JP2020079048A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Teruaki Tsuji
輝明 辻
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Abstract

【課題】車両に運転者のみが搭乗し、運転席空間のみの冷房が開始された場合に、運転者の冷房感を安定して得ることが可能な車両用空調装置を提供する。【解決手段】運転席側と助手席側のそれぞれにおいて、ダッシュボードの車幅方向中央寄りに設けられたセンタベント吹出口51a,51bと車幅方向側方寄りに設けられたサイドベント吹出口52a.52bとを備え、センタベント吹出口51a,51b及びサイドベント吹出口52a.52bを介して車室に空気を供給可能する車両用空調装置において、運転席のみに乗員が搭乗していることが検出され、運転席側を急速に冷房することが要請されている場合に、運転席側のセンタベント吹出口51aとサイドベント吹出口52aを介して空気を優先的に供給し、その上で運転席側のセンタベント吹出口51aとサイドベント吹出口52aの一方から供給する風量を他方から供給する風量よりも多くする。【選択図】図7

Description

本発明は、運転席のみに乗員が搭乗している場合に、運転席空間を集中的に冷房することが可能な車両用空調装置に関する。
乗員が運転者のみの場合に、運転席空間を効率的に空調する車両用空調装置としては、下記する特許文献1に示されるものが公知となっている。
これは、乗員が運転者のみと判定された場合、運転席空間を急速に温度調節するモードとし、複数の吹出口のうち、運転席空間以外に開口した吹出口を閉じ、運転席空間にだけ空調風を吹き出すことで、運転席空間を効率良く設定温度に近づけるようにしたものである。
特開2008−296717号公報
しかしながら、上述の構成においては、運転席空間を効率良く設定温度に近づける点では優れているが、運転席空間にのみ冷気を吹き出し、助手席空間には空気を吹き出さないので、助手席側には、長時間にわたって高温の空気の塊が残ることとなる。
このため、運転席空間に冷気が吹き出されているとはいえ、助手席空間に滞留している高温の空気の熱気が運転者に到達しやすくなり、運転者の快適な冷房感を安定して得ることが困難であった。
このような不都合は、急速冷房運転時において、運転席空間にのみ空気を集中的に供給する運転席集中吹出モードに設定される場合のみならず、運転席空間に助手席空間よりも多くの冷気を供給する吹出モードに設定される場合でも同様に生じ得る。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、車両に運転者のみが搭乗し、運転席空間を急速冷房する場合に、運転者の冷房感を安定して得ることが可能な車両用空調装置を得ることを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明にかかる車両用空調装置は、運転席側と助手席側のそれぞれにおいて、ダッシュボードの車幅方向中央寄りに設けられたセンタベント吹出口と車幅方向側方寄りに設けられたサイドベント吹出口とを備え、前記センタベント吹出口及び前記サイドベント吹出口を介して車室に空気を供給可能する車両用空調装置であって、車室の乗員の搭乗位置を検出する乗員搭乗位置検出手段と、助手席側のセンタベント吹出口及びサイドベント吹出口から供給する風量を調節する助手席側ベント風量調節手段と、運転席側のセンタベント吹出口及びサイドベント吹出口から供給する風量を調節すると共に、運転席側のセンタベント吹出口から供給する風量とサイドベント吹出口から供給する風量との割合を調節する運転席側ベント風量調節手段と、前記助手席側ベント風量調節手段と前記運転席側ベント風量調節手段を駆動制御する制御ユニットとを備え、
前記制御ユニットは、前記乗員搭乗位置検出手段により運転席のみに乗員が搭乗していることが検出され、前記運転席側を急速に冷房することが要請されている場合に、前記助手席側ベント風量調節手段及び前記運転席側ベント風量調節手段により、前記運転席側のセンタベント吹出口とサイドベント吹出口を介して空気を優先的に供給し、前記運転席側ベント風量調節手段により、前記運転席側の前記センタベント吹出口と前記サイドベント吹出口の一方から供給する風量を他方から供給する風量よりも多くする供給風量制御手段を備えることを特徴としている。
したがって、運転席にのみ乗員が搭乗し、この運転席側を急速に冷房することが要請されている場合に、運転席側に空気を優先的に供給した上で(運転席空間のみに冷気を供給する運転席集中吹出モードや、運転席空間へ供給する冷気を助手席空間に供給する冷気よりも多くする運転席優先空調モードに設定した上で)、運転席側のセンタベント吹出口とサイドベント吹出口の一方から供給する風量を他方から供給する風量よりも多くすることで、助手席側に滞留している高温空気が運転席側に到達することを阻止することが可能となる。
例えば、運転席側のセンタベント吹出口からの供給風量をサイドベント吹出口からの供給風量よりも多くすることで、いわゆる「エアカーテン」を助手席との間に形成し、助手席側に滞留している高温空気が運転席に到達することを阻止し、運転席の乗員に対する冷房感を安定して得ることが可能となる。
また、運転席側のサイドベント吹出口からの供給風量をセンタベント吹出口からの供給風量よりも多くすることで、運転席側のサイドベント吹出口からの空気によって運転席側から助手席側および後席側へ拡散する一方的な空気の流れが形成され、この一方的に拡散する空気の流れによって、助手席側に滞留している高温の空気が運転席側に到達することを阻止し、運転席の乗員に対する冷房感を安定して得ることが可能となる。
ここで、前記供給風量制御手段による風量制御は、導入空気量が最大であることをも要件とするようにしてもよい。
このような構成を採用することで、前記エアカーテンの効果や運転席側から助手席側および後席側へ空気を拡散させる効果を、より効果的に得ることが可能となる。
また、上述した制御において、運転席側の温度を検出する運転席側温度検出手段と、助手席側の温度を検出する助手席側温度検出手段と、を更に備え、前記運転席側温度検出手段で検出された運転席側の温度が所定温度以下であり、且つ、前記運転席側の温度と前記助手席側温度検出手段で検出された助手席側の温度との差が所定値以下となった場合に、前記供給風量制御手段による制御を停止するようにしてもよい。
運転席側の温度が所定温度以下であり、且つ、運転席側の温度と助手席側の温度との差が所定値以下となった場合には、助手席側に滞留していた高温空気がなくなり、高温空気が助手席側から運転席に流れる虞がないことを確認できるので、運転席側のセンタベント吹出口から供給する風量とサイドベント吹出口から供給する風量とを同じにする通常のクールダウン制御に戻して運転席空間を均一に急速冷房することが可能となる。
