JP2020081366A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2020081366A
JP2020081366A JP2018220257A JP2018220257A JP2020081366A JP 2020081366 A JP2020081366 A JP 2020081366A JP 2018220257 A JP2018220257 A JP 2018220257A JP 2018220257 A JP2018220257 A JP 2018220257A JP 2020081366 A JP2020081366 A JP 2020081366A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorbent article
absorber
absorbent body
absorbent
pulp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018220257A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7259174B2 (ja
Inventor
哲宏 蓑田
Tetsuhiro Minoda
哲宏 蓑田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Crecia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Crecia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Crecia Co Ltd filed Critical Nippon Paper Crecia Co Ltd
Priority to JP2018220257A priority Critical patent/JP7259174B2/ja
Publication of JP2020081366A publication Critical patent/JP2020081366A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7259174B2 publication Critical patent/JP7259174B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】針葉樹由来のフラッフパルプと比較して製造コストが安価であり、吸収速度が大きく低下することなく、やわらかな触感があり、逆戻りが低減され、装着後の保形性と耐久性がある吸収性物品を提供することである。【解決手段】液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、それらの間に介在する吸収体とを有する吸収性物品であって、前記吸収体は上層吸収体と下層吸収体の2層で構成されており、前記上層吸収体は針葉樹パルプで構成され、前記下層吸収体は針葉樹パルプとユーカリパルプの重量比が67:33〜33:67である混合物で構成されており、前記吸収体は、その股部近傍に位置し、重ねられた前記上層吸収体と前記下層吸収体とを貫くように形成され、長手方向に延びる略平行の左右一対のスリットを有する吸収性物品である。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
使い捨て紙おむつ等の吸収性物品に含まれる吸収体のフラッフパルプは、吸収性物品を構成する材料の多くの部分を占めている。そこで、吸収体のフラッフパルプは製造コストに大きく影響することになり、特に、大容量のパッドは吸収体を多く必要とするため、高価な材料を用いれば、製造コストが高くなることになる。
その吸収体に用いられるフラッフパルプとしては、吸収性能、嵩高性等の品質、及びフラッフ化における解繊性の点で、通常、針葉樹由来の木材パルプが一般的である。しかし、針葉樹のフラッフパルプは一般の製紙用パルプに比べて高価であるため、製造コストが問題となる場合があった。
広葉樹由来の木材パルプは針葉樹(100%)由来のパルプに比べて比較的安価であるが、フラッフに解繊した場合、繊維長が短く、かつ嵩高性に劣り、圧縮によって密度が高まることで触感が固くなり、吸収速度が遅くなるために、吸収性物品の吸収体に使用することができなかった。
そこで、これらの問題が解決された技術の開発が試みられている。例えば、特許文献1には、製造コストを抑制でき、漏れ防止性及びフィット性が大幅に向上した使い捨ておむつが記載されている。しかし、ユーカリ等の広葉樹由来のフラッフパルプが吸収体に使用されるパルプ繊維として使用されることは全く記載されておらず、またその使用によってコストが抑制されることも記載されていない。
