗浄するために、先端に圧縮空気を吐出する洗浄ノズルを備えたエアホースを筒状の濾布内に送り込み、濾布の任意の箇所において洗浄ノズルから圧縮空気を吐出することにより、濾布の局所的な洗浄を可能とする構成が提案されている(下記特許文献1~4参照)。
特開2001-259557号公報 特開2006-704号公報 特開2009-154140号公報 特開2005-125293号公報
上記特許文献1~4には、ホースを介して導入された空気を側方に向けて吐出する際に、洗浄ノズルの空気の吐出口(および吐出口を含む構造全体)を軸線回りに回転させる構成が開示されている。
特許文献1~4の構成によれば、洗浄ノズルの吐出口の位置が周方向に変化するため、吐出口に対応する位置における濾布の周方向全域をまんべんなく洗浄することができる。しかし、このような構成では、洗浄ノズルから吐出された空気は濾布に周方向に沿って連続的に吹き付けられることになるため、洗浄効果(塵の払い落とし効果)が十分ではない場合がある。
また、上記特許文献1~4の構成によれば、洗浄ノズルの外表面の一部が回転するため、洗浄ノズルの回転部分がバグフィルタまたはバグフィルタを支持する支柱に接触することにより、バグフィルタが損傷する等の問題が生じ得る。
このような問題は、バグフィルタの濾布の洗浄だけでなく、粉塵等が付着し得る洗浄対象物に広く存在する。
そこで、本発明は、接触による損傷を防止しつつ簡単な構成で高い洗浄効果を得ることができる洗浄ノズルを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の一態様に係る洗浄ノズルは、空気を吐出することで対象物に付着した粉塵を除去するための洗浄ノズルであって、長手方向一端部から内部に空気が導入されるケーシングと、前記ケーシング内に収容され、前記ケーシングに対して長手方向に沿った軸線回りに回転可能に構成された回転部と、前記ケーシング内に収容され、前記回転部を回転させるための回転駆動部と、を備え、前記回転部は、中空部と、前記軸線方向一端部から前記中空部内に空気を導入する導入口と、前記軸線に直交する方向に形成され、前記中空部内の空気を排出する少なくとも1つの第1貫通孔と、を備え、前記ケーシングは、前記軸線方向に関して前記少なくとも1つの第1貫通孔の位置に対応する位置に形成された複数の第2貫通孔を備えている。
上記構成によれば、ケーシング内に収容された回転部がケーシングに対して軸線回りに回転することにより、回転部の第1貫通孔とケーシングの第2貫通孔とが連通する位置に位置する状態と、第1貫通孔と第2貫通孔とが連通しない位置に位置する状態とが交互に生じる。第1貫通孔と第2貫通孔とが連通することにより、ケーシングの長手方向一端部からケーシングの内部に導入された空気が外部に吐出され、第1貫通孔と第2貫通孔とが連通しない位置に位置することにより、ケーシングの内部に導入された空気が外部に吐出されることが抑制される。
したがって、ケーシングの内部に導入された空気が外部に吐出される際に、吐出される空気の強さが脈動する。この際、ケーシングの内部に導入される空気自体が予め脈動している必要はなく、第1貫通孔と第2貫通孔との相対位置の変化により吐出される空気に脈動が生じる。このため、空気の脈動を生じさせるために、ケーシングに空気を導入する際に特殊なポンプを使用する必要もない。このような吐出される空気の脈動により対象物に付着した粉塵を効果的に吹き飛ばすことができる。
また、上記構成によれば、回転部がケーシングの内部に収容され、ケーシング自体は回転しない。このため、洗浄ノズルと対象物または対象物を支持する支持枠とが接触しても対象物が損傷することを防止することができる。以上より、上記構成によれば、対象物の損傷を防止しつつ簡単な構成で高い洗浄効果を得ることができる。
前記回転駆動部は、前記軸線に沿って設けられた回転軸と、前記回転軸に相対回転不能に取り付けられた羽根車と、を備え、前記羽根車は、前記ケーシングの前記軸線方向一端部から内部に導入された空気によって前記軸線回りに回転可能に構成されていてもよい。これによれば、ケーシングの内部に導入された空気により、羽根車が回転し、これに伴って回転軸が回転する。回転軸の回転により、回転部が回転する。したがって、別途駆動源を用意することなく、吐出用の空気を用いて回転部の駆動力を生じさせることができる。