上述した車両用空調装置で利用可能な空調ユニットとしては、内部に空気流路が形成された空調ケースと、前記空調ケース内に導入される空気量を調節する送風機と、前記空調ケース内に配されて該空調ケース内に導入された空気の温度を調整する温度調整手段と、前記温度調整手段の下流側に配され、ダッシュボードに設けられた運転席側および助手席側の前記センタベント吹出口へ空気を導くセンタベント用接続ダクトが接続されると共に、前記センタベント用接続ダクトに空気を送出するセンタベント開口が形成されたセンタベント送出部と、このセンタベント送出部に隣接し、前記サイドベント吹出口へ空気を導くサイドベント用接続ダクトが接続されると共に、前記サイドベント用接続ダクトに空気を送出するサイドベント開口が形成されたサイドベント送出部と、前記センタベント開口及び前記サイドベント開口を開閉可能に前記空調ケースに支持されるベントドアと、を有し、少なくとも前記運転席側ベント風量調節手段は、前記ベントドアと、このベントドアを回転駆動させる駆動力を供給するアクチュエータとを有し、前記ベントドアを、前記空調ケースに軸支される回転軸と、前記回転軸から異なる径方向に延出した複数の板状の部分であって、前記センタベント開口を開閉可能とするセンタベント用開閉部と、前記回転軸のうち前記センタベント用開閉部の形成部位とは異なる部位において異なる径方向に延出した複数の板状の部分であって、前記サイドベント開口を開閉可能とするサイドベント用開閉部とを有して構成し、前記センタベント送出部の下流端又は前記センタベント用接続ダクトの前記センタベント送出部と接続する接続端部、及び、前記サイドベント送出部の下流端又は前記サイドベント用接続ダクトの前記サイドベント送出部と接続する接続端部、の少なくとも一箇所に、前記開閉部の回転軌跡に沿って湾曲形成され、前記開閉部との間の隙間を所定の回動領域に亘って絞るベント風量規制壁を設け、前記アクチュエータを前記制御ユニットで駆動制御するものであってもよい。
このような空調ユニットを用いることで、 開閉部との間の隙間を所定の回動領域に亘って絞るベント風量規制壁を形成したので、ベントドアを回動させるだけで、運転席側のセンタベント吹出口からの風量を多くして助手席との間に「エアカーテン」を形成したり、運転席側のサイドベント吹出口からの風量を多くして運転席側から助手席側および後席側へ拡散する一方的な空気の流れを形成したりすることが可能となる。よって、部品を追加する必要がなく、また複雑な制御を行わずに運転者の快適な冷房感を維持することが可能となる。
ここで、前記ベント風量規制壁は、前記センタベント送出部の下流端の前記センタベント開口の縁部から前記センタベント用開閉部の回転軌跡に沿って延設されたセンタベント用延設部、及び、前記サイドベント送出部の下流端の前記サイドベント開口の縁部から前記サイドベント用開閉部の回転軌跡に沿って延設されたサイドベント用延設部の少なくとも一方を設けて構成するようにしてもよい。
このような構成とすることで、ベント風量規制壁が、センタベント開口の下流端縁部から延設するセンタベント用延設部と、サイドベント開口の下流端縁部から延設するサイドベント用延設部との少なくとも一方によって構成されるので、ベントドアが回転してセンタベント用開閉部の端辺がセンタベント用延設部の位置まで回転されると、又は、サイドベント用開閉部の端辺がサイドベント用延設部の位置まで回転されると、その部分の通路面積が縮小されるので、対応する開口から送出する空気量を減少させることが可能となり、逆に対応する開口以外の開口から送出する空気量を多くすることが可能となる。このため、空調ユニットのベント開口部分の構造を変更するだけで、センタベント開口から送出する風量とサイドベント開口から送出する風量との割合を大きく変更することが可能となる。
また、前記ベント風量規制壁は、前記センタベント用接続ダクトの前記センタベント送出部と接続する接続端部の内壁に、前記センタベント用開閉部の回転軌跡に沿って形成されたセンタベント用湾曲壁、及び、前記サイドベント用接続ダクトの前記サイドベント送出部と接続する接続端部の内壁に、前記サイドベント用開閉部の回転軌跡に沿って形成されたサイドベント用湾曲壁の少なくとも一方を設けて構成するようにしてもよい。
このような構成においては、ベント風量規制壁が、センタベント用接続ダクトの接続端部の内壁に形成されたセンタベント用湾曲壁と、サイドベント用接続ダクトの接続端部の内壁に形成されたサイドベント用湾曲壁との少なくとも一方によって構成されるので、ベントドアが回転されてセンタベント用開閉部の端辺がセンタベント用湾曲壁の位置まで回転されると、また、サイドベント用開閉部の端辺がサイドベント用湾曲壁の位置まで回転されると、その部分の通路面積が縮小されるので、対応する開口から送出する空気量を減少させることが可能となり、逆に対応する開口以外の開口から送出する空気量を多くすることが可能となる。このため、接続ダクトを交換するだけで、センタベント開口から送出する風量とサイドベント開口から送出する風量との割合を大きく変更することが可能となる
また、上述した車両用空調装置で利用可能な空調ユニットとしては、内部に空気流路が形成された空調ケースと、前記空調ケース内に導入される空気量を調節する送風機と、前記空調ケース内に配されて該空調ケース内に導入された空気の温度を調整する温度調整手段と、前記温度調整手段の下流側に配され、ダッシュボードに設けられた運転席側および助手席側の前記センタベント吹出口へ空気を導くセンタベント用接続ダクトが接続されると共に、前記センタベント用接続ダクトに空気を送出するセンタベント開口が形成されたセンタベント送出部と、このセンタベント送出部に隣接し、前記サイドベント吹出口へ空気を導くサイドベント用接続ダクトが接続されると共に、前記サイドベント用接続ダクトに空気を送出するサイドベント開口が形成されたサイドベント送出部と、前記センタベント開口及び前記サイドベント開口を開閉可能に前記空調ケースに支持されるベントドアとを有し、少なくとも前記運転席側ベント風量調節手段は、前記ベントドアと、このベントドアを回転駆動させる駆動力を供給するアクチュエータとを有し、前記ベントドアを、前記空調ケースに軸支される回転軸と、前記回転軸から異なる径方向に延出した複数の板状の部分であって、前記センタベント開口を開閉可能とするセンタベント用開閉部と、前記回転軸のうち前記センタベント用開閉部の形成部位とは異なる部位において異なる径方向に延出した複数の板状の部分であって、前記サイドベント開口を開閉可能とするサイドベント用開閉部とを有して構成し、前記センタベント用開閉部と前記サイドベント用開閉部とを異なる径方向に延出し、前記アクチュエータを前記制御ユニットで駆動制御するものであってもよい。
このような空調ユニットを用いることで、センタベント用開閉部とサイドベント用開閉部とが異なる方向に延出しているので、ベントドアの回転位置を調節することで、センタベント開口からの送出量を増やす態様と、サイドベント開口からの送出量を増やす態様とをベントドアの異なる回動領域で形成することが可能となる。このため、ベントドアを回動させるだけで、運転席側のセンタベント吹出口からの風量を多くして助手席との間に「エアカーテン」を形成したり、運転席側のサイドベント吹出口からの風量を多くして運転席側から助手席側および後席側へ拡散する一方的な空気の流れを形成したりすることが可能となる。よって、部品を追加する必要がなく、また複雑な制御を行わずに運転者の快適な冷房感を維持することが可能となる。
以上述べたように、本発明によれば、運転席のみに乗員が搭乗していることが検出され、運転席側を急速に冷房することが要請されている場合には、運転席側に空気を優先的に供給し、その上で、運転席側のセンタベント吹出口とサイドベント吹出口の一方から供給する風量を他方から供給する風量よりも多くするようにしたので、助手席側に滞留している高温空気が運転席側に到達することを阻止することができ、運転席の乗員に対する冷房感を安定して得ることが可能となる。