特許文献2には、フラッフパルプを使用せず、吸水性樹脂及びホットメルト接着剤が2枚以上の親水性不織布によって挟持された構造を有する吸水シート組成物が記載されている。しかし、吸収体の薄型化という観点では、有利な技術であるが、大容量の吸収量を必要とする吸収性物品には不向きである。
特開2003−164477号公報 国際公開2010/4894号公報
本発明が解決しようとする課題は、針葉樹由来のフラッフパルプと比較して製造コストが安価であり、吸収速度が大きく低下することなく、やわらかな触感があり、逆戻りが低減され、装着後の保形性と耐久性がある吸収性物品を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、それらの間に介在する吸収体とを有する吸収性物品において、前記吸収体は上層吸収体と下層吸収体の2層で構成されており、前記上層吸収体は針葉樹パルプで構成され、前記下層吸収体は針葉樹パルプとユーカリパルプの重量比が67:33〜33:67である混合物で構成され、前記吸収体は、その股部近傍に位置し、重ねられた前記上層吸収体と前記下層吸収体とを貫くように形成され、長手方向に延びる略平行の左右一対のスリットを有する吸収体は、製造コストが安価であり、意外にも、針葉樹由来のフラッフパルプと比較して、吸収速度が大きく低下することなく、針葉樹パルプによる嵩高性に基づくやわらかな触感があり、逆戻りが低減され、装着後の保形性と耐久性があることを見出し、本発明を完成した。本発明は、かかる知見に基づくものであり、具体的には、本発明は以下の通りである。
(1)本発明の第1態様は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、それらの間に介在する吸収体とを有する吸収性物品であって、前記吸収体は上層吸収体と下層吸収体の2層で構成されており、前記上層吸収体は針葉樹パルプで構成され、前記下層吸収体は針葉樹パルプとユーカリパルプの重量比が67:33〜33:67である混合物で構成されており、前記吸収体は、その股部近傍に位置し、重ねられた前記上層吸収体と前記下層吸収体とを貫くように形成され、長手方向に延びる略平行の左右一対のスリットを有し、前記スリットの長さが130mm以上であって、前記吸収体の最大長さに対して20〜38%であり、前記スリットが前記吸収体の幅方向中心から幅70mm以内に配置されている、吸収性物品である。
(2)本発明の第2態様は、前記上層吸収体及び前記下層吸収体のフラッフ坪量が、それぞれ180〜360g/m及び160〜310g/mであり、前記上層吸収体及び前記下層吸収体の密度が、それぞれ0.009〜0.027g/cm及び0.011〜0.033g/cmであり、ハンディ圧縮試験機KES−G5を用いて測定した前記吸収性物品の圧縮エネルギーWC値が4.0gf・cm/cm以上であり、前記吸収性物品の中央部に1000mLの0.9%生理食塩水を注入して20分経過後、1分間150gf/cmの圧力でろ紙を密着させて測定したろ紙への逆戻り量が17g以下である、(1)に記載の吸収性物品である。
(3)本発明の第3態様は、前記スリットの幅がそれぞれ5mm以上20mm以下である、(1)又は(2)に記載の吸収性物品である。
(4)本発明の第4態様は、前記上層吸収体及び前記下層吸収体の厚さが、それぞれ22〜33mm及び17〜24mmである、(1)〜(3)のいずれかに記載の吸収性物品である。
(5)本発明の第5態様は、前記吸収性物品の中央部に1000mLの0.9%生理食塩水を注入して20分経過後、1分間35gf/cmの圧力でろ紙を密着させて測定したろ紙への逆戻り量が3g以下である、(1)〜(4)のいずれかに記載の吸収性物品である。
(6)本発明の第6態様は、前記吸収性物品の中央部に150mLの0.9%生理食塩水を10分ごとに6回注入して、6回目の注入から10分経過後、1分間150gf/cmの圧力でろ紙を密着させて測定したろ紙への逆戻り量が20g以下である、(1)〜(5)のいずれかに記載の吸収性物品である。
本発明の吸収性物品は、針葉樹由来のフラッフパルプと比較して製造コストが安価であり、吸収速度が大きく低下することなく、針葉樹パルプによる嵩高性に基づくやわらかな触感があり、逆戻りが低減され、装着後の保形性と耐久性があり、変形性(つけ心地のやわらかさ、動きさすさ等)が高い。
実施例及び比較例で調製した吸収性物品を展開した模式図である。 実施例及び比較例で調製した吸収性物品の断面図である。
<吸収性物品>
本発明の吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、それらの間に介在する吸収体とを有する吸収性物品である。
