JP2020078178A - スピンドルモータ - Google Patents

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秀明 昭和
大吾 中嶌
Daigo Nakashima
大吾 中嶌
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Tetsuo Kitamura
哲男 北村
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Abstract

【課題】ベースプレートの貫通孔の密封性を向上することができる技術を提供する。【解決手段】スピンドルモータ1は、貫通孔11を覆ってベースプレート10の内側(矢印a方向)に設けられ、導線42が貫通する絶縁シート20を備えている。また、スピンドルモータ1は、貫通孔11に充填されている封止材80を備えている。絶縁シート20は、貫通孔11と連通する導線導入孔21および空気排出部としての空気排出孔22を有している。貫通孔11は、ベースプレート10の内側に開口する内側開口部14と、ベースプレート10の外側に開口する外側開口部13と、内側開口部14と外側開口部13との間の円筒状の孔部12と、を有している。空気排出孔22は、少なくとも内側開口部14の一部と対向している。【選択図】図3

Description

本発明は、スピンドルモータに関する。
ハードディスクを駆動するハードディスク駆動装置には、空気に比べて密度が低いヘリウム等のガスが筐体の内部空間に封入されているものがある。ハードディスク駆動装置においては、筐体を構成するベースプレートに貫通孔が形成されており、筐体内部に設けられるステータコアのコイルから引き出された導線が貫通孔を通じて筐体外部に設けられるフレキシブルプリント回路基板(以下、FPC基板ともいう。)に接続されている。また、ハードディスク駆動装置においては、ベースプレートの貫通孔に封止材を充填して封止することで、ベースプレートの貫通孔からヘリウム等のガスが漏れてしまうことを防止している(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−111907号公報
このようなハードディスク駆動装置では、図13に示すように、ベースプレート10の貫通孔11を封止するために、封止材80をベースプレート10の外側から貫通孔11に流し込んでいくと、空気を巻き込んで貫通孔11内に気泡90が発生するおそれがある。そして、気泡90を包含して硬化した封止材80において気泡90が熱膨張した場合には、封止材80に亀裂が生じてこの亀裂からヘリウム等のガスがハードディスク駆動装置の外部に漏れることとなる。
本発明の目的は、ベースプレートの貫通孔の密封性を向上することができる技術を提供することにある。
本発明の一態様に係るスピンドルモータは、貫通孔が形成されたベースプレートと、前記ベースプレートの内側に設けられ、コイルが巻回されたステータコアと、前記ベースプレートの外側に設けられ、前記貫通孔から外側に引き出された前記コイルの導線が接続された回路基板と、前記貫通孔を覆って前記ベースプレートの内側に設けられ、前記導線が貫通する絶縁シートと、前記貫通孔に充填されている封止材と、を備え、前記絶縁シートは、前記貫通孔と連通する導線導入孔および空気排出部を有し、前記空気排出部は、少なくとも前記貫通孔の内側開口部の一部と対向している。
本発明に係るスピンドルモータによれば、ベースプレートの貫通孔の密封性を向上することができる。
本発明の実施の形態に係るハードディスク駆動装置の概略構成を示すための斜視図である。 図1に示すスピンドルモータの構成を概略的に示す断面図である。 図2に示すスピンドルモータのベースプレートの貫通孔付近の部分の構成を概略的に示す部分拡大断面図である。 