JP2003125694A - 薬剤の静電散布装置と静電散布方法 - Google Patents

薬剤の静電散布装置と静電散布方法

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JP2003125694A
JP2003125694A JP2001326870A JP2001326870A JP2003125694A JP 2003125694 A JP2003125694 A JP 2003125694A JP 2001326870 A JP2001326870 A JP 2001326870A JP 2001326870 A JP2001326870 A JP 2001326870A JP 2003125694 A JP2003125694 A JP 2003125694A
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sprayer
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drug
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Norio Akamatsu
則男 赤松
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TOKUNO SHUBYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電気の吸引力で薬剤を植物全体に均一に効
率よく付着させる。作業者を感電から保護しながら、薬
剤が付着するのを有効に防止する。 【解決手段】 薬剤の静電散布装置は、薬剤を霧状にし
て噴霧する噴霧機1と、この噴霧機1から噴霧される噴
霧薬剤を帯電させて静電的な吸引力で植物Pに吸着させ
る高圧電源2とを備える。さらに、静電散布装置は、植
物Pを容器3に植え付けし、この容器3を地面5に対し
て絶縁すると共に、高圧電源2の正負の出力端子6を地
面5と植物Pとに接続している。静電散布装置は、噴霧
機1を地面5に電気接続してアース電位とし、アース電
位の噴霧機1から噴霧される噴霧薬剤を、静電力による
吸引力で植物Pに付着させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬剤を噴霧し、噴
霧された噴霧薬剤を静電的な吸引力で植物の全面に効率
よく均一付着させる静電散布装置とその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】静電散布装置は、噴霧薬剤を帯電させ
て、静電気による吸引力で効率よく植物に付着させる。
図1は、静電散布装置の噴霧機1から噴射される噴霧薬
剤が植物Pに付着する状態を示す。噴霧薬剤は、噴霧機
1に内蔵される高圧電源2で負に帯電される。負に帯電
する噴霧薬剤は、地面5に植え付けしている植物Pに静
電吸引力で吸着される。このため、静電気の作用で噴霧
薬剤を植物に付着させる静電散布装置は、従来の静電気
の作用を利用しない噴霧機に比べて、植物の表面に均一
に噴霧薬剤を付着できる特長がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】静電散布装置は、この
ように植物に有効に薬剤を付着できる特長はあるが、大
きな欠点もある。それは、噴霧薬剤が静電気の作用で作
業者にも吸着して、薬剤による弊害が心配されることで
ある。作業者に噴霧薬剤が吸着するのは、図1に示すよ
うに、作業者Mが正電荷に帯電するからである。噴霧機
1は、最初は電気的に中和しているので、噴霧薬剤を負
に帯電させるときに負電荷と同量の正電荷が発生する。
負電荷に帯電する噴霧薬剤は、ほとんど空中に散布され
るが、正電荷は空中に出て行くことなく作業者Mに帯電
する。作業者Mは、作業時にはゴム製の長靴34を着用
する場合が多く、その絶縁性の影響もあって、作業者M
にはますます正電荷の蓄積が起きる。このとき、作業者
Mに帯電した正電荷に対して、散布した噴霧薬剤が集ま
ってきて、正負の中和現象が起きる。すなわち、噴霧薬
剤が最も接近するのは正電荷に帯電した作業者Mであ
る。噴霧薬剤が作業者Mに付着するのを防ぐためには、
作業者Mが正電荷に帯電するのを防止する必要がある。
【0004】この弊害を解消するために、作業者を噴霧
薬剤と同極性に帯電させる技術が、特開平10−296
137号公報に記載される。この公報に記載される静電
