JP2020080632A - Dcモータ、及びdcモータを用いた回転圧縮機 - Google Patents

Dcモータ、及びdcモータを用いた回転圧縮機 Download PDF

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Abstract

【課題】DCモータにおいて、ロータの高速回転時における鉄損を低減して効率を改善する目的で、ロータの各磁極の円弧状外周面のうち、ロータの回転方向側の外面に所定範囲で斜めにロータの内方に向かって直線でカットされたカット部が形成されている。直線状カットによってステータとロータとの間のエアーギャップに生じる磁束密度変化が急激となり、ステータの歯部先端に生じる吸引力の変化によって僅かな変形が齎され、ロータの高速回転時の振動や騒音発生の原因となる。本発明は、ステータの歯部に掛かる吸引力を低下し、ロータの高速回転時の振動や騒音の低下を図る技術を提供する。【解決手段】ステータに対向するロータの磁極の外面のうちロータの回転方向側外周面が、前記ロータの内方に向かって円弧状に切除された切欠部を有するDCモータ、及びこのDCモータを備えた回転圧縮機。【選択図】図2

Description

本発明は、コイルが巻回されたステータ内に磁石を備えたロータが回転可能に配置されたDCモータ、及び密閉容器内に前記DCモータの電動機要素及び前記ロータの回転にて駆動される回転圧縮要素が収容された回転圧縮機に関する。
この種の回転圧縮機Cは、例えば、特許文献1に示される。
この特許文献1の電動機要素を構成するDCモータは、4極6スロットタイプであり、ステータの固定子鉄心は、6個の歯部と6個のスロット部を有する形態であり、この歯部にスロット部の空間を利用して固定子巻線を直接巻回する、所謂集中巻き方式によってステータの磁極を形成する構成である。
ロータは、4極の磁極を構成するよう外面が円弧状の磁極を等角度間隔に形成し、ロータの中心に形成した軸孔に回転軸が焼きバメにて取り付けられており、ロータの直径を形成する各磁極の頂点間の外径は、ステータの各歯部の内径で形成されるステータの内径寸法よりも僅かに小さく、ステータとロータとの間に円形状のエアーギャップAGが形成され、ステータ内でロータが回転可能である。
ロータは、各磁極に対応して磁性体(永久磁石)が内蔵された構成であり、各磁極に対応して、ロータの回転中心から各磁極の中心部へ延びる半径方向の直線に直角状に形成されたスロットに永久磁石が挿入され、前記直線に直角状の配置である。
永久磁石は、表面にネオジ系磁石(ネオジ、鉄、ボロンからなる)や、サマリウムコバルト系磁石や、プラセオジウム系磁石等の、所謂希土類磁石が採用されている。
上記のDCモータにおいて、ロータの各磁極のステータの歯部に対向する円弧状外周面には、ロータの回転方向(図示のものは時計方向)側の外面に、所定範囲で斜めにロータの内方に向かって直線でカットされたカット部36〜39が形成されている。
特開2005−210898の公報
このような直線状のカット部36〜39は、ロータの高速回転時における鉄損を低減して効率を改善する目的であるが、このカット部36〜39によって、ステータとロータとの間に形成されるエアーギャップに生じる磁束密度変化が急激となり、ステータの歯部先端(エアーギャップ側)の左右両側の肉厚が薄い箇所に生じる吸引力の変化によって、この部分に僅かな変形が齎され、これによって特にロータの高速回転時の振動や騒音発生の原因となる。
本発明は、このような点に鑑み、ステータの歯部に掛かる吸引力を低下し、ロータの高速回転時の振動や騒音の低下を図ることができる技術を提供するものである。
また、ロータの低速回転から高速回転における平均トルクが大きく、変動トルクが小さなブラシレスDCモータを提供するものである。
第1発明は、
永久磁石により等間隔に磁極が形成されたロータをステータ内に配置したDCモータにおいて、前記ロータの各磁極の外周面がロータの回転方向に沿って漸次深くなるよう断面円弧状に切除された切欠部を有することを特徴とするDCモータ。
第2発明は、
永久磁石により等間隔に磁極が形成されたロータをステータ内に配置したDCモータにおいて、前記各磁極は、前記ロータの回転中心から所定半径で形成される円弧状外周面をなし、
前記円弧状外周面の前記ロータの回転方向側外周面が、前記ロータの回転中心から前記各磁極の中央部を通る直線上の前記磁極側へ寄った位置を中心として描かれる円に沿って前記ロータの内方に向かって円弧状に切除された切欠部を有する、
ことを特徴とするDCモータ。
第3発明は、
永久磁石により等間隔に磁極が形成されたロータをステータ内に配置したDCモータにおいて、
前記各磁極は、前記ロータの回転中心から所定半径で形成される円弧状外周面をなし、
前記各磁極内には、前記ロータの回転中心から前記各磁極の中央部を通る直線に直角状に前記永久磁石が配置され、