図2に示すスピンドルモータのステータコア、絶縁シート及びベースプレートを内側から見た場合の構成を概略的に示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態に係るスピンドルモータにおける絶縁シートの構成を概略的に示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態に係るスピンドルモータにおける絶縁シートの変形例の構成を概略的に示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態に係るスピンドルモータにおける絶縁シートの変形例の構成を概略的に示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態に係るスピンドルモータにおける絶縁シートの変形例の構成を概略的に示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態に係るスピンドルモータにおける絶縁シートの変形例の構成を概略的に示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態に係るスピンドルモータにおける絶縁シートの変形例の構成を概略的に示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態に係るスピンドルモータにおける絶縁シートの変形例の構成を概略的に示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態に係るスピンドルモータのベースプレートの貫通孔付近の部分の変形例の構成を概略的に示す部分拡大断面図である。 本発明者らが検討したスピンドルモータのベースプレートの貫通孔付近の部分の構成を概略的に示す部分拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1が適用されたハードディスク駆動装置100の概略構成を示すための斜視図である。ハードディスク駆動装置100において、スピンドルモータ1は、ハウジング101の底部101aに固定又は形成されており、磁気ディスク102を回転可能に支持している。カバー(図示せず)とハウジング101とにより、ハードディスク駆動装置100の筐体が形成される。カバー(図示せず)とハウジング101とにより形成される内部の空間Sには、空気より密度の低いガス(例えば、ヘリウム、窒素、もしくはヘリウムと窒素との混合ガス)が充填されている。
ハードディスク駆動装置100では、軸受装置103により揺動可能に支持されているスイングアーム104の先端に配置された磁気ヘッド105が、回転している磁気ディスク102上を移動する。これにより、磁気ディスク102に情報を記録し、また、磁気ディスク102に記録されている情報を読み出すことができる。
図2は、図1に示すスピンドルモータ1の構成を概略的に示す断面図である。以下、説明の便宜上、図2におけるスピンドルモータ1の軸Y1の方向(以下、軸Y1方向ともいう。)における一方側(矢印a方向)を上側とし、他方側(矢印b方向)を下側とする。また、図2におけるスピンドルモータ1の軸Y1に直交して延在する半径方向において軸Y1に近づいていく一方側(矢印c方向)を半径方向内側とし、軸Y1から離れていく他方側(矢印d方向)を半径方向外側とする。以下の説明において、各部材の位置関係や方向を用いて説明するときは、あくまで図面における位置関係や方向を示し、実際の機器に組み込まれたときの位置関係や方向を示すものではない。
本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1は、貫通孔11が形成されたベースプレート10と、ベースプレート10の内側に設けられ、コイル41が巻回されたステータコア40とを備えている。また、スピンドルモータ1は、ベースプレート10の外側に設けられ、貫通孔11から外側に引き出されたコイル41の導線42が接続された回路基板としてのフレキシブルプリント回路基板(以下、FPC基板ともいう。)60を備えている。
また、スピンドルモータ1は、貫通孔11を覆ってベースプレート10の内側に設けられ、導線42が貫通する絶縁シート20を備えている。また、スピンドルモータ1は、貫通孔11に充填されている封止材80を備えている。絶縁シート20は、貫通孔11と連通する導線導入孔21および空気排出部としての空気排出孔22を有している。貫通孔11は、ベースプレート10の内側に開口する内側開口部14と、ベースプレート10の外側に開口する外側開口部13と、内側開口部14と外側開口部13との間の円筒状の孔部12と、を有している。空気排出孔22は、少なくとも内側開口部14の一部と対向している。以下、スピンドルモータ1の構成について具体的に説明する。
