JP2020058217A - スピンドルモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】導線を挿通するためのベースプレートの貫通孔の密封性を向上させることが可能な技術を提供する。【解決手段】スピンドルモータ1は、ベースプレート10と、ステータコア40と、FPC基板60と、を有している。ベースプレート10には、貫通孔11が形成されている。貫通孔11は、ベースプレート10の内側に開口する内側開口部としての上側開口部14と、ベースプレート10の外側に開口する外側開口部としての下側開口部13と、上側開口部14と下側開口部13との間の円筒状の中間部としての円筒孔部12と、を有している。貫通孔11は、下側開口部13に連接して拡大開口部15が形成され、拡大開口部15は、FPC基板60が存在しない側に片寄って延在している。貫通孔11は、封止材80によって封止されている。【選択図】図3

Description

本発明は、スピンドルモータに関する。
ハードディスクを駆動するハードディスク駆動装置には、空気に比べて密度が低いヘリウム等のガスが筐体の内部空間に封入されているものがある。ハードディスク駆動装置の筐体を構成するベースプレートには複数の貫通孔が形成されており、筐体内部に設けられるステータコアのコイルから引き出された導線がこれら貫通孔を介して筐体外部に設けられるフレキシブルプリント回路基板(以下、FPC基板ともいう)に接続されている。このようなハードディスク駆動装置においては、導線を通した貫通孔に封止材を充填して封止することで、ベースプレートの貫通孔からヘリウム等のガスが漏れてしまうことを防止している(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−111907号公報
このようなハードディスク駆動装置では、ベースプレートの貫通孔を封止するために、導線を挿通した状態でベースプレートの貫通孔に封止材を充填していくと、空気を巻き込んで貫通孔内に気泡が発生するおそれがある。封止材が気泡を包含したまま硬化してしまうと、封止材内の気泡が熱膨張し、それによって封止材に亀裂が生じる可能性がある。そして、この亀裂からヘリウム等のガスがハードディスク駆動装置の外部に漏れることとなる。特に、気泡がコイルから引き出された導線の周りに発生した場合には、密封性が低下するおそれがある。
本発明の目的は、導線を挿通するためのベースプレートの貫通孔の密封性を向上させることが可能な技術を提供することにある。
本発明の一態様に係るスピンドルモータは、貫通孔が形成されたベースプレートと、前記ベースプレートの内側に設けられ、コイルが巻回されたステータコアと、前記ベースプレートの外側に設けられ、前記貫通孔から外側に引き出された前記コイルの導線が接続された回路基板と、を備え、前記貫通孔は、前記ベースプレートの内側に開口する内側開口部と、前記ベースプレートの外側に開口する外側開口部と、前記内側開口部と前記外側開口部との間の円筒状の中間部と、を有し、前記外側開口部に連接して拡大開口部が形成され、前記拡大開口部は、前記回路基板が存在しない側に片寄って延在しており、前記貫通孔は、封止材によって封止されている。
本発明に係るスピンドルモータによれば、ベースプレートの貫通孔の密封性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係るハードディスク駆動装置の概略構成を示すための斜視図である。 図1に示すスピンドルモータの構成を概略的に示す断面図である。 図2に示すスピンドルモータのベースプレートの貫通孔付近の部分の構成を概略的に示す部分拡大断面図である。 図2に示すスピンドルモータのベースプレートを下側から見た場合の構成を概略的に示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態に係るハードディスク駆動装置のスピンドルモータの変形例のベースプレートを下側から見た場合の構成を概略的に示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態に係るハードディスク駆動装置のスピンドルモータの変形例のベースプレートの貫通孔付近の部分の構成を概略的に示す部分拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係るハードディスク駆動装置のスピンドルモータの変形例のベースプレートを下側から見た場合の構成を概略的に示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態に係るハードディスク駆動装置のスピンドルモータの変形例のベースプレートの貫通孔付近の部分の構成を概略的に示す部分拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係るハードディスク駆動装置のスピンドルモータの変形例のベースプレートを下側から見た場合の構成を概略的に示す部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1が適用されたハードディスク駆動装置100の概略構成を示すための斜視図である。ハードディスク駆動装置100において、スピンドルモータ1は、磁気ディスク102を固定する回転部と、ベースプレート10を含む固定部とで形成されており、磁気ディスク102を回転可能に支持している。カバー(図示せず)とベースプレート10とにより、ハードディスク駆動装置100の筐体が形成される。カバーとベースプレート10とにより形成される内部の空間Sには、空気より密度の低いガス(例えば、ヘリウム、窒素、もしくはヘリウムと窒素との混合ガス)が充填されている。
