JP2020081915A - 可搬型噴霧装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロックウール吹付け作業のような移動する散布域に対し簡単且つ容易に対応できると共に散布域パターンの調整と散布域の拡大を可能とする、可搬型噴霧装置。【解決手段】スタンド12は台車14に起立された支柱16の上部に横向きにフレーム18を支持し、ロックウール吹付け作業の現場等に据え置かれる。スタンドのフレームには複数のヘッド20が配設され、ヘッドの間に送風ファン装置22が交互に配設される。複数のヘッドは水系噴霧液を放出して液滴を含む噴霧流を生成し、高圧電源装置26からの高電圧をヘッドに印加して噴霧流の液滴を帯電させて噴出させる。送風ファン装置は複数のヘッドからの帯電噴霧流に送風流をリフレクター24の偏向により概下方から作用させ、送風流に乗せて帯電噴霧流を前方に広く散布させ、帯電噴霧滴と作業空間に浮遊する粉塵との間に作用するグラディエント力によって、粉塵を帯電噴霧滴に捕捉して落下除去させる。【選択図】図1

Description

本発明は、吹付けロックウール被覆耐火構造等の作業現場での粉塵除去に使用される可搬型噴霧装置に関する。
従来、吹付けロックウール被覆耐火構造の施工は、ロックウールとセメントを混合した材料をノズル先端の周囲から噴霧される水で包み込み、材料を湿潤させながら均一に下地に吹き付ける工法が行われている。
このような吹付けロックウール被覆耐火構造を施工する吹付け作業に際しては、粉塵が外部に飛散しないようにシート等で囲い、必要に応じて作業区画に養成囲いを行っており、また、衛星管理の点から施工管理担当者は、作業者に必ず防塵マスクを着用させなければならないとしている。
ロックウールの短繊維の平均径は3〜6μmでアスベストの短繊維に比べ数十〜数百倍太くなっており、肺胞に到達することはないが、皮膚に接触すると、一過性のかゆみが生ずる可能性がある。
このため、防塵マスク着用の徹底や、適切な保護具、保護衣類の着用によって、ロックウールセメントの粉塵の吸入や皮膚への接触をできるだけ避けるように努めることが必要とされている。
このようなロックウール吹付け作業に伴う粉塵を除去するための噴霧装置として、作業現場の高い位置に複数のヘッドを配置し、作業空間に対し複数のヘッドから水系の噴霧液を放出して液滴を含む噴霧流を生成する際に、高電圧をヘッドに印加して噴霧流の液滴を帯電させた帯電噴霧流を噴霧し、帯電した液滴と空気中に浮遊する粉塵との間に作用するグラディエント力によって粉塵を効率良く補足して落下除去させるものが考えられる。
特許第4014122号公報 特開2002−263604号公報 特開2003−240224号公報 特開2003−275617号公報 特開2013−227806号公報 特開2013−226517号公報
しかしながら、ロックウール吹付け作業は、建設工事中の建物の壁面等に対し施工されるため、帯電噴霧流を噴霧する複数のヘッドを屋内に固定的に設置することはできず、また、ノズルからロックウールを下地に吹き付ける作業を行っている作業者の後方から頭越しに帯電噴霧流を噴霧する必要があり、更に、作業者は移動しながら吹付け作業を行うことから、これに伴い停電噴霧流の散布域も移動させなければならず、従来の作業現場に固定設置される噴霧装置では対応できない問題がある。
また、従来の噴霧装置は、ヘッドが作業現場に固定されており、散布域パターンの調節が行えないという問題もある。更に、従来の散布装置は、ヘッドからの噴霧流を前方に向けても有効に噴霧できる範囲は3メートル程度であり,それ以上の広域に散布できないという問題もある。
本発明は、ロックウール吹付け作業のような移動する散布域に対し簡単且つ容易に対応できると共に散布域パターンの調整と散布域の拡大を可能とする可搬型噴霧装置を提供することを目的とする。
(噴霧装置)
本発明は、可搬型噴霧装置に於いて、
台車に起立された支柱の上部に横向きにフレームを支持したスタンドと、
フレームに配設され、水系の噴霧液を放出して液滴を含む噴霧流を生成する複数のヘッドと、