スピンドルモータ1は、図2に示すように、土台となるベースプレート10と、ベースプレート10に固定されているシャフト30及びステータコア40と、シャフト30を中心に回転可能なロータ50と、を有している。ベースプレート10は、例えばアルミニウム合金により形成され、ステータコア40が固定される内部側(上側(矢印a方向))の面(内面10a)と、内面10aとは軸Y1方向において反対側の外部側(下側(矢印b方向))の面(外面10b)と、を有している。
また、ベースプレート10は、内面10aと外面10bとの間を貫通する貫通孔11を有している。貫通孔11の詳細については後述する。ベースプレート10は、ハードディスク駆動装置100の内部空間S(図1)を構成(画成)する。
シャフト30には、円錐外面を有する上側円錐軸受部材31と、下側円錐軸受部材32とが、軸Y1方向に離間して固定されている。ロータ50は、シャフト30を挿通する軸挿通孔51aを有するスリーブ51と、スリーブ51の外周面に固定されたハブ52と、ハブ52に固定されたヨーク53及びリングマグネット54と、を有している。リングマグネット54は、周方向に極性が反転する状態で着磁された永久磁石である。ヨーク53は、リングマグネット54からの磁束の漏洩を抑制する。
スリーブ51の軸挿通孔51aは、上側(矢印a方向)及び下側(矢印b方向)の端部に上側円錐内面51bと下側円錐内面51cとを有している。上側円錐内面51bと上側円錐軸受部材31とは微小隙間を介して対向しており、その微小隙間には潤滑油が充填される。また、上側円錐内面51bまたはこれに対向する上側円錐軸受部材31の円錐外面の少なくともいずれか一方には動圧発生溝が形成される。これにより、流体動圧軸受部70が形成される。同様に、下側円錐内面51cと下側円錐軸受部材32とは微小隙間を介して対向しており、その微小隙間には潤滑油が充填されている。下側円錐内面51cまたはこれに対向する下側円錐軸受部材32の円錐外面の少なくともいずれか一方には動圧発生溝が形成されている。これにより、流体動圧軸受部70が形成される。
以上の構成により、ロータ50は、回転時には流体動圧軸受部70を介してベースプレート10の内面10a側で支持される。また、ベースプレート10の内面10a側には、リングマグネット54と対向するように、コイル41が巻回されたステータコア40が固定されている。
ステータコア40は、環状に加工された電磁鋼板を積層した構造を有している。ステータコア40は、流体動圧軸受部70よりも半径方向外側(矢印d方向)に延在し、ステータコア40の周方向には複数の極歯43が相互に離間して設けられる。各極歯43には、コイル41が巻回されている。コイル41からは導線42が引き出されている。導線42は、ベースプレート10の貫通孔11を通ってベースプレート10の外面10bに貼り付けられているFPC基板60に半田61による半田付けにより接続されている。これにより、FPC基板60の出力端より制御電流が導線42を介してコイル41に供給される。
コイル41に電流を流し、その極性を切り替えることで、リングマグネット54とステータコア40の極歯43との間で生じる磁気吸引力と磁気反発力とが切り替わり、ロータ50がベースプレート10に固定されたシャフト30を中心に、ベースプレート10に対して回転する。ロータ50が高速で回転することにより流体動圧軸受部70に動圧が発生し、ロータ50はシャフト30と上側円錐軸受部材31と下側円錐軸受部材32とに対して非接触状態で支持されながら回転する。
図3は、図2に示すスピンドルモータ1のベースプレート10の貫通孔11付近の部分の構成を概略的に示す部分拡大断面図である。図4は、図2に示すスピンドルモータ1のステータコア40、絶縁シート20及びベースプレート10を内側から見た場合の構成を概略的に示す部分拡大図である。図5は、スピンドルモータ1における絶縁シート20の構成を概略的に示す部分拡大図である。スピンドルモータ1は、貫通孔11を覆ってベースプレート10の内側に設けられ、貫通孔11と通じる導線導入孔21と空気排出孔22とが形成された絶縁シート20を備えている。空気排出孔22は、貫通孔11の内側開口部14の一部と対向して形成されている。
具体的に、ベースプレート10には、図3と図4に示すように、ベースプレート10の内面10aと外面10bとの間でベースプレート10を貫通した複数(例えば4つ)の貫通孔11が形成されている。貫通孔11は、軸Y1方向と平行に円筒状に延在している孔部12と、貫通孔11の下側(ベースプレート10の外側)において開口している外側開口部13と、貫通孔11の上側(ベースプレート10の内側)において開口している内側開口部14とを有している。