ハードディスク駆動装置100では、軸受装置103により揺動可能に支持されているスイングアーム104の先端に配置された磁気ヘッド105が、回転している磁気ディスク102上を移動する。これにより、磁気ディスク102に情報を記録し、また、磁気ディスク102に記録されている情報を読み出すことができる。
図2は、図1に示すスピンドルモータ1の構成を概略的に示す断面図である。以下、説明の便宜上、図2におけるスピンドルモータ1の回転軸である軸Y1の方向(以下、軸方向ともいう)における一方側(矢印a方向)を上側とし、他方側(矢印b方向)を下側とする。また、図2におけるスピンドルモータ1の軸Y1に直交する方向(ベースプレート10の長手方向)における一方側(矢印c方向)を左側とし、他方側(矢印d方向)を右側とする。以下の説明において、各部材の位置関係や方向を用いて説明するときは、あくまで図面における位置関係や方向を示し、実際の機器に組み込まれたときの位置関係や方向を示すものではない。
本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1は、貫通孔11が形成されたベースプレート10と、ベースプレート10の内側(上側)に設けられ、コイル41が巻回されたステータコア40と、を備えている。また、スピンドルモータ1は、ベースプレート10の外側(下側)に設けられ、貫通孔11から外側に引き出されたコイル41の導線42が接続された回路基板としてのフレキシブルプリント回路基板(以下、FPC基板ともいう)60を備えている。
貫通孔11は、ベースプレート10の内側に開口する内側開口部としての上側開口部14と、ベースプレート10の外側に開口する外側開口部としての下側開口部13と、上側開口部14と下側開口部13との間の円筒状の中間部としての円筒孔部12と、を有している。貫通孔11には、下側開口部13に連接して拡大開口部15が形成され、拡大開口部15はFPC基板60が存在しない側(軸Y1に近づく方向)に片寄って延在している。貫通孔11は封止材80によって封止されている。以下、スピンドルモータ1の構成について具体的に説明する。
スピンドルモータ1は、図2に示すように、ベースプレート10と、ベースプレート10に固定されているシャフト30及びステータコア40と、シャフト30を中心に回転可能なロータ50と、を有している。ベースプレート10は、例えばアルミニウム合金により形成され、ステータコア40が固定される内側の面(内面10a)と、内面10aとは軸方向において反対側の外側の面(外面10b)と、を有している。
また、ベースプレート10は、内面10aと外面10bとの間を貫通する貫通孔11を有している。貫通孔11の詳細については後述する。ベースプレート10は、カバー(図示せず)と共に、ハードディスク駆動装置100の内部の空間Sを画成する。
シャフト30には、円錐外面を有する上側円錐軸受部材31と、下側円錐軸受部材32とが、軸方向に離間して固定されている。ロータ50は、シャフト30を挿通する軸挿通孔51aを有するスリーブ51と、スリーブ51の外周面に固定されたハブ52と、ハブ52の内側に固定されたヨーク53及びリングマグネット54と、を有している。リングマグネット54は、周方向に極性が反転する状態で着磁された永久磁石である。ヨーク53は、リングマグネット54からの磁束の漏洩を抑制する環状部材である。
スリーブ51の軸挿通孔51aは、上端部に上側円錐内面51bと、下端部に下側円錐内面51cとを有している。上側円錐内面51bと上側円錐軸受部材31の円錐外面とは微小隙間を介して対向しており、その微小隙間には潤滑油が充填される。上側円錐内面51b及び上側円錐軸受部材31の円錐外面の少なくともいずれか一方には動圧発生溝が形成される。これにより、上側の流体動圧軸受部70が形成される。同様に、下側円錐内面51cと下側円錐軸受部材32の円錐外面とは微小隙間を介して対向しており、その微小隙間には潤滑油が充填されている。下側円錐内面51c及び下側円錐軸受部材32の円錐外面の少なくともいずれか一方には動圧発生溝が形成されている。これにより、下側の流体動圧軸受部70が形成される。
以上の構成により、ロータ50は、回転時には上側と下側の流体動圧軸受部70によってベースプレート10の内面10a側で支持される。また、ベースプレート10の内面10a側には、リングマグネット54と対向するように、コイル41が巻回されたステータコア40が固定されている。