フレームに配設され、複数のヘッドからの噴霧流に送風流を概下方から作用させて散布域を調整する複数の送風ファン装置と、
所定の高電圧を複数のヘッドに印加して噴霧流の液滴を帯電させる高圧電源装置と、
が設けられたことを特徴とする。
(送風ファン装置の配置)
複数の送風ファン装置は、フレームに配設された複数のヘッドの間に交互に位置するように配設される。
(噴霧流の角度調整)
ヘッドは、噴霧流の放射角度を調整する角度調整部を備える。
(噴霧液の制御弁)
フレームに配設された複数のヘッドのそれぞれに至る噴霧液配管の途中に、噴霧液の供給を制御できる制御弁が設けられる。
(送風流の角度調整)
送風ファン装置は、送風流の送風角度を調整する角度調整部を備える。
(リフレクターによる送風流の変換)
送風ファン装置は、上向きに噴出された送風流を概円柱状から概扇状へ変換させるリフレクターが設けられる。
(DINレール)
フレームはDINレールであり、ヘッド及び送風ファンはDINレールを把持する把持部材を介して位置変更自在に配設される。
(ヘッド構造)
ヘッドは、
加圧供給された噴霧液を噴出しつつ液滴を含む噴霧流を生成する噴出ノズル部と、
噴出ノズル部から噴出された噴霧流の周囲に配置され、高圧電源装置から所定の電圧が印加されて所定の電界を形成し、噴出ノズル部で生成した液滴を電界によって帯電させて帯電噴霧流にする絶縁体にて被覆された概リング状の導体からなる誘導電極と、
誘導電極に印加する電圧の基準電位を与える水側電極部と、
を備える。
(基本的な効果)
本発明は、噴霧装置に於いて、台車に起立された支柱の上部に横向きにフレームを支持したスタンドと、フレームに配設され、水系の噴霧液を放出して液滴を含む噴霧流を生成する複数のヘッドと、フレームに配設され、複数のヘッドからの噴霧流に送風流を概下方から作用させて散布域を調整する複数の送風ファン装置と、所定の高電圧を複数のヘッドに印加して噴霧流の液滴を帯電させる高圧電源装置とが設けられたため、ロックウール吹付け作業のように作業者が移動しながら作業を行う場合にも、スタンドは台車により簡単に移動できることから作業者の移動に併せて噴霧域を移動させることができる。また、複数のヘッドはスタンドの台車から起立された支柱の上部に横向きに支持されたフレームに配設されていることから、作業者の後方にスタントを配置しておくことで、スタンドの高い位置にある複数のヘッドから噴出される帯電噴霧流を作業者の頭越しに噴霧することができ、更に、複数の送風ファン装置からの送風流をヘッドからの帯電噴霧流に概下方から作用させて散布域を数メートル以上に伸ばすことかでき、これによりロックウール吹付け作業を妨げることがなく、作業者を包むように帯電噴霧流を噴霧する噴霧域を形成して粉塵を除去し、作業者に対する粉塵の付着を大幅に低減して安全な作業環境を維持することができる。
(送風ファン装置の配置による効果)
また、複数の送風ファン装置は、フレームに配設された複数のヘッドの間に交互に位置するように配設されたため、複数のヘッドからの帯電噴霧流にその間に配置された送風ファン装置からの送風流を概下方から作用させることで、横幅のある帯電噴霧流の層流を同じく横幅のある送風流の層流に乗せて前方に運ぶことができ、帯電散布域の拡大を可能とする。
(噴霧流の角度調整による効果)
また、ヘッドは、噴霧流の放射角度を調整する角度調整部を備えたため、フレームに配置された複数のヘッドからの噴霧流の放射角度を簡単に調整することができ、作業空間に対して効率良く散布を行うことができる。
(噴霧液の制御弁による効果)
また、フレームに配設された複数のヘッドのそれぞれに至る噴霧液配管の途中に、噴霧液の供給を制御できる制御弁が設けられたため、制御弁の開閉によりフレームに配列された複数のヘッドによる帯電噴霧流の有無を必要に応じて選択することができ、作業空間の状況に応じて効率良く散布を行うことができる。
(送風流の角度調整による効果)