前記ステータに対向する前記円弧状外周面の前記ロータの回転方向側外周面が、前記ロータの回転中心から前記直線上の前記磁極側へ寄った位置を中心として描かれる円に沿って前記ロータの内方に向かって円弧状に切除された切欠部を有する、
ことを特徴とするDCモータ。
第4発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかにおいて、
前記切欠部は、前記ロータの回転中心から前記各磁極の中央部を通る直線上の前記磁極側へ所定寸法だけ寄った位置を中心として半径R2で描かれる円弧で形成され、
前記ロータの円弧状外周面を形成する半径をR1とした場合、
R2/(R1−R2=B)>2である、
ことを特徴とするDCモータ。
第5発明は、
電動機要素と、前記電動機要素の回転軸の回転によって吸入ガスを圧縮する回転圧縮要素が密閉容器内に配置された回転圧縮機において、前記電動機要素が第1発明乃至第4発明のいずれかに記載のDCモータである、
ことを特徴とする回転圧縮機。
本発明は、永久磁石により等間隔に磁極が形成されたロータをステータ内に配置したDCモータにおいて、前記ロータの各磁極の外周面が、従来のような直線状カットでなく、ロータの回転方向に沿って漸次深くなるよう断面円弧状に切除された切欠部を有することにより、ステータの歯部に掛かる吸引力を低下し、ロータの高速回転時の振動や騒音の低下を図ることができる。
また、ロータの低速回転から高速回転における平均トルクが高く、変動トルクが小さなブラシレスDCモータを提供できる。
また、本発明に係るDCモータを回転圧縮機の電動機要素に採用することにより、回転圧縮機が家庭用エアコンディショナや冷凍冷蔵庫の冷凍サイクルに採用される場合において、騒音の少ない家電機器を提供できるものとなる。
本発明に係る回転圧縮機の縦断面図である。 本発明に係るDCモータのステータとロータの関係を説明する横断面図である。 本発明に係るDCモータのロータの構成を説明する横断面図である。 本発明に係るDCモータと他の形態のモータとのステータの歯部に生じる吸引力の比較を示す図である。 本発明に係るDCモータと他の形態のモータとのトルク変動の比較を示す図である。 本発明に係るDCモータと他の形態のモータとの平均トルクと変動トルクの比較を示す図である。 本発明に係るDCモータのステータ歯部における吸引力のベクトル図である。 本発明に係るDCモータのロータが回転する場合の磁束線を示す図である。 本発明に係るDCモータのロータに形成する切欠部のカット最大の構成を説明する図である。 本発明に係るDCモータのロータに形成する切欠部のカット中の構成を説明する図である。 本発明に係るDCモータの永久磁石の配置が異なる他の実施形態を示す図である。 本発明に係るDCモータの永久磁石の配置が異なる他の実施形態を示す図である。 本発明に係るDCモータのロータに形成する従来形態の直線カットの構成を説明する図である。
本発明は、永久磁石により等間隔に磁極が形成されたロータをステータ内に配置したDCモータにおいて、前記ロータの各磁極の外周面がロータの回転方向に沿って漸次深くなるよう断面円弧状に切除された切欠部を有することを特徴とする。
その一つの構成として、前記各磁極は、前記ロータの回転中心から所定半径で形成される円弧状外周面をなし、前記各磁極内には、前記ロータの回転中心から前記各磁極の中央部を通る直線に直角状に前記永久磁石が配置され、前記ステータに対向する前記円弧状外周面の前記ロータの回転方向側外周面が、前記ロータの回転中心から前記直線上の前記磁極側へ寄った位置を中心として描かれる円に沿って前記ロータの内方に向かって円弧状にカット(以下、カットは「切除」と同じ意味をなす)される形態により、前記ロータの各磁極の外周面がロータの回転方向に沿って漸次深くなるよう断面円弧状に切除された切欠部を有する、ことを特徴とする。
また、本発明は、電動機要素と、前記電動機要素の回転軸の回転によって吸入ガスを圧縮する回転圧縮要素が密閉容器内に配置された回転圧縮機において、前記電動機要素を本発明に係るDCモータとすることによって、好ましい回転圧縮機を提供できる。
以下に、本発明に係るDCモータの実施例を記載するに当たり、DCモータを回転圧縮機に採用した場合の実施例について記載する。
この種の回転圧縮機Cは、図1に示すように、密閉容器1内に電動機要素2が配置され、この電動機要素2の下部に回転圧縮要素3が配置され収容されている。密閉容器1は、上端が開口した有底の円筒形状のシェル部1Aと、このシェル部1Aの上端開口を閉塞するエンドキャップ部1Bから構成され、シェル部1A内に電動機要素2及び回転圧縮要素3を収容配置した後、エンドキャップ部1Bをシェル部1Aに被せ、その接合部を高周波溶接等によって密閉する構成であり、シェル部1A内底部には回転圧縮要素3の潤滑用オイルを溜めるオイル溜め部SOが形成される。
電動機要素2を構成する本発明に係るDCモータ2は、密閉容器1の内壁に溶接にて固定されたステータ(固定子)4と、このステータ4内で回転するように軸受部29、30で支持された回転軸12に固定したロータ(回転子)5を備えるブラシレスDCモータ2で構成される。