散布装置は、図2に示すように、作業者Mのベルト31
に高圧電源32と静電発生板33を固定している。静電
発生板33は高圧電源32に接続される。ところが、こ
の装置は、噴霧機1から噴霧された噴霧薬剤が作業者M
に付着するのを有効に阻止できない。それは、高圧電源
32が作業者Mの全体を負に帯電できないからである。
この静電散布装置は、高圧電源32の一方の出力端子に
対しては帯電されるが、地面5に対して帯電されるわけ
ではない。高圧電源32を地面5に電気的に接続してい
ないからである。この装置が作業者を負に帯電させるに
は、高圧電源のマイナス側出力端子を作業者に接続し
て、プラス側出力端子を地面に接続する必要がある。
【0005】しかしながら、高圧電源のマイナス側を作
業者に接続して、プラス側を地面に接続すると、作業者
が地面に対して高電圧に帯電されることになり、作業者
を地面から絶縁する必要がある。そして、帯電した噴霧
薬剤の付着を有効に阻止するためには、作業者を相当な
高電圧、たとえば2万Vにも帯電させるので、作業者を
安全に絶縁するのが難しくなる。とくに、薬剤散布等の
農作業は湿潤な状態で行われることが多く、この状態で
2万Vもの高電圧を充分に絶縁するのはほとんど不可能
に近い。2万Vの高電圧は、空気中においてすら、約2
cm以内で空中放電する電圧である。この電圧を漏れ電
流を少なくして、作業者を地面から完全に絶縁するのは
極めて難しい。また、作業者と地面との絶縁不良は作業
者に漏れ電流を流すことになり、作業者を感電から安全
に保護するのが難しくなる。
【0006】本発明の第1の目的は、このような欠点を
解決すること、すなわち、静電気の吸引力で薬剤を植物
全体に均一に効率よく付着できると共に、作業者を感電
から保護しながら、作業者に薬剤が付着するのを有効に
防止できる薬剤の静電散布装置と静電散布方法とを提供
することにある。
【0007】さらに、従来の静電散布装置は、葉や茎の
表面には噴霧薬剤を効率よく付着できるが、裏面には噴
霧薬剤を効率よく吸着できない欠点がある。それは、帯
電した噴霧薬剤は、最初に噴霧薬剤が接近した側にはよ
く吸着するが、その反対面には、反作用により逆に噴霧
薬剤が吸着しないからである。たとえば、図3に示すよ
うに、負電荷に帯電した噴霧薬剤が植物の葉に接近する
と、静電誘導現象により、正電荷が葉の表面に現れる。
植物の葉は、導電性ではなく絶縁性であるので分極現象
が起きる。その結果として、葉の裏面には負電荷が現れ
る。したがって、葉の裏面に接近する負電荷は反発され
て裏面から離れる。すなわち、噴霧薬剤を帯電させて
も、静電誘導現象で吸着するのは最初に接近した側、た
とえば表面側であって、その反対面である裏面側には噴
霧薬剤は効率よく吸着しない。困ったことに、多くの害
虫は、植物の葉の裏面にタマゴを産みつける習性があ
る。これは、風雨や紫外線からの防御のためであり、ま
た他の生物に食べられるのを防ぐためである。実際に
も、葉の表面は何の変化も見られないが、葉の裏面が真
っ白になるほどにタマゴが産みつけられている例は多
い。したがって、害虫を効率よく駆除するためには、本
来は葉の裏面を中心に薬剤を散布するべきであるが、従
来の静電散布装置では、葉の裏面には噴霧薬剤をほとん
ど付着できず、葉の裏面に逃避する害虫を有効に駆除で
きない。
【0008】本発明の第2の目的は、葉や茎の表面側だ
けでなく裏面側にも効率よく噴霧薬剤を付着させて、葉
の裏面に逃避する害虫をも有効に駆除できる薬剤の静電
散布装置と静電散布方法とを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の薬剤の静電散布
装置は、薬剤を霧状にして噴霧する噴霧機1と、この噴
霧機1から噴霧される噴霧薬剤を帯電させて静電的な吸
引力で植物Pに吸着させる高圧電源2とを備える。さら
に、静電散布装置は、植物Pを容器3に植え付けし、こ
の容器3を地面5に対して絶縁すると共に、高圧電源2
の正負の出力端子6を地面5と植物Pとに接続してい
る。静電散布装置は、噴霧機1を地面5に電気接続して
アース電位とし、アース電位の噴霧機1から噴霧される
噴霧薬剤を、静電力による吸引力で植物Pに付着させる
ようにしている。
【0010】本発明の静電散布装置は、高圧電源2を、
噴霧機1から噴霧される噴霧薬剤を帯電させる第1高圧
電源2Aと、植物Pを噴霧薬剤と反対極性とする第2高
圧電源2Bとで構成することができる。この静電散布装
置は、第1高圧電源2Aで噴霧薬剤を、第2高圧電源2