また、送風ファン装置は、送風流の送風角度を調整する角度調整部を備えたため、、複数のヘッドからの帯電噴霧流に対する下側からの送風流の当て方を変えることで、作業空間に対する帯電噴霧流の運び方を調整して効率良く散布を行うことができる。
(リフレクターによる送風流の変換の効果)
また、送風ファン装置は、上向きに噴出された送風流を概円柱状から概扇状へ変換させるリフレクターが設けられたため、送風ファン装置から上向きに噴出された送風流は斜め上向きに配置されたリフレクターに当たって前方に偏向されると共に扇形に広がり、このように扇形に広がった層流をヘッドから噴出された帯電噴霧流に下から当てることで、散布距離と散布幅を拡大することができ、また、散布域内の散布ムラを低減することができる。
(DINレールによる効果)
また、 フレームはDINレールであり、ヘッド及び送風ファンはDINレールを把持する把持部材を介して位置変更自在に配設されたため、DINレール上であれば任意の位置にヘッド及び又は送風ファン装置を取り付けることができ,また、フレームに配置された複数のヘッド及び又は送風ファン装置の配置間隔を必要に応じて簡単に調整することができ、作業空間に対して効率良く散布を行うことができる。
(ヘッド構造の効果)
また、ヘッドは、加圧供給された噴霧液を噴出しつつ液滴を含む噴霧流を生成する噴出ノズル部と、噴出ノズル部から噴出された噴霧流の周囲に配置され、高圧電源装置から所定の電圧が印加されて所定の電界を形成し、噴出ノズル部で生成した液滴を電界によって帯電させて帯電噴霧流にする絶縁体にて被覆された概リング状の導体からなる誘導電極と、誘導電極に印加する電圧の基準電位を与える水側電極部とを備えたため、噴出ノズル部で生成した液滴を誘導電極部によって形成された電界によって帯電させることができ、容易に且つ確実に帯電噴霧流を生成して噴出させることができる。
ロックウール吹付け作業現場で使用する可搬型噴霧装置を示した説明図 可搬型噴霧装置の実施形態を正面から示した説明図 可搬型噴霧装置の実施形態を高圧ホース及びケーブル接続状態で示した説明図 可搬型噴霧装置を側面から示した説明図 フレームに対するヘッドの取付け構造を取り出して示した説明図 フレームに対する送風ファン装置の取付け構造を取り出して示した説明図 可搬型噴霧装置のヘッドからの帯電噴霧流と送風ファン装置からの送風流を示した説明図 バルブユニットによりヘッド切替構造を示した説明図 ヘッドの実施形態を示した説明図 図9(B)のX−X断面によりヘッドの内部構造を示した断面図
[可搬型噴霧装置の概要]
図1はロックウール吹付け作業現場で使用する可搬型噴霧装置を示した説明図である。図1に示すように、建築現場における吹付けロックウール被覆耐火構造の施工現場にあっては、防塵マスクを装着すると共に防護服を着た作業者34がロックウールとセメントを混合した材料をノズル36の先端の周囲から噴霧される水で包み込み、ロックエール放出体38を湿潤させながら均一にアルミニウム、建築用不燃性ボード、ステンレス、スチール等が使用された外壁表面材となる下地40に吹き付けて、ロックウール42の被覆を形成する工法が行われている。
このようなロックウールの吹付け作業現場には、本実施形態の可搬型噴霧装置10が据置きされている。可搬型噴霧装置10は、スタンド12として、台車14に起立された支柱16の上部に横向きにフレーム18を支持しており、フレーム18には複数のヘッド20が配設され、ヘッド20の間には、リフレクター24を備えた複数の送風ファン装置22が交互に配設されている。
スタンド12に対しては、操作盤28、ポンプユニット30及び水タンク32が設けられる。ポンプユニット30は水タンク32に貯留している水道水を加圧し、高圧ホースによりヘッド20に供給し、噴霧液を放出して液滴を含む噴霧流を生成している。
また、スタンド12の支柱16には高電圧電源装置26が設けられ、AC100Vを入力して所定の高電圧を発生し、高電圧電源装置26からの高電圧をヘッド20に印加して噴霧流の液滴を帯電させて噴出させる。