図2及び図3の実施例に示すDCモータ2は、4極6スロットタイプであり、そのステータ4は、略ドーナッツ状の珪素鋼板6Fを複数枚積層して構成された固定子鉄心6と、ロータ5に回転磁界を与えるための固定子巻線7とから構成される。固定子鉄心6は、シェル部1A内周面に当接して固定されており、6個の歯部6Aと6個のスロット部6Bを有する形態であり、複数の歯部6A間に内方及び上下に開放したスロット部6Bが形成され、この歯部6Aにスロット部6Bの空間を利用して固定子巻線7を直接巻回する、所謂集中巻き方式によってステータ4の磁極を形成する構成である。
ロータ5は、厚さ1.3mm〜0.7mm等の電磁鋼板を所定数の磁極5A〜5Dを等角度間隔に形成するように、円板状の所定形状に打ち抜き加工した回転子鉄板5Pを複数枚積層し、互いにカシメや溶接にて一体に積層された構成であり、4極の磁極を構成するよう外面が円弧状の磁極5A〜5Dが電磁鋼板から打ち抜かれ、等角度間隔配置の磁極5A〜5Dの相互間に凹部8〜11が形成される。
ロータ5の中心に形成した軸孔5Fには、回転軸12が焼きバメにて取り付けられる。
各磁極5A〜5Dの頂点間の外径55(ロータ5の直径55)は、15フレームの圧縮機では例えば50mmであり、ステータ4の各歯6A部の内径で形成されるステータ4の内径SNの寸法より僅かに小さく、ステータ4とロータ5との間に円形状のエアーギャップAGが形成される。
ロータ5は、等角度間隔に形成される各磁極5A〜5Dを構成するように、各磁極5A〜5D内には磁性体15(永久磁石15)が内蔵された構成であり、各磁極5A〜5Dに対応して形成したスロットS1〜S4に、平板状の磁性体15(永久磁石15)が挿入され、4極の磁極を構成する。
図示のものは、ロータ5の回転中心C1から各磁極5A〜5Dの中央部を通る直線L1に直角状にスロットS1〜S4が、ロータ5の軸方向長さ(ロータ5の厚さ)に亘って貫通状態に形成されており、各永久磁石15は、略ロータ5の軸方向長さ(ロータ5の厚さ)に亘る長さを有してそれぞれスロットS1〜S4に挿入され、前記直線L1に直角状の配置となる。
図示した実施例のDCモータ2では、ロータ5の回転中心C1から各磁極5A〜5Dの中央部を通る直線L1は、ロータ5の回転中心C1から各磁極5A〜5Dの左右間の中心部へ延びる半径方向の直線L1で表している。
DCモータ2の小型化のために、永久磁石15は、フェライト系磁石に替わってBH積の大きなネオジ系磁石(ネオジ、鉄、ボロンからなり、表面にニッケルメッキを施している)や、サマリウムコバルト系磁石や、プラセオジウム系磁石等の、所謂希土類磁石が採用される。
ロータ5の回転時等におけるスロットS1〜S4からの永久磁石15の飛び出しを防止するために、ロータ5の直径よりも若干小さな直径のアルミニウムのような非磁性の端面部材16、17がロータ5の上下面に取り付けられている。端面部材16の上方位置にてロータ5に取り付けられた円盤状のオイル分離板18を備える。ロータ5の回転時のバランスを取るためのバランスウエイト19が、端面部材16とオイル分離板18の間に取り付けられている。
図1において、回転圧縮要素3は、中間仕切板20で仕切られた第1のロータリー用シリンダ21及び第2のロータリー用シリンダ22を備えている。各シリンダ21、22は、それぞれシェル部1A内周面に当接して固定されたシリンダ部材21F、22F内に上下に貫通して形成され、各シリンダ21、22には回転軸12で回転駆動される偏心部23、24が取り付けられており、これら偏心部23、24は偏心位置がお互いに180度位相がずれている。
25、26はそれぞれシリンダ21、22内を回転する第1のローラ、第2のローラであり、それぞれ偏心部23、24の回転でシリンダ21、22内を回る。27、28はそれぞれ第1の枠体、第2の枠体であり、第1の枠体27は複数のネジ50にてシリンダ部材21Fの上面に固定され、第1の枠体27は中間仕切板20との間にシリンダ21の閉じた圧縮空間を形成させる。また、第2の枠体22は複数のネジ51にてシリンダ部材22Fの下面に固定され、第2の枠体28は同様に中間仕切板8との間にシリンダ22の閉じた圧縮空間を形成している。また、第1の枠体27、第2の枠体28はそれぞれ回転軸12の下部を回転自在に軸支する軸受部29、30を備えている。
31、32はカップマフラであり、それぞれ第1の枠体17、第2の枠体28を覆うように取り付けられている。尚、シリンダ21とカップマフラ31は第1の枠体27に設けられた図示しない連通孔にて連通されており、シリンダ22とカップマフラ32も第2の枠体28に設けられた図示しない連通孔にて連通されている。そして、この発明では下面のカップマフラ32内は、シリンダ21、22を構成するシリンダ部材21F、22Fと、中間仕切板20を貫通する貫通孔33を介して、上面のカップマフラ31内に連通している。カップマフラ31、32は、消音室としての機能を有する。