図1(a)は、本発明に係る車両用空調装置の全体構成例を示す断面図であり、図1(b)は、空調ケースの上部に設けられたデフロスト吹出部とベント吹出部とを示す平面図である。 図2は、空調ケースの上部に設けられたデフロスト吹出部及びベント吹出部と、各吹出部に接続される接続ダクトとの関係を示す図であり、(a)は、空調ケース上部の断面図と接続ダクトとの関係示す図、(b)は空調ケース上部の平面図と接続ダクトとの関係を示す図である。 図3は、第1の実施例において、ベントドアが取り付けられた状態のベント吹出部と、このベント吹出部に取り付けられるベントドアとを並べて表示した斜視図である。 図4は、運転席側のベントドアと助手席側のベントドアとを別々に形成し、これらを連結させて空調ケースに回転自在に支持させる態様を示す図である。 図5は、第1実施例におけるベント吹出部を示す断面図であり、(a)は図3のA−A線で切断したセンタベント吹出部を示し、(b)は図3のB−B線で切断したサイドベント吹出部を示す。 図6は、制御ユニットでの制御動作例を示すフローチャートである。 図7は、図6のフローチャートのステップ108の制御状態を示す図であり、(a)は、運転席側のベント吹出部の状態を示す斜視図であり、(b)は、(a)のA−A線およびB−B線で切断した断面図であり、(c)は車室の吹き出し状態を示す図である。 図8は、図5の構成と同等の機能を有する変形例を示す図である。 図9は、第2の実施例において、ベントドアが取り付けられた状態のベント吹出部と、このベント吹出部に取り付けられるベントドアとを並べて表示した斜視図である。 図10は、第2実施例におけるベント吹出部を示す断面図であり、(a)は図9のA−A線で切断したセンタベント吹出部を示し、(b)は図9のB−B線で切断したサイドベント吹出部を示す。 図11は、図6のフローチャートのステップ108の制御状態を示す図であり、(a)は、運転席側のベント吹出部の状態を示す斜視図であり、(b)は、(a)のA−A線およびB−B線で切断した断面図であり、(c)は車室の吹き出し状態を示す図である。 図12は、制御ユニットでの他の制御動作例を示すフローチャートである。 図13は、図5の構成を用いた場合の図12のフローチャートのステップ116の制御状態を示す図であり、(a)は、運転席側のベント吹出部の状態を示す斜視図であり、(b)は、(a)のA−A線およびB−B線で切断した断面図であり、(c)は車室の吹き出し状態を示す図である。 図14は、図10の構成を用いた場合の図12のフローチャートのステップ116の制御状態を示す図であり、(a)は、運転席側のベント吹出部の状態を示す斜視図であり、(b)は、(a)のA−A線およびB−B線で切断した断面図であり、(c)は車室の吹き出し状態を示す図である。
以下、この発明の実施の形態を図面により説明する。
図1において、車両のセンターコンソール部に搭載されるセンタ置きタイプの車両用空調装置の空調ユニット1が示されている。この空調ユニット1は、エンジンルームと車室とを区画する仕切板よりも車室側に配されているもので、外気(車室外空気)および/または内気(車室内空気)が、送風機ユニット15を介して空調ケース2内に導入されるようになっている。
空調ケース2は、車室へ向かって流れる空気の通路(空気流路3)を形成するもので、合成樹脂材によって成形され、空気導入口4を介して前記送風機ユニット15から空気を導入する空気導入空間5と、空気をケース2の上方へ導く第1吹出通路6と、空気をケース2の下方へ導く第2吹出通路7とを備えている。
空調ケース2内において、空気導入空間5の下流側には冷却用熱交換器をなすエバポレータ8が配置され、このエバポレータ8の下流側には加熱用熱交換器をなすヒータコア9が配置されている。
エバポレータ8は、冷凍サイクルの一部を構成するもので、空気導入口4から導入されたすべての空気が通過するように空気通路内に立設されており、必要に応じて通過する空気を冷却可能としている。また、ヒータコア9は、エバポレータ8よりも下流側に位置する空調ケース2の下部寄りに立設されている。
空調ケース内には、エバポレータ8を通過した空気をヒータコア9をバイパスして下流側へ導くバイパス通路10が形成されている。このバイパス通路10を通過する空気と、ヒータコア9を通過する空気との割合は、ヒータコア9の上流側上部に軸支されたエアミックスドア11によって調節されるようになっている。
したがって、上述したエバポレータ8、ヒータコア9、エアミックスドア11によって空調ケース2内に導入された空気の温度を調節する温度調節手段が形成されている。
エアミックスドア11の下流側には、バイパス通路10を通過した空気とヒータコア9を通過した空気とを混合させる混合エリア12が形成され、この混合エリア12に前記第1吹出通路6と第2吹出通路7とが接続されている。
第1吹出通路6の下流端には、空調ケース2の上部前方側に設けられ、車両のフロントガラスに向けて送出される空気が流れるデフロスト吹出部20と、空調ケース2の上部後方側に設けられ、車室上方へ向けて送出される空気が流れるベント吹出部30とが形成されている。また、第2吹出通路7の下流端には、空調ケース2の下部後方側に設けられ、車室下方に向けて送出される空気が流れるフット吹出部40が形成されている。
ここで、ベント吹出部30は、図1(b)や図2(b)にも示されるように、運転席側と助手席側のそれぞれに設けられているもので、横幅方向(車幅方向)の中央寄りに設けられたセンタベント吹出部31(運転席用センタベント吹出部31a、助手席用センタベント吹出部31b)と、このセンタベント吹出部31に隣接し、横幅方向(車幅方向)の側方寄りに設けられたサイドベント吹出部32(運転席用サイドベント吹出部32a、助手席用サイドベント吹出部32b)とによって構成されている。
デフロスト吹出部20は、その端部に、図2にも示されるように、車両のダッシュボードの上面に設けられた図示しないデフロスト吹出口へ空気を導くデフロスト用接続ダクト23が接続され、その下流側端面(上端面)にデフロスト用接続ダクト23に空気を送出するデフロスト開口24が形成されている。
センタベント吹出部31は、その下流側端部に、車両のダッシュボードの車幅方向の中央寄りに設けられたセンタベント吹出口51(運転席空間の車室中央寄りの上方に向けて空気を吹き出す運転席用センタベント吹出口51a、助手席空間の車室中央寄りの上方に向けて空気を吹き出す助手席用センタベント吹出口51b)へ空気を導くセンタベント用接続ダクト33が接続され、その下流側端面(上端面)にセンタベント用接続ダクト33に空気を送出するセンタベント開口34(運転席用センタベント開口34a,助手席用センタベント開口34b)が形成されている。また、サイドベント吹出部32は、その下流側端部に、ダッシュボードの車幅方向側方寄りに設けられたサイドベント吹出口52(運転席空間の車室側方寄りの上方に向けて空気を吹き出す運転席用サイドベント吹出口52a、助手席空間の車室側方寄りの上方に向けて空気を吹き出す助手席用サイドベント吹出口52b)へ空気を導くサイドベント用接続ダクト35が接続され、その下流側端面(上端面)にサイドベント用接続ダクト35に空気を送出するサイドベント開口36(運転席用サイドベント開口36a,助手席用サイドベント開口36b)が形成されている。