ステータコア40は、環状に加工された電磁鋼板を積層した構造を有している。ステータコア40は、スリーブ51の外周側に配置され、ステータコア40の周方向には複数の極歯が相互に離間して設けられる。各極歯には、コイル41が巻回されている。コイル41からは導線42が引き出されている。導線42は、ベースプレート10の貫通孔11を通ってベースプレート10の外面10bに貼り付けられているFPC基板60に半田61による半田付けにより接続されている。FPC基板60は、右側端部が貫通孔11の下側開口部13の一部を覆って左側(軸Y1から離れる方向)に向かって延在するようにベースプレート10の外面10bに配置されている。これにより、FPC基板60の出力端より制御電流が導線42を介してコイル41に供給される。
コイル41に電流を流し、その極性を切り替えることで、リングマグネット54とステータコア40の極歯との間で生じる磁気吸引力と磁気反発力とが切り替わり、ロータ50がベースプレート10に固定されたシャフト30を中心に、ベースプレート10に対して回転する。ロータ50が高速で回転することにより流体動圧軸受部70に動圧が発生し、ロータ50はシャフト30と、上側円錐軸受部材31と、下側円錐軸受部材32とに対して非接触状態で支持されながら回転する。
図3は、図2に示すスピンドルモータ1のベースプレート10の貫通孔11付近の部分の構成を概略的に示す部分拡大断面図である。図4は、図2に示すスピンドルモータ1のベースプレート10を下側から見た場合の構成を概略的に示す部分拡大図である。ベースプレート10の拡大開口部15は、図3に示すように、ベースプレート10の外面10bにおいて、少なくともFPC基板60から離間する方向に拡大して延在している。つまり、ベースプレート10の貫通孔11は、下側開口部13に連接して拡大開口部15が形成され、拡大開口部15は、FPC基板60が存在しない側(軸Y1に近づく方向)に片寄って延在している。貫通孔11は、下側開口部13から上側開口部14までを埋める封止材80によって封止されている。
図3に示すように、ベースプレート10には、ベースプレート10の内面10aと外面10bとの間でベースプレート10を貫通する貫通孔11が形成されている。貫通孔11は、軸方向と平行に円筒状に延在している中間部としての円筒孔部12と、貫通孔11の下側において開口している外側開口部としての下側開口部13と、貫通孔11の上側において開口している内側開口部としての上側開口部14と、を有している。
貫通孔11の下側開口部13は、円筒孔部12と同軸の面取り部または座ぐり部とすることができる。たとえば、図3および図4に示すように、下側開口部13は環状に延在して、貫通孔11の円筒孔部12の下端に連続している円筒孔部12と同軸の面取り部であってもよい。この場合、下側開口部13は、貫通孔11の円筒孔部12の下端から下側に向かうに連れて拡径する傾斜面である。
図3に示す拡大開口部15は、ベースプレート10の内側から外側に向かって開口面積が大きくなるような傾斜内周面としての拡径面19を有している。また、拡大開口部15は、拡径面19に連接して貫通孔11の半径方向に延在する平坦面18を有している。拡大開口部15は、平面視において例えば円状または長円状とすることができる。
具体的に、拡大開口部15は、ベースプレート10の長手方向に延在する平坦面18と、ベースプレート10の内側から外側に向かうに連れて拡径する環状の拡径面19とを有している。平坦面18は、平面視円状に延在しており、下側開口部13の下端に接続している。
ベースプレート10を下側から見た平面視である図4において、平坦面18の外周は円状である。平坦面18の中心軸(外周円の中心)は、円筒孔部12及び環状の下側開口部13の中心軸と異なっており、円筒孔部12及び下側開口部13の中心軸よりもシャフト30側である右側(矢印d方向)に位置している。平坦面18の直径は、下側開口部13の下側の直径よりも大きくなっている。なお、平坦面18の中心軸は、円筒孔部12及び下側開口部13の中心軸よりも右側に位置している場合に限定されず、平坦面18がFPC基板60が存在しない側に片寄って延在するように位置していればよい。
拡径面19は、平坦面18の周りに環状に延在しており、拡径面19の内周は平坦面18の外周と一致している。拡径面19は、平坦面18と同軸の環状面であり、拡径面19の外径は、平坦面18の外径よりも大きい。拡径面19は、平坦面18の外周から下側に向かうにつれて拡径する傾斜面である。
拡径面19は下側開口部13と同じ角度で傾いて延在しており、ベースプレート10の長手方向の図4における左側(矢印c方向)の少なくとも一部において下側開口部13と連接されている。図4に示すように、拡径面19の内周の左側は下側開口部13の外周の左側と接しているので、拡径面19は、拡径面19の内周の左側において下側開口部13の下側と連接されている。なお、拡径面19の内周の左側は、平坦面18を介して下側開口部13と接続されていてもよい。