34は密閉容器1の上に設けられた吐出管であり、35、36はアキュムレータ37からそれぞれシリンダ21、22へ繋がる吸入管である。また、38は密閉ターミナルであり、密閉容器1の外部から供給される電力が密閉ターミナル38へ供給され、図示しないリード線を介して固定子4の固定子巻線7へ電力を供給するものである。
DCモータ2の固定子4の固定子巻線7に通電されると、回転磁界が形成されて回転子5が回転する。この回転子5の回転により回転軸12を介してシリンダ21、22内のローラ25、26が偏心回転され、吸入管35、36から吸入された吸入ガスは圧縮される。オイル溜まりSOのオイルは、ロータ5と共に回転する回転軸12の回転によって、回転軸12に形成したオイル供給路(図示せず)から回転圧縮要素3へ供給され、その部分の潤滑が行われる。
圧縮された高圧のガスは前記連通孔を介してシリンダ21からカップマフラ31内に吐出され、このカップマフラ31に形成された吐出孔( 図示せず) から上方の密閉容器1内に吐出される。一方、シリンダ22からは前記連通孔を介してカップマフラ32に吐出され、貫通孔33を通って上面のカップマフラ31名へ供給され、カップマフラ31に形成された吐出孔(図示せず)から上方の密閉容器1内に吐出される。
このようにして密閉容器1内に吐出された高圧ガスは、DCモータ2の前記固定子4内に設けられた隙間や固定子鉄心6とロータ5との間のエアーギャップAG、ロータ5の凹部8〜11等を通過して上昇する。そして、ガスはプレート18に当たり、遠心力で外側に向かい上昇して吐出管34から吐出される。またガスと一緒に吐出されたオイルは、プレート18の回転による遠心力によって外方へ向かい、電動機要素2(DCモータ2)や回転圧縮要素3と密閉容器1との隙間を経てオイル溜まりSOへ流下する。
回転圧縮機Cの出口側である吐出管34は凝縮器40に接続され、凝縮器40の出口側は図示しないが受液器、液管電磁弁を介して減圧装置としての膨張弁41に接続されている。膨張弁41は蒸発器42に接続され、蒸発器42の出口側はアキュムレータ37を介して回転圧縮機Cの吸込側35、36に接続された環状の冷媒回路が構成されている。回転圧縮機Cから吐出された高温高圧のガス冷媒は凝縮器40にて放熱し、凝縮液化される。そして、膨張弁41で減圧された後、蒸発器42に入り、そこで周囲から熱を奪って気化するサイクルを繰り返すものである。
本発明は、上記のように、永久磁石15により等間隔に磁極5A〜5Dが形成されたロータ5をステータ4内に配置したDCモータ2において、ロータ5の各磁極5A〜5Dの外周面がロータ5の回転方向Pに沿って漸次深くなるよう断面円弧状に切除された切欠部50を有する。
この実施形態として、ステータ4に対向する磁極5A〜5Dの外面のうち、ロータ5の回転方向側外周面が、ステータ4に対向する磁極5A〜5Dの外面のうち、ロータ5の回転方向側外周面には、ロータ5の回転方向側がロータ5の内方に向かって次第に深くなるように、ロータ5の内方に向かって漸次深くなるよう断面円弧状に切除された切欠部50を有する。
このため、切欠部50の形成の一つとして、ロータ5の磁極5A〜5Dのステータ4の歯部6Aに対向する円弧状外周面(ロータ5の直径55を形成するように、ロータ5の中心C1からロータ5の半径R1で形成された外面)のうち、ロータ5の回転方向(図示のものは反時計方向)側の外面には、ステータ4に対向する磁極5A〜5Dの外面のうち、ロータ5の回転方向側外周面が、磁極5A〜5Dの外面よりも小さな曲率で以ってロータ5の内方に向かって曲線でカットされることにより、切欠部50が形成される。
この切欠部50の形成において好ましい一つの実施形態として、図示のように、各磁極5A〜5D内にはそれぞれ永久磁石15が配置され、ステータ4に対向するロータ5の円弧状外周面のうち、ロータ5の回転方向側の外面には、ロータ5の回転中心C1から各磁極5A〜5Dの左右間の中央部へ向けて延びる直線L1上の磁極5A〜5D側へ所定寸法Bだけ寄った位置C2を中心として、所定の半径R2で描かれる円に沿ってロータ5の内方に向かってカットされた切欠部50が形成される。
具体的には、ロータ5の半径R1と、切欠部50を形成する半径R2の関係は、ロータ5の回転時にも、各磁極5A〜5Dに変形が生じないように、永久磁石15の左右端部に形成される磁極5A〜5Dの肉厚の薄い部分Qに最小限度の肉厚が残る状態とすることが望ましい。このため、切欠部50と永久磁石15との間にも、最小限度の各磁極5A〜5Dの肉厚部が残存する状態でなければならない。
このため、R2/(R1−R2=B)が2より大きいことが望ましい、即ち、R2/(R1−R2=B)>2が望ましい。この点に関して、テストに採用されたDCモータ2に基づいて以下に説明する。
本発明に係る作用効果を示すために、テストに採用されたDCモータ2は、図2及び図3に示すような4極6スロットタイプであり、ロータ5の直径55(円弧状外形寸法)は57mm、ステータ4の直径(外形寸法)は109mmであり、これを回転圧縮機Cに採用し、これを回転圧縮機Cの定格負荷近辺での運転状態において、電流は4Arms(発生トルクは2.8Nm)にてテストした。