したがって、ベント吹出部30は、横幅方向(車幅方向)に運転席用サイドベント開口36a、運転席用センタベント開口34a、助手席用センタベント開口34b、助手席用サイドベント開口36bがこの順で整列配置され、運転席用サイドベント開口36aと運転席用センタベント開口34aとの間に運転席側隔壁37aが形成され、運転席用センタベント開口34aと助手席用センタベント開口34bとの間に中央隔壁37bが形成され、助手席用センタベント開口34bと助手席用サイドベント開口36bとの間に助手席側隔壁37cが形成されている。
また、フット吹出部40は、この例においては、ダクトは接続されず、その端面(下端面)に車室下方へ向けて空気を送出するフット開口41が形成されている。
そして、デフロスト開口24の開度は、このデフロスト開口24に臨むように設けられたデフロストドア25によって調節され、センタベント開口34の開度、及び、サイドベント開口36の開度は、センタベント開口34及びサイドベント開口36に臨むように設けられたベントドア60によって調節されるようになっている。また、フット開口41から送出する風量は、第2吹出通路7の途中に設けられたフットドア45によって調節されるようになっている。
デフロストドア25は、空調ケース2のデフロスト吹出部20に回転可能に支持された回転軸26と、この回転軸26と一体をなして回動し、この回転軸26から延設されたデフロストドア用板状部27とを有して構成されている。この例では、デフロストドア用板状部27は、エバポレータ8の下流側上部から斜め下方へ延設されたシート壁2aに当接する位置から、デフロスト吹出部20とベント吹出部30との間のデフ・ベント隔壁2bに当接する位置にかけて回動可能となっている。
フットドア45は、空調ケース2の第2吹出通路7の混合エリア12と接続する近傍に回動可能に支持された回転軸46と、この回転軸46から異なる2方向に延設された2つのフットドア用板状部47a,47bとを有して構成されている。この例では、2つのフットドア用板状部47a,47bは、回転軸46に対して鈍角となる位相差を持たせて固定され、両方のフットドア用板状部47a,47bが空調ケース2の車室側側壁の内面と第2吹出通路7を画成する仕切壁2cとに同時に当接して第2吹出通路7を閉塞する全閉位置から、両方のフットドア用板状部47a,47bが第2吹出通路7と略平行となる全開位置にかけて回動可能となっている。
ベントドア60は、この例では、図3に示されるように、運転席側ベントドア60aと助手席側ベントドア60bとが別々に回動可能に設けられている。それぞれのベントドア60a,60bは、回転軸61a,61bと、この回転軸61a,61bから異なる径方向に延出した複数(2つ)の板状の部分であって、センタベント開口34を開閉可能とするセンタベント用開閉部62a,62bと、回転軸61a,61bのうちセンタベント用開閉部62a,62bの形成部位とは回転軸61a,61bの軸方向に異なる部位において異なる径方向に延出した複数(2つ)の板状の部分であって、サイドベント開口36を開閉可能とするサイドベント用開閉部63a,63bと、を有している。
この例において、運転席側および助手席側のそれぞれのセンタベント用開閉部62a,62bは、回転軸61a,61bより180度異なる径方向に延出した2つの板状部620を有し、それぞれの板状部620は、板状かつ矩形状の剛性部621と、それぞれの剛性部621の回転軸61a,61bと接続されている辺を除く3辺の縁部に設けられた弾性部622とを有している。
また、サイドベント用開閉部63a,63bも、回転軸61a,61bより180度異なる径方向に延出した2つの板状部630を有し、それぞれの板状部630は、板状かつ矩形状の剛性部631と、それぞれの剛性部631の回転軸61a,61bと接続されている辺を除く3辺の縁部に設けられた弾性部632とを有している。
そして、この例においてセンタベント用開閉部62a,62bの複数(2つ)の板状部620とサイドベント用開閉部63a,63bの複数(2つ)の板状部630は、延出する径方向を一致させている。
運転席側のベントドア60aの回転軸61aと助手席側のベントドア60bの回転軸61bは、それぞれ空調ケース2に対して回転可能に支持されていると共に、互いに相対回転可能に連結されている。
具体的には、運転席側のベントドア60aの回転軸61aは、運転席側のサイドベント開口36を画成するベント吹出部30の側壁37dと運転席側隔壁37aとに回転可能に支持され、また、助手席側のベントドア60bの回転軸61bと連結させる端部は、図4にも示されるように、拡径され、この拡径部611を中央隔壁37bに回転可能に支持させている。
また、助手席側のベントドア60bの回転軸61bは、助手席側のサイドベント開口36を画成するベント吹出部30の側壁37eと、助手席側隔壁37cとに回転可能に支持され、また、運転席側のベントドア60aの回転軸61aの端部と対峙する端部には、図4にも示されるように、運転席側のベントドア60aの拡径部611に形成された挿入孔611aに回転可能に挿入される挿入部612が形成され、この挿入部612を拡径部611を介して中央隔壁37bに回転可能に支持させている。
そして、センタベント吹出部31には、図5(a)に示されるように、センタベント用開閉部62a(62b)の端辺620a(後述する板状部620の回転軸61a,61bから最も離れた側辺)の縁部に設けられた弾性部622がシートとするシート部38が突出形成されている。また、サイドベント吹出部32には、図5(b)に示されるように、サイドベント用開閉部63a(63b)の端辺630a(後述する板状部630の回転軸61a,61bから最も離れた側辺)の縁部に設けられた弾性部632がシートとするシート部39が突出形成されている。
このような構成において、センタベント吹出部31の下流端のセンタベント開口34の縁部には、センタベント用開閉部62a,62bの回転軌跡に沿って湾曲形成され、センタベント用開閉部62a,62bとの間の隙間を所定の回動領域に亘って絞るベント風量規制壁300が形成されている。また、サイドベント吹出部32の下流端のサイドベント開口36の縁部には、サイドベント用開閉部61a,61bの回転軌跡に沿って湾曲形成され、サイドベント用開閉部61a,61bとの間の隙間を所定の回動領域に亘って絞るベント風量規制壁300が形成されている。
この例において、センタベント開口34の縁部に設けられるベント風量規制壁300は、センタベント用開閉部62a,62bの回転軌跡に沿って延設されたセンタベント用延設部311によって形成されている。また、サイドベント開口36の縁部に設けられるベント風量規制壁300は、サイドベント用開閉部63a,63bの回転軌跡に沿って延設されたサイドベント用延設部321によって形成されている。
センタベント用延設部311は、センタベント吹出部31の内壁が連続的に延びるように形成され、センタベント用開閉部62a,62bの端辺620aとの間に隙間を残しつつ、その隙間が所定の回動領域に亘って小さい寸法となるように湾曲形成されている。センタベント用延設部311の両側面には、センタベント開口34の縁部から立設された側壁312が設けられ、センタベント用開閉部62a,62bの端辺620aがセンタベント用延設部311に差し掛かった際にセンタベント用開閉部62a,62bの側面から意図しない調和空気が多量に通流することを防止している。
