JP2020078173A - モータのステータコイル - Google Patents
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Abstract
【課題】セグメントコイルの端部を嵌合部材の端面に設けられた嵌合穴に嵌合させて、セグメントコイルと嵌合部材とを圧着により接合することで形成されるステータコイルにおいて、セグメントコイルと嵌合部材との間の接触抵抗を低減する。【解決手段】第1セグメントコイル30の端部に設けられた導線端部44が、嵌合部材としての連結部材34の端面に設けられた嵌合穴74に嵌合することで、第1セグメントコイル30と連結部材34とが圧着により接合される。導線端部44の端面60には、端面60を横断し、互いに交差する複数の線状のスリット62が設けられる。【選択図】図4
Description
本発明は、モータのステータコイルに関し、特に、複数のセグメントコイルを接合することで形成されるステータコイルに関する。
モータは、ステータ(固定子)とロータ(回転子)から構成される。ステータは、複数のスロットを有するステータコアとステータコイルとを含み、複数のスロットにステータコイルが巻き回されることでステータが形成される。
従来、ステータの製造方法を容易にするなどの観点から、複数のセグメントコイルを接合することによってステータコイルを形成する場合があった。例えば、特許文献1から3には、複数のU字型のセグメントコイルをステータコアのスロットに挿入した上で、各セグメントコイルの端部同士を接合することで、ステータに巻き回されたステータコイルを形成することが記載されている。
ところで、複数のセグメントコイルを接合するにあたり、セグメントコイルの端部を、嵌合部材の端面に設けられた嵌合穴に嵌合させて、セグメントコイルと嵌合部材とを圧着させる場合があった。ここで、嵌合部材とは、2つのセグメントコイルの端部を連結する連結部材であってもよいし、他のセグメントコイルであってもよい。嵌合部材が他のセグメントコイルである場合、一方のセグメントコイルの端部が、他方のセグメントコイルの端面に設けられた嵌合穴に嵌合され、両セグメントコイルが直接接合されることとなる。
図12には、従来における、セグメントコイルの端部と、嵌合部材(連結部材又は他のセグメントコイル)の端部の拡大図が示されている。セグメントコイルは、導線と、導線を覆う絶縁体の被覆とで構成されている。セグメントコイルの端部は、導線が外部に露出した剥離部となっている。当該剥離部を導線端部と呼ぶ。
嵌合部材は、導体と、導体を覆う絶縁体の被覆とで構成されている。嵌合部材の導体の端面には、セグメントコイルの導線端部の形状に応じた形状を有する嵌合穴が形成されている。セグメントコイルの導線端部が嵌合部材の嵌合穴に嵌合することで、セグメントコイルと嵌合部材が圧着される。
セグメントコイルと嵌合部材をより確実に圧着させる観点から、導線端部の寸法と嵌合穴の寸法が同等とされる場合があった。具体的には、導線端部の横幅a1と嵌合穴の横幅a2が同等とされ、導線端部の縦幅b1と嵌合穴の縦幅b2が同等とされる場合があった。
図13は、導線端部が嵌合穴に挿入されたときの、セグメントコイル及び嵌合部材の断面図である。導線端部の寸法と嵌合穴の開口部の寸法が同等である場合、導線端部を嵌合穴に挿入する際、嵌合穴の側壁が導線端部から外側へ向かう力を受け、それにより嵌合穴の側壁が塑性変形し、嵌合穴の内側面が導線端部の側面に対して斜面となってしまう。図13では、嵌合穴の左右の側壁の変形のみが示されているが、嵌合穴の前後の側壁も同様に変形してしまう。これにより、導線端部の側面と嵌合穴の内側面との接触面積が減少し、セグメントコイルと嵌合部材間の接触抵抗が増大するという問題があった。セグメントコイルと嵌合部材間の接触抵抗が増大すると、ステータコイルの抵抗値が増大し、モータの効率が低下するなどの問題が生じる。
本発明の目的は、セグメントコイルの端部を嵌合部材の端面に設けられた嵌合穴に嵌合させて、セグメントコイルと嵌合部材とを圧着により接合することで形成されるステータコイルにおいて、セグメントコイルと嵌合部材との間の接触抵抗を低減することにある。
本発明は、セグメントコイルと嵌合部材とを圧着により接合することで形成されるモータのステータコイルであって、前記嵌合部材は、端面に、前記セグメントコイルの端部が嵌合する嵌合穴を有し、前記嵌合穴に嵌合する前記セグメントコイルの端部の端面には、当該端面を横断する線状のスリットが設けられている、ことを特徴とするモータのステータコイルである。