永久磁石15の左右端部に形成される磁極5A〜5Dの肉厚の薄い部分Qに最小限度の肉厚が残る状態まで切欠部50がロータ5の内方へ食い込むように形成した状態(これをカット最大と称し、図9に示す)では、テストしたDCモータ2では、R1=20.5mm、B=8mmであり、R2/(R1−R2=B)=2.56である。
また、カット最大よりも切欠部50がロータ5の内方への食い込みが少ない状態(これをカット中と称し、図10に示す)では、R2の中心はロータ5の中心に寄った位置となり、テストした他のDCモータ2では、R1=24.5mm、B=4mmであり、R2/(R1−R2=B)=6.13である。
なお、他のDCモータ2では、カット最大の場合R2/(R1−R2=B)=2.1を得ており、カット中ではR2/(R1−R2=B)=6を得ている。
これによって、図3においてG1で示すロータ5の後半部(ロータ5の回転方向から見て後方側)の外周面範囲は半径R1の円弧状外周面であるが、G2で示すロータ5の前半部(ロータ5の回転方向から見て前方側)の外周面範囲では、各磁極5A〜5Dの円弧状の外周面は、直線L1からロータ5の回転方向(図示のものは反時計方向)側の外周面が、直線L1上の点を中心とする半径R2で描かれる円に沿ってロータ5の内方に向かって円弧状にカットされた切欠部50となり、切欠部50は、ロータ5の内方に向かってロータ5の回転方向側が次第に深くなる。
このため、ステータ4の歯部6Aとロータ5の各磁極5A〜5Dとの間のエアーギャップAGは、ロータ5の回転方向(図示のものは反時計方向)側が円弧状に徐々に大きくなる関係となる。
また、各磁極5A〜5D内に内蔵される永久磁石15の配置として好ましい一つの実施形態として、図3に示すように、各磁極5A〜5D内には、ロータ5の回転中心C1から各磁極5A〜5Dの左右間の中央部へ向けて延びる直線L1に直角状にそれぞれ永久磁石15が配置される構成とする。
この場合、永久磁石15の左右端部に形成される磁極5A〜5Dの肉厚の薄い部分Qの肉厚、即ち、切欠部50のロータ5の外面と永久磁石15との最短距離部分の肉厚、及び磁極5A〜5Dの側壁と永久磁石15との最短距離tの部分の磁極5A〜5Dの肉厚が、ロータ5の最大回転数においても変形しないような最小限の厚さを有する状態となるように、ロータ5の回転中心C1から各磁極5A〜5Dの円弧状の外周面の中央部へ延びる直線L1上のいずれかの点を中心C2として描く円に沿って、円弧状にカットされたロータの外面が切欠部50となることが望ましい。図示は一つの磁極5Cについて記載しているが、他の磁極においても同様である。
直線L1は、ロータ5の回転中心C1から各磁極5A〜5Dの左右間の中央部へ向けて延びる直線であり、各磁極5A〜5Dの左右間の中心から若干外れてもよいが、図2及び図3に示す形態では、ロータ5の回転中心C1から半径R1で形成された円弧状外周面の中心を通る直線L1とすることにより、切欠部50がロータ5の円弧状外周面の前半分に形成できるため、所期の効果を得るためロータ5の設計及び製造がし易くなる。
実施例では、永久磁石15の左右端部に形成される磁極5A〜5Dの肉厚の薄い部分Qの肉厚を最小限の範囲で確保するために、磁極5A〜5Dにおいて、その側壁と永久磁石15との最短距離tの部分は、ロータ5の回転により生じる永久磁石15の遠心力にて変形しない肉厚が残存する構成とし、t=0.3mm〜1.0mmの範囲とし、通常0.5mm程度が適切である。
図3では最短距離tについては、磁極5Cのみに図示しているが、磁極5A〜5Dについても同様である。
従来のように直線状カットとする場合は、DCモータ2が運転されロータ5の回転により、永久磁石15がステータ4の歯部6Aに近づき遠ざかるまでの間に、エアーギャップAG内の磁束密度変化が急激となり、それに伴ってステータ4の歯部6Aに生じる吸引力が急激に変化するため、それにより生じる歯部6Aの変形によって騒音が生じる。
図2に示すように、ステータ4の歯部6Aの先端(エアーギャップAG側)の左右両側には、スロット6Bの形成のために歯部6Aの肉厚が薄い箇所が形成されるため、前記吸引力によってこの部分に生じる変形が齎されれば、これによって騒音が発生し、特にロータの高速回転時の振動や騒音発生の原因となる。
本発明では、切欠部50の形成によって、エアーギャップAGはロータ5の回転方向(図示のものは反時計方向)側が円弧状に次第に大きくなる関係となるため、直線状カットに比してエアーギャップAGの急激な変化が少なくなる。
このため、切欠部50によって、ロータ5の高速回転時における鉄損を低減して効率を改善することができると共に、振動による騒音の低減が達成できる。
即ち、ステータ4の歯部6Aに掛かる急激な吸引力の変化を低下し、ロータ5の高速回転時の振動や騒音の低下を図ることができる技術を提供できることとなる。
また、ロータ5の低速回転から高速回転における平均トルクが大きく、変動トルクが小さなブラシレスDCモータ2を提供するものである。