Bで植物Pをそれぞれ反対極性に帯電させて、静電力に
よる吸引力で噴霧薬剤を植物Pに付着させる。さらに、
本発明の静電散布装置は、高圧電源2の正負の出力端子
6を植物Pと噴霧機1とに接続して、噴霧機1から噴霧
される噴霧薬剤を、静電力による吸引力で植物Pに付着
させることもできる。
【0011】噴霧機1は、携帯式とすることができる。
この噴霧機1は、移動しながら便利に薬剤を噴霧できる
特長がある。携帯式の噴霧機1は、薬剤を供給するホー
ス13に沿って配設されたリード線14を介して地面5
に電気接続することができる。さらに、携帯式の噴霧機
1は、作業者Mを介して地面5に電気接続することもで
きる。
【0012】さらに、静電散布装置は、地面5に絶縁台
4を設け、この絶縁台4に容器3を置いて容器3を地面
5に絶縁して配設することができる。静電散布装置は、
容器3を吊り下げて地面5から絶縁することもできる。
さらに、静電散布装置は、容器3を細長い栽培ベッドと
して、この栽培ベッドに吸水性と保水性とを有するシー
ト材9を配設することができる。
【0013】本発明の薬剤の静電散布方法は、植物Pを
農業用の温室7に配設すると共に、薬剤を霧状にして温
室7内に噴霧機1で噴霧し、この噴霧機1から噴霧され
る噴霧薬剤を高圧電源2で帯電させて植物Pに静電的な
吸引力で吸着させる。さらに、静電散布方法は、地面5
に絶縁している容器3に植物Pを植え付けし、高圧電源
2でもって植物Pと反対極性に噴霧薬剤を帯電させて、
噴霧機1から噴霧される噴霧薬剤を容器3の植物Pに静
電力による吸引力で付着させている。
【0014】さらに、本発明の静電散布方法は、噴霧機
1で温室7内に噴霧された噴霧薬剤を拡散ファン15で
温室7内に拡散して植物Pに吸着させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための静電散布装置と方法を例
示するものであって、本発明は静電散布装置と方法を下
記のものに特定しない。
【0016】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0017】図4に示す静電散布装置は、薬剤を霧状に
して噴霧する噴霧機1と、この噴霧機1から噴霧される
噴霧薬剤を帯電させて静電的な吸引力で植物Pに吸着さ
せる高圧電源2と、容器3を地面5から絶縁して支持す
る絶縁台4とを備える。
【0018】絶縁台4は、農業用の温室7内に設けられ
て、容器3を地面5から絶縁すると共に、容器3を作業
に便利な高さに支持する。絶縁台4は、支柱16と横ロ
ッド17からなる複数の絶縁パイプを連結して、容器3
を地面5から浮かせて水平に支持している。絶縁パイプ
は、塩化ビニルパイプやポリエチレンパイプ等のプラス
チックパイプである。図の絶縁台4は、垂直の支柱16
に、所定間隔ごとに複数の横ロッド17を固定し、この
横ロッド17に、容器3を載置する2本の縦ロッド18
を平行に固定している。縦ロッド18は、横ロッド17
に水平に固定される。絶縁台4に固定される縦ロッド1
8の高さは、これに載せる容器3を作業しやすい高さに
設定する。
【0019】絶縁台4に載せている容器3は、図5に示
すように、プラスチックを溝型に成形した細長い栽培ベ
ッドである。栽培ベッドである容器3は、上方を開口し
ている樋のような形状にプラスチックを成形して、内部
に植物Pを育成させる培地8を入れている。
【0020】栽培ベッドである容器3は、プラスチック
を箱型に発泡成形したもの、あるいは発泡成形しないプ
ラスチック箱が使用できる。容器3として、発泡スチロ
ール箱が最適である。安価に多量生産できるからであ
る。ただ、容器3は、発泡スチロール以外のプラスチッ
ク、たとえば、ウレタン等を発泡成形して製造すること
もできる。発泡スチロール箱のように、通水性のないプ
ラスチック発泡体で製造された容器3は、内部に非通水
シートを敷設する必要がない。容器自体が、水漏れしな
いからである。連続気泡のプラスチック発泡体で製造し
た容器は、内面に非通水シートを張設し、あるいは、内
面に非通水膜を接着して防水構造にできる。したがっ
て、容器は、通水性のないプラスチック発泡体、あるい
は、通水性のあるプラスチック発泡体で製造できる。
【0021】容器3は、内面にシート材9を敷設してい
る。シート材9は、培地8の水分を吸い取る吸水性と、
吸い取った水分を貯溜する保水性を有する不織布を使用
する。給水性と保水性のあるシート材9は、吸水する水
で導電性を有する。したがって、このシート材9は、培