セグメントコイルの端部が嵌合穴に挿入されたときに、セグメントコイルの端部は、嵌合穴の側壁から内側(セグメントコイルの軸中心側)への力を受ける。上記構成によれば、セグメントコイルの端部にはスリットが設けられているから、このときにスリットが閉じて、セグメントコイルの端部のスリットの両側部は内側へ少し変位する。これにより、セグメントコイルの端部から嵌合穴の側壁に加えられる外側への力(嵌合穴の側壁を外側へ押し広げる力)が弱まるため、嵌合穴の側壁の塑性変形が抑制される。したがって、セグメントコイルの端部側面と嵌合穴の内側面との接触面積が増え、セグメントコイルと嵌合部材との間の接触抵抗が低減される。
本発明によれば、セグメントコイルの端部を嵌合部材の端面に設けられた嵌合穴に嵌合させて、セグメントコイルと嵌合部材とを圧着により接合することで形成されるステータコイルにおいて、セグメントコイルと嵌合部材との間の接触抵抗を低減することができる。
図1は、本実施形態に係るモータのステータ10の斜視図である。ステータ10は、ステータコア12とステータコイル14を含んで形成される。なお、図1においては、一部のステータコイル14のみが図示されている。ステータ10は、ロータ(不図示)と組み合わされてモータを構成する。本実施形態に係るモータは、ハイブリッドカーや電気自動車などの、モータを駆動源とする電動車両に搭載されるものである。
ステータコア12は、円環状のヨーク20と、ヨーク20の径方向内側に突出する複数のティース22とを含んでいる。ステータコア12の周方向に隣接するティース22間には、ステータコイル14が挿通される(巻き回される)スロット24が形成されている。
ステータコイル14は、複数のセグメントコイルを接合することで形成される。本実施形態では、ステータコイル14は、複数の第1セグメントコイル30と、複数の第2セグメントコイル32とが接合されて形成される。また、詳しくは後述するように、本実施形態では、第1セグメントコイル30と第2セグメントコイル32は、嵌合部材としての連結部材34を介して接合される。
図2は、第1セグメントコイル30の正面図である。第1セグメントコイル30は、導電性材料(例えば銅)からなる導線40と、導線40を覆う絶縁材料からなる被覆42から形成される。本実施形態における導線40は、断面形状が矩形の角線となっている。第1セグメントコイル30は略U字状の形状を有しており、2本の脚部30aを有している。各脚部30aの末端において、被覆42が剥離され、導線40が外部に露出した剥離部が形成されている。当該剥離部を導線端部44と呼ぶ。なお、導線端部44の先端は、先細り形状(テーパ形状)となっている。
図3は、第2セグメントコイル32の正面図である。第2セグメントコイル32は、第1セグメントコイル30同様、導電性材料からなる導線50と、導線50を覆う絶縁材料からなる被覆52から形成される。本実施形態では、導線50も角線となっている。第2セグメントコイル32も略U字状の形状を有しており、2本の脚部32aを有している。各脚部32aの末端において、被覆52が剥離され、導線50が外部に露出した剥離部が形成されている。当該剥離部を導線端部54と呼ぶ。なお、導線端部54の先端も、先細り形状となっている。
図4は、第1セグメントコイル30の一方の導線端部44の拡大斜視図である。また、図5は、第1セグメントコイル30の一方の脚部30aの底面図である。上述のように、導線端部44の先端は先細り形状となっており、具体的には、導線端部44は、先端面60aと、先端面60aから導線端部44の側面44aに連なる斜面60bとを有している。本明細書では、先端面60aと斜面60bとを合わせて、導線端部44の端面60と呼ぶ。図5に示す通り、本実施形態では、端面60は略矩形となっている。
導線端部44の端面60には、端面60を横断する線状のスリット62が設けられている。ここで、端面60を横断するスリット62とは、端面60の1辺から、他の辺まで延びるスリット62を意味する。本実施形態では、導線端部44には、互いに交差する複数のスリット62が設けられている。具体的には、図5に示すように、端面60の上辺から下辺まで延び、端面60の左辺及び右辺と平行なスリット62aと、端面60の左辺から右辺まで延び、端面60の上辺及び下辺と平行なスリット62bが設けられている。スリット62aは端面60の左右方向中央に設けられており、スリット62bは端面60の上下方向中央に設けられている。なお、図5(後述する図8〜10についても同様)において、上、下、左、右とは、図面における上下左右方向を意味する。
スリット62の深さ方向は、導線端部44の長さ方向(導線40の延伸方向)と一致している。なお、図4に示される通り、本実施形態では、スリット62の深さが導線端部44の長さよりも浅くなっているが、スリット62の深さと導線端部44の長さが同等であってもよい。