前記回転駆動部は、前記回転軸の回転を前記回転部に伝達する減速機を備えてもよい。これにより、ケーシングの内部に空気を導入するためのコンプレッサとして、コンプレッサ圧が様々に異なる既存のコンプレッサを用いた場合でも、減速比を調整することにより、回転部の回転速度が調整され、吐出される空気において所望の脈動周波数を容易に得ることができる。
前記回転部は、径方向中央部において前記回転駆動部と接続される接続部を備え、前記導入口は、径方向に関して前記接続部と前記回転部の側面との間に設けられてもよい。これにより、ケーシング内部に導入された空気を効率よく回転部における中空部に導入することができる。
前記第1貫通孔の数は、前記第2貫通孔の数より少なくてもよい。第1貫通孔の数を減らすことにより、ケーシング内および回転部の中空部に導入された空気の圧力の減少を抑制しつつ、第2貫通孔の数を増やすことにより、洗浄ノズルが濾布等の管状の対象物内に挿通された場合に、吐出された空気が対象物に当たり得る単位時間当たりの面積を増やすことができる。
前記少なくとも1つの第1貫通孔の大きさは、前記複数の第2貫通孔の大きさより大きくてもよい。これにより、吐出される空気の噴射効率を高くすることができる。
前記対象物は、バグフィルタに配設された円筒状の濾布であり、前記洗浄ノズルは、前記濾布の内部に挿通され、空気を吐出することで前記濾布の外側に付着した粉塵を除去してもよい。
本発明によれば、接触による損傷を防止しつつ簡単な構成で高い洗浄効果を得ることができる。
図1は、図1は、本発明の一実施の形態に係る洗浄ノズルの概略構成を示す側面図である。 図2は、図1に示す洗浄ノズルの分解側面図である。 図3は、図1に示す洗浄ノズルの分解斜視図である。 図4は、図1に示す洗浄ノズルにおいて第1貫通孔と第2貫通孔との相対位置変化を示す図である。 図5は、図1に示す洗浄ノズルにおいて第1貫通孔と第2貫通孔との相対位置変化を示す図である。 図6は、本実施の形態における洗浄ノズルが適用されるバグフィルタの例を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る洗浄ノズルについて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る洗浄ノズルの概略構成を示す側面図である。また、図2は、図1に示す洗浄ノズルの分解側面図であり、図3は、図1に示す洗浄ノズルの分解斜視図である。洗浄ノズル1は、後述するバグフィルタに配設される円筒状の濾布Cの内部に挿通し、空気を吐出することで濾布C内部の粉塵を除去するためにエアホース2の先端に取り付けられるものである。
洗浄ノズル1は、長手方向一端部(図1における上端部)から内部に圧縮空気(以下、単に空気と称する)が導入されるケーシング3を備えている。ケーシング3は、中空の円筒形状を有している(後述する図4参照)。ケーシング3は、第1ケーシング3aと、第2ケーシング3bと、ケーシング接続部3cとを備えている。ケーシング3は、例えばステンレス鋼(SUS304等)により形成される。
第1ケーシング3aは、エアホース2に接続され、ケーシング3内に空気を導入する空気導入部4を備えている。ケーシング接続部3cは、第1ケーシング3aおよび第2ケーシング3bにそれぞれ結合されることにより、第1ケーシング3aと第2ケーシング3bとが一体となるように両者を接続する。
さらに、洗浄ノズル1は、回転部5および回転駆動部6を備えている。回転部5および回転駆動部6は、ケーシング3内に収容される。回転部5は、第2ケーシング3bに対応する位置に収容される。回転部5は、ケーシング3に対して長手方向に沿った軸線S回りに回転可能に構成されている。また、回転駆動部6は、第1ケーシング3aに対応する位置に収容される。回転駆動部6は、回転部5を回転させるための駆動源となる。
回転部5は、ケーシング3(より詳しくは第2ケーシング3b)の内径に対応する外径を有する円筒形状を有している。なお、ケーシング3の内径に対応する外径とは、回転部5の外径としてケーシング3の内径に対して製造誤差によるマージンを設けてケーシング3内において軸線S回りに回転可能な状態で収容可能に定めた外径ないし当該マージンに加えて回転部5の外周面とケーシング3の内周面との間に所定の間隙を設けるように定めた外径を意味する。