地8を介して植物Pを高圧電源2に電気的に接続するた
めの導電材となる。培地8も含有する水分で導電性を有
する。したがって、シート材9を高圧電源2に接続し
て、植物Pを培地8とシート材9で高圧電源2に電気的
に接続できる。吸水する水分で導電性を実現するシート
材9の電気抵抗は相当に大きい。ただ、本発明は植物P
と噴霧薬剤とを静電気の作用で吸引するものであるか
ら、ほとんど電流を流す必要がない。このため、シート
材9の電気抵抗が大きくても、全ての植物Pをほぼ同電
位として、静電気による吸引力で噴霧薬剤を吸着でき
る。
【0022】さらに、シート材9は、水分率が高い部分
の培地8から水分を吸い取って、毛細管現象によって水
分率が低い部分の培地8に移行させる。容器3内の培地
8は、通常、下部が多湿状態となり上部が乾燥状態とな
る。したがって、シート材9に吸収された水分は、図の
矢印Aで示すように上方に移行されて容器3内の水分率
を均一にする。したがって、シート材9には、毛細管現
象で水分を吸い取って移行できる全てのもの、たとえ
ば、布、連続気泡を有するプラスチックフォーム、ろ紙
等も使用できる。シート材9は、不織布、布、プラスチ
ックフォーム、ろ紙等を単独で使用し、あるいは、これ
らを積層したものが使用できる。
【0023】シート材9は、厚くすると、吸水性と保水
性が向上し強度も高くなるが、コストが高くなる。逆
に、薄くすると、コストは低くなるが、吸水性と保水性
が低下して毛細管現象による水分の移行作用が低下する
と共に、強度も弱くなる。したがって、シート材9は、
その吸水性と保水性、および強度を考慮して最適な厚さ
に決定する。
【0024】シート材9は、容器3の内面に沿って、ほ
ぼ全域に敷設している。シート材9は、容器3の開口部
よりも大きな長方形のシート材9の4隅を切断して、あ
るいは切断することなく、容器3の内面に沿って敷き詰
められて配設される。シート材9が敷設された容器3の
内部に培地8を収納して、シート材9を所定の位置に保
持する。シート材9は、容器3と培地8に挟着されて、
これらの間に介在する状態で定位置に保持される。
【0025】さらに、図4に示す容器3は、シート材9
の端部を延長して、培地8の表面から外部に表出させて
いる。この状態で配設されるシート材9は、培地8に供
給された水を、毛細管現象で培地8の外部に移行させ
る。培地8の外部に導かれた水分は、シート材9の表面
から気化して除去される。すなわち、このシート材9
は、図の矢印Aで示す方向に移行される水分を、培地8
の外部まで移行させて、培地8から表出するシート材9
から除去できる。このシート材9は、容器3内の水分を
外部に移行して除去できるので、栽培ベッド1の内部が
多湿状態となるのを有効に防止できる特長がある。た
だ、シート材は、図示しないが、培地の表面から突出さ
せることなく、培地の表面下に配設することもできる。
このように配設されるシート材は、外部から見えないの
で容器の外観を良くできる特長がある。
【0026】容器3は、培地8として、ピートとロック
ウールを収納している。ロックウールは、細粒に破砕し
た細粒ロックが適している。本発明の静電散布装置は、
培地8をこれに特定しない。培地8には、植物Pの栽培
に適した、繊維材、粒体、多孔質体、栽培土等が単独
で、あるいは混合して使用できる。
【0027】図の噴霧機1は、作業者Mが温室7に入っ
て薬剤を散布する携帯式である。携帯式の噴霧機1は、
作業者Mが背中に固定して、温室7内を移動しながら薬
剤を散布して植物Pに付着させる。噴霧機1は、液状の
薬剤を蓄える薬剤タンク10と、この薬剤タンク10の
薬剤を霧状にして噴霧するノズル11と、薬剤タンク1
0の薬剤をノズル11に加圧して供給する加圧機構12
とを備える。加圧機構12は、薬剤タンク10に加圧空
気を供給するコンプレッサー又は加圧ポンプである。コ
ンプレッサーは、長いホース13を介して薬剤タンク1
0に連結され、薬剤タンク10の薬剤を加圧してノズル
11から霧状に噴霧する。加圧ポンプも薬剤タンクの薬
剤を加圧して霧状に噴霧する。
【0028】高圧電源2は、噴霧機1から噴霧される噴
霧薬剤を静電気の作用で植物Pに吸引させる。このこと
を実現するために、図4の静電散布装置は、高圧電源2
の正負の出力端子6を地面5と植物Pとに接続し、さら
に、噴霧機1を地面5に電気接続してアース電位として
いる。高圧電源2は、植物Pと噴霧機1との間に高電圧
を加える。図の高圧電源2は、植物Pをプラス側に、地