ベースプレート10の貫通孔11の外側開口部13は、貫通孔11の孔部12と同心の座ぐり部である。具体的に、外側開口部13は、円筒状に延在しており、貫通孔11の孔部12の下側(矢印b方向)と連通している。外側開口部13は、貫通孔11の孔部12と同軸(同心)であり、外側開口部13の直径は、貫通孔11の孔部12の直径よりも大きくなっている。なお、外側開口部13は、貫通孔11の孔部12と同心の面取り部であってもよい。
ベースプレート10の貫通孔11の内側開口部14は、貫通孔11の孔部12と同心の面取り部(C面取り部またはR面取り部)であり、貫通孔11の孔部12よりも拡径されている。内側開口部14は、貫通孔11の孔部12の上側(矢印a方向)と連通している。内側開口部14は、貫通孔11の孔部12及び外側開口部13と同軸(同心)であり、内側開口部14の直径は、貫通孔11の孔部12の直径よりも大きくなっている。内側開口部14は、貫通孔11の孔部12の上側(矢印a方向)の端部から上側(矢印a方向)に向かうに連れて孔部12よりも拡径されているテーパ面である。なお、内側開口部14は、貫通孔11の孔部12と同心の座ぐり部であってもよい。
ベースプレート10の内面10aには、絶縁シート20が設けられている。絶縁シート20には、導線導入孔21及び空気排出孔22が形成されており、導線導入孔21及び貫通孔11を通った導線42がFPC基板60に接続されている。つまり、スピンドルモータ1は、貫通孔11を覆ってベースプレート10の内側(矢印a方向)に設けられ、貫通孔11と通じる導線導入孔21及び空気排出孔22が形成された絶縁シート20を備えている。なお、図3に示す絶縁シート20では、導線導入孔21と空気排出孔22は、分離して形成されている。
具体的に、絶縁シート20は、ベースプレート10の内面10aに粘着剤(図示せず)により貼り付けられて固定されている。絶縁シート20は、例えば、ポリイミド等のフィルム状の絶縁体であり、軸Y1周りに円環状(図5)に形成されている。絶縁シート20の半径方向における幅は、ベースプレート10の内側開口部14の直径よりも大きくなっている。絶縁シート20には、絶縁シート20の上側(矢印a方向)の面である上面20aと下側(矢印b方向)の面である下面20bとの間で絶縁シート20を貫通する複数(例えば4つ)の導線導入孔21が形成されている。
複数の導線導入孔21は、夫々、ベースプレート10の複数の貫通孔11に対応する位置に形成されている。言い換えると、ベースプレート10の貫通孔11に導線導入孔21が連通するように位置合わせされて絶縁シート20がベースプレート10の内面10aに粘着剤を介して固定されている。複数の導線導入孔21は、絶縁シート20の幅の中央部分に形成されており、周方向において夫々所定の間隔を有して形成されている。
導線導入孔21は、ベースプレート10の内側開口部14と同軸であり、導線導入孔21の直径は、ベースプレート10の内側開口部14の直径及び孔部12の直径よりも小さくなっている。
また、絶縁シート20には、絶縁シート20の上面20aと下面20bとの間で絶縁シート20を貫通する複数(例えば4つ)の貫通孔である空気排出孔22が形成されている。複数の空気排出孔22は、夫々、貫通孔11の中心よりも半径方向外側に形成されている。
具体的に、複数の空気排出孔22は、図4と図5に示すように、夫々、複数の導線導入孔21の半径方向外側(矢印d方向)に並んで形成されており、周方向において所定の間隔を有して形成されている。このとき、後述する封止材80は、ベースプレート10の外面10bを上に向けた状態にして、図3に示す外側開口部13の半径方向内側の位置から流し込まれるようになっている。これにより、貫通孔11に流し込まれた封止材80は外側開口部13から内側開口部14かつ半径方向内側から半径方向外側に向かって、貫通孔11の内部空間を満たしていく。このとき、空気排出孔22は内側開口部13に対向して配置されているので、空気排出孔22からスムーズに空気が排出されて、封止材80は貫通孔11の内部空間を完全に充填することができる。
すなわち、空気排出孔22は、後述する封止材80を貫通孔11に流し込む際の外側開口部13の位置とは半径方向において反対側となる位置に形成されている。空気排出孔22の直径は、図5に示すように、導線導入孔21の直径以下となっている。