回転部5は、中空部5aを備えている。回転部5の軸線S方向一端側面(図1における上面)には、中空部5a内に空気を導入する導入口5bが設けられる。回転部5の上面の径方向中央部には、回転駆動部6の出力軸(後述する減速機9の出力軸)9aと接続される接続部5cが設けられる。導入口5bは、径方向に関して接続部5cと回転部5の側面との間に設けられる。これにより、ケーシング3内部に導入された空気を効率よく回転部5における中空部5aに導入することができる。
回転部5の軸線S方向他端側面(図1における下面)は、図示しない蓋等で閉じられており、導入口5bから中空部5a内に導入された空気は、中空部5a内で一時貯留される。
さらに、回転部5の側壁には、少なくとも1つの第1貫通孔h1が設けられている。本実施の形態においては、後述する図4に示すように、4つの第1貫通孔h1が回転部5に設けられている。これらの第1貫通孔h1は、軸線Sに直交する複数の方向、すなわち、回転部5の外周面において周方向の複数位置にそれぞれ形成される。これにより、中空部5a内に貯留された空気は、これらの第1貫通孔h1から排出可能となっている。これらの第1貫通孔h1は、回転部5の周方向に均等に設けられている。
ケーシング接続部3cは、ケーシング3(第2ケーシング3b)内に回転部5を保持するとともに、回転部5の軸線S回りの回転をガイドするガイド部材(カラー)としても機能する。これにより、回転部5は、ケーシング3に対する軸線S方向の相対位置が一意に定められる。
ケーシング3は、軸線S方向に関して第1貫通孔h1の位置に対応する位置に形成された複数の第2貫通孔h2を備えている。上述の通り、本実施の形態において、回転部5は、第2ケーシング3b内に収容されるため、複数の第2貫通孔h2は、第2ケーシング3bの側面に設けられる。本実施の形態においては、後述する図4に示すように、16個の第2貫通孔h2が第2ケーシング3bに設けられている。これらの第2貫通孔h2は、第2ケーシング3bの周方向に均等に設けられている。
上記構成によれば、回転駆動部6の駆動力により、回転部5が軸線S回りに回転する。図4および図5は、図1に示す洗浄ノズルにおいて第1貫通孔と第2貫通孔との相対位置変化を示す図である。図4および図5においては、第2ケーシング3bおよび回転部5を、軸線S方向においてケーシング接続部3c側から見たときの図を示している。
回転部5が軸線S回りに回転することにより、回転部5の第1貫通孔h1とケーシング3の第2貫通孔h2とが連通する位置に位置する状態(図4に示す状態)と、第1貫通孔h1と第2貫通孔h2とが連通しない位置に位置する状態(図5に示す状態)とが交互に生じる。第1貫通孔h1と第2貫通孔h2とが連通することにより、ケーシング3の長手方向一端部からケーシング3の内部に導入された空気が外部に吐出され、第1貫通孔h1と第2貫通孔h2とが連通しない位置に位置することにより、ケーシング3の内部に導入された空気が外部に吐出されることが抑制される。
したがって、ケーシング3の内部に導入された空気が外部に吐出される際に、吐出される空気の強さが脈動する(強弱の変化が繰り返される)。なお、図4および図5においては、上下左右に位置する4つの第2貫通孔h2から吐出される空気の脈動をそれぞれ矢印の大きさで表している。他の位置における第2貫通孔h2においても同様に空気の脈動が生じる。
本実施の形態においては、空気の脈動を生じさせるために、ケーシング3の内部に導入される空気自体が予め脈動している必要はない。すなわち、上述の通り、第1貫通孔h1と第2貫通孔h2との相対位置の変化のみにより、吐出される空気に脈動が生じる。このため、空気の脈動を生じさせるために、ケーシング3に空気を導入する際に特殊なポンプを使用する必要もない。吐出される空気の脈動により、濾布Cを効果的に揺らすことができ、濾布Cに付着した粉塵Dを除去する(落下させる)ことができる。
エアホース2を上方向または下方向に移動させて洗浄ノズル1からの空気の吐出による洗浄作業を繰り返すことにより、濾布Cの上下方向位置にかかわらず、むらなく粉塵の除去を行うことができる。
また、上記構成によれば、回転部5がケーシング3の内部に収容され、ケーシング3自体は回転しない。すなわち、回転箇所が露出していないため、洗浄ノズル1と濾布Cまたは濾布Cを支持する支持枠(リテーナ)Rとが接触しても濾布Cが損傷することを防止することができる。以上より、上記構成によれば、濾布Cの損傷を防止しつつ簡単な構成で高い洗浄効果を得ることができる。