面5と噴霧機1をマイナス側に接続している。高圧電源
2のプラス側は、容器3や培地8やシート材9に接続さ
れて植物Pに電気的に接続される。したがって、本明細
書において高圧電源2の出力端子6を植物Pに接続する
とは、容器3や培地8やシート材9を介して植物Pに電
気的に接続される状態を含む。噴霧機1は、噴霧薬剤を
アース電位とするために、ノズル11を金属製として、
このノズル11を地面5に接続し、あるいは、薬剤の通
路に導電パイプを設けてこれを地面に接続し、あるいは
また、薬剤の通路に電極を設けてこの電極を地面に接続
している。
【0029】図に示す噴霧機1は、金属製のノズル11
に接続しているリード線14を介して地面5に接続して
いる。リード線は、ノズルから直接に垂らして地面に接
触させることもできるが、好ましくは、図4に示すよう
に、薬剤を薬剤タンク10に供給するホース13に沿っ
て配設し、作業の邪魔にならない位置で地面5に接触さ
せる。このように、ホース13に沿って配設されるリー
ド線14は、絡まったり、断線したりするのを有効に防
止しながら、地面5に接近した位置で、確実に地面5に
電気接続できる特長がある。さらに、作業者Mが薬剤を
噴霧するときには、リード線14が邪魔になるのを有効
に防止して能率よく作業できる。
【0030】さらに、噴霧機1は、作業者Mを介して地
面5に電気接続することもできる。このことを実現する
ためには、たとえば、作業者の手や腹に巻き付けたリー
ド線を地面に垂らしてアースすることができるが、好ま
しくは、作業者の足元で、作業者の足を地面に電気接続
する。作業者の足を地面にアースする一例を図6に示
す。この図は、作業者Mが履く長靴等の履物21に内蔵
された導電シート22を、リード線23を介して地面5
に電気接続する状態を示している。図に示す履物21
は、導電シート22を内蔵しており、この導電シート2
2に接続されたリード線23を履物21の上端まで延長
している。リード線23の先端には、鎖等の導電部材2
4を接続しており、この導電部材24を下方に垂らして
地面5に電気接続している。導電シート22には、金属
箔、金属箔や金属繊維をシート材に積層したもの、金属
繊維を編み込んだ布等が使用できる。導電部材24とし
て使用する鎖は、自由に変形できると共に、自重で地面
に接触するので、確実に地面5に電気接続できる特長が
ある。ただ、作業者の足をアースする場合、必ずしも導
電シートを履物に内蔵させる必要はなく、図の鎖線で示
すように、導電部材24を直接に、あるいはリード線等
を介して作業者の脚に接続して、地面5に電気接続する
こともできる。導電部材やリード線は、たとえば、ゴム
バンド等の連結具26を脚に巻き付けて接続できる。こ
のように、作業者Mを介して噴霧機1を地面5に電気接
続する静電散布装置は、作業者Mが帯電するのを有効に
防止できる特長がある。
【0031】この静電散布装置は、アース電位の噴霧機
1から噴霧される噴霧薬剤を、静電力による吸引力で植
物Pに付着させる。図の静電散布装置は、高圧電源2の
マイナス側を噴霧機1に、プラス側を植物Pに接続して
いるので、図7に示すように、噴霧薬剤がマイナスに帯
電し、これがプラスの植物Pに吸引されて効率よく付着
される。このとき、地面5と作業者Mは、噴霧機1と同
極性、すなわち噴霧薬剤と同極性であるから、噴霧薬剤
が静電力で吸着することはない。したがって、噴霧機1
から噴霧される噴霧薬剤は、植物Pに効率よく吸着され
る。さらに、高圧電源2のプラス側に接続される植物P
は、図8に示すように、葉の全面が正電荷に帯電され
る。したがって、噴霧薬剤が最初に接近する表面だけで
なく、葉の裏面にも噴霧薬剤を効率よく付着させること
ができる。
【0032】図9の静電散布装置は、図4の装置に加え
て、噴霧薬剤にも高圧電源2を設けている。この装置
は、噴霧機1から噴霧される噴霧薬剤を帯電させる第1
高圧電源2Aと、植物Pを噴霧薬剤と反対極性とする第
2高圧電源2Bとを備える。第2高圧電源2Bは、図4
に示す高圧電源2と同じようにして植物Pに静電圧を印
加する。したがって、容器3や絶縁台4を図4と同じ構
造とし、さらに容器3に植物Pを同じように植え付けし
て植物Pに電圧を加えることができる。この静電散布装
置は、第1高圧電源2Aと第2高圧電源2Bからなるふ
たつの高圧電源2の静電力で噴霧薬剤を植物Pに効果的
に吸着できる。このため、第1高圧電源2Aと第2高圧
電源2Bの電圧を低くして、高圧電源2の安全性を高く
できる。