空気排出孔22は、図3に示すように、内側開口部14である面取り部と軸Y1方向において一部が重なる位置に形成されている。すなわち、空気排出孔22は、ベースプレート10の内面10aと内側開口部14の上側(矢印a方向)の端部との接続部である内側開口部14の周端部の一部と対向して形成されている。
FPC基板60は、図3に示すように、ベースプレート10の外面10bにおいて、ベースプレート10の貫通孔11の外側開口部13の一部を半径方向外側(矢印d方向)から覆っている。つまり、貫通孔11の外側開口部13の一部は、FPC基板60によって覆われている。FPC基板60は、ベースプレート10の貫通孔11の外側開口部13を、半径方向外側(矢印d方向)からベースプレート10の貫通孔11の孔部12の中心(または中心付近)の位置まで覆っている。
具体的に、FPC基板60は、ベースプレート10の外面10bに粘着剤(図示せず)により貼り付けられて固定されている。FPC基板60においては、例えば、ポリイミド等のフィルム状の絶縁体からなる基材(図示せず)に銅箔等で配線パターン(図示せず)が形成されている。FPC基板60の表面(下側(矢印b方向))には配線パターン(図示せず)の一部が露出してなる端子(図示せず)が形成されている。
FPC基板60は、FPC基板60の半径方向内側(矢印c方向)の端面が、半径方向においてベースプレート10の複数の貫通孔11の孔部12の中心付近に位置するように配置されている。言い換えると、FPC基板60の半径方向内側(矢印c方向)の端面を、ベースプレート10の複数の貫通孔11の孔部12の各々の半径方向における中心付近に配置されるように位置合わせして、FPC基板60がベースプレート10の外面10bに粘着固定されている。ステータコア40のコイル41から引き出された導線42は、対応する貫通孔11を通じてFPC基板60の端子(図示せず)に電気的に接続されて半田61により半田付けされている。
ベースプレート10の貫通孔11は、封止材80によって封止されている。ここで、貫通孔11は、封止材80によって全て充填されている(隙間なく満たされている)。これにより、貫通孔11がその中途まで存在する封止材80によって封止されている場合と比較して、封止の機能が優れている。また、貫通孔11を全て充填している封止材80は、導線導入孔21及び空気排出孔22を封止している。封止材80は、例えば、熱硬化性樹脂により構成されており、図3に示すように、ベースプレート10の内側開口部14、孔部12及び外側開口部13に充填されて硬化されている。
また、封止材80は、導線導入孔21及び空気排出孔22の内部空間にまで充填されている。封止材80が導線導入孔21および空気排出孔22内にも存在していることで、貫通孔11に封止材80が充填されていることを容易に確認することができる。また、封止材80は、ステータコア40のコイル41から引き出された導線42が、ベースプレート10の内側開口部14、孔部12及び外側開口部13の中心付近に位置するように充填されている。これにより、導線42がベースプレート10に接触してしまうことを防止することができる。
さらに、封止材80は、ベースプレート10の外面10bにおいて貫通孔11を含むベースプレート10の外面10bの一部を覆っている。さらに、封止材80は、ステータコア40のコイル41から引き出された導線42、並びにFPC基板60の半田61及び配線パターン(図示せず)を含むFPC基板60の一部を覆って硬化されている。
このようにして、本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1は、貫通孔11を覆ってベースプレート10の内側に設けられ、貫通孔11と通じる導線導入孔21と空気排出孔22とが形成された絶縁シート20を備えている。空気排出孔22は、貫通孔11の内側開口部14の一部と対向して形成されている。具体的に、空気排出孔22は、図3に示すように、内側開口部14である面取り部と軸Y1方向において一部が重なる位置に形成されている。