拡大開口部15の中心軸は、円筒孔部12及び下側開口部13の中心軸と異なっており、円筒孔部12及び下側開口部13の中心軸よりもシャフト30側である右側(矢印d方向)に位置している。拡径面19の内周の左端は、拡大開口部15の中心軸と円筒孔部12及び下側開口部13の中心軸とが同軸である場合よりも右側に位置している。このため、後述するように、FPC基板60の右側の端面をベースプレート10の4つの貫通孔11の円筒孔部12の中心付近に位置させた場合に、拡大開口部15とFPC基板60との間に充填される封止材80の量を少なくすることができる。従って、拡大開口部15とFPC基板60との間の隙間において、拡径面19の外周の左側の端まで封止材80が十分に流れ込まずに気泡が残ってしまうのを抑制することができる。
ベースプレート10の貫通孔11の上側開口部14は、図3に示すように、貫通孔11の円筒孔部12よりも拡径している。上側開口部14は環状に延在しており、貫通孔11の円筒孔部12の上端と接続している。上側開口部14は、貫通孔11の円筒孔部12及び下側開口部13と同軸であり、上側開口部14の最大径は、貫通孔11の円筒孔部12の直径よりも大きくなっている。すなわち、上側開口部14は貫通孔11の円筒孔部12の上端から上側に向かうに連れて拡径する円錐面である。
ここで、例えば、隣接するそれぞれの貫通孔11に対応する拡大開口部15同士が平坦面18を共有しながら連接している場合には、封止材80の一部が円筒孔部12の方へ向かわずに平坦面18を通じて隣の貫通孔11側へと流れて封止材80を充填する作業性が低下するおそれがある。これに対して、本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1においては、それぞれの貫通孔11の拡大開口部15同士が連接することなく各々独立して形成されている。これにより、封止材80を貫通孔11に充填する際に、隣の貫通孔11側へ封止材80が流れるのを防止できるので、各貫通孔11へ封止材80を充填する作業性を向上させることができる。
FPC基板60は、図4に示すように、ベースプレート10の外面10bにおいて、貫通孔11の下側開口部13の一部をベースプレート10の長手方向の左側から覆っている。つまり、FPC基板60は下側開口部13を下側開口部13の左側から円筒孔部12の中心付近の位置まで覆っている。
FPC基板60は、ベースプレート10の外面10bに粘着剤により固定されている。FPC基板60には、例えば、ポリイミドのフィルム状絶縁体からなる基材62に銅箔等で配線パターン63が形成されている。FPC基板60の表面には配線パターン63の一部が露出してなる端子64が形成されている。
FPC基板60は、図4に示すようにベースプレート10の長手方向におけるFPC基板60の右側の端面を、円筒孔部12の中心付近に配置されるように位置合わせして、ベースプレート10の外面10bに粘着固定されている。ステータコア40のコイル41から引き出された導線42は、対応する貫通孔11を通じてFPC基板60の端子64に電気的に接続されて半田61により半田付けされている。
図3に示すように、ベースプレート10の内面10aには絶縁フィルム21が設けられている。絶縁フィルム21には導線導入孔22が形成されており、導線導入孔22及び貫通孔11を介して導線42がFPC基板60に接続されている。つまり、スピンドルモータ1は、貫通孔11を覆ってベースプレート10の内側に設けられ、貫通孔11と通じる導線導入孔22が形成された絶縁フィルム21を更に備えている。封止材80は、貫通孔11の内部から導線導入孔22を介してベースプレート10の内側まで突出して、導線導入孔22を封止している。
絶縁フィルム21は、ベースプレート10の内面10aに粘着剤により固定されている。絶縁フィルム21は、例えば、ポリイミドのフィルム状絶縁体であり、軸Y1周りに円環状に形成されている環状部材である。絶縁フィルム21には、ベースプレート10の貫通孔11に対応する位置に、軸方向に絶縁フィルム21を貫通した導線導入孔22が形成されている。絶縁フィルム21は、貫通孔11に導線導入孔22が重なるように位置合わせされてベースプレート10の内面10aに固定される。
環状部材である絶縁フィルム21の径方向の幅は、ベースプレート10の上側開口部14の直径よりも大きくなっている。導線導入孔22は、ベースプレート10の上側開口部14と実質的に同軸に位置合わせされており、導線導入孔22の直径は、ベースプレート10の上側開口部14の直径及び円筒孔部12の直径よりも小さくなっている。
ベースプレート10の貫通孔11は、封止材80によって封止されている。封止材80は、例えば、熱硬化性樹脂により構成されており、図3に示すように、ベースプレート10の上側開口部14、円筒孔部12、下側開口部13及び拡大開口部15に充填されて硬化している。
封止材80は、導線導入孔22も封止しており、絶縁フィルム21の上面21aにおいて、導線導入孔22を含む絶縁フィルム21の上面21aの一部を覆って硬化している。封止材80は、ステータコア40のコイル41から引き出された導線42が、ベースプレート10の上側開口部14、円筒孔部12及び下側開口部13の中心軸付近に位置するように充填されて硬化している。