(吸収体)
本発明の吸収性物品における吸収体は、上層吸収体と下層吸収体の2層で構成されており、上層吸収体は針葉樹パルプで構成され、下層吸収体は針葉樹パルプとユーカリパルプの重量比が67:33〜33:67である混合物で構成されており、吸収体は、その股部近傍に位置し、重ねられた上層吸収体と下層吸収体とを貫くように形成され、長手方向に延びる略平行の左右一対のスリットを有し、スリットの長さが130mm以上であって、吸収体の最大長さに対して20〜38%であり、スリットが吸収体の幅方向中心から幅70mm以内に配置されている。
吸収体に用いられる針葉樹パルプ及びユーカリパルプとしては、特に制限がなく、市販のもの、公知のものを用いることができる。
本発明において、上層吸収体は針葉樹パルプで構成される。上層吸収体にユーカリパルプを用いると肌当たりのやわらかさが損なわれ、吸収速度が低下して、べたつき感が生じる。本発明において、下層吸収体は針葉樹パルプとユーカリパルプの重量比が67:33〜33:67である混合物で構成される。下層吸収体におけるユーカリパルプの含有量を67%より多くすると固くなって、動きにくく装着感が低下する。また、吸収体内のパルプ繊維同士の絡まりが弱くなり、装着時の繰り返しの変形に対して耐久性が弱くなり、形状が保てなくなる。逆に、下層吸収体におけるユーカリパルプの含有量を33%より少なくすると製造コストが低下されない。そこで、下層吸収体におけるユーカリパルプの含有量を33〜67%とすることで、やわらかな触感、吸収性、耐久性及び保形性を維持しながら、製造コストを低下させることができ、好適である。
本発明において、上層吸収体及び下層吸収体のフラッフ坪量は、それぞれ180〜360g/m及び160〜310g/mであることが好ましく、より好ましくは、それぞれ185〜250g/m及び170〜240g/mが挙げられる。フラッフ坪量がこの範囲を下回ると、吸収性、耐久性及び保形性が低下する。逆に、フラッフ坪量がこの範囲を上回ると、やわらかな触感が損なわれる。
本発明において、上層吸収体及び下層吸収体の密度は、それぞれ0.009〜0.027g/cm及び0.011〜0.033g/cmであることが好ましく、より好ましくは、それぞれ0.009〜0.015g/cm及び0.011〜0.020g/cmが挙げられる。密度がこの範囲を下回ると、吸収性、耐久性及び保形性が低下する。逆に、密度がこの範囲を上回ると、やわらかな触感が損なわれる。
本発明において、吸収体は、その股部近傍に位置し、重ねられた上層吸収体と下層吸収体とを貫くように形成され、長手方向に延びる略平行の左右一対のスリットを有し、スリットの長さが130mm以上であって、吸収体の最大長さに対して20〜38%であり、スリットが吸収体の幅方向中心から幅70mm以内に配置される。このように、特定の位置に特定の長さで上層吸収体と下層吸収体の同位置に貫くように形成されたスリットを設けることによって、吸収速度を高めることができる。スリットの幅は、好ましくはそれぞれ5mm以上20mm以下である。
上層吸収体の長手方向の長さは、例えば350mm以上1000mm以下であり、好ましくは400mm以上950mm以下である。下層吸収体の長手方向の長さは、例えば350mm以上1000mm以下であり、好ましくは400mm以上950mm以下である。上層吸収体と下層吸収体の長手方向の長さは同一であることが好ましい。上層吸収体の幅は、例えば100mm以上600mm以下であり、好ましくは140mm以上520mm以下である。下層吸収体の幅は、例えば80mm以上550mm以下であり、好ましくは90mm以上500mm以下である。上層吸収体の幅は、下層吸収体の幅よりも大きいことが好ましい。
上層吸収体及び下層吸収体の厚さが、好ましくはそれぞれ22〜33mm及び17〜24mmである。
上層吸収体及び下層吸収体は、それぞれ高吸収性ポリマーを含有する。高吸収性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系共重合体が好ましい。
上層吸収体及び下層吸収体における高吸収性ポリマーの含有量としては、上層吸収体又は下層吸収体に含まれるパルプに対して、それぞれ0.3〜1.0重量倍が挙げられ、好ましくは0.4〜0.7重量倍が挙げられ、より好ましくは0.5〜0.6重量倍が挙げられる。