なお、空気の脈動の大きさ(図4に示す状態と図5に示す状態との間における空気の吐出量または吐出圧の差)は、回転部5の外周面とケーシング3の内周面との間隙によって異なる。回転部5の外周面とケーシング3の内周面との間隙が小さいほど空気の脈動の大きさは大きくなり、空気の吐出量または吐出圧がよりパルス状に変化する。間隙が大きいほど空気の脈動の大きさは小さくなる。
上述の通り、本実施の形態において、第1貫通孔h1の数は、第2貫通孔h2の数より少なくなっている。第1貫通孔h1の数を減らすことにより、ケーシング3内および回転部5の中空部5aに導入された空気の圧力の減少を抑制することができる。さらに、第2貫通孔h2の数を増やすことにより、吐出された空気が濾布Cに当たる単位時間当たりの面積を増やすことができる。
さらに、本実施の形態において、第1貫通孔h1の大きさは、第2貫通孔h2の大きさより大きい。これにより、吐出される空気の噴射効率を高くすることができる。
以下、本実施の形態における回転駆動部6の構造についてより詳細に説明する。図1~図3に示すように、回転駆動部6は、軸線Sに沿って設けられた回転軸7と、回転軸7に相対回転不能に取り付けられた羽根車8と、を備えている。羽根車8は、ケーシング3の軸線S方向一端部から内部に導入された空気によって軸線S回りに回転可能に構成されている。このように、回転駆動部6は、ケーシング3の内部に導入された空気(すなわち、吐出用空気)を利用したタービンとして構成されている。
これによれば、ケーシング3の内部に導入された空気により、羽根車8が回転し、これに伴って回転軸7が回転する。回転軸7の回転により、回転部5が回転する。回転部5の回転に用いられた空気は、回転部5の中空部5aに一時貯留され、第1貫通孔h1および第2貫通孔h2を経て外部に吐出される。したがって、別途駆動源(電源等)を用意することなく、吐出用の空気を用いて回転部5の駆動力を生じさせることができる。
さらに、回転駆動部6は、回転軸7の回転を回転部5に伝達する減速機9を備えている。回転軸7に固定されたピニオンギア(図示せず)により羽根車8の回転による回転動力が減速機9に入力される。減速機9は、所定のギヤセットを備えている。ケーシング接続部3cは、ケーシング3(第1ケーシング3a)内に回転駆動部6(回転軸7、羽根車8および減速機9)を保持するガイド部材(カラー)としても機能する。
減速機9によって設定される減速比により、羽根車8の回転による回転動力が減速されて減速機9の出力軸9aから出力される。減速機9の出力軸9aは、回転駆動部6の出力軸として機能する。これにより、ケーシング3の内部に空気を導入するためのコンプレッサとして、コンプレッサ圧が様々に異なる既存のコンプレッサを用いた場合でも、減速比を調整することにより、回転部5の回転速度が調整され、吐出される空気において所望の脈動周波数を容易に得ることができる。
図6は、本実施の形態における洗浄ノズルが適用されるバグフィルタの例を示す図である。図6に示すバグフィルタ11は、ケーシング内部において複数の濾布Cが、長手方向が鉛直方向に沿うように平行に配設される第1領域12と、第1領域12の上方の第2領域13とを備えている。第1領域12と第2領域13とは、濾布Cの直径に応じた複数の開口部14によって連通されている。複数の開口部14に、複数の濾布Cの上端部が取り付けられる。より詳しくは、複数の濾布Cは、金属性の支持枠Rにより複数の開口部14をそれぞれ覆うように吊り下げられる。濾布Cは、織布または不織布により円筒状に形成され、除去対象の粉塵よりも目が細かくなっている。濾布Cは例えば、内径15~16cm程度の円筒状形状を有しており、第1領域12には、約400~500本の濾布Cが2次元的に配設される。
バグフィルタ11は、第1領域12に処理対象のガス(粉塵を含むガス)を導入する導入口15と、第2領域13のガス(処理後ガス)を外部に排出するための排出口16とを備えている。排出口16には、誘引ファン17が接続されている。バグフィルタ11は、誘引ファン17が駆動することにより、導入口15から処理対象のガスを引き込み、第1領域12および第2領域13を経て排出口16から外部へ処理後ガスを排出するように構成されている。
この際、第1領域12と第2領域13とを連通する複数の開口部14には複数の濾布Cが設けられているため、誘引ファン17によるガスの流れにより、複数の濾布Cの外側から内側へガスが引き込まれ、その際にガスに含まれている粉塵が濾布Cの外表面に付着(残留)することにより除去される。濾布Cの外表面に付着した粉塵は、自然落下または払い落とし機構18による逆気流により第1領域12の下方に落下し、図示しないロータリバルブ等を介してダスト排出口19から排出される。