ここで、図13に示すように、絶縁シート20に空気排出孔22が形成されていない場合は、絶縁シート20と貫通孔11の内側開口部14との間に気泡90が発生するおそれがある。具体的には、図13に示すベースプレート10をひっくり返した状態で、ベースプレート10の外側(外側開口部13)から封止材80を貫通孔11に流し込んでいくと気泡90が、絶縁シート20と内側開口部14の縁側の一部との間で発生するおそれがある。このため、空気排出孔22が、少なくとも内側開口部14の縁側の一部と対向していることにより、封止材80を貫通孔11に流し込んだ際に空気が空気排出孔22から確実に排出され、気泡90の発生を抑制することができる。なお、空気排出孔22が、内側開口部14と対向せずに、例えば軸Y1方向において貫通孔11の孔部12のみと重なる位置に形成されたとしても、図13に示す気泡90の発生を有効に抑制することはできない。
このように、本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1では、気泡が熱膨張した結果、封止材80に亀裂が生じてこの亀裂からヘリウム等のガスがハードディスク駆動装置100の外部に漏れることを防止することができる。すなわち、本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1では、ベースプレート10の貫通孔11の密封性を向上することができる。
また、本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1では、複数の空気排出孔22が、夫々、封止材80を貫通孔11に流し込む際の外側開口部13の位置とは軸Y1方向において異なる位置に形成されている。さらに、空気排出孔22は、封止材80を貫通孔11に流し込む際の外側開口部13の位置とは半径方向において反対側となる位置に形成されている。このため、気泡が特に発生しやすい箇所である、絶縁シート20と内側開口部14との間において、気泡の形成を抑制することができる。
また、本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1では、空気排出孔22の直径が、導線導入孔21の直径以下となっている。このため、スピンドルモータ1では、封止材80を空気排出孔22の軸Y1方向における中央部分付近まで充填して封止することができ、封止材80がスピンドルモータ1の内側に漏れることを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における、各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。
例えば、本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1においては、空気排出部として、絶縁シート20に複数(例えば4つ)の空気排出孔22が形成されている場合を一例に本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、図6〜11に示すように、空気排出部は、少なくとも貫通孔11の内側開口部14の一部と対向して形成されていれば種々の形状、構成であってもよい。
図6に示すように、スピンドルモータ1では、空気排出部として、絶縁シート20の1つの導線導入孔21ごと(すなわち1つの貫通孔11ごと)に複数(例えば4つ)の空気排出孔22が分離して形成されていてもよい。この場合、4つの空気排出孔22は、1つの導線導入孔21ごとに半径方向外側及び半径方向内側に1つずつ形成されるとともに1つの導線導入孔21ごとに周方向における両側に1つずつ形成されていてもよい。1つの導線導入孔21の周囲に形成された複数の空気排出孔22によって、貫通孔11に封止材80を充填する際に、より空気を排出し易くして気泡90の発生を抑制することができる。
また、図7に示すように、スピンドルモータ1では、空気排出部として、複数(例えば4つ)の切欠き23が導線導入孔21と分離して形成されていてもよい。この場合、切欠き23は、夫々、複数の導線導入孔21の半径方向外側(矢印d方向)に形成されている。切欠き23は、絶縁シート20の外周縁から内周縁に向かって、導線導入孔21に到達しない位置まで延びている。
また、図8に示すように、スピンドルモータ1では、空気排出部として、複数(例えば4つ)のスリット24が形成されていてもよい。この場合、スリット24は、夫々、複数の導線導入孔21の半径方向外側に形成されている。スリット24は、絶縁シート20の外周縁から内周縁に向かって延びており、導線導入孔21に半径方向外側から連接している。