さらに、封止材80は、図4において破線で囲んだ領域で示すように、ベースプレート10の外面10bにおいて貫通孔11及び拡大開口部15を含むベースプレート10の外面10bの一部を覆って硬化している。さらに、封止材80は、ステータコア40のコイル41から引き出された導線42、半田61及び配線パターン63を含むFPC基板60の一部を覆って硬化している。
このようにして、本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1は、ベースプレート10の貫通孔11の下側開口部13に連接して拡大開口部15が形成され、拡大開口部15が、FPC基板60が存在しない側に片寄って延在している。この結果、拡大開口部15が下側開口部13と同軸である場合よりも大きな面積がFPC基板60に覆われないで外側に開口することになる。したがって、ベースプレート10の貫通孔11を封止する封止材80をベースプレート10の貫通孔11内に充填する際に、より大きな面積が覆われていない拡大開口部15から封止材80を容易に流し込むことができる。
このように、本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1では、拡大開口部15を設けたことによって封止材80を貫通孔11の円筒孔部12に直接流し込むよりも流し込み易くなっている。また、スピンドルモータ1では、拡大開口部15は、傾斜している拡径面19に連接された平坦面18を有しているので、拡大開口部15に封止材80を流し込むことによって、貫通孔11の円筒孔部12に封止材80を直接流し込む場合よりも円筒孔部12に封止材80が流れ込む速度が遅くなる。このため、封止材80が気泡を巻き込むことが抑制され、また、気泡が巻き込まれても排出されやすくなり、封止材80内における気泡の形成を低減することができる。これにより、スピンドルモータ1では、気泡の熱膨張が原因となって封止材80に亀裂が生じ、この亀裂からヘリウム等のガスがハードディスク駆動装置100の外部に漏れることが防止できる。
このように、本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1では、ベースプレート10の貫通孔11の密封性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1は、貫通孔11の下側開口部13の一部が、FPC基板60によって覆われている。つまり、図4に示すように、FPC基板60は、ベースプレート10の外面10bにおいて、ベースプレート10の貫通孔11の下側開口部13の一部を左側から円筒孔部12の中心付近の位置まで覆っている。
このため、ステータコア40のコイル41から引き出された導線42を、FPC基板60の端面に接触させて、ベースプレート10の上側開口部14、円筒孔部12及び下側開口部13の中心軸付近に位置するように保持することができる。これにより、導線42が円筒孔部12の内周面に近接することによる、導線42と円筒孔部12の内周面との間の気泡の発生を防止することができる。また、導線42が円筒孔部12の内周面に接触することによる電気的な短絡を防止することができる。一方、このように、貫通孔11がFPC基板60によって半分近く覆われている場合であっても、拡大開口部15から封止材80を容易に流し込むことができる。
本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1では、拡径面19が下側開口部13と同じ角度で傾いて延在しており、図4における左側の少なくとも一部において下側開口部13と連接されている。このため、下側開口部13のFPC基板60で覆われている部分とFPC基板60との間における気泡の形成を更に低減することができる。
本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1は、貫通孔11を覆ってベースプレート10の内側に設けられ、貫通孔11と通じる導線導入孔22が形成された絶縁フィルム21を更に備えている。封止材80は、導線導入孔22を封止するとともにベースプレート10の内側から導線導入孔22を覆っている。このため、ベースプレート10の貫通孔11内のみに封止材80が存在している場合よりも貫通孔11の密封性を向上させてハードディスク駆動装置100の内部空間Sの気密性を更に高めることができる。