解繊後のフラッフ化パルプの物性は、ユーカリパルプでは一般に数平均繊維長が0.5mm程度で、繊維粗度が10mg/100m程度であるが、針葉樹パルプでは一般に数平均繊維長が1.6mm程度で、繊維粗度が20mg/100m程度である。このように、ユーカリパルプは、針葉樹パルプに比べて繊維が細く短い。そこで、本発明において下層吸収体に、針葉樹パルプ及びユーカリパルプを67:33〜33:67の重量比の割合で配合した場合、太く長い針葉樹パルプのみの構造の隙間に、細く短いユーカリパルプが入り込むことで、下層吸収体の層構造が密になり、高吸収性ポリマーをしっかりと抱え込んで絡みがよくなる。その構造をとることで、毛細管現象に基づいて、尿などの液体の前後左右上下の三方向への拡散が向上され、結果としてウェットバックなどの液戻りを効果的に防止する。また、本発明では、針葉樹パルプとユーカリパルプの重量比を67:33〜33:67とすることで、針葉樹パルプの嵩高さによるやわらかい感触と高い吸収速度、及びユーカリパルプの繊維凝集の緻密さによる拡散性の向上とそれによる逆戻りの低減の、それぞれのパルプの有利な効果をバランスよく併せ持っている。従って、本発明は、それらの効果を相乗的に有効に発揮することができるとの顕著な効果を有する。
(トップシート)
本発明において、トップシートとしては、体液が吸収体へと移動するような液透過性を備えた基材から形成されればよく、例えば、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、あるいは、これらを積層した複合シートといった材料から形成される。好ましくは、エアスルー不織布が挙げられる。また、トップシートには、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。
トップシートは肌と触れるため、尿漏れがあった後でも、表面がさらっとした感触を保つように加工される。また、肌への刺激を低減させるため、トップシートには、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。強度、加工性及び液戻り量の点から、トップシートの坪量は、15g/m以上40g/m以下であることが好ましい。トップシートを2枚用いて、トップシート及びセカンドシートとして用いることもできる。
(バックシート)
本発明において、バックシートとしては、吸収体が保持している体液が吸収性物品から濡れないような液不透過性を備えた基材を用いて形成されればよく、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布とを積層した複合シートといった材料から形成される。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、あるいは、スパンボンド/メルトブロー、スパンボンド/メルトブロー/スパンボンドを積層した複合不織布及びこれらの複合材料が挙げられる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。
強度及び加工性の点から、バックシートの坪量は、13g/m以上23g/m以下であることが好ましい。また、装着時の蒸れを防止するため、バックシートには、通気性を持たせることが好ましい。バックシートに通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシートに穿孔のためにエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。
(吸収性物品の作用)
後述の実施例に記載の通り、本発明の吸収性物品は紙おむつ着用者による1週間使用のモニター評価で高い肌当たりとドライ性の評価が得られた。特に、座位のように高い体圧が紙おむつにかかる状態(150gf/cm)で、本発明の吸収性物品(実施例1)は、従来の針葉樹パルプのみからなる吸収性物品(比較例1)と比較して、逆戻り量が優位に低く、高吸収性ポリマーがユーカリパルプ繊維間に密に絡み合っていることで高い圧力下でも、高い保水性を有していることが分かる。従来の針葉樹パルプのみからなる吸収性物品(比較例1)では、繰り返し注水の試験において、初期の吸収で高吸収性ポリマーが膨潤してしまい、拡散性が低下し、逆戻りが増えてしまうが、本発明のように針葉樹パルプとユーカリパルプを配合することで、拡散性が高まり、繰り返し注水を行っても逆戻りが低減される。
本発明の吸収性物品の逆戻り量は、好ましくは、吸収性物品の中央部に1000mLの0.9%生理食塩水を注入して20分経過後、1分間150gf/cmの圧力でろ紙を密着させて測定したろ紙への逆戻り量が17g以下である。また、好ましくは、吸収性物品の中央部に1000mLの0.9%生理食塩水を注入して20分経過後、1分間35gf/cmの圧力でろ紙を密着させて測定したろ紙への逆戻り量が3g以下である。また、好ましくは、吸収性物品の中央部に150mLの0.9%生理食塩水を10分ごとに6回注入して、6回目の注入から10分経過後、1分間150gf/cmの圧力でろ紙を密着させて測定したろ紙への逆戻り量が20g以下である。