これらのことは、図4乃至図6に基づき以下に記載する。
本発明に係る作用効果を示すためのテストに採用されたDCモータ2は、図2及び図3に示すような4極6スロットタイプであり、ロータ5の直径55(円弧状外形寸法)は57mm、ステータ4の直径(外形寸法)は109mmであり、これを回転圧縮機Cに採用し、これを回転圧縮機Cの定格負荷近辺での運転状態において、電流は4Arms(発生トルクは2.8Nm)にてテストした。
磁極5A〜5Dに働く吸引力の算出方法は、磁界解析を実施し、ステータ4の歯部6Aに働く節点力を計算したものが図7であり、図7において矢印で示す各ベクトルが吸引力を示しており、矢印の長さによって吸引力の大きさを表している。
図8には、ロータ5が回転する場合、その一つの状態における磁束密度を複数の線Jで示すものであり、固定子巻線7は省略して図示している。
図4は、ロータ5の磁極5A〜5Dのロータ5の回転方向側の外面に形成するカット部の形状の種類によって、DCモータ2の運転によってステータ歯部6Aに生じる吸引力がどのように変化するかを示す図である。
本発明の実施テストにおいて、DCモータ2の運転によってステータ4の各歯部6Aには、図2に矢印Yで示す方向に吸引力が発生する。実施したDCモータ2において、図7は一つの磁極についての吸引力をベクトルで示すものであるが、各磁極5A〜5Dにおける吸引力も同様である。
ロータ5の外周面のカットの種類は、図3において、各磁極5A〜5Dの円弧状の外周面は、直線L1からロータ5の回転方向(図示のものは反時計方向)側の外周面が、半径R1の円弧状外周面と同一形成の形態(カット無の形態)、即ち図3においてロータ5の外周面がG1及びG2で示す全範囲で半径R1の円弧である形態と、特許文献1(特開2005−210898)のようにロータ5の外周面が図3のG1の範囲が半径R1の円弧であるがG2の範囲が直線状にカットされた形態(直線カットの形態と称し、図13に示す)と、本発明のようにロータ5の外周面が図3のG1の範囲が半径R1の円弧状であるがG2の範囲が円弧状にカットされた切欠部50であって小さな曲率でカットした形態(カット最大の形態と称し、図9で示す)と、本発明のようにロータ5の外周面が図3のG1の範囲が半径R1の円弧状であるがG2の範囲が円弧状にカットされた切欠部50であってロータカット最大よりも大きな曲率でカットした形態(カット中の形態と称し、図10で示す)と、におけるロータの回転角に対するステータ歯部6Aに生じる吸引力の変化を示している。
上記において、カット最大とは、切欠部50のロータ5の外周面と永久磁石15との最短距離が、ロータの最大回転数においても変形しないような最小限の厚さを有する状態である。また、カット中とは、切欠部50がカット最大に至るほどに深くロータ5内方へ入り込んだ状態よりも少なくロータ5内方へ入り込んだ状態となるように、所定の曲率で以って円弧状に形成された場合である。
このため、ロータの外径、各磁極5A〜5Dの幅、各磁極5A〜5Dにおける磁石15の挿入位置等によって、切欠部50のロータ5の外面と永久磁石15との最短距離及び磁極5A〜5Dの側壁と永久磁石15との最短距離tが、ロータの最大回転数においても変形しないような最小限の厚さを有する状態となるように、ロータ5の回転中心C1から各磁極5A〜5Dの円弧状の外周面へ延びる直線L1上のいずれかの点を中心C2として描く円に沿って円弧状にカットされたロータの外面が切欠部50となることが望ましい。
図4は、ステータ歯部6Aの一つに関して、ロータ5の回転角が0度〜180度までの範囲におけるデータであり、ロータ5の1回転におけるステータ歯部6Aに生じる吸引力の変化は、同様の変化をするため、ロータ5の1回転におけるステータ歯部6Aに生じる吸引力の変化を知ることができる。
これによって、ステータ歯部6Aに生じる吸引力は、従来の直線カットの形態と、本発明における円弧状の切欠部50の形態では、略同じであるため、本発明における円弧状の切欠部50によってステータ歯部6Aに生じる変形が憂慮されることはない。
図5のトルクは、図4のステータ歯部6Aの吸引力と同じ条件で計算したものである。
図5は、図4の場合と同様に、ロータ5の外周面のカットの種類は、図3において、各磁極5A〜5Dの円弧状の外周面は、直線L1からロータ5の回転方向(図示のものは反時計方向)側の外周面が、半径R1の円弧状外周面と同一形成の形態(カット無の形態)、即ち図3においてロータ5の外周面がG1及びG2で示す全範囲で半径R1の円弧である形態と、特許文献1(特開2005−210898)のようにロータ5の外周面が図3のG1の範囲が半径R1の円弧であるがG2の範囲が直線状にカットされた形態(直線カットの形態と称し、図13に示す)と、本発明のようにロータ5の外周面が図3のG1の範囲が半径R1の円弧であるがG2の範囲が円弧状にカットされた切欠部50であって小さな曲率でカットした形態(カット最大の形態と称し、図9に示す)と、本発明のようにロータ5の外周面が図3のG1の範囲が半径R1の円弧であるがG2の範囲が円弧状にカットされた切欠部50であってロータカット最大よりも大きな曲率でカットした形態(カット中の形態と称し、図10に示す)と、におけるロータの回転角に対するトルク変動の状態を示している。