払い落とし機構18は、圧縮空気を外部から第2領域13内に導入し、濾布Cの内側から外側へ向かう空気の流れ(逆気流)を生じさせることにより、濾布Cの外表面に付着した粉塵を払い落とす。このため、払い落とし機構18は、例えば、複数の開口部14の上方に空気の噴射ノズル20を備えている。通常、払い落とし機構18による払い落とし作業は、所定の期間ごとに定期的に行われる、または、第1領域12と排出口16との間の圧力差が大きくなった場合に行われる。
バグフィルタ11が設けられる施設は、払い落とし機構18における圧縮空気の供給源として所定のコンプレッサ21を備えている。コンプレッサ21は、複数設けられていてもよい。コンプレッサ21で圧縮された空気は空気だめ22に一時貯留される。払い落とし機構18を稼働させる際には、分岐バルブ23を開くことにより、空気だめ22に貯留されていた圧縮空気が払い落とし機構18用のレシーバタンク24に貯留される。さらに、レシーバタンク24の下流側に設けられたパイロットバルブ25を開くことにより、払い落とし機構18に圧縮空気が導入され、噴射ノズル20から吐出される。
このようなバグフィルタ11において濾布Cにおける粉塵除去の効率を高めるために、本実施の形態における洗浄ノズル1を用いた洗浄作業が適用される。洗浄ノズル1に接続されるエアホース2は、パイロットバルブ26を介して洗浄ノズル1用のレシーバタンク27に接続されている。図6の例では、2つのエアホース2の先端にそれぞれ洗浄ノズル1が取り付けられている。エアホース2および洗浄ノズル1の数は、1つでも3つ以上でもよく、適宜選択される。レシーバタンク27の上流側は、分岐バルブ29を介して上記空気だめ22に接続されている。分岐バルブ29とレシーバタンク27との間には導入する空気圧を一定にするレギュレータ28が設けられている。
このような構成において、分岐バルブ29より上流側は、既存の施設に予め備えられている設備である。
洗浄ノズル1を用いた洗浄作業を行う際には、分岐バルブ29を開くことにより、空気だめ22に貯留されていた圧縮空気がレギュレータ28により所定の空気圧に保持された状態でレシーバタンク27に貯留される。さらに、レシーバタンク27の下流側に設けられたパイロットバルブ26を開くことにより、エアホース2を介して洗浄ノズル1に圧縮空気が導入され、第2貫通孔h2から脈動を生じた空気が吐出される。
上述したように、洗浄ノズル1は、ステンレス等の金属で形成される。一方、濾布Cの内部には濾布Cを支持するための金属製の支持枠Rが設けられている。このため、上記特許文献1~3における構造のように、洗浄ノズルの少なくとも一部が回転していると、洗浄ノズルの回転部と支持枠Rとが接触し、火花が出る可能性がある。この際、濾布Cには粉塵が付着しているため、火花から粉塵に引火し、粉塵爆発が生じるおそれがある。これに対して、本実施の形態における洗浄ノズル1によれば、回転部5がケーシング3の内部に収容され、ケーシング3自体は回転しない。このため、洗浄ノズル1と支持枠Rとが接触しても火花が出ることを抑制することができ、より安全に洗浄作業を行うことができる。
また、バグフィルタ11の濾布Cは、上下方向に設置されているため、洗浄ノズル1を上方から濾布Cの内部(内側)へ降ろして洗浄作業を行う。この場合、ケーシング3の内部に収容された回転部5の回転によりジャイロ効果が生じるため、洗浄ノズル1が濾布C内部でふらつくことが防止される。これにより、濾布Cへの接触による濾布Cの損傷および粉塵爆発の発生を防止することができる。
本実施の形態における洗浄ノズル1を用いた洗浄作業を行う結果、濾布Cの寿命(交換間隔)を長くすることができる。また、バグフィルタ11に設けられる払い落とし機構18による払い落としの実行頻度を低減することができる。また、バグフィルタ11内に作業員が入って清掃作業を行う頻度を低減することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。