本発明の吸収性物品の、製品のやわらかさの指標である圧縮エネルギーWC値は、好ましくは、ハンディ圧縮試験機KES−G5を用いて測定した場合、4.0gf・cm/cm以上である。
<吸収性物品の製造方法>
吸収体及び吸収性物品は、従来、公知の方法で製造することができる。具体的には、針葉樹パルプ及びユーカリパルプを準備する。下層吸収体に用いる針葉樹パルプとユーカリパルプの混合物は、例えば、ハンマーミル粉砕時に、パルプシートの投入枚数によって調整することができる。例えば、針葉樹パルプ2枚とユーカリパルプ1枚を用いることで、67:33の混合物を調製することができる。例えば、後述の実施例1の吸収性物品の調製と同様にして、吸収性物品を製造することができる。なお、吸収体マットは低いプレス圧、例えば0.7〜1.6kgf/cmで形成することが好ましい。
以下、本発明を実施例及び比較例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
実施例及び比較例の吸収性物品の物性を、以下の方法で試験した。
<紙おむつ着用者による1週間使用のモニター評価>
日常を主に寝た状態で生活する紙おむつ着用者8人の各パネラーの協力の下、実施例及び比較例の各吸収体を用いた紙おむつ(吸収性物品)を着用した場合の、着用感(つけ心地のやわらかさ、動きやすさ)と吸収性(排尿後装着時のドライ感)について、「良い」又は「悪い」の2択で官能評価を行った。着用者は1回あたり8時間使用し、1週間使用してもらい就寝時の体勢変換や食事、脱衣といった日常動作における評価を行い、その結果を表2に示した。
◎:「良い」を選んだ着用者が7人以上8人以下のとき
〇:「良い」を選んだ着用者が5人以上6人以下のとき
△:「良い」を選んだ着用者が3人以上4人以下のとき
×:「良い」を選んだ着用者が1人若しくは2人のとき、又は「良い」を選んだ着用者が1人もいないとき
<一晩装着後の吸収性物品の保形性>
日常を主に寝た状態で生活する紙おむつ着用者8人の各パネラーと介護担当者の協力の下、実施例及び比較例の各吸収体を用いた紙おむつを着用者に一晩装着してもらい、吸収性物品の形状の保存状態を、介護担当者によって「良い」又は「悪い」の2択で官能評価を行い、その結果を表2に示した。
◎:介護担当者が「良い」を選んだ着用者が7人以上8人以下のとき
〇:介護担当者が「良い」を選んだ着用者が5人以上6人以下のとき
△:介護担当者が「良い」を選んだ着用者が3人以上4人以下のとき
×:介護担当者が「良い」を選んだ着用者が1人若しくは2人のとき、又は「良い」を選んだ着用者が1人もいないとき
<吸収速度>
特開2018−75141の[0047]に記載された「繰り返し吸収速度」の試験方法に従って、吸収速度を測定した。ただし、0.9%生理食塩水150mLの注入回数を7回ではなく、3回とし、吸収するまでの1〜3回目の時間の合計時間(秒)を吸収速度とした。
<圧縮エネルギーWC値>
ハンディ圧縮試験機KES−G5(カトーテック社製)を用いて、圧縮エネルギーWC値を測定した。具体的には、加圧棒(接触面積2.0cm)に対する反発力が100gf/cmになるまでに要するエネルギーの総量(WC値;gf・cm/cm)を求めた。圧縮エネルギーWC値が大きいほど圧縮されやすいことを表し、製品のやわらかさの指標として用いられる。
<逆戻り量の試験>
(a)1000mL注入の逆戻り量(150gf/cmの圧力)
吸収性物品を水平な平滑面に広げた状態で固定し、吸収性物品の中央部に1000mLの0.9%生理食塩水を注入し、あらかじめ重量を測定したろ紙(ADVANTEC社製、No.2 ろ紙、直径55mm)を注入部の中心に置き、ろ紙の上に2944gの錘を乗せて150gf/cmの圧力で、ろ紙を密着させる。この150g/cmの圧力は、座位臀部高圧箇所に相当する。注入完了から10分経過後に錘を載せ、1分経過後に、ろ紙の重量を測定し、試験前後のろ紙の重量差(g)を液戻り量とする。液戻り量の測定は、n=10で測定し、その平均値とする。
(b)1000mL注入の逆戻り量(35gf/cmの圧力)
上記の逆戻り量の試験において、150gf/cmの圧力(2944gの錘)の代わりに、35gf/cmの圧力(687gの錘)をかけて、逆戻り量を試験する。この35gf/cmの圧力は、仰臥位臀部平均体圧に相当する。
(c)150mL×6回注入の逆戻り量(150gf/cmの圧力)
上記の逆戻り量の試験において、吸収性物品の中央部に150mLの0.9%生理食塩水を10分ごとに6回注入して、6回目の注入から10分経過後、1分間150gf/cmの圧力で、ろ紙を密着させて、そのろ紙の重量変化を測定することで、逆戻り量を試験する。この150gf/cmの圧力は、座位臀部高圧箇所に相当する。
実施例1
表1に記載された原料、重量、長さ等に従って、吸収性物品を調製した。