カット最大の形態とは、ロータ5の回転により切欠部50と永久磁石15との最短距離tの部分に変形が生じない状態まで最大限の切欠部50を形成した場合を言う。
図5から明らかなように、本発明のDCモータ2は、ロータ5の回転角に対するトルクの変動幅が、0.5Nm以下である。
図5から明らかなように、カット無の形態と直線カットの形態に比して、本発明における円弧状の切欠部50の形態では、本発明の方がトルク変動が少なく、特に、カット最大の形態がトルク変動が小さい。
トルク変動が大きくなれば振動が生じ騒音発生の原因となり、特に、高速回転になる程、その状態が大きくなる。このことからすれば、本発明では、高速回転においても騒音が少なくなり、騒音の少ない家電機器への適用に優れたDCモータ2となる。
図6のトルクは、図4のステータ歯部6Aの吸引力と同じ条件で計算したものである。
図6は、図4の場合と同様に、ロータ5の外周面のカットの種類は、図3において、各磁極5A〜5Dの円弧状の外周面は、直線L1からロータ5の回転方向(図示のものは反時計方向)側の外周面が、半径R1の円弧外周面と同一形成の形態(カット無の形態)、即ち図3においてロータ5の外周面がG1及びG2で示す全範囲で半径R1の円弧状である形態と、特許文献1(特開2005−210898)のようにロータ5の外周面が図3のG1の範囲が半径R1の円弧状であるがG2の範囲が直線状にカットされた形態(直線カットの形態と称し、図13に示す)と、本発明のようにロータ5の外周面が図3のG1の範囲が半径R1の円弧状であるがG2の範囲が円弧状にカットされた切欠部50であって小さな曲率でカットした形態(カット最大の形態と称し、図9に示す)と、本発明のようにロータ5の外周面が図3のG1の範囲が半径R1の円弧状であるがG2の範囲が円弧状にカットされた切欠部50であってロータカット最大よりも大きな曲率でカットした形態(カット中の形態と称し、図10に示す)と、における平均トルクと変動トルクの大きさを比較した図である。
平均トルクが大きく変動トルクが小さなDCモータ2が運転中の騒音が少ない。
図6から明らかなように、カット無の形態と直線カットの形態に比して、本発明における円弧状の切欠部50の形態では、本発明の方が平均トルクが大きく、変動トルクが小さいため、騒音が少なくなり、騒音の少ない家電機器への適用に優れたDCモータ2となる。
特に、カット最大の形態であれば、平均トルクが大きく変動トルクが小さなモータの形成となり、高速回転中での騒音の少ないDCモータ2とすることができるため、騒音の少ない家電機器への適用に優れたDCモータ2となる。
なお、カット無のものは、他のものに比して変動トルクも平均トルクも大きいため、騒音は無視して低速回転で使用するモータに適するものと言える。
図6から明らかなように、本発明に係るテストしたDCモータ2は、低速回転から高速回転までの平均トルクと変動トルクの差が、2Nm以上である。
上記で説明したDCモータ2は、4極6スロットタイプであるが、磁極及びスロットの数によって、4極6スロット、6極9スロット、8極12スロットのように、所定の形態とすることができる。この場合においても、6極9スロット及び8極12スロットのDCモータにおいても、ステータ4及びロータ5の構成と極数及びスロット数が異なるだけで、それに係る構成、機能及び効果は、4極6スロットタイプで説明したことと基本的に同様である。
本発明に係るDCモータが家庭用送風機に採用される場合や、本発明に係るDCモータを採用した回転圧縮機が家庭用エアコンディショナや冷凍冷蔵庫の冷凍サイクルに採用される場合において、騒音の少ない家電機器を提供できるものとなる。
本発明は、永久磁石により等間隔に磁極が形成されたロータをステータ内に配置したDCモータにおいて、前記ロータの各磁極の外周面がロータの回転方向に沿って漸次深くなるよう断面円弧状に切除された切欠部を有することを特徴とするDCモータである。この技術思想を備える形態のDCモータとして、永久磁石15の配置が上記実施形態とは異なる形態を図11と図12に示す。
図11のものは、各磁極5A〜5Dを形成する平板状の永久磁石15は、ロータ5の回転方向から見て、磁極の後端部と前端部に磁極の内方から外方に向かって、各磁極5A〜5Dが扇形状をなすような配置である。図示のものは4極6スロットタイプであり、各磁極5A〜5Dの永久磁石15は、各磁極5A〜5D間の凹部8〜11において並行に向かい合う配置をなし、図11にN、Sの符号を付した着磁状態の配置によって、矢印Fで示すようなS極側からN極側へ向かう弧状の磁束通路が形成される(矢印Fの磁束通路は磁極5Aに関して図示しているが、他の磁極においても同様である)。60はロータ5を回転軸12と並行に貫通するフラックスバリア孔である。
図1乃至図10と同一符号箇所は、図1乃至図10に記載した構成及び効果と同様である。