送風ファン装置22は、複数のヘッド20からの帯電噴霧流に、リフレクター24で偏向させた送風流を概下方から作用させ、送風流に乗せて帯電噴霧流を作業者34の頭上を越して前方の作業空間に広く散布させる散布域25を形成し、作業空間に浮遊するロックウールの吹付けに伴う粉塵とヘッド20から散布した帯電噴霧滴との間に作用するグラディエント力によって、粉塵を帯電噴霧滴に捕捉して落下除去させるようにしている。
[可搬型噴霧装置の構造]
(ヘッドと送風ファン装置の配設)
図2は可搬型噴霧装置の実施形態を正面から示した説明図であり、高圧ホース及びケーブルの接続は省略している。図2に示すように、スタンド12の台車14から起立した支柱16の上端には横向きにフレーム18が配置され、フレーム18にはDINレールが使用されている。フレーム18には本実施形態にあっては5台のヘッド20が等間隔で配設されている。
フレーム18に配設されたベッド20の間には交互に送風ファン装置22が配置され、ヘッド20が5台であることから送風ファン装置22は4台となる。送風ファン装置22は支柱16の途中に設けられたファン用電源44から電源供給を受け、ファンモータの回転により上方に向けて概円柱状の送風流を噴き上げている。
送風ファン装置22は斜め前方に向けて傾斜したリフレクター24を備えており、ファンモータの回転により上方に向けて噴き上げた概円柱状の送風流をリフレクター24に当てて拡散偏向させることで、前方に向かって扇形に広がる送風流に変換している。また、スタンド12の支柱16には、マイナス分岐箱45が設けられ、高電圧電源装置26からのアースケーブルをヘッド20に分岐接続する。
また、スタンド12の支柱16にはバルブユニット46が設けられ、ヘッド20に対応して5台の制御弁が設けられており、図示しない高圧ホースによりヘッド20に対する加圧水の供給と停止が選択できるようにしている。
(高圧ホースとケーブルの接続)
図3は可搬型噴霧装置の実施形態を高圧ホース及びケーブル接続状態で示した説明図である。図3に示すように、スタンド12の支柱16に設けられたバルブユニット46に対しては、図1に示したポンプユニット30からの高圧ホース52が連結されている。バルブユニット46は高圧ホース52の連結配管を5分岐し、各分岐配管に設けた制御弁の2次側配管に連結した高圧ホース52a〜52eをヘッド20に個別に連結している。
スタンド12の支柱16に設けられた高電圧電源装置26からは電圧印加ケーブル54a〜54eが引き出され、ヘッド50の各々に接続されている。また、高電圧発生装置26からはアースケーブル56が引き出されてマイナス分岐箱45に接続され、マイナス分岐箱45からアースケーブル56a〜56eが引き出され、ヘッド20の各々に接続されている。
(ヘッドと送風ファン装置の角度調整)
図4は可搬型噴霧装置を側面から示した説明図である。図4に示すように、スタンド12の台車14に起立された支柱16の上端に支持されたフレーム18に対し、ヘッド20は角度調整部48を介して支持されており、また、送風ファン装置22も角度調整部50を介して支持されている。
図5はフレームに対するヘッドの取付け構造を取り出して示した説明図である。図5に示すように、角度調整部48は、DINレールを用いたフレーム18に対しては、DINレールを把持する把持部材48a及び固定部材48bを介して位置変更自在に配設されており、固定部材48bに対し軸48dにより角度調整部材48cが回動自在に設けられ、角度調整部材48cの先端にヘッド20が固定されている。
このためヘッド20は角度調整部材48cにより軸48dを中心に矢印で示すように、帯電噴霧流の噴射方向を上下回りに調整することができる。
図6はフレームに対する送風ファン装置の取付け構造を取り出して示した説明図であり、図6(A)は側面を示し、図6(B)は正面を示す。
図6に示すように、送風ファン装置22は円筒形のハウジング内にファンモータが配置されており、正面から見て上向きのコ字形に形成された取付板部材23の取付け穴に下側から固定されている。取付板部材23は両側にサイドカバー23aを斜め後方に向けて起立しており、サイドカバー23aの先端は斜め前方に向けて取付片が屈曲形成されており、ここにリフレクタ−24を斜め前方に向けて固定配置している。