具体的には、針葉樹パルプシートを粉砕して解繊したフラッフパルプ22.5重量部と高吸収性ポリマー11.0重量部をともに積繊した上層吸収体マットを準備し、上層吸収体マットを長さ546mm、幅は腹側部で220mm、股部で180mm及び背側部で260mmにカットし上層吸収体とした。そして、上層吸収体の股部に、幅方向の寸法が15mm、長手方向の寸法が140mmの左右一対のスリット部を上層吸収体の長手方向に直線状に二本設けた。なお、上層吸収体には針葉樹パルプ22.5gと高吸収性ポリマー11.0gを含有した。
針葉樹パルプシート40%とユーカリパルプシート60%の混合物を粉砕して解繊したフラッフパルプ17.5重量部と高吸収性ポリマー10.0重量部をともに積繊した下層吸収体マットを準備し、下層吸収体マットを長さ546mm、幅は腹側部で180mm、股部で180mm及び背側部で180mmにカットし下層吸収体とした。そして、下層吸収体の股部に、幅方向の寸法が15mm、長手方向の寸法が140mmの左右一対のスリット部を下層吸収体の長手方向に直線状に二本設けた。なお、下層吸収体にはパルプ17.5gと高吸収性ポリマー10.0gを含有した。
上層吸収体のスリット部と下層吸収体のスリット部とを厚さ方向で全体が重なるように配置して積層した。それぞれエアスルー不織布(ポリエチレン及びポリプロピレン,坪量20g/m)のトップシート及びセカンドシートと、通気性ポリエチレンフィルム(坪量18g/m)のバックシートとともに、さらに積層し、長さ630mm、幅は腹側部で280mm、股部で240mm及び背側部で320mmの吸収性物品を作製し、実施例1の吸収性物品を得た。
比較例1〜7
比較例1では、実施例1の吸収性物品において、下層吸収体の原料パルプを、針葉樹パルプシート40%とユーカリパルプシート60%の混合物の代わりに、針葉樹パルプシートのみを用いて、吸収性物品を調製した。
比較例2では、実施例1の吸収性物品において、下層吸収体の原料パルプを、針葉樹パルプシート40%とユーカリパルプシート60%の混合物の代わりに、針葉樹パルプシート20%とユーカリパルプシート80%の混合物を用いて、吸収性物品を調製した。
比較例3では、実施例1の吸収性物品でスリットを有しないものを調製した。
比較例4では、実施例1の吸収性物品でスリットの長さが245mmのものを調製した。
比較例5では、実施例1の吸収性物品でスリットの長さが120mmのものを調製した。
比較例6及び比較例7では、実施例1の吸収性物品で、それぞれ上層吸収体及び下層吸収体のフラッフ坪量並びに吸収体密度等が低いものと高いものを調製した。
具体的には、表1に記載された原料、重量、長さ等に従って、比較例1〜7の吸収性物品を調製した。
Figure 2020081366
試験例
実施例1、比較例1〜7の吸収性物品について、紙おむつ着用者による1週間使用のモニター評価、一晩装着後の吸収性物品の保形性、吸収速度、圧縮エネルギーWC値、逆戻り量について、評価を行った。その結果を表2に示す。
Figure 2020081366
表2の評価結果に示す通り、本発明の実施例1の吸収性物品は、針葉樹パルプのみの下層吸収体を有する比較例1、及び針葉樹パルプ80%とユーカリパルプ20%の混合物の下層吸収体を有する比較例2と比較して、紙おむつ着用者による1週間使用のモニター評価(つけ心地のやわらかさ、動きさすさ、排尿後装着時のドライ感)及び一晩装着後の吸収性物品の保形性において、最も優れていた。このように、ユーカリパルプのみの吸収体で生じる問題が、実施例1の吸収性物品に全く観察されなかった。また、下層吸収体におけるユーカリパルプの含有率が67%を超えてユーカリパルプが多いと、吸収体が固くなり、パルプ間の絡み合いによってしまった感触が出てしまい、動きにくく装着感の低下が生じることが分かった。
吸収速度の評価において、実施例1の吸収性物品は比較例1の吸収性物品と比べて、大きく低下することがなく、十分に満足できる吸収速度が維持されていた。また、圧縮エネルギーWC値の評価では、実施例1の吸収性物品は比較例1の吸収性物品とほぼ同等であり、圧縮されやすく、嵩高さがあり、やわらかい感触が維持されていた。なお、下層吸収体で、針葉樹パルプ60%とユーカリパルプ40%の混合物を用いて製造した吸収性物品でも、圧縮エネルギーWC値が4.5gf・cm/cm以上であり、モニター評価でも装着時の肌当たりがやわらかいとの評価が得られた。
逆戻り量の試験(a)〜(c)では、実施例1の吸収性物品は比較例1の吸収性物品に比べて、非常に低かった。このことから、実施例1の吸収性物品では、比較例1の吸収性物品に比べて、毛細管現象に基づいて拡散性が向上しているために、逆戻りが低減したことが示唆された。また、実施例1の吸収性物品は、比較例1の吸収性物品における針葉樹パルプが安価なユーカリパルプに代わっているため、製造コストはより低い。