また、サイドベント用延設部321も、サイドベント吹出部32の内壁が連続的に延びるように形成され、サイドベント用開閉部63a,63bの端辺630aとの間に隙間を残しつつ、その隙間が所定の回動領域に亘って小さい寸法となるように湾曲形成されている。サイドベント用延設部321の両側面には、サイドベント開口36の縁部から立設された側壁322が設けられ、サイドベント用開閉部63a,63bの端辺630aがサイドベント用延設部321に差し掛かった際にサイドベント用開閉部63a,63bの側面から意図しない調和空気が多量に通流することを防止している。
ここで、小さい寸法とは、例えば1〜2mmであり、隙間の寸法は、風量の減少効果を安定して得るために、所定の回動領域に亘って、一定の寸法に維持されることが好ましい。
また、この例において、センタベント用延設部311は、センタベント用開閉部62a,62bがセンタベント開口34を閉塞する位置を回転起点とした場合、この閉塞位置からベントドアが大きく回転(この実施例では、図5において左回転)する回転終期の所定の回動領域に形成されている。
これに対して、サイドベント用延設部321は、サイドベント用開閉部63a,63bの回転方向において、センタベント用延設部311とは異なる回動領域に設けられている。すなわち、サイドベント用延設部321は、サイドベント用開閉部63a,63bがサイドベント開口36を閉塞する位置を回転起点とした場合、この閉塞位置から回転(この実施例では、図5において左回り)し、サイドベント用開閉部63a,63bの端辺がサイドベント開口36の端面を通過した直後の所定の回動領域に形成されている。
なお、センタベント用接続ダクト33は、センタベント吹出部31と接続する接続端部33aが前記センタベント用延設部311と干渉しないような形状に形成されると共に、センタベント吹出部31に接続した際に気密性が損なわれることがないようになっている。同様に、サイドベント用接続ダクト35は、サイドベント吹出部32と接続する接続端部35aがサイドベント用延設部321と干渉しないような形状に形成されると共に、サイドベント吹出部32に接続した際に気密性が損なわれることがないようになっている。
そして、それぞれのベントドア60(運転席側のベントドア60a、助手席側のベントドア60b)の回転軸61(61a、61b)のそれぞれには、回転動力を与えるアクチュエータ70(70a,70b)が直接、又は、リンク機構Lを介して接続されている。それぞれのアクチュエータ70は、制御ユニット71からの駆動制御指令に基づき駆動制御され、ベントドア60に所望の動きを与えるようにしている。
ここで、制御ユニット71は、車室の乗員の搭乗位置を検出する乗員搭乗位置検出センサ72、運転席空間の温度を検出する運転席空間温度センサ73、助手席空間の温度を検出する助手席空間温度センサ74等の各種センサからの信号が入力されると共に、エアコンスイッチ(A/Cスイッチ)や車室の目標温度を設定する温度設定器などを備えた操作パネル75からの信号が入力され、これら信号に基づき演算処理し、前記エアミックスドアや各種モードドアを駆動制御する等の制御を行う。
図6において、制御ユニット71によるベントドア60の制御動作例がフローチャートとして示され、以下、このフローチャートに基づきベントドアの制御動作例を説明する。
先ず、制御ユニット71は、乗員搭乗位置検出センサ72によって運転席にのみ乗員が搭乗しているか否かを判定し(ステップ100)、また、エアコンスイッチを投入して車室内を急速に冷やしたいクールダウンの要請時であるか否かを判定し(ステップ102)、さらに、送風機による送風量が小風量(Low)以外であるか否かを判定する(ステップ104)。
これらの判定ステップで、運転席にのみ乗員が搭乗していると判定され、車室内を急速に冷やしたいクールダウンの要請時であると判定され、且つ、送風機による送風量が小風量以外であると判定された場合には、ベント吹出口からの送風を可能とする吹出モードに設定する(ステップ106)。この際、運転席にのみ乗員が搭乗している場合であるから、助手席空間を空調しても意味がないので、助手席側のベントドア60bを閉位置として助手席への供給送風を停止する。その上で運転席側のベントドア60aを開位置として運転席用センタベント開口34aと運転席用サイドベント開口36aを開いて運転席空間のみに送風し、特にこの例では、図7に示されるように、運転席用センタベント開口34aからの送風量(Bcenter)を運転席用サイドベント開口36aからの送風量(Bside)よりも多くする(ステップ108)。
すなわち、図5及び図7(b)に示されるように、センタベント用開閉部62aの端辺620aをセンタベント用延設部311と対峙する回動領域から外れた開位置とし、サイドベント用開閉部63aの端辺630aをサイドベント用延設部321と対峙する回動領域に位置させる開位置とするようにアクチュエータ70aを駆動制御する。
これにより、運転席にのみ乗員が搭乗し、この運転席側を急速に冷房することが要請される場合には、助手席側への供給風量が停止するので、助手席側の熱気は除去されず滞留した状態にあるが、運転席空間のセンタベント開口34a(センタベント吹出口51a)からの供給風量をサイドベント開口36a(サイドベント吹出口52a)からの供給風量よりも多くすることで、いわゆる「エアカーテン」を助手席との間に形成することができ、助手席側に滞留している高温空気が運転席に到達することを阻止し、運転席の乗員に対する冷房感を安定して得ることが可能となる。
このようなステップ108の制御は、運転席空間の温度Tdriverが所定温度αよりも低くなり、且つ、助手席空間の温度Tassistと運転席空間の温度Tdriverとの差(△t=Tassist-Tdriver)が所定値(β)より小さくなるまで継続され(ステップ110,112)、運転席空間の温度Tdriverが所定温度αよりも低くなり、且つ、助手席空間の温度Tassistと運転席空間の温度Tdriverとの差が所定値(β)より小さくなった場合には、ステップ108の制御を終了し、助手席側への供給風量を停止した状態を維持しつつ、運転席用センタベント開口34aからの送風量(Bcenter)と運転席用サイドベント開口36aからの送風量(Bside)とを等しくするクールダウン制御に移行する(ステップ114)。
なお、上述の例においては、ステップ104において、送風機による送風量が小風量(Low)以外であるか否かを判定し、小風量(Low)以外であれば、運転席用センタベント開口34aからの送風量(Bcenter)を運転席用サイドベント開口36aからの送風量(Bside)よりも多くしたが、ステップ104に代えて、送風機による送風量が最大風量(Max)である場合に、運転席用センタベント開口34aからの送風量(Bcenter)を運転席用サイドベント開口36aからの送風量(Bside)よりも多くしてもよい(ステップ120)。
このような構成によれば、エアカーテンの効果をより効果的に得ることが可能となる