送風ファン装置22は、軸中心線22aに示すように、ファンモータの回転により上向きに概円柱状の送風流を吹き出す。送風ファン装置22の軸中心線22aに沿った送風流はP点でリフレクター24に当たり、入射角と一致する放射角により軸中心線24で示す前方に向けて偏向される。
また、リフレクター24にP点を中心に当たった概円柱状の送風流は、リフレクター24の平面に沿って斜め上方に向かいながら広がり、また、リフレクター24は下辺に対し上辺が長いに扇形の広がりを持っており、このためリフレクター24に当たった概円柱状の送風流は斜め上方に向けて扇形に広がった送風流に変換されることになる。
ここで、リタレクター24を備えた送風ファン装置22は、図2に示したように、ヘッド20の間に交互に配置されており、隣接した送風ファン装置22のリフレクター24からの扇形に広がる送風流が重なり合って横方向に繋がり、5台のヘッド20から噴出された帯電噴霧流に下方から作用し、扇形の噴霧流に乗せて帯電噴霧流を前方に運ぶことができる。
リフレクター24を備えた送風ファン装置22の角度調整部50は、DINレールを用いたフレーム18に対してDINレールを把持する把持部材50a、固定部材50b及びリフレクター24の裏面の支持部材50cを介して連結され、支持部材50cは固定部材50bに対し軸50dにより回動自在に連結される。
このため送風ファン装置22はリフレクター24と一体に軸50dを中心に矢印で示すように、リフレクター24で偏向して扇形に広がる送風流の方向を上下回りに調整することができる。
図7は可搬型噴霧装置のヘッドからの帯電噴霧流と送風ファン装置からの送風流を示した説明図である。図7に示すように、送風ファン装置22からの送風流はリフレクター24に当たって斜め前方に扇形に広がる送風流62に変換され、このときヘッド20から斜め上方に噴出される帯電噴霧流60に対し下方から作用し、送風流62に帯電噴霧流60を乗せて前方に運ぶことができる。
このためヘッド20からの帯電噴霧流60のみでは散布域が最大でも3メートル程度であったものが、リフレクター24を備えた送風ファン装置22による送風流62が下方から作用することで、帯電噴霧流60の最大到達距離を略倍の6メートル以上に伸ばすことかできる。
また、帯電噴霧流60に扇形に広がる送風流62を下方から作用させることで、帯電噴霧流60による噴霧滴を均一化することができ、噴霧域の空間中に存在する塵埃を効率的に捕捉して除去することができる。
[制御弁によるヘッド選択]
図8はバルブユニットによるヘッドの切替構造を示した説明図である。図8に示すように、フレーム18に配設された5台のヘッド20に対してはポンプユニットからの高圧ホースが連結された連結配管66からの分岐配管が制御弁46a〜46eを介して連結されている。制御弁46a〜46eは手動操作により開閉することができる。また、制御弁46a〜46eに対応して操作装置64が設けられ、ヘッド50に対する高電圧の供給をオンオフできるようにしている。
可搬型噴霧装置10の使用に先立ち、利用者は帯電噴霧流を放出するヘッド20を選択し、制御弁46a〜46eの中の選択したヘッド20に対応する制御弁を開操作し、また、操作装置64により選択したヘッド20に対応した高電圧の供給をオン操作する。
このように制御弁46a〜46eの開閉操作によりフレーム18に配列された5台のヘッド20による帯電噴霧流の有無を必要に応じて選択することができ、作業空間に対して効率良く散布可能とする散布パターンが形成できる。
なお、制御弁46a〜46eを電動弁又は電磁弁とし、図1に示した操作盤28の操作により開閉を選択してもよい。この場合には、操作盤28による制御弁の開閉選択に連動して高電圧電源装置26からの高電圧の供給も選択される。
[ヘッドの構造]
図9はヘッドを示した説明図であり、図9(A)は正面を示し、図9(B)は平面を示す。図10は図9(B)のX−X断面によりヘッドの内部構造を示した断面図である。