第1セグメントコイル30の一方の導線端部44同様、第1セグメントコイル30の他方の導線端部44、及び、第2セグメントコイル32の両方の導線端部54にも同様にスリット62が設けられる。
図6は、連結部材34の斜視図である。連結部材34は、導電性材料からなる導体70と、導体70を覆う絶縁材料からなる被覆72から形成される。本実施形態では、導体70は角柱状の外形を有している。
導体70の両端面70a,70bには、それぞれ嵌合穴74が形成されている。一方側の端面70aに形成された嵌合穴74aは、第1セグメントコイル30の導線端部44が嵌合する穴であり、その形状は導線端部44に応じた形状となっている。他方側の端面70bに形成された嵌合穴74bは、第2セグメントコイル32の導線端部54が嵌合する穴であり、その形状は導線端部54に応じた形状となっている。本実施形態では、導線端部44,54はいずれも角柱状であるために、嵌合穴74a,74bは、いずれも、開口形状が矩形であり、4つの内側壁が開口面と垂直となっている。なお、第1セグメントコイル30の導線端部44の断面形状と、第2セグメントコイル32の導線端部54の断面形状は異なっていてもよく、それに応じて、嵌合穴74aの開口形状と嵌合穴74bの開口形状が異なっていてもよい。例えば、導線端部44の断面形状及び嵌合穴74aの開口形状が円形であり、導線端部54の断面形状及び嵌合穴74bの開口形状が矩形であってもよい。
嵌合穴74aの開口寸法は、導線端部44の寸法と同等となっている。具体的には、導線端部44の横幅A1(図4参照)と嵌合穴74aの開口部の横幅A2(図6参照)が同等であり、導線端部44の縦幅B1(図4参照)と嵌合穴74aの開口部の縦幅B2(図6参照)が同等となっている。これにより、導線端部44が嵌合穴74aに確実に嵌合し、すなわち第1セグメントコイル30と連結部材34とを確実に圧着することができる。同様に、嵌合穴74bの開口寸法は、導線端部54の寸法と同等となっている。具体的には、導線端部54の横幅と嵌合穴74bの開口部の横幅が同等であり、導線端部54の縦幅と嵌合穴74bの開口部の縦幅が同等となっている。これにより、導線端部54が嵌合穴74bに確実に嵌合し、すなわち第2セグメントコイル32と連結部材34とを確実に圧着することができる。
本実施形態では、嵌合穴74aと嵌合穴74bとが連通しており、すなわち導体70は角筒形状となっている。なお、嵌合穴74aと嵌合穴74bとが連通していなくてもよく、導体70の一方の端面70aに凹形状の(すなわち底面がある)嵌合穴74aが設けられ、導体70の他方の端面70bに凹形状の嵌合穴74bが設けられてもよい。
第1セグメントコイル30及び第2セグメントコイル32は、ステータコア12のスロット24に挿通された上で、連結部材34に圧着により接合される。具体的には、第1セグメントコイル30の導線端部44が連結部材34の嵌合穴74aに嵌合され、第2セグメントコイル32の導線端部54が連結部材34の嵌合穴74bに嵌合される。これにより、第1セグメントコイル30と第2セグメントコイル32とが連結部材34を介して接合される。具体的には、第1セグメントコイル30の一方の脚部30aの端部と、第2セグメントコイル32の一方の脚部32aの端部とが連結部材34を介して接合され、第1セグメントコイル30の他方の脚部30aの端部と、他の第2セグメントコイル32の一方の脚部32aの端部とが他の連結部材34を介して接合される。これにより、ステータコイル14が形成される。
図7は、第1セグメントコイル30の導線端部44が連結部材34の嵌合穴74aに挿入される様子を示す図である。図7には、第1セグメントコイル30と連結部材34の断面図が示されている。
図7(a)は、導線端部44が嵌合穴74aに挿入される前の状態を示している。図7(a)の状態から、第1セグメントコイル30が連結部材34側へ移動され、図7(b)に示すように、導線端部44の先端部分が嵌合穴74aに挿入されると、導線端部44は、嵌合穴74aの側壁から内側(導線40の軸中心側)への力を受ける。この力によってスリット62aが閉じて、導線端部44のスリット62aの両側部はそれぞれ内側へ少し変位する。図7(b)は断面図であるため、スリット62aの左右側の導線端部44がそれぞれ内側へ変位する様子が示されているが、本実施形態では、図5に示す通り、導線端部44には、互いに交差する複数のスリット62が設けられており、具体的には、紙面に平行する方向に延びるスリット62b(図7においては不図示)が設けられているから、導線端部44のスリット62bの両側部(図7の向きだとスリット62bの紙面手前側と紙面奥側)もそれぞれ内側に変位する。つまり、導線端部44に設けられた互いに交差する複数のスリット62により、導線端部44の4つの側面が内側に変位する。