以上の例では、センタベント開口34から送出する風量を規制するベント風量規制壁300を、センタベント開口34の縁部からセンタベント用開閉部62a,62bの回転軌跡に沿って延設したセンタベント用延設部311によって構成し、また、サイドベント開口36から送出する風量を規制するベント風量規制壁300を、サイドベント開口36の縁部からサイドベント用開閉部62a,62bの回転軌跡に沿って延設したサイドベント用延設部321によって構成した例を示したが、同様の機能を持たせるために、図8に示されるように、センタベント用接続ダクト33のセンタベント吹出部31と接続する接続端部33aの内壁に、センタベント用開閉部62a,62bの回転軌跡に沿ってセンタベント用湾曲壁331を形成、また、サイドベント用接続ダクト33のサイドベント吹出部32と接続する接続端部33aの内壁に、サイドベント用開閉部62a,62bの回転軌跡に沿ってサイドベント用湾曲壁351を形成するようにしてもよい。
ここでセンタベント用湾曲壁331は、センタベント吹出部31の内壁から連続させるようにセンタベント用接続ダクト33の接続端部33aの内壁を内側に膨出させて形成され、センタベント用開閉部62a,62bの端辺620aとの間に隙間を残しつつ、その隙間が所定の回動領域に亘って小さい寸法となるように湾曲形成されている。また、同様に、サイドベント用湾曲壁351は、サイドベント吹出部32の内壁から連続させるようにサイドベント用接続ダクト33の接続端部33aの内壁を内側に膨出させて形成され、サイドベント用開閉部62a,62bの端辺620aとの間に隙間を残しつつ、その隙間が所定の回動領域に亘って小さい寸法となるように湾曲形成されている。
このような構成においても、モードドアを回動させることで、センタベント用延設部311やサイドベント用延設部321を設けた場合と同様、センタベント吹出風とサイドベント吹出風の風量の割合を変更させることができ、図5の構成を用いた場合と同様の作用効果を得ることが可能となる。
また、このような構成においては、センタベント用接続ダクト33をセンタベント吹出部31に取り付ける際やサイドベント用接続ダクト35をサイドベント吹出部32に取り付ける際に、ベント風量規制壁300(センタベント用湾曲壁331、サイドベント用湾曲壁)が邪魔になることはなく、センタベント用接続ダクト33やサイドベント接続ダクト35の組み付け作業性を損なうことはない。しかも、ベント風量規制壁300を空調ケース2ではなく、センタベント吹出口51へ空気を導くセンタベント用接続ダクト33、及び、サイドベント吹出口35へ空気を導くサイドベント用接続ダクトに形成することで、センタベント用接続ダクト33やサイドベント用接続ダクト35を交換するだけで、センタベント吹出口51とサイドベント吹出口52へ導く空気の風量割合をベントドアの回動によって調節することが可能となる。
以上の例においては、ベント風量規制壁300として、センタベント開口34の縁部にセンタベント用延設部311を設け、また、サイドベント開口36の縁部にサイドベント用延設部321を設けた例と、センタベント用接続ダクト33のセンタベント吹出部31と接続する接続端部33aの内壁にセンタベント用湾曲壁331を設け、また、サイドベント用接続ダクト35のサイドベント吹出部32と接続する接続端部35aの内壁にサイドベント用湾曲壁351を設けた例を示したが、延設部は、センタベント開口とサイドベント開口のいずれかに設けるようにしても、また、湾曲壁は、センタベント用接続ダクトの接続端部とサイドベント用接続ダクトの接続端部のいずれかに設けるようにしてもよく、このような構成においても、センタベント吹出口51とサイドベント吹出口52へ導く空気の風量割合をベントドアの回動によって調節することが可能である。
以上の構成においては、センタベント吹出部31の下流端又はセンタベント用接続ダクト33のセンタベント吹出部31と接続する接続端部33a、及び、サイドベント吹出部32の下流端又はサイドベント用接続ダクト35のサイドベント吹出部32と接続する接続端部35a、の少なくとも一箇所に、開閉部(センタベント用開閉部62a、サイドベント用開閉部63a)の回転軌跡に沿って湾曲形成され、開閉部との間の隙間を所定の回動領域に亘って絞るベント風量規制壁300(センタベント用延設部311、サイドベント用延設部321、センタベント用湾曲壁331、サイドベント用湾曲壁351)を設けることで、センタベント開口34から送出する風量とサイドベント開口36から送出する風量の割合を調節するようにしたが、吹出部や吹出ダクトにベント風量規制壁を形成することなく、センタベント開口34から送出する風量とサイドベント開口36から送出する風量の割合を変更させるようにしてもよい。
その例が図9、図10に示されている。この例においては、ベント風量規制壁300を設けず、センタベント用開閉部62aとサイドベント用開閉部63aとを異なる径方向に延出させている。
それぞれの開閉部は、回転軸61a,61bに対して180度異なる方向に延出した2枚の板状部620,630で構成され、センタベント用開閉部62aの回転軸61aから延設する方向と、サイドベント用開閉部63aの回転軸61aから延設する方向と、は予め設定された所定角(θ)だけ異なっている。すなわち、ベントドア60の回動に伴い、センタベント開口34から送出する風量が最大となる回動領域と、サイドベント開口36から送出する風量が最大となる回動領域を異ならせている。
またこの例では、開閉部の端辺の縁部がシート部38,39と当接して対応する開口を閉塞する閉塞位置を回転起点とし、そこから開方向へ回動(この実施例では、図10において左回転)させた場合に、サイドベント開口36から吹き出す風量が最大となる回動領域をセンタベント開口34から吹き出す風量が最大となる回動領域より遅らせるようにしている。
そして、それぞれのベントドア60(運転席側のベントドア60a、助手席側のベントドア60b)の回転軸61aには、回転動力を与えるアクチュエータ70aが直接、又は、リンク機構Lを介して接続され、このアクチュエータ70aを制御ユニット71からの駆動制御指令に基づき駆動制御することでベントドア60aの回動を可能としている。
なお、他の構成は、前記構成例と同様であるので、同一箇所に同一符号を付して説明を省略する。
このような構成においても、図6で示される制御を同様に行い、運転席にのみ乗員が搭乗していると判定され、車室内を急速に冷やしたいクールダウンの要請時であると判定され、且つ、送風機による送風量が小風量以外であると判定された場合には、ベント吹出口からの送風を可能とする吹出モードに設定し(ステップ106)、その上で助手席への供給送風を停止すると共に、図11に示すように、運転席用センタベント開口34aからの送風量(BAcenter)を運転席用サイドベント開口36aからの送風量(BAside)より多くする(ステップ108)。
すなわち、図10や図11(b)に示されるように、運転席側のセンタベント用開閉部62aをセンタベント開口34aから送出する風量が最大となる開位置とし(センタベント用開閉部62aをセンタベント開口34aに対して略垂直となる位置とし)、運転席側のサイドベント用開閉部63aをサイドベント開口36aから送出される風量が最大となる位置から外れた開位置とするように(サイドベント用開閉部63aをサイドベント開口36aを絞る位置とするように)アクチュエータ70aを駆動制御し、運転席用サイドベント開口36a(運転席用サイドベント吹出口52a)からの送風量を運転席用センタベント開口34a(運転席用センタベント吹出口51a)からの送風量より多くする。