図9(A)、図9(B)及び図10に示すように、本実施形態のヘッド20は、装置ボディー112、ボディーカバー114、液体導管部116,水側電極部117、噴射ノズル部118、誘導電極部120、誘導電極保持部124で構成される。
装置ボディー112、ボディーカバー114、液体導管部116、噴射ノズル部118及び誘導電極保持部124は絶縁材質で作られており、この絶縁材質は、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ウレタン樹脂、ポリテトラフロオロエチレン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、セラミックス(アルミナセラミックス)、ガラス琺瑯の少なくとも1種を絶縁材質に用いて形成されている。
装置ボディー112の内部には軸心線136の方向に貫通穴が形成され、下側から水側電極部117が嵌め込まれ、その上側に液体導管部116が嵌め込まれ、水側電極部117には電極連結部119が接続されている。電極連結部119にはねじ穴119aが設けられ、装置ボディー112の横方向に形成されたケーブル接続穴122から挿入されたアースケーブル(水側電極電電源ケーブル)の接続が行われる。
また、液体導管部116の上部はボディーカバー114を介して外部に取出され、外部からホースにより加圧された噴霧液が供給される。
水側電極部117及び電極連結部119は金属の導電材質で作られている。水側電極部117及び電極連結部119の導電材質は、金属以外に、導電性を有する樹脂、繊維束、ゴム等を用いて形成されてもよく、また、これらを組み合わせた複合体を用いて形成されていてもよい。
装置ボディー112の軸方向に配置された水側電極部117の先端側には噴射ノズル部118が設けられている。噴射ノズル部118は、平均粒子径が100〜300μmの液滴を放出させる。
噴射ノズル118の先端側の開放空間には、誘導電極保持部124により誘導電極部120が配置される。誘導電極部120は、導電性のある電極心材120bを絶縁被覆120cにて被覆して形成され、上下方向に配置された支持部120dの下部先端にリング形状のリング部120aが形成されている。
誘導電極部120の電極心材120bは導電性を持つ金属であり、金属以外に、導電性を有する樹脂、繊維束、ゴム等を用いて形成されてもよく、また、これらを組み合わせた複合体を用いて形成されていてもよい。
また、誘導電極部120における絶縁被覆120cの絶縁材質としては、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ウレタン樹脂、ポリテトラフロオロエチレン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、セラミックス(アルミナセラミックス)、ガラス琺瑯の少なくとも1種を絶縁材質に用いて形成されている。
水側電極部117と誘導電極部120に対しては、図3に示したスタンド12の支柱16に設けられた高圧電源装置26からの電圧印加ケーブルとアースケーブルが接続され、水側電極部117と誘導電極部120の間に+0.5kV〜+20kVまたは−0.5kV〜−20kVの範囲の直流(交流またはパルス状)の所定電圧を印加すると、誘導電極部120のリング部120aの周囲に所定の外部電界が形成され、噴射ノズル部118からの噴出液が分裂点A付近で分裂して液滴が生成されることから、分裂点Aで生成された液滴に帯電させ、帯電された液滴の噴霧流を放出させる。
例えば、誘導電極部120に直流電圧を印加した場合には、誘導電極部120の極性に応じて、正電荷と負電荷の何れか一方の帯電した液滴が生成される。また、交流、パルス状で電圧を印加すると、交互に切り替わる誘導電極部120の極性に応じて、選択的に正電荷あるいは負電荷で帯電した液滴が生成される。
また、図3の高圧電源装置26による誘導電極部120に印加する電圧を、+0.5kV〜+20kVまたは−0.5kV〜−20kVの範囲で一定電圧としてもよいし、変動させてもよい。そして、このように+0.5kV〜+20kVまたは−0.5Kv〜−20kVの範囲にすると、火花放電(コロナ放電)の発生が防止され、安全を確保しながら帯電した液滴の帯電噴霧流が生成される。