また、図9に示すように、スピンドルモータ1では、空気排出部として、複数(例えば4つ)のスリット25が形成されていてもよい。この場合、スリット25は、スリット24とは異なり、絶縁シート20の外周縁に到達しない位置まで延び、導線導入孔21と共に1つ孔として連接して形成されている。
また、図10に示すように、スピンドルモータ1では、空気排出部として、円弧状の長孔27が形成されていてもよい。この場合、長孔27は、複数の導線導入孔21と絶縁シート20の外周縁との間に形成されており、絶縁シート20の周方向に沿って延びている。なお、円弧状の長孔27は、複数の導線導入孔21のそれぞれの半径方向外側に分離して複数形成されていてもよい。
また、図11に示すように、スピンドルモータ1では、空気排出部として、円弧状の切欠き28が形成されていてもよい。この場合、切欠き28は、複数の導線導入孔21の半径方向外側に形成されており、絶縁シート20の周方向に沿って切り欠かれて延びている。
また、本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1においては、封止材80が、導線導入孔21及び空気排出孔22の軸Y1方向における中央部分付近まで充填されている場合を一例に本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、図12に示すように、封止材80は、導線導入孔21及び空気排出孔22の内部空間を完全に満たすように充填されていてもよい。そして、封止材80は、さらに、導線導入孔21及び空気排出孔22を含む絶縁シート20の上面20aの一部を覆って硬化されていてもよい。このようにすれば、封止材80が貫通孔11を隙間なく埋めて完全に充填されていることが更に容易に目視で確認できる。
これにより、スピンドルモータ1では、ベースプレート10の貫通孔11に封止材80が封止されているよりもハードディスク駆動装置100の内部空間Sの気密性を更に維持することができ、ベースプレート10の貫通孔11の密封性を更に向上することができる。
1…スピンドルモータ、10…ベースプレート、10a…内面、10b…外面、11…貫通孔、12…孔部、13…外側開口部、14…内側開口部、20…絶縁シート、20a…上面、20b…下面、21…導線導入孔、22…空気排出孔、23,28…切欠き、24,25…スリット、27…長孔、30…シャフト、31…上側円錐軸受部材、32…下側円錐軸受部材、40…ステータコア、41…コイル、42…導線、43…極歯、50…ロータ、51…スリーブ、51a…軸挿通孔、51b…上側円錐内面、51c…下側円錐内面、52…ハブ、53…ヨーク、54…リングマグネット、60…フレキシブルプリント回路基板、61…半田、70…流体動圧軸受部、80…封止材、90…気泡、100…ハードディスク駆動装置、101…ハウジング、101a…底部、102…磁気ディスク、103…軸受装置、104…スイングアーム、105…磁気ヘッド、S…内部空間、Y1…軸

Claims (5)

  1. 貫通孔が形成されたベースプレートと、
    前記ベースプレートの内側に設けられ、コイルが巻回されたステータコアと、
    前記ベースプレートの外側に設けられ、前記貫通孔から外側に引き出された前記コイルの導線が接続された回路基板と、
    前記貫通孔を覆って前記ベースプレートの内側に設けられ、前記導線が貫通する絶縁シートと、
    前記貫通孔に充填されている封止材と、を備え、
    前記絶縁シートは、前記貫通孔と連通する導線導入孔および空気排出部を有し、
    前記空気排出部は、少なくとも前記貫通孔の内側開口部の一部と対向していることを特徴とするスピンドルモータ。
  2. 前記導線導入孔と前記空気排出部は、分離して形成されていることを特徴とする請求項1記載のスピンドルモータ。
  3. 前記導線導入孔と前記空気排出部は、連接して形成されていることを特徴とする請求項1記載のスピンドルモータ。
  4. 前記貫通孔の内側開口部は、面取り部または座ぐり部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のスピンドルモータ。
  5. 前記封止材は、前記空気排出部内にも存在していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のスピンドルモータ。
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