比較例3の吸収性物品は、吸収速度が大きく低下している。比較例3の吸収性物品は、スリットが無いことから、十分な吸収速度にはスリットが必要であることが分かった。
比較例4の吸収性物品は、スリットの長さが245mmである。比較例4の吸収性物品は、紙おむつ着用者による1週間使用のモニター評価における排尿後装着時のドライ感が不良であり、一晩装着後の吸収性物品の保形性も不良であり、逆戻り量が非常に高かった。スリットの長さが吸収体の最大長さに対して38%を超えることが好ましくないことが分かった。また、比較例4の吸収性物品の製造で、スリット形状によって仕損率が高く、製造コストが高いことが分かる。
比較例5の吸収性物品は、スリットの長さが120mmである。吸収速度が低下しており、紙おむつ着用者による1週間使用のモニター評価で、固くしまった感触であり、つけ心地のやわらかさ、動きやすさが良くなかった。
以上より、スリットの長さは130mm以上であって、前記吸収体の最大長さに対して20〜38%であることが好ましいことが分かった。
比較例6の吸収性物品は、実施例1の吸収性物品で上層吸収体及び下層吸収体のフラッフ坪量並びに吸収体密度等が低いものである。比較例6の吸収性物品では、吸収速度が大きく低下しており、紙おむつ着用者による1週間使用のモニター評価で、固くしまった感触であり、つけ心地のやわらかさ、動きやすさが良くなく、排尿後装着時のドライ感も良くなかった。
比較例7の吸収性物品は、実施例1の吸収性物品で上層吸収体及び下層吸収体のフラッフ坪量並びに吸収体密度等が高いものである。比較例7の吸収性物品では、紙おむつ着用者による1週間使用のモニター評価で、下層吸収体が固く、全体としてゴワゴワしており、つけ心地のやわらかさ、動きやすさが良くなかった。また、パルプの使用量が多いため、製造コストが高い。
以上より、上層吸収体及び下層吸収体のフラッフ坪量が、それぞれ180〜360g/m及び160〜310g/mであり、上層吸収体及び下層吸収体の密度が、それぞれ0.009〜0.027g/cm及び0.011〜0.033g/cmであることが好ましいことが分かった。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明によって、針葉樹由来のフラッフパルプと比較して製造コストが安価であり、吸収速度が大きく低下することなく、やわらかな触感があり、逆戻りが低減され、装着後の保形性と耐久性がある吸収性物品が提供される。

Claims (6)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、それらの間に介在する吸収体とを有する吸収性物品であって、
    前記吸収体は上層吸収体と下層吸収体の2層で構成されており、
    前記上層吸収体は針葉樹パルプで構成され、前記下層吸収体は針葉樹パルプとユーカリパルプの重量比が67:33〜33:67である混合物で構成されており、
    前記吸収体は、その股部近傍に位置し、重ねられた前記上層吸収体と前記下層吸収体とを貫くように形成され、長手方向に延びる略平行の左右一対のスリットを有し、
    前記スリットの長さが130mm以上であって、前記吸収体の最大長さに対して20〜38%であり、前記スリットが前記吸収体の幅方向中心から幅70mm以内に配置されている、吸収性物品。
  2. 前記上層吸収体及び前記下層吸収体のフラッフ坪量が、それぞれ180〜360g/m及び160〜310g/mであり、
    前記上層吸収体及び前記下層吸収体の密度が、それぞれ0.009〜0.027g/cm及び0.011〜0.033g/cmであり、
    ハンディ圧縮試験機KES−G5を用いて測定した前記吸収性物品の圧縮エネルギーWC値が4.0gf・cm/cm以上であり、
    前記吸収性物品の中央部に1000mLの0.9%生理食塩水を注入して20分経過後、1分間150gf/cmの圧力でろ紙を密着させて測定したろ紙への逆戻り量が17g以下である、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. スリットの幅がそれぞれ5mm以上20mm以下である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記上層吸収体及び前記下層吸収体の厚さが、それぞれ22〜33mm及び17〜24mmである、請求項1〜3のいずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収性物品の中央部に1000mLの0.9%生理食塩水を注入して20分経過後、1分間35gf/cmの圧力でろ紙を密着させて測定したろ紙への逆戻り量が3g以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収性物品の中央部に150mLの0.9%生理食塩水を10分ごとに6回注入して、6回目の注入から10分経過後、1分間150gf/cmの圧力でろ紙を密着させて測定したろ紙への逆戻り量が20g以下である、請求項1〜5のいずれかに記載の吸収性物品。