本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1では、拡大開口部15の中心軸が、円筒孔部12及び下側開口部13の中心軸よりもシャフト30側である右側に位置している。また、スピンドルモータ1では、拡大開口部15の中心軸と円筒孔部12及び下側開口部13の中心軸とが同軸である場合と比較して、拡径面19の外周の左端が右側に位置している。これにより、拡大開口部15とFPC基板60との間の隙間の体積が小さくなるので、その隙間を埋める封止材80の量が低減され、拡大開口部15とFPC基板60との間の隙間において、拡径面19の外周の左端まで封止材80が流れ込まずに気泡が残ってしまうことを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1は、隣り合う貫通孔11の拡大開口部15同士が各々独立して形成されているため、封止材80を充填する際に隣の貫通孔11へ封止材80が流れることを防止することができ、各貫通孔に封止材80を充填する作業性を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における、各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。
なお、本発明の実施の形態に係るスピンドルモータ1においては、拡大開口部15が平面視において円状である場合を一例に本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこの形状に限定されるものではなく、例えば、図5に示すように拡大開口部15が平面視において長円状であってもよく、拡大開口部15はFPC基板60が存在しない側に片寄って延在していればよい。
また、スピンドルモータ1においては、拡大開口部15が平坦面18と拡径面19とを有している場合を一例に本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、図6及び図7に示すように、拡大開口部15は平坦面18を有していなくてもよい。図6の断面図に示す実施形態では平坦面18が省略されて、下側開口部13のみが拡径面19と円筒孔部12との間に設けられている。また、拡径面19が下側開口部13よりも大きく拡がる角度で傾いて延在している。そして、図7の平面視において、円状の拡大開口部15と、円状の円筒孔部12とが同軸ではなく、拡大開口部15の中心が、円筒孔部12の中心に対してFPC基板60が存在しない側にずれている。このようにして、拡大開口部15が、FPC基板60が存在しない側に片寄って延在していてもよい。
また、例えば、図8及び図9に示すように、拡大開口部15は下側開口部13の右側に接続されて、下側開口部13から右側に平面視において矩形状に延在する凹部であってもよい。この場合でも、拡大開口部15が延在する方向はベースプレート10の長手方向に限定されず、FPC基板60が存在しない側に片寄って延在していればよい。
1…スピンドルモータ、10…ベースプレート、10a…内面、10b…外面、11…貫通孔、12…円筒孔部、13…下側開口部、14…上側開口部、15…拡大開口部、18…平坦面、19…拡径面、30…シャフト、40…ステータコア、50…ロータ、60…フレキシブルプリント回路基板、80…封止材、100…ハードディスク駆動装置

Claims (7)

  1. 貫通孔が形成されたベースプレートと、
    前記ベースプレートの内側に設けられ、コイルが巻回されたステータコアと、
    前記ベースプレートの外側に設けられ、前記貫通孔から外側に引き出された前記コイルの導線が接続された回路基板と、を備え、
    前記貫通孔は、前記ベースプレートの内側に開口する内側開口部と、前記ベースプレートの外側に開口する外側開口部と、前記内側開口部と前記外側開口部との間の円筒状の中間部と、を有し、
    前記外側開口部に連接して拡大開口部が形成され、
    前記拡大開口部は、前記回路基板が存在しない側に片寄って延在しており、
    前記貫通孔は、封止材によって封止されていることを特徴とするスピンドルモータ。
  2. 前記貫通孔の前記外側開口部は、前記中間部と同軸の面取り部または座ぐり部であることを特徴とする請求項1記載のスピンドルモータ。
  3. 前記貫通孔の前記外側開口部の一部は、前記回路基板によって覆われていることを特徴とする請求項1または2記載のスピンドルモータ。
  4. 前記拡大開口部は、前記ベースプレートの内側から外側に向かって開口面積が大きくなる傾斜内周面を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のスピンドルモータ。
  5. 前記拡大開口部は、前記貫通孔の半径方向に延在する平坦面を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のスピンドルモータ。
  6. 前記拡大開口部は、平面視において円状または長円状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のスピンドルモータ。
  7. 前記貫通孔を覆って前記ベースプレートの内側に設けられ、前記貫通孔と通じる導線導入孔が形成された絶縁フィルムを更に備え、
    前記封止材は、前記導線導入孔を封止するとともに前記ベースプレートの内側から前記導線導入孔を覆っていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のスピンドルモータ。
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