なお、ヘッド20の構造は図9、図10の実施形態に限定されず、液滴を生成すると共に生成した液滴を誘導帯電方式で帯電させて帯電噴霧流を生成させる適宜の構造のヘッドを用いることができる。
[本発明の変形例]
(可搬型噴霧装置)
上記の実施形態は、ロックウール吹付け作業を行う作業空間の粉塵を除去する帯電噴霧流の放出を行う可搬型噴霧装置を例にとるものであったが、ロックウール吹付作業の研修を行う研修施設での使用にも適している。また、本発明の可搬型噴霧装置はロックウール吹付け作業を行う建築分野に限定されず、農作物の栽培設備での農薬の散布や防護対象空間に対する消火剤の散布等についても適用できる。
(その他)
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:可搬型噴霧装置
12:スタンド
14:台車
16:支柱
18:フレーム
20:ヘッド
22:送風ファン装置
24:リタレクター
26:高電圧電源装置
28:操作盤
30:ポンプユニット
32:水タンク
34:作業者
36:ノズル
38:ロックウール放出体
40:下地
42:ロックウール
44:ファン用電源
46:バルブユニット
46a〜46e:バルブ
48,50:角度調整部
52,52a〜52e:高圧ホース
54:電圧印加ケーブル
56:アースケーブル
60:帯電噴霧流
62:送風流
64:操作装置

Claims (8)

  1. 台車に起立された支柱の上部に横向きにフレームを支持したスタンドと、
    前記フレームに配設され、水系の噴霧液を放出して液滴を含む噴霧流を生成する複数のヘッドと、
    前記フレームに配設され、前記複数のヘッドからの噴霧流に送風流を概下方から作用させて散布域を調整する複数の送風ファン装置と、
    所定の高電圧を前記複数のヘッドに印加して前記噴霧流の液滴を帯電させる高圧電源装置と、
    が設けられたことを特徴とする可搬型噴霧装置。
  2. 請求項1に記載の可搬型噴霧装置において、前記複数の送風ファン装置は、前記フレームに配設された前記複数のヘッドの間に交互に位置するように配設されたことを特徴とする可搬型噴霧装置。
  3. 請求項1に記載の可搬型噴霧装置において、前記ヘッドは、前記噴霧流の放射角度を調整する角度調整部を備えたことを特徴とする可搬型噴霧装置。
  4. 請求項1記載の可搬型噴霧装置において、前記フレームに配設された前記複数のヘッドのそれぞれに至る噴霧液配管の途中に、噴霧液の供給を制御できる制御弁が設けられたことを特徴とする可搬型噴霧装置。
  5. 請求項1に記載の可搬型噴霧装置において、前記送風ファン装置は、上向きに噴出された送風流を概円柱状から概扇状へ変換させるリフレクターが設けられたことを特徴とする可搬型噴霧装置。
  6. 請求項1に記載の可搬型噴霧装置において、前記送風ファン装置は、前記送風流の送風角度を調整する角度調整部を備えたことを特徴とする可搬型噴霧装置。
  7. 請求項1記載の可搬型噴霧装置に於いて、前記フレームはDINレールであり、前記ヘッド及び前記送風ファンは前記DINレールを把持する把持部材を介して位置変更自在に配設されたことを特徴とする可搬型噴霧装置。
  8. 請求項1記載の可搬型噴霧装置に於いて、
    前記ヘッドは、
    加圧供給された前記噴霧液を噴出しつつ前記液滴を含む噴霧流を生成する噴出ノズル部と、
    前記噴出ノズル部から噴出された噴霧流の周囲に配置され、前記高圧電源装置から所定の電圧が印加されて所定の電界を形成し、前記噴出ノズル部で生成した前記液滴を前記電界によって帯電させて帯電噴霧流にする絶縁体にて被覆された概リング状の導体からなる誘導電極と、
    前記誘導電極に印加する電圧の基準電位を与える水側電極部と、
    を備えたことを特徴とする可搬型噴霧装置。

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