JP2018220257A 2018-11-26 2018-11-26 吸収性物品 Active JP7259174B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018220257A JP7259174B2 (ja) 2018-11-26 2018-11-26 吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018220257A JP7259174B2 (ja) 2018-11-26 2018-11-26 吸収性物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020081366A true JP2020081366A (ja) 2020-06-04
JP7259174B2 JP7259174B2 (ja) 2023-04-18

Family

ID=70904866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018220257A Active JP7259174B2 (ja) 2018-11-26 2018-11-26 吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7259174B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016195753A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 王子ホールディングス株式会社 エアレイド不織布および吸収性物品
JP2018075141A (ja) * 2016-11-08 2018-05-17 日本製紙クレシア株式会社 吸収性物品

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016195753A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 王子ホールディングス株式会社 エアレイド不織布および吸収性物品
JP2018075141A (ja) * 2016-11-08 2018-05-17 日本製紙クレシア株式会社 吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP7259174B2 (ja) 2023-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019042086A (ja) 吸収性物品
JP2004298454A (ja) 吸収性物品及び吸収性物品におけるエンボス形成方法
JP2020081224A (ja) 吸収性物品
JP2016220752A (ja) 吸収性物品
JP7259174B2 (ja) 吸収性物品
JP2003265529A (ja) 使い捨て紙おむつ
JP7356279B2 (ja) 吸収性物品
JP2021065585A (ja) 吸収性物品
JP4061148B2 (ja) 吸収性物品
JP7356276B2 (ja) 吸収性物品
JP7478038B2 (ja) 吸収性物品
JP7470594B2 (ja) 吸収性物品
JP7410711B2 (ja) 吸収性物品
JP7372889B2 (ja) 吸収性物品
JP7454457B2 (ja) 吸収性物品
JP3243208U (ja) 生理用物品
JP7424928B2 (ja) 吸収性物品
JP7282614B2 (ja) 吸収性物品
JP7270079B2 (ja) 吸収体及び該吸収体を備えた吸収性物品
JP7356277B2 (ja) 吸収性物品
JP7295744B2 (ja) 吸収性物品
JP7385425B2 (ja) 吸収性物品
JP7372854B2 (ja) 吸収性物品
JP7093151B2 (ja) 吸収性物品
JP7225495B2 (ja) 吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7259174

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150