これにより、導線端部44から嵌合穴74の側壁に加えられる外側への力(嵌合穴74の側壁を外側へ押し広げる力)が弱まる。少なくとも、スリット62を設けない場合に比して当該力は弱まる。したがって、導線端部44を嵌合穴74aに挿入する際における嵌合穴74aの側壁の塑性変形が抑制される。詳しくは、本実施形態によれば、導線端部44の4つの側面が内側に変位するから、嵌合穴74の4つの側壁の塑性変形が抑制される。
図7(c)は、導線端部44が嵌合穴74aに完全に嵌合した嵌合状態を示している。図7(c)に示される通り、導線端部44の挿入時における嵌合穴74aの側壁の塑性変形が抑制されているから、嵌合状態において、導線端部44の側面44aと、導体70の内側面70cとがほぼ平行となり、両者が好適に密着することができる。これにより、導線端部44と導体70との間の接触抵抗、すなわち、第1セグメントコイル30と連結部材34との間の接触抵抗が低減される。
また、内側へ押し込まれた導線端部44のスリット62の両側部には、外側へ戻ろうとする弾性力が生じる。この弾性力により、導線端部44の側面44aが導体70の内側面70cに押し付けられる。この作用によっても、導線端部44と導体70との間の接触抵抗が低減される。
図7では、第1セグメントコイル30の導線端部44が連結部材34の嵌合穴74aに嵌合された場合について説明したが、第2セグメントコイル32の導線端部54が連結部材34の嵌合穴74bに嵌合された場合にも、導線端部54に設けられたスリット62によって、第2セグメントコイル32と連結部材34との間の接触抵抗が低減される。
図8は、スリット62の変形例を示す第1の図である。図8には、第1セグメントコイル30の一方の脚部30aの底面図が示されている。図8(a)に示すように、略矩形である導線端部44の端面60の対角線に沿うように、2つのスリット62c,62dが設けられてもよい。また、上述の実施形態では、スリット62aが端面60の左右方向中央に設けられており、スリット62bが端面60の上下方向中央に設けられていたが、図8(b)に示すように、端面60の左辺及び右辺に平行なスリット62eが端面60の左右方向中央に設けられていなくてもよく、端面60の上辺及び下辺に平行なスリット62fが端面60の上下方向中央に設けられていなくてもよい。また、図8(c)に示すように、端面60の左辺及び右辺に平行でないスリット62g、及び、スリット62gと交差する、端面60の上辺及び下辺に平行でないスリット62hが設けられてもよい。
図8に示す変形例では、いずれも、導線端部44には、互いに交差する複数のスリット62が設けられているため、導線端部44が嵌合穴74に挿入されたときに、導線端部44の4つの側面を内側に変位させることができる。これにより、基本実施形態同様、導線端部44の嵌合穴74への挿入時における、嵌合穴74の4つの側壁の塑性変形が抑制される。
図9は、スリット62の変形例を示す第2の図である。図9にも、第1セグメントコイル30の一方の脚部30aの底面図が示されている。上述の実施形態及び図8に示す変形例においては、導線端部44には、互いに交差する複数のスリット62が設けられていたが、図9に示される通り、導線端部44に、端面60を横断する1本のスリット62を設けるようにしてもよい。詳しくは、端面60の1つの辺から対向する辺まで延び、端面60のその他の辺に平行な1本のスリット62を設けてもよい。具体的には、図9(a)に示すように、端面60の上辺から下辺まで延び、端面60の左辺及び右辺に平行な1本のスリット62iを設けてもよく、図9(b)に示すように、端面60の左辺から右辺まで延び、端面60の上辺及び下辺に平行な1本のスリット62jが設けられてもよい。
図9に示す変形例では、導線端部44が嵌合穴74に挿入されたときに、導線端部44の2つの側面を内側に変位させることができる。例えば、図9(a)の例では、導線端部44の左右の側面を内側に変位させることができるし、図9(b)の例では、導線端部44の上下の側面を内側に変位させることができる。これにより、少なくともスリット62を設けない場合に比して、導線端部44の挿入時における嵌合穴74aの2つの側壁の塑性変形が抑制され、導線端部44と導体70との間の接触抵抗が低減される。
図10は、スリット62の変形例を示す第3の図である。図10にも、第1セグメントコイル30の一方の脚部30aの底面図が示されている。図10に示された各変形例においては、導線端部44には、端面60を横断しないスリット62が設けられている。