例えば、上記実施の形態では、洗浄の対象物としてバグフィルタ11の濾布Cを例示したが、上記実施の形態における洗浄ノズル1は、バグフィルタ以外の洗浄作業にも適用可能である。例えば、焼却炉の高温の排ガスの熱を回収するための装置(例えば空気加熱器、廃熱ボイラ等)には、複数のパイプが配列され、パイプ間の間隔は狭小(例えば約5cm)となる。このようなパイプの表面(パイプ間)に粉塵が付着する。このような場所においても、上記実施の形態における洗浄ノズル1をパイプ間に差し入れて洗浄することにより、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。その他、特に、人の手が入り難い、または、ブラシ等の洗浄道具を動かすことが難しい、狭小部の洗浄に上記実施の形態における洗浄ノズル1を好適に適用可能である。
また、上記実施の形態において、回転駆動部6は、ケーシング3に導入される空気(すなわち、吐出用空気)を利用したタービンとして構成される例を示したが、回転駆動部6は回転部5を軸線S回りに回転駆動可能な構成であれば、これに限られない。例えば、回転駆動部6として電動モータを適用してもよい。
また、上記実施の形態においては、回転駆動部6の回転軸7が回転部5の回転中心となる軸線Sに同軸配置されているが、回転軸7は、軸線Sに同軸に配置されていなくてもよい。
また、上記実施の形態においては、回転駆動部6に減速機9が設けられる構成を例示したが、減速機9はなくてもよい。この場合、回転部5の接続部5cには、回転軸7が直接接続されてもよい。
また、上記実施の形態においては、ケーシング3が円筒形状を有しているが、ケーシング3の外周面の軸線Sに垂直な断面形状は、例えば多角形等の円以外の形状を有していてもよい。また、ケーシング3の内周面および/または回転部5の外周面の軸線Sに垂直な断面形状は、第1貫通孔h1と第2貫通孔h2との位置関係に応じた空気の脈動が生じる限り、円以外の形状を有していてもよい。
また、第1貫通孔h1および第2貫通孔h2の数、大きさは、上記実施の形態に限られず、種々設定され得る。
本発明は、接触による損傷を防止しつつ簡単な構成で高い洗浄効果を得るために有用である。
1 洗浄ノズル
3 ケーシング
5 回転部
5a 中空部
5b 導入口
5c 接続部
6 回転駆動部
7 回転軸
8 羽根車
9 減速機
11 バグフィルタ
C 濾布
h1 第1貫通孔
h2 第2貫通孔

Claims (7)

  1. 空気を吐出することで対象物に付着した粉塵を除去するための洗浄ノズルであって、
    長手方向一端部から内部に空気が導入されるケーシングと、
    前記ケーシング内に収容され、前記ケーシングに対して長手方向に沿った軸線回りに回転可能に構成された回転部と、
    前記ケーシング内に収容され、前記回転部を回転させるための回転駆動部と、を備え、
    前記回転部は、
    中空部と、
    前記軸線方向一端部から前記中空部内に空気を導入する導入口と、
    前記軸線に直交する方向に形成され、前記中空部内の空気を排出する少なくとも1つの第1貫通孔と、を備え、
    前記ケーシングは、前記軸線方向に関して前記少なくとも1つの第1貫通孔の位置に対応する位置に形成された複数の第2貫通孔を備えた、洗浄ノズル。
  2. 前記回転駆動部は、
    前記軸線に沿って設けられた回転軸と、
    前記回転軸に相対回転不能に取り付けられた羽根車と、を備え、
    前記羽根車は、前記ケーシングの前記軸線方向一端部から内部に導入された空気によって前記軸線回りに回転可能に構成されている、請求項1に記載の洗浄ノズル。
  3. 前記回転駆動部は、前記回転軸の回転を前記回転部に伝達する減速機を備えた、請求項2に記載の洗浄ノズル。
  4. 前記回転部は、径方向中央部において前記回転駆動部と接続される接続部を備え、
    前記導入口は、径方向に関して前記接続部と前記回転部の側面との間に設けられる、請求項1から3の何れかに記載の洗浄ノズル。
  5. 前記第1貫通孔の数は、前記第2貫通孔の数より少ない、請求項1から4の何れかに記載の洗浄ノズル。
  6. 前記少なくとも1つの第1貫通孔の大きさは、前記複数の第2貫通孔の大きさより大きい、請求項1から5の何れかに記載の洗浄ノズル。
  7. 前記対象物は、バグフィルタに配設された円筒状の濾布であり、
    前記濾布の内部に挿通され、空気を吐出することで前記濾布の外側に付着した粉塵を除去する、請求項1から6の何れかに記載の洗浄ノズル。
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