これにより、運転席にのみ乗員が搭乗し、この運転席側を急速に冷房することが要請される場合には、助手席側への供給風量が停止するので、助手席側の熱気は除去されず滞留した状態にあるが、運転席空間のセンタベント開口34a(センタベント吹出口51a)からの供給風量はサイドベント開口36a(サイドベント吹出口52a)からの供給風量よりも多くなるので、いわゆる「エアカーテン」を助手席との間に形成することができ、助手席側に滞留している高温空気が運転席に到達することを阻止し、運転席の乗員に対する冷房感を安定して得ることが可能となる。
以上までの制御においては、運転席にのみ乗員が搭乗していると判定され、車室内を急速に冷やしたいクールダウンの要請時であると判定され、且つ、送風機による送風量が小風量以外であると判定された場合には、ベント吹出口からの送風を可能とする吹出モードに設定した上で、助手席への供給送風を停止し、運転席用センタベント開口34aからの送風量(BAcenter)を運転席用サイドベント開口36aからの送風量(BAside)より多くする例を示したが、図12に示されるように、図6のステップ108に代えて、ステップ116に示されるように、助手席への供給送風を停止すると共に、運転席用サイドベント開口36aからの送風量(Bside)を運転席用センタベント開口34aからの送風量(Bcenter)より多くするようにしてもよい。
例えば、ステップ116の制御を行うにあたり、図5の構成を採用する場合においては、図13に示されるように、センタベント用開閉部62aの端辺620aをセンタベント用延設部311と対峙する回動領域に位置させる開位置とし、サイドベント用開閉部63aの端辺630aをサイドベント用延設部321と対峙する回動領域から外れた箇所に位置させる開位置とするようにアクチュエータ70aを駆動制御し、運転席用サイドベント開口36a(運転席用サイドベント吹出口52a)からの送風量を運転席用センタベント開口34a(運転席用センタベント吹出口51a)からの送風量より多くする。
また、ステップ116の制御を行うにあたり、図10の構成を採用する場合においては、図14に示されるように、運転席側のサイドベント用開閉部63aをサイドベント開口36aから送出する風量が最大となる開位置とし(サイドベント用開閉部63aをサイドベント開口36aに対して略垂直となる位置とし)、運手席側のセンタベント用開閉部62aをセンタベント開口34aから送出される風量が最大となる位置から外れた開位置とするように(センタベント用開閉部62aをセンタベント開口34aを絞る位置とするように)アクチュエータ70aを駆動制御し、運転席用サイドベント開口36a(運転席用サイドベント吹出口52a)からの送風量を運転席用センタベント開口34a(運転席用センタベント吹出口51a)からの送風量より多くする。
なお、他のステップは、図6と同様であるので、同一箇所に同一符号を付して説明を省略する。
したがって、このような制御においては、運転席にのみ乗員が搭乗し、この運転席側を急速に冷房することが要請される場合には、助手席側への供給風量が停止するので、助手席側の熱気は除去されず滞留した状態にあるが、サイドベント開口36a(サイドベント吹出口52a)からの供給風量を運転席空間のセンタベント開口34a(センタベント吹出口51a)からの供給風量よりも多くすることで、運転席側のサイドベント吹出口からの空気によって運転席側から助手席側および後席側へ拡散する一方的な空気の流れが形成され、この一方的に拡散する空気の流れによって、助手席側に滞留している高温の空気が運転席側に到達することを阻止することができ、運転席の乗員に対する冷房感を安定して得ることが可能となる。
他の実施例
なお、上述した図6及び図12の制御において、ステップ108では、助手席側(助手席空間)の供給風量を停止させ、運転席側(運転席空間)のみに空気を供給する運転席集中吹出モードにした場合の例を示したが、運転席側のセンタベント吹出口51aとサイドベント吹出口52aを介して空気を優先的に供給する運転席優先空調モードであれば同様の制御を採用可能である。
例えば、助手席側への通風を完全に停止すると、冷気を生成する図示しない蒸発器のうち、助手席側に冷気を供給する部分の通風がなくなり、その部分の凍結が懸念される場合には、その部分の凍結を回避する必要から、助手席側へも少量の空気を供給することが好ましい。また、助手席側からの調和空気の供給を少風量でも継続した方が、車室内全体の温度分布の均等化に寄与でき、快適性が向上する場合にも、助手席側へも少量の空気を供給することが好ましい。そこで、これらの場合には、ステップ108,116に代えて、助手席側(助手席空間)に少量の冷風を供給すると共に、運転席側(運転席空間)に助手席側よりも多くの冷風を供給する吹出モードとし、その上で、運転席側のセンタベント吹出口(51a)とサイドベント吹出口(52a)の一方から供給する風量を他方から供給する風量よりも多くする上述した制御を行うようにしてもよい(ステップ122、ステップ124)。
また、上述した図6や図12の制御は、上述した空調ユニット1を用いない場合でも行うことが可能であり、従来において公知の他の空調ユニットを用いて同様の制御を行うようにしてもよい。
1 空調ユニット
2 空調ケース
3 空気流路
8 エバポレータ
9 ヒータコア
11 ミックスドア
30 ベント吹出部
31 センタベント吹出部
32 サイドベント吹出部
33 センタベント用接続ダクト
33a 接続端部
35 サイドベント用接続ダクト
35a 接続端部
36 サイドベント開口
51,51a,51b センタベント吹出口
52,52a,52b サイドベント吹出口
34 センタベント開口
60 ベントドア
60a 運転席側ベントドア
60b 助手席側ベントドア
61,61a,61b 回転軸
62a,62b センタベント用開閉部
63a,63b サイドベント用開閉部
70,70a,70b アクチュエータ
71 制御ユニット
300 ベント風量規制壁
311 センタベント用延設部
321 サイドベント用延設部
331 センタベント用湾曲壁
351 サイドベント用湾曲壁

Claims (7)

  1. 運転席側と助手席側のそれぞれにおいて、ダッシュボードの車幅方向中央寄りに設けられたセンタベント吹出口(51a,51b)と車幅方向側方寄りに設けられたサイドベント吹出口(52a.52b)とを備え、前記センタベント吹出口(51a,51b)及び前記サイドベント吹出口(52a.52b)を介して車室に空気を供給可能する車両用空調装置であって、
    車室の乗員の搭乗位置を検出する乗員搭乗位置検出手段と、
    助手席側のセンタベント吹出口(51b)及びサイドベント吹出口(52b)から供給する風量を調節する助手席側ベント風量調節手段と、
    運転席側のセンタベント吹出口(51a)及びサイドベント吹出口(52a)から供給する風量を調節すると共に、運転席側のセンタベント吹出口(51a)から供給する風量とサイドベント吹出口(52a)から供給する風量との割合を調節する運転席側ベント風量調節手段と、
    前記助手席側ベント風量調節手段と前記運転席側ベント風量調節手段を駆動制御する制御ユニット(71)とを備え、
    前記制御ユニット(71)は、