具体的には、図10(a)に示すように、端面60の上辺から下辺に向かって、左辺及び右辺に平行に延び、下辺まで達しないスリット62k、及び、端面60の下辺から上辺に向かって、左辺及び右辺に平行に延び、上辺まで達しないスリット62lが設けられてもよい。また、図10(b)に示すように、端面60の左辺から右辺に向かって、上辺及び下辺に平行に延び、右辺まで達しないスリット62m、及び、端面60の右辺から左辺に向かって、上辺及び下辺に平行に延び、左辺まで達しないスリット62nが設けられてもよい。また、図10(c)に示すように、略矩形である端面60の各頂点から対角線に沿って延び、対向する頂点まで達しないスリット62o,62p,62q,62rが設けられてもよい。
さらに、図10(d)に示すように、スリット62k、62l、62m、62nの4つのスリット62を設けるようにしてもよく、図10(e)に示すように、スリット62k、62l、62m、62n、62o、62p、62q、62rの8つのスリット62を設けるようにしてもよい。
図10に示す変形例においても、導線端部44には、端面60を横断しないものの、スリット62が設けられているため、導線端部44が嵌合穴74に挿入されたときに、少なくとも導線端部44の2つの側面を少し内側に変位させることができる。これにより、少なくともスリット62を設けない場合に比して、導線端部44の挿入時における嵌合穴74aの少なくとも2つの側壁の塑性変形が抑制され、導線端部44と導体70との間の接触抵抗が低減される。
図11は、連結部材34の嵌合穴74aに第1セグメントコイル30の導線端部44が嵌合され、連結部材34の嵌合穴74bに第2セグメントコイル32の導線端部54が嵌合された状態の断面図である。本実施形態では、導線端部44,54にスリット62が設けられているため、スリット62を設けない場合に比して、スリット62の分だけ導線端部44の断面積が低減されている。これにより、導線端部44は、スリット62を設けない場合に比して、剛性が低下し変形し易くなっている。
導線端部44,54の長さあるいは連結部材34の長さのバラツキなどに起因して、導線端部44,54の長さの合計が、連結部材34の長さ(具体的には連通した嵌合穴74a及び74bの長さの合計)よりも長くなってしまう場合が考えられる。このような場合に、本実施形態では、導線端部44,54の剛性が低下しているから、導線端部44の先端面60aと導線端部54の先端面60aとが突き当たったときに、導線端部44,54が座屈するように変形し易くなっている。導線端部44,54の座屈変形により、導線端部44,54の長さあるいは連結部材34の長さのバラツキの影響が吸収され、導線端部44,54を嵌合穴74a,74bに完全に嵌合させることができる。これにより、第1セグメントコイル30と連結部材34との接合部における導線40の露出、及び、第2セグメントコイル32と連結部材34との接合部における導線50の露出が防止される。
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、第1セグメントコイル30と第2セグメントコイル32は、連結部材34を介して接合されていたが、第1セグメントコイル30と第2セグメントコイル32が直接接合されてもよい。この場合、第2セグメントコイル32が嵌合部材に相当し、第2セグメントコイル32の端部(両脚部32aの端部)には、導線端部54に代えて、導線50の端面に、第1セグメントコイル30の導線端部44が嵌合する嵌合穴74が設けられる。
30 第1セグメントコイル、30a,32a 脚部、32 第2セグメントコイル、34 連結部材、40,50 導線、42,52,72 被覆、44,54 導線端部、60,70a,70b 端面、62 スリット、70 導体、74 嵌合穴。
Claims (1)
- セグメントコイルと嵌合部材とを圧着により接合することで形成されるモータのステータコイルであって、
前記嵌合部材は、端面に、前記セグメントコイルの端部が嵌合する嵌合穴を有し、
前記嵌合穴に嵌合する前記セグメントコイルの端部の端面には、当該端面を横断する線状のスリットが設けられている、
ことを特徴とするモータのステータコイル。
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JP (1) | JP2020078173A (ja) |
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2018
- 2018-11-07 JP JP2018209947A patent/JP2020078173A/ja active Pending
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