【0033】図に示す第1高圧電源2Aは、マイナス側
を噴霧機1に接続して、噴霧薬剤を負に帯電させてい
る。この噴霧機1は、ノズル11を金属製として、この
ノズル11に第1高圧電源2Aのマイナス側を接続して
いる。噴霧機は、薬剤の通路に導電パイプを設けてこれ
を第1高圧電源のマイナス側に接続し、あるいは、薬剤
の通路に電極を設けてこの電極を第1高圧電源のマイナ
ス側に接続することもできる。
【0034】さらに、第1高圧電源2Aは、プラス側を
地面5に接続している。作業者Mを正電荷に帯電させな
いためである。図に示す第1高圧電源2Aは、プラス側
に接続したリード線25を、薬剤を薬剤タンク10に供
給するホース13に沿って配設し、作業の邪魔にならな
い位置で地面5に接触させている。このように、第1高
圧電源2Aのプラス側が地面5に電気接続されることに
よって、作業者Mは、正電荷に帯電するのが有効に防止
される。ただ、リード線は、第1高圧電源から直接に垂
らして地面に接触させることもできる。さらに、図6に
示すように、作業者Mを地面5に電気接続する場合は、
第1高圧電源2Aのプラス側を、必ずしもリード線で地
面に接続する必要はない。それは、作業者Mをアースす
ることによって、作業者Mが噴霧薬剤と反対極性に帯電
するのを防止できるからである。このように、作業者が
正電荷に帯電するのを防止できる静電散布装置は、負に
帯電した噴霧薬剤が作業者に吸着するのを有効に防止で
きる。
【0035】図4と図9の静電散布装置は、噴霧機1を
携帯式とするのに適している。噴霧機1と容器3とをひ
とつの高圧電源2の出力端子6に接続しないからであ
る。携帯式の噴霧機1は、作業者Mの背中等に固定され
て、温室7や田畑に移動される。噴霧機1と容器3にひ
とつの高圧電源2を接続する構造は、作業者Mが移動す
るので噴霧機1と容器3を長いリード線で接続する必要
がある。図4の装置は、高圧電源2を容器3と地面5に
接続して、噴霧機1には接続しない。また、図9の装置
は、容器3と噴霧機1とに別々の高圧電源2を接続す
る。このため、噴霧機1と容器3とを長いリード線で接
続する必要がなく、携帯式に便利に使用できる。
【0036】図10の静電散布装置は、噴霧機1を固定
式とするのに適している。この静電散布装置は、容器3
と絶縁台4を図4の装置と同じ構造とし、さらに容器3
に植物Pを植え付けする構造も図4の装置と同じにす
る。高圧電源2は、マイナス側を噴霧機1に、プラス側
を容器3や培地8を介して植物Pに接続している。高圧
電源2は、マイナス側を地面5を介して噴霧機1に接続
することもできる。この高圧電源2は、マイナス側を接
地して地面5に噴霧機1を接続する。
【0037】固定式の噴霧機1は、移動しながら植物P
に噴霧薬剤を噴霧できない。図10の静電散布装置は、
温室7内に拡散ファン15を設け、この拡散ファン15
で噴霧薬剤を温室7内に均一に拡散する。拡散ファン1
5は、高圧電源2のマイナス側に接続されて噴霧機1と
同極性とする。拡散ファン15を通過する噴霧薬剤を拡
散ファン15に吸着させないためである。この静電散布
装置は、広い温室7に設置する噴霧機1の台数を少なく
して、全ての植物Pに均一に噴霧薬剤を吸着できる。
【0038】高圧電源2は、噴霧薬剤と植物Pを帯電さ
せるが、ほとんど電流を流さない。このため、高圧電源
2は、電池を電源として高電圧を発生する装置とするこ
とができる。とくに、図9に示す噴霧機1に装着される
第1高圧電源2Aは、電池を電源として便利に使用でき
る。電源コードを噴霧機1に接続する必要がないからで
ある。電池を電源とする高圧電源2は、電池の直流をD
C/ACコンバータで交流に変換し、交流をトランスで
昇圧し、トランスの2次側をダイオードで整流して高電
圧の直流とする。図10に示す装置は、高圧電源2を電
池式とせず、交流の商用電源を電源に使用して便利に使
用できる。交流の商用電源は、トランスで昇圧し、ダイ
オードで整流して高電圧を出力できる。また、電池式の
ように交換する必要がない。
【0039】以上の静電散布装置は、容器3を絶縁台4
の上に設置して、容器3を地面5から絶縁すると共に、
容器3を作業に便利な高さに支持している。ただ、本発
明の静電散布装置は、図11に示すように、容器3を吊
り下げて地面5から絶縁することもできる。図に示す静
電散布装置は、温室7内の上部に配設した水平ロッド1
9から容器3を吊り下げて、容器3を地面5から浮かせ
て水平に支持している。この装置は、容器3を吊り下げ
る吊下具20や水平ロッド19に絶縁部材を使用して、