図12のものは、各磁極5A〜5Fを形成する平板状の永久磁石15は、ロータ5の回転中心C1から各磁極5A〜5Fの左右間の中央部へ向けて延びる直線L1に直角状に、平板状の永久磁石15が各磁極5A〜5Fの内方部に配置される。図示のロータ5は6極タイプであり、図12にN、Sの符号を付した着磁状態の配置によって、矢印Fで示すようなS極側からN極側へ向かう弧状の磁束通路が形成される(矢印Fの磁束通路は磁極5Aに関して図示しているが、他の磁極においても同様である)。60はロータ5を回転軸12と並行に貫通するフラックスバリア孔である。
図1乃至図10と同一符号箇所は、図1乃至図10に記載した構成及び効果と同様である。
図11及び図12の形態においても、上記同様に切欠部50が形成され、図1から図9において説明したことと同様の作用効果が得られるものであり、ステータ4の歯部に掛かる吸引力を低下し、ロータ5の高速回転時の振動や騒音の低下を図ることができる。
また、ロータ5の低速回転から高速回転における平均トルクが高く、変動トルクが小さなブラシレスDCモータを提供できる。
更に、本発明に係るDCモータを回転圧縮機の電動機要素に採用することにより、回転圧縮機が家庭用エアコンディショナや冷凍冷蔵庫の冷凍サイクルに採用される場合において、騒音の少ない家電機器を提供できるものとなる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、以上の説明は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
1・・・・・・・密閉容器
2・・・・・・・電動機要素(DCモータ)
3・・・・・・・回転圧縮要素
4・・・・・・・ステータ
5・・・・・・・ロータ
5A〜5D・・・磁極
6・・・・・・・固定子鉄心
6A・・・・・・歯部
6B・・・・・・スロット
7・・・・・・・固定子巻線
12・・・・・・回転軸
15・・・・・・永久磁石
20・・・・・・中間仕切版
21、22・・・シリンダ
23、24・・・偏心部
25、26・・・ローラ
27・・・・・・第1の枠体
28・・・・・・第2の枠体
29、30・・・軸受部
50・・・・・・切欠部
55・・・・・・ロータ5の直径
AG・・・・・・エアーギャップ
C・・・・・・・回転圧縮機
C1・・・・・・ロータ5の回転中心
C2・・・・・・切欠部50の中心L1・・・・・ロータの回転中心から各磁極の中央部を通る直線
R1・・・・・・ロータ5の半径
R2・・・・・・切欠部50を描く半径
S1〜S4・・・永久磁石15の挿入用スロット

Claims (5)

  1. 永久磁石により等間隔に磁極が形成されたロータをステータ内に配置したDCモータにおいて、
    前記ロータの各磁極の外周面がロータの回転方向に沿って漸次深くなるよう断面円弧状に切除された切欠部を有することを特徴とするDCモータ。
  2. 永久磁石により等間隔に磁極が形成されたロータをステータ内に配置したDCモータにおいて、
    前記各磁極は、前記ロータの回転中心から所定半径で形成される円弧状外周面をなし、
    前記円弧状外周面の前記ロータの回転方向側外周面が、前記ロータの回転中心から前記各磁極の中央部を通る直線上の前記磁極側へ寄った位置を中心として描かれる円に沿って前記ロータの内方に向かって円弧状に切除された切欠部を有する、
    ことを特徴とするDCモータ。
  3. 永久磁石により等間隔に磁極が形成されたロータをステータ内に配置したDCモータにおいて、
    前記各磁極は、前記ロータの回転中心から所定半径で形成される円弧状外周面をなし、
    前記各磁極内には、前記ロータの回転中心から前記各磁極の中央部を通る直線に直角状に前記永久磁石が配置され、
    前記ステータに対向する前記円弧状外周面の前記ロータの回転方向側外周面が、前記ロータの回転中心から前記直線上の前記磁極側へ寄った位置を中心として描かれる円に沿って前記ロータの内方に向かって円弧状に切除された切欠部を有する、
    ことを特徴とするDCモータ。
  4. 前記切欠部は、前記ロータの回転中心から前記各磁極の中央部を通る直線上の前記磁極側へ所定寸法だけ寄った位置を中心として半径R2で描かれる円弧で形成され、
    前記ロータの円弧状外周面を形成する半径をR1とした場合、
    R2/(R1−R2=B)>2である、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のDCモータ。
  5. 電動機要素と、前記電動機要素の回転軸の回転によって吸入ガスを圧縮する回転圧縮要素が密閉容器内に配置された回転圧縮機において、前記電動機要素が請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のDCモータである、
    ことを特徴とする回転圧縮機。
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