    前記乗員搭乗位置検出手段により運転席のみに乗員が搭乗していることが検出され、前記運転席側を急速に冷房することが要請されている場合に、前記助手席側ベント風量調節手段及び前記運転席側ベント風量調節手段により、前記運転席側のセンタベント吹出口(51a)とサイドベント吹出口(52a)を介して空気を優先的に供給し、前記運転席側ベント風量調節手段により、前記運転席側の前記センタベント吹出口(51a)と前記サイドベント吹出口(52a)の一方から供給する風量を他方から供給する風量よりも多くする供給風量制御手段を備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記供給風量制御手段による風量制御は、導入空気量が最大であることをも要件とすることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 運転席側の温度を検出する運転席側温度検出手段と、
    助手席側の温度を検出する助手席側温度検出手段と、を更に備え、
    前記運転席側温度検出手段で検出された運転席側の温度が所定温度以下であり、且つ、前記運転席側の温度と前記助手席側温度検出手段で検出された助手席側の温度との差が所定値以下となった場合に、前記供給風量制御手段による制御を停止することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用空調装置。
  4. 内部に空気流路(3)が形成された空調ケース(2)と、前記空調ケース内に導入される空気量を調節する送風機(15)と、前記空調ケース(2)内に配されて該空調ケース内に導入された空気の温度を調整する温度調整手段(8,9,11)と、前記温度調整手段(8,9,11)の下流側に配され、ダッシュボードに設けられた運転席側および助手席側の前記センタベント吹出口(51a,51b)へ空気を導くセンタベント用接続ダクト(33)が接続されると共に、前記センタベント用接続ダクト(33)に空気を送出するセンタベント開口(34a,34b)が形成されたセンタベント送出部(31a,31b)と、このセンタベント送出部(31a,31b)に隣接し、前記サイドベント吹出口(52a,52b)へ空気を導くサイドベント用接続ダクト(35)が接続されると共に、前記サイドベント用接続ダクト(35)に空気を送出するサイドベント開口(36a,36b)が形成されたサイドベント送出部(32a,32b)と、前記センタベント開口(34a,34b)及び前記サイドベント開口(36a,36b)を開閉可能に前記空調ケース(2)に支持されるベントドア(60a,60b)と、を有する空調ユニットを用いた車両用空調装置であって、
    少なくとも前記運転席側ベント風量調節手段は、
    前記ベントドア(60a)と、このベントドアを回転駆動させる駆動力を供給するアクチュエータ(70a)とを有し、
    前記ベントドア(60a)を、前記空調ケース(2)に軸支される回転軸(61a)と、前記回転軸から異なる径方向に延出した複数の板状の部分であって、前記センタベント開口(34a)を開閉可能とするセンタベント用開閉部(62a)と、前記回転軸(61a)のうち前記センタベント用開閉部(62a)の形成部位とは異なる部位において異なる径方向に延出した複数の板状の部分であって、前記サイドベント開口(36a)を開閉可能とするサイドベント用開閉部(63a)とを有して構成し、
    前記センタベント送出部(31a)の下流端又は前記センタベント用接続ダクト(33)の前記センタベント送出部(31a)と接続する接続端部(33a)、及び、前記サイドベント送出部(32a)の下流端又は前記サイドベント用接続ダクト(35)の前記サイドベント送出部(32a)と接続する接続端部(35a)、の少なくとも一箇所に、前記開閉部(62a,63a)の回転軌跡に沿って湾曲形成され、前記開閉部(62a,63a)との間の隙間を所定の回動領域に亘って絞るベント風量規制壁(300)を設け、
    前記アクチュエータ(70a)を前記制御ユニット(71)で駆動制御するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用空調装置。
  5. 前記ベント風量規制壁(300)は、前記センタベント送出部(31)の下流端の前記センタベント開口(34)の縁部から前記センタベント用開閉部(62a,62b)の回転軌跡に沿って延設されたセンタベント用延設部(311)、及び、前記サイドベント送出部(32)の下流端の前記サイドベント開口(36)の縁部から前記サイドベント用開閉部(63a,63b)の回転軌跡に沿って延設されたサイドベント用延設部(321)の少なくとも一方を設けて構成されることを特徴とする請求項4記載の車両用空調装置。
  6. 前記ベント風量規制壁(300)は、前記センタベント用接続ダクト(33)の前記センタベント送出部(31)と接続する接続端部(33a)の内壁に、前記センタベント用開閉部(62a,62b)の回転軌跡に沿って形成されたセンタベント用湾曲壁(331)、及び、前記サイドベント用接続ダクト(35)の前記サイドベント送出部(32)と接続する接続端部(35a)の内壁に、前記サイドベント用開閉部(32)の回転軌跡に沿って形成されたサイドベント用湾曲壁(351)の少なくとも一方を設けて構成されることを特徴とする請求項4記載の車両用空調装置。
  7. 内部に空気流路(3)が形成された空調ケース(2)と、前記空調ケース内に導入される空気量を調節する送風機と、前記空調ケース(2)内に配されて該空調ケース内に導入された空気の温度を調整する温度調整手段(8,9,11)と、前記温度調整手段(8,9,11)の下流側に配され、ダッシュボードに設けられた運転席側および助手席側の前記センタベント吹出口(51a,51b)へ空気を導くセンタベント用接続ダクト(33)が接続されると共に、前記センタベント用接続ダクト(33)に空気を送出するセンタベント開口(34a,34b)が形成されたセンタベント送出部(31a,31b)と、このセンタベント送出部(31a,31b)に隣接し、前記サイドベント吹出口(52a,52b)へ空気を導くサイドベント用接続ダクト(35)が接続されると共に、前記サイドベント用接続ダクト(35)に空気を送出するサイドベント開口(36a,36b)が形成されたサイドベント送出部(32a,32b)と、前記センタベント開口(34a,34b)及び前記サイドベント開口(36a,36b)を開閉可能に前記空調ケース(2)に支持されるベントドア(60a,60b)とを有する空調ユニットを用いた車両用空調装置であって、
    少なくとも前記運転席側ベント風量調節手段は、
    前記ベントドア(61a)と、このベントドアを回転駆動させる駆動力を供給するアクチュエータ(70a)とを有し、
    前記ベントドア(60a)を、前記空調ケース(2)に軸支される回転軸(61a)と、前記回転軸から異なる径方向に延出した複数の板状の部分であって、前記センタベント開口(34a)を開閉可能とするセンタベント用開閉部(62a)と、前記回転軸(61a)のうち前記センタベント用開閉部(62a)の形成部位とは異なる部位において異なる径方向に延出した複数の板状の部分であって、前記サイドベント開口(36a)を開閉可能とするサイドベント用開閉部(63a)とを有して構成し、
    前記センタベント用開閉部(62a,62b)と前記サイドベント用開閉部(63a,63b)とを異なる径方向に延出し、
    前記アクチュエータ(70a)を前記制御ユニット(71)で駆動制御するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用空調装置。
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