容器3を地面5から絶縁できる。水平ロッド19には絶
縁パイプが使用できる、吊下具20には絶縁パイプや絶
縁紐が使用できる。ただ、容器を吊り下げる静電散布装
置は、図示しないが、温室のシートを張設する屋根フレ
ームから吊下具を介して容器を吊り下げることもでき
る。
【0040】図11に示す静電散布装置も、容器3を地
面5から絶縁しながら、高圧電源2のマイナス側を噴霧
機1に、プラス側を容器3や培地8を介して植物Pに接
続している。したがって、この静電散布装置も、噴霧機
1から噴霧される噴霧薬剤を、静電力による吸引力で植
物Pに付着できる。地面5と作業者Mは、噴霧薬剤と同
極性であるので、噴霧薬剤が静電力で吸着することな
く、噴霧機1から噴霧される噴霧薬剤は、植物Pに効率
よく吸着される。
【0041】以上のように、本発明の静電散布装置は、
噴霧機1から噴霧される噴霧薬剤を、容器3に植え付け
している植物Pに、静電力による吸引力で付着させる。
高圧電源2が、噴霧薬剤と植物Pを反対極性に帯電させ
ているからである。図の静電散布装置は、噴霧薬剤をマ
イナスに植物Pをプラスに帯電させて、噴霧薬剤を植物
Pに吸着させる。図示しないが、噴霧薬剤をプラスに、
植物をマイナスに帯電して噴霧薬剤を植物に吸着させる
こともできる。
【0042】
【発明の効果】本発明は、静電気の吸引力で薬剤を植物
全体に均一に効率よく付着できることに加えて、作業者
を感電から保護しながら、薬剤が作業者に付着するのを
有効に防止できる特長がある。とくに、請求項1の静電
散布装置は、高圧電源の正負の出力端子を地面と植物と
に接続すると共に、噴霧機を地面に接続して噴霧薬剤を
植物に吸着させるので、噴霧機に高圧電源を装備する必
要がない。このため、噴霧機を携帯式としても作業者が
高圧電源に感電することがなく、安全に薬剤散布できる
特長がある。
【0043】さらに、請求項2の静電散布装置は、第1
高圧電源で噴霧薬剤を帯電して、第2高圧電源で植物を
噴霧薬剤と反対極性に帯電させるので、噴霧機から噴霧
される噴霧薬剤を極めて効率よく植物に吸着させなが
ら、地面への付着量を少なくできる特長がある。
【0044】また、請求項3の静電散布装置は、高圧電
源の正負の出力端子を植物と噴霧機とに接続して、噴霧
機から噴霧される噴霧薬剤を植物に付着させる。この静
電散布装置は、高圧電源の出力をもっとも効率よく利用
して、噴霧薬剤を植物に吸着できる。とくに、この構造
は噴霧機を固定式として温室内に設置して、薬剤を効率
よく植物に付着できる。
【0045】さらに、本発明は、植物を植え付けた容器
を地面に対して絶縁すると共に、高圧電源の正負の出力
端子を地面と植物とに接続して、噴霧薬剤と植物とを反
対極性とするので、極めて効率よく植物に噴霧薬剤を付
着できる。とくに、本発明は、図8に示すように、植物
全体を噴霧薬剤と反対極性の電荷に帯電させるので、葉
や茎の表面だけでなく裏面にも均一に噴霧薬剤を付着さ
せることができる。このことは、植物の保護には極めて
有効であり、葉の裏側に逃避する害虫をも確実に駆除で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の静電散布装置を示す概略図
【図2】従来の他の静電散布装置を示す概略図
【図3】従来の静電散布装置で噴霧された薬剤が植物に
付着する状態を示す概略断面図
【図4】本発明の一実施例にかかる静電散布装置を示す
概略断面図
【図5】図4に示す静電散布装置の容器の斜視図
【図6】作業者の足を地面に電気接続する状態を示す断
面図
【図7】噴霧された薬剤が植物に付着する状態を示す概
略図
【図8】噴霧された薬剤が植物に付着する状態を示す概
略断面図
【図9】本発明の他の実施例にかかる静電散布装置を示
す概略断面図
【図10】本発明の他の実施例にかかる静電散布装置を
示す概略断面図
【図11】本発明の他の実施例にかかる静電散布装置を
示す概略断面図
【符号の説明】
1…噴霧機 2…高圧電源 2A…第1高圧電源 2
B…第2高圧電源 3…容器 4…絶縁台 5…地面 6…出力端子 7…温室 8…培地 9…シート材 10…薬剤タンク 11…ノズル 12…加圧機構 13…ホース 14…リード線 15…拡散ファン 16…支柱 17…横ロッド 18…縦ロッド 19…水平ロッド 20…吊下具 21…履物 22…導電シート 23…リード線 24…導電部材 25…リード線 26…連結具 31…ベルト 32…高圧電源 33…静電発生板 34…長靴 P…植物 M…作業者

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤を霧状にして噴霧する噴霧機(1)
    と、この噴霧機(1)から噴霧される噴霧薬剤を帯電させ
    て静電的な吸引力で植物(P)に吸着させる高圧電源(2)と
    を備える薬剤の静電散布装置において、 植物(P)を容器(3)に植え付けし、この容器(3)を地面(5)
    に対して絶縁すると共に、高圧電源(2)の正負の出力端
    子(6)を地面(5)と植物(P)とに接続し、さらに噴霧機(1)
    を地面(5)に電気接続してアース電位とし、アース電位
    の噴霧機(1)から噴霧される噴霧薬剤を、静電力による
    吸引力で植物(P)に付着させるようにしてなる薬剤の静
    電散布装置。
  2. 【請求項2】 薬剤を霧状にして噴霧する噴霧機(1)
    と、この噴霧機(1)から噴霧される噴霧薬剤を帯電させ
    て静電的な吸引力で植物(P)に吸着させる高圧電源(2)と
    を備える薬剤の静電散布装置において、 植物(P)を容器(3)に植え付けし、この容器(3)を地面(5)
    に対して絶縁すると共に、高圧電源(2)が噴霧機(1)から
    噴霧される噴霧薬剤を帯電させる第1高圧電源(2A)と、
    植物(P)を噴霧薬剤と反対極性とする第2高圧電源(2B)
    とを備え、噴霧機(1)から噴霧される噴霧薬剤を、静電
    力による吸引力で植物(P)に付着させるようにしてなる
    薬剤の静電散布装置。
  3. 【請求項3】 薬剤を霧状にして噴霧する噴霧機(1)
    と、この噴霧機(1)から噴霧される噴霧薬剤を帯電させ
    て静電的な吸引力で植物(P)に吸着させる高圧電源(2)と
    を備える薬剤の静電散布装置において、 植物(P)を容器(3)に植え付けし、この容器(3)を地面(5)
    に対して絶縁すると共に、高圧電源(2)の正負の出力端
    子(6)を植物(P)と噴霧機(1)とに接続し、噴霧機(1)から
    噴霧される噴霧薬剤を、静電力による吸引力で植物(P)
    に付着させるようにしてなる薬剤の静電散布装置。
  4. 【請求項4】 噴霧機(1)が携帯式である請求項1また
    は2に記載される薬剤の静電散布装置。
  5. 【請求項5】 噴霧機(1)が薬剤を供給するホース(13)
    に沿って配設されたリード線(14)を介して地面(5)に電
    気接続されてなる請求項4に記載される静電散布装置。
  6. 【請求項6】 噴霧機(1)が作業者(M)を介して地面(5)
    に電気接続されてなる請求項4に記載される静電散布装
    置。
  7. 【請求項7】 地面(5)に絶縁台(4)を設け、この絶縁台
    (4)に容器(3)を置いて容器(3)を地面(5)に絶縁して配設
    している請求項1ないし3のいずれかに記載される薬剤
    の静電散布装置。
  8. 【請求項8】 容器(3)を吊り下げて地面(5)から絶縁し
    ている請求項1ないし3のいずれかに記載される薬剤の
    静電散布装置。
  9. 【請求項9】 容器(3)が、細長い栽培ベッドで、この
    栽培ベッドに吸水性と保水性とを有するシート材(9)を
    配設している請求項7または8に記載される薬剤の静電
    散布装置。
  10. 【請求項10】 植物(P)を農業用の温室(7)に配設する
    と共に、薬剤を霧状にして温室(7)内に噴霧機(1)で噴霧
    し、この噴霧機(1)から噴霧される噴霧薬剤を高圧電源
    (2)で帯電させて植物(P)に静電的な吸引力で吸着させる
    薬剤の静電散布方法であって、 地面(5)に絶縁している容器(3)に植物(P)を植え付け
    し、高圧電源(2)でもって植物(P)と反対極性に噴霧薬剤
    を帯電させ、噴霧機(1)から噴霧される噴霧薬剤を容器
    (3)の植物(P)に静電力による吸引力で付着させる薬剤の
    静電散布方法。
  11. 【請求項11】 噴霧機(1)で温室(7)内に噴霧された噴
    霧薬剤を拡散ファン(15)で温室(7)内に拡散して植物(P)
    に吸着させる請求項10に記載される薬剤の静電散布方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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